JP2001319347A - 光ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents
光ピックアップ及び光ディスク装置Info
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- JP2001319347A JP2001319347A JP2000132627A JP2000132627A JP2001319347A JP 2001319347 A JP2001319347 A JP 2001319347A JP 2000132627 A JP2000132627 A JP 2000132627A JP 2000132627 A JP2000132627 A JP 2000132627A JP 2001319347 A JP2001319347 A JP 2001319347A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 メインディテクタからサイドディテクタへの
リーク電流によるオフセットを取り除き可能な光ピック
アップを提供する。 【解決手段】 第1のフォトディテクタ23と第2及び
第3のフォトディテクタE、Fとの間にそれぞれ第4及
び第5のフォトディテクタI、Jを設け、第4及び第5
のフォトディテクタI、Jの検出電流Ii及びリーク電
流Ie間にIe=k・Iiの関係が成立し、第5及び第
3のフォトディテクタJの検出電流Ij及びリーク電流
Ifとの間にIf=k・Ijの関係が成立するように、
第4及び第5のフォトディテクタI、Jの面積と光電変
換効率とを選定し、第1のフォトディテクタ23の光電
変換電流が、第2及び第3のフォトディテクタE、Fに
流れるリーク電流Ie、Ifによるオフセットを除去し
たトラッキングエラー信号TEを検出し、高精度の記録
・再生動作が可能になる。
リーク電流によるオフセットを取り除き可能な光ピック
アップを提供する。 【解決手段】 第1のフォトディテクタ23と第2及び
第3のフォトディテクタE、Fとの間にそれぞれ第4及
び第5のフォトディテクタI、Jを設け、第4及び第5
のフォトディテクタI、Jの検出電流Ii及びリーク電
流Ie間にIe=k・Iiの関係が成立し、第5及び第
3のフォトディテクタJの検出電流Ij及びリーク電流
Ifとの間にIf=k・Ijの関係が成立するように、
第4及び第5のフォトディテクタI、Jの面積と光電変
換効率とを選定し、第1のフォトディテクタ23の光電
変換電流が、第2及び第3のフォトディテクタE、Fに
流れるリーク電流Ie、Ifによるオフセットを除去し
たトラッキングエラー信号TEを検出し、高精度の記録
・再生動作が可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラッキングエラ
ーオフセットを除去する機能を備えた光ピックアップと
光ディスク装置に関する。
ーオフセットを除去する機能を備えた光ピックアップと
光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク装置の光ピックアップ
周辺部分は、図5に示すような構成となっていて、円板
状の光ディスク1が軸芯を中心にスピンドルモータ2に
よって回動自在に配設され、この光ディスク1に近接対
向して、対物レンズ6と対物レンズ6の後段に配置され
る受発光素子部7Aとを含む光ピックアップ3が配設さ
れており、対物レンズ6は、図示せぬ2軸アクチュエー
タによって、光ディスク1の信号記録面に垂直な方向Y
と光ディスク1の半径方向Rとに微調整されるようにな
っており、また、光ピックアップ3全体が、図示せぬリ
ニアモータによって、光ディスク1の半径方向に移送自
在に構成されている。
周辺部分は、図5に示すような構成となっていて、円板
状の光ディスク1が軸芯を中心にスピンドルモータ2に
よって回動自在に配設され、この光ディスク1に近接対
向して、対物レンズ6と対物レンズ6の後段に配置され
る受発光素子部7Aとを含む光ピックアップ3が配設さ
れており、対物レンズ6は、図示せぬ2軸アクチュエー
タによって、光ディスク1の信号記録面に垂直な方向Y
と光ディスク1の半径方向Rとに微調整されるようにな
っており、また、光ピックアップ3全体が、図示せぬリ
ニアモータによって、光ディスク1の半径方向に移送自
在に構成されている。
【0003】受発光素子部7Aは、図6に示すように集
積回路構成となっていて、上面が正透過性の透光体19
で覆われたパッケージ18の底面上に、レーザユニット
12とフォトディテクタ部17Aとが配置されており、
レーザユニット12に対向する透光体19の下面位置に
グレーティング13が固定配置され、フォトディテクタ
部17Aに対向する透光体19の下面位置には、非点収
差発生レンズ16が一体に形成されている。また、透光
体19の上面に、グレーティング13で回折されたレー
ザ光が透過するビームスプリッタ14が配置され、レー
ザユニット12から放射されたレーザ光は、グレーティ
ング13によって、0次光と、0次光に対してそれぞれ
所定角度方向に回折される±1次光とに分光され、3方
向に分光されたレーザ光が、ビームスプリッタ14を透
過し、対物レンズ6を介して光ディスク1の信号記録面
に入射されるように構成されている。さらに、光ディス
ク1への入射光が、光ディスク1の信号記録面で反射さ
れ、この反射光が、ビームスプリッタ14に入射され、
ビームスプリッタ14の反射面で反射され、ビームスプ
リッタ14に取り付けられている高反射ミラー膜15で
反射されてフォトディテクタ部17Aに入射されるよう
に構成されている。
積回路構成となっていて、上面が正透過性の透光体19
で覆われたパッケージ18の底面上に、レーザユニット
12とフォトディテクタ部17Aとが配置されており、
レーザユニット12に対向する透光体19の下面位置に
グレーティング13が固定配置され、フォトディテクタ
部17Aに対向する透光体19の下面位置には、非点収
差発生レンズ16が一体に形成されている。また、透光
体19の上面に、グレーティング13で回折されたレー
ザ光が透過するビームスプリッタ14が配置され、レー
ザユニット12から放射されたレーザ光は、グレーティ
ング13によって、0次光と、0次光に対してそれぞれ
所定角度方向に回折される±1次光とに分光され、3方
向に分光されたレーザ光が、ビームスプリッタ14を透
過し、対物レンズ6を介して光ディスク1の信号記録面
に入射されるように構成されている。さらに、光ディス
ク1への入射光が、光ディスク1の信号記録面で反射さ
れ、この反射光が、ビームスプリッタ14に入射され、
ビームスプリッタ14の反射面で反射され、ビームスプ
リッタ14に取り付けられている高反射ミラー膜15で
反射されてフォトディテクタ部17Aに入射されるよう
に構成されている。
【0004】レーザユニット12とフォトディテクタ部
17Aとは、図7に示すように、パッケージ18の底面
上に隣接して配置されており、フォトディテクタ部17
Aには、受光面が4分割されたディテクタA〜Dからな
る第1のフォトディテクタ(メインディテクタ)23が
設けられ、この第1のフォトディテクタ23の両端側
に、第1のフォトディテクタ23から等間隔の位置に第
2及び第3のフォトディテクタ(サイドディテクタ)
E、Fがそれぞれ配設されている。
17Aとは、図7に示すように、パッケージ18の底面
上に隣接して配置されており、フォトディテクタ部17
Aには、受光面が4分割されたディテクタA〜Dからな
る第1のフォトディテクタ(メインディテクタ)23が
設けられ、この第1のフォトディテクタ23の両端側
に、第1のフォトディテクタ23から等間隔の位置に第
2及び第3のフォトディテクタ(サイドディテクタ)
E、Fがそれぞれ配設されている。
【0005】このような構成の従来の光ピックアップ3
では、レーザユニット12から出射されるレーザ光は、
グレーティング13によって、0次光と、0次光を中心
に所定角度にそれぞれ回折された±1次光とに分光さ
れ、ビームスプリッタ14を透過したレーザ光は、光デ
ィスク1の信号記録面に垂直な方向Yと、光ディスク1
の半径方向Rとに微調整される対物レンズ6を介して、
光ディスク1の信号記録面に集光される。そして、信号
記録面からの反射光は、対物レンズ6を介して、ビーム
スプリッタ14に入射され、ビームスプリッタ14の反
射面で反射され、さらに、高反射ミラー膜15で反射さ
れ、非点収差発生レンズ16によって、非点収差を発生
させた状態でフォトディテクタ部17Aに入射される。
では、レーザユニット12から出射されるレーザ光は、
グレーティング13によって、0次光と、0次光を中心
に所定角度にそれぞれ回折された±1次光とに分光さ
れ、ビームスプリッタ14を透過したレーザ光は、光デ
ィスク1の信号記録面に垂直な方向Yと、光ディスク1
の半径方向Rとに微調整される対物レンズ6を介して、
光ディスク1の信号記録面に集光される。そして、信号
記録面からの反射光は、対物レンズ6を介して、ビーム
スプリッタ14に入射され、ビームスプリッタ14の反
射面で反射され、さらに、高反射ミラー膜15で反射さ
れ、非点収差発生レンズ16によって、非点収差を発生
させた状態でフォトディテクタ部17Aに入射される。
【0006】この場合、フォトディテクタ部17Aで
は、0次光に対応する反射光が、図8に示すように、メ
インビームスポット20として、第1のフォトディテク
タである第1のフォトディテクタ23に入射し、+1次
光に対応する反射光が、サイドビームスポット24とし
て、第2のフォトディテクタEに入射し、−1次光に対
応する反射光が、サイドビームスポット25として、第
3のフォトディテクタFに入射する。ここで、メインビ
ームスポット20の入射によるディテクタA〜Dの検出
電流をIA〜IDとし、サイドビームスポット24の入
射による第2のフォトディテクタEの検出電流をIE、
サイドビームスポット25による第3のフォトディテク
タFの検出電流をIFとすると、検出RF信号f(R
F)、フォーカスエラー信号f(Ef)、トラッキング
エラー信号TEはそれぞれ次式で求められる。
は、0次光に対応する反射光が、図8に示すように、メ
インビームスポット20として、第1のフォトディテク
タである第1のフォトディテクタ23に入射し、+1次
光に対応する反射光が、サイドビームスポット24とし
て、第2のフォトディテクタEに入射し、−1次光に対
応する反射光が、サイドビームスポット25として、第
3のフォトディテクタFに入射する。ここで、メインビ
ームスポット20の入射によるディテクタA〜Dの検出
電流をIA〜IDとし、サイドビームスポット24の入
射による第2のフォトディテクタEの検出電流をIE、
サイドビームスポット25による第3のフォトディテク
タFの検出電流をIFとすると、検出RF信号f(R
F)、フォーカスエラー信号f(Ef)、トラッキング
エラー信号TEはそれぞれ次式で求められる。
【0007】 f(RF)=IA+IB+IC+ID (1) f(Ef)=(IA+IC)−(IB+ID) (2) TE=IE−IF (3)
【0008】ところで、この従来の受発光素子部7A
が、装置の小型化に対応してより小型化されて行くと、
ディテクタA〜Dからなる第1のフォトディテクタ23
と、第2及び第3のディテクタE、Fとの間隔が小さく
なり、メインビームスポット20がディテクタA〜Dで
光電変換された電流の一部がフォトディテクタ部17A
の半導体基板を介して、第2のフォトディテクタEまた
は第3のフォトディテクタFにリーク電流として流れる
という問題が生じる。
が、装置の小型化に対応してより小型化されて行くと、
ディテクタA〜Dからなる第1のフォトディテクタ23
と、第2及び第3のディテクタE、Fとの間隔が小さく
なり、メインビームスポット20がディテクタA〜Dで
光電変換された電流の一部がフォトディテクタ部17A
の半導体基板を介して、第2のフォトディテクタEまた
は第3のフォトディテクタFにリーク電流として流れる
という問題が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解明するた
めに、発明者らは、フォトディテクタ部17Aにメイン
ビームスポット20のみを入射し、そのスポット位置を
図8の矢印に示すように、X方向に微小移動させた場合
に、第2及び第3のフォトディテクタE、Fで検出され
るリーク電流Ie、Ifを測定したところ、図9に示す
ような測定結果が得られた。ここで、リーク電流Ie、
Ifの電流値は、図9の左側の縦軸で読み取られ、リー
ク電流の差値Ie−Ifの電流値は、図9の右側の縦軸
で読み取られる。実測の結果では、図8の矢印に示すよ
うに、メインビームスポット20が、第2のフォトディ
テクタEに対して近付きまたは遠ざかる場合のリーク電
流Ieの測定点は、図9の◆のようになり、メインビー
ムスポット20が、第3のフォトディテクタFに対して
近付きまたは遠ざかる場合のリーク電流Ifの測定点
は、同図の■のようになり、リーク電流Ie、Ifの差
の電流値は、同図の右側の縦軸で読み取られ、その演算
点は、同図の▲のようになる。
めに、発明者らは、フォトディテクタ部17Aにメイン
ビームスポット20のみを入射し、そのスポット位置を
図8の矢印に示すように、X方向に微小移動させた場合
に、第2及び第3のフォトディテクタE、Fで検出され
るリーク電流Ie、Ifを測定したところ、図9に示す
ような測定結果が得られた。ここで、リーク電流Ie、
Ifの電流値は、図9の左側の縦軸で読み取られ、リー
ク電流の差値Ie−Ifの電流値は、図9の右側の縦軸
で読み取られる。実測の結果では、図8の矢印に示すよ
うに、メインビームスポット20が、第2のフォトディ
テクタEに対して近付きまたは遠ざかる場合のリーク電
流Ieの測定点は、図9の◆のようになり、メインビー
ムスポット20が、第3のフォトディテクタFに対して
近付きまたは遠ざかる場合のリーク電流Ifの測定点
は、同図の■のようになり、リーク電流Ie、Ifの差
の電流値は、同図の右側の縦軸で読み取られ、その演算
点は、同図の▲のようになる。
【0010】このようなリーク電流は、前述の(3)式
で示されるトラッキングエラー信号TE=IE−IFへ
のオフセットとなって現われ、トラッキング制御に際し
て、目的のトラックからずれた位置に光ビームが制御移
送され、光ディスク装置の記録・再生動作の特性を劣化
させることになる。
で示されるトラッキングエラー信号TE=IE−IFへ
のオフセットとなって現われ、トラッキング制御に際し
て、目的のトラックからずれた位置に光ビームが制御移
送され、光ディスク装置の記録・再生動作の特性を劣化
させることになる。
【0011】本発明は、前述したような従来の受発光素
子部において、検出電流に基づき検出されるトラッキン
グエラーに生じるオフセットに鑑みてなされたものであ
り、その第1の目的は、第1のディテクタから第2及び
第3のディテクタへのリーク電流に起因するオフセット
を取り除くことが可能な光ピックアップを提供すること
にある。また、本発明の第2の目的は、第1のディテク
タから第2及び第3のディテクタへのリーク電流に起因
するオフセットを取り除くことが可能な光ディスク装置
を提供することにある。
子部において、検出電流に基づき検出されるトラッキン
グエラーに生じるオフセットに鑑みてなされたものであ
り、その第1の目的は、第1のディテクタから第2及び
第3のディテクタへのリーク電流に起因するオフセット
を取り除くことが可能な光ピックアップを提供すること
にある。また、本発明の第2の目的は、第1のディテク
タから第2及び第3のディテクタへのリーク電流に起因
するオフセットを取り除くことが可能な光ディスク装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明の光ピックアップは、レ
ーザ光源と、該レーザ光源からの出射光を、0次光及び
±1次光を含む3ビームに分割する回折格子と、前記レ
ーザ光源からの出射光を光記録媒体の信号記録面に集光
する対物レンズと、前記光記録媒体の信号記録面で反射
した戻り光を検出する光検出手段とを具備する光ピック
アップにおいて、前記光検出手段は、受光面が4分割さ
れ、前記0次光を受光する第1のフォトディテクタと、
該第1のフォトディテクタを挟む一端側に配置され、前
記+1次光を受光する第2のフォトディテクタと、前記
第1のフォトディテクタを挟む他端側に配置され、前記
−1次光を受光する第3のフォトディテクタとを有する
と共に、前記第1のフォトディテクタと前記第2のフォ
トディテクタ間に配置され、検出電流Iiと前記第1の
フォトディテクタから前記第2のフォトディテクタへの
リーク電流Ieとの間に、比例定数をkとしてIe=k
・Iiの関係がある第4のフォトディテクタと、前記第
1のフォトディテクタと前記第3のフォトディテクタ間
に配置され、検出電流Ijと前記第1のフォトディテク
タから前記第3のフォトディテクタへのリーク電流If
との間に、比例定数をkとして、If=k・Ijの関係
がある第5のフォトディテクタとを有することを特徴と
するものである。
るために、請求項1記載の発明の光ピックアップは、レ
ーザ光源と、該レーザ光源からの出射光を、0次光及び
±1次光を含む3ビームに分割する回折格子と、前記レ
ーザ光源からの出射光を光記録媒体の信号記録面に集光
する対物レンズと、前記光記録媒体の信号記録面で反射
した戻り光を検出する光検出手段とを具備する光ピック
アップにおいて、前記光検出手段は、受光面が4分割さ
れ、前記0次光を受光する第1のフォトディテクタと、
該第1のフォトディテクタを挟む一端側に配置され、前
記+1次光を受光する第2のフォトディテクタと、前記
第1のフォトディテクタを挟む他端側に配置され、前記
−1次光を受光する第3のフォトディテクタとを有する
と共に、前記第1のフォトディテクタと前記第2のフォ
トディテクタ間に配置され、検出電流Iiと前記第1の
フォトディテクタから前記第2のフォトディテクタへの
リーク電流Ieとの間に、比例定数をkとしてIe=k
・Iiの関係がある第4のフォトディテクタと、前記第
1のフォトディテクタと前記第3のフォトディテクタ間
に配置され、検出電流Ijと前記第1のフォトディテク
タから前記第3のフォトディテクタへのリーク電流If
との間に、比例定数をkとして、If=k・Ijの関係
がある第5のフォトディテクタとを有することを特徴と
するものである。
【0013】このような手段によると、レーザ光源から
の出射光が、回折格子によって、0次光及び±1次光を
含む3ビームに分割され、この3ビームが、対物レンズ
によって記録媒体の信号記録面に集光され、信号記録面
での反射光は、0次光が受光面が4分割された第1のフ
ォトディテクタで受光され、+1次光は、第1のフォト
ディテクタを挟む一端側に配置される第2のフォトディ
テクタで受光され、−1次光は、第1のフォトディテク
タを挟む他端側に配置される第3のフォトディテクタで
受光される。
の出射光が、回折格子によって、0次光及び±1次光を
含む3ビームに分割され、この3ビームが、対物レンズ
によって記録媒体の信号記録面に集光され、信号記録面
での反射光は、0次光が受光面が4分割された第1のフ
ォトディテクタで受光され、+1次光は、第1のフォト
ディテクタを挟む一端側に配置される第2のフォトディ
テクタで受光され、−1次光は、第1のフォトディテク
タを挟む他端側に配置される第3のフォトディテクタで
受光される。
【0014】この場合、第1のフォトディテクタと第2
のフォトディテクタ間に、検出電流Iiが第1のフォト
ディテクタから第2のフォトディテクタへのリーク電流
をIe、比例定数をkとしてIe=k・Iiの関係があ
る第4のフォトディテクタが配置され、第1のフォトデ
ィテクタと第3のフォトディテクタ間に、検出電流Ij
が第1のフォトディテクタから第3のフォトディテクタ
へのリーク電流をIf、比例定数をkとしてIf=k・
Ijの関係がある第5のフォトディテクタが配置されて
いるので、トラッキングエラー信号TEは、TE=
{(IE+Ie)−(IF+If)}−(kIi−kI
j)=IE−IFとなり、リーク電流によるオフセット
のないトラッキングエラー信号TEが検出される。
のフォトディテクタ間に、検出電流Iiが第1のフォト
ディテクタから第2のフォトディテクタへのリーク電流
をIe、比例定数をkとしてIe=k・Iiの関係があ
る第4のフォトディテクタが配置され、第1のフォトデ
ィテクタと第3のフォトディテクタ間に、検出電流Ij
が第1のフォトディテクタから第3のフォトディテクタ
へのリーク電流をIf、比例定数をkとしてIf=k・
Ijの関係がある第5のフォトディテクタが配置されて
いるので、トラッキングエラー信号TEは、TE=
{(IE+Ie)−(IF+If)}−(kIi−kI
j)=IE−IFとなり、リーク電流によるオフセット
のないトラッキングエラー信号TEが検出される。
【0015】前記第1の目的を達成するために、請求項
2記載の発明の光ピックアップは、請求項1記載の発明
において、前記第4のフォトディテクタ及び前記第5の
フォトディテクタが、前記第1のフォトディテクタない
し前記第3のフォトディテクタと同一の基板上に形成さ
れていることを特徴とするものである。
2記載の発明の光ピックアップは、請求項1記載の発明
において、前記第4のフォトディテクタ及び前記第5の
フォトディテクタが、前記第1のフォトディテクタない
し前記第3のフォトディテクタと同一の基板上に形成さ
れていることを特徴とするものである。
【0016】このような手段によると、請求項1記載の
発明での作用に加えて、第4のフォトディテクタ及び第
5のフォトディテクタが、第1のフォトディテクタない
し第3のフォトディテクタと同一の基板上に形成され、
小型化された光ピックアップによって、高精度のトラッ
キングエラー信号の検出が行われる。
発明での作用に加えて、第4のフォトディテクタ及び第
5のフォトディテクタが、第1のフォトディテクタない
し第3のフォトディテクタと同一の基板上に形成され、
小型化された光ピックアップによって、高精度のトラッ
キングエラー信号の検出が行われる。
【0017】前記第1の目的を達成するために、請求項
3記載の発明の光ピックアップは、請求項1記載の発明
において、前記第4のフォトディテクタにより、前記第
1のフォトディテクタから前記第2のフォトディテクタ
へのリーク電流をIe、比例定数をkとして電流k・I
eが検出され、前記第5のフォトディテクタにより、前
記第1のフォトディテクタから前記第3のフォトディテ
クタへのリーク電流をIf、比例定数をkとして電流k
・Ifが検出されるように、前記第4のフォトディテク
タと前記第5のフォトデデクタの面積、及び光電変換効
率が選定されていることを特徴とするものである。
3記載の発明の光ピックアップは、請求項1記載の発明
において、前記第4のフォトディテクタにより、前記第
1のフォトディテクタから前記第2のフォトディテクタ
へのリーク電流をIe、比例定数をkとして電流k・I
eが検出され、前記第5のフォトディテクタにより、前
記第1のフォトディテクタから前記第3のフォトディテ
クタへのリーク電流をIf、比例定数をkとして電流k
・Ifが検出されるように、前記第4のフォトディテク
タと前記第5のフォトデデクタの面積、及び光電変換効
率が選定されていることを特徴とするものである。
【0018】このような手段によると、第4のフォトデ
ィテクタによって、第1のフォトディテクタから第2の
フォトディテクタへのリーク電流をIe、比例定数をk
として電流k・Ieが検出され、第5のフォトディテク
タによって、第1のフォトディテクタから第3のフォト
ディテクタへのリーク電流をIf、比例定数をkとして
電流k・Ifが検出されるように、第4のフォトディテ
クタと第5のフォトデデクタの面積及び光電変換効率を
選定することによって、請求項1記載の発明での作用が
実行される。
ィテクタによって、第1のフォトディテクタから第2の
フォトディテクタへのリーク電流をIe、比例定数をk
として電流k・Ieが検出され、第5のフォトディテク
タによって、第1のフォトディテクタから第3のフォト
ディテクタへのリーク電流をIf、比例定数をkとして
電流k・Ifが検出されるように、第4のフォトディテ
クタと第5のフォトデデクタの面積及び光電変換効率を
選定することによって、請求項1記載の発明での作用が
実行される。
【0019】前記第2の目的を達成するために、請求項
4記載の発明の光ディスク装置は、レーザ光源と、該レ
ーザ光源からの出射光を、0次光及び±1次光を含む3
ビームに分割する回折格子と、前記レーザ光源からの出
射光を光記録媒体の信号記録面に集光する対物レンズ
と、受光面が4分割され、前記0次光を受光する第1の
フォトディテクタと、該第1のフォトディテクタを挟む
一端側に配置され、前記+1次光を受光する第2のフォ
トディテクタと、前記第1のフォトディテクタを挟む他
端側に配置され、前記−1次光を受光する第3のフォト
ディテクタとを有すると共に、前記第1のフォトディテ
クタと前記第2のフォトディテクタ間に配置され、検出
電流Iiと前記第1のフォトディテクタから前記第2の
フォトディテクタへのリーク電流Ieとの間に、比例定
数をkとしてIe=k・Iiの関係がある第4のフォト
ディテクタと、前記第1のフォトディテクタと前記第3
のフォトディテクタ間に配置され、検出電流Ijと前記
第1のフォトディテクタから前記第3のフォトディテク
タへのリーク電流Ifとの間に、比例定数をkとして、
If=k・Ijの関係がある第5のフォトディテクタと
を有し、前記光記録媒体の信号記録面で反射した戻り光
を検出する光検出手段と、前記記録媒体を回動するスピ
ンドルモータと、少なくとも前記対物レンズを、前記記
録媒体の半径方向に移送する送りモータと、前記スピン
ドルモータと前記送りモータとを制御する制御駆動手段
と、前記記録媒体に対する記録・再生の制御動作の信号
処理を行う信号処理手段とを具備することを特徴とする
ものである。
4記載の発明の光ディスク装置は、レーザ光源と、該レ
ーザ光源からの出射光を、0次光及び±1次光を含む3
ビームに分割する回折格子と、前記レーザ光源からの出
射光を光記録媒体の信号記録面に集光する対物レンズ
と、受光面が4分割され、前記0次光を受光する第1の
フォトディテクタと、該第1のフォトディテクタを挟む
一端側に配置され、前記+1次光を受光する第2のフォ
トディテクタと、前記第1のフォトディテクタを挟む他
端側に配置され、前記−1次光を受光する第3のフォト
ディテクタとを有すると共に、前記第1のフォトディテ
クタと前記第2のフォトディテクタ間に配置され、検出
電流Iiと前記第1のフォトディテクタから前記第2の
フォトディテクタへのリーク電流Ieとの間に、比例定
数をkとしてIe=k・Iiの関係がある第4のフォト
ディテクタと、前記第1のフォトディテクタと前記第3
のフォトディテクタ間に配置され、検出電流Ijと前記
第1のフォトディテクタから前記第3のフォトディテク
タへのリーク電流Ifとの間に、比例定数をkとして、
If=k・Ijの関係がある第5のフォトディテクタと
を有し、前記光記録媒体の信号記録面で反射した戻り光
を検出する光検出手段と、前記記録媒体を回動するスピ
ンドルモータと、少なくとも前記対物レンズを、前記記
録媒体の半径方向に移送する送りモータと、前記スピン
ドルモータと前記送りモータとを制御する制御駆動手段
と、前記記録媒体に対する記録・再生の制御動作の信号
処理を行う信号処理手段とを具備することを特徴とする
ものである。
【0020】このような手段によると、請求項4記載の
発明での作用に加えて、スピンドルモータによって、記
録媒体が軸芯を中心に回動され、送りモータによって、
対物レンズ系と受光手段とが、記録媒体の半径方向に一
体に移送され、制御駆動手段によって、スピンドルモー
タと送りモータの回転が、記録・再生動作に対応してサ
ーボ制御され、信号処理手段によって、記録媒体に対す
る記録・再生の制御動作の信号処理が行われ、高精度の
記録・再生動作が行われる。
発明での作用に加えて、スピンドルモータによって、記
録媒体が軸芯を中心に回動され、送りモータによって、
対物レンズ系と受光手段とが、記録媒体の半径方向に一
体に移送され、制御駆動手段によって、スピンドルモー
タと送りモータの回転が、記録・再生動作に対応してサ
ーボ制御され、信号処理手段によって、記録媒体に対す
る記録・再生の制御動作の信号処理が行われ、高精度の
記録・再生動作が行われる。
【0021】同様に前記第2の目的を達成するために、
請求項5記載の発明の光ディスク装置は、請求項4記載
の発明において、前記第4のフォトディテクタ及び前記
第5のフォトディテクタが、前記第1のフォトディテク
タないし前記第3のフォトディテクタと同一の基板上に
形成されていることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明の光ディスク装置は、請求項4記載
の発明において、前記第4のフォトディテクタ及び前記
第5のフォトディテクタが、前記第1のフォトディテク
タないし前記第3のフォトディテクタと同一の基板上に
形成されていることを特徴とするものである。
【0022】このような手段によると、請求項4記載の
発明での作用に加えて、第4のフォトディテクタ及び第
5のフォトディテクタが、第1のフォトディテクタない
し第3のフォトディテクタと同一の基板上に形成され、
小型化された光ピックアップによって、高精度のトラッ
キングエラー信号の検出が行われる。
発明での作用に加えて、第4のフォトディテクタ及び第
5のフォトディテクタが、第1のフォトディテクタない
し第3のフォトディテクタと同一の基板上に形成され、
小型化された光ピックアップによって、高精度のトラッ
キングエラー信号の検出が行われる。
【0023】同様に前記第2の目的を達成するために、
請求項6記載の発明の光ディスク装置は、請求項4記載
の発明において、前記第4のフォトディテクタにより、
前記第1のフォトディテクタから前記第2のフォトディ
テクタへのリーク電流をIe、比例定数をkとして電流
k・Ieが検出され、前記第5のフォトディテクタによ
り、前記第1のフォトディテクタから前記第3のフォト
ディテクタへのリーク電流をIf、比例定数をkとして
電流k・Ifが検出されるように、前記第4のフォトデ
ィテクタと前記第5のフォトデデクタの面積、及び光電
変換効率が選定されていることを特徴とするものであ
る。
請求項6記載の発明の光ディスク装置は、請求項4記載
の発明において、前記第4のフォトディテクタにより、
前記第1のフォトディテクタから前記第2のフォトディ
テクタへのリーク電流をIe、比例定数をkとして電流
k・Ieが検出され、前記第5のフォトディテクタによ
り、前記第1のフォトディテクタから前記第3のフォト
ディテクタへのリーク電流をIf、比例定数をkとして
電流k・Ifが検出されるように、前記第4のフォトデ
ィテクタと前記第5のフォトデデクタの面積、及び光電
変換効率が選定されていることを特徴とするものであ
る。
【0024】このような手段によると、第4のフォトデ
ィテクタによって、第1のフォトディテクタから第2の
フォトディテクタへのリーク電流をIe、比例定数をk
として電流k・Ieが検出され、第5のフォトディテク
タによって、第1のフォトディテクタから第3のフォト
ディテクタへのリーク電流をIf、比例定数をkとして
電流k・Ifが検出されるように、第4のフォトディテ
クタと第5のフォトデデクタの面積及び光電変換効率を
選定することによって、請求項4記載の発明での作用が
実行される。
ィテクタによって、第1のフォトディテクタから第2の
フォトディテクタへのリーク電流をIe、比例定数をk
として電流k・Ieが検出され、第5のフォトディテク
タによって、第1のフォトディテクタから第3のフォト
ディテクタへのリーク電流をIf、比例定数をkとして
電流k・Ifが検出されるように、第4のフォトディテ
クタと第5のフォトデデクタの面積及び光電変換効率を
選定することによって、請求項4記載の発明での作用が
実行される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を光ディスク装置
に係る一実施の形態に基づいて、図1ないし図4を参照
して説明する。図1は実施の形態の構成を示すブロック
図、図2は図1のフォトディテクタ部の構成を従来装置
との対比で示す説明図、図3は図1のフォトディテクタ
部のIC回路構成の一例を示す説明図、図4は図1のフ
ォトディテクタ部と信号処理ユニットとの回路構成の他
の例を示す回路図である。
に係る一実施の形態に基づいて、図1ないし図4を参照
して説明する。図1は実施の形態の構成を示すブロック
図、図2は図1のフォトディテクタ部の構成を従来装置
との対比で示す説明図、図3は図1のフォトディテクタ
部のIC回路構成の一例を示す説明図、図4は図1のフ
ォトディテクタ部と信号処理ユニットとの回路構成の他
の例を示す回路図である。
【0026】本実施の形態には、図1に示すように、全
体の動作を制御するシステムCPU30が設けられ、こ
のシステムCPU30には、ディスク回転を制御するデ
ィスク回転サーボ回路31と、光ピックアップのディス
ク半径方向の移送を制御するラジアルサーボ回路32と
が接続され、ディスク回転サーボ回路31にスピンドル
モータ2が接続され、スピンドルモータ2によって、軸
芯を中心に回動自在な光ディスク1が設けられている。
なお、図1では、光ディスク装置の一例として、対物レ
ンズを駆動する2軸アクチュエータと受発光素子部7と
がリニアモータ10により一体的に光ディスク1の径方
向に駆動される事例を示す。この光ディスク1に近接対
向して光ピックアップ3が配設されており、この光ピッ
クアップ3には、光ディスク1に対向して配置される対
物レンズ6と、この対物レンズ6を、光ディスク1の信
号記録面に垂直な方向と光ディスク1の半径方向とに微
小距離の範囲で調整移動する2軸アクチュエータ5と、
光ディスク1への入射光を出射し、光ディスク1からの
反射光を受光する受発光素子部7とが設けられている。
また、光ピックアップ3は、ラジアルサーボ回路32に
接続されたリニアモータ10によって、光ディスク1の
半径方向に移送自在に構成されている。
体の動作を制御するシステムCPU30が設けられ、こ
のシステムCPU30には、ディスク回転を制御するデ
ィスク回転サーボ回路31と、光ピックアップのディス
ク半径方向の移送を制御するラジアルサーボ回路32と
が接続され、ディスク回転サーボ回路31にスピンドル
モータ2が接続され、スピンドルモータ2によって、軸
芯を中心に回動自在な光ディスク1が設けられている。
なお、図1では、光ディスク装置の一例として、対物レ
ンズを駆動する2軸アクチュエータと受発光素子部7と
がリニアモータ10により一体的に光ディスク1の径方
向に駆動される事例を示す。この光ディスク1に近接対
向して光ピックアップ3が配設されており、この光ピッ
クアップ3には、光ディスク1に対向して配置される対
物レンズ6と、この対物レンズ6を、光ディスク1の信
号記録面に垂直な方向と光ディスク1の半径方向とに微
小距離の範囲で調整移動する2軸アクチュエータ5と、
光ディスク1への入射光を出射し、光ディスク1からの
反射光を受光する受発光素子部7とが設けられている。
また、光ピックアップ3は、ラジアルサーボ回路32に
接続されたリニアモータ10によって、光ディスク1の
半径方向に移送自在に構成されている。
【0027】本実施の形態のフォトディテクタ部17
は、図2(b)に示すような構成となっていて、同図
(a)に示す既に説明した従来のフォトディテクタ部1
7Aに対して、第1のフォトディテクタ(メインディテ
クタ)23と、第2及び第3のフォトディテクタ(サイ
ドディテクタ)E、Fと間に、それぞれ第4及び第5の
フォトディテクタ(補助ディテクタ)I、Jが、第1の
フォトディテクタ23から同一の間隔位置にそれぞれ配
設されている。そして、本実施の形態においては、第4
のフォトディテクタIの検出電流Iiと第2のフォトデ
ィテクタEで検出されるリーク電流Ieとの間には、比
例定数をkとしてIe=k・Iiの関係が成立し、第5
のフォトディテクタJの検出電流Ijと第3のフォトデ
ィテクタFで検出されるリーク電流Ifとの間には、比
例定数をkとしてIf=k・Ijの関係が成立するよう
に、第4及び第5のフォトディテクタI、Jの面積と光
電変換効率が選定されている。 また、第4及び第5の
フォトディテクタI、Jは、半導体基板を通して流れ込
むリーク電流の検出に用いられるので、不要な入力光の
影響を除くために、アルミ遮光膜で上面が遮光されてい
る。
は、図2(b)に示すような構成となっていて、同図
(a)に示す既に説明した従来のフォトディテクタ部1
7Aに対して、第1のフォトディテクタ(メインディテ
クタ)23と、第2及び第3のフォトディテクタ(サイ
ドディテクタ)E、Fと間に、それぞれ第4及び第5の
フォトディテクタ(補助ディテクタ)I、Jが、第1の
フォトディテクタ23から同一の間隔位置にそれぞれ配
設されている。そして、本実施の形態においては、第4
のフォトディテクタIの検出電流Iiと第2のフォトデ
ィテクタEで検出されるリーク電流Ieとの間には、比
例定数をkとしてIe=k・Iiの関係が成立し、第5
のフォトディテクタJの検出電流Ijと第3のフォトデ
ィテクタFで検出されるリーク電流Ifとの間には、比
例定数をkとしてIf=k・Ijの関係が成立するよう
に、第4及び第5のフォトディテクタI、Jの面積と光
電変換効率が選定されている。 また、第4及び第5の
フォトディテクタI、Jは、半導体基板を通して流れ込
むリーク電流の検出に用いられるので、不要な入力光の
影響を除くために、アルミ遮光膜で上面が遮光されてい
る。
【0028】本実施の形態のフォトディテクタ部17の
回路構成の一例は、図3に示すようになっていて、第1
のフォトディテクタ23を構成するディテクタA〜D、
第2及び第3のフォトディテクタE、F、並びに第4及
び第5のフォトディテクタI、Jのアノード側が共通ア
ースに接続され、ディテクタA〜Dのカソード側が、そ
れぞれ端子tA〜tDに接続され、第2のフォトディテ
クタEと第5のフォトディテクタJのカソード側が、端
子tEに共通に接続され、第3のフォトディテクタFと
第4のフォトディテクタIのカソード側が、端子tFに
共通に接続されている。
回路構成の一例は、図3に示すようになっていて、第1
のフォトディテクタ23を構成するディテクタA〜D、
第2及び第3のフォトディテクタE、F、並びに第4及
び第5のフォトディテクタI、Jのアノード側が共通ア
ースに接続され、ディテクタA〜Dのカソード側が、そ
れぞれ端子tA〜tDに接続され、第2のフォトディテ
クタEと第5のフォトディテクタJのカソード側が、端
子tEに共通に接続され、第3のフォトディテクタFと
第4のフォトディテクタIのカソード側が、端子tFに
共通に接続されている。
【0029】また、本実施の形態のフォトディテクタ部
17と信号処理ユニット11との回路構成の他の例は、
図4に示すようになっていて、トランスインピーダンス
がZt1の電流−電圧変換アンプAmp1の反転入力端
子に、アノード側がアースされた第4のフォトディテク
タIのカソード側が接続され、トランスインピーダンス
がZt2の電流−電圧変換アンプAmp2の反転入力端
子に、アノード側がアースされた第5のフォトディテク
タJのカソード側が接続されている。そして、Amp1
の出力端子が、抵抗R1を介してトランス抵抗がR3の
Amp5の反転入力端子に接続され、Amp2の出力端
子が、抵抗R2を介してAmp5の非反転入力端子に接
続され、Amp5の出力端子が、抵抗R9を介して、ト
ランス抵抗がR10のAmp7の反転入力端子に接続さ
れている。
17と信号処理ユニット11との回路構成の他の例は、
図4に示すようになっていて、トランスインピーダンス
がZt1の電流−電圧変換アンプAmp1の反転入力端
子に、アノード側がアースされた第4のフォトディテク
タIのカソード側が接続され、トランスインピーダンス
がZt2の電流−電圧変換アンプAmp2の反転入力端
子に、アノード側がアースされた第5のフォトディテク
タJのカソード側が接続されている。そして、Amp1
の出力端子が、抵抗R1を介してトランス抵抗がR3の
Amp5の反転入力端子に接続され、Amp2の出力端
子が、抵抗R2を介してAmp5の非反転入力端子に接
続され、Amp5の出力端子が、抵抗R9を介して、ト
ランス抵抗がR10のAmp7の反転入力端子に接続さ
れている。
【0030】同様にして、トランスインピーダンスがZ
t3の電流−電圧変換アンプAmp3の反転入力端子
に、アノード側がアースされた第3のフォトディテクタ
Fのカソード側が接続され、トランスインピーダンスが
Zt4の電流−電圧変換アンプAmp4の反転入力端子
に、アノード側がアースされた第2のフォトディテクタ
Eのカソード側が接続されている。さらに、Amp3の
出力端子が、抵抗R5を介してトランス抵抗がR7のA
mp6の反転入力端子に接続され、Amp4の出力端子
が、抵抗R6を介してAmp6の非反転入力端子に接続
されている。そして、Amp7の出力端子が、抵抗R1
2を介して、トランス抵抗がR14のAmp8の反転入
力端子に接続され、Amp6の出力端子が、抵抗R13
を介して、Amp8の非反転入力端子に接続されてい
る。
t3の電流−電圧変換アンプAmp3の反転入力端子
に、アノード側がアースされた第3のフォトディテクタ
Fのカソード側が接続され、トランスインピーダンスが
Zt4の電流−電圧変換アンプAmp4の反転入力端子
に、アノード側がアースされた第2のフォトディテクタ
Eのカソード側が接続されている。さらに、Amp3の
出力端子が、抵抗R5を介してトランス抵抗がR7のA
mp6の反転入力端子に接続され、Amp4の出力端子
が、抵抗R6を介してAmp6の非反転入力端子に接続
されている。そして、Amp7の出力端子が、抵抗R1
2を介して、トランス抵抗がR14のAmp8の反転入
力端子に接続され、Amp6の出力端子が、抵抗R13
を介して、Amp8の非反転入力端子に接続されてい
る。
【0031】本実施の形態において、図2或いは図3に
示す回路は、集積化することにより、フォトディテクタ
部17と同一基板上に形成してもよいし、光ピックアッ
プの外部のサーボマトリクスICに形成してもよい。
示す回路は、集積化することにより、フォトディテクタ
部17と同一基板上に形成してもよいし、光ピックアッ
プの外部のサーボマトリクスICに形成してもよい。
【0032】本実施の形態のフォトディテクタ部17の
その他の部分の構成は、すでに図6及び図7を参照して
説明した従来のフォトディテクタ部17Aと同一なの
で、重複する説明は行わない。
その他の部分の構成は、すでに図6及び図7を参照して
説明した従来のフォトディテクタ部17Aと同一なの
で、重複する説明は行わない。
【0033】本実施の形態では、図1に戻って、前述の
システムCPU30に、再生、記録の制御動作の信号処
理をする信号処理ユニット11の制御端子が接続され、
この信号処理ユニット11にレーザユニット12とフォ
トディテクタ部17の第1のフォトディテクタ23、第
2及び第3のフォトディテクタE、F、並びに第4及び
第5のフォトディテクタI、Jとが、それぞれ接続さ
れ、信号処理ユニット11の出力端子には、2軸アクチ
ュエータ5を駆動制御する2軸アクチュエータ制御ユニ
ット8が接続されている。この2軸アクチュエータ制御
ユニット8には、フォーカシング駆動信号を出力するフ
ォーカシング駆動回路8aとトラッキング駆動信号を出
力するトラッキング駆動回路8bとが設けられ、信号処
理ユニット11の出力端子は、フォーカシング駆動回路
8aとトラッキング駆動回路8bとにそれぞれ接続さ
れ、フォーカシング駆動回路8aの出力端子と、トラッ
キング駆動回路8bの出力端子とが、2軸アクチュエー
タに接続されている。
システムCPU30に、再生、記録の制御動作の信号処
理をする信号処理ユニット11の制御端子が接続され、
この信号処理ユニット11にレーザユニット12とフォ
トディテクタ部17の第1のフォトディテクタ23、第
2及び第3のフォトディテクタE、F、並びに第4及び
第5のフォトディテクタI、Jとが、それぞれ接続さ
れ、信号処理ユニット11の出力端子には、2軸アクチ
ュエータ5を駆動制御する2軸アクチュエータ制御ユニ
ット8が接続されている。この2軸アクチュエータ制御
ユニット8には、フォーカシング駆動信号を出力するフ
ォーカシング駆動回路8aとトラッキング駆動信号を出
力するトラッキング駆動回路8bとが設けられ、信号処
理ユニット11の出力端子は、フォーカシング駆動回路
8aとトラッキング駆動回路8bとにそれぞれ接続さ
れ、フォーカシング駆動回路8aの出力端子と、トラッ
キング駆動回路8bの出力端子とが、2軸アクチュエー
タに接続されている。
【0034】このような構成の本実施の形態の動作を説
明する。本実施の形態では、システムCPU30からの
指令に基づいて、記録・再生動作が制御されるが、シス
テムCPU30の指令によって、ディスク回転サーボ回
路31から出力される回転駆動信号によって、スピンド
ルモータ2が回転し、光ディスク1が軸芯を中心に、例
えば、トラック半径に反比例した回転速度になるように
CLV(線速度一定)方式で制御されて回動する。同時
にシステムCPU30の指令によって、ラジアルサーボ
回路32から駆動信号が出力され、この駆動信号によっ
て、リニアモータ10が回転して、光ピックアップ3が
光ディスク1の半径方向に目的のトラック位置まで移送
される。
明する。本実施の形態では、システムCPU30からの
指令に基づいて、記録・再生動作が制御されるが、シス
テムCPU30の指令によって、ディスク回転サーボ回
路31から出力される回転駆動信号によって、スピンド
ルモータ2が回転し、光ディスク1が軸芯を中心に、例
えば、トラック半径に反比例した回転速度になるように
CLV(線速度一定)方式で制御されて回動する。同時
にシステムCPU30の指令によって、ラジアルサーボ
回路32から駆動信号が出力され、この駆動信号によっ
て、リニアモータ10が回転して、光ピックアップ3が
光ディスク1の半径方向に目的のトラック位置まで移送
される。
【0035】また、システムCPU30からの指令によ
って、信号処理ユニット11から出力される駆動信号に
よって、レーザユニット12から出射されるレーザ光
は、すでに説明したように、グレーティング13によっ
て、0次光と、0次光に対して所定角度にそれぞれ回折
される±1次光とに分光され、ビームスプリッタ14を
透過し、対物レンズ6を介して、光ディスク1の信号記
録面に入射される。この場合、システムCPU30の指
令によって、信号処理ユニット11から、フォーカシン
グ駆動回路8aとトラッキング駆動回路8bとに制御信
号が入力され、フォーカシング駆動回路8aとトラッキ
ング駆動回路8bから出力される駆動信号によって、2
軸アクチュエータ5が作動し、対物レンズ6が、光ディ
スク1の信号記録面に垂直な方向と、光ディスク1の半
径方向とに微小調整移動され、レーザユニット12から
のレーザ光は、対物レンズ6を介して、光ディスク1の
目的のトラックの信号記録面に集光される。
って、信号処理ユニット11から出力される駆動信号に
よって、レーザユニット12から出射されるレーザ光
は、すでに説明したように、グレーティング13によっ
て、0次光と、0次光に対して所定角度にそれぞれ回折
される±1次光とに分光され、ビームスプリッタ14を
透過し、対物レンズ6を介して、光ディスク1の信号記
録面に入射される。この場合、システムCPU30の指
令によって、信号処理ユニット11から、フォーカシン
グ駆動回路8aとトラッキング駆動回路8bとに制御信
号が入力され、フォーカシング駆動回路8aとトラッキ
ング駆動回路8bから出力される駆動信号によって、2
軸アクチュエータ5が作動し、対物レンズ6が、光ディ
スク1の信号記録面に垂直な方向と、光ディスク1の半
径方向とに微小調整移動され、レーザユニット12から
のレーザ光は、対物レンズ6を介して、光ディスク1の
目的のトラックの信号記録面に集光される。
【0036】一方、信号記録面からの反射光は、対物レ
ンズ6を介して、ビームスプリッタ14に入射され、す
でに説明したように、ビームスプリッタ14の反射面で
反射され、さらに、高反射ミラー膜15で反射され、非
点収差発生レンズ16によって、非点収差を発生させた
状態でフォトディテクタ部17に入射される。フォトデ
ィテクタ部17においては、0次光に対応する反射光
が、図2(b)に示すように、メインビームスポット2
0として第1のフォトディテクタ23に入射し、+1次
光に対応する反射光が、サイドビームスポット24とし
て第2のフォトディテクタEに入射し、−1次光に対応
する反射光が、サイドビームスポット25として第3の
フォトディテクタFに入射する。ここで、メインビーム
スポット20の入射によるディテクタA〜Dの検出電流
をIA〜IDとし、サイドビームスポット24の入射に
よる第2のフォトディテクタEの検出電流をIE、サイ
ドビームスポット25による第3のフォトディテクタF
の検出電流をIF、第2のフォトディテクタEが検出す
るリーク電流をIe、第3のフォトディテクタFが検出
するリーク電流をIf、第4のフォトディテクタIが検
出するリーク電流をIi、第5のフォトディテクタJが
検出するリーク電流をIjとすると、すでに説明したよ
うに、Ie=k・Ii、If=k・Ifの関係があり、
トラッキングエラー信号TEは次式で求められる。
ンズ6を介して、ビームスプリッタ14に入射され、す
でに説明したように、ビームスプリッタ14の反射面で
反射され、さらに、高反射ミラー膜15で反射され、非
点収差発生レンズ16によって、非点収差を発生させた
状態でフォトディテクタ部17に入射される。フォトデ
ィテクタ部17においては、0次光に対応する反射光
が、図2(b)に示すように、メインビームスポット2
0として第1のフォトディテクタ23に入射し、+1次
光に対応する反射光が、サイドビームスポット24とし
て第2のフォトディテクタEに入射し、−1次光に対応
する反射光が、サイドビームスポット25として第3の
フォトディテクタFに入射する。ここで、メインビーム
スポット20の入射によるディテクタA〜Dの検出電流
をIA〜IDとし、サイドビームスポット24の入射に
よる第2のフォトディテクタEの検出電流をIE、サイ
ドビームスポット25による第3のフォトディテクタF
の検出電流をIF、第2のフォトディテクタEが検出す
るリーク電流をIe、第3のフォトディテクタFが検出
するリーク電流をIf、第4のフォトディテクタIが検
出するリーク電流をIi、第5のフォトディテクタJが
検出するリーク電流をIjとすると、すでに説明したよ
うに、Ie=k・Ii、If=k・Ifの関係があり、
トラッキングエラー信号TEは次式で求められる。
【0037】 TE={(IE+Ie)−(IF+If)}−(k・Ii−k・Ij) =(IE+Ie)−(IF+If)−Ie+Ij =IE−IF (4)
【0038】本実施の形態では、図3に示すように、第
1のフォトディテクタ23のディテクタA〜Dでの検出
電流IA〜IDを端子tA〜tDから取出し、第2のフ
ォトディテクタEと第5のフォトディテクタJとの検出
電流の加算電流を端子tEから取出し、第3のフォトデ
ィテクタFと第4のフォトディテクタIとの検出電流の
加算電流を端子tFから取出し、信号処理ユニット11
で、(1)式(2)式及び(4)式の演算を行うことに
より、検出RF信号f(RF)、フォーカスエラー信号
f(Ef)、トラッキングエラー信号TEを求めること
ができる。この場合には、従来の光ピックアップ用のサ
ーボマトリクスicに新たな回路を付加せずに構成する
ことが可能である。或いは、図4に示すように、第4及
び第5のフォトディテクタI、J、並びに第2及び第3
のフォトディテクタE、Fの検出電流を電圧に変換した
後に、アンプAmp5〜Amp7のゲインを最適値に設
定し、或いは、アンプAmp1〜アンプAmp4のトラ
ンスインピーダンスZ11、Z12、Z13、Z14を
最適値に設定することにより、トラッキングエラー信号
を求める演算を行うこともできる。
1のフォトディテクタ23のディテクタA〜Dでの検出
電流IA〜IDを端子tA〜tDから取出し、第2のフ
ォトディテクタEと第5のフォトディテクタJとの検出
電流の加算電流を端子tEから取出し、第3のフォトデ
ィテクタFと第4のフォトディテクタIとの検出電流の
加算電流を端子tFから取出し、信号処理ユニット11
で、(1)式(2)式及び(4)式の演算を行うことに
より、検出RF信号f(RF)、フォーカスエラー信号
f(Ef)、トラッキングエラー信号TEを求めること
ができる。この場合には、従来の光ピックアップ用のサ
ーボマトリクスicに新たな回路を付加せずに構成する
ことが可能である。或いは、図4に示すように、第4及
び第5のフォトディテクタI、J、並びに第2及び第3
のフォトディテクタE、Fの検出電流を電圧に変換した
後に、アンプAmp5〜Amp7のゲインを最適値に設
定し、或いは、アンプAmp1〜アンプAmp4のトラ
ンスインピーダンスZ11、Z12、Z13、Z14を
最適値に設定することにより、トラッキングエラー信号
を求める演算を行うこともできる。
【0039】このようにして、本実施の形態によると、
フォトディテクタ部17において、第1のフォトディテ
クタ23と第2のフォトディテクタE間に第4のフォト
ディテクタIを設け、第1のフォトディテクタ23と第
3のフォトディテクタF間に第5のフォトディテクタJ
を設け、第4のフォトディテクタIの検出電流Iiと第
2のフォトディテクタEで検出されるリーク電流Ieと
の間に、比例定数をkとしてIe=k・Iiの関係が成
立し、第5のフォトディテクタJの検出電流Ijと第3
のフォトディテクタFで検出されるリーク電流Ifとの
間に、比例定数をkとしてIf=k・Ijの関係が成立
するように、第4及び第5のフォトディテクタI、Jの
面積と光電変換効率とが選定されている。このようにす
ることにより、(4)式に示すように、第1のフォトデ
ィテクタ23の光電変換電流が、基板を介して第2及び
第3のフォトディテクタE、Fに流れるリーク電流I
e、Ifによるオフセットのない高精度のトラッキング
エラー信号TEを検出することができ、高精度の記録・
再生動作を行うことが可能になる。
フォトディテクタ部17において、第1のフォトディテ
クタ23と第2のフォトディテクタE間に第4のフォト
ディテクタIを設け、第1のフォトディテクタ23と第
3のフォトディテクタF間に第5のフォトディテクタJ
を設け、第4のフォトディテクタIの検出電流Iiと第
2のフォトディテクタEで検出されるリーク電流Ieと
の間に、比例定数をkとしてIe=k・Iiの関係が成
立し、第5のフォトディテクタJの検出電流Ijと第3
のフォトディテクタFで検出されるリーク電流Ifとの
間に、比例定数をkとしてIf=k・Ijの関係が成立
するように、第4及び第5のフォトディテクタI、Jの
面積と光電変換効率とが選定されている。このようにす
ることにより、(4)式に示すように、第1のフォトデ
ィテクタ23の光電変換電流が、基板を介して第2及び
第3のフォトディテクタE、Fに流れるリーク電流I
e、Ifによるオフセットのない高精度のトラッキング
エラー信号TEを検出することができ、高精度の記録・
再生動作を行うことが可能になる。
【0040】なお、以上の実施の形態においては、光ピ
ックアップとしては、集積素子化された光ピックアップ
を取り上げて説明したが、本発明は、この実施の形態に
限定されるものではなく、光ピックアップとしては、集
積素子化されていないディスクリートタイプの光ピック
アップを使用することも可能である。
ックアップとしては、集積素子化された光ピックアップ
を取り上げて説明したが、本発明は、この実施の形態に
限定されるものではなく、光ピックアップとしては、集
積素子化されていないディスクリートタイプの光ピック
アップを使用することも可能である。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明の光ピックアップに
よると、レーザ光源からの出射光が、回折格子によっ
て、0次光及び±1次光を含む3ビームに分割され、こ
の3ビームが、対物レンズによって記録媒体の信号記録
面に集光され、信号記録面での反射光は、0次光が受光
面が4分割された第1のフォトディテクタで受光され、
+1次光は、第1のフォトディテクタを挟む一端側に配
置される第2のフォトディテクタで受光され、−1次光
は、第1のフォトディテクタを挟む他端側に配置される
第3のフォトディテクタで受光される。
よると、レーザ光源からの出射光が、回折格子によっ
て、0次光及び±1次光を含む3ビームに分割され、こ
の3ビームが、対物レンズによって記録媒体の信号記録
面に集光され、信号記録面での反射光は、0次光が受光
面が4分割された第1のフォトディテクタで受光され、
+1次光は、第1のフォトディテクタを挟む一端側に配
置される第2のフォトディテクタで受光され、−1次光
は、第1のフォトディテクタを挟む他端側に配置される
第3のフォトディテクタで受光される。
【0042】この場合、第1のフォトディテクタと第2
のフォトディテクタ間に、検出電流Iiが第1のフォト
ディテクタから第2のフォトディテクタへのリーク電流
をIe、比例定数をkとしてIe=k・Iiの関係があ
る第4のフォトディテクタが配置され、第1のフォトデ
ィテクタと第3のフォトディテクタ間に、検出電流Ij
が第1のフォトディテクタから第3のフォトディテクタ
へのリーク電流をIf、比例定数をkとしてIf=k・
Ijの関係がある第5のフォトディテクタが配置されて
いるので、トラッキングエラー信号TEは、TE=
{(IE+Ie)−(IF+If)}−(k・Ii−k
・Ij)=IE−IFとなり、リーク電流によるオフセ
ットのないトラッキングエラー信号TEを検出すること
が可能になる。
のフォトディテクタ間に、検出電流Iiが第1のフォト
ディテクタから第2のフォトディテクタへのリーク電流
をIe、比例定数をkとしてIe=k・Iiの関係があ
る第4のフォトディテクタが配置され、第1のフォトデ
ィテクタと第3のフォトディテクタ間に、検出電流Ij
が第1のフォトディテクタから第3のフォトディテクタ
へのリーク電流をIf、比例定数をkとしてIf=k・
Ijの関係がある第5のフォトディテクタが配置されて
いるので、トラッキングエラー信号TEは、TE=
{(IE+Ie)−(IF+If)}−(k・Ii−k
・Ij)=IE−IFとなり、リーク電流によるオフセ
ットのないトラッキングエラー信号TEを検出すること
が可能になる。
【0043】請求項2記載の発明の光ピックアップによ
ると、請求項1記載の発明で得られる効果に加えて、第
4のフォトディテクタ及び第5のフォトディテクタが、
第1のフォトディテクタないし第3のフォトディテクタ
と同一の基板上に形成されているので、小型化された光
ピックアップによって、高精度のトラッキングエラ信号
の検出を行うことが可能になる。
ると、請求項1記載の発明で得られる効果に加えて、第
4のフォトディテクタ及び第5のフォトディテクタが、
第1のフォトディテクタないし第3のフォトディテクタ
と同一の基板上に形成されているので、小型化された光
ピックアップによって、高精度のトラッキングエラ信号
の検出を行うことが可能になる。
【0044】請求項3記載の発明の光ピックアップによ
ると、第4のフォトディテクタによって、第1のフォト
ディテクタから第2のフォトディテクタへのリーク電流
をIe、比例定数をkとして電流k・Ieが検出され、
第5のフォトディテクタによって、第1のフォトディテ
クタから第3のフォトディテクタへのリーク電流をI
f、比例定数をkとして電流k・Ifが検出されるよう
に、第4のフォトディテクタと第5のフォトデデクタの
面積及び光電変換効率を選定することによって、請求項
1記載の発明での効果を実現することが可能になる。
ると、第4のフォトディテクタによって、第1のフォト
ディテクタから第2のフォトディテクタへのリーク電流
をIe、比例定数をkとして電流k・Ieが検出され、
第5のフォトディテクタによって、第1のフォトディテ
クタから第3のフォトディテクタへのリーク電流をI
f、比例定数をkとして電流k・Ifが検出されるよう
に、第4のフォトディテクタと第5のフォトデデクタの
面積及び光電変換効率を選定することによって、請求項
1記載の発明での効果を実現することが可能になる。
【0045】請求項4記載の発明の光ディスク装置によ
ると、請求項1記載の発明で得られる効果に加えて、ス
ピンドルモータによって、記録媒体が軸芯を中心に回動
され、送りモータによって、対物レンズ系と受光手段と
が、記録媒体の半径方向に一体に移送され、制御駆動手
段によって、スピンドルモータと送りモータの回転が、
記録・再生動作に対応してサーボ制御され、信号処理手
段によって、記録媒体に対する記録・再生の制御動作の
信号処理が行われるので、高精度の記録・再生動作を行
うことが可能になる。
ると、請求項1記載の発明で得られる効果に加えて、ス
ピンドルモータによって、記録媒体が軸芯を中心に回動
され、送りモータによって、対物レンズ系と受光手段と
が、記録媒体の半径方向に一体に移送され、制御駆動手
段によって、スピンドルモータと送りモータの回転が、
記録・再生動作に対応してサーボ制御され、信号処理手
段によって、記録媒体に対する記録・再生の制御動作の
信号処理が行われるので、高精度の記録・再生動作を行
うことが可能になる。
【0046】請求項5記載の発明の光ディスク装置によ
ると、請求項4記載の発明で得られる効果に加えて、第
4のフォトディテクタ及び第5のフォトディテクタが、
第1のフォトディテクタないし第3のフォトディテクタ
と同一の基板上に形成されているので、小型化された光
ピックアップによって、高精度のトラッキングエラ信号
の検出を行うことが可能になる。
ると、請求項4記載の発明で得られる効果に加えて、第
4のフォトディテクタ及び第5のフォトディテクタが、
第1のフォトディテクタないし第3のフォトディテクタ
と同一の基板上に形成されているので、小型化された光
ピックアップによって、高精度のトラッキングエラ信号
の検出を行うことが可能になる。
【0047】請求項6記載の発明の光ディスク装置によ
ると、第4のフォトディテクタによって、第1のフォト
ディテクタから第2のフォトディテクタへのリーク電流
をIe、比例定数をkとして電流k・Ieが検出され、
第5のフォトディテクタによって、第1のフォトディテ
クタから第3のフォトディテクタへのリーク電流をI
f、比例定数をkとして電流k・Ifが検出されるよう
に、第4のフォトディテクタと第5のフォトデデクタの
面積及び光電変換効率を選定することによって、請求項
4記載の発明での効果を実現することが可能になる。
ると、第4のフォトディテクタによって、第1のフォト
ディテクタから第2のフォトディテクタへのリーク電流
をIe、比例定数をkとして電流k・Ieが検出され、
第5のフォトディテクタによって、第1のフォトディテ
クタから第3のフォトディテクタへのリーク電流をI
f、比例定数をkとして電流k・Ifが検出されるよう
に、第4のフォトディテクタと第5のフォトデデクタの
面積及び光電変換効率を選定することによって、請求項
4記載の発明での効果を実現することが可能になる。
【図1】本発明の光ディスク装置に係る一実施の形態の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図2】図1のフォトディテクタ部の構成を従来装置と
の対比で示す説明図である。
の対比で示す説明図である。
【図3】図1のフォトディテクタ部のIC回路構成の一
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図4】図1のフォトディテクタ部と信号処理ユニット
との回路構成の他の例を示す回路図である。
との回路構成の他の例を示す回路図である。
【図5】従来の光ディスク装置の光ピックアップ周辺部
分の要部構成を示す説明図である。
分の要部構成を示す説明図である。
【図6】図5の受発光素子部の構成を示す説明図であ
る。
る。
【図7】図5の受発光素子部の構成を示す平面図であ
る。
る。
【図8】図5のフォトディテクタ部の構成を示す説明図
である。
である。
【図9】図8の光スポット位置と検出電流との関係を示
す特性図である。
す特性図である。
1・・光ディスク、2・・スピンドルモータ、3・・光
ピックアップ、5・・2軸アクチュエータ、6・・対物
レンズ、7・・受発光素子部、8・・2軸アクチュエー
タ制御ユニット、10・・リニアモータ、11・・信号
処理ユニット、12・・レーザユニット、13・・グレ
ーティング、14・・ビームスプリッタ、17・・フォ
トディテクタ部、23・・第1のフォトディテクタ、E
・・第2のフォトディテクタ、F・・第3のフォトディ
テクタ、I・・第4のフォトディテクタ、J・・第5の
フォトディテクタ。
ピックアップ、5・・2軸アクチュエータ、6・・対物
レンズ、7・・受発光素子部、8・・2軸アクチュエー
タ制御ユニット、10・・リニアモータ、11・・信号
処理ユニット、12・・レーザユニット、13・・グレ
ーティング、14・・ビームスプリッタ、17・・フォ
トディテクタ部、23・・第1のフォトディテクタ、E
・・第2のフォトディテクタ、F・・第3のフォトディ
テクタ、I・・第4のフォトディテクタ、J・・第5の
フォトディテクタ。
Claims (6)
- 【請求項1】 レーザ光源と、 該レーザ光源からの出射光を、0次光及び±1次光を含
む3ビームに分割する回折格子と、 前記レーザ光源からの出射光を光記録媒体の信号記録面
に集光する対物レンズと、 前記光記録媒体の信号記録面で反射した戻り光を検出す
る光検出手段とを具備する光ピックアップにおいて、 前記光検出手段は、受光面が4分割され、前記0次光を
受光する第1のフォトディテクタと、該第1のフォトデ
ィテクタを挟む一端側に配置され、前記+1次光を受光
する第2のフォトディテクタと、前記第1のフォトディ
テクタを挟む他端側に配置され、前記−1次光を受光す
る第3のフォトディテクタと、を有すると共に、 前記第1のフォトディテクタと前記第2のフォトディテ
クタ間に配置され、検出電流Iiと前記第1のフォトデ
ィテクタから前記第2のフォトディテクタへのリーク電
流Ieとの間に、比例定数をkとしてIe=k・Iiの
関係がある第4のフォトディテクタと、前記第1のフォ
トディテクタと前記第3のフォトディテクタ間に配置さ
れ、検出電流Ijと前記第1のフォトディテクタから前
記第3のフォトディテクタへのリーク電流Ifとの間
に、比例定数をkとして、If=k・Ijの関係がある
第5のフォトディテクタと、を有することを特徴とする
光ピックアップ。 - 【請求項2】 前記第4のフォトディテクタ及び前記第
5のフォトディテクタが、前記第1のフォトディテクタ
ないし前記第3のフォトディテクタと同一の基板上に形
成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ピッ
クアップ。 - 【請求項3】 前記第4のフォトディテクタにより、前
記第1のフォトディテクタから前記第2のフォトディテ
クタへのリーク電流をIe、比例定数をkとして電流k
・Ieが検出され、前記第5のフォトディテクタによ
り、前記第1のフォトディテクタから前記第3のフォト
ディテクタへのリーク電流をIf、比例定数をkとして
電流k・Ifが検出されるように、前記第4のフォトデ
ィテクタと前記第5のフォトデデクタの面積、及び光電
変換効率が選定されていることを特徴とする請求項1に
記載の光ピックアップ。 - 【請求項4】 レーザ光源と、 該レーザ光源からの出射光を、0次光及び±1次光を含
む3ビームに分割する回折格子と、 前記レーザ光源からの出射光を光記録媒体の信号記録面
に集光する対物レンズと、 受光面が4分割され、前記0次光を受光する第1のフォ
トディテクタと、該第1のフォトディテクタを挟む一端
側に配置され、前記+1次光を受光する第2のフォトデ
ィテクタと、前記第1のフォトディテクタを挟む他端側
に配置され、前記−1次光を受光する第3のフォトディ
テクタと、を有すると共に、前記第1のフォトディテク
タと前記第2のフォトディテクタ間に配置され、検出電
流Iiと前記第1のフォトディテクタから前記第2のフ
ォトディテクタへのリーク電流Ieとの間に、比例定数
をkとしてIe=k・Iiの関係がある第4のフォトデ
ィテクタと、前記第1のフォトディテクタと前記第3の
フォトディテクタ間に配置され、検出電流Ijと前記第
1のフォトディテクタから前記第3のフォトディテクタ
へのリーク電流Ifとの間に、比例定数をkとして、I
f=k・Ijの関係がある第5のフォトディテクタと、
を有し、前記光記録媒体の信号記録面で反射した戻り光
を検出する光検出手段と、 前記記録媒体を回動するスピンドルモータと、 少なくとも前記対物レンズを、前記記録媒体の半径方向
に移送する送りモータと、 前記スピンドルモータと前記送りモータとを制御する制
御駆動手段と、 前記記録媒体に対する記録・再生の制御動作の信号処理
を行う信号処理手段とを具備することを特徴とする光デ
ィスク装置。 - 【請求項5】 前記第4のフォトディテクタ及び前記第
5のフォトディテクタが、前記第1のフォトディテクタ
ないし前記第3のフォトディテクタと同一の基板上に形
成されていることを特徴とする請求項4に記載の光ディ
スク装置。 - 【請求項6】 前記第4のフォトディテクタにより、前
記第1のフォトディテクタから前記第2のフォトディテ
クタへのリーク電流をIe、比例定数をkとして電流k
・Ieが検出され、前記第5のフォトディテクタによ
り、前記第1のフォトディテクタから前記第3のフォト
ディテクタへのリーク電流をIf、比例定数をkとして
電流k・Ifが検出されるように、前記第4のフォトデ
ィテクタと前記第5のフォトデデクタの面積、及び光電
変換効率が選定されていることを特徴とする請求項4に
記載の光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132627A JP2001319347A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 光ピックアップ及び光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132627A JP2001319347A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 光ピックアップ及び光ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001319347A true JP2001319347A (ja) | 2001-11-16 |
Family
ID=18641289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000132627A Pending JP2001319347A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 光ピックアップ及び光ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001319347A (ja) |
-
2000
- 2000-05-01 JP JP2000132627A patent/JP2001319347A/ja active Pending
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