JP2001318970A - 電力の需給制御方法、電力の需給制御装置、電力の需給制御システム及び記憶媒体 - Google Patents

電力の需給制御方法、電力の需給制御装置、電力の需給制御システム及び記憶媒体

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JP2001318970A
JP2001318970A JP2000140071A JP2000140071A JP2001318970A JP 2001318970 A JP2001318970 A JP 2001318970A JP 2000140071 A JP2000140071 A JP 2000140071A JP 2000140071 A JP2000140071 A JP 2000140071A JP 2001318970 A JP2001318970 A JP 2001318970A
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JP2000140071A
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English (en)
Inventor
Kyosuke Hazama
恭介 硲
Shigeyuki Yato
滋之 矢藤
Atsushi Yamazaki
篤史 山崎
Hiroyuki Kurosaki
裕之 黒崎
Tomoaki Harai
智昭 原井
Takashi Fueda
尚 笛田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 売電事業者から電力を調達して電力需要者に
供給する際に、安定にかつ効率的に電力需給制御を行う
ことができるようにする。 【解決手段】 ある売電事業者が任意の数の発電事業
者、あるいは他の売電事業者から電力を調達して任意の
数の電力需要者に供給する際に、任意の数の電力需要者
の電力需要量を予め予測し、前記予測した電力需要量に
基づいて発電計画を作成するとともに、前記任意の数の
電力需要者に対する電力需要量の実績値を監視して、監
視結果に基づいて前記作成した発電計画を修正すること
により、電力の需給バランスを良好に保持することがで
きるようにして、電力調達コストを低減できるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力の需給制御方
法、電力の需給制御装置、電力の需給制御システム及び
記憶媒体に関し、特に、ある売電事業者が任意の数の発
電事業者、あるいは他の売電事業者から電力を調達して
任意の数の電力需要者に供給するために用いて好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】売電事業者から電力を調達して電力需要
者に供給する際に行う電力需給制御に関しては、例え
ば、特開平11-308771号公報に、複数の売電事業者の中
から所定のルールに従って調達する売電事業者及び電力
量を決定する電力需給制御装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開平11
-308771号に開示されている発明においては、売電事業
者から調達した電力と、電力貯蔵装置が発生または貯蔵
する電力を合成して電力需要者に送電することを前提と
しており、この電力貯蔵設備に莫大な費用がかかるとい
う問題点があった。
【0004】また、電力の需要予測に関する従来技術と
しては、前記特開平5-56698号公報に、一日の時刻と温
度偏差の関数からファジー推論により発電機出力の補正
量を演算する方法が開示されている。
【0005】しかし、特開平5-56698号に記載されてい
る発明は、当日の気温と平均気温との偏差のみを影響因
子として用いているだけなので、予測した電力需要量と
実際の電力使用量の実績値との間において十分な相関が
とれないという問題点があった。
【0006】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決し、売電事業者から電力を調達して電力需要者に
供給する場合に、安定にかつ効率的に電力需給制御を行
うことができるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電力の需給制御
方法は、ある売電事業者が任意の数の発電事業者、ある
いは他の売電事業者から電力を調達して任意の数の電力
需要者に供給する電力の需給制御方法であって、前記任
意の数の電力需要者の電力需要量を予め予測する需要予
測ステップと、前記需要予測ステップで予測した電力需
要量に基づいて発電計画を作成し、前記ある発電事業者
あるいは他の売電事業者に発電量を指示する発電計画作
成ステップと、前記任意の数の電力需要者に対する電力
需要量の実績値を通信回線を介して監視する需給量監視
ステップと、前記需給量監視ステップの監視結果に基づ
いて前記作成した発電計画を修正する発電計画修正ステ
ップと、前記任意の数の電力需要者の電力需要量が電力
調達量を超過する場合には、前記超過した電力を電力会
社から調達する不足電力調達ステップとを有することを
特徴としている。また、本発明の他の特徴とするところ
は、ある売電事業者が任意の数の発電事業者、あるいは
他の売電事業者から電力を調達して任意の数の電力需要
者に供給する電力の需給制御方法であって、前記任意の
数の電力需要者の電力需要量を予め予測する需要予測ス
テップと、前記需要予測ステップで予測した電力需要量
に基づいて発電計画を作成する発電計画作成ステップ
と、前記任意の数の電力需要者に対する電力需要量の実
績値を通信回線を介して監視する需給量監視ステップ
と、前記任意の数の電力需要者に電力を供給する時間帯
を一定時間に区切り、前記電力需要量の実績値に基づい
て前記一定時間におけるトータル電力需要量を予測する
トータル電力需要量予測ステップと、前記一定時間にお
けるトータル電力需要量の予測値に基づいて発電指令を
行う発電指令ステップと、前記任意の数の電力需要者の
電力需要量が電力調達量を超過する場合には、前記超過
した電力を電力会社から調達する不足電力調達ステップ
とを有することを特徴としている。また、本発明のその
他の特徴とするところは、前記需要予測ステップにおい
て電力需要量を予測するに際して、電力を供給する曜
日、天候、気温の情報を考慮することを特徴としてい
る。また、本発明のその他の特徴とするところは、発電
事業者または他の売電事業者もしくは電力会社から調達
する電力の銘柄に予め優先順位をつけておき、安価な電
力から順番に調達することを特徴としている。また、本
発明のその他の特徴とするところは、前記電力会社から
調達する電力供給量が、予め設定した所定の割合以下に
制御されている場合には、前記電力会社から調達する電
力の単価が安価に設定されていることを特徴としてい
る。また、本発明のその他の特徴とするところは、前記
需要予測ステップにおいて電力需要量を予測するに際し
て、個々の電力需要者毎の特性を考慮して、個々の電力
需要者毎に電力需要を予測し、前記予測した各電力需要
者毎の予測値を集計してトータルの電力需要を予測する
ことを特徴としている。
【0008】本発明の電力の需給制御装置は、ある売電
事業者が任意の数の発電事業者、あるいは他の売電事業
者から電力を調達して任意の数の電力需要者に供給する
電力の需給制御装置であって、前記任意の数の電力需要
者の電力需要量を予め予測する需要予測手段と、前記需
要予測手段で予測した電力需要量に基づいて発電計画を
作成し、前記任意の数の発電事業者あるいは他の売電事
業者に発電量を指示する発電計画作成手段と、前記任意
の数の電力需要者に対する電力需要量の実績値を通信回
線を介して監視する需給量監視手段と、前記需給量監視
手段の監視結果に基づいて前記作成した発電計画を修正
する発電計画修正手段と、前記任意の数の電力需要者の
電力需要量が電力調達量を超過する場合には、前記超過
した電力を電力会社から調達する不足電力調達手段とを
有することを特徴としている。また、本発明の他の特徴
とするところは、ある売電事業者が任意の数の発電事業
者、あるいは他の売電事業者から電力を調達して任意の
数の電力需要者に供給する電力の需給制御装置であっ
て、前記任意の数の電力需要者の電力需要量を予め予測
する需要予測手段と、前記需要予測手段で予測した電力
需要量に基づいて発電計画を作成する発電計画作成手段
と、前記任意の数の電力需要者に対する電力需要量の実
績値を通信回線を介して監視する需給量監視手段と、前
記任意の数の電力需要者に電力を供給する時間帯を一定
時間に区切り、前記電力需要量の実績値に基づいて前記
一定時間におけるトータル電力需要量を予測する総電力
需要量予測手段と、前記一定時間におけるトータル電力
需要量の予測値に基づいて発電指令を行う発電指令手段
と、前記任意の数の電力需要者の電力需要量が電力調達
量を超過する場合には、前記超過した電力を電力会社か
ら調達する不足電力調達手段とを有することを特徴とし
ている。また、本発明のその他の特徴とするところは、
前記需要予測手段において電力需要量を予測するに際し
て、電力を供給する曜日、天候、気温の情報を考慮する
ことを特徴としている。また、本発明のその他の特徴と
するところは、発電事業者または他の売電事業者もしく
は電力会社から調達する電力の銘柄に予め優先順位をつ
けておき、安価な電力から順番に調達することを特徴と
している。また、本発明のその他の特徴とするところ
は、前記電力会社から調達する電力供給量が、予め設定
した所定の割合以下に制御されている場合には、前記電
力会社から調達する電力の単価が安価に設定されている
ことを特徴としている。また、本発明のその他の特徴と
するところは、前記需要予測手段において電力需要量を
予測するに際して、個々の電力需要者毎の特性を考慮し
て、個々の電力需要者毎に電力需要を予測し、前記予測
した各電力需要者毎の予測値を集計してトータルの電力
需要を予測することを特徴としている。
【0009】本発明の電力の需給制御システムは、ある
売電事業者が任意の数の発電事業者、あるいは他の任意
の数の売電事業者から電力を調達して任意の数の電力需
要者に供給するようにした電力の需給制御システムであ
って、前記ある売電事業者が、前記任意の数の電力需要
者の電力需要量を予め予測する需要予測手段と、前記予
測した電力需要量に基づいて発電計画を作成する発電計
画作成手段と、前記任意の数の電力需要者に対する電力
需要量の実績値を通信回線を介して監視する需給量監視
手段と、前記任意の数の電力需要者に電力を供給する時
間帯を一定時間に区切り、前記電力需要量の実績値に基
づいて前記一定時間におけるトータル電力需要量を予測
する手段と、前記一定時間におけるトータル電力需要量
の予測値に基づいて発電指令を行う発電指令手段と、前
記任意の数の電力需要者の電力需要量が電力調達量を超
過する場合には、前記超過した電力を電力会社から調達
する不足電力調達手段とを具備し、システム全体の需給
バランスを維持することを特徴としている。
【0010】本発明の記憶媒体は、前記に記載の電力の
需給制御方法を実行するプログラムをコンピュータから
読み出し可能に格納したことを特徴としている。また、
本発明の他の特徴とするところは、前記に記載の各手段
を構成するプログラムをコンピュータから読み出し可能
に格納したことを特徴としている。
【0011】本発明は前記技術手段を有するので、ある
売電事業者が発電事業者または他の売電事業者から電力
を調達し、電力需要者に供給するに際して、予め電力需
要量を予測して発電計画を作成し、前記発電計画に基づ
いて電力の調達を行うことにより、可及的に安価な電力
を調達することが可能となる。また、需要電力の実績値
に基づいて、一定時間トータルの電力需要量予測を行う
ことにより、正確な需給制御を実現することが可能とな
るとともに、不足する電力を電力会社から調達すること
により、安定かつ効率的な電力の需給制御を実施するこ
とが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の電力の需給制御
方法、電力の需給制御装置、電力の需給制御システム及
び記憶媒体の実施形態を説明する。本実施形態の電力の
需給制御方法によれば、予め電力需要量を予測して、こ
の予測結果に基づいて発電計画を作成する一方で、電力
需要量の実績値に基づいて、一定時間におけるトータル
電力需要量を予測し、この予測結果に基づいて発電指令
を行うことにより、安定かつ効率的な電力需給制御方法
を実現することができる。
【0013】電力需要量の実績値を通信回線を介して監
視するのは、需給電力の偏差の急激な変動は、供給電圧
や周波数の変動要因となるため、需給電力の変化を監視
するためである。
【0014】一方、一定時間におけるトータルの電力需
要量を予測して、この予測結果に基づいて発電指令を行
うのは、瞬間的な需要変動に基づいて発電指令を行う
と、発電量を絶えず増減させることが必要となり、発電
機制御が不安定になる危険性を回避するためである。そ
こで、本実施形態においては、一定時間のトータル電力
需要量予測に基づいて発電指令を行うことにより、電力
需給制御を安定化させることが可能となる。
【0015】さらに、通信回線を介して電力需給量の実
績値を監視することにより、正確な実績値を効率よく把
握できるようにして、電力需給量のバランスが大幅に崩
れる前に有効な対策を施すことができるようになる。
【0016】前記モニタリングの結果、電力需要量(電
力需要者の使用電力)が発電事業者からの電力調達量を
超過する場合には、不足する電力を電力会社から調達す
ることにより、電力貯蔵装置を設置する必要がないこと
から、設備費を大幅に削減することができる。
【0017】また、本発明の他の特徴によれば、電力需
要量を予測するに際して、電力を供給する曜日、天候、
気温の情報を考慮することにより、個々の需要者におけ
る需要特性を反映させて、より正確な電力需要予測が実
現できる。また、一定時間の電力需要予測値と実績値と
の差違を、次の時間間隔の需要予測に反映させることに
より、需要予測値の精度をさらに向上できる。
【0018】また、本発明のその他の特徴によれば、発
電事業者または、他の売電事業者もしくは電力会社から
調達する電力の銘柄に予め優先順位をつけておくことに
より、より安価な電力を優先的に調達することが可能と
なり、電力調達コストを低減化して効率の良い売電事業
を行うことができる。
【0019】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、電力会社からの電力調達量が電力需要量の一定割合
以上になっている場合には、電力会社から調達する電力
の単価を高くすることにより、電力需要量に比べて電力
供給量が不足し勝ちになることを抑制して、電力会社に
対する依存度を可及的に小さくして、電力会社が供給す
る電力の電圧や周波数の変動を押さえることができる。
【0020】以下、図面を用いて、本発明の一実施形態
を例示する。図1〜図4は、本発明の実施形態を示し、
ある売電事業者が行う電力の需給制御処理手順の一例を
示すフローチャートである。
【0021】図1に示したように、最初のステップS1
1において、予め電力需要量を予測する。次に、ステッ
プS12において、前記予測した電力需要量に基づいて
発電計画を作成して電力のトータルコストがミニマムと
なるようにする。
【0022】次に、ステップS13に進み、任意の数の
電力需要者に電力を供給している最中は電力需要量の実
績値を監視する。そして、前記モニタリングした実績値
に基づいて今後の電力需要量を予測する(ステップS1
4)。
【0023】次に、ステップS15において、ステップ
S14で予測した電力需要見込み量に基づいて発電量を
所定の発電事業者、あるいは他の売電事業者に指令す
る。次に、ステップS16に進み、電力需給バランスの
可否を判断する。この判断の結果、電力需要量の総和
と、発電事業者あるいは他の売電事業者からの電力調達
量の総和との差が所定の範囲を超えている場合には、電
力の需給バランスが崩れていると判断してステップS1
7に進む。
【0024】ステップS17においては、発電事業者ま
たは他の売電事業者からの電力調達量の総和が電力需要
量の総和と比較して、その差分量が不足しているか否か
を判断し、不足している場合にはステップS18に進ん
で、不足している電力量を電力会社から調達する。これ
により、電力需要者の電力需要に迅速に応えることがで
き、供給電力が不足することにより生じる不都合を電力
需要者に与えないで済む。
【0025】次に、ステップS19において、発電事業
者あるいは他の売電事業者からの調達量を増やす処理を
行う。これにより、電力需要者に対する電力供給量を増
やすことができ、電力会社から電力を調達する状態を早
期に解消することができる。
【0026】一方、ステップS17の判断の結果、発電
事業者または他の売電事業者からの電力調達量が多い場
合にはステップS20に進み、発電事業者あるいは他の
売電事業者からの調達量を減らす処理を行う。これによ
り、電力需要者に供給する電力量を減らすことができ、
無駄な電力を調達する状態を早期に解消することができ
る。
【0027】また、ステップS16の判断の結果、電力
の需給バランスが安定している場合にはステップS21
に進み、前述した発電計画に基づく制御を終了するか否
かを判断する。この判定の結果、終了しない場合にはス
テップS13に戻り、前述した処理を繰り返し実行す
る。
【0028】図2のフローチャートは、本実施形態にお
ける電力需要予測及び発電計画の作成手順の一例を示す
フローチャートである。図2に示したように、最初のス
テップS21において、電力を供給する曜日を入力す
る。次に、ステップS22において、電力を供給する天
候・気温の情報を入力する。これにより、電力需要因子
を幅広く反映した正確な需要予測を行うことができる。
【0029】本実施形態においては、前述のような需要
予測を需要者トータルのトレンドにより予測するように
している。すなわち、ステップS23において、個々の
需要者毎の特性を数値化して予測演算を行い、需要予測
を行っている。例えば、電力需要者が商店の場合には売
場面積、営業日か休業日か、過去の売上げ実績や入店者
数、イベントの有無の情報、もしくは、空調・照明設備
の運転時間を電力需要予測に反映することができる。
【0030】次に、ステップS24に進み、個々の需要
予測結果を集計して、トータルの電力需要予測を行う。
このように個々の電力需要者のそれぞれについて需要予
測を行い、その結果を集計して全体の需要予測を行うよ
うにすることにより、実際の電力需要を反映した極め細
かい予測を行うことが可能となり、予測精度を向上させ
ることができる。
【0031】次に、ステップS25に進み、全体の需要
予測に基づいて発電計画を行う。前記発電計画は、年
間、月間、週間、翌日のそれぞれについて作成する。発
電計画を作成する場合には、個々の発電所の、各時間毎
の最大送電出力及び最小送電出力、追随可能な最大負荷
変化率、電力購入価格(¥/kWh)により、電力調達の
トータル価格がミニマムになるようにすることが重要で
ある。
【0032】図3は、図2のステップS25にて行われ
るトータルの電力需要予測に基づいて発電計画を行う場
合の一例を示すフローチャートである。図3に示したよ
うに、最初のステップS31において、個々の発電所の
送電出力を入力する。
【0033】次に、ステップS32に進み、各発電機に
おける追随可能な最大負荷変化率を入力する。これは、
電力の需給バランスが急激に変動した場合にスムースに
対応できるようにするためであり、電力会社から調達す
る電力をできる限り少なくするとともに、電力の供給過
剰によって無駄になってしまう電力をできる限り少なく
するためである。
【0034】次に、ステップS33において、利用可能
な各発電機の電力調達価格を入力した後、ステップS3
4に進み、トータルの発電コストがミニマムになるよう
に発電計画を行う。
【0035】このように、電力の供給効率と電力の調達
価格の両方を考慮して発電計画を行うことにより、供給
効率と発電コストの両方を満足させた発電計画を立てる
ことができる。
【0036】図4に、図1のフローチャートにおけるス
テップS14で行われる処理の詳細を示す。先ず、最初
のステップS41において、現在の電力需要量に基づい
て所定の一定時間における電力需要量の総量を予測す
る。
【0037】次に、ステップS42において、前記予測
した電力需要量と発電量との誤差を演算する。そして、
前記演算によって得た誤差が予め設定した所定の範囲内
か否かをステップS43で判断する。
【0038】この判断の結果、所定の範囲内では無い場
合にはステップS44に進み、各発電所に対する発電量
の変更値を演算する。また、ステップS43の判断の結
果、誤差が所定の範囲内である場合にはステップS45
に進み、現在の発電量を維持するようにする指令を生成
する。
【0039】なお、前記電力需要量の実績値に基づいて
一定時間におけるトータル電力需要量を予測する方法の
一例は、電力需要量の積分値を外挿して求めることがで
きる。本実施形態のように、リアルタイムの電力の増減
傾向を反映させることにより、予測精度をさらに向上さ
せることができる。この一定時間におけるトータル電力
需要量は、各需要者毎の電力需要量を予測して、これを
集計してもよい。
【0040】電力需要量のリアルタイムの実績値は、通
信回線を用いてモニタリングし、例えば、電話回線やイ
ンターネットを用いることにより、効率的なモニタリン
グが実現できる。なお、前記のトータル電力需要量を予
測する一定時間は30分間が好ましい。この間隔がこれ
以上短いと需要予測が困難であり、逆にこの間隔が長す
ぎると需給バランスの制御ができなくなるからである。
【0041】この30分間の5〜10分毎に、直近の実
需要データから当該30分間の、需要量を修正予測し、
発電量と一致するように、各発電所に出力変更指令を出
す。オペレーションガイドにより、出力変更指令を出す
場合は、5〜10分毎が好ましく、需給実績の読み込み
は、必要に応じて、1分毎まで可能とする。
【0042】売電事業者から調達する電力の銘柄には、
予め優先順位をつけ、定常的に発電指令を行う売電事業
者に加えて、需要が増加した場合の調整代として発電指
令を行う売電事業者を設定しておくことにより、安価な
条件で電力の安定調達を継続できる。
【0043】さらに、電力会社から調達する電力の銘柄
にも予め優先順位をつけておくことにより、より安価な
電力を優先的に調達することが可能となる。例えば、電
力需要者の域内の発電所から調達する電力は域外から調
達する電力よりも電力銘柄の優先順位を上げたり、突発
事故の際の補給用の電力銘柄の優先順位を下げることに
よって電力調達コストを低減できる。
【0044】不足する電力が電力調達量の一定割合以内
であれば、不足分を電力会社から通常価格で調達するこ
とができる。しかし、電力調達量が一定割合以上超過す
る場合には、電力会社から調達する電力の単価が高くな
るように設定されている。
【0045】前記の一定割合は、例えば3%に設定する
ことが好ましい。この割合をあまり小さく設定すると需
給制御を実現することが困難となる。一方、あまり大き
く設定すると電圧や周波数の変動を招く可能性が大きく
なるからである。
【0046】前記手順により調達した電力は、電力会社
が保有する送電網を介して電力需要者に供給される。電
力及び送電料金の計算は、発電事業者、電力需要者、電
力会社それぞれの需給実績をまとめた帳票を出力し、こ
れに基づいて料金計算を行う。
【0047】図5に、電力の需給制御システムの全体構
成を示す。図5に示したように、売電事業者51、発電
事業者52、電力需要者53、及び電力会社54は通信
回線55を介して接続されている。
【0048】これにより、前記売電事業者51から発電
事業者52に対して、発電指令を送信することができる
とともに、売電事業者51は通信回線55を介して発電
実績情報及び需要実績情報を入手することができる。
【0049】また、発電事業者52は、通信回線55を
介して売電事業者51から送信された発電指令を受信す
るとともに、発電実績情報を発電事業者52に送信す
る。電力需要者53は、通信回線55を介して売電事業
者51に需要実績情報を送信する。
【0050】また、発電事業者52、電力需要者53及
び電力会社54は、送電網56を介して接続されてお
り、発電事業者52で発電した電力、及び電力会社54
から供給される電力を前記送電網56を介して電力需要
者53に送電するようになっている。
【0051】図6に、本実施形態の電力の需給制御シス
テムを実現するためのシステムの構成例を示す。監視セ
ンター600の枠内に記載された範囲が、本実施形態を
実現するためのシステムの中核部分である。
【0052】データベース管理システム601は、需要
予測情報、需給実績情報、発電指令情報など、本実施形
態の電力の需給制御システムを実施するために必要な全
ての情報をデータベースに格納する。
【0053】入出力システム602は、電力の受電点
(電力会社が供給電力を受け取る地点)及び供給点(電
力会社が供給電力を払い出す地点)に設置される各端末
701〜70N、及び801〜80Mと、通信回線55
を介して電力需要実績情報のやり取りを行う。
【0054】需要予測システムは、電力を供給する曜
日、天候、気温の情報に基づいて各電力需要者のトータ
ル需要を予測する。帳票システムは、発電事業者、電力
需要者、電力会社それぞれの需給実績をリストアップす
る。料金計算システムは、電力需要実績と単価に基づい
て、電力需要者に請求する料金と、発電事業者及び電力
会社に支払う料金を計算する。図6においては、前記需
要予測システム、帳票システム及び料金計算システム
を、コンピュータシステム603で実行する例を示して
いる。
【0055】これらのコンピュータシステム601〜6
04は、ルータ605を介して通信回線55に接続され
ており、前記通信回線55を介して各端末701〜70
N、及び801〜80Mに接続し、これらの端末装置と
情報の授受を行うことが可能となされている。
【0056】発電計画システムは、電力需要予測に基づ
いて、年間、月間、週間、翌日のそれぞれについて発電
計画を作成する。また、同時同量制御システムは、30
分間トータルの電力需給量のギャップを3%以内に押さ
えるための、需要予測と出力指示を行う。前記発電計画
システム及び同時同量制御を行うシステムを、コンピュ
ータ604によって代表した例を示している。
【0057】受電点端末701〜70Nは、同様に構成
されているので、図6においては第1の受電点端末70
1を代表して構成を示している。前記第1の受電点端末
701は、ルータ710を介して通信回線55に接続さ
れており、前記通信回線55を介して監視センター60
0と情報の授受を行うことができる。
【0058】711は、LANを介してルータ710と
接続されたコンピュータであり、712はコンピュータ
で処理する情報を表示するための表示装置である。ま
た、713はパルスカウンタであり、外部から入力され
る電力量パルスを計数して発電事業者から受け取る電力
量を監視している。
【0059】前記電力量パルスは、所定の電力量毎に送
られるものであり、例えば、1KWについて適当な数の
パルスが入力されるようになされている。このような受
電点端末701〜70Nは、各発電事業者毎に設置され
る。なお、714は予備のコンピュータ、715は予備
のパルスカウンタである。
【0060】供給点端末801〜80Mも同様な構成で
あり、各電力需要者毎に設置され、使用電力がカウント
されるようになされている。
【0061】図7は、本実施形態の電力需給制御システ
ムを実現するためのフローを示す図である。図7におい
て、符号1701〜1705、1709及び1710を
付したの部分が、過去の需要実績と需要変化要因から電
力需要量を予測する部分である。また、符号1712、
1720〜1722を付した部分が、電力需要量に基づ
いて発電計画を作成する部分である。さらに、二重線で
囲んだ処理が、30分間トータルの電力需給バランスを
制御する同時同量処理を実行する部分である。
【0062】前述したように、負荷予測を行う処理は、
過去の需要実績処理1701、需要変動要因の解析処理
1702、需要パターン(日負荷曲線)のモデル化処理
1703、需要変化要因/因子入力処理1704、電力
需要量予測1705、需要値合計処理1709を行って
いる。また、過去の需要実績処理1701で得たデータ
は、データベース1710に蓄積される。
【0063】電力需要量に基づいて発電計画を作成する
処理では、発電量合計処理1712、発電所特性入力処
理1720、発電所配分計算処理1721、発電計画通
知処理1722の各処理を行っている。
【0064】また、二重線で囲んだ同時同量処理におい
ては、需要実績値収集処理1706、5または10分毎
に30分値を計算する処理1707、30分予測値の修
正処理1708需要値合計修正処理1711、発電量合
計修正処理1713、需要量/発電量差異計算処理17
14、発電量実績値収集(リアルタイム)処理172
3、指令値/実績値差異計算処理1724、発電量修正
処理1725、発電量配分再計算処理1715、発電量
修正指令1716の各処理を行っている。
【0065】本発明は前述したようにして電力の需給制
御を行うので、電力の調達地域や供給地域を問わない。
このため、遠隔地の電力を調達して、その遠隔地に優先
的に電力を供給することができる他、複数の地域で並列
的に電力の需給制御を行うこともできる。さらに、複数
地域で並列的に需給制御を行う場合には、不足する電力
を、近隣の地域間で融通し合うことにより、電力会社か
らの電力調達を低減することもできる。
【0066】図8は、前述した電力の需給制御システム
を実行するコンピュータシステムの一例を示す図であ
る。図8において、1200はコンピュータPCであ
る。PC1200は、CPU1201を備え、ROM1
202またはハードディスク(HD)1211に記憶さ
れた、あるいはフロッピー(登録商標)ディスクドライ
ブ(FD)1212より供給される制御ソフトウェアを
実行し、システムバス1204に接続される各端末装置
を総括的に制御する。前記PC1200のCPU120
1、ROM1202またはハードディスク(HD)12
11に記憶されたプログラムにより、本実施形態の各処
理が実行される。
【0067】1203はRAMで、CPU1201の主
メモリ、ワークエリア等として機能する。1205はキ
ーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(K
B)1209等からの入力を制御する。
【0068】1206はCRTコントローラ(CRT
C)で、CRTディスプレイ(CRT)1210の表示
を制御する。1207はディスクコントローラ(DK
C)で、ブートプログラム(起動プログラム:パソコン
のハードやソフトの実行(動作)を開始するプログラ
ム)、複数のアプリケーション、ユーザファイルそして
ネットワーク管理プログラム等を記憶するハードディス
ク(HD)1211、及びフロッピーディスク(FD)
1212とのアクセスを制御する。
【0069】1208はネットワークインタフエースカ
ード(NIC)で、LAN1220を介して、ネットワ
ークプリンタ、他のネットワーク機器、あるいは他のP
Cと双方向のデータのやり取りを行うものである。
【0070】(本発明の他の実施形態)本発明は複数の
機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機
器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適
用しても1つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0071】また、前述した実施の形態の機能を実現す
るように各種のデバイスを動作させるように、前記各種
デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピ
ュータに対し、前記実施の形態の機能を実現するための
ソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMP
U)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイス
を動作させることによって実施したものも、本発明の範
疇に含まれる。
【0072】また、この場合、前記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコード自体、およびその
プログラムコードをコンピュータに供給するための手
段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体
は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶す
る記憶媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハー
ドディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカー
ド、ROM等を用いることができる。
【0073】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、前述の実施の形態で説
明した機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコ
ードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソ
フト等の共同して前述の実施の形態で示した機能が実現
される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施
の形態に含まれることは言うまでもない。
【0074】さらに、供給されたプログラムコードがコ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そ
のプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の
一部または全部を行い、その処理によって前述した実施
の形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれる。
【0075】
【発明の効果】本発明は前述したように、本発明によれ
ば、発電事業者または他の売電事業者から電力を調達
し、任意の数の電力需要者に供給するに際して、前記任
意の数の電力需要者の電力需要量を予め予測し、前記予
測した電力需要量に基づいて発電計画を作成して発電
し、前記売電事業者に発電量を指示するようにするとと
もに前記任意の数の電力需要者に対する電力需要量の実
績値を監視して、前記作成した発電計画を修正するよう
にしたので、電力の需給バランスを良好に保持すること
が可能となり、電力需要者に供給する電力が不足するこ
とにより、電力会社から調達しなければならない事態が
生じるのを可及的に防止することができる。これによ
り、高価な電力の購入量を大幅に押さえることができ、
安定かつ効率的な電力需給制御を行うことが可能とな
り、電力を調達するコストを大幅に低減することが可能
となる。
【0076】また、本発明の他の特徴によれば、正確な
需要予測と需給電力の実績値に基づいた一定時間トータ
ルの電力需要量予測を行うようにしたので、安定かつ効
率的な電力需給制御をより一層実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で実行されるメイン処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図2】図1におけるステップS12の詳細を説明する
フローチャートである。
【図3】図2におけるステップS25の詳細を説明する
フローチャートである。
【図4】図1におけるステップS14の詳細を説明する
フローチャートである。
【図5】本発明の実施形態の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態のシステム構成を示す図であ
る。
【図7】本発明の実施形態のシステムフローを示す図で
ある。
【図8】実施形態の電力の需給制御方法を実行するコン
ピュータシステムの一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1200 コンピュータPC 1201 CPU 1202 ROM 1203 RAM 1204 システムバス 1205 キーボードコントローラ(KBC) 1206 CRTコントローラ(CRTC) 1207 ディスクコントローラ(DKC) 1208 ネットワークインタフエースカード(NI
C) 1209 キーボード(KB) 1210 表示装置(CRT) 1211 ハードディスク(HD) 1212 フロッピーディスク(FD) 1220 LAN
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 篤史 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 黒崎 裕之 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 原井 智昭 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 笛田 尚 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 Fターム(参考) 5B049 AA00 BB00 CC11 EE02 EE31 EE56 GG04 GG07 GG09 5G066 AA02 AA05 AE01 AE03 AE07 AE09

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある売電事業者が任意の数の発電事業
    者、あるいは他の任意の数の売電事業者から電力を調達
    して任意の数の電力需要者に供給する電力の需給制御方
    法であって、 前記任意の数の電力需要者の電力需要量を予め予測する
    需要予測ステップと、 前記需要予測ステップで予測した電力需要量に基づいて
    発電計画を作成し、前記任意の数の発電事業者あるいは
    他の売電事業者に発電量を指示する発電計画作成ステッ
    プと、 前記任意の数の電力需要者に対する電力需要量の実績値
    を通信回線を介して監視する需給量監視ステップと、 前記需給量監視ステップの監視結果に基づいて前記作成
    した発電計画を修正する発電計画修正ステップと、 前記任意の数の電力需要者の電力需要量が電力調達量を
    超過する場合には、前記超過した電力を電力会社から調
    達する不足電力調達ステップとを有することを特徴とす
    る電力の需給制御方法。
  2. 【請求項2】 ある売電事業者が任意の数の発電事業
    者、あるいは他の任意の数の売電事業者から電力を調達
    して任意の数の電力需要者に供給する電力の需給制御方
    法であって、 前記任意の数の電力需要者の電力需要量を予め予測する
    需要予測ステップと、 前記需要予測ステップで予測した電力需要量に基づいて
    発電計画を作成する発電計画作成ステップと、 前記任意の数の電力需要者に対する電力需要量の実績値
    を通信回線を介して監視する需給量監視ステップと、 前記任意の数の電力需要者に電力を供給する時間帯を一
    定時間に区切り、前記電力需要量の実績値に基づいて前
    記一定時間における総電力需要量を予測し、それらを合
    計するトータル電力需要量予測ステップと、 前記一定時間におけるトータル電力需要量の予測値に基
    づいて通信回線を介して発電指令を行う発電指令ステッ
    プと、 前記任意の数の電力需要者の電力需要量が電力調達量を
    超過する場合には、前記超過した電力を電力会社から調
    達する不足電力調達ステップとを有することを特徴とす
    る電力の需給制御方法。
  3. 【請求項3】 前記需要予測ステップにおいて電力需要
    量を予測するに際して、電力を供給する曜日、天候、気
    温の情報を考慮することを特徴とする請求項1に記載の
    電力の需給制御方法。
  4. 【請求項4】 発電事業者または他の売電事業者もしく
    は電力会社から調達する電力の銘柄に予め優先順位をつ
    けておき、安価な電力から順番に調達することを特徴と
    する請求項1〜3の何れか1項に記載の電力の需給制御
    方法。
  5. 【請求項5】 前記電力会社から調達する電力供給量
    が、予め設定した所定の割合以下に制御されている場合
    には、前記電力会社から調達する電力の単価が安価に設
    定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1
    項に記載の電力の需給制御方法。
  6. 【請求項6】 前記需要予測ステップにおいて電力需要
    量を予測するに際して、個々の電力需要者毎の特性を考
    慮して、個々の電力需要者毎に電力需要を予測し、前記
    予測した各電力需要者毎の予測値を集計してトータルの
    電力需要を予測することを特徴とする請求項1〜4の何
    れか1項に記載の電力の需給制御方法。
  7. 【請求項7】 ある売電事業者が任意の数の発電事業
    者、あるいは他の売電事業者から電力を調達して任意の
    数の電力需要者に供給する電力の需給制御装置であっ
    て、 前記任意の数の電力需要者の電力需要量を予め予測する
    需要予測手段と、 前記需要予測手段で予測した電力需要量に基づいて発電
    計画を作成し、前記ある発電事業者あるいは他の売電事
    業者に発電量を指示する発電計画作成手段と、 前記任意の数の電力需要者に対する電力需要量の実績値
    を通信回線を介して監視する需給量監視手段と、 前記需給量監視手段の監視結果に基づいて前記作成した
    発電計画を修正する発電計画修正手段と、 前記任意の数の電力需要者の電力需要量が電力調達量を
    超過する場合には、前記超過した電力を電力会社から調
    達する不足電力調達手段とを有することを特徴とする電
    力の需給制御装置。
  8. 【請求項8】 ある売電事業者が任意の数の発電事業
    者、あるいは他の売電事業者から電力を調達して任意の
    数の電力需要者に供給する電力の需給制御装置であっ
    て、 前記任意の数の電力需要者の電力需要量を予め予測する
    需要予測手段と、 前記需要予測手段で予測した電力需要量に基づいて発電
    計画を作成する発電計画作成手段と、 前記任意の数の電力需要者に対する電力需要量の実績値
    を通信回線を介して監視する需給量監視手段と、 前記任意の数の電力需要者に電力を供給する時間帯を一
    定時間に区切り、前記電力需要量の実績値に基づいて前
    記一定時間における総電力需要量を予測し、集計するト
    ータル電力需要量予測手段と、 前記一定時間におけるトータル電力需要量の予測値に基
    づいて発電指令を行う発電指令手段と、 前記任意の数の電力需要者の電力需要量が電力調達量を
    超過する場合には、前記超過した電力を電力会社から調
    達する不足電力調達手段とを有することを特徴とする電
    力の需給制御装置。
  9. 【請求項9】 前記需要予測手段において電力需要量を
    予測するに際して、電力を供給する曜日、天候、気温の
    情報を考慮することを特徴とする請求項7または8に記
    載の電力の需給制御装置。
  10. 【請求項10】 発電事業者または他の売電事業者もし
    くは電力会社から調達する電力の銘柄に予め優先順位を
    つけておき、安価な電力から順番に調達することを特徴
    とする請求項7〜9の何れか1項に記載の電力の需給制
    御装置。
  11. 【請求項11】 前記電力会社から調達する電力供給量
    が、予め設定した所定の割合以下に制御されている場合
    には、前記電力会社から調達する電力の単価が安価に設
    定されていることを特徴とする請求項7〜10の何れか
    1項に記載の電力の需給制御装置。
  12. 【請求項12】 前記需要予測手段において電力需要量
    を予測するに際して、個々の電力需要者毎の特性を考慮
    して、個々の電力需要者毎に電力需要を予測し、前記予
    測した各電力需要者毎の予測値を集計してトータルの電
    力需要を予測することを特徴とする請求項7〜11の何
    れか1項に記載の電力の需給制御装置。
  13. 【請求項13】 ある売電事業者が任意の数の発電事業
    者、あるいは他の売電事業者から電力を調達して任意の
    数の電力需要者に供給するようにした電力の需給制御シ
    ステムであって、 前記ある売電事業者が、前記任意の数の電力需要者の電
    力需要量を予め予測する需要予測手段と、前記予測した
    電力需要量に基づいて発電計画を作成する発電計画作成
    手段と、前記任意の数の電力需要者に対する電力需要量
    の実績値を通信回線を介して監視する需給量監視手段
    と、前記任意の数の電力需要者に電力を供給する時間帯
    を一定時間に区切り、前記電力需要量の実績値に基づい
    て前記一定時間における総電力需要量を予測し、トータ
    ル電力需要量予測手段と、前記一定時間におけるトータ
    ル電力需要量の予測値に基づいて発電指令を行う発電指
    令手段と、前記任意の数の電力需要者の電力需要量が電
    力調達量を超過する場合には、前記超過した電力を電力
    会社から調達する不足電力調達手段とを具備し、システ
    ム全体の需給バランスを維持することを特徴とする電力
    の需給制御システム。
  14. 【請求項14】 前記請求項1〜6の何れか1項に記載
    の電力の需給制御方法を実行するプログラムをコンピュ
    ータから読み出し可能に格納したことを特徴とする記憶
    媒体。
  15. 【請求項15】 前記請求項7〜13の何れか1項に記
    載の各手段を構成するプログラムをコンピュータから読
    み出し可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
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