JP2001318613A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

Info

Publication number
JP2001318613A
JP2001318613A JP2000135549A JP2000135549A JP2001318613A JP 2001318613 A JP2001318613 A JP 2001318613A JP 2000135549 A JP2000135549 A JP 2000135549A JP 2000135549 A JP2000135549 A JP 2000135549A JP 2001318613 A JP2001318613 A JP 2001318613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image display
display device
layer
conductive layer
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000135549A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Tajima
尚雄 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000135549A priority Critical patent/JP2001318613A/ja
Publication of JP2001318613A publication Critical patent/JP2001318613A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型平面型画像表示装置の電気的シールド構
造および帯電防止構造を、安全性を考慮し画質の劣化や
コスト上昇を押えつつ実現すること。 【解決手段】 複数の電子放出素子が形成されたリアプ
レート1と、リアプレート1に対向配置され電子放出素
子からの電子ビーム照射で発光し画像を表示する蛍光体
及び高電圧を印加して前記電子ビームを吸引する電極が
内面に形成されたフェースプレート2と、両プレート間
に挟持され両プレートとともに真空容器の一部をなす支
持枠3とを備えた薄型平面型画像表示パネルであり、フ
ェースプレート2の電子放出素子とは反対側の外面に導
電層23が配置され、該導電層23がその周縁部で、フ
ェースプレート2の発光領域を除いて前記パネルを被覆
する接地された導電性を有する金属外フレーム12と電
気的に接続されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示装置に関
し、特に電子放出素子を用いた画像表示装置の電気的G
NDの構成に配慮した技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビ、コンピュータの端末、広告媒
体、標識などの用途に、電子放出素子を用いた表示装
置、プラズマ放電を用いた表示装置、液晶を用いた表示
装置、蛍光表示管を用いた表示装置などの薄型平面型画
像表示装置が用いられている。更に近年注目されている
のが、画面サイズ40型以上の壁掛けテレビであり、そ
れは薄型の画像表示装置の特徴を生かすものである。こ
れらの装置の基本構造は画像表示部、電気回路部、それ
らを支持する構造部、更に外装部から成っている。
【0003】更にこれらの装置は画像を表示するための
駆動に伴って、不要な電磁波がその電気回路部や画像表
示部から発生するため、それを抑制するための構造が必
要となっている。基本的には前記画像表示部や電気回路
部を囲む筐体を電気的にGNDに接地する構造であり、
特に画像表示部の前面は、画質を落とさない手段が必要
となっている。
【0004】本発明に係わる従来例として、例えば、フ
ィルタ装置(特開平09-145918号公報)がある。図10
は、従来例の画像表示装置の縦断面図であり、図中10
1はプラズマ放電を用いた画像表示部、102は前記画
像表示部の前面に配置された導電性を有する光学フィル
ターで、103は筐体前部でその内部表面は導電性を有
している。104は筐体前部103の取付ボス、105
は剛性と導電性を備えた取付金具で前記光学フィルター
102の周辺部を押える構造であり、106は取付金具
105を固定するネジである。107は筐体後部で前記
画像表示部101を後面から支持し、筐体前部103に
取付けることにより画像表示部101の周辺部を取付金
具105に当接させ、取付金具105が光学フィルター
102に接触するようにし、該光学フィルター102背
面側の導電層の引き出し端と電気的接触する構造であ
る。以上説明した構成により、画像表示部101から発
せられる不要な電磁波は、導電層を内部表面に備える筐
体前部103、筐体後部107、及びフィルター102
により電気的にシールドされる。
【0005】また、別の従来例として、例えば、光学フ
ィルターのシールド構造(特開平10-098661号公報)が
ある。図11は、従来例の光学フィルターのシールド構
造を示す要部断面図であり、表示パネル110の前面に
光学フィルター111を配置し、同表示パネル110お
よび同光学フィルター111を枠体112に収納してい
る。光学フィルター111の全周にはアース電極111
aが形成され、該アース電極111aを挟むようにバネ
性を有する第1の接触板113が前記光学フィルター1
11の全周に配置されている。一方、前記枠体112の
周縁には前記第1の接触板113に接触するバネ性を有
する第2の接触板114を配置し、取付けねじ115に
より前記枠体112に固着されている。以上の構成にお
いて、筐体が外部から振動を受けた場合に枠体112、
第2の接触板114が振動しても第1の接触板113と
光学フィルター111のアース電極111aの間で擦れ
が生じて、該アース電極111aが摩耗することを防止
し、電気的GNDを確実にしている。
【0006】また、別の従来例として、例えば、陰極線
管、表示装置および陰極線管の製造方法(特開平08-287
850号公報)がある。図12は、陰極線管の断面図を示
し、図13はその陰極管表面の機能フィルム平面図であ
る。121は陰極線管のパネル、122は陰極線管のフ
ァンネル、123は防爆用の金属製テンションバンド、
124は前記テンションバンド123の外周に形成され
た取付け耳部でこの取付け耳部124を介して陰極線管
はテレビの筐体内に組み込まれる。125は画面外の周
辺左右に複数配置された導電性テープ、126は前記パ
ネル121の表面に配置された機能フィルムで基材の樹
脂の表面に複数の層を構成している。127は前記機能
フィルム126を前記パネル121に貼り合せるための
紫外線硬化樹脂で、128は前記取付け耳部124を電
気的に接地電位に接続するためのアース線である。12
9は前記機能フィルム126の表面絶縁性の膜を破って
内部導電性膜と電気的に接続するように形成された接地
用電極である。
【0007】以上の構成において、パネル121の表面
を覆う機能フィルム126は、最表面に防汚層と低反射
層の絶縁性膜を備え、その下に導電性膜を備えているた
め、接地用電極129は超音波半田コテと低融点半田に
より絶縁性膜を破って電極形成される。更に接地用電極
129の表面に前記導電性テープ125が接着され、そ
の導電性テープ125の他端は前記テンションバンド1
23に接着されている。テンションバンド123に形成
された取付け耳部124からアース線128を経由して
接地電位に接続されている。以上の電気的な接続構成に
より陰極線管の帯電防止を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の薄
型平面型画像表示装置の不要電磁波シールド構造におい
ては、電気的に確実な接続方法や、画像表示部前面に導
電性を有する光学フィルターを配置するなどの工夫がな
されていた。しかしながら、従来の構成においては以下
のような改善すべき点があった。 1) 画像表示部に空間を置いて前面板を配置すると、
外光の反射率が高くなり画質が劣化する。但し、該前面
板を無くしてしまうと画像表示部が破損した場合に安全
性が問題となる。 2) 前面に配置する導電性層と前面枠部との間の電気
的接触構造が複雑で、部品点数の増加によるコスト高や
組み立て性の悪化が問題となる。 3) 薄型平面型の画像表示装置には陰極線管のような
テンションバンドが存在せず、陰極線管の帯電防止構造
(導電性テープを陰極線管のテンションバンドに接続)
をそのまま置き換えることは難しい。 4) 多機能フィルムの電気的導通を取る方法として半
田電極を構成することは、作業工程が長くなりまた、温
度管理が必要であるなど結果的に製品コストを上昇させ
る。
【0009】本発明は上述のごとき実状に鑑みてなされ
たもので、薄型平面型画像表示装置の電気的シールド構
造および帯電防止構造を、安全性を考慮し画質の劣化や
コスト上昇を押えつつ実現することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の本発明によれば、
薄型平面型画像表示部に電子放出素子を用いたディスプ
レイを採用し、画像を表示するための真空容器の表面に
柔軟性と強接着力を有するアクリル系粘着層を介して柔
軟性のあるPET樹脂の複層フィルム(多機能フィル
ム)を貼り合せた。前記複層フィルムは基材表面にハー
ドコート層を介して、ITO層(インジウム・錫酸化物
層)の導電層を有する構成とし、更にITO層の上に低
反射層、防汚層を積層した。一方、フェースプレート
(FP)の画像表示範囲外を前面側からカバーする金属
外フレーム(GND電位)のFPに向かい合う内壁に位
置決めリブを設け、該位置決めリブに線径が数十[μ
m]で櫛歯状に配列の真鍮ワイヤーを挟み支持した弾性
体を挟み込んだ。該真鍮ワイヤーの長さは金属外フレー
ムとITO層との間隔距離よりも約15%長くしたこと
により先端部が、複層フィルムの低反射層や防汚層を破
ってITO層に到達し、常に真鍮ワイヤーが真直になろ
うとする応力を働かせ、電気的接触を確実にした。ま
た、画像表示部は前面側に金属外フレームと前面弾性、
背面側に金属内フレームと背面緩衝材で前後から挟み支
持されている。背面緩衝材の周辺部には、真空容器の位
置決め用の凸部を設けた。
【0011】また、第2の本発明によれば、薄型平面型
画像表示部に電子放出素子を用いたディスプレイを採用
し、画像を表示するための該ディスプレイを構成する真
空容器の表面に柔軟性と強接着力を有するアクリル系粘
着層を介して柔軟性のあるPET樹脂の複層フィルムを
貼り合せた。前記複層フィルムは基材表面にハードコー
ト層を介してITO層の導電層を有する構成とし、更に
ITO層の上に低反射層、防汚層を積層した。一方、F
Pの画像表示範囲外を前面側からカバーする金属外フレ
ーム(GND電位)のFPに向かい合う内壁に位置決め
リブを設け、該位置決めリブに鋭利な突起とバネ力を有
する接触板を圧入した。該接触板の先端部で複層フィル
ムの低反射層や防汚層を破ってITO層に達するため
に、該接触板の先端部は、プレス金型加工で切り起し
たノコ歯状、プレス金型加工で略円筒状にバーリング
加工、平面板の上に金属ワイヤーを溶着等で固着し
た。
【0012】また、第3の本発明によれば、薄型平面型
画像表示部に電子放出素子を用いたディスプレイを採用
し、画像を表示するための該ディスプレイを構成する真
空容器の表面に柔軟性と強接着力を有するアクリル系粘
着層を介して柔軟性のあるPET樹脂の複層フィルムを
貼り合せた。前記複層フィルムは基材表面にハードコー
ト層を介してITO層の導電層を有する構成とし、更に
ITO層の上に低反射層、防汚層を積層した。一方、F
Pの画像表示範囲外を前面側からカバーする金属外フレ
ーム(GND電位)のFPに向かい合う内壁に位置決め
リブを設け、該位置決めリブに滑らかな曲面を有する接
触部とバネ力を有する接触板を圧入した。該接触部が当
接する部分の前記複層フィルムの防汚層と低反射層をあ
らかじめ超音波半田コテにより除去し、ITO層を露出
させて該接触板とITO層が電気的に接続し、ITO層
がGND電位になる構成とした。
【0013】また、第4の本発明によれば、薄型平面型
画像表示部に電子放出素子を用いたディスプレイを採用
し、画像を表示するための該ディスプレイを構成する真
空容器の表面に柔軟性と強接着力を有するアクリル系粘
着層を介して柔軟性のあるPET樹脂の複層フィルムを
貼り合せた。前記複層フィルムは基材表面にハードコー
ト層を介してITO層の導電層を有する構成とし、更に
ITO層の上に低反射層、防汚層を積層した。一方、F
Pの画像表示範囲外を前面側からカバーする金属外フレ
ーム(GND電位)のFPに向かい合う内壁に位置決め
リブを設け、該位置決めリブに、弾性を有する導電性の
シール材を圧入した。該導電性のシール材が当接する部
分の前記複層フィルムの防汚層と低反射層をあらかじめ
超音波半田コテにより除去し、ITO層を露出させて該
導電性のシール材とITO層が電気的に接続し、ITO
層がGND電位になる構成とした。また、画像表示部を
挟み込む部材の前面側は金属外フレームと該弾性を有す
る導電性のシール材を採用した。
【0014】ここで、本発明による薄型平面型画像表示
装置の画像表示部の製造方法、基本構造と動作原理につ
いて説明を加える。この画像表示部は電子放出素子を用
いたもので、一般的にSEDと呼ばれている。その動作
原理は、真空空隙を形成した対向する基板間において、
背面側のリアプレート(RP)上に各画素位置に電子放
出のための+電極と−電極を導電性膜で数十〔μm〕の
間隔で対向する形に形成し、次に真空空隙外の電気実装
回路からの電気信号を+電極に導くためのX方向配線を
印刷法で形成後、後述のY方向配線とX方向配線とを電
気的に絶縁するための層間絶縁層をX方向配線上の、Y
方向配線とX方向配線の交差部に形成する。その後に真
空空隙外の電気実装回路からの電気信号を−電極に導く
ためのY方向配線を印刷法で形成する。さらに、+電極
と−電極をつなぐ微粒子からなる導電性薄膜を形成し、
+電極と−電極に電位を与えて電子放出部を導電性薄膜
の一部に形成する。
【0015】一方、対向する表面側のフェースプレート
(FP)の真空空隙側にはコントラストを向上するため
のブラックストライプ膜、三原色RGB各色相の蛍光体
膜、更にその上に導電性のメタルバック膜が形成されて
いる。
【0016】この電子放出素子の動作は、電気実装回路
で選択したX方向配線とY方向配線間に十数〔v〕の電
圧を掛けて電子放出素子から電子を放出させ、フェース
プレートの真空空隙側のメタルバック膜に外部高圧電源
から供給された十数〔kv〕の+電位により前記放出電
子が加速されて蛍光体膜に衝突して発光を起す。リアプ
レートと電気実装回路とを接続しているフレキシブルケ
ーブルは、電気実装回路側はコネクターで電気的機械的
に接続され、一方のリアプレート側は、異方性導電膜に
よりこのリアプレート上に印刷されたX方向配線とY方
向配線の電極部(配線端部)に電気的機械的に接続され
ている。フェースプレートのメタルバック膜と高圧電源
回路とを接続する高圧ケーブルは、高圧電源回路側は高
圧用のコネクターで電気的機械的に接続し、一方のフェ
ースプレート側は、リアプレートに設けた貫通穴に配置
した高圧端子を介してメタルバックに電気的機械的に接
続している。ここで高圧端子を使うのは、真空空隙の真
空度を保つためである。(詳細は特開平07−2352
55を参照)
【0017】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は本発明の第
1の実施形態の特徴を表わす画像表示装置の外観図、図
2は本発明の第1の実施形態の特徴を最もよく表わす要
部縦断面図、図3は本発明の第1の実施形態の特徴を最
もよく表わす要部を部分的に拡大した縦断面図であり、
同一番号は同一部材を示している。
【0018】1は本発明の電子放出素子を用いた画像表
示部(SED)の真空容器を構成するリアプレート(以
下RPと省略)でガラス基板上に電気回路パターンや絶
縁膜が形成されている。2は同じく真空容器を形成する
フェースプレート(以下FPと省略)で真空容器内側の
ガラス基板上に三原色の蛍光体、メタルバック膜などが
形成されている。3は同じく真空容器を形成する枠であ
り、前記RP1およびFP2とは低融点ガラスで接着さ
れている。4は真空容器内部を示している。
【0019】5は画像表示部から分離された電気回路
(図示せず)からの画像表示用の電気駆動信号(走査信
号)を電子放出素子に伝達するためのXフレキシブルケ
ーブルで、電気回路側はコネクター接続で画像表示部側
はRP1上に形成された回路パターンに異方性導電性フ
ィルムを介して接続されている。6は画像表示部から分
離された後述のドライバー回路10からの画像表示用の
電気駆動信号(選択駆動をパルス幅変調で)を電子放出
素子に伝達するためのYフレキシブルケーブルで、ドラ
イバー回路側はコネクター接続で画像表示部側はRP1
上に形成された回路パターンに異方性導電性フィルムを
介して接続されている。
【0020】7は前記FP2の真空容器外側表面に密着
配置された複層フィルムであり、その層構成は図3に拡
大したように、複層フィルム7をFP2に接着するアク
リル系粘着層20、PET樹脂(ポリエチレン・テレフ
タレート)から成る基材21、複層フィルム7の表面硬
度を上げるためのアクリル系樹脂から成るハードコート
層22、複層フィルム7に導電性を付与するためのIT
O層23、更にその表面には酸化ケイ素、酸化チタン等
の低屈折材料、高屈折材料を積層した低反射層24、複
層フィルム7の最表面には指紋等の汚れを付着しにくく
するフッ素系樹脂から成る防汚層25である。ITO層
23は、導電性に加えて透明性も付与するために、イン
ジウム・錫酸化物の薄い層として形成されている。
【0021】8は先の真空容器の背面側に位置し、該真
空容器を筐体内に支持固定するための剛性を有する金属
内フレームであり、該真空容器の4辺に沿って額縁状に
配置されている。導電性と剛性を有するアルミニウムや
マグネシウムなどの軽金属を押出し加工して成形後、所
定の長さに切断し、ねじによって略長方形の額縁を完成
する。また、電源部のアース(図示せず)と電気的に接
続されている。9は先の真空容器のRP1を金属内フレ
ーム8によって挟み支持するための背面緩衝材で周辺部
が凸形状を成してRP1の外周部と接し、金属内フレー
ム8のリブ8aの間に位置決めされている。
【0022】10は先に説明した電気駆動信号を発生す
るためのドライバー回路。12は先の画像表示部の表示
範囲外を囲み、内部への異物の侵入を防ぐ目的と、前記
真空容器を前面側から支持するためのの金属外フレーム
であり、アルミニウムやマグネシウムなどの軽金属を押
出し加工して成形後、所定の長さに切断し、ねじによっ
て略長方形の額縁を完成する。また、電源部のアース
(図示せず)と電気的に接続されている。13は該金属
外フレーム12に設けられた位置決めリブで押出し加工
で連続的に形成されている。
【0023】14は金メッキを施した線径数十[μm]の
真鍮ワイヤーで複数の真鍮ワイヤー14が櫛歯状になら
んでいる。15は前記真鍮ワイヤー14を挟み支持する
前面弾性体であり、前記位置決めリブ13の凹部に軽く
圧入されていて、先の真空容器のFP2を金属外フレー
ム12によって挟み支持する緩衝材の役割も果たしてい
る。
【0024】次に、上記構成における詳細な説明を行
う。本発明の画像表示部は先に説明したようにSEDで
ありガラス材料により真空容器を構成しているため、外
部物体の衝突によりガラスが割れる可能性が有る。陰極
線管(CRT)では防爆バンドの採用やFPを厚くして
対策しているが、本発明の画像表示部では、該FP2表
面に複層フィルム7を貼り合せた。柔軟性のあるPET
フィルムと柔軟性と接着力を有するアクリル系粘着層2
0により、外部物体の衝突によりFP2が破損してもガ
ラス片が散乱することは無い。
【0025】また、本発明の画像表示部では原理上FP
2の内側メタルバック層に十数[KV]の高圧が印加さ
れる。すると、静電誘導によりFP2の外側表面がプラ
スに帯電する。この状態で視聴者が画像表示部に接近す
ると放電が起こり、視聴者に不快感を与えてしまう。そ
れを防止するためにはFP2外側の表面をGND電位に
落として帯電させなければ解決する。しかしながら、F
P2の材質は青板ガラスであるため、FP2の内側と外
側の電位差により青板ガラス内の金属イオンの移動が起
こりブラウニング現象(無色透明な青板ガラスが着色す
る)が発生するため本発明の構成が考えられた。つま
り、FP2外側の表面をGND電位に落とすのではな
く、FP2外側表面にアクリル系粘着層20、基材2
1、ハードコート層22を介してITO層23の導電層
をGND電位に落とす方法である。
【0026】この構成により、画像表示部の表面帯電を
防止すると共に、FP2の外側表面(アクリル系粘着層
20との接触面)の電位はFP2内側メタルバック層と
ほぼ同電位となり、青板ガラス内部の金属イオンが移動
しないためブラウニング現象も起きなくなる。更に付け
加えると、そのためには、青板ガラス板厚が本発明にお
いて約3mmであるので、基材21がPET樹脂であれ
ば厚さ180[μm]以上必要である。
【0027】また、本発明の画像表示装置はアナログテ
レビ放送、ビデオ入力、パソコン入力など様々な画像信
号を表示できるが、その信号処理や画像表示信号を出力
する電気回路から電磁波が発生する。この不要電磁波は
本画像表示装置から、ある値以上の漏洩が起きないよう
対策する必要がある。
【0028】本画像表示装置のカバーの部分、例えば金
属外フレーム12は導電性を有するため背面側の金属製
カバー(図示せず)と全周に渡って密着固定して導電性
のケースを構成し、電源アースに接地すれば良い。しか
しながら画像を表示する範囲においては本発明の構成が
有効となる。つまり、画像表示範囲を複層フィルム7の
ITO層23で覆い、且つ該ITO層23の周辺部全周
にわたって櫛歯状に配列した真鍮ワイヤー14が、IT
O層23と金属外フレーム12とを電気的に接続させる
ことで、この部分からの不要な電磁波の漏洩を低減可能
となる。
【0029】更に、ここで重要なことは、該真鍮ワイヤ
ー14の長さは金属外フレーム12とITO層23との
間隔よりも約15%長くしたことが特徴である。本発明
の構造では、常に真鍮ワイヤー14が真直になろうとす
る応力が働き、金属外フレーム12との電気的接触、
ITO層23との電気的接触を確実にしている。もちろ
ん前面弾性体15が真鍮ワイヤー14を挟み込んでいる
ため、真鍮ワイヤー14が脱落することも無い。
【0030】また、本画像表示装置において表示される
画像を見易くするために画像表示部の表面反射を低減す
る必要が有る。複層フィルム7の表面付近に低反射層2
4を構成して表面反射率1%以下に低減できる。また、
低反射層24は指紋や油汚れが付着すると色付きが発生
して画像が見にくくなるため、複層フィルム7の最表面
に防汚層25を配置している。しかしながら、該低反射
層24や防汚層25は電気的に絶縁性であるため、複層
フィルム7の表面に導電性の電極などを接触させてもI
TO層23との間で電気的接触が取れない。
【0031】そこで本発明においては、金属外フレーム
12と複層フィルム7のITO層23との電気的接触手
段として前面弾性体15で挟み支持した真鍮ワイヤー1
4を利用した。真鍮ワイヤー14は線径が数十[μm]
で針の役割を持ち、前面弾性体15よりも数百[μm]
突出している。そのため、前面弾性体15で挟み支持し
た真鍮ワイヤー14を組み込んだ金属外フレーム12
を、画像表示部に対して組み込むと、真鍮ワイヤー14
の先端部が複層フィルム7に突き刺さり、低反射層24
や防汚層25を破ってITO層23に達する。以上によ
り金属外フレーム12と表面に絶縁層を有する複層フィ
ルム7のITO層23との電気的接触が取れる。
【0032】また、本発明の画像表示部は前面側に金属
外フレーム12と前面弾性体15、背面側に金属内フレ
ーム8と背面緩衝材9を利用して、4辺全周に沿って挟
み込まれて支持されている。前面弾性体15や背面緩衝
材9の材料はシリコン系、ウレタン系、ゴム系などの発
泡性の樹脂で、真空容器を構成するRP1やFP2の温
度変化に対する寸法変化を吸収したり、外部からの振動
や衝撃を吸収するために該樹脂のゴム硬度や厚みは管理
されている。本発明の前面弾性体15や背面緩衝材9は
ゴム硬度50[度]から70[度]、厚みは2[mm]
から5[mm]である。更に真空容器を位置決めするた
めの凸部9aが背面緩衝材9の周辺に形成され、RP1
の外周部と当接している。
【0033】また、本発明においては金属外フレーム1
2のような導電性を有する素材で成形したもので筐体を
構成してアースに接地したが、樹脂成形して内部表面に
導電性膜処理をしたカバーを採用しても同様の効果が得
られることは言うまでもない。
【0034】以上説明したように、本発明の第1の実施
形態の特徴は以下の通りである。 1) 画像を表示するための真空容器のガラス散乱防止
で柔軟性のあるPET樹脂の複層フィルム7を柔軟性と
強接着力を有するアクリル系粘着層20を介してFP2
の表面に貼り合せたこと。 2) 前記複層フィルム7は高圧印加によるFP2のブ
ラウニング現象を押え、FP2表面の帯電防止を図るた
め、基材表面にハードコート層22を介してITO層2
3の導電層を有する構成とし、該導電層をGND電位に
落とした。 3) 画像表示部からの不要電磁波の漏洩を低減するた
め、前記GND電位に落とす構造は、FP2の画像表示
範囲外を前面側からカバーする金属外フレーム12(G
ND電位)と、前記ITO層とを、4辺略全周にわたり
電気的接続を図った。 4) 画像表示部の表面反射を低減する低反射層24、
指紋や油汚れによる色付きを防ぐ防汚層25を、先の複
層フィルム7のITO層23上に積層した。しかしなが
らこれら低反射層24、防汚層25は絶縁性を有するた
め、 5) 先の電気的接続の構造は、金属外フレーム12の
FP2と向かい合う面全周に位置決めリブ13を設け、
線径が数十[μm]で櫛歯状に配列の真鍮ワイヤー14
を挟み支持した弾性体15を先の位置決めリブ13に挟
み込んだ。 6) 更に複層フィルム7の低反射層24や防汚層25
を破ってITO層23に達するため、該真鍮ワイヤー1
4の長さは金属外フレーム12とITO層23との間隔
距離よりも約15%長くした。常に真鍮ワイヤー14が
真直になろうとする応力を働かせ、電気的接触を確実に
した。 7) 画像表示部は前面側の金属外フレーム12と背面
側の金属内フレーム8とで弾性を有する前面弾性体15
と背面緩衝材9を介して挟み支持されてる。また、背面
緩衝材9の周辺部に真空容器の位置決め用の凸部9aを
設けた。以上の構成により画像表示部は筐体から脱落せ
ず、また、外部からの 振動や衝撃から画像表示部が保
護される。
【0035】(実施形態2)図4は本発明の第2の実施
形態の特徴を最もよく表わす要部縦断面図、図5は本発
明の第2の実施形態の特徴を最もよく表わす主要部材の
外観図であり、実施形態1と同一番号は同一部材を示し
説明は省略する。26は画像表示部を構成する真空容器
のFP2を後述の金属外フレーム27によって挟み支持
するための前面弾性材で、図には示さないが脱落防止用
の両面テープにより金属外フレーム27に固着されてい
る。27は先の画像表示部の表示範囲外を囲み、内部へ
の異物の侵入を防ぐ目的と、前記真空容器を前面側から
支持するための金属外フレームであり、アルミニウムや
マグネシウムなどの軽金属を押出し加工して成形後、所
定の長さに切断し、ねじ結合によって略長方形の額縁を
完成する。この金属外フレームは、剛性と導電性を有
し、画像表示装置の電源部アース(図示せず)に接地さ
れている。
【0036】28は前記金属外フレーム27の一部を成
す位置決めリブであり、押出し加工により連続的に形成
されている。29は画像表示範囲の外側、全周に渡って
連続的に配置されているところの第1接触板であり、ス
テンレスやメッキ処理リン青銅などの薄板を曲げ加工し
て成形した導電性とばね性を有し、一端は先の金属外フ
レーム27の位置決めリブ28に圧入固着される略U字
形状の支持部29aを有し、もう一端はバーリング加工
により鋭い突起形状の突起部29bを有し、FP2表面
に貼り合せた複層フィルム7に該突起部29bが食い込
んでいる。
【0037】次に、上記構成における詳細な説明を行
う。本発明の画像表示部は先の実施形態1と同様に柔軟
性のあるPETフィルム基材21と柔軟性と強接着力を
有するアクリル系粘着層20からなる複層フィルム7を
FP2に貼り合せている。目的は実施形態1と同様であ
り、説明は省略する。
【0038】また、本発明の第2の実施形態による画像
表示部は先の実施形態1と同様にFP2外側の表面にア
クリル系粘着層20、基材21、ハードコート層22を
介してITO層23の導電層をGND電位に落とす構成
とした。FP2表面の帯電防止と、FP2のブラウニン
グ現象防止が目的であることは実施形態1と同様であ
る。
【0039】また、この画像表示装置は先の実施形態1
と同様に、不要電磁波の漏洩防止のため、金属外フレー
ム27と背面側の金属製カバー(図示せず)により導電
性のケースを構成し電源部アース(図示せず)に接地
し、画像を表示する範囲においては複層フィルム7のI
TO層23で覆い、前記金属外フレーム27とITO層
23との電気的接続を図った。本実施形態においては、
該電気的接続構造に鋭い突起形状を有する第1接触板2
9を採用した。該第1接触板29の突起部29bは複層
フィルム7の電気的絶縁性である低反射層24や防汚層
25を突き破って電気的導電性のITO層23に食い込
むため、第1接触板29のばね力と突起部29bの先端
鋭角度の条件が必要となる。
【0040】ここで第1接触板29について説明を加え
る。図5(A)、(B)、(C)に3種類の接触板の外
観を示す。(A)はすでに説明の第1接触板29であ
り、金属外フレーム27の位置決めリブ28を挟み込む
支持部29aがU字形状を成し、その曲げ幅は先の位置
決めリブ28の幅よりも狭くして、組み立て後は支持部
29aに該位置決めリブ28を挟む方向の応力が働き、
第1接触板29の脱落を防いでいる。
【0041】支持部29aと突起部29bの間の略平面
部は第1接触板29のバネ部であり、FP2表面の複層
フィルム7に対して押し付ける力を発生するために、金
属外フレーム27を画像表示部に被せると、該第1接触
板29のバネ部はチャージされ常に数十[g]の圧力を複
層フィルム7に掛ける。突起部29bはプレス金型加工
で切り起したノコ歯状の鋭利な突起部であり、第1接触
板29のバネ力によって複層フィルム7に突き刺さり、
低反射層24や防汚層25を破ってITO層23に達し
て該ITO層23と電気的接触が取れる。
【0042】(B)は第2接触板30を表わす。30a
が支持部で寸法形状、機能は先の支持部29aと同様で
あり説明を省略するし、ばね力の発生構造も同一であり
説明を省略する。30bはプレス金型加工で略円筒状に
バーリング加工した鋭利な突起部であり、第2接触板3
0のバネ力によって複層フィルム7に突き刺さり、低反
射層24や防汚層25を破ってITO層23に達して該
ITO層23と電気的接触が取れる。
【0043】(C)は第3接触板31を表わす。31a
が支持部で寸法形状、機能は支持部29aと同様であり
説明を省略するし、ばね力の発生構造も同一であり説明
を省略する。31bは第3接触板の先端板状部分の上に
直径数十[μm]の金属ワイヤーを溶着した鋭利な突起
部であり、第3接触板のバネ力によって複層フィルム7
に突き刺さり、低反射層24や防汚層25を破ってIT
O層23に達して該ITO層23と電気的接触が取れ
る。
【0044】以上説明したように、本発明の第2の実施
形態の特徴は以下の通りである。 1) 画像を表示するための真空容器のガラス散乱防止
で柔軟性のあるPETフィルム基材を柔軟性と強接着力
を有するアクリル系粘着層を介してFP表面に貼り合せ
たこと。 2) FPのブラウニング現象を押えFP表面の帯電防
止を図るため、先の基材表面にハードコート層を介して
ITO層の導電層を有する構成とし、該導電層をGND
電位に落とした。 3) 画像表示部からの不要電磁波の漏洩を低減するた
め、前記GND電位に落とす構造は、FPの画像表示範
囲外を前面側からカバーする金属外フレーム(GND電
位)と前記ITO層とを4辺略全周にわたり電気的接続
を図った。 4) 画像表示部の表面反射を低減する低反射層、指紋
や油汚れによる色付きを防ぐ防汚層をITO層上に積層
した。しかしながらこれら低反射層、防汚層は絶縁性を
有するため、 5) 先の電気接続の構造は、金属外フレームのFPと
向かい合う面全周に位置決めリブを設け、鋭利な突起と
バネ力を有する接触板を該位置決めリブに圧入した。 6) 接触板の先端部で複層フィルムの低反射層や防汚
層を破ってITO層に達するために、該接触板の先端部
は、プレス金型加工で切り起したノコ歯状、プレス
金型加工で略円筒状にバーリング加工、平面板の上に
金属ワイヤーを溶着等で固着した。
【0045】(実施形態3)図6は本発明の第3の実施
形態の特徴を表わす画像表示装置の外観図、図7は本発
明の第3の実施形態の特徴を最もよく表わす要部縦断面
図、図8は本発明の第3の実施形態の特徴を最もよく表
わす要部を部分的に拡大した縦断面図であり、実施形態
1及び実施形態2と同一番号は同一部材を示している。
【0046】33はFP2の真空容器外側表面に密着配
置された複層フィルムであり、その層構成は図8に拡大
したように、複層フィルム33をFP2に接着するアク
リル系粘着層20、PET樹脂(ポリエチレン・テレフ
タレート)から成る基材21、複層フィルム33の表面
硬度を上げるためのアクリル系樹脂から成るハードコー
ト層22、複層フィルム33に導電性を付与するための
ITO層23、更にその表面には酸化ケイ素、酸化チタ
ン等の低屈折材料、高屈折材料を積層した低反射層2
4、複層フィルム33の最表面には指紋等の汚れを付着
しにくくするフッ素系樹脂から成る防汚層25である。
34はITO層23の露出部で、真空容器の画像表示範
囲の外側全周に渡って形成されている。
【0047】35は先の画像表示範囲外を囲み、内部へ
の異物の侵入を防ぐためのの金属外フレームであり、ア
ルミニウムやマグネシウムなどの軽金属を押出し加工し
て成形され、電源部アース(図示せず)に電気的に接地
されている。36は該金属外フレーム35に設けられた
位置決めリブで画像表示範囲の外側、全周に渡って押出
し加工により連続的に形成されている。37は導電性と
バネ性を有する接触板で画像表示範囲の外側全周に渡っ
て配置され、材質はステンレス、メッキ処理リン青銅な
どの薄板を曲げ加工したものであり、先の位置決めリブ
36を挟み込んで圧入固定される。40は金属外フレー
ム35のFP2と向かい合う面全周にわたり、両面テー
プ(図示せず)により固着された前面弾性体である。
【0048】次に、上記構成における詳細な説明を行
う。本発明の画像表示部は先の実施形態1と同様に柔軟
性のあるPETフィルム基材21と柔軟性と強接着力を
有するアクリル系粘着層20からなる複層フィルム33
をFP2に貼り合せている。目的は実施形態1と同様で
あり、説明は省略する。
【0049】また、本発明の画像表示部は先の実施形態
1と同様にFP2外側の表面にアクリル系粘着層20、
基材21、ハードコート層22を介してITO層23の
導電層をGND電位に落とす構成とした。FP2表面の
帯電防止と、FP2のブラウニング現象防止が目的であ
ることは実施形態1と同様である。
【0050】また、本発明の画像表示装置は先の実施形
態1と同様に、不要電磁波の漏洩防止のため、金属外フ
レーム35と背面側の金属製カバー(図示せず)により
導電性のケースを構成し電源部アース(図示せず)に接
地し、画像を表示する範囲においては複層フィルム33
のITO層23で覆い、前記金属外フレーム35とIT
O層23との電気的接続を図った。本実施形態において
は、該電気的接続構造に滑らかな凸部形状を有する接触
板37を採用し、更に複層フィルム33のITO層露出
プロセスを組み合わせた。つまり、ITO層23の周辺
部全周にわたって形成された露出部34に該接触板37
を電気的機械的に接触させて、ITO層23と金属外フ
レーム35とを電気的に接続させることで、この部分か
らの不要な電磁波の漏洩を低減する。
【0051】ここで重要なことは、該露出部34の形成
方法である。図8に示す防汚層25は約50Åのフッ素
系樹脂層であり、低反射層24は数百Åの酸化ケイ素、
酸化チタン等の有機層である。電気的にこれらの二つの
層が絶縁性であるため、該複層フィルム33の外部から
ITO層23に電気的導通を取る場合に妨げとなる。
【0052】そこで考えられたのが本発明の絶縁層の除
去方法である。市販の超音波半田コテのコテ先温度を約
100[℃]から120[℃]に予熱した状態で該複層
フィルム33の表面、防汚層25上にコテ先を当てて超
音波を発信する。1秒程度の時間で防汚層25や低反射
層24が破壊されてITO層23が露出することがわか
った。この絶縁層の除去方法で生産性を上げるために
は、超音波半田コテの原理を応用し、超音波発信機と温
度調節付き予熱ヒーターを組み込んだ先端チップ、先端
チップは幅広の板状にして一度の作業で1辺の露出部3
4を形成できるようにした絶縁層除去装置を製作すれば
良い。
【0053】また、複層フィルム33のITO層23と
の電気的接続を行う接触板37は、金属外フレーム35
の位置決めリブ36を接触板37の折り曲げ部で挟む構
造とした。位置決めリブ36のリブ幅よりも接触板37
の折り曲げ幅を小さくすることで、接触板37の折り曲
げ部には常に位置決めリブ36を挟む方向の応力が働く
ため、接触板37の組み立てが簡単であるが確実に固定
される。また、露出部34への該接触板37接触部は滑
らかな曲面とし、ITO層23の摩耗による電気的接触
の不安を回避している。
【0054】また、本発明の画像表示部は実施形態1と
同様に、図示はしないが背面側に金属内フレーム8およ
び背面緩衝材9を設けて、前面側の金属外フレーム35
および前面弾性体40との間で挟み込む構造とした。尚
挟み込む際、接触板37が撓んで図7上方向に延び、更
に前面弾性体40は圧縮により図7上下方向に膨れるた
め接触板37と前面弾性体40の干渉を防ぐ空間距離が
必要である。
【0055】以上説明したように、本発明の第3の実施
形態の特徴は以下の通りである。 1) 画像を表示するための真空容器のガラス散乱防止
で柔軟性のあるPETフィルム基材を柔軟性と強接着力
を有するアクリル系粘着層を介してFP表面に貼り合せ
たこと。 2) FPのブラウニング現象を押えFP表面の帯電防
止を図るため、先の基材表面にハードコート層を介して
ITO層の導電層を有する構成とし、該導電層をGND
電位に落とした。 3) 画像表示部からの不要電磁波の漏洩を低減するた
め、前記GND電位に落とす構造は、FPの画像表示範
囲外を前面側からカバーする金属外フレーム(GND電
位)と前記ITO層とを4辺略全周にわたり電気的接続
を図った。 4) 画像表示部の表面反射の低減する低反射層、指紋
や油汚れによる色付きを防ぐ防汚層をITO層上に積層
した。しかしながらこれら低反射層、防汚層は絶縁性を
有するため、 5) 先の電気接続の構造は、金属外フレームのFPと
向かい合う面全周に位置決めリブを設け、滑らかな曲面
の接触部とバネ力を有する接触板を該位置決めリブに圧
入した。 6) 更に超音波半田コテにより該複層フィルムの前記
接触部が当接する部分、すなわち該複層フィルムの周辺
部全周にわたって低反射層、防汚層を除去し、ITO層
を露出させ、この露出部と接触板を電気的に接続させる
構造とした。
【0056】(実施形態4)図9は本発明の第4の実施
形態の特徴を表わす要部縦断面図であり、実施形態1、
実施形態2、及び実施形態3と同一番号は同一部材を示
し説明は省略する。41は先の画像表示範囲外を囲み、
内部への異物の侵入を防ぐためのの金属外フレームであ
り、アルミニウムやマグネシウムなどの軽金属を押出し
加工して成形され、電気的に電源部アース(図示せず)
に接地されている。42は該金属外フレーム41に設け
られた位置決めリブで画像表示範囲の外側、全周に渡っ
て押出し加工により連続的に形成されている。43は内
部に発泡性シリコン、ウレタン、ゴム等の弾性を有する
部材、外部をステンレスメッシュで被覆した導電性のシ
ール材で、先の位置決めリブ間に位置決めされ、画像表
示範囲の外側全周に渡って複層フィルム33のITO層
露出部34に接する位置に配置されている。
【0057】次に、上記構成における詳細な説明を行
う。本発明の画像表示部は先に説明したように外部物体
の衝突によりFP2が破損してもガラス片が散乱しない
ように、柔軟性のあるPETフィルムと柔軟性と強接着
力を有するアクリル系粘着層からなる複層フィルム33
をFP2に貼り合せている。
【0058】また、本発明の画像表示部のFP2のプラ
ス帯電防止と、ブラウニング現象を防止するため、先の
実施形態3と同一構成の複合フィルム33を用いて導電
層をGND電位に落とす構成とした。
【0059】また、本発明の画像表示装置からの不要電
磁波の漏洩を低減するため、本画像表示装置の前面側の
カバーを構成する金属外フレーム41と背面側の金属性
カバー(図示せず)とにより導電性のケースを構成し、
電源部アース(図示せず)に接地した。画像を表示する
範囲においては、導電層を有する複層フィルム33で覆
い、該導電層と先の金属外フレームとを画像表示範囲全
周にわたり電気的接続構造を配置した。
【0060】本発明における、この電気的接続構造は金
属外フレーム41のFP2に向かい合う面に形成した位
置決めリブ42の内側凹部に導電性のシール材43を嵌
め込む。ここで重要な事は導電性のシール材43の高さ
である。位置決めリブ42より充分高く、金属外フレー
ム41と真空容器を組み立てた場合に該導電性のシール
材43がFP2により約20[%]から30[%]高さが圧
縮される程度に寸法を設定する。更に該導電性のシール
材43が接触する部分の複層フィルム33は、実施形態
3と同様の超音波半田コテ処理(説明は省略)により、
あらかじめ導電層であるITO層の露出部34を形成し
ておく。
【0061】また、本発明の画像表示部の支持方法は画
像表示部を構成する真空容器の4辺全周に沿って、前後
から挟み込み支持され、その背面側は金属内フレーム8
(図示せず)と背面緩衝材9(図示せず)を利用してい
ることは実施形態1と同様であるが、前面側の金属外フ
レーム41とFP2間に配置される弾性体が先の電気的
接続構造に利用した導電性のシール材43に代替えされ
ていることが特徴である。導電性のシール材43は充分
な弾性力と高さを有しているため、温度変化に対する寸
法吸収性、外部からの振動衝撃の吸収性など実施形態1
と同様の効果を示す。
【0062】以上説明したように、本発明の第4の実施
形態による特徴は以下の通りである。 1) 画像を表示するための真空容器のガラス散乱防止
で柔軟性のあるPETフィルム基材を柔軟性と強接着力
を有するアクリル系粘着層を介してFP表面に貼り合せ
たこと。 2) FPのブラウニング現象を押えFP表面の帯電防
止を図るため、先の基材表面にハードコート層を介して
ITO層の導電層を有する構成とし、該導電層をGND
電位に落とした。 3) 画像表示部からの不要電磁波の漏洩を低減するた
め、前記GND電位に落とす構造は、FPの画像表示範
囲外を前面側からカバーする金属外フレーム(GND電
位)と前記ITO層とを4辺略全周にわたり電気的接続
を図った。 4) 画像表示部の表面反射の低減する低反射層、指紋
や油汚れによる色付きを防ぐ防汚層をITO層上に積層
した。しかしながらこれら低反射層、防汚層は絶縁性を
有するため、 5) 先の電気接続の構造は、金属外フレームのFPと
向かい合う面全周に位置決めリブを設け、弾性を有する
導電性のシール材を該位置決めリブに圧入した。 6) 更に超音波半田コテにより該複層フィルムの前記
導電性のシール材が当接する部分、すなわち該複層フィ
ルムの周辺部全周にわたって低反射層、防汚層を除去
し、ITO層を露出させ、この露出部と前記導電性のシ
ール材とを電気的に接続させる構造とした。 7) 画像表示部は前面側に金属外フレームと弾性を有
する導電性のシール材、背面側に金属内フレームとで弾
性を有する背面緩衝材を配置して前後から挟み支持し
た。つまり電気的接続を司る導電性のシール材を画像表
示部真空容器の機械的ストレスからの保護に利用した。
【0063】
【発明の効果】第1の本発明によれば、薄型平面型画像
表示部に電子放出素子を用いたディスプレイを採用し、
画像を表示するための真空容器の表面に柔軟性と強接着
力を有するアクリル系粘着層を介して柔軟性のあるPE
T樹脂の複層フィルムを貼り合せた。前記複層フィルム
は基材表面にハードコート層を介してITO層の導電層
を有する構成とし、更にITO層の上に低反射層、防汚
層を積層した。一方、FPの画像表示範囲外を前面側か
らカバーする金属外フレーム(GND電位)のFPに向
かい合う内壁に位置決めリブを設け、該位置決めリブに
線径が数十[μm]で櫛歯状に配列の真鍮ワイヤーを挟
み支持した弾性体を挟み込んだ。該真鍮ワイヤーの長さ
は金属外フレームとITO層との間隔距離よりも約15
%長くしたことにより先端部が、複層フィルムの低反射
層や防汚層を破ってITO層に到達し、常に真鍮ワイヤ
ーが真直になろうとする応力を働かせ、電気的接触を確
実にした。また、画像表示部は前面側に金属外フレーム
と前面弾性体、背面側に金属内フレームと背面緩衝材で
前後から挟み支持されている。背面緩衝材の周辺部には
真空容器の位置決め用の凸部を設けた。
【0064】以上の構成により 1) 画像を表示するための真空容器が破損してもガラ
スの散乱防止が可能となった。 2) 高圧印加によるFPのブラウニング現象を押えつ
つFP表面の帯電防止が図られ、信頼性と取り扱い性の
両立が実現した。 3) 画像表示部からの不要電磁波の漏洩を低減し、公
的規制を遵守した製品の提供が可能となった。 4) 画像表示部の表面反射が低減され、また、指紋や
油汚れによる色付きも緩和され表示画像の見えが良くな
り製品の魅力が向上した。 5) 画像表示部と周辺の電気的接触構造は環境温度や
振動衝撃の影響を受け難く、安定したア―ス接地が実現
し、帯電防止、不要電磁波低減、の信頼性が更に向上し
た。
【0065】また、第2の本発明によれば、薄型平面型
画像表示部に電子放出素子を用いたディスプレイを採用
し、画像を表示するための該ディスプレイを構成する真
空容器の表面に柔軟性と強接着力を有するアクリル系粘
着層を介して柔軟性のあるPET樹脂の複合フィルムを
貼り合せた。前記複合フィルムは基材表面にハードコー
ト層を介してITO層の導電層を有する構成とし、更に
ITO層の上に低反射層、防汚層を積層した。一方、F
Pの画像表示範囲外を前面側からカバーする金属外フレ
ーム(GND電位)のFPに向かい合う内壁に位置決め
リブを設け、該位置決めリブに鋭利な突起とバネ力を有
する接触板を圧入した。該接触板の先端部で複層フィル
ムの低反射層や防汚層を破ってITO層に達するため
に、該接触板の先端部は、プレス金型加工で切り起し
たノコ歯状、プレス金型加工で略円筒状にバーリング
加工、平面板の上に金属ワイヤーを溶着等で固着し
た。
【0066】以上の構成により 1) 画像を表示するための真空容器が破損してもガラ
スの散乱防止が可能となった。 2) 高圧印加によるFPのブラウニング現象を押えつ
つFP表面の帯電防止が図られ、信頼性と取り扱い性の
両立が実現した。 3) 画像表示部からの不要電磁波の漏洩を低減し、公
的規制を遵守した製品の提供が可能となった。 4) 画像表示部の表面反射が低減され、また、指紋や
油汚れによる色付きも緩和され表示画像の見えが良くな
り製品の魅力が向上した。 5) 画像表示部と周辺の電気的接触構造は環境温度や
振動衝撃の影響を受け難く、安定したア―ス接地が実現
し、帯電防止、不要電磁波低減、の信頼性が更に向上し
た。
【0067】また、第3の本発明によれば、薄型平面型
画像表示部に電子放出素子を用いたディスプレイを採用
し、画像を表示するための該ディスプレイを構成する真
空容器の表面に柔軟性と強接着力を有するアクリル系粘
着層を介して柔軟性のあるPET樹脂の複合フィルムを
貼り合せた。前記複合フィルムは基材表面にハードコー
ト層を介してITO層の導電層を有する構成とし、更に
ITO層の上に低反射層、防汚層を積層した。一方、F
Pの画像表示範囲外を前面側からカバーする金属外フレ
ーム(GND電位)のFPに向かい合う内壁に位置決め
リブを設け、該位置決めリブに滑らかな曲面を有する接
触部とバネ力を有する接触板を圧入した。該接触部が当
接する部分の前記複層フィルムの防汚層と低反射層をあ
らかじめ超音波半田コテにより除去し、ITO層を露出
させて該接触板とITO層が電気的に接続し、ITO層
がGND電位になる構成とした。
【0068】以上の構成により 1) 画像を表示するための真空容器が破損してもガラ
スの散乱防止が可能となった。 2) 高圧印加によるFPのブラウニング現象を押えつ
つFP表面の帯電防止が図られ、信頼性と取り扱い性の
両立が実現した。 3) 画像表示部からの不要電磁波の漏洩を低減し、公
的規制を遵守した製品の提供が可能となった。 4) 画像表示部の表面反射が低減され、また、指紋や
油汚れによる色付きも緩和され表示画像の見えが良くな
り製品の魅力が向上した。 5) 画像表示部と周辺の電気的接触構造は環境温度や
振動衝撃の影響を受け難く、安定したアース接地が実現
し、帯電防止、不要電磁波低減、の信頼性が更に向上し
た。
【0069】また、第4の本発明によれば、薄型平面型
画像表示部に電子放出素子を用いたディスプレイを採用
し、画像を表示するための該ディスプレイを構成する真
空容器の表面に柔軟性と強接着力を有するアクリル系粘
着層を介して柔軟性のあるPET樹脂の複合フィルムを
貼り合せた。前記複合フィルムは基材表面にハードコー
ト層を介してITO層の導電層を有する構成とし、更に
ITO層の上に低反射層、防汚層を積層した。一方、F
Pの画像表示範囲外を前面側からカバーする金属外フレ
ーム(GND電位)のFPに向かい合う内壁に位置決め
リブを設け、該位置決めリブに、弾性を有する導電性の
シール材を圧入した。該導電性のシール材が当接する部
分の前記複層フィルムの防汚層と低反射層をあらかじめ
超音波半田コテにより除去し、ITO層を露出させて該
導電性のシール材とITO層が電気的に接続し、ITO
層がGND電位になる構成とした。また、画像表示部を
挟み込む部材の前面側は金属外フレームと該弾性を有す
る導電性のシール材を採用した。
【0070】以上の構成により 1) 画像を表示するための真空容器が破損してもガラ
スの散乱防止が可能となった。 2) 高圧印加によるFPのブラウニング現象を押えつ
つFP表面の帯電防止が図られ、信頼性と取り扱い性の
両立が実現した。 3) 画像表示部からの不要電磁波の漏洩を低減し、公
的規制を遵守した製品の提供が可能となった。 4)画像表示部の表面反射が低減され、また、指紋や油
汚れによる色付きも緩和され表示画像の見えが良くなり
製品の魅力が向上した。 5) 画像表示部と周辺の電気的接触構造は環境温度や
振動衝撃の影響を受け難く、安定したア―ス接地が実現
し、帯電防止、不要電磁波低減、の信頼性が更に向上し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を表わす画像表示部の
外観図
【図2】本発明の第1の実施形態を表わす画像表示部の
要部縦断面図
【図3】本発明の第1の実施形態を表わす要部を部分的
に拡大した縦断面図
【図4】本発明の第2の実施形態を表わす画像表示部の
要部縦断面図
【図5】本発明の第2の実施形態を表わす部品外観図
【図6】本発明の第3の実施形態を表わす画像表示部の
外観図
【図7】本発明の第3の実施形態を表わす画像表示部の
要部縦断面図
【図8】本発明の第3の実施形態を表わす要部を部分的
に拡大した縦断面図
【図9】本発明の第4の実施形態を表わす画像表示部の
要部縦断面図
【図10】従来例表わす画像表示装置の縦断面図
【図11】従来例表わす画像表示装置の要部横断面図
【図12】従来例表わす画像表示部の要部縦断面図
【図13】従来例表わす画像表示部の機能フィルムの平
面図
【符号の説明】
1 リアプレート(RP) 2 フェースプレート(FP) 3 枠 4 真空容器内部 5 Xフレキシブルケーブル 6 Yフレキシブルケーブル 7 複層フィルム 8 金属内フレーム 9 背面緩衝材 10 ドライバー回路 12 金属外フレーム(カバー) 13 位置決めリブ 14 真鍮ワイヤー 15 前面弾性体 20 粘着層 21 基材 22 ハードコート層 23 ITO層(インジウム・錫酸化物) 24 低反射層 25 防汚層 26 前面弾性体 27 金属外フレーム 28 位置決めリブ 29 第1接触板 29a 第1接触板の支持部 29b 第1接触板の突起部 30 第2接触板 30a 第2接触板の支持部 30b 第2接触板の突起部 31 第3接触板 31a 第3接触板の支持部 31b 第3接触板の突起部 33 複層フィルム 34 ITO層の露出部 35 金属外フレーム 36 位置決めリブ 37 接触板 40 前面弾性体 41 金属外フレーム 42 位置決めリブ 43 導電性のシール材 101 画像表示部 102 光学フィルター 103 筐体前部 104 取付けボス 105 取付け金具 106 ネジ 107 筐体後部 110 表示パネル 111 光学フィルター 111a アース電極 112 枠体 113 第1接触板 114 第2の接触板 115 取付けねじ 121 陰極線管のパネル 122 陰極線管のファンネル 123 テンションバンド 124 取付け耳部 125 導電性テープ 126 機能フィルム 127 紫外線硬化樹脂 128 アース線 129 接地用電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 29/92 H01J 29/92 Z Fターム(参考) 5C032 AA01 DD02 DE01 DE03 DE05 DG01 DG02 DG06 DG10 EE02 EE10 EF01 EF05 GG02 GG11 5G435 AA00 AA01 AA16 BB01 EE03 EE04 EE33 EE41 EE47 FF00 GG33 GG34 HH03 HH12 HH18 KK03 KK07 LL04 LL08

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電子放出素子が形成されたリアプ
    レートと、該リアプレートに対向配置された蛍光体及び
    電極が内面に形成されたフェースプレートとを備えた画
    像表示パネルと、導電性を有し、前記フェースプレート
    の発光領域を除いて前記画像表示パネルを覆うカバーと
    を有する画像表示装置であって、前記フェースプレート
    の電子放出素子と対向する面とは反対側の面に導電層が
    配置され、該導電層がその周縁部で、前記カバーと電気
    的に接続されていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記カバーはグランド電位に設定されて
    いることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記導電層は、導電層を有するフィルム
    を前記フェースプレート外面に貼り合せた事を特徴とす
    る請求項1記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記電気的に接続する構造は弾性体で挟
    み支持された真鍮ワイヤーである事を特徴とする請求項
    1記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記導電性を有するカバーは金属製であ
    る事を特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記薄型平面型画像表示パネルは前記カ
    バーと背面側の金属フレームとで夫々緩衝材を介して挟
    み支持されている事を特徴とする請求項1記載の画像表
    示装置。
  7. 【請求項7】 前記導電層はシート抵抗2×103[Ω
    /□cm]以上である事を特徴とする請求項1記載の画
    像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記導電層を有するフィルムの基材の体
    積抵抗率が1016[Ωcm]以上、厚さが180[μ
    m]以上の樹脂である事を特徴とする請求項3記載の画
    像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記導電層を有するフィルムの前記フェ
    ースプレートへ貼り合せるための接着材が弾性を有する
    粘着剤で厚さが30[μm]以上である事を特徴とする
    請求項3記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記導電層を有するフィルムの導電層
    の材料がITO(インジウム・錫酸化物)である事を特
    徴とする請求項3記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記導電層を有するフィルムの導電層
    の外側に低反射層、防汚層を積層した事を特徴とする請
    求項3記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記導電層を有するフィルムの基材が
    PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂である事を
    特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 前記低反射層は酸化ケイ素、酸化チタ
    ン等の低屈折材料、高屈折材料を積層し、防汚層はフッ
    素系樹脂から成る事を特徴とする請求項11記載の画像
    表示装置。
  14. 【請求項14】 前記真鍮ワイヤーは線径が10[μ
    m]から100[μm]で、全長が前記カバーと前記導電
    層の空間距離より10[%]から20[%]長く、櫛歯
    状に複数個配列された事を特徴とする請求項4記載の画
    像表示装置。
  15. 【請求項15】 前記真鍮ワイヤーは一方の先端部が前
    記カバーの内側面に接触し、もう一方の先端が前記低反
    射層と防汚層を破って前記導電層であるITO層に接触
    する構造とした事を特徴とする請求項4記載の画像表示
    装置。
  16. 【請求項16】 前記平面型画像表示パネルを挟み支持
    する緩衝材の一方が、前記電気的に接続する構造の弾性
    体である事を特徴とする請求項4又は請求項6記載の画
    像表示装置。
  17. 【請求項17】 前記導電性を有するカバーは押出し加
    工により成形された事を特徴とする請求項1記載の画像
    表示装置。
  18. 【請求項18】 前記導電層を有するフィルムの低反射
    層、防汚層の画像表示範囲の外側全周を超音波半田コテ
    により除去してITO層を露出させた事を特徴とする請
    求項3記載の画像表示装置。
  19. 【請求項19】 前記電気的に接続する構造は導電性と
    バネ性を有する金属板である事を特徴とする請求項1記
    載の画像表示装置。
  20. 【請求項20】 前記金属板の材質はステンレス、防錆
    処理リン青銅、または防錆処理鋼である事を特徴とする
    請求項19記載の画像表示装置。
  21. 【請求項21】 前記金属板の先端部が前記超音波半田
    コテにより除去してITO層を露出させた部分に接触し
    ている事を特徴とする請求項17又は請求項19記載の
    画像表示装置。
  22. 【請求項22】 前記金属板の前記カバーへの固定部は
    該金属板のばね力によって前記カバーのリブを挟む構造
    とし、もう一方の前記ITO層を露出させた部分に接触
    する形状が滑らかな曲面である事を特徴とする請求項1
    9記載の画像表示装置。
  23. 【請求項23】 前記電気的に接続する構造は、導電性
    とバネ性を有するシール材である事を特徴とする請求項
    1記載の画像表示装置。
  24. 【請求項24】 前記シール材は内部に発泡性樹脂など
    の弾性体、表面を金属メッシュで覆った構造である事を
    特徴とする請求項23記載の画像表示装置。
  25. 【請求項25】 前記シール材は、前記カバー側が該シ
    ール材の弾性力によって圧入保持され、更に前記カバー
    と前記薄型平面型画像表示パネルで圧縮される構造であ
    る事を特徴とする請求項1又は請求項23記載の画像表
    示装置。
  26. 【請求項26】 前記電気的に接続する構造は、前記フ
    ェースプレート外面の導電層に接触する部分が鋭利な突
    起形状の板バネである事を特徴とする請求項1記載の画
    像表示装置。
  27. 【請求項27】 前記板バネの鋭利な突起形状は、プレ
    ス金型加工で切り起したノコ歯状、略円筒状にバーリン
    グ加工、あるいは板状の上に金属ワイヤーを溶着等で形
    成した事を特徴とする請求項26記載の画像表示装置。
  28. 【請求項28】 前記板バネと前記フェースプレート外
    面の導電層に接触する部分において、前記複層フィルム
    の低反射層や防汚層を前記板バネの鋭利な突起形状が破
    ってITO層に達する構造である事を特徴とする請求項
    1又は請求項25記載の画像表示装置。
  29. 【請求項29】 前記導電性を有するカバーの材質がア
    ルミニウム、マグネシウムなどの金属で有ることを特徴
    とする請求項5記載の画像表示装置。
  30. 【請求項30】 前記弾性を有する粘着剤がアクリル
    系、シリコン系など樹脂であることを特徴とする請求項
    9記載の画像表示装置。
  31. 【請求項31】 前記導電性を有するカバーは内部表面
    に導電層を配置した樹脂製である事を特徴とする請求項
    1記載の画像表示装置。
  32. 【請求項32】 前記カバー内部表面の導電層が、銅、
    ニッケル、カーボンの少なくとも一つを含有する事を特
    徴とする請求項31記載の画像表示装置。
JP2000135549A 2000-05-09 2000-05-09 画像表示装置 Withdrawn JP2001318613A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000135549A JP2001318613A (ja) 2000-05-09 2000-05-09 画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000135549A JP2001318613A (ja) 2000-05-09 2000-05-09 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001318613A true JP2001318613A (ja) 2001-11-16

Family

ID=18643613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000135549A Withdrawn JP2001318613A (ja) 2000-05-09 2000-05-09 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001318613A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003178876A (ja) * 2001-12-07 2003-06-27 Sony Corp 自発光型表示装置
WO2006011550A1 (ja) * 2004-07-30 2006-02-02 Kabushiki Kaisha Toshiba 表示装置
JP2006072243A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Sony Corp パネル型表示装置
WO2007023828A1 (ja) * 2005-08-24 2007-03-01 Toray Industries, Inc. 平面ディスプレイ部材およびその製造方法並びに平面ディスプレイおよびその製造方法
WO2007091545A1 (ja) * 2006-02-08 2007-08-16 Bridgestone Corporation ディスプレイ用光学フィルタの製造方法、ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
WO2008029709A1 (fr) * 2006-09-06 2008-03-13 Toray Industries, Inc. Filtre d'affichage et son procédé de fabrication, et procédé de fabrication d'un affichage
WO2010001730A1 (ja) * 2008-07-01 2010-01-07 シャープ株式会社 液晶表示装置
US7936417B2 (en) 2004-11-24 2011-05-03 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Flat panel display (FPD) and method of fabrication
WO2012101972A1 (ja) * 2011-01-24 2012-08-02 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイ装置の製造方法
WO2013018398A1 (ja) * 2011-08-01 2013-02-07 シャープ株式会社 薄型表示装置
CN109861681A (zh) * 2019-01-31 2019-06-07 科世达(上海)机电有限公司 一种电容触控设备及其电容膜片的装配工装

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003178876A (ja) * 2001-12-07 2003-06-27 Sony Corp 自発光型表示装置
WO2006011550A1 (ja) * 2004-07-30 2006-02-02 Kabushiki Kaisha Toshiba 表示装置
JP4631362B2 (ja) * 2004-09-06 2011-02-16 ソニー株式会社 パネル型表示装置
JP2006072243A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Sony Corp パネル型表示装置
US7936417B2 (en) 2004-11-24 2011-05-03 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Flat panel display (FPD) and method of fabrication
US7973875B2 (en) 2005-08-24 2011-07-05 Toray Advanced Film Co., Ltd Flat-panel display member and its manufacturing method and flat-panel display and its manufacturing method
JP4702719B2 (ja) * 2005-08-24 2011-06-15 東レフィルム加工株式会社 平面ディスプレイ部材の製造方法
WO2007023828A1 (ja) * 2005-08-24 2007-03-01 Toray Industries, Inc. 平面ディスプレイ部材およびその製造方法並びに平面ディスプレイおよびその製造方法
WO2007091545A1 (ja) * 2006-02-08 2007-08-16 Bridgestone Corporation ディスプレイ用光学フィルタの製造方法、ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JPWO2008029709A1 (ja) * 2006-09-06 2010-01-21 東レ株式会社 ディスプレイ用フィルター及びその製造方法並びにディスプレイの製造方法
WO2008029709A1 (fr) * 2006-09-06 2008-03-13 Toray Industries, Inc. Filtre d'affichage et son procédé de fabrication, et procédé de fabrication d'un affichage
JP4650812B2 (ja) * 2006-09-06 2011-03-16 東レフィルム加工株式会社 ディスプレイ用フィルター及びその製造方法並びにディスプレイの製造方法
WO2010001730A1 (ja) * 2008-07-01 2010-01-07 シャープ株式会社 液晶表示装置
WO2012101972A1 (ja) * 2011-01-24 2012-08-02 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイ装置の製造方法
WO2013018398A1 (ja) * 2011-08-01 2013-02-07 シャープ株式会社 薄型表示装置
CN109861681A (zh) * 2019-01-31 2019-06-07 科世达(上海)机电有限公司 一种电容触控设备及其电容膜片的装配工装
CN109861681B (zh) * 2019-01-31 2023-04-18 科世达(上海)机电有限公司 一种电容触控设备及其电容膜片的装配工装

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4280726B2 (ja) 画像表示装置
US6797876B2 (en) Image display device
US7282852B2 (en) Electron-emitting device and image forming apparatus
JP4261888B2 (ja) 表示装置
JP5011469B2 (ja) 液晶表示装置
JP2005077590A (ja) 画像表示装置
US7907231B2 (en) Liquid crystal display apparatus and method for grounding liquid crystal display apparatus
JP5098182B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
WO2008069163A1 (en) Plasma display panel and field emission display
JP2001318613A (ja) 画像表示装置
WO2011132473A1 (ja) 表示装置および表示装置に装着される緩衝材
JP2003022027A (ja) 画像表示装置の前面側保護構造、及びそれを用いた画像表示装置
JP2006196760A (ja) 電磁波シールドフィルム及びそれを用いたディスプレイパネル
US6750599B2 (en) Image display device and method of manufacturing the same
JPH11219122A (ja) Pdp表示装置
JP2003216056A (ja) 表示装置
CN102103963A (zh) 显示装置
US7821190B2 (en) Image display apparatus and manufacturing method thereof
JP2009080295A (ja) ディスプレイおよびディスプレイ用フィルタ
JP2006222093A (ja) 電子線装置及び画像表示装置
JP4660007B2 (ja) 表示装置
JP2005017534A (ja) プラズマ表示装置
KR20040000769A (ko) 액정표시장치 모듈
JP3768876B2 (ja) 表示装置
JP3768878B2 (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807