JP2001316891A - 液処理装置及び電極の通電確認方法 - Google Patents

液処理装置及び電極の通電確認方法

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JP2001316891A
JP2001316891A JP2000135207A JP2000135207A JP2001316891A JP 2001316891 A JP2001316891 A JP 2001316891A JP 2000135207 A JP2000135207 A JP 2000135207A JP 2000135207 A JP2000135207 A JP 2000135207A JP 2001316891 A JP2001316891 A JP 2001316891A
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亘 大加瀬
Takenobu Matsuo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の電気的接触状態を容易に確認できる液
処理装置及び電極の通電確認方法を提供する。 【解決手段】 ウェハ17を保持する保持部14の下端
にはシール部15が配置され、シール部15の外側には
陰極電極部13が配置されている。陰極電極部13には
複数の突部13aが設けられている。また、ウェハ17
を押さえる押圧具16には、第1凹部16aと第2凹部
16bが設けられている。第1凹部16aは突部13a
に対応するように形成されている。第2凹部16bはシ
ール部15に対応するように形成されている。そして、
第1凹部16aには、ウェハ17が保持部14に保持さ
れていない状態で、押圧具16を下降させることにより
突部13aに接触するプローブ18が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液処理装置及び電
極の通電確認方法に関し、特に、被処理体の処理面をメ
ッキ処理するメッキ処理装置及び電極の通電確認方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被処理体、例えば、ウェハの表面
に銅(Cu)等の薄膜を形成する液処理装置としては、
図10に示すようなメッキ処理装置が用いられている。
図10に示すように、メッキ処理装置は、メッキ槽20
1の外側に外槽202が配置された2重構造に構成され
ている。メッキ槽201の上部には、ウェハ保持用冶具
203に装着されたウェハ204が、そのメッキ処理面
(導電膜形成面)を下向きにして配置され、メッキ槽2
01の下方からメッキ液205が供給される。メッキ槽
201内には陽極206が配置され、ウェハ保持用冶具
203の下部には陰極207が配置されている。そし
て、電源208により、陽極206と陰極207との間
に電流を通電させ、ウェハ204のメッキ処理面にメッ
キ処理が施される。
【0003】このように構成されたメッキ処理装置で
は、ウェハ204のメッキ処理面と、陰極207とが接
触された状態で通電させることにより、ウェハ204の
メッキ処理面にメッキ処理が施される。このため、ウェ
ハ204のメッキ処理面と陰極207とが確実に接触し
ていないとメッキすることができなかったり、メッキ膜
が不均一になってしまう。
【0004】このような通電状態を確認する方法とし
て、特開平11−181600号公報には、メッキ治具
の通電ピン(陰極)間の電気抵抗を測定し、該電気抵抗
値からウェハ上の導電膜と通電ピンとの電気的接触状態
を確認することにより、ウェハ上の導電膜と通電ピンの
電気的接触状態を簡単でかつ確実に確認できるとの提案
がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−181600号公報に記載された発明では、通電
ピンに回路を接続しなければならないので、回路を収納
するスペース上の制限を受けることになる。このため、
通電状態を確認できる箇所を多くすることは困難であ
る。
【0006】また、ウェハ上の導電膜と通電ピンとの電
気的接触状態を確認することから、通電ピンにウェハが
接触しているときに通電状態を確認しなければならず、
確認する工程が制限されてしまう。
【0007】このように、特開平11−181600号
公報に記載された発明では、電極の電気的接触状態を確
認するのに多くの制約を受けることになり、電極の電気
的接触状態の確認が困難であった。
【0008】本発明は、電極の電気的接触状態を容易に
確認できる液処理装置及び電極の通電確認方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点にかかる液処理装置は、内部
に第1の電極が配置されるとともに、処理液が収容され
る液処理槽と、被処理体を保持し、該被処理体の処理面
を前記処理液に浸積する保持具と、前記保持具に上下動
可能に嵌挿され、下降させることにより、前記保持具に
保持された被処理体を押さえる押圧具と、前記保持具の
下部に配置され、前記保持具に前記被処理体が保持され
た状態で該被処理体と電気的に接続される第2の電極と
を備え、前記被処理体の処理面を前記処理液に浸積させ
た状態で、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電
流を通電させることにより、前記被処理体の処理面に液
処理を施す液処理装置であって、前記押圧具下面の前記
第2の電極に対応する位置には、前記被処理体が前記保
持具に保持されていない状態で、前記押圧具を下降させ
ることにより前記第2の電極に接触する接触部が設けら
れている、ことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、被処理体が保持具に保
持されていない状態で、押圧具を下降させると、第2の
電極と接触部とが接触する。この接触により、第2の電
極の電気抵抗を測定することができ、第2の電極の電気
的接触状態を容易に確認することができる。このよう
に、押圧具を下降により第2の電極と接触部とが接触す
るので、第2の電極の電気抵抗を一括して測定すること
ができる。また、接触部は押圧具の内部に配置されてい
るので、接触部を収容する空間を確保することができ、
接触部の数を増やすことができる。さらに、液処理を行
わない、被処理体が保持具に保持されていない状態で、
第2の電極の電気抵抗を測定するので、液処理によっ
て、測定する工程が制約を受けなくなる。
【0011】前記接触部は、前記被処理体が前記保持具
に保持された状態で、前記押圧具を下降させても、前記
被処理体と接触しないように配置されていると、被処理
体が保持具に保持された状態では、接触部と被処理体と
接触しなくなる。このため、接触部が損傷しにくくな
る。
【0012】前記押圧具下面の前記第2の電極に対応す
る位置には凹部が設けられ、該凹部内に前記接触部が配
置されていることが好ましい。この場合、確実に接触部
と被処理体とを接触しなくすることができる。
【0013】前記処理液はメッキ液から構成され、前記
被処理体の処理面を前記メッキ液に浸積させた状態で、
前記第1の電極と前記第2の電極との間に電流を通電さ
せることにより、前記被処理体の処理面にメッキ処理を
施すメッキ処理装置であると、本発明に好適に適用する
ことができる。
【0014】この発明の第2の観点にかかる電極の通電
確認方法は、本発明の第1の観点にかかる液処理装置を
用い、前記第2の電極の通電状態を確認する電極の通電
確認方法であって、前記被処理体が前記保持具に保持さ
れていない状態で、前記押圧具を下降させることによ
り、前記第2の電極と前記接触部とを接触させ、前記第
2の電極の通電状態を確認する、ことを特徴とする。
【0015】この構成によれば、被処理体が保持具に保
持されていない状態で、押圧具を下降させると、第2の
電極と接触部とが接触し、第2の電極の電気抵抗を測定
することによって、第2の電極の通電状態が確認され
る。このように、液処理が行われない、被処理体が保持
具に保持されていない状態で、第2の電極の電気抵抗が
測定され、液処理によって、測定する工程が制約を受け
なくなる。また、押圧具の下降により、第2の電極の電
気抵抗を一括して測定することができる。さらに、接触
部は押圧具の内部に配置されているので、接触部の数を
増やすことができ、第2の電極の電気抵抗の測定の精度
を向上させることができる。
【0016】前記第2の電極の通電状態の確認を前記液
処理前または液処理後に行うと、被処理体の搬送工程等
の液処理工程中に、液処理工程を中断させることなく、
第2の電極の通電状態を確認することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液処理装置及び電
極の通電確認方法を、メッキ処理装置を有するメッキ処
理システムに用いた場合を例に説明する。図1〜図3は
本実施の形態のメッキ処理システム111を示す模式図
であり、図1は斜視図、図2は平面図、図3は側面図で
ある。
【0018】図1〜図3に示すように、メッキ処理シス
テム111は、カセットステーション121と、処理ス
テーション122と、メッキ処理されるウェハを収納し
たウェハカセット123等を載置する戴置台124とを
備えている。
【0019】カセットステーション121は、第1搬送
機構125が配置されている。第1搬送機構125は、
戴置台124上に複数戴置されたウェハカセット123
にアクセス可能なように、左右方向(図2の上下方向)
に移動可能に構成されており、かつ、上下方向(図2の
紙面垂直方向)に昇降可能に構成されている。また、第
1搬送機構125は、ウェハカセット123内のウェハ
を処理ステーション122内に配送できるように、水平
方向に進退可能に、かつ回転可能に構成されている。
【0020】第1搬送機構125は、戴置台124に載
置されたウェハカセット123aからウェハをメッキ処
理システム111(処理ステーション122)に搬入す
る。なお、この搬入したウェハには、例えばスパッタリ
ングによりシード層が形成されている。また、第1搬送
機構125は、後述するように、洗浄処理後のウェハを
メッキ処理システム111(処理ステーション122)
からウェハカセット123bに搬出する。
【0021】なお、戴置台124上の空間とカセットス
テーション121とは図示しないゲートによって接続さ
れている。また、カセットステーション121と処理ス
テーション122とは図示しないゲートによって接続さ
れている。また、カセットステーション121及び処理
ステーション122には、清浄された空気がダウンフロ
ーされており、カセットステーション121及び処理ス
テーション122の内部の雰囲気は清浄な状態に保たれ
ている。
【0022】処理ステーション122には、ウェハにメ
ッキ処理を行うメッキ処理装置から構成されたメッキ処
理ユニット126と、メッキ処理後の洗浄と乾燥を行う
基板洗浄装置から構成された洗浄乾燥ユニット127
と、これらのユニットの予備として設けられたエクスト
ラユニット128と、処理ステーション122内でのウ
ェハの搬送を行う第2搬送機構129と、第1搬送機構
125により搬入されたウェハを一時的に載置する戴置
部130とを備えている。
【0023】処理ステーション122には、図2に示す
ように、その中心に第2搬送機構129が設けられ、第
2搬送機構129の周りには各ユニットが放射状に複数
配置されている。また、図3に示すように、処理ステー
ション122は上下2段に構成されている。本実施の形
態では、処理ステーション122は、その下段に4つの
メッキ処理ユニット126と、上段に2つの洗浄乾燥ユ
ニット127と、2つのエクストラユニット128とが
配置された8つのユニットで構成されている。
【0024】メッキ処理ユニット126では、第2搬送
機構129により、シード層が形成されたウェハが搬送
され、後述するように、搬送されたウェハにメッキ処
理、例えば、ウェハ上にCu薄膜を形成する。
【0025】洗浄乾燥ユニット127では、メッキ処理
されたウェハの表面、裏面および周縁を薬液、純水等の
洗浄液で洗浄し、洗浄後、例えばNパージ下でウェハ
を高速回転させて、ウェハの乾燥が行われる。
【0026】エクストラユニット128は、メッキ処理
ユニット126及び洗浄乾燥ユニット127の予備とし
て設けられたユニットであり、例えば、これらのユニッ
トの故障時に備え、基板洗浄装置等が収容されている。
また、それらのユニットの代わりにメッキ処理後のアニ
ール処理を行うアニールユニットを設けてもよい。
【0027】第2搬送機構129は、2段に構成された
処理ステーション122内の各処理ユニットにアクセス
可能なように、水平方向に回転可能に構成されるととも
に、上下方向(図2の紙面垂直方向)に昇降可能に構成
されている。
【0028】第2搬送機構129は、第1搬送機構12
5によりカセットステーション121から搬入され、処
理ステーション122内の戴置部130に戴置されたウ
ェハを受け取り、下段のメッキ処理ユニット126のい
ずれかに搬送する。メッキ処理が終了後、メッキ処理さ
れたウェハをメッキ処理ユニット126から洗浄乾燥ユ
ニット127に搬送する。第1搬送機構125が洗浄乾
燥後のウェハを受け取ってカセット123bに収納す
る。このような動作により、第1搬送機構125は、メ
ッキ処理前ウェハまたは洗浄乾燥後のウェハのみを取り
扱うこととなり、メッキ液等による汚染の拡散を抑制す
ることができる。
【0029】また、第2搬送機構129は少なくとも2
本のアームを備え、一本は戴置部130からメッキ処理
ユニット126へのウェハの搬送、一本はメッキ処理ユ
ニット126から洗浄乾燥ユニット127へのウェハの
搬送を行い、パーティクル、薬液等による汚染を最小限
としている。
【0030】なお、第1搬送機構125及び第2搬送機
構129の移動、メッキ処理ユニット126及び洗浄乾
燥ユニット127の処理動作は、マイクロプロセッサ等
から構成された図示しない制御装置により制御されてい
る。
【0031】次に、メッキ処理装置から構成されたメッ
キ処理ユニット126について説明する。図4は本実施
の形態のメッキ処理装置を示した模式図である。
【0032】図4に示すように、メッキ処理装置のメッ
キ槽51は、内槽4と外槽5から構成されている。内槽
4には、陽極電極部2が配置され、陽極電極部2の上方
に配置された隔膜11により、下層の陽極反応区画1
と、上層の陰極反応区画10とに分離されている。隔膜
11には、メッキ液は通過できないが、電界は透過でき
る、すなわち電解反応で生成する電子については透過で
きる膜が用いられている。このため、陽極反応区画1内
のメッキ液と陰極反応区画10のメッキ液とは分離する
が、電界は透過できる構造になっている。また、隔膜1
1上には、内槽4付近でのメッキ液の滞留を防止するフ
ィン12が配置されている。
【0033】内槽4の底部には、陽極反応区画1内にメ
ッキ液を供給する第1供給口7と、陽極反応区画1内の
メッキ液を排出する第1排出口3が形成されている。メ
ッキ液は、循環ポンプ20により、第1供給口7を介し
て陽極反応区画1内に供給される。陽極反応区画1内の
メッキ液は下方から上方に向かう対流を伴いながら、陽
極反応区画1内を循環する。循環されたメッキ液は、第
1排出口3を介して陽極反応区画1から排出される。こ
こで、陽極反応区画1から排出されるメッキ液には、メ
ッキ処理に伴い生成した気泡やメッキ液の添加剤等の電
解反応時に副生する不純物が含まれるので、第1排出口
3は循環ポンプ20につながるラインに直結されず、図
示しないメッキ液貯留部に接続される。このため、陽極
反応区画1から排出されるメッキ液は一旦、メッキ液貯
留部に排出される。そして、例えばフィルター等で気泡
や不純物を除去した後、循環ポンプ20につながるライ
ンに供給されている。
【0034】また、内槽4の底部には、陰極反応区画1
0内にメッキ液を供給する第2供給口6が形成されてい
る。第2供給口6は陽極反応区画1を貫通する供給管2
1に接続され、供給管21は隔膜11上に突出している
ノズル部9に接続されている。メッキ液は、循環ポンプ
20により、第2供給口6、供給管21、ノズル部9を
介して陰極反応区画10内に供給される。このように、
メッキ液は、内槽4の下方から、陽極反応区画1と陰極
反応区画10に対して、独立に流量を制御しながら供給
される。ノズル部9から供給されるメッキ液は、下方か
ら上方に向かう対流を伴い、オーバーフローにより内槽
4の外に排出される。
【0035】内槽4の外側には外槽5が設けられ、内槽
4と外槽5の間には、溝空間19が存在する。また、外
槽5の底部には、溝空間19に流れ込んだメッキ液を排
出する第2排出口8が形成されている。陰極反応区画1
0から内槽4の外に排出されたメッキ液は溝空間19に
流れ込み、溝空間19に流れ込んだメッキ液は第2排出
口8を介して図示しないメッキ液貯槽部に排出される。
なお、メッキ液貯槽部に排出されたメッキ液は、メッキ
液貯留部に排出されたメッキ液に比較して、メッキ液の
清浄度が高い。このため、第2排出口8は循環ポンプ2
0につながるラインに直結されている。
【0036】この第1排出口3及び第2排出口8に、各
区画内の循環量を制御するために、流量制御弁23を取
り付けてもよい。また、メッキ液管理上に必要な操作因
子、例えば、温度や圧力あるいはメッキ液濃度等のセン
サーも必要に応じて装着してもよい。
【0037】メッキ槽51の上方には、メッキ処理対象
であるウェハ17を保持する保持部14が配置されてい
る。保持部14は、上下方向に移動可能に構成され、ウ
ェハ17を保持した状態で、下降させることにより、ウ
ェハ17がメッキ槽51のメッキ液に浸積される。
【0038】保持部14は、その下端が内周側に突出す
るように形成され、突出側の端部にシール部15が配置
されている。シール部15は、例えばゴムからなり、ウ
ェハ17の底面を保持するとともに、シール部15上に
ウェハ17保持された状態で、シール部15の外周側
(シール部15と保持部14との間)にメッキ液が侵入
することを抑制している。
【0039】シール部15の外周側には、陰極電極部1
3が配置されている。図5に陰極電極部13の一例を示
す。図5(a)は陰極電極部13の斜視図であり、図5
(b)は陰極電極部13の部分断面図である。
【0040】図5に示すように、陰極電極部13はドー
ナツ状に形成されている。陰極電極部13の上面には、
半球状の突部13aが複数形成されている。突部13a
は、シール部15上にウェハ17が保持された状態で、
ウェハ17と電気的に接続するように配置されている。
この突部13aは、ウェハ17の処理面22の面積を確
保するために、ウェハ径より若干小さい円周上、例えば
ウェハ径より約1mm小さい円周上に配置されているこ
とが好ましい。また、突部13aは、陰極電極部13の
円周上に、好ましくは約10度以下、さらに好ましくは
3度程度となるように等間隔に配置することが好まし
い。このため、陰極電極部13に突部13aは、32個
以上配置することが好ましく、120個程度配置するこ
とがさらに好ましい。
【0041】保持部14には、ウェハ17のロードとア
ンロードを行う図示しない真空チャックと押圧具16が
配置されている。押圧具16は保持部14の上壁に嵌挿
され、上下方向に移動可能に構成されている。この押圧
具16を下降させることにより、メッキ処理中に、ウェ
ハ17を上から押さえ、ウェハ17の位置ずれを起こさ
せない役割を担っている。
【0042】押圧具16下面の突部13aに対応する位
置には、第1凹部16aが形成されている。また、押圧
具16下面のシール部15に対応する位置には、第2凹
部16bが形成されている。図6(a)に第1凹部16
a及び第2凹部16b近傍の模式図を示す。また、図6
(b)に、ウェハ17が保持されていない状態で、押圧
具16を下降させた場合の第1凹部16a及び第2凹部
16b近傍の模式図を示す。
【0043】図6(a)に示すように、第1凹部16a
の内部にはプローブ18が形成されている。プローブ1
8は、各突部13aに対応する位置に複数配置されてい
る。このプローブ18の数は、例えば突部13aの数と
同数だけ配置されている。プローブ18は、ウェハ17
が保持された状態で、押圧具16を下降させてウェハ1
7を上から押さえても、ウェハ17と接触しないように
配置されている。このため、プローブ18とウェハ17
との接触によるプローブ18の損傷を防止することがで
きる。さらに、図6(b)に示すように、プローブ18
は、ウェハ17が保持されていない状態で、押圧具16
を下降させると、突部13aに接触するように配置され
ている。
【0044】このため、プローブ18と突部13aとの
接触により、陰極電極部13の接触抵抗(電気抵抗)を
正確に測定することができる。また、押圧具16の下降
により、全てのプローブ18と突部13aとが接触し、
突部13aの接触抵抗を一括して測定することができ
る。さらに、プローブ18は押圧具16の内部に配置さ
れているので、プローブ18を収容する空間を確保する
ことができ、プローブ18の数を増やすことができる。
【0045】図7にプローブ18に接続された回路の構
成図を示す。図7に示すように、各プローブ18は接続
/切替回路24を介して測定回路25に接続されてい
る。接続/切替回路24は、各プローブ18からの電気
的信号を測定回路25に送る。
【0046】次に、以上のように構成されたメッキ処理
装置を用いた電極(陰極電極部13)の通電確認方法、
及びメッキ処理方法について説明する。図8は陰極電極
部13の通電確認方法を説明するために、押圧具16付
近を示した模式図である。なお、以下に説明する各動作
は図示しない制御装置によって制御されており、制御装
置の制御に従って各動作が実行される。
【0047】まず、図8(a)に示すように、メッキ処
理前においては、保持部14内で押圧具16が上昇さ
れ、押圧具16と突部13a及びシール部15との間に
は、隙間が形成されている。
【0048】次に、図8(b)に示すように、押圧具1
6を下降させる。押圧具16下面の突部13aに対応す
る位置には、第1凹部16aが形成され、押圧具16下
面のシール部15に対応する位置には、第2凹部16b
が形成されているので、押圧具16を下降させると、突
部13aは第1凹部16a内に収容され、シール部15
は第2凹部16b内に収容される。ここで、第1凹部1
6a内にはプローブ18が形成されているので、プロー
ブ18と突部13aとが接触される。このように、プロ
ーブ18と突部13aとが接触した状態で、陰極電極部
13の各突部13aの電気抵抗を測定する。
【0049】突部13aの電気抵抗の測定は、例えば、
各突部13aに印加された電圧を走査(スキャン)する
ことにより測定することができる。まず、陰極電極部1
3に所定の電圧、例えば−5Vの電圧を印加する。次
に、陰極電極部13の各突部13aに接触されたプロー
ブ18を介して、一の突部13aに印加された電圧値を
チェックする。続いて、別の一の突部13aに印加され
た電圧値をチェックするように走査して、全ての突部1
3aに印加された電圧値を順次チェックする。このよう
に、全ての突部13aに印加された電圧値をチェックす
ることにより、陰極電極部13の各突部13aの電気抵
抗を測定する。これにより、各突部13aの通電状態が
確認される。
【0050】次に、押圧具16を上昇させ、押圧具16
と突部13a及びシール部15との間に隙間を形成す
る。そして、図8(c)に示すように、この隙間に、例
えば図示しないウェハ搬送装置によりウェハ17を搬送
し、突部13a及びシール部15上に載置する。ここ
で、突部13aは、ウェハ17の径より若干小さい円周
上に配置されているので、ウェハ17の処理面22の面
積を確保することができる。
【0051】続いて、図8(d)に示すように、押圧具
16を下降させて、ウェハ17を上から押さえる。これ
により、ウェハ17の位置ずれを防止し、シール部15
と密着させる。ここで、プローブ18は、第1凹部16
a内に形成されているので、押圧具16を下降させてウ
ェハ17を上から押さえても、ウェハ17と接触しな
い。このため、ウェハ17との接触によるプローブ18
の損傷を防止することができる。
【0052】次に、押圧具16によりウェハ17を押圧
した状態を保持しつつ、保持部14を下降させて、ウェ
ハ17をメッキ液に浸積させ、ウェハ17の処理面22
にメッキ処理を施す。メッキ処理は、陽極電極部2と陰
極電極部13とを通電させ、ウェハ17の処理面22に
メッキを堆積させることにより行われる。
【0053】メッキ処理が終了すると、図8(d)に示
すように、押圧具16によりウェハ17を押圧した状態
を保持しつつ、保持部14を上昇させる。次に、図8
(c)に示すように、押圧具16をさせる。続いて、図
8(a)に示すように、図示しないウェハ搬送装置によ
りウェハ17を搬送する。これにより、ウェハ17への
メッキ処理工程が終了する。そして、次のウェハ17に
メッキ処理を施すために、同様の手順で行うことによ
り、連続的に陰極電極部13の通電確認及びメッキ処理
を行うことができる。
【0054】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、例えば以下のば場合であってもよい。
【0055】本実施の形態では、陰極電極部13の通電
確認をメッキ処理前に行ったが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、保持部14上にウェハ17が載置さ
れていないときであればよい。例えば、メッキ処理の後
であってもよい。
【0056】本実施の形態では、押圧具16に第1凹部
16a及び第2凹部16bを形成し、第1凹部16a内
にプローブ18を設け、ウェハ17が保持部14に保持
されていない状態で、押圧具16を下降させることによ
り、突部13aとプローブ18が接触する場合について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば第1凹部16a及び第2凹部16bを設けずにプ
ローブ18に上下動可能な駆動機構を設けてもよい。
【0057】本実施の形態では、陰極電極部13の通電
確認を測定する方法の一例として、突部13aの電気抵
抗を、各突部13aに印加された電圧を走査(スキャ
ン)することにより測定した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、突部13aの
電気抵抗を測定できる方法であれば、この他に種々の方
法を用いてもよい。
【0058】本実施の形態では、陰極電極部13の通電
確認を測定する方法の一例として、全ての突部13aの
電気抵抗を測定した場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば所定の突部13
aの接触抵抗のみを測定するものであってもよい。陰極
電極部13の通電確認を各ウェハ17のメッキ処理前毎
の頻度で測定を行うことから、毎回全ての突部13aに
ついて測定を行わなくても問題が生じにくいためであ
る。
【0059】本実施の形態では、ドーナツ状に形成され
た陰極電極部13を用いた場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば図9に示
すように、陰極電極部13の中央に補強部材を設けたも
のであってもよい。この場合、陰極電極部13を薄くす
ることができる。
【0060】本実施の形態では、液処理装置について、
メッキ処理装置の場合を例に本発明を説明したが、本発
明はメッキ処理装置に限定されるものではなく、各種の
溶液により被処理体に処理を行う液処理装置について適
用することが可能である。また、被処理体はウェハに限
定されるものではなく、LCD用のガラス基板等にも適
用することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電極の電気的接触状態を容易に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るメッキ処理システム
の模式斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るメッキ処理システム
の模式平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るメッキ処理システム
の模式側面図である。
【図4】実施の形態のメッキ処理装置の模式図である。
【図5】(a)は実施の形態の陰極電極部の斜視図であ
り、(b)は陰極電極部の部分断面図である。
【図6】(a)は実施の形態の押圧具の部分的な模式図
であり、(b)は、ウェハが保持されていない状態での
押圧具の部分的な模式図である。
【図7】実施の形態のプローブに接続された回路の構成
図である。
【図8】実施の形態の陰極電極部の通電確認方法を説明
するための模式図である。
【図9】(a)は他の実施の形態の陰極電極部の斜視図
であり、(b)は陰極電極部の部分断面図である。
【図10】従来のメッキ処理装置の模式図である。
【符号の説明】
2 陽極電極部 4 内槽 13 陰極電極部 13a 突部 14 保持部 16 押圧具 16a 第1凹部 17 ウェハ 18 プローブ 51 メッキ槽

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に第1の電極が配置されるとともに、
    処理液が収容される液処理槽と、 被処理体を保持し、該被処理体の処理面を前記処理液に
    浸積する保持具と、 前記保持具に上下動可能に嵌挿され、下降させることに
    より、前記保持具に保持された被処理体を押さえる押圧
    具と、 前記保持具の下部に配置され、前記保持具に前記被処理
    体が保持された状態で該被処理体と電気的に接続される
    第2の電極とを備え、 前記被処理体の処理面を前記処理液に浸積させた状態
    で、前記第1の電極と前記第2の電極との間に電流を通
    電させることにより、前記被処理体の処理面に液処理を
    施す液処理装置であって、 前記押圧具下面の前記第2の電極に対応する位置には、
    前記被処理体が前記保持具に保持されていない状態で、
    前記押圧具を下降させることにより前記第2の電極に接
    触する接触部が設けられている、ことを特徴とする液処
    理装置。
  2. 【請求項2】前記接触部は、前記被処理体が前記保持具
    に保持された状態で、前記押圧具を下降させても、前記
    被処理体と接触しないように配置されている、ことを特
    徴とする請求項1に記載の液処理装置。
  3. 【請求項3】前記押圧具下面の前記第2の電極に対応す
    る位置には凹部が設けられ、該凹部内に前記接触部が配
    置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の液処理装置。
  4. 【請求項4】前記処理液はメッキ液から構成され、前記
    被処理体の処理面を前記メッキ液に浸積させた状態で、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に電流を通電さ
    せることにより、前記被処理体の処理面にメッキ処理を
    施すメッキ処理装置である、ことを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか1項に記載の液処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液
    処理装置を用い、前記第2の電極の通電状態を確認する
    電極の通電確認方法であって、 前記被処理体が前記保持具に保持されていない状態で、
    前記押圧具を下降させることにより、前記第2の電極と
    前記接触部とを接触させ、前記第2の電極の通電状態を
    確認する、ことを特徴とする電極の通電確認方法。
  6. 【請求項6】前記第2の電極の通電状態の確認を前記液
    処理前または液処理後に行う、ことを特徴とする請求項
    5に記載の電極の通電確認方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112176385A (zh) * 2020-10-10 2021-01-05 深圳市顺益丰实业有限公司 连续电镀液体导电装置及连续液体电镀方法

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