JP2001316866A - 半導体装置の製造方法および製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および製造装置

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JP2001316866A
JP2001316866A JP2000135176A JP2000135176A JP2001316866A JP 2001316866 A JP2001316866 A JP 2001316866A JP 2000135176 A JP2000135176 A JP 2000135176A JP 2000135176 A JP2000135176 A JP 2000135176A JP 2001316866 A JP2001316866 A JP 2001316866A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッキ液の添加剤濃度管理とそのかくはん負
担を軽減して、製造負担少なく円滑かつ高品質にメッキ
形成が可能な半導体装置の製造方法および製造装置を提
供すること。また、種付け層形成後の時間管理負担なく
円滑かつ高品質にメッキ形成が可能な半導体装置の製造
方法および製造装置を提供すること。 【解決手段】 メッキ形成を促進させる材料とメッキ形
成を抑制させる材料とを含む処理剤を被処理基板面に付
着させ、処理剤が付着された被処理基板面にメッキを施
す。添加剤を溶液として用いることを回避することでで
きるので、メッキ液の添加剤濃度管理とそのかくはん負
担を軽減する。また、メッキの種付け層が形成された被
処理基板を処理空間に導入し、導入された被処理基板を
還元処理する。種付け層の還元処理により、種付け層形
成後の時間管理を特に行う必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理基板面にメ
ッキを施す半導体装置の製造方法および製造装置に係
り、特に、製造負担が少なく円滑かつ高品質にメッキ形
成が可能な半導体装置の製造方法および製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】被処理ウエハ面に銅メッキを施す場合の
従来例について説明する。
【0003】被処理ウエハ面には、単一の半導体装置
(ここでは半導体チップ)とすべき領域が多数形成され
る。ウエハにおける半導体製造プロセスのうち銅メッキ
を施す工程は、ウエハ面の上記各領域にあらかじめ形成
されている微細な溝あるいは孔に銅パターンを形成する
工程の一部である。また、一般的に、この銅メッキ処理
に先立ち、形成されるメッキおよびメッキ液に電気を供
給しかつメッキ形成の種(シード)となる種付け層がウ
エハ面にあらかじめ形成される。
【0004】種付け層は、数nmから200nm程度の
厚さで、後のメッキと違う材質の層と同じ材質の銅層と
を合わせ持つものである。ウエハ面にあらかじめ形成さ
れている微細な溝あるいは孔とのスケール的な関係でい
うと、その側壁の表面、および底面の表面を覆うように
形成されている。そのような種付け層が形成されたウエ
ハの外周を保持しその種付け層に電気導体を接触させメ
ッキのための電気供給を行う。
【0005】電気供給されたウエハは種付け層がカソー
ドとなるべく、メッキ液槽に浸けられる。メッキ液槽に
は、メッキ材料を含む電解液である例えば硫酸銅(Cu
SO4)水溶液が満たされ、メッキ液槽には硫酸銅水溶
液に接して例えばりんを含む銅のアノード電極が配され
る。メッキは、ウエハ面にあらかじめ形成されている微
細な溝あるいは孔を埋め、さらにウエハ面を覆うように
形成される。
【0006】このメッキ処理において、ウエハ面にあら
かじめ形成されている微細な溝あるいは孔を空隙(ボイ
ド)なく埋めかつそのメッキ形成を促進するため、メッ
キ液には添加剤が加えられている。添加剤は、メッキ形
成を促進する材料(例えば硫黄を含む物質)と、メッキ
形成を抑制する材料(例えば高分子系の物質)が配合さ
れ、この両者の作用により、高品質で効率的なメッキ形
成を意図する。
【0007】すなわち、溝や孔のある面をこれらを空隙
なく埋めるようにメッキするには、溝や孔についてはメ
ッキ形成速度を相対的に速め、溝や孔でない部分につい
てはメッキ形成速度を相対的に遅くする必要がある。添
加剤の成分のうちメッキ形成を促進する材料である例え
ば硫黄を含む物質は、粒系が比較的小さく溝や孔に容易
に入り込む。これに対して、メッキ形成を抑制する材料
である例えば高分子系の物質は粒径が比較的大きく溝や
孔には容易に入り込めない。
【0008】したがって、溝や孔についてはメッキ形成
が促進され、それ以外についてはメッキ形成が抑制され
る。これにより、溝や孔に空隙なく高品質にかつ全体と
して効率的にメッキ処理がなされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、メッキ
処理においては、添加剤がメッキの品質と生産性に大き
な役割を担っている。このため、メッキ液中の添加剤の
濃度は常に管理される必要があり、また、メッキ液中で
の濃度不均一を防止するためメッキ液のかくはんを怠る
こともできない。なお、メッキ液中の添加剤の濃度は、
例えばCVS(cyclic voltametric
stripper)を用いて測定されるが精度の点で
はなお十分とは言えず、またリアルタイムに測定結果を
得ることも難しい。
【0010】また、添加剤には寿命があり、ある程度メ
ッキ処理に使用されると当初の効能が発揮されなくなる
ことがわかっている。このため、添加剤のはたらきの程
度をモニタしつつ、ある劣化が検出された時点でメッキ
液ごと廃棄に回されるのが現状である。
【0011】また、種付け層について言うと、その材料
である銅は経時的に表面から酸化する。酸化された種付
け層にメッキ処理を行うと形成される膜質が低下する。
したがって、種付け層の形成後については時間管理を行
ない酸化が進行しないうちに次工程を行うようにしてい
る。
【0012】本発明は、上記した状況を考慮してなされ
たもので、添加剤を溶液として用いることを回避しこれ
によりメッキ液の添加剤濃度管理とそのかくはん負担を
軽減して、製造負担少なく円滑かつ高品質にメッキ形成
が可能な半導体装置の製造方法および製造装置を提供す
ることを目的とする。
【0013】また、メッキ液を長期にわたり使用するこ
とができ、環境への負担も少なく円滑かつ高品質にメッ
キ形成が可能な半導体装置の製造方法および製造装置を
提供することを目的とする。
【0014】また、種付け層の酸化に対策を施し、種付
け層形成後の時間管理負担なく円滑かつ高品質にメッキ
形成が可能な半導体装置の製造方法および製造装置を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る半導体装置の製造方法は、メッキ形成
を促進させる材料とメッキ形成を抑制させる材料とを含
む処理剤を被処理基板面に付着させる工程と、前記処理
剤が付着された前記被処理基板面にメッキを施す工程と
を有することを特徴とする。
【0016】したがって、添加剤を溶液として用いるこ
とを回避することができるので、メッキ液の添加剤濃度
管理とそのかくはん負担を軽減して、製造負担少なく円
滑かつ高品質にメッキ形成が可能になる。また、メッキ
液について添加剤の劣化を考慮する必要がないので、こ
れを長期にわたり使用することができ、環境への負担も
少なく円滑かつ高品質にメッキ形成が可能になる。
【0017】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、表面にメッキの種付け層が形成された被処理基板を
処理空間に導入する工程と、前記導入された前記被処理
基板を前記処理空間で還元処理する工程とを有すること
を特徴とする。
【0018】種付け層の還元処理により、種付け層形成
後の時間管理を特に行う必要がなくなるので、種付け層
形成後の時間管理負担なく円滑かつ高品質にメッキ形成
が可能になる。
【0019】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、表面にメッキの種付け層が形成された被処理基板を
処理空間に導入する工程と、前記導入された前記被処理
基板を前記処理空間で還元処理する工程と、メッキ形成
を促進させる材料とメッキ形成を抑制させる材料とを含
む処理剤を前記還元処理された被処理基板面に付着させ
る工程と、前記処理剤が付着された前記被処理基板面に
メッキを施す工程とを有することを特徴とする。
【0020】この製造方法は、上記で述べた方法を両者
ともに適用するものであり、その作用、効果については
上記の両方の記述が当てはまる。
【0021】また、本発明に係る半導体装置の製造装置
は、メッキ形成を促進させる材料とメッキ形成を抑制さ
せる材料とを含む処理剤を被処理基板面に付着させる手
段と、前記処理剤が付着された前記被処理基板面にメッ
キを施す手段とを有することを特徴とする。
【0022】この製造装置は、請求項1の工程を施す物
理的構成を有するものである。したがって、その作用、
効果はすでに述べたものと同様である。
【0023】また、本発明に係る半導体装置の製造装置
は、表面にメッキの種付け層が形成された被処理基板を
処理空間に導入する手段と、前記導入された前記被処理
基板を前記処理空間で還元処理する手段とを有すること
を特徴とする。
【0024】この製造装置は、請求項2の工程を施す物
理的構成を有するものである。したがって、その作用、
効果はすでに述べたものと同様である。
【0025】また、本発明に係る半導体装置の製造装置
は、表面にメッキの種付け層が形成された被処理基板を
処理空間に導入する手段と、前記導入された前記被処理
基板を前記処理空間で還元処理する手段と、メッキ形成
を促進させる材料とメッキ形成を抑制させる材料とを含
む処理剤を前記還元処理された被処理基板面に付着させ
る手段と、前記処理剤が付着された前記被処理基板面に
メッキを施す手段とを有することを特徴とする。
【0026】この製造装置は、請求項3の工程を施す物
理的構成を有するものである。したがって、その作用、
効果はすでに述べたものと同様である。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明では、メッキ形成を促進さ
せる材料とメッキ形成を抑制させる材料とを含む処理剤
を、メッキ処理に先立ち被処理基板面に付着させる。被
処理基板面への付着には、種々の方法を用いることがで
きる。被処理面を上に向けて(フェースアップで)行う
場合には、基板を保持して回転(スピン)させその上面
に処理剤を供給することができる。処理剤は回転により
一様に基板表面上に広がる。
【0028】被処理面を下に向けて(フェースダウン
で)行う場合には、基板を保持して回転させその下面に
ノズルで処理液を吹きつけるか噴霧することができる。
処理剤は、回転により一様に基板面上を広がる。
【0029】さらに、メッキ形成を促進させる材料とメ
ッキ形成を抑制させる材料とを含む処理剤を含ませてゾ
ルゲル法により膜を成膜し、その膜を被処理面に張りつ
けるようにもできる。
【0030】処理剤には、溶媒として揮発性物質を用い
ることができる。溶媒中に溶け込むメッキ形成を促進さ
せる材料とメッキ形成を抑制させる材料とを液状として
基板面上に適用した後、もはや不要な溶媒の成分を揮発
させるためである。
【0031】また、処理剤には、濡れ性を増大させる成
分を含ませてもよい。濡れ性の増大により、基板面上に
形成されている微細な溝や孔への溶液浸入が容易にな
る。
【0032】処理剤が付着された被処理基板面に対して
メッキを施す。このメッキ処理には、添加剤の加えられ
ていないメッキ液例えばCuSO4水溶液を用いること
ができる。CuSO4水溶液の満たされたメッキ液槽に
処理剤が付着された被処理基板を浸し、種付け層をカソ
ードにしてメッキ処理をすることができる。
【0033】なお、基板には半導体ウエハやガラス基板
(例えば液晶表示装置用)が含まれる。
【0034】また、本発明において、被処理基板面にメ
ッキの種付け層を形成するには、ある特定の方法による
必要はない。メッキの種付け層を形成することができれ
ば種々の方法を用いることができる。例えば、PVD、
CVDなどの方法である。
【0035】種付け層が形成された被処理基板を還元処
理する工程には、例えば、NORチャンバ内において、
還元性のガス(例えば水素ガス)を充填し被処理基板の
表面に形成された種付け層を還元させる方法や、ホルム
アルデヒド等の還元剤を被処理基板に塗布し還元させる
方法を用いることができる。
【0036】以下、本発明の実施形態を図面を参照しな
がら説明する。
【0037】図1は、本発明の一実施形態として用いる
処理剤付着工程を行う装置の構成を模式的に示す正面断
面図である。この装置は、処理剤を液体として被処理ウ
エハWの面上に上方から適用するものである。処理剤を
含む処理液は処理液供給管117を介して、処理液供給
ノズル116により被処理ウエハWの被処理面に供給さ
れる。
【0038】被処理ウエハWは、スピンチャック113
により吸着保持され、スピンチャック軸114の水平回
転により回転自由に載置されている。スピンチャック1
13が回転することにより被処理ウエハWが回転し、処
理液供給ノズル116により供給された処理液は、被処
理ウエハWの被処理面上をその半径方向に広がる。これ
により、処理液は被処理ウエハWの被処理面上に一定厚
みで塗布された状態となる。
【0039】スピンチャック113の周囲にはこれを囲
むように環状の内カップ112が配され、その根元は、
スピンチャック113および内カップ112をとり囲み
処理液の飛散を防止する環状の外カップ111に固定さ
れている。
【0040】処理液が供給されて被処理ウエハWの面上
を広がるときにその縁より余分な処理液が被処理ウエハ
W外に飛散される。この飛散された処理液は、排水口1
18から排出される。また、この飛散が外カップ111
の外に飛沫として広がるのを防止するため、外カップ1
11の上部の開口部より空気を導入し排気口115へ抜
ける空気の流れを作る方法をとることもできる。
【0041】このようにして、被処理面上に処理剤を付
着された被処理ウエハWが、次工程であるメッキ処理工
程に供給される。
【0042】次に、処理剤付着工程を行う上記とは異な
る装置について図2を参照して説明する。同図は、本発
明の他の実施形態として用いる処理剤付着工程を行う装
置の構成を模式的に示す正面断面図である。この装置
も、処理剤を液体として被処理ウエハWの面上に上方か
ら適用するものである。さらに、この装置は電解メッキ
が終了して行う被処理ウエハの洗浄を施す機能を有する
装置と兼用して好適なものである。
【0043】処理剤の付着は、液体である処理剤(処理
液)を処理液供給ノズル129から被処理ウエハWの被
処理面に上方から供給して行う。被処理ウエハWは、回
転カップ122に外周よりチャック部材121により保
持されており、回転カップ122は、被処理ウエハWを
水平方向に回転すべく回転する。チャック部材121
は、下方部の質量が大きくされており、回転カップ12
2の回転による遠心力によりその下方部が回転半径の外
方向に張り出される。上方部は逆に内方向に動きこれに
より被処理ウエハWを確実に保持する。
【0044】回転カップ122の回転により、被処理ウ
エハWの被処理面に処理液が広がり処理材が付着された
状態となる。
【0045】なお、電解メッキが終了して行う被処理ウ
エハの洗浄を施す場合について簡単に説明する。被処理
ウエハWの被処理面については、ウエハ面洗浄用ノズル
128およびエッジ洗浄用ノズル127から洗浄液を供
給する。また、被処理ウエハWの裏面については、支持
部材123に支持された裏面洗浄部材124に設けられ
た裏面用ノズル125から洗浄液を供給する。これらに
より洗浄液が供給された被処理ウエハWを回転カップ1
22により回転させる。これにより、被処理ウエハWの
面上に残留するメッキ液などを洗浄する。
【0046】この装置により、被処理面上に処理剤を付
着された被処理ウエハWが、次工程であるメッキ処理工
程に供給される。また、電解メッキが終了した被処理ウ
エハが再び洗浄のためこの装置に載置される。
【0047】次に、処理剤付着工程を行う上記とは異な
る装置について図3を参照して説明する。同図は、本発
明のさらに他の実施形態として用いる処理剤付着工程を
行う装置の構成を模式的に示す正面図である。この装置
は、処理剤を液体として被処理ウエハWの面上に下方か
ら適用するものである。さらに、この装置は電解メッキ
を行う装置と兼用して好適なものである。
【0048】まず、この装置により電解メッキを行う工
程について簡単に説明する。
【0049】同図に示すように、この装置M1では、全
体が密閉構造のハウジング41で覆われている。このハ
ウジング41は樹脂等の耐腐食性の材料で構成されてい
る。
【0050】ハウジング41の内側は概ね上下二段A、
Bに分かれた構造になっており、排気路を内蔵したセパ
レータ42により、セパレータ42の上側に位置する第
1の処理部Aと、セパレータ42の下側に位置する第2
の処理部Bとに仕切り分けられている。
【0051】そのため、第2の処理部B側から上側の第
1の処理部A側に汚れが拡散するのが防止される。
【0052】セパレータ42の中央には貫通孔65が設
けられており、この貫通孔65を介して後述するドライ
バ48に保持されたウエハWが第1の処理部Aと第2の
処理部Bとの間を行き来できるようになっている。
【0053】処理部Aと処理部Bとの境界にあたる部分
のハウジングには開口部とこの開口部を開閉するゲート
バルブ66が設けられている。このゲートバルブ66を
閉じるとメッキ処理ユニットM1内はその外側の処理空
間とは隔絶された空間となるので、メッキ処理ユニット
M1から外側の処理空間内への汚れの拡散が防止され
る。
【0054】第1の処理部AにはウエハWをほぼ水平に
保持して回転させる基板保持機構としてのドライバ48
が配設されている。このドライバ48はウエハWを保持
する保持部49と、この保持部49ごとウエハWをほぼ
水平面内で回転させるモータ50とから構成されてお
り、モータ50の外套容器にはドライバ48を支持する
支持梁51が取りつけられている。支持梁51の端はハ
ウジング41の内壁に対してガイドレール52を介して
昇降可能に取り付けられている。支持梁51は更にシリ
ンダ53を介してハウジング41に取りつけられてお
り、このシリンダ53を駆動することによりドライバ4
8の位置を上下できるようになっている。
【0055】具体的には図5に示すように、ドライバ4
8の位置はウエハWを搬出入するための搬送位置
(I)、ウエハW下面側の被処理面を洗浄する洗浄位置
(II)、スピンドライを行なうためのスピンドライ位
置(III)、およびウエハWをメッキ液に浸漬した状
態でメッキを行なうメッキ位置(IV)の主に4つの異
なる高さの間で上下動させる。
【0056】なお、ドライバ48の内部にはウエハWだ
けを昇降させる昇降機構(図示省略)が配設されてお
り、この昇降機構を作動させることにより、ドライバ4
8の高さを変えずにウエハWの高さだけをドライバ48
内部で変えることができる。
【0057】この昇降機構はウエハW下面外周縁部で接
触して電圧を印加するカソードコンタクト(図示省略)
と呼ばれる接点とウエハWとを接離させるときに作動さ
せるものであり、例えばカソードコンタクトを洗浄する
際にウエハWを上昇させて接点表面を露出させ、ノズル
から噴射された水により洗浄しやすくする。
【0058】第2の処理部Bには例えば硫酸銅などの、
銅メッキ用のメッキ液を収容するメッキバス54が配設
されている。
【0059】メッキバス54は二重構造になっており、
内槽54aの外側に外槽54bがほぼ同軸的に配設され
ている。メッキバス54は前述したドライバ48の真下
に配設されており、メッキ液で内槽54aを満たしたと
きには、メッキ液の液面がメッキ位置(IV)で停止さ
せたウエハWよりもメッキ液液面の方が高くなる高さに
内槽54aが固定されている。図示の状態では、メッキ
液はまだ内槽54aを満たしていない。
【0060】内槽54aの内部にはメッキ液を底部側か
ら上面に向けて噴出させる噴出管55が内槽54aの底
部ほぼ中心から内槽54aの深さ方向ほぼ中間付近まで
伸びており、噴出管55の周囲には電解メッキ処理時に
アノードとして機能する電極56が配設されている。噴
出管55の端部外周と内槽54aとの間にはメンブレン
フィルタ57が配設されており、電解メッキ時に電極5
6から混入する異物がメッキ液液面に浮上してメッキの
障害になるのを防止している。内槽54a底部の中心か
ら偏心した位置にはメッキ液を循環させるための循環配
管58,59が配設されており、図示しないポンプによ
りメッキ液を循環させ、循環配管59で吸い込んだメッ
キ液を循環配管58から供給するようになっている。
【0061】外槽54bは内槽54aの外壁面との間に
メッキ液の流れる流路62を形成している。さらに外槽
54bの底部には流路62に流れ込んだメッキ液を内槽
54a内に戻すための配管61が接続されている。この
配管61は前記噴出管55とポンプ60を介してつなが
っており、このポンプ60を作動させることにより内槽
54aから溢れ出して流路62、配管61に流れ込んだ
メッキ液を再び内槽54a内に戻すと共にウエハW下面
側の被処理面に向けて噴出できるようになっている。
【0062】第1の処理部Aにはクリーンルームのよう
に清浄な空気の流れを循環させる機構が配設されてい
る。
【0063】すなわち、ハウジング41の最上部には第
1の処理部Aに向けて空気を下向きに流すための空気吹
出口43が配設されており、この空気吹出口43には空
気を供給するための空気供給配管44が接続されてい
る。空気供給配管44の空気移動方法上流側は前記セパ
レータ42内の最上部側に埋設された空気路45とつな
がっている。セパレータ42の上面には空気を取り込む
ための空気取込口46が形成されており、第1の処理部
Aを流下してきた空気を取り込むようになっている。
【0064】また空気供給配管44の途中には空気を移
動させるためのファン(図示省略)やコンプレッサ47
が配設されており、空気取込口46で取り込んだ空気を
空気供給配管44を経由して空気吹出口43に送る。空
気吹出口43には空気中の埃や塵などを除去するための
フィルタ47が配設されており、空気吹出口43からセ
パレータ42の空気取り込み口46に向けて第1の処理
部A内を下向きに流れる清浄な空気のダウンフローを形
成している。このように内部で空気を清浄化し、この清
浄化された空気を図中下向きに流すことで処理部A内を
清浄な雰囲気に保っている。
【0065】一方、セパレータ42の下方には第2の処
理部が形成されている。この第2の処理部Bは前記第1
の処理部Aとは別個独立に形成された空間であり、第1
の処理部Aを流れる空気が第2の処理部Bに流れ込んだ
り、第2の処理部Bの空気が第1の処理部Aに流れ込む
ことはない。このように処理部B側から処理部A側に空
気が流れないようにすることで処理部A内を清浄雰囲気
に保っている。
【0066】セパレータ42の下側には排気口64が配
設されている。この排気口64は図示しない排気系につ
ながれており、第2の処理部Bの空気中に飛散したメッ
キ液の微粒子等をこの排気口64で吸い込んで排気とと
もにメッキ処理システム外へ排出する。このように処理
部Bの空気中に含まれる微粒子をメッキ処理システム外
へ排出することによりメッキ処理ユニット内やメッキ処
理システム内を清浄な雰囲気に維持している。
【0067】セパレータ42のうち、ドライバ48が出
入りする貫通口65の内壁下部には複数の洗浄ノズル6
3が配設されており、洗浄位置で停止したウエハWの下
面に向けて例えば純水を噴出して洗浄するようになって
いる。
【0068】なお、この貫通口65の部分に水平方向の
エアカーテンを形成することも可能である。例えば、セ
バレータ42の一方から清浄な空気を平面状に吹き出す
一方、吹出口の反対側に吸気口を設けてメッキバス54
の上部を通過してきた空気を吸引しシステム外へ排気す
る方法などが挙げられる。
【0069】このように処理部Aと処理部Bとの境界に
エアカーテンを形成することにより、メッキバス54か
らのメッキ液を含んだミストが処理部A側に拡散するの
を防止することができる。
【0070】また、このメッキ処理ユニットM1内には
温度調節装置や湿度調節装置を配設することも可能であ
る。その場合にはメッキ処理ユニットM1内を所定の温
度や湿度を維持するように制御されるので、メッキ液な
どのミストの発生を防止することができ、メッキ処理ユ
ニットM1内の空気が汚染されるのを防止している。
【0071】メッキ処理の工程を具体的に説明するに、
まず被処理ウエハWを搬入し、(IV)の位置で被処理
ウエハWをメッキ液に浸漬する。そして、被処理ウエハ
Wの種付け層をカソードにし、プレート56との間に電
気を供給し電解メッキを施す。所定の時間メッキ処理を
行った後、(II)の位置で被処理ウエハWの下面を洗
浄ノズル63からの洗浄液により洗浄する。さらに、
(III)の位置で被処理ウエハWをスピンドライす
る。
【0072】この装置における処理剤付着工程について
説明する。処理剤の付着は、被処理ウエハWがメッキ液
に浸漬させる前になされる。したがって、被処理ウエハ
Wを搬入したならば、まず(II)の位置に被処理ウエ
ハWを位置させる。そして、ノズル63から処理剤を含
む処理液を被処理ウエハWの被処理面に斜め下方から供
給する。
【0073】ノズル63は、上記で説明したように、メ
ッキを終えた後の被処理ウエハWに洗浄液を供給するた
めのノズルであるが、このノズルを処理液の供給用とし
ても機能させたものである。もちろん、洗浄ノズル63
とは別に処理液供給用のノズルを配設してもよい。洗浄
ノズル63は、被処理ウエハWの円周方向に複数並べら
れているので、それらの間に処理液供給用のノズルを設
けることができる。
【0074】処理剤を含む処理液を被処理ウエハWの被
処理面に斜め下方から供給する場合に、被処理ウエハW
をモータ50により回転させながら行うことができる。
これは、処理液が遠心力により被処理ウエハWの半径方
向に広がり、より一様に被処理面に付着するようになる
からである。あるいは、この回転は、上記で説明した
(III)の位置(スピンドライを行う位置)で行なう
ようにしてもよい。こうすると、回転により飛散した処
理液を排気口64から空気とともに排出することができ
る。
【0075】処理液を供給された被処理ウエハWは、こ
のあと(IV)の位置に設定され上記の説明のようにメ
ッキ処理される。
【0076】次に、被処理ウエハを還元処理する工程を
行う装置について図4を参照して説明する。同図は、本
発明の実施形態として用いる還元処理工程を行う装置の
構成を模式的に示す正面断面図である。
【0077】この装置は、電気的に接地され気密の円筒
状アルミニウム製反応チャンバ141である。その壁面
は、冷却水等で冷却可能である。反応チャンバ141の
上方には、被処理ウエハ142の被処理面が下向きにな
るように設置可能な設置板153が設けられる。この設
置板153は例えば石英ガラスである。設置板153の
上方には、その外周縁部に接して支持する円筒状の支持
体150が設けられる。この支持体150は、導電性で
ありチャンバ141とはリング状に絶縁部材で絶縁され
る。そして、支持体150は、プラズマ励起周波数の電
源に電気的接続されることができ、これにより、支持体
150を、プラズマ発生電極とすることができる。
【0078】設置板153近傍には、被処理ウエハ14
2の外縁を用いて設置板に被処理ウエハを固定するよう
に、例えばエアシリンダ等の昇降機構149を備えた保
持体147が設けられる。設置板153の上方には、石
英ガラス製の窓151を通して設置板153に載置され
た被処理ウエハ142を急加熱できる赤外線ランプ(図
示省略)を設けることができる。
【0079】設置板153近辺の反応チャンバ141の
上壁には、例えば2箇所の排気口148、152が設け
られる。この排気口148、152には、反応チャンバ
141内を所望の圧力にし、反応ガス等を排出可能なポ
ンプ(図示省略)が接続される。
【0080】反応チャンバ141の下方には、ガスを流
出する多数の微小な流出口を持つ円環状のガス導入口1
44、145が2系統設けられる。これらのガス導入口
144、145は、ガス供給源(図示省略)に接続され
る。
【0081】設置板153とガス導入口144、145
との間には、ガスの流れを制御する円板状制御板143
が設けられ、円盤状制御板143は、移動機構146に
より直線的に移動する。
【0082】反応チャンバ141の一側面には自動開閉
するゲートバルブ154が設けられ、ゲートバルブ15
4を介して被処理ウエハ142を反応チャンバ141の
外からその中に搬入および搬出するためのハンドアーム
155が設けられる。
【0083】被処理ウエハ142を還元処理する動作に
ついて説明する。
【0084】還元処理すべき被処理ウエハ142は、ハ
ンドアーム155によりゲートバルブ154を介して反
応チャンバ141内に搬入される。このとき昇降機構1
49により保持体147が反応チャンバ141中ほどに
あり、保持体147上に還元処理すべき被処理ウエハ1
42が受け渡される。このあとハンドアーム155およ
びゲートバルブ154は反応チャンバ141を気密にす
べく元の状態に戻される。
【0085】保持体147上に受け渡された被処理ウエ
ハ142は、昇降機構149により設置板153に設置
される。そして、ガス導入口144、145の一方ある
いは両方から反応チャンバ141内に還元性のガス(例
えば水素ガス)を導入する。このとき、必要であれば、
反応チャンバ141内の圧力を排気口148、152に
接続されるポンプによりあらかじめ調整しておく。ま
た、急加熱が必要であれば石英ガラス製窓151から赤
外線ランプで加熱することもできる。さらに、円板状制
御板143を移動機構146により直線移動させガスの
流れを制御することもできる。
【0086】所定の時間還元処理を行ったあと、被処理
ウエハ142を設置板153に設置したのとは反対の動
作により、被処理ウエハ142を反応チャンバ141か
ら搬出する。
【0087】このような被処理ウエハの還元処理を行う
ことにより、被処理ウエハへの種付け層形成後の時間管
理を特に行う必要がなくなるので、種付け層形成後の時
間管理負担なく円滑かつ高品質にメッキ形成が可能にな
る。
【0088】次に、上記で説明した処理剤付着工程を行
う装置および被処理ウエハを還元処理する工程を行う装
置を含めてメッキ処理をシステム化する場合の実施形態
について図5ないし図8を参照して説明する。図5は、
この実施形態に係るメッキ処理システムの斜視図であ
り、図6は同メッキ処理システムの平面図であり、図7
は同メッキ処理システムの正面図であり、図8は同メッ
キ処理システムの側面図である。
【0089】図5から図8に示すように、このメッキ処
理システム1はウエハWを出し入れしたり運搬するキャ
リアステーション2とウエハWに実際に処理を施すプロ
セスステーション3とから構成されている。
【0090】キャリアステーション2はウエハWを収容
する載置台21と載置台21上に載置されたキャリアカ
セットCにアクセスしてその中に収容されたウエハWを
取り出したり、処理が完了したウエハWを収容したりす
る第2の搬送手段としてのサブアーム22とから構成さ
れている。
【0091】キャリアカセットC内には複数枚、例えば
25枚のウエハWを等間隔毎に水平に保った状態で垂直
方向に収容されるようになっている。載置台21上には
図中X方向に例えば4個のキャリアカセットCが配設さ
れている。
【0092】サブアーム22は図中X方向に配設された
レール上を移動するとともに鉛直方向(Z方向)すなわ
ち図中紙面に垂直な方向に昇降可能かつ水平面内で回転
可能な構造を備えており、載置台21上に載置されたキ
ャリアカセットC内にアクセスして未処理のウエハWを
キャリアカセットCから取り出したり、処理が完了した
ウエハWをキャリアカセットC内に収納するようになっ
ている。
【0093】また、このサブアーム22は後述するプロ
セスステーション3との間でも、処理前後のウエハWを
受け渡しするようになっている。
【0094】プロセスステーション3は、図5から図8
に示すように直方体または立方体の箱型の外観を備えて
おり、その周囲全体は耐腐食性の材料、例えば樹脂や表
面を樹脂でコーティングした金属板などでできたハウジ
ング31で覆われている。
【0095】プロセスステーション3の内部は、図5お
よび図8に示すようにほぼ立方形或いは直方形の箱型の
構成となっており、内部には処理空間Sが形成されてい
る。
【0096】処理空間Sは、図5および図8に示したよ
うに直方体型の処理室であり、処理空間Sの底部には底
板33が取り付けられている。
【0097】処理空間Sには、複数の処理ユニット、例
えば4基のメッキ処理ユニットM1〜M4が例えば処理
空間室S内の、次に説明するメインアーム35の周囲に
それぞれ配設されている。
【0098】図5および図6に示すように底板33のほ
ぼ中央にはウエハWを搬送するための第1の搬送手段と
してのメインアーム35が配設されている。このメイン
アーム35は昇降可能かつ水平面内で回転可能になって
おり、さらにほぼ水平面内で伸縮可能な上下二本のウエ
ハ保持部材を備えており、これらのウエハ保持部材を伸
縮させることによりメインアーム35の周囲に配設され
た処理ユニットに対して処理前後のウエハWを出し入れ
できるようになっている。またメインアーム35は垂直
方向に移動して上側の処理ユニットへも出入りできるよ
うになっており、下段側の処理ユニットから上段側の処
理ユニットへウエハWを運んだり、その逆に上側の処理
ユニットから下段側の処理ユニットへウエハWを運ぶこ
ともできるようになっている。
【0099】さらにこのメインアーム35は保持したウ
エハWを上下反転させる機能を備えており、一の処理ユ
ニットから他の処理ユニットへウエハWを搬送する間に
ウエハWを上下反転できる構造を備えている。なおこの
ウエハWを反転できる機能はメインアーム35に必須の
機能ではない。
【0100】上段側には他の処理ユニット、例えば液処
理装置としての洗浄処理ユニット、上記で説明した処理
剤付着ユニットおよび還元処理ユニットが、前記メッキ
処理ユニットの上側のいずれかにそれぞれ配設されてい
る。
【0101】このように複数の処理ユニットが上下方向
に多段配置されているので、システムの面積効率を向上
させることができる。
【0102】プロセスステーション3のハウジング31
のうち、キャリアステーション2に対面する位置に配設
されたハウジング31aには、図7に示すように3つの
開閉可能な開口部G1〜G3が配設されている。これら
のうちG1は下段側に配設されたメッキ処理ユニットM
1とM2との間に配設された中継載置台36の位置に対
応する開口部であり、キャリアカセットCからサブアー
ム22が取り出した未処理のウエハWをプロセスステー
ション3内に搬入する際に用いられる。搬入の際には開
口部G1が開かれ、未処理ウエハWを保持したサブアー
ム22が処理空間S内にウエハ保持部材を伸ばしてアク
セスし、中継載置台36上にウエハWを置く。この中継
載置台36にメインアーム35がアクセスし、中継載置
台36上に載置されたウエハWを保持してメッキ処理ユ
ニットM1〜M4などの処理ユニット内まで運ぶ。
【0103】残りの開口部G2及びG3は処理空間Sの
キャリアステーション2に近い側に配設されたユニット
に対応する位置に配設されており、これらの開口部G
2、G3を介してサブアームが処理空間S内にアクセス
し、上段側に配設されたユニットに直接アクセスして処
理が完了したウエハWを受け取ることができるようにな
っている。
【0104】そのため洗浄処理ユニットで洗浄されたウ
エハWが汚れたメインアームに触れて汚染されることが
防止される。
【0105】また、処理空間S内には図8中上から下向
きのエアフローが形成されており、システム外から供給
された清浄なエアが処理空間Sの上部から供給され、洗
浄処理ユニット、処理剤付着ユニット、還元処理ユニッ
ト、およびメッキ処理ユニットM1〜M4に向けて流下
し、処理空間Sの底部から排気されてシステム外に排出
されるようになっている。
【0106】このように処理空間S内を上から下に清浄
な空気を流すことにより、下段側のメッキ処理ユニット
M1〜M4から上段側の洗浄装置の方には空気が流れな
いようになっている。そのため、常に洗浄処理ユニット
側は清浄な雰囲気に保たれている。
【0107】さらに、メッキ処理ユニットM1〜M4や
洗浄処理ユニット、処理剤付着ユニット、還元処理ユニ
ット等の各処理ユニット内はシステムの処理空間Sより
も陰圧に維持されており、空気の流れは処理空間S側か
ら各処理ユニット内に向って流れ、各処理ユニットから
システム外に排気される。そのため、処理ユニット側か
ら処理空間S側に汚れが拡散するのが防止される。
【0108】以上説明のようなメッキ処理のシステム化
において、図1で説明したような処理剤付着ユニットを
導入する場合は、洗浄ユニットとは別個の位置であって
メッキ処理ユニットM1〜M4のいずれかの上部に設け
る。また、図2で説明したような処理剤付着ユニットを
導入する場合は、このユニットが洗浄ユニットと兼用化
されているので特に新たな空間を必要とはならない。
【0109】さらに、図3で説明したような処理剤付着
ユニットを導入する場合も、このユニットがメッキ処理
ユニットと兼用化されているので特に新たな空間を必要
とならない。
【0110】また、このメッキ処理システムに図4で説
明したような還元処理ユニットを導入する場合は、やは
り、洗浄ユニットとは別個の位置であってメッキ処理ユ
ニットM1〜M4のいずれかの上部に設ける。
【0111】ここで、処理剤付着ユニットとして、図1
または図2に示した装置を導入した場合のメッキ処理シ
ステムの動作を図9を参照して説明する。図9は、処理
剤付着ユニットとして、図1または図2に示した装置を
導入した場合のメッキ処理システムの動作を示す流れ図
である。
【0112】まず被処理ウエハを処理剤付着ユニットに
載置し(ステップ191)、次に被処理ウエハを回転さ
せつつ処理剤をウエハ面に適用する(ステップ19
2)。処理剤が被処理ウエハ面上に供給されたらこれを
載置台より取り除き(ステップ194)、メッキ処理ユ
ニットに移す。メッキ処理ユニットでは、すでに図3に
おいて説明したようにメッキ処理を行う(ステップ19
4)。なお、処理剤付着ユニットとして、図3に示した
装置を導入した場合のメッキ処理システムの動作につい
ては、図3の説明と重複するので省略する。
【0113】次に、図4に示したような還元処理を行う
装置を導入した場合のメッキ処理システムの動作を図1
0を参照して説明する。図10は、図4に示したような
還元処理を行う装置を導入した場合のメッキ処理システ
ムの動作を示す流れ図である。
【0114】まず被処理ウエハに種付け層を形成する
(ステップ201)。このステップは、例えばPVDや
CVDなどの方法を用いて行うことができる。これらの
技術自体は公知であるので特にここでは詳述しない。ま
た、この処理を上記で説明したメッキ処理システムに含
めるか否かは任意である。含める場合は、洗浄ユニット
とは別個の位置であってメッキ処理ユニットM1〜M4
のいずれかの上部に設けることができる。含めない場合
は、別個のPVD装置やCVD装置で処理された被処理
ウエハをキャリアステーション2を経由して処理空間S
に導入する。
【0115】次に、反応チャンバに搬送し載置し(ステ
ップ202)、反応チャンバ内に還元性ガスを導入する
(ステップ203)。被処理ウエハの還元処理が進んだ
ら反応を停止させ反応チャンバより取り除く(ステップ
204)。そして、被処理ウエハをメッキ処理ユニット
に移す。メッキ処理ユニットでは、すでに図3において
説明したようにメッキ処理を行う(ステップ205)。
【0116】なお、還元処理と処理剤付着とを両方適用
してもよいことはいうまでもない。この場合のメッキ処
理システムの動作は図11に示すようになる。同図は、
還元処理と処理剤付着とを両方適用する場合のメッキ処
理システムの動作を示す流れ図であり、図9、図10で
説明したステップと同一の機能には同一の符号を付して
ある。
【0117】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
添加剤を溶液として用いることを回避することができる
ので、メッキ液の添加剤濃度管理とそのかくはん負担を
軽減して、製造負担少なく円滑かつ高品質にメッキ形成
が可能になる。
【0118】また、劣化が避けられない添加剤をメッキ
液に混合する必要がなくなるので、メッキ液を長期にわ
たり使用することができる。これにより、メッキ液を廃
棄する頻度が減少するので、環境への負担も少なく円滑
かつ高品質にメッキ形成が可能になる。
【0119】また、種付け層の酸化に対策を施したの
で、種付け層形成後の時間管理負担なく円滑かつ高品質
にメッキ形成が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態として用いる処理剤付着工
程を行う装置の構成を模式的に示す正面断面図。
【図2】本発明の他の実施形態として用いる処理剤付着
工程を行う装置の構成を模式的に示す正面断面図。
【図3】本発明のさらに他の実施形態として用いる処理
剤付着工程を行う装置の構成を模式的に示す正面図。
【図4】本発明の実施形態として用いる還元処理工程を
行う装置の構成を模式的に示す正面断面図。
【図5】処理剤付着工程を行う装置および被処理ウエハ
を還元処理する工程を行う装置を含めてメッキ処理をシ
ステム化する場合の実施形態に係るメッキ処理システム
の斜視図。
【図6】同メッキ処理システムの平面図。
【図7】同メッキ処理システムの正面図。
【図8】同メッキ処理システムの側面図。
【図9】処理剤付着ユニットとして、図1または図2に
示した装置を導入した場合のメッキ処理システムの動作
を示す流れ図。
【図10】還元処理を行う装置を導入した場合のメッキ
処理システムの動作を示す流れ図。
【図11】還元処理と処理剤付着とを両方適用する場合
のメッキ処理システムの動作を示す流れ図。
【符号の説明】
W 被処理ウエハ 50 モータ 63 洗浄ノズル 113 スピンチャック 116 処理液供給ノズル 121 チャック部材 122 回転カップ 129 処理液供給ノズル 142 被処理ウエハ 144、145 ガス導入口 148、152 排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K024 AA09 AB01 BA11 BB12 BC10 CB02 CB04 CB17 CB26 DA10 FA23 4M104 BB04 DD21 DD23 DD52 HH20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ形成を促進させる材料とメッキ形
    成を抑制させる材料とを含む処理剤を被処理基板面に付
    着させる工程と、 前記処理剤が付着された前記被処理基板面にメッキを施
    す工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 表面にメッキの種付け層が形成された被
    処理基板を処理空間に導入する工程と、 前記導入された前記被処理基板を前記処理空間で還元処
    理する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 表面にメッキの種付け層が形成された被
    処理基板を処理空間に導入する工程と、 前記導入された前記被処理基板を前記処理空間で還元処
    理する工程と、 メッキ形成を促進させる材料とメッキ形成を抑制させる
    材料とを含む処理剤を前記還元処理された被処理基板面
    に付着させる工程と、 前記処理剤が付着された前記被処理基板面にメッキを施
    す工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 メッキ形成を促進させる材料とメッキ形
    成を抑制させる材料とを含む処理剤を被処理基板面に付
    着させる手段と、 前記処理剤が付着された前記被処理基板面にメッキを施
    す手段とを有することを特徴とする半導体装置の製造装
    置。
  5. 【請求項5】 表面にメッキの種付け層が形成された被
    処理基板を処理空間に導入する手段と、 前記導入された前記被処理基板を前記処理空間で還元処
    理する手段とを有することを特徴とする半導体装置の製
    造装置。
  6. 【請求項6】 表面にメッキの種付け層が形成された被
    処理基板を処理空間に導入する手段と、 前記導入された前記被処理基板を前記処理空間で還元処
    理する手段と、 メッキ形成を促進させる材料とメッキ形成を抑制させる
    材料とを含む処理剤を前記還元処理された被処理基板面
    に付着させる手段と、 前記処理剤が付着された前記被処理基板面にメッキを施
    す手段とを有することを特徴とする半導体装置の製造装
    置。
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