JP2001316315A - アルケン類の選択的水素添加方法 - Google Patents
アルケン類の選択的水素添加方法Info
- Publication number
- JP2001316315A JP2001316315A JP2000133584A JP2000133584A JP2001316315A JP 2001316315 A JP2001316315 A JP 2001316315A JP 2000133584 A JP2000133584 A JP 2000133584A JP 2000133584 A JP2000133584 A JP 2000133584A JP 2001316315 A JP2001316315 A JP 2001316315A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- group
- cathode
- carbon atoms
- hydrogen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベンジルオキシアルケンに対して水素化を行
う際に、副反応を伴うことを少なくし、ベンジル基の加
水素分解を伴うことなく、アルケンの不飽和結合のみを
選択的に水素添加する方法を提供する。 【解決手段】 陽極および水素吸蔵材料からなる陰極を
有する電解槽の前記陰極の前記陽極との反対面に、ベン
ジルオキシアルケンを接触させ、電解によって前記陰極
で発生し、吸蔵、透過した水素原子により、該化合物の
ベンジル基の加水素分解を伴うことなく、不飽和結合の
みを選択的に、かつ、連続的に水素添加を行う際に、特
定の群から選ばれた少なくとも1種からなる非プロトン
性溶媒を用いることを特徴とするアルケン類の選択的水
素添加方法。
う際に、副反応を伴うことを少なくし、ベンジル基の加
水素分解を伴うことなく、アルケンの不飽和結合のみを
選択的に水素添加する方法を提供する。 【解決手段】 陽極および水素吸蔵材料からなる陰極を
有する電解槽の前記陰極の前記陽極との反対面に、ベン
ジルオキシアルケンを接触させ、電解によって前記陰極
で発生し、吸蔵、透過した水素原子により、該化合物の
ベンジル基の加水素分解を伴うことなく、不飽和結合の
みを選択的に、かつ、連続的に水素添加を行う際に、特
定の群から選ばれた少なくとも1種からなる非プロトン
性溶媒を用いることを特徴とするアルケン類の選択的水
素添加方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルケン類の選択
的水素添加方法に関し、特にベンジルオキシアルケンに
対して水素添加を行う際に、ベンジル基の加水素分解を
伴うことなく、アルケンの不飽和結合のみを選択的に水
素を添加し、水素化反応の完結後、そのまま分離精製等
の処理をすることなしに、続く所望の反応を行うことを
可能にする選択的水素添加方法に関する。
的水素添加方法に関し、特にベンジルオキシアルケンに
対して水素添加を行う際に、ベンジル基の加水素分解を
伴うことなく、アルケンの不飽和結合のみを選択的に水
素を添加し、水素化反応の完結後、そのまま分離精製等
の処理をすることなしに、続く所望の反応を行うことを
可能にする選択的水素添加方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 水素ガスと固体触媒(例
えば、Pd,Rh,Ni)を用いて、活性化されていな
い多重結合に水素を付与させる接触水素化方法では、以
下に記載するような機構によって反応が進行する。ま
ず、活性な触媒金属表面に水素とアルケンが吸着され
て、ヒドリドならびにアルケン−金属錯体を形成し、触
媒から水素原子の移動による半水素化中間体を経た後、
水素原子が移動して還元体を生成する。反応選択性は、
触媒の種類および反応条件によって変動する。最も活性
が高い触媒は、Pt(PtO2 )で、ベンゼン環の二重
結合さえも水素化することができる。Pd−C、Ran
ey Niなどの触媒を用いると活性化されていない多
重結合のみを還元することができる。
えば、Pd,Rh,Ni)を用いて、活性化されていな
い多重結合に水素を付与させる接触水素化方法では、以
下に記載するような機構によって反応が進行する。ま
ず、活性な触媒金属表面に水素とアルケンが吸着され
て、ヒドリドならびにアルケン−金属錯体を形成し、触
媒から水素原子の移動による半水素化中間体を経た後、
水素原子が移動して還元体を生成する。反応選択性は、
触媒の種類および反応条件によって変動する。最も活性
が高い触媒は、Pt(PtO2 )で、ベンゼン環の二重
結合さえも水素化することができる。Pd−C、Ran
ey Niなどの触媒を用いると活性化されていない多
重結合のみを還元することができる。
【0003】Lindlarの触媒を用いると、アルキ
ンを選択的にcis−アルケンに還元することができ
る。また、Birch還元(後出)を用いると、tra
ns−アルケンが選択的に得られる。ベンジル基は、酸
にもアルカリにも安定な、中性条件で除去できる大変便
利な保護基であるが、式(1)に示すように、ベンジル
オキシアルケンをPdなどの触媒を用いて水素添加反応
を行った場合、アルケンの水素添加反応と同時にベンジ
ル基の加水素分解を伴なう。
ンを選択的にcis−アルケンに還元することができ
る。また、Birch還元(後出)を用いると、tra
ns−アルケンが選択的に得られる。ベンジル基は、酸
にもアルカリにも安定な、中性条件で除去できる大変便
利な保護基であるが、式(1)に示すように、ベンジル
オキシアルケンをPdなどの触媒を用いて水素添加反応
を行った場合、アルケンの水素添加反応と同時にベンジ
ル基の加水素分解を伴なう。
【0004】
【化1】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、ベンジルオ
キシアルケンの不飽和部のみを選択的に還元する場合、
一般的にはロジウム錯体を用いたり、水素量やPd 触媒
活性をコントロールするなどの方法を用いるが、目的と
する収率が得られなかったり、異性化や予期しない複反
応を伴うことが多い等の問題があった。このような問題
点を解決するために、本発明者らは、先に隔壁兼陰極と
して水素吸蔵金属部材により仕切られた、反応室と電解
室の2室からなる電解槽の前記陰極の、陽極との反対面
に、非プロトン性溶媒中に溶解させたベンジルオキシア
ルケンを接触させ、電解によって前記陰極で発生し、吸
蔵、透過した水素原子により、前記化合物のベンジル基
の加水素分解を伴わずに、アルケンの不飽和結合のみを
選択的に還元できることを見出した。しかしながら、還
元効率の値それ自体は低く、なお改善を要する余地を残
していた。
キシアルケンの不飽和部のみを選択的に還元する場合、
一般的にはロジウム錯体を用いたり、水素量やPd 触媒
活性をコントロールするなどの方法を用いるが、目的と
する収率が得られなかったり、異性化や予期しない複反
応を伴うことが多い等の問題があった。このような問題
点を解決するために、本発明者らは、先に隔壁兼陰極と
して水素吸蔵金属部材により仕切られた、反応室と電解
室の2室からなる電解槽の前記陰極の、陽極との反対面
に、非プロトン性溶媒中に溶解させたベンジルオキシア
ルケンを接触させ、電解によって前記陰極で発生し、吸
蔵、透過した水素原子により、前記化合物のベンジル基
の加水素分解を伴わずに、アルケンの不飽和結合のみを
選択的に還元できることを見出した。しかしながら、還
元効率の値それ自体は低く、なお改善を要する余地を残
していた。
【0006】本発明は、叙上の問題点を解決するために
なされたものであり、水素吸蔵金属部材で電解室と反応
室を区画し、前記電解質で前記水素吸蔵金属部材の片面
を陰極として、陽極との間で電解液の電解を行い、電解
で発生した水素を前記水素吸蔵金属部材中に吸蔵させ、
非プロトン性の溶媒に溶解させた、ベンジルオキシアル
ケンを、水素吸蔵金属部材と接触させることにより、ベ
ンジル基を十分保護したまま、アルケンの不飽和基のみ
を選択的に水素添加する方法を提供することを目的とし
て、基質の種類に対応した溶媒を選択することにより、
さらに収率を高める方法を提供しようとするものであ
る。
なされたものであり、水素吸蔵金属部材で電解室と反応
室を区画し、前記電解質で前記水素吸蔵金属部材の片面
を陰極として、陽極との間で電解液の電解を行い、電解
で発生した水素を前記水素吸蔵金属部材中に吸蔵させ、
非プロトン性の溶媒に溶解させた、ベンジルオキシアル
ケンを、水素吸蔵金属部材と接触させることにより、ベ
ンジル基を十分保護したまま、アルケンの不飽和基のみ
を選択的に水素添加する方法を提供することを目的とし
て、基質の種類に対応した溶媒を選択することにより、
さらに収率を高める方法を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、陽極および水
素吸蔵材料からなる陰極を有する電解槽の前記陰極の前
記陽極との反対面に、ベンジルオキシアルケンを接触さ
せ、電解によって前記陰極で発生し、吸蔵、透過した水
素原子により、該化合物のベンジル基の加水素分解を伴
うことなく、不飽和結合のみを選択的に、かつ、連続的
に水素添加を行う際に、炭素原子数が1から3で鎖状炭
素原子数が1から3であるケトン基を有する脂肪族炭化
水素化合物、石油エーテル、酸素原子を少なくとも1つ
以上主鎖に含む環状飽和炭化水素化合物、炭素原子数が
1から3で鎖状炭素原子数が1から3である主鎖にエス
テル基を有する脂肪族炭化水素化合物、それらの混合溶
液、又はそれらとベンゼン環を1つ以上含む環状不飽和
芳香族炭化水素化合物との混合溶液の群から選ばれた少
なくとも1種からなる非プロトン性溶媒を用いることを
特徴とするアルケン類の選択的水素添加方法である。
素吸蔵材料からなる陰極を有する電解槽の前記陰極の前
記陽極との反対面に、ベンジルオキシアルケンを接触さ
せ、電解によって前記陰極で発生し、吸蔵、透過した水
素原子により、該化合物のベンジル基の加水素分解を伴
うことなく、不飽和結合のみを選択的に、かつ、連続的
に水素添加を行う際に、炭素原子数が1から3で鎖状炭
素原子数が1から3であるケトン基を有する脂肪族炭化
水素化合物、石油エーテル、酸素原子を少なくとも1つ
以上主鎖に含む環状飽和炭化水素化合物、炭素原子数が
1から3で鎖状炭素原子数が1から3である主鎖にエス
テル基を有する脂肪族炭化水素化合物、それらの混合溶
液、又はそれらとベンゼン環を1つ以上含む環状不飽和
芳香族炭化水素化合物との混合溶液の群から選ばれた少
なくとも1種からなる非プロトン性溶媒を用いることを
特徴とするアルケン類の選択的水素添加方法である。
【0008】さらに、より具体的には、ベンジルオキシ
アルケンを溶解させる溶媒として、基質がベンジルオキ
シ基とアルケンがエーテル結合した化合物であるとき
に、炭素原子数が1から3で鎖状炭素原子数が1から3
であるケトン基を有する脂肪族炭化水素化合物がアセト
ンであり、石油エーテル、酸素原子を少なくとも1つ以
上主鎖に含む環状飽和炭化水素化合物が1,4−ジオキ
サンであり、それらの混合溶液、又はそれらの1種以上
とベンゼン環を1つ以上含む環状不飽和芳香族炭化水素
化合物の混合溶液の群から選ばれた少なくとも1種を用
いることを特徴とするアルケン類の選択的水素添加方法
である。
アルケンを溶解させる溶媒として、基質がベンジルオキ
シ基とアルケンがエーテル結合した化合物であるとき
に、炭素原子数が1から3で鎖状炭素原子数が1から3
であるケトン基を有する脂肪族炭化水素化合物がアセト
ンであり、石油エーテル、酸素原子を少なくとも1つ以
上主鎖に含む環状飽和炭化水素化合物が1,4−ジオキ
サンであり、それらの混合溶液、又はそれらの1種以上
とベンゼン環を1つ以上含む環状不飽和芳香族炭化水素
化合物の混合溶液の群から選ばれた少なくとも1種を用
いることを特徴とするアルケン類の選択的水素添加方法
である。
【0009】また、被水素化物を溶解させる溶媒とし
て、基質がベンジルオキシ基とアルケンがエステル結合
した化合物であるときに、炭素原子数が1から3で鎖状
炭素原子数が1から3であるケトン基を有する脂肪族炭
化水素化合物がアセトンであり、石油エーテル、酸素原
子を少なくとも1つ以上主鎖に含む環状飽和炭化水素化
合物が1,4−ジオキサンであり、炭素原子数が1から
3で鎖状炭素原子数が1から3である主鎖にエステル基
を有する脂肪族炭化水素化合物が酢酸エチルであり、そ
れらの混合溶液、又はそれらの1種以上とベンゼン環を
1つ以上含む環状不飽和芳香族炭化水素化合物の混合溶
液の群から選ばれた少なくとも1種を用いることを特徴
とするアルケン類の選択的水素添加方法である。基質が
エステル結合した化合物の場合において、そのエステル
としては比較的還元されやすいα、β不飽和エステルも
包含されるが、本発明では、カルボニルの還元も起こら
ないものであって、その選択性が優れている方法である
ということができる。前記陰極の陽極との反対面に触媒
として白金族金属を担持し、また、あるいは陰極の陽極
との反対面に3次元構造の水素吸蔵材料を有する触媒と
して、白金族金属を担持し、反応効率を向上させる方法
である。
て、基質がベンジルオキシ基とアルケンがエステル結合
した化合物であるときに、炭素原子数が1から3で鎖状
炭素原子数が1から3であるケトン基を有する脂肪族炭
化水素化合物がアセトンであり、石油エーテル、酸素原
子を少なくとも1つ以上主鎖に含む環状飽和炭化水素化
合物が1,4−ジオキサンであり、炭素原子数が1から
3で鎖状炭素原子数が1から3である主鎖にエステル基
を有する脂肪族炭化水素化合物が酢酸エチルであり、そ
れらの混合溶液、又はそれらの1種以上とベンゼン環を
1つ以上含む環状不飽和芳香族炭化水素化合物の混合溶
液の群から選ばれた少なくとも1種を用いることを特徴
とするアルケン類の選択的水素添加方法である。基質が
エステル結合した化合物の場合において、そのエステル
としては比較的還元されやすいα、β不飽和エステルも
包含されるが、本発明では、カルボニルの還元も起こら
ないものであって、その選択性が優れている方法である
ということができる。前記陰極の陽極との反対面に触媒
として白金族金属を担持し、また、あるいは陰極の陽極
との反対面に3次元構造の水素吸蔵材料を有する触媒と
して、白金族金属を担持し、反応効率を向上させる方法
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施に供する装置の構成
を図1に示す。図1において、電解セル1は膜状または
箔状等の水素吸蔵金属隔壁2により、電解室3と還元反
応室4とに区画されている。該水素吸蔵金属隔壁2は、
還元反応室4に面する側の表面に多孔質触媒層9を有す
る。該電解室3には、硫酸ナトリウムや水酸化カリウム
等の電解質水溶液が電解液として収容され、前記水素吸
蔵金属隔壁2は電源8に接続されて、その電解室3側が
陰極を構成しており、また、前記陰極と反対側には陽極
5が設置されている。陽極5には、酸性及び中性液中で
は不溶性電極として、DSE、白金メッキ板や鉛電極
を、さらにアルカリ性液中ではNiやステンレススチー
ルなどが使用できる。
を図1に示す。図1において、電解セル1は膜状または
箔状等の水素吸蔵金属隔壁2により、電解室3と還元反
応室4とに区画されている。該水素吸蔵金属隔壁2は、
還元反応室4に面する側の表面に多孔質触媒層9を有す
る。該電解室3には、硫酸ナトリウムや水酸化カリウム
等の電解質水溶液が電解液として収容され、前記水素吸
蔵金属隔壁2は電源8に接続されて、その電解室3側が
陰極を構成しており、また、前記陰極と反対側には陽極
5が設置されている。陽極5には、酸性及び中性液中で
は不溶性電極として、DSE、白金メッキ板や鉛電極
を、さらにアルカリ性液中ではNiやステンレススチー
ルなどが使用できる。
【0011】6は陽極ガス取り出し口であって、電解液
の供給口を設けてもよい。還元反応室4には、溶媒中に
溶解したベンジルオキシアルケンを導入する。この溶媒
としては非プロトン性溶媒のうちでも、反応に適したも
のを用いることが好ましく、ベンジルオキシ基とアルケ
ンがエーテル結合した化合物(ここではA化合物と云
う)であるときには、例として、アセトン、石油エーテ
ル、1,4ジオキサン及びそれらの混合溶液を用い、ま
た、ベンジルオキシ基とアルケンがエステル結合した化
合物(ここではD化合物と云う)であるときには、例と
してアセトン、1,4ジオキサン、エチルアセテート及
びそれらの混合溶液を用いることが好ましい。
の供給口を設けてもよい。還元反応室4には、溶媒中に
溶解したベンジルオキシアルケンを導入する。この溶媒
としては非プロトン性溶媒のうちでも、反応に適したも
のを用いることが好ましく、ベンジルオキシ基とアルケ
ンがエーテル結合した化合物(ここではA化合物と云
う)であるときには、例として、アセトン、石油エーテ
ル、1,4ジオキサン及びそれらの混合溶液を用い、ま
た、ベンジルオキシ基とアルケンがエステル結合した化
合物(ここではD化合物と云う)であるときには、例と
してアセトン、1,4ジオキサン、エチルアセテート及
びそれらの混合溶液を用いることが好ましい。
【0012】本発明における溶媒と基質の最適な組み合
わせのあることの理由については、定かではないが、有
機化学合成系においては、溶媒は反応速度、選択性を左
右するものとして一般的に認識されている。基質および
攻撃試薬に相当する水素吸蔵金属上の水素原子に対し
て、炭素二重結合部位やアリル位、エーテル結合の酸素
原子等が活性化された水素原子の付加反応あるいは加水
素分解反応を進行するとき、溶媒は、該基質の反応部位
の電子密度を減少させるような分極性、誘電率、双極性
および立体構造を有していることが好ましく、それらの
結合軌道の生成を促進する溶媒が好ましい。また、結合
が遷移状態の活性錯合体が安定に溶媒化されているこ
と、脱離した生成物が溶媒和され安定化することが重要
である。
わせのあることの理由については、定かではないが、有
機化学合成系においては、溶媒は反応速度、選択性を左
右するものとして一般的に認識されている。基質および
攻撃試薬に相当する水素吸蔵金属上の水素原子に対し
て、炭素二重結合部位やアリル位、エーテル結合の酸素
原子等が活性化された水素原子の付加反応あるいは加水
素分解反応を進行するとき、溶媒は、該基質の反応部位
の電子密度を減少させるような分極性、誘電率、双極性
および立体構造を有していることが好ましく、それらの
結合軌道の生成を促進する溶媒が好ましい。また、結合
が遷移状態の活性錯合体が安定に溶媒化されているこ
と、脱離した生成物が溶媒和され安定化することが重要
である。
【0013】電解セル1の還元反応室4中に、該被水素
化物を導入する場合には、触媒との接触効率を高めるた
めに、ポンプによる強制循環や撹拌子による撹拌を行う
ことが望ましい。電解室3には、前述した水酸化カリウ
ム水溶液等の電解液を満たし、陽極5および水素吸蔵金
属隔壁(陰極)2に通電して電解すると、陰極2上で発
生した水素は水素吸蔵金属隔壁2に吸蔵され、その水素
は水素吸蔵金属隔壁2を厚さ方向に透過して還元反応室
4側に達し、被水素化物と接触し、被水素化物の不飽和
基の飽和反応のみが進行する。その際、水素吸蔵金属隔
壁2の還元反応室4側の表面上に設けた多孔質触媒層9
が還元反応を促進する。
化物を導入する場合には、触媒との接触効率を高めるた
めに、ポンプによる強制循環や撹拌子による撹拌を行う
ことが望ましい。電解室3には、前述した水酸化カリウ
ム水溶液等の電解液を満たし、陽極5および水素吸蔵金
属隔壁(陰極)2に通電して電解すると、陰極2上で発
生した水素は水素吸蔵金属隔壁2に吸蔵され、その水素
は水素吸蔵金属隔壁2を厚さ方向に透過して還元反応室
4側に達し、被水素化物と接触し、被水素化物の不飽和
基の飽和反応のみが進行する。その際、水素吸蔵金属隔
壁2の還元反応室4側の表面上に設けた多孔質触媒層9
が還元反応を促進する。
【0014】水素吸蔵金属隔壁2は導電性を有し、電解
時に陰極として安定であることが必要となる。また、不
飽和基の飽和反応に対して触媒活性があることが好まし
い。その隔壁構造は、水素吸蔵金属のみから構成されて
いてもよく、また、イオン交換膜や中性膜の片側に無電
解メッキ等で水素吸蔵金属層を設けてもよい。水素吸蔵
金属としては、可能であれば、水素吸蔵時と放出時の体
積変化が小さいこと、また、水素の吸蔵と放出を反復し
ても脆化し難いことが要件となる。このような要件を満
足する材料として、代表的には白金族金属であるパラジ
ウムならびにパラジウム合金等を挙げることができる。
時に陰極として安定であることが必要となる。また、不
飽和基の飽和反応に対して触媒活性があることが好まし
い。その隔壁構造は、水素吸蔵金属のみから構成されて
いてもよく、また、イオン交換膜や中性膜の片側に無電
解メッキ等で水素吸蔵金属層を設けてもよい。水素吸蔵
金属としては、可能であれば、水素吸蔵時と放出時の体
積変化が小さいこと、また、水素の吸蔵と放出を反復し
ても脆化し難いことが要件となる。このような要件を満
足する材料として、代表的には白金族金属であるパラジ
ウムならびにパラジウム合金等を挙げることができる。
【0015】パラジウムは、水素の透過能が極めて高い
ことが知られており、そのうえ触媒活性を有するので最
も好ましい金属の一つに挙げられる。パラジウムに少量
の金、銀やアルミニウムを合金化させたものは脆化に強
く、多くの場合の使用目的に適う。ランタン・ニッケル
合金や所謂ミッシュメタル(Mm)に代表される希土類
を含む合金、その他チタンやジルコニウム合金等も本発
明においては水素吸蔵金属隔壁2として有効である。
ことが知られており、そのうえ触媒活性を有するので最
も好ましい金属の一つに挙げられる。パラジウムに少量
の金、銀やアルミニウムを合金化させたものは脆化に強
く、多くの場合の使用目的に適う。ランタン・ニッケル
合金や所謂ミッシュメタル(Mm)に代表される希土類
を含む合金、その他チタンやジルコニウム合金等も本発
明においては水素吸蔵金属隔壁2として有効である。
【0016】水素吸蔵金属隔壁2の金属層の厚みは、還
元反応を効率よく進めようとする観点からは、通常は十
分に薄いことが望ましい。通電して、陰極として電解機
能を持たせるためには、通電層としてある程度の厚さが
必要であり、水素吸蔵金属にその機能を持たせても良い
し、また、給電体となるものを外側から押し当ててもよ
く、その機能において変わりはない。通常、水素吸蔵金
属層の厚みは、0.01から2mm程度が好ましいが、
電解処理条件に対応して適宜に選択、決定すればよい。
水素吸蔵金属隔壁の触媒金属層に使用する金属は、還元
反応に関与する触媒であって、具体的には、例えば白金
族金属、その中でも、パラジウム、白金、イリジウム、
ルテニウム等を挙げることができる。
元反応を効率よく進めようとする観点からは、通常は十
分に薄いことが望ましい。通電して、陰極として電解機
能を持たせるためには、通電層としてある程度の厚さが
必要であり、水素吸蔵金属にその機能を持たせても良い
し、また、給電体となるものを外側から押し当ててもよ
く、その機能において変わりはない。通常、水素吸蔵金
属層の厚みは、0.01から2mm程度が好ましいが、
電解処理条件に対応して適宜に選択、決定すればよい。
水素吸蔵金属隔壁の触媒金属層に使用する金属は、還元
反応に関与する触媒であって、具体的には、例えば白金
族金属、その中でも、パラジウム、白金、イリジウム、
ルテニウム等を挙げることができる。
【0017】ベンジルオキシアルケンの選択的水素化に
当たっては、被反応物との接触の可能性を大きくするこ
とが好ましく、この点から、大きな表面積を容易に形成
することが可能な触媒であることが、より好ましい。こ
のような観点から、白金族金属黒または金、特にパラジ
ウム黒、とりわけ光沢の出ないパラジウム黒が最も好ま
しい。加えて、パラジウム黒は、表面積が大きく、不飽
和基の飽和反応触媒としても極めて優れた機能を有する
触媒層を形成することによる。しかも、パラジウムはこ
うした性質の他、水素の吸蔵、脱着機能を有しているの
で好ましい。
当たっては、被反応物との接触の可能性を大きくするこ
とが好ましく、この点から、大きな表面積を容易に形成
することが可能な触媒であることが、より好ましい。こ
のような観点から、白金族金属黒または金、特にパラジ
ウム黒、とりわけ光沢の出ないパラジウム黒が最も好ま
しい。加えて、パラジウム黒は、表面積が大きく、不飽
和基の飽和反応触媒としても極めて優れた機能を有する
触媒層を形成することによる。しかも、パラジウムはこ
うした性質の他、水素の吸蔵、脱着機能を有しているの
で好ましい。
【0018】また、上記水素吸蔵金属隔壁の触媒金属層
として、3次元の構造を有する支持体上に水素吸蔵金属
を固定することにより、さらに有効な電極反能面の増大
を図ることができる。該3次元の構造を有する支持体と
しては、従来より既知の各種材料が使用可能であるが、
例えば、カーボン、金属発泡体、粉末や繊維等の焼結体
等が挙げられる。これら支持体の電気伝導性は必ずしも
必要ではなく、樹脂繊維の表面に水素吸蔵金属層と活性
な触媒層を形成させてもよい。
として、3次元の構造を有する支持体上に水素吸蔵金属
を固定することにより、さらに有効な電極反能面の増大
を図ることができる。該3次元の構造を有する支持体と
しては、従来より既知の各種材料が使用可能であるが、
例えば、カーボン、金属発泡体、粉末や繊維等の焼結体
等が挙げられる。これら支持体の電気伝導性は必ずしも
必要ではなく、樹脂繊維の表面に水素吸蔵金属層と活性
な触媒層を形成させてもよい。
【0019】水素吸蔵金属隔壁の反応室側の上に、上記
の触媒を多孔質層を以て設けた水素吸蔵金属隔壁2を陰
極とし、陽極5との間でアルカリ溶液などの電解水溶液
を電解室3内で電気分解すると、式(2)により水素吸
蔵金属隔壁(陰極)2上で水素が発生し、そこで水素原
子が発生ずる。 H2 O+e- →Had+OH- ・・・(2) 発生した水素原子は、電解室3から水素吸蔵金属隔壁2
の表面に吸着し、脱着することなく、内奥に吸蔵される
反応は式(3)により表される。 Had→Hab・・・・・・・・・・・(3) なお、Hadは吸着水素、Habは吸蔵水素を表わす。水素
吸蔵金属隔壁2の内奥に吸蔵された水素原子は、水素吸
蔵金属隔壁2内で拡散し、還元反応室4の内側面で脱着
可能な吸着状態になる。水素原子が吸着、吸蔵した水素
吸蔵金属隔壁2を、ベンジルオキシアルケンに接触させ
ると、以下の式(4)に示したように、該化合物のベン
ジル基を保護したまま、不飽和基にみが選択的に水素添
加される。
の触媒を多孔質層を以て設けた水素吸蔵金属隔壁2を陰
極とし、陽極5との間でアルカリ溶液などの電解水溶液
を電解室3内で電気分解すると、式(2)により水素吸
蔵金属隔壁(陰極)2上で水素が発生し、そこで水素原
子が発生ずる。 H2 O+e- →Had+OH- ・・・(2) 発生した水素原子は、電解室3から水素吸蔵金属隔壁2
の表面に吸着し、脱着することなく、内奥に吸蔵される
反応は式(3)により表される。 Had→Hab・・・・・・・・・・・(3) なお、Hadは吸着水素、Habは吸蔵水素を表わす。水素
吸蔵金属隔壁2の内奥に吸蔵された水素原子は、水素吸
蔵金属隔壁2内で拡散し、還元反応室4の内側面で脱着
可能な吸着状態になる。水素原子が吸着、吸蔵した水素
吸蔵金属隔壁2を、ベンジルオキシアルケンに接触させ
ると、以下の式(4)に示したように、該化合物のベン
ジル基を保護したまま、不飽和基にみが選択的に水素添
加される。
【0020】
【化2】
【0021】ベンジルオキシアルケンの選択的水素添加
に当たって通電する電解電流密度は、水素化物の濃度も
考慮に入れて決定すべきであるが、水素吸蔵金属隔壁2
の表面に水素ガスの発生が認められない程度がよく、具
体的には0.1から20A/dm2 、特に1から10A
/dm2 程度が望ましい。0.1A/dm2 未満の場
合、電流密度が低すぎて還元処理に時間がかかり過ぎる
ので好ましくない。
に当たって通電する電解電流密度は、水素化物の濃度も
考慮に入れて決定すべきであるが、水素吸蔵金属隔壁2
の表面に水素ガスの発生が認められない程度がよく、具
体的には0.1から20A/dm2 、特に1から10A
/dm2 程度が望ましい。0.1A/dm2 未満の場
合、電流密度が低すぎて還元処理に時間がかかり過ぎる
ので好ましくない。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。
【0023】実施例1 図1に示した電解セル1に中央に陰極2として厚さ0.
05mmのパラジウム板を挟み込み、このパラジウム板
の還元反応室4側の表面上に多孔質触媒として、パラジ
ウム黒を45g/m2 担持した。電解室3には、前記陰
極2に向かい合わせて陽極5として厚さが1mmのニッ
ケル板を装着し、電解液として6Mの苛性カリウム水溶
液を注入した。陰極板の面積は1cm2 であった。還元
反応室4側に反応基質として、1,4−ジオキサン溶媒
中にベンジルオキシ基と、アルケンがエーテル結合した
化合物である化合物Aを溶解して入れ、電解室3に通電
して以下の条件で化合物Aの水素添加反応を行った。化
合物Aとしては、第1表に示す各種の化合物を用いた。
05mmのパラジウム板を挟み込み、このパラジウム板
の還元反応室4側の表面上に多孔質触媒として、パラジ
ウム黒を45g/m2 担持した。電解室3には、前記陰
極2に向かい合わせて陽極5として厚さが1mmのニッ
ケル板を装着し、電解液として6Mの苛性カリウム水溶
液を注入した。陰極板の面積は1cm2 であった。還元
反応室4側に反応基質として、1,4−ジオキサン溶媒
中にベンジルオキシ基と、アルケンがエーテル結合した
化合物である化合物Aを溶解して入れ、電解室3に通電
して以下の条件で化合物Aの水素添加反応を行った。化
合物Aとしては、第1表に示す各種の化合物を用いた。
【0024】陽極:Ni 陰極:Pd黒付(45g/m2 )Pd板(板厚:0.0
5mm) 電流密度:1A/dm2 温度:室温 反応基質:7.0mM 化合物A(第1表) 反応時間:4時間 反応終了後、溶液の分析を行ったところ、未反応の化合
物Aと、不飽和基のみが水素化を受けた化合物Bが検出
され、化合物Bの収率は67%であった。不飽和結合の
水素添加だけでなく、ベンジル基も加水素分解された化
合物を化合物Cとするが、化合物Bと化合物Cの生成比
がこの反応の選択性を示す
5mm) 電流密度:1A/dm2 温度:室温 反応基質:7.0mM 化合物A(第1表) 反応時間:4時間 反応終了後、溶液の分析を行ったところ、未反応の化合
物Aと、不飽和基のみが水素化を受けた化合物Bが検出
され、化合物Bの収率は67%であった。不飽和結合の
水素添加だけでなく、ベンジル基も加水素分解された化
合物を化合物Cとするが、化合物Bと化合物Cの生成比
がこの反応の選択性を示す
【0025】
【化3】
【0026】実施例2 溶媒としてアセトンを用いた以外は実施例1と同様の反
応を行ったところ、未反応の化合物Aと、不飽和基のみ
が水素化を受けた化合物Bのみが検出され、化合物Bの
収率は20%であった。
応を行ったところ、未反応の化合物Aと、不飽和基のみ
が水素化を受けた化合物Bのみが検出され、化合物Bの
収率は20%であった。
【0027】実施例3 溶媒として石油エーテルを用いた以外は実施例1と同様
の反応を行ったところ、未反応の化合物Aと、不飽和基
のみが水素化を受けた化合物Bのみが検出され、化合物
Bの収率は17%であった。
の反応を行ったところ、未反応の化合物Aと、不飽和基
のみが水素化を受けた化合物Bのみが検出され、化合物
Bの収率は17%であった。
【0028】比較例1 溶媒としてイソプロピルエーテルを用いた以外は、実施
例1と同様の条件にて化合物Aの水素化を行った。反応
終了後に溶液の分析を行ったところ、化合物A、化合物
Bおよび化合物Cの3種が検出された。得られた化合物
Bおよび化合物Cの収率は、それぞれ47%、24%で
あった。
例1と同様の条件にて化合物Aの水素化を行った。反応
終了後に溶液の分析を行ったところ、化合物A、化合物
Bおよび化合物Cの3種が検出された。得られた化合物
Bおよび化合物Cの収率は、それぞれ47%、24%で
あった。
【0029】比較例2 溶媒としてトルエンを使用した以外は、実施例1と同様
の条件にて化合物Aの水素化を行った。反応終了後に溶
液の分析を行ったところ、化合物A、化合物Bおよび化
合物Cの3種が検出された。得られた化合物Bおよび化
合物Cの収率は、それぞれ48%、8%であった。
の条件にて化合物Aの水素化を行った。反応終了後に溶
液の分析を行ったところ、化合物A、化合物Bおよび化
合物Cの3種が検出された。得られた化合物Bおよび化
合物Cの収率は、それぞれ48%、8%であった。
【0030】比較例3 溶媒として酢酸エチルを使用した以外は、実施例1と同
様の条件にて化合物Aの水素化を行った。反応終了後に
溶液の分析を行ったところ、化合物A、化合物Bおよび
化合物Cの3種が検出された。得られた化合物Bおよび
化合物Cの収率は、それぞれ50%、8%であった。
様の条件にて化合物Aの水素化を行った。反応終了後に
溶液の分析を行ったところ、化合物A、化合物Bおよび
化合物Cの3種が検出された。得られた化合物Bおよび
化合物Cの収率は、それぞれ50%、8%であった。
【0031】比較例4 溶媒としてジクロロメタンを使用した以外は、実施例1
と同様の条件にて化合物Aの水素化を行った。反応終了
後に溶液の分析を行ったところ、化合物A、化合物Bお
よび化合物Cの3種が検出された。得られた化合物Bお
よび化合物Cの収率は、それぞれ52.2%、66%で
あった。なお、以上の各溶媒を用いた実験結果を表とし
てまとめると、次の第1表に示すとおりである。
と同様の条件にて化合物Aの水素化を行った。反応終了
後に溶液の分析を行ったところ、化合物A、化合物Bお
よび化合物Cの3種が検出された。得られた化合物Bお
よび化合物Cの収率は、それぞれ52.2%、66%で
あった。なお、以上の各溶媒を用いた実験結果を表とし
てまとめると、次の第1表に示すとおりである。
【0032】
【表1】
【0033】実施例4 反応基質に7.0mMのベンジルオキシ基とアルケンが
エステル結合した化合物Dを用い、実施例1と同様の条
件にて4時間の反応を行った。溶媒には1,4−ジオキ
サンを使用した。反応終了後に溶液の分析を行ったとこ
ろ原料である化合物Dと、不飽和部が水素化された化合
物Eの生成が認められた。なお、得られた化合物Eの収
率は67%であった。また、ベンジル基も加水素分解さ
れた化合物を化合物Fとし、その生成率も示す。
エステル結合した化合物Dを用い、実施例1と同様の条
件にて4時間の反応を行った。溶媒には1,4−ジオキ
サンを使用した。反応終了後に溶液の分析を行ったとこ
ろ原料である化合物Dと、不飽和部が水素化された化合
物Eの生成が認められた。なお、得られた化合物Eの収
率は67%であった。また、ベンジル基も加水素分解さ
れた化合物を化合物Fとし、その生成率も示す。
【0034】
【化4】
【0035】実施例5 溶媒にアセトンを用いた以外は、実施例1と同様の反応
を行ったところ、未反応の化合物Dと不飽和結合のみが
水素化を受けた化合物Eのみが検出され、化合物Eの収
率は29%であった。
を行ったところ、未反応の化合物Dと不飽和結合のみが
水素化を受けた化合物Eのみが検出され、化合物Eの収
率は29%であった。
【0036】実施例6 溶媒に酢酸エチルを用いた以外は、実施例1と同様の反
応を行ったところ、未反応の化合物Dと、不飽和基のみ
が水素化を受けた化合物Eのみが検出され、化合物Eの
収率は78%であった。
応を行ったところ、未反応の化合物Dと、不飽和基のみ
が水素化を受けた化合物Eのみが検出され、化合物Eの
収率は78%であった。
【0037】比較例5 溶媒にイソプロピルエーテルを用いた以外は、実施例1
と同様の条件にて化合物Dの水素化行った。反応終了後
に溶液の分析を行ったところ、化合物D、化合物Eの2
種が検出された。得られた化合物Eの収率は12%と小
さかった。
と同様の条件にて化合物Dの水素化行った。反応終了後
に溶液の分析を行ったところ、化合物D、化合物Eの2
種が検出された。得られた化合物Eの収率は12%と小
さかった。
【0038】比較例6 溶媒にジクロロメタンを用いた以外は、実施例1と同様
の条件にて化合物Dの水素化行った。反応終了後に溶液
の分析を行ったところ、化合物D、化合物Eの2種が検
出された。得られた化合物Eの収率は11%と小さかっ
た。なお、以上の各溶媒を用いた場合の実験結果をまと
めると、次の第2表に示すとおりである。
の条件にて化合物Dの水素化行った。反応終了後に溶液
の分析を行ったところ、化合物D、化合物Eの2種が検
出された。得られた化合物Eの収率は11%と小さかっ
た。なお、以上の各溶媒を用いた場合の実験結果をまと
めると、次の第2表に示すとおりである。
【0039】
【表2】
【0040】実施例7 LaNi5 の還元反応室側に45g/m2 のパラジウム
黒の担持を行った電極を陰極として用い、図1の電解セ
ルで実施例1と同様の条件で化合物Aの水素化を試み
た。なお、反応には、溶媒として1,4−ジオキサンを
用い、12時間行った。反応終了後、溶液の分析を行っ
たところ、未反応の化合物Aと、不飽和基のみが水素化
を受けた化合物Bのみが検出された。化合物Bの収率は
90%であった。
黒の担持を行った電極を陰極として用い、図1の電解セ
ルで実施例1と同様の条件で化合物Aの水素化を試み
た。なお、反応には、溶媒として1,4−ジオキサンを
用い、12時間行った。反応終了後、溶液の分析を行っ
たところ、未反応の化合物Aと、不飽和基のみが水素化
を受けた化合物Bのみが検出された。化合物Bの収率は
90%であった。
【0041】実施例8 MmNi4.2 Al0.3 Mn0.5 {Mmはミッシュメタル
(La,Ceなどを主成分とする発火性を有する合金の
総称)を表す}の還元反応室側に45g/m2のパラジ
ウム黒の担持を行った電極を陰極として用い、図1の電
解セルで実施例1と同様の条件で化合物Aの水素化を行
った。なお、反応は12時間行なった。反応終了後、溶
液の分析を行ったところ、未反応の化合物Aと、不飽和
基のみが水素化を受けた化合物Bのみが検出され、化合
物Bの収率は95%であった。
(La,Ceなどを主成分とする発火性を有する合金の
総称)を表す}の還元反応室側に45g/m2のパラジ
ウム黒の担持を行った電極を陰極として用い、図1の電
解セルで実施例1と同様の条件で化合物Aの水素化を行
った。なお、反応は12時間行なった。反応終了後、溶
液の分析を行ったところ、未反応の化合物Aと、不飽和
基のみが水素化を受けた化合物Bのみが検出され、化合
物Bの収率は95%であった。
【0042】実施例9 MmNi4.2 Al0.3 Mn0.5 の還元反応室側に45g
/m2 のパラジウム黒の担持を行い、その上に100g
/m2 の白金黒を担持した電極を陰極として用い、図1
の電解セルで実施例1と同様の条件で化合物Dの水素化
を行った。反応終了後、溶液の分析を行ったところ、不
飽和結合のみが水素化を受けた化合物Bのみが検出され
た。化合物Bの収率は70%であった。
/m2 のパラジウム黒の担持を行い、その上に100g
/m2 の白金黒を担持した電極を陰極として用い、図1
の電解セルで実施例1と同様の条件で化合物Dの水素化
を行った。反応終了後、溶液の分析を行ったところ、不
飽和結合のみが水素化を受けた化合物Bのみが検出され
た。化合物Bの収率は70%であった。
【0043】実施例10 表面を粗らしたイオン交換膜Nafion117を沸騰
2N−HCl中で30分間処理し、水洗後、以下の工程
によって、HCl処理した前記イオン交換膜Nafio
n117の片面のみにパラジウムを担持した。 (吸着浴) 塩化パラジウム :1g/リットル 28%アンモニア水 :80mL/リットル 温度 :60℃ 時間 :2時間 (還元浴) 水素化ホウ素ナトリウム :1g/リットル 28%アンモニア水 :80mL/リットル 温度 :60℃ 時間 :2時間
2N−HCl中で30分間処理し、水洗後、以下の工程
によって、HCl処理した前記イオン交換膜Nafio
n117の片面のみにパラジウムを担持した。 (吸着浴) 塩化パラジウム :1g/リットル 28%アンモニア水 :80mL/リットル 温度 :60℃ 時間 :2時間 (還元浴) 水素化ホウ素ナトリウム :1g/リットル 28%アンモニア水 :80mL/リットル 温度 :60℃ 時間 :2時間
【0044】この方法によって、膜厚に換算して7ミク
ロンのパラジウムを形成した。その電極を図1に記載し
た電解装置の中央に陰極兼隔壁として配置し、電解室3
にはこの陰極に対向して、陽極として厚さが1mmの白
金板を装着し、電解液として1mol/リットルの硫酸
水溶液を入れた。その後、実施例1と同様の条件にて化
合物Aの水素化を行った。反応終了後に溶液の分析を行
ったところ、化合物Aと化合物Bのみが検出された。得
られた化合物Bの収率は70%であった。
ロンのパラジウムを形成した。その電極を図1に記載し
た電解装置の中央に陰極兼隔壁として配置し、電解室3
にはこの陰極に対向して、陽極として厚さが1mmの白
金板を装着し、電解液として1mol/リットルの硫酸
水溶液を入れた。その後、実施例1と同様の条件にて化
合物Aの水素化を行った。反応終了後に溶液の分析を行
ったところ、化合物Aと化合物Bのみが検出された。得
られた化合物Bの収率は70%であった。
【0045】実施例11 ニッケルの発泡体(住友電工製セルメット品番4)上に
Pd触媒を電気メッキした3次元材料を実施例1の反応
室に充填し、実施例1と同様の条件にて化合物Aの水素
化を行った。反応終了後に溶液の分析を行ったところ、
化合物Aと化合物Bのみが検出された。得られた化合物
Bの収率は90%であった。
Pd触媒を電気メッキした3次元材料を実施例1の反応
室に充填し、実施例1と同様の条件にて化合物Aの水素
化を行った。反応終了後に溶液の分析を行ったところ、
化合物Aと化合物Bのみが検出された。得られた化合物
Bの収率は90%であった。
【0046】
【発明の効果】陽極および水素吸蔵材料からなる陰極を
有する電解室の、前記陰極の前記陽極との反対面に、ベ
ンジルオキシアルケンを接触させ、電解によって前記陰
極で発生し、吸蔵、透過した水素原子により、該化合物
に対して、ベンジル基を脱離させずにアルケンの不飽和
結合のみを選択的に連続的に水素添加を行うことを特徴
とするアルケン類の選択的水素添加方法であり、ベンジ
ルオキシアルケン化合物について特定の溶媒を選択する
ことにより、反応速度を増大できることを示したもので
ある。さらに、ベンジルオキシアルケン化合物の種類に
よって、特定の溶媒を選択することにより、反応速度を
増大することができる。本発明は、ベンジルオキシアル
ケンに対して、水素化を行う際に、ベンジル基の加水素
分解を伴うことなく、アルケンの不飽和結合のみに選択
的に水素を添加し、水素化反応完結後、そのまま分離精
製操作なしに、次の反応を行うことを可能にした。
有する電解室の、前記陰極の前記陽極との反対面に、ベ
ンジルオキシアルケンを接触させ、電解によって前記陰
極で発生し、吸蔵、透過した水素原子により、該化合物
に対して、ベンジル基を脱離させずにアルケンの不飽和
結合のみを選択的に連続的に水素添加を行うことを特徴
とするアルケン類の選択的水素添加方法であり、ベンジ
ルオキシアルケン化合物について特定の溶媒を選択する
ことにより、反応速度を増大できることを示したもので
ある。さらに、ベンジルオキシアルケン化合物の種類に
よって、特定の溶媒を選択することにより、反応速度を
増大することができる。本発明は、ベンジルオキシアル
ケンに対して、水素化を行う際に、ベンジル基の加水素
分解を伴うことなく、アルケンの不飽和結合のみに選択
的に水素を添加し、水素化反応完結後、そのまま分離精
製操作なしに、次の反応を行うことを可能にした。
【図1】本発明のアルケンの選択的水素添加方法に用い
る電解セルの概略を示す断面図である。
る電解セルの概略を示す断面図である。
1 電解セル 2 水素吸蔵金属隔壁 3 電解室 4 還元反応室 5 陽極 6 陽極ガス取出口 7 被水素化物導入口 8 電源 9 多孔質触媒層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 69/734 C07C 69/734 Z C25B 1/02 C25B 1/02 3/04 3/04 11/04 11/04 Z 11/10 11/10 Z // C07C 67/303 C07C 67/303 (72)発明者 錦 善則 神奈川県藤沢市遠藤2023番15 ペルメレッ ク電極株式会社内 (72)発明者 井上 博史 大阪府堺市大野芝町23 府大宅舎4−112 (72)発明者 岩倉 千秋 大阪府堺市新檜尾台3−3−4−105 (72)発明者 丹羽 治樹 東京都中野区上高田5−5 公務員宿舎3 −102 (72)発明者 牧 昌次郎 東京都調布市小島町1−1−1 公務員宿 舎RC−510 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC11 AC43 AC48 BA08 BA10 BA21 BA25 BB11 BB16 BB25 BB41 4H039 CA61 CA66 CB10 4K011 AA15 AA17 AA20 AA21 AA22 AA25 AA31 DA01 DA10 DA11 4K021 AA01 AC04 AC10 AC30 BA01 DA13 DC03 DC11
Claims (6)
- 【請求項1】 陽極および水素吸蔵材料からなる陰極を
有する電解槽の前記陰極の前記陽極との反対面に、ベン
ジルオキシアルケンを接触させ、電解によって前記陰極
で発生し、吸蔵、透過した水素原子により、該化合物の
ベンジル基の加水素分解を伴うことなく、不飽和結合の
みを選択的に、かつ、連続的に水素添加を行う際に、炭
素原子数が1から3で鎖状炭素原子数が1から3である
ケトン基を有する脂肪族炭化水素化合物、石油エーテ
ル、酸素原子を少なくとも1つ以上主鎖に含む環状飽和
炭化水素化合物、炭素原子数が1から3で鎖状炭素原子
数が1から3である主鎖にエステル基を有する脂肪族炭
化水素化合物、それらの混合溶液、又はそれらとベンゼ
ン環を1つ以上含む環状不飽和芳香族炭化水素化合物と
の混合溶液の群から選ばれた少なくとも1種からなる非
プロトン性溶媒を用いることを特徴とするアルケン類の
選択的水素添加方法。 - 【請求項2】 ベンジルオキシアルケンを溶解させる溶
媒として、基質がベンジルオキシ基とアルケンがエーテ
ル結合した化合物であるときに、炭素原子数が1から3
で鎖状炭素原子数が1から3であるケトン基を有する脂
肪族炭化水素化合物がアセトンであり、石油エーテル、
酸素原子を少なくとも1つ以上主鎖に含む環状飽和炭化
水素化合物が1,4−ジオキサンであり、それらの混合
溶液、又はそれらの1種以上とベンゼン環を1つ以上含
む環状不飽和芳香族炭化水素化合物の混合溶液の群から
選ばれた少なくとも1種を用いることを特徴とする請求
項1記載のアルケン類の選択的水素添加方法。 - 【請求項3】 被水素化物を溶解させる溶媒として、基
質がベンジルオキシ基とアルケンがエステル結合した化
合物であるときに、炭素原子数が1から3で鎖状炭素原
子数が1から3であるケトン基を有する脂肪族炭化水素
化合物がアセトンであり、石油エーテル、酸素原子を少
なくとも1つ以上主鎖に含む環状飽和炭化水素化合物が
1,4−ジオキサンであり、炭素原子数が1から3で鎖
状炭素原子数が1から3である主鎖にエステル基を有す
る脂肪族炭化水素化合物が酢酸エチルであり、それらの
混合溶液、又はそれらの1種以上とベンゼン環を1つ以
上含む環状不飽和芳香族炭化水素化合物の混合溶液の群
から選ばれた少なくとも1種を用いることを特徴とする
請求項1記載のアルケン類の選択的水素添加方法。 - 【請求項4】 陰極がパラジウム、パラジウム合金、お
よびニッケルまたはチタンまたはジルコニウムまたは希
土類を含む水素吸蔵合金から選択されることを特徴とす
る請求項1〜3記載のいずれか1項記載のアルケン類の
選択的水素添加方法。 - 【請求項5】 前記陰極の陽極との反対面に触媒として
白金族金属を担持したことを特徴とする請求項1〜4記
載のいずれか1項記載のアルケン類の選択的水素添加方
法。 - 【請求項6】 前記陰極の陽極との反対面に3次元構造
の水素吸蔵材料を密着させて配置し、その表面に触媒と
して白金族金属を担持したことを特徴とする請求項5記
載のアルケン類の選択的水素添加方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000133584A JP2001316315A (ja) | 2000-05-02 | 2000-05-02 | アルケン類の選択的水素添加方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000133584A JP2001316315A (ja) | 2000-05-02 | 2000-05-02 | アルケン類の選択的水素添加方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001316315A true JP2001316315A (ja) | 2001-11-13 |
Family
ID=18642052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000133584A Pending JP2001316315A (ja) | 2000-05-02 | 2000-05-02 | アルケン類の選択的水素添加方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001316315A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002145818A (ja) * | 2000-11-08 | 2002-05-22 | Permelec Electrode Ltd | アルケン類の選択的水素添加方法並びにこれに用いる触媒及び触媒構造体 |
WO2004079050A1 (ja) * | 2003-03-05 | 2004-09-16 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 有機化合物の水素化処理装置、および有機化合物の水素化処理方法 |
JP2007045756A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | New Japan Chem Co Ltd | 隔膜型水素化触媒を用いた水素化方法、水素化反応装置及び隔膜型水素化触媒 |
-
2000
- 2000-05-02 JP JP2000133584A patent/JP2001316315A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002145818A (ja) * | 2000-11-08 | 2002-05-22 | Permelec Electrode Ltd | アルケン類の選択的水素添加方法並びにこれに用いる触媒及び触媒構造体 |
WO2004079050A1 (ja) * | 2003-03-05 | 2004-09-16 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 有機化合物の水素化処理装置、および有機化合物の水素化処理方法 |
JPWO2004079050A1 (ja) * | 2003-03-05 | 2006-06-08 | 出光興産株式会社 | 有機化合物の水素化処理装置、および有機化合物の水素化処理方法 |
US7846319B2 (en) | 2003-03-05 | 2010-12-07 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Organic compound hydrogenation apparatus and method for hydrogenating organic compound |
JP2007045756A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | New Japan Chem Co Ltd | 隔膜型水素化触媒を用いた水素化方法、水素化反応装置及び隔膜型水素化触媒 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4223619B2 (ja) | 電解用陰極及びこの陰極を具備した電解槽 | |
US4908114A (en) | Mobile atom insertion reaction, mobile atom transmissive membrane for carrying out the reaction, and reactor incorporating the mobile atom transmissive membrane | |
Johnstone et al. | Heterogeneous catalytic transfer hydrogenation and its relation to other methods for reduction of organic compounds | |
US5141604A (en) | Dehydrogenation reaction utilizing mobile atom transmissive membrane | |
US4547273A (en) | Mobile atom insertion reaction, mobile atom transmissive membrane for carrying out the reaction, and reactor incorporating the mobile atom transmissive membrane | |
AU747812B2 (en) | Catalytic method for modifying carbohydrates, alcohols, aldehydes or polyhydroxy compounds | |
Casadei et al. | The influence of conditions on the electrocatalytic hydrogenation of organic molecules | |
EP0390158B1 (en) | Electrolysis cell | |
US20230257325A1 (en) | Methods and apparatus for performing chemical and electrochemical reactions | |
Moutet | Electrocatalytic hydrogenation on hydrogen-active electrodes. A review | |
JP2001316315A (ja) | アルケン類の選択的水素添加方法 | |
Lain et al. | In situ electrodeposition of catalysts for the electrocatalytic hydrogenation of organic molecules—II. Hydrogenation of carbonyl compounds on nickel | |
US6099914A (en) | Electrolytic process and apparatus | |
WO2004079050A1 (ja) | 有機化合物の水素化処理装置、および有機化合物の水素化処理方法 | |
JP4612942B2 (ja) | アルケン類の選択的水素添加方法並びにこれに用いる触媒及び触媒構造体 | |
Chapuzet et al. | Electrocatalytic hydrogenation of organic compounds | |
JP3561108B2 (ja) | 水素化方法及び電解槽 | |
JP2000328278A (ja) | アルケンの選択的水素添加方法 | |
JP4128638B2 (ja) | 電解方法及び電解装置 | |
JP2002028490A (ja) | 水蒸気改質触媒及びその製造方法 | |
US6464954B2 (en) | Method for hydrogenating an anthraquinone compound | |
EP0715000B1 (en) | Electroless plating bath of iridium | |
JP2003247088A (ja) | 水素化硼素化合物の製造方法および装置 | |
JP2660284B2 (ja) | 触媒電極及びその製造法 | |
KR0150114B1 (ko) | 2-프로판올의기상탈수소화반응용촉매및이를사용한기상탈수소화방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060425 |