JP2001315621A - スリットを設けたカムと伸縮式シャフトを用いた全面ワイパー - Google Patents

スリットを設けたカムと伸縮式シャフトを用いた全面ワイパー

Info

Publication number
JP2001315621A
JP2001315621A JP2000174463A JP2000174463A JP2001315621A JP 2001315621 A JP2001315621 A JP 2001315621A JP 2000174463 A JP2000174463 A JP 2000174463A JP 2000174463 A JP2000174463 A JP 2000174463A JP 2001315621 A JP2001315621 A JP 2001315621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiper
shaft
slit
cam plate
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000174463A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuhiro Kawano
益寛 川野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000174463A priority Critical patent/JP2001315621A/ja
Publication of JP2001315621A publication Critical patent/JP2001315621A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリットを設けたカムプレートを用いて、回
転運動を往復運動に変え、同時に扇形運動を行える方法
を提供する。またその構造を用いた各方式における全面
またはより広い面積を払拭できるワイパーの構造を提供
する。 【解決手段】 本発明のカムは、スリットを設けたカム
プレートと伸縮式シャフト、及び往復運動と回転運動の
方向を決め、シャフトを支えるガイドで構成されてい
る。カムプレート及びシャフトにモーター等で外部から
動力を伝える。また自動車等のワイパーはパンタアーム
式では、上記のカムプレート、スリットを設けた伸縮式
シャフトと、一般的なワイパーに使用されているワイパ
ーモーター、リンクロッド、セグメントアーム、ピボッ
ト軸、ワイパーアームなどの部品で構成されている。タ
ンデム式では、さらに伸縮式シャフトに溝を付け、ブレ
ードに動力を伝える歯車を取り付け、ブレード部分を伸
縮式とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、スリットを設け
たカムプレートなどを用いて回転運動を往復運動に変
え、同時にシャフトの長さまたは方向を変えられるクラ
ンクの構造に関するものと、そのシャフトを用いて、ア
ームの長さを変えることにより自動車等のワイパーを平
行に移動させる、あるいはブレードを伸縮させてより広
い面積を払拭することができるワイパー装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】 従来のクランク構造ではカムとピスト
ンをシャフトで結合し、モーター等でカムを回転させ、
その回転運動をピストンに伝えて、回転運動を往復運動
に変えたり、あるいはピストンからカムに動力を伝えて
その逆の運動を行うことができる。その際カムは、カム
プレートとシャフトの先端の位置が固定されている。ま
た自動車のワイパーは一定の曲率で扇形運動を行うもの
が大半である。全面ワイパーにはワイヤーの長さを変化
させて全面を拭き取れるものや、ブレードを両側から支
え、往復運動することにより全面を拭き取れるものなど
が考案されている。ワイパーの作動方式には、一般的で
ある乗用車またはトラックに用いられている2、3本の
ワイパーが同方向に動くタンデム方式、バスまたは電車
などに用いられているブレードが地面に対して垂直で、
左右2本のワイパーがそれぞれ反対方向に開くパンタア
ーム式、観光バスのような大型バスまたはトラックに用
いられいる左右2本のワイパーがそれぞれ反対方向に開
く対向式などがある。パンタアーム式は2本のものが多
いが、払拭面が縦長で比較的小さい宅配用のスクーター
などは1本のものも存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のカムでは、構造
上の問題のため一定方向しかピストン部分を往復運動さ
せることができず、往復運動と扇形運動を同時に行うこ
とができないという欠点があった。本発明のカムによ
り、ピストンを用いることなく、回転運動を往復運動に
変えることができる方法を提供できる。さらに本発明の
カムは、往復運動を変速的に行えるという利点がある。
また、従来のワイパーでは拭う部分が扇形になり、特に
縦長の場合、拭き残す部分が多くなる。本発明のカムを
用いることにより、アームに取り付けたシャフトを伸縮
でき、全面を拭き取れるワイパーを提供できる。本発明
のカムおよびクランク構造は、自動車のワイパーだけで
なく、縦長の文字盤である時計の針または機械などにも
応用することができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明のカムは、スリ
ットを設けたカムプレートと回転運動を往復運動として
伝えるシャフト、往復運動を利用して伸縮する機能を持
たせた伸縮式シャフトで構成されていることを特徴とす
る。カムプレートとシャフトには、伸縮の運動に合わせ
たスリットを設けている。さらに扇形運動を生じさせる
動力を伝えるガイドを設けている。立体構造のカムは立
体的にくり抜いたカムとシャフトとガイドで構成されて
いることを特徴とする。また本発明のワイパーは、パン
タアーム式では上記のカムプレートと、拭う部分である
ブレード、ブレードを支える役割を持つ伸縮式シャフト
を通したワイパーアーム、扇形運動を生じさせるワイパ
ーモーター、ワイパーモータで生じた動力をワイパーア
ームに伝えるリンクロッド、往復運動の中心となるピボ
ット軸で構成されている。またワイパーアームはメイン
アームとサブアームで構成されており、本発明のワイパ
ーでは、サブアームを伸縮式になるように作製する。タ
ンデム式ではさらにメインアームの先端内部にギアを取
り付け、また短い伸縮用のブレードを取り付けることを
特徴とする。なおワイパーブレードのガラスと接触する
部分を、特にブレードラバーと呼んでおり、ゴム製のも
のが多く使われている。
【0005】
【実施例】 図3、図4は本発明のスリットを設けたカ
ムプレートを用いたクランクの構造を表している。なお
隠れる部分を一部実線で描いている。図3の構造では、
中心軸8を中心にモーターでスリットを設けた円形カム
プレート13を回転させることにより、伸縮式シャフト
2を往復運動させている。シャフトにはスリット11が
設けられており、ガイド12でシャフトを固定し伸縮す
る方向を決定している。図4の構造ではスリットを設け
たカムプレート7を固定しており、伸縮式シャフト2が
伸縮するのと同時にカムプレートのスリット11に従っ
て扇形運動を行うことができる。なお図5のようにスリ
ットを設けた固定カムプレート23を固定し伸縮式シャ
フト2を回転させることもできる。シャフトにはガイド
が取り付けられており、モーターなどでシャフト2とガ
イド12を回転させる。360度回転するので、縦長の
文字盤である時計の針などに用いることができる。また
図11は立体構造のカムを表したものである。図11
(a)はカムの斜視図を、(b)は平面図を、(c)は
側面図を表している。わかりやすくするため、それぞれ
一部分を実線で描いている。この構造では伸縮式シャフ
ト2が縦方向、横方向にそれぞれ移動する。シャフトは
ガイド12で支えられており、モーターを用いて中心軸
8を中心にカムを回転させる。カムプレートを立体的な
構造にしたものであり、往復運動とシャフトの移動を同
時に行える利点がある。
【0006】 上記のカムを用いて、全面ワイパーを作
成することができる。図1はスリットを設けたカムプレ
ート7とスリット11のある伸縮式シャフト2を用いた
パンタアーム式のワイパーである。図1は一部分を実線
で描いており、またワイパーアームの一部を省略してあ
る。伸縮式シャフトの端は、スリットを設けたカムプレ
ート7に固定金具21を用いて取り付けられている。そ
の他の部分は一般的なワイパーの構造と同じである。ワ
イパーモーター10で生じた動力をリンクロッド9でセ
グメントアーム6に伝え、ピボット軸5を中心にセグメ
ントアームが運動し、ワイパーアームが左右に動く。カ
ムプレートと伸縮式シャフト7にはスリットが設けられ
ているのでワイパーアームが中心にきたときにはシャフ
トが下がり、端に移ったときにはシャフトが上がる。そ
のためワイパーブレードが平行に移動する効果が得られ
る。なおスリットは固定金具21の幅に合わせて設けら
れているので、遠心力の影響が及ぶことがない。また図
9はパンタアーム式のワイパーブレードの構造を表して
いる。サブアーム19は伸縮式になっており、メインア
ーム18に追随して伸縮する。
【0007】 伸縮式シャフトのスリット11と任意の
位置におけるアームの長さは次のようにして求められ
る。図2に示すように、中心軸8からワイパーブレード
1の固定部分までの長さをr、中心からの移動距離を
x、中心からの角度をθとする。またスリット11の長
さをdとする。またシャフトが最も短くなる中心での長
さをrmin、最も長くなる端に移動したときの長さを
maxとする。三平方の定理からrは
【数1】 と変化する。また、θは
【数2】 となる。θの値はrmaxのとき最大になる。この値を
もとにカムプレートのスリットを作製する。またスリッ
トの長さdは
【数3】d=rmax−rmin となる。
【0008】 タンデム式のワイパー構造を図6、図
7、図8、図10に示す。図8に関しては、タンデム式
とパンタアーム式の両方の構造を兼ねている。一般的な
タンデム式のワイパー構造にスリットを設けたカムプレ
ート7を取り付け、ワイパーアームに伸縮式シャフトを
取り付けたものである。ワイパーブレードを伸縮式にす
ることにより、より広い面積を払拭することができる。
伸縮式ワイパーブレード14は、動力を伝える溝付き伸
縮式シャフト15とギア16で構成されており、中心軸
8を中心に扇形にブレードが移動する。メインアーム1
8の内部に溝付き伸縮式シャフト15を通し、動力を伸
縮式ワイパーブレード14に伝えている。サブアーム1
9は伸縮式であり、ギア16は図10のように棒状とす
る。なおサブアームは特に設ける必要はなく、サブアー
ムのないワイパーも存在する。図7ではシャフトとブレ
ードの両方が伸縮する構造になっているが、シャフトあ
るいはアームの長さを固定して、ブレードの伸縮のみと
することもできる。シャフトのみ伸縮する構造は、一般
的な構造のカムとピストンを用いてすでに実現されてい
る。
【0009】
【発明の効果】 スリットを設けたカムプレートを用い
ることにより、ピストンを用いずにシャフトを伸縮させ
ることができ、また往復運動と同時に扇形運動を行うこ
とができる。また本発明のカムはワイパーだけでなく、
ほかの装置にも応用することも可能である。ワイパーに
ついては従来よりもより広い面積を払拭することがで
き、良好な視界を得ることができる。また比較的少ない
変更で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパンタアーム式のワイパー構造を表
す平面図である。
【図2】 ワイパー構造の説明図である。
【図3】 円形カムプレートを用いたクランクの平面図
である。
【図4】 スリットを設けたカムプレートを用いたクラ
ンクの平面図である。
【図5】 スリットを設けた固定式カムプレートを用い
たクランクの平面図である。
【図6】 本発明のタンデム式のワイパー構造を表す平
面図である。
【図7】 伸縮式ワイパーブレードの構造を表す説明図
である。
【図8】 本発明のワイパーアームとブレードを表す平
面図である。
【図9】 本発明のパンタアーム式のワイパーアームと
ブレードを表す側面図である。
【図10】 本発明のタンデム式のワイパーアームとブ
レードを表す側面図である。
【図11】 立体構造のカムを表す(a)斜視図、
(b)平面図および(c)側面図である。
【符号の説明】
1 ワイパーブレード 2 伸縮式シャフト 3 補助シャフト 4 ワイパーアーム 5 ピボット軸 6 セグメントアーム 7 スリットを設けたカムプレート 8 中心軸 9 リンクロッド 10 ワイパーモーター 11 スリット 12 ガイド 13 スリットを設けた円形カムプレート 14 伸縮式ワイパーブレード 15 溝付き伸縮式シャフト 16 ギア 17 反転用ギア 18 メインアーム 19 サブアーム 20 立体構造のスリット 21 固定金具 22 補助ワイパーアーム 23 スリットを設けた固定カムプレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリットを設けたカムプレートまたは内
    部をくり抜いた立体構造のカムを用いて、シャフトの長
    さ、位置及び方向を変えることのできる装置。
  2. 【請求項2】 スリットを設けたカムプレートと伸縮式
    シャフトを用いて、アームの長さを変えることにより、
    ブレードを平行に移動できるワイパー。
  3. 【請求項3】 スリットを設けたカムプレートと、歯車
    またはそれ以外の動力を伝える装置を用いてシャフトを
    伸縮させ、それにより生じた往復運動をワイパーのブレ
    ード部分に伝達させてブレードを伸縮させることによ
    り、より広い面積を払拭できる装置。
JP2000174463A 2000-05-08 2000-05-08 スリットを設けたカムと伸縮式シャフトを用いた全面ワイパー Pending JP2001315621A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174463A JP2001315621A (ja) 2000-05-08 2000-05-08 スリットを設けたカムと伸縮式シャフトを用いた全面ワイパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174463A JP2001315621A (ja) 2000-05-08 2000-05-08 スリットを設けたカムと伸縮式シャフトを用いた全面ワイパー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001315621A true JP2001315621A (ja) 2001-11-13

Family

ID=18676498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000174463A Pending JP2001315621A (ja) 2000-05-08 2000-05-08 スリットを設けたカムと伸縮式シャフトを用いた全面ワイパー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001315621A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004003802A1 (de) * 2004-01-26 2005-08-11 Valeo Wischersysteme Gmbh Scheibenwischeranlage für Fahrzeuge, insbesondere Straßenfahrzeuge
KR101190895B1 (ko) * 2004-05-05 2012-10-16 트리코 프로닥츠 코포레이션 직접 구동 모터를 구비한 탠덤식 윈드쉴드 와이퍼 시스템
KR101238066B1 (ko) 2004-05-05 2013-02-27 트리코 프로닥츠 코포레이션 벨 크랭크 링크 기구를 구비한 탠덤식 윈드쉴드 와이퍼 시스템
US8631536B1 (en) 2012-12-21 2014-01-21 Cnh America Llc Windshield wiper control system
KR20210142467A (ko) * 2020-05-18 2021-11-25 재단법인대구경북과학기술원 차량용 와이퍼 장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004003802A1 (de) * 2004-01-26 2005-08-11 Valeo Wischersysteme Gmbh Scheibenwischeranlage für Fahrzeuge, insbesondere Straßenfahrzeuge
KR101190895B1 (ko) * 2004-05-05 2012-10-16 트리코 프로닥츠 코포레이션 직접 구동 모터를 구비한 탠덤식 윈드쉴드 와이퍼 시스템
KR101238066B1 (ko) 2004-05-05 2013-02-27 트리코 프로닥츠 코포레이션 벨 크랭크 링크 기구를 구비한 탠덤식 윈드쉴드 와이퍼 시스템
US8631536B1 (en) 2012-12-21 2014-01-21 Cnh America Llc Windshield wiper control system
US9023153B2 (en) 2012-12-21 2015-05-05 Cnh Industrial America Llc Windshield wiper control system
EP2746117A3 (en) * 2012-12-21 2018-04-11 CNH Industrial Belgium nv Windshield wiper control system
KR20210142467A (ko) * 2020-05-18 2021-11-25 재단법인대구경북과학기술원 차량용 와이퍼 장치
KR102470677B1 (ko) 2020-05-18 2022-11-24 재단법인대구경북과학기술원 차량용 와이퍼 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4299136B2 (ja) 特に自動車に用いられるウィンドガラスワイパ装置
JP6623762B2 (ja) 車両ワイパ装置
JP5155750B2 (ja) 車両用ワイパ装置
JP6503921B2 (ja) 車両ワイパ装置
US4672709A (en) Windshield wiper drive
JP2001315621A (ja) スリットを設けたカムと伸縮式シャフトを用いた全面ワイパー
US3226755A (en) Windshield wiper mechanism
US2494408A (en) Wiper mechanism
CN210337857U (zh) 一种驱动位置可调整的车载雨刮装置
JP2008524049A (ja) 車両、主として自動車用のフロントガラス用ワイパー装置
US2915772A (en) Windshield cleaning system
JP4499294B2 (ja) ワイパー装置
ITPR20100028A1 (it) Dispositivo tergivetro
KR20000069789A (ko) 차량 유리창 와이퍼장치
JPH1199911A (ja) ワイパ装置
CN205554130U (zh) 雨刷器
JP4153369B2 (ja) ワイパ装置
JP2001080464A (ja) ワイパ装置
JP2009184525A (ja) 車両用ワイパ装置
KR100401727B1 (ko) 자동차용 윈드 쉴드 와이퍼의 가변 피봇 암 구조
JP2011235664A (ja) 車両用ワイパ装置
JPS6234841A (ja) ワイパ−
JP2000103317A (ja) ワイパ装置
KR20070043405A (ko) 소음 저감형 와이퍼
KR100482524B1 (ko) 와이핑 각도 조절형 와이퍼 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040727