JP2001315406A - ネットワークプリンタの後処理装置 - Google Patents

ネットワークプリンタの後処理装置

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JP2001315406A
JP2001315406A JP2000136138A JP2000136138A JP2001315406A JP 2001315406 A JP2001315406 A JP 2001315406A JP 2000136138 A JP2000136138 A JP 2000136138A JP 2000136138 A JP2000136138 A JP 2000136138A JP 2001315406 A JP2001315406 A JP 2001315406A
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JP2000136138A
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Teruyuki Ikeda
輝幸 池田
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Niigata Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Niigata Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な印刷手段を必要とすることなく、確実
にジョブを識別することのできるネットワークプリンタ
の後処理装置を提供すること。 【解決手段】 ネットワークプリンタ2が受け付けた印
刷ジョブに対応して制御回路25が00〜99の数値で
構成されるユニークなジョブ番号を生成し、このジョブ
番号を印刷した付箋107を当該印刷ジョブの最終ペー
ジに貼着する。同時に、この印刷ジョブを出力した端末
装置にネットワークを介して同じジョブ番号を転送し、
ユーザーに自らの印刷指令に対応するジョブ番号を把握
させ、ネットワークプリンタ2にスタックされた多数の
印刷ジョブの中から自らが必要とする印刷物を容易に識
別して回収できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一のスタッカー
に排出される複数のジョブを付箋の貼着によってユーザ
ー毎に識別するネットワークプリンタの後処理装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】単一のスタッカーに排出される複数のジ
ョブを付箋の貼着によってユーザー毎に識別するように
したネットワークプリンタの後処理装置として、既に、
特開平10−87148号や特開平11−254791
号に見られるようなものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−8714
8号の後処理装置は、印刷ジョブに関連した情報、例え
ば、ユーザー名等を書き込んだ付箋を印字装置によって
生成し、この付箋を当該印刷ジョブの先頭ページあるい
は最終ページに容易に剥離され得る状態で貼着すること
によって、単一のスタッカーに排出される複数のジョブ
を明確に区別しようとしたものである。
【0004】しかし、その構造は、基本的に、糊の付い
た付箋を印刷物に載せて挾圧ローラ等で構成される圧着
装置を潜らせることで両者を圧着させて必要な貼着力を
得るものである。従って、この装置を長期間に亘って使
用すると、付箋と印刷物との間の糊が挾圧ローラ上に食
み出すなどしてローラが汚れ、その汚れが印刷物に転写
されるといった可能性がある。
【0005】また、圧着装置の挾圧ローラは、多くの場
合ネットワークプリンタ自体の用紙排出ローラによって
兼用されるので、用紙の排出速度、ひいては、印刷速度
それ自体が圧着装置によって規制されるといった弊害が
生じる。これは、付箋を印刷物に貼着するために所定量
の挾圧力と挾圧時間が必要とされるためで、ローラの回
転を速めた場合にはローラの挾圧力を極端に大きくしな
ければならず、機械的な強度を確保する必要上、装置の
製造コストに問題が生じ、また、ローラの挾圧力を小さ
くした場合にはローラの回転を遅くしなければならない
ので、用紙の排出速度が犠牲になるといったジレンマが
あるためである。
【0006】また、後処理装置が実質的にプリンタと一
体であるか或いはその内部に設けられた構造であるた
め、付箋や印刷物の搬送経路上で付箋の剥がれなどが生
じると、プリンタ本体の故障にも繋がる可能性が高い。
【0007】特開平11−254791号のものも、圧
着装置として挾圧ローラを使用している点では特開平1
0−87148号のものと同様であり、従って、前述し
た問題を解消できるような構成にはない。
【0008】また、特開平10−87148号の後処理
装置も特開平11−254791号の後処理装置も、外
部からの印字データを後処理装置に入力して付箋に印刷
する構成であり、ジョブを識別するための識別情報とし
ては、前述したように、ユーザ名等の複雑な文字列が利
用されることになる。この結果、複雑な印刷処理を実行
するに足る機能が後処理装置の印刷手段に要求され、後
処理装置の製造コストが割高となる弊害が生じる。
【0009】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、前記従来技術
の欠点を解消し、複雑な印刷手段を必要とすることな
く、確実にジョブを識別することのできるネットワーク
プリンタの後処理装置を提供することにある。また、印
刷物に汚れを生じたりネットワークプリンタの動作速度
や耐久性に支障を来たすことなく確実にジョブを識別す
ることも、その目的の一部である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ネットワーク
上に配備され複数の端末装置からの印刷ジョブを受け付
けて印刷処理を行うネットワークプリンタの後処理装置
であり、前記目的を達成するため、特に、ネットワーク
プリンタが受け付けた印刷ジョブに対応させてユニーク
な識別情報を生成する識別情報生成手段と、生成された
識別情報を付箋に印刷する印刷手段と、識別情報を印刷
した付箋を当該印刷ジョブの最終ページに貼着する付箋
貼着手段と、この印刷ジョブを出力した端末装置にネッ
トワークを介して前記生成された識別情報を転送する識
別情報転送手段とを備えたことを特徴とする構成を有す
る。
【0011】このような構成によれば、ネットワークプ
リンタが受け付けた印刷ジョブに対応してユニークな識
別情報が生成され、この識別情報を印刷された付箋が当
該印刷ジョブの最終ページに貼着されると共に、この印
刷ジョブを出力した端末装置に、ネットワークを介して
同じ識別情報が転送される。従って、ユーザーは端末装
置のモニタ等を利用して、自分の印刷ジョブに割り振ら
れた識別情報を的確に把握することが可能であり、ネッ
トワークプリンタにスタックされた多数の印刷ジョブの
中から自らが必要とする印刷物を容易に識別して回収す
ることができる。また、ジョブを識別するための識別情
報は、後処理装置が備える識別情報生成手段によって生
成されるので、後処理装置の側では、ユーザーからの複
雑な要求、例えば、長い文字列に及ぶユーザ名等に応じ
て識別情報を印刷する必要がなく、内蔵する印刷手段の
構造の簡略化、ひいては、装置の製造コストの軽減が可
能である。
【0012】ここで、前述した付箋貼着手段には、ネッ
トワークプリンタのスタッカーにおける排出用紙載置領
域に対する内外移動とこの排出用紙載置領域内での上下
移動とが可能な作動アームを設け、印刷ジョブの実行中
は作動アームを排出用紙載置領域外に退避させる一方、
ネットワークプリンタからの印刷ジョブ完了信号を受け
た段階で作動アームを排出用紙載置領域内に移動させ、
該作動アームの下降動作によって当該印刷ジョブの最終
ページに前記付箋を貼着すると共に、この作動アームを
退避位置に復帰させる構造とすることが望ましい。
【0013】このような構成によれば、付箋の貼着処理
がネットワークプリンタからの用紙排出後に行われるの
で、ローラによって印刷物と付箋とが挾圧されることが
なくなり、ローラに対する糊の付着による印刷物の汚れ
やネットワークプリンタ内での付箋の剥がれに起因する
故障等が未然に防止される。更に、作動アームを排出用
紙載置領域内で下降させて印刷ジョブの最終ページに付
箋を貼着する構成であるから、作動アームが実際に接触
するのは印刷ジョブの最終ページのみであり、万一、作
動アーム自体に糊が付着する等の問題が生じた場合であ
っても、汚れ等の損害が生じるのは印刷ジョブの最終ペ
ージのみであり、ローラを使用したもののとは相違し、
他の印刷物に被害が及ぶことは全くない。同時に、付箋
を貼着するために用紙搬送ローラ等を使用する必要がな
くなるため、用紙搬送ローラの回転速度つまり用紙の排
出速度や印刷速度を規制する必要がなくなり、また、用
紙搬送ローラの高剛性化等の必要もなくなるので、高速
印刷が可能であり、また、装置本体の製造コストの高騰
化も解消される。
【0014】更に、長尺の付箋原紙を巻回したテープリ
ールと、付箋原紙を所定長さに切断して付箋を生成する
テープカッターとを併設することにより、付箋の貼着作
業を円滑化することが可能である。
【0015】なお、ここでいうテープカッターとは、長
尺の付箋原紙を直接的に切断する刃物と付箋原紙自体に
設けられたミシン目などを包含した概念である。
【0016】また、前記識別情報生成手段は、印刷ジョ
ブを受け付ける度に所定の最大値の範囲内でサイクリッ
クに歩進されるカウンタによって構することが可能であ
る。
【0017】オフィス等における単一のフロアあるいは
家庭内で用いられるネットワークプリンタが扱うジョブ
の数としては多くとも数十の単位が限界であるから、実
際には、二桁、つまり00〜99までの二桁の整数のみ
を印刷することが可能な印刷手段があれば事足りる。従
って、後処理装置の製造コストの軽減化に有利である。
【0018】また、ユニークな識別情報を印刷された多
数の付箋を貯溜した付箋貯溜部と、ネットワークプリン
タが印刷ジョブを受け付ける度に前記付箋貯溜部から一
枚ずつ付箋を選択して識別情報を読み取る光学読取手段
と、この印刷ジョブを出力した端末装置に前記ネットワ
ークを介して前記光学読取手段で読み取られた識別情報
を転送する識別情報転送手段と、前記光学読取手段で選
択された付箋を当該印刷ジョブの最終ページに貼着する
付箋貼着手段とを備えた構成によっても前記と同様の目
的を達成することができる。
【0019】このような構成を適用した場合、ネットワ
ークプリンタが印刷ジョブを受け付ける度に付箋貯溜部
から一枚ずつ付箋が選択され、この付箋に固有の識別情
報が光学読取手段で読み取られて、この印刷ジョブを出
力した端末装置にネットワークを介して転送されると共
に、当該印刷ジョブの最終ページに前記選択された付箋
が貼着される。従って、ユーザーは端末装置のモニタ等
を利用して、自分の印刷ジョブに貼着された付箋に固有
の識別情報を的確に把握することが可能であり、ネット
ワークプリンタにスタックされた多数の印刷ジョブの中
から自らが必要とする印刷物を容易に識別して回収する
ことができる。また、ジョブを識別するための識別情報
は予め付箋に記録(印刷)されているので、後処理装置
の側では、ユーザーからの複雑な要求、例えば、長い文
字列に及ぶユーザ名等に応じて識別情報を印刷する必要
がなく、単に、その識別情報を読み込むだけで済む。つ
まり、印刷手段は全く必要とせず、装置の構造の簡略
化、ひいては、装置の製造コストの軽減が可能である。
なお、この場合の光学読取手段は、必ずしも、ユーザー
が識別可能なように付箋に印刷された文字や記号あるい
は図形等を直接的に読み取る必要はない。例えば、ユー
ザーが識別可能な文字や記号あるいは図形等と機械が光
学的に識別可能なバーコードや穿孔パターン等を並列的
に付箋に装備し、光学読取手段で読み取ったバーコード
や穿孔パターン等に対応する文字や記号あるいは図形等
をネットワークを介して端末装置に転送するようにする
ことも可能である。
【0020】このように印刷手段に代えて光学読取手段
を利用する場合においても、前記と同様、付箋貼着手段
には、ネットワークプリンタのスタッカーにおける排出
用紙載置領域に対する内外移動とこの排出用紙載置領域
内での上下移動とが可能な作動アームを設け、印刷ジョ
ブの実行中は作動アームを排出用紙載置領域外に退避さ
せる一方、ネットワークプリンタからの印刷ジョブ完了
信号を受けた段階で作動アームを排出用紙載置領域内に
移動させ、該作動アームの下降動作によって当該印刷ジ
ョブの最終ページに付箋を貼着すると共に、この作動ア
ームを退避位置に復帰させる構造とすることが望まし
い。
【0021】これにより、糊の付着による印刷物の汚れ
やネットワークプリンタ内での付箋の剥がれに起因する
故障等が未然に防止され、用紙の排出速度や印刷速度の
規制の必要性がなくなって高速印刷が可能となり、装置
本体の製造コストの高騰化といった問題も解消される。
【0022】更に、ユニークな識別情報を所定ピッチで
印刷された長尺の付箋原紙と、この付箋原紙を前記所定
ピッチに相当する所定長さに切断して付箋を生成するテ
ープカッターとを併設することにより、付箋の貼着作業
を円滑化することが可能である。
【0023】前記と同様、テープカッターとしては、長
尺の付箋原紙を直接的に切断する刃物または付箋原紙自
体に設けられたミシン目などを利用することができる
が、この場合、識別情報が長尺の付箋原紙に予め印刷さ
れていることから、切断された付箋と識別情報との間に
相対的な位置ズレが発生するのを防止する点から、長尺
の付箋原紙に所定のピッチでミシン目などを設けた方が
有利である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の幾つか
について詳細に説明する。まず、図7は、ネットワーク
プリンタおよび後処理装置の記載を省略して実施形態の
作用原理のみを簡単に説明した作用原理図である。
【0025】図示しないネットワークプリンタの用紙排
出ローラ101から排出される現在実行中のジョブ10
2は、このジョブ102を指令したユーザーとは異なる
ユーザーが既に実行した1番目のジョブ103を一番下
にして、2番目のジョブ104、3番目のジョブ10
5、4番目のジョブ106の次、つまり、最上部に積み
上げられて行く。
【0026】このとき、既に排出された各ユーザーのジ
ョブには、付箋107が貼りつけられ、付箋の突出部に
は、ジョブを識別するための識別情報となるジョブ番号
108が印字されている。ネットワークに接続した自分
の端末装置から印刷を実行させたユーザーには、ネット
ワークプリンタからのステータスとして、印刷の実行結
果等を示す情報と共に、付箋107に印字されたジョブ
番号108と同じ番号がネットワークおよび本人の端末
装置を介して受け取れるようになっており、各ユーザー
は、そのジョブ番号を知った上で、ネットワークプリン
タのところにジョブを取りに行くことにより、積み重な
ったジョブ郡の中から、自分宛ての識別情報を付された
付箋107を見つけることが容易にでき、簡単に自分の
ジョブを持ち帰ることができる。
【0027】図1および図2は、ジョブ番号を印字した
付箋107を貼りつけるための後処理装置1の構成の一
例を示した斜視図である。
【0028】図1に示されるように、後処理装置1はネ
ットワークプリンタ2が備える用紙排出用のスタッカー
3の近くに取り付けられ、信号接続コネクタ4を介し
て、ネットワークプリンタ2と電気的に接続されてい
る。
【0029】ネットワークに接続されたパーソナルコン
ピュータ等の端末装置を利用してユーザーが印刷指令を
出力すると、ネットワークの一部として構成された図示
しないプリントサーバによって、他のユーザーからの印
刷要求との間の優先順位が調整され、ネットワークプリ
ンタ2が最も優先順位の高い印刷ジョブの実行を開始す
る。
【0030】ネットワークプリンタ2は、1つの印刷ジ
ョブの最後のページを排出すると、後処理装置1に印刷
完了信号を渡し、後処理装置1が、この印刷完了信号を
受け取る。印刷完了信号を受けた後処理装置1は、ネッ
トワークプリンタ2に対して次のジョブの実行を待たせ
る信号を出力し、この時点から後処理装置1の動作がス
タートする。
【0031】この後処理装置1の構造の詳細については
図3ないし図5を参照して後に詳述するものとする。
【0032】ネットワークプリンタ2からの印刷完了信
号を受けた後処理装置1は、まず、付箋貼着手段の主要
部を構成する作動アーム5を図2に示されるような格納
位置から図1に仮想線で示されるような位置にまで上昇
させ、昇降ロッド6を中心として作動アーム5を例えば
180度回転させて、スタッカー3つまり排出用紙載置
領域上に作動アーム5の先端を位置させ、そのままの状
態で作動アーム5を下降させて、この印刷ジョブに対応
するジョブ番号を印刷された付箋107を当該印刷ジョ
ブの最終ページに押さえ付けるようにして貼着する。
【0033】次に、作動アーム5は、図示しないテープ
クランパを開放し、付箋107を印刷ジョブの最終ペー
ジに残したまま前記と同様の移動軌跡を逆方向にトレー
スして後処理装置1内に戻ることで、図2のような格納
位置(退避位置)に復帰し、スタッカー3上に積み上げ
られたジョブの操作、例えば、ユーザーによる印刷物の
取り出しや次のジョブにおける印刷物の排出に支障が起
きないようにする。このとき、後処理装置1からネット
ワークプリンタ2に対して次のジョブの実行を許可する
信号が送られ、付箋107に印字したジョブ番号が後処
理装置1からネットワークプリンタ2に引き渡される。
【0034】次に、ネットワークプリンタ2は、ネット
ワークを介して、そのジョブを実行したユーザの端末装
置に印刷完了の通知と共にジョブ番号を通知し、これを
受けた端末装置がそのディスプレイ画面にジョブ番号を
表示してユーザーに通知する。
【0035】なお、印刷完了のステータスやジョブ番号
の通知は、通常のネットワークプリンタ2における双方
向通信機能を利用することで容易に達成可能であり、こ
の場合の識別情報転送手段は、後処理装置1内の制御回
路25、および、ネットワークプリンタ2とユーザーの
端末装置に設けられた制御部の双方向通信プログラムに
よって形成される。
【0036】このようにして、ネットワークに接続され
た複数のユーザーからの印刷ジョブを容易に各ユーザー
が持ち帰れる状態を得ることができるのであるが、以下
に、これらの作用効果を達成するために必要とされる後
処理装置1の構成を詳細に説明する。
【0037】図3ないし図5は本実施形態の後処理装置
1の内部構造の概略を示した断面図で、図3は印刷ジョ
ブの完了を待っているときの状態、図4は最終ページの
排出完了信号を受け取って後処理装置1が動作を開始し
た直後の状態、図5は印刷ジョブの積み上げられたスタ
ッカー3上に作動アーム5の先端を動かしたときの状態
を示したもので、図を判りやすくする必要上、仮に、作
動アーム5が180度回転するものとして示している。
【0038】実際には、この作動アーム5の移動時間を
短くするためと、後処理装置1の取り付けの幅が装置設
置場所に対して大きくならないようにする必要上、長尺
の付箋原紙7の保持方向がネットワークプリンタ2の用
紙排出方向と平行になるように取り付けられるので、作
動アーム5の回転は90度で十分である。このような取
り付け状態は、図1に示される後処理装置1の面1aを
スタッカー3の側面3aに重合させて取り付けることに
よって達成される。
【0039】以下、図3ないし図5を参照して、本実施
形態の後処理装置1の構造について説明する。
【0040】まず、後処理装置1は、図3に示されるよ
うな本体フレーム8を有し、本体フレーム8の内の付箋
貯溜部29には、テープリール9が、開閉可能なテープ
交換カバー10の付近に保持されており、このテープリ
ール9に、粘着剤が塗布されていない長尺の付箋原紙7
が巻回されている。
【0041】初期状態、つまり、ネットワークプリンタ
2の停止時や後処理実行待ちの待機状態においては、テ
ープリール9の付箋原紙7が、本体フレーム8側とテー
プ交換カバー10側の各々に対向して設けられたテープ
保持ローラ11,11間で保持され、更に、本体フレー
ム8側のテープ送りローラ12とこれに対向するテープ
交換カバー10側のテープ保持ローラ11との間で保持
されてテープカッター13と接着剤塗布器14の先端部
を経てテープ繰り入れローラ15の位置を通過し、その
先端部を、作動アーム5が下面側に備えるテープクラン
パ16の保持位置に突入させている。
【0042】長尺の付箋原紙7の先端は、図示を省略し
たフォトセンサによりテープクランパ16上の所定位置
に到達したことが確認されるようになっており、長尺の
付箋原紙7の先端が所定位置となった時点で、同じく図
示を省略したソレノイド等によって駆動されるテープク
ランパ16が閉じ、作動アーム5側に長尺の付箋原紙7
の先端が保持される。
【0043】テープクランパ16によって保持された長
尺の付箋原紙7は、ネットワークプリンタ2が印刷動作
を開始した時点で、カッター作動ソレノイド17で駆動
されるテープカッター13が作動することで、作動アー
ム5側とテープリール9側に切断され、作動アーム5側
の切断部分が付箋107となる。また、同様な構造で接
着剤塗布ソレノイド18が動作し、接着剤塗布器14が
作動アーム5側に保持された付箋107の下面側に押し
つけられ、この接着剤塗布器14の部分にだけ接着剤が
塗布されるようになっている。
【0044】また、作動アーム5には、印刷手段となる
マーキングヘッド19(ドットマトリクス構造で00〜
99の2桁の数字が印字できるような印字ヘッド)が配
備されており、テープクランパ16により保持された付
箋107の上面側に識別情報としてのジョブ番号を印字
できるようになっている。
【0045】テープクランパ16によって付箋107を
保持した作動アーム5は、昇降ロッド6の先端に固定さ
れており、送りネジ状の上下作動軸20が上下ギヤ21
を介して上下作動モータ22により回転駆動されること
で上下に移動される。また、図示を省略したセンサによ
り、少なくとも、昇降ロッド6の上昇限度および下降限
度への到達が確認できるようになっている。
【0046】また、この昇降ロッド6は、旋回ギヤ23
を介して旋回作動モータ24が回転することで、作動ア
ーム5が上昇している状態においてのみ旋回できる構造
となっている。そして、図示を省略したセンサにより、
少なくとも、作動アーム5が図2あるいは図3に示され
るような格納位置と、図1あるいは図5に示されるよう
な貼着実行位置に揺動されたことが確認できるようにな
っている。
【0047】一方、テープリール9から作動アーム5へ
の付箋原紙7の搬送は、テープ送りローラ12とテープ
繰り入れローラ15の回転によって行われるが、この2
つのローラは、図示しないギヤ等の伝達系(図3中の仮
想線にて接続状況だけを示している)を介して、テープ
送りモータ26が回転することで行われる。
【0048】また、本体フレーム8の空間部分には、ネ
ットワークプリンタ2本体からの印刷完了信号を受けて
から動作を開始する制御回路25があり、この制御回路
25に実装されている図示しないマイクロコンピュータ
が、カッター作動ソレノイド17,接着剤塗布ソレノイ
ド18,上下作動モータ22,旋回作動モータ24,テ
ープ送りモータ26等の動作を、センサの補助手段を用
いて動作させるように制御ソフトウェアが組み込まれて
いる。
【0049】以上、詳細に実施形態の構成を述べたが、
接着剤塗布器14は、液状の接着剤を保持したスタンプ
状の構造を持つものでよく、接着剤を塗布する機構自体
は、当業者にとってよく知られているので、この詳細な
構成は省略する。また、識別情報としてのジョブ番号0
0〜99を印字するマーキングヘッド19も、テープ状
の付箋原紙7自体を感熱紙として印字するサーマルヘッ
ドや、インクジェットヘッド等を用いることができ、こ
れも当業者にとってよく知られているので、この詳細な
構成は省略する。
【0050】また、昇降ロッド6を上下させるための構
造として、上下作動軸20の外周部に送りネジ状の溝を
設け、この溝と昇降ロッド6の内周に設けたピンとの相
互作用によって昇降ロッド6を上下するように構成して
いる。なお、昇降ロッド6の上下動作を可能にする状態
で、旋回動作をできるようにすることも、ここに示した
構造に限定されるものではなく、当業者にとっては、種
々の構造を見出すことは容易であり、これらを全て示す
ことは省略する。
【0051】なお、この実施形態では、カッター作動ソ
レノイド17の動作によってテープカッター13を上昇
させて作動アーム5とテープリール9との間で付箋原紙
7を切断したが、長尺の付箋原紙7自体に所定の長さで
ミシン目を入れて、作動アーム5が上昇する時点で切断
されてしまうような押さえ構造としてもよい。この場
合、テープカッターの主要部は、付箋原紙7のミシン目
によって構成されることになる。
【0052】また、カッター作動ソレノイド17と接着
剤塗布ソレノイド18の2つのソレノイドを用いている
が、テープカッター13の動作を接着剤塗布の動作と同
じ時間での制御とすれば、これを1つのソレノイドとし
て構成することもできる。
【0053】次に図3ないし図5を参照して、本実施形
態の後処理装置1の動作を詳細に説明する。
【0054】まず、ネットワークプリンタ2が動作して
いないとき、あるいは、電源投入の初期状態では、図3
に示すように作動アーム5が後処理装置1の本体フレー
ム8内に引き込まれており、図2に示したように印刷ジ
ョブが排出されるスタッカー3上に積み上げられた排出
済みの印刷ジョブを取り扱うのに支障がないようになっ
ている。
【0055】作動アーム5が本体フレーム8の中に引き
込まれた状態では、テープリール9に保持されている長
尺の付箋原紙7がテープ保持ローラ11,11,11、
テープ送りローラ12及び作動アーム5側のテープ繰り
入れローラ15によって、作動アーム5に取り付けられ
ているテープクランパ16の保持可能な所定位置まで装
填されている。
【0056】ネットワークに接続されたユーザーがパー
ソナルコンピュータ等の端末装置を介して印刷命令を実
行すると、ネットワーク上のプリントサーバ(複数ユー
ザの印刷の順序やユーザ情報,印刷情報の中継を行う)
を介してネットワークプリンタ2に印刷のデータと印刷
を実行したユーザのIDを含む種々の情報が引き渡され
る。
【0057】ネットワークプリンタ2は、これにより動
作を開始するが、同時にプリントサーバに対しては、次
のジョブをスプール(印刷実行データの作成)するだけ
の状態で待たせておき、1ページ目から順番に印刷を実
行して行く。このとき、ネットワークプリンタ2と後処
理装置1の制御回路25との間で通信が行われ、印刷動
作に入ったことを後処理装置1に知らせる。
【0058】後処理装置1の制御回路25がネットワー
クプリンタ2から印刷動作に入ったことを知らせる信号
を受け取ると、接着剤塗布ソレノイド18が動作して、
接着剤塗布器14の図示しないキャップが開くと共に、
作動アーム5側に保持している付箋原紙7の表面に接着
剤を塗布する。なお、ここで用いる接着剤は、粘着力が
弱いものであり、ユーザーが簡単に引き剥がすことが可
能な程度の接着剤が使われる。また、接着剤塗布器14
で接着剤を塗布した後、カッター作動ソレノイド17を
駆動してテープカッター13を作動させ、作動アーム5
側に保持した付箋原紙7の先端部をテープリール9側に
保持されている付箋原紙7から切り離し、付箋107を
生成する。
【0059】更に、作動アーム5に取り付けられている
マーキングヘッド19に、制御回路25が有する記憶保
持可能なメモリーからの信号を図示しない接続回路を経
て与え、印刷ジョブ毎にインクリメントして行く00〜
99までの数字を送り、付箋107の上面側にジョブ番
号を印字する。
【0060】つまり、この実施形態の識別情報生成手段
は、ネットワークプリンタ2からの印刷動作開始指令を
受けて初期値00〜最大値99までの間で1刻みでイン
クリメントされるカウンタと、その現在値を記憶するメ
モリーとによって構成されていることになる。このカウ
ンタは最大値99を計数した後、次の印刷動作開始指令
で再び初期値00にリセットされる。無論、数字に代え
てアルファベット等の有限個の記号を利用し、これらの
符号をサイクリックに出力することによって識別情報を
生成するように構成することも可能である。
【0061】最終的に、ネットワークプリンタ2が最終
ページの印刷を完了し、そのジョブの排出を完了する
と、後処理装置1の制御回路25には、ネットワークプ
リンタ2から印刷ジョブ完了信号が与えられる。そし
て、この印刷ジョブ完了信号の応答ステータスとして、
後処理を開始するためのウェィト信号が制御回路25か
らネットワークプリンタ2に返される。これにより、ネ
ットワークプリンタ2が次の印刷を開始してしまうのを
待たせた状態にしておき、後処理装置1が動作できるよ
うにする。
【0062】ネットワークプリンタ2にウェィト信号を
返した制御回路25は、まず、図示しない上下位置検出
センサからの信号を見張りながら上下作動モータ22を
回転させ、この回転が上下ギヤ21を介して上下作動軸
20を回転させる。
【0063】上下作動軸20が回転すると、上下作動軸
20にネジ状の溝が形成されているので、この上下作動
軸20に覆い被さるようにして差し込まれている昇降ロ
ッド6にある突起によって、昇降ロッド6が上昇し、こ
れに伴って作動アーム5も上昇する(図1に示される第
1の動き)。この状態では、旋回作動モータ24および
旋回ギヤ23が停止状態とされているため、旋回ギヤ2
3の内周と昇降ロッド6の外周に形成されたボス&セレ
ーション構造によって昇降ロッド6の回転が禁止され、
旋回ギヤ23に対する昇降ロッド6の上下動作のみが許
容されるのである。
【0064】そして、図示しない上下位置検出センサが
昇降ロッド6が上端まで来たことを検出すると、制御回
路25は上下作動モータ22を停止させ、作動アーム5
を最上昇点で停止させる。これにより、図4の状態にな
る。
【0065】次に、同じく図示しない先回位置検出セン
サを見張りながら旋回作動モータ24を回転させ、旋回
ギヤ23を介して昇降ロッド6を回転させ、昇降ロッド
6に取り付けられた作動アーム5を例えば180度旋回
させる(図1に示される第2の動き)。これにより、図
5の状態となる。なお、この際、旋回作動モータ24と
上下作動モータ22を同期回転させて昇降ロッド6と上
下作動軸20との間の相対的な回転運動を相殺する制御
を行う場合もある。
【0066】このような動作によって、接着剤の塗布が
完了してジョブ番号が印字された付箋107を保持した
作動アーム5が180度回転すると、図1に示した状態
になり、排出されたジョブの上方に作動アーム5が位置
する。
【0067】次に、上下作動モータ22を逆回転させる
ことで、作動アーム5を下降させて図1に示した第3の
動きを与える。制御回路25は作動アーム5に設けられ
た図示しない圧力感知センサからの信号を見張りなが
ら、作動アーム5の下面を適度な圧力で排出ジョブの最
終ページに押し付け、これにより付箋107が印刷ジョ
ブの最終ページに貼着される。
【0068】この状態で、図5で示したテープクランパ
16が開かれ、上下作動モータ22の回転によって再び
作動アーム5が上昇し、印刷ジョブの最終ページに貼着
された付箋107だけを残して、作動アーム5がジョブ
の最終ページから上方に移動する。引き続き、図1で示
した第2の動きと第1の動きを逆方向にトレースして作
動アーム5が図2に示される初期位置に復帰する。
【0069】これにより、作動アーム5は初期状態と同
じようにスタッカー3上の印刷済みジョブを操作するの
に支障がない状態に戻り、後処理装置1の一連の動作が
完了する。
【0070】このようにして後処理装置1の一連の動作
が完了すると、後処理装置1の識別情報転送手段を構成
する制御回路25が、付箋107に印字したジョブ番号
(カウンタの現在値)をネットワークプリンタ2に通知
する。
【0071】ネットワークプリンタ2は、通知されたジ
ョブ番号を印刷ジョブ完了のステータスと共に、ネット
ワーク上のプリントサーバに返し、これを受けたプリン
トサーバが、後処理装置1の一連の動作が完了したこと
を知る。そして、プリントサーバは、次のユーザーから
の印刷ジョブの実行をネットワークプリンタ2に発行す
ると共に、後処理装置1で処理を完了した印刷ジョブの
発信元の端末装置に付箋107に印字したジョブ番号を
通知し、端末装置であるパーソナルコンピュータ等のプ
リンタドライバが、「印刷ジョブが完了しました。ジョ
ブ番号XX番で出力しております。」というようなメッ
セージをディスプレイに表示してユーザーに知らせる。
【0072】これにより、印刷を実行したユーザーは、
パーソナルコンピュータ等のディスプレイに表示された
ジョブ番号を知った上で、ネットワークプリンタ2のと
ころへ印刷物をとりに行けば、複数のユーザーのジョブ
が積み上げられた状態の中でも、最終ページに貼りつけ
られた付箋107のジョブ番号を簡単に見つけだすこと
ができ、自分のジョブを容易に持ち帰ることができる。
【0073】次に、他の実施形態の後処理装置について
簡単に説明する。図6は第2実施形態の後処理装置27
の構成の概略について示した断面図である。この実施形
態の基本構成は前述した実施形態の後処理装置1と同様
であるが、後処理装置としてのコストを下げるために、
長尺の付箋原紙7’の保持方法について更に工夫してい
る。
【0074】図6に示す通り、付箋貯溜部29内に長尺
の付箋原紙7’が一定の長さで折り畳まれると共に、そ
の折り目部分に切り込みまたはミシン目が形成されてお
り、この切り込みまたはミシン目が実質的な切断手段と
して機能する。図3に示される刃物状のテープカッター
13のように消耗品となるハードウェアを必要としない
ため、装置の製造コストやランニングコストを低めに抑
制することが可能となる。
【0075】この場合、テープカッター13に代わるテ
ープ押さえ13’をテープ押さえ作動ソレノイド17’
で作動させ、テープ押さえ13’と摩擦板28との間で
付箋原紙7’を押さえ付けたままの状態で作動アーム5
のテープクランパ16を作動させて付箋原紙7’を把持
させ、作動アーム5を図1で示した第1の動きとするこ
とで、付箋原紙7’の先端部を前述した切り込みまたは
ミシン目で切断して付箋107とする。付箋原紙7’を
切断することで生じる刃物の消耗がなくなることにな
り、後処理装置としての消耗品が1つ少なくなる。この
場合のテープカッターは、事実上、テープ押さえ13’
と摩擦板28および付箋原紙7’の切り込みやミシン目
によって構成されることになる。
【0076】また、この場合にも、テープ押さえ作動ソ
レノイド17’を接着剤塗布ソレノイド18と一体構造
として更にコストを下げることができる。また、図3で
の構成も図6での構成も、上下作動モータ22と旋回作
動モータ24を独立した専用モータとして使用したが、
これらのモータを1つにし、簡単な電磁クラッチで伝達
経路を切り替えて昇降ロッド6の上下動と旋回動作を選
択的に実施するような構成も可能であり、コストの引き
下げに役立つ。
【0077】図3および図6の例では、テープ送り及び
繰り入れも別のモータで構成しているが、これも簡単な
クラッチで伝達路を与え、上下作動と旋回作動を共通に
したモータから駆動することも、当業者あるいは機械設
計技術者には容易に見い出すことができる。
【0078】図6で示した後処理装置27の場合も、ネ
ットワークプリンタ2への取りつけは、作動アーム5を
180度旋回させる図1で示したような取り付け状態で
なくてよく、装置側面に平行に取りつけて、作動アーム
5を90度旋回させるようにすることで、ネットワーク
プリンタ2全体としての幅が大きくならないという点は
同じである。
【0079】また、本実施形態では、付箋107に接着
剤を塗布させる機構を付加して印刷ジョブに貼り付ける
ようにしているが、付箋原紙7’の一部に予め接着剤を
塗布しておき、この接着剤塗布部を保護するシールテー
プが作動アーム5の動きと共に引き剥がされるようにし
て、接着剤塗布機構を削除するようにしてもよく、前記
と同様、コスト低減の効果が得られる。
【0080】更に、図6の例ではマーキングヘッド19
による印字を行うようにしているが、予め付箋原紙7’
に連続で変化する数字または文字を印刷しておき、この
印刷してある数字または文字情報を直接または間接的に
読み取る光学読取手段を図6のマーキングヘッド19に
代えて設け、この光学読取手段で読み取った付箋107
の数字または文字等を、ネットワークを介して、その印
刷ジョブを実行したユーザーの端末装置に識別情報とし
て知らせる場合もある。この場合は、予め付箋原紙7’
に識別情報が書き込まれているので、前述した実施形態
で述べたような識別情報生成手段を装置本体に設ける必
要はない。
【0081】
【発明の効果】本発明によるネットワークプリンタの後
処理装置は、ネットワークプリンタが受け付けた印刷ジ
ョブに対応してユニークな識別情報を生成し、この識別
情報を印刷した付箋を当該印刷ジョブの最終ページに貼
着するか、あるいは、ユニークな識別情報を予め印刷さ
れた付箋を選択してその識別情報を読み取ってから当該
印刷ジョブの最終ページに貼着し、この印刷ジョブを出
力した端末装置にネットワークを介して同じ識別情報を
転送するようにしたので、ユーザーが端末装置のモニタ
等を利用して自分の印刷ジョブに割り振られた識別情報
を的確に把握することが可能であり、ネットワークプリ
ンタにスタックされた多数の印刷ジョブの中から自らが
必要とする印刷物を容易に識別して回収することができ
る。また、ジョブを識別するための識別情報は、後処理
装置が備える識別情報生成手段によって生成されるか、
あるいは、予め準備された付箋から読み取られるので、
後処理装置の側では、ユーザーからの複雑な要求、例え
ば、長い文字列に及ぶユーザ名等に応じて識別情報を印
刷する必要がなく、内蔵する印刷手段の構造の簡略化、
ひいては、装置の製造コストの軽減が可能である。
【0082】更に、付箋貼着手段の主要部を作動アーム
によって形成し、印刷ジョブの実行中は作動アームを排
出用紙載置領域外に退避させる一方、ネットワークプリ
ンタからの印刷ジョブ完了信号を受けた段階で作動アー
ムを排出用紙載置領域内に移動させ、該作動アームの下
降動作によって印刷ジョブの最終ページに付箋を貼着す
るようにしたので、付箋の貼着処理はネットワークプリ
ンタからの用紙排出後に行われることになり、印刷物に
送りをかけるローラの汚れや印刷物の汚れが防止される
と共に、ネットワークプリンタ内での付箋の剥がれ等に
起因する故障の発生も未然に防止される。そして、付箋
を貼着するために用紙搬送ローラ等を使用する必要がな
くなるため、用紙搬送ローラの回転速度つまり用紙の排
出速度や印刷速度を規制する必要がなくなり、また、用
紙搬送ローラの高剛性化等の必要もなくなるので、高速
印刷が可能であり、また、装置本体の製造コストの高騰
化も解消される。
【0083】更に、長尺の付箋原紙を巻回したテープリ
ールを用い、テープカッターによって付箋原紙を所定長
さに切断して付箋を生成するようにしているので、付箋
の貼着作業を円滑に行うことができる。
【0084】また、印刷ジョブを受け付ける度に所定の
最大値の範囲内でサイクリックに歩進されるカウンタに
よって識別情報生成手段を構成したため、付箋に印刷す
る識別情報は極めて単純なものでよく、印刷手段の構造
が非常に簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の後処理装置の構成の概略
を印刷ジョブ完了状態で示した斜視図である。
【図2】同実施形態の後処理装置の構成の概略を付箋貼
着処理完了状態で示した斜視図である。
【図3】同実施形態の後処理装置の内部構造の概略を印
刷ジョブの完了状態で示した断面図である。
【図4】同実施形態の後処理装置の内部構造の概略を動
作開始直後の状態で示した断面図である。
【図5】同実施形態の後処理装置の内部構造の概略を貼
着動作開始直前の状態で示した断面図である。
【図6】他の実施形態の後処理装置の内部構造の概略を
示した断面図である。
【図7】ネットワークプリンタおよび後処理装置を省略
して後処理装置の作用原理を簡単に説明した作用原理図
である。
【符号の説明】
1 後処理装置 2 ネットワークプリンタ 3 スタッカー 4 信号接続コネクタ 5 作動アーム(付箋貼着手段の主要部) 6 昇降ロッド 7 長尺の付箋原紙 7’ 長尺の付箋原紙 8 本体フレーム 9 テープリール 10 テープ交換カバー 11 テープ保持ローラ 12 テープ送りローラ 13 テープカッター 14 接着剤塗布器 15 テープ繰り入れローラ 16 テープクランパ 17 カッター作動ソレノイド 17’ テープ押さえ作動ソレノイド 18 接着剤塗布ソレノイド 19 マーキングヘッド(印刷手段) 20 上下作動軸 21 上下ギヤ 22 上下作動モータ 23 旋回ギヤ 24 旋回作動モータ 25 制御回路(識別情報生成手段,識別情報転送手
段) 26 テープ送りモータ 27 後処理装置 28 摩擦板 29 付箋貯溜部 101 用紙排出ローラ 102 現在実行中のジョブ 103 1番目のジョブ 104 2番目のジョブ 105 3番目のジョブ 106 4番目のジョブ 107 付箋 108 ジョブ番号(識別情報)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上に配備され複数の端末装
    置からの印刷ジョブを受け付けて印刷処理を行うネット
    ワークプリンタの後処理装置であって、 ネットワークプリンタが受け付けた印刷ジョブに対応さ
    せてユニークな識別情報を生成する識別情報生成手段
    と、生成された識別情報を付箋に印刷する印刷手段と、
    識別情報を印刷した付箋を当該印刷ジョブの最終ページ
    に貼着する付箋貼着手段と、この印刷ジョブを出力した
    端末装置に前記ネットワークを介して前記生成された識
    別情報を転送する識別情報転送手段とを備えたことを特
    徴とするネットワークプリンタの後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記付箋貼着手段は、少なくとも、ネッ
    トワークプリンタのスタッカーにおける排出用紙載置領
    域に対する内外移動と前記排出用紙載置領域内での上下
    移動とが可能な作動アームを有し、印刷ジョブの実行中
    は前記作動アームを前記排出用紙載置領域外に退避させ
    る一方、前記ネットワークプリンタからの印刷ジョブ完
    了信号を受けた段階で前記作動アームを前記排出用紙載
    置領域内に移動させ、該作動アームの下降動作によって
    前記最終ページに前記付箋を貼着すると共に、前記作動
    アームを退避位置に復帰させるものである請求項1記載
    のネットワークプリンタの後処理装置。
  3. 【請求項3】 長尺の付箋原紙を巻回したテープリール
    と、前記付箋原紙を所定長さに切断して付箋を生成する
    テープカッターとを併設したことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載のネットワークプリンタの後処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記識別情報生成手段は、印刷ジョブを
    受け付ける度に所定の最大値の範囲内でサイクリックに
    歩進されるカウンタによって構成されていることを特徴
    とする請求項1,請求項2または請求項3記載のネット
    ワークプリンタの後処理装置。
  5. 【請求項5】 ネットワーク上に配備され複数の端末装
    置からの印刷ジョブを受け付けて印刷処理を行うネット
    ワークプリンタの後処理装置であって、 ユニークな識別情報を印刷された多数の付箋を貯溜した
    付箋貯溜部と、ネットワークプリンタが印刷ジョブを受
    け付ける度に前記付箋貯溜部から一枚ずつ付箋を選択し
    て識別情報を読み取る光学読取手段と、この印刷ジョブ
    を出力した端末装置に前記ネットワークを介して前記光
    学読取手段で読み取られた識別情報を転送する識別情報
    転送手段と、前記光学読取手段で選択された付箋を当該
    印刷ジョブの最終ページに貼着する付箋貼着手段とを備
    えたことを特徴とするネットワークプリンタの後処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記付箋貼着手段は、少なくとも、ネッ
    トワークプリンタのスタッカーにおける排出用紙載置領
    域に対する内外移動と前記排出用紙載置領域内での上下
    移動とが可能な作動アームを有し、印刷ジョブの実行中
    は前記作動アームを前記排出用紙載置領域外に退避させ
    る一方、前記ネットワークプリンタからの印刷ジョブ完
    了信号を受けた段階で前記作動アームを前記排出用紙載
    置領域内に移動させ、該作動アームの下降動作によって
    前記最終ページに前記付箋を貼着すると共に、前記作動
    アームを退避位置に復帰させるものである請求項5記載
    のネットワークプリンタの後処理装置。
  7. 【請求項7】 ユニークな識別情報を所定ピッチで印刷
    された長尺の付箋原紙と、前記付箋原紙を前記所定ピッ
    チに相当する所定長さに切断して付箋を生成するテープ
    カッターとを併設したことを特徴とする請求項5または
    請求項6記載のネットワークプリンタの後処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112193905A (zh) * 2020-09-28 2021-01-08 深圳市立信印刷科技有限公司 一种印刷机用滑动式纸堆计数辅助装置及其使用方法
JP7451296B2 (ja) 2020-05-20 2024-03-18 キヤノン株式会社 画像読取装置、シート処理装置及び画像形成システム

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