JP2001314203A - アウトソール及びこれを備えた靴 - Google Patents

アウトソール及びこれを備えた靴

Info

Publication number
JP2001314203A
JP2001314203A JP2000139509A JP2000139509A JP2001314203A JP 2001314203 A JP2001314203 A JP 2001314203A JP 2000139509 A JP2000139509 A JP 2000139509A JP 2000139509 A JP2000139509 A JP 2000139509A JP 2001314203 A JP2001314203 A JP 2001314203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hardness
outsole
hardness portion
low
area ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000139509A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuko Umezawa
育子 梅澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2000139509A priority Critical patent/JP2001314203A/ja
Priority to US09/835,556 priority patent/US20020017038A1/en
Publication of JP2001314203A publication Critical patent/JP2001314203A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B13/00Soles; Sole-and-heel integral units
    • A43B13/02Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the material
    • A43B13/12Soles with several layers of different materials
    • A43B13/122Soles with several layers of different materials characterised by the outsole or external layer
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B13/00Soles; Sole-and-heel integral units
    • A43B13/02Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the material
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B13/00Soles; Sole-and-heel integral units
    • A43B13/02Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the material
    • A43B13/04Plastics, rubber or vulcanised fibre

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 突出部が地面に食い込みやすいのでグリップ
性に優れ、しかも屈曲性が良好なため履き心地にも優れ
る靴の提供。 【解決手段】 靴のアウトソール1は、高硬度部7と低
硬度部9とを備えている。高硬度部7のタイプAデュロ
メーターで測定された硬度Haは、75以上100以下
である。低硬度部9のタイプAデュロメーターで測定さ
れた硬度Hbは、50以上75未満である。(Ha/H
b)の値は、1.07以上2.00以下である。高硬度
部7がアウトソール1の底面に占める面積比率は、10
%以上90%以下である。低硬度部9がアウトソール1
の底面に占める面積比率は、10%以上90%以下であ
る。高硬度部7の面積比率と低硬度部の面積比率との合
計は、80%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テニスシューズ、
ゴルフシューズ、サッカーシューズ、ジョギングシュー
ズ、トレッキングシューズ等の靴と、この靴に用いられ
るアウトソールとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】靴に対する重要な要求性能の一つに、底
と地面とがスリップしにくいこと、すなわちグリップ性
が良好であることが挙げられる。グリップ性が良好な靴
は、スリップによる着用者の転倒を防ぐ。また、良好な
グリップ性は、着用者の運動しやすさにも寄与する。グ
リップ性向上の目的で、靴のアウトソールには種々の工
夫がなされてきている。
【0003】例えば、運動靴のアウトソールには、その
底面に筋山、突起等の突出部が形成されている。この突
出部が地面に食い込むことにより、靴と地面とのスリッ
プが抑制される。特に軟弱な地面では、突出部の食い込
みによるスリップ防止効果が顕著である。
【0004】グリップ性向上を目的として、配合面から
も種々の検討がなされている。例えば、特開平11−9
302号公報には、互いに硬度の異なる内層と外層とを
備えたスポーツシューズが開示されている。また、特許
第2946215号公報には、底面の突起を形成するゴ
ム組成物の特性が部位によって異なるゴルフ用靴が開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アウトソー
ルの突出部が地面に食い込むためには、この突出部があ
る程度高剛性である必要がある。高剛性な突出部は、例
えばアウトソールに用いられるポリマーの種類の選定
や、このポリマーに配合される添加剤の量に工夫が施さ
れることによって達成されうる。
【0006】着用者が地面を蹴る場合は、アウトソール
のうち踵寄り部分は地面から離れており、爪先寄り部分
は接地している。すなわち、アウトソールは屈曲した状
態となる。ところが、突出部の地面への食い込み性を高
める目的で高剛性とされたアウトソールは、高剛性であ
るが故に柔軟性に欠け、屈曲しにくい。従って、このア
ウトソールを備えた靴は、着用者にとって履き心地の悪
いものである。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、突出部が地面に食い込みやすいのでグリッ
プ性に優れ、しかも屈曲性が良好なため履き心地にも優
れる靴の提供をその目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めになされた発明は、タイプAのデュロメーターで測定
された硬度が75以上100以下である高硬度部と、タ
イプAのデュロメーターで測定された硬度が50以上7
5未満である低硬度部とを備えており、この高硬度部の
平均硬度が低硬度部の平均硬度の1.07倍以上2.0
0倍以下であるアウトソール、である。
【0009】このアウトソールの高硬度部では、高硬度
であるが故に突出部が地面に食い込みやすい。また、こ
のアウトソールでは、低硬度部によって容易に屈曲す
る。従って、このアウトソールを備えた靴では、グリッ
プ性と履き心地とが両立される。
【0010】好ましくは、高硬度部が底面に占める面積
比率は10%以上90%以下であり、低硬度部が底面に
占める面積比率は10%以上90%以下である。これに
より、高硬度部によるグリップ性と低硬度部による屈曲
性とがバランスよく達成される。
【0011】好ましくは、高硬度部が底面に占める面積
比率と低硬度部が底面に占める面積比率との合計は、8
0%以上である。これにより、グリップ性と屈曲性とが
よりよく両立される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面が参照されつつ、
本発明の実施形態が説明される。
【0013】図1は、本発明の一実施形態にかかるアウ
トソール1が示された断面図である。このアウトソール
1は、底面に突出部としての筋山3を備えている。底面
のうち筋山3以外の部分は、筋溝5である。筋山3に代
えて突起が突出部として形成されてもよく、また、筋山
3と突起とがともに形成されてもよい。このアウトソー
ル1に既知のアッパー部、インソール等が取り付けられ
ることにより、靴が構成される。
【0014】アウトソール1は、ゴム組成物が架橋され
ることによって形成されている。ゴム組成物に用いられ
る基材ゴムとしては、例えば天然ゴム、イソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチ
ルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、アクリ
ルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、ウレタ
ンゴム等が挙げられる。これらの基材ゴムは単独で用い
られてもよく、また、2種以上が併用されてもよい。ま
た、このゴム組成物には、架橋剤、充填剤、軟化剤、老
化防止剤、シリル化剤、シランカップリング剤、加硫促
進剤、架橋助剤、着色剤等が適宜配合されてもよい。な
お、ゴムに代えて合成樹脂や熱可塑性エラストマーが基
材ポリマーとして用いられてもよい。
【0015】図2は、図1のアウトソール1が示された
底面図である。この図では、筋山3及び筋溝5の図示は
省略されている。このアウトソール1は、高硬度部7と
低硬度部9とを備えている。図2において網点で塗りつ
ぶされている部分が高硬度部7であり、残余の部分が低
硬度部9である。図2からも明らかなように、高硬度部
7と低硬度部9とは、爪先から踵に向かって交互に設け
られている。高硬度部7は7箇所設けられており、低硬
度部9は6箇所設けられている。高硬度部7は剛性が高
いので、この高硬度部7に形成された筋山3は着用者の
体重を受けても変形しにくく、従って地面(土、砂、芝
生等)に食い込みやすい。低硬度部9は柔軟であるた
め、アウトソール1の屈曲性向上に寄与する。
【0016】高硬度部7の硬度は、75以上100以下
とされている。高硬度部7の硬度が75未満であると、
筋山3の地面への食い込み性が悪くなってしまう。逆
に、高硬度部7の硬度が100を越えると、コンクリー
ト等の硬質な地面上で着用者が足に突き上げ感を感じて
しまう。これらの観点から、高硬度部7の硬度は77以
上95以下、特には78以上90以下が好ましい。な
お、本明細書において用いられる硬度という用語は、J
IS−K6253に準拠してデュロメータータイプA硬
度計にて測定される硬度を意味する。
【0017】7箇所存在する高硬度部7の全てが同一の
ゴム組成物から形成されてもよく、この場合は全ての高
硬度部7においてその硬度がほぼ同一となる。また、あ
る一つの高硬度部7と他の高硬度部7とが異なるゴム組
成物から形成され、互いに異なる硬度を備えてもよい。
【0018】低硬度部9の硬度は、50以上75未満と
されている。低硬度部9の硬度が50未満であると、安
定した履き心地が得られなくなってしまう。逆に、低硬
度部9の硬度が75以上であると、アウトソール1の屈
曲性が不十分となってしまう。これらの観点から、低硬
度部9の硬度は55以上73以下、特には60以上72
以下が好ましい。
【0019】6箇所存在する低硬度部9の全てが同一の
ゴム組成物から形成されてもよく、この場合は全ての低
硬度部9においてその硬度がほぼ同一となる。また、あ
る一つの低硬度部9と他の低硬度部9とが異なるゴム組
成物から形成され、互いに異なる硬度を備えてもよい。
【0020】高硬度部7の平均硬度は、低硬度部9の平
均硬度の1.07倍以上2.00倍以下とされている。
すなわち、高硬度部7の平均硬度がHaとされ、低硬度
部9の平均硬度がHbとされたとき、(Ha/Hb)の
値は、1.07以上2.00以下である。(Ha/H
b)の値が1.07未満であると、高硬度部7と低硬度
部9との特性が近似して、グリップ性と屈曲性とが両立
されない。(Ha/Hb)の値が2.00を越えると、
着用者が足に突き上げ感を感じやすい。これらの観点か
ら、(Ha/Hb)の値は1.12以上2.00以下、
特には1.20以上1.80以下が好ましい。
【0021】高硬度部7が、あるゴム組成物からなる第
一高硬度部と他のゴム組成物からなる第二高硬度部とか
ら構成されている場合は、この高硬度部7の平均硬度H
aは、下記の数式(I)によって算出される。 Ha=Ha1×Sa1/100+Ha2×Sa2/100 −−−(I) (式(I)においてHa1は第一高硬度部の硬度であ
り、Ha2は第二高硬度部の硬度であり、Sa1は全高
硬度部に占める第一高硬度部の面積比率(%)であり、
Sa2は全高硬度部に占める第二高硬度部の面積比率
(%)である。) すなわち、第一高硬度部及び第二高硬度部の面積比率が
考慮された加重平均によって、高硬度部7の平均硬度H
aが算出される。もちろん、高硬度部7が3種以上から
なるアウトソール1でも、各部分の面積比率が考慮され
た加重平均によって、高硬度部7の平均硬度Haが算出
される。
【0022】低硬度部9が、あるゴム組成物からなる第
一低硬度部と他のゴム組成物からなる第二低硬度部とか
ら構成されている場合は、この低硬度部9の平均硬度H
bは、下記の数式(II)によって算出される。 Hb=Hb1×Sb1/100+Hb2×Sb2/100 −−−(II) (式(II)においてHb1は第一低硬度部の硬度であ
り、Hb2は第二低硬度部の硬度であり、Sb1は全低
硬度部に占める第一低硬度部の面積比率(%)であり、
Sb2は全低硬度部に占める第二低硬度部の面積比率
(%)である。) すなわち、第一低硬度部及び第二低硬度部の面積比率が
考慮された加重平均によって、低硬度部9の平均硬度H
bが算出される。もちろん、低硬度部9が3種以上から
なるアウトソール1でも、各部分の面積比率が考慮され
た加重平均によって、低硬度部9の平均硬度Hbが算出
される。
【0023】高硬度部7がアウトソール1の底面に占め
る面積比率は10%以上90%以下が好ましく、20%
以上80%以下が特に好ましく、25%以上70%以下
がさらに好ましい。また、低硬度部9がアウトソール1
の底面に占める面積比率は10%以上90%以下が好ま
しく、20%以上80%以下が特に好ましく、25%以
上70%以下がさらに好ましい。高硬度部7の面積比率
が上記範囲未満である場合や、低硬度部9の面積比率が
上記範囲を超えた場合は、靴のグリップ性が不十分とな
り、また、着用者が局所的な突き上げ感を感じてしまう
ことがある。逆に、高硬度部7の面積比率が上記範囲を
越えた場合や、低硬度部9の面積比率が上記範囲未満で
ある場合は、靴の屈曲性が不十分となり、また、アウト
ソール1の衝撃吸収性能が不十分となってしまうことが
ある。
【0024】図3は、図1及び図2のアウトソール1が
示された模式的拡大断面図である。この図において左側
が靴の爪先側であり、右側が踵側である。すなわち、こ
の図において左右方向は、靴の長さ方向である。本発明
において、アウトソール1の各部分の面積は、この部分
の底面(露出面)が接地面(水平面)に投影される図形
の面積を意味する。例えば、図3において両矢印Aで示
されるのは、高硬度部7の投影図形の長さ方向の寸法を
表している。また、両矢印Bで示されるのは、低硬度部
9の投影図形の長さ方向の寸法を表している。これら投
影寸法が用いられて、各部分の面積比率が計算される。
【0025】高硬度部7と低硬度部9との配置は特には
制限されないが、図2に示されるように、長さ方向に沿
って両者が交互に配置されるのが好ましい。これによ
り、アウトソール1のどの部分に荷重がかかった場合で
も良好なグリップ性が発現され、また、アウトソール1
のどの部分が屈曲する場合でも良好な屈曲性が発現され
る。高硬度部7と低硬度部9とが長さ方向に沿って交互
に配置される場合は、高硬度部7及び低硬度部9のそれ
ぞれは2箇所以上、特には4箇所以上設けられるのが好
ましい。また、高硬度部7と低硬度部9とが長さ方向に
沿って交互に配置される場合は、アウトソール1の底面
全体に渡って筋山3が形成されるのが好ましい。
【0026】高硬度部7の硬度を低硬度部9の硬度より
も大きくする手法としては、以下の手法が例示される。 (1)高硬度部7のゴム組成物におけるシリカ、カーボ
ンブラック等の充填剤の配合量を、低硬度部9のゴム組
成物よりも多くする。 (2)高硬度部7のゴム組成物における軟化剤の配合量
を、低硬度部9のゴム組成物よりも少なくする。 (3)高硬度部7の基材ポリマーとして、ゴムに代え
て、合成樹脂、熱可塑性エラストマー等を用いる。
【0027】図4は、本発明の他の実施形態にかかるア
ウトソール11が示された底面図である。このアウトソ
ール11もその底面全体に渡って筋山と筋溝とを備えて
いるが、これらの図示は省略されている。このアウトソ
ール11は、高硬度部13と低硬度部15とを備えてい
る。また、このアウトソール11は、超高硬度部17も
備えている。図4において網点で塗りつぶされている部
分が高硬度部13であり、黒く塗りつぶされている部分
が超高硬度部17であり、残余の部分が低硬度部15で
ある。図4から明らかなように、このアウトソール11
では、高硬度部13の面積比率が大きくされている。但
し、低硬度部15も、面積比率で底面の10%以上を占
めている。
【0028】高硬度部13の硬度は、図2に示されたア
ウトソール1の高硬度部7と同様に、75以上100以
下である。また、低硬度部15の硬度は、図2に示され
たアウトソール1の低硬度部9と同様に、50以上75
未満である。超高硬度部17の硬度は、100を越えて
いる。高硬度部13の平均硬度は、低硬度部15の平均
硬度の1.07倍以上2.00倍以下である。
【0029】このアウトソール11でも、高硬度部13
によってグリップ性が発現され、低硬度部15によって
屈曲性が発現される。また、超高硬度部17によってア
ウトソール11のねじれや変形が抑制され、靴の安定性
が高められる。
【0030】グリップ性と屈曲性とのよりよい両立の観
点から、高硬度部13の面積比率と低硬度部15の面積
比率との合計は80%以上、特には90%以上が好まし
い。すなわち、アウトソール11の底面において高硬度
部13及び低硬度部15以外の部分(すなわち超高硬度
部17)が占める面積比率は、20%未満が好ましく、
10%未満が特に好ましい。
【0031】図5は、本発明のさらに他の実施形態にか
かるアウトソール19が示された底面図である。このア
ウトソール19もその底面全体に渡って筋山と筋溝とを
備えているが、これらの図示は省略されている。このア
ウトソール19は、高硬度部21と低硬度部23とを備
えている。また、このアウトソール19は、超高硬度部
25も備えている。図5において網点で塗りつぶされて
いる部分が高硬度部21であり、黒く塗りつぶされてい
る部分が超高硬度部25であり、残余の部分が低硬度部
23である。図5から明らかなように、このアウトソー
ル19では、低硬度部23の面積比率が大きくされてい
る。但し、高硬度部21も、面積比率で底面の10%以
上を占めている。
【0032】高硬度部21の硬度は、図2に示されたア
ウトソール1の高硬度部7と同様に、75以上100以
下である。また、低硬度部23の硬度は、図2に示され
たアウトソール1の低硬度部9と同様に、50以上75
未満である。超高硬度部25の硬度は、100を越えて
いる。高硬度部21の平均硬度は、低硬度部23の平均
硬度の1.07倍以上2.00倍以下である。
【0033】このアウトソール19でも、高硬度部21
によってグリップ性が発現され、低硬度部23によって
屈曲性が発現される。また、超高硬度部25によって、
アウトソール11のねじれや変形が抑制され、靴の安定
性が高められる。
【0034】グリップ性と屈曲性とのよりよい両立の観
点から、高硬度部21の面積比率と低硬度部23の面積
比率との合計は80%以上、特には90%以上が好まし
い。すなわち、アウトソール19の底面において高硬度
部21及び低硬度部23以外の部分(すなわち超高硬度
部25)が占める面積比率は、20%未満が好ましく、
10%未満が特に好ましい。
【0035】
【実施例】以下、実施例によって本発明の効果が明らか
にされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定
的に解釈されるべきでないことはもちろんである。な
お、以下の配合量の記載において「部」で示される数値
は、質量が基準とされたときの比を意味する。
【0036】[実施例1]イソプレンゴム(日本ゼオン
社の商品名「Nipol IR−2200L」)80.
0部、ブタジエンゴム(日本合成ゴム社の商品名「BR
18」)20.0部、シリカ(デグサ社の商品名「ウル
トラジルVN3」)70部、シランカップリング剤(デ
グサ社の商品名「Si69」)6.0部、プロセスオイ
ル(出光興産社の商品名「PW380」)2.0部、老
化防止剤(大内新興化学工業社の商品名「サンノック
N」)0.5部、他の老化防止剤としての2,6−ジ−
tert−ブチル−4−メチルフェノール(大内新興化
学工業社の商品名「ノクラック200」)2.0部、酸
化亜鉛(亜鉛華)3.0部、ステアリン酸1.0部、硫
黄1.5部、加硫促進剤としてのN−tert−ブチル
−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(大内新興化
学工業社の商品名「ノクセラーNS」)1.0部、他の
加硫促進剤としてのジエチルジチオカルバミン酸亜鉛
(大内新興化学工業社の商品名「ノクセラーEZ」)
0.3部及び他の加硫促進剤としてのジ−o−トリルグ
アニジン(大内新興化学工業社の商品名「ノクセラーD
T」)を密閉式混練機で混練し、高硬度部用のゴム組成
物を得た。また、シリカの配合量を50部とした他は高
硬度部用のゴム組成物と同様にして、低硬度部用のゴム
組成物を得た。
【0037】一方、アウトソール形状のキャビティを備
えた金型を用意し、このキャビティに、図2に示される
ように高硬度部用のゴム組成物と低硬度部用のゴム組成
物とを交互に配置した。そして、160℃で8分間加圧
・加熱して、アウトソールを得た。このアウトソールに
アッパー部及びインソールを取り付けて、実施例1の靴
を得た。この靴のアウトソールの断面形状は、図1に示
される通りである。この靴の高硬度部の硬度Ha、低硬
度部の硬度Hb、(Ha/Hb)、高硬度部の面積比率
及び低硬度部の面積比率が、下記の表1に示されてい
る。
【0038】[実施例2から6及び比較例1から3]シ
リカの配合量を変量させて、高硬度部の硬度Haと低硬
度部の硬度Hbとを下記の表1及び表2に示されるよう
に変動させた他は実施例1と同様にして、実施例2から
6及び比較例1から3の靴を得た。
【0039】[実施例7]高硬度部を細幅としてその数
を5箇所とし、各低硬度部を太幅としてその数を6箇所
とし、高硬度部の面積比率を20%とし、低硬度部の面
積比率を80%とした他は実施例1と同様にして、実施
例7の靴を得た。
【0040】[実施例8]高硬度部を太幅としてその数
を6箇所とし、各低硬度部を細幅としてその数を5箇所
とし、高硬度部の面積比率を80%とし、低硬度部の面
積比率を20%とした他は実施例1と同様にして、実施
例8の靴を得た。
【0041】[実施例9]図4に示されるような、超高
硬度部を備えたアウトソールとした他は実施例1と同様
にして、実施例9の靴を得た。この超高硬度部の硬度
は、シリカの配合量の増量によって達成されている。各
部の硬度と面積比率とが、下記の表1及び表2に示され
ている。
【0042】[実施例10]図5に示されるような、超
高硬度部を備えたアウトソールとした他は実施例1と同
様にして、実施例10の靴を得た。この超高硬度部の硬
度は、シリカの配合量の増量によって達成されている。
各部の硬度と面積比率とが、下記の表1及び表2に示さ
れている。
【0043】[官能評価]5名のテスターに、各実施例
及び各比較例の靴を着用させ、グリップ性、屈曲性、安
定性及び突き上げ感について、「1」から「5」の5段
階で評価させた。グリップ性の評価では、芝生上の歩行
で滑りにくいものを「5」とし、滑りやすいものを
「1」とした。屈曲性の強化では、足で地面を蹴ったと
きに屈曲しやすいものを「5」とし、屈曲しにくいもの
を「1」とした。安定性の評価では、コンクリート上の
歩行で安定感があるものを「5」とし、安定感がないも
のを「1」とした。突き上げ感の評価では、コンクリー
ト上の歩行で突き上げ感が少ないものを「5」とし、突
き上げ感が大きいものを「1」とした。これらの結果
が、下記の表1及び表2に示されている。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】表1及び表2において、各比較例の靴は、
いずれかの評価項目が4.0未満となっている。これに
対し、各実施例の靴は、全ての評価項目において4.0
以上となっている。このことから、本発明の優位性が確
認される。
【0047】
【発明の効果】以上説明されたように、本発明の靴はグ
リップ性と屈曲性との両方に優れた、履き心地のよいも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかるアウトソ
ールが示された断面図である。
【図2】図2は、図1のアウトソールが示された底面図
である。
【図3】図3は、図1及び図2のアウトソールが示され
た模式的拡大断面図である。
【図4】図4は、本発明の他の実施形態にかかるアウト
ソールが示された底面図である。
【図5】図5は、本発明のさらに他の実施形態にかかる
アウトソールが示された底面図である。
【符号の説明】
1、11、19・・・アウトソール 3・・・筋山 5・・・筋溝 7、13、21・・・高硬度部 9、15、23・・・低硬度部 17、25・・・超高硬度部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイプAのデュロメーターで測定された
    硬度が75以上100以下である高硬度部と、タイプA
    のデュロメーターで測定された硬度が50以上75未満
    である低硬度部とを備えており、この高硬度部の平均硬
    度が低硬度部の平均硬度の1.07倍以上2.00倍以
    下であるアウトソール。
  2. 【請求項2】 上記高硬度部が底面に占める面積比率が
    10%以上90%以下であり、低硬度部が底面に占める
    面積比率が10%以上90%以下である請求項1に記載
    のアウトソール。
  3. 【請求項3】上記高硬度部が底面に占める面積比率と低
    硬度部が底面に占める面積比率との合計が80%以上で
    ある請求項1又は請求項2に記載のアウトソール。
  4. 【請求項4】 上記高硬度部の底面に突出部が存在する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアウトソ
    ール。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
    記載のアウトソールを備えた靴。
JP2000139509A 2000-05-12 2000-05-12 アウトソール及びこれを備えた靴 Pending JP2001314203A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000139509A JP2001314203A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 アウトソール及びこれを備えた靴
US09/835,556 US20020017038A1 (en) 2000-05-12 2001-04-17 Shoe outsole

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000139509A JP2001314203A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 アウトソール及びこれを備えた靴

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001314203A true JP2001314203A (ja) 2001-11-13

Family

ID=18646938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000139509A Pending JP2001314203A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 アウトソール及びこれを備えた靴

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20020017038A1 (ja)
JP (1) JP2001314203A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010264265A (ja) * 2003-07-01 2010-11-25 Nike Inc 運動競技用シューズ

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6625454B1 (en) 2000-08-04 2003-09-23 Wireless Valley Communications, Inc. Method and system for designing or deploying a communications network which considers frequency dependent effects
US6973622B1 (en) 2000-09-25 2005-12-06 Wireless Valley Communications, Inc. System and method for design, tracking, measurement, prediction and optimization of data communication networks
KR100652012B1 (ko) * 2004-12-20 2006-11-30 코전트모션 주식회사 후방밸란스 워킹화
DE102006027924A1 (de) * 2006-06-14 2007-12-20 Pirmin Vlaho Schuh zur Fußbedienung der Baßtrommel eines Schlagzeugs sowie Schuh zur Fußbedienung der Hi-Hat eines Schlagzeugs
US8161665B2 (en) * 2008-07-15 2012-04-24 Wolverine World Wide, Inc. Impact absorbing material
US8322049B2 (en) 2010-07-30 2012-12-04 Nike, Inc. Wear-resistant outsole
US20160302957A1 (en) * 2011-04-07 2016-10-20 Ortho Systems D/B/A Ovation Medical Orthopedic walker boot having an outer sole formed from multiple materials
US10219582B2 (en) 2011-10-10 2019-03-05 Tbl Licensing Llc Protection devices for use in shoes or other products
CN103945720B (zh) 2011-10-10 2016-05-25 Tbl许可有限公司 用于鞋类制品的缓冲支撑系统和鞋
US20150359294A1 (en) * 2014-06-17 2015-12-17 Nike, Inc. Multi-Rubber Outsole
USD838455S1 (en) 2016-11-17 2019-01-22 Tbl Licensing Llc Shoe upper
US10716359B2 (en) 2018-01-23 2020-07-21 Nike, Inc. Sole structure for article of footwear
TWI789574B (zh) * 2019-03-01 2023-01-11 荷蘭商耐克創新有限合夥公司 具有中足可撓性的鞋類物件
US11197513B2 (en) * 2021-04-05 2021-12-14 Massimo RINALDI Running shoe
US20230309649A1 (en) * 2022-03-31 2023-10-05 RCCI Group, Inc. Footwear

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010264265A (ja) * 2003-07-01 2010-11-25 Nike Inc 運動競技用シューズ
US8028442B2 (en) 2003-07-01 2011-10-04 Nike, Inc. Athletics shoe

Also Published As

Publication number Publication date
US20020017038A1 (en) 2002-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001314203A (ja) アウトソール及びこれを備えた靴
JP3959648B2 (ja) 耐滑性靴底
CN103384481B (zh) 具有并入板和室的鞋底结构的鞋类物品
US6793996B1 (en) Shoes
CN102342624B (zh) 耐磨损外底
US7047672B2 (en) Sole for article of footwear for sand surfaces
JP2019033797A (ja) シューズ
JP4709085B2 (ja) 中敷および中底
JPH05329005A (ja) 多重硬度靴底
JP4172798B2 (ja) 靴中敷き
JP2006175141A (ja) アウトソール及びこれを備えた靴
JP2003033202A (ja) アウトソール及びこれを備えた靴
JP3187084U (ja) 屈曲性爪先部を有するスポーツシューズ
JP4255698B2 (ja) テニスシューズ
JP3478373B2 (ja)
JP2002017403A (ja) アウトソール及びこれを備えた靴
JP2002355103A (ja) アウトソール及びこれを備えた靴
JP3001789B2 (ja)
TWI343792B (en) Article of footwear, sole assembly, tennis sole and process of preparing the same
CN113260272A (zh)
JP3338350B2 (ja) 履き物用アウトソール
JP2002300902A (ja) アウトソール及びこれを備えた靴
JP3666734B2 (ja) 靴底及びゴルフシューズ
JP2003204805A (ja) アウトソール及びゴルフ靴
JP2010017460A (ja) 靴底およびそれを用いた靴

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031028