JP2001313841A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
消する。 【解決手段】3原色に色分解されたカラー画像データ
C,M,Yの最小値min(C,M,Y)および最大値max
(C,M,Y)が、MINデータ検出部31およびMA
Xデータ検出部32によってそれぞれ検出される。これ
らと定数αとに基づき、彩度情報ciが、ci=max(C,
M,Y)−min(C,M,Y)−αとして求められる。定数αは、画
像読取部により無彩色画像を読み取ったときのmax(C,M,
Y)−min(C,M,Y)の値にほぼ等しく設定される。したがっ
て、無彩色画像に対しては、ci=0になる。
Description
ル複写機などに適用される画像処理装置に関する。
ル複写機では、照明されたカラー原稿からの反射光を赤
(R)、緑(G)、青(B)の色分解フィルタを通してCCD
等の光電変換素子で受光することにより、赤(R)成分、
緑(G)成分および青(B)成分の光強度に比例した受光信
号R,G,Bに色分解し、ディジタル値にA/D変換し
た後、濃度に比例したカラー画像データであるシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)に濃度変換する画像
読取部を備えている。得られたカラー画像データC,
M,Yを用いて黒データkを生成する黒生成処理が行わ
れ、生成された黒データkを用いて下色除去(UCR:Un
der Color Removal)による色補正処理が行われる。
行い、カラー画像データC,M,Yの一部を黒データに
置き換えることによって、カラートナーの消費量の低減
およびシャドー部や文字等の再現性の向上を図ってい
る。また、黒のトナーを用いることにより、無彩色の表
現を良好に行うことができ、画像のコントラストを向上
することができる。また、グレーの画像を黒色の一色で
表現することができるので、グレーの画像の表現の安定
性を維持することができる。さらに、カラートナーに比
較して黒色のトナーは安価なので、カラートナーを節約
することができ、これによりランニングコストを抑える
ことができるというメリットもある。
ときの色が黒であるので、黒データKは、カラー画像デ
ータC,M,Yの最小値min(C,M,Y)を判別し、下
記(1)式により求められる。Aは、UCR率と呼ばれ、
一定の値に設定される。 K=A・min(C,M,Y) ・・・・・・(1) ところが、この一般的な下色除去では、画像の無彩色部
(とくに尖鋭性の必要な文字部分)において、カラート
ナーのために滲みが生じたり、有彩色の部分(とくに緑
色の部分やざらつきの目立つ肌色の部分)において過大
な黒データKが設定されるために、いわゆるざらつき感
が生じたり、彩度が減少したりする場合がある。
233928号公報には、有彩色部と無彩色部とでUC
R率を異ならせて設定するための方法が開示されてい
る。この先行技術では、下記(2)式により、黒データK
が定められる。
り、カラー画像データC,M,Yの最大値max(C,
M,Y)と最小値min(C,M,Y)との差が大きくなる
有彩色部では、過剰の黒トナーが用いられることを防止
することができる。その一方で、最大値max(C,M,
Y)と最小値min(C,M,Y)との差が小さくなる無彩
色部では、大きなUCR率A(上記(2)式の[]内の部
分)が設定されることになる。これにより、有彩色部お
よび無彩色部において、適切なUCR率Aを設定するこ
とができる。
取画素は、RGBの各色の感度が必ずしも等しくない。
そのため、無彩色の画像を読み込んだ場合であっても、
最大値max(C,M,Y)と最小値min(C,M,Y)との
差が0とならない場合がある。この場合には、当該画素
が無彩色で再生されないことになる。具体的には、文字
などの細線部において、いわゆる色ずれが生じることに
なる。
読取誤差の影響を補償して、色ずれを防止することがで
きる画像処理装置を提供することである。
目的を達成するための請求項1記載の発明は、入力画像
の画素毎に複数色に色分解された画像データに対して処
理を行う画像処理装置であって、複数色の画像データの
うちの最大値maxを検出する最大値検出手段(32)
と、上記複数色の画像データのうちの最小値minを検出
する最小値検出手段(31)と、彩度情報ciを、ci
=max−min−α(ただしαは正の定数。)により求める
彩度検出手段(33)と、上記彩度情報ciを用いて黒
出力値Bkを生成する黒生成手段(34,35,36,
37)とを含むことを特徴とする画像処理装置である。
は、後述の実施形態における対応構成要素の符号を表
す。以下、この項において同じ。上記定数αの値は、請
求項2に記載されているように、無彩色画像を画像読取
手段(1)で読み込んだときの最大値maxと最小値minと
の差にほぼ等しく設定されていることが好ましい。この
発明では、画像読取手段により各画素を色分解して読み
取るときに生じる色ずれを補償することができる。無彩
色画像を画像読取手段で読み取った場合に、max−minは
必ずしも零になるとは限らない。このような場合には、
とくに文字部などの黒色細線部に色滲みが生じる。この
発明では、無彩色部において彩度情報ciを零にするこ
とができるので、適切な黒データKを生成することがで
きるから、色ずれを効果的に防ぐことができる。
ータに基づいて、色再現範囲rを求める色再現範囲検出
手段(32A)をさらに含んでいてもよい、この場合
に、上記黒生成手段は、下記(A)式で表される彩度パ
ラメータcを用いて黒出力値Bkを生成するものであっ
てもよい。 c=ci/(r・β) ・・・・・・(A) ただし、βは定数である。
範囲rで除算され、これにより求められた彩度パラメー
タcを用いて黒生成処理が行われる。色再現範囲rは、
たとえば、複数色の画像データのうちの最大値maxで表
すことができる。すなわち、色再現範囲rは、高濃度領
域では大きな値をとり、低濃度領域では小さな値をと
る。したがって、低濃度領域では、上記(A)式の分母
の値が小さくなる。そのため、低濃度領域においては、
(A)式の分子の値が小さい場合であっても、彩度パラ
メータcは比較的大きな値をとることができる。
パラメータcは、注目している領域における濃度(色再
現範囲)に応じた適切な値を有することができる。これ
により、良好な黒生成処理が可能になる。具体的には、
カラー画像中の有彩色のハイライト部に黒が過度に混入
されることがなくなり、鮮やかな色再現が可能になる。
色再現範囲検出手段は、r=maxにより色再現範囲rを
求めるものであってもよく、また、r=max−αにより
色再現範囲rを求めるものであってもよい。
る彩度パラメータcを用いて黒出力値Bkを生成するも
のであることが好ましい。 c=ci/β ・・・・・・(B) ただし、βは定数である。この構成においても、画像読
取手段における読取誤差に起因する色ずれを効果的に抑
制できる。
従って黒データKを求める手段(35,36)を含み、
この黒データKに基づいて黒出力値Bkを生成するもの
であることをが好ましい。 K=(b−a・c)・min ・・・・・・(C) ただし、a,bは正の定数である。上記(A)式または
(B)式により求められる彩度パラメータcは、無彩色
部では小さく、有彩色部では大きくなる。したがって、
上記(C)式により求められる黒データKは、無彩色部
では大きく、有彩色部では小さな値をとる。これによ
り、有彩色部における黒の混入を防ぎつつ、無彩色部で
は大きな黒データKを設定することができる。これによ
り、黒色部を良好に再現できる。
て黒出力値Bkを出力する黒出力値テーブル(37)を
含む構成により実現してもよい。また、彩度パラメータ
cを入力としてUCR率A(=b−a・c)を出力する
UCR率テーブル(35)を用いてもよい。むろん、テ
ーブルを用いる代わりに、上記(C)式に対応した演算
を行うこととしてもよい。また、この発明の画像処理装
置は、黒データKに基づいて、カラー画像データから無
彩色成分に相当するデータを減じる下色除去処理を行
い、補正されたカラー画像データを出力する色補正手段
(24)をさらに含むことが好ましい。
ラメータcを上記(C)式に適用して黒データKを求め
る場合には、この黒データKは、有彩色の低濃度領域に
おいても適切な値を有することができる。したがって、
この黒データKに基づいて下色除去処理を行うことによ
って、有彩色の低濃度領域における下色除去処理を適切
に行うことができ、鮮やかな色再現が可能になる。上記
カラー画像データは、3原色に色分解されたものであっ
てもよい。
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態に係る画像処理装置が適用されるカラー
ディジタル複写機の電気的構成を示すブロック図であ
る。このカラーディジタル複写機は、画像読取部1、画
像処理部2、レーザ光出力部3および像形成部4を備え
ている。
照明する図略の照明手段と、光電変換部11と、濃度変
換部12とを備え、カラー原稿を読み取ってカラー画像
データC,M,Yを出力するものである。画像処理部2
は、入力処理部21と、画像種類判別部22と、黒生成
処理部23と、色補正処理部24と、出力色選択部25
と、変倍処理部26と、空間フィルタ部27と、階調処
理部28と、出力制御部29とを備え、画像読取部1で
得られたカラー画像データC,M,Yに対して後述する
所定の処理を施すものである。
処理が施されたカラー画像データに応じてレーザ光を予
め帯電された像形成部4の感光体に照射し、感光体表面
に静電潜像を形成させるものである。像形成部4は、図
略の感光体、現像装置、転写紙搬送装置および定着装置
などを備え、感光体表面に各カラー毎に形成された静電
潜像を、順次シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー
(Y)のカラートナーおよびブラック(Bk)のトナーを用
いて現像して感光体まで搬送された転写紙に転写し、4
色のトナーが転写されて形成された転写トナー像を転写
紙上に定着させるものである。
状に配列された多数のCCDなどからなり、それぞれ照
明されたカラー原稿の微小領域(以下、「画素」とい
う。)からの反射光を受光する光電変換素子と、上記反
射光の光路上に配設され、加法混色における3原色であ
る赤(R)、緑(G)、青(B)に色分解するR,G,Bフィ
ルタと、A/D変換器とを備え、赤(R)成分、緑(G)成
分および青(B)成分の光強度に比例した3原色のアナロ
グカラー画像信号に光電変換するとともに、このアナロ
グカラー画像信号を所定ビット数(本実施形態では8ビ
ット)のディジタルのカラー画像データR,G,Bに変
換するものである。
G,Bをそれぞれの補色であるシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、すなわち減法混色における3原色
の濃度に比例したカラー画像データC,M,Yに変換す
るものである。画像処理部2の入力処理部21は、各カ
ラー画像データC,M,Yを伝送する際の基準クロック
周波数の周波数変換などの処理を施すもので、これによ
って画像読取部1における基準クロック周波数と画像処
理部2における基準クロック周波数との差を吸収してい
る。
た後、カラー画像データC,M,YをそれぞれFIFO
(First In First Out)メモリM1,M2,M3に格納す
るものである。画像種類判別部22は、複数ライン分の
カラー画像データを保持可能なラインメモリ221を備
え、FIFOメモリM1,M2,M3に格納された複数
ラインの各カラー画像データC,M,Yを読み取ってラ
インメモリ221に格納するとともに、このラインメモ
リ221に格納された複数ラインのカラー画像データを
用いて、注目するカラー画像データが文字領域、写真領
域または網点領域のいずれの領域に属するカラー画像デ
ータであるかを判別するものである。
平8−149298号公報などに記載の公知の手法を用
いて行っており、判別結果を、黒生成処理部23、色補
正処理部24、変倍処理部26、空間フィルタ部27、
階調処理部28および出力制御部29に送出している。
また、画像種類判別部22は、FIFOメモリM1,M
2,M3に格納された同一画素のカラー画像データC,
M,Yを同期して読み取り、黒生成処理部23に送出す
る。
C,M,Yを用いて黒の画像データBkを生成するもの
で、色補正処理部24は、黒の画像データBkに対応す
るグレー成分のデータを減じることにより各カラー画像
データC,M,Yを補正するものである。出力色選択部
25は、画像データC,M,Y,Bkのうちの1つの画
像データを選択して出力するものである。変倍処理部2
6は、選択された画像データを設定倍率などに応じて拡
大または縮小等の処理を施す。
2による判別結果に応じてエッジ強調処理や平滑処理等
の公知のフィルタ処理を施すもので、文字領域であれば
エッジ強調処理、写真領域および網点領域であれば平滑
処理が施される。階調処理部28は、ディザ処理や多値
ディザ処理などの公知の中間調処理を施すものである。
出力制御部29は、階調処理部28から送出される画像
データに応じて、レーザ光出力部3のレーザ光の発光制
御を行うものである。
理部24の構成を示すブロック図である。黒生成処理部
23は、ロジック回路により構成され、同一画素のカラ
ー画像データC,M,Yを比較し、それらのうちの最小
値min(C,M,Y)を判別して抽出するMINデータ検
出部31と、同じく同一画素のカラー画像データC,
M,Yを比較し、それらのうちの最大値max(C,M,
Y)を判別して抽出するMAXデータ検出部32とを備
えている。MINデータ検出部31が送出する最小値mi
n(C,M,Y)とMAXデータ検出部32が送出する最
大値max(C,M,Y)とは、彩度検出部33に入力され
るようになっている。
Y)から最小値min(C,M,Y)を減じ、さらに定数α
(α>0)を減じる減算器によって構成されており、彩
度情報ci(=max(C,M,Y)−min(C,M,Y)−α)を出力す
る。検出された彩度情報ciは、彩度パラメータ演算部
34に入力されるようになっている。この彩度パラメー
タ演算部34には、さらに、MAXデータ検出部32か
らの最大値max(C,M,Y)から上記の定数αを減じる
ことによって、色再現範囲r(=max(C,M,Y)−min(C,M,
Y)−α)を求める色再現範囲検出部32Aから、当該色
再現範囲rが与えられている。
無彩色画像を読み込み、このときに得られる最大値max
(C,M,Y)と最小値min(C,M,Y)との差に等し
く設定されている。すなわち、画像読取部1の読取誤差
を補償する値とされている。彩度パラメータ演算部34
は、下記(3)式に従って、彩度パラメータcを演算す
る。
えられる領域種別情報に応じた適切な値に設定されるよ
うになっている。彩度パラメータ演算部34によって演
算された彩度パラメータcは、UCR率テーブル35に
入力される。このUCR率テーブル35は、彩度パラメ
ータCの各値に対応したUCR率Aを記憶したテーブル
である。このUCR率テーブル35から出力されるUC
R率Aは、乗算器36に与えられるようになっている。
この乗算器36には、MINデータ検出部31から最小
値min(C,M,Y)が入力される。そして、この乗算器
36において、UCR率Aと最小値min(C,M,Y)と
を乗じることによって、黒データK(=A・min(C,M,
Y))が生成される。この黒データKは、黒出力値Bkを
生成するためのBkテーブル37に与えられる。Bkテ
ーブル37は、黒データKの各値に対応した適切な黒出
力値Bkを格納したテーブルである。
ち、MINデータ検出部31、MAXデータ検出部3
2、彩度検出部33、色再現範囲検出部32A、彩度パ
ラメータ演算部34、UCR率テーブル35、乗算器3
6およびBkテーブル37が、黒生成処理部23を構成
している。図3は、UCR率テーブル35の内容を説明
するための図である。この図3には、0ないし255の
8ビットデータにより表される彩度パラメータcに対応
するUCR率Aが百分率で表されている。すなわち、実
際には、彩度パラメータ演算部34は、上記(3)式によ
り表される彩度パラメータcに255を乗じた値を彩度
パラメータcとしてUCR率テーブル35に与えるUC
R率テーブル35は、0ないし30の彩度パラメータc
に対しては、UCR率Aを一律に100%に設定する。
そして、30を超える彩度パラメータcに対しては、A
=b−a・c(a,bは定数であり、a,b>0であ
る。)の直線に従ってUCR率Aを設定するようになっ
ている。これにより、人物の写真画像において、髪の毛
の生え際に擬似輪郭が生じることを防止するとともに、
肌色の部分に黒トナーが過剰に混入することを防止して
いる。この後者の効果は、特に、彩度パラメータc=1
00においてUCR率Aが0%となるように上記の直線
を設定することによって実現されている。
るための図である。Bkテーブル37は、文字領域、写
真領域および網点領域に対応して3つ設けられていて、
画像種類判別部22からの判別結果に応じて、いずれか
のテーブルが選択されて用いられるようになっている。
ただし、図4には、それらのうちの1つの内容のみが例
示されている。この図4から理解されるように、黒出力
値Bkは、黒データKにほぼ比例する値とされている。
は、黒生成処理部23から黒データKが与えるようにな
っている。そして、色補正処理部24は、黒データKに
基づいてカラー画像データC,M,Yから除去すべき無
彩色成分のデータを定めるためのUCRテーブル41を
備えている。このUCRテーブル41は、文字領域、写
真領域および網点領域に対応して3つ設けられている。
この3つのUCRテーブル41のうちのいずれかが、画
像種類判別部22から与えられる画像種類情報に基づい
て選択されて用いられる。
するための図である。UCRテーブル41は、黒データ
Kが増大するに従って大きなUCR量(下色除去量)が
設定される内容になっている。Bkテーブル37とUC
Rテーブル41とを個別に備えることによって、黒出力
値Bkの生成と、カラー画像データC,M,YからのU
CR量とを独立に定めることができる。これにより、U
CR量が少ない場合であっても、比較的大きな黒出力値
Bkを設定することができる。
は、Cデータ生成部42、Mデータ生成部43およびY
データ生成部44にそれぞれ与えられる。Cデータ生成
部42は、カラー画像データCからUCR量を減じるこ
とによって、下色除去処理補正が行われた後のカラー画
像データC′を出力する。同じく、Mデータ生成部43
およびYデータ生成部44は、カラー画像データM,Y
からUCR量をそれぞれ減じることによって、下色除去
処理が行われたカラー画像データM′,Y′をそれぞれ
出力する。これらのカラー画像データC′,M′,Y′
およびBkテーブル37からの黒出力値Bkは、出力色
選択部25に与えられるようになっている。
度パラメータcが、彩度情報ci=max(C,M,Y)−
min(C,M,Y)−αを色再現範囲rに相当する最大値
max(C,M,Y)−αで除算することによって求められ
る。この彩度パラメータcの値は、カラー画像中のハイ
ライト部のような低濃度領域においても、その値が小さ
くなりすぎることがない。すなわち、低濃度領域では、
最大値max(C,M,Y)が小さな値となるので、max
(C,M,Y)−min(C,M,Y)が小さな値となる場
合であっても、彩度パラメータcは全体として比較的大
きな値を有することができる。
UCR率Aが比較的大きな値をとることになるから(図
4参照)、このような領域に多くの黒が混入することを
防止できる。その一方で、無彩色部においては、彩度パ
ラメータcが小さな値を有することになるので、UCR
率Aが大きくなる。これにより、文字等の表現を良好に
行うことができ、かつ、カラートナーを効果的に節約す
ることができる。また、上記(3)式により求められる彩
度パラメータcは、無彩色画像を読み込んだときに、そ
の分子が0となる。これにより、画像読取部1の入力誤
差によらずに、色ずれの問題を解消することができる。
すなわち、無彩色部においては、彩度パラメータcが0
になるので、黒データKが最大の値(=min(C,M,
Y))をとることができ、これにより、たとえば無彩色
部を黒のトナーのみで再生することができる。これによ
り、黒色文字などの細線部を良好に再生することができ
るようになる。
したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、上述の実施形態では、彩度情報ciを色再現
範囲rで除することによって彩度パラメータcを求めて
いるが、この彩度パラメータcを下記(4)式により求め
ることとしても、画像読取部1の読取誤差を補償して、
色ずれの問題を克服できる。 c=ci/β ・・・・・・(4) また、上述の実施形態では、彩度パラメータcを入力と
してUCR率Aを出力するUCR率テーブル35を用い
ているが、このUCR率テーブル35を用いる代わり
に、下記(5)式の演算を行ってUCR率Aを定めるよう
にしてもよい。
下の範囲では、UCR率Aを一律に100%としている
が、彩度パラメータcが小さな値の範囲においても、そ
の増加とともにUCR率が減少するようにしてもよい。
すなわち、たとえば、彩度パラメータcの値が30以下
の場合でも、下記(6)式に従ってUCR率Aを定めるよ
うにしてもよい。
で種々の設計変更を施すことが可能である。
されるカラーディジタル複写機の電気的構成を示すブロ
ック図である。
ブロック図である。
ある。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】入力画像の画素毎に複数色に色分解された
画像データに対して処理を行う画像処理装置であって、 複数色の画像データのうちの最大値maxを検出する最大
値検出手段と、 上記複数色の画像データのうちの最小値minを検出する
最小値検出手段と、 彩度情報ciを、ci=max−min−α(ただしαは正の
定数。)により求める彩度検出手段と、 上記彩度情報ciを用いて黒出力値Bkを生成する黒生
成手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】上記定数αの値が、無彩色画像を画像読取
手段で読み込んだときの最大値maxと最小値minとの差に
ほぼ等しく設定されていることを特徴とする請求項1記
載の画像処理装置。
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