JP2001313496A - 電子回路ユニットにおける混成集積回路の実装方法及び実装装置 - Google Patents

電子回路ユニットにおける混成集積回路の実装方法及び実装装置

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JP2001313496A JP2000130308A JP2000130308A JP2001313496A JP 2001313496 A JP2001313496 A JP 2001313496A JP 2000130308 A JP2000130308 A JP 2000130308A JP 2000130308 A JP2000130308 A JP 2000130308A JP 2001313496 A JP2001313496 A JP 2001313496A
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  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の混成集積回路をヒートシンク上に実
装するにあたっての位置精度の向上を図る。 【解決手段】 ヒートシンク24に複数の混成集積回路
14を実装した状態でプリント基板上のコネクタの近傍
に実装し、ヒートシンク24を筐体に熱的に接続してE
CUを構成する。混成集積回路14を、セラミック基板
18上に、パワートランジスタ19やチップコンデンサ
22等を実装し、クリップ23を接続して構成する
((a)〜(c))。チップコンデンサ22のうち対角
部に位置する2個のものを、位置決め用部品とする。ヒ
ートシンク24に接着剤28を塗布し((d),
(e))、複数個の混成集積回路14を仮搭載する
(f)。この後、前記位置決め用部品22に対応した位
置決め部30を有する位置補正用治具29により、各位
置決め用部品22の位置を整列状態に揃えるように混成
集積回路14全体を位置補正し(g)、その後接着剤2
8を硬化させる(h)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の混成集積
回路を、放熱用のヒートシンクの表面に並べて搭載した
状態で備える電子回路ユニットにおける混成集積回路の
実装方法及び実装装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば自動車に搭載さ
れるエンジンECU等の電子回路ユニットは、電子部品
が実装された回路基板を、保護用の筐体内に収納して構
成されている。この場合、回路基板上に実装される電子
部品には、パワートランジスタ等の消費電力の大きな
(発熱の大きな)大電力部品があり、その発熱が自身あ
るいは比較的熱に弱いマイコン等の他の電子部品に悪影
響を与えないような放熱構造が必要となる。ちなみに、
一例をあげると、大電力半導体素子の耐熱温度が150
℃であるのに対し、制御回路に使用されるマイコンのよ
うな半導体素子の動作保証温度は110℃となってい
る。
【0003】図12は、従来の電子回路ユニット(EC
U)の構成を概略的に示している。即ち、筐体(ケー
ス)1は、例えばアルミニウム等の熱伝導性の良い材料
から、薄形の矩形箱状に構成され、この筐体1の内部に
は、図示しないマイコン等を実装したプリント基板2が
配設されていると共に、そのプリント基板2上に、筐体
1の一側壁部(図で左辺部)に位置するように、外部と
の接続用のコネクタ3が設けられている。そして、大電
力部品である複数個のパワートランジスタ(モールドI
C)4は、背面側に例えばアルミニウム製のヒートシン
ク5が取付けられ、その状態で筐体1内の残り3辺部の
内側壁部に沿って接着又はねじ止めにより配設されてい
る。これにより、パワートランジスタ4から発生する熱
が、ヒートシンク5を介して筐体1に伝達され、筐体1
の外部に放熱されるようになっている。
【0004】ところで、近年の自動車の環境対策や高度
情報化対応等の機能向上の要求に伴い、ECUに搭載さ
れる回路規模は大きくなってきている。その一方、EC
Uの小形化,軽量化も求められている。ところが、上記
従来のものでは、各パワートランジスタ4のパッケージ
が比較的大形となっていると共に、放熱のため個々のパ
ワートランジスタ4を筐体1の内側壁部に配設する構成
であるため、パワートランジスタ4からコネクタ3まで
の距離が遠く、プリント基板2上に形成される比較的太
い配線が長くなって配線に要する面積が大きくなり、こ
の結果、実装密度が小さくなって全体が大形化する不具
合がある。
【0005】そこで、上記のような欠点を解消すべく、
本出願人において、VICPと称される構造のものが開
発されてきている。このVICPにおいては、セラミッ
ク基板上に、パワートランジスタ等の大電力部品やチッ
プコンデンサ、厚膜抵抗体などを組込んだ混成集積回路
(HIC)を、機能毎に複数個設け、それら複数個の混
成集積回路を、1個の大形(長尺)のヒートシンクに搭
載し、そのヒートシンクを筐体に熱的に接続する構成と
されている。
【0006】これによれば、大電力部品の発熱がヒート
シンクを介して筐体から良好に放熱されるようになり、
放熱効果に優れると共に、混成集積回路としたことによ
る小形化に加えて、混成集積回路をコネクタの近傍に配
置することが可能となって配線に要する面積が格段に少
なくなることにより、小形化を達成することができるの
である。
【0007】しかしながら、上記したような、複数個の
混成集積回路をヒートシンク上に搭載するようにしたも
のにおいても、次の点で改善の余地が残されていた。即
ち、混成集積回路は、セラミック基板の縁部に設けられ
たクリップを、プリント基板のスルーホールに挿入して
はんだ付けすることにより、電気的接続が図られるので
あるが、複数個の混成集積回路は、ヒートシンクに対
し、セラミック基板の外形(エッジ部)で位置合せした
状態で接着される。
【0008】ところが、この種のセラミック基板は、多
連シートを個々に分割することにより得られるため、ば
りや欠けが生ずることも多く、外形寸法公差が比較的大
きくなり、実装時の位置決め精度に劣るものとなってい
た。このため、各混成集積回路のクリップとプリント基
板のスルーホールとの間の整合状態が得られず、接続不
良や、クリップの曲り変形等を招いてしまう虞があっ
た。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、複数個の混成集積回路をヒートシンク
上に実装するにあたっての位置精度の向上を図ることが
できる電子回路ユニットにおける混成集積回路の実装方
法及び実装装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】セラミック基板のような
基板に複数の部品を実装して構成される混成集積回路に
おいては、基板の外形の寸法公差が比較的大きくなる。
これに対し、混成集積回路の基板に対する部品の実装
は、一般的に高精度チップマウンタにより行なわれる
が、その際の部品実装精度は、十分に高いものとなって
いる。具体例を上げれば、基板外形寸法公差が、約±
0.4mmであるのに対し、部品実装精度は、約±0.1
mmとなっている。本発明者は、このように、混成集積回
路の基板の外観寸法精度よりも、基板に対する部品実装
精度の方が高いことに着目し、本発明を成し遂げたので
ある。
【0011】即ち、本発明の請求項1の電子回路ユニッ
トにおける混成集積回路の実装方法は、複数個の混成集
積回路をヒートシンク上にずれ移動可能な状態に仮搭載
する仮搭載工程と、仮搭載された複数個の混成集積回路
の搭載位置を補正して整合状態とさせる位置合せ工程と
を含み、前記位置合せ工程は、各混成集積回路上に実装
された所定の位置決め用部品に対し、それら各位置決め
用部品に当接可能な複数の位置決め部を有する位置補正
用治具を被せるように配置し、それら位置決め部になら
わせるようにそれら各位置決め用部品を整列させること
により行なわれるところに特徴を有する。
【0012】これによれば、位置合せ工程において、ヒ
ートシンク上に仮搭載された複数個の混成集積回路が、
整合状態となるように位置補正されるのであるが、その
位置補正は、位置補正用治具の各位置決め部と、各混成
集積回路上の各位置決め用部品との間で行なわれるよう
になる。このとき、ヒートシンクに対する複数個の混成
集積回路の位置合せが、混成集積回路の基板の外形では
なく、位置精度の高い位置決め用部品間で行なわれるの
で、混成集積回路の実装位置の精度の向上を図ることが
できるようになる。尚、仮搭載工程における混成集積回
路の位置決めは、基板の外形で行なうなど、比較的ラフ
な状態で行なうことができる。
【0013】この場合、前記位置決め用部品を、1個の
混成集積回路に2個以上設けるようにすれば、より効果
的となる(請求項2の発明)。これによれば、1個の位
置決め用部品にて位置合せを行なう場合に比較して、位
置合せ精度を高めることができると共に、混成集積回路
の斜め方向のずれを補正する場合でも、1個の位置決め
用部品に応力が集中するといったことを防止できる。
【0014】また、混成集積回路を構成しているチップ
部品を、位置決め用部品として兼用させることができ
(請求項3の発明)、これにより、混成集積回路に位置
合せ用の特別な構造を付加する必要がなくなる。あるい
は、混成集積回路の基板上に専用の位置決め用の部品を
実装するようにしても良く(請求項4の発明)、これに
より、位置決め用部品の形状等を任意のものとすること
ができる。
【0015】前記位置補正用治具の位置決め部を、位置
決め用部品に縦方向(前後方向)から当接する壁部と、
横方向(左右方向)から当接する壁部とを有して構成す
ることができる(請求項5の発明)。これによれば、位
置決め用部品ひいては混成集積回路の前後及び左右方向
の双方について、良好な位置合せ(位置補正)を行なう
ことができる。
【0016】このとき、位置合せ工程を、その位置補正
用治具を縦方向及び横方向に動かすことにより行なうよ
うにすれば(請求項6の発明)、混成集積回路の縦方向
(前後方向)及び横方向(左右方向)の位置ずれを補正
することができる。さらには、その位置補正用治具を縦
方向及び横方向に動かすことを、複数回繰返して行なう
ようにしても良く(請求項7の発明)、これによれば、
きめ細かく位置補正を行なうことができ、位置合せ精度
のより一層の向上を図ることができる。
【0017】位置補正用治具の位置決め部を、位置決め
用部品に内接可能な円形壁部を有して構成し、位置合せ
工程において、その位置補正用治具を円運動させるよう
にしても良く(請求項8の発明)、これにより、円運動
の中心部へ収束するように位置補正が行なわれるように
なり、良好な位置合せを行なうことができる。
【0018】あるいは、位置決め部及び位置決め用部品
の少なくとも一方を、テーパ状壁部を有して構成し、位
置決め部及び位置決め用部品の他方を、そのテーパ状壁
部に沿って相対的にずれ移動させることにより位置合せ
を行なうようにすることもできる(請求項9の発明)。
これによれば、位置補正用治具を混成集積回路に対して
接近する方向に動かすだけの簡単な動作で、位置決め用
部品ひいては混成集積回路がテーパ状壁部に沿って相対
的にずれ移動することにより位置補正が行なわれるよう
になる。この場合、位置補正用治具又は混成集積回路側
に微細振動を加えるようにすれば(請求項10の発
明)、位置決め用部品ひいては混成集積回路の位置補正
をよりスムーズに行なわせることができるようになる。
【0019】本発明の請求項11の電子回路ユニットに
おける混成集積回路の実装装置は、複数個の混成集積回
路をその基板の外形を基準としてヒートシンク上にずれ
移動可能な状態に仮搭載する仮搭載装置と、仮搭載され
た複数個の混成集積回路の搭載位置を補正して整合状態
とさせる位置補正装置とを具備し、その位置補正装置
を、ヒートシンクの裏面側を支持するテーブルと、各混
成集積回路上に設けられた所定の位置決め用部品に当接
可能な複数の位置決め部を有する位置補正用治具と、こ
の位置補正用治具を移動させる駆動機構とを備え、各混
成集積回路に対し位置補正用治具を被せるように配置し
て、各位置決め部にならわせるように各位置決め用部品
を整列させるように構成したところに特徴を有する。
【0020】これによれば、位置合せ装置において、ヒ
ートシンク上に仮搭載された複数個の混成集積回路が、
整合状態となるように位置補正されるのであるが、その
位置補正は、位置補正用治具の各位置決め部と、各混成
集積回路上の各位置決め用部品との間で行なわれるよう
になる。このとき、ヒートシンクに対する複数個の混成
集積回路の位置合せが、混成集積回路の基板の外形では
なく、位置精度の高い位置決め用部品間で行なわれるの
で、混成集積回路の実装位置の精度の向上を図ることが
できるようになる。
【0021】この場合、位置補正用治具を、1個の混成
集積回路に対して2個以上の位置決め部を設けて構成す
れば、より効果的となる(請求項12の発明)。これに
よれば、混成集積回路の2か所以上で位置補正を行なう
ため、1個の位置決め部にて位置合せを行なう場合に比
較して、位置合せ精度を高めることができると共に、混
成集積回路の斜め方向のずれを補正する場合でも、1個
の位置決め用部品に応力が集中するといったことを防止
できる。
【0022】また、位置補正用治具の位置決め部を、位
置決め用部品に縦方向から当接する壁部と、横方向から
当接する壁部とを有して構成すると共に、駆動機構によ
り、その位置補正用治具を縦方向及び横方向に動かすよ
うに構成することができる(請求項13の発明)。これ
によれば、位置決め用部品ひいては混成集積回路の縦方
向(前後方向)及び横方向(左右方向)の双方につい
て、位置ずれを補正して、良好な位置合せを行なうこと
ができる。
【0023】位置補正用治具の位置決め部を、位置決め
用部品に内接可能な円形壁部を有して構成すると共に、
駆動機構により、その位置補正用治具を円運動させるよ
うにしても良く(請求項14の発明)、これにより、円
運動の中心部へ収束するように位置補正が行なわれるよ
うになり、良好な位置合せを行なうことができる。
【0024】あるいは、位置補正用治具の位置決め部
を、テーパ状壁部を有して構成し、駆動機構により、位
置補正用治具をテーブルに対して接離方向に移動させる
ことにより、テーパ状壁部を位置決め用部品のエッジ部
に押付けるように構成することもできる(請求項15の
発明)これによれば、位置補正用治具を混成集積回路に
対して接近する方向に動かすだけの簡単な動作で、位置
決め用部品ひいては混成集積回路がテーパ状壁部に沿っ
てずれ移動することにより位置補正が行なわれるように
なる。この場合、位置補正用治具又は混成集積回路側に
微細振動を加えるようにすれば(請求項16の発明)、
位置決め用部品ひいては混成集積回路の位置補正をより
スムーズに行なわせることができるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のエンジン
ECUに適用したいくつかの実施例について、図1ない
し図11を参照しながら説明する。 <第1の実施例>まず、本発明の第1の実施例(請求項
1,2,3,5,6,11,12,13に対応)につい
て、図1ないし図6を参照して述べる。
【0026】図5は、本実施例に係る電子回路ユニット
たるエンジンECU11の全体構成を概略的に示してい
る。このECU11は、例えばアルミニウム等の熱伝導
性の良い材料から、薄形の矩形箱状に構成された筐体
(ケース)12内に、メイン基板としてのプリント基板
13や、後述する複数個の混成集積回路(HIC)14
等を収容して構成される。尚、図示はしないが、筐体1
2の底部は、取外し可能な蓋から構成されている。
【0027】詳しい説明は省略するが、前記プリント基
板13には、図示しない配線パターンが形成されると共
に、マイコン15やロジックIC16等の多数個の電子
部品が実装され、前記混成集積回路14と併せて、エン
ジン制御に係る各種の機能を実現する制御回路が構成さ
れるようになっている。また、前記筐体12の背壁部に
は、開口部12aが形成されており、前記プリント基板
13上の後辺部には、その開口部12aの内側に位置し
て、外部との接続用のコネクタ17が配設されている。
【0028】前記混成集積回路14は、制御回路のうち
パワー部のような、パワートランジスタ等の消費電力の
大きな(発熱の大きな)大電力部品を含む回路からな
り、機能毎に複数個、例えば4個(図3では便宜上3個
のみ図示)が設けられる。図4や図1にも示すように、
この混成集積回路14は、配線パターン(図示せず)が
形成されたセラミック基板18上に、大電力部品たるパ
ワートランジスタ19や他の半導体素子20、厚膜抵抗
体21、チップコンデンサ22等の複数の部品を実装し
て構成されている。また、このセラミック基板18の下
辺部には、前記プリント基板13との電気的接続用の多
数本のクリップ23が設けられている。
【0029】そして、これら4個の混成集積回路14
は、例えばアルミニウム等の熱伝導性の良い材料からな
る1個の横長なヒートシンク24の表面(前面)に、横
方向に並べて例えば接着により搭載(実装)され、HI
C組立体25として構成されるようになっている。この
HIC組立体25における、ヒートシンク24に対する
混成集積回路14の実装方法及びそれに用いられる実装
装置については、後述する。このとき、本実施例では、
前記チップコンデンサ22のうち、セラミック基板18
のほぼ対角部(左上部及び右下部)に位置する2個のも
のが、位置決め用部品とされるようになっている。
【0030】このHIC組立体25は、前記プリント基
板13上の後部寄り部位(前記コネクタ17のすぐ前
部)に位置して左右方向に延びた状態に取付けられると
共に、前記ヒートシンク24が前記筐体12に熱的接続
状態に取付けられる。即ち、図6に示すように、前記ヒ
ートシンク24には、上下方向に貫通するねじ挿通孔2
4aが複数箇所に位置して形成されており、前記プリン
ト基板13には、それに対応する取付孔13aが形成さ
れている。また、前記筐体12の上壁部下面には、それ
に対応して取付部(ねじボス部)12bが一体に突設さ
れている。
【0031】HIC組立体25の取付けは、ねじ26
を、下方から前記取付孔13a及びねじ挿通孔24aを
通し、取付部12bに締付けることにより行なわれる。
そして、このとき、前記各混成集積回路14の各クリッ
プ23の先端部(下端部)が、プリント基板13に形成
されたスルーホールに挿入されて下面側から噴流はんだ
付けされ、よって各混成集積回路14がプリント基板1
3に電気的に接続されるようになっている。尚、図5に
のみ示すように、プリント基板13の上面側には、前記
各クリップ23のピッチを揃えるための整列板27が設
けられるようになっている。
【0032】このような構造により、大電力部品(パワ
ートランジスタ19)の発熱がセラミック基板18及び
ヒートシンク24を介して筐体12に伝達され、筐体1
2の外壁部から良好に放熱されるようになり、放熱効果
に優れ、プリント基板上のマイコン15等の部品を熱か
ら保護することができる。また、混成集積回路14とし
たことによる小形化に加えて、各混成集積回路14をコ
ネクタ17のごく近い位置に配設できるので、プリント
基板13上の大電流が流れる配線が短く済んで配線に要
する面積が格段に小さくなり、ECU11全体としての
小形化を図ることができるのである。
【0033】さて、詳しく図示はしないが、前記ヒート
シンク24に対して混成集積回路14を実装(搭載)す
るための、本実施例に係る実装装置は、前記ヒートシン
ク24の表面(上面)に接着剤28(図1(e)参照)
を塗布する接着剤塗布装置、そのヒートシンク24上に
前記各混成集積回路14を仮搭載(マウント)する仮搭
載装置、仮搭載された各混成集積回路14の搭載位置を
補正する位置補正装置、前記接着剤28を加熱硬化させ
る接着剤硬化装置等を具備して構成される。
【0034】そのうち仮搭載装置は、ヒートシンク24
上に、複数個の混成集積回路14を前記セラミック基板
18の外形(エッジ部)を位置合せ基準として、一定の
位置決め状態でマウントするようになっている。この場
合、ヒートシンク24上に塗布された接着剤28は、未
だ硬化していないので、マウントされた各混成集積回路
14はずれ移動可能な状態とされる。尚、この接着剤2
8としては、例えばシリコン系接着剤等の熱伝導性の良
い熱硬化性接着剤が用いられる。
【0035】そして、前記位置補正装置は、前記ヒート
シンク24が位置決め状態で載置されるテーブル、その
上部に配置される位置補正用治具29(図1〜図3参
照)、この位置補正用治具29をヒートシンク24(テ
ーブル)に対して接離方向(上下方向)に移動させる上
下移動機構、前記位置補正用治具29を縦(前後)方向
及び横(左右)方向に移動させる水平駆動機構等を備え
ている。
【0036】このとき、図2及び図3に示すように、前
記位置補正用治具29は、前記ヒートシンク24と同方
向に延びる基部29aの下面側に、前記各混成集積回路
14上に設けられた所定の位置決め用部品(各2個のチ
ップコンデンサ22)に対応した複数(この場合全部で
8個)の位置決め部30を有している。これら各位置決
め部30は、チップコンデンサ22の四辺部の前後左右
に間隔をもって位置される壁部30a,30b,30
c,30dから構成されている。
【0037】この位置補正用治具29が下降した状態で
は、位置決め部30が位置決め用部品であるチップコン
デンサ22に被さるように位置され、本実施例では、図
2(d)に示すように、チップコンデンサ22が正規の
位置にあるときには、4つの壁部30a〜30dとその
四辺部との間で、所定の間隔aをもった中心部に位置さ
れるようになっている。尚、本実施例では、前記間隔a
は、混成集積回路14のセラミック基板18の外形寸法
公差が±0.4mmであるのに対して、0.4mmに設定さ
れている。
【0038】これら各壁部30a,30b,30c,3
0dは、位置補正用治具29を縦(前後)方向及び横
(左右)方向に動かすことにより、チップコンデンサ2
2の側面部に水平方向から当接し、チップコンデンサ2
2を介して仮搭載された混成集積回路14をヒートシン
ク24に対してその方向に押してずれ移動させるように
なっており、もって、複数個の位置決め部30に倣わせ
るようにしてチップコンデンサ22間での位置合せが複
数の混成集積回路14にまたがって行なわれるようにな
っている。
【0039】これにて、後の作用説明にて述べるよう
に、実装装置により、ヒートシンク24上に接着剤28
を塗布する接着剤塗布工程、複数個の混成集積回路14
をヒートシンク24上にずれ移動可能な状態に仮搭載す
る仮搭載工程や、仮搭載された複数個の混成集積回路1
4の搭載位置を補正して整列状態とさせる位置合せ工
程、接着剤28を硬化させる接着剤硬化工程といった本
実施例の実装方法における各工程が順に連続的に実行さ
れるようになっているのである。
【0040】次に、上記構成の作用について、図1ない
し図3を主として参照しながら述べる。まず、前記混成
集積回路14の製造方法について、簡単に触れておく。
図1(a)に示すように、混成集積回路14を製造する
にあたっては、混成集積回路14(セラミック基板1
8)を複数個分とれる大きさを有する多連基板31が用
いられ、この多連基板31に対し、混成集積回路14複
数個分の配線パターン及び厚膜抵抗体21が、印刷,焼
成を繰返すことにより一括して形成される。この後、例
えばレーザ等により、多連基板31を後に個々に分割す
るための切れ目cが部分的に形成される。このように、
多連基板31上の印刷によって複数個分の配線や厚膜抵
抗体21を一括して精度良く形成できるので、効率の良
い作業を行なうことができる。
【0041】次いで、図1(b)に示すように、多連基
板31に対して、混成集積回路14を構成するパワート
ランジスタ19や半導体素子20、チップコンデンサ2
2等の部品が実装される。この部品実装は、例えば汎用
の高精度チップマウンタにより行なわれるのであるが、
多連基板31のパターン画像を取込んで部品実装位置の
位置決め基準とされ、このときの部品実装精度は、十分
に高いもの (例えば約±0.1mm)となっている。
【0042】そして、部品が実装された多連基板31
が、前記切れ目cにより個々の混成集積回路14(セラ
ミック基板18)に分割される。このとき、セラミック
製の基板を割ることになるため、セラミック基板18の
外形にばりや欠け等が発生する虞があり、混成集積回路
14(セラミック基板18)の外形寸法精度は悪くなっ
てしまう。ちなみに、セラミック基板18の外形寸法公
差は、約±0.4mmとなる。この後、図1(c)に示す
ように、クリップ23が装着されて混成集積回路14が
完成する。
【0043】さて、ヒートシンク24に対して、上記の
ように製造された複数個の混成集積回路14を実装(搭
載)してHIC組立体25を製造する実装方法について
述べる。上述のように、まず、図1(d)に示すよう
な、ヒートシンク24に対し、図1(e)に示すよう
に、接着剤塗布装置を用いてその表面(上面)のうち混
成集積回路14が搭載される場所に接着剤28を塗布す
る接着剤塗布の工程が実行される。
【0044】次いで、図1(f)に示すように、接着剤
28が塗布されたヒートシンク24上に、仮搭載装置に
より、複数個(4個)の混成集積回路14をマウントす
る仮搭載工程が実行される。この仮搭載工程では、各混
成集積回路14のセラミック基板18の外形(エッジ
部)を位置合せ基準として行なわれるのであるが、上述
のように、セラミック基板18の外形寸法公差は比較的
大きいため、このままで接着剤28を硬化させた場合、
各混成集積回路14のクリップ23とプリント基板13
のスルーホールとの間の十分な整合状態が得られず、接
続不良やクリップ23の曲り変形等を招いてしまう虞が
ある。
【0045】そこで、この仮搭載工程の後に、位置補正
装置による位置合せ工程が次のようにして実行される。
即ち、図1(g)及び図2(a)並びに図3に示すよう
に、まず、テーブル上に固定的に支持されたヒートシン
ク24に対して、位置補正用治具29が下降される(図
2(a)の矢印A方向)。このとき、位置補正用治具2
9の下面側に設けられた位置決め部30の内側に、各混
成集積回路14上に実装された位置決め用部品(各2個
のチップコンデンサ22)が配置されるようになる。
【0046】そして、この状態(位置決め部30の基準
位置)から、位置補正用治具29は、図2(b)及び
(c)に示すように、右方(矢印B)及び左方(矢印
C)に夫々距離aだけ移動され(移動した後は基準位置
に戻る)、引続き、図2(d)に矢印D,Eで示すよう
に、前方及び後方にやはり基準位置から距離aだけ移動
されるといった順に水平移動される。これにて、チップ
コンデンサ22が、正規の位置からずれている分だけ、
壁部30a〜30dにより押されて移動され、その分だ
けセラミック基板18がヒートシンク24に対してずれ
動き、正規の位置に位置補正されるのである。
【0047】このとき、全ての位置決め用部品(チップ
コンデンサ22)部分において、位置補正用治具29の
位置決め部30に倣うように同時に位置補正が行われ
れ、ヒートシンク24上に仮搭載された複数個の混成集
積回路14が、正規の位置に位置決めされるようになる
のである。しかる後、図1(h)に示すように、接着剤
28を加熱硬化させる工程が実行され、ヒートシンク2
4に対する複数個の混成集積回路14の実装工程が完了
するのである。
【0048】このように本実施例によれば、ヒートシン
ク24に対する複数個の混成集積回路14の位置合せ
が、混成集積回路14の外形ではなく、位置精度の高い
チップコンデンサ22間で行なわれるので、混成集積回
路14の実装位置の精度を十分に向上させることがで
き、各混成集積回路14のクリップ23とプリント基板
13のスルーホールとの間の十分な整合状態が得られる
のである。
【0049】また、特に本実施例では、1個の混成集積
回路14に2個の位置決め用部品(チップコンデンサ2
2)を設けるようにしたので、1個の位置決め用部品に
て位置合せを行なう場合に比較して、位置合せ精度をよ
り高めることができると共に、混成集積回路14の斜め
方向のずれを補正する場合でも、1個の位置決め用部品
に応力が集中するといったことを防止できる。さらに
は、混成集積回路14を構成しているチップコンデンサ
22を、位置決め用部品として兼用させるようにしたの
で、位置合せ用の特別な構造を付加する必要がなく、構
成を簡単に済ませることができるといった利点も得るこ
とができる。
【0050】尚、この第1の実施例では、位置補正用治
具29を右左、前後に距離aずつ動かすようにしたが、
その動作を複数回繰返し行なったり、あるいは距離aの
移動を細分化して徐々に位置補正されるように動かす構
成としても良い(請求項7に対応)。これによれば、位
置ずれ量が大きい場合や、摩擦力が大きくて混成集積回
路14がヒートシンク24に対して移動しづらい場合、
あるいは逆に滑りやすい場合などであっても、きめ細か
く位置補正を行なうことができ、位置合せ精度の一層の
向上を図ることができる。
【0051】<第2の実施例>図7は、本発明の第2の
実施例(請求項8,14に対応)を示している。この実
施例が上記第1の実施例と異なる点は、位置補正用治具
に設けられる位置決め部41の構造及びその移動の方法
にある。即ち、位置決め部41は、この場合、位置決め
用部品たるチップコンデンサ22よりも、十分大きな円
形(円筒状)の壁部(内周縁部のみを線で図示)を有
し、位置合せ工程においては、位置補正用治具(位置決
め部41)が、図に二点鎖線で示すように、水平方向に
小さな径で円運動(あるいは楕円運動)するようになっ
ている。
【0052】これにて、位置決め部41の内周壁部が、
チップコンデンサ22に内接しながら円運動(楕円運
動)し、その円運動の中心部へ収束するようにチップコ
ンデンサ22の位置補正が行なわれるようになり、良好
な位置合せを行なうことができる。尚、位置決め部41
の内周壁部を楕円状に構成しても良いことは勿論であ
り、位置決め用部品に形状に併せて、位置決め部の形状
や、運動の軌跡を設定すれば良い。
【0053】<第3の実施例>図8ないし図10は、本
発明の第3の実施例(請求項4,9,10,15,16
に対応)を示している。以下、上記第1の実施例と異な
る点についてのみ述べる。図10に示すように、本実施
例の混成集積回路51は、やはりセラミック基板18上
に、大電力部品たるパワートランジスタ19や、他の半
導体素子20、厚膜抵抗体21、チップコンデンサ22
等の複数の部品を実装して構成されているのであるが、
ここでは、セラミック基板18の一方の対角部分(左上
部及び右下部)に、専用の位置決め用部品としてのター
ミナル52を実装するようにしている。
【0054】このターミナル52は、ALワイヤーボン
ディング用として一般的に使用されるもので、円柱状を
なすと共に、その上縁部が丸められた形状とされてい
る。これらターミナル52は、セラミック基板18(多
連基板31)に対して、混成集積回路51を構成する他
の部品と共に、高精度チップマウンタにより実装され、
位置精度良く実装される。
【0055】一方、図8及び図9に示すように、位置決
め用治具53は、その下面部に、前記各ターミナル52
に対応した位置決め部54を有して構成されているので
あるが、この位置決め部54は、下方へ行くほど拡開す
る円錐状の凹部を有しており、その内周面がテーパ状壁
部54aとされている。そして、図示はしないが、位置
補正装置は、前記位置補正用治具53を上下方向に移動
させる上下移動機構や、その下降移動の際に位置補正用
治具53に水平方向に微細振動を付与する振動付与手段
を備えて構成されている。
【0056】この場合、位置合せ工程においては、位置
補正用治具53の下降により、図8(a),(b)に示
すように、位置決め部54のテーパ状壁部54aが、タ
ーミナル52のエッジ部に押付けられ、各ターミナル5
2ひいては混成集積回路51がテーパ状壁部54aに沿
ってその中心へ向かってずれ移動するようになり、図8
(c)に示すように、各ターミナル52が、テーパ状壁
部54aの中心にくるように整列され、ヒートシンク2
4上の混成集積回路51全体の位置補正が行なわれるよ
うになる。
【0057】この際、位置補正用治具53に微細振動が
加えられることにより、混成集積回路51がずれ移動し
やすくなり、位置補正をよりスムーズに行なわせること
ができるようになる。尚、このとき、混成集積回路51
(ヒートシンク24)側に微細振動を付与するようにし
ても良いことは勿論である。
【0058】従って、この第3の実施例においても、上
記第1の実施例と同様に、ヒートシンク24に対する複
数個の混成集積回路51の位置合せが、混成集積回路5
1の外形ではなく、位置精度の高いターミナル52間で
行なわれるので、混成集積回路51の実装位置の精度を
十分に向上させることができ、各混成集積回路51のク
リップ23とプリント基板13のスルーホールとの間の
十分な整合状態が得られるようになる。また、本実施例
では、専用の位置決め用部品(ターミナル52)を実装
するようにしたので、任意形状の位置決め用部品を採用
することができ、また位置合せ工程において混成集積回
路51を構成する部品に過大な力が作用するといったこ
とも防止できるものである。
【0059】<他の実施例>図11は、本発明のいくつ
かの他の実施例(請求項9に対応)を示すもので、混成
集積回路の基板上に実装される位置決め用部品61〜6
5の形状と、位置補正用治具に設けられる位置決め部7
1〜78の形状とのいくつかの組合わせを縦断面図(便
宜上ハッチングを省略)にて示している。
【0060】即ち、図11(a)に示す位置決め用部品
61は、外周面がテーパ状壁部61aとされた円錐状を
なし、位置決め部71は、円形の凹部を有して構成され
る。図11(b)に示す位置決め用部品62は、内周面
がテーパ状壁部62aとされた円錐状の凹部を有し、位
置決め部72は、円柱状に構成されている。図11
(c)に示す位置決め用部品63は、円形凹部を有し、
位置決め部73は、外周面がテーパ状壁部73aとされ
た円錐状に構成されている。
【0061】図11(d)に示す位置決め用部品64
は、外周面がテーパ状壁部64aとされた半球状をな
し、位置決め部74は、内周面がテーパ状壁部74aと
された円錐状の凹部を有して構成されている。また、図
11(e)に示すように、前記位置決め用部品64と、
前記位置決め部71とを組合わせることもできる。図1
1(f)に示すように、前記位置決め用部品62に対
し、外周面がテーパ状壁部75aとされた半球状部分を
下部に有する位置決め部75とすることもできる。
【0062】図11(g)に示すように、前記位置決め
用部品63に対し、位置決め部76を外周面がテーパ状
壁部76aとされた半球状に構成することもできる。図
11(h)に示すように、位置決め用部品65を外周面
がテーパ状壁部65aとされた円錐状部分を上部に有す
る形状とし、位置決め部77を内周面がテーパ状壁部7
7aとされた円錐状の凹部を有して構成することもでき
る。図11(i)に示すように、位置決め用部品62に
対し、位置決め部78を、外周面がテーパ状壁部78a
とされた円錐状に構成しても良い。
【0063】尚、本発明は上記した各実施例に限定され
るものではなく、例えば次のような拡張,変更が可能で
ある。即ち、上記各実施例では、1個の混成集積回路に
対して2個の位置決め用部品(位置決め部)を設けるよ
うにしたが、1個の混成集積回路に例えば1個の四角形
の位置決め用部品を設けるようにしても良い。この場
合、位置決め用部品は、基板のできるだけ中央部に実装
されていることが望ましい。1個の混成集積回路に3個
以上の位置決め用部品を設けても良い。
【0064】また、上記第1の実施例では、位置決め部
30を、チップ部品22の四辺に対応した壁部30a〜
30dを有したものとしたが、直角となる二辺に対応し
た壁部を有するものとしても良い。この場合、位置補正
用治具を前後左右に移動させるのではなく、斜め方向に
移動させてチップ部品の角部にて位置合せを行なう構成
とすることもできる。位置決め用部品としては、チップ
コンデンサ22に限らず、チップ抵抗等であっても良
い。混成集積回路の基板としては、セラミック基板に限
らず、プリント基板などであっても良い。
【0065】上記各実施例では、位置補正用治具側を移
動させて位置合せを行なうようにしたが、ヒートシンク
24側(テーブル)を位置補正用治具に対して接離方向
及び水平方向に移動させて位置合せを行なうようにして
も良く、双方側を移動させるようにしても良い。その
他、ヒートシンクの筐体に対する取付構造や、メイン基
板(プリント基板)に対する接続構造などについても種
々の変形が可能であり、また、自動車用のエンジンEC
Uに限らず電子回路ユニット全般に広く適用することが
できる等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更
して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、ヒートシ
ンクに対する混成集積回路の実装工程を順に示す図
【図2】位置合せ工程における位置決め部の移動の様子
を順に示すもので、(a)〜(c)は正面図、(d)は
横断平面図
【図3】位置合せ工程におけるヒートシンクと位置補正
用治具との関係を示す縦断面図
【図4】混成集積回路の平面図(a)及びそのX−X線
に沿う縦断面図(b)
【図5】ECUの構成を筐体の一部を破断した状態で概
略的に示す斜視図
【図6】ヒートシンクの筐体への取付構造を示す縦断側
面図
【図7】本発明の第2の実施例を示すもので、位置決め
部の円運動の様子を示す図
【図8】本発明の第3の実施例を示す図2相当図
【図9】図3相当図
【図10】図4相当図
【図11】位置決め用部品及び位置決め部の形状のいく
つかの変形例を示す縦断面図
【図12】従来例を示すECUの概略的な平面図
【符号の説明】
図面中、11はECU(電子回路ユニット)、12は筐
体、13はプリント基板(メイン基板)、14,51は
混成集積回路、15はマイコン、17はコネクタ、18
はセラミック基板(基板)、19はパワートランジスタ
(大電力部品)、22はチップコンデンサ(チップ部
品、位置決め用部品)、23はクリップ、24はヒート
シンク、25はHIC組立体、28は接着剤、29,5
3は位置補正用治具、30,41,54は位置決め部、
30a〜30dは壁部、31は多連基板、52はターミ
ナル(位置決め用部品)、54aはテーパ状壁部、61
〜65は位置決め用部品、71〜78は位置決め部、6
1a,62a,64a,65a,73a,74a,75
a,76a,77a,78aはテーパ状壁部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E313 AA07 AA11 AB02 FF22 FF23 FF28 FG05 FG06 5E322 AA03 AA11 AB06 AB07 FA04 5F036 AA01 BB01 BC05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に大電力部品を含む複数の部品を
    実装してなる混成集積回路を、放熱用のヒートシンクの
    表面に複数個並べて搭載した状態で、メイン基板に接続
    するようにした電子回路ユニットにおける、前記ヒート
    シンク上に前記混成集積回路を実装する方法であって、 前記複数個の混成集積回路を前記ヒートシンク上にずれ
    移動可能な状態に仮搭載する仮搭載工程と、 仮搭載された複数個の混成集積回路の搭載位置を補正し
    て整合状態とさせる位置合せ工程とを含むと共に、 前記位置合せ工程は、各混成集積回路上に実装された所
    定の位置決め用部品に対し、それら各位置決め用部品に
    当接可能な複数の位置決め部を有する位置補正用治具を
    被せるように配置し、前記各位置決め部にならわせるよ
    うにそれら各位置決め用部品を整列させることにより行
    なわれることを特徴とする電子回路ユニットにおける混
    成集積回路の実装方法。
  2. 【請求項2】 前記位置決め用部品は、1個の混成集積
    回路に2個以上が設けられることを特徴とする請求項1
    記載の電子回路ユニットにおける混成集積回路の実装方
    法。
  3. 【請求項3】 前記位置決め用部品は、前記混成集積回
    路を構成しているチップ部品からなることを特徴とする
    請求項1又は2記載の電子回路ユニットにおける混成集
    積回路の実装方法。
  4. 【請求項4】 前記位置決め用部品は、前記混成集積回
    路の基板上に専用の部品を実装して設けられることを特
    徴とする請求項1又は2記載の電子回路ユニットにおけ
    る混成集積回路の実装方法。
  5. 【請求項5】 前記位置補正用治具に設けられる位置決
    め部は、前記位置決め用部品に縦方向から当接する壁部
    と、横方向から当接する壁部とを有して構成されること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電子
    回路ユニットにおける混成集積回路の実装方法。
  6. 【請求項6】 前記位置合せ工程は、前記位置補正用治
    具を縦方向及び横方向に動かすことにより行なわれるこ
    とを特徴とする請求項5記載の電子回路ユニットにおけ
    る混成集積回路の実装方法。
  7. 【請求項7】 前記位置合せ工程は、前記位置補正用治
    具を縦方向及び横方向に動かすことが複数回繰返して行
    なわれることを特徴とする請求項6記載の電子回路ユニ
    ットにおける混成集積回路の実装方法。
  8. 【請求項8】 前記位置補正用治具に設けられる位置決
    め部は、前記位置決め用部品に内接可能な円形壁部を有
    して構成され、前記位置合せ工程は、前記位置補正用治
    具を円運動させることにより行なわれることを特徴とす
    る請求項1ないし4記載の電子回路ユニットにおける混
    成集積回路の実装方法。
  9. 【請求項9】 前記位置決め部及び位置決め用部品の少
    なくとも一方は、テーパ状壁部を有し、前記位置合せ工
    程は、前記位置決め部及び位置決め用部品の他方を、前
    記テーパ状壁部に沿って相対的にずれ移動させることに
    より行なわれることを特徴とする請求項1ないし4記載
    の電子回路ユニットにおける混成集積回路の実装方法。
  10. 【請求項10】 前記位置合せ工程は、前記位置補正用
    治具又は前記混成集積回路側に微細振動を加えながら行
    なわれることを特徴とする請求項9記載の電子回路ユニ
    ットにおける混成集積回路の実装方法。
  11. 【請求項11】 基板上に大電力部品を含む複数の部品
    を実装してなる混成集積回路を、放熱用のヒートシンク
    の表面に複数個並べて搭載した状態で、メイン基板に接
    続するようにした電子回路ユニットにおける、前記ヒー
    トシンク上に前記混成集積回路を実装するための装置で
    あって、 前記複数個の混成集積回路をその基板の外形を位置合せ
    基準として前記ヒートシンク上にずれ移動可能な状態に
    仮搭載する仮搭載装置と、 仮搭載された複数個の混成集積回路の搭載位置を補正し
    て整合状態とさせる位置補正装置とを具備すると共に、 前記位置補正装置は、前記ヒートシンクの裏面側を支持
    するテーブルと、前記各混成集積回路上に設けられた所
    定の位置決め用部品に当接可能な複数の位置決め部を有
    する位置補正用治具と、この位置補正用治具を前記テー
    ブルに対して相対的に移動させる駆動機構とを備え、前
    記各混成集積回路に対し前記位置補正用治具を被せるよ
    うに配置して、前記各位置決め部にならわせるように前
    記各位置決め用部品を整列させるように構成されている
    ことを特徴とする電子回路ユニットにおける混成集積回
    路の実装装置。
  12. 【請求項12】 前記位置補正用治具は、1個の混成集
    積回路に対して2個以上の位置決め部を有して構成され
    ることを特徴とする請求項11記載の電子回路ユニット
    における混成集積回路の実装装置。
  13. 【請求項13】 前記位置補正用治具に設けられる位置
    決め部は、前記位置決め用部品に縦方向から当接する壁
    部と、横方向から当接する壁部とを有して構成されると
    共に、 前記駆動機構は、前記位置補正用治具を縦方向及び横方
    向に動かすように構成されていることを特徴とする請求
    項11又は12に記載の電子回路ユニットにおける混成
    集積回路の実装装置。
  14. 【請求項14】 前記位置補正用治具に設けられる位置
    決め部は、前記位置決め用部品に内接可能な円形壁部を
    有して構成されると共に、 前記駆動機構は、前記位置補正用治具を円運動させるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項11又は1
    2に記載の電子回路ユニットにおける混成集積回路の実
    装装置。
  15. 【請求項15】 前記位置補正用治具に設けられる位置
    決め部は、テーパ状壁部を有して構成されると共に、 前記駆動機構は、前記位置補正用治具を前記テーブルに
    対して接離方向に移動させることにより、前記テーパ状
    壁部を前記位置決め用部品のエッジ部に押付けるように
    構成されていることを特徴とする請求項11又は12に
    記載の電子回路ユニットにおける混成集積回路の実装装
    置。
  16. 【請求項16】 前記位置補正用治具又は前記混成集積
    回路側に微細振動を加える振動付与手段を備えることを
    特徴とする請求項15記載の電子回路ユニットにおける
    混成集積回路の実装装置。
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