JP2001313413A - 集積化光検出器 - Google Patents
集積化光検出器Info
- Publication number
- JP2001313413A JP2001313413A JP2000132849A JP2000132849A JP2001313413A JP 2001313413 A JP2001313413 A JP 2001313413A JP 2000132849 A JP2000132849 A JP 2000132849A JP 2000132849 A JP2000132849 A JP 2000132849A JP 2001313413 A JP2001313413 A JP 2001313413A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photodiode
- type
- layer
- crosstalks
- photodiodes
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通常のシリコン基板上に作成した複数のフォ
トダイオード間のクロストークを完全に回避することは
極めて困難である。本発明の目的は、このクロストーク
を完全になくし、独立性のよいフォトダイオードを提供
することである。 【解決手段】 上記目的を達成するために、各フォトダ
イオードの回りを箱状の絶縁物で囲う。これにより、各
フォトダイオードは電気的に完全に分離され、クロスト
ークを生ずることはない。 【効果】 電気的絶縁膜で仕切られた領域にフォトダイ
オードを形成することにより、フォトダイオード間の光
電流クロストークが回避でき、トラッキング特性の劣化
を回避できる効果を持つ。同時に、下部のSiO2層に達し
た入射光がそこで反射され、ふたたびPN接合部にもどる
ため、光電流が増大し、結果としてフォトダイオードの
感度を増大する効果もある。
トダイオード間のクロストークを完全に回避することは
極めて困難である。本発明の目的は、このクロストーク
を完全になくし、独立性のよいフォトダイオードを提供
することである。 【解決手段】 上記目的を達成するために、各フォトダ
イオードの回りを箱状の絶縁物で囲う。これにより、各
フォトダイオードは電気的に完全に分離され、クロスト
ークを生ずることはない。 【効果】 電気的絶縁膜で仕切られた領域にフォトダイ
オードを形成することにより、フォトダイオード間の光
電流クロストークが回避でき、トラッキング特性の劣化
を回避できる効果を持つ。同時に、下部のSiO2層に達し
た入射光がそこで反射され、ふたたびPN接合部にもどる
ため、光電流が増大し、結果としてフォトダイオードの
感度を増大する効果もある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVD等の光デ
ィスクシステムのピックアップにおいて、レーザー光を
光ディスクに照射し、その反射光を電流に変換する複数
の光検出器(フォトダイオード)を集積した集積化光検
出器に関する。
ィスクシステムのピックアップにおいて、レーザー光を
光ディスクに照射し、その反射光を電流に変換する複数
の光検出器(フォトダイオード)を集積した集積化光検
出器に関する。
【0002】
【従来の技術】通常CDやDVD装置における光検出器は、
光ディスクに刻まれた溝(トラック)にレーザー光があた
るように複数ケ(通常4ケ)の独立したフォトダイオード
で反射光を検出し、その信号の強弱を処理することによ
り、制御されている。これをトラッキング制御と言う
が、ここでもし各フォトダイオード信号間にクロストー
クがあるとこのトラッキング特性に誤差を生じ、レーザ
ー光がトラックからずれてしまう。通常システムとして
のこの許容誤差は1%程度であり、したがってフォトダ
イオードに許容される誤差は0.1%ないし0.5%以下が要
求される。このクロストークの主たる要因は、フォトダ
イオードへの入射光により発生した光電子が隣接フォト
ダイオードに拡散することによるリーク電流である。
光ディスクに刻まれた溝(トラック)にレーザー光があた
るように複数ケ(通常4ケ)の独立したフォトダイオード
で反射光を検出し、その信号の強弱を処理することによ
り、制御されている。これをトラッキング制御と言う
が、ここでもし各フォトダイオード信号間にクロストー
クがあるとこのトラッキング特性に誤差を生じ、レーザ
ー光がトラックからずれてしまう。通常システムとして
のこの許容誤差は1%程度であり、したがってフォトダ
イオードに許容される誤差は0.1%ないし0.5%以下が要
求される。このクロストークの主たる要因は、フォトダ
イオードへの入射光により発生した光電子が隣接フォト
ダイオードに拡散することによるリーク電流である。
【0003】従来、CD装置やDVD装置で使用されるフォ
トダイオードはシリコン基板上に形成したpn接合を使
用するケースが大部分である。図2に従来例(文献:ISS
CC‘99、DIGEST,WP22.5)をしめす。P型基板上に形成さ
れたN層(Nwell)11およびその表面部に形成されたP+層12
からなり、このP+層とNwell層間のpn接合およびNwell
と基板間のpn接合を利用している。ここで+記号は濃
度の濃いことを意味し、例えばp+はp型がより強いこ
とを意味する。
トダイオードはシリコン基板上に形成したpn接合を使
用するケースが大部分である。図2に従来例(文献:ISS
CC‘99、DIGEST,WP22.5)をしめす。P型基板上に形成さ
れたN層(Nwell)11およびその表面部に形成されたP+層12
からなり、このP+層とNwell層間のpn接合およびNwell
と基板間のpn接合を利用している。ここで+記号は濃
度の濃いことを意味し、例えばp+はp型がより強いこ
とを意味する。
【0004】本構造の問題点は次の通りである。上記レ
ーザー光のうちある割合の光がシリコン内を透過し基板
の深い部分まで到達し、そこで光電子を発生する。この
電子の一部は隣接フォトダイオードの方に拡散し、リー
ク電流となる。上記装置ではこのクロストーク(リーク
電流)が問題であり、極力低減する必要がある。
ーザー光のうちある割合の光がシリコン内を透過し基板
の深い部分まで到達し、そこで光電子を発生する。この
電子の一部は隣接フォトダイオードの方に拡散し、リー
ク電流となる。上記装置ではこのクロストーク(リーク
電流)が問題であり、極力低減する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように通常のシ
リコン基板上に作成した複数のフォトダイオード間のク
ロストークを完全に回避することは極めて困難である。
本発明の目的は、このクロストークを完全になくし、独
立性のよいフォトダイオードを提供することである。
リコン基板上に作成した複数のフォトダイオード間のク
ロストークを完全に回避することは極めて困難である。
本発明の目的は、このクロストークを完全になくし、独
立性のよいフォトダイオードを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、各フォトダイオードの回りを箱状の絶縁物で囲う。
これにより、各フォトダイオードは電気的に完全に分離
され、クロストークを生ずることはない。
に、各フォトダイオードの回りを箱状の絶縁物で囲う。
これにより、各フォトダイオードは電気的に完全に分離
され、クロストークを生ずることはない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。
いて説明する。
【0008】実施例を図1に示す。同図上部は2ケのフォ
トダイオードの上面図であり、下部はその断面構造を示
している。フォトダイオードはp+層7とn-層6間のpn
接合で構成されている。下層部のn+層5はn-層6で発生
した電流を低抵抗にて外部に取り出すためのものであ
り、フォトダイオードの高周波化に有効である。このn
+層5の電流を低抵抗でシリコン表面から取り出すために
ダイオードの周りに溝状のn+領域を形成する。これら
のフォトダイオード領域を取り囲むようにn+層5の下
部および壁面部に板状の絶縁物(SiO2)2および3を埋め
込み、隣接素子と電気的に完全に分離する。アノード電
極(通常アルミ蒸着膜)A1およびA2はp+層7の周辺部から
取り出し、受光部10には電極を置かない。また、カソー
ド電極C1およびC2は上記n+溝8上部から取り出す。
トダイオードの上面図であり、下部はその断面構造を示
している。フォトダイオードはp+層7とn-層6間のpn
接合で構成されている。下層部のn+層5はn-層6で発生
した電流を低抵抗にて外部に取り出すためのものであ
り、フォトダイオードの高周波化に有効である。このn
+層5の電流を低抵抗でシリコン表面から取り出すために
ダイオードの周りに溝状のn+領域を形成する。これら
のフォトダイオード領域を取り囲むようにn+層5の下
部および壁面部に板状の絶縁物(SiO2)2および3を埋め
込み、隣接素子と電気的に完全に分離する。アノード電
極(通常アルミ蒸着膜)A1およびA2はp+層7の周辺部から
取り出し、受光部10には電極を置かない。また、カソー
ド電極C1およびC2は上記n+溝8上部から取り出す。
【0009】図1では構造の説明をわかりやすくするた
めに拡大、強調して描いたが、実際の寸法は、フォトダ
イオード上部サイズが100μm角、絶縁体3と受光部10と
の間隔は数μm程度であり、断面寸法はシリコン表面か
ら最下部のSiO2層までが数μm、SiO2層厚が数100nm程
度である。
めに拡大、強調して描いたが、実際の寸法は、フォトダ
イオード上部サイズが100μm角、絶縁体3と受光部10と
の間隔は数μm程度であり、断面寸法はシリコン表面か
ら最下部のSiO2層までが数μm、SiO2層厚が数100nm程
度である。
【0010】電気的絶縁層でトランジスタ等を分離する
製造技術はSOI( Silicon on Insulator)技術としてよく
しられており、アンプ等の回路と同一の基板上に容易に
実現できるため、極めてコンパクトにアンプ付きフォト
ダイオードが形成できる。
製造技術はSOI( Silicon on Insulator)技術としてよく
しられており、アンプ等の回路と同一の基板上に容易に
実現できるため、極めてコンパクトにアンプ付きフォト
ダイオードが形成できる。
【0011】
【発明の効果】上記のように電気的絶縁膜で仕切られた
領域にフォトダイオードを形成することにより、フォト
ダイオード間の光電流クロストークが回避でき、トラッ
キング特性の劣化を回避できる効果を持つ。同時に、下
部のSiO2層に達した入射光がそこで反射され、ふたたび
PN接合部にもどるため、光電流が増大し、結果としてフ
ォトダイオードの感度を増大する効果もある。
領域にフォトダイオードを形成することにより、フォト
ダイオード間の光電流クロストークが回避でき、トラッ
キング特性の劣化を回避できる効果を持つ。同時に、下
部のSiO2層に達した入射光がそこで反射され、ふたたび
PN接合部にもどるため、光電流が増大し、結果としてフ
ォトダイオードの感度を増大する効果もある。
【図1】 本発明のフォトダイオードの実施例を示す図
である。
である。
【図2】 従来のフォトダイオードの構造を示す図であ
る。
る。
1 pまたはn型半導体基板 2、3 電気的絶縁層 4 n型半導体層 5 n+型半導体層 6 n-型半導体層 7 p+型半導体層 8 溝状n+型半導体 9 電極 10 受光領域 11 n型半導体層 12 p+型半導体層 13 電極取り出し用n+型半導体層 14 電極 15 p型半導体基板 A1〜A4 アノード B1〜B3 カソード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 茂治 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5F049 MA02 MB03 NA01 NA17 NB08 PA20 QA03 QA20 SS03 SZ16
Claims (5)
- 【請求項1】半導体の表面層に形成されたp型、n型あ
るいは真性半導体( i型)の組み合わせにより形成した
複数のpn接合ダイオードあるいはpin接合ダイオード、
このダイオードから光電流を取り出すための電極、上記
ダイオード表面の大部分の電極のない受光領域からなる
フォトダイオードにおいて、このダイオードを複数ケ集
積し、各ダイオードを取り囲んで電気的絶縁層を形成し
たことを特徴とする集積化光検出器。 - 【請求項2】請求項1記載のフォトダイオードはn型シ
リコンの表面の一部に形成されたp型シリコンからな
り、表面のn型部分およびp型部分のそれぞれから電極
を取り出したことを特徴とする集積化光検出器。 - 【請求項3】請求項1記載の光検出器はn型シリコン、
その上に形成された真性半導体層、その表面の一部に形
成されたp型シリコン、上記n型部分を表面電極と接続
するための溝状のn型領域からなり、上記溝状のn型領
域およびp型部分のそれぞれから電極を取り出したこと
を特徴とする集積化光検出器。 - 【請求項4】請求項2および請求項3記載の光検出器にお
いて、p型とn型を逆にしたことを特徴とする集積化光
検出器。 - 【請求項5】請求項1記載の光検出器において、絶縁層
としてシリコン酸化物(SiO2)にしたことを特徴とする
集積化光検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132849A JP2001313413A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 集積化光検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132849A JP2001313413A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 集積化光検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001313413A true JP2001313413A (ja) | 2001-11-09 |
Family
ID=18641466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000132849A Pending JP2001313413A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 集積化光検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001313413A (ja) |
-
2000
- 2000-04-27 JP JP2000132849A patent/JP2001313413A/ja active Pending
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