JP2001313111A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2001313111A JP2000129471A JP2000129471A JP2001313111A JP 2001313111 A JP2001313111 A JP 2001313111A JP 2000129471 A JP2000129471 A JP 2000129471A JP 2000129471 A JP2000129471 A JP 2000129471A JP 2001313111 A JP2001313111 A JP 2001313111A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子をキャビティ16内でがた付きなく保持
することができるようにする。 【解決手段】 雌コネクタハウジングFを、端子金具を
収容するハウジング9と、端子金具の前止まり壁28を
有した端子保持具15とから構成する。端子保持具15
には雌端子金具5の接続部6と係止する端子係止部18
が一体に形成されている。端子係止部18と前止まり壁
28との間の寸法は、雌端子金具5の接続部6の全長に
等しく設定されるため、端子係止部18は接続部6の後
端部に密着状態で係止させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、端子金具がコネ
クタハウジング内でがた付かないようにしたコネクタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コネクタハウジング内に収容され
る端子金具をランス(弾性係止片)と、リテーナという
二種類の係止手段を用いて確実に抜け止めをする形式の
ものが知られている。一例として、特開平11−204
185号公報のものがある。図19によってその構造を
簡単に説明すると、端子50はコネクタハウジング51
内に形成されたキャビティ52内に収容され、そのと
き、前端はキャビティ52の前壁53によって前止まり
がなされる。後方への抜けに対しては、キャビティ52
の底壁に形成された片持ち状のランス54が端子の底面
側に弾性的に係止し、さらにはコネクタハウジング51
の上面に装着されるリテーナ55が端子50の上面側に
係止することによって、抜け防止の確実化が図られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構造では次のようなことに起因してキャビティ52内で
端子50ががた付く、という問題があった。まず、ラン
ス54は端子50が差し込まれると下方へ撓み変形する
のであるが、その際にランス54は片持ち状に形成され
ているため、ランス54の係止部位は弧状の軌跡を描
く。したがって、ランス54の係止部位は、端子50を
通過させるときの位置と、復帰して端子50と係止した
ときの位置との間では水平方向に一定の距離だけ異な
り、このことによって端子50とランス54とは係止状
態で僅かながらも隙間が生じる。
【0004】その点、リテーナ55はコネクタハウジン
グ51に対し直線的に押し込んで装着するものであるた
め、上記したランス54のような事情で隙間が生じるこ
とはない。しかし、リテーナ55はランス54と異な
り、コネクタハウジング51とは別体に構成されている
ため、コネクタハウジング51への組み付けに際して、
製造上あるいは組み付け作業上の関係から、コネクタハ
ウジング51の装着部位において前後にクリアランス
(a),(b)が生じざるを得ない。このように、リテ
ーナ55においても、コネクタハウジング51との組み
付け上の関係から、前後に組み付け位置のばらつきを生
じ、これがもとで、端子50とリテーナ55との間でも
隙間が生じている。
【0005】このように、従来の係止構造では、キャビ
ティ52内での端子50のがた付きは避け難い状況にあ
る。こうしたコネクタが自動車に組み込まれて車両から
の振動が伝播した場合には、端子が高速でがた付き、雌
雄の端子間での微摺動等によって摩耗を来す虞がある。
本発明は上記の問題に鑑みて開発工夫されたものであ
り、その目的とするところは、端子をキャビティ内でが
た付きなく保持することが可能なコネクタを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、先端から後方へ所定距離だけ離
れた位置に被係止部が形成された端子金具と、この端子
金具を軸方向に沿って収容可能なキャビティを有しかつ
このキャビティは前記被係止部を外方へ露出させる開口
が設けられてなるハウジングと、このハウジングに装着
可能で前記キャビティの前端部に位置し前記端子金具の
先端に当接する前止まり壁を有しかつこの前止まり壁か
ら前記所定距離だけ後方へ離れた位置に前記被係止部に
係止可能な端子係止部が一体に備えられている端子保持
具とからなることを特徴とするものである。また請求項
2の発明では、請求項1記載のものにおいて、前記端子
金具の被係止部には、前記端子保持具の前記端子係止部
の係止動作を案内するための誘導面が形成されているこ
とを特徴とするものである。さらに請求項3の発明で
は、請求項1記載のものにおいて、前記端子金具の被係
止部には、前記端子保持具の前記端子係止部の係止動作
を案内するための誘導面が形成されていることを特徴と
するものである。さらにまた請求項4の発明では、請求
項1乃至3いずれかに記載のものにおいて、前記端子保
持具は、前記ハウジングに対し前記端子係止部が前記端
子金具のキャビティへの挿入を妨げない仮係止位置と、
前記端子係止部が前記端子金具の被係止部に係止して後
方への抜け止めを行う本係止位置との間で移動可能であ
ることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、端
子保持具は端子金具に対する前止まり壁と端子係止部と
が一体に備えられているため、前止まり壁から端子係止
部に至るまでの距離が、確実に、端子金具の先端から被
係止部に至るまでの距離にほぼ等しく設定できる。した
がって、従来のようなコネクタハウジングとリテーナと
の前後方向に関する製造上あるいは組み付け上のばらつ
きを小さくすることができるため、端子金具と端子係止
部との間のがた付きもできる限り小さなものとすること
ができ、もって微摺動摩耗等に有効なものとすることが
できる。請求項2、請求項3の発明によれば、端子保持
具の端子係止部が端子金具の被係止部に係止する際に、
端子係止部は誘導面の案内作用を受けて円滑に係止動作
を行うことができる。請求項4の発明によれば、端子保
持具は仮係止位置でハウジングに一体化された状態で端
子金具の挿入が可能であり、その後の本係止位置への移
動操作によって端子金具を抜け止め状態に保持すること
ができる。このように、端子保持具はハウジングに対し
て一体化された状態となっているため、取り扱い性に優
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施形態の雌雄両コネク
タハウジングF,Mを示すものである。雄コネクタハウ
ジングMは前方へ開口する角筒形状に形成され、その奥
壁には複数本の雄端子金具1が圧入によって取り付けら
れている。各雄端子金具1は雄コネクタハウジングMの
外方に延出されるとともに、外部の途中で下方へ直角に
屈曲し、各先端部は図示しないプリント基板上の配線に
接続されるようになっている。また、雄コネクタハウジ
ングMの上面中央部は開口縁から凹部2が凹み形成さ
れ、この凹部2の奥部には係止突部3が下向きに突出
し、雌コネクタハウジングFのロック突部4に係止可能
となっている。
【0009】次に、図2によって雌コネクタハウジング
F内に収容される雌端子金具5について説明すると、雌
端子金具5は先端部が角筒状の接続部6となっており、
雌雄コネクタハウジングF,Mの嵌合時には内部へ雄端
子金具1の差込みがなされる。また、接続部6の内部に
は底面前縁からの山形状の折り返しにより弾性片7が形
成されており、雄端子金具1と弾性力をもって接触して
電気的導通が図られるようになっている。また、接続部
6の下面には係止突起8が一体に突出しており、後述す
るハウジング9のランス10と係止可能となっている。
さらに、接続部6の後端部には図3に示すような当接片
11が設けられている。この当接片11は接続部6の後
端部上縁を下向きに屈曲して形成されているとともに、
その屈曲部分の上面は下向き勾配の誘導面11aが形成
されていて、端子保持具15の端子係止部18の係止動
作を案内することができる。なお、接続部6の後方には
電線芯線をかしめるワイヤバレル部12と、さらにその
後方には電線被覆をかしめ付けるインシュレーションバ
レル13とが配されている。
【0010】この実施形態における雌コネクタハウジン
グFは、ハウジング9と、ハウジングヘッド14と、端
子保持具15とによって構成されている。まず、図4乃
至図6によってハウジング9について説明すると、ハウ
ジング9の本体部17は横長の直方体形状をなしてお
り、内部には雌端子金具5を全周にわたって密着して収
容するためのキャビティ16が上下二段でかつ幅方向へ
複数室が並列して設けられている。各キャビティ16は
前後方向に貫通して設けられるとともに、各キャビティ
16の前端部底面には上下方向への撓み可能なランス1
0が形成されており、雌端子金具5がキャビティ16内
に差し込まれるときにはランス10を撓ませて通過可能
とし、通過後には復帰して雌端子金具5の係止突起8と
係止することができる。
【0011】また、ハウジング9の本体部17における
上面から両側面にかけては、端子保持具15の端子係止
部18を嵌め入れ可能とする装入孔19が開口してい
る。この装入孔19はハウジング9に雌端子金具5を正
規状態で収容したときに、当接片11の後端面と同装入
孔19の前部開口縁とがほぼ揃うように配されている。
さらに、本体部17の両外側面であって装入孔19を挟
んだ位置には、それぞれ端子保持具15に対する仮係止
突起8と本係止突起8とが高さを異にして突出してい
る。この実施形態では、図6に示すように、対角線位置
にあるもの同士が仮係止突起8aあるいは本係止突起8
bの組を構成するようにしている。
【0012】本体部17の前端部には各ランス10の前
方を取り囲むようにして張り出し部20が張り出し形成
されている。この張り出し部20は前方及び上方へ開口
して形成され、ここには次述するハウジングヘッド14
が収容可能であり、張り出し部20の両側面の下隅部に
はハウジングヘッド14の外れ防止用の切り欠き21が
形成されている。なお、本体部17の後端部には雌雄コ
ネクタハウジングF,Mの嵌合・離脱時の操作のための
操作部22が張り出し形成されている。また、操作部に
おける両側部の内面には一対のガイド溝33が縦向きに
形成されており、ここには端子保持具の連結突部34が
スライド可能に差し込まれ、インナ・アウタの両ハウジ
ングを連結可能としている。
【0013】ハウジングヘッド14(図7及び図8参
照)は本体部17の張り出し部20に収容されたとき
に、張り出し部20の奥面部分と整合可能に形成される
とともに、各キャビティ16とそれぞれ対応して連通可
能な窓孔23が開口することで、全体として格子状をな
している。また、ハウジングヘッド14の両外側面の下
端には一対の引掛け突部24が突出しており、ハウジン
グヘッド14を張り出し部20の前方より収容させると
きにそれぞれが張り出し部20の切り欠き21にそれぞ
れ引掛けられて上方への外れが規制されるようにしてい
る。
【0014】次に、図9乃至図11を参照しながら端子
保持具15について説明すると、下方と後方へ開放する
ボックス状に形成され、ハウジング9に対し上方から嵌
め合わせ可能に形成されている。端子保持具15の上面
には雌雄コネクタハウジングF,Mの嵌合状態をロック
するためのロックアーム25が前後方向に沿って配設さ
れており、その上面の中央よりやや前寄りの位置にはロ
ック突部4が突出している。このロックアーム25の後
端部は端子保持具15の上面に接続され、前端部はロッ
クアーム25の両側に並列して起立する保護壁26に接
続されている。このことによって、ロックアーム25は
前後両端部が支持端となった両持ち状に形成され、上下
方向に撓んで雄コネクタハウジングMの係止突部3と係
止可能である。また、ロックアーム25の上面において
ロック突部4より後方にはロック解除操作のための操作
片27が突設されており、押圧操作によってロックアー
ム25をロック解除方向(下方)へ撓み変形させること
ができる。
【0015】また、端子保持具15の前面壁は同端子保
持具15をハウジング9に嵌合させたときにハウジング
ヘッド14の前面と整合して密着可能であるとともに、
各雌端子金具5の先端面を突き当てる前止まり壁28を
構成する。この前止まり壁28には各キャビティ16及
び各窓孔23とそれぞれ整合可能な雄端子進入口29が
複数個開口している。
【0016】さらに、端子保持具15内の天井面からは
全幅に沿って端子係止部18が一体に垂下形成されてい
る。端子係止部18が設けられる位置は、前止まり壁2
8の内面から端子係止部18の前面までの距離(図10
で示すT寸法)が、雌端子金具5の接続部6の全長(接
続部6の前面から当接片11の後面までの距離:図2で
示すS寸法)とほぼ等しくしてある。また、端子係止部
18にはハウジング9における上段側の各キャビティ1
6と対応して同数の連絡孔30が開口している。後述す
るように、端子保持具15がハウジング9に対して仮係
止位置で装着されているとき(図12参照)には、各連
絡孔30が上段側の各キャビティ16と整合しかつ連絡
孔30の開口縁のうち下側部分は下段側の各キャビティ
16内へ進入しない位置に待機するようにしてある。こ
のため、端子保持具15の仮係止位置では、ハウジング
9の各キャビティ16へ雌端子金具5の挿入が許容され
た状態にある。しかし、端子保持具15がハウジング9
に対して本係止位置で装着されているときには(図1参
照)、各連絡孔30の開口縁のうち上縁部および下縁部
は、それぞれ上段側の各キャビティ16及び下段側の各
キャビティ16へとそれぞれ進入する。これにより、雌
端子金具5が前止まり壁28に突き当たる正規位置まで
挿入されている限り、端子係止部18が当接片11に密
着した状態で係止して後方への抜けを規制することがで
きる。
【0017】さらにまた、端子保持具15の両側壁に
は、本体部17の仮係止突起8a及び本係止突起8bに
それぞれ対応して仮係止孔31及び本係止孔32が開口
している。前記したように、仮係止突起8a及び本係止
突起8bが対角線位置の配置となっているため、仮係止
孔31及び本係止孔32もこれに対応して同様の配置と
なっている。仮係止孔31は高さ方向へ長孔となってい
て、端子保持具15が仮係止位置にあるときには図17
に示すように、仮係止孔31の下縁部に仮係止突起8a
を係止させるが、本係止位置にあるときには仮係止突起
8aを仮係止孔31の途中に位置させる(同図想像線状
態)。一方、本係止孔32は端子保持具15が仮係止位
置にあるときには、図18に示すように、本係止部は本
係止孔32の開口縁の下縁部の段部に係止し、本係止位
置にあるときには本係止突起8bを本係止孔32内に係
止させる(同図想像線状態)なお、端子保持具15にお
ける両側面の後端には前記した一対の連結突部34が突
出形成されており、ハウジング9のガイド溝33に差し
込み可能である。
【0018】引き続き、上記のように構成された本実施
形態の作用効果を具体的に説明する。雌コネクタハウジ
ングFを組み立てる場合には、まず、本体部17の張り
出し部20にハウジングヘッド14を収容する。このと
きには、ハウジングヘッド14の両引掛け突部24を本
体部17の切り欠き21に係止させておく(この場合、
圧入してもよい)。こうしてハウジングヘッド14が仮
組みされたハウジング9に対し連結突部34とガイド溝
33とを適合させつつ端子保持具15を上方から嵌め込
む。そのときには、端子保持具15の端子係止部18を
本体部17の装入孔19に嵌め入れる。そして仮係止突
起8aを仮係止孔31へ係止させるとともに、本係止突
起8bを本係止孔32の下部の段部に係止させておく。
これによって、端子保持具15はハウジング9に対する
下方への嵌め込み方向と上方への抜けが併せて規制さ
れ、つまり端子保持具15はハウジングヘッド14及び
ハウジング9に対し仮係止位置に保持されるわけである
(図12,図13及び図15状態)。
【0019】仮係止位置では端子保持具15の連絡孔3
0とキャビティ16とは整合するが、前止まり壁28に
形成された雄端子進入口29とキャビティ16とは不整
合の状態にあり、さらには前止まり壁28は本体部17
の前面と密着した状態となっている。したがって、雌端
子金具5を各キャビティ16の後方より挿入してやる
と、雌端子金具5は上段側キャビティ16では連絡孔3
0を通過することができ、下段側キャビティ16も端子
係止部18の下方をそのまま通過することができる。雌
端子金具5がさらに押し込まれると、各ランス10を下
方へ撓み変形させてここを通過し、前止まり壁28の裏
面に突き当たり、これによって雌端子金具5の前進位置
が規定される。こうして、雌端子金具5が正規位置にま
で挿入されると、各ランス10は弾性復帰し係止突起8
と係止することから、雌端子金具5は雌コネクタハウジ
ングF内に一次係止された状態で抜け止めされる。
【0020】上記のようにして雌端子金具5の挿入が完
了したら、端子保持具15をハウジング9およびハウジ
ングヘッド14に押し込んで、天井面を本体部17の上
面に密着させる。これにより、仮係止突起8aは仮係止
孔31の途中位置まで移動し、本係止突起8bが本係止
孔32内に係止する。かくして、端子保持具15がハウ
ジング9に対し抜け止め状態で保持される。本係止位置
では、前述したように、連絡孔30の開口縁の上縁部及
び下縁部がそれぞれ上下の段の各キャビティ16内に進
入しかつ雌端子金具5の当接片11に密着した状態で係
止する。また、このときには前止まり壁28の雄端子金
具1進入口が各キャビティ16と整合する。
【0021】ところで、仮に雌端子金具5の挿入位置が
正規位置に遠く至らない場合には、端子係止部18と接
続部6上面とが干渉してしまい、端子保持具15の押し
込みが不能となるため、作業者は直ちに雌端子金具5が
半挿入であることを知り、正規位置までのさらなる挿入
がなされる。
【0022】しかし、雌端子金具5が前止まり壁28に
突き当たる正規深さまで挿入されていれば、前止まり壁
28から端子係止部18に至るまでの距離は雌端子金具
5の接続部6の全長、すなわち接続部6の前面から当接
片11の後面にいたるまでの距離に等しく定められてい
るから、雌端子金具5が正規寸法で製造されたものであ
る限りは、端子係止部18は雌端子金具5の接続部6に
対し密着した係止することができる。
【0023】かくして雌端子金具5がランス10と端子
係止部18との二重係止状態で雌コネクタハウジングF
内に収容されたら、雄コネクタハウジングMへの嵌合が
なされる。嵌合に伴ってロックアーム25のロック突部
4が雄コネクタハウジングMの係止突部3に突き当た
り、さらなる嵌合によってロックアーム25が下方へ撓
むことで、ロック突部4が係止突部3をくぐり抜けて係
止し、これによって雌雄コネクタハウジングMが嵌合状
態でロックされる。なお、ロックを解除する場合には、
操作片27の押し込みによって再度ロックアーム25を
撓み変形させれば、係止突部3とロック突部4との係止
を解除することができる。
【0024】以上のように、本実施形態によれば、端子
保持具15に前止まり壁28と端子係止部18を一体に
設けたため、これらの間隔は雌端子金具5の接続部6の
全長に等しく固定された状態となる。したがって、従来
のようにリテーナを別体にしていたため、組み付け上の
ばらつきか不可避であり、これに起因した雌端子金具5
に対するがたつきを確実に解消することができる結果、
微摺動摩耗から保護される。さらに、本実施形態では当
接片11を設け、ここに端子係止部18を誘導する案内
面11aを形成するようにしたため、端子保持具が本係
止位置へ移動する際に端子係止部18の先端が案内面1
1aに摺接して後方へ円滑に案内され、もって係止動作
が容易になされる。
【0025】なお、本発明は種々の変更が可能であり、
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。 この実施形態では雌コネクタハウジングFに適用した
が、雄コネクタハウジングMに適用しても良い。 この実施形態では、ハウジング9を本体部17とハウ
ジングヘッド14とに分けて構成したが、一体構造のも
のとすることも可能である。 ハウジング9は図示では上下二段のものを示したが、
段数については限定されるべきものではない。 端子金具の当接片に、前後方向への撓みが可能となる
ばね性を付与してもよい。このようにすれば、端子金具
の先端から当接片に至るまでの距離がばらついても、当
接片と端子係止部が弾接して係止するため、上記のばら
つきを吸収することができる。 本実施形態では、端子保持具にロックアームを形成し
たが、ハウジングに設けることも可能である。 本実施形態では、誘導面としての当接面11を雌端子
金具5側に形成したが、端子保持具15の端子係止部1
8側に配しても良い。 誘導面11aをテーパー面状に形成したが、緩やかな
円弧面によって形成される曲面であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】雄コネクタハウジングと本係止状態にある雌コ
ネクタハウジングとを示す側断面図
【図2】雌端子金具の側断面図
【図3】雌端子金具の当接片を示す拡大図
【図4】ハウジングの正面図
【図5】同側断面図
【図6】同平面図
【図7】ハウジングヘッドを示す正面図
【図8】同平断面図
【図9】端子保持具を示す正面図
【図10】同側断面図
【図11】同平面図
【図12】端子保持具が仮係止位置にあるときに端子金
具の挿入過程を示す側断面図
【図13】端子金具の挿入完了状態を示す側断面図
【図14】雌コネクタハウジングの平断面図
【図15】仮係止状態にある雌コネクタハウジングの正
断面図
【図16】本係止状態にある雌コネクタハウジングFの
正断面図
【図17】第1係止部における仮・本両係止状態を示す
拡大断面図
【図18】第2係止部における仮・本両係止状態を示す
拡大断面図
【図19】従来のコネクタを示す断面図
【符号の説明】
5…雌端子金具 9…ハウジング 11…当接片 15…端子保持具 16…キャビティ 18…端子係止部 F…雌コネクタハウジング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端から後方へ所定距離だけ離れた位置
    に被係止部が形成された端子金具と、 この端子金具を軸方向に沿って収容可能なキャビティを
    有しかつこのキャビティは前記被係止部を外方へ露出さ
    せる開口が設けられてなるハウジングと、 このハウジングに装着可能で前記キャビティの前端部に
    位置し前記端子金具の先端に当接する前止まり壁を有し
    かつこの前止まり壁から前記所定距離だけ後方へ離れた
    位置に前記被係止部に係止可能な端子係止部が一体に備
    えられている端子保持具とからなることを特徴とするコ
    ネクタ。
  2. 【請求項2】 前記端子金具の被係止部あるいは前記端
    子金具の前記端子係止部には、前記端子保持具の前記端
    子係止部の係止動作を案内するための誘導面が形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記端子金具の被係止部には、前記端子
    保持具の前記端子係止部の係止動作を案内するための誘
    導面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記端子保持具は、前記ハウジングに対
    し前記端子係止部が前記端子金具のキャビティへの挿入
    を妨げない仮係止位置と、前記端子係止部が前記端子金
    具の被係止部に係止して後方への抜け止めを行う本係止
    位置との間で移動可能であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
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