JP2001326011A - コネクタ及び端子金具 - Google Patents

コネクタ及び端子金具

Info

Publication number
JP2001326011A
JP2001326011A JP2000147873A JP2000147873A JP2001326011A JP 2001326011 A JP2001326011 A JP 2001326011A JP 2000147873 A JP2000147873 A JP 2000147873A JP 2000147873 A JP2000147873 A JP 2000147873A JP 2001326011 A JP2001326011 A JP 2001326011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lance
cavity
terminal fitting
locking
connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2000147873A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Tanaka
努 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2000147873A priority Critical patent/JP2001326011A/ja
Publication of JP2001326011A publication Critical patent/JP2001326011A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コネクタ全体の高さ寸法を小さくする。 【解決手段】 コネクタハウジング内には雌端子金具を
収容するキャビティが前後に貫通して形成されている。
キャビティの前端側底面には片持ち状に延出するランス
10が撓み可能に設けられている。ランスの先端部の中
央には雌端子金具との係止のための係止部10bが形成
され、その幅方向両側には解除治具によってランスを解
除方向へ操作可能とする解除操作部10cが配されてい
る。これによって、コネクタの低背化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コネクタおよび
このコネクタ内に収容される端子金具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、コネクタはハウジング内に収
容される端子金具をランス(弾性係止片)と係止させる
ことによって、抜け止めするようにしたものが一般的で
ある。一例としては、特開平1−54678号公報のも
のを挙げることができる。ここでは、コネクタハウジン
グ内に前後方向に貫通するキャビティが設けられ、底面
の前端部には先端が自由端となった片持ち状をなし、上
下方向に撓み変形するランスが配されている。キャビテ
ィ内に端子金具が差し込まれると、ランスは下方へ撓
み、正規位置まで端子金具が挿入されると、復帰して端
子金具に形成された係止部位に係止するようになってい
る。ランス50の構造をさらに図20によって説明する
と、ランス50の先端部は上方部分に端子金具51に対
する係止部50aが突出し、その下方部分には係止部5
0aから枝分かれし係止部50aよりさらに前方へ突出
する解除操作部50bとなっている。端子金具51をキ
ャビティから抜き取る場合には、キャビティの前方より
細長い棒状の解除治具52を突っ込み、この解除治具5
2にて解除操作部50bを押し下げ操作してやれば、ラ
ンス50を係止解除方向へ操作させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構造の場合には、次のような問題点があった。すなわ
ち、ランス50は端子金具51の挿入時に下方へ撓むた
め、コネクタハウジングはキャビティ本来のスペースに
加え、ランス50の撓みを許容するための撓みスペース
を確保しなければならない。しかも、係止部50aの下
部に解除操作部50bを設けている関係で、高さ方向の
スペースはより大きなものが必要とされていた。かくし
て、従来ではランス50の撓み空間に起因して個々のキ
ャビティが高さ方向の寸法が大きくならざるを得ず、コ
ネクタハウジング全体の低背化の障害となっていた。本
発明は上記した事情に鑑みて開発工夫されたものであ
り、その目的は高さ方向の寸法を小さくすることができ
るコネクタおよびこれに寄与する端子金具を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、内部に端子金具を収容するキャ
ビティを有し、このキャビティには前記端子金具に弾性
的に係止するランスが厚み方向へ撓み可能に配されると
ともに、このランスには前記端子金具に係止して抜け止
めを行う係止部と、前記キャビティの前方からの操作に
よって、前記ランスを係止解除方向へ撓み操作可能とす
る解除操作部とが形成されてなるコネクタであって、前
記解除操作部は、前記ランスの幅方向において前記係止
部に並列して設けられていることを特徴とするものであ
る。また請求項2の発明では、請求項1記載のものにお
いて、前記解除操作部は、前記ランスの前端面に配され
前記キャビティの前方から差し込まれる解除治具の押圧
操作によって前記ランスが係止解除方向へ撓み変形する
のを案内する傾斜面によって形成されていることを特徴
とするものである。さらに請求項3の発明では、請求項
1または2記載のものにおいて、前記ランスは、撓み変
形したときに、このランスを有するキャビティに隣接す
るキャビティ内へ進入可能となっていることを特徴とす
るものである。さらにまた請求項4の発明では、請求項
3記載のものにおいて、前記ランスが設けられる当該キ
ャビティに隣接するキャビティ内に収容される前記端子
金具には、前記ランスが撓み変形したときの干渉を回避
するための逃がし部が凹設されていることを特徴とする
ものである。さらにまた請求項5の発明に係る端子金具
は、コネクタハウジングに形成されたキャビティ内に収
容可能に形成されるとともに、このキャビティに配され
た撓み可能なランスによって弾性的に係止され、かつ前
記キャビティ内に収容されたときに当該キャビティに隣
接するキャビティのランスと対向する側面にはこのラン
スとの干渉を回避するための逃がし部が凹設されている
ことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、キ
ャビティ内に挿入された端子金具はランスを通過すると
きにランスを厚み方向に撓み変形させ、通過後に復帰し
て係止部と係止することで抜け止めがなされる。一方、
端子金具の抜き取りを行う場合には、キャビティの前方
から適当な解除治具を差し込んで係止部の側方に隣接し
て設けられた解除操作部を操作してランスを解除方向に
撓み変形させる。ランスをこの撓み状態に保持したま
ま、端子金具を引っ張ってやればキャビティから抜き取
ることができる。請求項1の発明のように、解除操作部
を係止部の側方に、つまり幅方向に並列して配置したも
のでは、従来のような厚み方向に配置したものに比較し
てキャビティの底面からランスの係止部位に至るまでの
高さ寸法を小さく設定することができ、これによってコ
ネクタ全体の低背化が図れる。請求項2の発明によれ
ば、端子金具の抜き取りを行う場合、解除治具をキャビ
ティの前方から差し込んで解除操作部を押圧操作する。
このとき、解除操作部は傾斜面となっているため、解除
治具の押圧操作に伴って自動的に係止解除方向へ撓み変
形する。したがって、係止解除の作業を円滑に行うこと
ができる。請求項3の発明によれば、端子金具のキャビ
ティへの挿入に伴ってランスが撓み変形したときに、ラ
ンスは当該キャビティに隣接する他のキャビティへ進入
することができる。つまり、ランスの撓み代を一つのキ
ャビティ内でのみ設定するのでなく、隣接するキャビテ
ィに亘って設定することができるため、その分キャビテ
ィの寸法を小さくすることができ、もってコネクタ全体
の低背化が図れる。請求項4の発明によれば、ランスが
撓んだときに、ランスの先端部が隣接するキャビティ内
に設けられた端子金具の逃がし凹部へ入り込むようにし
ている。したがって、ランスの損傷回避とともに、端子
金具の上方にランスとの干渉回避の高さスペースを必要
としない分、キャビティを一層低くすることができるた
め、コネクタをより低背化させることができる。請求項
5の発明によれば、逃がし部を設けるようにしたから、
隣接するキャビティから撓んだランスの干渉を回避する
ことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施形態の雌雄両コネク
タハウジングF,Mを示すものである。雄コネクタハウ
ジングMは前方へ開口する角筒形状に形成され、その奥
壁には複数本の雄端子金具1が圧入によって取り付けら
れている。各雄端子金具1は雄コネクタハウジングMの
外方に延出されるとともに、外部の途中で下方へ直角に
屈曲し、各先端部は図示しないプリント基板上の配線に
接続されるようになっている。また、雄コネクタハウジ
ングMの上面中央部は開口縁から凹部2が凹み形成さ
れ、この凹部2の奥部には係止突部3が下向きに突出
し、雌コネクタハウジングFのロック突部4に係止可能
となっている。
【0007】次に、図2によって雌コネクタハウジング
F内に収容される雌端子金具5について説明すると、雌
端子金具5は先端部が角筒状の接続部6となっており、
雌雄コネクタハウジングF,Mの嵌合時には内部へ雄端
子金具1の差込みがなされる。また、接続部6の内部に
は底面前縁からの山形状の折り返しにより弾性片7が形
成されており、雄端子金具1と弾性力をもって接触して
電気的導通が図られるようになっている。また、接続部
6の下面には係止突起8が一体に突出しており、後述す
るハウジング9のランス10と係止可能となっている。
さらに、接続部6の後端部には図3に示すような当接片
11が設けられている。この当接片11は接続部6の後
端部上縁を下向きに屈曲して形成されているとともに、
その屈曲部分の上面は下向き勾配の誘導面11aが形成
されていて、端子保持具15の端子係止部18の係止動
作を案内することができる。さらにまた、接続部6の上
面中央部には後述するランス10との干渉を回避可能な
逃がし部6aが凹設されている。この実施形態では、接
続部6の上面は二枚重ねの構造となっているが、逃がし
部6aに対応する部分は上に重ねる側の面を予め一部切
り欠いておくことによって、その肉厚分だけ周辺より凹
むようにしている。なお、接続部6の後方には電線芯線
をかしめるワイヤバレル部12と、さらにその後方には
電線被覆をかしめ付けるインシュレーションバレル13
とが配されている。
【0008】この実施形態における雌コネクタハウジン
グFは、ハウジング9と、ハウジングヘッド14と、端
子保持具15とによって構成されている。まず、図4乃
至図6によってハウジング9について説明すると、ハウ
ジング9の本体部17は横長の直方体形状をなしてお
り、内部には雌端子金具5を全周にわたって密着して収
容するためのキャビティ16が上下二段でかつ幅方向へ
複数室が並列して設けられている。各キャビティ16は
前後方向に貫通して設けられるとともに、各キャビティ
16の前端部底面には雌端子金具5に係止可能なランス
10が形成されている。また、各キャビティ16の底面
には雌端子金具5の係止突起8を逃がすための凹溝16
aがキャビティ16の後端部からランス10の先端部を
僅かに残す位置まで刻設されている。図5に示すよう
に、ランス10が設けられる部分には上下のキャビティ
16を仕切る壁が設けられておらず、また、図14に示
されるように、左右のキャビティ16を仕切る壁も設け
られていない。ランス10は、キャビティ16の底面の
前端面から前方へ片持ち状に延出形成されている。ラン
ス10は、常には上面がキャビティ16の底面と面一を
なしているが、雌端子金具5の挿入時において係止突起
8が凹溝16aの前端を通過してランス10の先端部に
乗り上げたときには、下方へ撓み変形するようにしてあ
り、このときにはランス10の先端部が当該キャビティ
16の下方に隣接するキャビティ16内に僅かながらも
進入するようになっている。加えて、ランス10の先端
部の下端面は上向きにテーパー状に形成することで除肉
面10aが形成されており、ランス10が撓んだときに
下方のキャビティ16への進入量をできるだけ減らすこ
とができるようにしている。また、ランス10の先端の
中央部にはランス10を通過した係止突起8と弾性的に
係止する係止部10bが形成されており、係止突起8の
後端面がほぼ鉛直面をなして形成されていることと対応
して、係止部10bの前端面も同様に鉛直面としてあ
る。さらに、ランス10は図14に示すように、各キャ
ビティ16の横幅より広くしてあり、係止部10bを挟
んでその両側には雌端子金具5に対する係止を解除する
ための一対の解除操作部10cが配されている。両解除
操作部10cはランス10の前端部において係止部10
bの両側を上向き勾配の傾斜面とすることによって形成
されている。これによって、キャビティの前方から棒状
の解除治具を突っ込んで解除操作部10cを押し込んで
やれば、係止突起8と係止部10bとの係止が解除され
るだけの撓みをランス10全体に与えることができる。
上記したように、この実施形態ではキャビティ16の左
右の仕切壁を設けず、ランス10をその分拡幅させるこ
とができたため、解除操作部10cを幅広に形成するこ
とができ、解除治具による解除操作を円滑・簡単に行う
ことができる。
【0009】また、ハウジング9の本体部17における
上面から両側面にかけては、端子保持具15の端子係止
部18を嵌め入れ可能とする装入孔19が開口してい
る。この装入孔19はハウジング9に雌端子金具5を正
規状態で収容したときに、当接片11の後端面と同装入
孔19の前部開口縁とがほぼ揃うように配されている。
さらに、本体部17の両外側面であって装入孔19を挟
んだ位置には、それぞれ端子保持具15に対する仮係止
突起8と本係止突起8とが高さを異にして突出してい
る。この実施形態では、図6に示すように、対角線位置
にあるもの同士が仮係止突起8aあるいは本係止突起8
bの組を構成するようにしている。
【0010】本体部17の前端部には各ランス10の前
方を取り囲むようにして張り出し部20が張り出し形成
されている。この張り出し部20は前方及び上方へ開口
して形成され、ここには次述するハウジングヘッド14
が収容可能であり、張り出し部20の両側面の下隅部に
はハウジングヘッド14の外れ防止用の切り欠き21が
形成されている。なお、本体部17の後端部には雌雄コ
ネクタハウジングF,Mの嵌合・離脱時の操作のための
操作部22が張り出し形成されている。また、操作部2
2における両側部の内面には一対のガイド溝33が縦向
きに形成されており、ここには端子保持具15の連結突
部34がスライド可能に差し込まれ、ハウジング9と端
子保持具15を連結可能としている。
【0011】ハウジングヘッド14(図7及び図8参
照)は本体部17の張り出し部20に収容されたとき
に、張り出し部20の奥面部分と整合可能に形成される
とともに、各キャビティ16とそれぞれ対応して連通可
能な窓孔23が開口することで、全体として格子状をな
している。各窓孔23は、上部側に配されキャビティと
ほぼ等しい幅をもって形成された連通部23aと、下部
側に配され前記ランスの先端の幅とほぼ等しい幅をもっ
て形成された幅広部23bとにより形成されている。こ
の幅広部23bの底面中央部であって、ランス10と対
向する側には雌端子金具5の係止突起8を係止させる突
起受け部23cが凹み形成されている。また、ハウジン
グヘッド14の両外側面の下端には一対の引掛け突部2
4が突出しており、ハウジングヘッド14を張り出し部
20の前方より収容させるときにそれぞれが張り出し部
20の切り欠き21にそれぞれ引掛けられて上方への外
れが規制されるようにしている。
【0012】次に、図9乃至図11を参照しながら端子
保持具15について説明すると、下方と後方へ開放する
ボックス状に形成され、ハウジング9に対し上方から嵌
め合わせ可能に形成されている。端子保持具15の上面
には雌雄コネクタハウジングF,Mの嵌合状態をロック
するためのロックアーム25が前後方向に沿って配設さ
れており、その上面の中央よりやや前寄りの位置にはロ
ック突部4が突出している。このロックアーム25の後
端部は端子保持具15の上面に接続され、前端部はロッ
クアーム25の両側に並列して起立する保護壁26に接
続されている。このことによって、ロックアーム25は
前後両端部が支持端となった両持ち状に形成され、上下
方向に撓んで雄コネクタハウジングMの係止突部3と係
止可能である。また、ロックアーム25の上面において
ロック突部4より後方にはロック解除操作のための操作
片27が突設されており、押圧操作によってロックアー
ム25をロック解除方向(下方)へ撓み変形させること
ができる。
【0013】また、端子保持具15の前面壁は同端子保
持具15をハウジング9に嵌合させたときにハウジング
ヘッド14の前面と整合して密着可能であるとともに、
各雌端子金具5の先端面を突き当てる前止まり壁28を
構成する。この前止まり壁28には各キャビティ16及
び各窓孔23とそれぞれ整合可能な雄端子進入口29が
複数個開口している。また、各雄端子進入口29の下方
でかつその幅方向外側には一対の治具進入口40が左右
に分離して貫通しており、それぞれは互いに向き合うL
字状をなしているとともに、ハウジングヘッド14にお
ける各窓孔23の幅広部23bと連通している。これに
より、治具進入口40より解除治具を突っ込むと、解除
治具は幅広部23bを通してランス10の解除操作部1
0cを押圧操作することができる。
【0014】さらに、端子保持具15内の天井面からは
全幅に沿って端子係止部18が一体に垂下形成されてい
る。端子係止部18が設けられる位置は、前止まり壁2
8の内面から端子係止部18の前面までの距離(図10
で示すT寸法)が、雌端子金具5の接続部6の全長(接
続部6の前面から当接片11の後面までの距離:図2で
示すS寸法)とほぼ等しくしてある。また、端子係止部
18にはハウジング9における上段側の各キャビティ1
6と対応して同数の連絡孔30が開口している。後述す
るように、端子保持具15がハウジング9に対して仮係
止位置で装着されているとき(図12参照)には、各連
絡孔30が上段側の各キャビティ16と整合しかつ連絡
孔30の開口縁のうち下側部分は下段側の各キャビティ
16内へ進入しない位置に待機するようにしてある。こ
のため、端子保持具15の仮係止位置では、ハウジング
9の各キャビティ16へ雌端子金具5の挿入が許容され
た状態にある。しかし、端子保持具15がハウジング9
に対して本係止位置で装着されているときには(図1参
照)、各連絡孔30の開口縁のうち上縁部および下縁部
は、それぞれ上段側の各キャビティ16及び下段側の各
キャビティ16へとそれぞれ進入する。これにより、雌
端子金具5が前止まり壁28に突き当たる正規位置まで
挿入されている限り、端子係止部18が当接片11に密
着した状態で係止して後方への抜けを規制することがで
きる。
【0015】さらにまた、端子保持具15の両側壁に
は、本体部17の仮係止突起8a及び本係止突起8bに
それぞれ対応して仮係止孔31及び本係止孔32が開口
している。前記したように、仮係止突起8a及び本係止
突起8bが対角線位置の配置となっているため、仮係止
孔31及び本係止孔32もこれに対応して同様の配置と
なっている。仮係止孔31は高さ方向へ長孔となってい
て、端子保持具15が仮係止位置にあるときには図17
に示すように、仮係止孔31の下縁部に仮係止突起8a
を係止させるが、本係止位置にあるときには仮係止突起
8aを仮係止孔31の途中に位置させる(同図想像線状
態)。一方、本係止孔32は端子保持具15が仮係止位
置にあるときには、図18に示すように、本係止部10
bは本係止孔32の開口縁の下縁部の段部に係止し、本
係止位置にあるときには本係止突起8bを本係止孔32
内に係止させる(同図想像線状態) なお、端子保持具15における両側面の後端には前記し
た一対の連結突部34が突出形成されており、ハウジン
グ9のガイド溝33に差し込み可能である。
【0016】引き続き、上記のように構成された本実施
形態の作用効果を具体的に説明する。雌コネクタハウジ
ングFを組み立てる場合には、まず、本体部17の張り
出し部20にハウジングヘッド14を収容する。このと
きには、ハウジングヘッド14の両引掛け突部24を本
体部17の切り欠き21に係止させておく(この場合、
圧入してもよい)。こうしてハウジングヘッド14が仮
組みされたハウジング9に対し連結突部34とガイド溝
33とを適合させつつ端子保持具15を上方から嵌め込
む。そのときには、端子保持具15の端子係止部18を
本体部17の装入孔19に嵌め入れる。そして仮係止突
起8aを仮係止孔31へ係止させるとともに、本係止突
起8bを本係止孔32の下部の段部に係止させておく。
これによって、端子保持具15はハウジング9に対する
下方への嵌め込み方向と上方への抜けが併せて規制さ
れ、つまり端子保持具15はハウジングヘッド14及び
ハウジング9に対し仮係止位置に保持されるわけである
(図12,図13及び図15状態)。
【0017】仮係止位置では端子保持具15の連絡孔3
0とキャビティ16とは整合するが、前止まり壁28に
形成された雄端子進入口29とキャビティ16とは不整
合の状態にあり、さらには前止まり壁28は本体部17
の前面と密着した状態となっている。したがって、雌端
子金具5を各キャビティ16の後方より挿入してやる
と、雌端子金具5は係止突起8が凹溝16aに沿って進
入する。また、上段側キャビティ16では連絡孔30を
通過することができ、下段側キャビティ16も端子係止
部18の下方をそのまま通過することができる。雌端子
金具5がさらに押し込まれると、係止突起8は凹溝16
aの先端から脱してランス10の上面へと乗り上げるた
め、ランス10は図12に示すように、下方へ撓み変形
する。このとき、ランス10は上下のキャビティ16間
の仕切壁のほぼ肉厚内で撓み変形するだけであるため、
ランス10が撓んでいる途中で、下側のキャビティ16
に雌端子金具5を挿入しても、ランス10と干渉するこ
とはない。係止突起8がランス10を通過する位置まで
雌端子金具5が挿入されると、雌端子金具5は前止まり
壁28の裏面に突き当たり、これによって雌端子金具5
の前進位置が規定される。こうして、雌端子金具5が正
規位置にまで挿入されると、各ランス10は弾性復帰し
係止突起8と係止部10bとが係止することによって、
雌端子金具5は雌コネクタハウジングF内に一次係止さ
れた状態で抜け止めされる。
【0018】上記のようにして雌端子金具5の挿入が完
了したら、ハウジングヘッド14を取り付けたハウジン
グ9に対し端子保持具15を押し込んで、天井面を本体
部17の上面に密着させる。これにより、仮係止突起8
aは仮係止孔31の途中位置まで移動し、本係止突起8
bが本係止孔32内に係止する。かくして、端子保持具
15がハウジング9に対し抜け止め状態で保持される。
本係止位置では、前述したように、連絡孔30の開口縁
の上縁部及び下縁部がそれぞれ上下の段の各キャビティ
16内に進入しかつ雌端子金具5の当接片11に密着し
た状態で係止する。また、このときには前止まり壁28
の雄端子金具進入口29が各キャビティ16と整合す
る。
【0019】ところで、仮に雌端子金具5の挿入位置が
正規位置に遠く至らない場合には、端子係止部18と接
続部6上面とが干渉してしまい、端子保持具15の押し
込みが不能となるため、作業者は直ちに雌端子金具5が
半挿入であることを知り、正規位置までのさらなる挿入
がなされる。
【0020】しかし、雌端子金具5が前止まり壁28に
突き当たる正規深さまで挿入されていれば、前止まり壁
28から端子係止部18に至るまでの距離は雌端子金具
5の接続部6の全長、すなわち接続部6の前面から当接
片11の後面にいたるまでの距離に等しく定められてい
るから、雌端子金具5が正規寸法で製造されたものであ
る限りは、端子係止部18は雌端子金具5の接続部6に
対し密着した係止することができる。
【0021】かくして雌端子金具5がランス10と端子
係止部18との二重係止状態で雌コネクタハウジングF
内に収容されたら、雄コネクタハウジングMへの嵌合が
なされる。嵌合に伴ってロックアーム25のロック突部
4が雄コネクタハウジングMの係止突部3に突き当た
り、さらなる嵌合によってロックアーム25が下方へ撓
むことで、ロック突部4が係止突部3をくぐり抜けて係
止し、これによって雌雄コネクタハウジングMが嵌合状
態でロックされる。なお、ロックを解除する場合には、
操作片27の押し込みによって再度ロックアーム25を
撓み変形させれば、係止突部3とロック突部4との係止
を解除することができる。
【0022】一方、雌端子金具5を抜き取る場合には、
端子保持具15の治具進入孔40の双方あるいはいずれ
か一方より解除治具を突っ込む。すると、解除治具はハ
ウジングヘッド14において対向する窓孔23の幅広部
23bを通してランス10の双方あるいはいずれかの解
除操作部10cに当接する。その状態で、解除治具によ
って解除操作部10cを押圧してやると、その押圧操作
に伴って解除操作部10cの傾斜にしたがってランス1
0は下方へ撓み変形する。このとき、ランス10の先端
が下側のキャビティ16へ進入するほどに撓み変形させ
られるような場合においても、下側のキャビティ16に
収容されている他の雌端子金具5には逃がし部6aが凹
設されて、この雌端子金具5との干渉が回避されている
から、損傷などを未然に防止することができる。かくし
て、ランス10の係止部10bと雌端子金具5の係止突
起8との係止が解除されるため、雌端子金具5をキャビ
ティ16より抜き取ることができる。以上のように、本
実施形態の如くランス10の解除操作部10cを係止部
10bの側方に配したため、従来のような厚み方向に配
していたものに比較して解除操作部10cの厚み分は撓
みスペースを削減することができ、もってコネクタ全体
の低背化が達成されている。また、この実施形態のよう
にランス10が設けられている箇所で上下のキャビティ
16を仕切る壁を設けないようにしたものでは、一層の
低背化が達成できる。そして、特に雌端子金具5の上面
にも逃がし部6aを設けてランス10先端部との干渉を
回避することができるため、ランス10の先端が保護さ
れ、またこの点もコネクタの低背化に寄与するものであ
る。
【0023】なお、本発明は種々の変更が可能であり、
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。 この実施形態では雌コネクタハウジングFに適用した
が、雄コネクタハウジングMに適用しても良い。 この実施形態では、ハウジング9を本体部17とハウ
ジングヘッド14とに分けて構成したが、一体構造のも
のとすることも可能である。 ハウジング9は図示では上下二段のものを示したが、
段数については限定されるべきものではない。 端子金具の当接片に、前後方向への撓みが可能となる
ばね性を付与してもよい。このようにすれば、端子金具
の先端から当接片に至るまでの距離がばらついても、当
接片と端子係止部10bが弾接して係止するため、上記
のばらつきを吸収することができる。 本実施形態では、端子保持具にロックアームを形成し
たが、ハウジングに設けることも可能である。 本実施形態では、誘導面としての当接面11を雌端子
金具5側に形成したが、端子保持具15の端子係止部1
8側に配しても良い。 誘導面11aをテーパー面状に形成したが、緩やかな
円弧面によって形成される曲面であってもよい。 ランスの解除操作部10cは必ずしも一対設ける必要
はなく、片側だけであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】雄コネクタハウジングと本係止状態にある雌コ
ネクタハウジングとを示す側断面図
【図2】雌端子金具の側断面図
【図3】雌端子金具の当接片を示す拡大図
【図4】ハウジングの正面図
【図5】同側断面図
【図6】同平面図
【図7】ハウジングヘッドを示す正面図
【図8】同平断面図
【図9】端子保持具を示す正面図
【図10】同側断面図
【図11】同平面図
【図12】端子保持具が仮係止位置にあるときに端子金
具の挿入過程を示す側断面図
【図13】端子金具の挿入完了状態を示す側断面図
【図14】雌コネクタハウジングの平断面図
【図15】仮係止状態にある雌コネクタハウジングの正
断面図
【図16】本係止状態にある雌コネクタハウジングFの
正断面図
【図17】第1係止部10bにおける仮・本両係止状態
を示す拡大断面図
【図18】第2係止部10bにおける仮・本両係止状態
を示す拡大断面図
【図19】ランスを拡大して示す斜視図
【図20】従来のコネクタにおけるランス部分を示す断
面図
【符号の説明】
5…雌端子金具 9…ハウジング 11…当接片 15…端子保持具 16…キャビティ 18…端子係止部10b F…雌コネクタハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E023 AA04 AA16 BB02 BB22 CC23 EE02 EE15 EE28 EE40 FF11 GG01 GG02 GG10 HH01 HH03 HH30 5E087 EE02 EE14 FF03 FF08 FF13 GG06 GG15 GG16 GG26 GG31 GG32 GG34 HH04 MM04 RR21 RR25 RR37

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に端子金具を収容するキャビティを
    有し、このキャビティには前記端子金具に弾性的に係止
    するランスが厚み方向へ撓み可能に配されるとともに、
    このランスには前記端子金具に係止して抜け止めを行う
    係止部と、前記キャビティの前方からの操作によって、
    前記ランスを係止解除方向へ撓み操作可能とする解除操
    作部とが形成されてなるコネクタであって、 前記解除操作部は、前記ランスの幅方向において前記係
    止部に並列して設けられていることを特徴とするコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記解除操作部は、前記ランスの前端面
    に配され前記キャビティの前方から差し込まれる解除治
    具の押圧操作によって前記ランスが係止解除方向へ撓み
    変形するのを案内する傾斜面によって形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ランスは、撓み変形したときに、こ
    のランスを有するキャビティに隣接するキャビティ内へ
    進入可能となっていることを特徴とする請求項1又は2
    記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記ランスが設けられる当該キャビティ
    に隣接するキャビティ内に収容される前記端子金具に
    は、前記ランスが撓み変形したときの干渉を回避するた
    めの逃がし部が凹設されていることを特徴とする請求項
    3記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 コネクタハウジングに形成されたキャビ
    ティ内に収容可能に形成されるとともに、このキャビテ
    ィに配された撓み可能なランスによって弾性的に係止さ
    れ、かつ前記キャビティ内に収容されたときに当該キャ
    ビティに隣接するキャビティのランスと対向する側面に
    はこのランスとの干渉を回避するための逃がし部が凹設
    されていることを特徴とする端子金具。
JP2000147873A 2000-05-19 2000-05-19 コネクタ及び端子金具 Abandoned JP2001326011A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000147873A JP2001326011A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 コネクタ及び端子金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000147873A JP2001326011A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 コネクタ及び端子金具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001326011A true JP2001326011A (ja) 2001-11-22

Family

ID=18654000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000147873A Abandoned JP2001326011A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 コネクタ及び端子金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001326011A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006185799A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Yazaki Corp コネクタ
US7455551B2 (en) 2006-09-08 2008-11-25 Yazaki Corporation Connector housing
JP2011181333A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
WO2016114179A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ
DE102018205819A1 (de) 2017-04-27 2018-10-31 Yazaki Corporation Steckverbinder

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006185799A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Yazaki Corp コネクタ
JP4498916B2 (ja) * 2004-12-28 2010-07-07 矢崎総業株式会社 コネクタ
US7455551B2 (en) 2006-09-08 2008-11-25 Yazaki Corporation Connector housing
DE102007042983B4 (de) * 2006-09-08 2011-04-14 Yazaki Corp. Verbindergehäuse
JP2011181333A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
KR101752009B1 (ko) * 2010-03-01 2017-06-28 스미토모 덴소 가부시키가이샤 커넥터
JP2016131064A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ
WO2016114179A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ
CN107210556A (zh) * 2015-01-13 2017-09-26 株式会社自动网络技术研究所 连接器
US10079445B2 (en) 2015-01-13 2018-09-18 Autonetworks Technologies, Ltd. Electrical connector for a twisted pair cable
CN107210556B (zh) * 2015-01-13 2019-11-15 株式会社自动网络技术研究所 连接器
DE102018205819A1 (de) 2017-04-27 2018-10-31 Yazaki Corporation Steckverbinder
JP2018186021A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 矢崎総業株式会社 コネクタ
US10461456B2 (en) 2017-04-27 2019-10-29 Yazaki Corporation Connector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4743109B2 (ja) 端子金具及びコネクタ
US8052489B2 (en) Connector
JP3763422B2 (ja) コネクタ
JP3969161B2 (ja) コネクタ
US6976874B2 (en) Terminal fitting and connector provided therewith
JP4544065B2 (ja) コネクタ
JPH09245869A (ja) 端子係止具付きコネクタ
US7568923B2 (en) Connector and connector assembly
US7001206B2 (en) Connector and a connector assembly
JP2001326011A (ja) コネクタ及び端子金具
JP3687537B2 (ja) 分割コネクタ
JP5217974B2 (ja) コネクタ
JP3864801B2 (ja) コネクタ
JP2001160447A (ja) コネクタ
JP3235479B2 (ja) コネクタ
JPH1050386A (ja) コネクタ
JP3395893B2 (ja) コネクタ
JP3988424B2 (ja) コネクタ
JP3702748B2 (ja) コネクタ
JP4258146B2 (ja) コネクタ
JP2002042948A (ja) コネクタ
JP5217975B2 (ja) コネクタ
JP3888185B2 (ja) コネクタ
JP3324411B2 (ja) 二重係止コネクタ
US20040192118A1 (en) Connector

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050805

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060926

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061019

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20061221