JP2001312992A - イオンビーム装置 - Google Patents
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- Physical Vapour Deposition (AREA)
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- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 中性化フィラメントを断線することなく巻き
取れる中性化フィラメント供給装置を備えたイオンミリ
ング装置などのイオンビーム装置を得ること。 【解決手段】 本発明のイオンビーム装置の一つである
イオンミリング装置1Aは、イオン発生源10からのイ
オンを中性化するフィラメントを連続的に供給する中性
化フィラメント供給装置の巻き取りドラム43に巻き取
りモータ44を設ける他、送り出しドラム42側にも、
これを回転させる送り出しモータ45を取り付け、巻き
取りモータ44を作動させて巻き取りドラム43に中性
化フィラメントFを巻き取ると同時に、送り出しモータ
45も回転させて送り出しドラム42から中性化フィラ
メントFを繰り出すように構成されている。
取れる中性化フィラメント供給装置を備えたイオンミリ
ング装置などのイオンビーム装置を得ること。 【解決手段】 本発明のイオンビーム装置の一つである
イオンミリング装置1Aは、イオン発生源10からのイ
オンを中性化するフィラメントを連続的に供給する中性
化フィラメント供給装置の巻き取りドラム43に巻き取
りモータ44を設ける他、送り出しドラム42側にも、
これを回転させる送り出しモータ45を取り付け、巻き
取りモータ44を作動させて巻き取りドラム43に中性
化フィラメントFを巻き取ると同時に、送り出しモータ
45も回転させて送り出しドラム42から中性化フィラ
メントFを繰り出すように構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンミリング装
置、イオンビームスパッタ装置などのイオンビーム装置
に関し、特にイオンビームを中性化するためのフィラメ
ントを供給するための中性化フィラメント供給装置に関
するものである。
置、イオンビームスパッタ装置などのイオンビーム装置
に関し、特にイオンビームを中性化するためのフィラメ
ントを供給するための中性化フィラメント供給装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、図3及び図4を参照しながら従来
技術のイオンビーム装置を説明する。なお、以下の説明
においては、イオンビーム装置としてイオンミリング装
置を採り上げて説明する。
技術のイオンビーム装置を説明する。なお、以下の説明
においては、イオンビーム装置としてイオンミリング装
置を採り上げて説明する。
【0003】図3は従来技術のイオンミリング装置の構
成を示す略線図、そして図4は図3に示したイオンミリ
ング装置に組み込まれている中性化フィラメント供給装
置の構成を示す略線図である。
成を示す略線図、そして図4は図3に示したイオンミリ
ング装置に組み込まれている中性化フィラメント供給装
置の構成を示す略線図である。
【0004】図3において、符号1は全体として従来技
術のイオンミリング装置を指す。このイオンミリング装
置1は、メタルの付いた半導体ウエハに露光されたパタ
ーンをイオンミリングし、パターンを形成する装置であ
って、大別してイオン発生源10、処理室20及び仕込
室30から構成されている。
術のイオンミリング装置を指す。このイオンミリング装
置1は、メタルの付いた半導体ウエハに露光されたパタ
ーンをイオンミリングし、パターンを形成する装置であ
って、大別してイオン発生源10、処理室20及び仕込
室30から構成されている。
【0005】イオン発生源10は、イオンビームを発生
させる電源部分であって、反応ガス導入管11、熱電子
を発生させるためのフィラメント12、このフィラメン
ト12を加熱するための電源13A、13B、プラズマ
を閉じ込めるための多極磁場を起こすための磁石14、
イオンを加速するための電極板15などから構成されて
いる。
させる電源部分であって、反応ガス導入管11、熱電子
を発生させるためのフィラメント12、このフィラメン
ト12を加熱するための電源13A、13B、プラズマ
を閉じ込めるための多極磁場を起こすための磁石14、
イオンを加速するための電極板15などから構成されて
いる。
【0006】処理室20は、イオン発生源10で発生し
たイオンビームBを引き出して、被処理物である半導体
ウエハWの表面をイオンミリングする部屋であって、こ
の処理室20は真空チャンバー21からなり、この真空
チャンバー21内に、半導体ウエハを保持するためのホ
ルダー22、イオンを中性化するフィラメントを供給す
るための中性化フィラメント供給装置40などが配設さ
れている。仕込室30は被処理物である半導体ウエハを
処理室20に搬入し、処理後、処理室20から搬出する
ために一時収納する部屋であって、ローダカセット3
1、搬送アーム32などから構成されている。
たイオンビームBを引き出して、被処理物である半導体
ウエハWの表面をイオンミリングする部屋であって、こ
の処理室20は真空チャンバー21からなり、この真空
チャンバー21内に、半導体ウエハを保持するためのホ
ルダー22、イオンを中性化するフィラメントを供給す
るための中性化フィラメント供給装置40などが配設さ
れている。仕込室30は被処理物である半導体ウエハを
処理室20に搬入し、処理後、処理室20から搬出する
ために一時収納する部屋であって、ローダカセット3
1、搬送アーム32などから構成されている。
【0007】このような構成のイオンミリング装置1を
用いて被処理物の半導体ウエハをイオンミリングする場
合には、仕込室30のローダカセット31に半導体ウエ
ハWをセットし、スタートさせる。そして、仕込室30
内をロータリポンプ(不図示)で真空引きし、常時、高真
空である真空チャンバー21と同等の真空状態になった
とき、両者間に配設されているゲートバルブ23を開
き、搬送アーム32で半導体ウエハWを搬入して、処理
室20のホルダー22にセットする。一方、反応ガス導
入管11から反応ガス、例えば、Arガスを供給し、フ
ィラメント12に電圧を印加することで、そのArガス
がイオン化し、電極板15でArイオンを矢印Xの方向
に加速することにより、セットされた半導体ウエハWが
イオンミリングされる。所定のイオンミリングを施され
ると、搬送アーム32で処理室20に搬出され、その中
で待機中のアンローダカセットへ収納される。
用いて被処理物の半導体ウエハをイオンミリングする場
合には、仕込室30のローダカセット31に半導体ウエ
ハWをセットし、スタートさせる。そして、仕込室30
内をロータリポンプ(不図示)で真空引きし、常時、高真
空である真空チャンバー21と同等の真空状態になった
とき、両者間に配設されているゲートバルブ23を開
き、搬送アーム32で半導体ウエハWを搬入して、処理
室20のホルダー22にセットする。一方、反応ガス導
入管11から反応ガス、例えば、Arガスを供給し、フ
ィラメント12に電圧を印加することで、そのArガス
がイオン化し、電極板15でArイオンを矢印Xの方向
に加速することにより、セットされた半導体ウエハWが
イオンミリングされる。所定のイオンミリングを施され
ると、搬送アーム32で処理室20に搬出され、その中
で待機中のアンローダカセットへ収納される。
【0008】ミリング処理中、半導体ウエハWにイオン
ビームBを照射すると、イオンビームBの電荷によって
半導体ウエハWの表面が帯電し、その半導体ウエハWの
表面にイオンビームBが当たらなくなってしまう。これ
を防止するために、イオンビームBの範囲内に中性化フ
ィラメントFが設けられている訳であるが、中性化フィ
ラメントFは反応ガスの影響で数時間で切れてしまう。
このため、この従来技術のイオンミリング装置1では、
中性化フィラメントFが図4に示したような中性化フィ
ラメント供給装置40が配設されている。
ビームBを照射すると、イオンビームBの電荷によって
半導体ウエハWの表面が帯電し、その半導体ウエハWの
表面にイオンビームBが当たらなくなってしまう。これ
を防止するために、イオンビームBの範囲内に中性化フ
ィラメントFが設けられている訳であるが、中性化フィ
ラメントFは反応ガスの影響で数時間で切れてしまう。
このため、この従来技術のイオンミリング装置1では、
中性化フィラメントFが図4に示したような中性化フィ
ラメント供給装置40が配設されている。
【0009】この中性化フィラメント供給装置40は、
シャシー41に回転自在に取り付けられた送り出しドラ
ム42と、この送り出しドラム42と所定の間隔を開け
てシャシー41に回転自在に取り付けられ、巻き取りモ
ータ44で回転駆動される巻き取りドラム43とから構
成されており、初めの内は中性化フィラメントFが送り
出しドラム42に巻き込まれ、その先端部が巻き取りド
ラム43に取り付けられて、一定のテンションの下に掛
け渡されている。
シャシー41に回転自在に取り付けられた送り出しドラ
ム42と、この送り出しドラム42と所定の間隔を開け
てシャシー41に回転自在に取り付けられ、巻き取りモ
ータ44で回転駆動される巻き取りドラム43とから構
成されており、初めの内は中性化フィラメントFが送り
出しドラム42に巻き込まれ、その先端部が巻き取りド
ラム43に取り付けられて、一定のテンションの下に掛
け渡されている。
【0010】中性化フィラメントFは、通常、タンタル
線が用いられている。タンタル線はタングステン線に比
較して展延性に富み、フィラメントを点火しても硬化す
ることなく、強度、巻き取り性などに優れているからで
ある。
線が用いられている。タンタル線はタングステン線に比
較して展延性に富み、フィラメントを点火しても硬化す
ることなく、強度、巻き取り性などに優れているからで
ある。
【0011】前記のように半導体ウエハWの表面に所定
のミリングが施されて、その半導体ウエハWを交換する
時に、この中性化フィラメント供給装置40は作動し、
半導体ウエハWの交換作業毎に、巻き取りモータ44が
作動し、使用済み中性化フィラメントFが巻き取りドラ
ム43に巻き取られ、送り出しドラム42から所定の長
さの新しい中性化フィラメントFが供給される。このよ
うな技術は、特開平4−160747「イオンビーム装
置」で開示されている。
のミリングが施されて、その半導体ウエハWを交換する
時に、この中性化フィラメント供給装置40は作動し、
半導体ウエハWの交換作業毎に、巻き取りモータ44が
作動し、使用済み中性化フィラメントFが巻き取りドラ
ム43に巻き取られ、送り出しドラム42から所定の長
さの新しい中性化フィラメントFが供給される。このよ
うな技術は、特開平4−160747「イオンビーム装
置」で開示されている。
【0012】ウエハWを交換する時に、この中性化フィ
ラメント供給装置40は作動し、半導体ウエハWの交換
作業毎に、巻き取りモータ44が作動し、使用済み中性
化フィラメントFが巻き取りドラム43に巻き取られ、
送り出しドラム42から所定の長さの新しい中性化フィ
ラメントFが供給される。このような技術は、特開平4
−160747「イオンビーム装置」で開示されてい
る。
ラメント供給装置40は作動し、半導体ウエハWの交換
作業毎に、巻き取りモータ44が作動し、使用済み中性
化フィラメントFが巻き取りドラム43に巻き取られ、
送り出しドラム42から所定の長さの新しい中性化フィ
ラメントFが供給される。このような技術は、特開平4
−160747「イオンビーム装置」で開示されてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この使用済み
中性化フィラメントFを巻き取る時、その中性化フィラ
メントFは劣化しているために巻き取りモータ44が回
転した時に掛かるテンションで切断されてしまい、エラ
ーが発生してしまいう。このように中性化フィラメント
Fが切断した場合には、処理室20を開口し、大気に戻
して中性化フィラメントFの切断部分を接続しなければ
ならない。
中性化フィラメントFを巻き取る時、その中性化フィラ
メントFは劣化しているために巻き取りモータ44が回
転した時に掛かるテンションで切断されてしまい、エラ
ーが発生してしまいう。このように中性化フィラメント
Fが切断した場合には、処理室20を開口し、大気に戻
して中性化フィラメントFの切断部分を接続しなければ
ならない。
【0014】真空チャンバー21を開口すると、真空チ
ャンバー21内に大気中の水分が入り込み、その水分が
真空チャンバー21の内壁に付着、堆積するために、イ
オンビーム加工した時のプロセス条件が変化してしまう
という問題が生じる。
ャンバー21内に大気中の水分が入り込み、その水分が
真空チャンバー21の内壁に付着、堆積するために、イ
オンビーム加工した時のプロセス条件が変化してしまう
という問題が生じる。
【0015】従って、本発明はこのような課題を解決し
ようとするものであって、中性化フィラメントを断線す
ることなく巻き取れる中性化フィラメント供給装置を備
えたイオンミリング装置などのイオンビーム装置を得る
ことを目的とするものである。
ようとするものであって、中性化フィラメントを断線す
ることなく巻き取れる中性化フィラメント供給装置を備
えたイオンミリング装置などのイオンビーム装置を得る
ことを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】それ故、請求項1に記載
の発明では、イオン発生源と、該イオン発生源からのイ
オンを中性化するフィラメントを連続的に供給する中性
化フィラメント供給装置と、前記イオンを引き出して被
処理物を微細加工を施す真空チャンバーとを備えたイオ
ンビーム装置において、前記中性化フィラメント供給装
置が送り出しドラムと、該送り出しドラムと所定の間隔
を開けて配設された巻き取りドラムと、前記送り出しド
ラムを回転させる送り出しモータと、前記巻き取りドラ
ムを回転させる巻き取りモータとからなり、前記送り出
しドラムと前記巻き取りドラムとに一定のテンションの
下に掛け渡されている中性化フィラメントを前記巻き取
りモータを回転させて前記巻き取りドラムに巻き取る場
合に、同時に送り出しモータをも回転させて送り出しド
ラムから前記中性化フィラメントを繰り出すように構成
して、前記課題を解決している。
の発明では、イオン発生源と、該イオン発生源からのイ
オンを中性化するフィラメントを連続的に供給する中性
化フィラメント供給装置と、前記イオンを引き出して被
処理物を微細加工を施す真空チャンバーとを備えたイオ
ンビーム装置において、前記中性化フィラメント供給装
置が送り出しドラムと、該送り出しドラムと所定の間隔
を開けて配設された巻き取りドラムと、前記送り出しド
ラムを回転させる送り出しモータと、前記巻き取りドラ
ムを回転させる巻き取りモータとからなり、前記送り出
しドラムと前記巻き取りドラムとに一定のテンションの
下に掛け渡されている中性化フィラメントを前記巻き取
りモータを回転させて前記巻き取りドラムに巻き取る場
合に、同時に送り出しモータをも回転させて送り出しド
ラムから前記中性化フィラメントを繰り出すように構成
して、前記課題を解決している。
【0017】そして、請求項2に記載の発明では、請求
項1に記載のイオンビーム装置における前記巻き取りモ
ータにトルクセンサが取り付けられていることを特徴と
する。
項1に記載のイオンビーム装置における前記巻き取りモ
ータにトルクセンサが取り付けられていることを特徴と
する。
【0018】それ故、請求項1に記載のイオンビーム装
置によれば、中性化フィラメントの巻き取り時に、その
中性化フィラメントを切断することなく巻き取ることが
できる。
置によれば、中性化フィラメントの巻き取り時に、その
中性化フィラメントを切断することなく巻き取ることが
できる。
【0019】また、請求項2に記載のイオンビーム装置
によれば、請求項1に記載のイオンビーム装置の作用効
果に加えて、中性化フィラメントのテンションを所定の
値に保って弛むことなく巻き取ることができる。
によれば、請求項1に記載のイオンビーム装置の作用効
果に加えて、中性化フィラメントのテンションを所定の
値に保って弛むことなく巻き取ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を用いて、本
発明の実施形態のイオンビーム装置を説明する。
発明の実施形態のイオンビーム装置を説明する。
【0021】なお、本発明の説明においても、従来技術
の説明の場合と同様に、被処理物としては半導体ウエハ
を採り上げ、そしてイオンビーム装置としては、その半
導体ウエハをイオンミリングするイオンミリング装置を
採り上げて説明する。
の説明の場合と同様に、被処理物としては半導体ウエハ
を採り上げ、そしてイオンビーム装置としては、その半
導体ウエハをイオンミリングするイオンミリング装置を
採り上げて説明する。
【0022】図1は本発明の一実施形態のイオンミリン
グ装置の構成を示す略線図、そして図2は図1に示した
イオンミリング装置に組み込まれている本発明の特徴部
分である中性化フィラメント供給装置の構成を示す略線
図である。
グ装置の構成を示す略線図、そして図2は図1に示した
イオンミリング装置に組み込まれている本発明の特徴部
分である中性化フィラメント供給装置の構成を示す略線
図である。
【0023】図1において、符号1Aは本発明のイオン
ミリング装置を指す。このイオンミリング装置1Aの構
成は、従来技術のイオンミリング装置1の構成部分とほ
ぼ同一であるので、その構成部分と同一の構成部分には
同一の符号を付し、それらの説明は省略する。異なる構
成部分は中性化フィラメント供給装置40Aである。
ミリング装置を指す。このイオンミリング装置1Aの構
成は、従来技術のイオンミリング装置1の構成部分とほ
ぼ同一であるので、その構成部分と同一の構成部分には
同一の符号を付し、それらの説明は省略する。異なる構
成部分は中性化フィラメント供給装置40Aである。
【0024】この中性化フィラメント供給装置40A
は、シャシー41に回転自在に取り付けられ、送り出し
モータ45で回転駆動される送り出しドラム42と、こ
の送り出しドラム42と所定の間隔を開けてシャシー4
1に回転自在に取り付けられ、トルクセンサ46付き巻
き取りモータ44で回転駆動される巻き取りドラム43
とから構成されており、初めは中性化フィラメントFが
送り出しドラム42に巻き込まれ、その先端部が巻き取
りドラム43に取り付けられ、一定のテンションの下に
掛け渡されている。
は、シャシー41に回転自在に取り付けられ、送り出し
モータ45で回転駆動される送り出しドラム42と、こ
の送り出しドラム42と所定の間隔を開けてシャシー4
1に回転自在に取り付けられ、トルクセンサ46付き巻
き取りモータ44で回転駆動される巻き取りドラム43
とから構成されており、初めは中性化フィラメントFが
送り出しドラム42に巻き込まれ、その先端部が巻き取
りドラム43に取り付けられ、一定のテンションの下に
掛け渡されている。
【0025】次に、この中性化フィラメント供給装置4
0Aの動作を説明する。イオンミリングが完了した処理
済みの半導体ウエハWが交換される時、巻き取りモータ
44と送り出しモータ45とが同時に、同一の回転方向
に同一の回転速度で回転し始める。巻き取りドラム43
は巻き取りモータ44に連結されており、送り出しドラ
ム42は送り出しモータ45に連結されているので、巻
き取りモータ44及び送り出しモータ45が回転すると
同時に巻き取りドラム43及び送り出しドラム42も同
時に、同一の回転方向に同一の回転速度で回転する。従
って、中性化フィラメントFに掛かる負荷が少なくな
り、断線を防止することができる。
0Aの動作を説明する。イオンミリングが完了した処理
済みの半導体ウエハWが交換される時、巻き取りモータ
44と送り出しモータ45とが同時に、同一の回転方向
に同一の回転速度で回転し始める。巻き取りドラム43
は巻き取りモータ44に連結されており、送り出しドラ
ム42は送り出しモータ45に連結されているので、巻
き取りモータ44及び送り出しモータ45が回転すると
同時に巻き取りドラム43及び送り出しドラム42も同
時に、同一の回転方向に同一の回転速度で回転する。従
って、中性化フィラメントFに掛かる負荷が少なくな
り、断線を防止することができる。
【0026】なお、前記の説明では、中性化フィラメン
トFの送りを半導体ウエハWの交換毎に行うように記し
たが、この中性化フィラメントFの送りは、半導体ウエ
ハWの交換の度毎に行う必要はなく、被処理物及び加工
内容によっても処理時間が異なるため、中性化フィラメ
ントFの劣化も異なり、従って、中性化フィラメントF
の送りはデータに基づき、随時、設定するとよい。
トFの送りを半導体ウエハWの交換毎に行うように記し
たが、この中性化フィラメントFの送りは、半導体ウエ
ハWの交換の度毎に行う必要はなく、被処理物及び加工
内容によっても処理時間が異なるため、中性化フィラメ
ントFの劣化も異なり、従って、中性化フィラメントF
の送りはデータに基づき、随時、設定するとよい。
【0027】また、巻き取りモータ44にトルクセンサ
46を取り付けてあるので、巻き取りモータ44の時々
刻々のトルクを検出でき、その出力を基に生成した制御
信号で巻き取りモータ44を制御し、中性化フィラメン
トFのテンションを一定に保つことができ、弛みやテン
ションが過度に加わることを防止できる。
46を取り付けてあるので、巻き取りモータ44の時々
刻々のトルクを検出でき、その出力を基に生成した制御
信号で巻き取りモータ44を制御し、中性化フィラメン
トFのテンションを一定に保つことができ、弛みやテン
ションが過度に加わることを防止できる。
【0028】以上の説明では、イオンビーム装置とし
て、イオンミリング装置を採り上げたが、本発明はイオ
ンミリング装置のみに限定されるものではなく、イオン
ビームスパッタ装置にも適用できることは容易に理解さ
れよう。
て、イオンミリング装置を採り上げたが、本発明はイオ
ンミリング装置のみに限定されるものではなく、イオン
ビームスパッタ装置にも適用できることは容易に理解さ
れよう。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のイオンビ
ーム装置によれば、中性化フィラメントの断線を防止で
き、従って、従来技術のように断線した中性化フィラメ
ントの接続のために処理室を開放する必要がない。ま
た、中性化フィラメントを所定のテンションの下に、弛
ませることなく巻き取ることができるなど、数々の優れ
た効果が得られる。
ーム装置によれば、中性化フィラメントの断線を防止で
き、従って、従来技術のように断線した中性化フィラメ
ントの接続のために処理室を開放する必要がない。ま
た、中性化フィラメントを所定のテンションの下に、弛
ませることなく巻き取ることができるなど、数々の優れ
た効果が得られる。
【図1】 本発明の一実施形態のイオンミリング装置の
構成を示す略線図である。
構成を示す略線図である。
【図2】 図1に示したイオンミリング装置に組み込ま
れている本発明の特徴部分である中性化フィラメント供
給装置の構成を示す略線図である。
れている本発明の特徴部分である中性化フィラメント供
給装置の構成を示す略線図である。
【図3】 従来技術のイオンミリング装置の構成を示す
略線図である。
略線図である。
【図4】 図3に示したイオンミリング装置に組み込ま
れている中性化フィラメント供給装置の構成を示す略線
図である。
れている中性化フィラメント供給装置の構成を示す略線
図である。
1A…本発明の一実施形態のイオンミリング装置、10
…イオン発生源、11…反応ガス導入管、12…フィラ
メント、13A,13B…電源、14…磁石、20…処
理室、21…真空チャンバー、22…ホルダー、23…
ゲートバルブ、30…仕込室、31…ローダカセット、
32…搬送アーム、40A…本発明のイオンビーム装置
に組み込んで好適な中性化フィラメント供給装置、42
…送り出しドラム、43…巻き取りドラム、44…巻き
取りモータ、45…送り出しモータ、46…トルクセン
サ、F…中性化フィラメント、B…イオンビーム、W…
被処理物(半導体ウエハ)
…イオン発生源、11…反応ガス導入管、12…フィラ
メント、13A,13B…電源、14…磁石、20…処
理室、21…真空チャンバー、22…ホルダー、23…
ゲートバルブ、30…仕込室、31…ローダカセット、
32…搬送アーム、40A…本発明のイオンビーム装置
に組み込んで好適な中性化フィラメント供給装置、42
…送り出しドラム、43…巻き取りドラム、44…巻き
取りモータ、45…送り出しモータ、46…トルクセン
サ、F…中性化フィラメント、B…イオンビーム、W…
被処理物(半導体ウエハ)
Claims (2)
- 【請求項1】 イオン発生源と、 該イオン発生源からのイオンを中性化するフィラメント
を連続的に供給する中性化フィラメント供給装置と、 前記イオンを引き出して被処理物を微細加工を施す真空
チャンバーとを備えたイオンビーム装置において、 前記中性化フィラメント供給装置が、 送り出しドラムと、 該送り出しドラムと所定の間隔を開けて配設された巻き
取りドラムと、 前記送り出しドラムを回転させる送り出しモータと、 前記巻き取りドラムを回転させる巻き取りモータとから
なり、 前記送り出しドラムと前記巻き取りドラムとに一定のテ
ンションの下に掛け渡されている中性化フィラメントを
前記巻き取りモータを回転させて前記巻き取りドラムに
巻き取る場合に、同時に送り出しモータをも回転させて
送り出しドラムから前記中性化フィラメントを繰り出す
ように構成されていることを特徴とするイオンビーム装
置。 - 【請求項2】 前記巻き取りモータにトルクセンサが取
り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のイ
オンビーム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000133011A JP2001312992A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | イオンビーム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000133011A JP2001312992A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | イオンビーム装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001312992A true JP2001312992A (ja) | 2001-11-09 |
Family
ID=18641591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000133011A Pending JP2001312992A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | イオンビーム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001312992A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9191608B2 (en) | 2008-03-20 | 2015-11-17 | Thomson Licensing | System and method for displaying priority transport stream data in a paused multi-channel broadcast multimedia system |
CN106229248A (zh) * | 2015-08-26 | 2016-12-14 | 成都森蓝光学仪器有限公司 | 水冷环形热阴极离子源中和器 |
-
2000
- 2000-05-01 JP JP2000133011A patent/JP2001312992A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9191608B2 (en) | 2008-03-20 | 2015-11-17 | Thomson Licensing | System and method for displaying priority transport stream data in a paused multi-channel broadcast multimedia system |
CN106229248A (zh) * | 2015-08-26 | 2016-12-14 | 成都森蓝光学仪器有限公司 | 水冷环形热阴极离子源中和器 |
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