JP2001312984A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2001312984A
JP2001312984A JP2000132873A JP2000132873A JP2001312984A JP 2001312984 A JP2001312984 A JP 2001312984A JP 2000132873 A JP2000132873 A JP 2000132873A JP 2000132873 A JP2000132873 A JP 2000132873A JP 2001312984 A JP2001312984 A JP 2001312984A
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stripe
stripe structure
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fine fiber
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JP2000132873A
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Makoto Okai
誠 岡井
Yasuhiko Muneyoshi
恭彦 宗吉
Tomio Yaguchi
富雄 矢口
Susumu Sasaki
進 佐々木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カーボンナノチューブのような微細繊維構造を
電子源とし、ゲート電圧を低減した表示装置を提供する
こと。 【解決手段】(1)基板上に、少なくとも表面が第1の
金属である第1のストライプ構造101及び少なくとも
表面が第2の金属である上層部と絶縁層からなる下層部
を有する第2のストライプ構造102が第2のストライ
プ構造を上にして交差した構造を設け、第2のストライ
プ構造の交差する部分103に穴104を設け、この穴
の底部の第1のストライプ構造上に微細繊維構造を配置
した電子源基板と、(2)この電子源基板上に配置され
た蛍光表示板から構成される表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーボンナノチュ
ーブのような微細繊維構造を電子源として用いた自発光
型の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カーボンナノチューブのような微
細繊維構造を電子源として用いる場合、微細繊維物質を
有機バインダー等と混ぜて、基板上に印刷する方法が一
般に用いられていた。エス・アイ・ディー 99 ダイ
ジェスト,1134〜1137頁(SID99 Dig
est,pp.1134〜1137)には、図7に示す
ように、ガラス基板1上に金属パターン2を印刷で形成
し、さらにその上にカーボンナノチューブのパターン3
を上記の方法で形成し、ガラス基板2上の透明電極6に
塗布された蛍光面5をスペーサー4を挾んで配置した
4.5インチの自発光型平面表示装置が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、印刷
により作製したカーボンナノチューブの表面の凹凸が1
0ミクロン以上あるために、その上にゲート構造を作製
し、ゲートとカーボンナノチューブの距離を数ミクロン
に制御しても、ゲート電圧は数百ボルト程度になるとい
うことについては考慮されていなかった。
【0004】本発明の目的は、微細繊維構造を電子源と
し、ゲート電圧を低減した表示装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表示装置は、(1)基板上に、少なくとも
表面の一部が第1の金属である第1のストライプ構造及
び少なくとも表面の一部が第2の金属である上層部と絶
縁層からなる下層部とを有する第2のストライプ構造が
第2のストライプ構造を上にして交差した構造を設け、
第2のストライプ構造の交差部分に穴を設け、この穴の
底部の第1のストライプ構造上に微細繊維構造を配置し
た電子源基板と、(2)この電子源基板上に配置された
蛍光表示板から構成されるようにしたものである。
【0006】微細繊維構造の長さ、つまり、穴の底部の
第1のストライプ構造の表面から微細繊維構造の上端部
までの距離は、絶縁層の厚さより短いことが好ましい。
また、この距離は、0.5μm以上であることが好まし
く、1μm以上であることがより好ましい。絶縁層の厚
さを越えると、微細繊維構造が第2の金属と接触する可
能性があるためである。絶縁層の厚さは、10μmから
50μmの範囲であることが好ましい。10μm未満で
あるとピンホール等で絶縁が不十分のなる可能性が生じ
るからであり、また、50μmを越えると、微細繊維構
造の長さを長くしないと、その先端から第2の金属まで
の距離が長くなり、ゲート電圧を高くしなければならな
いからである。
【0007】また、微細繊維構造の上端部から、第2の
金属までの距離は、1μmから10μmの範囲であるこ
とが好ましく、3μmから10μmの範囲であることが
より好ましい。10μmを越えるとゲート電圧を高くし
なければならないからである。また、3μm未満である
と条件によっては放電の可能性が生じ、1μm未満であ
るとその可能性が大きくなるからである。
【0008】微細繊維構造は、炭素を主成分とするカー
ボンナノチューブであることが好ましい。カーボンナノ
チューブ以外でも導電性材料であれば使用することがで
きる。また、カーボンナノチューブは、中空であって、
筒型であるが、中空でなくて中が詰まっている形状のも
のでもよい。
【0009】第1の金属は、微細繊維構造が選択的に成
長する材質であることが好ましい。このよう材料として
は、微細繊維構造がカーボンナノチューブであるとき、
Ni、Cr、Fe、Coのいずれか、或いはそれらを2
種類以上含む合金が用いられる。
【0010】
【発明の実施の形態】(実施例1)本発明の第一の実施
例の平面表示装置の平面図を図1(a)に、そのA−
A’断面図を図1(b)に、B−B’断面図を図1
(c)に示す。ガラス基板の上にスパッタ法により膜厚
500nmの金属aの薄膜を形成する。次に、通常のホ
トレジスト工程により金属aをパターンニングして、幅
が100ミクロン、間隔が100ミクロンの第1のスト
ライプ構造101を複数本形成する。次に、スピンナー
塗布或いは種々の成長法により10ミクロン厚の絶縁層
105をガラス基板上全面に形成する。その上にスパッ
タ法により、膜厚500nmの金属bの薄膜を形成す
る。次に、通常のホトレジスト工程により金属bのパタ
ーンニングを行い、幅が100ミクロン、間隔が100
ミクロンの第2のスプライト構造102のパターンを複
数本形成する。また、第2のスプライト構造102の第
1のストライプ構造101との交差する部分103に、
4個の直径20ミクロンの穴104を開ける。この金属
bのパターンをマスクとして、ドライエッチング法によ
り、絶縁層105をエッチングし、金属bのパターンの
ない部分の絶縁層を除去する。このようにして、金属a
により形成された第1のストライプ構造101と、下層
の絶縁層105と上層の金属bの2層からなる第2のス
プライト構造102からなる構造を形成した。
【0011】図1(b)に示すように、第1のストライ
プ構造101と第2のスプライト構造102との交差す
る部分103において、4個の直径20ミクロンの穴1
04が開いており、その部分で金属aが露出している。
また、図1(c)に示すように、第1のストライプ構造
101が第2のスプライト構造102と交差しない部分
においては、第1のストライプ構造101が露出してい
る。
【0012】本実施例において、金属aとしてNiを用
いたが、Ni、Cr、Fe、Coのいずれか、或いはそ
れらを2種類以上含む合金を用いることが最適である。
また、金属bとしてCuを用いたが、Ag、Pt、C
u、Wのいずれか、或いはそれらを2種類以上含む合金
を用いることが最適である。また、円形の穴104の直
径及び個数は任意に選択することができる。
【0013】このような電極構造を形成したガラス基板
をマイクロ波プラズマCVD装置の成長室に挿入し、メ
タンと水素を流しながらプラズマ放電させることによ
り、金属aの表面にのみ、選択的にカーボンナノチュー
ブを成長させることができる。すなわち、カーボンナノ
チューブは、円形の穴104の底面と、それ以外の金属
aの露出している部分に成長する。成長したカーボンナ
ノチューブの長さは5ミクロンであり、カーボンナノチ
ューブ先端と金属bの距離は5ミクロンである。金属a
をカソード、金属bをゲートし、カノードに対してゲー
トにプラス20ボルトの電圧を印加することにより、直
径20ミクロンの穴104の底面に成長したカーボンナ
ノチューブから、30mA/cm2以上のエミッション
電流を取り出すことができた。
【0014】さらに、作製した基板と2mmの間隔で平
行に配置させた蛍光板に6kVのプラス電圧を印加する
ことにより、直径20ミクロンの穴104の底面に成長
したカーボンナノチューブから、30mA/cm2以上
のエミッション電流を取り出すことができた。この状態
で、金属aに対して、金属bに−20Vの電圧を印加す
ることにより、直径20ミクロンの穴104の底面に成
長したカーボンナノチューブからのエミッション電流を
ゼロにすることができた。
【0015】(実施例2)次に、本発明の第二の実施例
の平面表示装置を図2(a)、(b)、(c)を用いて
説明する。第二の実施例では、第1のストライプ構造2
01と第2のストライプ構造202の交差する部分20
3で、一辺20ミクロンの正方形の穴204が4個空い
ていることが第一の実施例と異なる。
【0016】本実施例においても、金属aとして、N
i、Cr、Fe、Coのいずれか、或いはそれらを2種
類以上含む合金が最適である。また、金属bとして、A
g、Pt、Cu、Wのいずれか、或いはそれらを2種類
以上含む合金が最適である。また、正方形の穴204の
一辺の長さ及び個数は任意に選択することができる。
【0017】このような電極構造を形成したガラス基板
をマイクロ波プラズマCVD装置の成長室に挿入し、メ
タンと水素を流しながらプラズマ放電させることによ
り、金属aの表面にのみ、選択的にカーボンナノチュー
ブを成長させることができる。すなわち、カーボンナノ
チューブは、正方形の穴204の底面と、それ以外の金
属aの露出している部分に成長する。成長したカーボン
ナノチューブの長さは5ミクロンであり、カーボンナノ
チューブ先端と金属bの距離は5ミクロンである。金属
aをカソード、金属bをゲートし、アノードに対してゲ
ートにプラス20ボルトの電圧を印加することにより、
直径20ミクロンの穴204の底面に成長したカーボン
ナノチューブから、30mA/cm2以上のエミッショ
ン電流を取り出すことができた。
【0018】さらに、実施例1と同様に、作製した基板
と2mmの間隔で平行に配置させた蛍光板に6kVのプ
ラス電圧を印加し、同様に30mA/cm2以上のエミ
ッション電流を取り出すことができた。この状態で、金
属aに対して、金属bに−20Vの電圧を印加すること
により、カーボンナノチューブからのエミッション電流
をゼロにすることができた。
【0019】(実施例3)本発明の第三の実施例の平面
表示装置の平面図を図3(a)に、そのA−A’断面図
を図3(b)に、B−B’断面図を図3(c)に示す。
ガラス基板の上にスパッタ法により膜厚500nmの金
属aの薄膜を形成する。次に、通常のホトレジスト工程
により、幅が100ミクロン、間隔が100ミクロンの
第1のストライプ構造301を複数本形成する。次に、
スピンナー塗布或いは種々の成長法により、10ミクロ
ン厚の絶縁層305をガラス基板上全面に形成する。そ
の上にスパッタ法により、膜厚500nmの金属bの薄
膜を形成する。次に、通常のホトレジスト工程により、
後の工程で形成する第2のスプライト構造302が第1
のストライプ構造301と交差する部分303の金属b
に4個の直径20ミクロンの穴304を形成する。次
に、ドライエッチング法により、金属bをマスクに絶縁
層をエッチングし、4個の直径20ミクロンの穴304
の底の金属aを露出させる。次に、通常のホトレジスト
工程により、金属bをパターンニングし、第2のスプラ
イト構造302のパターンを複数本形成する。第2のス
プライト構造302は、幅が100ミクロン、間隔が1
00ミクロンである。
【0020】図3(b)に示すように、金属aからなる
第1のストライプ構造301と、絶縁層305及び金属
bからなる第2のストライプ構造302の交差する部分
303で、4個の直径20ミクロンの穴304が開いて
おり、その部分で金属aが露出している。また、図3
(c)に示すように、第1のストライプ構造301が第
2のスプライト構造302と交差しない部分は、絶縁層
305により被われている。
【0021】金属aとして、Ni、Cr、Fe、Coの
いずれか、或いはそれらを2種類以上含む合金が最適で
ある。また、金属bとして、Ag、Pt、Cu、Wのい
ずれか、或いはそれらを2種類以上含む合金が最適であ
る。また、円形の穴304の直径及び個数は任意に選択
することができる。
【0022】このような電極構造を形成したガラス基板
をマイクロ波プラズマCVD装置の成長室に挿入し、メ
タンと水素を流しながらプラズマ放電させることによ
り、金属aの表面が露出している部分にのみ、選択的に
カーボンナノチューブを成長させることができる。すな
わち、カーボンナノチューブは、円形の穴304の底面
に選択的に成長する。成長したカーボンナノチューブの
長さは5ミクロンであり、カーボンナノチューブ先端と
金属bの距離は5ミクロンである。金属aをカソード、
金属bをゲートし、アノードに対してゲートにプラス2
0ボルトの電圧を印加することにより、直径20ミクロ
ンの穴304の底面に成長したカーボンナノチューブか
ら、30mA/cm2以上のエミッション電流を取り出
すことができた。
【0023】さらに、作製した基板と2mmの間隔で平
行に配置させた蛍光板に6kVのプラス電圧を印加する
ことにより、直径20ミクロンの穴304の底面に成長
したカーボンナノチューブから、30mA/cm2以上
のエミッション電流を取り出すことができた。この状態
で、金属aに対して、金属bに−20Vの電圧を印加す
ることにより、直径20ミクロンの穴304の底面に成
長したカーボンナノチューブからのエミッション電流を
ゼロにすることができた。
【0024】(実施例4)本発明の第四の実施例の平面
表示装置の平面図を図4(a)に、そのA−A’断面図
を図4(b)に、B−B’断面図を図4(c)に示す。
ガラス基板の上にスパッタ法により膜厚500nmの金
属aの薄膜を形成する。次に、通常のホトレジスト工程
により、幅が100ミクロン、間隔が100ミクロンの
第1のストライプ構造401を複数本形成する。次に、
スピンナー塗布或いは種々の成長法により10ミクロン
厚の絶縁層405をガラス基板上全面に形成する。次
に、通常のホトレジスト工程により絶縁層405のパタ
ーンニングを行うことにより、金属aからなる第1のス
トライプ構造401を被う絶縁膜405のパターンを形
成する。絶縁層405のパターンの幅は120ミクロン
であり、第1のストライプ構造401の端から10ミク
ロンずつはみ出すようになっている。
【0025】この上に、スパッタ法により膜厚500n
mの金属bの薄膜を形成する。次に、通常のホトレジス
ト工程により、後の工程で形成する第2のスプライト構
造402が第1のストライプ構造401と交差する部分
403に、4個の直径20ミクロンの穴404を金属b
に形成する。次に、ドライエッチング法により、金属b
をマスクに絶縁層405をエッチングすることにより、
4個の直径20ミクロンの穴404の底の金属aを露出
させる。次に、通常のホトレジスト工程により、金属b
をパターンニングすることにより、第2のスプライト構
造402のパターンを複数本形成する。第2のスプライ
ト構造402は、幅が100ミクロン、間隔が100ミ
クロンである。
【0026】図4(b)に示したように、金属aからな
る第1のストライプ構造401と、絶縁層405及び金
属bからなる第2のストライプ構造B402の交差する
部分403で、4個の直径20ミクロンの穴404が開
いており、その部分で第1のストライプ構造401の金
属aが露出している。また、図4(c)に示したよう
に、第1のストライプ構造401が第2のスプライト構
造402と交差しない部分は、絶縁層405により被わ
れている。
【0027】金属aとして、Ni、Cr、Fe、Coの
いずれか、或いはそれらを2種類以上含む合金が最適で
ある。また、金属bとして、Ag、Pt、Cu、Wのい
ずれか、或いはそれらを2種類以上含む合金が最適であ
る。また、円形の穴304の直径及び個数は任意に選択
することができる。
【0028】このような電極構造を形成したガラス基板
を、マイクロ波プラズマCVD装置の成長室に挿入し、
メタンと水素を流しながらプラズマ放電させることによ
り、金属aの表面が露出している部分にのみ、選択的に
カーボンナノチューブを成長させることができる。すな
わち、カーボンナノチューブは、円形の穴404の底面
に選択的に成長する。成長したカーボンナノチューブの
長さは5ミクロンであり、カーボンナノチューブ先端と
金属bの距離は5ミクロンである。金属aをカソード、
金属bをゲートし、アノードに対してゲートにプラス2
0ボルトの電圧を印加することにより、直径20ミクロ
ンの穴404の底面に成長したカーボンナノチューブか
ら、30mA/cm2以上のエミッション電流を取り出
すことができた。
【0029】さらに、作製した基板と2mmの間隔で平
行に配置させた蛍光板に6kVのプラス電圧を印加する
ことにより、直径20ミクロンの穴404の底面に成長
したカーボンナノチューブから、30mA/cm2以上
のエミッション電流を取り出すことができた。この状態
で、金属aに対して、金属bに−20Vの電圧を印加す
ることにより、直径20ミクロンの穴404の底面に成
長したカーボンナノチューブからのエミッション電流を
ゼロにすることができた。
【0030】(実施例5)本発明の第五の実施例の平面
表示装置の平面図を図5(a)に、そのA−A’断面図
を図5(b)に、B−B’断面図を図5(c)に示す。
ガラス基板の上にスパッタ法により膜厚500nmの金
属aの薄膜を形成する。次に、通常のホトレジスト行程
により金属aをパターンニングし、幅が100ミクロ
ン、間隔が100ミクロンの第1のストライプ構造50
1を複数本形成する。次に、スピンナー塗布或いは種々
の成長法により10ミクロン厚の絶縁層505をガラス
基板上全面に形成する。その上に、スパッタ法により、
膜厚500nmの金属bの薄膜を形成する。次に、通常
のホトレジスト工程により金属bのパターンニングを行
うことにより幅が100ミクロン、間隔が100ミクロ
ンの第2のスプライト構造502のパターンを複数本形
成する。また、第2のスプライト構造502が、第1の
ストライプ構造501との交差する部分503に、4個
の直径20ミクロンの穴504を形成する。この第2の
スプライト構造502のパターンをマスクとして、ドラ
イエッチング法により、絶縁層505をエッチングし、
第2のスプライト構造502のパターンのない部分の絶
縁層505を除去する。さらに、ホトレジストにより、
直径20ミクロンの穴504の底面を被った後、金属a
の表面を電解メッキ法により、金属cで被うことによ
り、金属c506のパターンを形成する。
【0031】図5(b)に示したように、金属aよりな
る第1のストライプ構造501と、下層の絶縁層505
及び上層の金属bからなる第2のスプライト構造502
との交差する部分503で、4個の直径20ミクロンの
穴504が開いており、その部分で金属aが露出してい
る。また、図5(c)に示したように、第1のストライ
プ構造501が第2のスプライト構造502と交差しな
い部分においては、第1のストライプ構造501は、金
属c506により被われている。
【0032】金属aとして、Ni、Cr、Fe、Coの
いずれか、或いはそれらを2種類以上含む合金が最適で
ある。また、本実施例では金属b及び金属cとしてCu
を用いたが、Ag、Pt、Cu、Wのいずれか、或いは
それらを2種類以上含む合金を用いることが最適であ
る。金属bと金属cは同じ材料であっても、異なる材料
であってもよい。また、円形の穴504の直径及び個数
は任意に選択することができる。
【0033】このような電極構造を形成したガラス基板
を、マイクロ波プラズマCVD装置の成長室に挿入し、
メタンと水素を流しながらプラズマ放電させることによ
り、金属aの表面が露出している部分にのみ、選択的に
カーボンナノチューブを成長させることができる。すな
わち、カーボンナノチューブは、円形の穴504の底面
に選択的に成長する。成長したカーボンナノチューブの
長さは5ミクロンであり、カーボンナノチューブ先端と
金属bの距離は5ミクロンである。金属aをカソード、
金属bをゲートし、アノードに対してゲートにプラス2
0ボルトの電圧を印加することにより、直径20ミクロ
ンの穴504の底面に成長したカーボンナノチューブか
ら、30mA/cm2以上のエミッション電流を取り出
すことができた。
【0034】さらに、作製した基板と2mmの間隔で平
行に配置させた蛍光板に6kVのプラス電圧を印加する
ことにより、直径20ミクロンの穴504の底面に成長
したカーボンナノチューブから、30mA/cm2以上
のエミッション電流を取り出すことができた。この状態
で、金属aに対して、金属bに−20Vの電圧を印加す
ることにより、直径20ミクロンの穴504の底面に成
長したカーボンナノチューブからのエミッション電流を
ゼロにすることができた。
【0035】(実施例6)次に、本発明の第六の実施例
を図6を用いて説明する。上述のようにして作製した電
子源基板610と、枠ガラス611及び蛍光表示板61
2を図のように組み合わせて、真空封止することにより
自発光型平面表示装置を作製した。第1のストライプ構
造601をカソード、第2のストライプ構造602をゲ
ート、蛍光表示板612のアルミバックをアノード電極
として用いた。第1のストライプ構造601は1024
本、第2のストライプ構造602は1280本であり、
ストライプの交点にカーボンナノチューブにより構成さ
れた電子源ピクセルが存在する。第1のストライプ構造
601に走査信号を、第2のストライプ構造602に画
像信号を入力し、アノード電極に3kVの加速電圧を印
加することにより、画像を表示することができる。
【0036】エミッション電流が発生しない程度の加速
電圧をアノード電極に印加した場合には、ゲート電圧と
して、カソードに対してプラスの電圧を印加することに
より、エミッション電流をスイッチングすることができ
る。また、エミッション電流が発生する加速電圧をアノ
ード電極に印加した場合には、ゲート電圧として、カソ
ードに対してマイナスの電圧を印加することにより、エ
ミッション電流をスイッチングすることができる。
【0037】なお、以上の各実施例で成長させたカーボ
ンナノチューブはマルチナノチューブであったが、シン
グルナノチューブであってもよい。また、第1のストラ
イプ構造として金属aを用いたが、他の金属、例えば電
気抵抗の低いAlを用い、その表面を金属aで覆ったも
のでもよい。金属aで覆う部分は全面でなくともよく、
少なくともカーボンナノチューブを成長させる部分、つ
まり交差する部分の孔の部分が覆われていればよい。さ
らに、金属bについても、その表面が金属bであればよ
いことは同様である。
【0038】
【発明の効果】本発明により、数ボルトから数十ボルト
の低電圧でゲート動作が可能な、自発光型平面表示装置
を実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の平面表示装置の平面図
及び断面図。
【図2】本発明の第二の実施例の平面表示装置の平面図
及び断面図。
【図3】本発明の第三の実施例の平面表示装置の平面図
及び断面図。
【図4】本発明の第四の実施例の平面表示装置の平面図
及び断面図。
【図5】本発明の第五の実施例の平面表示装置の平面図
及び断面図。
【図6】本発明の第六の実施例の平面表示装置の説明
図。
【図7】従来の自発光型平面表示装置の部分断面図。
【符号の説明】
1…ガラス基板 2…金属パターン 3…カーボンナノチューブのパターン 4…スペーサー 5…蛍光面 6…透明電極 101、201、301、401、501、601…第
1のストライプ構造 102、202、302、402、502、602…第
2のストライプ構造 103、203、303、403、503…交差する部
分 104、204、304、404、504…穴 105、205、305、405、505…絶縁層 506…金属c 610…電子源基板 611…枠ガラス 612…蛍光表示板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢口 富雄 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 (72)発明者 佐々木 進 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 Fターム(参考) 5C031 DD17 5C036 EE01 EF01 EF06 EF09 EG12 EH06 EH08 EH23 5C094 AA24 BA32 BA34 CA19 EA07 JA03 JA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、少なくとも表面の一部が第1の
    金属である第1のストライプ構造及び少なくとも表面の
    一部が第2の金属である上層部と絶縁層からなる下層部
    とを有する第2のストライプ構造が該第2のストライプ
    構造を上にして交差した構造を有し、上記第2のストラ
    イプ構造の上記交差した部分に穴が設けられ、該穴の底
    部の上記第1のストライプ構造上に微細繊維構造が配置
    された電子源基板並びに該電子源基板上に配置された蛍
    光表示板からなることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】上記微細繊維構造の長さは、上記絶縁層の
    厚さより短いことを特徴とする請求項1記載の表示装
    置。
  3. 【請求項3】上記微細繊維構造の上端部から、上記第2
    の金属までの距離は、1μmから10μmの範囲である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。
  4. 【請求項4】上記微細繊維構造は、炭素を主成分とする
    カーボンナノチューブであることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の表示装置。
  5. 【請求項5】上記第1の金属は、上記微細繊維構造が成
    長する材質であることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれか一に記載の表示装置。
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