JP2001312242A - 電気光学装置、その画像処理回路および画像データ補正方法、ならびに電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その画像処理回路および画像データ補正方法、ならびに電子機器

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JP2001312242A
JP2001312242A JP2000130985A JP2000130985A JP2001312242A JP 2001312242 A JP2001312242 A JP 2001312242A JP 2000130985 A JP2000130985 A JP 2000130985A JP 2000130985 A JP2000130985 A JP 2000130985A JP 2001312242 A JP2001312242 A JP 2001312242A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面内のフリッカーを無くす。 【解決手段】 フリッカー補正回路302は、画像表示
位置をドットクロックDCLKと水平クロックHCLKに基づい
て特定し、表示位置と画像データDR',DG',DB'の
各階調値に基づいて、予め記憶している基準補正データ
Drefから補正信号Vhr,Vhg,Vhbを生成する。相展開回路
303Rは、補正信号Vhrを画像信号VIDRと同期して相
展開して相展開補正信号vh1〜vh6を生成する。増幅・反
転回路304Rは、と対向電極電圧Vcomと相展開補正
信号vh1〜vh6とを加算した振幅中心電圧に相展開画像信
号vid1〜vid6に極性反転を施した信号を重畳じて極性反
転画像信号VID1〜VID6を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリッカーが極め
て少ない画像を表示するのに好適な電気光学装置、その
画像処理回路および画像データ補正方法、ならびに電子
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気光学装置、例えば、アクティ
ブマトリクス型の液晶表示装置は、液晶パネル、画像信
号処理回路、タイミング発生回路から構成されている。
このうち液晶パネルは、素子基板と対向基板との間に液
晶を挟持して構成されている。素子基板には、複数のデ
ータ線と複数の走査線が形成されており、それらの交差
に対応してスイッチング素子として機能する薄膜トラン
ジスタ(Thin Film Transistor:以下TFTと称す
る。)と画素電極とが画素毎に設けられている。一方、
対向基板にはその全面に対向電極が設けられている。こ
のような構成において、走査線の電圧によって各TFT
のオン・オフを制御すると、データ線の電圧がTFTを
介して画素電極に印加される。これにより液晶には画素
電極と対向電極の電位差に相当する電圧が印加されるこ
とになる。一般に、液晶に直流成分を含む電圧を印加す
ると、フリッカーや表示の焼き付けといった問題が発生
するため、対向電極の電圧を中心として画素電極の電圧
極性を一定周期で反転させる交流駆動が行われる。具体
的には、画像処理回路において、画像信号を対向電極電
圧を中心として反転して、これを液晶パネルに供給する
一方、対向電極に対向電極電圧を給電するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際の液晶
表示装置にあっては、液晶パネルや画像処理回路にバラ
ツキがあるため、フリッカー等が発生しないように対向
電極電圧を微調整していた。しかしながら、実際の液晶
表示装置にあっては、対向電極電圧を調整しても表示画
面の一部にフリッカーが発生し、画面全体のフッリカー
を無くすことができなかった。これは、以下の理由によ
るものと考えられる。第1に、対向電極電圧が対向電極
全面に渡って一様でないからである。対向電極は、素子
基板に向かい合う下側の対向基板全面に形成されてお
り、その4隅において素子基板と導通している。そし
て、これらの導通部を介して対向電極電圧が印加される
ようになっている。しかし、対向電極はソース線やデー
タ線と容量結合しており、それ自体も部分布抵抗を有す
るので、対向電極の4隅から対向電極電圧を給電して
も、対向電極の電圧を全面に渡って一様にすることが困
難である。したがって、対向電極電圧を調整したとして
も、ある部分では液晶の印加電圧を正極性と負極性でバ
ランスさせてフリッカーが発生しないようにできても、
実際の対向電極にあっては位置によって電圧が相違する
ため、他の部分では液晶の印加電圧を正極性と負極性で
バランスさせることができない。この結果、対向電極電
圧を調整しても表示画面全体に渡ってフリッカーを完全
に抑圧することができないのである。
【0004】第2に、液晶容量値が印加電圧によって変
化するからである。液晶容量値をCL、これに並列に接
続される保持容量値をCstg、TFTのゲート−ドレイ
ン間の容量値をCgd、ゲート電圧値をVgとすると、フ
リッカー成分ΔVgdは以下に示す式(1)で与えられ
る。 ΔVgd=Vg×Cgd/(Cgd+Cstg+CL)……(1) 式(1)よりフリッカー成分は、液晶容量値CLに依存
していることは明らかであるが、液晶容量値CLは、印
加電圧が大きくなるに伴って増加する。したがって、あ
る階調値においてフリッカーが発生しないように対向電
極電圧を調整することは可能であるが、総ての階調値に
おいてフリッカーが発生しないようにすることはできな
い。一方、フリッカー成分ΔVgdを減少させるために
は、式(1)から保持容量値Cstgを大きくすればよい
ことが分かる。しかし、このためには面積が大きい保持
容量が必要となり、開口率が低下するといった問題があ
る。第3に、液晶パネルに入射する光量が画面位置によ
って異なるからである。液晶表示装置は、ビデオプロジ
ェクタ等に用いられることがあるが、この場合には、高
照度の光が液晶パネルに入射することになる。このよう
に強い光が液晶パネルに入射すると、本来オフ状態とな
っているTFTにおいてゲート−ドレイン間にチャネル
が形成され、光リークと呼ばれるリーク電流が流れる。
この場合、リーク電流の大きさは入射光の照度が大きく
なる程増加する。一方、液晶パネルの入射光量はその全
面において一様であるわけではなく、周辺部分より中央
部分の方が光量が大きいことが多い。したがって、リー
ク電流による液晶の印加電圧降下は液晶パネル全面に渡
って一様ではないので、対向電極電圧を調整しても抑圧
することができない。本発明は、上述した問題に鑑みて
なされたものであり、その目的はフリッカーを大幅に低
減することが可能な電気光学装置、その画像処理回路お
よび画像データ補正方法、ならびに電子機器を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のフリッカー低減方法にあっては、複数の画素
電極が形成された第1の基板と、前記複数の画素電極に
対向するように1つの対向電極が形成された第2の基板
との間に電気光学物質を狭持してなり、前記対向電極に
一定の対向電極電圧を印加する一方、表示すべき画像信
号の階調値に応じた電圧を一定周期で極性反転した極性
反転画像信号を前記各画素電極に印加する電気光学装置
に用いられることを前提とし、前記対向電極電圧を変化
させながら、画像表示領域の複数の基準座標におけるフ
リッカー成分を計測し、前記計測結果に基づいて、画像
信号を極性反転する際に振幅中心となる振幅中心電圧を
前記フリッカー成分が最小となるように求め、前記振幅
中心電圧と前記対向電極電圧との差電圧を各基準座標毎
に求め、前記差電圧を基準補正データとして前記各基準
座標と対応付けて予め記憶し、前記画像信号の表示位置
に応じて記憶された基準補正データを複数個読み出し、
読み出された複数の基準補正データに補間処理を施して
補正データを生成し、前記補正データと前記対向電極電
圧とに基づいて振幅中心電圧を生成し、当該振幅中心電
圧を基準電圧として前記画像信号を一定周期で極性反転
して前記極性反転画像信号を生成し、これを前記各画素
電極に印加することを特徴とする。この発明によれば、
画像表示領域上の複数の基準座標について基準補正デー
タが記憶され、これに補間処理を施すことによって、各
座標における補正データが算出される。したがって、画
像表示領域の位置によって、対向電極電圧が相違した
り、あるいは、入射光量が相違することに起因する面内
のフリッカーを大幅に低減することができる。しかも、
記憶する基準補正データは、基準座標に対応するものだ
けで足りるので、その記憶容量を削減することができ
る。
【0006】また、本発明のフリッカー低減方法にあっ
ては、複数の画素電極が形成された第1の基板と、前記
複数の画素電極に対向するように1つの対向電極が形成
された第2の基板との間に電気光学物質を狭持してな
り、前記対向電極に一定の対向電極電圧を印加する一
方、表示すべき画像信号の階調値に応じた電圧を一定周
期で極性反転した極性反転画像信号を前記各画素電極に
印加する電気光学装置に用いられることを前提とし、前
記対向電極電圧を変化させながら、画像表示領域の複数
の基準座標におけるフリッカー成分を複数の階調値につ
いて計測し、前記計測結果に基づいて、画像信号を極性
反転する際に振幅中心となる振幅中心電圧を前記フリッ
カー成分が最小となるように前記複数の基準座標及び複
数の階調値毎に求め、前記振幅中心電圧と前記対向電極
電圧との差電圧を前記複数の基準座標及び前記複数の階
調値毎に求め、前記差電圧を基準補正データとして前記
複数の基準座標及び前記複数の階調値と対応付けて予め
記憶し、前記基準補正データに階調値方向の補間処理を
施すことにより、前記画像信号の取り得る各階調値に対
応した各第1補正データを各基準座標毎に生成し、記憶
した各第1補正データの中から、前記画像信号の階調値
とその画像表示領域上の座標とに基づいて、当該座標の
近傍の複数の基準座標に対応するとともに当該階調値に
対応する第1補正データを選択し、選択された第1補正
データに座標方向の補間処理を施すことによって、前記
画像信号に対応する第2補正データを生成し、前記第2
補正データと前記対向電極電圧とに基づいて振幅中心電
圧を生成し、当該振幅中心電圧を基準電圧として前記画
像信号を一定周期で極性反転して前記極性反転画像信号
を生成し、これを前記各画素電極に印加することを特徴
とする。この発明によれば、予め記憶されるデータは、
画像表示領域上の複数の基準座標について、画像信号の
取り得る各階調値の中から、選択された複数の階調値に
対応する各基準補正データだけである。したがって、メ
モリ容量を削減することができる。さらに、階調方向の
補間処理を施すから画像信号の各階調値に対応するきめ
細かい補正を施すことが可能である。例えば、電気光学
物質が液晶である場合にあっては、液晶容量の値は印加
電圧によって変動するが、この発明によれば、画像信号
の階調値に応じた補正を施すことができるので、総ての
階調についてフリッカーを大幅に抑圧することが可能と
なる。くわえて、座標方向の補間処理を画素単位で施す
から、画像信号を表示すべき各座標毎に、異なる補正デ
ータを用いてフリッカーを抑圧することができる。この
結果、画像表示領域のフリッカーを殆ど無くすことがで
き、高品質の画像表示が可能となる。次に、本発明に係
る画像処理回路にあっては、複数の画素電極が形成され
た第1の基板と、前記複数の画素電極に対向するように
1つの対向電極が形成された第2の基板との間に電気光
学物質を狭持してなり、前記対向電極に一定の対向電極
電圧を印加する一方、表示すべき画像信号の階調値に応
じた電圧を一定周期で極性反転した極性反転画像信号を
前記各画素電極に印加する電気光学装置に用いられるこ
とを前提とし、入力画像データの取り得る各階調値の中
から、選択された複数の階調値に対応する各基準補正デ
ータを画像表示領域上の複数の基準座標について予め記
憶する第1記憶手段と、前記第1記憶手段から読み出し
た前記基準補正データに階調値方向の補間処理を施すこ
とにより、前記入力画像データの取り得る各階調値に対
応した各第1補正データを各基準座標毎に生成する第1
補間処理手段と、前記各第1補正データを各基準座標と
階調値とに対応づけて記憶する第2記憶手段と、記憶し
た各第1補正データの中から、前記入力画像データの階
調値とその画像表示領域上の座標とに基づいて、当該座
標の近傍の複数の基準座標に対応するとともに当該階調
値に対応する第1補正データを選択する選択手段と、選
択された第1補正データに座標方向の補間処理を施すこ
とによって、前記入力画像データに対応する第2補正デ
ータを生成する第2補間処理手段と、当該第2補正デー
タと前記対向電極電圧とに基づいて振幅中心電圧を生成
するとともに当該振幅中心電圧を基準電圧として前記画
像信号を一定周期で極性反転して前記極性反転画像信号
を生成する極性反転信号生成手段とを備えることを特徴
とする。この発明によれば、第1記憶手段に予め記憶さ
れるデータは、画像表示領域上の複数の基準座標につい
て、入力画像データの取り得る各階調値の中から、選択
された複数の階調値に対応する各基準補正データだけで
ある。また、第2記憶手段には、各基準補正データを階
調方向に補間処理して得た補正データが、各基準座標に
ついて格納される。したがって、第1記憶手段および第
2記憶手段として、すべての座標毎に入力画像データの
取り得る各階調値について補正データを記憶する必要が
ないので、メモリ容量を削減することができる。さら
に、階調方向の補間処理を施すから入力画像データの各
階調値に対応するきめ細かい補正を施すことが可能であ
る。くわえて、座標方向の補間処理を画素単位で施すか
ら、入力画像データを表示すべき各座標毎に、異なる補
正データを用いて補正することができる。この結果、画
像表示領域の対向電極電圧が位置によって異なっていた
り、あるいは、入力画像データの階調値によって、フリ
ッカー成分が最小となる極性反転画像信号の振幅中心電
圧が異なる場合であっても、フリッカーを大幅に低減す
ることができる。この結果、複数の横線を細かい間隔で
表示する場合等に画像のチラツキを殆ど無くすことがで
き、高精細度の画像品質を向上させることができる。こ
こで、前記画像表示領域の第1の基板には、Y方向に延
在する複数のデータ線と、X方向に延在する複数の走査
線と、各データ線と各走査線の交差に対応してスイッチ
ング素子及び前記画素電極が形成されており、複数系統
の前記極性反転信号が複数本の前記データ線にまとめて
供給されるようになっているとすれば、前記極性反転信
号生成手段は、前記入力画像データを複数系統に分割す
るとともに時間軸伸長して、複数系統の相展開画像信号
を生成する画像信号相展開部と、前記画像信号相展開手
段と同期して、前記第2補正データを複数系統に分割す
るとともに時間軸伸長して複数系統の補正信号を生成す
る補正信号相展開部と、前記各補正信号と前記対向電極
電圧に基づいて各振幅中心電圧を各系統毎に生成すると
ともに、当該各振幅中心電圧を基準電圧として前記各相
展開画像信号を一定周期で極性反転して前記複数系統の
極性反転画像信号を生成する極性反転部とを備えること
が望ましい。データ線の駆動周波数はドットクロック周
波数に対応するため周波数が高くなるが、これを低減す
るためにデータ線を複数本まとめて同時に駆動すること
が行われる。具体的には、時間軸を伸長するともに複数
系統に分割された相展開画像信号に基づいてデータ線が
駆動されることになる。上述した発明によれば、画像信
号の相展開に同期して補正信号を相展開するので、補正
信号を複数系統に分割するとともにその時間軸を伸長す
ることができる。これにより、画像信号を相展開する場
合であっても、各系統毎に補正された各振幅中心電圧を
生成することができ、フリッカーを低減することが可能
となる。また、本発明の画像処理回路において、前記画
像表示領域の第1の基板には、Y方向に延在する複数の
データ線と、X方向に延在する複数の走査線と、各デー
タ線と各走査線の交差に対応してスイッチング素子及び
前記画素電極が形成されているならば、前記選択手段
は、前記画像表示領域のX方向走査の時間基準となる第
1クロック信号を計数して、前記入力画像データを前記
画像表示領域上に表示すべきX座標を指示するX座標デ
ータを生成するXカウンタと、前記画像表示領域のY方
向走査の時間基準となる第2クロック信号を計数して、
入力画像データを前記画像表示領域上に表示すべきY座
標を指示するY座標データを生成するYカウンタと、前
記X座標データと前記Y座標データとに基づいて、前記
入力画像データの座標近傍の複数の基準座標を特定する
とともに、前記入力画像データの階調値と特定された複
数の基準座標に基づいて、前記第2記憶手段から対応す
る複数の補正データを読み出す読出手段とを備え、前記
第2補間処理部は、前記X座標データと前記Y座標デー
タとによって特定される入力画像データの座標と、前記
読出手段によって読み出される複数の第1補正データの
各基準座標によって、各基準座標から当該入力画像デー
タの座標までの各距離を特定し、特定された各距離に基
づいて補間処理を行うことが好ましい。この場合、ある
タイミングの入力画像データは、X,Y座標データに基
づいて、当該入力画像データの階調値に応じた画像を表
示すべき画像表示領域上の座標が特定されることにな
る。そして、当該座標の近傍の基準座標に対応する補正
データに基づいて当該座標の補正データを補間処理によ
って生成するから、入力画像データを表示すべき各座標
毎に、異なる補正データを用いてフリッカーを抑圧する
ことができる。また、本発明の画像処理回路において、
前記電気光学装置の画像表示領域は、電気光学材料とし
て液晶を用いているならば、前記画像表示領域の複数の
基準座標について前記第1記憶手段に記憶される前記基
準補正データは、液晶の印可電圧に対する透過率を示す
表示特性曲線が急峻変化する第1および第2変化点に各
々対応する第1および第2階調値と、第1および第2階
調値間の1以上の階調値とに対応するものであることが
望ましい。さらに、第1補間処理手段は、前記第1階調
値から前記第2階調値までの各階調値について、前記基
準補正データに基づいて補間処理を施して前記第1補正
データを生成し、前記第1階調値未満の各階調値につい
ては前記第1階調値に対応する前記基準補正データ、前
記第2階調値を越える前記基準補正データについては前
記第2階調値に対応する前記基準補正データを前記第1
補正データとして出力し、前記第2記憶手段は、前記第
1階調値から前記第2階調値までの各階調値について前
記第1補正データを記憶し、前記選択手段は、入力画像
データの階調値が前記第1階調値未満である場合には、
前記第1階調値に対応する前記第1補正データを選択
し、入力画像データの階調値が前記第1階調値から前記
第2階調値までの範囲にある場合には、各階調値に対応
する前記第1補正データを選択し、前記入力画像データ
の階調値が前記第2階調値を越える場合には前記第2階
調値に対応する前記第1補正データを選択することが望
ましい。液晶の印加電圧に対する透過率の表示特性は、
特性が急峻に変化する2つの変化点を有しており、変化
点間では印加電圧に対する透過率が大きく変化するが、
それ以外の範囲では、印加電圧に対する透過率の変化は
小さい。このため、入力画像データの階調値が第1階調
値未満である場合には、第1階調値に対応する補正デー
タを選択し入力画像データの階調値が第2階調値を越え
る場合には第2階調値に対応する補正データを選択する
ことにより、第2記憶手段の記憶容量を削減することが
可能となる。また、前記入力画像データが、RGB各色
に対応するデータから構成されるのであれば、前記基準
補正データは、 RGB各色に対応するデータから構成
され、前記第1補間処理手段は、 RGB各色毎に前記
第1補正データを生成し、前記第2記憶手段、前記第2
補間処理手段および前記補正手段は、 RGB各色毎に
設けられることが望ましい。この場合には、RGB各色
毎にフリッカーを抑圧することができるので、結果とし
て表示画面全体のフリッカーを大幅に低減することがで
きる。ここで、前記G色の基準補正データのデータ量
は、前記R色または前記B色の基準補正データのデータ
量より多いことが望ましい。人の視覚は、R色やB色と
比較してG色の感度が高い。したがって、G色のデータ
量を多くすることによって、より精度が高いフリッカー
補正を施すことができる。さらに、前記R色または前記
B色の基準補正データは、前記G色の基準補正データに
対応する複数の基準座標を一定の規則で抽出した座標に
対応するものであることが望ましい。
【0007】くわえて、入力画像データが、RGB各色
に対応するデータから構成され、前記基準補正データ
が、RGB各色に対応するデータから構成されるのであ
れば、前記第1記憶手段、前記第1補間処理手段、前記
Xカウンタおよび前記YカウンタはRGB各色で兼用
し、前記第2記憶手段、前記第2補間処理手段、前記読
出手段および前記補正手段は、 RGB各色毎に設ける
ことが望ましい。この場合には、前記第1記憶手段、前
記第1補間処理手段、前記Xカウンタおよび前記Yカウ
ンタを兼用することができるので、構成を簡易なものに
することができる。次に、本発明に係る電気光学装置に
あっては、上述した画像処理回路と、複数の走査線と、
複数のデータ線と、各走査線と各データ線の交差に対応
した画素を備えた画像表示部と、前記画像処理回路によ
って生成された極性反転画像信号に基づいて、前記画像
表示部に画像を表示する駆動回路とを備えたことを特徴
とする。この発明によれば、総ての階調において画面全
体に渡ってフリッカーが殆ど無い、高品質な画像を表示
可能な電気光学装置を提供することができる。
【0008】次に、本発明に係る電子機器は、上述した
電気光学装置を備えたことを特徴とする。この電子機器
としては、例えば、プロジェクタ、モバイル型のコンピ
ュータ、携帯電話機、液晶ファインダーを用いた携帯型
ビデオカメラ等が該当する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本実施形態では、電気光学装
置の一例として、アクティブ・マトリクス型の液晶パネ
ルを用いたプロジェクタについて説明する。
【0010】<1.第1実施形態> <1−1:プロジェクタの電気的構成>図1は、プロジ
ェクタの電気的構成を示すブロック図である。この図に
示すようにプロジェクタ1100は、3枚の液晶表示パ
ネル100R,100G,100Bと、タイミング回路
200と、画像信号処理回路300とを備えている。ま
ず、各液晶表示パネル100R,100G,100B
は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に各々対応
するものである。各パネルは、素子基板と対向基板との
間に液晶を挟持してなり、表示領域103の他に、デー
タ線駆動回路101および走査線駆動回路102が素子
基板の周辺部分に形成されている。また、表示領域10
3の素子基板には、横方向(X方向)に延在する複数の
データ線と、縦方向(Y方向)に延在する走査線が形成
されており、各データ線と各走査線との交差に対応し
て、スイッチング素子として機能するTFTが設けられ
ている。また、TFTのゲート電極は走査線に、そのソ
ース電極はデータ線に、そのドレイン電極は画素電極に
接続されている。そして、TFT、画素電極、および対
向基板に設けらる対向電極によって1つの画素が形成さ
れている。なお、対向電極は、素子基板と向かい合う対
向基板側全面に形成されており、また、その4隅におい
て素子基板との間に形成される導通部を介して対向基板
電圧Vcomが給電されるようになっている。データ線駆
動回路101および走査線駆動回路102は、表示領域
103に形成される複数のデータ線と複数の走査線を駆
動するように構成されている。なお、本発明において表
示領域103のドット数は、どのようなものであっても
良いが、この例では、XGA形式(横1024ドット×
縦768ドット)で構成されているものとする。次に、
タイミング回路200は、データ線駆動回路101や走
査線駆動回路102、あるいは画像信号処理回路300
に各種のタイミング信号を供給するものである。次に、
画像信号処理回路300は、ガンマ補正回路301、フ
リッカー補正回路302、相展開回路303R,303
G,303Bおよび増幅・反転回路304R,304
G,304Bを備えている。ガンマ補正回路301は、
入力画像データDR,DG,DBに対して各液晶パネル
100R,100G,100Bの表示特性に対応したガ
ンマ補正を施して、画像データDR',DG',DB'を
生成するように構成されている。また、フリッカー補正
回路302は、画像データDR',DG',DB'のデー
タ値(階調値)とその表示位置に基づいて、後述するフ
リッカー補正を施すために用いる補正データDhr,D
hg,Dhbを生成し、これらをDA変換して補正信号
Vhr,Vhg,Vhbを生成するように構成されてい
る。さらに、フリッカー補正回路302は、画像データ
DR',DG',DB'をDA変換して画像信号VIDR,VID
G,VIDBを出力するように構成されている。また、相展開
回路303R,303G,303Bには、RGB3系統
の各画像信号VIDR,VIDG,VIDBが供給され、これらをN相
(図においてはN=6)の画像信号に展開して相展開画
像信号vid1〜vid6として各々出力するものである。ここ
で、画像信号をN相に展開する理由は、液晶表示パネル
のサンプリング回路(データ線駆動回路101に内蔵)
において、表示領域103のTFTに供給される画像信
号の印加時間を長くして、データ信号のサンプリング時
間および充放電時間を十分に確保するためである。さら
に各相展開回路303R,303G,303Bは、各画
像信号VIDR,VIDG,VIDBの相展開に同期して補正信号Vh
r,Vhg,Vhbを各々相展開して相展開補正信号v
h1〜vh6を生成するように構成されている。また、
各増幅・反転回路304R,304G,304Bは、相
展開画像信号vid1〜vid6を増幅するとともにその電圧極
性を一定周期で反転させこれらを振幅中心電圧VCと加
算して極性反転画像信号VID1〜VID6を生成するようにな
っている。振幅中心電圧VCは、対向電極電圧Vcomと
相展開補正信号vh1〜vh6とに基づいて生成される
ようになっている。なお、以下の説明では、画像信号の
電圧極性を振幅中心電圧VCを中心として一定周期で反
転させることを極性反転と称することにする。極性反転
の周期は、データ信号の印加方式が走査線単位の極性
反転であるか、データ線単位の極性反転であるか、
画素単位の極性反転であるかに応じて定められ、具体的
には、1水平走査期間またはドットクロック周期に設定
される。この例では、2水平走査周期の極性反転信号S
invに基づいて1水平走査期間毎に極性反転を行うもの
とする。
【0011】<1−2:プロジェクタの機械的構成>次
に、プロジェクタの機械的構成について説明する。図2
は、このプロジェクタの構成例を示す平面図である。
【0012】この図に示すように、プロジェクタ110
0内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるラン
プユニット1102が設けられている。このランプユニ
ット1102から射出された投射光は、ライトガイド1
104内に配置された4枚のミラー1106および2枚
のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原
色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての
液晶パネル100R、100Bおよび100Gに入射さ
れる。
【0013】液晶パネル100R、100Bおよび10
0Gには、図示しない画像信号処理回路300から供給
されるR、G、Bの画像信号でそれぞれ駆動される。さ
て、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイ
クロイックプリズム1112に3方向から入射される。
このダイクロイックプリズム1112においては、Rお
よびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進す
る。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レ
ンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投
写されることとなる。なお、液晶パネル100R,10
0B,100Gには、ダイクロイックミラー1108に
よって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するの
で、対向基板にカラーフィルタを設ける必要はない。
【0014】<1−3:フリッカー補正回路の構成>次
に、フリッカー補正回路302の詳細な構成ついて説明
する。図3は、フリッカー補正回路のブロック図であ
る。この図に示すようにフリッカー補正回路302は、
Xカウンタ10、Yカウンタ11、ROM12、補間処
理部13、補正ユニットUR,UG,UB、およびD/
A変換器14〜16を備えている。まず、D/A変換器
14〜16は、画像データDR’、DG’、DB’をデ
ジタル信号からアナログ信号に変換して、画像信号VID
R,VIDG,VIDBを生成する。次に、Xカウンタ10は、ド
ット周期のドットクロック信号DCLKをカウントし
て、画像データのX座標を指示するX座標データDxを
出力する。一方、Yカウンタ11は、水平走査周期の水
平クロック信号HCLKをカウントして、画像データの
Y座標を指示するY座標データDyを出力する。したが
って、X座標データDxとY座標データDyとを参照す
ることによって、液晶表示パネル上に画像データを表示
すべき位置を知ることができる。次に、ROM12は、
基準補正データDrefを格納する不揮発性のメモリであ
り、プロジェクタ1100の電源投入時に、基準補正デ
ータDrefを出力するようになっている。基準補正デー
タDrefは、所定のX,Y座標において、画像データD
R',DG',DB'のフリッカーを補正するために用い
られるデータである。この点について、図4を参照して
説明する。図4は、表示領域における基準補正データに
対応する座標を示す概念図である。上述したように表示
領域103は横1024ドット×縦768ドットで構成
されている。この表示領域を横8×縦6に分割し、図中
黒丸で示す各点について、基準補正データDrefがR,
G,B各々について用意されている。なお、以下の説明
においては、黒丸の点に対応する63個の座標を基準座
標と称する。ところで、液晶容量は印加電圧に応じて変
化する特性を持っているので、ある画像データ値(階調
値)に対応する補正データ値によって、総ての画像デー
タ値に対応する補正データ値を代表すると、正確な補正
を行うことができない。例えば、中央レベルに対応した
補正データを用いて総ての画像データ値を補正すると、
黒レベルや白レベルにおいて正確な補正を行うことがで
きず、そのようなレベルにおいてはフリッカーを抑圧す
ることができない。一方、総てのレベルに応じた補正デ
ータをROM12に格納するとすれば、ROM12の記
憶容量が増大してしてまうといった問題がある。そこ
で、本実施形態においては、3レベルについて基準補正
データDrefを記憶し、補間処理等を用いて各レベルに
対応する補正データDHを生成している。図5は、液晶
の表示特性と基準補正データに対応する3つの電圧レベ
ルの関係を示したものである。なお、この例の液晶表示
パネルは、ノーマリホワイトモードで動作する。図にお
いて、表示特性曲線Wは、液晶の印加電圧が0Vから次
第に大きくなると、透過率が緩やかに低下し、印加電圧
V1を越えると急峻に透過率が低下し、さらに、印加電
圧V3を越えると透過率が緩やかに低下する特性を示し
ている。ここで、V0は画像データが最小値を取る場合
に液晶に印加される電圧であり、V4は画像データが最
大値を取る場合に液晶に印加される電圧である。この表
示特性において、基準補正データDrefに対応する3つ
の電圧レベルは、黒丸で示すV1、V2およびV3に設
定してある。V1、V3は表示特性曲線Wが急峻に変化
する2つの変化点に対応するものであり、V2は透過率
が略50%となる点に対応している。上述した3つの電
圧レベルを選んだのは以下の理由による。第1に、V1
以下の領域とV3以上の領域では、印加電圧に対する透
過率の変化が小さいため、そのような領域においては、
印加電圧が変化しても補正量は殆ど変化しないので、V
1またはV3に対応する基準補正データDrefを用いて
補正すれば十分だからである。第2に、仮にV1,V3
の替わりにV0,V4に対応する基準補正データDref
に基づいて、V0〜V4までの補正データを補間処理に
よって算出すると、表示特性曲線Wの変化率がV1,V
3において急激に変化するため、正確な補正データを算
出することができないからである。第3に、透過率が略
50%となるV2を用いることによって、補間処理の精
度を高めることができるからである。なお、以下の説明
においては、電圧V1を白基準レベル、電圧V2を中央
基準レベル、電圧V3を黒基準レベルと称することにす
る。また、この例では、V1からV3までの範囲におい
て、V2に対応する基準補正データを予め用意すること
にしたが、この範囲内で複数の基準補正データを用意し
てもよい。次に、ROM12の記憶内容について説明す
る。図6は、ROM12の記憶内容を示す図である。こ
の図に示すように、ROM12は、63個の座標に対応
付けられて、各座標毎に9個の補正データDHの組を格
納している。9個の補正データDHは、RGBの各色に
対応する3組の補正データDHから構成され、各色に対
応する補正データDHは、白基準レベル、中央基準レベ
ル、黒基準レベルに各々対応する3個の補正データDH
から構成されている。図において、「D」に続く第1番
目の添字「R」,「G」,「B」は、どの色に対応した補正
データDHであるかを示している。さらに、「D」に続
く第2番目の添字「w」,「c」,「b」は、各々白基準レ
ベル、中央基準レベル、黒基準レベルに対応した補正デ
ータDHであるかを示している。くわえて、「D」に続
く第3番目および第4番目の添字「i,j」は対応する基
準座標を示している。なお、以下の説明では、RGB各
色に対応する基準補正データDrefをDrefr,Drefg,
Drefbと記載し、特に、RGB各色に限定されない基準
補正データについてはDrefと記載することにする。次
に、基準補正データDrefの生成方法について説明す
る。図7は、基準補正データを生成するシステム構成を
示す図である。この図に示すように補正データ生成シス
テム1000は、プロジェクタ1100、FFTアナラ
イザ500、パーソナルコンピュータ600、画像デー
タ発生器700、スクリーンS、および照度計800を
備えている。なお、この例では、液晶パネル100R、
100G、100Bが60Hzのフィールド周波数で駆
動されるものとする。まず、プロジェクタ1100は、
フリッカー補正回路302の動作を停止可能なように構
成されている。また、スクリーンSには、63個の基準
座標上に照度計800が埋め込まれている。また、それ
らの出力信号は、図示せぬ信号切替器を介してFFTア
ナライザ500に供給されるようになっており、さら
に、信号切替器はパーソナルコンピュータ600の制御
の下、63個の入力信号の中から1つを選択してFFT
アナライザ500に出力するようになっている。次に、
FFTアナライザ500は照度計800の出力信号を周
波数解析し、その結果を解析データとして、パーソナル
コンピュータに出力するよう構成されている。次に、パ
ーソナルコンピュータ600は、補正データシステム1
000全体を制御するとともに、解析データに基づいて
フリッカーが最小となる基準補正データDrefを生成す
る。以上の補正データ生成システム1000において、
画像データ発生器700からプロジェクタ1100に、
電圧V1に対応する画像データDRが供給される。する
と、スクリーンSにR一色の画像が表示され、各基準座
標における照度が照度計800によって計測される。こ
の状態で、パーソナルコンピュータ600は対向電極電
圧Vcomを基準電圧Vrefから所定のステップでずらすよ
うにプロジェクタ1100を制御する。各ステップにお
いて、FFTアナライザ500は、図8に示すような解
析結果を解析データとして出力する。この図に示すよう
に、解析結果は60Hzでピークを持つものとなる。こ
の周波数成分がフリッカー成分となる。パーソナルコン
ピュータ600は、各ステップの解析データに基づい
て、フリッカー成分が最小となる対向電極電圧Vcomを
求める。例えば、各ステップの解析データから、図9に
示すような対向電極電圧に対するフリッカー成分の特性
が得られる場合には、最小対向電極電圧VcomXは、Vre
f+ΔVとなる。この場合、ΔVに相当するデータ値を
基準補正データDrefとして生成する。これを、電圧V
2,V3についても実行してR色に対応する基準補正デ
ータDrefrを総て生成する。さらに、同様の処理をG
色,B色についても実行することによって、R,G,B
各色に対応する基準補正データDrefr,Drefg,Drefbを
生成する。次に、図3に示す補間処理部13は、上述し
た基準補正データDrefに基づいて、各基準座標におけ
る補正データDHを各色毎に算出する。具体的には、電
圧V1に対応する基準補正データDrefと電圧V2に対
応する基準補正データDrefに基づいて、電圧V1から
電圧V2までの各レベルに対応する補正データDHを算
出し、電圧V2に対応する基準補正データと電圧V3に
対応する基準補正データDrefに基づいて、電圧V2か
ら電圧V3までの各レベルに対応する補正データDHを
算出する。なお、この例では、直線補間によって補正デ
ータDHを算出する。例えば、電圧Va(但し、V1<
Va<V2)、座標(i,j)、Rに対応する補正デー
タDHは、以下の式で与えられる。 DH=DRwi,j・(Va-V1)/(V2-V1)+DRci,j・(V2-Va)/
(V2-V1) すなわち、この補間処理部13によって、各基準座標に
おける電圧V1から電圧V3までの各レベルに対応した
補正データDHが算出される。なお、以下の説明では、
RGBの各色に対応する補正データDHを、DHr,D
Hg,DHbと称することにする。次に、補正ユニット
UR,UG,UBは、上述した補間処理部13で生成さ
れた補正データDHr,DHg,DHbに所定の処理を
施して補正信号Vhr、Vhg、Vhbを生成するよう
になっている。各補正ユニットUR,UG,UBは同様
に構成されているので、ここでは、補正ユニットURに
ついて説明する。補正ユニットURは、補正テーブル1
4R、演算部15R、アドレス発生部16RおよびDA
変換器17Rを備えている。補正テーブル14Rは、ア
ドレス発生部16Rによって供給される書込アドレスに
従って、補正データDHrをX,Y座標と対応付けて所
定の記憶領域に記憶するとともに、読出アドレスに従っ
て所定の記憶領域から4個の補正データDHr1〜DH
r4を読み出すように構成されている。図10は、補正
テーブル14Rの記憶内容を示す図である。この図にお
いて、「m」は電圧V1に対応する画像データ値であ
り、「n」は電圧V3に対応する画像データ値である。
図に示すように、補正テーブル14Rは、各基準座標に
対応付けて補正データDHrを記憶している。ここで、
DHrの第1番目および第2番目の添字「i,j」は、
基準座標値を示すものであり、第3番目の添字
「(X)」は、対応する画像データ値を示している。例
えば、DHr1,128(m+2)は、基準座標(1,128)、画像デー
タ値m+2に対応する補正データである。次に、アドレ
ス発生部16Rは、X,Y座標データDx,Dyと画像
データDR'とに基づいて、以下の手順で4つの読出ア
ドレスを順次生成する。なお、読出アドレスは、座標と
対応する行アドレスと階調値に対応する列アドレスから
構成されている。アドレス発生部16Rは、第1に、
X,Y座標データDx,Dyに近い4個の基準座標を特
定する。例えば、X,Y座標データDx,Dyによって
特定される座標が(64,64)であるならば(図4参
照)、基準座標として(1,1)、(128,1)、
(1,128)、(128,128)を特定する。これ
により、第1行、第2行、第10行、第11行を指示す
る4つの行アドレスが生成される。アドレス発生部16
Rは、第2に、画像データDR'の階調値に対応する列
アドレスを生成する。例えば、画像データDR'の値が
「m+1」であるならば、第2列を指示する列アドレス
を生成する。ただし、画像データDR'の値が「m」未
満の場合には第1列を指示する列アドレスを生成し、画
像データDR'の値が「n」を越える場合には「n」に
対応する列アドレスを生成する。アドレス発生部16R
は、第3に、4つの行アドレスと1つの列アドレスを組
み合わせて4つの読出アドレスを生成する。このアドレ
ス発生部16Rによって、補正テーブル14Rに記憶さ
れている補正データDHrの中から、4つの補正データ
DHr1〜DHr4が選択される。例えば、画像データ
DR'の値が「m+1」でありX,Y座標データDx,
Dyによって特定される座標が(64,64)であるな
らば、図10に示すDHr1,1(m+1)、DHr128,1(m+1)、DHr
1,128(m+1)、およびDHr128,128(m+1)が補正データDH
r1〜DHr4として補正テーブル14Rから読み出さ
れる。次に、図3に示す演算部15Rは画像データD
R'の座標を示すX,Y座標データDx,Dyと、補正
テーブル14Rから読み出された4個の補正データDH
r1〜DHr4とに基づいて、補間処理を実行して補正
データDhrを生成するよう構成されている。この補間
処理は、当該画像データDR'の座標から、4個の補正
データDHr1〜DHr4の各基準座標までの各距離に
比例した直線補間により行われる。そして、補正データ
DhrはD/A変換器17Rを介して補正信号vhrと
して出力される。
【0015】<1−4:フリッカー補正回路の動作>次
に、フリッカー補正回路302の動作について説明す
る。図11は、フリッカー補正回路の動作を示すフロー
チャートである。ここでは、R色に対応するフリッカー
補正回路302の動作について説明するが、B色,G色
についても同様である。まず、電源が投入されると(ス
テップS1)、ROM12から各基準座標に対応する基
準補正データDrefが読み出される(ステップS2)。
次に、補間処理部13は、基準補正データDrefに基づ
いて、階調方向の補間処理を実行して、補正データDH
r,DHg,DHbを生成する(ステップS3)。基準
補正データDrefは、各基準座標について白基準レベ
ル、中央基準レベル、黒基準レベルといった3つの電圧
V1,V2,V3に対応する補正データDHから構成さ
れているので、中間レベル(電圧V1から電圧V3まで
の範囲)については、補間処理によって補正データDH
を生成する。次に、電源投入から一定時間が経過して、
各補正ユニットUR,UG,UBの補正テーブルに補正
データDHr,DHg,DHbが各々格納されると、ド
ットクロック信号DCLKと水平クロック信号HCLKが、Xカ
ウンタ10およびYカウンタ11に供給される(ステッ
プS4)。すると、Xカウンタ10およびYカウンタ1
1は、ドットクロック信号DCLKと水平クロック信号HCLK
をカウントして、あるタイミングで画像データDR',
DG',DB'を画像表示領域上に表示すべき座標を指示
するX座標データDxおよびY座標データDyを生成す
る。次に、X座標データDxおよびY座標データDyと
画像データDR'のデータ値とに基づいて、補正テーブ
ル14Rから座標方向の補間処理の元になる4つの補正
データDHr1〜DHr4が読み出される(ステップS
6)。この後、演算部15Rは、X,Y座標補正データ
Dx,Dyに基づいて、補正データDHr1〜DHr4
に補間処理を施して、補正データDhrを生成する(ス
テップS7)。そして、この補正データDhrをDA変
換して補正信号vhrを生成する。以上、説明したよう
に第1実施形態のフリッカー補正回路302は、ROM
12に各基準座標について3つの電圧V1,V2,V3
に対応する基準補正データDrefを記憶し、この基準補
正データDrefに基づいて、各基準座標における補正デ
ータDHを生成し、さらに、X,Y座標データDx,D
yに基づいて4個の補正データDHr1〜DHr4に補
間処理を施して補正データDhrを生成するようにし
た。このため、画像データDR'等の各データ値に応じ
て、きめ細かい補正を施すことが可能となる。さらに、
データ値に対応する補間処理と座標に対応する補間処理
といったように2段階の補間処理を行ったので、ROM
12および補正テーブル14R、14G、14Bのメモ
リ容量を削減することができる。くわえて、Xカウンタ
10、Yカウンタ11、ROM12および補間処理部1
3は、各補正ユニットUR,UG,UBで兼用している
ので、構成を簡易にしてコストを削減することが可能で
ある。
【0016】<1−5:相展開回路>次に、相展開回路
303R,303G,303Bは、いずれも同様に構成
されているので、ここでは、相展開回路303Rについ
て説明する。図12は、相展開回路303Rの主要構成
を示すブロック図であり、図13は相展開回路303R
の各種信号波形を示すタイミングチャートである。図1
2に示すように相展開回路303Rは、画像信号展開回
路3031と補正信号展開回路3032とを備えてい
る。また、画像信号展開回路3031と補正信号展開回
路3032は、各々6個のサンプルホールド回路SHa1
〜SHa6,SHb1〜SHb6を有しており、そこには図1
3に示す6相のシフトパルスSP1〜SP6とサンプル
パルスSSとが供給されるようになっている。さらに、
各サンプルホールド回路は2段構成となっており、第1
番目の回路はシフトパルスSP1〜SP6によって、第
2番目の回路はサンプルパルスSSによって、サンプル
ホールドを行うようになっている。以上の構成におい
て、図13に示す画像信号VIDRが画像信号展開回路
3031に供給されると、サンプルホールド回路SHa1
〜SHa6の第1番目の回路はシフトパルスSP1〜SP
6に同期して、画像信号VIDRを6倍に時間軸伸長す
るとともに6系統に分割し、さらに、第2番目の回路が
サンプルパルスSSを用いて6系統の信号の位相を揃
え、相展開画像信号vid1〜vid6を生成する。一方、補正
信号展開回路3032も画像信号展開回路3031と同
様に補正信号を6倍に時間軸伸長するとともに6系統の
信号の位相を揃えて相展開補正信号vh1〜vh6を生
成する。ここで、画像信号展開回路3031と補正信号
展開回路3032は、同一のシフトパルスSP1〜SP
6と同一のサンプルパルスSSとを用いて生成されるの
で、相展開補正信号vh1〜vh6を相展開画像信号vi
d1〜vid6と同期させて生成することができる。
【0017】例えば、図13に示す期間T1にあって
は、画像信号VIDRは“R2”、これに対応する補正
信号vhrは“r2”となっている。信号“R2”と
“r2”とは、ともにシフトパルスSP2によってサン
プルホールドされた後、サンプルパルスSSによって再
びサンプルホールドされる。これにより、時間軸が6倍
に伸長され、期間T2において、相展開画像信号vid2、
相展開補正信号vh2として出力される。
【0018】<1−6:増幅・反転回路>次に、増幅・
反転回路304R,304G,304Bは、いずれも同
様に構成されているので、ここでは、増幅・反転回路3
04Rついて説明する。図14は、増幅・反転回路30
4Rの主要構成を示すブロック図である。図14に示す
ように増幅・反転回路304Rは、6個の増幅・反転ユ
ニットU1〜U6を有している。各増幅・反転ユニット
U1〜U6は同様に構成されており、相展開画像信号vi
d1〜vid6と相展開補正信号vh1〜vh6に各々基づい
て、極性反転画像信号VID1〜VID6を生成するようになっ
ている。増幅・反転ユニットU1は、図に示すように増
幅回路3041、反転回路3042、および加算回路3
043を備えている。まず、増幅回路3041は、液晶
パネル100Rにおいて液晶に所定の振幅の電圧を印加
するために、予め定められた増幅率で相展開画像信号vi
d1を増幅し、これを増幅画像信号vid1'として出力す
る。次に、反転回路3042は、極性反転信号Sinvに
基づいて増幅画像信号vid1'を反転し、これを反転画像
信号vid1xとして出力する。この例では、上述したよう
に極性反転信号Sinvの1周期は2水平走査期間である
から、反転回路3042は、1水平走査期間毎に増幅画
像信号vid1'を反転して反転画像信号vid1xを生成する。
次に、加算回路3043は、反転画像信号vid1x、対向
電極電圧Vcomおよび相展開補正信号vh1を加算し
て、加算結果を極性反転画像信号VID1として出力する。
ここで、加算回路3043は反転回路3042と交流結
合されている。このため、対向電極電圧Vcomと相展開
補正信号vh1を直流的に加算した電圧を振幅中心電圧
VCとすれば、極性反転画像信号VID1は、振幅中心電圧
VCに反転画像信号vid1xを重畳したものとなる。次
に、増幅・反転ユニットU1の動作を具体的に説明す
る。図15は増幅・反転ユニットU1の各種信号波形を
示すタイミングチャートである。なお、この図において
増幅画像信号vid1'等は、相展開されているので実際に
は階段状に変化するが、この例では、作図の都合上、波
形変化を直線的に表している。図15に示す増幅画像信
号vid1'は、各水平走査期間の開始から所定期間は黒レ
ベルであり、その後、信号レベルが次第に下降し中心時
刻で白レベルとなり、これを経過した後、信号レベルが
次第に上昇している。このため、当該水平ラインは画面
の中央部分で最も明るくなる一方、周辺部分では暗くな
るようになっている。この増幅画像信号vid1'が反転回
路3042に供給されると、極性反転信号Sinvに同期
して、その電圧極性が図に示すように0Vを中心に1水
平走査周期で反転され、反転画像信号vid1xが生成され
る。一方、加算回路3043にあっては、対向電極電圧
Vcomに相展開補正信号vh1を加算した振幅中心電圧
VCが得られる。ここで、相展開補正信号vh1は、1
水平走査期間中にレベルが変化している。これは、相展
開画像信号vid1のレベル変化に伴う液晶容量値の変化や
表示位置に依存する光量等によって、フリッカー成分を
最小にする中心電圧が異なるからである。換言すれば、
相展開補正信号vh1は、フリッカー成分を最小にでき
るように定められている。そして、図に示すように、振
幅中心電圧VCに反転画像信号vid1xを重畳することに
よって極性反転画像信号VID1は得られる。なお、他の増
幅・反転ユニットU2〜U6は、増幅・反転ユニットU
1と同様に構成されているから、それらの動作は上述し
たものと同様である。このように本実施形態にあって
は、複数の階調について実際に画像を表示させて画面内
の複数位置についてフッリカー成分を計測し、これが最
小となるように基準補正データDrefを生成し、基準補
正データDrefを用いて極性反転画像信号VID1〜VID6の
振幅中心電圧VCを定めたので、画面の一部やある階調
値で発生するフリッカーを大幅に抑圧することができ
る。この結果、表示画像の品質を向上させることがで
き、特に、狭い間隔で表示される横線のちらつきを防止
したり、あるいは、漢字等の細かい文字を鮮明に表示さ
せることが可能となる。
【0019】<2.第2実施形態>次に、第2実施形態
に係るアクティブ・マトリクス型の液晶パネルを用いた
プロジェクタについて説明する。このプロジェクタの機
械的構成は、図2に示す第1実施形態の機械的構成と同
一である。また、その電気的構成は、フリッカー補正回
路302の替わりにその回路規模を縮小したフリッカー
補正回路302’を用いる点を除いて、図1および図3
に示す第1実施形態の電気的構成と同一である。
【0020】<2−1:フリッカー補正回路の構成>図
16は、第2実施形態のフリッカー補正回路302’の
主要構成を示すブロック図である。このフリッカー補正
回路302’は、基準補正データDrefを予め記憶して
おき、補間処理部13によって階調方向の補間を施して
補正データDHr,DHg,DHbを生成し、さらに、
これらに基づいて補正信号vhr,vhg,vhbを生
成するといった基本的仕組みは、第1実施形態のフリッ
カー補正回路302と同様である。しかしながら、フリ
ッカー補正回路302’は、ROM12の替わりに記憶
容量の少ないROM12’を用いる点、補正テーブル1
4R,14Bの替わりに記憶容量の少ない補正テーブル
14R’,14B’を用いる点で、第1実施形態のフリ
ッカー補正回路302と相違する。人の視覚には、R
色、B色と比較してG色の感度が高いといった特性があ
る。したがって、フリッカーに対する感度もG色が最も
高くなるので、R色やB色において人が検知できない程
度のフリッカーであっても、G色では検知されてしま
う。換言すれば、G色に対するフリッカーの補正精度を
R色やB色よりも高くすることによって、RGB色が混
合された画面表示の品質を向上させることができる。と
ころで、上述したようにフリッカーは、基準補正データ
Drefr,Drefg,Drefbに基づいて補正されるため、こ
れらのデータ量が多い程、補正精度を向上させることが
できる。一方、これらのデータを記憶するROM12’
の記憶容量には一定の限界があり記憶容量が大きくなる
程そのコストが上昇する。したがって、ROM12’の
記憶容量は、コストと補正精度の兼ね合いによって決定
されることになる。本実施形態は、この点に鑑みてなさ
れたものであり、人の視覚特性に応じて、基準補正デー
タDrefr,Drefg,Drefbの各データ量の割合を定める
ことにより、ある記憶容量のROM12’を用いて、視
覚上最大の効果を得られるようにしたものである。以
下、フリッカー補正回路302’に用いるROM12’
および補正テーブル14R’、14B’について説明す
る。図17は、第2実施形態のプロジェクタに用いる液
晶表示パネルの表示領域における基準補正データに対応
する座標を示す概念図である。表示領域103は第1実
施形態と同様に横1024ドット×縦768ドットで構
成されている。この表示領域103を横8×縦6に分割
し、図中黒丸および二重丸で示す各点(基準座標)につ
いて、G色に対応する基準補正データDrefgが用意され
ている。一方、R色およびB色に対応する基準補正デー
タDrefr,Drefbについては、二重丸で示す各点につい
てのみ用意されている。つまり、基準補正データDref
r,Drefbは、複数の基準座標の中からを一定の規則に
従って抽出した座標に対応するものである。この例で
は、63個の基準座標のうち、20個の座標について基
準補正データDrefr,Drefbが記憶されることになる。
したがって、基準補正データDrefr,Drefbについてい
えば、データ量を約1/3に圧縮したことになる。次
に、図18は第2実施形態に用いるROM12’の記憶
内容を示す概念図である。この図に示すように、G色に
対応する基準補正データDrefgについていえば、ROM
12’は、63個の座標に対応付けて、各座標毎に3個
の補正データDGwi,j、DGci,j、DGbi,jの組を
格納している。一方、R色に対応する基準補正データD
refrについていえば、ROM12’は、20個の座標に
対応付けて各座標毎に3個の補正データDGwi,j、D
Gci,j、DGbi,jの組を格納している。また、B色に
対応する基準補正データDrefbは、R色と同様に20個
の座標に対応付けて各座標毎に3個の補正データDGw
i,j、DGci,j、DGbi,jの組を格納している。例え
ば、基準補正データDrefr,Drefbは図17に示す第1
行の基準座標(1,1),(128,1),…,(1024,1)のうち、(1,
1),(256,1),(512,1),(768,1),(1024,1)について記憶さ
れ、第2行については記憶されないことになる。さら
に、第3行以降についても第1行および第2行と同様に
基準座標が間引かれる。したがって、ROM12’の記
憶容量は、総ての基準座標について記憶する場合と比較
して(第1実施形態のROM12)、約4/9で足り
る。これにより、ROM12’の記憶容量を大幅に削減
することができる。次に、図19は補正テーブル14
R’の記憶内容を示す概念図である。この図に示すよう
に補正テーブル14R’には、20個の基準座標に対応
付けられて、各階調毎の補正データHDrが記憶されて
いる。第1実施形態においては、R色、B色についても
63個の基準座標について、基準補正データDrefr,Dr
efbを記憶し、これらに階調方向の補間処理を施して、
補正データDHr,DHbを生成していた。これに対し
て、第2実施形態では、20個の基準座標について基準
補正データDrefr,Drefbを記憶し、これらに階調方向
の補間処理を施して、補正データDHr,DHbを生成
するので、補正データDHr,DHbのデータ量は、第
1実施形態と比較して約1/3に減少する。したがっ
て、これらを記憶する補正テーブル14R’,14B’
の記憶容量を約1/3に削減することができる。
【0021】<2−1:フリッカー補正回路の動作>次
に、フリッカー補正回路302’の動作を具体的に説明
する。なお、この例では、図17に示す座標(64,6
4)の位置に表示する画像データに対応する補正データ
を生成するものとする。まず、電源が投入されると、R
OM12’からG色については63個の基準座標に対応
する基準補正データDrefg読み出され、R色およびB色
については20個の基準座標に対応する基準補正データ
Drefr,Drefbが読み出される。次に、補間処理部13
は、各基準補正データDrefg, Drefr,Drefbに階調方
向の補間処理を施して、補正データDHr,DHg,D
Hbを生成し、これらを補正テーブル14R’、14
G、14B’に転送する。この後、Xカウンタ10およ
びYカウンタ11は、ドットクロック信号DCLKと水平ク
ロック信号HCLKをカウントして、あるタイミングで画像
データDR',DG',DB'を画像表示領域上に表示す
べき座標を指示するX座標データDxおよびY座標デー
タDyを生成する。この例では、Dx=64、Dy=6
4となる。次に、X座標データDxおよびY座標データ
Dyと画像データのデータ値とに基づいて、各補正テー
ブル14R’、14G、14B’から座標方向の補間処
理の元になる4つの補正データが読み出される。ここ
で、G色については、(1,1)、(128,1)、
(1,128)、(128,128)の各基準座標に対
応する補正データが読み出される一方、R色およびB色
については、(1,1)、(256,1)、(1,25
6)、(256,256)の各基準座標に対応する補正
データが読み出される。この後、演算部15R、15
G、15Bは、X,Y座標補正データDx,Dyに基づ
いて、読み出された4個の補正データに補間処理を施
す。補間処理は、直線補間を用いて行われる。このた
め、その精度は表示すべき画像データの座標と元になる
補正データとの距離に応じて定まり、距離が短い程精度
が向上する。したがって、補間処理によって生成された
補正データDhの精度は、G色が高くなる。上述したよ
うに人の視覚特性はR色やB色に比べてG色の感度が高
いので、G色の補正精度を相対的に高めることによっ
て、表示画像の品質を向上させることができる。なお、
第2実施形態は、人の視覚特性に応じて、基準補正デー
タDrefr,Drefg,Drefbの各データ量の割合を異なら
せるものであるから、総ての基準座標について基準補正
データDrefr,Drefg,Drefbを用意し、Drefgについ
ては10ビット、DrefrおよびDrefbについては5ビッ
トといったように、各データのビット数を視覚特性に応
じて定めるようにしてもよい。
【0022】<3.電子機器>次に、上述した画像処理
回路300を電子機器に用いた例のいくつかについて説
明する。
【0023】<3−1:モバイル型コンピュータ>ま
ず、画像処理回路300を、モバイル型のコンピュータ
に適用した例について説明する。図20は、このコンピ
ュータの構成を示す正面図である。図において、コンピ
ュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部
1204と、液晶ディスプレイ1206とから構成され
ている。上述したプロジェクタ1100は、RGB各色
に各々対応する液晶表示パネル100R,100G,1
00Bを用いて構成したが、この液晶ディスプレイ12
06は、RGB各色を表示可能な液晶表示パネルであ
る。この場合にも、上述したフリッカー補正回路302
と同様に階調方向の補間処理と座標方向の補間処理を行
うことによって、面内のフリッカーを殆ど無くすことが
できる。
【0024】<3−2:携帯電話>さらに、画像処理回
路300を、携帯電話に適用した例について説明する。
図21は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図
において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン13
02とともに、反射型の液晶パネル1005を備えるも
のである。この反射型の液晶パネル1005にあって
は、必要に応じてその前面にフロントライトが設けられ
る。この液晶パネル1005が、例えば、G色に対応す
るものであれば、上述したフリッカー補正回路302か
ら補正ユニットUR,UBを削除して構成すればよい。
なお、図20、図21を参照して説明した電子機器の他
にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視
型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、
ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワーク
ステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを
備えた装置等などが挙げられる。そして、これらの各種
電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
【0025】<4.変形例>本発明は、上述した各実施
形態やその応用例である電子機器に限定されるものでは
なく、例えば、以下に述べる各種の変形が可能なことは
勿論である。
【0026】第1に、上述した各実施形態では、データ
線駆動回路101の駆動周波数を下げるために、画像信
号VIDR,VIDG,VIDBを相展開して相展開画像信号vid1〜vi
d6を生成する一方、補正信号Vhr、Vhg、Vhbを
相展開して相展開補正信号vh1〜vh6を生成した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、相展開を
行わない場合にも適用できることは勿論である。この場
合には、例えば、R色についていえば、画像信号VIDRを
増幅するとともに極性反転信号Sinvに基づいて反転
し、対向電極電圧Vcomと補正信号Vhrとを加算して
振幅中心電圧VCを生成し、振幅中心電圧VCに反転さ
れた信号を重畳して極性反転画像信号を生成すればよ
い。第2に、上述した各実施形態では基準補正データD
refを複数の階調値について各基準座標毎に記憶するよ
うにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
ある階調値について各基準座標毎に基準補正データDre
fを記憶するようにしてもよい。この場合には、階調値
の変化に伴って変動する液晶容量値に起因したフリッカ
ーを抑圧することはできないが、対向電極における対向
電極電圧Vcomのバラツキや、あるいは表示領域103
の入手光量のバラツキによるフリッカーを抑圧あするこ
とができる。第3に、上述した各実施形態では、カラー
表示をRGB各色によって行うことを前提として説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、モノク
ロ画像を表示するものであってもよい。この場合には、
RBG各色毎に設けた構成を1色に減らせばよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力画像データの階調値に応じた基準補正データを前記画
像表示領域上の複数の基準座標について予め記憶し、こ
れに基づいて生成した補正信号を用いて画像信号の振幅
中心電圧を制御するので、面内のフリッカー成分を大幅
に抑圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの
電気的構成を示すブロック図である。
【図2】 同プロジェクタの構成例を示す平面図であ
る。
【図3】 同プロジェクタに用いるフリッカー補正回路
のブロック図である。
【図4】 同プロジェクタに用いる液晶表示パネルの表
示領域における基準補正データに対応する座標を示す概
念図である。
【図5】 同液晶表示パネルの表示特性と基準補正デー
タに対応する3つの電圧レベルの関係を示した図であ
る。
【図6】 同プロジェクタに用いるフリッカー補正回路
302のROM12の記憶内容を示す図である。
【図7】 同フリッカー補正回路に用いる基準補正デー
タを生成するシステム構成を示す図である。
【図8】 FFTアナライザの解析結果の一例を示す図
である。
【図9】 対向電極電圧に対するフリッカー成分の特性
の一例を示す図である。
【図10】 同フリッカー補正回路に用いる補正テーブ
ルの記憶内容を示す図である。
【図11】 同フリッカー補正回路の動作を示すフロー
チャートである。
【図12】 相展開回路303Rの主要構成を示すブロ
ック図である。
【図13】 相展開回路303Rの各種信号波形を示す
タイミングチャートである。
【図14】 増幅・反転回路304Rの主要構成を示す
ブロック図である。
【図15】 増幅・反転ユニットU1の各種信号波形を
示すタイミングチャートである。
【図16】 第2実施形態のフリッカー補正回路30
2’の主要構成を示すブロック図である。
【図17】 同実施形態に用いる液晶表示パネルの表示
領域における基準補正データに対応する座標を示す概念
図である。
【図18】 同実施形態に用いるROM12’の記憶内
容を示す概念図である。
【図19】 同実施形態に用いる補正テーブル14R’
の記憶内容を示す概念図である。
【図20】 同画像処理回路を適用した電子機器の一例
たるパーソナルコンピュータの構成を示す正面図であ
る。
【図21】 同画像処理回路を適用した電子機器の一例
たる携帯電話機の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10……Xカウンタ 11……Yカウンタ 12……ROM(第1記憶手段) 13……補間処理部(第1補間処理手段) 14R……補正テーブル 15R……演算部(第2補間処理手段) 16R……加算部(補正手段) 17R……アドレス発生部(読出手段) 103……表示領域(画像表示領域) 300……画像処理回路 302……フリッカー補正回路 DR,DG,DB……入力画像データ Dref……基準補正データ DH(DHr,DHg,DHb)……補正データ(第1
補正データ) Dh……補正データ(第2補正データ) DCLK……ドットクロック信号(第1クロック信号) HCLK……水平クロック信号(第2クロック信号) Dx,Dy……X座標データ,Y座標データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA16 NA31 NC23 NC27 NC28 NC49 NC52 ND10 NE06 NG02 5C006 AA22 AF46 AF54 BB16 BC13 BC16 BF11 EC11 FA20 FA23 5C080 AA09 AA10 BB05 CC03 DD06 EE19 EE29 EE30 FF11 JJ01 JJ02 JJ04 JJ05 JJ06 JJ07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素電極が形成された第1の基板
    と、前記複数の画素電極に対向するように1つの対向電
    極が形成された第2の基板との間に電気光学物質を狭持
    してなり、前記対向電極に一定の対向電極電圧を印加す
    る一方、表示すべき画像信号の階調値に応じた電圧を一
    定周期で極性反転した極性反転画像信号を前記各画素電
    極に印加する電気光学装置のフリッカーを低減するフリ
    ッカー低減方法であって、前記対向電極電圧を変化させ
    ながら、画像表示領域の複数の基準座標におけるフリッ
    カー成分を計測し、前記計測結果に基づいて、画像信号
    を極性反転する際に振幅中心となる振幅中心電圧を前記
    フリッカー成分が最小となるように求め、前記振幅中心
    電圧と前記対向電極電圧との差電圧を各基準座標毎に求
    め、前記差電圧を基準補正データとして前記各基準座標
    と対応付けて予め記憶し、前記画像信号の表示位置に応
    じて記憶された基準補正データを複数個読み出し、読み
    出された複数の基準補正データに補間処理を施して補正
    データを生成し、前記補正データと前記対向電極電圧と
    に基づいて振幅中心電圧を生成し、当該振幅中心電圧を
    基準電圧として前記画像信号を一定周期で極性反転して
    前記極性反転画像信号を生成し、これを前記各画素電極
    に印加することを特徴とするフリッカー低減方法。
  2. 【請求項2】 複数の画素電極が形成された第1の基板
    と、前記複数の画素電極に対向するように1つの対向電
    極が形成された第2の基板との間に電気光学物質を狭持
    してなり、前記対向電極に一定の対向電極電圧を印加す
    る一方、表示すべき画像信号の階調値に応じた電圧を一
    定周期で極性反転した極性反転画像信号を前記各画素電
    極に印加する電気光学装置のフリッカーを低減するフリ
    ッカー低減方法であって、前記対向電極電圧を変化させ
    ながら、画像表示領域の複数の基準座標におけるフリッ
    カー成分を複数の階調値について計測し、前記計測結果
    に基づいて、画像信号を極性反転する際に振幅中心とな
    る振幅中心電圧を前記フリッカー成分が最小となるよう
    に前記複数の基準座標及び複数の階調値毎に求め、前記
    振幅中心電圧と前記対向電極電圧との差電圧を前記複数
    の基準座標及び前記複数の階調値毎に求め、前記差電圧
    を基準補正データとして前記複数の基準座標及び前記複
    数の階調値と対応付けて予め記憶し、前記基準補正デー
    タに階調値方向の補間処理を施すことにより、前記画像
    信号の取り得る各階調値に対応した各第1補正データを
    各基準座標毎に生成し、記憶した各第1補正データの中
    から、前記画像信号の階調値とその画像表示領域上の座
    標とに基づいて、当該座標の近傍の複数の基準座標に対
    応するとともに当該階調値に対応する第1補正データを
    選択し、選択された第1補正データに座標方向の補間処
    理を施すことによって、前記画像信号に対応する第2補
    正データを生成し、前記第2補正データと前記対向電極
    電圧とに基づいて振幅中心電圧を生成し、当該振幅中心
    電圧を基準電圧として前記画像信号を一定周期で極性反
    転して前記極性反転画像信号を生成し、これを前記各画
    素電極に印加することを特徴とするフリッカー低減方
    法。
  3. 【請求項3】 複数の画素電極が形成された第1の基板
    と、前記複数の画素電極に対向するように1つの対向電
    極が形成された第2の基板との間に電気光学物質を狭持
    してなり、前記対向電極に一定の対向電極電圧を印加す
    る一方、表示すべき画像信号の階調値に応じた電圧を一
    定周期で極性反転した極性反転画像信号を前記各画素電
    極に印加する電気光学装置のフリッカーを低減させる画
    像処理回路であって、入力画像データの取り得る各階調
    値の中から、選択された複数の階調値に対応する各基準
    補正データを画像表示領域上の複数の基準座標について
    予め記憶する第1記憶手段と、前記第1記憶手段から読
    み出した前記基準補正データに階調値方向の補間処理を
    施すことにより、前記入力画像データの取り得る各階調
    値に対応した各第1補正データを各基準座標毎に生成す
    る第1補間処理手段と、前記各第1補正データを各基準
    座標と階調値とに対応づけて記憶する第2記憶手段と、
    記憶した各第1補正データの中から、前記入力画像デー
    タの階調値とその画像表示領域上の座標とに基づいて、
    当該座標の近傍の複数の基準座標に対応するとともに当
    該階調値に対応する第1補正データを選択する選択手段
    と、選択された第1補正データに座標方向の補間処理を
    施すことによって、前記入力画像データに対応する第2
    補正データを生成する第2補間処理手段と、当該第2補
    正データと前記対向電極電圧とに基づいて振幅中心電圧
    を生成するとともに当該振幅中心電圧を基準電圧として
    前記画像信号を一定周期で極性反転して前記極性反転画
    像信号を生成する極性反転信号生成手段とを備えること
    を特徴とする電気光学装置の画像処理回路。
  4. 【請求項4】 前記画像表示領域の第1の基板には、Y
    方向に延在する複数のデータ線と、X方向に延在する複
    数の走査線と、各データ線と各走査線の交差に対応して
    スイッチング素子及び前記画素電極が形成されており、
    複数系統の前記極性反転信号が複数本の前記データ線に
    まとめて供給されるようになっており、前記極性反転信
    号生成手段は、前記入力画像データを複数系統に分割す
    るとともに時間軸伸長して、複数系統の相展開画像信号
    を生成する画像信号相展開部と、前記画像信号相展開手
    段と同期して、前記第2補正データを複数系統に分割す
    るとともに時間軸伸長して複数系統の補正信号を生成す
    る補正信号相展開部と、前記各補正信号と前記対向電極
    電圧に基づいて各振幅中心電圧を各系統毎に生成すると
    ともに、当該各振幅中心電圧を基準電圧として前記各相
    展開画像信号を一定周期で極性反転して前記複数系統の
    極性反転画像信号を生成する極性反転部とを備えたこと
    を特徴とする請求項3に記載の電気光学装置の画像処理
    回路。
  5. 【請求項5】 前記画像表示領域の第1の基板には、Y
    方向に延在する複数のデータ線と、X方向に延在する複
    数の走査線と、各データ線と各走査線の交差に対応して
    スイッチング素子及び前記画素電極が形成されており、
    前記選択手段は、前記画像表示領域のX方向走査の時間
    基準となる第1クロック信号を計数して、前記入力画像
    データを前記画像表示領域上に表示すべきX座標を指示
    するX座標データを生成するXカウンタと、前記画像表
    示領域のY方向走査の時間基準となる第2クロック信号
    を計数して、入力画像データを前記画像表示領域上に表
    示すべきY座標を指示するY座標データを生成するYカ
    ウンタと、前記X座標データと前記Y座標データとに基
    づいて、前記入力画像データの座標近傍の複数の基準座
    標を特定するとともに、前記入力画像データの階調値と
    特定された複数の基準座標に基づいて、前記第2記憶手
    段から対応する複数の補正データを読み出す読出手段と
    を備え、前記第2補間処理部は、前記X座標データと前
    記Y座標データとによって特定される入力画像データの
    座標と、前記読出手段によって読み出される複数の第1
    補正データの各基準座標によって、各基準座標から当該
    入力画像データの座標までの各距離を特定し、特定され
    た各距離に基づいて補間処理を行うことを特徴とする請
    求項3に記載の電気光学装置の画像処理回路。
  6. 【請求項6】 前記電気光学装置の画像表示領域は、電
    気光学材料として液晶を用いており、前記画像表示領域
    の複数の基準座標について前記第1記憶手段に記憶され
    る前記基準補正データは、液晶の印可電圧に対する透過
    率を示す表示特性曲線が急峻変化する第1および第2変
    化点に各々対応する第1および第2階調値と、第1およ
    び第2階調値間の1以上の階調値とに対応するものであ
    ることを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置の画
    像処理回路。
  7. 【請求項7】 第1補間処理手段は、前記第1階調値か
    ら前記第2階調値までの各階調値について、前記基準補
    正データに基づいて補間処理を施して前記第1補正デー
    タを生成し、前記第1階調値未満の各階調値については
    前記第1階調値に対応する前記基準補正データ、前記第
    2階調値を越える前記基準補正データについては前記第
    2階調値に対応する前記基準補正データを前記第1補正
    データとして出力し、前記第2記憶手段は、前記第1階
    調値から前記第2階調値までの各階調値について前記第
    1補正データを記憶し、前記選択手段は、入力画像デー
    タの階調値が前記第1階調値未満である場合には、前記
    第1階調値に対応する前記第1補正データを選択し、入
    力画像データの階調値が前記第1階調値から前記第2階
    調値までの範囲にある場合には、各階調値に対応する前
    記第1補正データを選択し、前記入力画像データの階調
    値が前記第2階調値を越える場合には前記第2階調値に
    対応する前記第1補正データを選択することを特徴とす
    る請求項6に記載の電気光学装置の画像処理回路。
  8. 【請求項8】 前記入力画像データは、RGB各色に対
    応するデータから構成され、前記基準補正データは、
    RGB各色に対応するデータから構成され、前記第1補
    間処理手段は、 RGB各色毎に前記第1補正データを
    生成し、前記第2記憶手段、前記第2補間処理手段およ
    び前記補正手段は、 RGB各色毎に設けられることを
    特徴とする請求項3に記載の電気光学装置の画像処理回
    路。
  9. 【請求項9】 前記G色の基準補正データのデータ量
    は、前記R色または前記B色の基準補正データのデータ
    量より多いことを特徴とする請求項8に記載の電気光学
    装置の画像処理回路。
  10. 【請求項10】 前記R色または前記B色の基準補正デ
    ータは、前記G色の基準補正データに対応する複数の基
    準座標を一定の規則で抽出した座標に対応するものであ
    ることを特徴とする請求項9に記載の電気光学装置の画
    像処理回路。
  11. 【請求項11】 前記入力画像データは、RGB各色に
    対応するデータから構成され、前記基準補正データは、
    RGB各色に対応するデータから構成され、前記第1
    記憶手段、前記第1補間処理手段、前記Xカウンタおよ
    び前記YカウンタはRGB各色で兼用し、前記第2記憶
    手段、前記第2補間処理手段、前記読出手段および前記
    補正手段は、 RGB各色毎に設けることを特徴とする
    請求項4に記載の電気光学装置の画像処理回路。
  12. 【請求項12】 請求項3乃至請求項11のうちいずれ
    か1項に記載の画像処理回路と、複数の走査線と、複数
    のデータ線と、各走査線と各データ線の交差に対応した
    画素を備えた画像表示部と、前記画像処理回路によって
    生成された極性反転画像信号に基づいて、前記画像表示
    部に画像を表示する駆動回路とを備えたことを特徴とす
    る電気光学装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の電気光学装置を備え
    たことを特徴とする電子機器。
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