JP2001343955A - 電気光学装置、画像処理回路、画像データ補正方法、および、電子機器 - Google Patents

電気光学装置、画像処理回路、画像データ補正方法、および、電子機器

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JP2001343955A
JP2001343955A JP2000304984A JP2000304984A JP2001343955A JP 2001343955 A JP2001343955 A JP 2001343955A JP 2000304984 A JP2000304984 A JP 2000304984A JP 2000304984 A JP2000304984 A JP 2000304984A JP 2001343955 A JP2001343955 A JP 2001343955A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画面の輝度ムラや色ムラを無くす。 【解決手段】 補間処理部13は、ROM12に格納さ
れた基準補正データDrefにレベル(階調)方向の補間
処理を施して、画像データDR’の取り得る各階調値に
対応した補正データDHrを各基準座標について生成
し、これを補正テーブル14Rに格納する。アドレス発
生部17Rは、X、Y座標データDx、Dyおよび画像
データDR’に基づいて、補正テーブル14Rに記憶さ
れている補正データDHrの中から、当該座標に近傍に
ある4つの基準座標に対応した補正データDHr1〜D
Hr4の各記憶領域を指定する。演算部15Rは、補正
テーブル14Rから読み出された補正データDHr1〜
DHr4に対して、座標方向の補間処理を施して補正デ
ータDhを生成する。加算部16Rは画像データDR’
に補正データDhを加算して補正済画像データを生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輝度ムラや色ムラ
等を抑えた電気光学装置、画像処理回路、画像データ補
正方法、および、電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気光学装置、例えば、アクティ
ブマトリクス型の液晶表示装置は、主に、液晶パネル、
画像信号処理回路およびタイミング発生回路から構成さ
れている。このうち、液晶パネルは、一対の基板間に液
晶が挟持された構成となっており、詳細には、一対の基
板のうち、一方の基板に、複数の走査線と複数のデータ
線とが互いに絶縁を保って交差するように設けられると
ともに、これらの交差部分の各々に対応してスイッチン
グ素子の一例たる薄膜トランジスタ(Thin FilmTransis
tor:以下「TFT」と称する)と画素電極との対が設
けられ、また、他方の基板には画素電極に対向する透明
な対向電極(共通電極)が設けられて、一定電位に維持
されている。
【0003】ここで、両基板の各対向面には、液晶分子
の長軸方向が両基板間で例えば約90度連続的に捻れる
ようにラビング処理された配向膜がそれぞれ設けられる
一方、両基板の各背面側には配向方向に応じた偏光子が
それぞれ設けられる。この構成において、画素電極と対
向電極との間を通過する光は、両電極間に印加された電
圧実効値がゼロであれば、液晶分子の捻れに沿って約9
0度旋光する一方、電圧実効値が大きくなるにつれて、
液晶分子が電界方向に傾く結果、その旋光性が消失す
る。このため、例えば透過型において、入射側と背面側
とに、配向方向に合わせて偏光軸が互いに直交する偏光
子をそれぞれ配置させた場合(ノーマリーホワイトモー
ドの場合)、両電極に印加される電圧実効値がゼロであ
れば、透過率が最大(白表示)になる一方、両電極に印
加される電圧実効値が大きくなるにつれて光が遮断し
て、ついには透過率が最小(黒表示)になる。
【0004】一方、タイミング発生回路は、各部で使用
されるタイミング信号を出力するものであり、また、画
像信号処理回路は、画素電極と対向電極との間に印加さ
れる電圧実効値に対する透過率(または反射率)の特性
に合致するように、液晶表示装置に入力される画像デー
タを、その階調値に対応する電圧情報に変換する、とい
うガンマ補正処理を実行するものである。このようなガ
ンマ補正処理は、一般には、入力画像データと補正後の
画像データとの関係を記憶したテーブルを用いて行われ
ることが多い。
【0005】ところで、実際の液晶パネルでは、液晶層
の厚さが不均一であったり、TFTの動作特性が面内に
おいてバラついたりするなどの理由により、輝度ムラが
発生する。ここで、輝度ムラを低減するための技術とし
ては、表示領域を適当なブロックに分割し、ブロック単
位でテーブルを切り替える技術が挙げられる(例えば、
特開平3−18822号公報参照)。さらに、このよう
な技術において、すべてのブロックについてテーブルを
用意するのではなく、所定のブロックについてのみテー
ブルを用意する一方、テーブルが用意されていないブロ
ックについては、近傍ブロックのテーブルに基づいて補
間処理を行うことにより、当該ブロックのテーブルを生
成して、テーブルのメモリ容量を削減する、という技術
もある(例えば、特開平5−64110号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブロッ
ク毎にテーブルを用意する技術では、ブロック単位で輝
度レベルが補正されるので、同一ブロック内では補正量
が一定になってしまう。このため、高精度の補正を行う
ことができないので、輝度ムラを完全に解消できない、
といった問題があった。一方、ブロック数を増やし、用
意するテーブルの数を増やせば、輝度ムラをより低減す
ることが可能であるが、この場合にはテーブルに必要な
メモリ容量が増大してしまう、といった問題があった。
【0007】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は少ないメモリ容量で輝度ムラを
大幅に低減することが可能な電気光学装置、画像処理回
路、画像データ補正方法および電子機器を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本件第1発明に係る画像データ補正方法にあって
は、入力画像データに応じて画像が表示される画像表示
領域の輝度ムラを補正する画像データ補正方法であっ
て、前記入力画像データが取り得るレベルのうち、複数
の特定レベルに対応する基準補正データを、前記画像表
示領域内において予め定められた複数の基準座標毎に記
憶し、前記基準補正データに対しレベル方向に補間処理
を施して、前記入力画像データの取り得るレベルの各々
に対応した第1補正データを、前記基準座標毎に生成す
るとともに、該第1補正データを基準座標とレベルとに
対応づけて記憶し、記憶した第1補正データの中から、
前記入力画像データでの画像表示領域内における座標の
近傍に位置する複数の基準座標に対応し、かつ、該入力
画像データのレベルに対応するものを選択し、選択した
第1補正データに対し座標方向の補間処理を施して、前
記入力画像データに対応する第2補正データを生成し、
当該第2補正データを前記入力画像データに加算する方
法を特徴としている。
【0009】この方法によれば、予め記憶されるデータ
は、画像表示領域内における複数の基準座標毎に対応
し、かつ、入力画像データの取り得るレベルのうち、複
数の特定レベルの各々に対応する基準補正データだけで
あるので、必要なメモリ容量を削減することが可能とな
る。さらに、この基準補正データにレベル方向の補間処
理が施されて、第1補正データが生成され、さらに、該
第1補正データに座標方向の補間処理が施されて第2補
正データが生成されて、これにより入力画像データが補
正される。このため、輝度ムラの補正は、該入力画像デ
ータの各レベルに対応し、かつ、該入力画像データの座
標に対応して実行されるので、精度良く輝度ムラが低減
されることになる。
【0010】次に、上記目的を達成するため、本件第2
発明に係る画像処理回路にあっては、入力画像データに
応じて画像が表示される画像表示領域の輝度ムラを補正
する画像処理回路であって、前記入力画像データが取り
得るレベルのうち、複数の特定レベルに対応する基準補
正データを、前記画像表示領域内において予め定められ
た複数の基準座標毎に記憶する第1記憶手段と、前記基
準補正データに対しレベル方向に補間処理を施して、前
記入力画像データの取り得るレベルの各々に対応した第
1補正データを、前記基準座標毎に生成する第1補間手
段と、該第1補正データを基準座標とレベルとに対応づ
けて記憶する第2記憶手段と、前記第2記憶手段に記憶
された第1補正データの中から、前記入力画像データで
の画像表示領域内における座標の近傍に位置する複数の
基準座標に対応し、かつ、該入力画像データのレベルに
対応するものを選択する選択手段と、前記選択手段によ
り選択された第1補正データに対し座標方向の補間処理
を施して、前記入力画像データに対応する第2補正デー
タを生成する第2補間手段と、当該第2補正データを前
記入力画像データに加算する加算手段とを具備する構成
を特徴としている。この構成によれば、上記第1発明と
同様に、輝度ムラの補正が、該入力画像データの各レベ
ルに対応し、かつ、該入力画像データの座標に対応して
実行されるので、精度良く輝度ムラが低減されることに
なる。
【0011】同様に、上記目的を達成するために、本件
第3発明に係る画像処理回路にあっては、入力画像デー
タに応じて画像が表示される画像表示領域の輝度ムラを
補正する画像処理回路であって、前記入力画像データが
取り得るレベルのうち、複数の特定レベルに対応する基
準補正データを、前記画像表示領域内において予め定め
られた複数の基準座標毎に記憶するメモリと、前記基準
補正データに対しレベル方向に補間処理を施して、前記
入力画像データの取り得るレベルの各々に対応した第1
補正データを、前記基準座標毎に生成する補間処理部
と、該第1補正データを基準座標とレベルとに対応づけ
て記憶する補正テーブルと、前記補正テーブルに記憶さ
れた第1補正データの中から、前記入力画像データでの
画像表示領域内における座標の近傍に位置する複数の基
準座標に対応し、かつ、該入力画像データのレベルに対
応するものを選択する選択回路と、前記選択回路により
選択された第1補正データに対し座標方向の補間処理を
施して、前記入力画像データに対応する第2補正データ
を生成する演算部と、当該第2補正データを前記入力画
像データに加算する加算部とを具備する構成を特徴とし
ている。この構成によれば、上記第1および第2発明と
同様に、輝度ムラの補正が、該入力画像データの各レベ
ルに対応し、かつ、該入力画像データの座標に対応して
実行されるので、精度良く輝度ムラが低減されることに
なる。
【0012】さて、この第3発明において、前記画像表
示領域には、X方向に延在する複数の走査線と、Y方向
に延在する複数のデータ線と、これらのデータ線および
走査線の交差に対応する画素とが設けられ、前記選択回
路は、前記画像表示領域のX方向走査の時間基準となる
第1クロック信号を計数して、前記画像表示領域におい
て前記入力画像データに対応する画素のX座標を指示す
るX座標データを生成するXカウンタと、前記画像表示
領域のY方向走査の時間基準となる第2クロック信号を
計数して、前記画像表示領域において前記入力画像デー
タに対応する画素のY座標を指示するY座標データを生
成するYカウンタと、前記X座標データと前記Y座標デ
ータとから、前記入力画像データの座標近傍に位置する
複数の基準座標を特定するとともに、該特定された複数
の基準座標と前記入力画像データのレベルとにより、前
記補正テーブルから対応する複数の補正データを読み出
すためのアドレスを発生するアドレス発生部とを備え、
前記演算部は、前記X座標データと前記Y座標データと
によって特定される入力画像データの座標から、前記ア
ドレス発生部により読み出された複数の補正データに対
応する基準座標の各々までの距離に応じて補間処理を行
う構成が好ましい。この構成によれば、あるタイミング
の入力画像データが、画像表示領域においていかなる座
標に対応するかについてが、X、Y座標データにより特
定されることになる。そして、当該座標の近傍に位置す
る基準座標に対応する補正データを、座標方向に補間処
理することにより、当該座標に対応する第2補正データ
が生成されるので、入力画像データに対する輝度ムラの
補正を、対応する座標毎に正確に行うことができる。
【0013】このような構成においては、さらに、前記
入力画像データは、RGBの各色に対応するデータから
構成され、前記基準補正データは、RGBの各色に対応
するデータから構成され、前記メモリ、前記補間処理
部、前記Xカウンタおよび前記Yカウンタは、RGBの
各色で兼用され、前記補正テーブル、前記演算部、前記
アドレス発生部および前記加算部は、RGBの色毎に対
応して設けられる構成が望ましい。この構成では、前記
メモリ、前記補間処理部、前記Xカウンタおよび前記Y
カウンタは、RGBの各色で兼用されるので、構成の簡
易化を図ることが可能となる。
【0014】一方、第3発明において、前記画像表示領
域には、X方向に延在する複数の走査線と、Y方向に延
在する複数のデータ線と、これらのデータ線および走査
線の交差に対応して、電極間に液晶を挟持してなる画素
とが設けられ、前記複数の特定レベルに対応する基準補
正データは、前記液晶に印加される電圧実効値に対する
透過率または反射率を示す表示特性曲線が急峻に変化す
る第1および第2変化点の各々に対応する第1および第
2レベルと、第1および第2レベルの間における1以上
のレベルとに対応する補正データである構成が好まし
い。
【0015】さらに、前記補間処理部は、前記第1レベ
ルから前記第2レベルまでのレベルの各々に対応する第
1補正データについては、前記基準補正データに補間処
理を施して生成し、前記第1レベル未満のレベルの各々
に対応する第1補正データについては、前記第1レベル
に対応する基準補正データを用い、前記第2レベルを越
えるレベルの各々に対応する第1補正データについて
は、前記第2レベルに対応する基準補正データを用い、
前記補正テーブルは、前記第1レベルから前記第2レベ
ルまでの各レベルについて補正データを記憶し、前記選
択回路は、前記補正テーブルに記憶された補正データの
うち、前記入力画像データのレベルが前記第1レベル未
満である場合には、前記第1レベルに対応する補正デー
タを選択し、前記入力画像データのレベルが前記第1レ
ベルから前記第2レベルまでの範囲にある場合には、当
該レベルに対応する補正データを選択し、前記入力画像
データのレベルが前記第2レベルを越える場合には、前
記第2レベルに対応する補正データを選択する構成が好
ましい。液晶の表示特性では、大きな変化点が2つあ
り、これらの変化点の間では印加電圧に対して透過率が
大きく変化するが、それ以外の範囲では、印加電圧に対
する透過率の変化は小さい。このため、入力画像データ
のレベルが第1レベル未満である場合には、該第1レベ
ルに対応する補正データを選択する一方、入力画像デー
タのレベルが第2レベルを越える場合には、該第2レベ
ルに対応する補正データを選択する構成として、輝度ム
ラは、一応補正することができる。
【0016】ただし、入力画像データのレベルが第1レ
ベル未満である場合、または、第2レベルを超える場合
でも、適切に輝度ムラを補正する場合には、次のような
構成とすることが望ましい。すなわち、前記入力画像デ
ータのレベルが前記第1レベル未満である場合、また
は、前記第2レベルを越える場合に、当該画像入力レベ
ルと前記第1または第2レベルとの差に応じた係数を出
力する係数出力部と、前記係数出力部による係数と、前
記選択回路により選択された第1または第2レベルに対
応する補正データの各々とを乗算する乗算器とを備え、
前記演算部は、前記乗算器による乗算結果を、前記選択
回路により選択された第1補正データとして用いる構成
が好ましい。この構成によれば、入力画像データのレベ
ルが第1レベル未満である場合、または、第2レベルを
超える場合でも、当該レベルに対応して適切に補正デー
タが生成されるので、輝度ムラを補正することが可能と
なる。このような構成について、前記係数出力部は、前
記入力画像データが前記第1レベル未満である領域、ま
たは、前記第2レベルを越える領域において、少なくと
も2以上のレベルに対応する係数を記憶するルックアッ
プテーブルと、前記ルックアップテーブルに記憶された
係数を補間して、当該入力画像データに対応する係数を
求める係数補間部とを備える構成が考えられる。この構
成によれば、入力画像データが第1レベル未満である領
域のレベルの各々に対応して、または、記第2レベルを
越える領域のレベルの各々に対応して、係数をルックア
ップテーブルに記憶させる必要がないので、その分、ル
ックアップテーブルに必要な記憶容量を削減することが
可能となる。
【0017】一方、第3発明において、カラー化に対応
する場合、前記入力画像データは、RGBの各色に対応
するデータから構成され、前記基準補正データは、RG
Bの各色に対応するデータから構成され、前記補間処理
部は、RGBの各色に対応して第1補正データを生成
し、前記補正テーブル、前記演算部および前記加算部
は、RGBの色毎に設けられる構成が好ましい。この構
成によれば、RGBの色毎に輝度ムラが補正されること
になる。
【0018】さらに、人の視覚は、RやBと比較してG
の感度が高いので、前記Gの基準補正データにおけるデ
ータ量は、前記Rまたは前記Bの基準補正データにおけ
るデータ量より多い構成が望ましい。これにより、Gの
基準補正データと比較して、RやBの基準補正データの
データ量を相対的に小さくできるので、その分、メモリ
に必要な記憶容量を削減することが可能となる。
【0019】さらに、このようなRまたはBの基準補正
データは、Gの基準補正データに対応する基準座標の複
数を一定の規則で抽出した座標に対応するものである構
成が望ましい。
【0020】そして、本発明に係る電気光学装置は、上
述した画像処理回路と、前記画像処理回路によって補正
された画像データに基づいて前記画像表示領域に画像を
表示する駆動回路とを備えるので、輝度ムラや色ムラが
解消されて、高品質な画像表示が可能となる。
【0021】さらに、本発明に係る電子機器は、上記電
気光学装置を備えることを特徴としている。特に、画像
を拡大投射するプロジェクタに用いると、顕著に目立つ
輝度ムラや色ムラが適切に補正されるので、その効果が
大きいが、直視型の電子機器、例えば、モバイル型のコ
ンピュータや携帯電話等の表示部にも好適である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態のいくつ
かについて説明する。
【0023】<1:第1実施形態>まず、本発明の第1
実施形態について説明する。本実施形態は、電気光学装
置の一例であって、アクティブマトリクス型の液晶パネ
ルによる透過画像の合成像を拡大投射するプロジェクタ
である。
【0024】<1−1:プロジェクタの電気的構成>図
1は、プロジェクタの電気的な構成を示すブロック図で
ある。この図に示されるようにプロジェクタ1100
は、3枚の液晶表示パネル100R、100G、100
Bと、タイミング回路200と、画像信号処理回路30
0とを備えている。
【0025】このうち、液晶表示パネル100R、10
0G、100Bの各々は、それぞれR(赤)、G
(緑)、B(青)の原色に対応するものである。ここ
で、液晶表示パネル100R、100G、100Bの各
々は、それぞれ、素子基板と対向基板との間に液晶を挟
持してなり、素子基板にあって表示領域103の周縁部
分には、データ線駆動回路101および走査線駆動回路
102が形成されている。一方、素子基板にあって表示
領域103には、横方向(X方向)に複数のデータ線
と、縦方向(Y方向)に走査線が形成されるとともに、
各データ線と各走査線との交差に対応して、スイッチン
グ素子として機能するTFTが設けられ、そのゲート電
極は走査線に、そのソース電極はデータ線に、そのドレ
イン電極は画素電極に接続されている。そして、TF
T、画素電極および対向基板に設けらる対向電極によっ
て1つの画素が形成されている。
【0026】また、データ線駆動回路101および走査
線駆動回路102は、表示領域103に形成される複数
のデータ線と複数の走査線を駆動するように構成されて
いる。なお、本発明において表示領域103のドット数
は、どのようなものであっても良いが、本実施形態で
は、説明の便宜上、XGA(横1024ドット×縦76
8ドット)とする。
【0027】次に、タイミング回路200は、データ線
駆動回路101、走査線駆動回路102および画像信号
処理回路300に各種のタイミング信号を供給するもの
である。また、画像信号処理回路300は、ガンマ補正
回路301、色ムラ補正回路302、S/P変換回路3
03R、303G、303Bおよび反転増幅回路304
R、304G、304Bから構成されている。
【0028】このうち、ガンマ補正回路301は、ディ
ジタルの入力画像データDR、DG、DBに対し、液晶
パネル100R、100G、100Bの各々の表示特性
に対応してガンマ補正を施した画像データDR’、D
G’、DB’を出力するものである。続いて、色ムラ補
正回路302は、画像データDR’、DG’、DB’に
対し、後述する色ムラ補正を施すとともに、補正された
データをD/A変換して、画像信号VIDR、VID
G、VIDBを出力するものである。
【0029】次に、Rに対応するS/P変換回路303
Rは、1系統の画像信号VIDRを入力すると、これを
6系統に分配するとともに、時間軸に6倍に伸長(シリ
アル−パラレル変換)して出力するものである。ここ
で、6系統の画像信号に変換する理由は、液晶表示パネ
ルのサンプリング回路(データ線駆動回路101に内
蔵)において、TFTに供給される画像信号の印加時間
を長くして、液晶表示パネルのデータ信号のサンプリン
グ時間および充放電時間を十分に確保するためである
が、本発明とは直接関係しないので、その説明を省略す
ることにする。
【0030】さらに、Rに対応する反転増幅回路304
Rは、画像信号を極性反転させた後、増幅して、画像信
号VIDr1〜VIDr6として液晶表示パネル100
Rに供給するものである。なお、色ムラ補正回路302
によるGの画像信号VIDGについても、同様に、S/
P変換回路303Gによって6系統に変換された後に、
反転増幅回路304Gによって反転・増幅されて、画像
信号VIDg1〜VIDg6として液晶表示パネル10
0Gに供給される。同様に、Bの画像信号VIDBにつ
いても、S/P変換回路303Bによって6系統に変換
された後に、反転増幅回路304Bによって反転・増幅
されて、画像信号VIDb1〜VIDb6として液晶表
示パネル100Bに供給される。
【0031】また、反転・増幅回路304R、304
G、304Bにおける極性反転とは、画像信号の振幅中
心電位を基準として、その電圧レベルを交互に反転させ
ることをいう。また、反転するか否かについては、デー
タ信号の印加方式が走査線単位の極性反転であるか、
データ信号線単位の極性反転であるか、画素単位の
極性反転であるかに応じて定められ、その反転周期は、
1水平走査期間またはドットクロック周期に設定され
る。
【0032】<1−2:プロジェクタの機械的な構成>
次に、プロジェクタの機械的な構成について説明する。
図2は、このプロジェクタの構成を示す平面図である。
この図に示されるように、プロジェクタ1100内部に
は、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニッ
ト1102が設けられている。このランプユニット11
02から射出された投射光は、ライトガイド1104内
に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイク
ロイックミラー1108によってRGBの各原色に分離
されて、それぞれライトバルブとしての液晶パネル10
0R、100Bおよび100Gに入射される。
【0033】液晶パネル100R、100Bおよび10
0Gには、画像信号処理回路300(図2では省略)に
より処理されたR、G、Bの画像信号(VIDr1〜V
IDr6、VIDg1〜VIDg6、VIDb1〜VI
Db6)がそれぞれ供給される。これにより、液晶パネ
ル100R、100G、100Bは、それぞれRGBの
各原色画像を生成する光変調器として機能することにな
る。さて、これらの液晶パネルによって変調された光
は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射
される。このダイクロイックプリズム1112において
は、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が
直進する。これにより、各原色画像の合成像が、投射レ
ンズ1114を介して、スクリーン等に投写されること
となる。なお、液晶パネル100R、100B、100
Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、
G、Bの各原色に対応する光が入射するので、直視型パ
ネルのようなカラーフィルタは不要である。
【0034】<1−3:色ムラ補正回路の構成>次に、
図1における色ムラ補正回路302の詳細な構成ついて
説明する。図3は、この色ムラ補正回路の構成を示すブ
ロック図である。この図に示されるように色ムラ補正回
路302は、Xカウンタ10、Yカウンタ11、ROM
(Read Only Memory)12、補間処理部13および補正
ユニットUR、UG、UBから構成される。
【0035】まず、Xカウンタ10は、ドット周期に同
期するドットクロック信号DCLKをカウントして、入
力画像データのX座標を示すX座標データDxを出力す
るものである。一方、Yカウンタ11は、水平走査に同
期する水平クロック信号HCLKをカウントして、入力
画像データのY座標を示すY座標データDyを出力する
ものである。したがって、X座標データDxとY座標デ
ータDyとを参照することによって、当該入力画像デー
タに対応するドット(画素)の座標を知ることができ
る。
【0036】次に、ROM12は不揮発性のメモリであ
り、プロジェクタ1100の電源投入時に、基準補正デ
ータDrefを出力する。この基準補正データDrefは、予
め定められた複数の基準座標毎に対応し、かつ、RGB
の色毎において特定レベルに対応するものであって、色
ムラを補正する際の基準となるデータである。ここで、
本実施形態における基準座標について説明する。図4
は、基準座標について表示領域103との関連において
説明するための概念図である。上述したように本実施形
態にあっては、表示領域103が横1024ドット×縦
768ドットで構成されるが、この表示領域を、横8個
×縦6個のブロックに分割し、これらブロックの頂点に
位置する計63点の座標(図において黒丸で示される)
を、本実施形態では基準座標と称呼することしたもので
ある。
【0037】次に、RGBの色毎における特定のレベル
について説明する。一般に、液晶表示パネルは、一般
に、電気光学物質である液晶の組成に応じた表示特性を
有するので、画像データのある1つのレベルに対応する
補正データを用いて、画像データが取り得るレベルのす
べてを補正しても、正確な補正を行うことができない。
例えば、中央(灰色)レベルで最適化された補正データ
を用いて、画像データにおけるすべてのレベルを補正し
ても、特に黒レベルや白レベルにおいて正確な補正を行
うことができず、したがって、そのようなレベルにおい
て輝度ムラを抑圧することができない。一方、画像デー
タのすべてのレベルに対応して補正データを格納するの
は理想的ではあるが、ROM12において必要とする記
憶容量が増大してしまうことになる。そこでまず、本実
施形態においては、3つの異なるレベルに対応して基準
補正データDrefを記憶しておき、これら3つのレベル
以外のレベルに対応する補正データについては、記憶し
た基準補正データDrefを、補間処理して求めることと
した。
【0038】これについて詳細に説明する。図5は、液
晶容量に印加される電圧実効値と透過率(または反射
率)との関係を示す表示特性Wにおいて、基準補正デー
タDrefに対応する電圧レベルが、どの地点に相当する
かを示すための図である。なお、この図は、液晶容量に
印加される電圧実効値がゼロである場合に、透過率が最
大(白表示)となるノーマリーホワイトモードについて
示している。
【0039】この図に示されるように、表示特性Wは、
液晶容量に印加される電圧実効値がゼロから次第に大き
くなると、透過率が緩やかに低下し、電圧レベルV1を
越えると急峻に透過率が低下し、さらに、電圧レベルV
3を越えると透過率が緩やかに低下する。ここで、電圧
レベルV0は、画像データが最小レベルとなる場合に液
晶容量に印加される電圧実効値であり、電圧レベルV4
は、画像データが最大レベルとなる場合に液晶容量に印
加される電圧実効値である。そして、このような表示特
性Wにおいて、本実施形態における基準補正データDre
fは、電圧レベルV1、V2およびV3のそれぞれに対
して、後述する手法により設定されたものである。な
お、電圧レベルV1およびV3は、表示特性Wにおいて
急峻に変化する点に対応するものであり、電圧レベルV
2は、透過率が略50%となる点に対応している。
【0040】ここで、上述した3つの電圧レベルを選ん
だ理由は、次の通りである。第1に、電圧レベルV1未
満の領域、または、電圧レベルV3を越える領域におい
ては、画像データのレベル(階調)が大きく相違して
も、透過率変化が小さいので、電圧レベルV1またはV
3に対応する基準補正データDrefを用いれば、通常で
は十分である、と考えられるからである。第2に、仮に
電圧レベルV1、V3の替わりに電圧レベルV0、V4
に対応する基準補正データDrefを記憶して、電圧レベ
ルV0〜V4の範囲における各レベルに対応する補正デ
ータを補間処理して算出すると、表示特性Wが、電圧レ
ベルV1、V3にて急峻に変化するため、補正データを
全域にわたって正確に算出することができないからであ
る。第3に、透過率が略50%となる電圧レベルV2を
用いることによって、補間処理の精度を高めることがで
きるからである。
【0041】なお、以下の説明においては、電圧レベル
V1を白基準レベルと、電圧レベルV2を中央基準レベ
ルと、電圧レベルV3を黒基準レベルと、それぞれ適宜
称呼することにする。また、この例では、白基準レベル
と、中央基準レベルと、黒基準レベルとに対応して基準
補正データDrefを用意することにしたが、白基準レベ
ルから黒基準レベルまでの範囲を分割する複数点に対応
して基準補正データDrefを用意してもよい。
【0042】次に、ROM12の記憶内容について説明
する。図6は、ROM12の記憶内容を示す図である。
この図に示されるように、ROM12には、63点の基
準座標毎に、9個の基準補正データDrefが格納されて
いる。詳細には、1個の基準座標に対応する9個の基準
補正データDrefは、RGBの色毎に、さらに白基準レ
ベル、中央基準レベルおよび黒基準レベルにそれぞれ対
応して格納されている。
【0043】ここで、図において、データを示す「D」
に続く第1番目の添字「R」、「G」、「B」は、どの
色に対応しているかを示している。また、第2番目の添
字のうち、「w」は白基準レベルに、「c」は中央基準
レベルに、「b」は黒基準レベルに対応していることを
示している。さらに、第3番目および第4番目の添字
「i、j」は、対応する基準座標を示している。例え
ば、「DRc256、1」とは、R(赤)色であって、
中央基準レベルに対応し、かつ、基準座標(256、
1)に対応する基準補正データであることを示してい
る。なお、以下の説明では、基準補正データについて、
RGBの各色で区別する場合、Rに対応するものをDre
frと、Gに対応するものをDrefgと、Bに対応するもの
をDrefbとそれぞれ表記する一方、RGBの各色で区別
しない場合、単にDrefと表記することにする。
【0044】次に、基準補正データDrefの設定につい
て説明する。図7は、基準補正データDrefを設定する
際に用いるシステムの構成を示す図である。この図に示
されるシステム1000は、実施形態に係るプロジェク
タ1100、CCDカメラ500、パーソナルコンピュ
ータ600およびスクリーンSから構成されるが、色ム
ラ補正回路302については動作を停止させている。さ
て、このシステムにおいて、CCDカメラ500は、プ
ロジェクタ1100により投射されてスクリーンSに写
し出された画像を撮像して、画像信号Vsに変換出力す
るものである。また、パーソナルコンピュータ600
は、画像信号Vsを解析して次のような手順で基準補正
データDrefを生成するものである。
【0045】まず、このシステム1000に、図示せぬ
信号発生器を接続して、白基準レベルに対応するRの画
像データDR’を供給する(画像データDG’、DB’
については、最低透過率の電圧レベルV4に対応させて
固定する)。これにより、スクリーンSに赤一色の画像
が表示される。次に、この画像は、CCDカメラ500
によって撮像され、画像信号Vsとして、パーソナルコ
ンピュータ600に供給される。そして、パーソナルコ
ンピュータ600は、画像信号Vsから、1フレームの
画面を図4に示される縦6個×横8個のブロックに分割
して各ブロックの平均輝度レベルを求め、これに基づい
て、各基準座標の輝度レベルを算出する。詳細には、パ
ーソナルコンピュータ600は、ある基準座標の輝度レ
ベルについて、当該基準座標に隣接する1、2または4
つのブロックの平均輝度レベルを平均して求める。
【0046】続いて、パーソナルコンピュータ600
は、基準座標の輝度レベルと予め定められた輝度レベル
とを比較し、その比較結果に基づいて基準補正データD
refを算出する。なお、パーソナルコンピュータ600
は、この算出動作を、63点のすべての基準座標につい
て、さらに、中央基準レベル(電圧レベルV2)、黒基
準レベル(V3)についても同様に実行して、Rに対応
する基準補正データDrefrを算出する。
【0047】引き続き、画像データDR’、DB’を最
低透過率の電圧レベルV4に対応させて固定し、Gの画
像データDG’を白基準レベル、中央基準レベル、黒基
準レベルに対応するように順次切り替えて、パーソナル
コンピュータ600に対し、Gに対応する基準補正デー
タDrefgを算出させる。同様に、画像データDR’、D
G’を最低透過率の電圧レベルV4に対応させて固定
し、Bの画像データDB’を白基準レベル、中央基準レ
ベル、黒基準レベルに対応するように順次切り替えて、
パーソナルコンピュータ600に対し、Bに対応する基
準補正データDrefbを算出させる。そして、このように
算出された基準補正データDrefr、Drefg、Drefbが、
当該プロジェクタ1100におけるROM12に格納さ
れる。
【0048】説明を再び図3に戻すと、補間処理部13
は、白基準レベル、中央基準レベルおよび黒基準レベル
に対応する基準補正データDrefを補間処理することに
よって、補正データDHを基準座標毎に、かつ、RGB
の色毎に算出するものである。具体的には、補間処理部
13は、白基準レベルに対応する基準補正データDref
と中央基準レベルに対応する基準補正データDrefとか
ら、白基準レベルから中央基準レベルまでの各レベルに
対応する補正データDHを算出し、同様に、中央基準レ
ベルに対応する基準補正データDrefと黒基準レベルに
対応する基準補正データDrefとから、中央基準レベル
から黒基準レベルまでの各レベルに対応する補正データ
DHを算出する。
【0049】なお、本実施形態における補間処理部13
は、直線補間によって補正データDHを算出するものと
する。例えば、電圧レベルVa(ただし、V1<Va<
V2)、座標(i、j)、Rに対応する補正データDH
は、次の式で与えられる。すなわち、DH=(DRw
i、j)・(Va−V1)/(V2−V1)+(DRc
i、j)・(V2−Va)/(V2−V1)
【0050】したがって、補間処理部13によって、基
準座標毎に、白基準レベル(電圧レベル)V1から黒基
準レベル(電圧レベルV3)までの各レベルに対応した
補正データDHが算出されることになる。なお、以下の
説明では、RGBの各色に対応する補正データDHを、
DHr、DHg、DHbと表記することにする。
【0051】次に、補正ユニットUR、UG、UBは、
上述した補間処理部13で生成された補正データに基づ
いて、RGBの各色に対応する画像データDR’、D
G’、DB’に補正処理を施すとともに、補正されたデ
ータをDA変換して画像信号VIDR、VIDG、VI
DBとして出力するものである。ここで、各補正ユニッ
トUR、UG、UBは、本実施形態では共通構成である
ので、代表して補正ユニットURについて説明すると、
補正ユニットURは、補正テーブル14R、演算部15
R、加算部16R、アドレス発生部17RおよびDA変
換器18Rを備えている。
【0052】このうち、補正テーブル14Rは、補間処
理部13による補正データDHrについて、基準座標を
行アドレスとし、レベル方向を列アドレスとした領域に
記憶する一方、読出アドレスで指定された記憶領域から
4点の補正データDHr1〜DHr4が出力される構成
となっている。
【0053】ここで、補正テーブル14Rにおける記憶
内容について図8を参照して説明する。この図におい
て、「m」は電圧レベルV1に対応する画像データを示
し、「n」は電圧レベルV3に対応する画像データを示
す。図に示されるように、補正テーブル14Rは、各基
準座標に対応付けて補正データDHrを記憶している。
ここで、補正データDHrに続く第1番目および第2番
目の添字「i、j」は、対応する基準座標を示すもので
あり、第3番目の添字「(X)」は、対応する画像デー
タのレベルを示している。例えば、DHr1、128
(m+2)とは、基準座標(1、128)、画像データ
のレベル(m+2)に対応する補正データであることを
示している。
【0054】次に、アドレス発生部17Rは、X座標デ
ータDx、Y座標データDyと、画像データDR’とに
基づいて、以下の手順で4つの読出アドレスを順次生成
するものである。すなわち、第1に、アドレス発生部1
7Rは、X座標データDxおよびY座標データDyによ
って特定される座標の近傍に位置する4点の基準座標を
特定する。例えば、X座標データDxおよびY座標デー
タDyによって特定される座標が(64、64)である
ならば(図4参照)、基準座標として4つの(1、
1)、(128、1)、(1、128)、(128、1
28)を特定する。これにより、第1行、第2行、第1
0行、第11行を指示する4つの行アドレスが生成され
る。第2に、アドレス発生部17Rは、画像データD
R’のレベルに対応する列アドレスを生成する。例え
ば、画像データDR’のレベルが「m+1」であるなら
ば、第2列を指示する列アドレスを生成する。ただし、
画像データDR’が「m」未満の場合には第1列を指示
する列アドレスを生成し、画像データDR’が「n」を
越える場合には「n」に対応する列アドレスを生成す
る。第3に、アドレス発生部17Rは、4つの行アドレ
スと1つの列アドレスを組み合わせて4つの読出アドレ
スを生成する。そして、このアドレス発生部14Rによ
って、補正テーブル14Rに記憶されている補正データ
DHrの中から、4つの補正データDHr1〜DHr4
が選択される。例えば、画像データDR’が「m+1」
であり、X座標データDxおよびY座標データDyによ
って特定される座標が(64、64)であるならば、図
8においてDHr1,1(m+1)と、DHr128,
1(m+1)と、DHr1,128(m+1)と、DH
r128,128(m+1)とが補正データDHr1〜
DHr4として補正テーブル14Rから読み出される。
【0055】次に、図3における演算部15Rは、読み
出された4点の補正データDHr1〜DHr4を用い
て、X座標データDxおよびY座標データDyによって
特定される座標(当該画像データDR’に対応する座
標)に相当するであろう補正データDhを補間処理によ
り求めるものである。詳細には、演算部15Rは、4点
の補正データDHr1〜DHr4に対し、X座標データ
DxおよびY座標データDyによって特定される座標か
ら、補正データDHr1〜DHr4に対応する座標まで
の各距離に応じて直線補間することにより、補正データ
Dhを求める。
【0056】そして、加算部16Rは、画像データD
R’と補正データDhとを加算して、補正済画像データ
を生成する。この補正済画像データは、DA変換器18
Rを介してアナログの画像信号VIDRとして出力され
る。なお、ここでは、R(赤)の画像データDR’を補
正する場合について説明したが、G(緑)の画像データ
DG’やB(青)の画像データDB’についても同様な
色ムラ補正の処理が施されて、アナログの画像信号VI
DG、VIDBとして出力されることになる。
【0057】<1−4:色ムラ補正回路の動作>次に、
色ムラ補正回路302の動作について説明する。図9
は、色ムラ補正回路の動作を示すフローチャートであ
る。ここでは、Rに対応する色ムラ補正の動作について
説明するが、B、Gについても同様である。
【0058】まず、プロジェクタ1100に電源が投入
されると(ステップS1)、ROM12から各基準座標
に対応する基準補正データDref(Drefr、Drefg、Dr
efb)が読み出される(ステップS2)。次に、補間処
理部13は、基準補正データDrefに基づいて、階調
(レベル)方向の補間処理を実行して、補正データDH
r、DHg、DHbを生成する(ステップS3)。すな
わち、基準補正データDrefr、Drefg、Drefrの各々
は、それぞれ、63点の基準座標において3つの電圧レ
ベルV1、V2、V3にしか対応していないので、電圧
レベルV1から電圧レベルV3までの各レベルに対応す
る補正データDHr、DHg、DHbについては、それ
ぞれ補間処理によって生成することにしたものである。
【0059】次に、電源投入から一定時間が経過して、
補正ユニットUR、UG、UBの各々における補正テー
ブルに、補正データDHr、DHg、DHbがそれぞれ
格納されると、ドットクロック信号DCLKがXカウン
タ10に、水平クロック信号HCLKがYカウンタ11
に、それぞれ供給されるとともに(ステップS4)、こ
れらのクロック信号に同期して、画像データDR’、D
G’、DB’が供給される。ここで、Xカウンタ10か
ら出力されるXデータ座標DxおよびYカウンタ11か
ら出力されるYデータ座標Dyによって、あるタイミン
グにおける画像データDR’、DG’、DB’が、画像
表示領域上において、どのドットに対応しているのかが
示されることになる。
【0060】続いて、座標方向の補間処理の元になる4
つの補正データDHr1〜DHr4が、X座標データD
xおよびY座標データDyと、画像データDR’のレベ
ルとに基づいて、補正テーブル14Rから読み出される
(ステップS5)。他の色についても同様である。この
後、補正データDHr1〜DHr4が、X座標データD
xおよびY座標データDyに基づき、演算部15Rによ
って補間処理されて(ステップS6)、補正データDh
が生成される(ステップS7)。そして、補正データD
hと画像データDR’とが加算部16Rによって加算さ
れ(ステップS8)、DA変換器18Rによりアナログ
変換されて、R(赤)の画像信号VIDRとして出力さ
れる。G(緑)およびB(青)についても、同様な処理
が施された後に、画像信号VIDG、VIDBとして出
力される。
【0061】このような実施形態に係る色ムラ補正回路
302によれば、基準座標毎に対応し、かつ、3つの電
圧レベルV1、V2、V3に対応する基準補正データD
refから、画像データの各レベルに対応する補正データ
DHが基準座標毎に生成されるとともに、4点の補正デ
ータDHr1〜DHr4に対し、X座標データDxおよ
びY座標データDyに応じ補間処理が施されて、補正デ
ータDhが生成される。このため、画像データDR’、
DG’、DB’の各レベルに応じて、きめ細かい補正が
施されるので、すべての階調にわたって色ムラや輝度ム
ラを大幅に低減することが可能となる。
【0062】また、補正データDhの生成は、画像デー
タDR’、DG’、DB’毎に行うようにしたので、R
の補正量が足らない場合に、これをG、Bで補って、ホ
ワイトバランスを保つといったことも可能である。例え
ば、画像データDR’、DG’、DB’のビット数が1
0ビットである場合に、補正データDhのビット数を4
ビットに制限すると、色毎の補正では、完全に色ムラを
補正しきれないこともあり得るが、他の色とのバランス
で補正すれば、色ムラを解消することができる。
【0063】さらに、レベルに対応する補間処理を実行
した後に、座標に対応する補間処理が実行されるので、
すなわち、2段階の補間処理が実行されるので、ROM
12および補正テーブル14Rのメモリ容量が大幅に削
減されることになる。くわえて、Xカウンタ10、Yカ
ウンタ11、ROM12および補間処理部13は、各補
正ユニットUR、UG、UBで兼用しているので、その
分、構成が簡易となる結果、低コストを図ることが可能
である。なお、上述した実施形態にあっては、色ガンマ
補正回路301の後段に色ムラ補正回路302を設けた
が、これを逆転させ、入力画像データDR、DG、DB
を色ムラ補正回路302に入力して色ムラ補正を施した
後に、ガンマ補正を施すようにしてもよいことは勿論で
ある。
【0064】<2:第2実施形態>次に、本発明の第2
実施形態について説明する。この第2実施形態に係るプ
ロジェクタは、図2に示される第1実施形態の機械的な
構成と同一である。また、その電気的構成は、色ムラ補
正回路302の替わりに、その回路規模を縮小した色ム
ラ補正回路302’を用いる点を除いて、図1および図
3に示す第1実施形態の電気的構成と同一である。
【0065】<2−1:色ムラ補正回路の構成>図10
は、第2実施形態における色ムラ補正回路302’の主
要構成を示すブロック図である。この色ムラ補正回路3
02’は、基準補正データDref(Drefr、Drefg、Dr
efb)を予め記憶しておき、補間処理部13によってレ
ベル方向の補間を施して補正データDHr、DHg、D
Hbを生成し、さらに、これらに基づいて色ムラ補正し
た画像信号VIDR、VIDG、VIDBを生成すると
いった基本的仕組みは、第1実施形態における色ムラ補
正回路302と共通である。
【0066】しかしながら、色ムラ補正回路302’
は、ROM12の替わりに記憶容量の少ないROM1
2’を用いる点、および、補正テーブル14R、14B
の替わりに記憶容量の少ない補正テーブル14R’、1
4B’を用いる点で、第1実施形態の色ムラ補正回路3
02と相違する。
【0067】さて、人の視覚には、R(赤)、B(青)
と比較してG(緑)の感度が高いといった特性がある。
したがって、色ムラに対する感度もGが最も高くなるの
で、RやBにおいて人が検知できない程度の色ムラがあ
っても、Gでは検知されてしまう。換言すれば、Gに対
する色ムラの補正精度をRやBよりも高くすることによ
って、RGBの原色画像を合成した場合の表示品質が向
上することになる。一方、上述したように色ムラは、基
準補正データDrefr、Drefg、Drefbに基づいて補正さ
れるため、これらのデータ量が多い程、補正精度を向上
させることができる。一方、これらのデータを記憶する
ROM12’の記憶容量には一定の限界があり、記憶容
量が大きくなるにつれて、そのコストが上昇する。
【0068】したがって、ROM12’の記憶容量は、
コストと補正精度とがバランスするように決定されるこ
とになる。本実施形態は、この点に鑑みてなされたもの
であり、人の視覚特性に応じて、基準補正データDref
r、Drefg、Drefbのデータ量の割合を定めることによ
り、ある記憶容量のROM12’を用いて、視覚上最大
の効果を得られるようにしたものである。そこで、以
下、色ムラ補正回路302’に用いるROM12’およ
び補正テーブル14R’、14B’を中心に説明する。
【0069】まず、図11は、第2実施形態における基
準座標について、表示領域103との関連において説明
するための概念図である。この図に示されるように、表
示領域103が横1024ドット×縦768ドットで構
成されるが、この表示領域を、横8個×縦6個のブロッ
クに分割して、これらブロックの頂点に位置する計63
点の座標(図において黒丸および二重丸で示される)
が、Gの基準座標である。一方、RおよびBの基準座標
は、二重丸で示される20点のみである。すなわち、
R、Bの基準座標は、Gの基準座標の中からを一定の規
則に従って抽出したものである。
【0070】したがって、Rの基準補正データDrefrお
よびBの基準補正データDrefbは、それぞれ20点の基
準座標の各々に対応して記憶されるので、63点の基準
座標の各々に対応して記憶されるGの基準補正データD
refgと比較して、そのデータ量が20/63(≒1/
3)になる。
【0071】次に、本実施形態におけるROM12’に
おいて、基準補正データDrefr、Drefg、Drefbがどの
ように格納されるかにつき、図12を参照して説明す
る。この図に示されるように、ROM12’において、
Gにあっては、基準補正データDGwi,jと、DGc
i,jと、DGbi,jとのトリオが、63点の基準座
標毎に記憶されている。一方、ROM12’において、
Rにあっては、基準補正データDRwi,jと、DRc
i,jと、DRbi,jとのトリオが、20点の基準座
標毎に記憶され、同様に、Bにあっては、基準補正デー
タDBwi,jと、DBci,jと、DBbi,jとの
トリオが、20点の基準座標毎に記憶されている。
【0072】このため、基準補正データDrefr、Drefb
は、例えば、図11に示される第1行の基準座標(1、
1)、(128、1)、…、(1024、1)のうち、
(1、1)、(256、1)、(512、1)、(76
8、1)、(1024、1)について記憶され、第2行
については記憶されないことになる。さらに、第3行以
降についても第1行および第2行と同様に基準座標が間
引かれる。したがって、ROM12’の記憶容量は、す
べての基準座標について記憶する場合(第1実施形態の
ROM12)と比較して、(20+63+20)/(6
3+63+63)、すなわち約54%で済む。これによ
り、まず、ROM12’の記憶容量を大幅に削減するこ
とができる。
【0073】次に、このような基準補正データDrefrか
ら補間処理により生成される補正データDHrが、補正
テーブル14R’において、どのように記憶されるかに
ついて、図13を参照して説明する。この図に示される
ように、補正テーブル14R’には、補正データDHr
が、20点の基準座標毎に、かつ、第1列に相当する電
圧レベルV1から第n列に相当する電圧レベルV3まで
のレベル毎に、それぞれ対応して記憶されている。
【0074】ここで、第1実施形態においては、R、
G、Bの各々について、63点の基準座標に対応して基
準補正データDrefr、Drefbを記憶する一方、これらに
レベル方向の補間処理を施して、補正データDHr、D
Hbを生成していた。これに対して、第2実施形態で
は、R、Bについては、20点の基準座標に対応して基
準補正データDrefr、Drefbを記憶する一方、これらに
レベル方向の補間処理を施して、補正データDHr、D
Hbを生成している。このため、第2実施形態におい
て、補正データDHr、DHbのデータ量は、第1実施
形態と比較して約1/3に減少する。したがって、これ
らを記憶する補正テーブル14R’、14B’の記憶容
量を約1/3に削減することができる。
【0075】<2−2:色ムラ補正回路の動作>次に、
第2実施形態における色ムラ補正回路302’の動作を
具体的に説明する。
【0076】まず、電源が投入されると、ROM12’
から、Gについては63点の基準座標に対応する基準補
正データDrefgが読み出される一方、R色およびB色に
ついては20点の基準座標に対応する基準補正データD
refr、Drefbが読み出される。次に、補間処理部13
は、各基準補正データDrefg、Drefr、Drefbにレベル
方向の補間処理を施して、補正データDHr、DHg、
DHbを生成し、これらを補正テーブル14R’、14
G、14B’に転送する。一方、Xカウンタ10はドッ
トクロック信号DCLKを、Yカウンタ11は水平クロ
ック信号HCLKを、それぞれカウントするが、これら
のカウント結果であるX座標データがDx=64とな
り、かつ、Y座標データがDy=64となった場合を想
定する。すなわち、図11において、座標(64、6
4)のドットに対応する画像データDR’、DG’、D
B’を補正する場合について想定する。
【0077】さて、座標方向の補間処理の元になる補正
データであって、Rに対応する4点の補正データDHr
1〜DHr4が、X座標データDxおよびY座標データ
Dyと、画像データのレベルとに基づいて、補正テーブ
ル14R’から読み出される。Gについても4点の補正
データが補正テーブル14Gから読み出され、同様に、
Bについても4点の補正データが補正テーブル14B’
から読み出される。ここで、Gについては、(1、
1)、(128、1)、(1、128)、(128、1
28)の各基準座標に対応する補正データが読み出され
る一方、Rおよび色については、それぞれ(1、1)、
(256、1)、(1、256)、(256、256)
の各基準座標に対応する補正データが読み出される。
【0078】この後、演算部15R、15G、15Bの
各々は、それぞれ、X座標データDxおよびY座標デー
タDyに基づいて、対応する色の4点の補正データに補
間処理を施す。なお、補間処理は、直線補間を用いて行
われる。このため、その精度は、表示すべき画像データ
の座標と元になる補正データとの距離に応じて定まり、
距離が短い程精度が向上する。したがって、補間処理に
よって生成された補正データDhの精度については、G
がRおよびBに比べて高くなる。上述したように、人の
視覚特性は、RやBに比べてGの感度が高いので、Gの
補正精度を相対的に高めることによって、RGBの原色
画像を合成した場合の表示品質を向上させることができ
る。
【0079】なお、第2実施形態は、人の視覚特性に応
じて、基準補正データDrefr、Drefg、Drefbのデータ
量を異ならせるものであるから、すべての基準座標につ
いて基準補正データDrefr、Drefg、Drefbを用意して
おき、Drefgについては10ビット、DrefrおよびDre
fbについては5ビットといったように、各データのビッ
ト数を視覚特性に応じて定めるようにしてもよい。
【0080】<3:第3実施形態>上述した第1および
第2実施形態にあっては、白基準レベル(電圧レベル)
V1から黒基準レベル(電圧レベルV3)までの範囲に
限って、各レベルに対応した補正データDHr、DH
g、DHbを補間処理部13によって算出し、これら
を、補正テーブル14R、14G、14Bの各々によっ
て記憶する構成となっていた。これは、電圧レベルV1
未満の領域、または、電圧レベルV3を越える領域にお
いては、画像データのレベル(階調)が大きく相違して
も、透過率変化が小さいので、電圧レベルV1またはV
3に対応する基準補正データDrefを用いれば、通常で
は十分である、と考えたからである。
【0081】しかしながら、実際には、電圧レベルV1
未満に対応する輝度レベルの表示をする場合に、電圧レ
ベルV1未満である画像データの補正データとして、電
圧レベルV1に対応する基準補正データDrefを一律に
用いると、当該補正データは該画像データに真に対応す
るものではないので、補正が十分に行われない事態が想
定される。同様な事態は、電圧レベルV3を越える輝度
レベルの表示をする場合にも発生し得る、と考えられ
る。
【0082】そこで、本発明の第3実施形態では、電圧
レベルV1未満の領域および電圧レベルV3を越える領
域においても、それらの領域の電圧レベルに対応して適
切な補正データを算出する構成として、電圧レベルV1
未満および電圧レベルV3を越える領域に対応する輝度
レベルにおいても色ムラの解消を図ることにした。
【0083】ところで、電圧レベルV1未満の領域にお
いて、該電圧レベルに対応する補正データを算出するに
しても、その補正データの内容は、電圧レベルV1に対
応する基準補正データDrefと大きな差はないと考えら
れる。このため、本実施形態では、画像データが取り得
るレベルに対応する最小電圧レベルV0から白基準レベ
ルに対応する電圧レベルV1までの範囲における補正デ
ータについては、当該電圧レベルと電圧レベルV1との
差に応じて、電圧レベルV1に対応する基準補正データ
Drefに、「1」よりも徐々に大きくなる係数を乗算し
たものを、当該電圧レベルに対応する補正データとして
用いることとした。同様に、電圧レベルV3を越える領
域において、該電圧レベルに対応する補正データを算出
するにしても、その補正データの内容は、電圧レベルV
3に対応する基準補正データDrefと大きな差はないと
考えられるので、黒基準レベルに対応する電圧レベルV
3から画像データが取り得るレベルに対応する最大電圧
レベルV4までの範囲における補正データについては、
当該電圧レベルと電圧レベルV3との差に応じて、電圧
レベルV3に対応する基準補正データDrefに、「1」
よりも徐々に大きくなる係数を乗算したものを、当該電
圧レベルに対応する補正データとして用いることとし
た。
【0084】一方、上述した第1および第2実施形態に
あって、アドレス発生部17R(17G、17B)は、
補正テーブル14R(14G、14B)に対し、入力画
像データDR’(DG’、DB’)が電圧レベルV1未
満の場合、第1列を指示する列アドレスを生成して、近
傍に位置する4点の基準座標にあって電圧レベルV1に
対応する補正データを読み出し、また、入力画像データ
DR’(DG’、DB’)が電圧レベルV3を越える場
合、第n列を指示する列アドレスを生成して、近傍に位
置する4点の基準座標にあって電圧レベルV3に対応す
る補正データを読み出す構成となっている。そこで、第
3実施形態では、電圧レベルV1、V3に対応する補正
データに係数を乗算するポイントを、図3において、補
正テーブル14Rから演算部15Rまでの間とした。
【0085】<3−1:色ムラ補正回路の構成>そこ
で、このような第3実施形態における色ムラ補正回路3
02について詳述することにする。図14は、本実施形
態における色ムラ補正回路の要部構成を示すブロック図
であり、図3にあって、補正テーブル14Rから演算部
15Rまでの間において追加される構成を示したもので
ある。この図において、W−LUT(ルックアップテー
ブル)322および係数補間部324は、画像データD
R’のレベル(階調)値が、電圧レベルV1(白基準レ
ベル)未満である場合に、当該レベルに対応する係数k
wを出力するものである。
【0086】詳細には、W−LUT322は、例えば図
15に示されるように、白基準レベルV1からレベルが
小さくなるにつれて、徐々に「1」から大きくなる特性
曲線上にあって、電圧レベルV0、Vw1、Vw2、V
1の4点に対応した係数データkwm ax、kw1、kw
2、kwminをそれぞれ記憶する一方、最小電圧レベル
V0以上電圧レベルV1(白基準レベル)未満である画
像データDR’を入力すると、そのレベルの前後に位置
する2点の係数データを出力するものである。例えば、
W−LUT322は、電圧レベルVw1以上電圧レベル
Vw2以下である場合には、電圧レベルVw1に対応す
る係数データkw1と、電圧レベルVw2に対応する係
数データkw2との2点の係数データを出力する。さら
に、係数補間部324は、W−LUT322から出力さ
れた2点の係数データを補間処理して、電圧レベルV1
未満である画像データDR’のレベルに対応する係数デ
ータkwを、乗算器331〜334における入力端の一
方に供給するものである。
【0087】同様に、B−LUT342および係数補間
部344は、画像データDR’のレベル(階調)値が、
電圧レベルV3(黒基準レベル)を越える場合に、当該
レベルに対応する係数kbを出力するものである。詳細
には、B−LUT342は、例えば図16に示されるよ
うに、黒基準レベルV3からレベルが大きくなるにつれ
て、徐々に「1」から大きくなる特性曲線上にあって、
電圧レベルV3、Vb1、Vb2、V4の4点に対応し
た係数データkbmin、kb1、kb2、kbmaxをそれ
ぞれ記憶する一方、電圧レベルV3(黒基準レベル)を
越え、最大電圧レベルV4以下である画像データDR’
を入力すると、そのレベルの前後に位置する2点の係数
データを出力するものである。例えば、B−LUT34
2は、電圧レベルVb2以上電圧レベルV4以下である
場合には、電圧レベルVb2に対応する係数データkb
2と、電圧レベルV4に対応する係数データkbmaxと
の2点の係数データを出力する。さらに、係数補間部3
44は、B−LUT342から出力された2点の係数デ
ータを補間処理して、電圧レベルV3を越える画像デー
タDR’のレベルに対応する係数データkbを、乗算器
351〜354における入力端の一方に供給するもので
ある。なお、本実施形態において、W−LUT322の
係数特性およびB−LUT324の係数特性について
は、図5に示される表示特性を考慮して設定されたもの
である。
【0088】さて、本実施形態において、補正テーブル
14Rから読み出される4点の補正データのうち、補正
データDHr1は、次の3つの経路に分岐して出力され
る。すなわち、補正データDHr1は、第1番目の経路
として、乗算器331における入力端の他方に供給さ
れ、第2番目の経路として、セレクタ370の入力端b
に供給され、第3番目の経路として、乗算器351にお
ける入力端の他方に供給されている。他の3点の補正デ
ータDHr2、DHr3、DHr4についても同様に、
第1番目の経路として、それぞれ乗算器332、33
3、334における入力端の他方に供給され、第2番目
の経路として、それぞれセレクタ370の入力端bに供
給され、第3番目の経路として、それぞれ乗算器35
2、353、354における入力端の他方に供給されて
いる。なお、乗算器331〜334における乗算結果
は、それぞれセレクタ370の入力端aに供給され、ま
た、乗算器351〜354における乗算結果は、それぞ
れセレクタ370の入力端cに供給されている。
【0089】続いて、4つのセレクタ370は、制御信
号selにしたがって、入力端a、b、cのいずれかを
選択出力するものである。また、データ判別部360
は、入力画像データDR’のレベル(階調)値を判別し
て、4つのセレクタ370に対して次のような制御信号
selを出力するものである。すなわち、データ判別部
360は、画像データDR’が、電圧レベルV1未満で
ある場合には入力端aを選択させ、電圧レベルV1以上
であって電圧レベルV3以下である場合には入力端bを
選択させ、電圧レベルV3を越える場合には入力端cを
選択させる制御信号selを出力するものである。な
お、演算部15Rは、4つのセレクタ370によって選
択出力された補正データに基づいて、X座標データDx
およびY座標データDyによって特定される座標(当該
画像データDR’に対応する座標)に相当するであろう
補正データDhを補間処理により求める点で第1および
第2実施形態と共通である。
【0090】なお、ここでは、Rの画像データDR’に
対応する補正データDhを算出するための構成について
説明したが、Gの画像データDG’およびBの画像デー
タDB’についても同様な構成となっている。
【0091】<3−2:色ムラ補正回路の動作>次に、
第3実施形態における色ムラ補正回路302の動作を具
体的に説明するが、座標方向の補間処理の元になる4つ
の補正データDHr1〜DHr4が、X座標データDx
およびY座標データDyと、画像データDR’のデータ
値とに基づいて、補正テーブル14Rから読み出される
(図9におけるステップS5)点までの動作は、第1実
施形態と同様である。また、演算部15Rが、4点の補
正データに基づいて、X座標データDxおよびY座標デ
ータDyによって特定される座標に相当するであろう補
正データDhを補間処理する点およびそれ以降の動作に
ついても第1実施形態と同様である。したがって、ここ
では、補正テーブル14Rから読み出された4つの補正
データDHr1〜DHr4が演算処理されて、演算部1
5Rに供給されるまでの動作を中心に、以下のように場
合分けして説明することにする。
【0092】<3−2−1:画像データのレベルがV1
未満である場合>まず、入力した画像データDR’のレ
ベルが、白基準レベルに対応する電圧レベルV1未満で
ある場合の動作について説明する。この場合、W−LU
T322は、当該画像データDR’のレベルの前後に位
置する2点の係数データを出力し、係数補間部324
は、該2点の係数データを補間処理して、当該画像デー
タDR’のレベルに対応する係数データkwを出力す
る。
【0093】一方、入力した画像データDR’のレベル
が電圧レベルV1未満である場合、補正テーブル14R
から出力される4つの補正データDHr1〜DHr4
は、すでに述べたように、X座標データDxおよびY座
標データDyで特定される座標の周囲近傍に位置する4
点の基準座標に対応するものであって、それら基準座標
においてそれぞれ白基準レベルに対応するものである。
【0094】したがって、乗算器331〜334による
各乗算結果は、当該入力画像データDR’のレベルと白
基準レベルたる電圧レベルV1との差に応じて、4点の
基準座標の各々においてそれぞれ電圧レベルV1に対応
する補正データを適切に拡大したものとなる。そして、
4つのセレクタ370にあっては、それぞれ入力端a
が、データ判別部360によって選択されるので、演算
部15Rは、乗算器331〜334による乗算結果の4
つに対して座標方向に補間演算を施すことによって、当
該画像データDR’の補正データDhを求めることにな
る。なお、ここでは、Rの画像データDR’に対応する
補正データDhの算出動作について説明したが、Gの画
像データDG’およびBの画像データDB’についての
補正データDhの算出動作も同様である。
【0095】<3−2−2:画像データのレベルがV1
以上V3以下である場合>次に、入力した画像データD
R’のレベルが、白基準レベルに対応する電圧レベルV
1以上であって、黒基準レベルに対応する電圧レベルV
3以下である場合の動作について説明する。
【0096】この場合、補正テーブル14Rから出力さ
れる4つの補正データDHr1〜DHr4は、すでに述
べたように、X座標データDxおよびY座標データDy
で特定される座標の周囲近傍に位置する4点の基準座標
に対応するものであって、それら基準座標において当該
画像データのレベルに対応するものである。一方、4つ
のセレクタ370にあっては、それぞれ入力端bが、デ
ータ判別部360によって選択されるので、演算部15
Rは、補正テーブル14から読み出された4つの補正デ
ータDHr1〜DHr4を座標方向に補間演算を施すこ
とによって、当該画像データDR’の補正データDhを
求めることになる。すなわち、この算出動作は、上述し
た第1実施形態と全く同じであるので、入力した画像デ
ータDR’のレベルが、白基準レベルに対応する電圧レ
ベルV1以上であって、黒基準レベルに対応する電圧レ
ベルV3以下である場合の動作は、第1実施形態と同様
に色ムラが解消されることになる。
【0097】<3−2−3:画像データのレベルがV3
を越える場合>続いて、入力した画像データDR’のレ
ベルが、黒基準レベルに対応する電圧レベルV3を越え
る場合の動作について説明する。この場合、B−LUT
342は、当該画像データDR’のレベルの前後に位置
する2点の係数データを出力し、係数補間部344は、
該2点の係数データを補間処理して、当該画像データD
R’のレベルに対応する係数データkbを出力する。
【0098】一方、入力した画像データDR’のレベル
が電圧レベルV3を越える場合、補正テーブル14Rか
ら出力される4つの補正データDHr1〜DHr4は、
すでに述べたように、X座標データDxおよびY座標デ
ータDyで特定される座標の周囲近傍に位置する4点の
基準座標に対応するものであって、それら基準座標にお
いてそれぞれ黒基準レベルに対応するものである。
【0099】したがって、乗算器331〜334による
各乗算結果は、当該入力画像データDR’のレベルと黒
基準レベルたる電圧レベルV3との差に応じて、4点の
基準座標の各々においてそれぞれ電圧レベルV3に対応
する補正データを適切に拡大したものとなる。そして、
4つのセレクタ370にあっては、それぞれ入力端c
が、データ判別部360によって選択されるので、演算
部15Rは、乗算器351〜354による乗算結果の4
つに対して座標方向に補間演算を施すことによって、当
該画像データDR’の補正データDhを求めることにな
る。なお、ここでは、Rの画像データDR’に対応する
補正データDhの算出動作について説明したが、Gの画
像データDG’およびBの画像データDB’についての
補正データDhの算出動作も同様である。
【0100】このように第3実施形態によれば、入力画
像データDR’のレベルが電圧V1未満である場合に
は、白基準レベルに対応する補正データに、また、入力
画像データDR’のレベルが電圧V3を越える場合に
は、黒基準レベルに対応する補正データに、それぞれ入
力画像データのレベルに対応する係数を乗じることによ
って、当該レベルに対応する補正データを求めて、さら
に、座標方向に補間演算を行うことにより補正データD
hを求めているので、電圧レベルV1未満の領域および
電圧V3を越える領域に対応する輝度レベルにおいても
適切に色ムラの解消を図ることが可能となる。なお、第
3実施形態にあっては、第1実施形態における色ムラ補
正回路302(図3参照)に適用した場合について説明
したが、第2実施形態における色ムラ補正回路302’
(図10参照)にも、もちろん適用可能である。
【0101】また、第3実施形態にあっては、電圧レベ
ルV1未満の領域に対応してW−LUT322を、電圧
レベルV3を越える領域に対応してB−LUT342
を、それぞれ用意したが、いすれも、白基準レベルV1
または黒基準レベルV3から電圧レベルが離れるにつれ
て、係数kwまたはkbが「1」よりも次第に大きくな
る点で共通であるので、ルックアップテーブルを共用化
することも可能である。さらに、電圧レベルV1未満の
領域、または、電圧レベルV3を越える領域のうち、い
ずれか一方の領域のみについてルックアップテーブルを
用いて補正データの算出を行うようにしても良い。
【0102】さらに、第3実施形態にあっては、W−L
UT322およびB−LUT324において、それぞれ
電圧レベルの異なる4点において係数データを記憶する
構成としたが、精度を向上させる目的で5点以上記憶す
る構成としても良いし、記憶容量を削減する目的で3点
または2点記憶する構成としても良い。
【0103】<4:電子機器>次に、上述した画像処理
回路をプロジェクタ以外の電子機器に用いた例について
説明する。
【0104】<4−1:モバイル型コンピュータ>ま
ず、上述した画像処理回路を、モバイル型のコンピュー
タの表示部に適用した例について説明する。図17は、
このコンピュータの構成を示す斜視図である。図におい
て、コンピュータ1700は、キーボード1702を備
えた本体部1704と、液晶パネル100とから構成さ
れている。また、液晶パネル100の背面には、視認性
を高めるためのバックライトユニット(図示省略)が設
けられる。
【0105】ここで、上述したプロジェクタ1100
は、RGBの各色にそれぞれ対応する液晶表示パネル1
00R、100G、100Bの3板構成であったが、こ
の液晶パネル100は、カラーフィルタにより1枚でR
GBの各色を表示するものである。したがって、このよ
うな液晶パネル100に対しては、画像信号VIDr1
〜VIDr6、VIDg1〜VIDg6、VIDb1〜
VIDb6は、並列的に供給されるのではなく、時分割
で供給されることになる。この場合でも、上述した色ム
ラ補正回路302と同様にレベル(階調)方向の補間処
理と座標方向との補間処理とを2段階で行うことによっ
て、輝度ムラや色ムラをほとんどなくすことができる。
【0106】<4−2:携帯電話>次に、上述した画像
処理回路を、携帯電話の表示部に適用した例について説
明する。図18は、この携帯電話の構成を示す斜視図で
ある。図において、携帯電話1800は、複数の操作ボ
タン1802のほか、受話口1804、送話口1806
とともに、表示部として用いられる液晶パネル100を
備えるものである。この液晶パネル100も、カラーフ
ィルタにより1枚でRGB各色を表示するものである
が、単に白黒の階調表示を行うものとしても良い。白黒
の階調表示を行う場合には、画像処理回路は、3原色分
ではなく、単色分の構成で済む。
【0107】<5:その他>なお、図17、図18を参
照して説明した電子機器の他にも、液晶テレビや、ビュ
ーファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコー
ダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電
卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電
話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが挙げ
られる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なの
は言うまでもない。
【0108】さらに、本発明は、アクティブマトリクス
型液晶表示装置としてTFTを用いたもの例にとって説
明したが、これに限られず、スイッチング素子としてT
FD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)を用いたも
のや、スイッチング素子を用いないパッシブ型などにも
適用可能である。さらに、透過型に限られず、反射型に
も適用可能である。くわえて、液晶表示装置に限られ
ず、エレクトロ・ルミネッセンス素子など、各種の電気
光学物質の電気光学変化を用いて表示を行う表示装置に
も適用可能である。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ベル方向と座標方向の補間処理を2段階で行うので、少
ないメモリ容量により、輝度ムラや色ムラを大幅に低減
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの
電気的構成を示すブロック図である。
【図2】 同プロジェクタの構成を示す平面図である。
【図3】 同プロジェクタにおける色ムラ補正回路の構
成を示すブロック図である。
【図4】 同実施形態における基準座標を説明するため
の図である。
【図5】 同液晶表示パネルの表示特性と基準補正デー
タに対応する3つの電圧レベルの関係を示す図である。
【図6】 同プロジェクタにあって色ムラ補正回路のR
OMの記憶内容を示す図である。
【図7】 同色ムラ補正回路に用いる基準補正データを
生成するシステムの構成を示す図である。
【図8】 同色ムラ補正回路における補正テーブルの記
憶内容を示す図である。
【図9】 同色ムラ補正回路の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】 本発明の第2実施形態における色ムラ補正
回路の構成を示すブロック図である。
【図11】 同実施形態における基準座標を説明するた
めの図である。
【図12】 同色ムラ補正回路におけるROMの記憶内
容を示す図である。
【図13】 同色ムラ補正回路においてRに対応する補
正テーブルの記憶内容を示す図である。
【図14】 本発明の第3実施形態に係る色ムラ補正回
路の要部構成を示すブロック図である。
【図15】 同構成におけるW−LUTの記憶内容を説
明するための図である。
【図16】 同構成におけるB−LUTの記憶内容を説
明するための図である。
【図17】 同画像処理回路を適用した電子機器の一例
たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図であ
る。
【図18】 同画像処理回路を適用した電子機器の一例
たる携帯電話機の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10……Xカウンタ 11……Yカウンタ 12……ROM(第1記憶手段、メモリ) 13……補間処理部(第1補間手段) 14R……補正テーブル(第2記憶手段) 15R……演算部(第2補間手段) 16R……加算部 17R……アドレス発生部 103……表示領域(画像表示領域) 300……画像処理回路 302……色ムラ補正回路 322……W−LUT(ルックアップテーブル) 342……B−LUT(ルックアップテーブル) 324、344……係数補間部 331〜334、351〜354……乗算器 DR、DG、DB……入力画像データ Dref……基準補正データ DH(DHr、DHg、DHb)……補正データ(第1
補正データ) Dh……補正データ(第2補正データ) DCLK……ドットクロック信号(第1クロック信号) HCLK……水平クロック信号(第2クロック信号) Dx、Dy……X座標データ、Y座標データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 680 G09G 3/20 680C 680S Fターム(参考) 2H093 NA53 NB30 NC13 NC14 NC15 NC24 NC27 NC28 NC34 NC49 NC52 NC68 ND05 ND06 ND09 ND49 NG02 NH18 5C006 AA16 AA22 AF13 AF46 AF83 BB16 BC12 BF02 BF08 BF11 BF14 BF15 BF22 BF25 BF28 EA01 EC11 FA18 FA22 FA56 5C080 AA10 BB05 CC03 DD05 EE29 EE30 FF11 JJ02 JJ05 JJ06 JJ07 KK52

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データに応じて画像が表示され
    る画像表示領域の輝度ムラを補正する画像データ補正方
    法であって、 前記入力画像データが取り得るレベルのうち、複数の特
    定レベルに対応する基準補正データを、前記画像表示領
    域内において予め定められた複数の基準座標毎に記憶
    し、 前記基準補正データに対しレベル方向に補間処理を施し
    て、前記入力画像データの取り得るレベルの各々に対応
    した第1補正データを、前記基準座標毎に生成するとと
    もに、該第1補正データを基準座標とレベルとに対応づ
    けて記憶し、 記憶した第1補正データの中から、前記入力画像データ
    での画像表示領域内における座標の近傍に位置する複数
    の基準座標に対応し、かつ、該入力画像データのレベル
    に対応するものを選択し、 選択した第1補正データに対し座標方向の補間処理を施
    して、前記入力画像データに対応する第2補正データを
    生成し、 当該第2補正データを前記入力画像データに加算するこ
    とを特徴とする画像データ補正方法。
  2. 【請求項2】 入力画像データに応じて画像が表示され
    る画像表示領域の輝度ムラを補正する画像処理回路であ
    って、 前記入力画像データが取り得るレベルのうち、複数の特
    定レベルに対応する基準補正データを、前記画像表示領
    域内において予め定められた複数の基準座標毎に記憶す
    る第1記憶手段と、 前記基準補正データに対しレベル方向に補間処理を施し
    て、前記入力画像データの取り得るレベルの各々に対応
    した第1補正データを、前記基準座標毎に生成する第1
    補間手段と、 該第1補正データを基準座標とレベルとに対応づけて記
    憶する第2記憶手段と、 前記第2記憶手段に記憶された第1補正データの中か
    ら、前記入力画像データでの画像表示領域内における座
    標の近傍に位置する複数の基準座標に対応し、かつ、該
    入力画像データのレベルに対応するものを選択する選択
    手段と、 前記選択手段により選択された第1補正データに対し座
    標方向の補間処理を施して、前記入力画像データに対応
    する第2補正データを生成する第2補間手段と、 当該第2補正データを前記入力画像データに加算する加
    算手段とを具備することを特徴とする画像処理回路。
  3. 【請求項3】 入力画像データに応じて画像が表示され
    る画像表示領域の輝度ムラを補正する画像処理回路であ
    って、 前記入力画像データが取り得るレベルのうち、複数の特
    定レベルに対応する基準補正データを、前記画像表示領
    域内において予め定められた複数の基準座標毎に記憶す
    るメモリと、 前記基準補正データに対しレベル方向に補間処理を施し
    て、前記入力画像データの取り得るレベルの各々に対応
    した第1補正データを、前記基準座標毎に生成する補間
    処理部と、 該第1補正データを基準座標とレベルとに対応づけて記
    憶する補正テーブルと、 前記補正テーブルに記憶された第1補正データの中か
    ら、前記入力画像データでの画像表示領域内における座
    標の近傍に位置する複数の基準座標に対応し、かつ、該
    入力画像データのレベルに対応するものを選択する選択
    回路と、 前記選択回路により選択された第1補正データに対し座
    標方向の補間処理を施して、前記入力画像データに対応
    する第2補正データを生成する演算部と、 当該第2補正データを前記入力画像データに加算する加
    算部とを具備することを特徴とする画像処理回路。
  4. 【請求項4】 前記画像表示領域には、X方向に延在す
    る複数の走査線と、Y方向に延在する複数のデータ線
    と、これらのデータ線および走査線の交差に対応する画
    素とが設けられ、 前記選択回路は、 前記画像表示領域のX方向走査の時間基準となる第1ク
    ロック信号を計数して、前記画像表示領域において前記
    入力画像データに対応する画素のX座標を指示するX座
    標データを生成するXカウンタと、 前記画像表示領域のY方向走査の時間基準となる第2ク
    ロック信号を計数して、前記画像表示領域において前記
    入力画像データに対応する画素のY座標を指示するY座
    標データを生成するYカウンタと、 前記X座標データと前記Y座標データとから、前記入力
    画像データの座標近傍に位置する複数の基準座標を特定
    するとともに、該特定された複数の基準座標と前記入力
    画像データのレベルとにより、前記補正テーブルから対
    応する複数の補正データを読み出すためのアドレスを発
    生するアドレス発生部とを備え、 前記演算部は、前記X座標データと前記Y座標データと
    によって特定される入力画像データの座標から、前記ア
    ドレス発生部により読み出された複数の補正データに対
    応する基準座標の各々までの距離に応じて補間処理を行
    うことを特徴とする請求項3に記載の画像処理回路。
  5. 【請求項5】 前記入力画像データは、RGBの各色に
    対応するデータから構成され、 前記基準補正データは、RGBの各色に対応するデータ
    から構成され、 前記メモリ、前記補間処理部、前記Xカウンタおよび前
    記Yカウンタは、RGBの各色で兼用され、 前記補正テーブル、前記演算部、前記アドレス発生部お
    よび前記加算部は、RGBの色毎に対応して設けられる
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理回路。
  6. 【請求項6】 前記画像表示領域には、X方向に延在す
    る複数の走査線と、Y方向に延在する複数のデータ線
    と、これらのデータ線および走査線の交差に対応して、
    電極間に液晶を挟持してなる画素とが設けられ、 前記複数の特定レベルに対応する基準補正データは、前
    記液晶に印加される電圧実効値に対する透過率または反
    射率を示す表示特性曲線が急峻に変化する第1および第
    2変化点の各々に対応する第1および第2レベルと、第
    1および第2レベルの間における1以上のレベルとに対
    応する補正データであることを特徴とする請求項3に記
    載の画像処理回路。
  7. 【請求項7】 前記補間処理部は、 前記第1レベルから前記第2レベルまでのレベルの各々
    に対応する第1補正データについては、前記基準補正デ
    ータに補間処理を施して生成し、 前記第1レベル未満のレベルの各々に対応する第1補正
    データについては、前記第1レベルに対応する基準補正
    データを用い、 前記第2レベルを越えるレベルの各々に対応する第1補
    正データについては、前記第2レベルに対応する基準補
    正データを用い、 前記補正テーブルは、 前記第1レベルから前記第2レベルまでの各レベルにつ
    いて補正データを記憶し、 前記選択回路は、 前記補正テーブルに記憶された補正データのうち、 前記入力画像データのレベルが前記第1レベル未満であ
    る場合には、前記第1レベルに対応する補正データを選
    択し、 前記入力画像データのレベルが前記第1レベルから前記
    第2レベルまでの範囲にある場合には、当該レベルに対
    応する補正データを選択し、 前記入力画像データのレベルが前記第2レベルを越える
    場合には、前記第2レベルに対応する補正データを選択
    することを特徴とする請求項6に記載の画像処理回路。
  8. 【請求項8】 前記入力画像データのレベルが前記第1
    レベル未満である場合、または、前記第2レベルを越え
    る場合に、 当該画像入力レベルと前記第1または第2レベルとの差
    に応じた係数を出力する係数出力部と、 前記係数出力部による係数と、前記選択回路により選択
    された第1または第2レベルに対応する補正データの各
    々とを乗算する乗算器とを備え、 前記演算部は、 前記乗算器による乗算結果を、前記選択回路により選択
    された第1補正データとして用いることを特徴とする請
    求項7に記載の画像処理回路。
  9. 【請求項9】 前記係数出力部は、 前記入力画像データが前記第1レベル未満である領域、
    または、前記第2レベルを越える領域において、少なく
    とも2以上のレベルに対応する係数を記憶するルックア
    ップテーブルと、 前記ルックアップテーブルに記憶された係数を補間し
    て、当該入力画像データに対応する係数を求める係数補
    間部とを備えることを特徴とする請求項8に記載の画像
    処理回路。
  10. 【請求項10】 前記入力画像データは、RGBの各色
    に対応するデータから構成され、 前記基準補正データは、RGBの各色に対応するデータ
    から構成され、 前記補間処理部は、RGBの各色に対応して第1補正デ
    ータを生成し、 前記補正テーブル、前記演算部および前記加算部は、R
    GBの色毎に設けられることを特徴とする請求項3に記
    載の画像処理回路。
  11. 【請求項11】 前記Gの基準補正データにおけるデー
    タ量は、前記Rまたは前記Bの基準補正データにおける
    データ量より多いことを特徴とする請求項10に記載の
    画像処理回路。
  12. 【請求項12】 前記Rまたは前記Bの基準補正データ
    は、前記Gの基準補正データに対応する基準座標の複数
    を一定の規則で抽出した座標に対応するものであること
    を特徴とする請求項11に記載の画像処理回路。
  13. 【請求項13】 請求項3乃至12のうちいずれかに記
    載の画像処理回路と、 前記画像処理回路によって補正された画像データに基づ
    いて前記画像表示領域に画像を表示する駆動回路とを備
    えることを特徴とする電気光学装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の電気光学装置を備
    えることを特徴とする電子機器。
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