JP3821152B2 - 電気光学装置、画像処理回路、画像データ補正方法、および、電子機器 - Google Patents
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さらに、このような技術において、すべてのブロックについてテーブルを用意するのではなく、所定のブロックについてのみテーブルを用意する一方、テーブルが用意されていないブロックについては、近傍ブロックのテーブルに基づいて補間処理を行うことにより、当該ブロックのテーブルを生成して、テーブルのメモリ容量を削減する、という技術もある(例えば、特許文献2参照)。
このため、高精度の補正を行うことができないので、輝度ムラを完全に解消できない、といった問題があった。
一方、ブロック数を増やし、用意するテーブルの数を増やせば、輝度ムラをより低減することが可能であるが、この場合にはテーブルに必要なメモリ容量が増大してしまう、といった問題があった。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態は、電気光学装置の一例であって、アクティブマトリクス型の液晶パネルによる透過画像の合成像を拡大投射するプロジェクタである。
図1は、プロジェクタの電気的な構成を示すブロック図である。この図に示されるようにプロジェクタ1100は、3枚の液晶表示パネル100R、100G、100Bと、タイミング回路200と、画像信号処理回路300とを備えている。
なお、色ムラ補正回路302によるGの画像信号VIDGについても、同様に、S/P変換回路303Gによって6系統に変換された後に、反転増幅回路304Gによって反転・増幅されて、画像信号VIDg1〜VIDg6として液晶表示パネル100Gに供給される。同様に、Bの画像信号VIDBについても、S/P変換回路303Bによって6系統に変換された後に、反転増幅回路304Bによって反転・増幅されて、画像信号VIDb1〜VIDb6として液晶表示パネル100Bに供給される。
次に、プロジェクタの機械的な構成について説明する。図2は、このプロジェクタの構成を示す平面図である。
この図に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの各原色に分離されて、それぞれライトバルブとしての液晶パネル100R、100Bおよび100Gに入射される。
さて、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。これにより、各原色画像の合成像が、投射レンズ1114を介して、スクリーン等に投写されることとなる。なお、液晶パネル100R、100B、100Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、直視型パネルのようなカラーフィルタは不要である。
次に、図1における色ムラ補正回路302の詳細な構成ついて説明する。図3は、この色ムラ補正回路の構成を示すブロック図である。この図に示されるように色ムラ補正回路302は、Xカウンタ10、Yカウンタ11、ROM(Read Only Memory)12、補間処理部13および補正ユニットUR、UG、UBから構成される。
ここで、本実施形態における基準座標について説明する。図4は、基準座標について表示領域103との関連において説明するための概念図である。上述したように本実施形態にあっては、表示領域103が横1024ドット×縦768ドットで構成されるが、この表示領域を、横8個×縦6個のブロックに分割し、これらブロックの頂点に位置する計63点の座標(図において黒丸で示される)を、本実施形態では基準座標と称呼することしたものである。
例えば、中央(灰色)レベルで最適化された補正データを用いて、画像データにおけるすべてのレベルを補正しても、特に黒レベルや白レベルにおいて正確な補正を行うことができず、したがって、そのようなレベルにおいて輝度ムラを抑圧することができない。一方、画像データのすべてのレベルに対応して補正データを格納するのは理想的ではあるが、ROM12において必要とする記憶容量が増大してしまうことになる。そこでまず、本実施形態においては、3つの異なるレベルに対応して基準補正データDrefを記憶しておき、これら3つのレベル以外のレベルに対応する補正データについては、記憶した基準補正データDrefを、補間処理して求めることとした。
この図に示されるように、ROM12には、63点の基準座標毎に、9個の基準補正データDrefが格納されている。詳細には、1個の基準座標に対応する9個の基準補正データDrefは、RGBの色毎に、さらに白基準レベル、中央基準レベルおよび黒基準レベルにそれぞれ対応して格納されている。
なお、以下の説明では、基準補正データについて、RGBの各色で区別する場合、Rに対応するものをDrefrと、Gに対応するものをDrefgと、Bに対応するものをDrefbとそれぞれ表記する一方、RGBの各色で区別しない場合、単にDrefと表記することにする。
この図に示されるシステム1000は、実施形態に係るプロジェクタ1100、CCDカメラ500、パーソナルコンピュータ600およびスクリーンSから構成されるが、色ムラ補正回路302については動作を停止させている。さて、このシステムにおいて、CCDカメラ500は、プロジェクタ1100により投射されてスクリーンSに写し出された画像を撮像して、画像信号Vsに変換出力するものである。また、パーソナルコンピュータ600は、画像信号Vsを解析して次のような手順で基準補正データDrefを生成するものである。
次に、この画像は、CCDカメラ500によって撮像され、画像信号Vsとして、パーソナルコンピュータ600に供給される。そして、パーソナルコンピュータ600は、画像信号Vsから、1フレームの画面を図4に示される縦6個×横8個のブロックに分割して各ブロックの平均輝度レベルを求め、これに基づいて、各基準座標の輝度レベルを算出する。詳細には、パーソナルコンピュータ600は、ある基準座標の輝度レベルについて、当該基準座標に隣接する1、2または4つのブロックの平均輝度レベルを平均して求める。
具体的には、補間処理部13は、白基準レベルに対応する基準補正データDrefと中央基準レベルに対応する基準補正データDrefとから、白基準レベルから中央基準レベルまでの各レベルに対応する補正データDHを算出し、同様に、中央基準レベルに対応する基準補正データDrefと黒基準レベルに対応する基準補正データDrefとから、中央基準レベルから黒基準レベルまでの各レベルに対応する補正データDHを算出する。
ここで、補正データDHrに続く第1番目および第2番目の添字「i、j」は、対応する基準座標を示すものであり、第3番目の添字「(X)」は、対応する画像データのレベルを示している。例えば、DHr1、128(m+2)とは、基準座標(1、128)、画像データのレベル(m+2)に対応する補正データであることを示している。
すなわち、第1に、アドレス発生部17Rは、X座標データDxおよびY座標データDyによって特定される座標の近傍に位置する4点の基準座標を特定する。例えば、X座標データDxおよびY座標データDyによって特定される座標が(64、64)であるならば(図4参照)、基準座標として4つの(1、1)、(128、1)、(1、128)、(128、128)を特定する。これにより、第1行、第2行、第10行、第11行を指示する4つの行アドレスが生成される。
第2に、アドレス発生部17Rは、画像データDR’のレベルに対応する列アドレスを生成する。例えば、画像データDR’のレベルが「m+1」であるならば、第2列を指示する列アドレスを生成する。ただし、画像データDR’が「m」未満の場合には第1列を指示する列アドレスを生成し、画像データDR’が「n」を越える場合には「n」に対応する列アドレスを生成する。
第3に、アドレス発生部17Rは、4つの行アドレスと1つの列アドレスを組み合わせて4つの読出アドレスを生成する。
そして、このアドレス発生部14Rによって、補正テーブル14Rに記憶されている補正データDHrの中から、4つの補正データDHr1〜DHr4が選択される。例えば、画像データDR’が「m+1」であり、X座標データDxおよびY座標データDyによって特定される座標が(64、64)であるならば、図8においてDHr1,1(m+1)と、DHr128,1(m+1)と、DHr1,128(m+1)と、DHr128,128(m+1)とが補正データDHr1〜DHr4として補正テーブル14Rから読み出される。
なお、ここでは、R(赤)の画像データDR’を補正する場合について説明したが、G(緑)の画像データDG’やB(青)の画像データDB’についても同様な色ムラ補正の処理が施されて、アナログの画像信号VIDG、VIDBとして出力されることになる。
次に、色ムラ補正回路302の動作について説明する。図9は、色ムラ補正回路の動作を示すフローチャートである。ここでは、Rに対応する色ムラ補正の動作について説明するが、B、Gについても同様である。
この後、補正データDHr1〜DHr4が、X座標データDxおよびY座標データDyに基づき、演算部15Rによって補間処理されて(ステップS6)、補正データDhが生成される(ステップS7)。そして、補正データDhと画像データDR’とが加算部16Rによって加算され(ステップS8)、DA変換器18Rによりアナログ変換されて、R(赤)の画像信号VIDRとして出力される。G(緑)およびB(青)についても、同様な処理が施された後に、画像信号VIDG、VIDBとして出力される。
くわえて、Xカウンタ10、Yカウンタ11、ROM12および補間処理部13は、各補正ユニットUR、UG、UBで兼用しているので、その分、構成が簡易となる結果、低コストを図ることが可能である。
なお、上述した実施形態にあっては、色ガンマ補正回路301の後段に色ムラ補正回路302を設けたが、これを逆転させ、入力画像データDR、DG、DBを色ムラ補正回路302に入力して色ムラ補正を施した後に、ガンマ補正を施すようにしてもよいことは勿論である。
〔第2実施形態〕
図10は、第2実施形態における色ムラ補正回路302’の主要構成を示すブロック図である。この色ムラ補正回路302’は、基準補正データDref(Drefr、Drefg、Drefb)を予め記憶しておき、補間処理部13によってレベル方向の補間を施して補正データDHr、DHg、DHbを生成し、さらに、これらに基づいて色ムラ補正した画像信号VIDR、VIDG、VIDBを生成するといった基本的仕組みは、第1実施形態における色ムラ補正回路302と共通である。
一方、上述したように色ムラは、基準補正データDrefr、Drefg、Drefbに基づいて補正されるため、これらのデータ量が多い程、補正精度を向上させることができる。一方、これらのデータを記憶するROM12’の記憶容量には一定の限界があり、記憶容量が大きくなるにつれて、そのコストが上昇する。
次に、第2実施形態における色ムラ補正回路302’の動作を具体的に説明する。
次に、補間処理部13は、各基準補正データDrefg、Drefr、Drefbにレベル方向の補間処理を施して、補正データDHr、DHg、DHbを生成し、これらを補正テーブル14R’、14G、14B’に転送する。一方、Xカウンタ10はドットクロック信号DCLKを、Yカウンタ11は水平クロック信号HCLKを、それぞれカウントするが、これらのカウント結果であるX座標データがDx=64となり、かつ、Y座標データがDy=64となった場合を想定する。すなわち、図11において、座標(64、64)のドットに対応する画像データDR’、DG’、DB’を補正する場合について想定する。
ここで、Gについては、(1、1)、(128、1)、(1、128)、(128、128)の各基準座標に対応する補正データが読み出される一方、Rおよび色については、それぞれ(1、1)、(256、1)、(1、256)、(256、256)の各基準座標に対応する補正データが読み出される。
上述した第1および第2実施形態にあっては、白基準レベル(電圧レベル)V1から黒基準レベル(電圧レベルV3)までの範囲に限って、各レベルに対応した補正データDHr、DHg、DHbを補間処理部13によって算出し、これらを、補正テーブル14R、14G、14Bの各々によって記憶する構成となっていた。これは、電圧レベルV1未満の領域、または、電圧レベルV3を越える領域においては、画像データのレベル(階調)が大きく相違しても、透過率変化が小さいので、電圧レベルV1またはV3に対応する基準補正データDrefを用いれば、通常では十分である、と考えたからである。
そこで、このような第3実施形態における色ムラ補正回路302について詳述することにする。図14は、本実施形態における色ムラ補正回路の要部構成を示すブロック図であり、図3にあって、補正テーブル14Rから演算部15Rまでの間において追加される構成を示したものである。
この図において、W−LUT(ルックアップテーブル)322および係数補間部324は、画像データDR’のレベル(階調)値が、電圧レベルV1(白基準レベル)未満である場合に、当該レベルに対応する係数kwを出力するものである。
例えば、W−LUT322は、電圧レベルVw1以上電圧レベルVw2以下である場合には、電圧レベルVw1に対応する係数データkw1と、電圧レベルVw2に対応する係数データkw2との2点の係数データを出力する。さらに、係数補間部324は、W−LUT322から出力された2点の係数データを補間処理して、電圧レベルV1未満である画像データDR’のレベルに対応する係数データkwを、乗算器331〜334における入力端の一方に供給するものである。
すなわち、補正データDHr1は、第1番目の経路として、乗算器331における入力端の他方に供給され、第2番目の経路として、セレクタ370の入力端bに供給され、第3番目の経路として、乗算器351における入力端の他方に供給されている。他の3点の補正データDHr2、DHr3、DHr4についても同様に、第1番目の経路として、それぞれ乗算器332、333、334における入力端の他方に供給され、第2番目の経路として、それぞれセレクタ370の入力端bに供給され、第3番目の経路として、それぞれ乗算器352、353、354における入力端の他方に供給されている。なお、乗算器331〜334における乗算結果は、それぞれセレクタ370の入力端aに供給され、また、乗算器351〜354における乗算結果は、それぞれセレクタ370の入力端cに供給されている。
次に、第3実施形態における色ムラ補正回路302の動作を具体的に説明するが、座標方向の補間処理の元になる4つの補正データDHr1〜DHr4が、X座標データDxおよびY座標データDyと、画像データDR’のデータ値とに基づいて、補正テーブル14Rから読み出される(図9におけるステップS5)点までの動作は、第1実施形態と同様である。また、演算部15Rが、4点の補正データに基づいて、X座標データDxおよびY座標データDyによって特定される座標に相当するであろう補正データDhを補間処理する点およびそれ以降の動作についても第1実施形態と同様である。
したがって、ここでは、補正テーブル14Rから読み出された4つの補正データDHr1〜DHr4が演算処理されて、演算部15Rに供給されるまでの動作を中心に、以下のように場合分けして説明することにする。
まず、入力した画像データDR’のレベルが、白基準レベルに対応する電圧レベルV1未満である場合の動作について説明する。この場合、W−LUT322は、当該画像データDR’のレベルの前後に位置する2点の係数データを出力し、係数補間部324は、該2点の係数データを補間処理して、当該画像データDR’のレベルに対応する係数データkwを出力する。
なお、ここでは、Rの画像データDR’に対応する補正データDhの算出動作について説明したが、Gの画像データDG’およびBの画像データDB’についての補正データDhの算出動作も同様である。
次に、入力した画像データDR’のレベルが、白基準レベルに対応する電圧レベルV1以上であって、黒基準レベルに対応する電圧レベルV3以下である場合の動作について説明する。
すなわち、この算出動作は、上述した第1実施形態と全く同じであるので、入力した画像データDR’のレベルが、白基準レベルに対応する電圧レベルV1以上であって、黒基準レベルに対応する電圧レベルV3以下である場合の動作は、第1実施形態と同様に色ムラが解消されることになる。
続いて、入力した画像データDR’のレベルが、黒基準レベルに対応する電圧レベルV3を越える場合の動作について説明する。この場合、B−LUT342は、当該画像データDR’のレベルの前後に位置する2点の係数データを出力し、係数補間部344は、該2点の係数データを補間処理して、当該画像データDR’のレベルに対応する係数データkbを出力する。
なお、ここでは、Rの画像データDR’に対応する補正データDhの算出動作について説明したが、Gの画像データDG’およびBの画像データDB’についての補正データDhの算出動作も同様である。
なお、第3実施形態にあっては、第1実施形態における色ムラ補正回路302(図3参照)に適用した場合について説明したが、第2実施形態における色ムラ補正回路302’(図10参照)にも、もちろん適用可能である。
さらに、電圧レベルV1未満の領域、または、電圧レベルV3を越える領域のうち、いずれか一方の領域のみについてルックアップテーブルを用いて補正データの算出を行うようにしても良い。
次に、上述した画像処理回路をプロジェクタ以外の電子機器に用いた例について説明する。
まず、上述した画像処理回路を、モバイル型のコンピュータの表示部に適用した例について説明する。図17は、このコンピュータの構成を示す斜視図である。図において、コンピュータ1700は、キーボード1702を備えた本体部1704と、液晶パネル100とから構成されている。また、液晶パネル100の背面には、視認性を高めるためのバックライトユニット(図示省略)が設けられる。
次に、上述した画像処理回路を、携帯電話の表示部に適用した例について説明する。図18は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話1800は、複数の操作ボタン1802のほか、受話口1804、送話口1806とともに、表示部として用いられる液晶パネル100を備えるものである。
この液晶パネル100も、カラーフィルタにより1枚でRGB各色を表示するものであるが、単に白黒の階調表示を行うものとしても良い。白黒の階調表示を行う場合には、画像処理回路は、3原色分ではなく、単色分の構成で済む。
なお、図17、図18を参照して説明した電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
11……Yカウンタ
12……ROM(第1記憶手段、メモリ)
13……補間処理部(第1補間手段)
14R……補正テーブル(第2記憶手段)
15R……演算部(第2補間手段)
16R……加算部
17R……アドレス発生部
103……表示領域(画像表示領域)
300……画像処理回路
302……色ムラ補正回路
322……W−LUT(ルックアップテーブル)
342……B−LUT(ルックアップテーブル)
324、344……係数補間部
331〜334、351〜354……乗算器
DR、DG、DB……入力画像データ
Dref……基準補正データ
DH(DHr、DHg、DHb)……補正データ(第1補正データ)
Dh……補正データ(第2補正データ)
DCLK……ドットクロック信号(第1クロック信号)
HCLK……水平クロック信号(第2クロック信号)
Dx、Dy……X座標データ、Y座標データ
Claims (8)
- 複数の画素を備え入力画像データに応じて画像が表示される画像表示領域の輝度ムラを補正する画像データ補正方法であって、
前記入力画像データが取り得るレベルのうち、複数の特定レベルに対応する基準補正デ
ータを、前記画像表示領域内において予め定められた複数の基準座標毎に記憶し、
前記基準補正データに対しレベルに応じた補間処理を施して、前記入力画像データの取り得るレベルの各々に対応した第1補正データを、前記基準座標毎に生成するとともに、該第1補正データを基準座標とレベルとに対応づけて記憶し、
記憶した第1補正データの中から、前記入力画像データでの画像表示領域内における座
標の近傍に位置する複数の基準座標に対応し、かつ、該入力画像データのレベルに対応す
るものを選択し、
選択した第1補正データに対し座標に応じた補間処理を施して、前記入力画像データに対
応する第2補正データを生成し、
当該第2補正データを前記入力画像データに加算し、
前記複数の特定レベルは、前記画素に印加される電圧実効値に対する前記画素の透過率または反射率を示す表示特性曲線が急峻に変化する範囲に含まれるレベルであり、
前記入力画像データのレベルが、前記表示特性曲線が急峻に変化する範囲に含まれるときは、前記レベルに応じた補間処理を行い、
前記入力画像データのレベルが、前記表示特性曲線が急峻に変化する範囲のレベルに含まれないときは、前記レベルに応じた補間処理を行わない
ことを特徴とする画像データ補正方法。 - 複数の画素を備え入力画像データに応じて画像が表示される画像表示領域の輝度ムラを補正する画像処理回路であって、
前記入力画像データが取り得るレベルのうち、複数の特定レベルに対応する基準補正デ
ータを、前記画像表示領域内において予め定められた複数の基準座標毎に記憶する第1記
憶手段と、
前記基準補正データに対しレベルに応じた補間処理を施して、前記入力画像データの取り得るレベルの各々に対応した第1補正データを、前記基準座標毎に生成する第1補間手段と、
該第1補正データを基準座標とレベルとに対応づけて記憶する第2記憶手段と、
前記第2記憶手段に記憶された第1補正データの中から、前記入力画像データでの画像
表示領域内における座標の近傍に位置する複数の基準座標に対応し、かつ、該入力画像デ
ータのレベルに対応するものを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された第1補正データに対し座標に応じた補間処理を施して、前記入力画像データに対応する第2補正データを生成する第2補間手段と、
当該第2補正データを前記入力画像データに加算する加算手段と
を具備し、
前記複数の特定レベルは、前記画素に印加される電圧実効値に対する前記画素の透過率または反射率を示す表示特性曲線が急峻に変化する範囲に含まれるレベルであり、
前記入力画像データのレベルが、前記表示特性曲線が急峻に変化する範囲に含まれるときは、前記レベルに応じた補間処理を行い、
前記入力画像データのレベルが、前記表示特性曲線が急峻に変化する範囲のレベルに含まれないときは、前記レベルに応じた補間処理を行わない
ことを特徴とする画像処理回路。 - 複数の画素を備え入力画像データに応じて画像が表示される画像表示領域の輝度ムラを補正する画像処理回路であって、
前記入力画像データが取り得るレベルのうち、複数の特定レベルに対応する基準補正デ
ータを、前記画像表示領域内において予め定められた複数の基準座標毎に記憶するメモリ
と、
前記基準補正データに対しレベルに応じた補間処理を施して、前記入力画像データの取り得るレベルの各々に対応した第1補正データを、前記基準座標毎に生成する補間処理部と、
該第1補正データを基準座標とレベルとに対応づけて記憶する補正テーブルと、
前記補正テーブルに記憶された第1補正データの中から、前記入力画像データでの画像
表示領域内における座標の近傍に位置する複数の基準座標に対応し、かつ、該入力画像デ
ータのレベルに対応するものを選択する選択回路と、
前記選択回路により選択された第1補正データに対し座標に応じた補間処理を施して、前記入力画像データに対応する第2補正データを生成する演算部と、
当該第2補正データを前記入力画像データに加算する加算部と
を具備し、
前記複数の特定レベルは、前記画素に印加される電圧実効値に対する前記画素の透過率または反射率を示す表示特性曲線が急峻に変化する範囲に含まれるレベルであり、
前記入力画像データのレベルが、前記表示特性曲線が急峻に変化する範囲に含まれるときは、前記レベルに応じた補間処理を行い、
前記入力画像データのレベルが、前記表示特性曲線が急峻に変化する範囲のレベルに含まれないときは、前記レベルに応じた補間処理を行わない
ことを特徴とする画像処理回路。 - 前記画像表示領域には、X方向に延在する複数の走査線と、Y方向に延在する複数のデ
ータ線と、これらのデータ線および走査線の交差に対応する前記画素とが設けられ、
前記選択回路は、
前記画像表示領域のX方向走査の時間基準となる第1クロック信号を計数して、前記画
像表示領域において前記入力画像データに対応する画素のX座標を指示するX座標データ
を生成するXカウンタと、
前記画像表示領域のY方向走査の時間基準となる第2クロック信号を計数して、前記画
像表示領域において前記入力画像データに対応する画素のY座標を指示するY座標データ
を生成するYカウンタと、
前記X座標データと前記Y座標データとから、前記入力画像データの座標近傍に位置す
る複数の基準座標を特定するとともに、該特定された複数の基準座標と前記入力画像デー
タのレベルとにより、前記補正テーブルから対応する複数の補正データを読み出すための
アドレスを発生するアドレス発生部とを備え、
前記演算部は、前記X座標データと前記Y座標データとによって特定される入力画像デ
ータの座標から、前記アドレス発生部により読み出された複数の補正データに対応する基
準座標の各々までの距離に応じて補間処理を行う
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理回路。 - 前記入力画像データは、RGBの各色に対応するデータから構成され、
前記基準補正データは、RGBの各色に対応するデータから構成され、
前記メモリ、前記補間処理部、前記Xカウンタおよび前記Yカウンタは、RGBの各色
で兼用され、
前記補正テーブル、前記演算部、前記アドレス発生部および前記加算部は、RGBの色
毎に対応して設けられ、
RGBのうちいずれかの色の前記第2補正データによる補正量が不足する場合は、他の色の補正によって補う
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理回路。 - 前記入力画像データは、RGBの各色に対応するデータから構成され、
前記基準補正データは、RGBの各色に対応するデータから構成され、
前記補間処理部は、RGBの各色に対応して第1補正データを生成し、
前記補正テーブル、前記演算部および前記加算部は、RGBの色毎に設けられ、
RGBのうちいずれかの色の前記第2補正データによる補正量が不足する場合は、他の色の補正によって補う
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理回路。 - 請求項2乃至6のうちいずれかに記載の画像処理回路と、
前記画像処理回路によって補正された画像データに基づいて前記画像表示領域に画像を
表示する駆動回路と
を備えることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項7に記載の電気光学装置を備える
ことを特徴とする電子機器。
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JP2000087147 | 2000-03-27 | ||
JP2004372894A JP3821152B2 (ja) | 2000-01-28 | 2004-12-24 | 電気光学装置、画像処理回路、画像データ補正方法、および、電子機器 |
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