JP2001311478A - 弁の開閉位置出力装置 - Google Patents

弁の開閉位置出力装置

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JP2001311478A JP2000131986A JP2000131986A JP2001311478A JP 2001311478 A JP2001311478 A JP 2001311478A JP 2000131986 A JP2000131986 A JP 2000131986A JP 2000131986 A JP2000131986 A JP 2000131986A JP 2001311478 A JP2001311478 A JP 2001311478A
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    • F16K37/0075For recording or indicating the functioning of a valve in combination with test equipment
    • F16K37/0083For recording or indicating the functioning of a valve in combination with test equipment by measuring valve parameters

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 光学式で弁の開閉位置を最適に検出する
ことができる弁の開閉位置出力装置を提供する。 【解決手段】 弁(2,3,4,71)の開閉位置出力
装置(31,80)は、弁の開閉に連動する連動部材
(32,33,79,82)、この連動部材に設けられ
ている位置検出用開口(34,81)、並びに、この連
動部材を挟んだ状態で対向して配置されている発光部
(36,83)および受光部(37,84)を具備する
光学式エンコーダと、この光学式エンコーダからの信号
に基づいてデジタル弁開閉位置信号を生成するデジタル
弁開閉位置信号生成手段(52)と、このデジタル弁開
閉位置信号生成手段のデジタル弁開閉位置信号と実際の
弁の開閉位置とを一致させるためにデジタル弁開閉位置
信号生成手段を初期設定する初期設定手段(53)とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁の開閉位置出力
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の弁の開閉位置出力装置を図8を用
いて説明する。図8は従来の弁の開閉位置出力装置の概
略の説明図で、(a)が閉位置の図、(b)が開位置の
図である。弁の弁シャフト01には、2本のアーム0
2,03が取り付けられており、弁の開閉に連動して弁
シャフト01およびアーム02,03が回動する。そし
て、図8(a)に図示する閉位置では、第1アーム02
がリミットスイッチ機構06のレバー07を反時計方向
に回動させ、図示しない第1リミットスイッチをONと
している。一方、図8(b)に図示する開位置では、第
2アーム03がリミットスイッチ機構06のレバー07
を時計方向に回動させ、図示しない第2リミットスイッ
チをONとしている。この様に、リミットスイッチは開
位置用と閉位置用の2個が設けられている。それに伴っ
て、信号を外部出力する際には、3〜4本の配線を要し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様に機
械的に構成されていると、弁の開閉位置のデータの処
理、特に初期設定などが困難である。また、弁の開閉作
動時に、アーム02,03とレバー07とが当たり、音
が発生するとともに、アーム02,03やレバー07が
消耗する。さらに、弁は、開位置と、この開位置から略
90°回動した閉位置との間を移動するが、開位置およ
び閉位置は検出することができるが、途中の角度は検出
することができない。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、光学式で弁の開閉位置を最適に検出するこ
とができる弁の開閉位置出力装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の弁
(2,3,4,71)の開閉位置出力装置(31,8
0)は、弁の開閉に連動する連動部材(32,33,7
9,82)、この連動部材に設けられている位置検出用
開口(34,81)、並びに、この連動部材を挟んだ状
態で対向して配置されている発光部(36,83)およ
び受光部(37,84)を具備する光学式エンコーダ
と、この光学式エンコーダからの信号に基づいてデジタ
ル弁開閉位置信号を生成するデジタル弁開閉位置信号生
成手段(52)と、このデジタル弁開閉位置信号生成手
段のデジタル弁開閉位置信号と実際の弁の開閉位置とを
一致させるためにデジタル弁開閉位置信号生成手段を初
期設定する初期設定手段(53)とを備えている。
【0006】請求項2記載の発明の弁の開閉位置出力装
置は、開位置と、この開位置から略90°回動した閉位
置とで停止し、開位置と閉位置との間の角度である遷移
角度では停止せずに移動する開閉動作を行う弁の開閉位
置出力装置である。そして、弁の開閉動作に連動する連
動部材、この連動部材に設けられている位置検出用開
口、並びに、この連動部材を挟んだ状態で対向して配置
されている発光部および受光部を具備する光学式エンコ
ーダと、この光学式エンコーダからの信号に基づいてデ
ジタル弁開閉位置信号を生成するデジタル弁開閉位置信
号生成手段とを備えている。
【0007】請求項3記載の発明の弁の開閉位置出力装
置は、請求項1または2記載の発明の弁の開閉位置出力
装置において、デジタル弁開閉位置信号生成手段からの
デジタル弁開閉位置信号に基づいて、開位置または閉位
置の一方ではONで、開位置または閉位置の他方ではO
FFのON−OFF信号を生成するON−OFF信号生
成手段(61)をさらに備えている。
【0008】請求項4記載の発明の弁の開閉位置出力装
置は、請求項1、2または3記載の発明の弁の開閉位置
出力装置において、デジタル弁開閉位置信号生成手段か
らのデジタル弁開閉位置信号に基づいて、弁の開閉位置
が開位置と閉位置との間の遷移角度であるか否かを判断
し、この遷移角度である時間が設定時間を越えると異常
であると判断して警報信号を発生する異常判別手段(6
2)をさらに備えている。
【0009】請求項5記載の発明の弁の開閉位置出力装
置は、弁とこの弁を駆動する駆動手段とを具備する弁ユ
ニットから弁の開閉に連動する弁シャフト(11,7
3)が突出しており、この弁シャフトに取り付けられる
弁の開閉位置出力装置である。そして、弁の開閉動作に
連動する連動部材、この連動部材に設けられている位置
検出用開口、並びに、この位置検出用開口を挟んだ状態
で対向して配置されている発光部および受光部を具備す
る光学式エンコーダと、この光学式エンコーダからのデ
ジタル信号に基づいてデジタル弁開閉位置信号を生成す
るデジタル弁開閉位置信号生成手段とを備えており、前
記連動部材は、前記弁シャフトにアダプター(23,7
8)を介して連結される。
【0010】請求項6記載の発明の弁の開閉位置出力装
置は、請求項1ないし5の何れか1項記載の発明の弁の
開閉位置出力装置において、デジタル弁開閉位置信号生
成手段からのデジタル弁開閉位置信号をアナログ信号に
するD/A変換手段(57)をさらに備え、このD/A
変換手段の出力は、デジタル弁開閉位置信号に下駄を履
かせており、開位置および閉位置の両者において0出力
にはならないことを特徴としている。
【0011】請求項7記載の発明の弁の開閉位置出力装
置は、請求項1、2、4または5項記載の発明の弁の開
閉位置出力装置において、デジタル弁開閉位置信号生成
手段からのデジタル弁開閉位置信号をアナログ信号にす
るD/A変換手段と、デジタル弁開閉位置信号生成手段
からのデジタル弁開閉位置信号に基づいて、開または閉
の一方ではONで、開または閉の他方ではOFFのON
−OFF信号を生成するON−OFF信号生成手段とを
さらに備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明における弁の開閉位
置出力装置の実施の形態を図1ないし図7を用いて説明
する。図1は本発明の実施の第1の形態における弁の開
閉位置出力装置の概略の断面図である。図2は図1の I
I-II断面図である。図3は弁の形式を説明するための断
面図で、(a)が閉位置のバタフライ弁の図、(b)が
開位置のバタフライ弁の図、(c)が閉位置のボール弁
の図、(d)が開位置のボール弁の図である。図4は光
学式エンコーダの説明図で、(a)がインクリメンタル
エンコーダの回転板の正面図、(b)が(a)の B-B断
面図、(c)がアブソリュートエンコーダの回転板の正
面図、(d)が(c)の D-D断面図である。図5は光学
式エンコーダの信号処理装置の説明図で、(a)が概略
の回路図、(b)がD/A変換部の出力のグラフであ
る。図6は開閉位置出力装置の作動のフローチャートで
ある。図7は本発明の実施の第2の形態における弁の開
閉位置出力装置の概略の説明図で、(a)が断面図、
(b)が(a)の要部のB矢視図である。
【0013】実施の第1の形態では、配管1に弁2が回
転可能に配設されている。この弁2は、開位置と、この
開位置から略90°回動した閉位置の間を回動してい
る。そして、通常は、開位置または閉位置で使用され、
開位置と閉位置との間の遷移角度では使用されず、停止
せずに開位置または閉位置に回動する。この弁2の形式
には、図3(a)および図3(b)に図示するバタフラ
イ弁3や、図3(c)および図3(d)に図示するボー
ル弁4がある。バタフライ弁3の弁体5は円板状をして
おり、図3(a)に図示する閉位置では、この弁体5が
配管1内の流体の流れに対して略垂直になり、流れが遮
断される。また、図3(b)に図示する開位置では、弁
体5が配管1内の流体の流れに対して略平行になり、流
れが許容される。一方、ボール弁4の弁体7は球形で貫
通孔8が形成されており、図3(c)に図示する閉位置
では、この貫通孔8が配管1内の流体の流れに対して略
垂直になり、流れが遮断される。また、図3(d)に図
示する開位置では、貫通孔8が配管1内の流体の流れに
対して略平行になり、流れが許容される。
【0014】また、弁2の弁シャフト11は、配管1か
ら外側に延在しており、ピニオン(すなわち歯車)12
が設けられている。このピニオン12は弁シャフト11
と一体に回動するとともに、ラック13に係合してい
る。このラック13の両端部にはピストン14が設けら
れ、このピストン14は空気圧シリンダ16に配置され
ている。この空気圧シリンダ16に空気が注排気され
て、ピストン14が駆動され、ラック13が移動してピ
ニオン12および弁シャフト11が回動する。このピニ
オン12、ラック13、ピストン14および空気圧シリ
ンダ16などで、弁2を駆動する弁駆動装置17が構成
され、この弁駆動装置17と弁2とで弁ユニットが構成
されている。弁シャフト11の先端部は角柱であるとと
もに、弁ユニットから突出している。この弁シャフト1
1の先端部にレンチなどの工具を嵌めて、手動で弁2を
回動することができる。この弁シャフト11の先端部を
利用して、弁2の回動位置を検出して出力する開閉位置
出力装置31が取り付けられている。すなわち、弁シャ
フト11の先端部に、ソケットジョイントなどのアダプ
ター23を介して開閉位置出力装置31の連動シャフト
32が連結されている。
【0015】連動シャフト32には円形の回転板33が
一体に設けられており、この連動シャフト32および回
転板33が連動部材を構成しており、弁シャフト11の
回動(すなわち、弁2の開閉)に連動している。また、
回転板33には位置検出用開口34が形成されていると
ともに、回転板33を挟んで発光部である発光ダイオー
ド36と受光部であるフォトトランジスタ37が対向し
て配置されている。この連動シャフト32、回転板3
3、位置検出用開口34、発光ダイオード36およびフ
ォトトランジスタ37が、光学式ロータリーエンコーダ
を構成している。フォトトランジスタ37は、位置検出
用開口34を介して発光ダイオード36の光を受光する
ことができ、回転板33が回転するとパルス信号が発生
する。このパルス信号により回転板33の回転位置が分
かる。そして、光学式エンコーダには、図4(a)およ
び図4(b)に図示するインクリメンタル形式と、図4
(c)および図4(d)に図示するアブソリュート形式
がある。インクリメンタル形式では、位置検出用開口3
4がA相スリット41とB相スリット42とからなり、
各スリット41,42に対してフォトトランジスタ37
が設けられている。そして、B相スリット42の位相
は、A相スリット41の位相に対して四分の一ピッチズ
レており、この位相のズレにより、回転板33の回転方
向が正回転か逆回転かを検出することができる。このイ
ンクリメンタル形式においては、一個のフォトトランジ
スタ37からのパルス信号をカウントする(すなわち、
正転の時には加算し、逆転の時には減算する)ことによ
り、回転板33の回転位置が分かる。一方、アブソリュ
ート形式では、位置検出用開口34が複数のトラック4
6〜50を有しており、各トラック46〜50に対して
フォトトランジスタ37が設けられ、フォトトランジス
タ37がどのトラック46〜50の開口を検出している
かで、回転板33の回転位置が分かる。
【0016】何れの形式でも、フォトトランジスタ37
からのパルス信号は、マイコンなどからなる信号処理装
置51のデジタル角度生成手段52に入力される。デジ
タル弁開閉位置信号生成手段としてのデジタル角度生成
手段52は各フォトトランジスタ37からのパルス信号
により、回転板33の回転位置をデジタル信号で生成す
る。すなわち、インクリメンタル形式では、弁2を閉位
置にして、信号処理装置51の閉位置設定手段53で初
期設定する。すなわち、初期設定手段としての閉位置設
定手段53はボタンスイッチなどからなり、このボタン
スイッチを押すと、デジタル角度生成手段52に原点が
設定される。そして、初期設定後、弁2が開閉して回転
板33が回転すると、デジタル角度生成手段52はフォ
トトランジスタ37からのパルス信号をカウントし、そ
のカウント数をデジタル角度信号(デジタル弁開閉位置
信号)として出力する。このインクリメンタル形式で
は、デジタル角度生成手段52は現時点でのデジタル角
度信号をEPROMなどの不揮発性のメモリに適宜記憶
している。そして、電源が遮断した後に、再び電源がO
Nになった際には、不揮発性のメモリからデジタル角度
信号を読みだして、その時点でのデジタル角度信号とし
ている。一方、アブソリュート形式では、フォトトラン
ジスタ37からの信号により、回転板33の回転位置は
分かるが、必ずしも、弁2が閉位置で略0°とはならな
いので、弁2を閉位置にして、信号処理装置51の閉位
置設定手段53で初期設定する。すなわち、閉位置設定
手段53により、デジタル角度生成手段52に原点が設
定され、フォトトランジスタ37からの信号から初期設
定時の角度信号を減算することにより、デジタル角度信
号を生成している。なお、初期設定値は、EPROMな
どの不揮発性のメモリに適宜記憶される。
【0017】デジタル角度生成手段52のデジタル角度
信号は、RS232Cなどの外部出力端子56から直接
外部出力することができる。また、D/A変換手段とし
てのD/A変換部57を介してデジタル角度信号をアナ
ログ信号に変換して外部出力することができる。このア
ナログ信号に変換する際には、図5(b)に図示するよ
うに、約4mAの下駄を履かせており、原点である閉位置
において0とはなっていない。このことにより、D/A
変換部57の出力が略0になると、異常であると判断す
ることができる。
【0018】さらに、デジタル角度生成手段52のデジ
タル角度信号は、閉位置判別手段58に出力され、閉位
置判別手段58はデジタル角度信号に基づいて弁2が閉
位置であるかを判別し、閉位置である場合には、ON−
OFF信号生成手段であるON−OFF信号生成部61
および異常判別手段62に閉位置信号を出力する。一
方、閉位置ではない場合には、開位置判別手段63に、
デジタル角度生成手段52からのデジタル角度信号を出
力する。ON−OFF信号生成部61は、閉位置判別手
段58から閉位置信号を受けると、ON信号(たとえ
ば、約24V)をトランジスタなどからなる増幅器であ
るON−OFF信号出力部64を介して外部出力する。
また、閉位置判別手段58から閉位置信号を受けない時
には、OFF信号(たとえば、約0V)をON−OFF
信号出力部64を介して外部出力する。このON−OF
F信号は従来のリミットスイッチのリレー出力に相当す
る。
【0019】開位置判別手段63はデジタル角度信号に
基づいて弁2が開位置であるかを判別し、開位置である
場合には異常判別手段62に開位置信号を出力する。異
常判別手段62は、閉位置判別手段58から閉位置信号
を、また、開位置判別手段63から開位置信号を受ける
と、異常判別用タイマ66をリセットする。この異常判
別用タイマ66は、リセットされてからの経過時間を異
常判別手段62に出力している。そして、異常判別手段
62には、異常検出用時間が予め設定されており、異常
判別用タイマ66から出力された経過時間が、この異常
検出用時間を越えると、警報信号を生成して警報装置6
7に出力している。警報装置67は警報信号を受ける
と、光や音などの警報を発生する。
【0020】次に、開閉位置出力装置31の作動のフロ
ーを図6のフローチャートに基づいて説明する。まず始
めに、ステップ1において、開閉位置出力装置31を弁
ユニットに取り付けた際における初期設定時に、弁2を
原点の位置である閉位置にする。ついで、ステップ2に
おいて、発光ダイオード36を発光させ、フォトトラン
ジスタ37から信号が信号処理装置51のデジタル角度
生成手段52に入力される。そして、ステップ3におい
て、前述のように、ボタンスイッチなどの閉位置設定手
段53を操作して、デジタル角度生成手段52に原点が
設定される。このステップ1からステップ3までで、初
期設定が行われる。そして、ステップ4において、空気
圧シリンダ16に加圧空気が供給されて、弁駆動装置1
7が稼働し、弁2が回動する。そして、ステップ5に行
く。ステップ5において、発光ダイオード36が発光す
るとともに、フォトトランジスタ37から信号が信号処
理装置51に入力され、ステップ6に行く。ステップ6
において、デジタル角度生成手段52が、光学式ロータ
リーエンコーダすなわち発光ダイオード36からの信号
に基づいて、弁2の開閉角度のデジタル信号であるデジ
タル角度信号を生成し、外部出力端子56から外部出力
し、ステップ7に行く。ステップ7において、このデジ
タル角度信号をD/A変換部57に出力し、このD/A
変換部57から外部出力する。そして、ステップ8に行
く。ステップ8において、閉位置判別手段58はデジタ
ル角度信号に基づいて、閉位置か否かを判断し、閉位置
の場合にはステップ9に行き、一方、閉位置ではない場
合にはステップ11に行く。
【0021】ステップ9において、閉位置判別手段58
はON−OFF信号生成部61および異常判別手段62
に閉位置信号を出力する。ON−OFF信号生成部61
は閉位置信号が入力されると、ON信号を生成し、ON
−OFF信号出力部64で増幅して外部出力する。ま
た、異常判別手段62は閉位置信号が入力されると、異
常判別用タイマ66をリセットし、ステップ5に戻る。
【0022】そして、前述のように、ステップ8におい
て、閉位置でない場合には、ステップ11に行く。ステ
ップ11において、ON−OFF信号生成部61には閉
位置信号が入力されていないので、ON−OFF信号生
成部61はOFF信号を生成し、このOFF信号をON
−OFF信号出力部64を介して外部出力する。また、
閉位置判別手段58は開位置判別手段63にデジタル角
度信号を出力して、ステップ12に行く。ステップ12
において、開位置判別手段63は閉位置判別手段58か
らのデジタル角度信号に基づいて、弁2が開位置か否か
を判断し、開位置の場合にはステップ10に行き、一
方、開位置ではない場合には、ステップ13に行く。
【0023】ステップ10において、開位置判別手段6
3は異常判別手段62に開位置信号を出力する。異常判
別手段62は開位置信号が入力されると、異常判別用タ
イマ66をリセットし、ステップ5に戻る。
【0024】一方、ステップ12において、開位置でな
い場合には、ステップ13に行く。ステップ13におい
て、異常判別手段62は異常判別用タイマ66から出力
された経過時間信号が、異常判別手段62に予め設定さ
れている異常検出用時間を越えているか否かを判断し、
越えていない場合にはステップ5に戻り、越えている場
合には、ステップ14に行く。ステップ14において、
異常判別手段62は警報信号を生成して警報装置67に
出力し、警報装置67はこの警報信号を受けると、警報
を発している。そして、ステップ5に戻っている。
【0025】この様に構成されている弁の開閉位置出力
装置からの外部出力は、弁の位置の表示や弁の制御に利
用される。
【0026】次に、弁の開閉位置出力装置の実施の第2
の形態について説明する。図7において、流量調整弁7
1が配管1に設けられている。この流量調整弁71の弁
体72は直線運動で、かつ、往復動する。流量調整弁7
1は略完全に閉まる全閉位置(実施の第1の形態の閉位
置に相当)と略全開する全開位置(実施の第1の形態の
開位置に相当)との間を往復動し、全閉位置と全開位置
との間でも停止して配管1に流れる流体の流量を調整す
ることができる。そして、流量調整弁71の弁シャフト
73には、ラック74が設けられ、このラック74に、
モータ76で回転駆動されるピニオン77が係合してい
る。ラック74、モータ76およびピニオン77で弁駆
動装置が構成されている。また、この弁駆動装置と流量
調整弁71とで弁ユニットが構成されている。そして、
弁シャフト73の先端部には、アダプター78を介して
開閉位置出力装置80の連動シャフト79が連結されて
いる。この連動シャフト79には、位置検出用開口81
を具備する板部材82が接続されているとともに、板部
材82を挟んで発光ダイオード83およびフォトトラン
ジスタ84が配置されている。連動シャフト79および
板部材82で連動部材が構成されている。また、板部材
82、発光ダイオード83およびフォトトランジスタ8
4で光学式リニアエンコーダを構成している。この光学
式リニアエンコーダにも、光学式ロータリーエンコーダ
と同様に、インクリメンタル形式とアブソリュート形式
とがある。信号処理装置86は信号処理装置51と略同
様な構造となっているが、開閉位置出力装置80には警
報装置67は設けられていない。
【0027】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)ON−OFF信号出力部、D/A変換部およびデ
ジタル信号用外部出力端子は適宜選択して設ければよ
く、必ずしも、全てを設ける必要はない。特に、D/A
変換部およびデジタル信号用外部出力端子の何れか一個
のみを設けている場合には、配線を極力少なくすること
ができる。また、ON−OFF信号出力部をリレーなど
で構成することも可能である。 (2)弁や光学式エンコーダの構造や形式は適宜変更可
能である。 (3)弁駆動装置の動力源は空気圧であるが、電気や油
圧など他の形式のものであることも可能である。また、
弁駆動装置の構造や形式は適宜変更可能である。 (4)警報装置を設けないことも可能である。また、警
報信号を外部出力することも可能である。 (5)閉位置を原点にしているが、開位置を原点にする
ことも可能である。 (6)デジタル信号からアナログ信号に変換する際に下
駄を履かせているが、下駄を履かせないことも可能であ
る。ただし、異常の検出をする上では、下駄を履かせる
ことが好ましい。 (7)ON−OFF信号生成部およびON−OFF信号
出力部は、閉位置側に対してのみ設けられているが、開
位置側に対して設けることもできる。 (8)実施の形態では開閉位置出力装置の電源は、外部
から供給されているが、開閉位置出力装置に電池などの
内部電源を設けることができるとともに、バックアップ
電源などを設けることも可能である。 (9)弁シャフトは一部材で構成されているが、複数の
部材で構成することも可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明の弁の開閉位置出力装置によれ
ば、光学式エンコーダを用いており、機械的な磨耗部分
が少なくなり、耐久性が向上する。また、作動音が小さ
くなり、騒音の発生が減少する。さらに、接点などが少
なく、スパークなどの発生を極力防止することができ
る。そして、弁の開位置と閉位置との間の途中の角度も
簡単に検出することができる。しかも、磁気エンコーダ
ではないので、外部磁場の影響が少なくなるとともに、
外部に磁場の影響を与えることが減少する。
【0029】しかも、請求項1記載の発明の弁の開閉位
置出力装置では、デジタル弁開閉位置信号生成手段を初
期設定する初期設定手段が設けられているので、簡単に
0点設定を行うことができる。
【0030】請求項2記載の発明の弁の開閉位置出力装
置では、開位置と、この開位置から略90°回動した閉
位置とで停止し、開位置と閉位置との間の角度である遷
移角度では停止せずに移動する開閉動作を行う弁に用い
られており、従来は検出されていなかった開位置と閉位
置との間の途中の角度も検出することができる様にな
る。
【0031】請求項3記載の発明の弁の開閉位置出力装
置では、ON−OFF信号生成手段を備えており、光学
式エンコーダを用いているにも係わらず、従来のリミッ
トスイッチと同様な信号を出力することができる。
【0032】請求項4記載の発明の弁の開閉位置出力装
置では、異常判別手段を備えており、遷移角度で停止し
た場合には、警報信号を出力することができる。
【0033】請求項5記載の発明の弁の開閉位置出力装
置では、連動部材が弁シャフトにアダプターを介して連
結されるので、簡単に取り付けることができる。また、
弁シャフトの径や構造などは種々のものがあるが、アダ
プターのみを交換することにより、各種弁シャフトに対
応することができる。その結果、弁の開閉位置出力装置
の本体を、各種弁シャフトに対応させて変更する必要が
なくなる。
【0034】請求項6記載の発明の弁の開閉位置出力装
置では、D/A変換手段を備えており、光学式エンコー
ダを用いているにも係わらず、アナログ信号を出力する
ことができる。しかも、このD/A変換手段の出力は、
デジタル弁開閉位置信号に下駄を履かせており、開位置
および閉位置の両者において0出力にはならないので、
0になった場合には異常であると判断することができ
る。
【0035】請求項7記載の発明の弁の開閉位置出力装
置では、D/A変換手段およびON−OFF信号生成手
段を備えており、デジタル弁開閉位置信号、アナログ信
号およびON−OFF信号の何れでも出力することがで
き、1台で種々の出力形式に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の第1の形態における弁の
開閉位置出力装置の概略の断面図である。
【図2】図2は図1の II-II断面図である。
【図3】図3は弁の形式を説明するための断面図で、
(a)が閉位置のバタフライ弁の図、(b)が開位置の
バタフライ弁の図、(c)が閉位置のボール弁の図、
(d)が開位置のボール弁の図である。
【図4】図4は光学式エンコーダの説明図で、(a)が
インクリメンタルエンコーダの回転板の正面図、(b)
が(a)の B-B断面図、(c)がアブソリュートエンコ
ーダの回転板の正面図、(d)が(c)の D-D断面図で
ある。
【図5】図5は光学式エンコーダの信号処理装置の説明
図で、(a)が概略の回路図、(b)がD/A変換部の
出力のグラフである。
【図6】図6は開閉位置出力装置の作動のフローチャー
トである。
【図7】図7は本発明の実施の第2の形態における弁の
開閉位置出力装置の概略の説明図で、(a)が断面図、
(b)が(a)の要部のB矢視図である。
【図8】図8は従来の弁の開閉位置出力装置の概略の説
明図で、(a)が閉位置の図、(b)が開位置の図であ
る。
【符号の説明】
2 弁 3 バタフライ弁 4 ボール弁 11 弁シャフト 23 アダプター 31 開閉位置出力装置 32 連動シャフト(連動部材) 33 回転板(連動部材) 34 位置検出用開口 36 発光ダイオード(発光部) 37 フォトトランジスタ(受光部) 52 デジタル角度生成手段(デジタル弁開閉位置信号
生成手段) 53 閉位置設定手段(初期設定手段) 57 D/A変換部(D/A変換手段) 61 ON−OFF信号生成部(ON−OFF信号生成
手段) 62 異常判別手段 71 流量調整弁 73 弁シャフト 78 アダプター 79 連動シャフト(連動部材) 80 開閉位置出力装置 81 位置検出用開口 82 板部材(連動部材) 83 発光ダイオード(発光部) 84 フォトトランジスタ(受光部)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月9日(2000.11.
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 弁の開閉位置出力装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁の開閉位置出力
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の弁の開閉位置出力装置を図8を用
いて説明する。図8は従来の弁の開閉位置出力装置の概
略の説明図で、(a)が閉位置の図、(b)が開位置の
図である。弁の弁シャフト01には、2本のアーム0
2,03が取り付けられており、弁の開閉に連動して弁
シャフト01およびアーム02,03が回動する。そし
て、図8(a)に図示する閉位置では、第1アーム02
がリミットスイッチ機構06のレバー07を反時計方向
に回動させ、図示しない第1リミットスイッチをONと
している。一方、図8(b)に図示する開位置では、第
2アーム03がリミットスイッチ機構06のレバー07
を時計方向に回動させ、図示しない第2リミットスイッ
チをONとしている。この様に、リミットスイッチは開
位置用と閉位置用の2個が設けられている。それに伴っ
て、信号を外部出力する際には、3〜4本の配線を要し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様に機
械的に構成されていると、弁の開閉位置のデータの処
理、特に初期設定などが困難である。また、弁の開閉作
動時に、アーム02,03とレバー07とが当たり、音
が発生するとともに、アーム02,03やレバー07が
消耗する。さらに、弁は、開位置と、この開位置から略
90°回動した閉位置との間を移動するが、開位置およ
び閉位置は検出することができるが、途中の角度は検出
することができない。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、光学式で弁の開閉位置を最適に検出するこ
とができる弁の開閉位置出力装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の弁
(2,3,4,71)の開閉位置出力装置(31,8
0)は、弁の開閉に連動する連動部材(32,33,7
9,82)、この連動部材に設けられている位置検出用
開口(34,81)、並びに、この連動部材を挟んだ状
態で対向して配置されている発光部(36,83)およ
び受光部(37,84)を具備する光学式エンコーダ
と、この光学式エンコーダからの信号に基づいてデジタ
ル弁開閉位置信号を生成するデジタル弁開閉位置信号生
成手段(52)と、このデジタル弁開閉位置信号生成手
段からのデジタル弁開閉位置信号に基づいて、弁の開閉
位置が開位置と閉位置との間の遷移角度であるか否かを
判断し、この遷移角度である時間が設定時間を越えると
異常であると判断して警報信号を発生する異常判別手段
(62)とを備えている。
【0006】請求項2記載の発明の弁の開閉位置出力装
置は、弁の開閉に連動する連動部材、この連動部材に設
けられている位置検出用開口、並びに、この連動部材を
挟んだ状態で対向して配置されている発光部および受光
部を具備する光学式エンコーダと、この光学式エンコー
ダからの信号に基づいてデジタル弁開閉位置信号を生成
するデジタル弁開閉位置信号生成手段と、デジタル弁開
閉位置信号生成手段からのデジタル弁開閉位置信号をア
ナログ信号にするD/A変換手段(57)とを備え、こ
のD/A変換手段の出力は、デジタル弁開閉位置信号に
下駄を履かせており、開位置および閉位置の両者におい
て0出力にはならないことを特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明の弁の開閉位置出力装
置は、弁の開閉に連動する連動部材、この連動部材に設
けられている位置検出用開口、並びに、この連動部材を
挟んだ状態で対向して配置されている発光部および受光
部を具備する光学式エンコーダと、この光学式エンコー
ダからの信号に基づいてデジタル弁開閉位置信号を生成
するデジタル弁開閉位置信号生成手段と、デジタル弁開
閉位置信号生成手段からのデジタル弁開閉位置信号をア
ナログ信号にするD/A変換手段と、デジタル弁開閉位
置信号生成手段からのデジタル弁開閉位置信号に基づい
て、開または閉の一方ではONで、開または閉の他方で
はOFFのON−OFF信号を生成するON−OFF信
号生成手段(61)とをさらに備えている。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明における弁の開閉位
置出力装置の実施の形態を図1ないし図7を用いて説明
する。図1は本発明の実施の第1の形態における弁の開
閉位置出力装置の概略の断面図である。図2は図1の I
I-II断面図である。図3は弁の形式を説明するための断
面図で、(a)が閉位置のバタフライ弁の図、(b)が
開位置のバタフライ弁の図、(c)が閉位置のボール弁
の図、(d)が開位置のボール弁の図である。図4は光
学式エンコーダの説明図で、(a)がインクリメンタル
エンコーダの回転板の正面図、(b)が(a)の B-B断
面図、(c)がアブソリュートエンコーダの回転板の正
面図、(d)が(c)の D-D断面図である。図5は光学
式エンコーダの信号処理装置の説明図で、(a)が概略
の回路図、(b)がD/A変換部の出力のグラフであ
る。図6は開閉位置出力装置の作動のフローチャートで
ある。図7は本発明の実施の第2の形態における弁の開
閉位置出力装置の概略の説明図で、(a)が断面図、
(b)が(a)の要部のB矢視図である。
【0009】実施の第1の形態では、配管1に弁2が回
転可能に配設されている。この弁2は、開位置と、この
開位置から略90°回動した閉位置の間を回動してい
る。そして、通常は、開位置または閉位置で使用され、
開位置と閉位置との間の遷移角度では使用されず、停止
せずに開位置または閉位置に回動する。この弁2の形式
には、図3(a)および図3(b)に図示するバタフラ
イ弁3や、図3(c)および図3(d)に図示するボー
ル弁4がある。バタフライ弁3の弁体5は円板状をして
おり、図3(a)に図示する閉位置では、この弁体5が
配管1内の流体の流れに対して略垂直になり、流れが遮
断される。また、図3(b)に図示する開位置では、弁
体5が配管1内の流体の流れに対して略平行になり、流
れが許容される。一方、ボール弁4の弁体7は球形で貫
通孔8が形成されており、図3(c)に図示する閉位置
では、この貫通孔8が配管1内の流体の流れに対して略
垂直になり、流れが遮断される。また、図3(d)に図
示する開位置では、貫通孔8が配管1内の流体の流れに
対して略平行になり、流れが許容される。
【0010】また、弁2の弁シャフト11は、配管1か
ら外側に延在しており、ピニオン(すなわち歯車)12
が設けられている。このピニオン12は弁シャフト11
と一体に回動するとともに、ラック13に係合してい
る。このラック13の両端部にはピストン14が設けら
れ、このピストン14は空気圧シリンダ16に配置され
ている。この空気圧シリンダ16に空気が注排気され
て、ピストン14が駆動され、ラック13が移動してピ
ニオン12および弁シャフト11が回動する。このピニ
オン12、ラック13、ピストン14および空気圧シリ
ンダ16などで、弁2を駆動する弁駆動装置17が構成
され、この弁駆動装置17と弁2とで弁ユニットが構成
されている。弁シャフト11の先端部は角柱であるとと
もに、弁ユニットから突出している。この弁シャフト1
1の先端部にレンチなどの工具を嵌めて、手動で弁2を
回動することができる。この弁シャフト11の先端部を
利用して、弁2の回動位置を検出して出力する開閉位置
出力装置31が取り付けられている。すなわち、弁シャ
フト11の先端部に、ソケットジョイントなどのアダプ
ター23を介して開閉位置出力装置31の連動シャフト
32が連結されている。
【0011】連動シャフト32には円形の回転板33が
一体に設けられており、この連動シャフト32および回
転板33が連動部材を構成しており、弁シャフト11の
回動(すなわち、弁2の開閉)に連動している。また、
回転板33には位置検出用開口34が形成されていると
ともに、回転板33を挟んで発光部である発光ダイオー
ド36と受光部であるフォトトランジスタ37が対向し
て配置されている。この連動シャフト32、回転板3
3、位置検出用開口34、発光ダイオード36およびフ
ォトトランジスタ37が、光学式ロータリーエンコーダ
を構成している。フォトトランジスタ37は、位置検出
用開口34を介して発光ダイオード36の光を受光する
ことができ、回転板33が回転するとパルス信号が発生
する。このパルス信号により回転板33の回転位置が分
かる。そして、光学式エンコーダには、図4(a)およ
び図4(b)に図示するインクリメンタル形式と、図4
(c)および図4(d)に図示するアブソリュート形式
がある。インクリメンタル形式では、位置検出用開口3
4がA相スリット41とB相スリット42とからなり、
各スリット41,42に対してフォトトランジスタ37
が設けられている。そして、B相スリット42の位相
は、A相スリット41の位相に対して四分の一ピッチズ
レており、この位相のズレにより、回転板33の回転方
向が正回転か逆回転かを検出することができる。このイ
ンクリメンタル形式においては、一個のフォトトランジ
スタ37からのパルス信号をカウントする(すなわち、
正転の時には加算し、逆転の時には減算する)ことによ
り、回転板33の回転位置が分かる。一方、アブソリュ
ート形式では、位置検出用開口34が複数のトラック4
6〜50を有しており、各トラック46〜50に対して
フォトトランジスタ37が設けられ、フォトトランジス
タ37がどのトラック46〜50の開口を検出している
かで、回転板33の回転位置が分かる。
【0012】何れの形式でも、フォトトランジスタ37
からのパルス信号は、マイコンなどからなる信号処理装
置51のデジタル角度生成手段52に入力される。デジ
タル弁開閉位置信号生成手段としてのデジタル角度生成
手段52は各フォトトランジスタ37からのパルス信号
により、回転板33の回転位置をデジタル信号で生成す
る。すなわち、インクリメンタル形式では、弁2を閉位
置にして、信号処理装置51の閉位置設定手段53で初
期設定する。すなわち、初期設定手段としての閉位置設
定手段53はボタンスイッチなどからなり、このボタン
スイッチを押すと、デジタル角度生成手段52に原点が
設定される。そして、初期設定後、弁2が開閉して回転
板33が回転すると、デジタル角度生成手段52はフォ
トトランジスタ37からのパルス信号をカウントし、そ
のカウント数をデジタル角度信号(デジタル弁開閉位置
信号)として出力する。このインクリメンタル形式で
は、デジタル角度生成手段52は現時点でのデジタル角
度信号をEPROMなどの不揮発性のメモリに適宜記憶
している。そして、電源が遮断した後に、再び電源がO
Nになった際には、不揮発性のメモリからデジタル角度
信号を読みだして、その時点でのデジタル角度信号とし
ている。一方、アブソリュート形式では、フォトトラン
ジスタ37からの信号により、回転板33の回転位置は
分かるが、必ずしも、弁2が閉位置で略0°とはならな
いので、弁2を閉位置にして、信号処理装置51の閉位
置設定手段53で初期設定する。すなわち、閉位置設定
手段53により、デジタル角度生成手段52に原点が設
定され、フォトトランジスタ37からの信号から初期設
定時の角度信号を減算することにより、デジタル角度信
号を生成している。なお、初期設定値は、EPROMな
どの不揮発性のメモリに適宜記憶される。
【0013】デジタル角度生成手段52のデジタル角度
信号は、RS232Cなどの外部出力端子56から直接
外部出力することができる。また、D/A変換手段とし
てのD/A変換部57を介してデジタル角度信号をアナ
ログ信号に変換して外部出力することができる。このア
ナログ信号に変換する際には、図5(b)に図示するよ
うに、約4mAの下駄を履かせており、原点である閉位置
において0とはなっていない。このことにより、D/A
変換部57の出力が略0になると、異常であると判断す
ることができる。
【0014】さらに、デジタル角度生成手段52のデジ
タル角度信号は、閉位置判別手段58に出力され、閉位
置判別手段58はデジタル角度信号に基づいて弁2が閉
位置であるかを判別し、閉位置である場合には、ON−
OFF信号生成手段であるON−OFF信号生成部61
および異常判別手段62に閉位置信号を出力する。一
方、閉位置ではない場合には、開位置判別手段63に、
デジタル角度生成手段52からのデジタル角度信号を出
力する。ON−OFF信号生成部61は、閉位置判別手
段58から閉位置信号を受けると、ON信号(たとえ
ば、約24V)をトランジスタなどからなる増幅器であ
るON−OFF信号出力部64を介して外部出力する。
また、閉位置判別手段58から閉位置信号を受けない時
には、OFF信号(たとえば、約0V)をON−OFF
信号出力部64を介して外部出力する。このON−OF
F信号は従来のリミットスイッチのリレー出力に相当す
る。
【0015】開位置判別手段63はデジタル角度信号に
基づいて弁2が開位置であるかを判別し、開位置である
場合には異常判別手段62に開位置信号を出力する。異
常判別手段62は、閉位置判別手段58から閉位置信号
を、また、開位置判別手段63から開位置信号を受ける
と、異常判別用タイマ66をリセットする。この異常判
別用タイマ66は、リセットされてからの経過時間を異
常判別手段62に出力している。そして、異常判別手段
62には、異常検出用時間が予め設定されており、異常
判別用タイマ66から出力された経過時間が、この異常
検出用時間を越えると、警報信号を生成して警報装置6
7に出力している。警報装置67は警報信号を受ける
と、光や音などの警報を発生する。
【0016】次に、開閉位置出力装置31の作動のフロ
ーを図6のフローチャートに基づいて説明する。まず始
めに、ステップ1において、開閉位置出力装置31を弁
ユニットに取り付けた際における初期設定時に、弁2を
原点の位置である閉位置にする。ついで、ステップ2に
おいて、発光ダイオード36を発光させ、フォトトラン
ジスタ37から信号が信号処理装置51のデジタル角度
生成手段52に入力される。そして、ステップ3におい
て、前述のように、ボタンスイッチなどの閉位置設定手
段53を操作して、デジタル角度生成手段52に原点が
設定される。このステップ1からステップ3までで、初
期設定が行われる。そして、ステップ4において、空気
圧シリンダ16に加圧空気が供給されて、弁駆動装置1
7が稼働し、弁2が回動する。そして、ステップ5に行
く。ステップ5において、発光ダイオード36が発光す
るとともに、フォトトランジスタ37から信号が信号処
理装置51に入力され、ステップ6に行く。ステップ6
において、デジタル角度生成手段52が、光学式ロータ
リーエンコーダすなわち発光ダイオード36からの信号
に基づいて、弁2の開閉角度のデジタル信号であるデジ
タル角度信号を生成し、外部出力端子56から外部出力
し、ステップ7に行く。ステップ7において、このデジ
タル角度信号をD/A変換部57に出力し、このD/A
変換部57から外部出力する。そして、ステップ8に行
く。ステップ8において、閉位置判別手段58はデジタ
ル角度信号に基づいて、閉位置か否かを判断し、閉位置
の場合にはステップ9に行き、一方、閉位置ではない場
合にはステップ11に行く。
【0017】ステップ9において、閉位置判別手段58
はON−OFF信号生成部61および異常判別手段62
に閉位置信号を出力する。ON−OFF信号生成部61
は閉位置信号が入力されると、ON信号を生成し、ON
−OFF信号出力部64で増幅して外部出力する。ま
た、異常判別手段62は閉位置信号が入力されると、異
常判別用タイマ66をリセットし、ステップ5に戻る。
【0018】そして、前述のように、ステップ8におい
て、閉位置でない場合には、ステップ11に行く。ステ
ップ11において、ON−OFF信号生成部61には閉
位置信号が入力されていないので、ON−OFF信号生
成部61はOFF信号を生成し、このOFF信号をON
−OFF信号出力部64を介して外部出力する。また、
閉位置判別手段58は開位置判別手段63にデジタル角
度信号を出力して、ステップ12に行く。ステップ12
において、開位置判別手段63は閉位置判別手段58か
らのデジタル角度信号に基づいて、弁2が開位置か否か
を判断し、開位置の場合にはステップ10に行き、一
方、開位置ではない場合には、ステップ13に行く。
【0019】ステップ10において、開位置判別手段6
3は異常判別手段62に開位置信号を出力する。異常判
別手段62は開位置信号が入力されると、異常判別用タ
イマ66をリセットし、ステップ5に戻る。
【0020】一方、ステップ12において、開位置でな
い場合には、ステップ13に行く。ステップ13におい
て、異常判別手段62は異常判別用タイマ66から出力
された経過時間信号が、異常判別手段62に予め設定さ
れている異常検出用時間を越えているか否かを判断し、
越えていない場合にはステップ5に戻り、越えている場
合には、ステップ14に行く。ステップ14において、
異常判別手段62は警報信号を生成して警報装置67に
出力し、警報装置67はこの警報信号を受けると、警報
を発している。そして、ステップ5に戻っている。
【0021】この様に構成されている弁の開閉位置出力
装置からの外部出力は、弁の位置の表示や弁の制御に利
用される。
【0022】次に、弁の開閉位置出力装置の実施の第2
の形態について説明する。図7において、流量調整弁7
1が配管1に設けられている。この流量調整弁71の弁
体72は直線運動で、かつ、往復動する。流量調整弁7
1は略完全に閉まる全閉位置(実施の第1の形態の閉位
置に相当)と略全開する全開位置(実施の第1の形態の
開位置に相当)との間を往復動し、全閉位置と全開位置
との間でも停止して配管1に流れる流体の流量を調整す
ることができる。そして、流量調整弁71の弁シャフト
73には、ラック74が設けられ、このラック74に、
モータ76で回転駆動されるピニオン77が係合してい
る。ラック74、モータ76およびピニオン77で弁駆
動装置が構成されている。また、この弁駆動装置と流量
調整弁71とで弁ユニットが構成されている。そして、
弁シャフト73の先端部には、アダプター78を介して
開閉位置出力装置80の連動シャフト79が連結されて
いる。この連動シャフト79には、位置検出用開口81
を具備する板部材82が接続されているとともに、板部
材82を挟んで発光ダイオード83およびフォトトラン
ジスタ84が配置されている。連動シャフト79および
板部材82で連動部材が構成されている。また、板部材
82、発光ダイオード83およびフォトトランジスタ8
4で光学式リニアエンコーダを構成している。この光学
式リニアエンコーダにも、光学式ロータリーエンコーダ
と同様に、インクリメンタル形式とアブソリュート形式
とがある。信号処理装置86は信号処理装置51と略同
様な構造となっているが、開閉位置出力装置80には警
報装置67は設けられていない。
【0023】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)ON−OFF信号出力部、D/A変換部およびデ
ジタル信号用外部出力端子は適宜選択して設ければよ
く、必ずしも、全てを設ける必要はない。特に、D/A
変換部およびデジタル信号用外部出力端子の何れか一個
のみを設けている場合には、配線を極力少なくすること
ができる。また、ON−OFF信号出力部をリレーなど
で構成することも可能である。 (2)弁や光学式エンコーダの構造や形式は適宜変更可
能である。 (3)弁駆動装置の動力源は空気圧であるが、電気や油
圧など他の形式のものであることも可能である。また、
弁駆動装置の構造や形式は適宜変更可能である。 (4)警報装置を設けないことも可能である。また、警
報信号を外部出力することも可能である。 (5)閉位置を原点にしているが、開位置を原点にする
ことも可能である。 (6)デジタル信号からアナログ信号に変換する際に下
駄を履かせているが、下駄を履かせないことも可能であ
る。ただし、異常の検出をする上では、下駄を履かせる
ことが好ましい。 (7)ON−OFF信号生成部およびON−OFF信号
出力部は、閉位置側に対してのみ設けられているが、開
位置側に対して設けることもできる。 (8)実施の形態では開閉位置出力装置の電源は、外部
から供給されているが、開閉位置出力装置に電池などの
内部電源を設けることができるとともに、バックアップ
電源などを設けることも可能である。 (9)弁シャフトは一部材で構成されているが、複数の
部材で構成することも可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の弁の開閉位置出力装置によれ
ば、光学式エンコーダを用いており、機械的な磨耗部分
が少なくなり、耐久性が向上する。また、作動音が小さ
くなり、騒音の発生が減少する。さらに、接点などが少
なく、スパークなどの発生を極力防止することができ
る。そして、弁の開位置と閉位置との間の途中の角度も
簡単に検出することができる。しかも、磁気エンコーダ
ではないので、外部磁場の影響が少なくなるとともに、
外部に磁場の影響を与えることが減少する。
【0025】しかも、請求項1記載の発明の弁の開閉位
置出力装置では、異常判別手段を備えており、遷移角度
で停止した場合には、警報信号を出力することができ
る。
【0026】請求項2記載の発明の弁の開閉位置出力装
置では、D/A変換手段を備えており、光学式エンコー
ダを用いているにも係わらず、アナログ信号を出力する
ことができる。しかも、このD/A変換手段の出力は、
デジタル弁開閉位置信号に下駄を履かせており、開位置
および閉位置の両者において0出力にはならないので、
0になった場合には異常であると判断することができ
る。
【0027】請求項3記載の発明の弁の開閉位置出力装
置では、D/A変換手段およびON−OFF信号生成手
段を備えており、デジタル弁開閉位置信号、アナログ信
号およびON−OFF信号の何れでも出力することがで
き、1台で種々の出力形式に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の第1の形態における弁の
開閉位置出力装置の概略の断面図である。
【図2】図2は図1の II-II断面図である。
【図3】図3は弁の形式を説明するための断面図で、
(a)が閉位置のバタフライ弁の図、(b)が開位置の
バタフライ弁の図、(c)が閉位置のボール弁の図、
(d)が開位置のボール弁の図である。
【図4】図4は光学式エンコーダの説明図で、(a)が
インクリメンタルエンコーダの回転板の正面図、(b)
が(a)の B-B断面図、(c)がアブソリュートエンコ
ーダの回転板の正面図、(d)が(c)の D-D断面図で
ある。
【図5】図5は光学式エンコーダの信号処理装置の説明
図で、(a)が概略の回路図、(b)がD/A変換部の
出力のグラフである。
【図6】図6は開閉位置出力装置の作動のフローチャー
トである。
【図7】図7は本発明の実施の第2の形態における弁の
開閉位置出力装置の概略の説明図で、(a)が断面図、
(b)が(a)の要部のB矢視図である。
【図8】図8は従来の弁の開閉位置出力装置の概略の説
明図で、(a)が閉位置の図、(b)が開位置の図であ
る。
【符号の説明】 2 弁 3 バタフライ弁 4 ボール弁 11 弁シャフト 23 アダプター 31 開閉位置出力装置 32 連動シャフト(連動部材) 33 回転板(連動部材) 34 位置検出用開口 36 発光ダイオード(発光部) 37 フォトトランジスタ(受光部) 52 デジタル角度生成手段(デジタル弁開閉位置信号
生成手段) 53 閉位置設定手段(初期設定手段) 57 D/A変換部(D/A変換手段) 61 ON−OFF信号生成部(ON−OFF信号生成
手段) 62 異常判別手段 71 流量調整弁 73 弁シャフト 78 アダプター 79 連動シャフト(連動部材) 80 開閉位置出力装置 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月17日(2001.4.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 弁の開閉位置出力装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁の開閉位置出力
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の弁の開閉位置出力装置を図8を用
いて説明する。図8は従来の弁の開閉位置出力装置の概
略の説明図で、(a)が閉位置の図、(b)が開位置の
図である。弁の弁シャフト01には、2本のアーム0
2,03が取り付けられており、弁の開閉に連動して弁
シャフト01およびアーム02,03が回動する。そし
て、図8(a)に図示する閉位置では、第1アーム02
がリミットスイッチ機構06のレバー07を反時計方向
に回動させ、図示しない第1リミットスイッチをONと
している。一方、図8(b)に図示する開位置では、第
2アーム03がリミットスイッチ機構06のレバー07
を時計方向に回動させ、図示しない第2リミットスイッ
チをONとしている。この様に、リミットスイッチは開
位置用と閉位置用の2個が設けられている。それに伴っ
て、信号を外部出力する際には、3〜4本の配線を要し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様に機
械的に構成されていると、弁の開閉位置のデータの処
理、特に初期設定などが困難である。また、弁の開閉作
動時に、アーム02,03とレバー07とが当たり、音
が発生するとともに、アーム02,03やレバー07が
消耗する。さらに、弁は、開位置と、この開位置から略
90°回動した閉位置との間を移動するが、開位置およ
び閉位置は検出することができるが、途中の角度は検出
することができない。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、光学式で弁の開閉位置を最適に検出するこ
とができる弁の開閉位置出力装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の弁
(2,3,4)の開閉位置出力装置(31)は、開位置
と、この開位置から略90°回動した閉位置とで停止
し、開位置と閉位置との間の角度である遷移角度では停
止せずに移動する開閉動作を行う弁の開閉位置出力装置
において、前記弁の開閉に連動する連動部材(32,3
3)、この連動部材に設けられている位置検出用開口
(34)、並びに、この連動部材を挟んだ状態で対向し
て配置されている発光部(36)および受光部(37)
を具備する光学式エンコーダと、この光学式エンコーダ
からの信号に基づいてデジタル弁開閉位置信号を生成す
るデジタル弁開閉位置信号生成手段(52)と、このデ
ジタル弁開閉位置信号生成手段からのデジタル弁開閉位
置信号に基づいて、閉位置であるか否かを判別し、閉位
置である場合には閉位置信号を生成する閉位置判別手段
(58)と、前記デジタル弁開閉位置信号生成手段から
のデジタル弁開閉位置信号に基づいて、開位置であるか
を否か判別し、開位置である場合には開位置信号を生成
する開位置判別手段(63)と、前記閉位置判別手段ま
たは開位置判別手段からの前記信号に基づいて、開位置
または閉位置の一方ではONで、開位置または閉位置の
他方ではOFFのON−OFF信号を生成するON−O
FF信号生成手段(61)と、前記閉位置判別手段およ
び開位置判別手段からの前記信号に基づいて、弁の開閉
位置が開位置と閉位置との間の遷移角度であるか否かを
判断し、この遷移角度である時間が設定時間を越えると
異常であると判断して警報信号を発生する異常判別手段
(62)とを備えていることを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明の弁(2,3,4,7
1)の開閉位置出力装置(31,80)は、弁の開閉に
連動する連動部材(32,33,79,82)、この連
動部材に設けられている位置検出用開口(34,8
1)、並びに、この連動部材を挟んだ状態で対向して配
置されている発光部(36,83)および受光部(3
7,84)を具備する光学式エンコーダと、この光学式
エンコーダからの信号に基づいてデジタル弁開閉位置信
号を生成するデジタル弁開閉位置信号生成手段と、デジ
タル弁開閉位置信号生成手段からのデジタル弁開閉位置
信号をアナログ信号にするD/A変換手段(57)とを
備え、このD/A変換手段の出力は、デジタル弁開閉位
置信号に下駄を履かせており、開位置および閉位置の両
者において0出力にはならないことを特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明の弁の開閉位置出力装
置は、請求項2記載の弁の開閉位置出力装置に、さら
に、デジタル弁開閉位置信号生成手段からのデジタル弁
開閉位置信号に基づいて、開または閉の一方ではON
で、開または閉の他方ではOFFのON−OFF信号を
生成するON−OFF信号生成手段が設けられている
とを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明における弁の開閉位
置出力装置の実施の形態を図1ないし図7を用いて説明
する。図1は本発明の実施の第1の形態における弁の開
閉位置出力装置の概略の断面図である。図2は図1の I
I-II断面図である。図3は弁の形式を説明するための断
面図で、(a)が閉位置のバタフライ弁の図、(b)が
開位置のバタフライ弁の図、(c)が閉位置のボール弁
の図、(d)が開位置のボール弁の図である。図4は光
学式エンコーダの説明図で、(a)がインクリメンタル
エンコーダの回転板の正面図、(b)が(a)の B-B断
面図、(c)がアブソリュートエンコーダの回転板の正
面図、(d)が(c)の D-D断面図である。図5は光学
式エンコーダの信号処理装置の説明図で、(a)が概略
の回路図、(b)がD/A変換部の出力のグラフであ
る。図6は開閉位置出力装置の作動のフローチャートで
ある。図7は本発明の実施の第2の形態における弁の開
閉位置出力装置の概略の説明図で、(a)が断面図、
(b)が(a)の要部のB矢視図である。
【0009】実施の第1の形態では、配管1に弁2が回
転可能に配設されている。この弁2は、開位置と、この
開位置から略90°回動した閉位置の間を回動してい
る。そして、通常は、開位置または閉位置で使用され、
開位置と閉位置との間の遷移角度では使用されず、停止
せずに開位置または閉位置に回動する。この弁2の形式
には、図3(a)および図3(b)に図示するバタフラ
イ弁3や、図3(c)および図3(d)に図示するボー
ル弁4がある。バタフライ弁3の弁体5は円板状をして
おり、図3(a)に図示する閉位置では、この弁体5が
配管1内の流体の流れに対して略垂直になり、流れが遮
断される。また、図3(b)に図示する開位置では、弁
体5が配管1内の流体の流れに対して略平行になり、流
れが許容される。一方、ボール弁4の弁体7は球形で貫
通孔8が形成されており、図3(c)に図示する閉位置
では、この貫通孔8が配管1内の流体の流れに対して略
垂直になり、流れが遮断される。また、図3(d)に図
示する開位置では、貫通孔8が配管1内の流体の流れに
対して略平行になり、流れが許容される。
【0010】また、弁2の弁シャフト11は、配管1か
ら外側に延在しており、ピニオン(すなわち歯車)12
が設けられている。このピニオン12は弁シャフト11
と一体に回動するとともに、ラック13に係合してい
る。このラック13の両端部にはピストン14が設けら
れ、このピストン14は空気圧シリンダ16に配置され
ている。この空気圧シリンダ16に空気が注排気され
て、ピストン14が駆動され、ラック13が移動してピ
ニオン12および弁シャフト11が回動する。このピニ
オン12、ラック13、ピストン14および空気圧シリ
ンダ16などで、弁2を駆動する弁駆動装置17が構成
され、この弁駆動装置17と弁2とで弁ユニットが構成
されている。弁シャフト11の先端部は角柱であるとと
もに、弁ユニットから突出している。この弁シャフト1
1の先端部にレンチなどの工具を嵌めて、手動で弁2を
回動することができる。この弁シャフト11の先端部を
利用して、弁2の回動位置を検出して出力する開閉位置
出力装置31が取り付けられている。すなわち、弁シャ
フト11の先端部に、ソケットジョイントなどのアダプ
ター23を介して開閉位置出力装置31の連動シャフト
32が連結されている。
【0011】連動シャフト32には円形の回転板33が
一体に設けられており、この連動シャフト32および回
転板33が連動部材を構成しており、弁シャフト11の
回動(すなわち、弁2の開閉)に連動している。また、
回転板33には位置検出用開口34が形成されていると
ともに、回転板33を挟んで発光部である発光ダイオー
ド36と受光部であるフォトトランジスタ37が対向し
て配置されている。この連動シャフト32、回転板3
3、位置検出用開口34、発光ダイオード36およびフ
ォトトランジスタ37が、光学式ロータリーエンコーダ
を構成している。フォトトランジスタ37は、位置検出
用開口34を介して発光ダイオード36の光を受光する
ことができ、回転板33が回転するとパルス信号が発生
する。このパルス信号により回転板33の回転位置が分
かる。そして、光学式エンコーダには、図4(a)およ
び図4(b)に図示するインクリメンタル形式と、図4
(c)および図4(d)に図示するアブソリュート形式
がある。インクリメンタル形式では、位置検出用開口3
4がA相スリット41とB相スリット42とからなり、
各スリット41,42に対してフォトトランジスタ37
が設けられている。そして、B相スリット42の位相
は、A相スリット41の位相に対して四分の一ピッチズ
レており、この位相のズレにより、回転板33の回転方
向が正回転か逆回転かを検出することができる。このイ
ンクリメンタル形式においては、一個のフォトトランジ
スタ37からのパルス信号をカウントする(すなわち、
正転の時には加算し、逆転の時には減算する)ことによ
り、回転板33の回転位置が分かる。一方、アブソリュ
ート形式では、位置検出用開口34が複数のトラック4
6〜50を有しており、各トラック46〜50に対して
フォトトランジスタ37が設けられ、フォトトランジス
タ37がどのトラック46〜50の開口を検出している
かで、回転板33の回転位置が分かる。
【0012】何れの形式でも、フォトトランジスタ37
からのパルス信号は、マイコンなどからなる信号処理装
置51のデジタル角度生成手段52に入力される。デジ
タル弁開閉位置信号生成手段としてのデジタル角度生成
手段52は各フォトトランジスタ37からのパルス信号
により、回転板33の回転位置をデジタル信号で生成す
る。すなわち、インクリメンタル形式では、弁2を閉位
置にして、信号処理装置51の閉位置設定手段53で初
期設定する。すなわち、初期設定手段としての閉位置設
定手段53はボタンスイッチなどからなり、このボタン
スイッチを押すと、デジタル角度生成手段52に原点が
設定される。そして、初期設定後、弁2が開閉して回転
板33が回転すると、デジタル角度生成手段52はフォ
トトランジスタ37からのパルス信号をカウントし、そ
のカウント数をデジタル角度信号(デジタル弁開閉位置
信号)として出力する。このインクリメンタル形式で
は、デジタル角度生成手段52は現時点でのデジタル角
度信号をEPROMなどの不揮発性のメモリに適宜記憶
している。そして、電源が遮断した後に、再び電源がO
Nになった際には、不揮発性のメモリからデジタル角度
信号を読みだして、その時点でのデジタル角度信号とし
ている。一方、アブソリュート形式では、フォトトラン
ジスタ37からの信号により、回転板33の回転位置は
分かるが、必ずしも、弁2が閉位置で略0°とはならな
いので、弁2を閉位置にして、信号処理装置51の閉位
置設定手段53で初期設定する。すなわち、閉位置設定
手段53により、デジタル角度生成手段52に原点が設
定され、フォトトランジスタ37からの信号から初期設
定時の角度信号を減算することにより、デジタル角度信
号を生成している。なお、初期設定値は、EPROMな
どの不揮発性のメモリに適宜記憶される。
【0013】デジタル角度生成手段52のデジタル角度
信号は、RS232Cなどの外部出力端子56から直接
外部出力することができる。また、D/A変換手段とし
てのD/A変換部57を介してデジタル角度信号をアナ
ログ信号に変換して外部出力することができる。このア
ナログ信号に変換する際には、図5(b)に図示するよ
うに、約4mAの下駄を履かせており、原点である閉位置
において0とはなっていない。このことにより、D/A
変換部57の出力が略0になると、異常であると判断す
ることができる。
【0014】さらに、デジタル角度生成手段52のデジ
タル角度信号は、閉位置判別手段58に出力され、閉位
置判別手段58はデジタル角度信号に基づいて弁2が閉
位置であるかを判別し、閉位置である場合には、ON−
OFF信号生成手段であるON−OFF信号生成部61
および異常判別手段62に閉位置信号を出力する。一
方、閉位置ではない場合には、開位置判別手段63に、
デジタル角度生成手段52からのデジタル角度信号を出
力する。ON−OFF信号生成部61は、閉位置判別手
段58から閉位置信号を受けると、ON信号(たとえ
ば、約24V)をトランジスタなどからなる増幅器であ
るON−OFF信号出力部64を介して外部出力する。
また、閉位置判別手段58から閉位置信号を受けない時
には、OFF信号(たとえば、約0V)をON−OFF
信号出力部64を介して外部出力する。このON−OF
F信号は従来のリミットスイッチのリレー出力に相当す
る。
【0015】開位置判別手段63はデジタル角度信号に
基づいて弁2が開位置であるかを判別し、開位置である
場合には異常判別手段62に開位置信号を出力する。異
常判別手段62は、閉位置判別手段58から閉位置信号
を、また、開位置判別手段63から開位置信号を受ける
と、異常判別用タイマ66をリセットする。この異常判
別用タイマ66は、リセットされてからの経過時間を異
常判別手段62に出力している。そして、異常判別手段
62には、異常検出用時間が予め設定されており、異常
判別用タイマ66から出力された経過時間が、この異常
検出用時間を越えると、警報信号を生成して警報装置6
7に出力している。警報装置67は警報信号を受ける
と、光や音などの警報を発生する。
【0016】次に、開閉位置出力装置31の作動のフロ
ーを図6のフローチャートに基づいて説明する。まず始
めに、ステップ1において、開閉位置出力装置31を弁
ユニットに取り付けた際における初期設定時に、弁2を
原点の位置である閉位置にする。ついで、ステップ2に
おいて、発光ダイオード36を発光させ、フォトトラン
ジスタ37から信号が信号処理装置51のデジタル角度
生成手段52に入力される。そして、ステップ3におい
て、前述のように、ボタンスイッチなどの閉位置設定手
段53を操作して、デジタル角度生成手段52に原点が
設定される。このステップ1からステップ3までで、初
期設定が行われる。そして、ステップ4において、空気
圧シリンダ16に加圧空気が供給されて、弁駆動装置1
7が稼働し、弁2が回動する。そして、ステップ5に行
く。ステップ5において、発光ダイオード36が発光す
るとともに、フォトトランジスタ37から信号が信号処
理装置51に入力され、ステップ6に行く。ステップ6
において、デジタル角度生成手段52が、光学式ロータ
リーエンコーダすなわち発光ダイオード36からの信号
に基づいて、弁2の開閉角度のデジタル信号であるデジ
タル角度信号を生成し、外部出力端子56から外部出力
し、ステップ7に行く。ステップ7において、このデジ
タル角度信号をD/A変換部57に出力し、このD/A
変換部57から外部出力する。そして、ステップ8に行
く。ステップ8において、閉位置判別手段58はデジタ
ル角度信号に基づいて、閉位置か否かを判断し、閉位置
の場合にはステップ9に行き、一方、閉位置ではない場
合にはステップ11に行く。
【0017】ステップ9において、閉位置判別手段58
はON−OFF信号生成部61および異常判別手段62
に閉位置信号を出力する。ON−OFF信号生成部61
は閉位置信号が入力されると、ON信号を生成し、ON
−OFF信号出力部64で増幅して外部出力する。ま
た、異常判別手段62は閉位置信号が入力されると、異
常判別用タイマ66をリセットし、ステップ5に戻る。
【0018】そして、前述のように、ステップ8におい
て、閉位置でない場合には、ステップ11に行く。ステ
ップ11において、ON−OFF信号生成部61には閉
位置信号が入力されていないので、ON−OFF信号生
成部61はOFF信号を生成し、このOFF信号をON
−OFF信号出力部64を介して外部出力する。また、
閉位置判別手段58は開位置判別手段63にデジタル角
度信号を出力して、ステップ12に行く。ステップ12
において、開位置判別手段63は閉位置判別手段58か
らのデジタル角度信号に基づいて、弁2が開位置か否か
を判断し、開位置の場合にはステップ10に行き、一
方、開位置ではない場合には、ステップ13に行く。
【0019】ステップ10において、開位置判別手段6
3は異常判別手段62に開位置信号を出力する。異常判
別手段62は開位置信号が入力されると、異常判別用タ
イマ66をリセットし、ステップ5に戻る。
【0020】一方、ステップ12において、開位置でな
い場合には、ステップ13に行く。ステップ13におい
て、異常判別手段62は異常判別用タイマ66から出力
された経過時間信号が、異常判別手段62に予め設定さ
れている異常検出用時間を越えているか否かを判断し、
越えていない場合にはステップ5に戻り、越えている場
合には、ステップ14に行く。ステップ14において、
異常判別手段62は警報信号を生成して警報装置67に
出力し、警報装置67はこの警報信号を受けると、警報
を発している。そして、ステップ5に戻っている。
【0021】この様に構成されている弁の開閉位置出力
装置からの外部出力は、弁の位置の表示や弁の制御に利
用される。
【0022】次に、弁の開閉位置出力装置の実施の第2
の形態について説明する。図7において、流量調整弁7
1が配管1に設けられている。この流量調整弁71の弁
体72は直線運動で、かつ、往復動する。流量調整弁7
1は略完全に閉まる全閉位置(実施の第1の形態の閉位
置に相当)と略全開する全開位置(実施の第1の形態の
開位置に相当)との間を往復動し、全閉位置と全開位置
との間でも停止して配管1に流れる流体の流量を調整す
ることができる。そして、流量調整弁71の弁シャフト
73には、ラック74が設けられ、このラック74に、
モータ76で回転駆動されるピニオン77が係合してい
る。ラック74、モータ76およびピニオン77で弁駆
動装置が構成されている。また、この弁駆動装置と流量
調整弁71とで弁ユニットが構成されている。そして、
弁シャフト73の先端部には、アダプター78を介して
開閉位置出力装置80の連動シャフト79が連結されて
いる。この連動シャフト79には、位置検出用開口81
を具備する板部材82が接続されているとともに、板部
材82を挟んで発光ダイオード83およびフォトトラン
ジスタ84が配置されている。連動シャフト79および
板部材82で連動部材が構成されている。また、板部材
82、発光ダイオード83およびフォトトランジスタ8
4で光学式リニアエンコーダを構成している。この光学
式リニアエンコーダにも、光学式ロータリーエンコーダ
と同様に、インクリメンタル形式とアブソリュート形式
とがある。信号処理装置86は信号処理装置51と略同
様な構造となっているが、開閉位置出力装置80には警
報装置67は設けられていない。
【0023】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)ON−OFF信号出力部、D/A変換部およびデ
ジタル信号用外部出力端子は適宜選択して設ければよ
く、必ずしも、全てを設ける必要はない。特に、D/A
変換部およびデジタル信号用外部出力端子の何れか一個
のみを設けている場合には、配線を極力少なくすること
ができる。また、ON−OFF信号出力部をリレーなど
で構成することも可能である。 (2)弁や光学式エンコーダの構造や形式は適宜変更可
能である。 (3)弁駆動装置の動力源は空気圧であるが、電気や油
圧など他の形式のものであることも可能である。また、
弁駆動装置の構造や形式は適宜変更可能である。 (4)警報装置を設けないことも可能である。また、警
報信号を外部出力することも可能である。 (5)閉位置を原点にしているが、開位置を原点にする
ことも可能である。 (6)デジタル信号からアナログ信号に変換する際に下
駄を履かせているが、下駄を履かせないことも可能であ
る。ただし、異常の検出をする上では、下駄を履かせる
ことが好ましい。 (7)ON−OFF信号生成部およびON−OFF信号
出力部は、閉位置側に対してのみ設けられているが、開
位置側に対して設けることもできる。 (8)実施の形態では開閉位置出力装置の電源は、外部
から供給されているが、開閉位置出力装置に電池などの
内部電源を設けることができるとともに、バックアップ
電源などを設けることも可能である。 (9)弁シャフトは一部材で構成されているが、複数の
部材で構成することも可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の弁の開閉位置出力装置によれ
ば、光学式エンコーダを用いており、機械的な磨耗部分
が少なくなり、耐久性が向上する。また、作動音が小さ
くなり、騒音の発生が減少する。さらに、接点などが少
なく、スパークなどの発生を極力防止することができ
る。そして、弁の開位置と閉位置との間の途中の角度も
簡単に検出することができる。しかも、磁気エンコーダ
ではないので、外部磁場の影響が少なくなるとともに、
外部に磁場の影響を与えることが減少する。
【0025】しかも、請求項1記載の発明の弁の開閉位
置出力装置では、異常判別手段を備えており、遷移角度
で停止した場合には、警報信号を出力することができ
る。
【0026】請求項2記載の発明の弁の開閉位置出力装
置では、D/A変換手段を備えており、光学式エンコー
ダを用いているにも係わらず、アナログ信号を出力する
ことができる。しかも、このD/A変換手段の出力は、
デジタル弁開閉位置信号に下駄を履かせており、開位置
および閉位置の両者において0出力にはならないので、
0になった場合には異常であると判断することができ
る。
【0027】請求項3記載の発明の弁の開閉位置出力装
置では、請求項2記載の発明の弁の開閉位置出力装置に
おいて、さらに、デジタル弁開閉位置信号生成手段から
のデジタル弁開閉位置信号に基づいて、開または閉の一
方ではONで、開または閉の他方ではOFFのON−O
FF信号を生成するON−OFF信号生成手段が設けら
ており、デジタル弁開閉位置信号、アナログ信号およ
びON−OFF信号の何れでも出力することができ、1
台で種々の出力形式に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の第1の形態における弁の
開閉位置出力装置の概略の断面図である。
【図2】図2は図1の II-II断面図である。
【図3】図3は弁の形式を説明するための断面図で、
(a)が閉位置のバタフライ弁の図、(b)が開位置の
バタフライ弁の図、(c)が閉位置のボール弁の図、
(d)が開位置のボール弁の図である。
【図4】図4は光学式エンコーダの説明図で、(a)が
インクリメンタルエンコーダの回転板の正面図、(b)
が(a)の B-B断面図、(c)がアブソリュートエンコ
ーダの回転板の正面図、(d)が(c)の D-D断面図で
ある。
【図5】図5は光学式エンコーダの信号処理装置の説明
図で、(a)が概略の回路図、(b)がD/A変換部の
出力のグラフである。
【図6】図6は開閉位置出力装置の作動のフローチャー
トである。
【図7】図7は本発明の実施の第2の形態における弁の
開閉位置出力装置の概略の説明図で、(a)が断面図、
(b)が(a)の要部のB矢視図である。
【図8】図8は従来の弁の開閉位置出力装置の概略の説
明図で、(a)が閉位置の図、(b)が開位置の図であ
る。
【符号の説明】 2 弁 3 バタフライ弁 4 ボール弁 11 弁シャフト 23 アダプター 31 開閉位置出力装置 32 連動シャフト(連動部材) 33 回転板(連動部材) 34 位置検出用開口 36 発光ダイオード(発光部) 37 フォトトランジスタ(受光部) 52 デジタル角度生成手段(デジタル弁開閉位置信号
生成手段) 53 閉位置設定手段(初期設定手段) 57 D/A変換部(D/A変換手段)58 閉位置判別手段 61 ON−OFF信号生成部(ON−OFF信号生成
手段) 62 異常判別手段63 開位置判別手段 71 流量調整弁 73 弁シャフト 78 アダプター 79 連動シャフト(連動部材) 80 開閉位置出力装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁の開閉に連動する連動部材、この連動
    部材に設けられている位置検出用開口、並びに、この連
    動部材を挟んだ状態で対向して配置されている発光部お
    よび受光部を具備する光学式エンコーダと、 この光学式エンコーダからの信号に基づいてデジタル弁
    開閉位置信号を生成するデジタル弁開閉位置信号生成手
    段と、 このデジタル弁開閉位置信号生成手段のデジタル弁開閉
    位置信号と実際の弁の開閉位置とを一致させるために、
    デジタル弁開閉位置信号生成手段を初期設定する初期設
    定手段とを備えていることを特徴とする弁の開閉位置出
    力装置。
  2. 【請求項2】 開位置と、この開位置から略90°回動
    した閉位置とで停止し、開位置と閉位置との間の角度で
    ある遷移角度では停止せずに移動する開閉動作を行う弁
    の開閉位置出力装置において、 前記弁の開閉動作に連動する連動部材、この連動部材に
    設けられている位置検出用開口、並びに、この連動部材
    を挟んだ状態で対向して配置されている発光部および受
    光部を具備する光学式エンコーダと、 この光学式エンコーダからの信号に基づいてデジタル弁
    開閉位置信号を生成するデジタル弁開閉位置信号生成手
    段とを備えていることを特徴とする弁の開閉位置出力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記デジタル弁開閉位置信号生成手段か
    らのデジタル弁開閉位置信号に基づいて、開位置または
    閉位置の一方ではONで、開位置または閉位置の他方で
    はOFFのON−OFF信号を生成するON−OFF信
    号生成手段を備えていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の弁の開閉位置出力装置。
  4. 【請求項4】 前記デジタル弁開閉位置信号生成手段か
    らのデジタル弁開閉位置信号に基づいて、弁の開閉位置
    が開位置と閉位置との間の遷移角度であるか否かを判断
    し、この遷移角度である時間が設定時間を越えると異常
    であると判断して警報信号を発生する異常判別手段を備
    えていることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    弁の開閉位置出力装置。
  5. 【請求項5】 弁とこの弁を駆動する駆動手段とを具備
    する弁ユニットから弁の開閉に連動する弁シャフトが突
    出しており、この弁シャフトに取り付けられる弁の開閉
    位置出力装置であって、 弁の開閉動作に連動する連動部材、この連動部材に設け
    られている位置検出用開口、並びに、この位置検出用開
    口を挟んだ状態で対向して配置されている発光部および
    受光部を具備する光学式エンコーダと、 この光学式エンコーダからのデジタル信号に基づいてデ
    ジタル弁開閉位置信号を生成するデジタル弁開閉位置信
    号生成手段とを備え、 前記連動部材は、前記弁シャフトにアダプターを介して
    連結されることを特徴とする弁の開閉位置出力装置。
  6. 【請求項6】 前記デジタル弁開閉位置信号生成手段か
    らのデジタル弁開閉位置信号をアナログ信号にするD/
    A変換手段を備え、 このD/A変換手段の出力は、デジタル弁開閉位置信号
    に下駄を履かせており、開位置および閉位置の両者にお
    いて0出力にはならないことを特徴とする請求項1ない
    し5の何れか1項記載の弁の開閉位置出力装置。
  7. 【請求項7】 前記デジタル弁開閉位置信号生成手段か
    らのデジタル弁開閉位置信号をアナログ信号にするD/
    A変換手段と、 前記デジタル弁開閉位置信号生成手段からのデジタル弁
    開閉位置信号に基づいて、開または閉の一方ではON
    で、開または閉の他方ではOFFのON−OFF信号を
    生成するON−OFF信号生成手段とを備えていること
    を特徴とする請求項1、2、4または5記載の弁の開閉
    位置出力装置。
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