JP2001311437A - クラッチレリーズ軸受 - Google Patents
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- F16D23/12—Mechanical clutch-actuating mechanisms arranged outside the clutch as such
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- F16D23/142—Clutch-actuating sleeves or bearings; Actuating members directly connected to clutch-actuating sleeves or bearings with a resilient member acting radially between the bearing and its guide means
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/7886—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted outside the gap between the inner and outer races, e.g. sealing rings mounted to an end face or outer surface of a race
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- F16C19/16—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
- F16C19/163—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温で高速回転する苛酷な条件下でもオイル
劣化が少なく、良好な潤滑性と耐水性を維持することが
できる、耐久性に優れたクラッチレリーズ軸受を提供す
る。 【解決手段】 軸方向一端に内鍔部１ｂを形成した外輪
１の内側に、複数の転動体２を介して内輪４を設け、内
輪４の軸方向他端寄りにオイル保持用のスリンガー１０
を外嵌固定して、外輪１の軸方向他端に取付けた第一の
オイルシール１２の先端をスリンガー１０の外面に摺接
させると共に、内輪４の軸方向一端に取付けた第二のオ
イルシール１４の先端を外輪１の内鍔部１ｂの内面に摺
接させてクラッチレリーズ軸受を構成する。高速回転の
遠心力で飛散する潤滑オイルをスリンガー１０に付着、
保持させてオイル劣化を防止する。
劣化が少なく、良好な潤滑性と耐水性を維持することが
できる、耐久性に優れたクラッチレリーズ軸受を提供す
る。 【解決手段】 軸方向一端に内鍔部１ｂを形成した外輪
１の内側に、複数の転動体２を介して内輪４を設け、内
輪４の軸方向他端寄りにオイル保持用のスリンガー１０
を外嵌固定して、外輪１の軸方向他端に取付けた第一の
オイルシール１２の先端をスリンガー１０の外面に摺接
させると共に、内輪４の軸方向一端に取付けた第二のオ
イルシール１４の先端を外輪１の内鍔部１ｂの内面に摺
接させてクラッチレリーズ軸受を構成する。高速回転の
遠心力で飛散する潤滑オイルをスリンガー１０に付着、
保持させてオイル劣化を防止する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のクラッ
チレリーズ機構に使用されるクラッチレリーズ軸受に関
する。
チレリーズ機構に使用されるクラッチレリーズ軸受に関
する。
【０００２】
【従来の技術】この種のクラッチレリーズ軸受として、
クラッチスプリングが当接される内鍔部を軸方向一端に
形成した外輪と、その内側の内輪との間に複数の転動体
を配設し、外輪の軸方向他端に取付けたオイルシールの
先端を内輪の外周面に摺接させると共に、内輪の軸方向
一端に取付けたもう一つのオイルシールの先端を外輪の
内鍔部の内面に摺接させた構造のものが知られている。
クラッチスプリングが当接される内鍔部を軸方向一端に
形成した外輪と、その内側の内輪との間に複数の転動体
を配設し、外輪の軸方向他端に取付けたオイルシールの
先端を内輪の外周面に摺接させると共に、内輪の軸方向
一端に取付けたもう一つのオイルシールの先端を外輪の
内鍔部の内面に摺接させた構造のものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記構造のクラッチレ
リーズ軸受は、外輪の軸方向他端に取付けたオイルシー
ルと、内輪の軸方向一端に取付けたもう一つのオイルシ
ールによって、外輪と内輪との間に注入された潤滑オイ
ル（グリース）の漏れ防止を図っているが、高温で高速
回転する苛酷な使用条件下においては、オイルは常に攪
拌状況にさらされ潤滑性が低下して寿命が短くなるとと
もにオイル保持性もあまり良くなく、特に、外輪の軸方
向他端に取付けたオイルシール部分からオイルが漏れや
すいため、潤滑性や耐水性が低下して寿命が短くなると
いう問題があった。
リーズ軸受は、外輪の軸方向他端に取付けたオイルシー
ルと、内輪の軸方向一端に取付けたもう一つのオイルシ
ールによって、外輪と内輪との間に注入された潤滑オイ
ル（グリース）の漏れ防止を図っているが、高温で高速
回転する苛酷な使用条件下においては、オイルは常に攪
拌状況にさらされ潤滑性が低下して寿命が短くなるとと
もにオイル保持性もあまり良くなく、特に、外輪の軸方
向他端に取付けたオイルシール部分からオイルが漏れや
すいため、潤滑性や耐水性が低下して寿命が短くなると
いう問題があった。
【０００４】本発明は斯かる問題に対処すべくなされた
もので、その目的とするところは、苛酷な使用条件下で
のオイルにかかる攪拌作用による劣化を防止するととも
に外輪に取付けたオイルシール部分からのオイル漏れを
なくし、良好な潤滑性と耐水性を維持して耐久性を高め
ることができるクラッチレリーズ軸受を提供することに
ある。
もので、その目的とするところは、苛酷な使用条件下で
のオイルにかかる攪拌作用による劣化を防止するととも
に外輪に取付けたオイルシール部分からのオイル漏れを
なくし、良好な潤滑性と耐水性を維持して耐久性を高め
ることができるクラッチレリーズ軸受を提供することに
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項１に係るクラッチレリーズ軸受は、
軸方向一端に内鍔部を形成した外輪の内側に、複数の転
動体を介して内輪を設け、内輪の軸方向他端寄りにオイ
ル保持用のスリンガーを外嵌固定して、外輪の軸方向他
端に取付けたオイルシールの先端を上記スリンガーの外
面に摺接させたことを特徴とするものである。
め、本発明の請求項１に係るクラッチレリーズ軸受は、
軸方向一端に内鍔部を形成した外輪の内側に、複数の転
動体を介して内輪を設け、内輪の軸方向他端寄りにオイ
ル保持用のスリンガーを外嵌固定して、外輪の軸方向他
端に取付けたオイルシールの先端を上記スリンガーの外
面に摺接させたことを特徴とするものである。
【０００６】このような構成のクラッチレリーズ軸受
は、高温で高速回転したとき、その回転遠心力で飛散す
る潤滑オイルがスリンガーに付着、保持され、攪拌作用
による劣化が防止されるため、良好な潤滑性及び耐水性
が維持されて耐久性が向上する。
は、高温で高速回転したとき、その回転遠心力で飛散す
る潤滑オイルがスリンガーに付着、保持され、攪拌作用
による劣化が防止されるため、良好な潤滑性及び耐水性
が維持されて耐久性が向上する。
【０００７】そして、本発明の請求項２に係るクラッチ
レリーズ軸受は、上記請求項１のクラッチレリーズ軸受
において、そのスリンガーが、内輪に外嵌固定されるリ
ング部の軸方向端部より径方向外側に向かって屈曲しな
がら延びる屈曲鍔部を形成したものであり、このスリン
ガーと前記オイルシールとの間にラビリンス密封部が形
成されていることを特徴とするものである。
レリーズ軸受は、上記請求項１のクラッチレリーズ軸受
において、そのスリンガーが、内輪に外嵌固定されるリ
ング部の軸方向端部より径方向外側に向かって屈曲しな
がら延びる屈曲鍔部を形成したものであり、このスリン
ガーと前記オイルシールとの間にラビリンス密封部が形
成されていることを特徴とするものである。
【０００８】このような構成のクラッチレリーズ軸受
は、回転遠心力で飛散する潤滑オイルが屈曲鍔部の内側
に一層付着、保持されやすくなることに加えて、ラビリ
ンス密封部がスリンガーと第一のオイルシールとの間に
形成されているため、オイル漏れがより確実に防止さ
れ、耐久性が大幅に向上する。
は、回転遠心力で飛散する潤滑オイルが屈曲鍔部の内側
に一層付着、保持されやすくなることに加えて、ラビリ
ンス密封部がスリンガーと第一のオイルシールとの間に
形成されているため、オイル漏れがより確実に防止さ
れ、耐久性が大幅に向上する。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施形態を詳述する。
体的な実施形態を詳述する。
【００１０】図１は本発明の一実施形態の断面図であっ
て、外輪回転式自動調心クラッチレリーズ軸受を例示し
たものである。
て、外輪回転式自動調心クラッチレリーズ軸受を例示し
たものである。
【００１１】図１において、１は鋼板からプレス成形さ
れた外輪であり、その内周面には転動体２の軌道面１ａ
が形成されている。そして、この外輪１の軸方向一端
（図１では左端）には、湾曲しながら径方向内側へ延び
る内鍔部１ｂが形成され、この内鍔部１ｂにダイアフラ
ム状のクラッチスプリング３が当接するようになってい
る。
れた外輪であり、その内周面には転動体２の軌道面１ａ
が形成されている。そして、この外輪１の軸方向一端
（図１では左端）には、湾曲しながら径方向内側へ延び
る内鍔部１ｂが形成され、この内鍔部１ｂにダイアフラ
ム状のクラッチスプリング３が当接するようになってい
る。
【００１２】上記外輪１の内側には、鋼板からプレス成
形された内輪４が設けられ、この内輪４の外周面に転動
体２の軌道面４ａが形成されている。そして、この軌道
面４ａと上記外輪１の軌道面１ａとの間に複数の転動体
２が配置され、固定の内輪４に対して外輪１が回転する
ようになっている。
形された内輪４が設けられ、この内輪４の外周面に転動
体２の軌道面４ａが形成されている。そして、この軌道
面４ａと上記外輪１の軌道面１ａとの間に複数の転動体
２が配置され、固定の内輪４に対して外輪１が回転する
ようになっている。
【００１３】この内輪４の内周には、ニトリルゴム等の
合成ゴムからなる自動調心用の弾性スリーブ５が固着さ
れている。この弾性スリーブ５は、スリーブ内周面に複
数の凸リブ５ａを形成したもので、この凸リブ５ａがレ
リーズハブの剛性スリーブ６に周囲から弾接されてお
り、その適度な反撥力によってレリーズ軸受の内輪４が
調心変位する都度、その位置が保持されるようになって
いる。
合成ゴムからなる自動調心用の弾性スリーブ５が固着さ
れている。この弾性スリーブ５は、スリーブ内周面に複
数の凸リブ５ａを形成したもので、この凸リブ５ａがレ
リーズハブの剛性スリーブ６に周囲から弾接されてお
り、その適度な反撥力によってレリーズ軸受の内輪４が
調心変位する都度、その位置が保持されるようになって
いる。
【００１４】上記レリーズハブの剛性スリーブ６は、ポ
リアミド樹脂等の耐熱硬質合成樹脂からなるもので、リ
テーナ９の外周面に摺動可能に外嵌されている。そし
て、この剛性スリーブ６の外周には、レリーズフォーク
７を受ける鋼板製のフランジ８が一体に固着され、この
フランジ８が前記内輪４の軸方向他端（図１では右端）
に形成されたフランジ部４ｂに当接している。従って、
このレリーズハブのフランジ８をレリーズフォーク７で
押すと、剛性スリーブ６と共にレリーズ軸受がクラッチ
スプリング３の方へ移動し、外輪１の内鍔１ｂがクラッ
チスプリング３に当接して外輪１が回転するようになっ
ている。
リアミド樹脂等の耐熱硬質合成樹脂からなるもので、リ
テーナ９の外周面に摺動可能に外嵌されている。そし
て、この剛性スリーブ６の外周には、レリーズフォーク
７を受ける鋼板製のフランジ８が一体に固着され、この
フランジ８が前記内輪４の軸方向他端（図１では右端）
に形成されたフランジ部４ｂに当接している。従って、
このレリーズハブのフランジ８をレリーズフォーク７で
押すと、剛性スリーブ６と共にレリーズ軸受がクラッチ
スプリング３の方へ移動し、外輪１の内鍔１ｂがクラッ
チスプリング３に当接して外輪１が回転するようになっ
ている。
【００１５】このクラッチレリーズ軸受の内輪４の軸方
向他端寄り（図１では右端寄り）には、本発明の特徴と
するオイル保持用のスリンガー１０が外嵌固定されてお
り、また、外輪１の軸方向他端（図１では右端）から径
方向内側へ延びるカバー１１の先端には、合成ゴム製の
第一のオイルシール１２が取付けられている。
向他端寄り（図１では右端寄り）には、本発明の特徴と
するオイル保持用のスリンガー１０が外嵌固定されてお
り、また、外輪１の軸方向他端（図１では右端）から径
方向内側へ延びるカバー１１の先端には、合成ゴム製の
第一のオイルシール１２が取付けられている。
【００１６】このスリンガー１０は、薄い鋼板をプレス
成形することにより、内輪４に外嵌されるリング部１０
ａと、該リング部１０ａの軸方向一端部（図１では左端
部）から径方向外側へ向かって屈曲しながら延びる屈曲
鍔部１０ｂとを一体に形成したものであって、屈曲鍔部
１０ｂの凸曲部１０ｃ（軸方向他端側へ断面コ字状に凸
曲する凸曲部１０ｃ）の内側がオイル溜まりとなってい
る。そして、このスリンガー１０のリング部１０ａに上
記オイルシール１２の先端が摺接し、このスリンガー１
０と上記オイルシール１２との間にラビリンス密封部１
３が形成されている。
成形することにより、内輪４に外嵌されるリング部１０
ａと、該リング部１０ａの軸方向一端部（図１では左端
部）から径方向外側へ向かって屈曲しながら延びる屈曲
鍔部１０ｂとを一体に形成したものであって、屈曲鍔部
１０ｂの凸曲部１０ｃ（軸方向他端側へ断面コ字状に凸
曲する凸曲部１０ｃ）の内側がオイル溜まりとなってい
る。そして、このスリンガー１０のリング部１０ａに上
記オイルシール１２の先端が摺接し、このスリンガー１
０と上記オイルシール１２との間にラビリンス密封部１
３が形成されている。
【００１７】また、このクラッチレリーズ軸受の内輪４
の軸方向一端においては、第二のオイルシール１４が前
記の弾性スリーブ５から突設されており、該オイルシー
ル１４の二股に分岐した先端が、外輪１の内鍔部１ｂの
内面に摺接している。
の軸方向一端においては、第二のオイルシール１４が前
記の弾性スリーブ５から突設されており、該オイルシー
ル１４の二股に分岐した先端が、外輪１の内鍔部１ｂの
内面に摺接している。
【００１８】上記のように構成されたクラッチレリーズ
軸受では、第一のオイルシール１２と第二のオイルシー
ル１４によって、外輪１と内輪４の間に注入された潤滑
オイル（グリース）の漏れが防止される。そして、外輪
１が高温で高速回転する苛酷な条件下においては、その
回転遠心力で飛散する潤滑オイルがスリンガー１０の屈
曲鍔部１０ｂに付着し、主として屈曲鍔部の断面コ字状
に凸曲した凸曲部１０ｃの内側のオイル溜りに保持され
るので、オイルの攪拌作用による劣化が防止されるとと
もに第一のオイルシール１２のところからのオイル洩れ
が防止され、これに加えて、スリンガー１０と第一のオ
イルシール１２の間に形成されたラビリンス密封部１３
によってオイル保持性が一層確実に行われる。従って、
このクラッチレリーズ軸受は苛酷な条件下で使用して
も、良好な潤滑性及び耐水性を維持できるので、従来品
に比べて耐久性が大幅に向上する。
軸受では、第一のオイルシール１２と第二のオイルシー
ル１４によって、外輪１と内輪４の間に注入された潤滑
オイル（グリース）の漏れが防止される。そして、外輪
１が高温で高速回転する苛酷な条件下においては、その
回転遠心力で飛散する潤滑オイルがスリンガー１０の屈
曲鍔部１０ｂに付着し、主として屈曲鍔部の断面コ字状
に凸曲した凸曲部１０ｃの内側のオイル溜りに保持され
るので、オイルの攪拌作用による劣化が防止されるとと
もに第一のオイルシール１２のところからのオイル洩れ
が防止され、これに加えて、スリンガー１０と第一のオ
イルシール１２の間に形成されたラビリンス密封部１３
によってオイル保持性が一層確実に行われる。従って、
このクラッチレリーズ軸受は苛酷な条件下で使用して
も、良好な潤滑性及び耐水性を維持できるので、従来品
に比べて耐久性が大幅に向上する。
【００１９】図２〜図４はいずれも本発明に係るクラッ
チレリーズ軸受の他の実施形態を示す断面図である。
チレリーズ軸受の他の実施形態を示す断面図である。
【００２０】即ち、図２に示すクラッチレリーズ軸受
は、スリンガー１０の屈曲鍔部１０ｂの断面形状が図１
のものと若干異なり、軸方向他端側（図２では右端側）
に断面Ｌ字形に突き出した段状屈曲部１０ｄの内側がオ
イル溜りになっている。そして、このスリンガー１０と
第一のオイルシール１２の間にラビリンス密封部１３が
形成されている。その他の構成は、前述した図１のクラ
ッチレリーズ軸受と同様であるから、図２において同一
部材に同一符号を付して説明を省略する。
は、スリンガー１０の屈曲鍔部１０ｂの断面形状が図１
のものと若干異なり、軸方向他端側（図２では右端側）
に断面Ｌ字形に突き出した段状屈曲部１０ｄの内側がオ
イル溜りになっている。そして、このスリンガー１０と
第一のオイルシール１２の間にラビリンス密封部１３が
形成されている。その他の構成は、前述した図１のクラ
ッチレリーズ軸受と同様であるから、図２において同一
部材に同一符号を付して説明を省略する。
【００２１】このようなクラッチレリーズ軸受の場合
も、外輪１が高温で高速回転すると、回転遠心力で飛散
する潤滑オイルがスリンガー１０の屈曲鍔部１０ｂに付
着し、主として断面Ｌ字形の段状屈曲部１０ｄの内側の
オイル溜りに保持されるので、オイルの攪拌作用による
劣化が防止されるとともに第一のオイルシール１２のと
ころからのオイル漏れが防止され、更に、ラビリンス密
封部１３によってオイル保持性が一層確実に行われる。
従って、このクラッチレリーズ軸受も良好な潤滑性及び
耐水性を維持できるので、従来品に比べて耐久性が大幅
に向上する。
も、外輪１が高温で高速回転すると、回転遠心力で飛散
する潤滑オイルがスリンガー１０の屈曲鍔部１０ｂに付
着し、主として断面Ｌ字形の段状屈曲部１０ｄの内側の
オイル溜りに保持されるので、オイルの攪拌作用による
劣化が防止されるとともに第一のオイルシール１２のと
ころからのオイル漏れが防止され、更に、ラビリンス密
封部１３によってオイル保持性が一層確実に行われる。
従って、このクラッチレリーズ軸受も良好な潤滑性及び
耐水性を維持できるので、従来品に比べて耐久性が大幅
に向上する。
【００２２】また、図３に示すクラッチレリーズ軸受
は、スリンガー１０の断面形状が図２のものと実質同一
の形状であるが、第一のオイルシール１２の形状が異な
り、シール先端が二股に分岐されている。そして、この
二股に分岐されたシール先端がスリンガー１０の屈曲鍔
部１０ｂの凹曲部１０ｅ（軸方向一端側へ逆コ字状に凹
曲した凹曲部）に摺接され、このスリンガー１０とオイ
ルシール１２の間にラビリンス密封部１３が形成されて
いる。その他の構成は、前述した図１のクラッチレリー
ズ軸受と同様であるから、図３において同一部材に同一
符号を付して説明を省略する。
は、スリンガー１０の断面形状が図２のものと実質同一
の形状であるが、第一のオイルシール１２の形状が異な
り、シール先端が二股に分岐されている。そして、この
二股に分岐されたシール先端がスリンガー１０の屈曲鍔
部１０ｂの凹曲部１０ｅ（軸方向一端側へ逆コ字状に凹
曲した凹曲部）に摺接され、このスリンガー１０とオイ
ルシール１２の間にラビリンス密封部１３が形成されて
いる。その他の構成は、前述した図１のクラッチレリー
ズ軸受と同様であるから、図３において同一部材に同一
符号を付して説明を省略する。
【００２３】このようなクラッチレリーズ軸受も、スリ
ンガー１０のオイル保持作用とラビリンス密封部１３に
よってオイルが保持され、良好な潤滑性と耐水性が維持
されるので、耐久性が大幅に向上する。
ンガー１０のオイル保持作用とラビリンス密封部１３に
よってオイルが保持され、良好な潤滑性と耐水性が維持
されるので、耐久性が大幅に向上する。
【００２４】また、図４に示すクラッチレリーズ軸受
は、スリンガー１０のリング部１０ａの軸方向他端部
（図４では右端部）から屈曲鍔部１０ｂを形成して、断
面コ字状の凸曲部１０ｃの内側をオイル溜まりとしたも
のであり、この凸曲部１０ｃの外面に第一のオイルシー
ル１２の先端が摺接されている。そして、スリンガー１
０と第一のオイルシール１２の間にはラビリンス密封部
１３が形成されている。その他の構成は前述した図１の
クラッチレリーズ軸受と同様であるから、図３において
同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
は、スリンガー１０のリング部１０ａの軸方向他端部
（図４では右端部）から屈曲鍔部１０ｂを形成して、断
面コ字状の凸曲部１０ｃの内側をオイル溜まりとしたも
のであり、この凸曲部１０ｃの外面に第一のオイルシー
ル１２の先端が摺接されている。そして、スリンガー１
０と第一のオイルシール１２の間にはラビリンス密封部
１３が形成されている。その他の構成は前述した図１の
クラッチレリーズ軸受と同様であるから、図３において
同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
【００２５】このようなクラッチレリーズ軸受も、スリ
ンガー１０のオイル保持作用とラビリンス密封部１３に
よってオイルが保持され、良好な潤滑性と耐水性が維持
されるので、耐久性が大幅に向上する。
ンガー１０のオイル保持作用とラビリンス密封部１３に
よってオイルが保持され、良好な潤滑性と耐水性が維持
されるので、耐久性が大幅に向上する。
【００２６】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のクラッチレリーズ軸受は、高温で高速回転する苛酷な
条件下に使用しても、その回転遠心力で飛散する潤滑オ
イルがスリンガーに付着、保持され、オイルの攪拌作用
による劣化が防止され、結果としてオイルが第一のオイ
ルシールのところから漏れ出すことが防止されるため、
良好な潤滑性及び耐水性が維持され、耐久性が向上する
といった効果を奏する。
のクラッチレリーズ軸受は、高温で高速回転する苛酷な
条件下に使用しても、その回転遠心力で飛散する潤滑オ
イルがスリンガーに付着、保持され、オイルの攪拌作用
による劣化が防止され、結果としてオイルが第一のオイ
ルシールのところから漏れ出すことが防止されるため、
良好な潤滑性及び耐水性が維持され、耐久性が向上する
といった効果を奏する。
【００２７】特に、屈曲鍔部を形成したスリンガーを組
み込んで、スリンガーと第一のオイルシールとの間にラ
ビリンス密封部を形成した軸受は、飛散する潤滑オイル
が屈曲鍔部の内側に更に付着、保持されやすくなると共
に、ラビリンス密封部によってオイル漏れがより確実に
防止されるため、耐久性が大幅に向上するといった効果
を奏する。
み込んで、スリンガーと第一のオイルシールとの間にラ
ビリンス密封部を形成した軸受は、飛散する潤滑オイル
が屈曲鍔部の内側に更に付着、保持されやすくなると共
に、ラビリンス密封部によってオイル漏れがより確実に
防止されるため、耐久性が大幅に向上するといった効果
を奏する。
【図１】本発明に係るクラッチレリーズ軸受の一実施形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図２】本発明に係るクラッチレリーズ軸受の他の実施
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図３】本発明に係るクラッチレリーズ軸受の更に他の
実施形態を示す断面図である。
実施形態を示す断面図である。
【図４】本発明に係るクラッチレリーズ軸受の更に他の
実施形態を示す断面図である。
実施形態を示す断面図である。
１ 外輪 １ｂ 内鍔部 ２ 転動体 ３ クラッチスプリング ４ 内輪 ５ 弾性スリーブ １０ オイル保持用のスリンガー １０ａ リング部 １０ｂ 屈曲鍔部 １２ 第一のオイルシール １３ ラビリンス密封部 １４ 第二のオイルシール
Claims (2)
- 【請求項１】 軸方向一端に内鍔部を形成した外輪の内
側に、複数の転動体を介して内輪を設け、内輪の軸方向
他端寄りにオイル保持用のスリンガーを外嵌固定して、
外輪の軸方向他端に取付けたのオイルシールの先端を上
記スリンガーの外面に摺接させたことを特徴とするクラ
ッチレリーズ軸受。 - 【請求項２】 前記スリンガーが、内輪に外嵌固定され
るリング部の軸方向端部より径方向外側に向かって屈曲
しながら延びる屈曲鍔部を形成したものであり、このス
リンガーと前記オイルシールとの間にラビリンス密封部
が形成されていることを特徴とする
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000129070A JP2001311437A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | クラッチレリーズ軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000129070A JP2001311437A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | クラッチレリーズ軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001311437A true JP2001311437A (ja) | 2001-11-09 |
Family
ID=18638401
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000129070A Pending JP2001311437A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | クラッチレリーズ軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001311437A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009145216A1 (ja) | 2008-05-27 | 2009-12-03 | 株式会社ジェイテクト | クラッチレリーズ軸受 |
| JP2009287598A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Jtekt Corp | クラッチレリーズ軸受 |
| JP2010084904A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Jtekt Corp | クラッチレリーズ軸受装置 |
| JP2010112532A (ja) * | 2008-11-10 | 2010-05-20 | Ntn Corp | クラッチレリーズ軸受装置用玉軸受 |
| WO2010130536A1 (de) * | 2009-05-12 | 2010-11-18 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Kupplungsbetätigungslager, insbesondere für ein doppelkupplungssystem |
| JP2013507594A (ja) * | 2009-10-16 | 2013-03-04 | エヌテエヌ−エスエヌエール ルルモン | ボールベアリングおよび対応する緩衝部品 |
| RU2559673C2 (ru) * | 2010-01-20 | 2015-08-10 | Нтн-Снр Рульман | Подшипник выключения сцепления автомобиля, снабженный уплотнительным устройством, и система воздействия на сцепление автомобиля |
| CN104832556A (zh) * | 2014-02-10 | 2015-08-12 | Skf公司 | 离合器接合/分离或悬架挡块及其制造方法以及机动车 |
| CN105041878A (zh) * | 2014-04-24 | 2015-11-11 | Skf公司 | 滚动轴承以及包括该滚动轴承的离合器分离轴承装置 |
| DE102017113477A1 (de) * | 2017-06-20 | 2018-12-20 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Wälzlager mit Fixierung |
| DE102018116030A1 (de) | 2018-07-03 | 2020-01-09 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Ausrücklager für eine Kupplung eines Kraftfahrzeugs |
-
2000
- 2000-04-28 JP JP2000129070A patent/JP2001311437A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8534926B2 (en) | 2008-05-27 | 2013-09-17 | Jtekt Corporation | Clutch release bearing |
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| DE102018116030A1 (de) | 2018-07-03 | 2020-01-09 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Ausrücklager für eine Kupplung eines Kraftfahrzeugs |
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