JP2001311168A - 土留擁壁 - Google Patents
土留擁壁Info
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- JP2001311168A JP2001311168A JP2000126614A JP2000126614A JP2001311168A JP 2001311168 A JP2001311168 A JP 2001311168A JP 2000126614 A JP2000126614 A JP 2000126614A JP 2000126614 A JP2000126614 A JP 2000126614A JP 2001311168 A JP2001311168 A JP 2001311168A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 積層による高層化された擁壁を支持するため
に従来より使用されている合成支柱のみの剛性を必要以
上に強化することなく、大きな土圧が作用しても擁壁の
撓みが防止され、擁壁全体として土圧に対し安定した支
持構造を構築することが出来る土留擁壁を提供する。 【解決手段】 最上段に積載されるパネル板2aの上下
幅より短寸に形成される肉厚部4aの上端部より挿通突
出した複数の支持杭3の上端部3a間が、横架部材によ
って連結されて擁壁1の上端が補強されるので、支持杭
3単体に作用する土圧が分散化されて、支持杭3単体の
みの剛性を必要以上に強化することなく、擁壁全体を土
圧に対し安定状態に支持するよう構築することができ
る。
に従来より使用されている合成支柱のみの剛性を必要以
上に強化することなく、大きな土圧が作用しても擁壁の
撓みが防止され、擁壁全体として土圧に対し安定した支
持構造を構築することが出来る土留擁壁を提供する。 【解決手段】 最上段に積載されるパネル板2aの上下
幅より短寸に形成される肉厚部4aの上端部より挿通突
出した複数の支持杭3の上端部3a間が、横架部材によ
って連結されて擁壁1の上端が補強されるので、支持杭
3単体に作用する土圧が分散化されて、支持杭3単体の
みの剛性を必要以上に強化することなく、擁壁全体を土
圧に対し安定状態に支持するよう構築することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盛土部分の端部を
支持する土留擁壁の改良に関する。
支持する土留擁壁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】傾斜地に建物を施工する際には、地盤の
高いところを掘削して低いところに盛土することによっ
て、区画された部分に平らな地盤を構築する工事が行わ
れている。
高いところを掘削して低いところに盛土することによっ
て、区画された部分に平らな地盤を構築する工事が行わ
れている。
【0003】この場合、区画された部分において、高い
地盤より低い谷側に面する地盤の端部に盛土を行う際
に、区画の谷側で土の崩壊を防止するために土留擁壁が
施工されている。
地盤より低い谷側に面する地盤の端部に盛土を行う際
に、区画の谷側で土の崩壊を防止するために土留擁壁が
施工されている。
【0004】このような土留擁壁としては、例えば複数
のコンクリートパネルを積層施工する施工方法や垂直な
コンクリート壁を構築する方法が採られている。この種
の施工方法の一例として、例えば特開平8−92981
号公報が開示されている。
のコンクリートパネルを積層施工する施工方法や垂直な
コンクリート壁を構築する方法が採られている。この種
の施工方法の一例として、例えば特開平8−92981
号公報が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6は、従来の土留擁
壁の断面構造を示し、図に示される01は、支持杭を示
し、この支持杭01は、例えば補強鋼材としてのH型鋼
が使用され谷側の地盤に立て込まれて垂設される。
壁の断面構造を示し、図に示される01は、支持杭を示
し、この支持杭01は、例えば補強鋼材としてのH型鋼
が使用され谷側の地盤に立て込まれて垂設される。
【0006】02はコンクリートパネルであって、例え
ばPCコンクリート板の横長さ等に対応する間隔で基礎
地盤G1に垂直に図示しないアースオーガー等により掘
削された孔内にセメントミルクなどの凝固剤を投入して
ソイルセメントコラム09を構築する。
ばPCコンクリート板の横長さ等に対応する間隔で基礎
地盤G1に垂直に図示しないアースオーガー等により掘
削された孔内にセメントミルクなどの凝固剤を投入して
ソイルセメントコラム09を構築する。
【0007】次いでアースオーガーを引き抜いた後、支
持杭01を立て込み、支持杭01の突出高さを擁壁の高
さよりも若干低い位置に固定し、支持杭01の突出高さ
を擁壁の高さよりも若干低い位置に固定し、支持杭01
の埋め込み部がソイルセメントコラム09と一体化する
状態で固化される。
持杭01を立て込み、支持杭01の突出高さを擁壁の高
さよりも若干低い位置に固定し、支持杭01の突出高さ
を擁壁の高さよりも若干低い位置に固定し、支持杭01
の埋め込み部がソイルセメントコラム09と一体化する
状態で固化される。
【0008】このように、所定間隔でソイルセメントコ
ラム09と支持杭01とを施工したのちに、擁壁の下部
に対応させて捨石基礎04と捨コンクリートを打設して
基礎を構築する。
ラム09と支持杭01とを施工したのちに、擁壁の下部
に対応させて捨石基礎04と捨コンクリートを打設して
基礎を構築する。
【0009】ここで、垂設した支持杭01を囲むように
型枠部材としては、例えばコンクリート製のU字ブロッ
ク等の既成の部材が使用される。
型枠部材としては、例えばコンクリート製のU字ブロッ
ク等の既成の部材が使用される。
【0010】このようにH型鋼の支持杭01を囲む状態
でU字ブロック06とPCコンクリート板02を組み立
ててから、U字ブロック06の内部空間にコンクリート
010を流し込んで固定し、H型鋼とU字ブロック06
とを一体化して合成支柱03が構築される。
でU字ブロック06とPCコンクリート板02を組み立
ててから、U字ブロック06の内部空間にコンクリート
010を流し込んで固定し、H型鋼とU字ブロック06
とを一体化して合成支柱03が構築される。
【0011】その後に、PCコンクリート板02の裏面
側(山側)に裏込め08としての砂利等を施工したの
ち、土砂を投入して盛土07を行うことにより、擁壁を
支える合成支柱03は盛土07の内部に埋設された状態
となり、PCコンクリート板02の高さに対応させた地
盤を形成することができる。
側(山側)に裏込め08としての砂利等を施工したの
ち、土砂を投入して盛土07を行うことにより、擁壁を
支える合成支柱03は盛土07の内部に埋設された状態
となり、PCコンクリート板02の高さに対応させた地
盤を形成することができる。
【0012】このように従来の土留擁壁は、支持杭01
の高さが、複数のPCコンクリート板02を垂直に積層
される擁壁の高さよりも若干低い位置に構築されてい
る。
の高さが、複数のPCコンクリート板02を垂直に積層
される擁壁の高さよりも若干低い位置に構築されてい
る。
【0013】このため、このような土留擁壁は、積層高
さが高くなるに従って土圧の作用力が増大することから
合成支柱の横断面形状を大型化するか、合成支柱の間隔
を短縮して使用本数を増加させて擁壁の強度を確保する
方法が採られている。
さが高くなるに従って土圧の作用力が増大することから
合成支柱の横断面形状を大型化するか、合成支柱の間隔
を短縮して使用本数を増加させて擁壁の強度を確保する
方法が採られている。
【0014】しかしながら、このように強化された合成
支柱により擁壁を構築した場合でも、大きな土圧が垂設
された単一の合成支柱に集中的に作用した場合には剛性
に限界があるため、合成支柱と共に擁壁に撓みが生ずる
問題を有していた。
支柱により擁壁を構築した場合でも、大きな土圧が垂設
された単一の合成支柱に集中的に作用した場合には剛性
に限界があるため、合成支柱と共に擁壁に撓みが生ずる
問題を有していた。
【0015】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、積層による高層化された擁壁を支持する
ために従来より使用されている合成支柱のみの剛性を必
要以上に強化することなく、大きな土圧が作用しても擁
壁の撓みが防止され、擁壁全体として土圧に対し安定し
た支持構造を構築することが出来る土留擁壁を提供する
ことを目的とする。
されたもので、積層による高層化された擁壁を支持する
ために従来より使用されている合成支柱のみの剛性を必
要以上に強化することなく、大きな土圧が作用しても擁
壁の撓みが防止され、擁壁全体として土圧に対し安定し
た支持構造を構築することが出来る土留擁壁を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の土留擁壁は、地盤に複数の支持杭を所定間
隔で垂設し、コンクリートパネルの一部を肉厚部に形成
してその部分に上下方向を向く支持孔を形成し、該支持
孔を所定間隔で垂設された各支持杭に挿入して前記コン
クリートパネルを所定高さに積載支持することにより、
前記各支持杭と共に一体形成される土留擁壁において、
最上段に積載されるコンクリートパネルの肉厚部が、該
コンクリートパネルの上端部より短寸に形成され、前記
支持孔を挿通突出した複数の支持杭の上端部間を横架部
材によって連結して積載擁壁の上端を補強するようにし
たことを特徴としている。この特徴によれば、最上段に
積載されるパネル板の上下幅より短寸に形成される肉厚
部の上端部より挿通突出した複数の支持杭の上端部間
が、横架部材によって連結されて擁壁の上端が補強され
るので、支持杭単体に作用する土圧が分散化されて、支
持杭単体のみの剛性を必要以上に強化することなく、擁
壁全体を土圧に対し安定状態に支持するよう構築するこ
とができる。
に、本発明の土留擁壁は、地盤に複数の支持杭を所定間
隔で垂設し、コンクリートパネルの一部を肉厚部に形成
してその部分に上下方向を向く支持孔を形成し、該支持
孔を所定間隔で垂設された各支持杭に挿入して前記コン
クリートパネルを所定高さに積載支持することにより、
前記各支持杭と共に一体形成される土留擁壁において、
最上段に積載されるコンクリートパネルの肉厚部が、該
コンクリートパネルの上端部より短寸に形成され、前記
支持孔を挿通突出した複数の支持杭の上端部間を横架部
材によって連結して積載擁壁の上端を補強するようにし
たことを特徴としている。この特徴によれば、最上段に
積載されるパネル板の上下幅より短寸に形成される肉厚
部の上端部より挿通突出した複数の支持杭の上端部間
が、横架部材によって連結されて擁壁の上端が補強され
るので、支持杭単体に作用する土圧が分散化されて、支
持杭単体のみの剛性を必要以上に強化することなく、擁
壁全体を土圧に対し安定状態に支持するよう構築するこ
とができる。
【0017】本発明の土留擁壁は、前記横架部材が、コ
ンクリートパネルの盛土側上端部の支持孔より突出した
複数の支持杭の上端部間を鉄筋枠で囲むように連結する
と共に、前記鉄筋枠の外周を型枠部材で囲むように連結
し、前記型枠部材の内部空間にコンクリートを充填して
成れば好適である。このようにすることにより、コンク
リートパネルの盛土側上端部の支持孔より突出した複数
の支持杭端部の外周が囲まれて一体的に連結されて構築
されるので、コンクリートパネルの盛土側上端部を支持
杭端部と共に増強化することができる。
ンクリートパネルの盛土側上端部の支持孔より突出した
複数の支持杭の上端部間を鉄筋枠で囲むように連結する
と共に、前記鉄筋枠の外周を型枠部材で囲むように連結
し、前記型枠部材の内部空間にコンクリートを充填して
成れば好適である。このようにすることにより、コンク
リートパネルの盛土側上端部の支持孔より突出した複数
の支持杭端部の外周が囲まれて一体的に連結されて構築
されるので、コンクリートパネルの盛土側上端部を支持
杭端部と共に増強化することができる。
【0018】本発明の土留擁壁は、前記横架部材が、U
字ブロック又は該U字ブロックに類したブロックが用い
られ、該ブロックの所定箇所には所定間隔にコンクリー
ト充填孔が形成されていれば好適である。このようにす
ることにより、既成のU字ブロックまたは該U字ブロッ
クに類したブロックが用いられているので、外表面の仕
上げ施工を行わないでも外観が向上し、コンクリートの
充填に際しては、コンクリート充填孔を介して容易に行
うことができ、施工工数を短縮することができる。
字ブロック又は該U字ブロックに類したブロックが用い
られ、該ブロックの所定箇所には所定間隔にコンクリー
ト充填孔が形成されていれば好適である。このようにす
ることにより、既成のU字ブロックまたは該U字ブロッ
クに類したブロックが用いられているので、外表面の仕
上げ施工を行わないでも外観が向上し、コンクリートの
充填に際しては、コンクリート充填孔を介して容易に行
うことができ、施工工数を短縮することができる。
【0019】本発明の土留擁壁は、前記支持杭が、鋼管
により構成されてなれば好適である。このようにするこ
とにより、施工時に平坦な積層される擁壁面に対し例え
ばH型鋼またはI型鋼等のように方向性を考慮する必要
がないため施工作業が容易になる。
により構成されてなれば好適である。このようにするこ
とにより、施工時に平坦な積層される擁壁面に対し例え
ばH型鋼またはI型鋼等のように方向性を考慮する必要
がないため施工作業が容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して本発
明の実施態様について説明する。先ず、図1は本発明の
一実施形態としての土留擁壁の側面図、図2の(a)は
土留擁壁の一部断面を示す側面図、(b)は土留擁壁の
部分正面図であり、図3は最上段のコンクリートパネル
を裏面から視た斜視図である。
明の実施態様について説明する。先ず、図1は本発明の
一実施形態としての土留擁壁の側面図、図2の(a)は
土留擁壁の一部断面を示す側面図、(b)は土留擁壁の
部分正面図であり、図3は最上段のコンクリートパネル
を裏面から視た斜視図である。
【0021】図1に示される1は擁壁であって、この擁
壁1は、盛土G2部分の端部を支持するために所定板厚
の複数のコンクリート製のパネル(以下パネル板2a、
2b、2c、2dと称する)が所定高さに積載施工され
る。
壁1は、盛土G2部分の端部を支持するために所定板厚
の複数のコンクリート製のパネル(以下パネル板2a、
2b、2c、2dと称する)が所定高さに積載施工され
る。
【0022】これらパネル板2a〜2dは、盛土G2側
の基礎地盤G1に周知の工法で施工された基礎穴14内
に埋設された基礎鋼管30内に立設支持される鋼管杭3
によって支持されている。なお、本実施例における鋼管
杭3は、内部に補強用のH型鋼材42が嵌挿されている
とともに、図1に示される保持具31を介して基礎鋼管
30内に嵌挿され、立設支持されるようになっている。
また、保持具31は、鋼管杭9を側方から支持する筒体
34と、該筒体34を基礎鋼管30の上端部に保持する
ための取付片36を有するリング盤38とから構成され
ている。
の基礎地盤G1に周知の工法で施工された基礎穴14内
に埋設された基礎鋼管30内に立設支持される鋼管杭3
によって支持されている。なお、本実施例における鋼管
杭3は、内部に補強用のH型鋼材42が嵌挿されている
とともに、図1に示される保持具31を介して基礎鋼管
30内に嵌挿され、立設支持されるようになっている。
また、保持具31は、鋼管杭9を側方から支持する筒体
34と、該筒体34を基礎鋼管30の上端部に保持する
ための取付片36を有するリング盤38とから構成され
ている。
【0023】各パネル板2a、2b、2c、2dの一部
となる裏面の中間部位には台形状の肉厚部4a、4b、
4c、4dが突設形成され、それらの部位には支持杭3
を挿通するために上下方向に貫通する支持孔10が形成
されている。
となる裏面の中間部位には台形状の肉厚部4a、4b、
4c、4dが突設形成され、それらの部位には支持杭3
を挿通するために上下方向に貫通する支持孔10が形成
されている。
【0024】最上段のパネル板2aを除く各パネル板2
b〜2dの上端長手方向には、凸条C1が連続的に形成
されているとともに、最下段のパネル板2dを除く各パ
ネル板2a〜2cの下端長手方向には、凹溝C2が連続
的に形成されており、これらパネル板2a〜2dを上下
方向に積み重ねる際に、上下のパネル板同士の位置ずれ
が防止されるようになっている。
b〜2dの上端長手方向には、凸条C1が連続的に形成
されているとともに、最下段のパネル板2dを除く各パ
ネル板2a〜2cの下端長手方向には、凹溝C2が連続
的に形成されており、これらパネル板2a〜2dを上下
方向に積み重ねる際に、上下のパネル板同士の位置ずれ
が防止されるようになっている。
【0025】従って、図2の(a)、(b)に示される
ように、各パネル板2a、2b、2c、2dは、該各パ
ネル板2a、2b、2c、2dの支持孔10を幅方向に
所定間隔毎に垂設された複数の支持杭3に挿通して所定
高さに積載支持し、支持孔10と支持杭3との間に形成
される内部空間に、後述するセメントミルクを打設する
ことにより各支持杭3と共に一体形成される。
ように、各パネル板2a、2b、2c、2dは、該各パ
ネル板2a、2b、2c、2dの支持孔10を幅方向に
所定間隔毎に垂設された複数の支持杭3に挿通して所定
高さに積載支持し、支持孔10と支持杭3との間に形成
される内部空間に、後述するセメントミルクを打設する
ことにより各支持杭3と共に一体形成される。
【0026】ここで、最上段に積載されるパネル板2a
は、図3に示されるように、その肉厚部が、該パネル板
2aの上端部より短寸に形成され、支持孔10を挿通突
出した支持杭3の上端部3a間が後述する横架部材によ
って連結されて積載されたパネル板2a、2b、2c、
2dの上端が補強されている。
は、図3に示されるように、その肉厚部が、該パネル板
2aの上端部より短寸に形成され、支持孔10を挿通突
出した支持杭3の上端部3a間が後述する横架部材によ
って連結されて積載されたパネル板2a、2b、2c、
2dの上端が補強されている。
【0027】更に詳しくは、最上段に積載されるパネル
板2aの支持孔10を挿通突出した各支持杭3は、その
上端部3aがパネル板2aの上端部より若干短寸に形成
されて、これら各支持杭3の上端部3a外周が鉄筋枠5
によって囲まれ、その外周は横架部材としてのU字ブロ
ック又は該U字ブロックに類したブロックにより囲繞さ
れて連結されている。
板2aの支持孔10を挿通突出した各支持杭3は、その
上端部3aがパネル板2aの上端部より若干短寸に形成
されて、これら各支持杭3の上端部3a外周が鉄筋枠5
によって囲まれ、その外周は横架部材としてのU字ブロ
ック又は該U字ブロックに類したブロックにより囲繞さ
れて連結されている。
【0028】本実施形態では、横架部材がU字ブロック
6を使用されており、U字ブロック6の所定箇所には所
定間隔毎にコンクリート充填孔6aが形成されている。
6を使用されており、U字ブロック6の所定箇所には所
定間隔毎にコンクリート充填孔6aが形成されている。
【0029】次に、本発明の一実施形態としての土留擁
壁の施工例につき説明する。図4は土留擁壁を裏面から
視た斜視図であり、図5は補強構造の組立手順を示す斜
視図である。
壁の施工例につき説明する。図4は土留擁壁を裏面から
視た斜視図であり、図5は補強構造の組立手順を示す斜
視図である。
【0030】先ず、盛土G2側の基礎地盤G1のソイル
セメントコラム8に一体固化される状態で盛土G2側側
面に沿って支持杭3が幅方向に所定間隔毎に垂設される
が、それらの先端が最上段のパネル板2aの支持孔10
より若干挿通する高さになるように設定される。
セメントコラム8に一体固化される状態で盛土G2側側
面に沿って支持杭3が幅方向に所定間隔毎に垂設される
が、それらの先端が最上段のパネル板2aの支持孔10
より若干挿通する高さになるように設定される。
【0031】次いで、盛土G2前面の基礎地盤G1に連
設された複数の支持杭3に最下段のパネル板2cの支持
孔10を挿通させた状態で、最下段のパネル板2cを前
記基礎地盤G1のソイルセメントコラム8上に設置し、
最下段のパネル板2cが設置されると、その上部にパネ
ル板2bが同様の手順で積載される。
設された複数の支持杭3に最下段のパネル板2cの支持
孔10を挿通させた状態で、最下段のパネル板2cを前
記基礎地盤G1のソイルセメントコラム8上に設置し、
最下段のパネル板2cが設置されると、その上部にパネ
ル板2bが同様の手順で積載される。
【0032】最後に本実施形態では、最上段となるパネ
ル板2aが、2段目のパネル板2bの上端部に同様の手
順で積載されると、図5に示されるように、パネル板2
aの支持孔10から各支持杭3の上端部3aが若干挿通
突出した状態となる。
ル板2aが、2段目のパネル板2bの上端部に同様の手
順で積載されると、図5に示されるように、パネル板2
aの支持孔10から各支持杭3の上端部3aが若干挿通
突出した状態となる。
【0033】このようにパネル板2a、2b、2cを載
置することより、横架部材が設置される以前の擁壁1が
構築されると、各パネル板2a〜2cは、その支持孔1
0と支持杭3との間で形成される内部空間にセメントミ
ルクが打設されて各支持杭3と共に一体形成される。
置することより、横架部材が設置される以前の擁壁1が
構築されると、各パネル板2a〜2cは、その支持孔1
0と支持杭3との間で形成される内部空間にセメントミ
ルクが打設されて各支持杭3と共に一体形成される。
【0034】そこで、パネル板2aの支持孔10から若
干挿通突出した各支持杭3の上端部3a外周を囲繞する
ように鉄筋枠5で連結し、パネル板2a裏面の肉厚部4
a上端にU字ブロック6を下向きに載置して鉄筋枠5外
周を覆うように被せる。
干挿通突出した各支持杭3の上端部3a外周を囲繞する
ように鉄筋枠5で連結し、パネル板2a裏面の肉厚部4
a上端にU字ブロック6を下向きに載置して鉄筋枠5外
周を覆うように被せる。
【0035】次に、これらコンクリート充填孔6aを通
してU字ブロック6の内部空間にセメントミルクが打設
されて、各支持杭3と共に一体形成されて横架部材が構
築される。
してU字ブロック6の内部空間にセメントミルクが打設
されて、各支持杭3と共に一体形成されて横架部材が構
築される。
【0036】このようにして、最上段に積載されるパネ
ル板2aの上端部より短寸に形成された支持孔10より
挿通突出した複数の支持杭3上端部3a間の外周が、鉄
筋枠5及びU字ブロック6により囲まれ、セメントミル
ク7の打設により一体化されて連結されるので、擁壁1
の上端が補強されて支持杭3単体に作用する土圧が分散
化されるため、支持杭3単体のみの剛性を必要以上に強
化することなく、擁壁1全体を土圧に対し安定状態に支
持するよう構築することができる。
ル板2aの上端部より短寸に形成された支持孔10より
挿通突出した複数の支持杭3上端部3a間の外周が、鉄
筋枠5及びU字ブロック6により囲まれ、セメントミル
ク7の打設により一体化されて連結されるので、擁壁1
の上端が補強されて支持杭3単体に作用する土圧が分散
化されるため、支持杭3単体のみの剛性を必要以上に強
化することなく、擁壁1全体を土圧に対し安定状態に支
持するよう構築することができる。
【0037】更に、パネル板2a、2b、2cの盛土G
2側上端部の支持孔10より突出した複数の支持杭3の
上端部3aの外周が囲まれて一体的に連結されて構築さ
れるので、パネル板2a、2b、2cの盛土側上端部を
支持杭3の上端部3aと共に強化することができる。
2側上端部の支持孔10より突出した複数の支持杭3の
上端部3aの外周が囲まれて一体的に連結されて構築さ
れるので、パネル板2a、2b、2cの盛土側上端部を
支持杭3の上端部3aと共に強化することができる。
【0038】また、横架部材として、U字ブロックまた
は該U字ブロックに類したブロックが用いられているの
で、外表面の仕上げ施工を行わないでも外観が向上し、
コンクリートの充填に際しては、コンクリート充填孔を
介して容易に行うことができ、施工工数を短縮すること
ができる。
は該U字ブロックに類したブロックが用いられているの
で、外表面の仕上げ施工を行わないでも外観が向上し、
コンクリートの充填に際しては、コンクリート充填孔を
介して容易に行うことができ、施工工数を短縮すること
ができる。
【0039】以上、本発明の実施形態を図面によって説
明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更や追加があっても本発明に含まれる。
明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0040】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0041】(a)請求項1の発明によれば、コンクリ
ートパネルのコンクリートパネル上端部より短寸に形成
された支持孔より挿通突出した複数の支持杭上端部間が
横架部材によって連結されて擁壁の上端が補強されるの
で、支持杭単体に作用する土圧が分散化されて、支持杭
単体のみの剛性を必要以上に強化することなく、擁壁全
体を土圧に対し安定状態に支持するよう構築することが
できる。
ートパネルのコンクリートパネル上端部より短寸に形成
された支持孔より挿通突出した複数の支持杭上端部間が
横架部材によって連結されて擁壁の上端が補強されるの
で、支持杭単体に作用する土圧が分散化されて、支持杭
単体のみの剛性を必要以上に強化することなく、擁壁全
体を土圧に対し安定状態に支持するよう構築することが
できる。
【0042】(b)請求項2の発明によれば、コンクリ
ートパネルの盛土側上端部の支持孔より突出した複数の
支持杭端部の外周が囲まれて一体的に連結されて構築さ
れるので、コンクリートパネルの盛土側上端部を支持杭
端部と共に増強化することができる。
ートパネルの盛土側上端部の支持孔より突出した複数の
支持杭端部の外周が囲まれて一体的に連結されて構築さ
れるので、コンクリートパネルの盛土側上端部を支持杭
端部と共に増強化することができる。
【0043】(c)請求項3の発明によれば、既成のU
字ブロックまたは該U字ブロックに類したブロックが用
いられているので、外表面の仕上げ施工を行わないでも
外観が向上し、コンクリートの充填に際しては、コンク
リート充填孔を介して容易に行うことができ、施工工数
を短縮することができる。
字ブロックまたは該U字ブロックに類したブロックが用
いられているので、外表面の仕上げ施工を行わないでも
外観が向上し、コンクリートの充填に際しては、コンク
リート充填孔を介して容易に行うことができ、施工工数
を短縮することができる。
【0044】(d)請求項4の発明によれば、施工時に
平坦な積層される擁壁面に対し例えばH型鋼またはI型
鋼等のように方向性を考慮する必要がないため施工作業
が容易になる。
平坦な積層される擁壁面に対し例えばH型鋼またはI型
鋼等のように方向性を考慮する必要がないため施工作業
が容易になる。
【図1】本発明の一実施形態としての土留擁壁の側面図
である。
である。
【図2】(a)は土留擁壁の一部断面を示す側面図、
(b)は土留擁壁の部分正面図である。
(b)は土留擁壁の部分正面図である。
【図3】最上段のコンクリートパネルを裏面から視た斜
視図である。
視図である。
【図4】土留擁壁を裏面から視た斜視図である。
【図5】補強構造の組立手順を示す斜視図である。
【図6】従来の土留擁壁の断面構造を示す断面図であ
る。
る。
1 擁壁 2a〜2d パネル板(擁壁) 3 支持杭 3a 上端部 4a〜4d 肉厚部 5 鉄筋枠 6 U字ブロック 6a コンクリート充填孔 7 セメントミルク 8 ソイルセメントコラム 10 支持孔 14 基礎穴 30 基礎鋼管 31 保持具 34 筒体 36 取付片 38 リング盤 42 H型鋼材 C1 凸条 C2 凹溝 G1 基礎地盤 G2 盛土
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 俊夫 千葉市若葉区多部田町790番地 薮塚建材 工業株式会社内 (72)発明者 二階堂 淳一 千葉市若葉区多部田町790番地 薮塚建材 工業株式会社内 (72)発明者 南山 俊彦 千葉市若葉区多部田町790番地 薮塚建材 工業株式会社内 Fターム(参考) 2D048 AA17 AA72
Claims (4)
- 【請求項1】 地盤に複数の支持杭を所定間隔で垂設
し、コンクリートパネルの一部を肉厚部に形成してその
部分に上下方向を向く支持孔を形成し、該支持孔を所定
間隔で垂設された各支持杭に挿入して前記コンクリート
パネルを所定高さに積載支持することにより、前記各支
持杭と共に一体形成される土留擁壁において、 最上段に積載されるコンクリートパネルの肉厚部が、該
コンクリートパネルの上端部より短寸に形成され、前記
支持孔を挿通突出した複数の支持杭の上端部間を横架部
材によって連結して積載擁壁の上端を補強するようにし
たことを特徴とする土留擁壁。 - 【請求項2】 前記横架部材は、前記コンクリートパネ
ルの盛土側上端部の支持孔より突出した複数の支持杭の
上端部間を鉄筋枠で囲むように連結すると共に、前記鉄
筋枠の外周を型枠部材で囲むように連結し、前記型枠部
材の内部空間にコンクリートを充填して成る請求項1に
記載の土留擁壁。 - 【請求項3】 前記横架部材は、U字ブロック又は該U
字ブロックに類したブロックが用いられ、該ブロックの
所定箇所には所定間隔にコンクリート充填孔が形成され
ている請求項1または2に記載の土留擁壁。 - 【請求項4】 前記支持杭は、鋼管により構成されてな
る請求項1または2に記載の土留擁壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000126614A JP2001311168A (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | 土留擁壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000126614A JP2001311168A (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | 土留擁壁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001311168A true JP2001311168A (ja) | 2001-11-09 |
Family
ID=18636366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000126614A Pending JP2001311168A (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | 土留擁壁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001311168A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100919921B1 (ko) * | 2007-07-05 | 2009-10-07 | 주식회사 스마텍엔지니어링 | 패널을 이용한 옹벽 및 그 시공방법 |
CN107130611A (zh) * | 2017-05-31 | 2017-09-05 | 郑州安源工程技术有限公司 | 一种柔性复合防渗装配式可回收圆截面排桩支护结构的设计施工方法 |
JP6328359B1 (ja) * | 2018-01-10 | 2018-05-23 | 株式会社トラバース | 擁壁の施工方法 |
JP2021021266A (ja) * | 2019-07-29 | 2021-02-18 | 藤林コンクリート工業株式会社 | コンクリート構造物の構築方法 |
KR102484636B1 (ko) * | 2021-09-08 | 2023-01-03 | 이계일 | 옹벽구조 |
-
2000
- 2000-04-26 JP JP2000126614A patent/JP2001311168A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023038449A1 (ko) * | 2021-09-08 | 2023-03-16 | 이계일 | 옹벽구조 |
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