JP2001310761A - シートベルトアンカ取付部の補剛構造 - Google Patents

シートベルトアンカ取付部の補剛構造

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JP2001310761A
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seat belt
belt anchor
phosphorus hose
flange
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Manabu Hashimoto
橋本  学
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両後端に位置するピラーの断面内のリンホ
ースの板組み構造に大幅な変更を加えることなく、3点
式シートベルトのシートベルトアンカ部の剛性を増加さ
せることによって、車体前方への引張り応力に抗させる
構造を備えさせて、後部中央席の3点式シートベルトの
リトラクタの作動時にベルトアンカ部に加わる引張り応
力によってピラーが変形してしまうことを防止するシー
トベルトアンカ取付部の補剛構造を提供する。 【解決手段】 車体の一側方のリヤゲートに配置された
シートベルトアンカ取付部の補剛構造において、リヤゲ
ートを形成する閉じ断面内のアウタ側に、上下方向に延
びた第1のリンホース部材を内嵌挿入し、リヤゲートの
アウタ側と第1のリンホース部材のインナ側とからなる
対向空間内の所定位置(シートベルトアンカ取付部)
に、略截頭4角錐形状の第2のリンホース部材を内嵌挿
入し、対向空間を3分割した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の車体構
造に関し、特に、後部中央席用の3点式シートベルトを
取り回すためにリヤゲートに配置されるベルトアンカ取
付部の補剛構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、4ドアセダンやワゴン車などの後
部左右席のシートベルトには、3点式シートベルトが装
着されていて、乗員の腰部を拘束するラップベルトと胸
部を拘束するショルダベルトとから構成される3点支持
形式を備えている。これに対し、後部中央席用には、乗
員の腰部を拘束するラップベルトからなる構成の2点式
シートベルトが装着されている。
【0003】そのため、車両の衝突時における後部中央
席に着座した乗員の安全性を確保するには、2点式シー
トベルトに代えて3点式シートベルトを装着するのが望
ましい。そこで、従来の車両の後部中央席に3点式シー
トベルトを取り付けるには、図6に示すように、後部中
央席の3点式シートベルトのリトラクタ1を後席後方の
リヤクォータピラー(以下、Cピラーという)2の斜め
下方のリヤクォータパネル3の車室内側に内嵌挿入され
るようにする。そして、リトラクタ1から引き出される
ショルダーベルト4は、Cピラー2から後方に離間して
設けられたリヤゲート(Dピラー)5のインナ側の所定
位置に取付けられたシートベルトアンカ部6を経て引き
出し方向が変えられた後、後部中央席7まで取り回され
ることによって、後部中央席7に着座した乗員に掛け廻
されるようになる。
【0004】ところで、この従来のDピラー5の断面
は、図7に示すように、Dピラー5の外表面となるパネ
ルサイドアウタ8と車両の室内側に位置するピラーDイ
ンナアッパ9との両側端部が結合された横長の矩形に形
成された閉断面となっている。この閉断面内の上下方向
には、補剛部材としてのリンホースDピラー10,この
リンホースDピラー10と結合してDピラー5上方に延
びるリンホースピラーDアッパ11が内嵌挿入されてい
て、閉断面を補剛しているものの、ピラーDインナアッ
パ9は、車体の前方からの引張り荷重(図中矢印で示
す)に対する剛性が小さいという問題を有している。そ
して、前方からの引張り荷重に対する剛性が小さいこと
によって、Dピラー5のインナ側であるピラーDインナ
アッパ9に設けられるベルトアンカ部6において後部中
央席7のリトラクタ1が作動した際に発生する車体前方
への引張り応力が加わると、ピラーDインナアッパ9が
車体前方に引っ張られて変形してしまう虞があるのに伴
って、パネルサイドアウタ8までもが変形してしまうと
いう問題が発生する。
【0005】この発明は、上記のような従来のシートベ
ルトアンカ取付部の補剛構造が有している問題点を解決
するためになされたものであって、車両後端に位置する
ピラーの断面内のリンホースの板組み構造に大幅な変更
を加えることなく、3点式シートベルトのシートベルト
アンカ部の剛性を増加させることによって、車体前方へ
の引張り応力に抗させる構造を備えさせて、後部中央席
の3点式シートベルトのリトラクタの作動時にベルトア
ンカ部に加わる引張り応力によってピラーが変形してし
まうことを防止するシートベルトアンカ取付部の補剛構
造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は車体の一側方のリヤゲートに配置され
たシートベルトアンカ取付部の補剛構造において、前記
リヤゲートを形成する閉じ断面内のアウタ側に、上下方
向に延びた第1のリンホース部材を内嵌挿入し、前記リ
ヤゲートのアウタ側と前記第1のリンホース部材のイン
ナ側とからなる対向空間内の所定位置に、四方の端部か
ら中心部に向かっていくのにしたがって縦長の断面が次
第に縮小されていく略截頭4角錐形状の第2のリンホー
ス部材を内嵌挿入し、前記第2のリンホース部材によっ
て前記対向空間を3分割するとともに、それぞれ分割さ
れた前記対向空間には閉じ系が形成された状態で固定さ
れることを特徴とする。
【0007】また、前記所定位置は、シートベルトアン
カ取付部であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したシートベ
ルトアンカ取付部の補剛構造の実施の形態について、図
1〜図5を用いて説明する。図1は、本発明のシートベ
ルトアンカ取付部の補剛部材であるリンホースアンカD
をアウタ側から見た際の斜視図、図2は、図1中のZ−
Z断面矢視図、図3は、リンホースアンカDを挿着した
Dピラーをアウタ側斜め上方から見た際の斜視図、図4
は、図3中の各矢視における断面を示した断面図、図5
は、リンホースアンカDを挿着したDピラーをアウタ側
斜め下方から見た際の斜視図である。なお、従来例と同
一の部材については、同一の符号を付すものとする。
【0009】まず、後席後方のリヤクォータピラーから
さらに後方に離間して設けられた、車両後端に位置する
Dピラー5のシートベルトアンカ取付部に内嵌挿入され
るリンホースアンカD12について図1〜図2を用いて
説明すると、リンホースアンカD12は、フランジ13
〜16が折り曲げ形成されている上下、左右の四方の端
部から中心部に向かっていくのにしたがって、縦長の断
面が次第に縮小されていく截頭四角錐形状からなる本体
部17が一体的に形成され、中心部に位置する矩形状の
頂面部17aの所定位置には、ボルトアンカ取付用の下
穴17bが穿孔されているとともに、頂面部17aのア
ウタ側、(図1では、紙面手前側、図2では、紙面上方
側)には、この下穴の中心軸を基準としたボルトアンカ
取付用のウェルディングナット18が固定される。この
頂面部17aの横幅は、ピラーDインナアッパ9のアウ
タ側の所定位置の横幅内にちょうど収まるように設定さ
れており、この頂面部17aがピラーDインナアッパ9
の所定位置と直接接触した状態で結合固定されるように
なっている。
【0010】本体部17には、リンホースアンカD12
をDピラー5に取り付けた際に、上側に位置するフラン
ジ13から頂面部17aにかけて斜めに複数段に折り曲
げられた斜面部17cが形成されており、この斜面部1
7cの所定位置には、軽減孔兼ED(電着塗装)穴17
dが形成されている。さらに、対向する下側に位置する
フランジ14から頂面部17aにかけても斜めに複数段
に折り曲げられた斜面部17eが形成されており、この
斜面部17eの所定位置には、取付基準穴17fが形成
されている。
【0011】上側のフランジ13は、斜面部17cの上
端から車体上方に向かって折り曲げられている中央フラ
ンジ13aと、中央フランジ13aの左右両端からそれ
ぞれ斜め側方下向きに延設されたフランジ面を有する斜
行フランジ13bおよび13cとが一体成形されてい
て、斜行フランジ13b,13cは、リンホースピラー
Dアッパ11のインナ側の所定位置に直接接触した状態
で結合固定されるようになっている。
【0012】さらに、下側のフランジ14には、斜面部
17の上端から車体下方に向かって折り曲げられている
中央フランジ14aと、中央フランジ14aの左右両端
からそれぞれ斜め側方下向きに延設されたフランジ面を
有する斜行フランジ14bおよび14cとが一体成形さ
れていて、斜行フランジ14b,14cは、リンホース
ピラーDアッパ11のインナ側の所定位置に直接接触し
た状態で結合固定されるようになっている。
【0013】また、図1中、左側、すなわち車体前側に
位置するフランジ15から頂面部17aにかけては、傾
斜した斜面部17gが形成されるとともに、同図中、右
側、すなわち車体後側に位置するフランジ16から頂面
部17aにかけては、傾斜した斜面部17hが形成され
ている。これらの斜面部17g,17hの傾斜形状は、
ピラーDインナアッパ9のアウタ側の所定位置にちょう
ど収まるように設定されている。
【0014】左側のフランジ15は、斜面部17gの上
端から車体前方に向かって折り曲げられた中央フランジ
15aと、中央フランジ15aの左右両端を所定間隔で
略矩形状に切り欠くことによって形成された上フランジ
15bおよび下フランジ15cとが一体成形されてい
て、前側に張り出したフランジ15のインナ側が、ピラ
ーDインナアッパ9のフランジのアウタ側に接合され、
フランジ15のアウタ側が、リンホースDピラー10の
フランジのインナ側に接合された状態で、溶接により強
固に固定される。
【0015】さらに、右側のフランジ16は、斜面部1
7hの上端から車体後方に向かって折り曲げられた中央
フランジ16aと、中央フランジ16aの左右両端を所
定間隔で略矩形状に切り欠くことによって形成された上
フランジ16bおよび下フランジ16cとが一体成形さ
れていて、後側に張り出したフランジ16のインナ側
が、ピラーDインナアッパ9のフランジのアウタ側に接
合され、フランジ16のアウタ側が、リンホースDピラ
ー10のフランジのインナ側に接合された状態で、溶接
により強固に固定される。
【0016】さらに、下側のフランジ14には、斜面部
17eの上端から車体下方に向かって折り曲げられてい
る中央フランジ14aと、中央フランジ14aの左右両
端からそれぞれ斜め側方下向きに延設されたフランジ面
を有する斜行フランジ14bおよび14cとが一体成形
されていて、斜行フランジ14b,14cは、リンホー
スピラーDアッパ11のインナ側の所定位置に直接接触
した状態で結合固定されるようになっている。
【0017】次に、Dピラー5内部にリンホースアンカ
D12を取付けた際のシートベルトアンカの補剛構造に
ついて図3〜図5を用いて説明する。上記リンホースア
ンカD12は、図3に示すように、Dピラー5の構成部
材であるパネルサイドアウタ8とピラーDインナアッパ
9との両側端部が結合された横長の矩形閉断面内の取付
基準位置に、リンホースアンカD12の取付基準穴17
fが位置合わせされた状態で内嵌挿入されて固定される
ことにより、シートベルトアンカ取付部における補剛構
造をなすものである。
【0018】Dピラー5の閉断面内の上下方向には、従
来例と同様に、補剛部材としてのリンホースDピラー1
0,このリンホースDピラーと結合してDピラー上方に
延びるリンホースピラーDアッパ11が内嵌挿入されて
いて、図3中、A−A断面は、図5(a)に示すよう
に、リンホースアンカD12の上側のフランジ13の斜
行フランジ13b,13cのアウタ側が、リンホースピ
ラーDアッパ11のインナ側に接合された状態で、溶接
により結合固定されている。このとき、中央フランジ1
3aは、リンホースピラーDアッパ11のインナ側とは
非接触状態にあって、若干の離間距離を有して対向配置
されている。
【0019】図3中、B−B断面は、図5(b)に示す
ように、リンホースアンカD12の左側のフランジ15
の上フランジ15bのインナ側は、ピラーDインナアッ
パ9の左アウタ側と接合された状態で、また、上フラン
ジ15bのアウタ側は、リンホースDピラー10の左イ
ンナ側と接合された状態で、溶接により結合固定されて
いる。さらに、右側のフランジ16の上フランジ16b
のインナ側は、ピラーDインナアッパ9の右アウタ側と
接合された状態で、また、上フランジ16bのアウタ側
は、リンホースDピラー10の右インナ側と接合された
状態で、溶接により結合固定されている。
【0020】そして、図3中のB−B断面における本体
部17の斜面部17cのインナ側およびアウタ側の接合
状態は、ピラーDインナアッパ9およびリンホースピラ
ーDアッパ11などとは非接触状態とされていて、斜面
部17cが、Dピラー5の上方向から下方向に向かうの
にしたがってアウタ側からインナ側に向かって傾斜して
いる斜交い形状となるように配置されている。なお、同
図中、符号19は、パネルサイドアウタ8の右端部から
車体後方向に延びるように接合固定されたエクステンシ
ョンDピラーを示しているものであって、このエクステ
ンションDピラー19のインナ側にリンホースDピラー
10の右アウタ側が接合された状態で、溶接により結合
固定されている。
【0021】図3中のC−C断面における接合状態は、
図5(c)に示すように、リンホースアンカD12の左
側のフランジ15の中央フランジ15aのインナ側は、
ピラーDインナアッパ9の左アウタ側と接合された状態
で、また、中央フランジ15aのアウタ側は、リンホー
スDピラー10の左インナ側と接合された状態で、溶接
により結合固定されている。さらに、右側のフランジ1
6の中央フランジ16aのインナ側は、ピラーDインナ
アッパ9の右アウタ側と接合され、また、中央フランジ
16aのアウタ側は、リンホースDピラー10の右イン
ナ側と接合された状態で、溶接により結合固定されてい
る。そして、図3中のC−C断面における本体部17の
頂面部17aのインナ側の接合状態は、ピラーDインナ
アッパ9のアウタ側と直接接触した状態でベルトアンカ
取付ボルトにより強固に結合固定される。下穴17bと
同軸上とされるピラーDインナアッパ9の所定位置に
は、シートベルトアンカ取付用のアンカボルト穴20が
所定径状に設けられている。
【0022】これらのことにより、本体部17の頂面部
17aより上方のDピラー5内部には、リンホースDピ
ラー10,リンホースピラーDアッパ11,本体部17
の斜面部17cおよびピラーDインナアッパ9によって
閉じ系が形成されることによって、Dピラー5における
シートベルトアンカ取付部からの上方における横剛性と
上下方向の剛性とが増加される。
【0023】図3中のD−D断面における本体部17の
接合状態を図5(d)に示すとすると、斜面部17eの
インナ側およびアウタ側の接合状態は、ピラーDインナ
アッパ9およびリンホースピラーDアッパ11などとは
非接触状態とされていて、斜面部17eが、Dピラー5
の上方向から下方向に向かうのにしたがってインナ側か
らアウタ側に向かって傾斜している斜交い形状となるよ
うに配置されている。
【0024】図3中のE−E断面における接合状態を図
5(e)に示すとすると、リンホースアンカD12の下
側のフランジ14の斜行フランジ14b,14cのアウ
タ側が、リンホースピラーDアッパ11のインナ側に接
合された状態で、溶接により結合固定されている。この
とき、中央フランジ14aは、リンホースピラーDアッ
パ11のインナ側とは非接触状態にあって、若干の離間
距離を有して対向配置されている。
【0025】これらのことにより、本体部17の頂面部
17aよりアウタ側のDピラー5内部には、斜面部17
c,頂面部17a,斜面部17eおよびリンホースDピ
ラー10,リンホースピラーDアッパ11により閉じ系
が形成されることによって、シートベルトアンカ取付部
における横剛性と上下方向の剛性とが増加される。さら
に、本体部17の頂面部17aより下方のDピラー5内
部には、リンホースDピラー10,リンホースピラーD
アッパ11,本体部17の斜面部17eおよびピラーD
インナアッパ9によって閉じ系が形成されることによっ
て、Dピラー5におけるシートベルトアンカ取付部から
の下方における横剛性と上下方向の剛性とが増加され
る。
【0026】そして、リンホースアンカD12が、それ
ぞれのフランジ13〜16が溶接接合および頂面部17
aがベルトアンカボルト結合することでDピラー5の内
部に強固に結合固定されることによって、Dピラー5の
シートベルトアンカ取付部における横剛性と上下方向の
剛性とを増加させて、車体の前方からの引張り荷重に対
する剛性を増大させることができる。そのことによっ
て、車体の前後方向から強い衝撃が加わった際に、Dピ
ラー5のインナ側であるピラーDインナアッパ9に設け
られたシートベルトアンカ部において後部中央席のリト
ラクタが作動した際に発生する車体前方への引張り応力
が加わっても、ピラーDインナアッパ9が車体前方に引
っ張られて変形するのを阻止することができて、Dピラ
ー5の前方への変形を防止する。
【0027】このように、本実施形態によれば、Dピラ
ー5のシートベルトアンカ取付部に内嵌挿入したリンホ
ースアンカD12が、それぞれのフランジ13〜16お
よび頂面部17aがDピラー5の内部と溶接及びボルト
結合によって強固に結合固定されることによって、Dピ
ラー5内部には、上下方向に3分割された閉じ系が形成
されることとなる。そのことによって、Dピラー5の横
剛性や上下方向の剛性を増加させることができるので、
Dピラー5、特にピラーDインナアッパ9の車両前方向
に対する引張り剛性を増加させることができるようにな
る。そして、シートベルトアンカ取付部に前方向への引
張り応力が加わったような状態において、ピラーDイン
ナアッパ9が前方向に容易に引っ張られることはなくな
って、ピラーDインナアッパ9の変形を阻止することが
できる。さらに、ピラーDインナアッパ9への入力され
た引張り応力は、リンホースアンカD12によって、リ
ンホースDピラー10,リンホースピラーDアッパ11
およびパネルサイドアウタ8に伝達することによって引
張り応力は分散されて、Dピラー5がそのものが容易に
変形してしまうことを防止することができる。しかも、
Dピラー5の内部に内嵌挿入されるリンホースアンカD
12は、従来の車体のDピラー5の内部構造をそのまま
使用することができるので、リンホースアンカD12の
採用にともなってDピラー5の形状や板組みなどに新た
に加工を施したり、大幅な変更を加える必要はなく、部
品点数の増加を最小限とすることができるばかりか、後
部中央席用のリトラクタが作動した際にシートベルトア
ンカ取付部に発生する引張り応力に抗する構造を容易に
得ることができる。
【0028】これらの結果、車両の後部中央席に3点式
シートベルトを挿着することができることとなるので、
後部中央席に着座した乗員の安全性を向上させることが
できる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明のシートベルトア
ンカ取付部の補剛構造によれば、車両後端に位置するピ
ラーの断面内のリンホースの板組み構造に大幅な変更を
加えることなく、3点式シートベルトのシートベルトア
ンカ部の剛性を増加させることによって、車体前方への
引張り応力に抗させる構造を備えさせて、後部中央席の
3点式シートベルトのリトラクタの作動時にベルトアン
カ部に加わる引張り応力によってピラーが変形してしま
うことを防止するシートベルトアンカ取付部の補剛構造
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシートベルトアンカ取付部の補剛部材
であるリンホースアンカDをアウタ側から見た際の斜視
図である。
【図2】図1中のZ−Z断面矢視図である。
【図3】リンホースアンカDを挿着したDピラーをアウ
タ側斜め上方から見た際の斜視図である。
【図4】図3中の各矢視における断面を示した各断面図
である。
【図5】リンホースアンカDを挿着したDピラーをアウ
タ側斜め下方から見た際の斜視図である。
【図6】従来の車両の後部中央席に3点式シートベルト
を取り付けた際を示した説明図である。
【図7】従来のDピラーの断面構造を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
5 リヤゲート(Dピラー) 9 ピラーDインナアッパ 10 リンホースDピラー 11 リンホースピラーDアッパ 12 リンホースアンカD 13,14,15,16 フランジ 17 本体部 17a 頂面部 17b 下穴 17c,17e,17g,17h 斜面部 18 ウェルディングナット 19 エクステンションDピラー 20 アンカボルト孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の一側方のリヤゲートに配置された
    シートベルトアンカ取付部の補剛構造において、 前記リヤゲートを形成する閉じ断面内のアウタ側に、上
    下方向に延びた第1のリンホース部材を内嵌挿入し、前
    記リヤゲートのアウタ側と前記第1のリンホース部材の
    インナ側とからなる対向空間内の所定位置に、四方の端
    部から中心部に向かっていくのにしたがって縦長の断面
    が次第に縮小されていく略截頭4角錐形状の第2のリン
    ホース部材を内嵌挿入し、前記第2のリンホース部材に
    よって前記対向空間を3分割するとともに、それぞれ分
    割された前記対向空間には閉じ系が形成された状態で固
    定されることを特徴とするシートベルトアンカ取付部の
    補剛構造。
  2. 【請求項2】 前記所定位置は、シートベルトアンカ取
    付部であることを特徴とする請求項1に記載のシートベ
    ルトアンカ取付部の補剛構造。
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