JP2001310709A - ドアミラー用ヒーター - Google Patents

ドアミラー用ヒーター

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JP2001310709A
JP2001310709A JP2000130032A JP2000130032A JP2001310709A JP 2001310709 A JP2001310709 A JP 2001310709A JP 2000130032 A JP2000130032 A JP 2000130032A JP 2000130032 A JP2000130032 A JP 2000130032A JP 2001310709 A JP2001310709 A JP 2001310709A
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Japan
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heater
circuit
door mirror
film
mirror
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JP2000130032A
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Isamu Taguma
勇 田熊
Tomio Matsumoto
富夫 松本
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が比較的簡単で製作が比較的容易であ
り、しかも優れた性能を発揮することが可能なドアミラ
ー用ヒーター1を提供する。 【解決手段】 ベースフィルム3と、このベースフィル
ム3に重ねられたカバーフィルム4と、この両フィルム
3,4の間に挟まれるとともにエッチングによりパター
ン形成されたヒーター回路5とを備えたフレキシブルサ
ーキットフィルム2を発熱体としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等におい
て、ドアミラーの曇り止めや霜取り等をなすためにドア
ミラーの裏面側に取り付けられるドアミラー用ヒーター
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8および図9に示すように、自動車、
特に外国製の自動車の多くに採用されているドアミラー
用ヒーター51は、絶縁処理を施したミラー52の裏面
52aに金属53を真空蒸着またはスパッタリングによ
り被着してヒーター回路54を形成し、このヒーター回
路54の途中に小型サーモスタット55を半田付けによ
り設置している。また、電源との接続部56も端子57
を同じくヒーター回路54の端部に半田付けにより設置
している。また、形成したヒーター回路54を絶縁する
ために、その上から絶縁テープ58を被覆している。ミ
ラー52は、これを側方から見た場合、単純な平板では
なく、所定の曲率を備えた曲面状に形成されている。
【0003】しかしながら、このドアミラー用ヒーター
51には、以下のような不都合がある。
【0004】すなわち先ず第一に、曲率のあるミラー5
2の裏面52aに予め絶縁処理を施す必要があり、曲率
のあるミラー52の裏面52aに金属53の真空蒸着ま
たはスパッタリングによりヒーター回路54を形成する
必要があり、形成したヒーター回路54に直接サーモス
タット55や端子57を半田付けする必要があり、更
に、形成したヒーター回路54に絶縁テープ58を被覆
してヒーター回路54を絶縁する必要があるために、こ
のヒーター51は構造が複雑で、なおかつその製作に多
くの手間と時間がかかる。
【0005】また、ヒーター回路54を導電性インク等
を使用することにより上記のように形成しているため
に、ヒーター回路54に厚みムラが発生し易く、よって
通電不良や局部発熱が発生し易い。
【0006】また、金属53の真空蒸着またはスパッタ
リングによる加工時間を短くするために、形成するヒー
ター回路54を比較的薄く太くする必要があり、よって
均一な融霜性能を得るのが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、構造が比較的簡単で製作が比較的容易であり、しか
も優れた性能を発揮することが可能なドアミラー用ヒー
ターを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるドアミラー用ヒーターは、
ベースフィルムと、前記ベースフィルムに重ねられたカ
バーフィルムと、前記両フィルムの間に挟まれるととも
にエッチングによりパターン形成されたヒーター回路と
を備えたフレキシブルサーキットフィルムを発熱体とし
たことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項2によるドアミラー
用ヒーターは、上記した請求項1のドアミラー用ヒータ
ーにおいて、ヒーター回路に、0〜5℃の温度で作動す
るサーモスタットを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本発明の請求項3によるドアミラー
用ヒーターは、上記した請求項2のドアミラー用ヒータ
ーにおいて、サーモスタットのOFFになる温度を30
〜70℃に設定したことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項4によるドアミラー
用ヒーターは、上記した請求項1のドアミラー用ヒータ
ーにおいて、電源との接続を、ヒーター回路の回路露出
部にメッキを施すとともにその裏面に補強フィルムを貼
り付けることによりコネクター接続としたことを特徴と
するものである。
【0012】また、本発明の請求項5によるドアミラー
用ヒーターは、上記した請求項1のドアミラー用ヒータ
ーにおいて、当該ヒーターの抵抗値をヒーター回路に流
れる最大電流値が8A以下となるように設定し、なおか
つ電気を流すヒーター回路の幅が0.2mm以上、厚さ
が25μm以上となるように回路パターンを形成したこ
とを特徴とするものである。
【0013】更にまた、本発明の請求項6によるドアミ
ラー用ヒーターは、上記した請求項1のドアミラー用ヒ
ーターにおいて、ベースフィルムおよびカバーフィルム
の何れか一方に、当該ヒーターをミラーに貼り付けるた
めの両面テープを設けたことを特徴とするものである。
【0014】上記構成を備えた本発明の請求項1による
ヒーターにおいては、所定の軟質樹脂よりなるベースフ
ィルムと、このベースフィルムに重ねられるとともに同
じく所定の軟質樹脂よりなるカバーフィルムと、この両
フィルムの間に挟まれるとともにエッチングによりパタ
ーン形成されたヒーター回路とを備えたフレキシブルサ
ーキットフィルムによって発熱体が形成されているため
に、このフレキシブルサーキットフィルムないし発熱体
をミラーの裏面に貼り付けるだけでミラーに対する取付
けを完了することが可能となる。
【0015】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるヒーターにおいては、ヒーター回路
に0〜5℃の温度で作動するサーモスタットが直列に接
続されているために、ミラーに霜が付き始める温度でヒ
ーターが作動し、また上記構成を備えた本発明の請求項
3によるヒーターにおいては、サーモスタットのOFF
になる温度が30〜70℃の温度範囲に設定されている
ために、ミラーに付着した霜が全部取れ、なおかつミラ
ーを手で触っても火傷をすることのない温度でヒーター
の作動が停止する。
【0016】また、上記構成を備えた本発明の請求項4
によるヒーターにおいては、電源との接続が回路露出部
にメッキ処理を施すとともにその裏面に補強フィルムを
貼り付けることによりコネクター接続方式とされている
ために、ミラーの裏面で半田付けを行なうことなく電源
接続部を形成することが可能となり、なおかつ接続が強
固で確実な電源接続部を形成することが可能となる。
【0017】また、上記構成を備えた本発明の請求項5
によるヒーターにおいては、当該ヒーターの抵抗値がヒ
ーター回路に流れる最大電流値が8A以下となるように
設定されるとともに、電気を流すヒーター回路の幅が
0.2mm以上、厚さが25μm以上となるように回路
パターンが形成されているために、エッチング不良によ
る欠け等により局部発熱が発生するのを防止することが
可能となる。
【0018】更にまた、上記構成を備えた本発明の請求
項6によるドアミラー用ヒーターにおいては、ベースフ
ィルムおよびカバーフィルムの何れか一方に当該ヒータ
ーをミラーに貼り付けるための両面テープが貼り付けら
れているために、この両面テープによってヒーターを容
易にかつ確実にミラーに取り付けることが可能となる。
【0019】また、本発明は、以下の技術思想を含むも
のである。
【0020】(ア) ポリイミドフィルムとそれにサン
ドイッチされエッチングによりパターン形成された銅箔
とからなるフレキシブルサーキットフィルムを発熱体と
したドアミラー用ヒーター。 (イ) 上記ア項のヒーターの回路の一部に0〜5℃で
作動するサーモスタットを直列に設けたドアミラー用ヒ
ーター。 (ウ) 上記イ項のサーモスタットにOFFになる温度
が30〜70℃とディファレンシャルが大きいものを使
用することを特徴としたドアミラー用ヒーター。 (エ) 電源との接続は銅箔露出部にメッキを施し、な
おかつ裏面に補強フィルムを貼り付け、コネクター接続
としたことを特徴としたドアミラー用ヒーター。 (オ) 上記ア項のヒーターの抵抗値をヒーター回路に
流れる最大電流値を好ましくは5A以下できれば8A以
下にできるように設定し、なおかつ電気を流す銅箔の幅
を少なくとも0.2mm以上、厚さを25μm以上にな
るようヒーター回路パターンを形成したことを特徴とし
たドアミラー用ヒーター。 (カ) 上記ア項のヒーターのポリイミドフィルムの片
面側にミラーに貼り付けることを目的とした両面テープ
(離型フィルム付き)を施工したドアミラー用ヒータ
ー。
【0021】
【発明の実施の形態】また、本発明は、その実施形態レ
ベルで、以下の技術思想を含むものである。
【0022】(キ) 本発明がその一部として提案する
のは、エッチングによりパターン状に形成した銅箔がポ
リイミドフィルムにサンドイッチされ、片方の面に両面
接着テープを取り付け、他方の面には銅箔で形成したヒ
ーター回路上の一箇所にサーモスタットを取り付けたヒ
ーターである。 (ク)ヒーターの発熱体である銅箔はエッチング不良に
よる欠け等で局部発熱しないように0.2mm以上の幅
と25μm以上の厚さになるように構成したものであ
る。 (ケ)サーモスタット取付けのため、ポリイミドフィル
ムの片面には窓を開け、銅箔を露出させ、なおかつ半田
付けが可能なようにハンダメッキを施した部位を設けた
ものである。サーモスタットと取付部近傍の電極が露出
した部分はシリコンゴム(低分子シロキサンの少ないも
の)等の絶縁材で覆う。 (コ)サーモスタットは霜が付き始める0〜5℃でON
になり、また霜が全部取れ、なおかつ手で触っても火傷
の心配のない30〜70℃でOFFになる比較的ディフ
ァレンシャルの大きいものを使用する。 (サ)ミラー温度を感知し、0〜5℃でONになるよう
にサーモスタットはミラーになるべく密接して取り付け
られる。 (シ)電源への接続部はポリイミドフィルムに補強フィ
ルムを貼り付け、接続コネクターに接続可能な形状した
ものである。 (ス)ヒーターの電源接続部は導通性安定のためにハン
ダメッキを施している。またコネクター接続するため補
強フィルムを貼り付ける。コネクターは自動車用ドアミ
ラーに使用する場合は振動による脱落を防止するため、
ロック式(例えば、モレックス製SD52396、SD
52271)が好ましい。 (セ)ミラーにヒーターを貼り付ける両面接着テープは
安価のアクリル系粘着テープを用いる。 (ソ)ヒーターの抵抗値は、乗用車用ではバッテリーと
して許容できる8A以下好ましくは5A以下に最大突入
電流となるように設定されたものである。
【0023】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0024】図1は、本発明の実施例に係るドアミラー
用ヒーター1の正面を示しており、そのA−A線拡大断
面が図2に示されるとともに、B−B線拡大断面が図3
に示されている。また、図4は同ヒーター1にサーモス
タット13を取り付けた状態の断面を示している。
【0025】当該ヒーター1は、以下のように構成され
ている。
【0026】すなわち先ず、所定の厚さを備えたポリイ
ミドフィルムよりなるベースフィルム3と、同じく所定
の厚さを備えたポリイミドフィルムよりなるカバーフィ
ルム4とが互いに対応して貼り付けられており、この両
フィルム3,4の間に、エッチングによりパターン形成
された銅箔よりなるヒーター回路5が挟み込まれてい
る。当該ヒーター1は、この両フィルム3,4とヒータ
ー回路5とを備えたフレキシブルサーキットフィルム2
を面状発熱体(ヒーター本体とも称する)とするもので
ある。
【0027】ベースフィルム3に、当該ヒーター1をド
アミラー15(図5参照)の裏面15aに取り付けるた
めのアクリル系粘着テープよりなる両面接着テープ6が
貼り付けられており、この両面接着テープ6に離型フィ
ルム7が取り付けられている。また、カバーフィルム4
には、当該ヒーター1にサーモスタット13を取り付け
るためのサーモスタット取付部8が設けられており、こ
のサーモスタット取付部8は、カバーフィルム4の所定
箇所に設けられた窓部4aと、この窓部4aにおいて露
出したヒーター回路5の回路露出部(電極部)5a,5
aに施された一対の半田メッキ部9,9とにより形成さ
れている。半田メッキ部9,9は回路露出部(電極部)
5a,5aとサーモスタット13との導電性を高めるた
めに設けられている。
【0028】当該ヒーター1の発熱体本体を構成する銅
箔よりなるヒーター回路5は、エッチング不良による欠
け等により局部発熱が発生しないようにその幅wを0.
2mm以上の大きさに形成され、またその厚さtを25
μm以上の大きさに形成されている。また、当該ヒータ
ー1の抵抗値は、乗用車用バッテリーとして許容される
8A以下、好ましくは5A以下に最大突入電流となるよ
うに設定されている。
【0029】また、当該ヒーター1には、ヒーター回路
5を電源(図示せず)に接続するための電源接続部10
が設けられており、この電源接続部10は、カバーフィ
ルム4の所定箇所に設けられた切欠状の窓部4bと、こ
の窓部4bにおいて露出したヒーター回路5の回路露出
部(電極部)5b,5bに施された一対の半田メッキ部
11,11と、この電源接続部10においてベースフィ
ルム3の裏面側に貼り付けられた補強フィルム12とに
より形成されている。補強フィルム12は、電源接続部
10を接続コネクター(図示せず)に接続するために設
けられており、半田メッキ部11,11は回路露出部
(電極部)5b,5bと接続コネクターとの導電性を高
めるために設けられている。接続コネクターには、振動
による脱落を防止するため、ロック式のものを用いるの
が好ましい。
【0030】また、サーモスタット13には、霜が付き
始める0〜5℃の温度で当該ヒーター1の作動がONに
なるとともに、霜が取れ、なおかつ手で触っても火傷の
心配のない30〜70℃の温度で当該ヒーター1の作動
がOFFになるように比較的ディファレンシャルの大き
いものが使用されており、またこのサーモスタット13
は、図4に示すように、ミラー15の温度を正確に感知
して0〜5℃の温度で当該ヒーター1の作動が確実にO
Nになるようにミラー15に密接して取り付けられる。
またこのサーモスタット13がサーモスタット取付部8
に取り付けられたとき、その接続部分はシリコンゴム
(低分子シロキサンの少ないもの)等の絶縁材14で覆
われる。
【0031】上記構成のドアミラー用ヒーター1は、図
5および図6に示すように、所定の曲率を備えた曲面状
に形成されたドアミラー15の凹部側の裏面15aに取
り付けられるものであって、上記構成により以下の作用
効果を奏する点に特徴を有している。
【0032】すなわち先ず第一に、所定の厚さを備えた
ポリイミドフィルムよりなるベースフィルム3と、同じ
く所定の厚さを備えたポリイミドフィルムよりなるカバ
ーフィルム4と、この両フィルム3,4の間に挟み込ま
れるとともにエッチングによりパターン形成された銅箔
よりなるヒーター回路5とを備えたフレキシブルサーキ
ットフィルム2によって面状発熱体が形成されているた
めに、このフレキシブルサーキットフィルム2ないし発
熱体をドアミラー15の裏面15aに貼り付けるだけで
ドアミラー15に対する取付けを完了することが可能で
ある。したがってその構造が比較的簡単であるととも
に、上記従来技術のように、曲率のあるミラーの裏面に
予め絶縁処理を施したり、曲率のあるミラーの裏面に金
属の真空蒸着またはスパッタリングによりヒーター回路
を形成したり、形成したヒーター回路に直接サーモスタ
ットや端子を半田付けしたり、あるいは形成したヒータ
ー回路に絶縁テープを被覆してヒーター回路を絶縁した
りする必要がないために、その製作および取付作業を容
易化することができ、コスト的にも有利な製品を提供す
ることができる。また、ヒーター回路5をエッチングに
よりパターン形成するようにしたために、ヒーター回路
5のパターンを細かく均一にすることができ、これによ
り均一な融霜性能を得ることができるとともに、抵抗値
ムラによる発熱分布不良の発生を抑えることができる。
【0033】また、ヒーター回路5に、0〜5℃の温度
で作動するサーモスタット13が直列に接続されている
ために、ドアミラー15に霜が付き始める温度で当該ヒ
ーター1が作動し、このサーモスタット13のOFFに
なる温度が30〜70℃の温度範囲に設定されているた
めに、霜が取れ、なおかつ手で触っても火傷をすること
のない温度で当該ヒーター1の作動が停止する。また、
ディファレンシャルの大きなサーモスタット13を使用
したために、十分にドアミラー15が昇温して融霜が完
了してからでないとヒーター回路5がOFFにならな
い。したがって、ドアミラー用ヒーターとして最適な温
度で作動するヒーター製品を提供することができる。
【0034】また、電源との接続が回路露出部5b,5
bにメッキ処理を施すとともにその裏面に補強フィルム
12を貼り付けることによりコネクター接続方式とされ
ているために、ドアミラー15の裏面で半田付けを行な
う必要のない電源接続部10を形成することができ、な
おかつ接続が強固で確実な電源接続部10を形成するこ
とができる。
【0035】また、当該ヒーター1の抵抗値がヒーター
回路5に流れる最大電流値が8A以下となるように設定
されるとともに、電気を流すヒーター回路5の幅wが
0.2mm以上、厚さtが25μm以上となるように回
路パターンが形成されているために、エッチング不良に
よる欠け等により局部発熱が発生するのを防止すること
ができる。
【0036】更にまた、ベースフィルム3の裏面側に当
該ヒーター1をドアミラー15に貼り付けるための両面
接着テープ6が貼り付けられているために、この両面接
着テープ6によって当該ヒーター1を容易にかつ確実に
ドアミラー15に取り付けることができる。
【0037】尚、上記実施例におけるポリイミドフィル
ムは、耐熱を余り必要としないものとして、より安価な
ポリエステルフィルム等に代えても良く、銅箔は、より
耐熱電気的に安定性のあるステンレスやニッケル等に代
えても良い。また、コネクター接続方式の他、コード半
田付け方式等も考えられる。また、ヒーター回路5は図
7に示すようなパターンであっても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0039】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1によるドアミラー用ヒーターにおいては、ベー
スフィルムと、このベースフィルムに重ねられたカバー
フィルムと、この両フィルムの間に挟まれるとともにエ
ッチングによりパターン形成されたヒーター回路とを備
えたフレキシブルサーキットフィルムが発熱体とされて
いるために、このフレキシブルサーキットフィルムない
し発熱体をミラーの裏面に貼り付けるだけでミラーに対
する取付けを完了することが可能である。したがって、
その構造が比較的簡単であるとともに、上記従来技術の
ように、曲率のあるミラーの裏面に予め絶縁処理を施し
たり、曲率のあるミラーの裏面に金属の真空蒸着または
スパッタリングによりヒーター回路を形成したり、形成
したヒーター回路に直接サーモスタットや端子を半田付
けしたり、あるいは形成したヒーター回路に絶縁テープ
を被覆してヒーター回路を絶縁したりする必要がないた
めに、その製作および取付作業を容易化することがで
き、コスト的にも有利な製品を提供することができる。
また、ヒーター回路をエッチングによりパターン形成す
るようにしたために、ヒーター回路のパターンを細かく
均一にすることができ、これにより均一な融霜性能を得
ることができるとともに、抵抗値ムラによる発熱分布不
良の発生を抑えることができる。
【0040】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるヒーターにおいては、ヒーター回路
に0〜5℃の温度で作動するサーモスタットが設けられ
ているために、ミラーに霜が付き始める温度でヒーター
が作動し、また上記構成を備えた本発明の請求項3によ
るヒーターにおいては、サーモスタットのOFFになる
温度が30〜70℃に設定されているために、霜が全部
取れ、なおかつ手で触っても火傷をすることのない温度
でヒーターの作動が停止する。また、ディファレンシャ
ルの大きなサーモスタットが使用されているために、十
分にミラーが昇温して融霜が完了してからでないと回路
がOFFにならない。したがって、ドアミラー用ヒータ
ーとして最切な温度で作動するヒーター製品を提供する
ことができる。
【0041】また、上記構成を備えた本発明の請求項4
によるヒーターにおいては、電源との接続が回路露出部
にメッキを施すとともにその裏面に補強フィルムを貼り
付けることによりコネクター接続方式とされているため
に、ミラーの裏面で半田付けを行なうことなく電源接続
部を形成することができ、なおかつ接続が強固で確実な
電源接続部を形成することができる。
【0042】また、上記構成を備えた本発明の請求項5
によるヒーターにおいては、当該ヒーターの抵抗値がヒ
ーター回路に流れる最大電流値が8A以下となるように
設定され、なおかつ電気を流すヒーター回路の幅が0.
2mm以上、厚さが25μm以上となるように回路パタ
ーンが形成されているために、エッチング不良による欠
け等により局部発熱が発生するのを防止することができ
る。
【0043】更にまた、上記構成を備えた本発明の請求
項6によるヒーターにおいては、ベースフィルムおよび
カバーフィルムの何れか一方に当該ヒーターをミラーに
貼り付けるための両面テープが設けられているために、
この両面テープによってヒーターを容易にかつ確実にミ
ラーに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るドアミラー用ヒーターの
正面図
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図
【図3】図1におけるB−B線拡大断面図
【図4】同ヒーターにサーモスタットを取り付けた状態
を示す断面図
【図5】同ヒーターをドアミラーの裏面に取り付けた状
態を示す正面図
【図6】同ヒーターをドアミラーの裏面に取り付けた状
態を示す側面図
【図7】ヒーター回路の他のパターン例を示す正面図
【図8】従来例に係るドアミラー用ヒーターをドアミラ
ーの裏面に取り付けた状態を示す正面図
【図9】同ヒーターをドアミラーの裏面に取り付けた状
態を示す側面図
【符号の説明】
1 ドアミラー用ヒーター 2 フレキシブルサーキットフィルム 3 ベースフィルム 4 カバーフィルム 4a,4b 窓部 5 ヒーター回路 5a,5b 回路露出部(電極部) 6 両面接着テープ(両面テープ) 7 離型フィルム 8 サーモスタット取付部 9,11 半田メッキ部 10 電源接続部 12 補強フィルム 13 サーモスタット 14 絶縁材 15 ドアミラー(ミラー) 15a 裏面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D025 AA02 AB01 AC09 AD13 3D053 FF19 FF21 FF30 GG06 JJ20 3K034 AA02 AA15 AA22 AA31 AA33 AA34 BB08 BB13 BC03 BC16 BC27 CA32 DA02 HA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルム(3)と、前記ベースフ
    ィルム(3)に重ねられたカバーフィルム(4)と、前
    記両フィルム(3)(4)の間に挟まれるとともにエッ
    チングによりパターン形成されたヒーター回路(5)と
    を備えたフレキシブルサーキットフィルム(2)を発熱
    体としたことを特徴とするドアミラー用ヒーター。
  2. 【請求項2】 請求項1のドアミラー用ヒーターにおい
    て、 ヒーター回路(5)に、0〜5℃の温度で作動するサー
    モスタット(13)を設けたことを特徴とするドアミラ
    ー用ヒーター。
  3. 【請求項3】 請求項2のドアミラー用ヒーターにおい
    て、 サーモスタット(13)のOFFになる温度を30〜7
    0℃に設定したことを特徴とするドアミラー用ヒータ
    ー。
  4. 【請求項4】 請求項1のドアミラー用ヒーターにおい
    て、 電源との接続を、ヒーター回路(5)の回路露出部(5
    b)にメッキを施すとともにその裏面に補強フィルム
    (12)を貼り付けることによりコネクター接続とした
    ことを特徴とするドアミラー用ヒーター。
  5. 【請求項5】 請求項1のドアミラー用ヒーターにおい
    て、 当該ヒーター(1)の抵抗値をヒーター回路(5)に流
    れる最大電流値が8A以下となるように設定し、なおか
    つ電気を流すヒーター回路(5)の幅(w)が0.2m
    m以上、厚さ(t)が25μm以上となるように回路パ
    ターンを形成したことを特徴とするドアミラー用ヒータ
    ー。
  6. 【請求項6】 請求項1のドアミラー用ヒーターにおい
    て、 ベースフィルム(3)およびカバーフィルム(4)の何
    れか一方に、当該ヒーター(1)をミラー(15)に貼
    り付けるための両面テープ(6)を設けたことを特徴と
    するドアミラー用ヒーター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006080954A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピーカ及びその製造方法
JP2017147031A (ja) * 2016-02-15 2017-08-24 トヨタ自動車株式会社 周辺監視装置用のヒータ構造
JP7437993B2 (ja) 2020-03-26 2024-02-26 日本メクトロン株式会社 フレキシブルプリント配線板を用いたヒータ及びその製造方法
JP7466373B2 (ja) 2020-05-15 2024-04-12 日本メクトロン株式会社 ヒータの製造方法

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