JP2001310168A - 樹脂製コンテナの洗浄装置 - Google Patents
樹脂製コンテナの洗浄装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】樹脂製コンテナをキズ付けることなく、ラベル
などの頑固な付着物に対しても効率的な除去が可能であ
り、しかも作業の際の粉塵の発生も低減できる樹脂製コ
ンテナの洗浄装置を提供する。 【解決手段】混合流供給管6内に形成される高速気体流
に対して粉粒体及び液体を注入して混合流を形成しなが
ら洗浄ノズル4から樹脂製コンテナに向けて吹付けるこ
とにより、コンテナ表面に貼着したラベルや頑固な汚れ
などの付着物を除去する。前記粉粒体として、樹脂製コ
ンテナの硬度と同等あるいはそれより低い硬度の樹脂か
らなる粉粒体を用いる。回収管14、分離手段15及び
回収管16からなる粉粒体回収回路あるいは回収管1
7、濾過手段18及び回収管19からなる液体回収回路
を介して使用済の粉粒体や液体を再使用するように構成
してもよい。
などの頑固な付着物に対しても効率的な除去が可能であ
り、しかも作業の際の粉塵の発生も低減できる樹脂製コ
ンテナの洗浄装置を提供する。 【解決手段】混合流供給管6内に形成される高速気体流
に対して粉粒体及び液体を注入して混合流を形成しなが
ら洗浄ノズル4から樹脂製コンテナに向けて吹付けるこ
とにより、コンテナ表面に貼着したラベルや頑固な汚れ
などの付着物を除去する。前記粉粒体として、樹脂製コ
ンテナの硬度と同等あるいはそれより低い硬度の樹脂か
らなる粉粒体を用いる。回収管14、分離手段15及び
回収管16からなる粉粒体回収回路あるいは回収管1
7、濾過手段18及び回収管19からなる液体回収回路
を介して使用済の粉粒体や液体を再使用するように構成
してもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製コンテナの
洗浄装置に関する。特に、コンテナの表面に貼着された
ラベルや頑固な汚れなどの厄介な付着物の除去にも有効
な樹脂製コンテナの洗浄装置に関する。
洗浄装置に関する。特に、コンテナの表面に貼着された
ラベルや頑固な汚れなどの厄介な付着物の除去にも有効
な樹脂製コンテナの洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂製コンテナの洗浄に関しては、樹脂
からなる粒子を加速して被洗浄面に衝突させることによ
り汚れを除去する乾式の清掃方法が提案されている(特
開平11−58238号)。しかしながら、この従来技
術は、乾式の清掃方法を採用しているため、樹脂からな
る細かい粒子を効率的に加速して強力な洗浄作用を得る
には、技術的に困難な点が多い。さらに、作業中におけ
る粉塵の問題もあった。また、従来技術では、コンテナ
本体に対してキズを付けたりコンテナ表面に印刷された
文字や数字を消さないようにするために、吹付ける粒子
の投射速度の上限を抑えるという対処法が採用されてい
る。したがって、粒子の吹付け速度が不足して、コンテ
ナに貼着されたラベル等の頑固な付着物の除去には時間
がかかるといった問題があった。
からなる粒子を加速して被洗浄面に衝突させることによ
り汚れを除去する乾式の清掃方法が提案されている(特
開平11−58238号)。しかしながら、この従来技
術は、乾式の清掃方法を採用しているため、樹脂からな
る細かい粒子を効率的に加速して強力な洗浄作用を得る
には、技術的に困難な点が多い。さらに、作業中におけ
る粉塵の問題もあった。また、従来技術では、コンテナ
本体に対してキズを付けたりコンテナ表面に印刷された
文字や数字を消さないようにするために、吹付ける粒子
の投射速度の上限を抑えるという対処法が採用されてい
る。したがって、粒子の吹付け速度が不足して、コンテ
ナに貼着されたラベル等の頑固な付着物の除去には時間
がかかるといった問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の問題点に鑑みて開発したもので、樹脂製コ
ンテナをキズ付けることなく、そのコンテナ表面に付着
した付着物を効率的に除去することができ、しかも作業
の際の粉塵の発生も低減できる樹脂製コンテナの洗浄装
置を提供することを目的とするものである。
な従来技術の問題点に鑑みて開発したもので、樹脂製コ
ンテナをキズ付けることなく、そのコンテナ表面に付着
した付着物を効率的に除去することができ、しかも作業
の際の粉塵の発生も低減できる樹脂製コンテナの洗浄装
置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、高速気体流に粉粒体及び液体を注入し
て形成した混合流を吹付けて樹脂製コンテナに付着した
付着物を除去する樹脂製コンテナの洗浄装置であって、
前記粉粒体として、樹脂製コンテナの硬度と同等あるい
はそれより低い硬度の樹脂からなる粉粒体を用いるとい
う技術手段を採用した。本発明によれば、被洗浄面であ
る樹脂製コンテナの表面に衝突して、その物理的作用に
よって洗浄剥離機能を奏する粉粒体として、前記樹脂製
コンテナの硬度と同等あるいはそれより低い硬度の樹脂
からなる粉粒体を用いたので、高速で衝突させても樹脂
製コンテナをキズ付けることは殆ど問題にならない。ま
た、粉粒体を高速気体流に対して液体と共に注入しなが
ら噴射するように構成したことから、粉粒体を高速気体
流により加速された高速水滴流に乗せて高速で吹出すこ
とができる。したがって、樹脂製コンテナの表面に対し
て粉粒体を高速で衝突させることにより、その大きな物
理的作用によって、コンテナ表面に貼着されたラベル等
の頑固な付着物も容易に洗浄剥離することができ、しか
も樹脂製コンテナ側にキズ付けることなく洗浄作業を実
行することができる。
め、本発明では、高速気体流に粉粒体及び液体を注入し
て形成した混合流を吹付けて樹脂製コンテナに付着した
付着物を除去する樹脂製コンテナの洗浄装置であって、
前記粉粒体として、樹脂製コンテナの硬度と同等あるい
はそれより低い硬度の樹脂からなる粉粒体を用いるとい
う技術手段を採用した。本発明によれば、被洗浄面であ
る樹脂製コンテナの表面に衝突して、その物理的作用に
よって洗浄剥離機能を奏する粉粒体として、前記樹脂製
コンテナの硬度と同等あるいはそれより低い硬度の樹脂
からなる粉粒体を用いたので、高速で衝突させても樹脂
製コンテナをキズ付けることは殆ど問題にならない。ま
た、粉粒体を高速気体流に対して液体と共に注入しなが
ら噴射するように構成したことから、粉粒体を高速気体
流により加速された高速水滴流に乗せて高速で吹出すこ
とができる。したがって、樹脂製コンテナの表面に対し
て粉粒体を高速で衝突させることにより、その大きな物
理的作用によって、コンテナ表面に貼着されたラベル等
の頑固な付着物も容易に洗浄剥離することができ、しか
も樹脂製コンテナ側にキズ付けることなく洗浄作業を実
行することができる。
【0005】なお、前記粉粒体の材質としては、ポリプ
ロピレン又はポリエチレンなどが好適である。また、粉
粒体の平均粒径としては、0.25mm〜1.7mmが好適で
ある。さらに、使用済の粉粒体を回収して再使用する粉
粒体回収回路を設けたり、使用済の液体を回収して再使
用する液体回収回路を設けたりしてもよい。また、前処
理用の処理媒体として、洗剤原液や水などに洗剤等を添
加した液体などからなる洗剤液を用いたり、加熱した液
体、気体あるいは蒸気などの処理媒体を用いて樹脂製コ
ンテナを前処理するようにすれば、前記混合流を吹付け
て行う洗浄作業をより効果的に実施することができる。
ロピレン又はポリエチレンなどが好適である。また、粉
粒体の平均粒径としては、0.25mm〜1.7mmが好適で
ある。さらに、使用済の粉粒体を回収して再使用する粉
粒体回収回路を設けたり、使用済の液体を回収して再使
用する液体回収回路を設けたりしてもよい。また、前処
理用の処理媒体として、洗剤原液や水などに洗剤等を添
加した液体などからなる洗剤液を用いたり、加熱した液
体、気体あるいは蒸気などの処理媒体を用いて樹脂製コ
ンテナを前処理するようにすれば、前記混合流を吹付け
て行う洗浄作業をより効果的に実施することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、びん等の物品の移送用
あるいは収納用ケースや、ごみの回収用ケース、買物か
ご、収穫用ケースなど、各種の用途やサイズからなる樹
脂製コンテナの洗浄手段として広く適用できる。また、
高速気体流に粉粒体及び液体を注入して形成した混合流
を吹付けて、その衝撃作用によりコンテナ表面に付着し
た付着物を洗浄剥離しようというものであれば、付着物
の種類を問わず広く適用することができる。特に、ラベ
ル等や頑固な汚れなどの厄介な付着物の除去に有効であ
る。混合流の形成手段としては、混合器等の公知の混合
手段の使用が可能であり、その具体的な構成には限定さ
れない。また、液体の具体的な種類に関しても特に限定
されることなく、水や、洗剤原液あるいは水などに洗剤
等を添加した洗剤液など、適宜の液体の使用が可能であ
る。洗浄ノズルから噴射される液滴の大きさに関して
も、細かい霧状のものから大粒のものまで、処理形態に
応じて選択が可能である。さらに、前記粉粒体として
は、ポリプロピレン又はポリエチレンなどからなり、平
均粒径が0.25mm〜1.7mmのものが好適であるが、硬
度が樹脂製コンテナの硬度と同等あるいはそれより低い
樹脂からなるものであれば、広く適用が可能である。な
お、高速気体流の発生手段としては、ルーツブロアやタ
ーボ形ブロアなどの送風機でもよいし、往復動形や回転
形の圧縮機を採用することも可能である。
あるいは収納用ケースや、ごみの回収用ケース、買物か
ご、収穫用ケースなど、各種の用途やサイズからなる樹
脂製コンテナの洗浄手段として広く適用できる。また、
高速気体流に粉粒体及び液体を注入して形成した混合流
を吹付けて、その衝撃作用によりコンテナ表面に付着し
た付着物を洗浄剥離しようというものであれば、付着物
の種類を問わず広く適用することができる。特に、ラベ
ル等や頑固な汚れなどの厄介な付着物の除去に有効であ
る。混合流の形成手段としては、混合器等の公知の混合
手段の使用が可能であり、その具体的な構成には限定さ
れない。また、液体の具体的な種類に関しても特に限定
されることなく、水や、洗剤原液あるいは水などに洗剤
等を添加した洗剤液など、適宜の液体の使用が可能であ
る。洗浄ノズルから噴射される液滴の大きさに関して
も、細かい霧状のものから大粒のものまで、処理形態に
応じて選択が可能である。さらに、前記粉粒体として
は、ポリプロピレン又はポリエチレンなどからなり、平
均粒径が0.25mm〜1.7mmのものが好適であるが、硬
度が樹脂製コンテナの硬度と同等あるいはそれより低い
樹脂からなるものであれば、広く適用が可能である。な
お、高速気体流の発生手段としては、ルーツブロアやタ
ーボ形ブロアなどの送風機でもよいし、往復動形や回転
形の圧縮機を採用することも可能である。
【0007】また、前処理部を設けて樹脂製コンテナを
前処理してから、前記混合流を吹付けて行う前述の洗浄
作業を実施するようにすれば、より効果的な洗浄剥離作
用を得ることができる。この前処理用の処理媒体とし
て、水や洗剤原液あるいは水などに洗剤等を添加した洗
剤液などの液体を用いる場合には、処理媒体を予浸漬槽
に貯留してコンテナを浸漬する形態や、処理媒体をシャ
ワー状に噴射してコンテナに浴びせる形態などが可能で
ある。この前処理によって、ラベルや頑固な汚れ等の厄
介な付着物などもふやけたり分解して洗浄剥離作用が促
進される。なお、その場合、処理媒体である液体は、場
合に応じて常温で使用してもよいし、加熱した状態で使
用してもよい。また、他の形態の処理媒体として、加熱
した気体や蒸気を使用することも可能である。さらに、
それらの液体や気体、蒸気などを適宜組合わせて処理媒
体として採用することも可能である。なお、液体の処理
媒体をシャワー状にして使用する場合や、加熱した気
体、蒸気などを処理媒体として使用する場合には、トン
ネル状の前処理用の通路を形成し、その通路内をコンテ
ナが通過する際に処理媒体を浴びせることにより前処理
を行うように構成することも可能である。
前処理してから、前記混合流を吹付けて行う前述の洗浄
作業を実施するようにすれば、より効果的な洗浄剥離作
用を得ることができる。この前処理用の処理媒体とし
て、水や洗剤原液あるいは水などに洗剤等を添加した洗
剤液などの液体を用いる場合には、処理媒体を予浸漬槽
に貯留してコンテナを浸漬する形態や、処理媒体をシャ
ワー状に噴射してコンテナに浴びせる形態などが可能で
ある。この前処理によって、ラベルや頑固な汚れ等の厄
介な付着物などもふやけたり分解して洗浄剥離作用が促
進される。なお、その場合、処理媒体である液体は、場
合に応じて常温で使用してもよいし、加熱した状態で使
用してもよい。また、他の形態の処理媒体として、加熱
した気体や蒸気を使用することも可能である。さらに、
それらの液体や気体、蒸気などを適宜組合わせて処理媒
体として採用することも可能である。なお、液体の処理
媒体をシャワー状にして使用する場合や、加熱した気
体、蒸気などを処理媒体として使用する場合には、トン
ネル状の前処理用の通路を形成し、その通路内をコンテ
ナが通過する際に処理媒体を浴びせることにより前処理
を行うように構成することも可能である。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例に関し
て説明する。図1は本発明の第1実施例の要部を概略的
に示した回路構成図である。図中、1は洗浄槽で、その
内部に設けた網状支持部2上に樹脂製のコンテナ3を支
持しながら、洗浄ノズル4から噴射される混合流によっ
て洗浄作業を実施するものである。洗浄ノズル4には、
圧力空気供給管5に接続された混合流供給管6が接続さ
れており、該混合流供給管6内において混合流を形成し
ながら洗浄ノズル4から高速噴射するように構成されて
いる。すなわち、圧力空気供給管5を介して図示しない
ルーツブロア等の送風機や往復動形等の圧縮機などによ
って形成された圧力空気が前記混合流供給管6内に供給
され、その圧力空気によって形成される高速気体流に対
して、まず粉粒体タンク7からスクリュウ式などの送出
し装置8及び粉粒体供給管9を介して粉粒体が注入され
る。この粉粒体としては、前述のように、硬度がコンテ
ナ3を形成する樹脂の硬度と同等あるいはそれより低い
ポリプロピレン又はポリエチレンなどの樹脂製素材から
構成されるものを用いる。次に、前記混合流供給管6内
の高速気体流に対して、更に液体タンク10から液体供
給管11に配設したポンプ12を介して液体が注入され
る。この液体としては、前述のように、水や洗剤原液あ
るいは洗剤等を添加した洗剤液などの適宜の液体の使用
が可能である。しかして、本実施例では、混合流供給管
6内において、圧力空気からなる高速気体流に対して前
記粉粒体及び液体が注入され、それらの混合流を形成し
ながら前記洗浄ノズル4に供給されて高速で噴射される
ことになる。図示のように、液体タンク10に液体加熱
用のヒータ13を付設して液体を適度に加熱するように
すれば、洗浄剥離作用を促進することができる。本実施
例では、液体タンク10をコンテナ3が収容できる大き
さに形成して、前処理用の予浸漬槽として兼用してい
る。液体タンク10中の加熱された液体によって効果的
な前処理作用が得られる。なお、後述のように、前処理
部として専用の予浸漬槽を設けてもよいことはいうまで
もない。
て説明する。図1は本発明の第1実施例の要部を概略的
に示した回路構成図である。図中、1は洗浄槽で、その
内部に設けた網状支持部2上に樹脂製のコンテナ3を支
持しながら、洗浄ノズル4から噴射される混合流によっ
て洗浄作業を実施するものである。洗浄ノズル4には、
圧力空気供給管5に接続された混合流供給管6が接続さ
れており、該混合流供給管6内において混合流を形成し
ながら洗浄ノズル4から高速噴射するように構成されて
いる。すなわち、圧力空気供給管5を介して図示しない
ルーツブロア等の送風機や往復動形等の圧縮機などによ
って形成された圧力空気が前記混合流供給管6内に供給
され、その圧力空気によって形成される高速気体流に対
して、まず粉粒体タンク7からスクリュウ式などの送出
し装置8及び粉粒体供給管9を介して粉粒体が注入され
る。この粉粒体としては、前述のように、硬度がコンテ
ナ3を形成する樹脂の硬度と同等あるいはそれより低い
ポリプロピレン又はポリエチレンなどの樹脂製素材から
構成されるものを用いる。次に、前記混合流供給管6内
の高速気体流に対して、更に液体タンク10から液体供
給管11に配設したポンプ12を介して液体が注入され
る。この液体としては、前述のように、水や洗剤原液あ
るいは洗剤等を添加した洗剤液などの適宜の液体の使用
が可能である。しかして、本実施例では、混合流供給管
6内において、圧力空気からなる高速気体流に対して前
記粉粒体及び液体が注入され、それらの混合流を形成し
ながら前記洗浄ノズル4に供給されて高速で噴射される
ことになる。図示のように、液体タンク10に液体加熱
用のヒータ13を付設して液体を適度に加熱するように
すれば、洗浄剥離作用を促進することができる。本実施
例では、液体タンク10をコンテナ3が収容できる大き
さに形成して、前処理用の予浸漬槽として兼用してい
る。液体タンク10中の加熱された液体によって効果的
な前処理作用が得られる。なお、後述のように、前処理
部として専用の予浸漬槽を設けてもよいことはいうまで
もない。
【0009】さらに、本実施例では、使用済の粉粒体を
回収して再使用する粉粒体回収回路及び使用済の液体を
回収して再使用する液体回収回路を設けている。すなわ
ち、図示のように、洗浄槽1に粉粒体の回収管14を接
続し、篩い等の適宜の分離手段15により所定の粒子径
以上の粉粒体を分離した上、回収管16を経て前記粉粒
体タンク7へリサイクルするように構成している。な
お、回収管16には、図示しない適宜の粉粒体の移送手
段が配設される。また、洗浄槽1の下部に更に液体の回
収管17を接続し、途中に配設した濾過手段18を介し
て不純物を濾過した上、回収管19の途中に配設したポ
ンプ20を介して前記液体タンク10へリサイクルする
ように構成している。なお、分離手段15により分離さ
れた液体も回収管17に接続した連通管21を介して回
収されるように構成している。
回収して再使用する粉粒体回収回路及び使用済の液体を
回収して再使用する液体回収回路を設けている。すなわ
ち、図示のように、洗浄槽1に粉粒体の回収管14を接
続し、篩い等の適宜の分離手段15により所定の粒子径
以上の粉粒体を分離した上、回収管16を経て前記粉粒
体タンク7へリサイクルするように構成している。な
お、回収管16には、図示しない適宜の粉粒体の移送手
段が配設される。また、洗浄槽1の下部に更に液体の回
収管17を接続し、途中に配設した濾過手段18を介し
て不純物を濾過した上、回収管19の途中に配設したポ
ンプ20を介して前記液体タンク10へリサイクルする
ように構成している。なお、分離手段15により分離さ
れた液体も回収管17に接続した連通管21を介して回
収されるように構成している。
【0010】しかして、以上の第1実施例では、必要に
応じて先ず前処理として前記樹脂製コンテナ3を液体タ
ンク10内に予浸漬し、しかる後、洗浄槽1内の網状支
持部2上に移して洗浄を実施することになる。洗浄作業
に際しては、前述のように、混合流供給管6内に形成さ
れる高速気体流に対して粉粒体供給管9を介して粉粒体
が注入されるとともに液体供給管11を介して液体が注
入され、それらの高速気体流、粉粒体及び液体からなる
混合流を形成しながら洗浄ノズル4からコンテナ3に向
けて噴射することによって洗浄が実行される。この場
合、本発明で使用する粉粒体は、コンテナ3を形成する
樹脂の硬度と同等か、あるいはそれより低い硬度の樹脂
から構成される粉粒体を使用していることから、洗浄ノ
ズル4から噴射する混合流の噴流速度を高く設定して
も、コンテナ3をキズ付けるおそれが実用上殆どない。
また、高速気体流を基に粉粒体及び液体を注入して高速
の混合流を形成するという手法を採用しているので、高
い噴流速度を効率的に得ることができる。したがって、
洗浄ノズル4からの粉粒体を含む高速の混合流により、
コンテナ3をキズ付けることなく、その表面に貼着され
たラベルや染着いた頑固な汚れを容易に除去することが
できる。また、高速気体流を基に粉粒体及び液体を注入
して混合流を形成するという手法を採用しているので、
多量の高速混合流を容易に得ることができ、洗浄ノズル
4から太い混合流を噴射して広い洗浄面積による効率的
な洗浄作業が可能である。さらに、前記ヒータ13によ
り液体タンク10内の液体を適度に加熱するようにすれ
ば、洗浄剥離作用及び前処理作用を更に向上できる。な
お、使用済の粉粒体及び液体は、回収管14、分離手段
15及び回収管16からなる粉粒体回収回路あるいは回
収管17、濾過手段18及び回収管19からなる液体回
収回路を介してリサイクルされ再使用されることにな
る。
応じて先ず前処理として前記樹脂製コンテナ3を液体タ
ンク10内に予浸漬し、しかる後、洗浄槽1内の網状支
持部2上に移して洗浄を実施することになる。洗浄作業
に際しては、前述のように、混合流供給管6内に形成さ
れる高速気体流に対して粉粒体供給管9を介して粉粒体
が注入されるとともに液体供給管11を介して液体が注
入され、それらの高速気体流、粉粒体及び液体からなる
混合流を形成しながら洗浄ノズル4からコンテナ3に向
けて噴射することによって洗浄が実行される。この場
合、本発明で使用する粉粒体は、コンテナ3を形成する
樹脂の硬度と同等か、あるいはそれより低い硬度の樹脂
から構成される粉粒体を使用していることから、洗浄ノ
ズル4から噴射する混合流の噴流速度を高く設定して
も、コンテナ3をキズ付けるおそれが実用上殆どない。
また、高速気体流を基に粉粒体及び液体を注入して高速
の混合流を形成するという手法を採用しているので、高
い噴流速度を効率的に得ることができる。したがって、
洗浄ノズル4からの粉粒体を含む高速の混合流により、
コンテナ3をキズ付けることなく、その表面に貼着され
たラベルや染着いた頑固な汚れを容易に除去することが
できる。また、高速気体流を基に粉粒体及び液体を注入
して混合流を形成するという手法を採用しているので、
多量の高速混合流を容易に得ることができ、洗浄ノズル
4から太い混合流を噴射して広い洗浄面積による効率的
な洗浄作業が可能である。さらに、前記ヒータ13によ
り液体タンク10内の液体を適度に加熱するようにすれ
ば、洗浄剥離作用及び前処理作用を更に向上できる。な
お、使用済の粉粒体及び液体は、回収管14、分離手段
15及び回収管16からなる粉粒体回収回路あるいは回
収管17、濾過手段18及び回収管19からなる液体回
収回路を介してリサイクルされ再使用されることにな
る。
【0011】図2は、本発明の第2実施例の要部を概略
的に示した回路構成図である。本実施例は、前記第1実
施例の変形例であり、予浸漬槽を兼用した前記液体タン
ク10に替えて、それぞれ専用の液体供給用の液体タン
ク22と前処理部としての予浸漬槽23とを設け、液体
タンク22から液体供給管24を介して自重により液体
を混合流供給管6内に注入するように変更するととも
に、前記濾過手段18により不純物を濾過した後、回収
管19を介して使用済の液体を液体タンク22に回収す
るように構成したものである。他の基本的な構成は共通
しており、同様の洗浄作用を奏する。なお、図中、25
は液体加熱用のヒータである。
的に示した回路構成図である。本実施例は、前記第1実
施例の変形例であり、予浸漬槽を兼用した前記液体タン
ク10に替えて、それぞれ専用の液体供給用の液体タン
ク22と前処理部としての予浸漬槽23とを設け、液体
タンク22から液体供給管24を介して自重により液体
を混合流供給管6内に注入するように変更するととも
に、前記濾過手段18により不純物を濾過した後、回収
管19を介して使用済の液体を液体タンク22に回収す
るように構成したものである。他の基本的な構成は共通
しており、同様の洗浄作用を奏する。なお、図中、25
は液体加熱用のヒータである。
【0012】図3は、本発明の第3実施例の要部を概略
的に示した回路構成図である。本実施例は、前記第2実
施例の粉粒体回収回路に関する変形例であり、前記回収
管16に対して圧力空気連通管26を接続して、その圧
力空気を利用して管内の粉粒体を粉粒体タンク7に移送
するように変形したものである。なお、圧力空気連通管
26の他端側は、圧力空気供給管5に直接接続してもよ
いし、混合流供給管6の粉粒体供給管9の上流側に接続
してもよい。また、本実施例では前記第2実施例の変形
例として例示したが、第1実施例にも同様に適用でき
る。他の基本的な構成は共通しており、同様の洗浄作用
を奏する。
的に示した回路構成図である。本実施例は、前記第2実
施例の粉粒体回収回路に関する変形例であり、前記回収
管16に対して圧力空気連通管26を接続して、その圧
力空気を利用して管内の粉粒体を粉粒体タンク7に移送
するように変形したものである。なお、圧力空気連通管
26の他端側は、圧力空気供給管5に直接接続してもよ
いし、混合流供給管6の粉粒体供給管9の上流側に接続
してもよい。また、本実施例では前記第2実施例の変形
例として例示したが、第1実施例にも同様に適用でき
る。他の基本的な構成は共通しており、同様の洗浄作用
を奏する。
【0013】
【発明の効果】本発明においては、コンテナを形成する
樹脂の硬度と同等か、あるいはそれより低い硬度の樹脂
からなる粉粒体を使用し、しかも液体と共に高速気体流
に注入して高速の混合流を形成しながら洗浄作業に供す
るように構成したので、その粉粒体を含む高速の噴射流
により、樹脂製コンテナをキズ付けることなく、その表
面に貼着されたラベルや染着いた頑固な付着物を容易に
除去することができる。また、混合流の要素として液体
を注入するので、洗浄作業時に発生する粉塵を低減でき
る。さらに、粉粒体回収回路ないし液体回収回路を設け
ることにより、使用済の粉粒体ないし液体を有効に再使
用することができる。また、洗剤原液や水などに洗剤等
を添加した洗剤液や、加熱した処理媒体を用いて樹脂製
コンテナを前処理した上、洗浄作業を実施するようにす
れば、洗浄作用が促進され、更に効果的な洗浄剥離作用
が得られる。
樹脂の硬度と同等か、あるいはそれより低い硬度の樹脂
からなる粉粒体を使用し、しかも液体と共に高速気体流
に注入して高速の混合流を形成しながら洗浄作業に供す
るように構成したので、その粉粒体を含む高速の噴射流
により、樹脂製コンテナをキズ付けることなく、その表
面に貼着されたラベルや染着いた頑固な付着物を容易に
除去することができる。また、混合流の要素として液体
を注入するので、洗浄作業時に発生する粉塵を低減でき
る。さらに、粉粒体回収回路ないし液体回収回路を設け
ることにより、使用済の粉粒体ないし液体を有効に再使
用することができる。また、洗剤原液や水などに洗剤等
を添加した洗剤液や、加熱した処理媒体を用いて樹脂製
コンテナを前処理した上、洗浄作業を実施するようにす
れば、洗浄作用が促進され、更に効果的な洗浄剥離作用
が得られる。
【図1】 本発明の第1実施例の要部を概略的に示した
回路構成図である。
回路構成図である。
【図2】 本発明の第2実施例の要部を概略的に示した
回路構成図である。
回路構成図である。
【図3】 本発明の第3実施例の要部を概略的に示した
回路構成図である。
回路構成図である。
1…洗浄槽、2…網状支持部、3…樹脂製コンテナ、4
…洗浄ノズル、5…圧力空気供給管、6…混合流供給
管、7…粉粒体タンク、8…送出し装置、9…粉粒体供
給管、10…液体タンク、11…液体供給管、12…ポ
ンプ、13…ヒータ、14…粉粒体の回収管、15…分
離手段、16…回収管、17…液体の回収管、18…濾
過手段、19…回収管、20…ポンプ、21…連通管、
22…液体タンク、23…予浸漬槽、24…液体供給
管、25…ヒータ、26…圧力空気連通管
…洗浄ノズル、5…圧力空気供給管、6…混合流供給
管、7…粉粒体タンク、8…送出し装置、9…粉粒体供
給管、10…液体タンク、11…液体供給管、12…ポ
ンプ、13…ヒータ、14…粉粒体の回収管、15…分
離手段、16…回収管、17…液体の回収管、18…濾
過手段、19…回収管、20…ポンプ、21…連通管、
22…液体タンク、23…予浸漬槽、24…液体供給
管、25…ヒータ、26…圧力空気連通管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田野井 信行 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社内 (72)発明者 岸本 一夫 石川県金沢市北安江町421番地 シブヤマ シナリー株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA26 AB01 AB42 BA06 BA22 BA38 BB22 BB38 BB62 CA01 CD22
Claims (8)
- 【請求項1】 高速気体流に粉粒体及び液体を注入した
混合流を吹付けて樹脂製コンテナに付着した付着物を除
去する樹脂製コンテナの洗浄装置であって、前記粉粒体
として、樹脂製コンテナの硬度と同等あるいはそれより
低い硬度の樹脂からなる粉粒体を用いたことを特徴とす
る樹脂製コンテナの洗浄装置。 - 【請求項2】 樹脂製コンテナに付着したラベルを除去
する請求項1に記載の樹脂製コンテナの洗浄装置。 - 【請求項3】 前記粉粒体がポリプロピレン又はポリエ
チレンからなる請求項1又は2に記載の樹脂製コンテナ
の洗浄装置。 - 【請求項4】 前記粉粒体の平均粒径が0.25mm〜1.7
mmである請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂製
コンテナの洗浄装置。 - 【請求項5】 使用済の粉粒体を回収して再使用する粉
粒体回収回路を設けた請求項1〜4のいずれか一項に記
載の樹脂製コンテナの洗浄装置。 - 【請求項6】 使用済の液体を回収して再使用する液体
回収回路を設けた請求項1〜5のいずれか一項に記載の
樹脂製コンテナの洗浄装置。 - 【請求項7】 前処理用の処理媒体として洗剤液を用い
た請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂製コンテナ
の洗浄装置。 - 【請求項8】 前処理用として加熱した処理媒体を用い
た請求項1〜7に記載の樹脂製コンテナの洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131661A JP2001310168A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 樹脂製コンテナの洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131661A JP2001310168A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 樹脂製コンテナの洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001310168A true JP2001310168A (ja) | 2001-11-06 |
Family
ID=18640525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000131661A Pending JP2001310168A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 樹脂製コンテナの洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001310168A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7740412B2 (en) | 2005-01-28 | 2010-06-22 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Method of cleaning using a device with a liquid reservoir and replaceable non-woven pad |
US7891898B2 (en) | 2005-01-28 | 2011-02-22 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Cleaning pad for wet, damp or dry cleaning |
US7976235B2 (en) | 2005-01-28 | 2011-07-12 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Cleaning kit including duster and spray |
US8893347B2 (en) | 2007-02-06 | 2014-11-25 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Cleaning or dusting pad with attachment member holder |
-
2000
- 2000-04-28 JP JP2000131661A patent/JP2001310168A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7740412B2 (en) | 2005-01-28 | 2010-06-22 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Method of cleaning using a device with a liquid reservoir and replaceable non-woven pad |
US7891898B2 (en) | 2005-01-28 | 2011-02-22 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Cleaning pad for wet, damp or dry cleaning |
US7976235B2 (en) | 2005-01-28 | 2011-07-12 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Cleaning kit including duster and spray |
US8893347B2 (en) | 2007-02-06 | 2014-11-25 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Cleaning or dusting pad with attachment member holder |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040401 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040427 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040907 |