JP2010279588A - 粒状物による食器洗浄装置 - Google Patents

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徹 廣瀬
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Abstract

【課題】食器類の洗浄において、水またはお湯で落としきれない強固な固形汚れを洗剤を使わずに油脂類も洗浄できるブラスト洗浄機を提供することを目的としている。
【解決手段】被洗浄物2を収容する洗浄槽1と、被洗浄物2を洗浄するための粒子4を貯留する貯留装置5と、粒子4を加圧するための加圧装置7と、粒子4を噴出するノズル8と、粒子4を回収する回収手段10と、回収手段10に給水する給水手段11と、回収手段10に回収された粒子4と水を加熱する加熱手段12とを備え、前記粒子4は、被洗浄物2に付着している油を吸着するために親油性の表面を有するようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、汚れた食器や調理器具を洗浄する食器洗浄機、食器洗浄機に関するものである。
従来、使用されている食器洗浄機は、洗剤を溶かした水またはお湯を、ポンプにより加圧して食器や調理器具に噴射することにより汚れを洗浄する方式であった。ところが、前記従来の食器洗浄機は、水またはお湯をポンプで加圧して、食器や調理器具に噴射するだけの衝突エネルギーでは、米粒などのこびり付いた汚れの剥離に長時間を要したり、米の糊化を促すための高温加熱を余技なくされていた。それを解決するため、粒状物が被洗浄物に衝突する際に発生する衝撃エネルギーを利用して汚れの剥離力を高める、ブラスト材を食器類に投射する手段がある(例えば、特許文献1参照)。
図17は、ブラスト材の投射による剥離効果を示した概要図であり、質量のあるブラスト材38が被洗浄物39に付着した汚れ40に衝突することで引き起こされる剥離(a)と、こすることで引き起こされる剥離(b)がある。
図18は、上記特許文献1に記載された洗浄装置の断面図であり、洗浄槽42に手、または、食器類43が入れられたことを検知して、加圧装置44が駆動され、外部から吸引した空気を加圧して貯留装置45に溜められた粒子46が配管47を介してノズル48から食器類43に吹き付けられ、油等の汚れを剥離、除去し、受け皿49に溜める構成になっている。粒子46は氷のように時間とともに自己溶融する物質でもよく、その場合は、溶融した状態の液体を排出する排出手段が設けられる。
また、特許文献1に記載の洗浄装置は、主に、機械力を高めることで、洗剤を全く必要としないか、あるいは、必要としても極めて少量でよく、環境の負荷を低減できるものであるとしている。
特開2000−139796号公報
しかしながら、実際の食品汚れは、剥離だけでは落とせないものが多く、上記特許文献1に記載のものでは、特に、油脂類の洗浄は困難である。そのため、洗剤を添加する必要があり、環境負荷の低減効果が低くなるという課題がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、粒子の衝突エネルギーを利用した剥離力と洗剤を使わずに油脂類も洗浄することができるブラスト洗浄を行うことを目的としている。
本発明は、前記課題を解決するために、ブラスト材の表面を親油性にしたものである。これにより、洗剤がないと洗浄が困難である油脂類の洗浄が可能となり、環境負荷を低減することができる。ブラスト材に吸着した油脂類は、回収したブラスト材を少量の水中で加熱することによりブラスト材から脱着させることができ、ブラスト材を何度も繰り返し
使用することができる。したがって、毎回新たな洗剤を加える洗浄方法に対して、環境への負荷低減効果が大きい。さらに、循環水とブラスト材を併用した場合は、水中に浮遊する油脂類を効率よくブラスト材の表面に吸着することで、被洗浄物への油脂類の再付着を防止することができる。
本発明の食器洗浄装置は、洗剤を使わずに油脂類を洗浄することができ、洗剤による水質汚染を防止するとともに、ブラスト材を回収し、油脂類の脱着をすることによって、繰り返し使用することができ、毎回ブラスト材を加える手間やコストをかけないブラスト洗浄ができる。
本発明の実施の形態1の食器洗浄機の断面図 本発明の実施の形態1の粒子4の断面図 本発明の実施の形態1のよる粒子4による洗浄概要図 本発明の実施の形態2の食器洗浄機の断面図 本発明の実施の形態3の食器洗浄機の断面図 本発明の実施の形態3の粒子4と洗浄水の混合箇所の断面図 本発明の実施の形態4の食器洗浄機の断面図 本発明の実施の形態4の空気加熱手段22の断面図 本発明の実施の形態5の食器洗浄機の断面図 本発明の実施の形態5のpH調整手段23近傍の断面図 本発明の実施の形態6の食器洗浄機の断面図 本発明の実施の形態7の食器洗浄機の断面図 本発明の実施の形態7の磁気手段32による貯留装置5への粒子4の搬送概要図 本発明の実施の形態7の磁性体34を含む粒子4の断面図 本発明の実施の形態8の粒子35の断面図 本発明の実施の形態8の粒子35による洗浄概要図 ブラスト材の投射による剥離効果を示した概要図 従来の粒子噴射を利用した食器洗浄機の断面図
第1の発明は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、食器を洗浄するための粒子を貯留する貯留装置と、粒子を加圧するための加圧装置と、粒子を噴出するノズルと、粒子を回収する回収手段と、回収手段に給水する給水手段と、回収手段に回収された粒子と水を加熱する加熱手段とを備え、前記粒子は、被洗浄物に付着している油を吸着するために親油性の表面を有することを特徴としたことにより、洗剤を使わずに、粒子の衝突による汚れの剥離と、粒子表面への油脂類の吸着による洗浄を行うことができ、少量の水中で加熱することにより油脂類を脱着した粒子を繰り返し使用することができる。
第2の発明は、水または、お湯を被洗浄物に向けて噴出するための噴出手段を備えたことにより、粒子の衝突で剥離した汚れを効率よく洗い流すとともに、食器上に付着した粒子を水流によって効率よく回収することができる。また、親油性の粒子だけでは落とせない水溶性の汚れを洗い流すことができる。
第3の発明は、水を被洗浄物に向けて噴出するための噴出手段は、ノズル先端までの所定の箇所で粒子を混合する手段を備えたことを特徴としたことにより、粒子による油脂汚れの洗浄と洗浄水による水溶性汚れの洗浄を同時に行うことができ、時間短縮ができる。また、鋭利な角を持つ金属粒子などを使用する場合は、噴射水中に混入することによって
、水が緩衝材となり、食器の傷みを防止することができる。
第4の発明は、加圧装置から被洗浄物に向けて粒子と共に噴出する空気を加熱する空気加熱手段を備えたことにより、加熱された空気によって食器に付着した油脂類が溶解し、食器表面に広がり、粒子との接触面積が拡大するとともに、吸着しやすくなるため、油脂類を効率よく洗浄することができる。
第5の発明は、回収手段は、前記回収手段に給水された水をpH9以上に調整するpH調整手段を備えたことにより、回収した粒子に吸着した油脂類をアルカリと熱によって加水分解することができ、回収手段の壁面や排出管内への油脂付着を防止することができ、衛生的である。
第6の発明は、洗浄槽にスチームを供給するスチーム発生手段を備えたことにより、油脂類の溶解を促進するだけでなく、少量の水で米粒などでんぷんを膨潤させ、効率よく洗浄することができる。
第7の発明は、粒子は、磁性体を有しており、前記粒子を磁気によって回収する磁気手段を備えたことにより、粒状の洗剤を残菜と区別して効率よく回収することができ、また、排水時における微細粒子の機外への排出を防止することができる。
第8の発明は、粒子は、所定の条件で溶解することを特徴としたことにより、特に、油脂類の脱着が困難な超親油性粒子などの場合に、油脂とともに溶解させて排出することで、粒子から脱着されなかった油脂類の腐敗による細菌の発生や、悪臭を防ぐことができる。
第9の発明は、粒子は、内部が液体もしくはゲル状物体であり、表面が応力変形する物質でできたものを含むことを特徴としたにより、被洗浄物に衝突した際に粒子が変形し、被洗浄物との接触面がより広範囲になるため、効率よく油脂類の吸着が可能となる。
第10の発明は、回収手段に回収された粒子を所定の時間が経過した後、貯留装置に送る粒子配送手段を備えたことにより、自動で、洗浄と油脂類の脱着、および、粒子の再利用が行われ、手間が省けるとともに、時間を効率よく使った洗浄ができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の食器洗浄機の断面図、図2は、粒子4の断面図、図3は、粒子4による洗浄概要図である。図1において、洗浄槽1に、食品汚れなどが付着した食器などの被洗浄物2、および被洗浄物2がセットされる食器カゴ3が所定の箇所に設置されている。洗浄槽1には、食器を洗浄するための粒子4を貯留する貯留装置5と、被洗浄物2に向けて貯留装置5の粒子落下制御口6から落下する粒子4を含む圧縮空気を噴射するコンプレッサー7と、コンプレッサー7から送られた圧縮空気を被洗浄物2に向けて噴射する噴射ノズル8および配管9が食器カゴ3の下に設置されている。洗浄槽1の底部には、被洗浄物2に向けて噴射され、被洗浄物2に付着した汚れを吸着した粒子が回収される回収部10と、回収部10に給水する給水手段11と、給水された回収部10内の水を加熱する加熱手段12が設置されており、回収部10の水を庫外に排水する排水手段13が回収部10と連結している。以上のように構成された食器洗浄機について、以下その動作を説明する。
まず、洗浄槽1に被洗浄物2をセットする。その後、運転をスタートすると、コンプレッサー7が稼動し、配管9内に圧縮空気が送り出される。それと前後して、粒子落下制御口6が開き、貯留装置5から粒子4が配管9内に落下する。落下した粒子4は、圧縮空気に乗って、噴射ノズル8から被洗浄物2に対して噴射される。噴射された粒子4は被洗浄物2に衝突し、汚れを剥離する。さらに、粒子4は表面が親油性になっており、図2に示すように、油脂14に接触すると油脂14を表面に吸着するため、図3に示すように、被洗浄物2に衝突した際に、被洗浄物2上に付着した油脂14を表面に吸着して被洗浄物2の表面から油脂14を取り除く。被洗浄物2に衝突した粒子4は、洗浄槽1の傾斜のある底面に堆積する。このようにして、一定時間、粒子4を被洗浄物2に向けて噴射し続けることで、被洗浄物2の表面に付着した固形物や油脂14の剥離洗浄が行われる。
一定時間の洗浄が終了した後、給水手段11から洗浄槽1の底面の傾斜を伝って水が供給され、洗浄に使用され洗浄槽1の底面に堆積した粒子4を回収部10に流し込む。それと前後して、加熱手段12が稼動し、回収部10に貯留した水を加熱する。この際、回収部10内の加熱された水の温度によって、貯留部に集められた粒子4の表面から油脂14が溶解剥離され、再利用可能な状態になる。一般的な油脂が溶解する70℃の状態を一定時間経過した後、加熱手段12の稼動が終了し、回収部10に貯留した油脂14を溶解した温水は排水手段13によって、庫外に排出される。その後、給水手段11から清浄な水が洗浄槽1に給水され、回収部10に貯留した粒子4をすすぎ、続けて排水手段13によって、庫外に排出され、運転が終了する。回収部10で洗浄された粒子4は、粒子4を通過させない網目を持つ回収部10の内容器ごと回収部10から手動で取り外され、貯留装置5に戻され、次の洗浄などに再利用される。
なお、粒子4は耐熱性であることが最低でも耐熱温度70℃は必要であることが望ましい。また、運転時間や粒子4の洗浄時間および、すすぎの回数や有無は上記に限定されるものではない。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の食器洗浄機の断面図である。図4において、給水された水を回収部10から圧縮する洗浄ポンプ15と、洗浄ポンプ15で圧縮した洗浄水を被洗浄物2に向けて噴射する洗浄ノズル16が食器カゴ3の下に設置された噴射ノズル8と外壁で結合して設けられている。また、洗浄槽1の底面付近に外気を取り込むファン17と、洗浄槽1の天井付近に排気口18が設けられている。本実施の形態において、実施の形態1と同様の部分については同一符号を附し、その詳細な説明は省略する。
以上のように構成された食器洗浄機について、以下その動作を説明する。まず、実施の形態1と同様の動作で粒子4による洗浄が行われる。粒子4による洗浄が終了した後、給水手段11から洗浄槽1に水が供給され、供給された水が洗浄ポンプ15によって圧縮され、洗浄ノズル16から被洗浄物2に向けて噴射される。噴射された水は、粒子4で取り除けないような水溶性の汚れなどを被洗浄物2の表面から溶解剥離するとともに、粒子によって剥離されて被洗浄物上に付着した汚れを水流で洗い流す。噴射された水は洗浄槽1の底部にある回収部10に戻り、再び洗浄ポンプ15によって被洗浄物2に向けて噴射される。この一連の動作中、回収部10では加熱手段12によって、水が加熱されており、食器温度が乾燥しやすい温度まで上昇する。この温水による循環洗浄を一定時間連続させた後、洗浄ポンプ15の稼動が終了し、排水手段13によって洗浄水は庫外に排水される。
次に、乾燥工程に移行する。乾燥工程は、回収部10にある加熱手段12の稼動とファン17による洗浄槽1内への外気の送風により行われる。庫内の湿気を含んだ空気は排気口18から庫外へ排出され、一定時間を経過した後、乾燥工程が終了する。
なお、食器の乾燥性を考慮して、循環水を70℃まで加温してもよい。また、循環水の洗浄中に回収部10に貯留した粒子4に吸着した油脂14が溶解して循環水とともに被洗浄物2に噴射されることを避ける場合は、40℃以下にしてもよい。さらに、循環水の加温自体を必ずしも実施しなくてもよい。また、粒子4による洗浄と循環水による洗浄を毎回組み合わせる必要もなく、単独での洗浄、洗浄の順番、乾燥工程の有無なども、上記方式に限定されるものではない。
(実施の形態3)
図5は本発明の実施の形態3の食器洗浄機の断面図、図6は粒子4と洗浄水の混合箇所の断面図である。図5において、洗浄ポンプ15から洗浄ノズル16に洗浄水を送る配管19に貯留装置5の粒子4を自給式で混入する粒子混合手段20が備えられている。また、図6において、配管19の一部21は直径が大きくなっており、内部を通過する水流と配管壁の間に所定の空間が生じており、空間のある範囲の壁面に貯留装置5の先端部22が接続されている。本実施の形態において、実施の形態1および2と同様の部分については同一符号を附し、その詳細な説明は省略する。
以上のように構成された食器洗浄機について、以下その動作を説明する。まず、被洗浄物2がセットされた洗浄槽1内に給水手段11から水が供給される。供給された水は回収部10に貯留し、洗浄ポンプ15で圧縮され、配管19を通って洗浄ノズル16に送られる。それと同時に粒子制御口6が開き、配管19の一部21の内部で生じる水流による負圧で貯留装置5の先端部20から配管19内に供給される。この際、配管19内に空間があることで、配管19内を通過する水流が貯留装置5に流れ込むことはない。このようにして粒子4を効率よく混合した洗浄水は洗浄ノズル16から被洗浄物2へ噴射され、粒子4による親油性汚れの洗浄と水による水溶性汚れの洗浄を同時に行うとともに、水による緩衝効果で硬度や質量が大きな粒子を使用した際に生じる被洗浄物2の傷の発生を防ぐことができる。被洗浄物2に噴射された水と粒子は回収部10に回収され、洗浄水のみが粒子4を通過させない網目を持つ回収部10の内容器を通過し、洗浄ポンプ15を介して一定時間、被洗浄物2の洗浄に繰り返し使用され、洗浄工程が終了する。
次に、加熱手段12が稼動し、洗浄工程で使用され回収部10に貯留した水を加温する。加温された水の温度によって、回収部10に貯留した粒子4に吸着した油脂14が溶解剥離する。所定時間経過した後、排水手段13によって、洗浄槽1内の水とともに、油脂14が庫外に排出される。その後、給水手段11から洗浄槽1に水が供給され、回収部10に貯留した粒子4をすすぎ、排水ポンプによって、すすぎに使用された水が庫外に排出され、全運転が終了する。回収部10で洗浄された粒子4は、実施の形態1と同様に、手動で貯留装置5に戻され、次回以降の洗浄に再利用される。
なお、洗浄中に洗浄水を加温しても構わないが、粒子4に吸着された油脂による再付着を防ぐため、対象とする油脂汚れが溶解する温度以下に留めておくことが望ましい。また、大量の粒子が内部に堆積しない構造の洗浄ポンプを使用する場合は、洗浄の最終まで回収部10に設置した粒子4を通過させない網目を持つ内容器を取り外して粒子4を循環させて使用してもよい。さらに、粒子4を洗浄して再利用しない場合、粒子4が所定時間水に接触して溶解したり、そのまま使い捨てで庫外に排出しても構わない。
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4の食器洗浄機の断面図、図8は空気加熱手段22の断面図である。図7および図8において、コンプレッサー7から配管9内に送られた圧縮空気を加熱するヒーターなどの空気加熱手段22が配管9の壁面に設けられている。本実施の形態において、実施の形態1〜3と同様の部分については同一符号を附し、その詳細な説明
は省略する。
以上のように構成された食器洗浄機について、以下その動作を説明する。まず、実施の形態1と同様にコンプレッサー7が稼動し、配管9内に圧縮空気が送り出される。それと同時に空気加熱手段22が稼動し、配管内の空気を加熱する。それと前後して、粒子落下制御口6が開き、貯留装置5から粒子4が配管9内に落下する。落下した粒子4は、空気加熱手段22によって加熱された圧縮空気に乗って、噴射ノズル8から被洗浄物2に対して噴射される。この際、噴射された高温の圧縮空気が被洗浄物2に付着した油脂14を溶解させ、溶解した油脂14が被洗浄物2の表面に薄く広がる。同時に、圧縮空気とともに被洗浄物2に噴射された粒子4が被洗浄物2に衝突し、汚れの剥離と油脂14の吸着剥離を行うが、油脂14が溶解し、さらに薄く広がったことにより、効率よく粒子4の表面に吸着される。その後、実施の形態1と同様の動作が行われ、全運転の終了と回収部10での粒子4の洗浄が行われ、手動で貯留装置5へ粒子4が戻される。
なお、圧縮空気は食品に使用される大抵の油脂が溶解する70℃前後まで加温されることが望ましく、空気加熱手段22種類やのサイズは上記に限定されず、例えばコンプレッサー7と噴射ノズル8の間にある配管9すべてに設置してもよい。
(実施の形態5)
図9は本発明の実施の形態5の食器洗浄機の断面図、図10はpH調整手段23近傍の断面図である。図9および図10において、洗浄槽1の底部に電気分解装置のようなpH調整手段23と、pH調整手段23から回収部へpH9以上のアルカリ水を供給する供給口24が接続されている。pH調整手段23への給水は給水管25を介して行われる。また、pH調整手段23で同時に生成された酸性水を排水管26に供給する酸性水供給管27が排水手段13と排水口28の途中に接続されている。本実施の形態において、実施の形態1〜4と同様の部分については同一符号を附し、その詳細な説明は省略する。
以上のように構成された食器洗浄機について、以下その動作を説明する。まず、実施の形態1と同様に洗浄工程が行われ、洗浄で使用した油脂14を吸着した粒子4は、洗浄槽1の底部に堆積する。次に、給水手段11から洗浄槽1の傾斜のある底面に水が供給され、粒子4が回収部10に流され、回収され、回収部10の内容器に粒子4を残して、水は排水手段13によって庫外に排出される。それと前後して、給水管25からpH調整手段23へ水が供給され、pH9以上のアルカリ水が生成される。生成されたアルカリ水は、供給口24から回収部10へ供給される。さらに、それと前後して、加熱手段12が稼動し、回収部10に貯留したアルカリ水を所定の時間、加熱する。それによって、粒子4に吸着した油脂14が加水分解される。その後、回収部10に貯留したアルカリ水は、排水手段13によって、庫外へ排出されるが、排水手段14と排水口28の途中に位置する排水管26にpH調整手段23で生成された酸性水が繊細水供給管27を介して注入され、アルカリ水の中和を行い、庫外へのアルカリ水の排出を防ぐ。この工程をもって、粒子4の洗浄工程が終了する。
次に、粒子4のすすぎ工程に移行する。給水手段11から水が供給され、回収部10の粒子4をすすぎ、排水手段13によって、庫外に排出される。アルカリと熱による油脂14の加水分解によって、粒子4や回収部10の壁面、さらに排水手段13内と排水管26への油脂14の再付着が発生せず、悪臭の発生などを対策できる。すすぎを終えた粒子4は、手動によって、貯留装置5に戻され、次回以降の洗浄に再利用される。
なお、pH調整手段23は、電気分解装置である必要はなく、例えば、アルカリ剤を使用するものでもよい。また、粒子4の表面は耐アルカリ材を使用したほうが望ましいが、多少溶解する素材である場合は、何度か再利用した後、新しい粒子4と入れ替えすれば問
題ない。
(実施の形態6)
図11は本発明の実施の形態6の食器洗浄機の断面図である。洗浄槽1の底部に付近にスチーム発生手段29、スチーム発生手段29へ給水する給水管30が設置されている。本実施の形態において、実施の形態1〜5と同様の部分については同一符号を附し、その詳細な説明は省略する。
以上のように構成された食器洗浄機について、以下その動作を説明する。まず、被洗浄物2を洗浄槽1にセットする。その後、給水管30からスチーム発生器29に水が供給され、スチーム発生器29の稼動とともにスチーム31が洗浄槽1内に供給され充満する。スチーム31は、被洗浄物2に付着した米粒などの熱や酵素がないと剥離しにくいこびりついた汚れが膨潤し、また油脂14が溶解し、洗浄槽1の底部に落下したり、被洗浄物2の表面に薄く延びる。次に、スチーム供給中、もしくは、スチームを所定時間供給し、スチーム発生工程を終えた後に、実施の形態1と同様の粒子4の噴出による洗浄が行われる。スチーム31によって、粒子4の剥離力だけで落ちにくかったこびりつき汚れが落ちやすくなり、また、油脂14が被洗浄物2の表面に薄く延びることで効率よく吸着除去しやすくなる。粒子4による洗浄が終了した後は、実施の形態1と同様に粒子4の洗浄工程に移行し、洗浄後の粒子4は手動によって、貯留装置5に戻され、次回以降の洗浄に再利用される。
なお、スチーム発生器29への給水は、粒子4を回収部10に回収する際に用いる給水手段11を併用しても構わず、スチーム発生器の方式は問わない。
(実施の形態7)
図12は、本発明の実施の形態7の食器洗浄機の断面図、図13は、磁気手段32による貯留装置5への粒子4の搬送概要図、図14は、磁性体34を含む粒子4の断面図である。図12において、回収部10と貯留装置5が隣接しており、その間の底部に磁気手段32を用いた搬送経路33が設置されている。搬送経路33は、磁気手段32(a)〜(e)が並列した構成となっており、32(e)は、貯留装置5内に設置している。図13において、(a)〜(e)の順に磁気手段32(a)〜(e)の磁気発生が順に切り替わることで、粒子4が貯留装置5に搬送される概要を示している。本実施の形態において、実施の形態1〜6と同様の部分については同一符号を附し、その詳細な説明は省略する。
以上のように構成された食器洗浄機について、以下その動作を説明する。図14のように磁性体34を有する粒子4を用いて、実施の形態3と同様に粒子4を含む循環水による洗浄と回収部10における粒子4の洗浄が行われる。その後、図13(a)に示すように、回収部10の壁面に設けられた磁気手段32(a)が磁気を発生し、磁性体34を有する粒子4が32(a)近傍に引き付けられる。続いて図13(b)に示すように32(a)の磁気がなくなり32(b)が磁気を発生することで、32(a)から32(b)に粒子4が異動する。その後同様に、図13(c)、(d)、(e)に示すように32(c)、(d)、(e)の順に磁気発生が切り替えられることで、貯留装置5内に粒子4が搬送される。搬送された粒子4は、次回以降の洗浄に再利用される。
なお、磁気手段32の設置箇所や形態は上記に限定されるものではなく、例えば、回収部10と貯留装置5の間に磁気手段32をコイル状に巻いた配管を設けてもよい。
(実施の形態8)
図15は、本発明の実施の形態8の粒子35の断面図、図16は、粒子35による洗浄概要図である。本実施の形態において、粒子35を用いる食器洗浄機は実施の形態1〜7
と同様である。
以上のように構成された粒子35について、以下その洗浄概要を説明する。図15に示すように、粒子35は、表面36が実施の形態1〜7で使用する粒子4と同様に親油性であり、かつ応力で変形する素材でできており、油脂14を表面に吸着する。また、内部37は液体もしくはゲル状物質でできており、粒子35に力を加えると表面36と内部37が共に応力変形するため、粒子35自体が応力変形する。この粒子35を本実施の形態1〜7に記載の食器洗浄機に用いた場合、図16に示すように、粒子35が被洗浄物2に衝突した際に、応力変形を受け、被洗浄物2に対して点接触でなく面接触を起こす。これによって、被洗浄物2の表面にある油脂14をより効率よく吸着除去することができる。
なお、粒子34は応力変形を受けるため、固形汚れの剥離洗浄には向いていない。したがって、応力変形を受けず、固形汚れの剥離に適した粒子4と混合して使用することが望ましい。また、粒子35の表面36および内部37は、熱で溶解せず、溶解しても熱可塑性を有する素材が望ましく、加温される粒子34の洗浄後に元の形態に戻っていることが望ましい。
なお、本発明の食器洗浄機は、実施の形態に限定されるものではなく、目的、用途等にあわせて実施することができる。
本発明の食器洗浄装置は、洗剤を使わない場合に課題となる油脂汚れに対する洗浄として有用である。
1 洗浄槽
2 被洗浄物
4 粒子
5 貯留装置
7 加圧装置
8 噴出ノズル
10 回収手段
11 給水手段
12 加熱手段
15 洗浄ポンプ(加圧手段)
16 水又は、お湯の噴出手段(洗浄ノズル)
20 粒子混合手段
22 空気加熱手段
23 pH調整手段
29 スチーム発生手段
32 磁気手段
33 粒子搬送手段
34 磁性体
35 内部が液体もしくはゲル状物体であり、表面が応力変形する粒子

Claims (10)

  1. 被洗浄物を収容する洗浄槽と、被洗浄物を洗浄するための粒子を貯留する貯留装置と、粒子を加圧するための加圧装置と、粒子を噴出するノズルと、粒子を回収する回収手段と、回収手段に給水する給水手段と、回収手段に回収された粒子と水を加熱する加熱手段とを備え、前記粒子は、被洗浄物に付着している油を吸着するために親油性の表面を有する食器洗浄装置。
  2. 水または、お湯を被洗浄物に向けて噴出するための噴出手段を備えた請求項1に記載の食器洗浄装置。
  3. 水を被洗浄物に向けて噴出するための噴出手段は、ノズル先端までの所定の箇所で粒子を混合する手段を備えた請求項2に記載の食器洗浄装置。
  4. 加圧装置から被洗浄物に向けて粒子と共に噴出する空気を加熱する空気加熱手段を備えた請求項1または2に記載の食器洗浄装置。
  5. 回収手段は、前記回収手段に給水された水をpH9以上に調整するpH調整手段を備えた請求項1〜4のいずれか1項に記載の食器洗浄装置。
  6. 洗浄槽にスチームを供給するスチーム発生手段を備えた請求項1〜5のいずれか1項に記載の食器洗浄装置。
  7. 粒子は、磁性体を有しており、前記粒子を磁気によって回収する磁気手段を備えた請求項1〜6のいずれか1項に記載の食器洗浄装置。
  8. 粒子は、所定の条件で溶解することを特徴とした請求項1〜7のいずれか1項に記載の食器洗浄装置。
  9. 粒子は、内部が液体もしくはゲル状物体であり、表面が応力変形する物質でできたものを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の食器洗浄装置。
  10. 回収手段に回収された粒子を所定の時間が経過した後、貯留装置に送る粒子配送手段を備えた請求項1〜9のいずれか1項に記載の食器洗浄装置。
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