JP2001307692A - 扁平形電池 - Google Patents
扁平形電池Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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Abstract
(57)【要約】
【課題】小判型電池や角型電池などような、弧が２つ以
上ある形状の偏平型電池における長期信頼性の向上。 【解決手段】小判型電池や角型電池などような、弧が２
つ以上ある形状の偏平型電池であって、負極集電体また
はガスケットに改良を加えて耐漏液性を向上させた。す
なわち、負極集電体の側面のうち、弧と弧の間の直線部
分の側面ｑを底面のその部分ｐより外側に張り出させる
か、または下側に張り出させる。あるいはガスケットの
立上がり部の直線部分の肉厚を弧の部分の肉厚より厚く
するか、または底部の直線部分の肉厚を弧の部分の肉厚
より厚くする。これらの改良によって、上記形状の偏平
型電池の封口が直線部分で弱くなるという従来の問題点
を解決した。
上ある形状の偏平型電池における長期信頼性の向上。 【解決手段】小判型電池や角型電池などような、弧が２
つ以上ある形状の偏平型電池であって、負極集電体また
はガスケットに改良を加えて耐漏液性を向上させた。す
なわち、負極集電体の側面のうち、弧と弧の間の直線部
分の側面ｑを底面のその部分ｐより外側に張り出させる
か、または下側に張り出させる。あるいはガスケットの
立上がり部の直線部分の肉厚を弧の部分の肉厚より厚く
するか、または底部の直線部分の肉厚を弧の部分の肉厚
より厚くする。これらの改良によって、上記形状の偏平
型電池の封口が直線部分で弱くなるという従来の問題点
を解決した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、小判型電池や角型
電池などのように、外周形状が少なくとも２つの弧とそ
れらの間の直線部分とからなる形状の扁平型電池に関す
る。
電池などのように、外周形状が少なくとも２つの弧とそ
れらの間の直線部分とからなる形状の扁平型電池に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】扁平型電池の一種である小判型電池や角
型電池は、アルカリボタン電池、リチウムコイン電池、
ニッケル水素電池、空気亜鉛電池等で既に製品化されて
おり、リチウム−二酸化マンガン電池でも製品化を検討
されている。これらの電池は比較的安価に製造できるこ
とと、従来の円形電池に対して形状的な特徴をもってい
ることなどから、将来的には各種の電池で、小判型電池
や角型電池がラインナップされていくと予想される。
型電池は、アルカリボタン電池、リチウムコイン電池、
ニッケル水素電池、空気亜鉛電池等で既に製品化されて
おり、リチウム−二酸化マンガン電池でも製品化を検討
されている。これらの電池は比較的安価に製造できるこ
とと、従来の円形電池に対して形状的な特徴をもってい
ることなどから、将来的には各種の電池で、小判型電池
や角型電池がラインナップされていくと予想される。
【０００３】その製造方法は円形電池と同様に、カップ
形状の正極集電体の内側にガスケットと負極集電体を配
置して、正極集電体を内側にかしめることによって封口
しているのが一般的である。すなわち、小判型電池や角
型電池においても正極集電体はカップ状であって、底面
とその外周部に続く垂直の側面をもっている。一方、負
極集電体は概ねキャップ形状であって、底面とその外周
部に続く垂直の側面をもっている。さらに同側面はその
端部でさらに外側に折り返されて、別の側面を形成して
いる場合もある。
形状の正極集電体の内側にガスケットと負極集電体を配
置して、正極集電体を内側にかしめることによって封口
しているのが一般的である。すなわち、小判型電池や角
型電池においても正極集電体はカップ状であって、底面
とその外周部に続く垂直の側面をもっている。一方、負
極集電体は概ねキャップ形状であって、底面とその外周
部に続く垂直の側面をもっている。さらに同側面はその
端部でさらに外側に折り返されて、別の側面を形成して
いる場合もある。
【０００４】これらの正負両集電体は、負極集電体の内
底面が正極集電体の内底面と向かい合うように配置さ
れ、かつ負極集電体は、カップ状正極集電体の中にその
一部もしくは全部に収まるように配置される。そして負
極集電体の最外径を形成する側面の外側と正極集電体の
側面の内側の間に絶縁を兼ねたガスケットが配置されて
いる。該ガスケットは、さらに負極集電体の端部と正極
集電体の内底面との間にも、連続して形成されて正負極
を絶縁する。この時、必要に応じて、正極集電体の内底
面とガスケットの間に正極活物質、セパレータが配置さ
れることもある。また、ガスケットの外周の一部または
全体にシール材層が形成される場合もある。
底面が正極集電体の内底面と向かい合うように配置さ
れ、かつ負極集電体は、カップ状正極集電体の中にその
一部もしくは全部に収まるように配置される。そして負
極集電体の最外径を形成する側面の外側と正極集電体の
側面の内側の間に絶縁を兼ねたガスケットが配置されて
いる。該ガスケットは、さらに負極集電体の端部と正極
集電体の内底面との間にも、連続して形成されて正負極
を絶縁する。この時、必要に応じて、正極集電体の内底
面とガスケットの間に正極活物質、セパレータが配置さ
れることもある。また、ガスケットの外周の一部または
全体にシール材層が形成される場合もある。
【０００５】いずれにしても、負極集電体とガスケット
は、正極集電体の中に一部もしくは全てが収まるように
配置され、電池の封口は、正極集電体の端部を、任意の
圧力をもって内径方向、すなわち、負極集電体の方に折
り込むことによって行われる。
は、正極集電体の中に一部もしくは全てが収まるように
配置され、電池の封口は、正極集電体の端部を、任意の
圧力をもって内径方向、すなわち、負極集電体の方に折
り込むことによって行われる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】小判型電池や角型電池
は円形電池と同じ偏平型の電池であるが、円形電池に比
較して、底面形状に弧のみではなく直線部分をもつこと
が特徴である。ところがこの直線部分の封口が弧の部分
の封口より弱くなるので、長期に貯蔵した場合、この直
線部分から電解液が漏出してくることがある。このた
め、小判型電池や角型電池は円形電池に比較して、長期
信頼性が劣るという問題があった。本発明は、小判型電
池や角型電池などように、少なくとも２つの弧を有する
形状の偏平型電池における長期信頼性を向上させること
を目的とする。
は円形電池と同じ偏平型の電池であるが、円形電池に比
較して、底面形状に弧のみではなく直線部分をもつこと
が特徴である。ところがこの直線部分の封口が弧の部分
の封口より弱くなるので、長期に貯蔵した場合、この直
線部分から電解液が漏出してくることがある。このた
め、小判型電池や角型電池は円形電池に比較して、長期
信頼性が劣るという問題があった。本発明は、小判型電
池や角型電池などように、少なくとも２つの弧を有する
形状の偏平型電池における長期信頼性を向上させること
を目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、負極
作用物質を収納し集電と封口を兼ねるキャップ状の負極
集電体と、正極作用物質を収納し集電と封口を兼ねるカ
ップ状の正極集電体と、該負極集電体と該正極集電体と
の間に介在してこれらを絶縁するリング状ガスケットと
を有し、該負極集電体および該正極集電体各々の底面
が、少なくとも２つの弧とそれらの間の直線部分とから
なる外周をもつ形状をしている扁平形電池において、 (1) キャップ状の負極集電体の側面のうち、上記直線部
分の側面の少なくとも１つが、底面の該直線部分よりも
外側に張り出していることを特徴とする。
作用物質を収納し集電と封口を兼ねるキャップ状の負極
集電体と、正極作用物質を収納し集電と封口を兼ねるカ
ップ状の正極集電体と、該負極集電体と該正極集電体と
の間に介在してこれらを絶縁するリング状ガスケットと
を有し、該負極集電体および該正極集電体各々の底面
が、少なくとも２つの弧とそれらの間の直線部分とから
なる外周をもつ形状をしている扁平形電池において、 (1) キャップ状の負極集電体の側面のうち、上記直線部
分の側面の少なくとも１つが、底面の該直線部分よりも
外側に張り出していることを特徴とする。
【０００８】(2) キャップ状の負極集電体の底面外周の
直線部分の少なくとも一部が、外側へ湾曲して張り出し
ていることを特徴とする。 (3) キャップ状の負極集電体の側面のうち、上記直線部
分の側面のうち少なくとも１つの側面の下端部が、弧の
側面の下端部よりも下側に延長していることを特徴とす
る。
直線部分の少なくとも一部が、外側へ湾曲して張り出し
ていることを特徴とする。 (3) キャップ状の負極集電体の側面のうち、上記直線部
分の側面のうち少なくとも１つの側面の下端部が、弧の
側面の下端部よりも下側に延長していることを特徴とす
る。
【０００９】(4) リング状ガスケットの立ち上がり部の
直線部分の少なくとも一部の肉厚が弧部分の肉厚よりも
厚いことを特徴とする。 (5) リング状ガスケットの底部の直線部分の少なくとも
一部の肉厚が弧部分の肉厚よりも厚いことを特徴とす
る。
直線部分の少なくとも一部の肉厚が弧部分の肉厚よりも
厚いことを特徴とする。 (5) リング状ガスケットの底部の直線部分の少なくとも
一部の肉厚が弧部分の肉厚よりも厚いことを特徴とす
る。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は本発明の一実施例である角
型空気電池を説明する図面であり、（Ａ）は平面図、
（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は断面図である。この電池のサ
イズは、長さ４６ｍｍ，幅２８ｍｍで、４つの角はＲ＝
６ｍｍの弧を形成しており、厚さは５ｍｍである。
を参照して説明する。図１は本発明の一実施例である角
型空気電池を説明する図面であり、（Ａ）は平面図、
（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は断面図である。この電池のサ
イズは、長さ４６ｍｍ，幅２８ｍｍで、４つの角はＲ＝
６ｍｍの弧を形成しており、厚さは５ｍｍである。
【００１１】図に示すように、この角型空気電池は、空
気孔１０を有する正極集電体７の内部に、ＰＴＦＥ膜か
らなる撥水膜８、正極体５およびセパレータ３が載置さ
れており、正極体５は活性炭、マンガン酸化物、導電
材、ＰＴＦＥ粉からなる正極触媒粉をニッケルメッキさ
れたステンレスネット製の正極集電体に圧着充填するこ
とにより一体化された正極触媒シートからなる。正極触
媒シートには撥水膜８とは別のＰＴＦＥ膜がセパレータ
と反対の面に圧着されている。９は空気拡散紙であり、
空気孔１０を覆うように正極集電体７の内側に載置され
ている。
気孔１０を有する正極集電体７の内部に、ＰＴＦＥ膜か
らなる撥水膜８、正極体５およびセパレータ３が載置さ
れており、正極体５は活性炭、マンガン酸化物、導電
材、ＰＴＦＥ粉からなる正極触媒粉をニッケルメッキさ
れたステンレスネット製の正極集電体に圧着充填するこ
とにより一体化された正極触媒シートからなる。正極触
媒シートには撥水膜８とは別のＰＴＦＥ膜がセパレータ
と反対の面に圧着されている。９は空気拡散紙であり、
空気孔１０を覆うように正極集電体７の内側に載置され
ている。
【００１２】４は断面Ｌ字型のポリアミド樹脂からなる
封口ガスケットであり、その表面に予めポリアミド樹脂
を基材とするシール材が塗布乾燥されている。この封口
ガスケット４に、ニッケル−ステンレス−銅の３層クラ
ッド材を成形加工した負極集電体１を嵌合し、１２０℃
で加熱圧着して、封口ガスケット４と負極集電体１が一
体化されている。この負極集電体１の内部に負極亜鉛ゲ
ル２を充填し、正極集電体７内のセパレータ３に負極亜
鉛ゲル２が接するように負極集電体１を載置する。その
後、正極集電体７の側面部を開口部内側にかしめて正極
体周縁部を挟持するとともに、電池を密封している。
封口ガスケットであり、その表面に予めポリアミド樹脂
を基材とするシール材が塗布乾燥されている。この封口
ガスケット４に、ニッケル−ステンレス−銅の３層クラ
ッド材を成形加工した負極集電体１を嵌合し、１２０℃
で加熱圧着して、封口ガスケット４と負極集電体１が一
体化されている。この負極集電体１の内部に負極亜鉛ゲ
ル２を充填し、正極集電体７内のセパレータ３に負極亜
鉛ゲル２が接するように負極集電体１を載置する。その
後、正極集電体７の側面部を開口部内側にかしめて正極
体周縁部を挟持するとともに、電池を密封している。
【００１３】負極亜鉛ゲル２は亜鉛合金とアルカリ電解
液とゲル化剤を混合攪拌したものである。そして亜鉛合
金粉は、１００〜３００μｍ程度の粒度で、アルミニウ
ム、ビスマス、インジウム等を添加した汞化あるいは無
汞化のものであり、アルカリ電解液は２５〜４０ｗｔ％
程度の水酸化カリウム水溶液であり、ゲル化剤はポリア
クリル酸等である。
液とゲル化剤を混合攪拌したものである。そして亜鉛合
金粉は、１００〜３００μｍ程度の粒度で、アルミニウ
ム、ビスマス、インジウム等を添加した汞化あるいは無
汞化のものであり、アルカリ電解液は２５〜４０ｗｔ％
程度の水酸化カリウム水溶液であり、ゲル化剤はポリア
クリル酸等である。
【００１４】図２は上記図１の角型空気電池についての
本発明（請求項１）の実施の態様を説明する負極集電体
の図であり、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は断面図である。
図２（Ａ）に示すように、この角型空気電池の負極集電
体の底面の外周は弧ｒと直線ｐからなり、その側面は、
従来は底面に垂直に下方に形成されて、全体としてキャ
ップ状となっている。ただし、本発明では従来の負極集
電体と異なり、直線ｐの部分の側面が直線ｐよりも外側
に張り出している。すなわち、図２（Ｂ）に示すよう
に、直線ｐの部分の側面は下端に行く程外側に張り出し
ており、側面下端ｑでの張り出しの寸法は図に示すよう
にａとなっている。ａ＝０．０１ｍｍ（実施例１）、ａ
＝０．１ｍｍ（実施例２）、ａ＝１ｍｍ（実施例３）と
して負極集電体を作成して図１の角型空気電池を製作し
た。
本発明（請求項１）の実施の態様を説明する負極集電体
の図であり、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は断面図である。
図２（Ａ）に示すように、この角型空気電池の負極集電
体の底面の外周は弧ｒと直線ｐからなり、その側面は、
従来は底面に垂直に下方に形成されて、全体としてキャ
ップ状となっている。ただし、本発明では従来の負極集
電体と異なり、直線ｐの部分の側面が直線ｐよりも外側
に張り出している。すなわち、図２（Ｂ）に示すよう
に、直線ｐの部分の側面は下端に行く程外側に張り出し
ており、側面下端ｑでの張り出しの寸法は図に示すよう
にａとなっている。ａ＝０．０１ｍｍ（実施例１）、ａ
＝０．１ｍｍ（実施例２）、ａ＝１ｍｍ（実施例３）と
して負極集電体を作成して図１の角型空気電池を製作し
た。
【００１５】図３は上記図１の角型空気電池についての
本発明（請求項３）の実施の態様を説明する負極集電体
の図であり、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は断面図である。
図３（Ａ）に示すように、この角型空気電池の負極集電
体の底面の外周は図２と同様に弧と直線とからなるが、
直線の一つが外側に湾曲して張り出している。そして底
面に続く側面は（Ｂ）に示すように垂直方向に延びてい
る。
本発明（請求項３）の実施の態様を説明する負極集電体
の図であり、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は断面図である。
図３（Ａ）に示すように、この角型空気電池の負極集電
体の底面の外周は図２と同様に弧と直線とからなるが、
直線の一つが外側に湾曲して張り出している。そして底
面に続く側面は（Ｂ）に示すように垂直方向に延びてい
る。
【００１６】図４は本発明（請求項５）の実施の態様を
説明する負極集電体の図であり、（Ａ）は平面図、
（Ｂ）は断面図である。図４（Ａ）に示すように、この
角型空気電池の負極集電体は図２と同様に底面の外周は
弧ｒと直線ｐからなっているが、側面は従来と同様に底
面に垂直に下方に形成されている。ただし、直線ｐ部分
の側面の下端は、図に示すように弧ｒの部分の側面より
下方に延びて長くなっており、その寸法は直線ｐの中央
部分の側面で最も長く、その差はｂとなっている。ｂ＝
０．０１ｍｍ（実施例４）、ｂ＝０．１ｍｍ（実施例
５）、ｂ＝１ｍｍ（実施例６）として負極集電体を作成
して図１の角型空気電池を製作した。
説明する負極集電体の図であり、（Ａ）は平面図、
（Ｂ）は断面図である。図４（Ａ）に示すように、この
角型空気電池の負極集電体は図２と同様に底面の外周は
弧ｒと直線ｐからなっているが、側面は従来と同様に底
面に垂直に下方に形成されている。ただし、直線ｐ部分
の側面の下端は、図に示すように弧ｒの部分の側面より
下方に延びて長くなっており、その寸法は直線ｐの中央
部分の側面で最も長く、その差はｂとなっている。ｂ＝
０．０１ｍｍ（実施例４）、ｂ＝０．１ｍｍ（実施例
５）、ｂ＝１ｍｍ（実施例６）として負極集電体を作成
して図１の角型空気電池を製作した。
【００１７】図５は本発明（請求項７）の一実施例であ
るガスケットの平面図である。ガスケットは断面Ｌ字型
で図１の（Ｃ）に示すように負極集電体と正極集電体の
間に設置されている。ガスケットは断面Ｌ字型の立上が
り部ｈと底部ｉ部からなり、本実施例では弧ｒ部分の立
上がり部ｈの厚さｃと直線ｐ部分の立上がり部ｈの厚さ
ｄは異なっている。（ｄ−ｃ）の値が０．０１ｍｍ（実
施例７）、０．１ｍｍ（実施例８）、１ｍｍ（実施例
９）としてガスケットを作成して図１の角型空気電池を
製作した。
るガスケットの平面図である。ガスケットは断面Ｌ字型
で図１の（Ｃ）に示すように負極集電体と正極集電体の
間に設置されている。ガスケットは断面Ｌ字型の立上が
り部ｈと底部ｉ部からなり、本実施例では弧ｒ部分の立
上がり部ｈの厚さｃと直線ｐ部分の立上がり部ｈの厚さ
ｄは異なっている。（ｄ−ｃ）の値が０．０１ｍｍ（実
施例７）、０．１ｍｍ（実施例８）、１ｍｍ（実施例
９）としてガスケットを作成して図１の角型空気電池を
製作した。
【００１８】図６は本発明（請求項９）の他の実施例で
あるガスケットの断面図である。該ガスケットの底部の
厚さを弧ｒ部分と直線ｐ部分とで相違させている。すな
わち、弧ｒ部分の底部の厚さはｅ、直線ｐ部分の底部の
厚さはｆである。厚さｅと厚さｆとは異なっており、
（ｆ−ｅ）値が０．０１ｍｍ（実施例１０）、０．１ｍ
ｍ（実施例１１）、１ｍｍ（実施例１２）としてガスケ
ットを作成して図１の角型空気電池を製作した。
あるガスケットの断面図である。該ガスケットの底部の
厚さを弧ｒ部分と直線ｐ部分とで相違させている。すな
わち、弧ｒ部分の底部の厚さはｅ、直線ｐ部分の底部の
厚さはｆである。厚さｅと厚さｆとは異なっており、
（ｆ−ｅ）値が０．０１ｍｍ（実施例１０）、０．１ｍ
ｍ（実施例１１）、１ｍｍ（実施例１２）としてガスケ
ットを作成して図１の角型空気電池を製作した。
【００１９】以上の例において、寸法値ａ，ｂ，（ｄ−
ｃ），（ｆ−ｅ）がすべて０ｍｍの場合は従来例に相当
する。以上の実施例１〜１２および従来例の角型空気電
池を、温度４５℃、相対湿度９３％の条件下で４０日間
貯蔵した後、漏液発生数を調べた。結果を表１に示す。
ｃ），（ｆ−ｅ）がすべて０ｍｍの場合は従来例に相当
する。以上の実施例１〜１２および従来例の角型空気電
池を、温度４５℃、相対湿度９３％の条件下で４０日間
貯蔵した後、漏液発生数を調べた。結果を表１に示す。
【００２０】
【表１】
【００２１】表１に示されるように、本発明の実施例で
は従来例に比較していずれも漏液発生数が減少してお
り、またａ，ｂ，（ｄ−ｃ），（ｆ−ｅ）の各数値が大
きくなるにつれて漏液発生数が減少しているのがわか
る。
は従来例に比較していずれも漏液発生数が減少してお
り、またａ，ｂ，（ｄ−ｃ），（ｆ−ｅ）の各数値が大
きくなるにつれて漏液発生数が減少しているのがわか
る。
【００２２】なお、本発明は上記実施例に限定するもの
ではなく、例えば負極作用物質、ゲル化剤、電解液濃
度、正極触媒など、変更して差し支えない。また、上記
実施例では空気電池について説明したが、正極作用物質
や負極作用物質の異なるリチウム電池やニッケル水素電
池等、空気電池以外の電池についても適用できる。さら
に、電池の形状についても、角型の他に小判型など、少
なくとも２つの弧とその間の直線部分とからなる外周を
もつ形状の扁平型電池であれば、同様の効果がある。
ではなく、例えば負極作用物質、ゲル化剤、電解液濃
度、正極触媒など、変更して差し支えない。また、上記
実施例では空気電池について説明したが、正極作用物質
や負極作用物質の異なるリチウム電池やニッケル水素電
池等、空気電池以外の電池についても適用できる。さら
に、電池の形状についても、角型の他に小判型など、少
なくとも２つの弧とその間の直線部分とからなる外周を
もつ形状の扁平型電池であれば、同様の効果がある。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の扁平型電
池は、長期貯蔵した場合でも電解液の漏出がなく、長期
信頼性が向上する。
池は、長期貯蔵した場合でも電解液の漏出がなく、長期
信頼性が向上する。
【図１】角型空気電池を説明する図で、（Ａ）は平面
図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は断面図。
図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は断面図。
【図２】図１の角型空気電池について本発明の一実施例
を説明する図で、負極集電体の（Ａ）は平面図、（Ｂ）
は断面図。
を説明する図で、負極集電体の（Ａ）は平面図、（Ｂ）
は断面図。
【図３】図１の角型空気電池について本発明の他の一実
施例を説明する図で、負極集電体の（Ａ）は平面図、
（Ｂ）は断面図。
施例を説明する図で、負極集電体の（Ａ）は平面図、
（Ｂ）は断面図。
【図４】図１の角型空気電池について本発明の他の一実
施例を説明する図で、負極集電体の（Ａ）は平面図、
（Ｂ）は断面図。
施例を説明する図で、負極集電体の（Ａ）は平面図、
（Ｂ）は断面図。
【図５】図１の角型空気電池について本発明の他の一実
施例を説明する図で、絶縁ガスケットの平面図。
施例を説明する図で、絶縁ガスケットの平面図。
【図６】図１の角型空気電池について本発明の他の一実
施例を説明する図で、絶縁ガスケットの断面図。
施例を説明する図で、絶縁ガスケットの断面図。
１…負極集電体、２…負極亜鉛ゲル、３…セパレータ、
４…封口ガスケット、５…正極体、７…正極集電体、８
…撥水膜、９…空気拡散紙、１０…空気孔、ｒ…弧部、
ｐ…直線部、ｑ…負極集電体の側面下端、ｈ…封口ガス
ケットの立上がり部、ｉ…封口ガスケットの底部。
４…封口ガスケット、５…正極体、７…正極集電体、８
…撥水膜、９…空気拡散紙、１０…空気孔、ｒ…弧部、
ｐ…直線部、ｑ…負極集電体の側面下端、ｈ…封口ガス
ケットの立上がり部、ｉ…封口ガスケットの底部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚越 敦志 東京都品川区南品川三丁目４番10号 東芝 電池株式会社内 (72)発明者 甲田 仁 東京都品川区南品川三丁目４番10号 東芝 電池株式会社内 Ｆターム(参考） 5H011 AA17 BB03 FF03 GG02 KK01 5H032 AA01 CC01 CC04 EE06 HH04
Claims (10)
- 【請求項１】 負極作用物質を収納し集電と封口を兼ね
るキャップ状の負極集電体と、正極作用物質を収納し集
電と封口を兼ねるカップ状の正極集電体と、該負極集電
体と該正極集電体との間に介在してこれらを絶縁するリ
ング状ガスケットとを有し、該負極集電体および該正極
集電体各々の底面が、少なくとも２つの弧とそれらの間
の直線部分とからなる外周をもつ形状をしている扁平形
電池において、キャップ状の負極集電体の側面のうち、
上記直線部分の側面の少なくとも１つが、底面の該直線
部分よりも外側に張り出していることを特徴とする扁平
形電池。 - 【請求項２】 張り出した寸法が０．０１〜１．０ｍｍ
の範囲である請求項１記載の扁平形電池。 - 【請求項３】 負極作用物質を収納し集電と封口を兼ね
るキャップ状の負極集電体と、正極作用物質を収納し集
電と封口を兼ねるカップ状の正極集電体と、該負極集電
体と該正極集電体との間に介在してこれらを絶縁するリ
ング状ガスケットとを有し、該負極集電体および該正極
集電体各々の底面が、少なくとも２つの弧とそれらの間
の直線部分とからなる外周をもつ形状をしている扁平形
電池において、キャップ状の負極集電体の底面外周の直
線部分の少なくとも一部が、外側へ湾曲して張り出して
いることを特徴とする扁平形電池。 - 【請求項４】 張り出した寸法が０．０１〜１．０ｍｍ
の範囲である請求項３記載の扁平形電池。 - 【請求項５】 負極作用物質を収納し集電と封口を兼ね
るキャップ状の負極集電体と、正極作用物質を収納し集
電と封口を兼ねるカップ状の正極集電体と、該負極集電
体と該正極集電体との間に介在してこれらを絶縁するリ
ング状ガスケットとを有し、該負極集電体および該正極
集電体各々の底面が、少なくとも２つの弧とそれらの間
の直線部分とからなる外周をもつ形状をしている扁平形
電池において、キャップ状の負極集電体の側面のうち、
上記直線部分の側面のうち少なくとも１つの側面の下端
部が、弧の側面の下端部よりも下側に延長していること
を特徴とする扁平形電池。 - 【請求項６】 延長している寸法が０．０１〜１．０ｍ
ｍの範囲である請求項５記載の扁平形電池。 - 【請求項７】 負極作用物質を収納し集電と封口を兼ね
るキャップ状の負極集電体と、正極作用物質を収納し集
電と封口を兼ねるカップ状の正極集電体と、該負極集電
体と該正極集電体との間に介在してこれらを絶縁するリ
ング状ガスケットとを有し、該負極集電体および該正極
集電体各々の底面が、少なくとも２つの弧とそれらの間
の直線部分とからなる外周をもつ形状をしている扁平形
電池において、リング状ガスケットの立ち上がり部の直
線部分の少なくとも一部の肉厚が弧部分の肉厚よりも厚
いことを特徴とする扁平形電池。 - 【請求項８】 リング状ガスケットの立ち上がり部の直
線部分の肉厚が弧部分の肉厚よりも０．０１〜１．０ｍ
ｍ厚い請求項７記載の扁平形電池。 - 【請求項９】 負極作用物質を収納し集電と封口を兼ね
るキャップ状の負極集電体と、正極作用物質を収納し集
電と封口を兼ねるカップ状の正極集電体と、該負極集電
体と該正極集電体との間に介在してこれらを絶縁するリ
ング状ガスケットとを有し、該負極集電体および該正極
集電体各々の底面が、少なくとも２つの弧とそれらの間
の直線部分とからなる外周をもつ形状をしている扁平形
電池において、リング状ガスケットの底部の直線部分の
少なくとも一部の肉厚が弧部分の肉厚よりも厚いことを
特徴とする扁平形電池。 - 【請求項１０】 リング状ガスケットの底部の直線部分
の肉厚が弧部分の肉厚よりも０．０１〜１．０ｍｍ厚い
請求項９記載の扁平形電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000116017A JP2001307692A (ja) | 2000-04-18 | 2000-04-18 | 扁平形電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000116017A JP2001307692A (ja) | 2000-04-18 | 2000-04-18 | 扁平形電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001307692A true JP2001307692A (ja) | 2001-11-02 |
Family
ID=18627528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000116017A Withdrawn JP2001307692A (ja) | 2000-04-18 | 2000-04-18 | 扁平形電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001307692A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011052440A1 (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-05 | ソニー株式会社 | リチウム空気電池 |
-
2000
- 2000-04-18 JP JP2000116017A patent/JP2001307692A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011052440A1 (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-05 | ソニー株式会社 | リチウム空気電池 |
| JP2011096492A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Sony Corp | リチウム空気電池 |
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