JP2001307114A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JP2001307114A
JP2001307114A JP2000117432A JP2000117432A JP2001307114A JP 2001307114 A JP2001307114 A JP 2001307114A JP 2000117432 A JP2000117432 A JP 2000117432A JP 2000117432 A JP2000117432 A JP 2000117432A JP 2001307114 A JP2001307114 A JP 2001307114A
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clip
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JP2000117432A
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English (en)
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Masateru Hattori
眞輝 服部
Yasuo Saito
保夫 齋藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速に処理が可能な画像処理装置及び画像処
理方法を提供する。 【解決手段】 クリップ形状が矩形の場合、第1の判定
部1は描画図形に外接する矩形とクリップ図形との関係
が包含、非包含、および部分包含の判定を行い、包含の
場合には、その描画図形のクリップ処理をスキップして
描画部5で描画する。また非包含なら無視する。部分包
含なら、第2の判定部2で各サブ描画図形に外接する矩
形とクリップ図形との関係を判定し、包含の場合には、
そのサブ描画図形のクリップ処理をスキップして描画部
5で描画する。また非包含なら無視する。部分包含な
ら、さらに第3の判定部3で各描画要素に外接する矩形
とクリップ図形との関係を判定し、包含の場合には、そ
の描画要素のクリップ処理をスキップして描画部5で描
画する。また非包含なら無視する。部分包含なら、クリ
ップ部4でクリップ処理し、描画部5で描画する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像をクリッピン
グ処理する画像処理装置及び画像処理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図18は、一般的なクリップ処理の一例
の説明図である。ここでは、図18(A)に示す図形を
図18(B)に示すクリップ領域内に、図18(C)に
示す下絵とのEXOR(排他論理和)演算を行って図1
8(F)の画像を得たい場合を示している。この場合、
図18(A)の図形と図18(B)のクリップ領域内を
黒で塗り潰した図形である図18(D)との論理積を対
応する画素同士でとることにより図18(E)の図形を
得る。続いて、図18(E)と図18(C)の画像間の
EXOR演算を行って図18(F)の画像を得ることが
できる。
【0003】このようなクリップ領域内の塗りつぶし処
理や、1ページ全体に対する画素同士の論理積の演算な
どは時間がかかる処理である。そのため、例えば特開平
8−63609号公報などに開示されているように、描
画図形に外接する矩形とクリップ図形に外接する矩形と
の重なりが存在するか否かを判定し、重なりが存在しな
い場合には、判定直後にその描画図形のクリップ処理及
び以降に行われる描画処理などを終了することが考えら
れている。これによって、描画されることのない図形の
解析やクリップ処理などが行わなくなり、高速化するこ
とができる。
【0004】図19は、従来のクリップ処理の問題点の
一例の説明図である。図中、111,112は図形、1
13はクリップ領域である。図19において、図形11
1はクリップ領域113外であり、図形112はクリッ
プ領域113に完全に含まれている図形である。上述の
技術によって、クリップ領域113との重なりが存在し
ない図形111については、クリップ処理などが行われ
ない。一方、図形112については、クリップ領域11
3に完全に含まれるので、図形112はクリップ処理に
よって欠落する部分は発生しないで、そのままの図形が
描画されることになる。このようにクリップ領域113
に完全に含まれる図形についてはクリップ処理は必要な
い。しかし、従来は、このようにクリップ領域内に完全
に包含される場合でも、クリップ処理を行っていた。そ
のため、クリップ処理に多くの時間を費やしていた。
【0005】また、描画すべき図形とクリップ領域(矩
形図形)との重なりの判定は、例えば、描画コマンドで
指定された「描画図形」のレベルで一度だけ行われる。
そのため、「描画図形」のレベルでの判定において重な
りが存在する場合には、描画図形を構成している各サブ
図形や各描画要素の中に、クリップ領域との重なりがな
いものが存在しても、全てのサブ描画図形や全ての描画
要素が描画される可能性のあるものとして、解析処理や
クリップ処理が施されていた。つまり、最終的に描画さ
れない「描画図形中の構成要素」に対して、クリップ処
理やその後の描画処理を行うために多くの時間を費やし
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、高速に処理が可能な画像処
理装置及び画像処理方法を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、描画図
形をクリップ図形でクリップ処理する際に、描画図形に
外接する矩形とクリップ図形との重なりについて包含、
非包含、および部分包含のいずれであるかを判定する第
1の判定を行い、第1の判定による判定結果が包含であ
る描画図形についてはクリップ処理をスキップする。こ
れによって、クリップ図形に包含される図形については
クリップ処理を行わないので、余計な処理が入らず、高
速化することができる。
【0008】また、描画図形が1ないし複数のサブ描画
図形から構成される場合には、上述の第1の判定による
判定結果が部分包含であるときには、さらにサブ描画図
形に外接する矩形とクリップ図形との重なりについて包
含、非包含、および部分包含のいずれであるかを判定す
る第2の判定を行い、第2の判定による判定結果が包含
であるサブ描画図形についてはクリップ処理をスキップ
する。このように、描画図形のレベルではクリップ処理
が必要な場合に、描画図形を構成するサブ描画図形に対
してもクリップ図形との重なりを判定する。そして、ク
リップ処理の必要がない、クリップ図形に包含されるサ
ブ描画図形についてはクリップ処理を行わない。また、
クリップ処理の必要がない、クリップ図形と重なりのな
いサブ描画図形については無視し、以後の処理を行わな
い。これによって、描画図形についてクリップ処理を行
うと判断された場合でも、サブ描画図形においてクリッ
プ処理の必要がないサブ描画図形についてはクリップ処
理を行わないので、処理を高速化することができる。
【0009】さらにクリップ処理が必要と判断されたサ
ブ描画図形について、サブ描画図形を構成するそれぞれ
の描画要素とクリップ図形との重なりを判定し、同様に
クリップ処理の必要ない描画要素についてはクリップ処
理をキャンセルし、あるいはその描画要素を無視して以
後の処理を行わないようにすることができる。これによ
って、さらに処理の高速化を図ることができる。また、
このような処理を繰り返して行い、基本的な描画要素の
単位までクリップ処理の要不要を判定してゆくことがで
きる。
【0010】また、クリップ図形が矩形以外では、描画
図形やサブ描画図形、描画要素がクリップ図形に包含さ
れるか否かを短時間で判断することが難しい場合があ
る。そのため、例えばクリップ図形に外接する矩形と、
描画図形、サブ描画図形、描画要素に外接する矩形との
比較を行って、非包含か否かの判定を行うように構成す
ることができる。非包含であれば、その描画図形、サブ
描画図形、描画要素はクリップ図形との重なりはないの
で無視し、以後の処理をキャンセルして行わないように
構成することができる。これによって、描画図形やサブ
描画図形などがクリップ処理の対象となった場合でも、
その中でクリップ処理の必要がないサブ描画図形や描画
要素などについてはクリップ処理並びに以後の処理を行
わないため、処理の高速化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態を示すブロック図である。図中、1は第1の判定部、
2は第2の判定部、3は第3の判定部、4はクリップ
部、5は描画部である。以下の説明では、クリップ図形
とは、描画を行う領域を表すこととする。つまり、クリ
ップ図形の外への描画は制限される。なお、この第1の
実施の形態では、クリップ図形は矩形であるものとす
る。
【0012】第1の判定部1は、描画図形に外接する矩
形とクリップ図形との重なりについて、包含、非包含、
および部分包含の判定を行う。判定結果が包含の場合に
は、以後の判定及びクリップ処理をスキップし、描画部
5による描画処理を行う。これによって処理の高速化を
図る。また、判定結果が非包含の場合には、その描画図
形を無視し、以後の判定、クリップ処理、描画処理を行
わない。判定結果が部分包含の場合には、次の第2の判
定部2による判定を行う。
【0013】第2の判定部2は、第1の判定部1の判定
結果が部分包含である描画図形について、描画図形を構
成している各サブ描画図形に外接する矩形とクリップ図
形との重なりについて、包含、非包含、および部分包含
の判定を行う。判定結果が包含の場合には、そのサブ描
画図形については以後の判定及びクリップ処理をスキッ
プし、描画部5による描画処理を行う。また、判定結果
が非包含の場合には、そのサブ描画図形を無視し、以後
の判定、クリップ処理、描画処理を行わない。これらに
より処理の高速化を図る。判定結果が部分包含の場合に
は、次の第3の判定部3による判定を行う。
【0014】第3の判定部3は、第2の判定部2の判定
結果が部分包含であるサブ描画図形について、そのサブ
描画図形を構成している各描画要素に外接する矩形とク
リップ図形との重なりについて、包含、非包含、および
部分包含の判定を行う。判定結果が包含の場合には、そ
の描画要素については以後の判定及びクリップ処理をス
キップし、描画部5による描画処理を行う。また、判定
結果が非包含の場合には、その描画要素を無視し、クリ
ップ処理、描画処理を行わない。これらにより処理の高
速化を図る。判定結果が部分包含の場合には、クリップ
部4においてクリップ処理を行う。
【0015】なお、判定を行った描画要素がさらに複数
の描画要素から構成されている場合には、その複数の描
画要素のそれぞれについて、同様にクリップ図形との重
なりの判断を繰り返して行えばよい。その場合の判定結
果による動作も同様である。また、サブ描画図形が描画
要素に分解できない要素である場合には、第3の判定部
3による判定を行わなくてもよい。もちろん、描画図形
がサブ描画図形に分解できない要素である場合には、第
2の判定部2及び第3の判定部3による判定を行わなく
てもよい。また、第2の判定部2までの判定で打ち切
り、第3の判定部3による判定を省略した構成も可能で
ある。
【0016】クリップ部4は、従来より行われている方
法によってクリップ処理を行う。ただし、クリップ処理
の対象となるのは、第3の判定部3において部分包含と
判定された描画要素(あるいは第2の判定部2において
部分包含と判定されたサブ描画図形、あるいは第1の判
定部1において部分包含と判定された描画図形)であ
る。クリップ図形に包含される描画図形、サブ描画図
形、描画要素については、このクリップ処理をスキップ
して描画処理を行うので、このクリップ部4における処
理時間は短縮される。また、クリップ図形に包含されな
い描画図形、サブ描画図形、描画要素については、判定
時に無視されるため、このクリップ部4におけるクリッ
プ処理は行われないので、クリップ部4における処理時
間は短縮される。
【0017】描画部5は、クリップ図形に包含されると
判定された描画図形、サブ描画図形、描画要素と、クリ
ップ部4でクリップ処理された描画要素(あるいはサブ
描画要素、あるいは描画図形)について、描画処理を行
い、描画結果を出力する。
【0018】図2は、本発明の第1の実施の形態におけ
る動作の一例を示すフローチャートである。まずS11
において、クリップ図形と画像領域との重なりを算出
し、重なり部分を、描画図形との位置関係を判定するた
めの新たなクリップ図形とする。なお画像領域は、印刷
であれば印刷可能領域、表示であれば表示可能領域であ
る。また、このような画像領域とクリップ図形との判定
を行わなくてよい場合もある。
【0019】S12において、第1の判定部1によっ
て、描画図形に外接する矩形とクリップ図形との重なり
について、包含、非包含、および部分包含の判定を行
う。S13において、この第1の判定部1による判定結
果が包含の場合には、以後の判定及びクリップ処理をス
キップし、S14において、描画部5によってその描画
図形の描画処理を行う。また、判定結果が非包含の場合
には、その描画図形を無視し、以後の判定、クリップ処
理、描画処理を行わない。すなわち、処理対象の描画図
形についての処理は終了する。
【0020】第1の判定部1による判定結果が部分包含
の場合には、S15において、第2の判定部2により、
描画図形を構成しているサブ描画図形の1つを取り出
し、そのサブ描画図形に外接する矩形とクリップ図形と
の重なりについて、包含、非包含、および部分包含の判
定を行う。S16において、この第2の判定部2による
判定結果が包含の場合には、そのサブ描画図形について
は以後の判定及びクリップ処理をスキップし、S17に
おいて、描画部5によるそのサブ描画図形の描画処理を
行う。また、判定結果が非包含の場合には、そのサブ描
画図形を無視し、以後の判定、クリップ処理、描画処理
を行わない。すなわち、そのサブ描画図形についての処
理を終え、S24に進む。
【0021】第2の判定部2による判定結果が部分包含
の場合には、S18において、第3の判定部3により、
現サブ描画図形を構成している描画要素を1つ取り出
し、その描画要素に外接する矩形とクリップ図形との重
なりについて、包含、非包含、および部分包含の判定を
行う。S19において、この第3の判定部3による判定
結果が包含の場合には、その描画要素については以後の
判定及びクリップ処理をスキップし、S20において、
描画部5によるその描画要素の描画処理を行う。また、
判定結果が非包含の場合には、その描画要素を無視し、
以後の判定、クリップ処理、描画処理を行わない。すな
わち、その描画要素についての処理を終え、S23に進
む。
【0022】第3の判定部3による判定結果が部分包含
の場合には、S21において、クリップ部4により当該
描画要素をクリップ図形によってクリップ処理を行う。
そしてS22において、クリップ処理後の描画要素につ
いて描画部5で描画処理を行う。
【0023】S23において、現サブ描画図形に含まれ
ているすべての描画要素について処理を行ったか否かを
判定し、未処理の描画要素が残っている場合には、S1
8へ戻り、次の描画要素についての処理を行う。現サブ
描画図形に含まれているすべての描画要素について処理
を終えたら、S24において、すべてのサブ描画図形に
ついて処理を行ったか否かを判定し、未処理のサブ描画
図形が残っている場合には、S15へ戻って未処理のサ
ブ描画図形についての処理を行う。このようにしてすべ
てのサブ描画図形について処理を終えたら、1つの描画
図形についての処理を終わる。
【0024】このように、クリップ処理が必要となる描
画要素についてのみクリップ処理を行い、描画図形、あ
るいは描画図形中のサブ描画図形、あるいはサブ描画図
形中の描画要素がクリップ図形に含まれている場合には
クリップ処理を行わないので、従来よりも高速な処理が
可能である。また、クリップ図形に含まれない場合につ
いても、含まれないと判定された以後の処理を行わない
ので、高速処理が可能である。
【0025】なお、描画要素がさらに細かい描画要素に
分解可能な場合には、分解された描画要素についてさら
に判定を行うなど、n段階の判定を行うことによってさ
らに高速化することが可能である。また、描画図形ある
いはサブ描画図形から分解できない場合には、その時点
の判定結果が部分包含である場合にクリップ処理を行え
ばよい。さらに、最初からサブ描画図形や描画要素の判
定から行い、部分包含のサブ描画図形や描画要素につい
てさらに分解した描画要素の判定を行ったり、あるいは
描画要素の判定で部分包含と判定されたら、描画要素ま
で分解して判定を行うようにしてもよい。
【0026】また、第1〜第3の判定部1〜3において
判定を行うために求める描画図形やサブ描画図形、描画
要素に外接する矩形の導出については厳密に行う必要は
なく、実際に外接する矩形を包含する矩形であればよ
い。もちろん、矩形に限らず、任意の形状でクリップ図
形との重なりを判断することが可能であるが、クリップ
処理をスキップする処理量を超えないことが望ましい。
【0027】上述の動作の一例について、具体例を用い
て説明してゆく。図3は、クリップ図形の設定の具体例
の説明図である。図中、31は用紙サイズ、32は元ク
リップ図形、33は印刷可能領域、34は新たなクリッ
プ図形である。図2のS11において説明したように、
画像領域からはみ出すクリップ図形が指定されている場
合、画像領域内の新たなクリップ図形を設定する。例え
ば図3(A)では、用紙サイズ31からはみ出す元クリ
ップ図形32が設定されている。このような場合、図3
(A)に示す元クリップ図形と図3(B)に示す印刷可
能領域33とが重なる領域を求め、図3(C)に示すよ
うに新たなクリップ図形34とする。以後、この新たな
クリップ図形34を単にクリップ図形とし、描画図形な
どとの位置関係の判定に用いる。
【0028】図4は、描画図形の一例の説明図である。
図中、41〜43はサブ描画図形である。ここでは具体
例として、図4に示すような位置関係でサブ描画図形4
1〜43からなる描画図形を描画するものとする。
【0029】図5は、本発明の第1の実施の形態におけ
る描画図形とクリップ図形との位置関係の具体例の説明
図である。図中、44はクリップ図形、45は描画図形
に外接する矩形である。図5(A)は、描画図形に外接
する矩形45がクリップ図形44に包含されている状態
を示している。また、図5(B)は、描画図形に外接す
る矩形45にクリップ図形44と重複する領域がない、
すなわち非包含の状態を示している。さらに、図5
(C)は、描画図形に外接する矩形45の一部がクリッ
プ図形44に包含されている状態、すなわち部分包含の
状態を示している。
【0030】上述の第1の判定部1では、描画図形とク
リップ図形の位置関係が、この図5(A)〜(C)のい
ずれの関係にあるかを判定する。この判定結果が、図5
(A)のように包含の場合には、クリップ処理を行うこ
となく、描画部5により描画図形を描画する。図5
(B)のように非包含の場合には、描画図形を無視し、
従って以後のクリップ処理及び描画処理などを行わな
い。図5(C)のように部分包含の場合、描画図形がサ
ブ描画図形に分解できれば、分解された各サブ描画図形
について第2の判定部2による判定を行う。なお、描画
図形がサブ描画図形に分解できない場合には、その描画
図形をクリップ処理の対象としてクリップ部4でクリッ
プ処理し、描画部5で描画処理を行えばよい。
【0031】図6は、本発明の第1の実施の形態におけ
るサブ描画図形とクリップ図形との位置関係の具体例の
説明図である。図5(C)に示すように描画図形がクリ
ップ図形と部分包含の関係にあるとき、第2の判定部2
において、その描画図形を構成するサブ描画図形のそれ
ぞれについて、サブ描画図形に外接する矩形がクリップ
図形に包含、非包含、部分包含のうちのどの位置関係に
あるかを判定する。例えばサブ描画図形42は、図6
(A)に示すようにクリップ図形に包含されている。こ
のような場合には、以後の判定及びクリップ部4による
クリップ処理を行うことなく、描画部5においてサブ描
画図形の描画処理を行う。また、例えばサブ描画図形4
3は、図6(B)に示すようにクリップ図形とは全く重
ならず、非包含の関係にある。このような場合には、こ
のサブ描画図形43を無視し、以後の処理を行わない。
よって、以後の判定、クリップ部4によるクリップ処
理、描画部5における描画処理は行われない。さらに、
例えばサブ描画図形41は、図6(C)に示すようにク
リップ図形と部分的に重なる部分包含と判定される。こ
のように部分包含と判定されたサブ描画図形について
は、さらに描画要素に分解できる場合には、各描画要素
について、第3の判定部3による判定を行う。なお、描
画要素に分解できない場合には、そのサブ描画図形をク
リップ処理の対象としてクリップ部4でクリップ処理
し、描画部5で描画処理を行えばよい。
【0032】図7は、本発明の第1の実施の形態におけ
る描画要素とクリップ図形との位置関係の具体例の説明
図である。図中、51〜54は描画要素である。図6
(C)に示すようにサブ描画図形がクリップ図形と部分
包含の関係にあるとき、第3の判定部3において、その
サブ描画図形を構成する描画要素のそれぞれについて、
描画要素に外接する矩形がクリップ図形に包含、非包
含、部分包含のうちのどの位置関係にあるかを判定す
る。例えば図6(C)で部分包含として判定されたサブ
描画図形41は4つの描画要素51〜54で構成されて
いる。この4つの描画要素51〜54について、それぞ
れ、描画要素に外接する矩形とクリップ図形との位置関
係を第3の判定部3において判定する。
【0033】まず、図7(A)に示すように描画要素5
1についてはクリップ図形に包含されている。このよう
な場合には、クリップ部4によるクリップ処理を行うこ
となく、描画部5において描画要素51の描画処理を行
う。次に、図7(B)に示すように描画要素52につい
てはクリップ図形とは全く重ならず、非包含の関係にあ
る。このような場合には、この描画要素52を無視し、
以後の処理を行わない。よって、以後のクリップ部4に
よるクリップ処理、描画部5における描画処理は行われ
ない。図7(C)に示すように描画要素53と描画要素
54については、クリップ図形と部分的に重なり、部分
包含と判定される。このように部分包含と判定された描
画要素については、クリップ処理の対象としてクリップ
部4でクリップ処理し、描画部5で描画処理を行うこと
になる。
【0034】上述のように判定を行ってゆくことによっ
て、図4に示した描画図形については図7(C)に示し
た描画要素53及び描画要素54についてのみ、クリッ
プ処理を行えばよいことになる。このようにクリップ処
理の対象を低減することができるので、全体として処理
を高速化することが可能になる。なお、クリップ部4に
おけるクリップ処理は、例えば図18で説明した方法な
ど、任意の公知の方法を用いることができる。
【0035】図8は、本発明の第1の実施の形態におけ
るクリップ処理後の描画図形とクリップ図形の具体例の
説明図である。上述のようにして、図4に示した描画図
形を図5(C)に示すように描画する場合、クリップ図
形で処理した描画結果は図8に示すようになる。すなわ
ち、図4に示した描画図形中のサブ描画図形42が第2
の判定部2でクリップ図形に包含されると判断され、ク
リップ処理を経ることなく描画処理される。また、サブ
描画図形43については同じく第2の判定部2でクリッ
プ図形と非包含の関係にあるとして無視され、描画され
ない。さらにサブ描画図形41については、描画要素5
1がそのまま描画され、描画要素53,54については
クリップ処理を受けてクリップ図形内の部分のみ、描画
処理される。描画要素52は無視され、描画されない。
このようにして図8に示すような図形が描画されること
になる。なお、点線で示したクリップ図形44自体は描
画されないため、実線で示したサブ描画図形41の一部
とサブ描画図形42のみが描画されることになる。
【0036】図9は、本発明の第2の実施の形態を示す
ブロック図である。図中、4はクリップ部、5は描画
部、6は第4の判定部、7は第5の判定部、8は第6の
判定部である。なお、この第3の実施の形態ではクリッ
プ図形は任意の形状であるものとする。もちろん、クリ
ップ図形が矩形の場合を含むものである。クリップ図形
が任意の形状の場合には、判定時にはクリップ図形に外
接する矩形を用いて判定を行う。このとき、描画図形や
サブ描画図形、描画要素がクリップ図形に外接する矩形
内に包含されても、実際にクリップ図形に包含されると
は限らない。そのため、クリップ図形が任意の形状の場
合には、少なくともクリップ図形と重なりがない非包含
か否かの判定を行い、非包含の描画図形やサブ描画図
形、描画要素について無視し、クリップ処理や描画処理
を行わないようにしている。
【0037】第4の判定部6は、描画図形に外接する矩
形とクリップ図形に外接する矩形との重なりについて、
非包含か否かの判定を行う。判定結果が非包含の場合に
は、その描画図形を無視し、以後の判定、クリップ処
理、描画処理を行わない。また、判定結果が非包含では
ない場合には、次の第5の判定部7による判定を行う。
【0038】第5の判定部7は、第4の判定部6の判定
結果が非包含でないとされた描画図形について、描画図
形を構成している各サブ描画図形に外接する矩形とクリ
ップ図形に外接する矩形との重なりについて、非包含か
否かの判定を行う。判定結果が非包含の場合には、その
サブ描画図形を無視し、以後の判定、クリップ処理、描
画処理を行わない。これにより処理の高速化を図る。判
定結果が非包含でない場合には、次の第6の判定部8に
よる判定を行う。
【0039】第6の判定部8は、第5の判定部7の判定
結果が非包含でないとされたサブ描画図形について、そ
のサブ描画図形を構成している各描画要素に外接する矩
形とクリップ図形に外接する矩形との重なりについて、
非包含か否かの判定を行う。判定結果が非包含の場合に
は、その描画要素を無視し、クリップ処理、描画処理を
行わない。これにより処理の高速化を図る。判定結果が
非包含でない場合には、クリップ部4においてクリップ
処理を行うとともに、クリップ処理結果に応じて描画部
5において描画処理を行う。
【0040】なお、判定を行った描画要素がさらに複数
の描画要素から構成されている場合には、その複数の描
画要素のそれぞれについて、同様にクリップ図形に外接
する矩形との重なりの判断を繰り返して行えばよい。そ
の場合の判定結果による動作も同様である。また、サブ
描画図形が描画要素に分解できない要素である場合に
は、第6の判定部8による判定を行わなくてもよい。も
ちろん、描画図形がサブ描画図形に分解できない要素で
ある場合には、第5の判定部7及び第6の判定部8によ
る判定を行わなくてもよい。また、第5の判定部7まで
の判定で打ち切り、第6の判定部8による判定を省略し
た構成も可能である。
【0041】クリップ部4及び描画部5は、上述の第1
の実施の形態と同様である。上述の第4〜第6の判定部
6〜8の判定によって、クリップ図形と重なりがないと
判定された描画図形、サブ描画図形、描画要素について
はクリップ処理及び描画処理を行わないので、全体とし
て処理速度の向上を図ることができる。
【0042】図10は、本発明の第2の実施の形態にお
ける動作の一例を示すフローチャートである。まずS6
1において、クリップ図形と画像領域との重なりを算出
し、重なり部分を、描画図形との位置関係を判定するた
めの新たなクリップ図形とする。なお画像領域は、印刷
であれば印刷可能領域、表示であれば表示可能領域であ
る。また、このような画像領域とクリップ図形との判定
を行わなくてよい場合もある。
【0043】S62において、第4の判定部6によっ
て、描画図形に外接する矩形とクリップ図形に外接する
矩形との重なりについて、非包含か否かの判定を行う。
S63において、この第4の判定部6による判定結果が
非包含の場合には、その描画図形を無視し、以後の判
定、クリップ処理、描画処理を行わない。すなわち、処
理対象の描画図形についての処理は終了する。
【0044】第4の判定部6による判定結果が非包含で
ない場合には、S64において、第5の判定部7によ
り、描画図形を構成しているサブ描画図形の1つを取り
出し、そのサブ描画図形に外接する矩形とクリップ図形
に外接する矩形との重なりについて、非包含か否かの判
定を行う。S65において、この第5の判定部7による
判定結果が非包含の場合には、そのサブ描画図形を無視
し、以後の判定、クリップ処理、描画処理を行わない。
すなわち、そのサブ描画図形についての処理を終え、S
71に進む。
【0045】第5の判定部7による判定結果が非包含で
ない場合には、S66において、第6の判定部8によ
り、現サブ描画図形を構成している描画要素を1つ取り
出し、その描画要素に外接する矩形とクリップ図形に外
接する矩形との重なりについて、非包含か否かの判定を
行う。S67において、この第6の判定部8による判定
結果が非包含の場合には、その描画要素を無視し、クリ
ップ処理、描画処理を行わない。すなわち、その描画要
素についての処理を終え、S70に進む。
【0046】第6の判定部8による判定結果が非包含で
ない場合には、S68において、クリップ部4により当
該描画要素をクリップ図形によってクリップ処理を行
う。そしてS69において、クリップ処理後の描画要素
について描画部5で描画処理を行う。
【0047】S70において、現サブ描画図形に含まれ
ているすべての描画要素について処理を行ったか否かを
判定し、未処理の描画要素が残っている場合には、S6
6へ戻り、次の描画要素についての処理を行う。現サブ
描画図形に含まれているすべての描画要素について処理
を終えたら、S71において、すべてのサブ描画図形に
ついて処理を行ったか否かを判定し、未処理のサブ描画
図形が残っている場合には、S64へ戻って未処理のサ
ブ描画図形についての処理を行う。このようにしてすべ
てのサブ描画図形について処理を終えたら、1つの描画
図形についての処理を終わる。
【0048】このように、クリップ図形が任意の形状の
場合においても、クリップ図形に含まれないと簡単に判
定できる場合においてはそれ以後の処理を行わないの
で、高速処理が可能になる。
【0049】なお、描画要素がさらに細かい描画要素に
分解可能な場合には、分解された描画要素についてさら
に判定を行うなど、n段階の判定を行うことによってさ
らに高速化することが可能である。また、描画図形ある
いはサブ描画図形から分解できない場合には、その時点
の判定結果が非包含でない場合にクリップ処理を行えば
よい。さらに、最初からサブ描画図形や描画要素の判定
から行い、非包含でないサブ描画図形や描画要素につい
てさらに分解した描画要素の判定を行ったり、描画要素
が非包含である場合に描画要素まで分解して判定するこ
とも可能である。
【0050】また、第4〜第6の判定部6〜8において
判定を行うために求める描画図形やサブ描画図形、描画
要素に外接する矩形、及びクリップ図形に外接する矩形
の導出については厳密に行う必要はなく、実際に外接す
る矩形を包含する矩形であればよい。もちろん、矩形に
限らず、任意の形状でクリップ図形との重なりを判断す
ることが可能であるが、非包含となる図形の処理を行っ
た場合の処理量を超えないことが望ましい。
【0051】上述の動作の一例について、具体例を用い
て説明してゆく。ここでは、上述の図4に示すようなサ
ブ描画図形41〜43により構成される描画図形を描画
する場合について述べる。なお、図10のS61におけ
る新たなクリップ図形の算出処理は、上述の図3による
説明と同様であるので、ここでは説明を省略する。な
お、この第2の実施の形態では、クリップ図形として任
意の形状を想定しているため、この新たなクリップ図形
についても画像領域に制限されてはいるが、任意の形状
を有しているものとする。なお、この時点で判定に用い
るクリップ図形に外接する矩形を判定用のクリップ図形
として生成してもよい。
【0052】図11は、本発明の第2の実施の形態にお
ける描画図形とクリップ図形との位置関係の具体例の説
明図である。図中、81はクリップ図形、82は描画図
形に外接する矩形、83はクリップ図形に外接する矩形
である。クリップ図形81は、この例では三角形であ
り、判定を行う際にはこのクリップ図形81に外接する
矩形83を考え、この領域との重なり合いを判定する。
図11(A)は、描画図形に外接する矩形82にクリッ
プ図形に外接する矩形83と重複する領域がない、すな
わち非包含の状態を示している。このように描画図形に
外接する矩形82とクリップ図形に外接する矩形83と
が非包含の場合には、描画図形を無視し、従って以後の
判定処理、クリップ処理、及び描画処理などを行わな
い。
【0053】また、図11(B)に示すように、描画図
形に外接する矩形82の一部がクリップ図形に外接する
矩形83に包含されている状態や、図11(C)に示す
ように、描画図形に外接する矩形82がクリップ図形に
外接する矩形83に包含される状態の場合には、非包含
ではないと判定される。この場合、第5の判定部7によ
る判定を行う。なお、この判定では外接する矩形どうし
により判定を行っているため、描画図形に外接する矩形
82がクリップ図形に外接する矩形83に完全に包含さ
れる場合であっても、描画図形がクリップ図形に包含さ
れるとは限らないので、上述の第1の実施の形態のよう
に包含することをもってクリップ処理が不要であると判
断することはできない。
【0054】第4の判定部6において描画図形に外接す
る矩形82とクリップ図形に外接する矩形83とが非包
含でないと判定された場合には、描画図形がサブ描画図
形に分解できれば、分解された各サブ描画図形について
第5の判定部7による判定を行う。なお、描画図形がサ
ブ描画図形に分解できない場合には、その描画図形をク
リップ処理の対象としてクリップ部4でクリップ処理
し、描画部5で描画処理を行えばよい。
【0055】図12は、本発明の第2の実施の形態にお
けるサブ描画図形とクリップ図形との位置関係の具体例
の説明図である。例えば図11(B)に示すように描画
図形に外接する矩形82とクリップ図形に外接する矩形
83とが非包含の関係にないとき、第5の判定部7にお
いて、その描画図形を構成するサブ描画図形のそれぞれ
について、サブ描画図形に外接する矩形とクリップ図形
に外接する矩形との重なりの関係が非包含であるか否か
を判定する。サブ描画図形43に外接する矩形は、図1
2(A)に示すようにクリップ図形に外接する矩形とは
全く重ならず、非包含の関係にある。このような場合に
は、このサブ描画図形43を無視し、以後の処理を行わ
ない。よって、以後の判定、クリップ部4によるクリッ
プ処理、描画部5における描画処理は行われない。ま
た、サブ描画図形41及び42は、図12(B)に示す
ようにその外接矩形とクリップ図形に外接する矩形とが
部分的にあるいは完全に包含され、非包含ではないと判
定される。このように非包含ではないと判定されたサブ
描画図形については、さらに描画要素に分解できる場合
には、各描画要素について、第6の判定部8による判定
を行う。なお、描画要素に分解できない場合には、その
サブ描画図形をクリップ処理の対象としてクリップ部4
でクリップ処理し、描画部5で描画処理を行えばよい。
【0056】図13は、本発明の第2の実施の形態にお
ける描画要素とクリップ図形との位置関係の具体例の説
明図である。図12(B)に示すようにサブ描画図形に
外接する矩形がクリップ図形に外接する矩形と非包含で
あるとき、第6の判定部8において、そのサブ描画図形
を構成する描画要素のそれぞれについて、描画要素に外
接する矩形とクリップ図形に外接する矩形が非包含であ
るか否かを判定する。例えばサブ描画図形41を構成す
る描画要素のうち、描画要素52については、その描画
要素52に外接する矩形とクリップ図形に外接する矩形
とは、図13(A)に示すように非包含の関係にある。
そのため、描画要素52については無視し、以後のクリ
ップ処理や描画処理を行わない。また、図13(B)に
示すように、それ以外の描画要素51,53,54につ
いてはクリップ図形に外接する矩形に包含されるか重な
る部分を有しており、非包含ではないと判定される。そ
のため、これらの描画要素51,53,54について
は、クリップ処理の対象とし、クリップ部4でクリップ
処理し、またクリップ処理結果に従って描画部5で描画
処理を行う。さらにサブ描画図形42を構成する各描画
要素についてもクリップ図形に外接する矩形に包含さ
れ、非包含ではないと判定される。そのため、これらの
描画要素についても、クリップ処理の対象としてクリッ
プ部4でクリップ処理し、またクリップ処理結果に従っ
て描画部5で描画処理を行う。
【0057】図14は、本発明の第2の実施の形態にお
けるクリップ処理後の描画図形とクリップ図形の具体例
の説明図である。上述のように判定を行ってゆくことに
よって、図4に示した描画図形については図13(B)
に示したように、サブ描画図形41のうちの描画要素5
1,53,54と、サブ描画図形42を構成するすべて
の描画要素についてクリップ処理及び描画処理を行う。
また、サブ描画図形43及びサブ描画図形41のうちの
描画要素52については無視し、クリップ処理や描画処
理などを行わない。このようにして図14に示すような
図形が描画されることになる。なお、点線で示したクリ
ップ図形81自体は描画されないため、実線で示したサ
ブ描画図形41の一部とサブ描画図形42のみが描画さ
れることになる。
【0058】このように、クリップ図形が任意の形状の
場合でも、クリップ処理の対象を減少させることができ
るので、全体として処理を高速化することが可能にな
る。なお、クリップ部4におけるクリップ処理は、例え
ば図18で説明した方法など、任意の公知の方法を用い
ることができる。
【0059】図15は、本発明の第3の実施の形態を示
すブロック図である。図中、図1及び図9と同様の部分
には同じ符号を付してある。9はクリップ形状判定部で
ある。この第3の実施の形態では、クリップ形状判定部
9において、クリップ図形の形状を判定する。クリップ
図形の形状が矩形であれば、第1の判定部1〜第3の判
定部3における判定を行い、クリップ図形の形状が矩形
以外の形状であれば、第4の判定部6〜第6の判定部8
における判定を行う。
【0060】図16は、本発明の第3の実施の形態にお
ける動作の一例を示すフローチャートである。S91に
おいてクリップ図形の形状が矩形か否かを判断し、クリ
ップ図形が矩形であれば、S92において、上述の図2
に示した処理を行う。これによって、クリップ図形に対
して部分包含の位置関係にある描画要素についてのみ、
クリップ処理の対処とすることで、処理の高速化を図る
ことができる。
【0061】また、クリップ図形が矩形でない場合に
は、S93において、上述の図10に示した処理を行
う。これによって、クリップ図形が矩形でない場合で
も、クリップ図形に対して非包含の関係にある描画要素
については無視してクリップ処理を行わないことによ
り、処理の高速化を図ることができる。
【0062】図17は、本発明の実施の形態を含む情報
処理装置の一構成例を示すブロック図である。図中、1
01は情報処理装置、102はCPU、103は主記憶
装置、104は指示装置、105は入力装置、106は
表示装置、107は補助記憶装置、108は印刷装置、
109はシステムバスである。情報処理装置101は、
CPU102、主記憶装置103、指示装置104、入
力装置105、表示装置106、補助記憶装置107、
印刷装置108などがシステムバス26を介して相互に
接続されて構成されている。
【0063】CPU102は、情報処理装置101全体
を制御する。主記憶装置103は、CPU102の制御
処理に係るプログラムが記憶されたROM、及び、記憶
領域が各種の処理におけるワーク領域として用いられる
RAMなどによって構成されている。指示装置104
は、マウスやライトペン等のポインティングデバイスで
構成されている。入力装置105は、キーボード等で構
成され、各種のデータやコマンド等が入力される。表示
装置106は、CRTや液晶表示装置等で構成され、各
種の情報を表示する。補助記憶装置107は、ハードデ
ィスクや光ディスク等の不揮発性の記憶媒体を含んで構
成されている。印刷装置108はペンプロッタや各種方
式のプリンタ等で構成され、各種の情報を印刷する。こ
の例では、印刷装置108に上述の第1ないし第3の実
施の形態で説明した本発明の画像処理装置あるいは本発
明の画像処理方法に基づく画像処理を実行する手段が設
けられている。
【0064】この情報処理装置101では、図形等の画
像を表示装置106に表示させつつ、対話式に入力装置
105からの操作で電子的な画像編集を行うことにより
所望の画像を作成することができる。さらに、作成した
画像を印刷装置108において所定の用紙に印刷するこ
とができる。オペレータによって印刷を指示されると、
印刷装置108では、描画図形、描画図形の指定領域外
への描画を制限するクリップ図形、印刷可能領域等を含
んだ印刷データを受け取る。そして上述の第1ないし第
3の実施の形態で説明したような動作によってクリップ
処理及び描画処理を行い、描画された画像を印刷出力す
る。このとき、本発明では第1ないし第3の判定部1〜
3によってクリップ図形と部分包含の関係を有する描画
要素についてのみクリップ処理を行い、あるいは第4な
いし第6の判定部6〜8によってクリップ図形に外接す
る矩形と非包含の関係にある描画要素についてはクリッ
プ処理の対象外とすることによって、処理全体の高速化
を図っている。
【0065】なお、上述のように印刷装置108に本発
明を組み込むほか、CPU102によって本発明の画像
処理方法を実現し、印刷装置108による印刷とともに
表示装置106に対する表示時にも本発明を適用するこ
とが可能である。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、クリップ形状が矩形の場合、描画図形に外接
する矩形とクリップ図形との関係が包含、非包含、およ
び部分包含の判定を行い、包含の場合には、その描画図
形のクリップ処理を行わずに描画する。そのため、画像
処理を高速化することができる。また、判定結果が、部
分包含の場合には、サブ描画図形または描画要素のレベ
ルで包含、非包含、および部分包含の判定を行い、包含
の場合にはクリップ処理をスキップして描画処理を行
い、非包含の場合には無視してそれ以降の処理を行わな
いため、画像処理を高速化することができるという効果
がある。
【0067】また、クリップ図形の形状にかかわらず、
描画図形に外接する矩形とクリップ図形に外接する矩形
との関係が非包含か否かを判定し、非包含でない場合に
は、サブ描画図形または描画要素のレベルで非包含か否
かを判定し、非包含の場合にはそのサブ描画図形または
描画要素を無視してクリップ処理など、それ以降の処理
を行わないため、画像処理を高速化することができると
いう効果がある。さらに、まずクリップ図形の形状を判
定して、クリップ図形の形状が矩形であれば上述の包
含、非包含、部分包含の判定を行うように構成すること
により、さらに高速化することができる。このように、
常に最適な方式によりクリッピングを行うことができ、
画像処理を高速化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すブロック図
である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態における動作の一
例を示すフローチャートである。
【図3】 クリップ図形の設定の具体例の説明図であ
る。
【図4】 描画図形の一例の説明図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態における描画図形
とクリップ図形との位置関係の具体例の説明図である。
【図6】 本発明の第1の実施の形態におけるサブ描画
図形とクリップ図形との位置関係の具体例の説明図であ
る。
【図7】 本発明の第1の実施の形態における描画要素
とクリップ図形との位置関係の具体例の説明図である。
【図8】 本発明の第1の実施の形態におけるクリップ
処理後の描画図形とクリップ図形の具体例の説明図であ
る。
【図9】 本発明の第2の実施の形態を示すブロック図
である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態における動作の
一例を示すフローチャートである。
【図11】 本発明の第2の実施の形態における描画図
形とクリップ図形との位置関係の具体例の説明図であ
る。
【図12】 本発明の第2の実施の形態におけるサブ描
画図形とクリップ図形との位置関係の具体例の説明図で
ある。
【図13】 本発明の第2の実施の形態における描画要
素とクリップ図形との位置関係の具体例の説明図であ
る。
【図14】 本発明の第2の実施の形態におけるクリッ
プ処理後の描画図形とクリップ図形の具体例の説明図で
ある。
【図15】 本発明の第3の実施の形態を示すブロック
図である。
【図16】 本発明の第3の実施の形態における動作の
一例を示すフローチャートである。
【図17】 本発明の実施の形態を含む情報処理装置の
一構成例を示すブロック図である。
【図18】 一般的なクリップ処理の一例の説明図であ
る。
【図19】 従来のクリップ処理の問題点の一例の説明
図である。
【符号の説明】
1…第1の判定部、2…第2の判定部、3…第3の判定
部、4…クリップ部、5…描画部、6…第4の判定部、
7…第5の判定部、8…第6の判定部、9…クリップ形
状判定部、31…用紙サイズ、32…元クリップ図形、
33…印刷可能領域、34…新たなクリップ図形、41
〜43…サブ描画図形、44…クリップ図形、45…描
画図形に外接する矩形、51〜54…描画要素、81…
クリップ図形、82…描画図形に外接する矩形、83…
クリップ図形に外接する矩形、101…情報処理装置、
102…CPU、103…主記憶装置、104…指示装
置、105…入力装置、106…表示装置、107…補
助記憶装置、108…印刷装置、109…システムバ
ス、111,112…図形、113…クリップ領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA12 CA16 CB12 CB16 CE08 DA07 DB02 5B080 AA15 DA02 DA04 FA08 5C076 AA12 AA40 BA06 CA12

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画図形をクリップ図形でクリップ処理
    する画像処理装置において、前記描画図形に外接する矩
    形と前記クリップ図形との重なりについて包含、非包
    含、および部分包含の判定を行う第1の判定手段と、前
    記クリップ図形に従って描画図形をクリップ処理すると
    ともに前記第1の判定手段による判定結果が包含である
    前記描画図形についてはクリップ処理をスキップするク
    リップ手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 1ないし複数のサブ描画図形から構成さ
    れる描画図形をクリップ図形でクリップ処理する画像処
    理装置において、前記描画図形に外接する矩形と前記ク
    リップ図形との重なりについて包含、非包含、および部
    分包含の判定を行う第1の判定手段と、前記第1の判定
    手段の判定結果が部分包含であるとき前記サブ描画図形
    に外接する矩形と前記クリップ図形との重なりについて
    包含、非包含、および部分包含の判定を行う第2の判定
    手段と、前記クリップ図形に従って描画図形をクリップ
    処理するとともに前記第2の判定手段による判定結果が
    包含である前記サブ描画図形についてはクリップ処理を
    スキップするクリップ手段を有することを特徴とする画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記クリップ手段は、前記第1の判定手
    段による判定結果が部分包含であるとき前記第2の判定
    手段による判定結果が非包含である前記サブ描画図形に
    ついては無視することを特徴とする請求項2に記載の画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の判定手段による判定結果が部
    分包含であるとき該第2の判定手段で判定を行ったサブ
    描画図形を構成する描画要素に外接する矩形と前記クリ
    ップ図形との重なりについて包含、非包含、および部分
    包含の判定を行う第3の判定手段とを備え、前記クリッ
    プ手段は、前記第3の判定手段の判定結果が包含である
    前記描画要素についてはクリップ処理をスキップするこ
    とを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記クリップ手段は、前記第3の判定手
    段による判定結果が非包含である前記描画要素について
    は無視することを特徴とする請求項4に記載の画像処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第3の判定手段で部分包含と判定さ
    れた描画要素について該描画要素を構成する描画要素に
    ついてさらに前記第3の判定手段による判定を行うこと
    を特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像処理
    装置。
  7. 【請求項7】 1ないし複数のサブ描画図形から構成さ
    れる描画図形をクリップ図形でクリップ処理する画像処
    理装置において、前記描画図形に外接する矩形と前記ク
    リップ図形に外接する矩形との重なりについて非包含か
    否かの判定を行う第4の判定手段と、前記第4の判定手
    段の判定結果が非包含でないとき前記サブ描画図形に外
    接する矩形と前記クリップ図形に外接する矩形との重な
    りについて非包含か否かの判定を行う第5の判定手段
    と、前記クリップ図形に従って描画図形をクリップ処理
    するとともに前記第5の判定手段による判定結果が非包
    含である前記サブ描画図形については無視するクリップ
    手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第5の判定手段の判定結果が非包含
    でないとき該第5の判定手段で判定を行った前記サブ描
    画図形を構成する描画要素に外接する矩形と前記クリッ
    プ図形に外接する矩形との重なりについて非包含か否か
    の判定を行う第6の判定手段を備え、前記クリップ手段
    は、前記第6の判定手段の判定結果が非包含である前記
    描画要素については無視することを特徴とする請求項7
    に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 描画図形をクリップ図形でクリップ処理
    する画像処理方法において、前記描画図形に外接する矩
    形と前記クリップ図形との重なりについて包含、非包
    含、および部分包含のいずれであるかを判定する第1の
    判定を行い、前記第1の判定による判定結果が包含であ
    る前記描画図形については前記クリップ処理をスキップ
    することを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 1ないし複数のサブ描画図形から構成
    される描画図形をクリップ図形でクリップ処理する画像
    処理方法において、前記描画図形に外接する矩形と前記
    クリップ図形との重なりについて包含、非包含、および
    部分包含のいずれであるかを判定する第1の判定を行
    い、前記第1の判定による判定結果が部分包含であると
    き前記サブ描画図形に外接する矩形と前記クリップ図形
    との重なりについて包含、非包含、および部分包含のい
    ずれであるかを判定する第2の判定を行い、前記第2の
    判定による判定結果が包含である前記サブ描画図形につ
    いては前記クリップ処理をスキップすることを特徴とす
    る画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の判定による判定結果が部分
    包含であるとき前記第2の判定による判定結果が非包含
    である前記サブ描画図形については以後の処理をキャン
    セルすることを特徴とする請求項10に記載の画像処理
    方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の判定による判定結果が部分
    包含であるとき該第2の判定を行ったサブ描画図形を構
    成する描画要素に外接する矩形と前記クリップ図形との
    重なりについて包含、非包含、および部分包含のいずれ
    であるかを判定する第3の判定を行い、前記第3の判定
    による判定結果が包含である前記描画要素については前
    記クリップ処理をスキップすることを特徴とする請求項
    10または請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記第3の判定による判定結果が非包
    含である前記描画要素については以後の処理をキャンセ
    ルすることを特徴とする請求項12に記載の画像処理方
    法。
  14. 【請求項14】 前記第3の判定により部分包含と判定
    された描画要素について該描画要素を構成する描画要素
    についてさらに前記第3の判定を行うことを特徴とする
    請求項12または請求項13に記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 1ないし複数のサブ描画図形から構成
    される描画図形をクリップ図形でクリップ処理する画像
    処理方法において、前記描画図形に外接する矩形と前記
    クリップ図形に外接する矩形との重なりについて非包含
    か否かを判定する第4の判定を行い、前記第4の判定に
    よる判定結果が非包含でないとき前記サブ描画図形に外
    接する矩形と前記クリップ図形に外接する矩形との重な
    りについて非包含か否かを判定する第5の判定を行い、
    前記第5の判定による判定結果が非包含である前記サブ
    描画図形については以後の処理をキャンセルすることを
    特徴とする画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記第5の判定による判定結果が非包
    含でないとき該第5の判定を行った前記サブ描画図形を
    構成する描画要素に外接する矩形と前記クリップ図形に
    外接する矩形との重なりについて非包含か否かを判定す
    る第6の判定を行い、前記第6の判定による判定結果が
    非包含である前記描画要素については以後の処理をキャ
    ンセルすることを特徴とする請求項15に記載の画像処
    理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011248700A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Oki Data Corp 画像処理装置及び画像処理プログラム

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