JP2004312592A - 印刷処理方法と印刷処理装置及び画像出力装置 - Google Patents

印刷処理方法と印刷処理装置及び画像出力装置 Download PDF

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美貴也 市川
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Abstract

【課題】重なり判定処理を行う判定処理量を少なくしてメモリのアクセスを減少するとともに不要な重なり判定処理を行わないで、多くの無駄な描画処理時間を削減し、全体の処理の高速化を図る。
【解決手段】重なり判定処理部8の直前図形データメモリ13には、中間データメモリ7に蓄積された中間データを処理するに際して直前の図形データを保存する。図形重なり判定部12は中間データメモリ7に蓄積された処理対象の各中間データが直前図形データメモリ13に保存した直前図形データと重なりがあるかどうかを判定し、描画省略可能な重なり部分がある場合、直前図形データメモリ13に保存した直前図形データの座標データを変更して重なる部分を削除する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、印刷処理方法と印刷処理装置及び画像出力装置、特にグラフィック図形等の描画処理時間を削減して画像出力の高速化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平10−233859号公報
【特許文献2】特開平10−333852号公報
【特許文献3】特開平11−119930号公報
グラフィック用アプリケーションやデスクトップ・パブリッシング(DTP)アプリケーションを用いた文書作成の場合、無地のページに図形をならべるなどの単純なページ構成は少なく、文字やグラフィック又はイメージ画像をいくつも重ね合わせて構成することが多い。特にプレゼンテーション資料などでは背景自体にグラフィック画像やイメージ画像を用い、その上に内容を重ね合わせる構成が通常である。このようなページを印刷する場合、最前面にある図形によって隠れてしまった図形は印刷面に現れることはなく、その隠れた図形の描画処理は無駄となることが多い。特に、グラフィック図形によるグラデーション表現は、グラデーション表現の色数分のグラフィック図形が重なりながら描画される場合が多く、また、グラデーションの場合、その描画面積(メモリ量)も広いことが多く、無駄となる描画処理量も高速に印刷するためには無視できない。
【0003】
このような場合、特許文献1に示すように、画像処理装置から供給された印刷情報に基づいてページ言語を生成しプリンタ装置に出力するプリンタドライバ側で複数のイメージデータを対象とした重なり判定を行い重複部分を取り除いてプリンタ装置に出力してデータ転送量を減らしたり、重複部分を同一色に置き換えてプリンタ装置の処理量を減らすようにしている。
【0004】
また、特許文献2に示す描画処理装置は、印刷データの重なりを判定するときに、グラフィックに限らず文字やイメージの外接矩形座標を抽出し、その矩形座標のみによる重なりを判定するようにしている。
【0005】
特許文献3に示す印刷処理装置は、印刷データに含まれる描画要素をバンド領域ごとに分割して中間的なデータフォーマットに変換した中間データを文字や図形や画像の描画要素のビットマップデータに展開するのに要する描画時間を予測し、予測した描画時間以内に展開できないと判断した場合、文字やグラフィックの描画範囲を台形分割した中間データ間で重なりを判定し、重なりのある台形データを重なりのない複数の台形データに分割して描画時間を保証するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に示すように描画データをイメージデータに限定して重なりを判定していると、他の図形や文字等の重なり判定には適用できないという短所がある。
【0007】
また、グラフィックに限らず文字やイメージの重なりを判定する場合、グラフィックは重なることが多いが、イメージは重なることは少ないが、特許文献2に示すように、外接矩形座標を抽出して重なりを判定すると、外形矩形座標を抽出するとき、図形種類情報が欠落するため、図形種類毎の重なり頻度を考慮した処理を行えなえず、重なり判定処理に多くの時間を要するという短所がある。また、外接矩形座標を抽出するため、多角形図形間の重なりを判定する場合などは正確に判定することは困難である。
【0008】
さらに、特許文献3に示すように、文字やグラフィックの描画範囲を台形分割した中間データ間で重なりを判定すると、1グラフィック図形又は1文字が複数の台形に分割されるので、2つの図形の重なり判定処理時間はO(n)となり、図形が複雑になればなるほど判定処理時間が長くなってしまうという短所がある。
【0009】
この発明はかかる短所を解消し、重なり判定処理を行う判定処理量を少なくしてメモリのアクセスを減少するとともに不要な重なり判定処理を行わないで、多くの無駄な描画処理時間を削減し、全体の処理の高速化を図ることができる印刷処理方法と印刷処理装置及び画像出力装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の印刷処理方法は、入力した描画データを直前の描画データと比較して重なりがあるかどうかを判定し、描画省略可能な重なり部分がある場合、直前の描画データの重なり部分を削除して出力することを特徴とする。
【0011】
この発明の画像処理装置は、インタプリターと中間データメモリと重なり判定処理部と図形描画処理部とページメモリ及び出力部を有し、インタプリターは入力した画像データの図形描画命令を解釈して中間データに変換し、中間データメモリはインタプリターで変換された中間データを保存し、重なり判定処理部は直前図形データメモリと図形重なり判定部を有し、直前図形データメモリには処理する中間データの直前の中間データを保存し、図形重なり判定部は、中間データメモリに保存された処理対象の中間データが直前図形データメモリに保存した直前図形データと重なりがあるかどうかを判定し、描画省略可能な重なり部分がある場合、直前図形データメモリに保存した直前図形データの座標データを修正し、図形描画処理部は修正された中間データ及び修正不要の中間データを描画処理してページメモリに書き込み、出力部はページメモリに書き込まれた内容を出力することを特徴とする。
【0012】
この発明の他の印刷処理装置は、PDL言語生成部と重なり判定処理部及びPDL言語出力部を有し、PDL言語生成部はアプリケーションからの描画命令によりPDL記述された描画データを生成し、重なり判定処理部は直前図形データメモリと図形重なり判定部を有し、直前図形データメモリには処理する描画データの直前の描画データを保存し、図形重なり判定部は、PDL言語生成部で生成した処理対象の描画データが直前図形データメモリに保存した直前描画データと重なりがあるかどうかを判定し、描画省略可能な重なり部分がある場合、直前図形データメモリに保存した直前描画データの座標データを修正し、PDL言語出力部は修正された描画データ及び修正不要の描画データを出力することを特徴とする。
【0013】
前記図形重なり判定部は隣接する2つの矩形図形や隣接する2つのラン集合図形又は隣接する2つのラン集合図形の外接矩形で重なりを判定することが望ましい。
【0014】
また、図形重なり判定部は隣接する2つの図形に重なり部分があるとき、始めの図形の重なり部分を削除すると良い。
【0015】
この印刷処理装置をプリンタ装置やホスト装置の画像出力装置に設け、画像を出力するときもメモリアクセスを低減して画像出力処理を迅速化させる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の画像出力装置の構成を示すブロック図である。画像出力装置は、パソコン等のホスト装置1とプリンタ装置2とを有する。ホスト装置1は作成した文字やグラフィックあるいはイメージなどを描画命令からページ記述言語(PDL)に変換しPDLデータを生成してプリンタ装置2に転送する。プリンタ装置2はプリンタコントローラ3とプリンタエンジン4を有する。プリンタコントローラ3は、各種演算処理を行うCPU5とインタプリター6と中間データメモリ7と重なり判定処理部8と図形描画処理部9とページメモリ10及びエンジンインタフェース11を有する。インタプリター6はホスト装置1から転送されたPDLデータを入力し、その後の描画処理に適した中間データに変換する。この中間データは描画範囲指定命令や描画色指定命令等で構成される。中間データメモリ7は変換された中間データを図形データとして蓄積する。重なり判定処理部8は図形重なり判定部12と直前図形データメモリ13を有する。直前図形データメモリ13には、中間データメモリ7に蓄積された中間データを処理するに際して直前の図形データを保存する。図形重なり判定部12は、中間データメモリ7に蓄積された処理対象の各中間データが直前図形データメモリ13に保存した直前図形データと重なりがあるかどうかを判定し、描画省略可能な重なり部分がある場合、直前図形データメモリ13に保存した直前図形データの座標データを修正する。図形描画処理部9は修正された中間データや修正不要の中間データにより図形をページメモリ10に描画する。この図形を描画するとき、重ねられる図形の描画効果を打ち消す描画方法、すなわち描画対象図形のみが残る上書きを行う。ページメモリ10に1ページ分の描画が行われるとページメモリ10の内容をエンジンインタフェース11を介してプリンタエンジン4に出力し、プリンタエンジン4で印刷する。
【0017】
重なり判定処理部8の図形重なり判定部12で例えば矩形を対象として重なり判定をするときの動作を図2を参照して説明する。図2において(a)は初めに描画する第1の矩形15を示し、(b)は次に描画する第2の矩形16を示す。第1の矩形15は、X方向の範囲が(P1,P2)であり、Y方向の範囲は(Q1,Q2)である。また、第2の矩形16はX方向の範囲が(P1,P3)であり、Y方向の範囲は(Q1,Q2)である。ここで第1の矩形15と第2の矩形16の色(濃度)は任意である。この場合、第1の矩形15と第2の矩形16はY方向の範囲は同一であり、X方向の範囲はX=P1の辺が共通し、第1の矩形15のX方向の他方の辺X=P2と第2の矩形16のX方向の他方の辺X=P3が異なる。ここでP1≦P2とP1≦P3を満たし、P3≦P2とすると、第2の矩形16は第1の矩形15と重なる。この第2の矩形16を第1の矩形15に上書きすると(c)に示す図形17になる。この図形17は、第1の矩形15に第2の矩形16を上書きすることにより、第2の矩形16によって第1の矩形15のX=P1からX=P2の範囲は描画されず、この部分の描画処理は無駄になる。そこで図形17を得るためには、第1の矩形15のX=P3からX=P2の範囲18と第2の矩形16の全体を描画すれば良いことになり、座標変換は第1の矩形15のX座標を(P1,P2)から(P3,P2)に変更するだけですむ。
【0018】
また、図3(a)に示すように、始めに描画する第1の矩形15aは、X方向の範囲が(P1,P2)であり、Y方向の範囲は(Q1,Q2)であり、(b)に示すように、次に描画する第2の矩形16aはX方向の範囲が(P1,P3)であり、Y方向の範囲は(Q1,Q3)であり、P1≦P2とP1≦P3を満たし、P3≦P2とし、Q1≦Q2とQ1≦Q3を満たし、Q3≦Q2とすると、第2の矩形16aは第1の矩形15bと重なる。この第2の矩形16aを第1の矩形15aに上書きすると(c)に示す図形17aになる。そこで図形17aを得るためには、第1の矩形15aのX=P3からX=P2でY=Q1からY=Q3の範囲19と第1の矩形15aのX=P1からX=P2でY=Q3からY=Q2の範囲20及び第2の矩形16aの全体を描画すれば良いことになる。この場合は第1の矩形15aをX=P1からX=P2でY=Q1からY=Q3の範囲と、X=P1からX=P2でY=Q3からY=Q2の範囲に分割し、Y=Q1からY=Q3の範囲のX座標を(P1,P2)から(P3,P2)に座標変換する。
【0019】
この重なり判定処理部8で例えば矩形を対象として重なり判定をするときの処理を図4のフローチャートを参照して説明する。
【0020】
ホスト装置1からPDLデータがプリンタ装置2に転送されインタプリター6により中間データに変換されて中間データメモリ7に保存されると、重なり判定処理部8の図形重なり判定部12は中間データメモリ7から処理する中間データを読込み(ステップS1)、読込んだ中間データの図形が矩形であるかどうかを調べる(ステップS2)。読込んだ中間データの図形が矩形であるとき、図形重なり判定部12は直前図形データメモリ13に直前の図形の矩形データが有るかどうかを調べ(ステップS3)、直前図形データメモリ13に直前の図形の矩形データがないときは読込んだ矩形データを直前図形データメモリ13に保存する(ステップS7)。
【0021】
その後、図形重なり判定部12は引き続いて中間データメモリ7から処理する中間データを読込み(ステップSS8,S1)、読込んだ中間データの図形が矩形であるかどうかを調べる(ステップS2)。読込んだ中間データの図形が矩形であるとき、図形重なり判定部12は直前図形データメモリ13に直前の図形の矩形データが有るかどうかを調べ(ステップS3)、直前図形データメモリ13に直前の図形の矩形データが保存されているとき、読込んだ現矩形データによる矩形と直前図形データメモリ13に保存された直前の矩形データによる矩形の座標値を比較して位置関係を調べ、重なり部分があるかどうかを調べる(ステップS4)。現矩形と直前の矩形に、図2に示すような重なり部分があるときは、重なり部分を基準にして重ねられる直前の矩形の座標の数値変更処理を行い、現矩形と直前の矩形に、図3に示すような重なり部分があるときは、重なり部分を基準にして重ねられる直前の矩形を分割して分割した矩形の座標の数値変更処理を行う(ステップS5)。この分割や座標の数値変更した直前の矩形データを図形描画処理部9に送り直前の矩形の描画処理を行わせる(ステップS6)。そして現矩形データを直前図形データメモリ13に保存する(ステップS7)。
【0022】
その後、図形重なり判定部12は引き続いて中間データメモリ7から処理する中間データを読込み(ステップSS8,S1)、読込んだ中間データの図形が矩形であるかどうかを調べる(ステップS2)。読込んだ中間データの図形が矩形でないときは、直前図形データメモリ13に直前の図形の矩形データが有るかどうかを調べる(ステップS11)。この調べた結果、直前図形データメモリ13に直前の図形の矩形データが有るときは、直前の矩形データを図形描画処理部9に送り直前の矩形の描画処理を行わせ(ステップS12)、その後、読込んだ中間データを図形描画処理部9に送り現図形の描画処理を行わせ(ステップS13)。また、直前図形データメモリ13に直前の図形の矩形データがないときは(ステップS11)、読込んだ中間データを図形描画処理部9に送り現図形の描画処理を行わせ(ステップS13)。
【0023】
この処理を繰り返して中間データメモリ7に保存した中間データをすべて処理してから(ステップS8)、図形重なり判定部12は直前図形データメモリ13に直前の図形の矩形データが有るかどうかを調べ(ステップS9)、直前図形データメモリ13に直前の図形の矩形データが有るときは、直前の矩形データを図形描画処理部9に送り直前の矩形の描画処理を行わせて処理を終了する(ステップS10)。
【0024】
このように矩形間で重なり判定を行うことにより単純な処理で数回の座標値比較演算を行うだけですみ、任意の多角形図形を対象とした重なり判定のようにお複雑で多量の計算を行う場合と比べて中間データメモリ7や直前図形データメモリ13に対するアクセスを減少して高速で処理することができる。
【0025】
また、描画命令順に隣接していない任意の矩形描画命令、例えば1ページ内に存在するすべての矩形を対象として重なり判定を行おうとすると、判定回数は矩形の数の2乗に比例することになり低速となる。さらに、描画順の早い側の矩形の座標を修正することになるので、1ページ内のすべての描画命令を一時的に蓄積する必要があり効率的とはいえない。1ページ内の全ての描画命令に対して重なり判定することができれば、無駄なメモリへのアクセスが最小化され、それが理想的ではあるが、リソースの少ない画像出力装置を考えると現実的ではないが、隣接している図形間で重なりを判定することにより、使用リソースを抑え、リソースの少ない画像出力装置でも適用することができる。
【0026】
前記説明ではプリンタ装置2のプリンタコントローラ3に重なり判定処理部8を設けた場合について説明したが、図5のブロック図に示すように、ホスト装置1のプリンタドライバ22に重なり判定部8を設けても良い。この場合、ホスト装置1のアプリケーション21で描画命令を生成し、例えばウインドウのGDIという描画インタフェースを経由して描画命令を指定する。プリンタドライバ22のPDL言語生成部24はアプリケーション21からの描画命令によりプリンタ装置2のプリンタ言語に適したPDL記述された描画データを生成する。この描画データはPDL言語出力部25からプリンタ装置2に出力されるが、その前に重なり判定処理部8の図形重なり判定部12で直前図形と重なりがあるかどうかが判定される。例えば、処理対象となる図形が矩形の場合は、図形重なり判定部12は直前図形データメモリ13に格納されている直前の矩形データと重なりを判定し、描画省略可能な重なり部分のPDL記述された描画データの座標を修正したり分割して座標を修正する。このとき描画データが矩形以外の場合は、描画データを修正しないでおく。そして得られた描画データをPDL言語出力部25からプリンタ装置3に転送して印刷させる。
【0027】
このようにホスト装置1のプリンタドライバ22で直前の図形との重なりを判定して描画データを修正することにより、プリンタ装置3に転送する描画データを減少して処理の迅速化を図ることができる。
【0028】
前記各説明では処理対象となる図形が矩形データの場合に、直前の矩形データとの重なりを判定して修正する場合について説明したが、文字や多角形の描画データも直前の描画データと比較して重なりを判定して修正する場合について説明する。
【0029】
この場合は、プリンタ装置2のプリンタコントローラ3に図6のブロック図に示すように、グラフィックエンジン30を有する。そしてホスト装置1からPDLデータがプリンタ装置2に転送されると、プリンタコントローラ3のインタプリター6により中間データに変換されて中間データメモリ7に保存される。この中間データメモリ7に保存された中間データを重なり判定処理部8で直前の図形データと比較して重なり判定を行い、重なっている部分を修正する。この重なり判定をするとき、重なり判定処理部8の図形重なり判定部12で中間データメモリ7から、例えば図7(b)に示すように多角形図形32を読込んだとき、直前図形データメモリ13に図7(a)に示すように、直前の図形データデータとして多角形図形31が格納されている場合、図形重なり判定部12は読込んだ多角形図形32と直前図形データメモリ13に格納された多角形図形31とを比較して重なり判定処理を行い、図7(c)に示すように、始め描画する多角形図形31に次に描画する多角形図形32を上書きした多角形図形33に修正して、始め描画する図形を多角形図形34として座標変更する。この多角形図形34の中間データを図形描画処理部9で描画処理した後、グラフィックエンジン30でラン形式データに変換してページメモリ10に書き込む。また、図形重なり判定部12で中間データメモリ7から矩形データを連続して読込んだときも、同様にして直前の図形データとの重なり判定と直前の図形データの修正処理を行い、図形描画処理部9で描画処理してページメモリ10に書き込む。この処理を繰り返してページ全体のデータが処理されるとページメモリ10の内容がプリンタエンジン4に転送されて印刷される。
【0030】
このようにして文字や多角形図形データも直前のデータと比較して重なり判定をして修正することにより、プリンタ装置3に転送する描画データを減少して処理の迅速化を図ることができる。
【0031】
このように重なり判定処理部8で文字や多角形図形データの重なり判定処理を行うとき、図8(a)に示すように、直前図形データメモリ13に格納された多角形図形31の外接矩形35と、図8(b)に示すように、図形重なり判定部12で読込んだ多角形図形32の外接矩形36を比較し、図8(b)に示すように、外接矩形35と外接矩形36に重なっている部分が有るとき、図8(d)に示すように、直前の多角形図形31の外接矩形35に読込んだ多角形図形32の外接矩形36を上書きして、外接矩形35の外接矩形36との重複部分を削除すると良い。このようにラン形式の文字や多角形図形データの外接矩形を用いて重なりを判定することにより、印刷にかかる時間を、限定したデータのみを対象としても斜めグラデーションや大きな文字の多数の重なりなどの場合も削減することができる。
【0032】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、隣接する2つの図形で重なりがあるかどうかを判定し、描画省略可能な重なり部分がある場合、直前の図形を修正して重なった部分を省略することにより、単純な処理でメモリアクセスを減少して画像出力処理の高速化を図ることができる。
【0033】
また、隣接する2つの図形で重なりを判定するとき、隣接する2つの矩形図形や隣接する2つのラン集合図形又は隣接する2つのラン集合図形の外接矩形で重なりを判定することにより、重なり判定処理を単純化することができる。
【0034】
さらに、図形重なり判定部は隣接する2つの図形に重なり部分があるとき、始めの図形の重なり部分を削除することにより、画像を出力するときのメモリアクセスを減少して高速化を図ることができる。
【0035】
この印刷処理装置をプリンタ装置やホスト装置の画像出力装置に設けることにより、画像を出力するときもメモリアクセスを低減して画像出力処理を迅速化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像出力装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図形の重なり判定処理を示す模式図である。
【図3】図形の重なり判定処理を示す他の模式図である。
【図4】図形の重なり修正処理を示すフローチャートである。
【図5】この発明の第2の画像出力装置の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の第3の画像出力装置の構成を示すブロック図である。
【図7】多角形図形の重なり判定処理を示す模式図である。
【図8】多角形図形の外接矩形を使用した重なり判定処理を示す模式図である。
【符号の説明】
1;ホスト装置、2;プリンタ装置、3;プリンタコントローラ、
4;プリンタエンジン、5;CPU、6;インタプリター、
7;中間データメモリ、8;重なり判定処理部、9;図形描画処理部、
10;ページメモリ、11;エンジンインタフェース、
12;図形重なり判定部、13;直前図形データメモリ。

Claims (9)

  1. 入力した描画データを直前の描画データと比較して重なりがあるかどうかを判定し、描画省略可能な重なり部分がある場合、直前の描画データの重なり部分を削除して出力することを特徴とする印刷処理方法。
  2. インタプリターと中間データメモリと重なり判定処理部と図形描画処理部とページメモリ及び出力部を有し、
    前記インタプリターは入力した画像データの図形描画命令を解釈して中間データに変換し、
    前記中間データメモリは前記インタプリターで変換された中間データを保存し、
    前記重なり判定処理部は直前図形データメモリと図形重なり判定部を有し、前記直前図形データメモリには処理する中間データの直前の中間データを保存し、前記図形重なり判定部は、前記中間データメモリに保存された処理対象の中間データが前記直前図形データメモリに保存した直前図形データと重なりがあるかどうかを判定し、描画省略可能な重なり部分がある場合、前記直前図形データメモリに保存した直前図形データの座標データを修正し、
    前記図形描画処理部は修正された中間データ及び修正不要の中間データを描画処理して前記ページメモリに書き込み、
    前記出力部は前記ページメモリに書き込まれた内容を出力することを特徴とする印刷処理装置。
  3. PDL言語生成部と重なり判定処理部及びPDL言語出力部を有し、
    前記PDL言語生成部はアプリケーションからの描画命令によりPDL記述された描画データを生成し、
    前記重なり判定処理部は直前図形データメモリと図形重なり判定部を有し、前記直前図形データメモリには処理する描画データの直前の描画データを保存し、前記図形重なり判定部は、前記PDL言語生成部で生成した処理対象の描画データが前記直前図形データメモリに保存した直前描画データと重なりがあるかどうかを判定し、描画省略可能な重なり部分がある場合、前記直前図形データメモリに保存した直前描画データの座標データを修正し、
    前記PDL言語出力部は修正された描画データ及び修正不要の描画データを出力することを特徴とする印刷処理装置。
  4. 前記図形重なり判定部は隣接する2つの矩形図形で重なりを判定する請求項3又は3記載の印刷処理装置。
  5. 前記図形重なり判定部は隣接する2つのラン集合図形で重なりを判定する請求項2,3又は4記載の印刷処理装置。
  6. 前記図形重なり判定部は隣接する2つのラン集合図形の外接矩形で重なりを判定する請求項5記載の印刷処理装置
  7. 前記図形重なり判定部は隣接する2つの図形に重なり部分があるとき、始めの図形の重なり部分を削除する請求項2乃至6のいずれかに記載の印刷処理装置。
  8. 請求項2又は請求項4乃至7のいずれかに記載の印刷処理装置を有することを特徴とする画像出力装置。
  9. 請求項3乃至7のいずれかに記載の印刷処理装置を有することを特徴とする画像出力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015005131A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 富士ゼロックス株式会社 印刷データ処理装置、プログラム、及びシステム
JP2015061208A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 理想科学工業株式会社 カラーモード判定装置およびプログラム

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