JP2001305938A - ホログラム記録用感光性組成物及び記録媒体、ホログラムとその記録方法、形成方法及び再生方法 - Google Patents
ホログラム記録用感光性組成物及び記録媒体、ホログラムとその記録方法、形成方法及び再生方法Info
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- JP2001305938A JP2001305938A JP2000119500A JP2000119500A JP2001305938A JP 2001305938 A JP2001305938 A JP 2001305938A JP 2000119500 A JP2000119500 A JP 2000119500A JP 2000119500 A JP2000119500 A JP 2000119500A JP 2001305938 A JP2001305938 A JP 2001305938A
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- recording
- hologram
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- light
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- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
- Holo Graphy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、加工性がよく、乾式処理が
可能で、かつ高感度なホログラムを与えるホログラム記
録用感光性組成物、およびそれを用いたホログラム記録
媒体、ホログラム記録方法、ホログラムの形成方法、ホ
ログラム及びホログラムの再生方法を提供することであ
る。 【解決手段】 レーザー光またはコヒーレンス性の優れ
た光の干渉により生じる干渉縞の記録に用いられるホロ
グラム記録用感光性組成物において、該感光性組成物
が、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩及び還元剤
を含んでいることを特徴とするホログラム記録用感光性
組成物。
可能で、かつ高感度なホログラムを与えるホログラム記
録用感光性組成物、およびそれを用いたホログラム記録
媒体、ホログラム記録方法、ホログラムの形成方法、ホ
ログラム及びホログラムの再生方法を提供することであ
る。 【解決手段】 レーザー光またはコヒーレンス性の優れ
た光の干渉により生じる干渉縞の記録に用いられるホロ
グラム記録用感光性組成物において、該感光性組成物
が、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩及び還元剤
を含んでいることを特徴とするホログラム記録用感光性
組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式処理が可能
で、かつ高感度なホログラム記録用感光性組成物及びそ
れを用いたホログラム記録媒体、ホログラムの記録方
法、ホログラムの形成方法、ホログラム及びホログラム
の再生方法に関する。
で、かつ高感度なホログラム記録用感光性組成物及びそ
れを用いたホログラム記録媒体、ホログラムの記録方
法、ホログラムの形成方法、ホログラム及びホログラム
の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ホログラフィを利用し記録媒
体に情報を記録するホログラフィック記録は、イメージ
情報を持った光と参照光とを記録媒体の内部で重ね合わ
せ、そのときにできる干渉縞を記録媒体に書き込むこと
により記録される。記録された情報の再生は、その記録
媒体に参照光を照射し、その干渉縞の回折によりイメー
ジ情報が再生される。
体に情報を記録するホログラフィック記録は、イメージ
情報を持った光と参照光とを記録媒体の内部で重ね合わ
せ、そのときにできる干渉縞を記録媒体に書き込むこと
により記録される。記録された情報の再生は、その記録
媒体に参照光を照射し、その干渉縞の回折によりイメー
ジ情報が再生される。
【0003】近年では、超高密度光記録のため、ボリュ
ームホログラフィ、特にデジタルボリュームホログラフ
ィが実用化に向け開発が進められており注目を集めてい
る。ボリュームホログラフィとは、記録媒体の厚み方向
も積極的に活用して、3次元的に干渉縞を書き込む方式
であり、厚みを増すことで回折効率を高め、多重記録を
用いて記録容量の増大を図ることができるという特徴が
ある。そして、デジタルボリュームホログラフィとは、
ボリュームホログラフィと同様の記録媒体と記録方式を
用いつつも、その記録するイメージ情報は、2値化した
デジタルパターンに限定した、いわゆるコンピュータ指
向のホログラフィック記録方式である。このデジタルボ
リュームホログラフィでは、例えばアナログ的な絵のよ
うな画像情報も、一旦デジタイズして、2次元デジタル
パターン情報に展開し、これをイメージ情報として記録
する。再生時は、このデジタルパターン情報を読み出し
てデコードすることで、元の画像情報に戻して表示す
る。これにより、再生時にSN比(信号対雑音比)が多
少悪くても、微分検出を行ったり、2値化データをコー
ド化し、エラー訂正処理を行うことで、極めて忠実に元
の情報を再現することが可能になる。
ームホログラフィ、特にデジタルボリュームホログラフ
ィが実用化に向け開発が進められており注目を集めてい
る。ボリュームホログラフィとは、記録媒体の厚み方向
も積極的に活用して、3次元的に干渉縞を書き込む方式
であり、厚みを増すことで回折効率を高め、多重記録を
用いて記録容量の増大を図ることができるという特徴が
ある。そして、デジタルボリュームホログラフィとは、
ボリュームホログラフィと同様の記録媒体と記録方式を
用いつつも、その記録するイメージ情報は、2値化した
デジタルパターンに限定した、いわゆるコンピュータ指
向のホログラフィック記録方式である。このデジタルボ
リュームホログラフィでは、例えばアナログ的な絵のよ
うな画像情報も、一旦デジタイズして、2次元デジタル
パターン情報に展開し、これをイメージ情報として記録
する。再生時は、このデジタルパターン情報を読み出し
てデコードすることで、元の画像情報に戻して表示す
る。これにより、再生時にSN比(信号対雑音比)が多
少悪くても、微分検出を行ったり、2値化データをコー
ド化し、エラー訂正処理を行うことで、極めて忠実に元
の情報を再現することが可能になる。
【0004】このようなホログラムを記録する感光材料
としては、従来から芸術分野で使用されているハロゲン
化銀や重クロム酸ゼラチンを使用したものが一般的であ
る。しかしながら、これらは、湿式現像や煩雑な現像定
着処理を必要とすることから、ホログラムを工業的に生
産するには不適であり、記録後も吸湿などにより像が消
失するなどの問題点を有していた。また、特開平8−2
49897号に記載のCeドープしたSBN(SrxB
a1-xNbyOz)やLiNbO3等のフォトリフラクティ
ブ結晶を用いることもできるが、加工性に乏しいという
欠点を有していた。上記の従来技術の問題点を克服する
ために、フォトポリマーを使用して加工性がよく、単純
な乾式処理だけでホログラムを作製することが米国特許
第3,658,526号明細書、同第3,993,48
5号明細書、同第4,942,102号明細書や同第
4,942,112号明細書などで提案されている。こ
れらのフォトポリマー材料により加工性が向上し、乾式
処理でのホログラムの作製が可能になったものの、感度
が低く、情報記録のためのレーザー光またはコヒーレン
ス性の優れた光での露光時間がかかるという不具合があ
った。特に、デジタル情報記録の分野では、超高密度記
録のみならず、情報の記録・再生時間の短縮化が要求さ
れ、短時間で情報の記録・再生ができる高感度な記録媒
体が望まれていた。
としては、従来から芸術分野で使用されているハロゲン
化銀や重クロム酸ゼラチンを使用したものが一般的であ
る。しかしながら、これらは、湿式現像や煩雑な現像定
着処理を必要とすることから、ホログラムを工業的に生
産するには不適であり、記録後も吸湿などにより像が消
失するなどの問題点を有していた。また、特開平8−2
49897号に記載のCeドープしたSBN(SrxB
a1-xNbyOz)やLiNbO3等のフォトリフラクティ
ブ結晶を用いることもできるが、加工性に乏しいという
欠点を有していた。上記の従来技術の問題点を克服する
ために、フォトポリマーを使用して加工性がよく、単純
な乾式処理だけでホログラムを作製することが米国特許
第3,658,526号明細書、同第3,993,48
5号明細書、同第4,942,102号明細書や同第
4,942,112号明細書などで提案されている。こ
れらのフォトポリマー材料により加工性が向上し、乾式
処理でのホログラムの作製が可能になったものの、感度
が低く、情報記録のためのレーザー光またはコヒーレン
ス性の優れた光での露光時間がかかるという不具合があ
った。特に、デジタル情報記録の分野では、超高密度記
録のみならず、情報の記録・再生時間の短縮化が要求さ
れ、短時間で情報の記録・再生ができる高感度な記録媒
体が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加工
性がよく、乾式処理が可能で、かつ高感度なホログラム
を与えるホログラム記録用感光性組成物、およびそれを
用いたホログラム記録媒体、ホログラム記録方法、ホロ
グラムの形成方法、ホログラム及びホログラムの再生方
法を提供することである。
性がよく、乾式処理が可能で、かつ高感度なホログラム
を与えるホログラム記録用感光性組成物、およびそれを
用いたホログラム記録媒体、ホログラム記録方法、ホロ
グラムの形成方法、ホログラム及びホログラムの再生方
法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下により達成された。
下により達成された。
【0007】1.レーザー光またはコヒーレンス性の優
れた光の干渉により生じる干渉縞の記録に用いられるホ
ログラム記録用感光性組成物において、該感光性組成物
が、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩及び還元剤
を含んでいることを特徴とするホログラム記録用感光性
組成物。
れた光の干渉により生じる干渉縞の記録に用いられるホ
ログラム記録用感光性組成物において、該感光性組成物
が、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩及び還元剤
を含んでいることを特徴とするホログラム記録用感光性
組成物。
【0008】2.支持体上に、感光性ハロゲン化銀、非
感光性有機銀塩及び還元剤を含有する感光性組成物から
なる記録層を有することを特徴とする、レーザー光また
はコヒーレンス性の優れた光の干渉により生じる干渉縞
の記録に用いられるホログラムの記録媒体。
感光性有機銀塩及び還元剤を含有する感光性組成物から
なる記録層を有することを特徴とする、レーザー光また
はコヒーレンス性の優れた光の干渉により生じる干渉縞
の記録に用いられるホログラムの記録媒体。
【0009】3.感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、300〜1200
nmの波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の
優れた光の干渉により生じる干渉縞を露光することを特
徴とするホログラムの記録方法。
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、300〜1200
nmの波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の
優れた光の干渉により生じる干渉縞を露光することを特
徴とするホログラムの記録方法。
【0010】4.感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、レーザー光または
コヒーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジ
タル情報光と記録参照光による干渉縞を露光することを
特徴とするホログラムの記録方法。
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、レーザー光または
コヒーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジ
タル情報光と記録参照光による干渉縞を露光することを
特徴とするホログラムの記録方法。
【0011】5.感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、300〜1200
nmの波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の
優れた光の干渉により生じる干渉縞を露光した後、熱現
像することを特徴とするホログラムの形成方法。
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、300〜1200
nmの波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の
優れた光の干渉により生じる干渉縞を露光した後、熱現
像することを特徴とするホログラムの形成方法。
【0012】6.感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、レーザー光または
コヒーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジ
タル情報光と記録参照光による干渉縞を露光した後、熱
現像することを特徴とするホログラムの形成方法。
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、レーザー光または
コヒーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジ
タル情報光と記録参照光による干渉縞を露光した後、熱
現像することを特徴とするホログラムの形成方法。
【0013】7.感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、300〜1200
nmの波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の
優れた光の干渉により生じる干渉縞が露光され、記録さ
れたことを特徴とするホログラム。
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、300〜1200
nmの波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の
優れた光の干渉により生じる干渉縞が露光され、記録さ
れたことを特徴とするホログラム。
【0014】8.感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、レーザー光または
コヒーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジ
タル情報光と記録参照光による干渉縞が露光され、記録
されたことを特徴とするホログラム。
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、レーザー光または
コヒーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジ
タル情報光と記録参照光による干渉縞が露光され、記録
されたことを特徴とするホログラム。
【0015】9.感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、300〜1200
nmの波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の
優れた光の干渉により生じる干渉縞が露光された後、熱
現像されることにより形成されたことを特徴とするホロ
グラム。
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、300〜1200
nmの波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の
優れた光の干渉により生じる干渉縞が露光された後、熱
現像されることにより形成されたことを特徴とするホロ
グラム。
【0016】10.感光性ハロゲン化銀、非感光性有機
銀塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、レーザー光または
コヒーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジ
タル情報光と記録参照光による干渉縞が露光された後、
熱現像されることにより形成されたことを特徴とするホ
ログラム。
銀塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、レーザー光または
コヒーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジ
タル情報光と記録参照光による干渉縞が露光された後、
熱現像されることにより形成されたことを特徴とするホ
ログラム。
【0017】11.前記7〜10項のいずれか1項記載
のホログラムに、300〜1200nmの波長を有する
レーザー光またはコヒーレンス性の優れた参照光を照射
し、ホログラム中の干渉縞による回折により再生光を発
生させることを特徴とするホログラムの再生方法。
のホログラムに、300〜1200nmの波長を有する
レーザー光またはコヒーレンス性の優れた参照光を照射
し、ホログラム中の干渉縞による回折により再生光を発
生させることを特徴とするホログラムの再生方法。
【0018】以下、本発明に適用できるホログラム記録
用感光性組成物の構成について説明する。
用感光性組成物の構成について説明する。
【0019】本発明のホログラム記録用感光性組成物で
は、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩及び還元剤
を含んでいることが特徴である。
は、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩及び還元剤
を含んでいることが特徴である。
【0020】本発明に係る非感光性有機銀塩とは、還元
可能な銀源であり、還元可能な銀イオン源を含有する有
機酸及びヘテロ有機酸の銀塩、特に長鎖(10〜30、
好ましくは15〜25の炭素原子数)の脂肪族カルボン
酸及び含窒素複素環を有する複素環式カルボン酸等が好
ましく用いられる。また、配位子が4.0〜10.0の
銀イオンに対する総安定定数を有する有機または無機の
銀塩錯体も有用である。
可能な銀源であり、還元可能な銀イオン源を含有する有
機酸及びヘテロ有機酸の銀塩、特に長鎖(10〜30、
好ましくは15〜25の炭素原子数)の脂肪族カルボン
酸及び含窒素複素環を有する複素環式カルボン酸等が好
ましく用いられる。また、配位子が4.0〜10.0の
銀イオンに対する総安定定数を有する有機または無機の
銀塩錯体も有用である。
【0021】本発明において好ましく用いられる非感光
性有機酸銀塩の例としては、Research Dis
closure(以降、単にRDともいう)No.17
029及び同No.29963に記載されており、次の
ものが挙げられる。脂肪酸の銀塩(例えば、没食子酸、
シュウ酸、ベヘン酸、アラキジン酸、ステアリン酸、パ
ルミチン酸、ラウリン酸等の銀塩);銀のカルボキシア
ルキルチオ尿素塩(例えば、1−(3−カルボキシプロ
ピル)チオ尿素、1−(3−カルボキシプロピル)−
3,3−ジメチルチオ尿素等);アルデヒドとヒドロキ
シ置換芳香族カルボン酸との重合反応生成物の銀錯体
(例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、ブチルアルデヒド等)とヒドロキシ置換芳香
族カルボン酸類(例えば、サリチル酸、安息香酸、3,
5−ジヒドロキシ安息香酸、5,5−チオジサリチル酸
等)との重合反応生成物の銀錯体等);チオン類の銀塩
または錯体(例えば、3−(2−カルボキシエチル)−
4−ヒドロキシメチル−4−チアゾリン−2−チオン、
及び3−カルボキシメチル−4−チアゾリン−2−チオ
ン)、イミダゾール、ピラゾール、ウラゾール、1,
2,4−チアゾール及び1H−テトラゾール、3−アミ
ノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−トリアゾール及び
ベンゾトリアゾールから選択される窒素酸と銀との錯体
また塩;サッカリン、5−クロロサリチルアルドキシム
等の銀塩;及びメルカプタン誘導体の銀塩。上記の有機
銀塩の中でも、脂肪酸の銀塩が好ましく用いられ、更に
好ましく用いられるのは、ベヘン酸銀、アラキジン酸銀
及び/又はステアリン酸銀である。
性有機酸銀塩の例としては、Research Dis
closure(以降、単にRDともいう)No.17
029及び同No.29963に記載されており、次の
ものが挙げられる。脂肪酸の銀塩(例えば、没食子酸、
シュウ酸、ベヘン酸、アラキジン酸、ステアリン酸、パ
ルミチン酸、ラウリン酸等の銀塩);銀のカルボキシア
ルキルチオ尿素塩(例えば、1−(3−カルボキシプロ
ピル)チオ尿素、1−(3−カルボキシプロピル)−
3,3−ジメチルチオ尿素等);アルデヒドとヒドロキ
シ置換芳香族カルボン酸との重合反応生成物の銀錯体
(例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、ブチルアルデヒド等)とヒドロキシ置換芳香
族カルボン酸類(例えば、サリチル酸、安息香酸、3,
5−ジヒドロキシ安息香酸、5,5−チオジサリチル酸
等)との重合反応生成物の銀錯体等);チオン類の銀塩
または錯体(例えば、3−(2−カルボキシエチル)−
4−ヒドロキシメチル−4−チアゾリン−2−チオン、
及び3−カルボキシメチル−4−チアゾリン−2−チオ
ン)、イミダゾール、ピラゾール、ウラゾール、1,
2,4−チアゾール及び1H−テトラゾール、3−アミ
ノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−トリアゾール及び
ベンゾトリアゾールから選択される窒素酸と銀との錯体
また塩;サッカリン、5−クロロサリチルアルドキシム
等の銀塩;及びメルカプタン誘導体の銀塩。上記の有機
銀塩の中でも、脂肪酸の銀塩が好ましく用いられ、更に
好ましく用いられるのは、ベヘン酸銀、アラキジン酸銀
及び/又はステアリン酸銀である。
【0022】非感光性有機銀塩化合物は、水溶性銀化合
物と銀と錯形成する化合物を混合することにより得られ
るが、その形成方法としては正混合法、逆混合法、同時
混合法等が好ましく用いられる。また、特開平9−12
7643号に記載されている様なコントロールドダブル
ジェット法を用いることも好ましい。具体的には、有機
酸にアルカリ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等)を加えて有機酸アルカリ金属塩ソープ
(例えば、ベヘン酸ナトリウム、アラキジン酸ナトリウ
ムなど)を作製した後に、前記ソープに硝酸銀を添加し
て有機銀塩の結晶を作製する。その際に予め調製したハ
ロゲン化銀粒子を添加するか、あるいは有機酸に対して
過剰の硝酸銀を添加しておき、後からハロゲン供給が可
能なハロゲン化合物を添加することにより調製されたハ
ロゲン化銀粒子を混在させてもよいが、上記一連の反応
工程は、適当な攪拌部材を用いて反応槽内が均一になる
ように十分に攪拌しながら行う必要がある。
物と銀と錯形成する化合物を混合することにより得られ
るが、その形成方法としては正混合法、逆混合法、同時
混合法等が好ましく用いられる。また、特開平9−12
7643号に記載されている様なコントロールドダブル
ジェット法を用いることも好ましい。具体的には、有機
酸にアルカリ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等)を加えて有機酸アルカリ金属塩ソープ
(例えば、ベヘン酸ナトリウム、アラキジン酸ナトリウ
ムなど)を作製した後に、前記ソープに硝酸銀を添加し
て有機銀塩の結晶を作製する。その際に予め調製したハ
ロゲン化銀粒子を添加するか、あるいは有機酸に対して
過剰の硝酸銀を添加しておき、後からハロゲン供給が可
能なハロゲン化合物を添加することにより調製されたハ
ロゲン化銀粒子を混在させてもよいが、上記一連の反応
工程は、適当な攪拌部材を用いて反応槽内が均一になる
ように十分に攪拌しながら行う必要がある。
【0023】通常、ホログラム記録用感光性組成物に含
有されている有機銀粒子は、水系の母液中で形成され、
多くの場合、予め形成されたハロゲン化銀粒子とここで
混合される。最も一般的な製造過程の概略としては、こ
の後遠心脱水等により母液を除きスラリー又はウエット
ケーキを得る。次いで、乾燥過程を経てドライ粉末を形
成し、有機溶媒及び/またはバインダー中で分散され、
その後、支持体上に塗布される。また別の態様として、
水系の母液中で形成した有機銀粒子を遠心脱水等により
母液を除き、スラリー又はウエットケーキを得た後、水
と分散剤を加え、分散機により再分散され、塗布液を調
製した後、塗布直前にハロゲン化銀粒子と混合して、支
持体上に塗布される。なお、有機銀組成物の製造は、大
気雰囲気下で行うことができるが、記録後の保存性の観
点からは、塗布液調製工程を高窒素濃度雰囲気下で行う
ことも好ましい一例である。乾燥する場合の乾燥装置と
しては、真空乾燥機、凍結乾燥機、熱風加熱式箱型乾燥
機、気流式乾燥機、噴霧乾燥機等があるが、特に気流式
乾燥機が本発明では好ましく用いられる。気流式乾燥機
としては、直管タイプ、滞留時間増加の為に中胴を拡大
したタイプ、旋回流タイプ等があるが、旋回流タイプが
好ましく用いられる。また、気流式乾燥機を運転する際
の気流速度としては、2.0Nm3/min以上が好ま
しく、5.0Nm3/min以上がより好ましく、更に
は8.0Nm3/min以上が好ましい。更に、熱風温
度としては20℃以上が好ましく、40℃以上がより好
ましく、更には60℃以上が好ましい。乾燥は、生産
性、過乾燥の防止等の面から2回以上行ってもよい。
有されている有機銀粒子は、水系の母液中で形成され、
多くの場合、予め形成されたハロゲン化銀粒子とここで
混合される。最も一般的な製造過程の概略としては、こ
の後遠心脱水等により母液を除きスラリー又はウエット
ケーキを得る。次いで、乾燥過程を経てドライ粉末を形
成し、有機溶媒及び/またはバインダー中で分散され、
その後、支持体上に塗布される。また別の態様として、
水系の母液中で形成した有機銀粒子を遠心脱水等により
母液を除き、スラリー又はウエットケーキを得た後、水
と分散剤を加え、分散機により再分散され、塗布液を調
製した後、塗布直前にハロゲン化銀粒子と混合して、支
持体上に塗布される。なお、有機銀組成物の製造は、大
気雰囲気下で行うことができるが、記録後の保存性の観
点からは、塗布液調製工程を高窒素濃度雰囲気下で行う
ことも好ましい一例である。乾燥する場合の乾燥装置と
しては、真空乾燥機、凍結乾燥機、熱風加熱式箱型乾燥
機、気流式乾燥機、噴霧乾燥機等があるが、特に気流式
乾燥機が本発明では好ましく用いられる。気流式乾燥機
としては、直管タイプ、滞留時間増加の為に中胴を拡大
したタイプ、旋回流タイプ等があるが、旋回流タイプが
好ましく用いられる。また、気流式乾燥機を運転する際
の気流速度としては、2.0Nm3/min以上が好ま
しく、5.0Nm3/min以上がより好ましく、更に
は8.0Nm3/min以上が好ましい。更に、熱風温
度としては20℃以上が好ましく、40℃以上がより好
ましく、更には60℃以上が好ましい。乾燥は、生産
性、過乾燥の防止等の面から2回以上行ってもよい。
【0024】本発明において、有機銀塩の平均粒径とし
て特に制限はないが、1μm以下が好ましい。有機銀塩
の平均粒径とは、有機銀塩の粒子が例えば球状、棒状、
或いは平板状の粒子の場合には、有機銀塩粒子の体積と
同等な球を考えたときの直径をいう。平均粒径は、好ま
しくは0.01〜0.8μm、特に0.05〜0.5μ
mが好ましい。
て特に制限はないが、1μm以下が好ましい。有機銀塩
の平均粒径とは、有機銀塩の粒子が例えば球状、棒状、
或いは平板状の粒子の場合には、有機銀塩粒子の体積と
同等な球を考えたときの直径をいう。平均粒径は、好ま
しくは0.01〜0.8μm、特に0.05〜0.5μ
mが好ましい。
【0025】次に、本発明に係る感光性ハロゲン化銀に
ついて説明する。本発明に係る感光性ハロゲン化銀は光
センサーとして機能する。
ついて説明する。本発明に係る感光性ハロゲン化銀は光
センサーとして機能する。
【0026】本発明においては、ホログラム形成後の白
濁を低く抑えるため、及び良好な解像度を得るために感
光性ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズが小さい方が好
ましく、平均粒子サイズが0.1μm以下、より好まし
くは0.001〜0.1μm、特に0.002〜0.0
8μmが好ましい。ここでいう粒子サイズとは、電子顕
微鏡で観察される個々の粒子像と等しい面積を有する円
の直径(円相当径)を指す。またハロゲン化銀は単分散
であることが好ましい。ここでいう単分散とは、下記式
で求められる単分散度が40以下をいう。更に好ましく
は30以下であり、特に好ましくは20以下となる粒子
である。
濁を低く抑えるため、及び良好な解像度を得るために感
光性ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズが小さい方が好
ましく、平均粒子サイズが0.1μm以下、より好まし
くは0.001〜0.1μm、特に0.002〜0.0
8μmが好ましい。ここでいう粒子サイズとは、電子顕
微鏡で観察される個々の粒子像と等しい面積を有する円
の直径(円相当径)を指す。またハロゲン化銀は単分散
であることが好ましい。ここでいう単分散とは、下記式
で求められる単分散度が40以下をいう。更に好ましく
は30以下であり、特に好ましくは20以下となる粒子
である。
【0027】単分散度=(粒径の標準偏差)/(粒径の
平均値)×100 ハロゲン化銀粒子の形状については、特に制限はない
が、ミラー指数〔100〕面の占める割合が高いことが
好ましく、この割合が50%以上、更には70%以上、
特に80%以上であることが好ましい。ミラー指数〔1
00〕面の比率は増感色素の吸着における〔111〕面
と〔100〕面との吸着依存性を利用したT.Tan
i、J.Imaging Sci.,29,165(1
985)により求めることができる。
平均値)×100 ハロゲン化銀粒子の形状については、特に制限はない
が、ミラー指数〔100〕面の占める割合が高いことが
好ましく、この割合が50%以上、更には70%以上、
特に80%以上であることが好ましい。ミラー指数〔1
00〕面の比率は増感色素の吸着における〔111〕面
と〔100〕面との吸着依存性を利用したT.Tan
i、J.Imaging Sci.,29,165(1
985)により求めることができる。
【0028】また、もう一つの好ましいハロゲン化銀の
形状は、平板粒子である。ここでいう平板粒子とは、投
影面積の平方根を粒径rμmとして垂直方向の厚みをh
μmとした場合のアスペクト比=r/hが、3以上のも
のをいう。その中でも好ましくはアスペクト比が3以上
50以下である。また、粒径rは0.1μm以下である
ことが好ましく、さらに0.01〜0.08μmが好ま
しい。これらは米国特許第5,264,337号、同第
5,314,798号、同第5,320,958号等に
記載されており、容易に目的の平板状粒子を得ることが
できる。
形状は、平板粒子である。ここでいう平板粒子とは、投
影面積の平方根を粒径rμmとして垂直方向の厚みをh
μmとした場合のアスペクト比=r/hが、3以上のも
のをいう。その中でも好ましくはアスペクト比が3以上
50以下である。また、粒径rは0.1μm以下である
ことが好ましく、さらに0.01〜0.08μmが好ま
しい。これらは米国特許第5,264,337号、同第
5,314,798号、同第5,320,958号等に
記載されており、容易に目的の平板状粒子を得ることが
できる。
【0029】ハロゲン組成としては、特に制限はなく、
塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、沃
化銀のいずれであってもよい。本発明に用いられる写真
乳剤は、P.Glafkides著Chimie et
Physique Photographique
(Paul Montel社刊、1967年)、G.
F.Duffin著 Photographic Em
ulsion Chemistry(The Foca
l Press刊、1966年)、V.L.Zelik
man et al著Making and Coat
ing Photographic Emulsion
(The Focal Press刊、1964年)等
に記載された方法を用いて調製することができる。即
ち、酸性法、中性法、アンモニア法等のいずれでもよ
く、また、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる
形成としては、片側混合法、同時混合法、それらの組合
せ等のいずれを用いてもよい。
塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、沃
化銀のいずれであってもよい。本発明に用いられる写真
乳剤は、P.Glafkides著Chimie et
Physique Photographique
(Paul Montel社刊、1967年)、G.
F.Duffin著 Photographic Em
ulsion Chemistry(The Foca
l Press刊、1966年)、V.L.Zelik
man et al著Making and Coat
ing Photographic Emulsion
(The Focal Press刊、1964年)等
に記載された方法を用いて調製することができる。即
ち、酸性法、中性法、アンモニア法等のいずれでもよ
く、また、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる
形成としては、片側混合法、同時混合法、それらの組合
せ等のいずれを用いてもよい。
【0030】本発明に用いられるハロゲン化銀には、周
期表の6族から11族に属する金属イオンを含有するこ
とが好ましい。上記の金属としては、W、Fe、Co、
Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Re、Os、Ir、P
t、Auが好ましい。
期表の6族から11族に属する金属イオンを含有するこ
とが好ましい。上記の金属としては、W、Fe、Co、
Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Re、Os、Ir、P
t、Auが好ましい。
【0031】これらの金属イオンは、金属錯体または金
属錯体イオンの形でハロゲン化銀に導入できる。これら
の金属錯体または金属錯体イオンとしては、下記一般式
で表される6配位金属錯体が好ましい。
属錯体イオンの形でハロゲン化銀に導入できる。これら
の金属錯体または金属錯体イオンとしては、下記一般式
で表される6配位金属錯体が好ましい。
【0032】一般式 〔ML6〕m 式中、Mは周期表の6〜11族の元素から選ばれる遷移
金属、Lは配位子、mは0、−、2−、3−または4−
を表す。Lで表される配位子の具体例としては、ハロゲ
ン化物(弗化物、塩化物、臭化物及び沃化物)、シアン
化物、シアナート、チオシアナート、セレノシアナー
ト、テルロシアナート、アジド及びアコの各配位子、ニ
トロシル、チオニトロシル等が挙げられ、好ましくはア
コ、ニトロシル及びチオニトロシル等である。アコ配位
子が存在する場合には、配位子の一つまたは二つを占め
ることが好ましい。Lは同一でもよく、また異なってい
てもよい。
金属、Lは配位子、mは0、−、2−、3−または4−
を表す。Lで表される配位子の具体例としては、ハロゲ
ン化物(弗化物、塩化物、臭化物及び沃化物)、シアン
化物、シアナート、チオシアナート、セレノシアナー
ト、テルロシアナート、アジド及びアコの各配位子、ニ
トロシル、チオニトロシル等が挙げられ、好ましくはア
コ、ニトロシル及びチオニトロシル等である。アコ配位
子が存在する場合には、配位子の一つまたは二つを占め
ることが好ましい。Lは同一でもよく、また異なってい
てもよい。
【0033】Mとして特に好ましい具体例は、ロジウム
(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)、イ
リジウム(Ir)及びオスミウム(Os)である。
(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)、イ
リジウム(Ir)及びオスミウム(Os)である。
【0034】以下に、遷移金属錯体イオンの具体例を示
すが、本発明はこれらに限定されない。
すが、本発明はこれらに限定されない。
【0035】1:〔RhCl6〕3- 2:〔RuCl6〕3- 3:〔ReCl6〕3- 4:〔RuBr6〕3- 5:〔OsCl6〕3- 6:〔IrCl6〕4- 7:〔Ru(NO)Cl5〕2- 8:〔RuBr4(H2O)〕2- 9:〔Ru(NO)(H2O)Cl4〕- 10:〔RhCl5(H2O)〕2- 11:〔Re(NO)Cl5〕2- 12:〔Re(NO)(CN)5〕2- 13:〔Re(NO)Cl(CN)4〕2- 14:〔Rh(NO)2Cl4〕- 15:〔Rh(NO)(H2O)Cl4〕- 16:〔Ru(NO)(CN)5〕2- 17:〔Fe(CN)6〕3- 18:〔Rh(NS)Cl5〕2- 19:〔Os(NO)Cl5〕2- 20:〔Cr(NO)Cl5〕2- 21:〔Re(NO)Cl5〕- 22:〔Os(NS)Cl4(TeCN)〕2- 23:〔Ru(NS)Cl5〕2- 24:〔Re(NS)Cl4(SeCN)〕2- 25:〔Os(NS)Cl(SCN)4〕2- 26:〔Ir(NO)Cl5〕2- 27:〔Ir(NS)Cl5〕2- これらの金属イオン、金属錯体または金属錯体イオン
は、一種類でもよいし、同種の金属及び異種の金属を二
種以上併用してもよい。これらの金属イオン、金属錯体
または金属錯体イオンの含有量としては、一般的にはハ
ロゲン化銀1モル当たり1×10-9〜1×10-2モルが
適当であり、好ましくは1×10-8〜1×10-4モルで
ある。
は、一種類でもよいし、同種の金属及び異種の金属を二
種以上併用してもよい。これらの金属イオン、金属錯体
または金属錯体イオンの含有量としては、一般的にはハ
ロゲン化銀1モル当たり1×10-9〜1×10-2モルが
適当であり、好ましくは1×10-8〜1×10-4モルで
ある。
【0036】これらの金属を提供する化合物は、ハロゲ
ン化銀粒子形成時に添加し、ハロゲン化銀粒子中に組み
込まれることが好ましく、ハロゲン化銀粒子の調製、つ
まり核形成、成長、物理熟成、化学増感の前後のいずれ
の段階で添加してもよいが、特に核形成、成長、物理熟
成の段階で添加するのが好ましく、更には核形成、成長
の段階で添加するのが好ましく、最も好ましくは核形成
の段階で添加する。
ン化銀粒子形成時に添加し、ハロゲン化銀粒子中に組み
込まれることが好ましく、ハロゲン化銀粒子の調製、つ
まり核形成、成長、物理熟成、化学増感の前後のいずれ
の段階で添加してもよいが、特に核形成、成長、物理熟
成の段階で添加するのが好ましく、更には核形成、成長
の段階で添加するのが好ましく、最も好ましくは核形成
の段階で添加する。
【0037】添加に際しては、数回に渡って分割して添
加してもよく、ハロゲン化銀粒子中に均一に含有させる
こともできるし、特開昭63−29603号、特開平2
−306236号、同3−167545号、同4−76
534号、同6−110146号、同5−273683
号等に記載されている様に、粒子内に分布を持たせて含
有させることもできる。好ましくは粒子内部に分布をも
たせることができる。
加してもよく、ハロゲン化銀粒子中に均一に含有させる
こともできるし、特開昭63−29603号、特開平2
−306236号、同3−167545号、同4−76
534号、同6−110146号、同5−273683
号等に記載されている様に、粒子内に分布を持たせて含
有させることもできる。好ましくは粒子内部に分布をも
たせることができる。
【0038】これらの金属化合物は、水或いは適当な有
機溶媒(例えば、アルコール類、エーテル類、グリコー
ル類、ケトン類、エステル類、アミド類)に溶解して添
加することができるが、例えば、金属化合物の粉末の水
溶液もしくは金属化合物とNaCl、KClとを一緒に
溶解した水溶液を、粒子形成中の水溶性銀塩溶液または
水溶性ハライド溶液中に添加しておく方法、或いは銀塩
溶液とハライド溶液が同時に混合されるとき第3の水溶
液として添加し、3液同時混合の方法でハロゲン化銀粒
子を調製する方法、粒子形成中に必要量の金属化合物の
水溶液を反応容器に投入する方法、或いはハロゲン化銀
調製時に予め金属のイオンまたは錯体イオンをドープし
てある別のハロゲン化銀粒子を添加して溶解させる方法
等がある。特に、金属化合物の粉末の水溶液もしくは金
属化合物とNaCl、KClとを一緒に溶解した水溶液
を水溶性ハライド溶液に添加する方法が好ましい。
機溶媒(例えば、アルコール類、エーテル類、グリコー
ル類、ケトン類、エステル類、アミド類)に溶解して添
加することができるが、例えば、金属化合物の粉末の水
溶液もしくは金属化合物とNaCl、KClとを一緒に
溶解した水溶液を、粒子形成中の水溶性銀塩溶液または
水溶性ハライド溶液中に添加しておく方法、或いは銀塩
溶液とハライド溶液が同時に混合されるとき第3の水溶
液として添加し、3液同時混合の方法でハロゲン化銀粒
子を調製する方法、粒子形成中に必要量の金属化合物の
水溶液を反応容器に投入する方法、或いはハロゲン化銀
調製時に予め金属のイオンまたは錯体イオンをドープし
てある別のハロゲン化銀粒子を添加して溶解させる方法
等がある。特に、金属化合物の粉末の水溶液もしくは金
属化合物とNaCl、KClとを一緒に溶解した水溶液
を水溶性ハライド溶液に添加する方法が好ましい。
【0039】粒子表面に添加する時には、粒子形成直後
または物理熟成時途中もしくは終了時または化学熟成時
に必要量の金属化合物の水溶液を反応容器に投入するこ
ともできる。
または物理熟成時途中もしくは終了時または化学熟成時
に必要量の金属化合物の水溶液を反応容器に投入するこ
ともできる。
【0040】本発明において、感光性ハロゲン化銀粒子
は、粒子形成後に脱塩してもしなくてもよいが、脱塩を
施す場合、ヌードル法、フロキュレーション法等当業界
で知られている方法の水洗処理により脱塩することがで
きる。
は、粒子形成後に脱塩してもしなくてもよいが、脱塩を
施す場合、ヌードル法、フロキュレーション法等当業界
で知られている方法の水洗処理により脱塩することがで
きる。
【0041】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀粒
子は、化学増感されていることが好ましい。好ましい化
学増感法としては、当業界でよく知られている方法、例
えば、硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法を用い
ることができる。また、金化合物や白金、パラジウム、
イリジウム化合物等の貴金属増感法や還元増感法も適用
することができる。
子は、化学増感されていることが好ましい。好ましい化
学増感法としては、当業界でよく知られている方法、例
えば、硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法を用い
ることができる。また、金化合物や白金、パラジウム、
イリジウム化合物等の貴金属増感法や還元増感法も適用
することができる。
【0042】硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法
に好ましく用いられる化合物としては、公知の化合物を
用いることができ、例えば、特開平7−128768号
等に記載の化合物を使用することができる。テルル増感
剤としては、例えば、ジアシルテルリド類、ビス(オキ
シカルボニル)テルリド類、ビス(カルバモイル)テル
リド類、ジアシルテルリド類、ビス(オキシカルボニ
ル)ジテルリド類、ビス(カルバモイル)ジテルリド
類、P=Te結合を有する化合物、テルロカルボン酸塩
類、Te−オルガニルテルロカルボン酸エステル類、ジ
(ポリ)テルリド類、テルリド類、テルロール類、テル
ロアセタール類、テルロスルホナート類、P−Te結合
を有する化合物、含Teヘテロ環類、テルロカルボニル
化合物、無機テルル化合物、コロイド状テルルなどを用
いることができる。
に好ましく用いられる化合物としては、公知の化合物を
用いることができ、例えば、特開平7−128768号
等に記載の化合物を使用することができる。テルル増感
剤としては、例えば、ジアシルテルリド類、ビス(オキ
シカルボニル)テルリド類、ビス(カルバモイル)テル
リド類、ジアシルテルリド類、ビス(オキシカルボニ
ル)ジテルリド類、ビス(カルバモイル)ジテルリド
類、P=Te結合を有する化合物、テルロカルボン酸塩
類、Te−オルガニルテルロカルボン酸エステル類、ジ
(ポリ)テルリド類、テルリド類、テルロール類、テル
ロアセタール類、テルロスルホナート類、P−Te結合
を有する化合物、含Teヘテロ環類、テルロカルボニル
化合物、無機テルル化合物、コロイド状テルルなどを用
いることができる。
【0043】貴金属増感法に好ましく用いられる化合物
としては、例えば、塩化金酸、カリウムクロロオーレー
ト、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、金セレナ
イド、あるいは米国特許第2,448,060号、英国
特許第618,061号などに記載されている化合物を
好ましく用いることができる。
としては、例えば、塩化金酸、カリウムクロロオーレー
ト、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、金セレナ
イド、あるいは米国特許第2,448,060号、英国
特許第618,061号などに記載されている化合物を
好ましく用いることができる。
【0044】還元増感法に用いられる具体的な化合物と
しては、アスコルビン酸、二酸化チオ尿素の他に、例え
ば、塩化第一スズ、アミノイミノメタンスルフィン酸、
ヒドラジン誘導体、ボラン化合物、シラン化合物、ポリ
アミン化合物等を用いることができる。また、ハロゲン
化銀乳剤のpHを7以上またはpAgを8.3以下に保
持して熟成することにより還元増感を施すことができ
る。また、粒子形成中に銀イオンのシングルアディショ
ン部分を導入することによっても還元増感することがで
きる。
しては、アスコルビン酸、二酸化チオ尿素の他に、例え
ば、塩化第一スズ、アミノイミノメタンスルフィン酸、
ヒドラジン誘導体、ボラン化合物、シラン化合物、ポリ
アミン化合物等を用いることができる。また、ハロゲン
化銀乳剤のpHを7以上またはpAgを8.3以下に保
持して熟成することにより還元増感を施すことができ
る。また、粒子形成中に銀イオンのシングルアディショ
ン部分を導入することによっても還元増感することがで
きる。
【0045】上記化学増感に用いられる化合物は、適当
な溶媒に溶解して添加してもよいし、水系固体分散物と
して添加してもよい。
な溶媒に溶解して添加してもよいし、水系固体分散物と
して添加してもよい。
【0046】本発明の感光性ハロゲン化銀の使用量とし
ては、非感光性有機銀塩1モルに対して感光性ハロゲン
化銀0.01モル以上10モル以下が好ましい。
ては、非感光性有機銀塩1モルに対して感光性ハロゲン
化銀0.01モル以上10モル以下が好ましい。
【0047】次に、本発明に係る非感光性有機銀塩の還
元剤について説明する。本発明のホログラム記録用感光
性組成物には、非感光性有機銀塩の還元剤が内蔵されて
いる。好適な還元剤の例としては、米国特許第3,77
0,448号、同第3,773,512号、同第3,5
93,863号等の各明細書、及びRD第17029及
び29963に記載されており、以下の化合物を挙げる
ことができる。具体的には、アミノヒドロキシシクロア
ルケノン化合物(例えば、2−ヒドロキシ−3−ピペリ
ジノ−2−シクロヘキセノン);還元剤の前駆体として
アミノレダクトン類エステル(例えば、ピペリジノヘキ
ソースレダクトンモノアセテート);N−ヒドロキシ尿
素誘導体(例えば、N−p−メチルフェニル−N−ヒド
ロキシ尿素);アルデヒド又はケトンのヒドラゾン類
(例えば、アントラセンアルデヒドフェニルヒドラゾ
ン);ホスファーアミドフェノール類;ホスファーアミ
ドアニリン類;ポリヒドロキシベンゼン類(例えば、ヒ
ドロキノン、t−ブチル−ヒドロキノン、イソプロピル
ヒドロキノン及び(2,5−ジヒドロキシ−フェニル)
メチルスルホン);スルフヒドロキサム酸類(例えば、
ベンゼンスルフヒドロキサム酸);スルホンアミドアニ
リン類(例えば、4−(N−メタンスルホンアミド)ア
ニリン);2−テトラゾリルチオヒドロキノン類(例え
ば、2−メチル−5−(1−フェニル−5−テトラゾリ
ルチオ)ヒドロキノン);テトラヒドロキノキサリン類
(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリ
ン);アミドオキシム類;アジン類;脂肪族カルボン酸
アリールヒドラザイド類とアスコルビン酸の組み合わ
せ;ポリヒドロキシベンゼンとヒドロキシルアミンの組
み合わせ;レダクトン及び/又はヒドラジン;ヒドロキ
サン酸類;アジン類とスルホンアミドフェノール類の組
み合わせ;α−シアノフェニル酢酸誘導体;ビス−β−
ナフトールと1,3−ジヒドロキシベンゼン誘導体の組
み合わせ;5−ピラゾロン類;スルホンアミドフェノー
ル還元剤;2−フェニルインダン−1,3−ジオン等;
クロマン;1,4−ジヒドロピリジン類(例えば、2,
6−ジメトキシ−3,5−ジカルボエトキシ−1,4−
ジヒドロピリジン);ビスフェノール類(例えば、ビス
(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルフェニ
ル)メタン、ビス(6−ヒドロキシ−m−トリ)メシト
ール(mesitol)、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−メチルフェニル)プロパン、4,4−エチリデ
ン−ビス(2−t−ブチル−6−メチルフェノー
ル))、紫外線感応性アスコルビン酸誘導体;ヒンダー
ドフェノール類;3−ピラゾリドン類。中でも特に好ま
しい還元剤は、ヒンダードフェノール類である。ヒンダ
ードフェノール類としては、下記一般式(A)で表され
る化合物が挙げられる。
元剤について説明する。本発明のホログラム記録用感光
性組成物には、非感光性有機銀塩の還元剤が内蔵されて
いる。好適な還元剤の例としては、米国特許第3,77
0,448号、同第3,773,512号、同第3,5
93,863号等の各明細書、及びRD第17029及
び29963に記載されており、以下の化合物を挙げる
ことができる。具体的には、アミノヒドロキシシクロア
ルケノン化合物(例えば、2−ヒドロキシ−3−ピペリ
ジノ−2−シクロヘキセノン);還元剤の前駆体として
アミノレダクトン類エステル(例えば、ピペリジノヘキ
ソースレダクトンモノアセテート);N−ヒドロキシ尿
素誘導体(例えば、N−p−メチルフェニル−N−ヒド
ロキシ尿素);アルデヒド又はケトンのヒドラゾン類
(例えば、アントラセンアルデヒドフェニルヒドラゾ
ン);ホスファーアミドフェノール類;ホスファーアミ
ドアニリン類;ポリヒドロキシベンゼン類(例えば、ヒ
ドロキノン、t−ブチル−ヒドロキノン、イソプロピル
ヒドロキノン及び(2,5−ジヒドロキシ−フェニル)
メチルスルホン);スルフヒドロキサム酸類(例えば、
ベンゼンスルフヒドロキサム酸);スルホンアミドアニ
リン類(例えば、4−(N−メタンスルホンアミド)ア
ニリン);2−テトラゾリルチオヒドロキノン類(例え
ば、2−メチル−5−(1−フェニル−5−テトラゾリ
ルチオ)ヒドロキノン);テトラヒドロキノキサリン類
(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリ
ン);アミドオキシム類;アジン類;脂肪族カルボン酸
アリールヒドラザイド類とアスコルビン酸の組み合わ
せ;ポリヒドロキシベンゼンとヒドロキシルアミンの組
み合わせ;レダクトン及び/又はヒドラジン;ヒドロキ
サン酸類;アジン類とスルホンアミドフェノール類の組
み合わせ;α−シアノフェニル酢酸誘導体;ビス−β−
ナフトールと1,3−ジヒドロキシベンゼン誘導体の組
み合わせ;5−ピラゾロン類;スルホンアミドフェノー
ル還元剤;2−フェニルインダン−1,3−ジオン等;
クロマン;1,4−ジヒドロピリジン類(例えば、2,
6−ジメトキシ−3,5−ジカルボエトキシ−1,4−
ジヒドロピリジン);ビスフェノール類(例えば、ビス
(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルフェニ
ル)メタン、ビス(6−ヒドロキシ−m−トリ)メシト
ール(mesitol)、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−メチルフェニル)プロパン、4,4−エチリデ
ン−ビス(2−t−ブチル−6−メチルフェノー
ル))、紫外線感応性アスコルビン酸誘導体;ヒンダー
ドフェノール類;3−ピラゾリドン類。中でも特に好ま
しい還元剤は、ヒンダードフェノール類である。ヒンダ
ードフェノール類としては、下記一般式(A)で表され
る化合物が挙げられる。
【0048】
【化1】
【0049】式中、Rは水素原子、又は炭素原子数1〜
10のアルキル基(例えば、−C4H9、2,4,4−
トリメチルペンチル)を表し、R′及びR″は炭素原子
数1〜5のアルキル基(例えば、メチル、エチル、t−
ブチル)を表す。
10のアルキル基(例えば、−C4H9、2,4,4−
トリメチルペンチル)を表し、R′及びR″は炭素原子
数1〜5のアルキル基(例えば、メチル、エチル、t−
ブチル)を表す。
【0050】一般式(A)で表される化合物の具体例を
以下に示す。ただし、本発明は、以下の化合物に限定さ
れるものではない。
以下に示す。ただし、本発明は、以下の化合物に限定さ
れるものではない。
【0051】
【化2】
【0052】
【化3】
【0053】前記一般式(A)で表される化合物を始め
とする還元剤の使用量は、好ましくは銀1モル当り1×
10-2〜10モル、特に1×10-2〜1.5モルであ
る。
とする還元剤の使用量は、好ましくは銀1モル当り1×
10-2〜10モル、特に1×10-2〜1.5モルであ
る。
【0054】本発明の還元剤は、溶液、粉末、固体微粒
子分散物などいかなる方法で添加してもよい。固体微粒
子分散は公知の微細化手段(例えば、ボールミル、振動
ボールミル、サンドミル、コロイドミル、ジェットミ
ル、ローラーミルなど)で行われる。また、固体微粒子
分散する際に分散助剤を用いてもよい。
子分散物などいかなる方法で添加してもよい。固体微粒
子分散は公知の微細化手段(例えば、ボールミル、振動
ボールミル、サンドミル、コロイドミル、ジェットミ
ル、ローラーミルなど)で行われる。また、固体微粒子
分散する際に分散助剤を用いてもよい。
【0055】本発明のホログラム記録用感光性組成物に
は、例えば特開昭63−159841号、同60−14
0335号、同63−231437号、同63−259
651号、同63−304242号、同63−1524
5号、米国特許第4,639,414号、同第4,74
0,455号、同第4,741,966号、同第4,7
51,175号、同第4,835,096号に記載され
た増感色素が使用できる。本発明に使用される有用な増
感色素は例えばRD Item 17643IV−A項
(1978年12月p.23)に記載若しくは引用され
た文献に記載されている。特に各種スキャナー光源の分
光特性に適した分光感度を有する増感色素を有利に選択
する事ができる。例えばアルゴンイオンレーザー光源に
対しは、特開昭60−162247号、特開平2−48
635号、米国特許第2,161,331号、西独特許
第936,071号、特開平5−11389号等に記載
のシンプルメロシアニン類、ヘリウムネオンレーザー光
源に対しては、特開昭50−62425号、同54−1
8726号、同59−102229号に示された三核シ
アニン色素類、特開平7−287338号に記載された
メロシアニン類、LED光源及び赤外半導体レーザー光
源に対しては特公昭48−42172号、同51−96
09号、同55−39818号、特開昭62−2843
43号、特開平2−105135号に記載されたチアカ
ルボシアニン類、赤外半導体レーザー光源に対しては特
開昭59−191032号、同60−80841号に記
載されたトリカルボシアニン類、特開昭59−1922
42号、特開平3−67242号の一般式(IIIa)、
(IIIb)に記載された4−キノリン核を含有するジカ
ルボシアニン類等が有利に選択される。更に赤外レーザ
ー光源の波長が750nm以上更に好ましくは800n
m以上である場合このような波長域のレーザーに対応す
る為には、特開平4−182639号、同5−3414
32号、特公平6−52387号、同3−10931
号、米国特許第5,441,866号、特開平7−13
295号等に記載されている増感色素が好ましく用いら
れる。これらの増感色素は単独で用いてもよく、増感色
素の組み合わせは特に、強色増感の目的でしばしば用い
られる。増感色素とともに、それ自身分光増感作用を持
たない色素或いは可視光を実質的に吸収しない物質であ
って、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでいてもよ
い。これらの増感色素は、適当な溶媒に溶解して添加し
てもよいし、水分散物として添加してもよい。
は、例えば特開昭63−159841号、同60−14
0335号、同63−231437号、同63−259
651号、同63−304242号、同63−1524
5号、米国特許第4,639,414号、同第4,74
0,455号、同第4,741,966号、同第4,7
51,175号、同第4,835,096号に記載され
た増感色素が使用できる。本発明に使用される有用な増
感色素は例えばRD Item 17643IV−A項
(1978年12月p.23)に記載若しくは引用され
た文献に記載されている。特に各種スキャナー光源の分
光特性に適した分光感度を有する増感色素を有利に選択
する事ができる。例えばアルゴンイオンレーザー光源に
対しは、特開昭60−162247号、特開平2−48
635号、米国特許第2,161,331号、西独特許
第936,071号、特開平5−11389号等に記載
のシンプルメロシアニン類、ヘリウムネオンレーザー光
源に対しては、特開昭50−62425号、同54−1
8726号、同59−102229号に示された三核シ
アニン色素類、特開平7−287338号に記載された
メロシアニン類、LED光源及び赤外半導体レーザー光
源に対しては特公昭48−42172号、同51−96
09号、同55−39818号、特開昭62−2843
43号、特開平2−105135号に記載されたチアカ
ルボシアニン類、赤外半導体レーザー光源に対しては特
開昭59−191032号、同60−80841号に記
載されたトリカルボシアニン類、特開昭59−1922
42号、特開平3−67242号の一般式(IIIa)、
(IIIb)に記載された4−キノリン核を含有するジカ
ルボシアニン類等が有利に選択される。更に赤外レーザ
ー光源の波長が750nm以上更に好ましくは800n
m以上である場合このような波長域のレーザーに対応す
る為には、特開平4−182639号、同5−3414
32号、特公平6−52387号、同3−10931
号、米国特許第5,441,866号、特開平7−13
295号等に記載されている増感色素が好ましく用いら
れる。これらの増感色素は単独で用いてもよく、増感色
素の組み合わせは特に、強色増感の目的でしばしば用い
られる。増感色素とともに、それ自身分光増感作用を持
たない色素或いは可視光を実質的に吸収しない物質であ
って、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでいてもよ
い。これらの増感色素は、適当な溶媒に溶解して添加し
てもよいし、水分散物として添加してもよい。
【0056】本発明のホログラム記録用感光性組成物に
好適なバインダーは、透明又は半透明で一般に無色であ
り、天然ポリマーや合成ポリマー及びコポリマー、その
他、フィルムを形成する媒体、例えば、ゼラチン、アラ
ビアゴム、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセ
ルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテー
トブチレート、ポリビニルピロリドン、カゼイン、澱
粉、ポリアクリル酸、ポリメチルメタクリレート、ポリ
メタクリル酸、ポリ塩化ビニル、コポリ(スチレン−無
水マレイン酸)、コポリ(スチレン−アクリロニトリ
ル)、コポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリビニルア
セタール類、例えば、ポリビニルホルマール、ポリビニ
ルブチラール、ポリエステル類、ポリウレタン類、フェ
ノキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリエポキシド類、
ポリカーボネート類、ポリビニルアセテート類、セルロ
ースエステル類、ポリアミド等があり、親水性でも非親
水性でもよい。これらは、溶解する溶媒とともに溶液と
して用いても良いし、ラテックスのような水分散物の形
で用いても良い。
好適なバインダーは、透明又は半透明で一般に無色であ
り、天然ポリマーや合成ポリマー及びコポリマー、その
他、フィルムを形成する媒体、例えば、ゼラチン、アラ
ビアゴム、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセ
ルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテー
トブチレート、ポリビニルピロリドン、カゼイン、澱
粉、ポリアクリル酸、ポリメチルメタクリレート、ポリ
メタクリル酸、ポリ塩化ビニル、コポリ(スチレン−無
水マレイン酸)、コポリ(スチレン−アクリロニトリ
ル)、コポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリビニルア
セタール類、例えば、ポリビニルホルマール、ポリビニ
ルブチラール、ポリエステル類、ポリウレタン類、フェ
ノキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリエポキシド類、
ポリカーボネート類、ポリビニルアセテート類、セルロ
ースエステル類、ポリアミド等があり、親水性でも非親
水性でもよい。これらは、溶解する溶媒とともに溶液と
して用いても良いし、ラテックスのような水分散物の形
で用いても良い。
【0057】本発明のホログラム記録用感光性組成物に
は、記録情報の保存性改良のため、カブリ防止剤が含有
されることが好ましい。最も有効なカブリ防止剤として
知られているものは水銀イオンである。感光材料中にカ
ブリ防止剤として水銀化合物を使用することについて
は、例えば米国特許第3,589,903号に開示され
ている。しかし、水銀化合物は環境的に好ましくない。
は、記録情報の保存性改良のため、カブリ防止剤が含有
されることが好ましい。最も有効なカブリ防止剤として
知られているものは水銀イオンである。感光材料中にカ
ブリ防止剤として水銀化合物を使用することについて
は、例えば米国特許第3,589,903号に開示され
ている。しかし、水銀化合物は環境的に好ましくない。
【0058】非水銀カブリ防止剤としては、例えば米国
特許第4,546,075号及び同第4,452,88
5号及び特開昭59−57234号に開示されている様
なカブリ防止剤が好ましい。特に好ましい非水銀カブリ
防止剤としては、米国特許第3,874,946号及び
同第4,756,999号に開示されているような化合
物、−C(X1)(X2)(X3)(ここでX1及びX2は
ハロゲン原子を表し、X3は水素またはハロゲン原子を
表す)で表される置換基を1以上備えたヘテロ環状化合
物が挙げられる。
特許第4,546,075号及び同第4,452,88
5号及び特開昭59−57234号に開示されている様
なカブリ防止剤が好ましい。特に好ましい非水銀カブリ
防止剤としては、米国特許第3,874,946号及び
同第4,756,999号に開示されているような化合
物、−C(X1)(X2)(X3)(ここでX1及びX2は
ハロゲン原子を表し、X3は水素またはハロゲン原子を
表す)で表される置換基を1以上備えたヘテロ環状化合
物が挙げられる。
【0059】また、その他に好適なカブリ防止剤として
は、特開平9−288328号の段落番号〔0030〕
〜〔0036〕に記載されている化合物、特開平9−9
0550号の段落番号〔0062〕〜〔0063〕に記
載されている化合物、米国特許第5,028,523号
及び欧州特許第600,587号、同第605,981
号、同第631,176号等に開示の化合物等を用いる
ことが出来る。これらの化合物は、適当な溶媒に溶解し
て添加してもよいし、固体微粒子分散物として添加して
もよい。固体微粒子分散は、公知の微細化手段、例え
ば、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、コロイ
ドミル、ジェットミル、ローラーミルなどを用いて行わ
れる。また、固体微粒子を分散する際に分散助剤を用い
てもよい。
は、特開平9−288328号の段落番号〔0030〕
〜〔0036〕に記載されている化合物、特開平9−9
0550号の段落番号〔0062〕〜〔0063〕に記
載されている化合物、米国特許第5,028,523号
及び欧州特許第600,587号、同第605,981
号、同第631,176号等に開示の化合物等を用いる
ことが出来る。これらの化合物は、適当な溶媒に溶解し
て添加してもよいし、固体微粒子分散物として添加して
もよい。固体微粒子分散は、公知の微細化手段、例え
ば、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、コロイ
ドミル、ジェットミル、ローラーミルなどを用いて行わ
れる。また、固体微粒子を分散する際に分散助剤を用い
てもよい。
【0060】本発明のホログラム記録用感光性組成物に
おいて、上述した各構成成分と共に、干渉縞形成促進剤
が使用される事が望ましい。干渉縞形成促進剤は、有機
銀塩と還元剤の酸化還元反応に関与して、干渉縞の生成
を促進する機能を有する。本発明に用いられる好適な干
渉縞形成促進剤の例は、RD第17029号に開示され
ており、下記の化合物を挙げることができる。
おいて、上述した各構成成分と共に、干渉縞形成促進剤
が使用される事が望ましい。干渉縞形成促進剤は、有機
銀塩と還元剤の酸化還元反応に関与して、干渉縞の生成
を促進する機能を有する。本発明に用いられる好適な干
渉縞形成促進剤の例は、RD第17029号に開示され
ており、下記の化合物を挙げることができる。
【0061】イミド類(例えば、フタルイミド);環状
イミド類、ピラゾリン−5−オン類、及びキナゾリノン
(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナゾリン
及び2,4−チアゾリジンジオン);ナフタールイミド
類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタールイミ
ド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキサミント
リフルオロアセテート)、メルカプタン類(例えば、3
−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N−(ア
ミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例えば、
N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);ブロッ
クされたピラゾール類、イソチウロニウム(isoth
iuronium)誘導体及びある種の光漂白剤の組み
合わせ(例えば、N,N′−ヘキサメチレン(1−カル
バモイル−3,5−ジメチルピラゾール)、1,8−
(3,6−ジオキサオクタン)ビス(イソチウロニウム
トリフルオロアセテート)、及び2−(トリブロモメチ
ルスルホニル)ベンゾチアゾールの組み合わせ);メロ
シアニン染料(例えば、3−エチル−5−((3−エチ
ル−2−ベンゾチアゾリニリデン(ベンゾチアゾリニリ
デン))−1−メチルエチリデン)−2−チオ−2,4
−オキサゾリジンジオン);フタラジノン、フタラジノ
ン誘導体又はこれらの誘導体の金属塩(例えば、4−
(1−ナフチル)フタラジノン、6−クロロフタラジノ
ン、5,7−ジメチルオキシフタラジノン、及び2,3
−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン);フタラジノ
ンとスルフィン酸誘導体の組み合わせ(例えば、6−ク
ロロフタラジノン+ベンゼンスルフィン酸ナトリウム又
は8−メチルフタラジノン+p−トリスルホン酸ナトリ
ウム);フタラジン+フタル酸の組み合わせ;フタラジ
ン(フタラジンの付加物を含む)とマレイン酸無水物、
及びフタル酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸又はo
−フェニレン酸誘導体及びその無水物(例えば、フタル
酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル酸及びテト
ラクロロフタル酸無水物)から選択される少なくとも1
つの化合物との組み合わせ;キナゾリンジオン類、ベン
ズオキサジン、ナフトキサジン誘導体;ベンズオキサジ
ン−2,4−ジオン類(例えば、1,3−ベンズオキサ
ジン−2,4−ジオン);ピリミジン類及び不斉−トリ
アジン類(例えば、2,4−ジヒドロキシピリミジ
ン)、及びテトラアザペンタレン誘導体(例えば、3,
6−ジメルカプト−1,4−ジフェニル−1H,4H−
2,3a,5,6a−テトラアザペンタレン)。好まし
い干渉縞形成促進剤としては、フタラジノン又はフタラ
ジンである。上記各化合物は、溶液、粉末、固体微粒子
分散物など、いかなる方法により添加してもよい。固体
微粒子分散は、公知の微細化手段、例えば、ボールミ
ル、振動ボールミル、サンドミル、コロイドミル、ジェ
ットミル、ローラーミルなどを用いて行われる。また、
固体微粒子分散を行う際に、必要に応じて分散助剤を用
いてもよい。
イミド類、ピラゾリン−5−オン類、及びキナゾリノン
(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナゾリン
及び2,4−チアゾリジンジオン);ナフタールイミド
類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタールイミ
ド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキサミント
リフルオロアセテート)、メルカプタン類(例えば、3
−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N−(ア
ミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例えば、
N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);ブロッ
クされたピラゾール類、イソチウロニウム(isoth
iuronium)誘導体及びある種の光漂白剤の組み
合わせ(例えば、N,N′−ヘキサメチレン(1−カル
バモイル−3,5−ジメチルピラゾール)、1,8−
(3,6−ジオキサオクタン)ビス(イソチウロニウム
トリフルオロアセテート)、及び2−(トリブロモメチ
ルスルホニル)ベンゾチアゾールの組み合わせ);メロ
シアニン染料(例えば、3−エチル−5−((3−エチ
ル−2−ベンゾチアゾリニリデン(ベンゾチアゾリニリ
デン))−1−メチルエチリデン)−2−チオ−2,4
−オキサゾリジンジオン);フタラジノン、フタラジノ
ン誘導体又はこれらの誘導体の金属塩(例えば、4−
(1−ナフチル)フタラジノン、6−クロロフタラジノ
ン、5,7−ジメチルオキシフタラジノン、及び2,3
−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン);フタラジノ
ンとスルフィン酸誘導体の組み合わせ(例えば、6−ク
ロロフタラジノン+ベンゼンスルフィン酸ナトリウム又
は8−メチルフタラジノン+p−トリスルホン酸ナトリ
ウム);フタラジン+フタル酸の組み合わせ;フタラジ
ン(フタラジンの付加物を含む)とマレイン酸無水物、
及びフタル酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸又はo
−フェニレン酸誘導体及びその無水物(例えば、フタル
酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル酸及びテト
ラクロロフタル酸無水物)から選択される少なくとも1
つの化合物との組み合わせ;キナゾリンジオン類、ベン
ズオキサジン、ナフトキサジン誘導体;ベンズオキサジ
ン−2,4−ジオン類(例えば、1,3−ベンズオキサ
ジン−2,4−ジオン);ピリミジン類及び不斉−トリ
アジン類(例えば、2,4−ジヒドロキシピリミジ
ン)、及びテトラアザペンタレン誘導体(例えば、3,
6−ジメルカプト−1,4−ジフェニル−1H,4H−
2,3a,5,6a−テトラアザペンタレン)。好まし
い干渉縞形成促進剤としては、フタラジノン又はフタラ
ジンである。上記各化合物は、溶液、粉末、固体微粒子
分散物など、いかなる方法により添加してもよい。固体
微粒子分散は、公知の微細化手段、例えば、ボールミ
ル、振動ボールミル、サンドミル、コロイドミル、ジェ
ットミル、ローラーミルなどを用いて行われる。また、
固体微粒子分散を行う際に、必要に応じて分散助剤を用
いてもよい。
【0062】本発明には、さらに干渉縞の形成の制御や
干渉縞の保存安定性向上などのために、メルカプト化合
物、ジスルフィド化合物、チオン化合物を含有させるこ
とができる。本発明にメルカプト化合物を使用する場
合、いかなる構造のものでも良いが、Ar−SM、Ar
−S−S−Arで表されるものが、好ましい。式中、M
は水素原子またはアルカリ金属原子であり、Arは1個
以上の窒素、イオウ、酸素、セレニウムまたはテルリウ
ム原子を有する芳香環または縮合芳香環を表し、好まし
くは、複素芳香環はベンゾイミダゾール、ナフスイミダ
ゾール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール、ベンゾ
オキサゾール、ナフスオキサゾール、ベンゾセレナゾー
ル、ベンゾテルラゾール、イミダゾール、オキサゾー
ル、ピラゾール、トリアゾール、チアジアゾール、テト
ラゾール、トリアジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラ
ジン、ピリジン、プリン、キノリンまたはキナゾリノン
である。この複素芳香環は、例えば、ハロゲン(例え
ば、BrおよびCl)、ヒドロキシ、アミノ、カルボキ
シ、アルキル(例えば、1個以上の炭素原子、好ましく
は1〜4個の炭素原子を有するもの)およびアルコキシ
(例えば、1個以上の炭素原子、好ましくは1〜4個の
炭素原子を有するもの)からなる置換基群から選択され
るものを有してもよい。メルカプト置換複素芳香族化合
物としては、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−
メルカプト−5−メチルベンゾイミダゾール、2−メル
カプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾチア
ゾール、2−メルカプト−5−メチルベンゾチアゾー
ル、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、2−
メルカプトキノリン、8−メルカプトプリン、2,3,
5,6−テトラクロロ−4−ピリジンチオール、4−ヒ
ドロキシ−2−メルカプトピリミジン、2−メルカプト
−4−フェニルオキサゾールなどが挙げられるが、本発
明はこれらに限定されない。なお、これらの化合物は、
溶液、粉末、固体微粒子分散物などいかなる方法で添加
してもよい。固体微粒子の分散には、公知の微細化手
段、例えば、ボールミル、振動ボールミル、サンドミ
ル、コロイドミル、ジェットミル、ローラーミルなどを
用いて行われる。また、固体微粒子に分散する際には、
必要に応じて分散助剤を用いてもよい。
干渉縞の保存安定性向上などのために、メルカプト化合
物、ジスルフィド化合物、チオン化合物を含有させるこ
とができる。本発明にメルカプト化合物を使用する場
合、いかなる構造のものでも良いが、Ar−SM、Ar
−S−S−Arで表されるものが、好ましい。式中、M
は水素原子またはアルカリ金属原子であり、Arは1個
以上の窒素、イオウ、酸素、セレニウムまたはテルリウ
ム原子を有する芳香環または縮合芳香環を表し、好まし
くは、複素芳香環はベンゾイミダゾール、ナフスイミダ
ゾール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール、ベンゾ
オキサゾール、ナフスオキサゾール、ベンゾセレナゾー
ル、ベンゾテルラゾール、イミダゾール、オキサゾー
ル、ピラゾール、トリアゾール、チアジアゾール、テト
ラゾール、トリアジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラ
ジン、ピリジン、プリン、キノリンまたはキナゾリノン
である。この複素芳香環は、例えば、ハロゲン(例え
ば、BrおよびCl)、ヒドロキシ、アミノ、カルボキ
シ、アルキル(例えば、1個以上の炭素原子、好ましく
は1〜4個の炭素原子を有するもの)およびアルコキシ
(例えば、1個以上の炭素原子、好ましくは1〜4個の
炭素原子を有するもの)からなる置換基群から選択され
るものを有してもよい。メルカプト置換複素芳香族化合
物としては、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−
メルカプト−5−メチルベンゾイミダゾール、2−メル
カプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾチア
ゾール、2−メルカプト−5−メチルベンゾチアゾー
ル、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、2−
メルカプトキノリン、8−メルカプトプリン、2,3,
5,6−テトラクロロ−4−ピリジンチオール、4−ヒ
ドロキシ−2−メルカプトピリミジン、2−メルカプト
−4−フェニルオキサゾールなどが挙げられるが、本発
明はこれらに限定されない。なお、これらの化合物は、
溶液、粉末、固体微粒子分散物などいかなる方法で添加
してもよい。固体微粒子の分散には、公知の微細化手
段、例えば、ボールミル、振動ボールミル、サンドミ
ル、コロイドミル、ジェットミル、ローラーミルなどを
用いて行われる。また、固体微粒子に分散する際には、
必要に応じて分散助剤を用いてもよい。
【0063】本発明のホログラム記録用感光性組成物に
は,必要に応じて硬調化剤を含有させることができ、そ
の中でもヒドラジン化合物を含有させることが好まし
い。本発明に用いられる好ましいヒドラジン化合物とし
ては、RD Item 23515(1983年11月
号、P.346)及びそこに引用されている文献の他、
米国特許第4,080,207号、同第4,269,9
29号、同第4,276,364号、同第4,278,
748号、同第4,385,108号、同第4,45
9,347号、同第4,478,928号、同第4,5
60,638号、同第4,686,167号、同第4,
912,016号、同第4,988,604号、同第
4,994,365号、同第5,041,355号、同
第5,104,769号、英国特許第2,011,39
1B号、欧州特許第217,310号、同第301,7
99号、同第356,898号、特開昭60−1797
34号、同61−170733号、同61−27074
4号、同62−178246号、同62−270948
号、同63−29751号、同63−32538号、同
63−104047号、同63−121838号、同6
3−129337号、同63−223744号、同63
−234244号、同63−234245号、同63−
234246号、同63−294552号、同63−3
06438号、同64−10233号、特開平1−90
439号、同1−100530号、同1−105941
号、同1−105943号、同1−276128号、同
1−280747号、同1−283548号、同1−2
83549号、同1−285940号、同2−2541
号、同2−77057号、同2−139538号、同2
−196234号、同2−196235号、同2−19
8440号、同2−198441号、同2−19844
2号、同2−220042号、同2−221953号、
同2−221954号、同2−285342号、同2−
285343号、同2−289843号、同2−302
750号、同2−304550号、同3−37642
号、同3−54549号、同3−125134号、同3
−184039号、同3−240036号、同3−24
0037号、同3−259240号、同3−28003
8号、同3−282536号、同4−51143号、同
4−56842号、同4−84134号、同2−230
233号、同4−96053号、同4−216544
号、同5−45761号、同5−45762号、同5−
45763号、同5−45764号、同5−45765
号、同6−289524号、同9−160164号等に
記載されたものを挙げることが出来る。
は,必要に応じて硬調化剤を含有させることができ、そ
の中でもヒドラジン化合物を含有させることが好まし
い。本発明に用いられる好ましいヒドラジン化合物とし
ては、RD Item 23515(1983年11月
号、P.346)及びそこに引用されている文献の他、
米国特許第4,080,207号、同第4,269,9
29号、同第4,276,364号、同第4,278,
748号、同第4,385,108号、同第4,45
9,347号、同第4,478,928号、同第4,5
60,638号、同第4,686,167号、同第4,
912,016号、同第4,988,604号、同第
4,994,365号、同第5,041,355号、同
第5,104,769号、英国特許第2,011,39
1B号、欧州特許第217,310号、同第301,7
99号、同第356,898号、特開昭60−1797
34号、同61−170733号、同61−27074
4号、同62−178246号、同62−270948
号、同63−29751号、同63−32538号、同
63−104047号、同63−121838号、同6
3−129337号、同63−223744号、同63
−234244号、同63−234245号、同63−
234246号、同63−294552号、同63−3
06438号、同64−10233号、特開平1−90
439号、同1−100530号、同1−105941
号、同1−105943号、同1−276128号、同
1−280747号、同1−283548号、同1−2
83549号、同1−285940号、同2−2541
号、同2−77057号、同2−139538号、同2
−196234号、同2−196235号、同2−19
8440号、同2−198441号、同2−19844
2号、同2−220042号、同2−221953号、
同2−221954号、同2−285342号、同2−
285343号、同2−289843号、同2−302
750号、同2−304550号、同3−37642
号、同3−54549号、同3−125134号、同3
−184039号、同3−240036号、同3−24
0037号、同3−259240号、同3−28003
8号、同3−282536号、同4−51143号、同
4−56842号、同4−84134号、同2−230
233号、同4−96053号、同4−216544
号、同5−45761号、同5−45762号、同5−
45763号、同5−45764号、同5−45765
号、同6−289524号、同9−160164号等に
記載されたものを挙げることが出来る。
【0064】この他にも、特公平6−77138号に記
載の(化1)で表される化合物で、具体的には同公報3
頁、4頁に記載された化合物、特公平6−93082号
公報に記載された一般式(1)で表される化合物で具体
的には同公報8頁〜18頁に記載の1〜38の化合物、
特開平6−23049号公報に記載の一般式(4)、
(5)及び(6)で表される化合物で、具体的には同公
報25頁、26頁に記載の化合物4−1〜4−10、2
8頁〜36頁に記載の化合物5−1〜5−42、及び3
9頁、40頁に記載の化合物6−1〜6−7、特開平6
−289520号公報に記載の一般式(1)及び(2)
で表される化合物で、具体的には同公報5頁から7頁に
記載の化合物1−1)〜1−17)及び2−1)、特開
平6−313936号公報に記載の(化2)及び(化
3)で表される化合物で具体的には同公報6頁から19
頁に記載の化合物、特開平6−313951号公報に記
載の(化1)で表される化合物で、具体的には同公報3
頁から5頁に記載された化合物、特開平7−5610号
公報に記載の一般式(I)で表される化合物で、具体的
には同公報の5頁から10頁に記載の化合物I−1〜I
−38、特開平7−77783号公報に記載の一般式
(II)で表される化合物で、具体的には同公報10頁〜
27頁に記載の化合物II−1〜II−102、特開平7−
104426号公報に記載の一般式(H)及び一般式
(Ha)で表される化合物で、具体的には同公報8頁か
ら15頁に記載の化合物H−1からH−44に記載され
たもの等を用いることが出来る。
載の(化1)で表される化合物で、具体的には同公報3
頁、4頁に記載された化合物、特公平6−93082号
公報に記載された一般式(1)で表される化合物で具体
的には同公報8頁〜18頁に記載の1〜38の化合物、
特開平6−23049号公報に記載の一般式(4)、
(5)及び(6)で表される化合物で、具体的には同公
報25頁、26頁に記載の化合物4−1〜4−10、2
8頁〜36頁に記載の化合物5−1〜5−42、及び3
9頁、40頁に記載の化合物6−1〜6−7、特開平6
−289520号公報に記載の一般式(1)及び(2)
で表される化合物で、具体的には同公報5頁から7頁に
記載の化合物1−1)〜1−17)及び2−1)、特開
平6−313936号公報に記載の(化2)及び(化
3)で表される化合物で具体的には同公報6頁から19
頁に記載の化合物、特開平6−313951号公報に記
載の(化1)で表される化合物で、具体的には同公報3
頁から5頁に記載された化合物、特開平7−5610号
公報に記載の一般式(I)で表される化合物で、具体的
には同公報の5頁から10頁に記載の化合物I−1〜I
−38、特開平7−77783号公報に記載の一般式
(II)で表される化合物で、具体的には同公報10頁〜
27頁に記載の化合物II−1〜II−102、特開平7−
104426号公報に記載の一般式(H)及び一般式
(Ha)で表される化合物で、具体的には同公報8頁か
ら15頁に記載の化合物H−1からH−44に記載され
たもの等を用いることが出来る。
【0065】また,同様に硬調化剤として,米国特許第
5,545,515号、同第5,686,228号、特
開平11−119372号、同11−231459号、
同11−327077号、特開2000−35630号
等に記載のある不飽和化合物を加えることもできる。こ
れらの硬調化剤は、溶液、粉末、固体微粒子分散物など
いかなる方法で添加してもよい。固体微粒子分散は、公
知の微細化手段、例えば、ボールミル、振動ボールミ
ル、サンドミル、コロイドミル、ジェットミル、ローラ
ーミルなどを用いて行うことができる。また、固体微粒
子分散する際に、必要に応じて分散助剤を用いてもよ
い。
5,545,515号、同第5,686,228号、特
開平11−119372号、同11−231459号、
同11−327077号、特開2000−35630号
等に記載のある不飽和化合物を加えることもできる。こ
れらの硬調化剤は、溶液、粉末、固体微粒子分散物など
いかなる方法で添加してもよい。固体微粒子分散は、公
知の微細化手段、例えば、ボールミル、振動ボールミ
ル、サンドミル、コロイドミル、ジェットミル、ローラ
ーミルなどを用いて行うことができる。また、固体微粒
子分散する際に、必要に応じて分散助剤を用いてもよ
い。
【0066】本発明のホログラム記録用感光性組成物に
は、記録密度向上の観点から各種染料や顔料を用いるこ
とができる。本発明のホログラム記録用感光性組成物に
用いる染料および顔料は、特に制限はないが、例えばカ
ラーインデックス記載の顔料や染料があり、具体的には
ピラゾロアゾール染料、アントラキノン染料、アゾ染
料、アゾメチン染料、オキソノール染料、カルボシアニ
ン染料、スチリル染料、トリフェニルメタン染料、イン
ドアニリン染料、インドフェノール染料などの有機染
料、アゾ系顔料、多環式顔料(フタロシアニン系顔料、
アントラキノン系顔料など)、染付けレーキ顔料、アジ
ン顔料をはじめとする有機顔料、無機顔料などが挙げら
れる。本発明に用いられる好ましい染料としては、アン
トラキノン染料(例えば、特開平5−341441号記
載の化合物1〜9、特開平5−165147号記載の化
合物3−6〜18および3−23〜38など)、アゾメ
チン染料(特開平5−341441号記載の化合物17
〜47など)、インドアニリン染料(例えば、特開平5
−289227号記載の化合物11〜19、特開平5−
341441号記載の化合物47、特開平5−1651
47号記載の化合物2−10〜11など)およびアゾ染
料(特開平5−341441号記載の化合物10〜1
6)が挙げられ、その中でも好ましい顔料の具体例とし
ては、アントラキノン系のインダントロン顔料(C.
I.Pigment Blue 60など)、フタロシ
アニン顔料(C.I.Pigment Blue 15
等の銅フタロシアニン、C.I.Pigment Bl
ue 16等の無金属フタロシアニンなど)、染付けレ
ーキ顔料系のトリアリールカルボニル顔料、インジゴ、
無機顔料(群青、コバルトブルーなど)を挙げることが
できる。これらの染料や顔料の添加法としては、溶液、
乳化物、固体微粒子分散物、高分子媒染剤に媒染された
状態などいかなる方法でも良い。これらの化合物の使用
量は、目的の吸収量によって決められるが、一般的に1
m2当たり1μg以上1g以下の範囲で用いることが好
ましい。また、ジオキサン系顔料、キナクリドン系顔
料、ジケトピロロピロール系顔料などを用いてもよい。
は、記録密度向上の観点から各種染料や顔料を用いるこ
とができる。本発明のホログラム記録用感光性組成物に
用いる染料および顔料は、特に制限はないが、例えばカ
ラーインデックス記載の顔料や染料があり、具体的には
ピラゾロアゾール染料、アントラキノン染料、アゾ染
料、アゾメチン染料、オキソノール染料、カルボシアニ
ン染料、スチリル染料、トリフェニルメタン染料、イン
ドアニリン染料、インドフェノール染料などの有機染
料、アゾ系顔料、多環式顔料(フタロシアニン系顔料、
アントラキノン系顔料など)、染付けレーキ顔料、アジ
ン顔料をはじめとする有機顔料、無機顔料などが挙げら
れる。本発明に用いられる好ましい染料としては、アン
トラキノン染料(例えば、特開平5−341441号記
載の化合物1〜9、特開平5−165147号記載の化
合物3−6〜18および3−23〜38など)、アゾメ
チン染料(特開平5−341441号記載の化合物17
〜47など)、インドアニリン染料(例えば、特開平5
−289227号記載の化合物11〜19、特開平5−
341441号記載の化合物47、特開平5−1651
47号記載の化合物2−10〜11など)およびアゾ染
料(特開平5−341441号記載の化合物10〜1
6)が挙げられ、その中でも好ましい顔料の具体例とし
ては、アントラキノン系のインダントロン顔料(C.
I.Pigment Blue 60など)、フタロシ
アニン顔料(C.I.Pigment Blue 15
等の銅フタロシアニン、C.I.Pigment Bl
ue 16等の無金属フタロシアニンなど)、染付けレ
ーキ顔料系のトリアリールカルボニル顔料、インジゴ、
無機顔料(群青、コバルトブルーなど)を挙げることが
できる。これらの染料や顔料の添加法としては、溶液、
乳化物、固体微粒子分散物、高分子媒染剤に媒染された
状態などいかなる方法でも良い。これらの化合物の使用
量は、目的の吸収量によって決められるが、一般的に1
m2当たり1μg以上1g以下の範囲で用いることが好
ましい。また、ジオキサン系顔料、キナクリドン系顔
料、ジケトピロロピロール系顔料などを用いてもよい。
【0067】本発明のホログラム記録用感光性組成物を
記録層として、支持体上に設けることにより、ホログラ
ム記録媒体を作製することができる。
記録層として、支持体上に設けることにより、ホログラ
ム記録媒体を作製することができる。
【0068】本発明に用いられる支持体は、ホログラム
記録用感光性組成物を塗布することができるものであれ
ば特に制限はなく、例えば、紙、プラスチック、ガラ
ス、アルミやステンレスなどの金属が挙げられる。プラ
スチックの例としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル、ポリス
チレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポ
リイミド、ポリシクロペンタジエン、ポリノルボルネ
ン、ナイロン、セルローストリアセテートなどが挙げら
れるが、好ましい支持体としては、ポリエチレンテレフ
タレート(以下PETと略す)及びシンジオタクチック
構造を有するスチレン系重合体を含むプラスチック(以
下SPSと略す)の支持体が挙げられる。
記録用感光性組成物を塗布することができるものであれ
ば特に制限はなく、例えば、紙、プラスチック、ガラ
ス、アルミやステンレスなどの金属が挙げられる。プラ
スチックの例としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル、ポリス
チレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポ
リイミド、ポリシクロペンタジエン、ポリノルボルネ
ン、ナイロン、セルローストリアセテートなどが挙げら
れるが、好ましい支持体としては、ポリエチレンテレフ
タレート(以下PETと略す)及びシンジオタクチック
構造を有するスチレン系重合体を含むプラスチック(以
下SPSと略す)の支持体が挙げられる。
【0069】PETは、ポリエステルの成分が全てポリ
エチレンテレフタレートからなるものであるが、ポリエ
チレンテレフタレート以外に、酸成分としてテレフタル
酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、イソフタル
酸、ブチレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、アジピン酸等と、グリコール成分としてエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール等との変性ポリエステ
ル成分が、全ポリエステルの10モル%以下含まれたポ
リエステルであってもよい。
エチレンテレフタレートからなるものであるが、ポリエ
チレンテレフタレート以外に、酸成分としてテレフタル
酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、イソフタル
酸、ブチレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、アジピン酸等と、グリコール成分としてエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール等との変性ポリエステ
ル成分が、全ポリエステルの10モル%以下含まれたポ
リエステルであってもよい。
【0070】SPSは、通常のポリスチレン(アタクチ
ックポリスチレン)と異なり立体的に規則性を有したポ
リスチレンである。SPSの規則的な立体規則性構造部
分をラセモ連鎖といい、2連鎖、3連鎖、5連鎖、ある
いはそれ以上と規則的な部分がより多くあることが好ま
しく、本発明において、ラセモ連鎖は、2連鎖で85%
以上、3連鎖で75%以上、5連鎖で50%以上、それ
以上の連鎖で30%以上であることが好ましい。SPS
の重合は特開平3−131843号明細書記載の方法に
準じて行うことが出来る。
ックポリスチレン)と異なり立体的に規則性を有したポ
リスチレンである。SPSの規則的な立体規則性構造部
分をラセモ連鎖といい、2連鎖、3連鎖、5連鎖、ある
いはそれ以上と規則的な部分がより多くあることが好ま
しく、本発明において、ラセモ連鎖は、2連鎖で85%
以上、3連鎖で75%以上、5連鎖で50%以上、それ
以上の連鎖で30%以上であることが好ましい。SPS
の重合は特開平3−131843号明細書記載の方法に
準じて行うことが出来る。
【0071】本発明に用いられる支持体の製膜方法及び
下引製造方法は、公知の方法を用いることができるが、
好ましくは、特開平9−50094号の段落〔003
0〕〜〔0070〕に記載された方法を用いることであ
る。
下引製造方法は、公知の方法を用いることができるが、
好ましくは、特開平9−50094号の段落〔003
0〕〜〔0070〕に記載された方法を用いることであ
る。
【0072】本発明に用いられる支持体の厚みとして
は、50〜2000μm程度、好ましくは70〜150
0μmである。また熱処理したプラスチック支持体を用
いることもできる。採用するプラスチックとしては、前
記のプラスチックが挙げられる。支持体の熱処理とは、
これらの支持体を製膜後、記録層が塗布されるまでの間
に、支持体のガラス転移点より30℃以上高い温度で、
好ましくは35℃以上高い温度で、更に好ましくは40
℃以上高い温度で加熱することがよい。
は、50〜2000μm程度、好ましくは70〜150
0μmである。また熱処理したプラスチック支持体を用
いることもできる。採用するプラスチックとしては、前
記のプラスチックが挙げられる。支持体の熱処理とは、
これらの支持体を製膜後、記録層が塗布されるまでの間
に、支持体のガラス転移点より30℃以上高い温度で、
好ましくは35℃以上高い温度で、更に好ましくは40
℃以上高い温度で加熱することがよい。
【0073】本発明の感光性組成物を上記支持体に塗設
したものを、さらに同種又は異種の支持体と貼り合わせ
ても良いし、塗設したもの同士を貼り合わせてもよい。
したものを、さらに同種又は異種の支持体と貼り合わせ
ても良いし、塗設したもの同士を貼り合わせてもよい。
【0074】また、ホログラムの記録媒体の表面を保護
したり擦り傷を防止するために、記録層の外側に保護層
を有することができる。これらの保護層に用いられるバ
インダーは記録層に用いられるバインダーと同じ種類で
も異なった種類でもよい。
したり擦り傷を防止するために、記録層の外側に保護層
を有することができる。これらの保護層に用いられるバ
インダーは記録層に用いられるバインダーと同じ種類で
も異なった種類でもよい。
【0075】本発明における記録層もしくは記録層側保
護層には、米国特許第3,253,921号、同第2,
274,782号、同第2,527,583号および同
第2,956,879号に記載されているような光吸収
物質およびフィルター染料を含むことができる。また、
例えば米国特許第3,282,699号に記載のよう
に、染料を媒染することができる。フィルター染料の使
用量としては、露光波長での吸光度が0.1〜3.0で
あることが好ましく、0.2〜1.5が特に好ましい。
護層には、米国特許第3,253,921号、同第2,
274,782号、同第2,527,583号および同
第2,956,879号に記載されているような光吸収
物質およびフィルター染料を含むことができる。また、
例えば米国特許第3,282,699号に記載のよう
に、染料を媒染することができる。フィルター染料の使
用量としては、露光波長での吸光度が0.1〜3.0で
あることが好ましく、0.2〜1.5が特に好ましい。
【0076】本発明においては、アンチハレーション層
を記録層に対して光源から遠い側に設けることができ
る。アンチハレーション層は、所望の波長範囲での最大
吸収が0.3以上2以下であることが好ましく、さらに
好ましくは0.5以上2以下の露光波長の吸収であり、
かつ処理後の可視領域においての吸収が、0.001以
上0.5未満であることが好ましく、さらに好ましくは
0.001以上0.3未満の光学濃度を有する層である
ことが好ましい。
を記録層に対して光源から遠い側に設けることができ
る。アンチハレーション層は、所望の波長範囲での最大
吸収が0.3以上2以下であることが好ましく、さらに
好ましくは0.5以上2以下の露光波長の吸収であり、
かつ処理後の可視領域においての吸収が、0.001以
上0.5未満であることが好ましく、さらに好ましくは
0.001以上0.3未満の光学濃度を有する層である
ことが好ましい。
【0077】本発明においてハレーション防止染料を使
用する場合、該染料は波長範囲で目的の吸収を有し、処
理後に読み取り光での吸収が充分少なく、上記アンチハ
レーション層の好ましい吸光度スペクトルの形状が得ら
れれば、いかなる化合物でも良い。例えば、以下に挙げ
るものが開示されているが本発明はこれに限定されるも
のではない。単独の染料としては、特開昭59−564
58号、特開平2−216140号、同7−13295
号、同7−11432号、米国特許第5,380,63
5号記載、特開平2−68539号公報第13頁左下欄
1行目から同第14頁左下欄9行目、同3−24539
号公報第14頁左下欄から同第16頁右下欄記載の化合
物があり、また、処理で消色する染料としては、特開昭
52−139136号、同53−132334号、同5
6−501480号、同57−16060号、同57−
68831号、同57−101835号、同59−18
2436号、特開平7−36145号、同7−1994
09号、特公昭48−33692号、同50−1664
8号、特公平2−41734号、米国特許第4,08
8,497号、同第4,283,487号、同第4,5
48,896号、同第5,187,049号記載の化合
物を挙げることができる。
用する場合、該染料は波長範囲で目的の吸収を有し、処
理後に読み取り光での吸収が充分少なく、上記アンチハ
レーション層の好ましい吸光度スペクトルの形状が得ら
れれば、いかなる化合物でも良い。例えば、以下に挙げ
るものが開示されているが本発明はこれに限定されるも
のではない。単独の染料としては、特開昭59−564
58号、特開平2−216140号、同7−13295
号、同7−11432号、米国特許第5,380,63
5号記載、特開平2−68539号公報第13頁左下欄
1行目から同第14頁左下欄9行目、同3−24539
号公報第14頁左下欄から同第16頁右下欄記載の化合
物があり、また、処理で消色する染料としては、特開昭
52−139136号、同53−132334号、同5
6−501480号、同57−16060号、同57−
68831号、同57−101835号、同59−18
2436号、特開平7−36145号、同7−1994
09号、特公昭48−33692号、同50−1664
8号、特公平2−41734号、米国特許第4,08
8,497号、同第4,283,487号、同第4,5
48,896号、同第5,187,049号記載の化合
物を挙げることができる。
【0078】上記化合物は、溶液、粉末、固体微粒子分
散物などいかなる方法で添加してもよい。固体微粒子を
得るための分散方法としては、公知の微細化手段、例え
ば、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、コロイ
ドミル、ジェットミル、ローラーミルなどを用いること
ができる。また、固体微粒子分散する際には、必要に応
じて、分散助剤を用いてもよい。
散物などいかなる方法で添加してもよい。固体微粒子を
得るための分散方法としては、公知の微細化手段、例え
ば、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、コロイ
ドミル、ジェットミル、ローラーミルなどを用いること
ができる。また、固体微粒子分散する際には、必要に応
じて、分散助剤を用いてもよい。
【0079】本発明のホログラム記録媒体には、必要に
応じ記録層側またはその反対側にマット剤を含有するこ
とができる。本発明において用いられるマット剤の材質
は、有機物及び無機物のいずれでもよい。例えば、無機
物としては、スイス特許第330,158号等に記載の
シリカ、仏国特許第1,296,995号等に記載のガ
ラス粉、英国特許第1,173,181号等に記載のア
ルカリ土類金属又はカドミウム、亜鉛等の炭酸塩等をマ
ット剤として用いることができる。有機物としては、米
国特許第2,322,037号等に記載の澱粉、ベルギ
ー特許第625,451号や英国特許第981,198
号等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−3643号
等に記載のポリビニルアルコール、スイス特許第33
0,158号等に記載のポリスチレン或いはポリメタア
クリレート、米国特許第3,079,257号等に記載
のポリアクリロニトリル、米国特許第3,022,16
9号等に記載されたポリカーボネートの様な有機マット
剤を用いることができる。
応じ記録層側またはその反対側にマット剤を含有するこ
とができる。本発明において用いられるマット剤の材質
は、有機物及び無機物のいずれでもよい。例えば、無機
物としては、スイス特許第330,158号等に記載の
シリカ、仏国特許第1,296,995号等に記載のガ
ラス粉、英国特許第1,173,181号等に記載のア
ルカリ土類金属又はカドミウム、亜鉛等の炭酸塩等をマ
ット剤として用いることができる。有機物としては、米
国特許第2,322,037号等に記載の澱粉、ベルギ
ー特許第625,451号や英国特許第981,198
号等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−3643号
等に記載のポリビニルアルコール、スイス特許第33
0,158号等に記載のポリスチレン或いはポリメタア
クリレート、米国特許第3,079,257号等に記載
のポリアクリロニトリル、米国特許第3,022,16
9号等に記載されたポリカーボネートの様な有機マット
剤を用いることができる。
【0080】本発明において、マット剤は任意の構成層
中に含むことができるが、本発明の目的を達成するため
には、好ましくは記録層以外の構成層であり、更に好ま
しくは支持体から見て最も外側の層である。本発明にお
いて、マット剤の添加方法は、予め塗布液中に分散させ
て塗布する方法であってもよいし、塗布液を塗布した
後、乾燥が終了する以前にマット剤を噴霧する方法を用
いてもよい。また複数の種類のマット剤を添加する場合
は、両方の方法を併用してもよい。
中に含むことができるが、本発明の目的を達成するため
には、好ましくは記録層以外の構成層であり、更に好ま
しくは支持体から見て最も外側の層である。本発明にお
いて、マット剤の添加方法は、予め塗布液中に分散させ
て塗布する方法であってもよいし、塗布液を塗布した
後、乾燥が終了する以前にマット剤を噴霧する方法を用
いてもよい。また複数の種類のマット剤を添加する場合
は、両方の方法を併用してもよい。
【0081】本発明においては、帯電性を改良するため
に金属酸化物または導電性ポリマーなどの導電性化合物
を構成層中に含ませることができる。これらは、いずれ
の層に含有させてもよいが、好ましくは下引層、バッキ
ング層、記録層と下引の間の層などに含まれる。本発明
においては、米国特許第5,244,773号カラム1
4〜20に記載された導電性化合物が好ましく用いられ
る。
に金属酸化物または導電性ポリマーなどの導電性化合物
を構成層中に含ませることができる。これらは、いずれ
の層に含有させてもよいが、好ましくは下引層、バッキ
ング層、記録層と下引の間の層などに含まれる。本発明
においては、米国特許第5,244,773号カラム1
4〜20に記載された導電性化合物が好ましく用いられ
る。
【0082】本発明においては、ホログラム記録用感光
性組成物を支持体にムラなく塗布するために、界面活性
剤を用いることが好ましい。界面活性剤の例としては、
ノニオン系、アニオン系、カチオン系、フッ素系などい
かなるものも適宜用いられる。具体的には、特開昭62
−170950号、米国特許第5,380,644号な
どに記載のフッ素系高分子界面活性剤、特開昭60−2
44945号、同63−188135号、同60−24
4945号、同63−306437号、特開平7−23
3268号、同7−173225号などに記載のフッ素
系界面活性剤、米国特許第3,885,965号などに
記載のポリシロキ酸系界面活性剤、特開平6−3011
40号などに記載のポリアルキレンオキサイドやアニオ
ン系界面活性剤などが挙げられる。その中でも、フッ素
系界面活性剤である側鎖にフッ化アルキル基を有する
(メタ)アクリレート重合体が、好ましい例として挙げ
ることができ、この際好ましくは、標準ポリスチレン換
算数平均分子量が30,000以下、更に好ましくは
2,000〜10,000の範囲にあるものである。
性組成物を支持体にムラなく塗布するために、界面活性
剤を用いることが好ましい。界面活性剤の例としては、
ノニオン系、アニオン系、カチオン系、フッ素系などい
かなるものも適宜用いられる。具体的には、特開昭62
−170950号、米国特許第5,380,644号な
どに記載のフッ素系高分子界面活性剤、特開昭60−2
44945号、同63−188135号、同60−24
4945号、同63−306437号、特開平7−23
3268号、同7−173225号などに記載のフッ素
系界面活性剤、米国特許第3,885,965号などに
記載のポリシロキ酸系界面活性剤、特開平6−3011
40号などに記載のポリアルキレンオキサイドやアニオ
ン系界面活性剤などが挙げられる。その中でも、フッ素
系界面活性剤である側鎖にフッ化アルキル基を有する
(メタ)アクリレート重合体が、好ましい例として挙げ
ることができ、この際好ましくは、標準ポリスチレン換
算数平均分子量が30,000以下、更に好ましくは
2,000〜10,000の範囲にあるものである。
【0083】本発明に用いられる溶剤の例としては、新
版溶剤ポケットブック(オーム社、1994年刊)など
に記載の溶剤を挙げることができ、本発明はこれに限定
されるものではない。また、本発明で使用する溶剤の沸
点としては、40℃以上180℃以下のものが好まし
い。本発明の溶剤の例としては、ヘキサン、シクロヘキ
サン、トルエン、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、
1,1,1−トリクロロエタン、テトラヒドロフラン、
トリエチルアミン、チオフェン、トリフルオロエタノー
ル、パーフルオロペンタン、キシレン、n−ブタノー
ル、フェノール、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン、酢酸ブチル、炭酸ジエチル、クロロベンゼン、
ジブチルエーテル、アニソール、エチレングリコールジ
エチルエーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、モル
ホリン、プロパンスルトン、パーフルオロトリブチルア
ミン、水などが挙げられる。
版溶剤ポケットブック(オーム社、1994年刊)など
に記載の溶剤を挙げることができ、本発明はこれに限定
されるものではない。また、本発明で使用する溶剤の沸
点としては、40℃以上180℃以下のものが好まし
い。本発明の溶剤の例としては、ヘキサン、シクロヘキ
サン、トルエン、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、
1,1,1−トリクロロエタン、テトラヒドロフラン、
トリエチルアミン、チオフェン、トリフルオロエタノー
ル、パーフルオロペンタン、キシレン、n−ブタノー
ル、フェノール、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン、酢酸ブチル、炭酸ジエチル、クロロベンゼン、
ジブチルエーテル、アニソール、エチレングリコールジ
エチルエーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、モル
ホリン、プロパンスルトン、パーフルオロトリブチルア
ミン、水などが挙げられる。
【0084】本発明のホログラム記録用感光性組成物の
塗布に用いられるすべての塗布液は、塗布前に濾過する
ことが好ましい。その濾過では、絶対濾過精度または準
絶対濾過精度が5〜50μmの濾材を少なくとも1回は
通過させることが好ましい。
塗布に用いられるすべての塗布液は、塗布前に濾過する
ことが好ましい。その濾過では、絶対濾過精度または準
絶対濾過精度が5〜50μmの濾材を少なくとも1回は
通過させることが好ましい。
【0085】本発明のホログラム記録用感光性組成物の
塗布には、各層の塗布、乾燥を繰り返す逐次重層塗布方
式が挙げられ、リバースロールコーティング、グラビア
ロールコーティング等のロール塗布方式、ブレードコー
ティング、ワイヤーバーコーティング、ダイコーティン
グ等が用いられる。また複数のコーターを用いて既塗布
層の乾燥前に、次の層を塗布して複数層を同時に乾燥さ
せたり、スライドコーティング、カーテンコーティング
や複数のスリットを有するエクストルージョン型ダイコ
ーターを用いて、複数の塗布液を積層させて塗布する同
時重層塗布方式も用いられる。このうち後者が、外部よ
り持ち込まれる異物による塗布故障の発生を防止できる
点でより好ましい。さらに、同時重層塗布方式を用いる
場合は、層間での混合を生じさせないために、最上層の
塗布液の塗布時の粘度を、0.1Pa・s以上とし、他
の層の塗布液の塗布時の粘度を0.03Pa・s以上と
することが好ましい。また、隣接する層と液体状で積層
される際、各層の塗布液に溶解している固形分が、隣接
層の含有されている有機溶媒に難溶又は不溶の場合、境
界面で析出を生じ、その結果、塗膜の乱れや濁りを引き
起こすので、各層の塗布液に最も多く含まれる有機溶剤
が、同種(各塗布液に共通に含有される有機溶媒の各液
における含有量が、他の有機溶媒よりも多い)であるこ
とが好ましい。
塗布には、各層の塗布、乾燥を繰り返す逐次重層塗布方
式が挙げられ、リバースロールコーティング、グラビア
ロールコーティング等のロール塗布方式、ブレードコー
ティング、ワイヤーバーコーティング、ダイコーティン
グ等が用いられる。また複数のコーターを用いて既塗布
層の乾燥前に、次の層を塗布して複数層を同時に乾燥さ
せたり、スライドコーティング、カーテンコーティング
や複数のスリットを有するエクストルージョン型ダイコ
ーターを用いて、複数の塗布液を積層させて塗布する同
時重層塗布方式も用いられる。このうち後者が、外部よ
り持ち込まれる異物による塗布故障の発生を防止できる
点でより好ましい。さらに、同時重層塗布方式を用いる
場合は、層間での混合を生じさせないために、最上層の
塗布液の塗布時の粘度を、0.1Pa・s以上とし、他
の層の塗布液の塗布時の粘度を0.03Pa・s以上と
することが好ましい。また、隣接する層と液体状で積層
される際、各層の塗布液に溶解している固形分が、隣接
層の含有されている有機溶媒に難溶又は不溶の場合、境
界面で析出を生じ、その結果、塗膜の乱れや濁りを引き
起こすので、各層の塗布液に最も多く含まれる有機溶剤
が、同種(各塗布液に共通に含有される有機溶媒の各液
における含有量が、他の有機溶媒よりも多い)であるこ
とが好ましい。
【0086】重層塗布後は、できるだけ早く乾燥される
ことが好ましく、流動、拡散、密度差等に起因する層間
混合を避けるため、10秒以内で乾燥工程に至るのが望
ましい。乾燥方式については、熱風乾燥方式、赤外線乾
燥方式などが用いられ、特に熱風乾燥方式が好ましい。
その時の乾燥温度は、30〜100℃が好ましい。
ことが好ましく、流動、拡散、密度差等に起因する層間
混合を避けるため、10秒以内で乾燥工程に至るのが望
ましい。乾燥方式については、熱風乾燥方式、赤外線乾
燥方式などが用いられ、特に熱風乾燥方式が好ましい。
その時の乾燥温度は、30〜100℃が好ましい。
【0087】本発明のホログラムの記録媒体は、塗布乾
燥直後に目的のサイズに断裁後、包装されてもよいし、
ロール状に巻き取り、断裁、包装する前に一時保管して
もよい。巻き取り方式は、特に限定されないが、張力制
御による巻き取りが一般的に用いられる。
燥直後に目的のサイズに断裁後、包装されてもよいし、
ロール状に巻き取り、断裁、包装する前に一時保管して
もよい。巻き取り方式は、特に限定されないが、張力制
御による巻き取りが一般的に用いられる。
【0088】本発明のホログラム記録用感光性組成物、
またはホログラム記録媒体の記録層の乾燥厚みは、10
μm以上であることが好ましい。超高密度光記録のため
には、厚みはさらに厚いほうが好ましく50μm以上が
より好ましい。これにより、厚み方向の記録が可能とな
り、体積ホログラムを作製することができる。
またはホログラム記録媒体の記録層の乾燥厚みは、10
μm以上であることが好ましい。超高密度光記録のため
には、厚みはさらに厚いほうが好ましく50μm以上が
より好ましい。これにより、厚み方向の記録が可能とな
り、体積ホログラムを作製することができる。
【0089】本発明のホログラム記録用感光性組成物又
はホログラム記録媒体は、レーザー光やコヒーレンス性
の優れた光による通常のホログラフィー露光装置による
干渉縞露光によりその内部に干渉縞が記録され、これに
よりホログラムとして、反射型ホログラム、透過型ホロ
グラムどちらでも得ることができる。反射型ホログラム
としては、例えば、図1に示した露光装置により記録す
ることができるし、また透過型ホログラムは、例えば、
図2に示した露光装置により記録することができる。物
体像を得たい時には、図1又は図2のそれぞれのミラー
10の位置に物体を置けばよい。また、デジタル情報を
記録する場合は、本発明の記録媒体を円盤状に加工し、
例えば、特開平11−311936号に記載されている
露光装置を用いて露光することができる。
はホログラム記録媒体は、レーザー光やコヒーレンス性
の優れた光による通常のホログラフィー露光装置による
干渉縞露光によりその内部に干渉縞が記録され、これに
よりホログラムとして、反射型ホログラム、透過型ホロ
グラムどちらでも得ることができる。反射型ホログラム
としては、例えば、図1に示した露光装置により記録す
ることができるし、また透過型ホログラムは、例えば、
図2に示した露光装置により記録することができる。物
体像を得たい時には、図1又は図2のそれぞれのミラー
10の位置に物体を置けばよい。また、デジタル情報を
記録する場合は、本発明の記録媒体を円盤状に加工し、
例えば、特開平11−311936号に記載されている
露光装置を用いて露光することができる。
【0090】レーザー光やコヒーレンス性の優れた光の
波長としては、記録密度や感光性組成物の解像力からみ
て、300〜1200nmが好ましく、更には超高密度
光記録のためには、波長は短いほど好ましく、300〜
550nmであることがより好ましい。本発明によるレ
ーザー光としては、Ar、Kr、He−Neのようなガ
スレーザー、YAGレーザー、色素レーザー、半導体レ
ーザーなどが好ましく用いられる。また、半導体レーザ
ーと第2高調波発生素子などを用いることもできる。ま
た、露光波長において、感度が最高になるように、化学
増感や色増感を施すことが望ましい。記録のための露光
エネルギーは、0.0001μJ/cm 2〜100J/
cm2であればよいが、0.0001μJ/cm2〜1J
/cm2が好ましい。露光時間は、短いほど好ましく、
1秒以下、更には0.01秒以下が好ましい。本発明の
組成物の場合、記録用露光で直接干渉縞による回折光が
得られるようにしてもよいし、記録用露光後の熱現像処
理により干渉縞による回折光が得られるようにしてもよ
い。後者の場合の熱現像処理方法としては、本発明の記
録媒体を熱現像処理装置に必要な時間通す方法や、本発
明の記録媒体に記録露光後、さらに加熱用の高エネルギ
ーレーザー光を均一に照射する方法などが挙げられる。
加熱温度としては、100℃以上が好ましく、加熱時間
は、加熱温度にもよるが30秒以下が好ましい。
波長としては、記録密度や感光性組成物の解像力からみ
て、300〜1200nmが好ましく、更には超高密度
光記録のためには、波長は短いほど好ましく、300〜
550nmであることがより好ましい。本発明によるレ
ーザー光としては、Ar、Kr、He−Neのようなガ
スレーザー、YAGレーザー、色素レーザー、半導体レ
ーザーなどが好ましく用いられる。また、半導体レーザ
ーと第2高調波発生素子などを用いることもできる。ま
た、露光波長において、感度が最高になるように、化学
増感や色増感を施すことが望ましい。記録のための露光
エネルギーは、0.0001μJ/cm 2〜100J/
cm2であればよいが、0.0001μJ/cm2〜1J
/cm2が好ましい。露光時間は、短いほど好ましく、
1秒以下、更には0.01秒以下が好ましい。本発明の
組成物の場合、記録用露光で直接干渉縞による回折光が
得られるようにしてもよいし、記録用露光後の熱現像処
理により干渉縞による回折光が得られるようにしてもよ
い。後者の場合の熱現像処理方法としては、本発明の記
録媒体を熱現像処理装置に必要な時間通す方法や、本発
明の記録媒体に記録露光後、さらに加熱用の高エネルギ
ーレーザー光を均一に照射する方法などが挙げられる。
加熱温度としては、100℃以上が好ましく、加熱時間
は、加熱温度にもよるが30秒以下が好ましい。
【0091】上記の様にして得られたホログラムは、3
00〜1200nmの波長を有するレーザー光またはコ
ヒーレンス性の優れた参照光を照射し、ホログラム中の
干渉縞による回折により再生光を発生させることにより
記録された情報を読むことができる。再生光が可視光の
画像の場合は、直接目でみることができるし、デジタル
パターンの場合は、CCDなどの受光素子で読み取り、
CPUによりデコードして情報として得ることができ
る。また、記録された干渉縞の劣化を抑えるために、再
生用参照光のエネルギーは、記録に用いた露光エネルギ
ーより小さいことが好ましい。また、記録に用いた波長
より感度の低い波長のレーザーを参照光として用いるこ
とも好ましい。
00〜1200nmの波長を有するレーザー光またはコ
ヒーレンス性の優れた参照光を照射し、ホログラム中の
干渉縞による回折により再生光を発生させることにより
記録された情報を読むことができる。再生光が可視光の
画像の場合は、直接目でみることができるし、デジタル
パターンの場合は、CCDなどの受光素子で読み取り、
CPUによりデコードして情報として得ることができ
る。また、記録された干渉縞の劣化を抑えるために、再
生用参照光のエネルギーは、記録に用いた露光エネルギ
ーより小さいことが好ましい。また、記録に用いた波長
より感度の低い波長のレーザーを参照光として用いるこ
とも好ましい。
【0092】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の効果を詳細に
説明するが、本発明の態様はこれに限定されるものでは
ない。
説明するが、本発明の態様はこれに限定されるものでは
ない。
【0093】実施例1 〔PET下引済み支持体の作製〕市販の2軸延伸熱固定
済みの厚さ100μmの透明PETフィルムの両面に8
W/m2・分のコロナ放電処理を施し、一方の面に下記
下引塗布液a−1を乾燥膜厚0.8μmになるように塗
設し乾燥させて下引層A−1とし、また反対側の面に下
記下引塗布液b−1を乾燥膜厚0.8μmになるように
塗設し乾燥させて下引層B−1とした。
済みの厚さ100μmの透明PETフィルムの両面に8
W/m2・分のコロナ放電処理を施し、一方の面に下記
下引塗布液a−1を乾燥膜厚0.8μmになるように塗
設し乾燥させて下引層A−1とし、また反対側の面に下
記下引塗布液b−1を乾燥膜厚0.8μmになるように
塗設し乾燥させて下引層B−1とした。
【0094】 《下引塗布液a−1》 ブチルアクリレート(30質量%)、t−ブチルアクリレート(20質量%) 、スチレン(25質量%)、2−ヒドロキシエチルアクリレート (25質量%)の共重合体ラテックス液(固形分30%) 270g C−1 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1Lに仕上げる。
【0095】 《下引塗布液b−1》 ブチルアクリレート(40質量%)、スチレン(20質量%)、 グリシジルアクリレート(40質量%)の共重合体ラテックス液 (固形分30%) 270g C−1 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1Lに仕上げる。
【0096】引き続き、下引層A−1及び下引層B−1
の上表面に、8W/m2・分のコロナ放電を施し、下引
層A−1の上には、下記下引上層塗布液a−2を乾燥膜
厚0.1μmになる様に下引上層A−2として、下引層
B−1の上には下記下引上層塗布液b−2を乾燥膜厚
0.8μmになる様に、帯電防止機能をもつ下引上層B
−2として塗設した。
の上表面に、8W/m2・分のコロナ放電を施し、下引
層A−1の上には、下記下引上層塗布液a−2を乾燥膜
厚0.1μmになる様に下引上層A−2として、下引層
B−1の上には下記下引上層塗布液b−2を乾燥膜厚
0.8μmになる様に、帯電防止機能をもつ下引上層B
−2として塗設した。
【0097】 《下引上層塗布液a−2》 ゼラチン 0.4g/m2になる質量 C−1 0.2g C−2 0.2g C−3 0.1g シリカ粒子(平均粒径3μm) 0.1g 水で1Lに仕上げる。
【0098】 《下引上層塗布液b−2》 C−4 60g C−5を成分とするラテックス液(固形分20%) 80g 硫酸アンモニウム 0.5g C−6 12g ポリエチレングリコール(重量平均分子量600) 6g 水で1Lに仕上げる。
【0099】
【化4】
【0100】
【化5】
【0101】 《感光性ハロゲン化銀乳剤Aの調製》 (溶液A1) フェニルカルバモイル化ゼラチン 88.3g 化合物(A)(10%メタノール水溶液) 10ml 臭化カリウム 0.32g 水で5429mlに仕上げる。
【0102】 (溶液B1) 0.67モル/L硝酸銀水溶液 2635ml (溶液C1) 臭化カリウム 51.55g 沃化カリウム 1.47g 水で660mlに仕上げる。
【0103】 (溶液D1) 臭化カリウム 154.9g 沃化カリウム 4.41g 塩化イリジウム(1%溶液) 0.93ml 水で1982mlに仕上げる。
【0104】 (溶液E1) 0.4モル/L臭化カリウム水溶液 下記銀電位制御量 (溶液F1) 水酸化カリウム 0.71g 水で20mlに仕上げる。
【0105】 (溶液G1) 56%酢酸水溶液 18.0ml (溶液H1) 無水炭酸ナトリウム 1.72g 水で151mlに仕上げる。
【0106】化合物(A):HO(CH2CH2O)
n(CH(CH3)CH2O)17(CH2CH2O)mH(m
+n=5〜7) 特公昭58−58288号に示される混合攪拌機を用い
て溶液A1に溶液B1の1/4量及び溶液C1全量を温
度45℃、pAg8.09に制御しながら、同時混合法
により4分45秒を要して添加し、核形成を行った。1
分後、溶液F1の全量を添加し、6分間経過後、溶液B
1の3/4量及び溶液D1の全量を、温度45℃、溶液
E1でpAg8.09に制御しながら、同時混合法によ
り14分15秒かけて添加した。5分間攪拌した後、4
0℃に降温し、溶液G1を全量添加し、ハロゲン化銀乳
剤を沈降させた。沈降部分2000mlを残して上澄み
液を取り除き、水を10リットル加え、攪拌後、再度ハ
ロゲン化銀乳剤を沈降させた。沈降部分1500mlを
残し、上澄み液を取り除き、更に水を10リットル加
え、攪拌後、ハロゲン化銀乳剤を沈降させた。沈降部分
1500mlを残し、上澄み液を取り除いた後、溶液H
1を加え、60℃に昇温し、更に120分攪拌した。最
後にpHが5.8になるように調整し、銀量1モル当た
り1161gになるように水を添加し、感光性ハロゲン
化銀乳剤Aを得た。
n(CH(CH3)CH2O)17(CH2CH2O)mH(m
+n=5〜7) 特公昭58−58288号に示される混合攪拌機を用い
て溶液A1に溶液B1の1/4量及び溶液C1全量を温
度45℃、pAg8.09に制御しながら、同時混合法
により4分45秒を要して添加し、核形成を行った。1
分後、溶液F1の全量を添加し、6分間経過後、溶液B
1の3/4量及び溶液D1の全量を、温度45℃、溶液
E1でpAg8.09に制御しながら、同時混合法によ
り14分15秒かけて添加した。5分間攪拌した後、4
0℃に降温し、溶液G1を全量添加し、ハロゲン化銀乳
剤を沈降させた。沈降部分2000mlを残して上澄み
液を取り除き、水を10リットル加え、攪拌後、再度ハ
ロゲン化銀乳剤を沈降させた。沈降部分1500mlを
残し、上澄み液を取り除き、更に水を10リットル加
え、攪拌後、ハロゲン化銀乳剤を沈降させた。沈降部分
1500mlを残し、上澄み液を取り除いた後、溶液H
1を加え、60℃に昇温し、更に120分攪拌した。最
後にpHが5.8になるように調整し、銀量1モル当た
り1161gになるように水を添加し、感光性ハロゲン
化銀乳剤Aを得た。
【0107】この乳剤は平均粒子サイズ0.058μ
m、粒子サイズの変動係数12%、〔100〕面比率9
2%の単分散立方体沃臭化銀粒子であった。
m、粒子サイズの変動係数12%、〔100〕面比率9
2%の単分散立方体沃臭化銀粒子であった。
【0108】《粉末有機銀塩Aの調製》4720mlの
純水にベヘン酸130.8g、アラキジン酸67.7
g、ステアリン酸43.6g、パルミチン酸2.3gを
80℃で溶解した。次に1.5mol/Lの水酸化ナト
リウム水溶液540.2mlを添加し、濃硝酸6.9m
lを加えた後、55℃に冷却して脂肪酸ナトリウム溶液
を得た。脂肪酸ナトリウム溶液の温度を55℃に保った
まま、45.3gの上記の感光性ハロゲン化銀乳剤Aと
純水450mlを添加し5分間攪拌した。
純水にベヘン酸130.8g、アラキジン酸67.7
g、ステアリン酸43.6g、パルミチン酸2.3gを
80℃で溶解した。次に1.5mol/Lの水酸化ナト
リウム水溶液540.2mlを添加し、濃硝酸6.9m
lを加えた後、55℃に冷却して脂肪酸ナトリウム溶液
を得た。脂肪酸ナトリウム溶液の温度を55℃に保った
まま、45.3gの上記の感光性ハロゲン化銀乳剤Aと
純水450mlを添加し5分間攪拌した。
【0109】次に1mol/Lの硝酸銀溶液702.6
mlを2分間かけて添加し、10分間攪拌し有機銀塩分
散物を得た。その後、得られた有機銀塩分散物を水洗容
器に移し、脱イオン水を加えて攪拌後、静置させて有機
銀塩分散物を浮上分離させ、下方の水溶性塩類を除去し
た。その後、排水の電導度が2μS/cmになるまで脱
イオン水による水洗、排水を繰り返し、遠心脱水を実施
した後、得られたケーキ状の有機銀塩を、気流式乾燥機
フラッシュジェットドライヤー(株式会社セイシン企業
製)を用いて乾燥して、有機銀塩の乾燥済み粉末有機銀
塩Aを得た。
mlを2分間かけて添加し、10分間攪拌し有機銀塩分
散物を得た。その後、得られた有機銀塩分散物を水洗容
器に移し、脱イオン水を加えて攪拌後、静置させて有機
銀塩分散物を浮上分離させ、下方の水溶性塩類を除去し
た。その後、排水の電導度が2μS/cmになるまで脱
イオン水による水洗、排水を繰り返し、遠心脱水を実施
した後、得られたケーキ状の有機銀塩を、気流式乾燥機
フラッシュジェットドライヤー(株式会社セイシン企業
製)を用いて乾燥して、有機銀塩の乾燥済み粉末有機銀
塩Aを得た。
【0110】《粉末有機銀塩Bの調製》上記粉末有機銀
塩Aの調製において、感光性ハロゲン化銀乳剤Aの添加
量を225gに変更した以外は同様にして、粉末有機銀
塩Bを調製した。
塩Aの調製において、感光性ハロゲン化銀乳剤Aの添加
量を225gに変更した以外は同様にして、粉末有機銀
塩Bを調製した。
【0111】《予備分散液Aの調製》ポリビニルブチラ
ール粉末(Monsanto社製、Butvar B−
79)14.57gをメチルエチルケトン(以降、ME
Kと略す)1457gに溶解し、VMA−GETZMA
NN社製ディゾルバDISPERMAT CA−40M
型にて攪拌しながら、粉末有機銀塩Aを500g徐々に
添加して、十分に混合することにより予備分散液Aを調
製した。
ール粉末(Monsanto社製、Butvar B−
79)14.57gをメチルエチルケトン(以降、ME
Kと略す)1457gに溶解し、VMA−GETZMA
NN社製ディゾルバDISPERMAT CA−40M
型にて攪拌しながら、粉末有機銀塩Aを500g徐々に
添加して、十分に混合することにより予備分散液Aを調
製した。
【0112】《予備分散液Bの調製》粉末有機銀塩Aを
粉末有機銀塩Bに変更した以外は、予備分散液Aの調製
と同様にして予備分散液Bを調製した。
粉末有機銀塩Bに変更した以外は、予備分散液Aの調製
と同様にして予備分散液Bを調製した。
【0113】《感光性乳剤分散液1の調製》予備分散液
Aをポンプを用いてミル内滞留時間が10分間となるよ
うに、0.5mm径のジルコニアビーズ(東レ製トレセ
ラム)を内容積の80%充填したメディア型分散機DI
SPERMAT SL−C12EX型(VMA−GET
ZMANN社製)に供給し、ミル周速13m/sにて分
散を行なうことにより感光性乳剤分散液1を調製した。
Aをポンプを用いてミル内滞留時間が10分間となるよ
うに、0.5mm径のジルコニアビーズ(東レ製トレセ
ラム)を内容積の80%充填したメディア型分散機DI
SPERMAT SL−C12EX型(VMA−GET
ZMANN社製)に供給し、ミル周速13m/sにて分
散を行なうことにより感光性乳剤分散液1を調製した。
【0114】《感光性乳剤分散液2の調製》予備分散液
Aを予備分散液Bに変更した以外は、感光性乳剤分散液
1の調製と同様にして感光性乳剤分散液2を調製した。
Aを予備分散液Bに変更した以外は、感光性乳剤分散液
1の調製と同様にして感光性乳剤分散液2を調製した。
【0115】《安定剤液の調製》1.0gの安定剤1、
0.31gの酢酸カリウムをメタノール4.97gに溶
解し、安定剤液を調製した。
0.31gの酢酸カリウムをメタノール4.97gに溶
解し、安定剤液を調製した。
【0116】《赤外増感色素液の調製》19.2mgの
赤外増感色素1、1.488gの2−クロロ−安息香
酸、2.779gの安定剤2および365mgの5−メ
チル−2−メルカプトベンズイミダゾールを、31.3
mlのMEKに暗所にて溶解し、赤外増感色素液を調製
した。
赤外増感色素1、1.488gの2−クロロ−安息香
酸、2.779gの安定剤2および365mgの5−メ
チル−2−メルカプトベンズイミダゾールを、31.3
mlのMEKに暗所にて溶解し、赤外増感色素液を調製
した。
【0117】《添加液aの調製》27.98gの一般式
(A)の例示化合物A−3、1.54gの4−メチルフ
タル酸及び0.48gの赤外染料1を、MEK110g
に溶解し、添加液aとした。
(A)の例示化合物A−3、1.54gの4−メチルフ
タル酸及び0.48gの赤外染料1を、MEK110g
に溶解し、添加液aとした。
【0118】《添加液bの調製》3.56gのカブリ防
止剤2及び3.43gのフタラジンを、MEK40.9
gに溶解し添加液bとした。
止剤2及び3.43gのフタラジンを、MEK40.9
gに溶解し添加液bとした。
【0119】《記録層塗布液1、2の調製》前記感光性
乳剤分散液1、2をそれぞれ50g及びMEK15.1
1gを攪拌しながら21℃に保温し、カブリ防止剤1
(10%メタノール溶液)390μlを加え、1時間攪
拌した。さらに臭化カルシウム(10%メタノール溶
液)494μlを添加して20分攪拌した。続いて、安
定剤液167mgを添加して10分間攪拌した後、2.
622gの赤外増感色素液を添加して1時間攪拌した。
その後、温度を13℃まで降温してさらに30分攪拌し
た。13℃に保温したまま、ポリビニルブチラール(M
onsanto社 Butvar B−79)13.3
1gを添加して30分攪拌した後、テトラクロロフタル
酸(9.4質量%MEK溶液)1.084gを添加して
15分間攪拌した。さらに攪拌を続けながら、12.4
3gの添加液a、1.6mlのDesmodurN33
00/モーベイ社社製の脂肪族イソシアネート(10%
MEK溶液)、4.27gの添加液bを順次添加し、攪
拌することにより、記録層塗布液1、2を調製した。
乳剤分散液1、2をそれぞれ50g及びMEK15.1
1gを攪拌しながら21℃に保温し、カブリ防止剤1
(10%メタノール溶液)390μlを加え、1時間攪
拌した。さらに臭化カルシウム(10%メタノール溶
液)494μlを添加して20分攪拌した。続いて、安
定剤液167mgを添加して10分間攪拌した後、2.
622gの赤外増感色素液を添加して1時間攪拌した。
その後、温度を13℃まで降温してさらに30分攪拌し
た。13℃に保温したまま、ポリビニルブチラール(M
onsanto社 Butvar B−79)13.3
1gを添加して30分攪拌した後、テトラクロロフタル
酸(9.4質量%MEK溶液)1.084gを添加して
15分間攪拌した。さらに攪拌を続けながら、12.4
3gの添加液a、1.6mlのDesmodurN33
00/モーベイ社社製の脂肪族イソシアネート(10%
MEK溶液)、4.27gの添加液bを順次添加し、攪
拌することにより、記録層塗布液1、2を調製した。
【0120】《マット剤分散液の調製》セルロースアセ
テートブチレート(Eastman Chemical
社製、CAB171−15)7.5gをMEK42.5
gに溶解し、その中に炭酸カルシウム(Special
ity Minerals社、Super−Pflex
200)5gを添加し、ディゾルバー型ホモジナイザー
にて8000rpmで30分間分散し、マット剤分散液
を調製した。
テートブチレート(Eastman Chemical
社製、CAB171−15)7.5gをMEK42.5
gに溶解し、その中に炭酸カルシウム(Special
ity Minerals社、Super−Pflex
200)5gを添加し、ディゾルバー型ホモジナイザー
にて8000rpmで30分間分散し、マット剤分散液
を調製した。
【0121】《表面保護層塗布液の調製》MEK865
gを攪拌しながら、セルロースアセテートブチレート
(Eastman Chemical社、CAB171
−15)を96g、ポリメチルメタクリル酸(ローム&
ハース社、パラロイドA−21)を4.5g、ビニルス
ルホン化合物(VSC)を1.5g、ベンゾトリアゾー
ルを1.0g及びF系活性剤(旭硝子社、サーフロンK
H40)を1.0g添加し、溶解した。次いで上記マッ
ト剤分散液30gを添加、攪拌して、表面保護層塗布液
を調製した。
gを攪拌しながら、セルロースアセテートブチレート
(Eastman Chemical社、CAB171
−15)を96g、ポリメチルメタクリル酸(ローム&
ハース社、パラロイドA−21)を4.5g、ビニルス
ルホン化合物(VSC)を1.5g、ベンゾトリアゾー
ルを1.0g及びF系活性剤(旭硝子社、サーフロンK
H40)を1.0g添加し、溶解した。次いで上記マッ
ト剤分散液30gを添加、攪拌して、表面保護層塗布液
を調製した。
【0122】また、記録層塗布液及び表面保護層塗布液
には、ビニルスルホン化合物(HD−1)を適宜添加し
た。
には、ビニルスルホン化合物(HD−1)を適宜添加し
た。
【0123】
【化6】
【0124】
【化7】
【0125】
【化8】
【0126】《記録層面側及びバック層面側の塗布》 (記録層面側の塗布)前記記録層塗布液1と表面保護層
塗布液とを、押し出しコーターを用いて、前記作製した
支持体の下引上層A−2上に同時重層塗布することによ
り、ホログラムの記録媒体1を作製した。塗布は、記録
層の塗布銀量として10.0g/m2、表面保護層は乾
燥膜厚で2.5μmになる様にして行った。その後、乾
燥温度75℃、露点温度10℃の乾燥風を用いて、10
分間乾燥を行った。
塗布液とを、押し出しコーターを用いて、前記作製した
支持体の下引上層A−2上に同時重層塗布することによ
り、ホログラムの記録媒体1を作製した。塗布は、記録
層の塗布銀量として10.0g/m2、表面保護層は乾
燥膜厚で2.5μmになる様にして行った。その後、乾
燥温度75℃、露点温度10℃の乾燥風を用いて、10
分間乾燥を行った。
【0127】次いで、記録層塗布液1に代えて記録層塗
布液2を用いた以外は同様にして、ホログラムの記録媒
体2を作製した。
布液2を用いた以外は同様にして、ホログラムの記録媒
体2を作製した。
【0128】(バック面側塗布)MEK830gを攪拌
しながら、セルロースアセテートブチレート(East
manChemical社、CAB381−20)8
4.2gおよびポリエステル樹脂(Bostic社、V
itelPE2200B)4.5gを添加し、溶解し
た。次に溶解した液に、メタノール43.2gに溶解し
たF系活性剤(旭硝子社、サーフロンKH40)4.5
gとF系活性剤(大日本インク社、メガファッグF12
0K)2.3gを添加して、溶解するまで十分に攪拌を
行った。最後に、MEKに1質量%の濃度でディゾルバ
型ホモジナイザにて分散したシリカ(W.R.Grac
e社、シロイド64X6000)を75g添加、攪拌し
バック面側用の塗布液を調製した。
しながら、セルロースアセテートブチレート(East
manChemical社、CAB381−20)8
4.2gおよびポリエステル樹脂(Bostic社、V
itelPE2200B)4.5gを添加し、溶解し
た。次に溶解した液に、メタノール43.2gに溶解し
たF系活性剤(旭硝子社、サーフロンKH40)4.5
gとF系活性剤(大日本インク社、メガファッグF12
0K)2.3gを添加して、溶解するまで十分に攪拌を
行った。最後に、MEKに1質量%の濃度でディゾルバ
型ホモジナイザにて分散したシリカ(W.R.Grac
e社、シロイド64X6000)を75g添加、攪拌し
バック面側用の塗布液を調製した。
【0129】このように調製した、バック面塗布液を、
乾燥膜厚が3.5μmになるように押し出しコーターに
て前記作製した支持体の下引上層B−2上に塗布し、乾
燥を行った。乾燥温度100℃、露天温度10℃の乾燥
風を用いて5分間かけて乾燥した。
乾燥膜厚が3.5μmになるように押し出しコーターに
て前記作製した支持体の下引上層B−2上に塗布し、乾
燥を行った。乾燥温度100℃、露天温度10℃の乾燥
風を用いて5分間かけて乾燥した。
【0130】《ホログラムの記録媒体の感度評価》以上
のようにして作製したホログラムの記録媒体試料1、2
それぞれを、810nmの赤外半導体レーザーを備えた
図1で示すホログラム作製装置にて、10の位置に反射
型液晶表示装置を配置し、それにデジタルパターンを表
示し、10μJ/cm2のエネルギーでこのデジタルパ
ターン化されたホログラムを露光し、波長780nmの
高出力半導体レーザーで全面加熱し、各ホログラムを得
た。両試料ともに、660nmの半導体レーザーを参照
光に用いて、発生した再生光をCCDにて読み取り、良
好なデジタルパターンを再生することができた。同時
に、比較試料として、フォトポリマータイプの米国デュ
ポン社製Omnidex−705ホログラフィック記録
フイルムを用いたところ、上記の露光エネルギーでは、
満足のいくデジタルパターンを得ることができなかっ
た。
のようにして作製したホログラムの記録媒体試料1、2
それぞれを、810nmの赤外半導体レーザーを備えた
図1で示すホログラム作製装置にて、10の位置に反射
型液晶表示装置を配置し、それにデジタルパターンを表
示し、10μJ/cm2のエネルギーでこのデジタルパ
ターン化されたホログラムを露光し、波長780nmの
高出力半導体レーザーで全面加熱し、各ホログラムを得
た。両試料ともに、660nmの半導体レーザーを参照
光に用いて、発生した再生光をCCDにて読み取り、良
好なデジタルパターンを再生することができた。同時
に、比較試料として、フォトポリマータイプの米国デュ
ポン社製Omnidex−705ホログラフィック記録
フイルムを用いたところ、上記の露光エネルギーでは、
満足のいくデジタルパターンを得ることができなかっ
た。
【0131】実施例2 実施例1のホログラム記録媒体2において、赤外増感色
素1に代えて、分光増感色素2と分光増感色素3とをそ
れぞれ9.6mgを有する増感色素液を用いた以外は同
様にして、ホログラム記録媒体3を作製した。
素1に代えて、分光増感色素2と分光増感色素3とをそ
れぞれ9.6mgを有する増感色素液を用いた以外は同
様にして、ホログラム記録媒体3を作製した。
【0132】
【化9】
【0133】得られたホログラム記録媒体3を3分割
し、それぞれに、レーザー光としてArレーザー(波
長:488nm)、青色半導体レーザー(波長:532
nm)及び青紫半導体レーザー(波長:405nm)を
用いて、実施例1と同様な方法にてデジタルパターン化
されたホログラムを形成した。得られたホログラムをそ
れぞれ同一波長のレーザー光を参照光として用いて、再
生光を発生した結果、すべての光源において良好なデジ
タルパターンを再生することができた。なお、参照光の
レーザーパワーは、露光時のレーザーパワーの1/10
とした。
し、それぞれに、レーザー光としてArレーザー(波
長:488nm)、青色半導体レーザー(波長:532
nm)及び青紫半導体レーザー(波長:405nm)を
用いて、実施例1と同様な方法にてデジタルパターン化
されたホログラムを形成した。得られたホログラムをそ
れぞれ同一波長のレーザー光を参照光として用いて、再
生光を発生した結果、すべての光源において良好なデジ
タルパターンを再生することができた。なお、参照光の
レーザーパワーは、露光時のレーザーパワーの1/10
とした。
【0134】実施例3 《非感光性有機銀塩の調製》反応容器に、蒸留水640
mlとtert−ブチルアルコール25mlを添加し、
温度30℃に保ち激しく撹拌しながら、8℃に冷却した
硝酸銀40.35g含む硝酸銀水溶液206mlを60
分かけて定量添加し、硝酸銀溶液を20.6ml添加し
たところで、75℃に保温したベヘン酸ナトリウム溶液
を62分間かけて定量添加した。その後、ベヘン酸ナト
リウム添加終了後、20分間熟成を行った後、温度25
℃まで降温した。なお、上記添加に用いたベヘン酸ナト
リウム溶液は、へンケル社製ベヘン酸(製品名Eden
orC22−85R)87.7g、蒸留水418ml、
tert−ブタノール120ml、NaOHペレット
(純度100%)9.85gを混合し、75℃で1時間
攪拌し反応させて調製した。次いで、吸引濾過により固
形分を濾別し、濾別した固形分を濾水の伝導度が30μ
S/cmになるまで水洗した。以上のようにして、平均
球相当径が0.51μm、平均長辺/短辺比が1.5、
平均アスペクト比が5.1、平均値粒子厚さが0.1
4、変動係数が15%の非感光性有機銀塩分散物を作製
した。
mlとtert−ブチルアルコール25mlを添加し、
温度30℃に保ち激しく撹拌しながら、8℃に冷却した
硝酸銀40.35g含む硝酸銀水溶液206mlを60
分かけて定量添加し、硝酸銀溶液を20.6ml添加し
たところで、75℃に保温したベヘン酸ナトリウム溶液
を62分間かけて定量添加した。その後、ベヘン酸ナト
リウム添加終了後、20分間熟成を行った後、温度25
℃まで降温した。なお、上記添加に用いたベヘン酸ナト
リウム溶液は、へンケル社製ベヘン酸(製品名Eden
orC22−85R)87.7g、蒸留水418ml、
tert−ブタノール120ml、NaOHペレット
(純度100%)9.85gを混合し、75℃で1時間
攪拌し反応させて調製した。次いで、吸引濾過により固
形分を濾別し、濾別した固形分を濾水の伝導度が30μ
S/cmになるまで水洗した。以上のようにして、平均
球相当径が0.51μm、平均長辺/短辺比が1.5、
平均アスペクト比が5.1、平均値粒子厚さが0.1
4、変動係数が15%の非感光性有機銀塩分散物を作製
した。
【0135】《非感光性有機銀塩の再分散物の作製》上
記作製した非感光性有機銀塩分散物を下記の方法で再分
散し、非感光性有機銀塩の再分散物を作製した。
記作製した非感光性有機銀塩分散物を下記の方法で再分
散し、非感光性有機銀塩の再分散物を作製した。
【0136】非感光性有機銀塩分散物の乾燥固形分10
0g相当のウエットケーキに対し、ポリビニルアルコー
ル(クラレ社製 商品名:PVA−205)7.4gお
よび全量が385gとなるよう水を添加し、ホモミキサ
ーにて予備分散した。次に、予備分散済みの原液を分散
機(商品名:マイクロフルイダイザーM−110S−E
H マイクロフルイデックス・インターナショナル・コ
ーポレーション製、G10Zインタラクションチャンバ
ー使用)の圧力を172MPaに調節して、3回処理を
行った。以上のようにして得られた非感光性有機銀塩の
再分散物に含まれる粒子サイズは、再分散前のそれと同
じであった。分散における冷却操作は、蛇管式熱交換器
をインタラクションチャンバーの前後に各々装着し、冷
媒の温度を調節することで所望の分散温度に設定した。
0g相当のウエットケーキに対し、ポリビニルアルコー
ル(クラレ社製 商品名:PVA−205)7.4gお
よび全量が385gとなるよう水を添加し、ホモミキサ
ーにて予備分散した。次に、予備分散済みの原液を分散
機(商品名:マイクロフルイダイザーM−110S−E
H マイクロフルイデックス・インターナショナル・コ
ーポレーション製、G10Zインタラクションチャンバ
ー使用)の圧力を172MPaに調節して、3回処理を
行った。以上のようにして得られた非感光性有機銀塩の
再分散物に含まれる粒子サイズは、再分散前のそれと同
じであった。分散における冷却操作は、蛇管式熱交換器
をインタラクションチャンバーの前後に各々装着し、冷
媒の温度を調節することで所望の分散温度に設定した。
【0137】《ハロゲン化銀乳剤1の調製》蒸留水14
21mlに1質量%の臭化カリウム溶液6.7mlを加
え、さらに1モル/Lの硝酸を8.2ml、フタル化ゼ
ラチン21.8gを添加した液をチタンコートしたステ
ンレス製反応釜中で撹拌しながら、35℃に液温を保
ち、硝酸銀37.04gに蒸留水を加え159mlに希
釈した溶液a1と臭化カリウム32.6gを蒸留水にて
容量200mlに希釈した溶液b1を準備し、コントロ
ールドダブルジェット法でpAgを8.1に維持しなが
ら、溶液a1の全量を一定流量で1分間かけて添加し
た。溶液b1は、コントロールドダブルジェット法で、
pAg8.1となるよう添加した。その後、3.5%の
過酸化水素水溶液を30ml添加し、さらにベンゾイミ
ダゾールの3質量%水溶液を36ml添加した。その
後、硝酸銀37.04gを蒸留水で希釈して317.5
mlにした溶液a2と、溶液b1に対して最終的に銀1
モル当たり1×10-4モルになるよう六塩化イリジウム
酸二カリウムを溶解し、液量が400mlとなるよう蒸
留水で希釈した溶液b2を用いて、やはりコントロール
ドダブルジェット法にて、pAgを8.1に維持しなが
ら、一定流量で溶液a2を10分間かけて全量添加し
た。この時、溶液b2は、pAgが8.1となるようコ
ントロールドダブルジェット法で添加した。次いで、2
−メルカプト−5−メチルベンゾイミダゾールの0.5
%メタノール溶液50mlを添加し、さらに硝酸銀でp
Agを7.5に調整してから、0.5モル/Lの硫酸を
用いてpHを3.8に調整し、撹拌を停止して、常法に
従い沈降、脱塩、水洗処理を行い、脱イオンゼラチン
3.5gを加えた後、1モル/Lの水酸化ナトリウムを
添加して、pH6.0、pAg8.2に調整して、ハロ
ゲン化銀分散物を作製した。得られたハロゲン化銀分散
物中のハロゲン化銀粒子は、平均球相当径0.031μ
m、球相当径の変動係数が11%の純臭化銀粒子であ
る。ハロゲン化銀粒子サイズ等は、電子顕微鏡を用い1
000個の粒子の平均から求めた。該粒子の[100]
面比率は、クベルカムンク法を用いて、85%であるこ
とを確認した。次いで、上記ハロゲン化銀分散物を撹拌
しながら、50℃に昇温し、N,N′−ジヒドロキシ−
N″,N″−ジエチルメラミンの0.5質量%メタノー
ル溶液5mlとフェノキシエタノールの3.5質量%メ
タノール溶液5mlとを加え、1分後にベンゼンチオス
ルホン酸ナトリウムを銀1モルに対して3×10-5モル
添加した。さらに、2分後に分光増感色素1の固体分散
物(ゼラチン水溶液)を銀1モルあたり、5×10-3モ
ル加え、さらに2分後、テルル化合物1を銀1モルあた
り5×10-5モル加えて、50分間熟成を行った。熟成
終了間際に、2−メルカプト−5−メチルベンゾイミダ
ゾールを銀1モルあたり1×10-3モル添加した後、温
度を下げて化学増感を終了し、ハロゲン化銀乳剤1を調
製した。
21mlに1質量%の臭化カリウム溶液6.7mlを加
え、さらに1モル/Lの硝酸を8.2ml、フタル化ゼ
ラチン21.8gを添加した液をチタンコートしたステ
ンレス製反応釜中で撹拌しながら、35℃に液温を保
ち、硝酸銀37.04gに蒸留水を加え159mlに希
釈した溶液a1と臭化カリウム32.6gを蒸留水にて
容量200mlに希釈した溶液b1を準備し、コントロ
ールドダブルジェット法でpAgを8.1に維持しなが
ら、溶液a1の全量を一定流量で1分間かけて添加し
た。溶液b1は、コントロールドダブルジェット法で、
pAg8.1となるよう添加した。その後、3.5%の
過酸化水素水溶液を30ml添加し、さらにベンゾイミ
ダゾールの3質量%水溶液を36ml添加した。その
後、硝酸銀37.04gを蒸留水で希釈して317.5
mlにした溶液a2と、溶液b1に対して最終的に銀1
モル当たり1×10-4モルになるよう六塩化イリジウム
酸二カリウムを溶解し、液量が400mlとなるよう蒸
留水で希釈した溶液b2を用いて、やはりコントロール
ドダブルジェット法にて、pAgを8.1に維持しなが
ら、一定流量で溶液a2を10分間かけて全量添加し
た。この時、溶液b2は、pAgが8.1となるようコ
ントロールドダブルジェット法で添加した。次いで、2
−メルカプト−5−メチルベンゾイミダゾールの0.5
%メタノール溶液50mlを添加し、さらに硝酸銀でp
Agを7.5に調整してから、0.5モル/Lの硫酸を
用いてpHを3.8に調整し、撹拌を停止して、常法に
従い沈降、脱塩、水洗処理を行い、脱イオンゼラチン
3.5gを加えた後、1モル/Lの水酸化ナトリウムを
添加して、pH6.0、pAg8.2に調整して、ハロ
ゲン化銀分散物を作製した。得られたハロゲン化銀分散
物中のハロゲン化銀粒子は、平均球相当径0.031μ
m、球相当径の変動係数が11%の純臭化銀粒子であ
る。ハロゲン化銀粒子サイズ等は、電子顕微鏡を用い1
000個の粒子の平均から求めた。該粒子の[100]
面比率は、クベルカムンク法を用いて、85%であるこ
とを確認した。次いで、上記ハロゲン化銀分散物を撹拌
しながら、50℃に昇温し、N,N′−ジヒドロキシ−
N″,N″−ジエチルメラミンの0.5質量%メタノー
ル溶液5mlとフェノキシエタノールの3.5質量%メ
タノール溶液5mlとを加え、1分後にベンゼンチオス
ルホン酸ナトリウムを銀1モルに対して3×10-5モル
添加した。さらに、2分後に分光増感色素1の固体分散
物(ゼラチン水溶液)を銀1モルあたり、5×10-3モ
ル加え、さらに2分後、テルル化合物1を銀1モルあた
り5×10-5モル加えて、50分間熟成を行った。熟成
終了間際に、2−メルカプト−5−メチルベンゾイミダ
ゾールを銀1モルあたり1×10-3モル添加した後、温
度を下げて化学増感を終了し、ハロゲン化銀乳剤1を調
製した。
【0138】
【化10】
【0139】《ハロゲン化銀乳剤2の調製》水700m
lに、フタル化ゼラチン22gおよび臭化カリウム30
mgを溶解して、温度35℃でpHを5.0に合わせた
後、硝酸銀18.6gおよび硝酸アンモニウム0.9g
を含む水溶液159mlと臭化カリウム、沃化カリウム
を92:8のモル比で含む水溶液をpAg7.7に保ち
ながらコントロールドダブルジェット法で10分間かけ
て添加した。ついで、硝酸銀55.4gおよび硝酸アン
モニウム2gを含む水溶液476mlおよび1リットル
中に1×10-5モルの六塩化イリジウム酸二カリウムと
1モルの臭化カリウムを含む水溶液をpAg7.7に保
ちながらコントロールドダブルジェット法で30分間か
けて添加した後、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデン1gを添加し、さらに
pHを下げて凝集沈降させ脱塩処理を行った。その後、
フェノキシエタノール0.1gを加え、pH5.9、p
Ag8.2に調整し、沃臭化銀粒子(沃化銀8モル%含
有コア、平均沃化銀含有率2モル%、平均粒子サイズ
0.05μm、投影面積の変動係数8%、[100]面
比率88%の立方体粒子)の調製を終了した。次いで、
得られた沃臭化銀粒子を60℃に昇温して、銀1モル当
たりチオ硫酸ナトリウム85μモルと2,3,4,5,
6−ペンタフルオロフェニルジフェニルフォスフィンセ
レニドを1.1×10-5モル、1.5×10-5モルのテ
ルル化合物1、塩化金酸3.5×10-8モル、チオシア
ン酸2.7×10 -4モルを添加し、120分間熟成した
後、40℃に急冷したのち、1×10-4モルの分光増感
色素1と5×10-4モルの2−メルカプト−5−メチル
ベンゾイミダゾールを添加し30℃に急冷して、ハロゲ
ン化銀乳剤2を調製した。
lに、フタル化ゼラチン22gおよび臭化カリウム30
mgを溶解して、温度35℃でpHを5.0に合わせた
後、硝酸銀18.6gおよび硝酸アンモニウム0.9g
を含む水溶液159mlと臭化カリウム、沃化カリウム
を92:8のモル比で含む水溶液をpAg7.7に保ち
ながらコントロールドダブルジェット法で10分間かけ
て添加した。ついで、硝酸銀55.4gおよび硝酸アン
モニウム2gを含む水溶液476mlおよび1リットル
中に1×10-5モルの六塩化イリジウム酸二カリウムと
1モルの臭化カリウムを含む水溶液をpAg7.7に保
ちながらコントロールドダブルジェット法で30分間か
けて添加した後、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデン1gを添加し、さらに
pHを下げて凝集沈降させ脱塩処理を行った。その後、
フェノキシエタノール0.1gを加え、pH5.9、p
Ag8.2に調整し、沃臭化銀粒子(沃化銀8モル%含
有コア、平均沃化銀含有率2モル%、平均粒子サイズ
0.05μm、投影面積の変動係数8%、[100]面
比率88%の立方体粒子)の調製を終了した。次いで、
得られた沃臭化銀粒子を60℃に昇温して、銀1モル当
たりチオ硫酸ナトリウム85μモルと2,3,4,5,
6−ペンタフルオロフェニルジフェニルフォスフィンセ
レニドを1.1×10-5モル、1.5×10-5モルのテ
ルル化合物1、塩化金酸3.5×10-8モル、チオシア
ン酸2.7×10 -4モルを添加し、120分間熟成した
後、40℃に急冷したのち、1×10-4モルの分光増感
色素1と5×10-4モルの2−メルカプト−5−メチル
ベンゾイミダゾールを添加し30℃に急冷して、ハロゲ
ン化銀乳剤2を調製した。
【0140】《感光性組成物からなる記録層塗布液の調
製》前記作製した非感光性有機銀塩の再分散物を103
g、ポリビニルアルコールPVA−205(クラレ社
製)の20質量%水溶液5gとを混合し、40℃に保っ
た中へ、下記25%還元剤分散物を23.2g、顔料の
20%分散物を1.2g、有機ポリハロゲン化物30%
分散物10.7g及びメルカプト化合物20%分散物
3.1gを添加した。その後、40℃に保温した限外濾
過(UF)精製を施したSBRラテックス40質量%を
106g添加して十分撹拌した後、下記フタラジン化合
物のメタノール液6mlを添加し、非感光性有機銀塩含
有塗布液を調製した。なお、UF精製したSBRラテッ
クスは以下のようにして作製した。下記のSBRラテッ
クスを、蒸留水で10倍に希釈し、UF−精製用モジュ
ールFS03−FC−FUY03A1(ダイセン・メン
ブレン・システム社製)を用いて、イオン伝導度が1.
5mS/cmになるまで希釈精製したものを用いた。こ
の時ラテックス濃度は40質量%であった。
製》前記作製した非感光性有機銀塩の再分散物を103
g、ポリビニルアルコールPVA−205(クラレ社
製)の20質量%水溶液5gとを混合し、40℃に保っ
た中へ、下記25%還元剤分散物を23.2g、顔料の
20%分散物を1.2g、有機ポリハロゲン化物30%
分散物10.7g及びメルカプト化合物20%分散物
3.1gを添加した。その後、40℃に保温した限外濾
過(UF)精製を施したSBRラテックス40質量%を
106g添加して十分撹拌した後、下記フタラジン化合
物のメタノール液6mlを添加し、非感光性有機銀塩含
有塗布液を調製した。なお、UF精製したSBRラテッ
クスは以下のようにして作製した。下記のSBRラテッ
クスを、蒸留水で10倍に希釈し、UF−精製用モジュ
ールFS03−FC−FUY03A1(ダイセン・メン
ブレン・システム社製)を用いて、イオン伝導度が1.
5mS/cmになるまで希釈精製したものを用いた。こ
の時ラテックス濃度は40質量%であった。
【0141】SBRラテックス:スチレン(68質量
%)、ブタジエン(29質量%)、アクリル酸(3質量
%)からなるラテックス。ラテックス分散粒径は、平均
粒径0.1μm、濃度45質量%の水溶液で、25℃、
60%RHにおける平衡含水率0.6質量%、イオン伝
導度4.2mS/cm、pH8.2である。なお、イオ
ン伝導度の測定は、東亜電波工業社製の伝導度計CM−
30Sを使用して、ラテックス原液(40%)について
25℃で行った。
%)、ブタジエン(29質量%)、アクリル酸(3質量
%)からなるラテックス。ラテックス分散粒径は、平均
粒径0.1μm、濃度45質量%の水溶液で、25℃、
60%RHにおける平衡含水率0.6質量%、イオン伝
導度4.2mS/cm、pH8.2である。なお、イオ
ン伝導度の測定は、東亜電波工業社製の伝導度計CM−
30Sを使用して、ラテックス原液(40%)について
25℃で行った。
【0142】ついで、上記作製したハロゲン化銀乳剤1
を5g、ハロゲン化銀乳剤2を5gとを事前によく混合
し、塗布直前にスタチックミキサーを用いて非感光性有
機銀塩含有塗布液と混合し、記録層塗布液を調製し、塗
布銀量として1.4g/m2となるようにコーターヘッ
ドに送液した。該記録層塗布液の粘度は、東京計器社製
のB型粘度計(No.1ローター使用)を用いて、40
℃で測定した結果、85mPa・sであった。また、レ
オメトリックスファーイースト社製のRFSフルードス
ペクトロメーターを使用して、25℃における塗布液の
剪断粘度は、剪断速度が0.1、1、10、100、1
000(1/秒)において、それぞれ1500、22
0、70、40、20mPa・sであった。
を5g、ハロゲン化銀乳剤2を5gとを事前によく混合
し、塗布直前にスタチックミキサーを用いて非感光性有
機銀塩含有塗布液と混合し、記録層塗布液を調製し、塗
布銀量として1.4g/m2となるようにコーターヘッ
ドに送液した。該記録層塗布液の粘度は、東京計器社製
のB型粘度計(No.1ローター使用)を用いて、40
℃で測定した結果、85mPa・sであった。また、レ
オメトリックスファーイースト社製のRFSフルードス
ペクトロメーターを使用して、25℃における塗布液の
剪断粘度は、剪断速度が0.1、1、10、100、1
000(1/秒)において、それぞれ1500、22
0、70、40、20mPa・sであった。
【0143】(還元剤の25%分散物の調製)1,1−
ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−
3,5,5−トリメチルヘキサン80gとクラレ社製の
変性ポリビニルアルコール ポバールMP203の20
%水溶液64gに、水176gを添加し、良く混合して
スラリーとした。ついで、平均直径0.5mmのジルコ
ニアビーズ800gを上記スラリーと一緒に容器に入
れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメ
ックス社製)にて5時間分散し、還元剤分散物を調製し
た。得られた還元剤分散物に含まれる還元剤粒子の平均
粒径は、0.72μmであった。
ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−
3,5,5−トリメチルヘキサン80gとクラレ社製の
変性ポリビニルアルコール ポバールMP203の20
%水溶液64gに、水176gを添加し、良く混合して
スラリーとした。ついで、平均直径0.5mmのジルコ
ニアビーズ800gを上記スラリーと一緒に容器に入
れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメ
ックス社製)にて5時間分散し、還元剤分散物を調製し
た。得られた還元剤分散物に含まれる還元剤粒子の平均
粒径は、0.72μmであった。
【0144】(メルカプト化合物の20%分散物の調
製)3−メルカプト−4−フェニル−5−ヘプチル−
1、2、4−トリアゾール64gとクラレ社製の変性ポ
リビニルアルコール ポバールMP203の20%水溶
液32gに、水224gを添加し、良く混合してスラリ
ーとした。ついで、平均直径0.5mmのジルコニアビ
ーズ800gを上記スラリーと一緒に容器に入れ、分散
機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメックス社
製)にて10時間分散し、メルカプト分散物を調製し
た。得られたメルカプト化合物分散物に含まれるメルカ
プト化合物粒子の平均粒径は、0.67μmであった。
製)3−メルカプト−4−フェニル−5−ヘプチル−
1、2、4−トリアゾール64gとクラレ社製の変性ポ
リビニルアルコール ポバールMP203の20%水溶
液32gに、水224gを添加し、良く混合してスラリ
ーとした。ついで、平均直径0.5mmのジルコニアビ
ーズ800gを上記スラリーと一緒に容器に入れ、分散
機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメックス社
製)にて10時間分散し、メルカプト分散物を調製し
た。得られたメルカプト化合物分散物に含まれるメルカ
プト化合物粒子の平均粒径は、0.67μmであった。
【0145】(有機ポリハロゲン化合物の30%分散物
の調製)トリブロモメチルフェニルスルホン48gと3
−トリブロモメチルスルホニル−4−フェニル−5−ト
リデシル−1,2,4−トリアゾール48gとクラレ社
製の変性ポリビニルアルコール ポバールMP203の
20%水溶液48gに水224gを添加し、良く混合し
てスラリーとした。ついで、平均直径0.5mmのジル
コニアビーズ800gを上記スラリーと一緒に容器に入
れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメ
ックス社製)にて5時間分散し、有機ポリハロゲン化合
物分散物を調製した。得られたポリハロゲン化合物分散
物に含まれるポリハロゲン化合物粒子の平均粒径は、
0.74μmであった。
の調製)トリブロモメチルフェニルスルホン48gと3
−トリブロモメチルスルホニル−4−フェニル−5−ト
リデシル−1,2,4−トリアゾール48gとクラレ社
製の変性ポリビニルアルコール ポバールMP203の
20%水溶液48gに水224gを添加し、良く混合し
てスラリーとした。ついで、平均直径0.5mmのジル
コニアビーズ800gを上記スラリーと一緒に容器に入
れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメ
ックス社製)にて5時間分散し、有機ポリハロゲン化合
物分散物を調製した。得られたポリハロゲン化合物分散
物に含まれるポリハロゲン化合物粒子の平均粒径は、
0.74μmであった。
【0146】(フタラジン化合物のメタノール溶液の調
製)6−イソプロピルフタラジン26gをメタノール1
00mlに溶解して調製した。
製)6−イソプロピルフタラジン26gをメタノール1
00mlに溶解して調製した。
【0147】(顔料の20%分散物の調製)C.I.P
igment Blue 60を64gと花王社製デモ
ールNを6.4gとを水250gに添加し、良く混合し
てスラリーとした。ついで、平均直径0.5mmのジル
コニアビーズ800gと上記スラリーと一緒に容器に入
れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメ
ックス社製)にて25時間分散し、顔料分散物を調製し
た。得られた顔料分散物に含まれる顔料粒子の平均粒径
は、0.21μmであった。
igment Blue 60を64gと花王社製デモ
ールNを6.4gとを水250gに添加し、良く混合し
てスラリーとした。ついで、平均直径0.5mmのジル
コニアビーズ800gと上記スラリーと一緒に容器に入
れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメ
ックス社製)にて25時間分散し、顔料分散物を調製し
た。得られた顔料分散物に含まれる顔料粒子の平均粒径
は、0.21μmであった。
【0148】《中間層塗布液の調製》ポリビニルアルコ
ールPVA−205(クラレ社製)の10質量%水溶液
772g及びメチルメタクリレート/スチレン/2−エ
チルヘキシルアクリレート/ヒドロキシエチルメタクリ
レート/アクリル酸共重合体(共重合質量比:59/9
/26/5/1)ラテックス27.5%液226gとの
混合液に、エアロゾールOT(アメリカンサイアナミド
社製)の5質量%水溶液を2ml、ベンジルアルコール
4g、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールモノイソブチレート1g及びベンゾイソチアゾリノ
ン10mgを加えて中間層塗布液とし、5ml/m2に
なるようコーターヘッドへ送液した。塗布液の粘度は、
B型粘度計(No.1ローター使用)を用い、40℃で
測定した結果、21mPa・sであった。
ールPVA−205(クラレ社製)の10質量%水溶液
772g及びメチルメタクリレート/スチレン/2−エ
チルヘキシルアクリレート/ヒドロキシエチルメタクリ
レート/アクリル酸共重合体(共重合質量比:59/9
/26/5/1)ラテックス27.5%液226gとの
混合液に、エアロゾールOT(アメリカンサイアナミド
社製)の5質量%水溶液を2ml、ベンジルアルコール
4g、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールモノイソブチレート1g及びベンゾイソチアゾリノ
ン10mgを加えて中間層塗布液とし、5ml/m2に
なるようコーターヘッドへ送液した。塗布液の粘度は、
B型粘度計(No.1ローター使用)を用い、40℃で
測定した結果、21mPa・sであった。
【0149】《記録層面保護層第1層塗布液の調製》イ
ナートゼラチン80gを水に溶解し、それにフタル酸の
10%メタノール溶液を138ml、0.5モル/Lの
硫酸を28ml、エアロゾールOT(アメリカンサイア
ナミド社製)の5質量%水溶液を5ml、フェノキシエ
タノール1gをそれぞれ加え、総量が1000gになる
ように水を加えて記録層面保護層第1層塗布液とし、1
0ml/m2になるようコーターヘッドへ送液した。塗
布液の粘度は、B型粘度計(No.1ローター使用)を
用いて、40℃にて測定し、17mPa・sであった。
ナートゼラチン80gを水に溶解し、それにフタル酸の
10%メタノール溶液を138ml、0.5モル/Lの
硫酸を28ml、エアロゾールOT(アメリカンサイア
ナミド社製)の5質量%水溶液を5ml、フェノキシエ
タノール1gをそれぞれ加え、総量が1000gになる
ように水を加えて記録層面保護層第1層塗布液とし、1
0ml/m2になるようコーターヘッドへ送液した。塗
布液の粘度は、B型粘度計(No.1ローター使用)を
用いて、40℃にて測定し、17mPa・sであった。
【0150】《記録層面保護層第2層塗布液の調製》イ
ナートゼラチン100gを水に溶解し、それにN−パー
フルオロオクチルスルフォニル−N−プロピルアラニン
カリウム塩の5%溶液を20ml、エアロゾールOT
(アメリカンサイアナミド社製)の5質量%溶液を16
ml、0.5モル/Lの硫酸を44ml、ベンゾイソチ
アゾリノン10mgをそれぞれ添加し、総量が1555
gとなるよう水を加えて、次いで4質量%のクロムみょ
うばんと0.67質量%のフタル酸とを含有する水溶液
445mlを塗布直前にスタチックミキサーで混合した
ものを記録層面保護層第2層塗布液とし、10ml/m
2になるようコーターヘッドへ送液した。塗布液の粘度
は、B型粘度計(No.1ローター使用)を用いて、4
0℃で測定した結果、9mPa・sであった。
ナートゼラチン100gを水に溶解し、それにN−パー
フルオロオクチルスルフォニル−N−プロピルアラニン
カリウム塩の5%溶液を20ml、エアロゾールOT
(アメリカンサイアナミド社製)の5質量%溶液を16
ml、0.5モル/Lの硫酸を44ml、ベンゾイソチ
アゾリノン10mgをそれぞれ添加し、総量が1555
gとなるよう水を加えて、次いで4質量%のクロムみょ
うばんと0.67質量%のフタル酸とを含有する水溶液
445mlを塗布直前にスタチックミキサーで混合した
ものを記録層面保護層第2層塗布液とし、10ml/m
2になるようコーターヘッドへ送液した。塗布液の粘度
は、B型粘度計(No.1ローター使用)を用いて、4
0℃で測定した結果、9mPa・sであった。
【0151】《ホログラム記録媒体の作製》100μm
厚の透明なPET支持体に、下から順に記録層、中間
層、記録層面保護層第1層、記録層面保護層第2層で、
スライドビード塗布方式により、同時重層塗布を行い、
ホログラムの記録媒体試料3を作製した。なお、塗布速
度は、160m/minで行い、コーターヘッド先端部
と支持体との間隔を0.18mmに、減圧室(減圧チャ
ンバー)の圧力を大気圧に対して392Pa低く設定し
た。塗布後の冷却ゾーンでは、乾球温度が18℃、湿球
温度が12℃の風を平均風速7m/秒で30秒間吹き当
てて、塗布液を冷却した後、つるまき式の浮上方式の乾
燥ゾーンにて、乾球温度が30℃、湿球温度が18℃の
乾燥風を、穴からの吹き出し風速20m/秒で、200
秒間吹き当てて、塗布液中の溶剤の揮発を行った。
厚の透明なPET支持体に、下から順に記録層、中間
層、記録層面保護層第1層、記録層面保護層第2層で、
スライドビード塗布方式により、同時重層塗布を行い、
ホログラムの記録媒体試料3を作製した。なお、塗布速
度は、160m/minで行い、コーターヘッド先端部
と支持体との間隔を0.18mmに、減圧室(減圧チャ
ンバー)の圧力を大気圧に対して392Pa低く設定し
た。塗布後の冷却ゾーンでは、乾球温度が18℃、湿球
温度が12℃の風を平均風速7m/秒で30秒間吹き当
てて、塗布液を冷却した後、つるまき式の浮上方式の乾
燥ゾーンにて、乾球温度が30℃、湿球温度が18℃の
乾燥風を、穴からの吹き出し風速20m/秒で、200
秒間吹き当てて、塗布液中の溶剤の揮発を行った。
【0152】《ホログラム記録媒体の感度評価》以上の
ようにして得られたホログラムの記録媒体試料3を、図
2に示す647nmのKrレーザーを有するホログラム
作製装置(10で示す位置に3次元物が置かれている)
にて、30μJ/cm2のエネルギーで露光後、熱現像
処理装置を用いて120℃で15秒間熱現像した。得ら
れた各試料に647nmのKrレーザーを参照光として
照射し、発生した再生光を目視で観察した結果、極めて
良好なホログラムを得ることができた。同時に、比較試
料として、フォトポリマータイプの米国デュポン社製O
mnidex−705ホログラフィック記録フイルムを
用い、30μJ/cm2のエネルギーで露光を行った
が、満足のいくホログラムを得ることができず、上記試
料で良好なホログラムを得るには、30mJ/cm2の
エネルギーでの露光が必要であることが判明し、本発明
に係るホログラムの記録媒体試料は、高感度の特性を有
していることが判った。
ようにして得られたホログラムの記録媒体試料3を、図
2に示す647nmのKrレーザーを有するホログラム
作製装置(10で示す位置に3次元物が置かれている)
にて、30μJ/cm2のエネルギーで露光後、熱現像
処理装置を用いて120℃で15秒間熱現像した。得ら
れた各試料に647nmのKrレーザーを参照光として
照射し、発生した再生光を目視で観察した結果、極めて
良好なホログラムを得ることができた。同時に、比較試
料として、フォトポリマータイプの米国デュポン社製O
mnidex−705ホログラフィック記録フイルムを
用い、30μJ/cm2のエネルギーで露光を行った
が、満足のいくホログラムを得ることができず、上記試
料で良好なホログラムを得るには、30mJ/cm2の
エネルギーでの露光が必要であることが判明し、本発明
に係るホログラムの記録媒体試料は、高感度の特性を有
していることが判った。
【0153】
【発明の効果】本発明により、加工性がよく、乾式処理
が可能で、かつ高感度なホログラムを与えるホログラム
記録用感光性組成物、およびそれを用いたホログラム記
録媒体、ホログラム記録方法、ホログラムの形成方法、
ホログラム及びホログラムの再生方法を提供することが
できた。
が可能で、かつ高感度なホログラムを与えるホログラム
記録用感光性組成物、およびそれを用いたホログラム記
録媒体、ホログラム記録方法、ホログラムの形成方法、
ホログラム及びホログラムの再生方法を提供することが
できた。
【図1】本発明に係る反射型ホログラムの記録方法の一
例を示す概略図。
例を示す概略図。
【図2】本発明に係る透過型ホログラムの記録方法の一
例を示す概略図。
例を示す概略図。
1 ガラス板 2 記録層 3 ポリエチレンテレフタレートフィルム 4 レーザー光源 5 レーザービーム光束 6,10 ミラー 7 ビームスプリッター 8 対物レンズ 9 集光用レンズ
Claims (11)
- 【請求項1】 レーザー光またはコヒーレンス性の優れ
た光の干渉により生じる干渉縞の記録に用いられるホロ
グラム記録用感光性組成物において、該感光性組成物
が、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩及び還元剤
を含んでいることを特徴とするホログラム記録用感光性
組成物。 - 【請求項2】 支持体上に、感光性ハロゲン化銀、非感
光性有機銀塩及び還元剤を含有する感光性組成物からな
る記録層を有することを特徴とする、レーザー光または
コヒーレンス性の優れた光の干渉により生じる干渉縞の
記録に用いられるホログラムの記録媒体。 - 【請求項3】 感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩
及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成物、
または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物から
なる記録層を有する記録媒体に、300〜1200nm
の波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の優れ
た光の干渉により生じる干渉縞を露光することを特徴と
するホログラムの記録方法。 - 【請求項4】 感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩
及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成物、
または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物から
なる記録層を有する記録媒体に、レーザー光またはコヒ
ーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジタル
情報光と記録参照光による干渉縞を露光することを特徴
とするホログラムの記録方法。 - 【請求項5】 感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩
及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成物、
または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物から
なる記録層を有する記録媒体に、300〜1200nm
の波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の優れ
た光の干渉により生じる干渉縞を露光した後、熱現像す
ることを特徴とするホログラムの形成方法。 - 【請求項6】 感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩
及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成物、
または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物から
なる記録層を有する記録媒体に、レーザー光またはコヒ
ーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジタル
情報光と記録参照光による干渉縞を露光した後、熱現像
することを特徴とするホログラムの形成方法。 - 【請求項7】 感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩
及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成物、
または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物から
なる記録層を有する記録媒体に、300〜1200nm
の波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の優れ
た光の干渉により生じる干渉縞が露光され、記録された
ことを特徴とするホログラム。 - 【請求項8】 感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩
及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成物、
または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物から
なる記録層を有する記録媒体に、レーザー光またはコヒ
ーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジタル
情報光と記録参照光による干渉縞が露光され、記録され
たことを特徴とするホログラム。 - 【請求項9】 感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩
及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成物、
または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物から
なる記録層を有する記録媒体に、300〜1200nm
の波長を有するレーザー光またはコヒーレンス性の優れ
た光の干渉により生じる干渉縞が露光された後、熱現像
されることにより形成されたことを特徴とするホログラ
ム。 - 【請求項10】 感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀
塩及び還元剤を含有するホログラム記録用感光性組成
物、または支持体上に該ホログラム記録用感光性組成物
からなる記録層を有する記録媒体に、レーザー光または
コヒーレンス性の優れた光から生成した2値化したデジ
タル情報光と記録参照光による干渉縞が露光された後、
熱現像されることにより形成されたことを特徴とするホ
ログラム。 - 【請求項11】 請求項7〜10のいずれか1項記載の
ホログラムに、300〜1200nmの波長を有するレ
ーザー光またはコヒーレンス性の優れた参照光を照射
し、ホログラム中の干渉縞による回折により再生光を発
生させることを特徴とするホログラムの再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000119500A JP2001305938A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | ホログラム記録用感光性組成物及び記録媒体、ホログラムとその記録方法、形成方法及び再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000119500A JP2001305938A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | ホログラム記録用感光性組成物及び記録媒体、ホログラムとその記録方法、形成方法及び再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001305938A true JP2001305938A (ja) | 2001-11-02 |
Family
ID=18630466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000119500A Pending JP2001305938A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | ホログラム記録用感光性組成物及び記録媒体、ホログラムとその記録方法、形成方法及び再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001305938A (ja) |
-
2000
- 2000-04-20 JP JP2000119500A patent/JP2001305938A/ja active Pending
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