JP2001305677A - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JP2001305677A
JP2001305677A JP2000117666A JP2000117666A JP2001305677A JP 2001305677 A JP2001305677 A JP 2001305677A JP 2000117666 A JP2000117666 A JP 2000117666A JP 2000117666 A JP2000117666 A JP 2000117666A JP 2001305677 A JP2001305677 A JP 2001305677A
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Koji Kita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼き付け条件およびフィルムコードを予め登
録しておかなくても、白黒フィルムを識別して、白黒フ
ィルムに記録された画像をカラー印画紙を用いて良好に
プリント可能にする。 【解決手段】 フィルムの画像をRGBの3色に分解し
て撮像し(S1)、フィルムに記録された画像内の複数
の区域に関するBG間およびRG間における濃度の相関
係数および回帰直線を求め(S2)、相関係数がしきい
値以上の場合は(S3)、回帰直線から決定された焼き
付け条件で白黒露光を行う(S4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真処理装置に関
し、特に煩わしい作業を行わなくともカラーフィルムだ
けでなく白黒フィルムに記録された画像を良好に焼き付
け処理することが可能な写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印画紙などの感光材料に対して、自動的
に焼付、現像、漂白定着、安定化などの処理を施すこと
が可能な写真処理装置が知られている。このような写真
処理装置では、白黒フィルムとカラーフィルムとで異な
る現像処理を行う必要があるが、近年、カラーフィルム
と同じ現像処理を行っても良好なプリントが得られる白
黒フィルム(セピアフィルムを含む)が開発されてい
る。そして、これに伴って、焼き付け工程においても白
黒フィルムに記録された画像に対してカラー焼き付け処
理が行われることが多くなっている。このような場合
に、白黒フィルムとともに用いられる印画紙としては、
カラー現像処理が可能な白黒印画紙もあるが、カラーフ
ィルムと白黒フィルムとが混在している場合に途中で印
画紙を入れ替える作業に手間がかかるため、通常のカラ
ー印画紙を使用する場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】白黒フィルムは、カラ
ーフィルムの場合と同じ現像処理ができない種類も含め
て、カラーフィルムとはかなり異なるベース色をしてい
る(ただし、セピアフィルムのベース色はカラーフィル
ムに近い)。そのため、カラーフィルム用に作られたカ
ラー印画紙に白黒フィルムの画像をアナログ方式で焼き
付ける場合には、露光の光色をカラーフィルムのベース
色に近づける補正を行う必要があり、補正量が少しでも
ずれるとプリント画像に有彩色が現れてしまい、良好な
白黒プリントを得ることができなくなる。また、ディジ
タル方式で焼き付け処理した場合も、特に輪郭部分など
において色が滲むといった現象が見られたり、アナログ
方式の場合と同様に若干の補正ずれによってプリント画
像に有彩色が現れることがある。
【0004】これに対処するために、フィルムスロープ
バランス(フィルムに記録された画像のR(赤)、G
(緑)、B(青)の3色の相互濃度関係)などの焼き付
け条件をフィルム種ごとに予め焼き付け露光部(プリン
タ)に登録しておき、処理するフィルム種に応じた条件
で焼き付け処理を行うことによって良好な白黒プリント
を得るようにした写真処理装置がある。しかしながら、
このような手段では、フィルム種ごとの焼き付け条件を
予め登録しておかなければならず、そのためにフィルム
も用意しなければならないので、焼き付け条件を登録す
べきフィルム種が多くなると作業量が増大してしまう。
【0005】また、この場合、作業者の誤操作防止のた
めに焼き付け処理に係るフィルムが白黒フィルムである
ことおよびその種類を写真処理装置で自動的に正しく認
識しようとすると、フィルムに記録されているDXコー
ド(フィルムの上下端部近傍に形成された電子読み取り
記号)などのフィルムコードを読み取る必要がある。そ
のためには、さらに白黒フィルムのフィルムコードを予
め写真処理装置に登録しておかなければならず、新規の
白黒フィルムが発売されるたびにその焼き付け条件とと
もにフィルムコードの登録が必要になるという煩わしさ
がある。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、DXコー
ドなどのフィルムコードを予め登録しておくといった煩
わしい作業を行わなくとも、フィルムが白黒フィルムで
あることを識別することができる写真処理装置を提供す
ることである。
【0007】また、本発明の第2の目的は、焼き付け条
件およびフィルムコードを予め登録しておくといった煩
わしい作業を行わなくとも、フィルムが白黒フィルムで
あることを識別し、白黒フィルムに記録された画像を例
えばカラー印画紙を用いて良好にプリントすることがで
きる写真処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の写真処理装置は、フィルムに記録された
画像を複数の色に分解して撮像するための撮像手段と、
前記撮像手段からの画像信号に基づいて、前記フィルム
に記録された画像内の複数の区域に関する前記複数の色
の間における濃度の相関情報を求める相関情報演算手段
と、 前記相関情報演算手段によって求められた相関情
報に基づいて、当該フィルムがカラーフィルムであるの
か或いは白黒フィルムであるのかを判断する判断手段と
を備えている。
【0009】請求項1によると、白黒フィルムに記録さ
れた画像とカラーフィルムに記録された画像とで画像内
の複数の区域に関する分解された複数の色の間の濃度の
相関が異なることを利用して、フィルムが白黒フィルム
であるのか或いはカラーフィルムであるのかが判断され
るので、DXコードなどのフィルムコードが予め登録さ
れていなくても白黒フィルムを識別することが可能とな
る。
【0010】また、請求項2の写真処理装置は、前記判
断手段によってフィルムが白黒フィルムであると判断さ
れた際に、当該白黒フィルムに記録された画像の印画紙
への焼き付け条件を前記相関情報に基づいて決定する焼
き付け条件決定手段をさらに備えていることを特徴とす
るものである。
【0011】請求項2によると、白黒フィルムに記録さ
れた画像の印画紙への焼き付け条件が相関情報に基づい
て決定されるので、フィルムスロープバランスなどの焼
き付け条件が予め登録されていなくても、例えばカラー
印画紙を用いて白黒フィルムに記録された画像を良好に
プリントすることができる。
【0012】また、請求項3の写真処理装置は、前記複
数の色がRGBの3色であることを特徴とするものであ
る。請求項3によると、複数の色が光の3原色のRGB
であるので、フィルムの識別や焼き付け条件の決定を容
易に行うことができる。
【0013】また、請求項4の写真処理装置は、相関情
報演算手段が相関情報として前記複数の色から任意に選
択された2色の間の濃度の相関係数を求め、前記判断手
段が前記相関係数と所定のしきい値との大小関係によっ
てフィルムがカラーフィルムであるのか或いは白黒フィ
ルムであるのかの判断を行うことを特徴とするものであ
る。請求項4によると、相関情報として複数の色から任
意に選択された2色の間の濃度の相関係数が求められ、
相関係数と所定のしきい値との大小関係によってフィル
ムが白黒フィルムであるのか或いはカラーフィルムであ
るのかが判断されるので、識別計算が比較的簡単であっ
て白黒フィルムを迅速に識別することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態について、図面を参照しつつ説明する。
【0015】図1は、本実施の形態の写真処理装置の要
部構成を概略的に示した図である。図1の写真処理装置
1は、光源4からの光が現像済みのフィルム2を介して
カラー印画紙3に照射される、いわゆるアナログ方式の
焼き付けが行われるものである。フィルム2は、モータ
5で駆動される複数のローラ対6によって挿入口から排
出口へと間欠的に搬送される。モータ5を駆動する制御
信号は、制御部7から供給される。フィルム2はポジま
たはネガのいずれであってもよく、フィルム2がカラー
フィルムであるか或いは白黒フィルムであるかに応じて
フィルム2内の各コマにはカラー画像または白黒画像が
記録されている。
【0016】フィルム2の搬送路に沿って配置されたC
CDカメラ8は、フィルム2に記録された1コマ分の画
像を撮像し、RGBの3色に分解されたディジタル画像
信号を出力する。CCDカメラ8は制御部7からの制御
信号によって駆動され、CCDカメラ8から出力される
ディジタル画像信号は制御部7に与えられる。
【0017】CCDカメラ8が配置されている場所より
もフィルム排出口側であって光源4とフィルム2の搬送
路との間にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の各フィルタ9a〜9cが配置されている。これ
らのフィルタ9a〜9cはフィルタ駆動部10によって
駆動され、光源4からカラー印画紙3に至る光路内に適
切な量だけ挿入される。フィルタ駆動部10は制御部7
からの制御信号によって制御される。
【0018】フィルム2の搬送路に対して光源4とは反
対側には、プリントサイズを調節するためのレンズ12
および光路を開閉するシャッタ14が配置されている。
シャッタ14は、カラー印画紙3が所定時間だけ露光さ
れるようにシャッタ駆動部16によって開閉駆動され
る。また、レンズ12もプリントサイズを任意のサイズ
に調節するために図示しないレンズ駆動部によって駆動
される。シャッタ駆動部16およびレンズ駆動部を制御
する制御信号は、制御部7から供給される。カラー印画
紙3は、モータ18で駆動される複数のローラ対20に
よって印画紙マガジンから現像部(ともに図示せず)へ
と間欠的に搬送される。モータ18を駆動する制御信号
は、制御部7から供給される。
【0019】制御部7はCPU22、ROM23、RA
M24などの部品から構成されている。ROM23には
制御部7で行う処理についてのプログラムや必要なデー
タが記憶されており、RAM24にはCCDカメラ8か
ら与えられたディジタル画像信号がRGBの各色ごとに
記憶される。また、CPU22は、ROM23およびR
AM24に記憶されたプログラムやデータを元に所定の
演算を行い、上述した各種の部材に制御信号を供給す
る。
【0020】次に、本実施の形態の写真処理装置1の動
作について、図2〜図4をさらに参照して説明する。図
2は、写真処理装置1の焼き付け処理についてのフロー
チャートである。図3は、カラーフィルムの場合のRG
B3色の濃度の相関を描いたグラフである。図4は、白
黒フィルムの場合のRGB3色の濃度の相関を描いたグ
ラフである。
【0021】まず、ステップS1において、新たなフィ
ルム2が装着されたことが感知された場合に、CCDカ
メラ8が駆動されてフィルム先頭の1コマ分の画像が撮
像される。この撮像によって得られたRGB3色に分解
された画像信号は、CCDカメラ8内部でのAD変換に
よってディジタル化されてから制御部7に供給され、R
AM24の所定領域内にそれぞれ格納される。
【0022】次に、ステップS2において、撮像された
1コマが多数(例えば縦16×横24程度)の区域に分
割され、これら多数の区域に関して、RGB3色の間に
おける濃度についての回帰計算が実行される。より具体
的には、分割された多数の区域それぞれについて各区域
内のRGB各色の平均濃度が求められ、BGの2色およ
びRGの2色の濃度(正確には濃度の対数)の関係を表
す2つのグラフに各区域の平均濃度がそれぞれプロット
される。そして、2つのグラフそれぞれについて、プロ
ットされた点から回帰直線が求められるとともに単回帰
計算により相関係数が求められる。
【0023】図3(a)はフィルム2がカラーフィルム
の場合のBG2色の間における濃度の相関を描いたグラ
フであり、直線31が回帰直線である。また、図3
(b)はフィルム2がカラーフィルムの場合のRG2色
の間における濃度の相関を描いたグラフであり、直線3
2が回帰直線である。このように、フィルム2がカラー
フィルムの場合には、プロットされた多数の区域に関す
るBG2色およびRG2色の間における濃度の相関が比
較的小さい。すなわち、プロットされた各点は回帰直線
31、32から離隔していることが多く、プロットされ
たすべての点が回帰直線31、32上にある場合の相関
係数を1とすると、カラーフィルムに記録された画像に
係る相関係数は1よりもかなり小さくなる。
【0024】また、図4(a)はフィルム2が白黒フィ
ルムの場合のBG2色の間における濃度の相関を描いた
グラフであり、直線41が回帰直線である。また、図4
(b)はフィルム2が白黒フィルムの場合のRG2色の
間における濃度の相関を描いたグラフであり、直線42
が回帰直線である。このように、フィルム2が白黒フィ
ルムの場合には、プロットされた多数の区域に関するB
G2色およびRG2色の間における濃度の相関が比較的
大きい。すなわち、プロットされた各点は回帰直線4
1、42上またはそのすぐ近傍にあることが多く、白黒
フィルムに記録された画像に係る相関係数はきわめて1
に近い値となる。
【0025】次に、ステップS3において、ステップS
2で求められた相関係数が所定のしきい値(本実施の形
態では、0.98)以上であるかが判断される。そし
て、相関係数が0.98以上であれば(S3:YE
S)、フィルム2が白黒フィルムであると判断されてス
テップS4に進み、以下に詳述するような白黒露光処理
が行われる。一方、相関係数が0.98未満であれば
(S3:NO)、フィルム2がカラーフィルムであると
判断されてステップS5に進み、通常のカラー露光処理
が行われる。なお、ステップS3において0.98と比
較される相関係数は、BG2色の関係から得られたもの
でもよいし、RG2色の関係から得られたものでもよい
し、両者の平均値であってもよい。
【0026】ステップS4の白黒露光処理では、まずカ
ラー印画紙3の焼き付け処理を行う際の焼き付け条件が
決定されてから、決定された焼き付け条件での露光が行
われる。具体的には、まず、Gの濃度の実測による平均
値Gav(=プロットされたGの濃度の総和÷プロットさ
れた区域数)に対するBの濃度の理論的な平均値Gavが
回帰直線41から求められ、さらに、平均値Gavに対す
るRの濃度の理論的な平均値Ravが回帰直線42から求
められる。
【0027】このようにして求められた(Bav,Gav,
Rav)の組は、フィルム2のスロープバランスを表して
いると考えられる。そして、このスロープバランスを用
いてハイコレクション100%の補正が行われるように
焼き付け条件が決定される。例えば、(Bav,Gav,R
av)=(100,80,90)であるならば、これら3
つの値の中の最小値(この場合、80)をシャッタ14
の開放時間すなわち露光量で置換し、3つの値の中の最
大値と各値との相違量(この場合、(0,20,1
0))をYMCの3つのフィルタ9a、9b、9cの挿
入量で置換することにより、Bav:Gav:Rav=1:
1:1となってハイコレクション100%の補正(つま
り、1コマ内の画像の色をすべて混ぜ合わせると灰色に
なるような補正)が実現される。
【0028】そして、このようにして決定された焼き付
け条件に基づいてフィルタ駆動部10およびシャッタ駆
動部16に制御信号が供給され、フィルタ9a、9b、
9cの挿入量およびシャッタ14の開放時間が制御され
てカラー印画紙3の焼き付け処理が行われる。このと
き、チャンネルバランス(フィルムサイズと印画紙サイ
ズとの組み合わせ)に応じて露光量が制御されることが
好ましい。しかる後、焼き付け処理されたカラー印画紙
3は、現像部に送られてカラー現像処理などの所定の処
理が施された後、写真処理装置1から排出される。
【0029】その結果として得られたプリントには、焼
き付け条件を上述のように定めたことによって有彩色が
現れることがほとんどない。また、異なる種類の白黒フ
ィルムが用いられた場合にも、その種類に応じた焼き付
け補正が自動的に行われるので、カラーフィルムに記録
された画像はもちろんのこと、白黒フィルムに記録され
た画像をも同じカラー印画紙を用いて常に良好にプリン
トすることができるようになる。また、セピアプリント
についても白黒の場合の焼き付け条件に基づいて安定し
て良好なプリントを得ることが可能となる。
【0030】このようにして、本実施の形態の写真処理
装置1では、DXコードなどのフィルムコードを予め登
録しておくといった煩わしい作業を行わなくとも、白黒
フィルムに記録された画像とカラーフィルムに記録され
た画像とで画像内の複数の区域に関するRGBの3色の
間の濃度の相関係数が異なることを利用して、相関係数
と所定のしきい値との大小関係により白黒フィルムを識
別することが可能である。従って、写真処理装置1への
コード登録の作業を省略することができて、写真処理装
置1の製造工程およびメンテナンス作業工程を簡略化す
ることができるという利点が生じる。
【0031】また、本実施の形態によると、白黒フィル
ムに記録された画像のカラー印画紙3への焼き付け条件
が回帰計算から求められた回帰直線41、42に基づい
て決定されるので、フィルムスロープバランスなどの焼
き付け条件が予め登録されていなくても、カラー印画紙
3を用いて白黒フィルムに記録された画像を良好にプリ
ントすることができる。そのため、写真処理装置1への
フィルム種ごとの焼き付け条件の登録作業を省略するこ
とができて、この点からも、写真処理装置1の製造工程
およびメンテナンス作業工程を簡略化することができる
という利点が生じる。
【0032】また、本実施の形態によると、光の3原色
のRGBを用いているので、フィルム2の識別や焼き付
け条件の決定を容易に行うことができる。さらに、本実
施の形態によると、相関情報として複数の色から任意に
選択された2色の間の濃度の相関係数が求められ、相関
係数と所定のしきい値との大小関係によってフィルム2
が白黒フィルムであるのか或いはカラーフィルムである
のかが判断されるので、識別計算を比較的簡単に行うこ
とができて白黒フィルムを迅速に識別することができる
という利点もある。
【0033】なお、本実施の形態において、例えば雪景
色のような白一色で色情報がほとんどない画像がフィル
ム2に記録されていたとすると、そのフィルム2がカラ
ーフィルムであるか白黒フィルムであるかに拘わらず相
関係数はかなり1に近い値になる。そのため、本実施の
形態によっては、カラーフィルムが白黒フィルムである
と誤判断されてステップS4で白黒露光処理が施される
ことがあり得る。しかしながら、このような場合は元々
画像内に色情報がほとんど含まれていないために、白黒
露光処理が施されても差し支えがないことが多い。
【0034】以上、本発明の好適な一実施の形態につい
て説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様
々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施
の形態は、アナログ方式の露光が行われる写真処理装置
についてのものであったが、本発明はフィルムに記録さ
れた画像についてのディジタルデータ信号に基づいて制
御された光で印画紙を露光するディジタル方式の露光が
行われる写真処理装置についても同様に適用することが
可能であって、事前の焼き付け条件などの登録を行わな
くとも、色情報が完全にキャンセルされた良好な白黒プ
リントが得られる。その場合、CCDカメラ8はフィル
ムのスキャナと兼用のものであってもよい。
【0035】また、上述の実施の形態では1コマ分の画
像内に属する複数の区域の濃度データだけで相関係数を
決定していたが、フィルム内の複数コマ(好ましくは全
コマ)に記録された画像をCCDカメラ8で撮像し、で
きるだけ多数のコマに属する複数の区域の濃度データを
用いて相関係数を求めることが好ましい。これにより、
判断の精度を向上させることができ、例えば上述した白
一色のような画像のコマが最初に含まれている場合にそ
れが白黒フィルムと誤判断されるのを防止することがで
きる。
【0036】また、上述の実施の形態では、RGBの3
色からBGの2色およびRGの2色についての濃度の相
関を調べたが、これら以外の他の組み合わせ(例えばB
RとBGなど)であってもよい。また、フィルム2に記
録された画像を読み取るための装置としては、CCDカ
メラに限らずスキャナなどの公知のものをいずれも用い
ることができる。また、上述の実施の形態は、フィルム
がネガフィルムの場合を例に説明したが、本発明はポジ
フィルムについても同様に適用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、白黒フィルムに記録された画像とカラーフィルムに
記録された画像とで画像内の複数の区域に関する分解さ
れた複数の色の間の濃度の相関が異なることを利用し
て、フィルムが白黒フィルムであるのか或いはカラーフ
ィルムであるのかが判断されるので、DXコードなどの
フィルムコードが予め登録されていなくても白黒フィル
ムを識別することが可能となる。
【0038】また、請求項2によると、白黒フィルムに
記録された画像の印画紙への焼き付け条件が相関情報に
基づいて決定されるので、フィルムスロープバランスな
どの焼き付け条件が予め登録されていなくても、例えば
カラー印画紙を用いて白黒フィルムに記録された画像を
良好にプリントすることができる。
【0039】また、請求項3によると、複数の色が光の
3原色のRGBであるので、フィルムの識別や焼き付け
条件の決定を容易に行うことができる。さらに、請求項
4によると、識別計算が比較的簡単であって白黒フィル
ムを迅速に識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の写真処理装置の要部構
成を概略的に示した図である。
【図2】図1に示された写真処理装置の焼き付け処理に
ついてのフローチャートである。
【図3】カラーフィルムの場合のRGB3色の濃度の相
関を描いたグラフである。
【図4】白黒フィルムの場合のRGB3色の濃度の相関
を描いたグラフである。
【符号の説明】
1 写真処理装置 2 フィルム 3 カラー印画紙 4 光源 5 モータ 7 制御部 8 CCDカメラ 9a、9b、9c フィルタ 10 フィルタ駆動部 12 レンズ 14 シャッタ 16 シャッタ駆動部 22 CPU 23 ROM 24 RAM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムに記録された画像を複数の色に
    分解して撮像するための撮像手段と、 前記撮像手段からの画像信号に基づいて、前記フィルム
    に記録された画像内の複数の区域に関する前記複数の色
    の間における濃度の相関情報を求める相関情報演算手段
    と、 前記相関情報演算手段によって求められた相関情報に基
    づいて、当該フィルムがカラーフィルムであるのか或い
    は白黒フィルムであるのかを判断する判断手段とを備え
    ていることを特徴とする写真処理装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段によってフィルムが白黒フ
    ィルムであると判断された際に、当該白黒フィルムに記
    録された画像の印画紙への焼き付け条件を前記相関情報
    に基づいて決定する焼き付け条件決定手段をさらに備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載の写真処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の色がRGBの3色であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の写真処理装置。
  4. 【請求項4】 相関情報演算手段が相関情報として前記
    複数の色から任意に選択された2色の間の濃度の相関係
    数を求め、前記判断手段が前記相関係数と所定のしきい
    値との大小関係によってフィルムがカラーフィルムであ
    るのか或いは白黒フィルムであるのかの判断を行うこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の写真
    処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112183454A (zh) * 2020-10-15 2021-01-05 北京紫光展锐通信技术有限公司 图像检测方法及装置、存储介质、终端

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112183454A (zh) * 2020-10-15 2021-01-05 北京紫光展锐通信技术有限公司 图像检测方法及装置、存储介质、终端

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