JPH052227A - 写真焼付装置 - Google Patents

写真焼付装置

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JPH052227A
JPH052227A JP15973891A JP15973891A JPH052227A JP H052227 A JPH052227 A JP H052227A JP 15973891 A JP15973891 A JP 15973891A JP 15973891 A JP15973891 A JP 15973891A JP H052227 A JPH052227 A JP H052227A
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恭彰 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼き増しないしは焼き直しの場合に、初回の
焼き付けにおいて得られた写真印画と同等の写真印画が
容易にしかも安定的に得られ、焼き直しの場合にはその
補正を適正且つ容易に行なう。 【構成】 写真フイルム上の原画の平均透過濃度を測定
する測定手段と、測定された平均透過濃度に基づいて原
画に対する露光量を演算し制御する露光制御手段と、こ
の露光量に対する補正情報を入力する入力手段と、原画
を走査して画像情報を得る走査手段と、得られた画像情
報を処理して露光量に対する補正量を出力する画像情報
処理手段と、出力された補正量を上記入力手段における
補正情報に変換する変換手段と、変換手段の出力を記録
する記録手段とを備えて、焼き直しや焼き増しを容易か
つ適正に行なうようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼き直しや焼き増しを適
正に行なうことができる写真焼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な写真撮影において、被写体の青
(B)、緑(G)、赤(R)(以下、それぞれ単にB、
G、Rと記載する)の3原色の平均反射率は略一定であ
ることが経験則として知られている。そこで、従来の写
真焼付装置では、写真原画の全面積の平均透過濃度(L
ATD)を測定し、測定された平均透過濃度に基づいて
写真焼付における露光量を決定することによって、印画
紙のB、G、R各色感光層に与える露光量を一定値に制
御し、カラーバランスの良好な写真印画を作成するよう
にしている。この際、被写体において輝度分布や色の分
布に偏りがある場合に適正な写真印画が得られ難いとい
う欠点がある。これらの写真原画はサブジェクトフェリ
アと呼ばれ、特に被写体の輝度分布の偏りを原因とする
場合はデンシティフェリア、また色の分布の偏りを原因
とする場合はカラーフェリアと呼ばれる。
【0003】デンシティフェリアに対して自動的に露光
量の調整を行なうことを目的とする公知の技術として、
特公昭56−2691号公報に開示された次のような技
術を挙げることができる。すなわち、写真フィルム上の
原画を走査し、この走査で得られた画像濃度から画像の
領域毎に特性値を求め、この特性値に基づいて分類を行
ない、分類毎に予め定められた特性値の関数により、当
該原画に対する露光量を調整するものである。
【0004】また、カラーフェリアに対する露光量の調
整を目的とする公知の技術としては、ロワードコレクシ
ョンが挙げられる。一般に、標準的な被写体を撮影した
写真原画に対してはLATDに応じて露光を調節して、
印画紙の各色感光層に与える露光量を一定値にするフル
コレクションが有効とされ、撮影露出が適正なサブジェ
クトフェリアに対してはLATDによらず一定の光束あ
るいは露光時間で露光するノーコレクションが有効とさ
れるが、実際には妥協点として、双方の中間的な制御方
法であるロワードコレクションが適当であり、写真印画
の全体的な品質から最適なコレクションレベルを選択す
べきであるとされている。近年の写真焼付装置では数段
階のコレクションレベルが選択可能な形で装備されてい
ることが一般的となっている。
【0005】しかしながら、LATD制御方式の写真焼
付装置では通常、写真原画のB、G、R各色の濃度の変
化が、写真フィルムの調子再現特性と被写体の色の分布
のいずれかの差に起因して生じているか自動的に識別で
きない。このため、写真フィルムの品種毎に露光条件を
予め設定し、焼き付けるべき写真フィルムの品種に応じ
て設定した露光条件を切り替えるようにしている。しか
しながら、近年の写真フィルムの品種の増加に伴い、上
記のような露光条件の設定や切り替えの必要性は写真焼
付工程の合理化を阻害する大きな要因となっている。さ
らに、同一の品種の写真フィルムであっても潜像保存の
状態に起因する特性の劣化のため、設定された露光条件
では適正なカラーバランスの写真印画が得られない場合
も多く、このため、一定の品質の写真印画を安定して効
率良く生産する上で大きな障害となっている。
【0006】このような問題を解決するため、本出願人
は、平成3年2月2日提出の特許出願「写真焼付露光量
決定方法」において、写真フィルムに形成された原画の
平均透過濃度を測定し、この濃度に基づいて原画に対す
る露光量を決定する方法において、平均透過濃度の測定
の前に写真フィルムに形成された複数の原画を走査し、
これによって得られた複数の原画の画像情報から所定の
統計量を求め、さらに個々の原画の画像情報から画像特
性値を計算し、次に統計量と画像特性値とから補正量を
求め、この補正量によって露光量を修正する方法を提案
している。
【0007】これらの技術によって、写真フィルム上に
形成された各原画には適正な露光量が与えられ、初回の
焼付(同時プリント)時には、一定の品質の写真印画を
安定して得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの例では、写真
フィルム上の原画を走査する走査部と得られた画像情報
に基づいて露光補正量の決定を行なう情報処理部によっ
て構成される画像処理系と、画像処理系から出力される
露光補正量に基づいて原画に対する露光量を調整する露
光制御系を合わせ持つ写真焼付装置において処理され
る。しかし、原画によっては、熟練技能者による露光補
正量の決定と同様に、上記のような画像処理系によって
得られる露光補正量が不適切なため、結果として得られ
る写真印画が不良になり出荷できないことがある。この
ように不良となった写真印画に対応する原画は焼き直し
される。また、顧客の依頼による焼き増しは日常的に行
なわれている。こうして行なわれる焼き増しや焼き直し
の場合、従来の技術では大きな問題に直面する。
【0009】焼き増しや焼き直しの場合、初回の焼き付
けにおいて得られた写真印画と同等の写真印画が得られ
ることが焼き付けの前提となることから、初回の焼き付
けに用いた写真焼付装置によって焼き増しないしは焼き
直しすべき写真原画を処理することが適当と考えられ
る。この場合、初回の焼き付けに用いた同一の画像処理
系によって原画を再度走査して露光補正量を得る方法が
有効と考えられる。しかしながら、画像処理系におい
て、同一の写真原画から同一の画像情報は必ずしも得ら
れないため、出力される露光補正量が初回の焼き付け時
とは異なる場合がある。従って、焼き増しないしは焼き
直しの場合に、初回の焼き付けにおいて得られた写真印
画と同等の写真印画が必ずしも得られないという問題が
ある。
【0010】また、初回の焼付時には、現像直後の写真
フィルムは長尺のまま複数本が接合され一括して処理さ
れ、焼き増しや焼き直しの場合、写真フィルムは短尺に
切断されているのが通例であることから、こうした形態
に適した写真焼付装置を専用に設けて写真処理工程が構
成される場合がある。このような場合、上記の問題は依
然として解決されないばかりか、画像処理系が異なるた
めに写真フィルム上の原画に対して同一の処理がなされ
ることは殆ど期待できないという問題がある。
【0011】さらに、複数の写真焼付装置によって構成
された写真処理工程で、焼き直しや焼き増しが初回の焼
付と異なる写真焼付装置で行なわれる場合に、上記のよ
うな画像処理系は一般に高価で装備されない場合も多
く、焼き増しや焼き直しに際して上記のような画像処理
系を用いた焼付処理が行なわれない場合も多い。この場
合、焼き増しないしは焼き直しの処理は初回の焼き付け
の情報と関連なく行なわれるため、初回の焼き付けにお
いて得られた写真印画と同等の写真印画を得ることは極
めて困難となる。このことは、同一の写真焼付装置にお
いて上記のような画像処理系ないしはその出力を利用し
ないで焼付処理を行なう場合にも同様である。
【0012】また、写真焼付装置において、照明光源や
照明光学系の経時的変化によって露光系における写真原
画に対する照明光に変動が生じることは通例であり、さ
らに、初回の焼付の段階と焼き直しないしは焼き増しの
段階との間には相当の時間的隔たりがあるため、この間
において生じた露光系の変動によって、焼き直しないし
は焼き増し時に初回の焼き付けにおいて得られた写真印
画と同等の写真印画を得ることは困難となる。
【0013】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、焼き増しないしは焼き直しの場合に、初回の焼
き付けにおいて得られた写真印画と同等の写真印画が容
易にしかも安定的に得られ、焼き直しの場合にはその補
正を適正かつ容易に行なうことができる写真焼付装置を
提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の写真焼付装置
は、この目的を達成するために、写真フィルム上の原画
の平均透過濃度を測定する測定手段と、測定された平均
透過濃度に基づいて原画に対する露光量を演算し制御す
る露光制御手段と、この露光量に対する補正情報を入力
する入力手段と、原画を走査して画像情報を得る走査手
段と、得られた画像情報を処理して露光量に対する補正
量を出力する画像情報処理手段と、出力された補正量を
上記入力手段における補正情報に変換する変換手段と、
変換手段の出力を記録する記録手段とを備えて、焼き直
しや焼き増しを容易かつ適正に行なうようにしたもので
ある。
【0015】さらに、前記記録手段が写真印画の表面に
文字を付する印字部を有するものである。
【0016】さらに、前記記録手段が写真印画の表面に
バーコードを付する印字部を有するものである。
【0017】さらに、前記記録手段が磁気記憶等の補助
的記憶媒体入出力部を有するものである。
【0018】さらに、前記入力手段が光学式コードリー
ダを有するものである。
【0019】さらに、前記入力手段が磁気記憶等の補助
的記憶媒体入出力部を有するものである。
【0020】
【作用】本発明の写真焼付装置では、測定手段によって
写真フィルム上の原画の平均透過濃度が測定され、露光
制御手段によって測定された平均透過濃度に基づく露光
量が演算され、この露光量に基づいて露光系が制御され
る。ここではB、G、Rの各色毎に原画の全面積の平均
透過濃度を測定すればよいことから、受光面積の大きな
測光素子が用いられる。これにより、測光において充分
なダイナミックレンジが得られ、広い濃度範囲に亘って
画像を記録することが可能な写真フィルムに形成された
画像の濃度を精度良く安定して測定し、高い再現性をも
って写真原画に対する露光量が求められる。入力手段は
例えば補正キーであり、これによって露光量に対する人
為的な補正が必要に応じて加えられる。また、本発明の
写真焼付装置では、走査手段によって写真フィルム上の
原画が走査され、この原画に対応する画像情報が得ら
れ、画像情報処理手段によって画像情報が処理され上記
露光量に対する補正量が露光制御手段に対して出力され
る。なお、原画を走査するための走査手段としては、例
えばCCDに代表される撮像素子が用いられる。露光制
御手段ではこの補正量によって露光量が修正され、この
修正量は変換手段に送られて入力手段における補正情報
に変換される。さらにこの結果は記録手段に送られ、目
視ないしは光学式コードリーダによって読み取り得る情
報、例えば文字やバーコード等の記号に置き換えられて
印字部において写真印画の表面に記録される。あるい
は、この補正情報は、記録手段が有する補助記憶入出力
部において磁気記憶等の情報記憶媒体へ書き込まれる。
【0021】従って、再度同一の原画が焼き付けられる
場合には、写真印画の表面に記録された補正情報を目視
によって読み取り、入力手段に備わる補正キーから入力
される。あるいは、写真印画の表面に記録された補正情
報は入力手段に備わる光学式コードリーダによって読み
取られ入力される。もしくは、情報記憶媒体へ書き込ま
れた磁気記憶情報等は入力手段に備わる補助記憶入出力
部によって読み取られ入力される。この際、焼き付ける
べき原画を走査手段によって走査し、画像情報処理手段
によって補正量を決定する必要はない。また、走査を行
なった場合にも画像情報処理手段から出力される補正量
を用いる必要はない。なお、露光量は露光時に測定され
る原画の平均透過濃度に基づいて決定され、露光系にお
ける照明光の変動は補償される。従って、印画紙の各色
感光層に与えられる光量は初回の焼き付け時と同一とす
ることができ、さらには、入力手段による補正情報の入
力によって初回の焼き付け時と同じ露光量の修正が可能
となる。このようにして、焼き増しないしは焼き直しの
場合、初回の焼き付けにおいて得られた写真印画と同等
の写真印画が得られる。また、焼き直しの場合には不良
となった写真印画を観察すれば必要な補正を求めること
ができるが、この補正の情報は入力手段に備わる補正キ
ー等から入力される。このようにして、適正かつ容易に
焼き直しの補正を行なうことができる。
【0022】ところで、複数の写真焼付装置によって構
成された写真処理工程で、焼き直しや焼き増しが初回の
焼付と異なる写真焼付装置で行なわれる場合に、その補
正情報による補正量と対応させるため、本発明の写真焼
付装置では、変換手段において補正情報への変換式は焼
き増しや焼き直しに用いられる写真焼付装置に合わせて
調整される。この調整は定数等の設定による。同様に定
数等の設定により、焼付処理時に複数種類の補正情報へ
の変換が実施され、複数種類の補正情報が記録される。
これらの補正情報を利用することにより、処理工程内の
複数の機種の写真焼付装置で適正かつ容易に焼き直しや
焼き増しを行なうことができる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の写真焼付
装置の実施例を説明する。
【0024】図1は、焼付処理が施された135写真フ
ィルムの構成を示している。
【0025】図において、現像が施され原画(群)Gが
形成された写真フィルムFはスプライス10によって複
数本が接合されてロール状に形成される。ロール状にさ
れた写真フィルムFには写真焼付工程の前段のノッチ工
程において原画の中央位置を示すノッチ(群)12がそ
の側部に形成される。また、この側部には周知のパーフ
ォレーション(群)Pが予め形成されている。このノッ
チ12を検出して以降の工程における写真フィルムFの
位置決め等の制御が行なわれる。なお、図示されるよう
に写真フィルムFには、その品種を示すバーコード14
が付されている。なお、この例の写真フィルムFは13
5写真フィルムにかかわらず、他の写真フィルムでも良
い。
【0026】このように処理されたロール状の写真フィ
ルムFは、写真焼付装置において焼付処理が施される。
【0027】図2は写真焼付装置の構成を示している。
【0028】写真フィルムFはスプール20にセットさ
れ、所定の搬送経路を経てスプール21に巻き取られ
る。経路の途中には、走査部22が設けられており、こ
こにおいて写真フィルムFに記録された原画はB,G,
Rの各色に色分解され走査される。走査部22において
得られたB,G,R各色の画像信号は画像処理部24に
送出され、A/D変換され、所定の形式の画像濃度情報
に整形された後、情報処理部26に送られる。
【0029】画像濃度情報は情報処理部26で以降に説
明する処理が施され、この結果それぞれの原画に対する
補正量を演算し、この補正量の信号が通信回線28を通
して露光制御部30に送信される。走査部22を通過し
た写真フィルムFは、走査部22と露光部32との間に
おいて、両者の写真フィルムFの搬送速度の差を吸収す
ると同時に露光に先立ち複数の原画を予め走査するため
に設けられた緩衝部34を通して露光部32に送られ
る。なお、走査部22と露光部32との間の搬送経路は
最大で24枚撮135写真フィルムに相当する長さとな
っており、これにより24枚撮135写真フィルム1本
に記録された、ほぼ全ての原画Gに対応する画像濃度情
報を露光に先立って得ることができる。
【0030】写真フィルムFに形成された各原画は、露
光部32に位置決めされ、光源36から照射された光が
拡散部38によって均一化された光として照明される。
さらに、レンズ54によって写真印画紙40に光学的に
結像され露光される。
【0031】この際、B,G,R各色の測光フィルタ4
2a,42b,42cを通して原画のB,G,R各色の
平均透過光がフォトダイオード44a,44b,44c
によって受光される。この受光量を光電変換したB,
G,R各色の測光信号は露光制御部30に供給され、さ
らにA/D変換され、この結果得られたデータおよび情
報処理部26から供給された補正量に基づいて露光量の
演算が行なわれる。
【0032】ここで得られた露光量は露光制御部30に
おいて、露光部32の上部に配置されたイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の減色式のカッ
トフィルタ50a,50b,50cおよび露光部32の
下部に配置されたシャッタ52の作動時間として変換さ
れる。この作動時間に応じてカットフィルタ50a,5
0b,50cおよびシャッタ52が露光光路に挿入さ
れ、写真印画紙40の各色感光層に与える露光が調整さ
れる。
【0033】この露光の終了後、露光に用いられた補正
量は入出力部35に送られ、以後に説明する変換式に従
って補正情報に変換され、さらにこの情報に対応するコ
ードが記録される。なお、焼き増しや焼き直しの際には
この入出力部35から補正情報が入力され、装置調整用
の定数等もこの入出力部100から入力される。
【0034】これら一連の処理がなされた後、写真印画
紙40は次の露光に備え所定の距離だけ搬送されるとと
もに、次に焼き付けるべき原画Gを露光部32に位置決
めすべく写真フィルムFが搬送される。
【0035】このようにして、写真フィルムFに形成さ
れた原画Gは順次焼付処理が施される。
【0036】図3は、走査部22の構成を詳細に示して
いる。
【0037】走査部22においては、光源59から照射
される光がレンズ60によって略平行光にされ。この平
行光は写真フィルムFの搬送方向に沿って平行に配置さ
れた色分解フィルタ62a,62b,62cでB,G,
R各色に色分解される。
【0038】このようにしてB,G,R各色に色分解さ
れ、スリット64を通過した光によって写真フィルムF
が照射される。写真フィルムFを透過した光は、B,
G,Rの各色のそれぞれの照射光に対応する位置に配置
されたCCDラインセンサ68a,68b,68cによ
り光電変換される。なお、CCDラインセンサ68a,
68b,68cはいずれも2048画素で構成され、写
真フィルムFの幅方向に32mmの長さに亘って走査が
可能な1次元撮像素子が用いられる。
【0039】これらにより写真フィルムFの幅方向の3
2mmについて主走査が行なわれ、ここで得られたB,
G,R各色に関する画像信号は画像処理部24に供給さ
れる。また、写真フィルムFに付されたノッチ12やス
プライス10およびバーコード14は、それぞれ検出器
70a,70b,70cによって検出され、この検出信
号は搬送制御回路72に供給される。搬送制御回路72
はこれらの検出信号を処理し、その結果をノッチ信号、
スプライス信号およびバーコード信号として、画像処理
部24と情報処理部26にシステムバス74を介して送
出するとともに、パルスモータ75を駆動して写真フィ
ルムFの搬送を制御し、搬送パルスを画像信号のサンプ
リングにおける同期信号として画像処理部24に供給す
る。
【0040】なお、写真フィルムFはパルスモータ75
によって、0.25mm/pulseで搬送され、これ
に伴って副走査が行なわれる。
【0041】図4は、画像処理部24の詳細な構成を示
している。画像処理部24では、次のような信号処理が
行なわれる。
【0042】走査部22から供給される画像信号は増幅
回路80によって増幅され、サンプルホールド回路82
およびA/D変換器84によりサンプリングされて、デ
ジタル信号に変換される。なお、タイミング制御回路8
6は、走査部22にCCDラインセンサ68a,68
b,68cを駆動するための駆動信号を送出するととも
に、前記のサンプリングのタイミングを制御する。ここ
で、サンプリング数は1走査に対して128回であり、
A/D変換は16ビットで処理される。デジタル化され
た画像信号は、ROM等で構成されるルックアップテー
ブル(LUT)88を介して濃度値に変換され、画像バ
ッファ90に記憶される。LUT88には数1で示す変
換表が記憶されている。
【0043】
【数1】Y=a×log(X+b) ここで、XはLUT88に対する入力、Yはその出力で
ある。またaは、走査部22における撮像の分光特性に
よって定まる測光濃度から写真印画紙の分光感度によっ
て定まる焼付濃度への変換に係る定数であり、bは撮像
における暗電流の影響の除去に係る定数である。
【0044】LUT88には数1の定数a、bに数種類
の数値を代入して求められる複数の変換表が用意されて
おり、CPU92によって予め選択されている。ここで
選択される変換表はB,G,R各色毎に必ずしも同一で
ある必要はなく異なっていてもよい。
【0045】このようにして、128画素からなる16
ビットの線画像濃度情報が画像バッファ90に記憶され
る。以降、これを第1次線画像濃度情報Daと呼ぶ。
【0046】次に、この画像処理部24における内部処
理(画像処理)について説明する。
【0047】CPU92は搬送パルスに同期して第1次
線画像濃度情報Daを取り出し以下の丸め込み処理を施
した後、走査線毎にメモリ94に格納する主走査方向の
画像処理を行なう。
【0048】主走査方向(第1次線画像濃度情報Da)
において有効な画像領域は写真フィルムFのフォーマッ
トによって異なる。そこでCPU92は、写真フィルム
Fのフォーマットに応じて予め記憶された主走査方向の
丸め込みの対象とする画像領域と、丸め込みを行なう画
素数を設定し、この設定された画像領域にある各画素を
設定した画素数によって丸め込むという処理を行なう。
【0049】このような所定の画素数の線画像濃度情報
に加工した後、走査線毎にメモリ94に格納する。ここ
では、所定の画素数は16画素としている。
【0050】図5は、この態様の一例を示している。1
35写真フィルムから得られた第1次線画像濃度情報D
aでは、中央の20mmの幅に対応する画像領域が有効
領域として設定され、この長さに対応する画素数80を
所定の画素数16で除した数値5が丸め込みの画素数と
して設定される。
【0051】また、110写真フィルムの場合、この1
10写真フィルムから得られた第1次線画像濃度情報D
aでは、中央の12mmの幅に対応する画像領域が有効
領域として設定され、この長さに対応する画素数48を
所定の画素数16で除した数値3が丸め込みの画素数と
して設定される。
【0052】ここで丸め込みの処理は、画像濃度情報の
相加平均をとるものであるが、これは画像信号に含まれ
るノイズの影響を軽減する効果がある。しかしながら、
丸め込みは必ずしも選択された画像領域内にある全ての
画素を対象とする必要はなく、適度に間引きを行なった
上相加平均をとる方法や、所定の画素数だけ間引きを行
なうのみで相加平均をとらない方法も演算速度を考慮し
た場合には有効である。
【0053】以上のような主走査方向の画像処理によっ
て、写真フィルムFのフォーマットによらず所定の画素
数、ここでは16画素からなる第2次線画像濃度情報D
bが得られ、この第2次線画像濃度情報Dbがメモリ9
4には写真フィルムFの搬送に伴って多数の走査線に対
応する線画像濃度情報として格納される。
【0054】さらに、CPU92はメモリ94に格納さ
れたこれらの第2次線画像濃度情報Dbを取り出し、次
の副走査方向の画像処理によって所定の形式の2次元画
像濃度情報に整形して情報処理部26に送出する。
【0055】ここで、写真フィルムFに形成された原画
と、メモリ94に格納されている第2次線画像濃度情報
Dbとの対応関係の管理が問題となる。この管理はノッ
チ信号に基づいて行なわれる。前記の通り、ノッチ12
は予め原画の中央位置に設けられており、走査部22で
検出される。この結果、走査部22から原画の位置に対
応するノッチ信号がシステムバス74を介してCPU9
2に送出される。CPU92はノッチ信号を受け取ると
搬送パルスを計数し、所定の処理開始計数値に至った時
点から、画像バッファ90に記憶された第1次線画像濃
度情報Daを取り出し、所定の走査線数に至るまで前記
の主走査方向の画像処理を繰り返す。
【0056】メモリ94に格納された第2次線画像濃度
情報Dbのアドレスはノッチ信号に対応してメモリ94
の所定の領域に記憶される。このようにして、第2次線
画像濃度情報Dbは写真フィルムFに形成された原画の
位置に対応して管理される。しかしながら、上記の対応
関係はB,G,Rの各色に対するCCDラインセンサ6
8a,68b,68cの配置に関連する。従って、上記
所定の計数値は予め記憶された定数から色に応じて選択
され設定される。
【0057】この選択は画像処理部24の内部に設けら
れた図示しないスイッチにより行なうことができる。こ
れによって、画像処理部24はB,G,Rの各色に共通
の構成とすることができ、その内部処理についても共通
にすることができる。また、これらを並列に動作させる
ことによって極めて高い処理速度が達成される。
【0058】副走査方向(走査線数)において有効な画
像領域は写真フィルムFのフォーマットによって異なる
ことがある。そこでCPU92は、写真フィルムFのフ
ォーマットに応じて予め記憶された走査線数を上記所定
の走査線数として設定するようにしている。走査部22
では0.25mmに1回の走査が行なわれるが、例え
ば、135写真フィルムのフルサイズの原画の処理対象
領域32mmに対応する走査線数は128本であるが、
ハーフサイズの原画の処理対象領域16mmに対応する
走査線数は64本である。そこでCPU92は、写真フ
ィルムFのフォーマットに応じて予め記憶された走査線
数を上記所定の走査線数として設定するようにしてい
る。さらに、設定された走査線数に応じて副走査方向に
丸め込みの処理を行ない、所定の副走査方向の画素数か
らなる2次元画像濃度情報に加工するようにしている。
ここでは、所定の副走査方向の画素数は16としてい
る。
【0059】図6はこの態様の一例を示している。図に
おいて、フルサイズの原画から得られた第2次線画像濃
度情報Dbに対しては、走査線数128を所定の副走査
画素数16で除した数値8が丸め込みの走査線数として
設定される。また、ハーフサイズの原画から得られた第
2次線画像濃度情報Dbに対しては、走査線数64を所
定の副走査画素数16で除した数値4が丸め込みの走査
線数として設定される。
【0060】ここで丸め込みの処理は、副走査方向に画
像濃度情報の相加平均をとるものであるが、これは主走
査方向の画像処理の場合と同様に画像信号に含まれるノ
イズの影響を軽減する上で効果がある。しかしながら、
丸め込みは必ずしも格納された全ての第2次線画像濃度
情報Dbを対象とする必要はなく、適度に間引きを行な
った上相加平均をとる方法や、所定の走査線数だけ間引
きを行なうのみで相加平均をとらない方法も演算速度を
考慮した場合には有効である。
【0061】なお、主走査方向の画像処理は全ての搬送
パルスに応じて行なう必要はなく、間欠的に行なっても
よい。これにより、主走査方向の画像処理のみならず、
副走査方向の画像処理についてもその負荷が軽減される
ため処理速度を大幅に向上させることができる。この場
合、間欠的な処理の周期は、写真フィルムFのフォーマ
ットに応じて変えてもよい。
【0062】以上のような副走査方向の画像処理によっ
て、最終的には写真フィルムFのフォーマットによらず
所定の画素数、ここでは16×16画素からなる2次元
画像濃度情報が得られ、この情報が情報処理部26に送
られる。従って、情報処理部26では写真フィルムFの
フォーマットによらず共通の処理を行なうことができ
る。
【0063】図7は、この情報処理部26の詳細な構成
を示している。
【0064】画像処理部24から送られるB,G,Rの
各色に関する2次元画像濃度情報はシステムバス74を
介してメモリ102に記憶される。CPU104はこの
メモリ102に記憶された2次元画像濃度情報を読み出
し、写真フィルムFに形成された各原画Gに対する補正
量を計算する。
【0065】この補正量は露光制御部30に通信回線2
8を通して送信される。また、走査部22の搬送制御回
路72(図3参照)からシステムバス74を介して送ら
れるノッチ信号、スプライス信号およびバーコード信号
もメモリ102に記憶され、CPU104によって処理
されるようになっている。
【0066】次に、情報処理部26における内部処理に
ついて説明する。
【0067】図8および図9はこの内部処理のフローチ
ャートを示している。
【0068】まず、ステップ1で処理された原画の数を
示す変数Lが初期化される。
【0069】次に、ステップ2でメモリからB,G,R
の各色に関する2次元画像濃度情報を取り出し、変数X
K( i,j)にセットする。ここでiは主走査方向の画素位
置、jは副走査方向の画素位置、KはB,G,Rの各色
を示す。
【0070】ステップ3では、B,G,Rの各色の2次
元画像濃度情報から中性色の2次元画像濃度情報D(i,
j) が数2で計算される。
【0071】
【数2】 D(i,j) ={XB(i,j)+XG(i,j)+XR(i,j)}/3 ステップ4では、D(i,j) を用いて領域毎に特性値D′
(m,n)が計算される。ここでmは、例えば、2次元画像
濃度情報の上方位置、下方位置、右方位置、左方位置、
中心位置、全体の領域に対応する。またnは、例えば、
各領域における最大値、最小値、平均値に対応する。
【0072】ステップ5では、特性値D′(m,n) を用い
て各原画に対する濃度補正値D″Lが、数3に示される
ような線形一次式によって求められる。
【0073】
【数3】 ここで、α(m,n) は予め定められた係数、βは定数であ
る。
【0074】ステップ6では、B,G,R各色に関する
2次元画像濃度情報のヒストグラムFK(s)が計算され
る。ここでsは画像濃度を、KはB,G,Rの各色を示
す。図10は、このステップ6で得られるヒストグラム
の一例を示している。この図において横軸は画像濃度
s、縦軸はその頻度fを示す。
【0075】さらに、ステップ7では、上記のヒストグ
ラムからこの原画のB,G,Rの各色に関する2次元画
像濃度情報の累積密度関数CDFKL(s) が数4によって
求められる。
【0076】
【数4】 図11は、このようにして得られた累積密度関数の一例
を示している。この図において横軸は画像濃度s、縦軸
はその累積頻度CDFを示す。数4および図から明らか
なように、この関数は任意のsに対して連続であり、か
つ単調増加関数である。
【0077】ステップ8では、処理された原画の数を示
す変数Lに1が加えられ、次の原画の処理に備えられ
る。
【0078】ステップ9では、このLが所定の原画の数
Nより大きいかどうかが評価され、大きい場合(図示Y
es)には次のステップ11が実行され、大きくない場
合(図示No)にはステップ10の処理が実行される。
ここで所定の原画の数Nは予め定められた定数である
が、この定数は上述した図2における走査部22と露光
部32との間の搬送経路に関連する。この例では搬送経
路が最大で24枚撮135写真フィルムに相当する長さ
となっており、所定の原画の数Nを例えば24とした場
合、24枚撮135写真フィルム1本に記録された略全
ての原画に対応する画像濃度情報から前記の累積密度関
数を露光に先立って求めることができる。また、例えば
36枚撮135写真フィルムのように原画の数が多い場
合にも、統計量を得る上で充分な数の原画に対応する画
像濃度情報から前記の累積密度関数を露光に先立って求
めることもできる。
【0079】ステップ10では、処理された原画が1本
の写真フィルムFに形成された最後の原画Gであるかど
うかが識別され、最後の原画の場合(図示Yes)には
次のステップ11が実行され、最後の原画でない場合
(図示No)にはステップ2以降の処理が再度実行され
る。なお、上記の情報処理部26には、走査部22の搬
送制御回路72からシステムバス74を介して送られる
スプライス信号がメモリ102に記憶され、CPU10
4によって処理されるようになっているため、この信号
を参照することによって1本の写真フィルムFに記録さ
れた最後の原画Gであることを識別することができる。
これによって、例えば12枚撮135写真フィルムのよ
うに原画の数が少ない場合にも、写真フィルムFの1本
に形成された全ての原画Gに対応する画像濃度情報から
上記の累積密度関数を露光に先立って求めることができ
る。
【0080】ステップ11では、上記の各原画に対応す
る2次元画像濃度情報の累積密度関数から、写真フィル
ムFに記録された複数の原画のB,G,Rの各色に関す
る2次元画像濃度情報の累積密度関数CDFMK(s)がす
べてのsについて数5によって求められる。
【0081】
【数5】 このように右辺に示される累積密度関数CDFMK(s)は
任意のsに対して連続であり、かつ単調増加関数である
から、数5から明らかなように、左辺に示される累積密
度関数CDFMK(s)は任意のsに対して連続であり、か
つ単調増加関数である。
【0082】さらに、累積密度関数CDFMK(s)は、こ
のように極めて簡便に加算することができる。上記のよ
うにして、1本の写真フィルムFに記録された複数の原
画から所定の統計量、累積密度関数が求められる。
【0083】このようにして得られた累積密度関数CD
FMK(s)は、写真フィルムFの調子再現特性と密接に相
関をもつことが実験により確認されている。
【0084】さらに、ステップ12では、個々の原画に
対応するB,G,Rの各色に関する累積密度関数から逆
関数値CK が数6で求められる。
【0085】
【数6】 CK =CDF-1 KL(γ) ( K = B, G, R ) ここでγは予め定められた定数であるが、2次元画像濃
度情報の画素数256を超えない数値、例えば128で
ある。このようにして、個々の原画の特性値が求められ
るが、この特性値はこの例に限らず各色の2次元画像濃
度情報の平均値であってもよい。
【0086】上述のように写真フィルムに記録された複
数の原画に対応する2次元画像濃度情報から求めた累積
密度関数は、写真フィルムFの調子再現特性に応じた統
計量であり、この累積密度関数に所定の値を与える各色
の画像濃度は、この写真フィルムFに記録された中性色
の推定として極めて有効であり、写真焼付露光量の決定
における色補正の基準として用いることができる。
【0087】そこで、ステップ13では、上記の特性値
と複数の原画から得た累積密度関数を用いて、色補正の
基準となるB,G,R各色の濃度情報C′K が数7によ
って計算される。
【0088】
【数7】 C′K =CDFMK -1(CDF(CG)) ( K = B, G, R ) なお、累積密度関数は任意の点で連続でありかつ単調増
加関数であることから、このような逆関数は極めて簡単
に求めることができるとともに、関数の性質から例外処
理を必要としないという利点がある。
【0089】続くステップ14では、上記の特性値と色
補正の基準濃度情報を用いて、各原画に対する色補正値
C″KLをB,G,Rの各色について数8によって求め
る。
【0090】
【数8】 C″KL=C′K −CK ( K = B, G, R ) ここでC″K はこの写真フィルムに記録された中性色の
推定値であることから、C″KLの絶対値は、原画に記録
されている被写体が中性色である場合には小さな値をと
り、被写体において色の分布に偏りがある場合には大き
な値をとる。従って、この色補正値を用いることによっ
てカラーフェリアに対して選択的に補正を与えることが
できる。
【0091】また、大部分の被写体の各色に関する平均
反射率は一定であることから、この補正値の絶対値は原
画の平均透過濃度に基づく露光量の変化に比して、極め
て小さいことが一般的である.従って、この補正値を得
るための2次元画像濃度情報は高い精度を必要とせず、
よって、原画を走査するための撮像系にはCCDライン
センサ68a,68b,68cに代表される低廉な素子
を用いることができ、また信号処理についても簡易な回
路を用いることができる。
【0092】さらにステップ15では、ステップ10で
なされたように、処理された原画が1本の写真フィルム
Fに記録された最後の原画であるかどうかが識別され、
最後の原画の場合(図示Yes)には処理を終了し、最
後の原画でない場合(図示No)にはステップ2以降の
処理が再度実行される。
【0093】以上のようにして得られた濃度補正値D″
L と色補正値C″KLは露光制御部30に通信回線28を
通して送信され、写真焼付露光量の決定に用いられる。
【0094】次に露光制御部30における写真焼付露光
量の決定について説明する。
【0095】写真焼付露光量は数9に従って決定され
る。
【0096】
【数9】 EK =E0K+LATDK −LATD0K+C′′′K+D′′′ ここで、E KはB,G,Rの各色の露光量(露光時間の
対数値)、LATDKは露光部32においてフォトダイ
オード44a,44b,44cによりもたされる焼付に
供する原画からの平均透過光測光値(対数)、LATD
0Kは標準原画からの平均透過光測光値(対数)であり、
C′′′KとD′′′ は数10で示される露光量の修正
量である。
【0097】
【数10】C″K =α×C″KL D′′ =β×D″L ただし、C″KLは情報処理部26から送信された色補正
値、αは色補正の強弱を調整するための係数、D′L
情報処理部26から送信された濃度補正値、βは濃度補
正の強弱を調整するための係数、E0Kは標準原画に対し
て設定された露光量(露光時間の対数値)、KはB,
G,Rの各色、Lは原画の処理順位を示す。
【0098】このようにして、露光量は原画の平均透過
光測光値に基づいて求められ、写真フィルムFの調子再
現特性を考慮して求められた色補正値によって修正され
る。ここで、原画Gの平均透過光は露光時に測光され
る。従って露光系における照射光の変動や露光時におけ
る画像の劣化による濃度の変化を検出し、これによって
露光量を調整することができるため、これらの影響は大
幅に軽減される。従って、最終的には、写真フィルムF
の調子再現特性と個々の原画の特性および露光時の様々
な変動を考慮した最適な露光量を得ることができる。ま
た、B,G,Rの各色毎に原画の平均透過光の測光には
受光面積の大きな測光素子を用いることができる。これ
により、測光において充分なダイナミックレンジが得ら
れ、広い濃度範囲に亘って画像を記録することが可能な
写真フィルムFに形成された画像Gの濃度を精度良く安
定して測定し、高い再現性をもって写真原画に対する露
光量を求めることができる。
【0099】また、露光制御部30では数10に示され
るように、情報処理部26から出力された補正値に対し
て係数α、βが乗算されて調整が行なわれるので、実際
の露光量の修正量はこの乗算の結果に従う。この調整を
行なわない場合には、α、βの値を1に設定すればよ
く、また、この補正値を使用しない場合にはこれらの値
を0に設定すればよい。さらに、写真焼付装置にモード
切換用のスイッチを備えて、このスイッチによって選択
されるモードに応じて複数の係数の組から選択してもよ
い。このようにして得られた修正量は、入出力部35に
送られる。
【0100】図12は入出力部35の詳細な構成を示し
ている。
【0101】入出力部35に送られた修正量はCPU1
20によって補正情報に変換される。この変換の処理に
ついては以降に詳しく説明する。この変換の結果得られ
た補正情報は印字装置121によって写真印画紙40の
対応する印画位置の裏面に印字される。このようにして
印字されたコードは、焼き増しや焼き直しの際に、補正
キー122ないしは光学式コードリーダから入力するこ
とができる。図13には補正キー122の一例を示す。
第1,2,3列は色補正情報をB,G,R各色毎に入力
するための色補正キー、第4列は濃度情報を入力するた
めの濃度補正キーである。補正情報はさらに磁気ディス
ク装置123において図示しない磁気ディスクに記録さ
れ、焼き増しや焼き直しの際に必要に応じて読み出され
る。なお、表示器124とキーボード125が備ってお
り、インタフェース回路126を介して装置調整用の定
数等の入出力が行なわれる。入力された定数等はメモリ
127に記憶される。
【0102】次に入出力部35における補正情報への変
換の処理について説明する。
【0103】露光制御部30から出力された修正量は数
11に従って、補正情報に変換される。
【0104】
【数11】 CKEYK =(C′′′K+CHALF)/CUNIT DKEY =(D′′′ +DHALF)/DUNIT ここで、CKEYK は写真焼付装置における4色補正に
関わる色補正情報であり、例えば補正キー122に対応
する情報である。C′′′Kは露光制御部30から出力
された色修正量であり、CUNITは単位補正量、例え
ば色補正キーの1キー当たりの補正量であり、通常正の
値、例えば対数露光比LOG1.1つまり0.04とい
った値をとる。また、DKEYは写真焼付装置における
濃度補正に関わる濃度補正情報であり、D′′′ は露
光制御部から出力された濃度修正量であり、DUNIT
は単位補正量、例えば濃度補正キーの1キー当たりの補
正量であり、通常正の値、例えば対数露光比LOG1.
15つまり0.06といった値をとる。また、KはB、
G、Rを示す。なお、上記の単位補正量は、必要に応じ
て表示器124に表示されキーボード125から入力さ
れる。入力された単位補正量はメモリ127に記憶され
ている。この場合、複数種類の単位補正量を入力し記憶
すれば、得られる補正情報は複数種類の写真焼付装置に
おける補正情報に対応させることができる。
【0105】なお、数11において除算の結果生じる小
数点以下の数値は切り捨てられる。このようにして行な
われる補正情報への量子化の処理においては、量子化誤
差を最小限にすることが望ましい。そこで、数11は、
CUNIT、DUNITのそれぞれよりも小さな値、例
えばそれらの半値であるCHALF、DHALFを修正
量C″K ,D′′′ に加算した上で除算を実施してい
る。CHALF、DHALFの値は、それぞれ例えば
0.02、0.03といった値である。
【0106】図14には、露光制御部30から入出力部
35に出力された濃度修正量と量子化の結果得られる濃
度修正量との関係を示す。実線はDHALFを加えた場
合、破線は加えない場合を示す。この図に示されるよう
に、DHALFを加えた場合には量子化誤差を小さくす
ることができる。
【0107】また、上記単位補正量は濃度補正と色補正
のそれぞれ独立に設定されるが、特に色補正の単位補正
量が濃度補正の単位補正量よりも小さく設定されれば、
上記の量子化誤差をさらに小さくすることができる。こ
れは数12に示される変換による。
【0108】
【数12】 CKEYK ={C″K +CHALF+ MOD{(D′′′ +DHALF)/DUNIT}/CUNIT DKEY =(D′′′+DHALF)/DUNIT ここで、MOD(X/Y)は、XをYで除した剰余を与
える関数を示す。この変換によれば、濃度補正量の量子
化誤差は色補正の情報によって部分的に補償され、さら
に極小化することができる。図15には、入出力部35
に入力された濃度修正量と数12に示される量子化の結
果得られる濃度修正量との関係を示す。実線は色補正情
報による補償を加えた場合、破線は加えない場合を示
す。この図に示されるように、色補正情報による補償を
加えた場合には量子化誤差がさらに小さくすることがで
きる。
【0109】以上において明らかなように、量子化誤差
は単位補正量に依存する。しかしながら、例えば写真焼
付装置の補正情報には上下に制限があり、これを超える
補正情報を入力することはできない。従って、単位補正
量は通常必要とされる補正量と補正情報の範囲、例えば
補正キーの数によって定められる。しかしながら、上記
において出力される補正情報が上下の制限を超える場合
がある。この場合には数13に示されるような処理が行
なわれる。
【0110】
【数13】 IF CKEYK >CKEYMAX THEN CKEYK =CKEYMAX IF CKEYK <CKEYMIN THEN CKEYK =CKEYMIN IF DKEY >DKEYMAX THEN DKEY =DKEYMAX IF DKEY <DKEYMIN THEN DKEY =DKEYMIN ここでCKEYMAX、CKEYMIN、DKEYMA
X、DKEYMINはそれぞれ色補正情報、濃度補正情
報の上下限値を示すが、これらは必要に応じて表示器1
24に表示されキーボード125から入力される。これ
らの数値は例えば図13に示される補正キーの数に対応
してそれぞれ4、−4、4、−4である。入力された上
下限値はメモリ127に記憶されている。このようにし
て補正情報は所定の範囲の数値に制限することができ
る。
【0111】こうして得られた補正情報は、印字装置1
21において写真印画の裏面に記録される。また、この
記録は目視によって読み取り得る文字コードもしくは光
学式コードリーダによって読み取り得るバーコードのい
ずれかであり、あるいはその双方であってもよい。この
選択は焼き直しや焼き増しを行なうための写真焼付装置
の補正情報の入力手段の態様によって異なる。さらに、
この補正情報は磁気ディスク装置123において図示し
ない磁気記録媒体に記録される。また、写真焼付処理工
程が複数の写真焼付装置で構成された場合、それぞれの
写真焼付装置の単位補正量が異なる場合やカットフィル
ムの処理用に単位補正量等の設定を変更する場合、ある
いは異なる複数種類の単位補正量等の設定から選択して
行なう場合には、それぞれの記録手段において、これら
複数の写真焼付装置あるいは複数の条件に対応する補正
情報が、その対応する写真焼付装置あるいは条件の識別
コードとともに記録される。なお、このような記録方法
の設定条件は必要に応じて表示器124に表示され、キ
ーボード125から入力される。入力された単位補正量
はメモリ127に記憶される。
【0112】次の表1には、上記のような変換の結果得
られた補正情報、つまりCKEY、DKEYと記録され
る補正情報の例を示す。図に示されるようにこれらは所
定の手順で相互に置き換え可能な形式であればよい。こ
こでは、CKEY、DKEYの値は図13に示される補
正キーの表示に対応付けされ、記録される。
【0113】
【表1】 CKEY DKEY 記録される補正情報 B G R 0 0 0 −1 555−1 0 0 0 0 555 N 0 0 0 1 555+1 −1 −1 −1 0 444 N 1 1 1 0 666 N −1 0 1 −1 456−1 −1 0 1 0 456 N −1 0 1 1 456+1 図16にはこのようにして写真印画の裏面に記録された
補正情報の例を示す。第1列に関して、第1桁の情報は
焼付を行なった写真焼付装置の識別コード、第2桁の情
報は焼き増しないしは焼き直しを行なう場合に用いる写
真焼付装置の識別コード、第3および第4桁の情報は写
真フィルムの品種に関するコード、第5、第6、第7桁
の情報は色補正情報、第8桁の情報は濃度補正情報であ
り、第2列も同様である。従って、第2桁の情報を参照
すれば、焼き増しないしは焼き直しに用いる写真焼付装
置に対応する補正情報を容易に見い出すことができる。
【0114】次に上記の補正情報を用いた焼き増しある
いは焼き直しの処理について説明する。
【0115】上記のようにして、写真印画の裏面に記録
された補正情報は目視によって読み取られ、補正キー1
22から入力される。この結果、得られる焼付露光量は
数14によって示される。
【0116】
【数14】 EK =E0K+LATDK −LATD0K+C′′′′K +D′′′′ ここで、LATDK は露光部32においてフォトダイオ
ード44a,44b,44cによりもたされる焼付に供
する原画からの平均透過光測光値(対数)であるが、こ
の測光は初回の焼き付け同様、焼き増しないしは焼き直
しに際して再度行なわれる。このように、露光量は露光
時に測定される原画の平均透過光測光値に基づいて決定
されるため、初回の焼き付けから再度の焼き付けの間の
時間的な間隔が長い場合に問題とされる露光系における
照明光の経時的変化は補償される。従って、印画紙の各
色感光層に与えられる光量は初回の焼き付け時と同一と
することができる。また、ここで、C′′′′K
D′′′′は数15によって得られる濃度および色補正
量である。
【0117】
【数15】C′′′′K =CKEYK × CUNIT D′′′′ =DKEY × DUNIT ここでCKEYK 、DKEYの値は補正キーに対応す
る、補正情報である。
【0118】特に焼き直しのようにさらに補正が必要な
場合には、初回の焼付で得られたプリントを観察して求
めた補正を上記の補正情報に加え、得られた色補正およ
び濃度補正情報を入力すれば簡単に焼き直しを行なうこ
とができる。また、入力手段に2つのモードを設け、第
1のモードでは初回の焼付時の補正情報を入力し、第2
のモードではさらなる補正の情報を入力するようにして
もよい。この場合、例えば、第1のモードでは入力手段
に備わる光学式コードリーダないしは磁気ディスク装置
123によって補正情報を機械的に読み取り、第2のモ
ードでは補正キー122によってさらなる補正を入力す
る。これにより初回の焼付時の補正が自動的に設定され
るため、新たな補正情報を計算する必要がなく、より簡
易に焼き直しや焼き増しを行なうことができる。なお、
いずれの場合においても、記録された補正情報は所定の
手順に従って露光に供する補正情報に対応付けられる。
【0119】このようにして焼き増しや焼き直しを行な
う場合、対象となる原画を改めて走査し、補正量を決定
する必要はない。従って、短尺状の写真フィルムであっ
ても、連続的な走査および露光のために接合等の特別な
処理をする事なく処理することができる。また、対象と
なる原画を改めて走査する場合にも、露光制御部30に
おいて、情報処理部26から送信された色補正値、濃度
補正値を採用しない方法や、それぞれに実質的に影響を
与えない数値、例えば0を割り当てる方法をとることに
よって上記と同様の処理を実施することができる。これ
は、例えば特開平1−195439号公報に示されるよ
うな、露光部の光路近傍に走査部を備え、露光時に合わ
せて走査するような形式の写真焼付装置において、露光
制御部に2つのモードを設け、第1のモードでは原画を
走査して補正量を決定し、この補正量に基づいて露光制
御を行ない、第2のモードでは、補正量を採用しないも
しくは実質的に影響を与えない数値を割り当てるように
して、スイッチによってこれらを切り替えるようにして
もよい。
【0120】本実施例では走査部と露光部が分離された
態様について述べたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、上記のように露光部の光路近傍に走査部を備
え、露光時に合わせて走査するような形式の写真焼付装
置においても、同様の技術手段によって写真焼付装置を
構成し効果を得ることは可能であるが、これは本発明の
範囲に含まれるものである。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の写真焼付
装置によれば、初回の焼付に用いられた補正情報が写真
焼付工程に応じて適切な形式で記録されるため、焼き増
しないしは焼き直しの場合、初回の焼き付けにおいて得
られた写真印画と同等の写真印画が容易に得られ、ま
た、特に焼き直しの場合には不良となった写真印画に対
する補正を適正に行なうことができる。
【0122】露光量は露光時に測定される原画の平均透
過濃度に基づいて決定されるため、露光系における照明
光の変動は補償される。従って、印画紙の各色感光層に
与えられる光量は初回の焼き付け時と同一とすることが
でき、焼き増しないしは焼き直しの場合、初回の焼き付
けにおいて得られた写真印画と同等の写真印画が容易に
得られる。
【0123】また、補正情報へは、実際の露光修正量か
ら極めて小さな誤差で変換されるため、初回の焼付に用
いられた露光修正量が高い精度で再現できる。
【0124】さらには、焼き増しや焼き直しに際して、
初回の焼付に用いられた補正情報は自動的に入力するこ
とができるため、焼き増しや焼き直しの作業効率を大幅
に向上させることができるばかりでなく、人為的な誤り
を軽減することもできる。
【0125】以上、本発明は写真焼付処理において極め
て有為な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真焼付露光量決定方法の説明に供さ
れる135写真フィルムの構成図である。
【図2】本発明の写真焼付露光量決定方法が適用される
写真焼付装置の概略構成を示す模式図である。
【図3】図2における走査部を詳細に示す構成図であ
る。
【図4】図2および図3における画像処理部を詳細に示
す構成図である。
【図5】実施例の説明に供される主走査方向の画像処理
における一部を示す図である。
【図6】実施例の説明に供される副走査方向の画像処理
における一部を示す図である。
【図7】図2および図3における画像処理部を詳細に示
す構成図である。
【図8】情報処理部における内部処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】図8に続く情報処理部における内部処理を示す
フローチャートである。
【図10】実施例の説明に供される画像濃度のヒストグ
ラムの一例を示す図である。
【図11】実施例の説明に供される累積密度関数の一例
を示す図である。
【図12】図2における入出力部の詳細に示す構成図で
ある。
【図13】図12における補正キーの一例を示す図であ
る。
【図14】露光制御部から入出力部に出力された濃度修
正量と量子化の結果得られる濃度修正量との関係を示す
図である。
【図15】露光制御部から入出力部に出力された濃度修
正量と量子化および色補正情報による補償の結果得られ
る濃度修正量との関係を示す図である。
【図16】写真印画の裏面に記録された補正情報の例を
示す図である。
【符号の説明】
20 スプール 22 走査部 24 画像処理部 26 情報処理部 28 通信回線 30 露光制御部 32 露光部 34 緩衝部 35 入力部 38 拡散部 40 写真印画紙 F 写真フィルム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルム上の原画の平均透過濃度を
    測定する測定手段と、測定された平均透過濃度に基づい
    て原画に対する露光量を演算し制御する露光制御手段
    と、この露光量に対する補正情報を入力する入力手段
    と、原画を走査して画像情報を得る走査手段と、得られ
    た画像情報を処理して露光量に対する補正量を出力する
    画像情報処理手段と、出力された補正量を入力手段にお
    ける補正情報に変換する変換手段と、変換手段の出力を
    記録する記録手段とを有することを特徴とする写真焼付
    装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段が写真印画の表面に文字を
    付する印字部を有することを特徴とする請求項1に記載
    の写真焼付装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段が写真印画の表面にバーコ
    ードを付する印字部を有することを特徴とする請求項1
    に記載の写真焼付装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段が磁気記憶等の補助的記憶
    媒体入出力部を有することを特徴とする請求項1に記載
    の写真焼付装置。
  5. 【請求項5】 前記入力手段が光学式コードリーダを有
    することを特徴とする請求項1に記載の写真焼付装置。
  6. 【請求項6】 前記入力手段が磁気記憶等の補助的記憶
    媒体入出力部を有することを特徴とする請求項1に記載
    の写真焼付装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0788023A1 (en) * 1996-01-30 1997-08-06 Noritsu Koki Co., Ltd. Photographic image exposing apparatus
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JP2002006407A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Noritsu Koki Co Ltd 写真処理装置

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