JP2001305513A - 液晶装置の製造方法、液晶装置及び電子機器 - Google Patents

液晶装置の製造方法、液晶装置及び電子機器

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JP2001305513A
JP2001305513A JP2000119719A JP2000119719A JP2001305513A JP 2001305513 A JP2001305513 A JP 2001305513A JP 2000119719 A JP2000119719 A JP 2000119719A JP 2000119719 A JP2000119719 A JP 2000119719A JP 2001305513 A JP2001305513 A JP 2001305513A
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crystal device
film
conductive film
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JP2000119719A
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Kenichi Honda
賢一 本田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産工程を短縮化することができ、電極のシ
ョートや断線を防止することができる液晶装置の製造方
法を提供する。 【解決手段】 一方の表面の少なくとも電極を形成する
領域(画素領域)20内に、所定のパターンの複数の凸
部11aと、隣接する凸部11a間に形成された凹部1
1bとを有する基板本体11Aを製造する。その後、基
板本体11Aの表面上の少なくとも画素領域20内に電
極材料を成膜することにより、凸部11aと凹部11b
の表面上に導電膜15を形成し、凸部11aの平坦部1
1a1の表面上に形成された導電膜15Aと、凹部11
bの表面上に形成された導電膜15Bのうち少なくとも
一方の導電膜を電極とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置の製造方
法、液晶装置及び電子機器に係り、特にストライプ状の
電極を形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図19に、プラスチックフィルム基板を
用いた従来の単純マトリックス型の液晶(表示)装置1
00の部分概略断面構造を示し、この液晶装置の構造に
ついて説明する。
【0003】図19に示すように、液晶装置100にお
いて、基板(下側基板)101と対向基板(上側基板)
102とがそれぞれの基板の周縁部においてシール材1
04を介して所定間隔で貼着され、基板101、対向基
板102間に液晶層103が挟持されている。
【0004】基板101は、プラスチックフィルム基板
からなる基板本体101Aと、その液晶層103側表面
上に順次積層形成された複数の電極105と配向膜10
7とから構成されている。また、対向基板102は、プ
ラスチックフィルム基板からなる基板本体102Aと、
その液晶層103側表面上に順次積層形成された複数の
電極106と配向膜108とから構成されている。
【0005】基板本体101A、対向基板102Aの表
面上において、電極105、106はストライプ状に形
成され、電極105と106とは互いに交差するように
形成されている。電極106はインジウム錫酸化物(以
下、ITOと記載する。)などの透明な導電材料からな
り、電極105はITOなどの光を透過する透明な導電
材料、あるいはアルミニウム、銀などの光を反射する不
透明な導電材料からなっている。
【0006】液晶装置100において、配向膜107、
108間には多数の球状のスペーサー109が配置され
ている。また、基板101、対向基板102の外側には
位相差板、偏光板などの光学素子が設置されているが、
図面上は省略している。
【0007】上記の液晶装置100の基板本体101
A、102Aの内部構造について説明する。基板本体1
01A、102Aは、ポリカーボネート系、ポリアクリ
レート系、ポリエーテルサルフォン系、ポリオレフィン
系等の透明な高分子からなる厚さ0.4×10-3
(0.4mm)以下のプラスチックフィルムを基材と
し、その両面に、ガスを透過しないガスバリア層と保護
層とが積層形成されてなるものである。
【0008】また、上記の液晶装置100の電極10
5、106を形成する際には、蒸着法、スパッタリング
法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などによ
り、基板本体101A上の全面にITOなどの電極材料
からなる導電膜を形成した後、導電膜上の全面に所定の
フォトレジストを塗布し、フォトレジストの露光、現像
を行い、フォトレジストを所定のパターンに形成する。
次に、導電膜を所定のパターンにエッチングすることに
より、所定のパターンの電極105、106が形成され
る。
【0009】また、一般に、基板本体としてプラスチッ
クフィルム基板を用いることにより、液晶装置を軽量化
できるという利点の他に、基板本体を湾曲させることが
できるので、曲面表示可能な液晶装置を提供することが
できるという利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の電極の形
成方法は工程が多いため、生産効率が悪く、生産コスト
が高いという問題点を有している。
【0011】また、電極を形成する際のフォトレジスト
の現像工程において、酸性又はアルカリ性の現像液を用
いてフォトレジストの現像を行うが、このとき現像液に
より基板本体が損傷される場合があり、基板本体が破損
しやすくなるという恐れがある。また、現像液により導
電膜も損傷される場合があり、形成される電極のパター
ンが欠損し、断線するという恐れがある。
【0012】また、従来の電極の形成方法においては、
導電膜を基板本体の全面に形成した後、所定のパターン
にエッチングすることにより、所定のパターンの電極を
形成している。そのため、不要な導電膜がエッチングさ
れずに残存し、隣接する電極が電気的に接続され、ショ
ートしてしまうという恐れがある。また、導電膜が必要
な部分までエッチングされて、電極のパターンが欠損
し、断線する恐れもある。
【0013】また、上記の液晶装置の基板、対向基板に
おいて、電極が形成された部分と、形成されていない部
分とが存在する。その結果、例えば、高温高湿下におい
ては、プラスチックフィルムが膨張し、基板本体は膨張
するが、電極が形成された部分においては、基板本体が
硬い電極に固定されているので、膨張が抑制される。こ
のように、基板、対向基板の電極が形成された部分は膨
張せず、電極が形成されていない部分だけが膨張する結
果、基板、対向基板に部分的に歪みが発生する場合があ
る。基板、対向基板において歪みが生じた部分では、基
板本体のガスバリア層が薄くなる箇所が発生するため、
基板本体のガスバリア性が低下して、液晶層内に気泡が
発生し、液晶装置の品質が悪化するという恐れがある。
【0014】また、プラスチックフィルム基板からなる
基板本体はガラス等に比較して耐熱性が無いため、製造
工程中において、加熱或いは加圧により、基板本体表面
に凹凸が形成され、基板本体表面の平坦性が低下し、液
晶セルのセルギャップが不均一になるという恐れがあ
る。
【0015】液晶セルのセルギャップに分布が生じる
と、液晶装置において、表示性能が悪化することが知ら
れている。特に、STN(Super Twisted Nematic)モー
ドの液晶装置においては、Δn・d値(但し、Δnは液
晶の複屈折率、dはセルギャップ)の変化により光の透
過率が変化することが知られており、Δn・d値の変
化、すなわちセル厚dの分布が大きいと光透過率すなわ
ち明るさに分布が発生するため、コントラストが低下
し、色むらが生じ、表示品質が悪化するという問題があ
る。
【0016】さらに、従来、曲面表示可能な液晶装置を
製造する場合、プラスチックフィルム基板からなる基板
本体の表面上に電極及び配向膜を形成し、基板と対向基
板とを形成した後、基板と対向基板とを所定の形状に湾
曲させてから、基板と対向基板とをシール材を介して貼
着しているが、表面上に電極が形成された基板本体を湾
曲させる際に、電極にひびが発生し、電極が断線すると
いう恐れがある。
【0017】以上の問題は、プラスチックフィルム基板
を用いた液晶装置において顕著に生じる問題であるが、
ガラス基板やシリコン基板などプラスチックフィルム基
板以外の基板本体を用いた液晶装置においても生じる問
題である。
【0018】また、以上の問題は単純マトリックス型の
液晶装置に限った問題ではなく、TFD(Thin Film Di
ode)素子を用いたアクティブマトリックス型の液晶装
置などいかなる液晶装置においても生じる問題である。
【0019】そこで、本発明は上記問題点を解決し、生
産工程を短縮化することができ、電極のショートや断線
を防止することができる液晶装置の製造方法を提供する
ことを目的とする。また、この液晶装置の製造方法によ
り、電極のショートや断線を防止することができ、信頼
性が高く、表示品質の優れた液晶装置を提供することを
目的とする。
【0020】さらに、この液晶装置を備えることによ
り、信頼性が高く、表示品質の優れた電子機器を提供す
ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、基板本体に電極を形成する工
程を含む液晶装置の製造方法であって、前記基板本体に
凸部及び凹部を形成する工程、前記基板本体の前記凸部
及び凹部に導電膜を成膜する工程、を具備してなり、前
記凸部に成膜された前記導電膜と、前記凹部に成膜され
た前記導電膜とが互いに電気的に独立することを特徴と
する。
【0022】この手段によれば、あらかじめ基板本体の
表面に所定のパターンの凸部と凹部を形成した後、該基
板本体の表面上に電極材料を成膜することにより、基板
本体の凸部と凹部とに導電膜を形成するので、形成され
る導電膜は凸部のパターンあるいは凹部のパターンを有
するものとなり、エッチングすることなく所定のパター
ンの導電膜を形成することができ、凸部に成膜された導
電膜と、凹部に成膜された導電膜のうち少なくとも一方
の導電膜を電極とすることにより所定のパターンの電極
を形成することができる。
【0023】したがって、上記の手段によれば、従来の
ように、フォトレジストの塗布、フォトレジストの露
光、フォトレジストの現像、導電膜のエッチング等の工
程が不要となり、電極を形成する工程は基板本体の表面
上に電極材料を成膜する工程のみになるので、生産工程
を短縮化することができる。また、この液晶装置の製造
方法によれば、フォトレジストの現像、導電膜のエッチ
ングの工程が不要になるため、現像、エッチングの工程
で生じる恐れのある電極のショートや断線を防止するこ
とができる。
【0024】また、上記の手段によれば、基板本体とし
てプラスチックフィルム基板を用いる場合、基板本体の
表面上の少なくとも電極を形成する領域(画素領域)の
全域に硬い導電膜を形成するので、基板の強度を向上す
ることができる。また、基板本体の表面にガス透過性の
低い導電膜を形成するので、基板のガスバリア性が著し
く向上する。
【0025】また、導電膜を形成した後、基板本体の表
面上に配向膜を形成し、配向膜表面を布などによりラビ
ングすることにより配向膜を所定の方向に配向させる
が、凹部上に形成される配向膜のラビング処理が難しい
ため、上記の手段において、凸部に成膜された導電膜の
みを電極とすることが望ましい。
【0026】しかしながら、導電膜上に配向膜からなる
平坦化膜を形成する、あるいは導電膜上に有機膜又は無
機膜からなる平坦化膜を介して配向膜を形成することに
より、配向膜表面を平坦化することができるので、この
場合には凹部上に形成された配向膜表面のラビング処理
を行うことができる。
【0027】また、平坦化膜を形成しなくても、液晶層
を垂直配向させる場合など、特定の配向処理を行う場合
には、凹部上に形成された配向膜のラビング処理が不完
全でも、液晶層を所定の方向に配向させることができ
る。
【0028】このような場合には、凹部に成膜された導
電膜も電極とすることができ、凸部に成膜された導電膜
と、凹部に成膜された導電膜の両方を電極とすることが
できる。凸部に成膜された導電膜と、凹部に成膜された
導電膜の両方を電極とすることにより隣接する電極間の
間隔を無くすことができるので、特に、単純マトリック
ス型の液晶装置においては、開口率を向上することがで
きるとともに高精細化を図ることができる。
【0029】また、凸部と凹部との間に導電膜が成膜さ
れる場合には、凸部に成膜された導電膜と凹部に成膜さ
れた導電膜とが電気的に接続されて電極がショートする
恐れがあるため、凸部と凹部との間に成膜された導電膜
を除去することが望ましい。
【0030】また、上記の手段において、液晶装置のセ
ルギャップを均一化するために、基板本体上に導電膜を
形成した後、該導電膜上に有機膜又は無機膜からなる平
坦化膜を形成することが望ましい。平坦化膜は、配向処
理された配向膜からなってもよいし、配向膜とは異なる
膜からなってもよい。
【0031】さらに、平坦化膜を形成した後、平坦面を
有するプレス用部材を用い、該プレス用部材の平坦面を
平坦化膜表面に接触させて、平坦化膜表面をプレスす
る、あるいは平坦化膜表面を研磨する、あるいは平坦化
膜表面近傍を基板本体に対して平行な方向に切削するこ
とにより、平坦化膜表面の平坦性をより高くすることが
望ましい。このように、表面の平坦性の高い平坦化膜を
形成することにより、液晶装置のセルギャップを均一化
することができる。
【0032】また、上記の手段は、基板本体が、ポリカ
ーボネート系、ポリアクリレート系、ポリエーテルサル
フォン系、ポリオレフィン系等からなる高分子基材を含
むものである場合に、特に有効な手段である。
【0033】また、上記の手段によれば、導電膜をエッ
チングする必要がないので、基板本体に凸部と凹部を形
成した後、該基板本体を所定の形状に湾曲させてから凸
部と凹部に導電膜を形成することができ、この方法によ
れば、従来のように、電極を形成してから基板を湾曲さ
せないので、曲面表示可能な液晶装置を製造する場合に
も電極の断線を防止することができる。
【0034】また、上記の液晶装置の製造方法におい
て、基板本体に縦断面が略矩形状の凸部をストライプ状
に複数形成することにより、ストライプ状の電極を具備
する単純マトリックス型あるいはTFD素子などの2端
子型素子を用いたアクティブマトリックス型の液晶装置
を製造することができる。
【0035】また、上記の液晶装置の製造方法におい
て、基板本体に、凸部の側面と凹部とのなす角が鋭角に
なるように凸部と凹部を形成し、かつ凸部をストライプ
状に複数形成することによっても、単純マトリックス型
あるいはTFD素子などの2端子型素子を用いたアクテ
ィブマトリックス型の液晶装置を製造することができ
る。
【0036】この場合には、凸部の側面と凹部とのなす
角が鋭角になっているので、基板本体上に電極材料を成
膜する際に、凸部の側面上に電極材料が成膜されるのを
完全に防止することができるので、凸部と凹部に成膜さ
れた導電膜が電気的に接続されず、電極のショートを防
止することができる。
【0037】以上の液晶装置の製造方法により、対向し
て配置した一対の基板本体間に液晶が挟持されてなり、
前記一対の基板本体のうち一方の基板本体の内面側には
前記液晶を駆動する電極が形成されてなる液晶装置にお
いて、前記一方の基板本体の内面には凸部及び凹部が形
成されており、その凸部及び凹部には導電膜が形成さ
れ、前記凸部に形成された前記導電膜と、前記凹部に形
成された前記導電膜とが互いに電気的に独立してなり、
前記凸部に形成された導電膜、前記凹部に形成された導
電膜、またはその両方が、前記液晶を駆動する電極であ
ることを特徴とする液晶装置を提供することができる。
【0038】この液晶装置は、電極のショートや断線が
防止され、信頼性が高く、表示品質の優れたものとな
る。
【0039】さらに、この液晶装置を備えることによ
り、信頼性が高く、表示品質の優れた電子機器を提供す
ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施形態につ
いて詳細に説明する。
【0041】第1実施形態 図1〜図3に基づき、本発明に係る第1実施形態の単純
マトリックス型の液晶(表示)装置1の構造について説
明する。図1、図2は、液晶装置1の部分概略断面図で
あり、図3は、液晶装置1の部分概略斜視図である。な
お、図3においては、簡略化のため、液晶装置1の下側
基板の基板本体と対向基板(上側基板)の基板本体のみ
を示している。また、図1は図3に示す液晶装置1をA
1−A1’方向に切断したときの断面図であり、図2は
図3に示す液晶装置1をB1−B1’方向に切断したと
きの断面図である。また、図1〜図3において、各層や
各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、
各層や各部材の縮尺は実際のものとは異なるように表し
ている。
【0042】図1、図2に示すように、液晶装置1おい
て、基板(下側基板)11と、対向基板(上側基板)1
2とがそれぞれの基板の周縁部においてシール材14を
介して所定間隔で貼着され、基板11、対向基板12間
に液晶層13が挟持されている。
【0043】基板11は、プラスチックフィルム基板か
らなる基板本体11Aと、その液晶層13側表面上に順
次積層形成された導電膜15と配向膜17とを主体に構
成されている。また、対向基板12は、プラスチックフ
ィルム基板からなる基板本体12Aと、その液晶層13
側表面上に順次積層形成された導電膜16と配向膜18
とを主体に構成されている。液晶装置1において、導電
膜15、16の一部分が電極となっている。導電膜1
5、16において電極になっている部分については後述
する。
【0044】配向膜17、18間には液晶装置1のセル
ギャップを均一化するために、二酸化珪素、ポリスチレ
ン等からなる多数の球状のスペーサー19が配置されて
いる。また、基板11、対向基板12の外側には位相差
板、偏光板などの光学素子が設置されているが、図面上
は省略している。
【0045】また、図1、図2において、電極が形成さ
れた領域(画素領域)を符号20で示している。
【0046】基板本体11A、12Aの全体構造につい
て詳しく説明する。基板本体11A、12Aの内部構造
の詳細については後述する。
【0047】図1〜図3に示すように、基板本体11
A、12Aの液晶層13側表面において、少なくとも電
極が形成された領域(画素領域)20には、縦断面が矩
形状の複数の凸部11a、12aがストライプ状に形成
され、隣接する凸部11a、12a間には平坦な凹部1
1b、12bが形成されている。図1〜図3に示すよう
に、凹部11b、12bもストライプ状に複数形成され
ている。また、凸部11aと凸部12a、あるいは凹部
11bと凹部12bは、互いに交差するするように形成
されている。
【0048】図1、図2には、例として、基板本体11
A、12Aの表面において、画素領域20内にのみ凸部
11a、12aが形成されている場合について示してい
る。図1、図2に示すように、基板本体11A、12A
の表面において、画素領域20の外側は凹部11c、1
2cとなっている。また、液晶装置1において、凸部1
1a、12aの平坦部を11a1、12a1とし、凸部
11a、12aの側面を11a2、12a2とする。次
に、導電膜15、16の形成領域と構造について説明す
る。
【0049】図1、図2に示すように、基板本体11
A、12Aの表面上において、少なくとも画素領域20
内には導電膜15、16が形成されている。また、シー
ル材14の外側の領域には配線や駆動回路等を配設する
ため、これらの配線等をショートさせないために、導電
膜15、16はシール材14より内側の領域にのみ形成
されていることが望ましい。導電膜15、16の端部を
15e、16eとする。
【0050】図1、図2には、例として、導電膜15、
16の端部15e、16eが、画素領域20より外側で
かつシール材14の内端面より内側に位置している場合
について示している。また、基板本体11A、12Aの
表面上において、凸部11a、12aの側面11a2、
12a2上には導電膜15、16は形成されていない。
すなわち、本実施形態においては、導電膜15、16は
凸部11a、12aの平坦部11a1、12a1の表面
上、凹部11b、12bの表面上、及び凹部11c、1
2cの一部分の表面上に形成されている。
【0051】導電膜15、16において、凸部11a、
12aの平坦部11a1、12a1の表面上に形成され
たものを導電膜15A、16Aとし、導電膜15、16
において、凹部11b、12bの表面上に形成されたも
のを15B、16Bとする。
【0052】本実施形態において、凸部11a、12a
の高さが、導電膜15、16の膜厚の1.1倍以上とな
っていることが望ましい。このように凸部11a、12
aの高さが設定されることにより、凸部11a、12a
の平坦部11a1、12a1の表面上に形成された導電
膜15A、16Aと、凹部11b、12bの表面上に形
成された導電膜15B、16Bとを非接触にすることが
でき、導電膜15Aと15B、あるいは導電膜16Aと
16Bとがショートすることを防止することができる。
【0053】導電膜15、16を10-8〜103Ω、よ
り好ましくは10-8〜102Ωの低抵抗とするために、
導電膜15、16の膜厚を2〜1000×10-9m(2
nm〜1μm)に設定することが望ましい。
【0054】したがって、凸部11a、12aの高さ
は、液晶装置1がSTN(Super Twisted Nematic)モー
ドの場合、例えば0.1〜0.2×10-6m(0.1〜
0.2μm)、TN(Twisted Nematic)モードの場合、
例えば0.1〜1.0×10-6m(0.1〜1.0μ
m)に設定される。基板本体11A、12Aの凹部11
b、12bが形成された領域の厚みは、50×10-6
〜0.4×10-3m(50μm〜0.4mm)、通常1
00〜250×10-6m(100〜250μm)程度と
なっているので、図1、図2では凸部11a、12aの
高さを誇張しているが、実際の凸部11a、12aの高
さは、基板本体11A、12Aの厚みに比較して非常に
薄いものとなっている。
【0055】導電膜16は、インジウム錫酸化物(以
下、ITOと記載する。)などの透明な導電材料からな
り、導電膜15は、ITOなどの光を透過する透明な導
電材料、あるいはアルミニウム、銀などの光を反射する
不透明な導電材料からなっている。
【0056】本実施形態において、導電膜15、16の
うち、凸部11a、12aの表面上に形成された導電膜
15A、16Aのみが電極となっている。導電膜15
A、16Aの一方の端部は図示は省略している引回し配
線に電気的に接続され、引回し配線を介して図示は省略
している駆動回路に電気的に接続されている。
【0057】また、導電膜15、16の表面上には1.
0〜50×10-8m(0.01 〜0.5μm)程度の
膜厚のポリイミドなどの配向性高分子からなる配向膜1
7、18が形成されている。
【0058】ここで、基板本体11A、12Aの内部構
造について詳しく説明する。基板本体11Aと12Aと
は同様の内部構造を有しているので、基板本体11Aの
内部構造を例として説明する。
【0059】図4に、基板本体11Aの概略断面構造を
拡大して示し、基板本体11Aの内部構造を詳細に説明
する。
【0060】基板本体11Aは、ポリカーボネート系、
ポリアクリレート系、ポリエーテルサルフォン系、ポリ
オレフィン系等の透明な高分子からなる厚さ0.4×1
-3m(0.4mm)以下のプラスチックフィルム21
を基材とし、プラスチックフィルム21の図示上側と図
示下側の表面上の全面に二酸化珪素などからなる、ガス
を透過しないガスバリア層22が形成され、ガスバリア
層22の表面上に基板本体11Aの強度を確保するため
のフェノキシ樹脂などからなる保護層23が形成されて
なるものである。
【0061】プラスチックフィルム21の図示上側の表
面には、基板本体11Aの凸部11aと凹部11bのパ
ターンが形成されている。プラスチックフィルム21表
面の凸部を21a、凹部を21bとする。また、凸部2
1aの平坦部を21a1とし、凸部21aの側面を21
a2とする。基板本体11Aの凸部11aは、プラスチ
ックフィルム21の凸部21aと、凸部21aの平坦部
21a1と側面21a2上に形成されたガスバリア層2
2と保護層23とから構成されている。また、基板本体
11Aの凹部11bは、凹部21bと、凹部21b上に
形成されたガスバリア層22と保護層23とから構成さ
れている。
【0062】次に、本実施形態の液晶装置の製造方法に
ついて説明する。はじめに、図5(a)〜(c)に基板11の
製造工程を示し、基板11の製造方法について説明す
る。
【0063】はじめに、図5(a)に示すように、少なく
とも電極が形成される領域(画素領域)20内におい
て、表面に複数の凸部11aと凹部11bとが形成され
た基板本体11Aを製造する。基板本体11Aの構造は
図1〜図3に示したものと同一であるので、基板本体1
1Aの構造の説明は省略する。また、基板本体11Aの
製造方法の詳細については後述する。
【0064】次に、図5(b)に示すように、基板本体1
1Aの表面上の少なくとも電極が形成される領域(画素
領域)20を含む領域であって、シール材14が形成さ
れる領域よりも内側の領域に、スパッタリング法、CV
D法、蒸着法などの方法によりITOなどの電極材料を
成膜することにより、導電膜15を形成する。基板本体
11Aの周縁部をマスク等で覆うことにより、所定の領
域にのみ導電膜15を形成することができる。
【0065】このとき、図1、図2において説明したよ
うに、導電膜15は、凸部11aの平坦部11a1の表
面上、凹部11bの表面上、及び凹部11cの一部分の
表面上に形成される。
【0066】この基板本体11Aの表面上に電極材料を
成膜する工程において、基板本体11Aの凸部11aの
側面11a2は、平坦部11a1に対し垂直方向に形成
されているので、凸部11aの側面11a2上に電極材
料が成膜される場合がある。凸部11aの側面11a2
上に電極材料が成膜されると、凸部11aの平坦部11
a1の表面上に形成された導電膜15Aと、凹部11b
の表面上に形成された導電膜15Bとが電気的に接続さ
れ、電極がショートする恐れがある。
【0067】そこで、凸部11aの側面11a2上に電
極材料が成膜された場合、0.1〜3.0規定の塩酸水
溶液等の無機酸の水溶液に数秒程度、基板本体11Aを
浸漬させるなどして、側面11a2上に成膜された電極
材料を除去することが望ましい。
【0068】凸部11aの側面11a2上に成膜された
電極材料は、凸部11aの平坦部11a1の表面上ある
いは凹部11a2の表面上に成膜された電極材料に比較
して膜厚が極めて薄いので、0.1〜1規定の濃度の薄
い無機酸の水溶液に数秒程度、基板本体11Aを浸漬す
るだけで、凸部11aの側面11a2上に成膜された電
極材料のみを除去することができるとともに、凸部11
aの平坦部11a1及び凹部11bの表面上に成膜され
た電極材料の損傷を防止することができる。
【0069】次に、図5(c)に示すように、導電膜15
の表面上にポリイミドなどからなる配向性高分子膜を形
成し、配向性高分子膜表面を布などでラビングすること
により、少なくとも凸部11a、導電膜15A上に位置
された配向性高分子膜の配向処理を行うことにより配向
膜17を形成し、基板11が製造される。
【0070】ここで、基板本体11Aの製造方法につい
て詳しく説明する。基板本体11Aの製造方法を図4に
基づき、説明する。
【0071】はじめに、キャスト法、連続キャスト法、
プレス成形法などの方法によって、表面に凸部21aと
凹部21bとが形成された、ポリカーボネート系、ポリ
アクリレート系、ポリエーテルサルフォン系、ポリオレ
フィン系等の透明な高分子からなるプラスチックフィル
ム21を形成する。
【0072】キャスト法、連続キャスト法によってプラ
スチックフィルム21を形成する場合、凸部21a、凹
部21bのパターンが形成された型上に溶融させた高分
子をキャストすることにより、表面に凸部21aと凹部
21bとが形成されたプラスチックフィルム21を形成
することができる。
【0073】また、プレス成形法によりプラスチックフ
ィルム21を形成する場合、押し出し法により平坦なプ
ラスチックフィルムを形成した後、平坦なプラスチック
フィルムをガラス転移点以上に加熱し、柔軟性を持た
せ、凸部21a、凹部21bのパターンが形成された型
を用いてプラスチックフィルムの表面をプレスすること
により、表面に凸部21aと凹部21bとが形成された
プラスチックフィルム21を形成することができる。
【0074】次に、プラスチックフィルム21の図示上
側と図示下側の表面上に二酸化珪素などをスパッタリン
グするなどしてガスバリア層22を形成する。
【0075】最後に、ガスバリア層22の表面上にフェ
ノキシ樹脂などからなる保護層23を形成し、基板本体
11Aが製造される。
【0076】本実施形態において、基板本体11A、基
板11の製造方法についてのみ説明したが、基板本体1
2A、対向基板12も同様に製造することができる。
【0077】次に、基板11と対向基板12とから液晶
装置1を製造する方法を簡単に説明する。
【0078】基板11上にスペーサー19を散布した
後、基板11と対向基板12とをシール材14を介して
貼着し、基板11、対向基板12間に液晶を注入し液晶
層13を形成する。その後、基板11、対向基板12の
外側に偏光板、位相差板などの光学素子を取り付けるこ
とにより液晶装置1が製造される。
【0079】本実施形態の液晶装置の製造方法によれ
ば、あらかじめ表面に所定のパターンの複数の凸部11
a、12aと複数の凹部11b、12bが形成された基
板本体11A、12Aを製造した後、基板本体11A、
12A上に電極材料を成膜することにより、基板本体1
1A、12Aの凸部11a、12aの表面上と凹部11
b、12bの表面上とに導電膜15、16を形成するの
で、エッチングすることなく所定のパターンの導電膜1
5、16を形成することができ、凸部11a、12aの
表面上に形成された導電膜15A、16Aと、凹部11
b、12bの表面上に形成された導電膜15B、16B
のうち少なくとも一方の導電膜を電極とすることにより
所定のパターンの電極を形成することができる。
【0080】本実施形態の液晶装置の製造方法によれ
ば、従来のように、フォトレジストの塗布、フォトレジ
ストの露光、フォトレジストの現像、導電膜のエッチン
グ等の工程が不要となり、電極を形成する工程は、基板
本体11A、12A上に電極材料を成膜する工程だけに
なるので、生産工程を短縮化することができる。
【0081】また、本実施形態の液晶装置の製造方法に
よれば、フォトレジストの現像、導電膜のエッチングの
工程が不要になるため、現像、エッチングの工程で生じ
る恐れのある電極のショートや断線を防止することがで
きる。
【0082】また、本実施形態の液晶装置の製造方法に
よれば、基板本体11A、12Aの表面上において、少
なくとも電極を形成する領域(画素領域20)の全域に
導電膜15、16を形成するので、基板11、対向基板
12の強度を向上することができるとともに、基板1
1、対向基板12のガスバリア性を向上することができ
る。
【0083】また、本実施形態の液晶装置の製造方法に
おいて、凹部11b、12bの表面上に形成される配向
膜17、18のラビング処理が難しいため、凸部11
a、12aの平坦部11a1、12a1の表面上に形成
される導電膜15A、16Aのみを電極とすることが望
ましい。
【0084】しかしながら、液晶層13を垂直配向させ
る場合など、特定の配向処理を行う場合には、凹部11
b、12bの表面上に形成された配向膜17、18の配
向処理が不完全でも、液晶層13を所定の方向に配向さ
せることができる。このような場合には、凹部11b、
12bの表面上に形成された導電膜15B、16Bのみ
を電極とすることもできる。
【0085】以上説明したように、本実施形態の液晶装
置の製造方法により製造された液晶装置1は、電極のシ
ョートや断線を防止することができ、信頼性が高く、表
示品質の優れたものとなる。
【0086】第2実施形態 曲面表示可能な単純マトリックス型の液晶装置の製造方
法について説明する。
【0087】例として、図6(a)、(b)、図7、図8に、
第1実施形態の液晶装置1の基板本体11A、12Aを
用いて、曲面表示可能な単純マトリックス型の液晶装置
10を製造する工程を示し、本実施形態の液晶装置の製
造方法について説明する。
【0088】図6(a)、(b)、図7、図8は、部分概略断
面図である。また、図6〜図8において、各層や各部材
を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や
各部材の縮尺は実際のものとは異なるように表してい
る。また、図6〜図8において、液晶装置1と同じ構成
要素には同じ参照符号を付し、説明は省略する。
【0089】第1実施形態において、図5(a)で説明し
たように、基板本体11Aと対向基板12Aとを製造す
る。基板本体11Aと対向基板12Aとを図6(a)に示
す。基板本体11A、12Aの構造は第1実施形態にお
いて説明したので、説明は省略する。
【0090】次に、図6(b)に示すように、基板本体1
1A、12Aを所定の形状に湾曲させる。湾曲された基
板本体11A、12Aを基板本体111A、112Aと
する。図6(b)には、一例として、基板本体11A、1
2Aを図示下側が凸になるように湾曲させる場合につい
て示している。
【0091】次に、図7に示すように、基板本体111
A、112Aの表面上の少なくとも画素領域20内にI
TOなどの電極材料を成膜することにより導電膜11
5、116を形成し、導電膜115、116の表面上に
配向膜117、118を形成する。導電膜115、11
6及び配向膜117、118の形成方法及び形成領域
は、第1実施形態の導電膜15、16及び配向膜17、
18の形成方法及び形成領域と同様であるので、説明は
省略する。また、導電膜115、116のうち、電極と
なる部分も、第1実施形態と同様である。このようにし
て、曲面表示可能な液晶装置用の基板(下側基板)11
1と対向基板(上側基板)112とが製造される。
【0092】次に、図8に示すように、基板111の表
面上にスペーサー19を散布した後、基板111と対向
基板112をシール材14を介して貼着し、基板11
1、対向基板112間に液晶を注入することにより曲面
表示可能な液晶装置10が製造される。
【0093】本実施形態の液晶装置の製造方法によれ
ば、あらかじめ表面に所定のパターンの複数の凸部11
a、12aと複数の凹部11b、12bが形成された基
板本体11A、12Aを製造した後、基板本体11A、
12Aを所定の形状に湾曲させてから、凸部11aと凹
部11bの表面上に導電膜115、116を形成するこ
とができ、この方法によれば、従来のように、電極を形
成してから基板を湾曲させないので、曲面表示可能な液
晶装置を製造する場合にも電極の断線を防止することが
できる。
【0094】第3実施形態 図9に基づき、本発明に係る第3実施形態の単純マトリ
ックス型の液晶(表示)装置2の構造について説明す
る。図9は、液晶装置2の部分概略断面図である。本実
施形態の液晶装置2の基本構成は第1実施形態とほぼ同
様であり、異なる点は電極の表面上に平坦化膜となって
いる配向膜を設けた点のみである。したがって、液晶装
置2の概略斜視図は、第1実施形態において、図3に示
したものと同様であるので省略する。また、図9におい
て、液晶装置1と同じ構成要素には同じ参照符号を付
し、説明は省略する。
【0095】図9に示すように、液晶装置2において、
基板(下側基板)31と、対向基板(上側基板)32と
がそれぞれの基板の周縁部においてシール材14を介し
て所定間隔で貼着され、基板31、対向基板32間に液
晶層13が挟持されている。
【0096】基板31は、基板本体11Aと、その液晶
層13側表面上に順次積層形成された導電膜15と配向
膜37とを主体に構成されている。また、対向基板32
は、基板本体12Aと、その液晶層13側表面上に順次
積層形成された導電膜16と配向膜38とを主体に構成
されている。
【0097】基板本体11A、12Aの構造及び導電膜
15、16の構造と形成領域は、第1実施形態と同様で
あるので、説明は省略する。また、第1実施形態と同
様、導電膜15、16のうち、基板本体11A、12A
の凸部11a、12aの表面上に形成された導電膜15
A、16Aのみが電極となっている。
【0098】本実施形態において、導電膜15、16の
表面上には、ポリイミドなどの配向性高分子からなる
0.1〜15×10-6m(0.1〜15μm)程度の膜
厚を有する配向膜37、38が形成されている。配向膜
37、38は、第1実施形態における配向膜17、18
よりも厚いものとなっている。また、配向膜37、38
の表面は平坦化され、配向膜37、38は平坦化膜とな
っている。配向膜37、38表面の最大段差が0.5×
10-6m(0.5μm)以下、より好ましくは0.1×
10-6m以下(0.1μm)以下になっていることが望
ましい。
【0099】上記の液晶装置2の配向膜37、38の形
成方法について説明する。
【0100】導電膜15、16を形成した基板本体11
A、12Aの表面上にポリイミドなどからなる配向性高
分子膜を形成し、配向性高分子膜表面を布などでラビン
グすることにより、配向性高分子膜の配向処理を行い、
配向膜37、38が形成される。
【0101】このようにして形成される配向膜37、3
8の表面の最大段差が、0.5×10-6m(0.5μ
m)より大きくなる場合がある。配向膜37、38の表
面の最大段差が、0.5×10-6m(0.5μm)より
大きくなる場合には、配向性高分子膜表面のラビング処
理を行う前に、平坦面を有するプレス用部材を用い、該
プレス用部材の平坦面を配向性高分子膜表面に接触させ
て、配向性高分子膜表面をプレスする、あるいは配向性
高分子膜表面を研磨する、あるいは配向性高分子膜表面
近傍を基板本体11A、12Aに対して平行な方向に切
削することにより、配向性高分子膜表面の最大段差が
0.5×10-6m(0.5μm)以下、より好ましくは
0.1×10-6m以下(0.1μm)以下になるよう
に、配向性高分子膜の平坦性を高くさせてから、配向性
高分子膜のラビング処理を行うことが望ましい。
【0102】本実施形態の液晶装置2において、導電膜
15、16の表面上に平坦化膜となっている配向膜3
7、38が形成されているので、配向膜37、38の全
面をラビング処理することができ、また、液晶セルのセ
ルギャップを均一化することができるので、本実施形態
の液晶装置2は、表示品質の優れたものとなる。
【0103】なお、本実施形態において、凸部11a、
12aの表面上に形成された導電膜15A、16Aのみ
が電極となっている場合についてのみ説明したが、本発
明はこれに限定されるものではない。本実施形態におい
ては、平坦化膜となっている配向膜37、38が形成さ
れているので、配向膜37、38の全面のラビング処理
を行うことができるため、凹部11b、12bの表面上
に形成された導電膜15B、16Bのみを電極とするこ
ともできる。
【0104】第4実施形態 図10に基づき、本発明に係る第4実施形態の単純マト
リックス型の液晶(表示)装置3の構造について説明す
る。図10は、液晶装置3の部分概略断面図である。本
実施形態の液晶装置3の基本構成は第1実施形態とほぼ
同様であり、異なる点は電極上に有機膜又は無機膜から
なる平坦化膜を設けた点のみである。したがって、液晶
装置3の概略斜視図は、第1実施形態において、図3に
示したものと同様であるので省略する。また、図10に
おいて、液晶装置1と同じ構成要素には同じ参照符号を
付し、説明は省略する。
【0105】図10に示すように、液晶装置3におい
て、基板(下側基板)41と、対向基板(上側基板)4
2とがそれぞれの基板の周縁部においてシール材14を
介して所定間隔で貼着され、基板41、対向基板42間
に液晶層13が挟持されている。
【0106】基板41は、基板本体11Aと、その液晶
層13側表面上に順次積層形成された導電膜15と平坦
化膜43と配向膜47とを主体に構成されている。ま
た、対向基板42は、基板本体12Aと、その液晶層1
3側表面上に順次積層形成された導電膜16と平坦化膜
44と配向膜48とを主体に構成されている。
【0107】基板本体11A、12Aの構造及び導電膜
15、16の構造と形成領域は、第1実施形態と同様で
あるので、説明は省略する。また、第1実施形態と同
様、導電膜15、16のうち、基板本体11A、12A
の凸部11a、12aの表面上に形成された導電膜15
A、16Aのみが電極となっている。
【0108】本実施形態において、導電膜15、16の
表面上には、透明な有機膜又は無機膜からなる0.1〜
15×10-6m(0.1〜15μm)の膜厚を有する平
坦化膜43、44が形成され、この平坦化膜43、44
の表面上に1.0〜50×10- 8m(0.01〜0.5
μm)の膜厚を有するポリイミドなどからなる配向膜4
7、48が形成されている。
【0109】本実施形態において、平坦化膜43、44
表面の最大段差が0.5×10-6m(0.5μm)以
下、より好ましくは0.1×10-6m(0.1μm)以
下になっていることが望ましい。
【0110】次に、上記の液晶装置3の平坦化膜43、
44及び配向膜47、48の形成方法に説明する。
【0111】導電膜15、16を形成した基板本体11
A、12Aの表面上に、有機膜又は無機膜を形成するこ
とにより平坦化膜43、44が形成される。
【0112】このようにして形成される平坦化膜43、
44の表面の最大段差が、0.5×10-6m(0.5μ
m)より大きくなる場合がある。平坦化膜43、44の
表面の最大段差が、0.5×10-6m(0.5μm)よ
り大きくなる場合には、平坦面を有するプレス用部材を
用い、該プレス用部材の平坦面を平坦化膜43、44の
表面に接触させて、平坦化膜43、44の表面をプレス
する、あるいは平坦化膜43、44の表面を研磨する、
あるいは平坦化膜43、44の表面近傍を基板本体11
A、12Aに対して平行な方向に切削することにより、
平坦化膜43、44の表面の最大段差が0.5×10-6
m(0.5μm)以下、より好ましくは0.1×10-6
m(0.1μm)以下になるように、平坦化膜43、4
4の平坦性を高くさせることが望ましい。
【0113】このように、表面が平坦化された平坦化膜
43、44の表面上に、ポリイミドなどからなる配向性
高分子膜を形成し、配向性高分子膜表面を布などでラビ
ングすることにより、配向性高分子膜の配向処理を行
い、配向膜47、48が形成される。
【0114】本実施形態の液晶装置3において、導電膜
15、16の表面上に平坦化膜43、44が形成され、
その表面上に配向膜47、48が形成されているので、
配向膜43、44の全面をラビング処理することがで
き、また、液晶セルのセルギャップを均一化することが
できるので、本実施形態の液晶装置3は、表示品質の優
れたものとなる。
【0115】なお、本実施形態において、凸部11a、
12aの表面上に形成された導電膜15A、16Aのみ
が電極となっている場合についてのみ説明したが、本発
明はこれに限定されるものではない。本実施形態におい
ては、配向膜47、48が平坦化膜43、44の表面上
に形成され、表面が平坦化されているので、配向膜4
7、48の全面のラビング処理を行うことができるた
め、凹部11b、12bの表面上に形成された導電膜1
5B、16Bのみを電極とすることもできる。
【0116】第1〜第4実施形態においては、基板本体
11A、12A、111A、112Aの表面において、
画素領域20内にのみ凸部11a、12aが形成され、
画素領域20の外側は凹部11cとなっている場合につ
いて示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、基板本体11A、12A、111A、112Aの表
面において、画素領域20の外側に凸部が形成されてい
ても良い。
【0117】また、第1〜第4実施形態においては、凸
部11a、12aの表面上に形成された導電膜15A、
16Aのみ、あるいは凹部11b、12bの表面上に形
成された導電膜15B、16Bのみが電極となっている
場合について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、導電膜15A、16Aと導電膜15B、1
6Bの両方を電極とすることもできる。
【0118】次に、第5実施形態において、基板本体表
面において、画素領域の外側に凸部が形成され、画素領
域内において、基板本体の凸部の表面上に形成された導
電膜と凹部の表面上に形成された導電膜の両方を電極と
した例について説明する。
【0119】第5実施形態 図11、図12に基づき、本発明に係る第5実施形態の
単純マトリックス型の液晶(表示)装置4の構造につい
て説明する。図11、図12は、液晶装置4の部分概略
断面図である。図12は、図11に示す液晶装置4をA
4−A4’線に沿って切断したときの概略断面図であ
る。本実施形態の液晶装置4の基本構成は第3実施形態
とほぼ同様であり、異なる点は、基板本体表面におい
て、画素領域の外側に凸部が形成され、画素領域内にお
いて、基板本体の凸部の表面上に形成された導電膜と凹
部の表面上に形成された導電膜の両方を電極とした点の
みである。液晶装置4の概略斜視図は、第1実施形態に
おいて、図3に示したものと同様であるので省略する。
また、図11、図12において、液晶装置1、液晶装置
2と同じ構成要素には同じ参照符号を付し、説明は省略
する。
【0120】図11、図12に示すように、液晶装置4
において、基板(下側基板)51と、対向基板(上側基
板)52とがそれぞれの基板の周縁部においてシール材
14を介して所定間隔で貼着され、基板51、対向基板
52間に液晶層13が挟持されている。
【0121】基板51は、プラスチックフィルム基板か
らなる基板本体51Aと、その液晶層13側表面上に順
次積層形成された導電膜55と配向膜37とを主体に構
成されている。また、対向基板52は、プラスチックフ
ィルム基板からなる基板本体52Aと、その液晶層13
側表面上に順次積層形成された導電膜56と配向膜38
とを主体に構成されている。
【0122】図11、図12に示すように、基板本体5
1A、52Aの液晶層13側表面において、少なくとも
画素領域20内には、第1実施形態と同様、複数の凸部
11a、12aと、複数の凹部11b、12bとがスト
ライプ状に形成されている。本実施形態において、凸部
11aの幅と凹部11bの幅、凸部12aの幅と凹部1
2bの幅は同一に形成されている。
【0123】基板本体51A、52Aの表面上におい
て、第1実施形態と同様、少なくとも画素領域20内に
は導電膜55、56が形成されている。本実施形態にお
いて、導電膜55、56の形成領域は、第1実施形態の
導電膜15、16と同様である。 すなわち、導電膜5
5、56の端部55e、56eは、画素領域20より外
側でかつシール材14の内端面より内側に位置してい
る。
【0124】本実施形態では、基板本体51A、52A
表面において、画素領域20の外側で導電膜55、56
が形成された領域は凹部51c、52cとなっていて、
凹部51c、52cより外側は凸部51d、52dとな
っている。図11、図12に示す、基板本体51A、5
2Aの画素領域20より外側の構造は一例であって、本
発明はこれに限定されるものではない。画素領域20よ
り外側の領域は、表示に関係のない領域であるので、基
板本体51A、52Aの画素領域20より外側の構造は
いかなる構造であっても良い。
【0125】また、図11、図12に示す基板本体51
A、52Aは第1実施形態における基板本体11A、1
2Aと同様、キャスト法、連続キャスト法、プレス成形
法などを用いて製造することができる。
【0126】導電膜55、56において、凸部11a、
12aの表面上に形成されたものを導電膜55A、56
Aとし、導電膜55、56において、凹部11b、12
bの表面上に形成されたものを55B、56Bとする。
【0127】本実施形態において、凸部11a、12a
の表面上に形成された導電膜55A、56Aと、凹部1
1b、12bの表面上に形成された導電膜55B、56
Bの両方が電極となっている。導電膜55A、55B、
56A、56Bの一方の端部は図示は省略している引回
し配線に電気的に接続され、引回し配線を介して図示は
省略している駆動回路に電気的に接続されている。
【0128】本実施形態の液晶装置4において、凸部1
1a、12aの表面上に形成された導電膜55A、56
A及び凹部11b、12bの表面上に形成された導電膜
55B、56Bの両方を電極としているので、隣接する
電極間の間隔が小さく、本実施形態の液晶装置4は、開
口率が向上され、高精細化されたものとなる。
【0129】なお、本実施形態においては、導電膜5
5、56の表面上に平坦化膜となっている配向膜37、
38が形成された場合についてのみ説明したが、第4実
施形態のように、導電膜55、56の表面上に有機膜又
は無機膜からなる平坦化膜を形成し、その表面上に配向
膜を設けてもよい。
【0130】また、液晶層13を垂直配向させる場合な
ど、特定の配向処理を行う場合には、凹部11b、12
bの表面上に形成された配向膜の配向処理が不完全で
も、液晶層13を所定の方向に配向させることができ
る。このような場合には、導電膜55、56の表面上
に、第1実施形態と同様、膜厚の薄い段差のある配向膜
を形成してもよい。
【0131】第6実施形態 図13、図14に基づき、本発明に係る第6実施形態の
単純マトリックス型の液晶(表示)装置5の構造につい
て説明する。図13、14は、液晶装置5の部分概略断
面図である。図14は、図13に示す液晶装置5をA5
−A5’線に沿って切断したときの概略断面図である。
本実施形態の液晶装置5の基本構成は第3実施形態とほ
ぼ同様であり、異なる点は基板本体表面の凸部の形状が
逆テーパー型になっている点である。図13、図14に
おいて、液晶装置1と同じ構成要素には同じ参照符号を
付し、説明は省略する。
【0132】図13、図14に示すように、液晶装置5
において、基板(下側基板)61と、対向基板(上側基
板)62とがそれぞれの基板の周縁部においてシール材
14を介して所定間隔で貼着され、基板61、対向基板
62間に液晶層13が挟持されている。
【0133】基板61は、プラスチックフィルム基板か
らなる基板本体61Aと、その液晶層13側表面上に順
次積層形成された導電膜65と配向膜67とを主体に構
成されている。また、対向基板62は、プラスチックフ
ィルム基板からなる基板本体62Aと、その液晶層13
側表面上に順次積層形成された導電膜66と配向膜68
とを主体に構成されている。
【0134】基板本体61A、62Aの構造について詳
しく説明する。
【0135】図13、図14に示すように、基板本体6
1A、62Aの液晶層13側表面において、少なくとも
画素領域20内には、縦断面が逆テーパー型の台形の複
数の凸部61a、62aがストライプ状に形成され、隣
接する凸部61a、62a間には平坦な凹部61b、6
2bが形成されている。
【0136】図13、図14に示すように、凹部61
b、62bもストライプ状に複数形成されている。ま
た、凸部61aと凸部62a、あるいは凹部61bと凹
部62bは、互いに交差するするように形成されてい
る。凸部61a、62aの平坦部を61a1、62a1
とし、凸部61a、62aの側面を61a2、62a2
とする。
【0137】また、図13、図14には、例として、基
板本体61A、62Aの表面において、画素領域20内
にのみ凸部61a、62aが形成されている場合につい
て示している。図13、図14に示すように、基板本体
61A、62Aの表面において、画素領域20の外側は
凹部61c、62cとなっている。
【0138】図13、図14に示す基板本体61A、6
2Aは、第1実施形態における基板本体11A、12A
と同様、キャスト法、連続キャスト法、プレス成形法な
どを用いて製造することができる。
【0139】次に、導電膜65、66の形成領域と構造
について説明する。
【0140】図13、図14に示すように、基板本体6
1A、62Aの表面上において、少なくとも画素領域2
0内には導電膜65、66が形成されている。本実施形
態では、例として、導電膜65、66の端部65e、6
6eが、画素領域20より外側でかつシール材14の内
端面より内側に位置している場合について示している。
【0141】導電膜65、66において、凸部61a、
62aの表面上に形成されたものを導電膜65A、66
Aとし、凹部61b、62bの表面上に形成されたもの
を導電膜65B、66Bとする。本実施形態において、
導電膜65、66において、凸部61a、62aの表面
上に形成された導電膜65A、66Aのみが電極となっ
ている。導電膜65A、66Aの一方の端部は図示は省
略している引回し配線に電気的に接続され、引回し配線
を介して図示は省略している駆動回路に電気的に接続さ
れている。
【0142】また、導電膜65、66は、第1実施形態
の導電膜15、16と同様、スパッタリング法、CVD
法、蒸着法などの方法によって形成されるが、基板本体
61A表面の凸部61aは逆テーパー型となっていて、
凸部の側面61a2と凹部61bのなす角が鋭角になっ
ているので、凹部61bの表面上において、凸部61a
の側面61a2の図示下側に位置する領域には、電極材
料が成膜されないため導電膜65Bは形成されていな
い。凹部62bの表面上についても同様、凹部62bの
表面上において、凸部62aの側面62a2の図示上側
に位置する領域には、電極材料が成膜されないため導電
膜66Bは形成されていない。また、凸部61a、62
aの側面61a2、62a2上にも電極材料は成膜され
ない。
【0143】また、本実施形態において、導電膜65、
66の表面上には、第3実施形態と同様、平坦化膜とな
っている配向膜67、68が形成されている。
【0144】本実施形態においては、逆テーパー型の凸
部61a、62aが形成された基板本体61A、62A
を用いるため、基板61、対向基板62の製造工程にお
いて、凸部61a、62aの側面61a2、62a2上
に電極材料が成膜されない。そのため、本実施形態によ
れば、凸部61a、62aの表面上に形成される65
A、66Aと凹部61b、62bの表面上に形成される
導電膜65B、66Bとがショートすることを防止する
ことができる。
【0145】なお、本実施形態において、凸部61a、
62aの表面上に形成された導電膜65A、66Aのみ
が電極となっている場合についてのみ説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、凹部61b、62
bの表面上に形成された導電膜65B、66Bのみを電
極とすることもできる。また、導電膜65A、66Aと
導電膜65B、66Bの両方を電極とすることもでき
る。
【0146】なお、本実施形態においては、導電膜6
5、66の表面上に平坦化膜となっている配向膜67、
68が形成された場合についてのみ説明したが、第1実
施形態と同様、導電膜65、66の表面上に、膜厚の薄
い段差のある配向膜を形成してもよいし、第3実施形態
のように、導電膜65、66の表面上に有機膜又は無機
膜からなる平坦化膜を形成し、その表面上に配向膜を設
けてもよい。
【0147】また、本実施形態において、基板本体61
A、62Aの表面において、画素領域20より外側は凹
部61c、62cとなっている場合についてのみ説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、画素領
域20より外側にも凸部が形成されてもよい。
【0148】第7実施形態 図15、図16に基づき、本発明に係る第7実施形態の
スイッチング素子としてTFD(Thin Film Diode)素
子を用いた液晶(表示)装置6の構造について説明す
る。図15は、液晶装置6の部分概略断面図、図16
は、液晶装置6の部分概略斜視図である。図15は図1
6に示す液晶装置6をA6−A6’線に沿って切断した
ときの概略断面図である。また、図15、図16におい
て、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさと
するため、各層や各部材の縮尺は実際のものとは異なる
ように表している。また、図15、図16において、液
晶装置1と同じ構成要素には同じ参照符号を付し、説明
は省略する。なお、図16においては、簡略化のため、
液晶装置6の対向基板(上側基板)は基板本体のみを示
し、素子基板(下側基板)の配向膜は省略している。
【0149】図15、図16に示すように、液晶装置6
において、TFD素子などを備えた、素子基板(下側基
板)71と、対向基板(上側基板)72とがそれぞれの
基板の周縁部において、シール材14を介して所定間隔
で貼着され、素子基板71、対向基板72間に液晶層1
3が挟持されている。また、素子基板71、対向基板7
2の外側には位相差板、偏光板などの光学素子が設置さ
れているが、図面上は省略している。
【0150】図15、図16に示すように、素子基板7
1は、プラスチックフィルム基板からなる基板本体71
Aと、その液晶層13側表面上に形成された画素電極7
3とTFD素子74と配向膜75とを主体として構成さ
れている。図15に示すように、対向基板72は、プラ
スチックフィルム基板からなる基板本体72Aと、その
液晶層13側表面上に順次積層形成された、ITOなど
からなる導電膜76と配向膜77とを主体に構成されて
いる。
【0151】素子基板71の表面上には、各画素に対応
する位置に画素電極73が配置され、この画素電極73
を駆動するためのTFD素子74が各画素電極73毎に
配置されている。また、素子基板71の表面上には複数
の走査線78が設けられ、各TFD素子74は走査線7
8に接続されている。画素電極73は、ITOなどの光
を透過する透明な導電材料、あるいはアルミニウム、銀
などの光を反射する不透明な導電材料からなっている。
【0152】図15に示すように、基板本体72Aの液
晶層13側表面において、少なくとも画素領域20内に
は、縦断面が矩形状の複数の凸部72aがストライプ状
に形成され、隣接する凸部72a間には平坦な凹部72
bが形成されている。図15、図16に示すように、凹
部72bもストライプ状に複数形成されている。凸部7
2aの平坦部を72a1とし、凸部72aの側面を72
a2とする。
【0153】図15、図16には、例として、基板本体
72Aの表面において、画素領域20内にのみ凸部72
aが形成されている場合について示している。図15に
示すように、基板本体72Aの表面において、画素領域
20の外側は凹部72cとなっている。
【0154】次に、導電膜76の形成領域と構造につい
て説明する。
【0155】図15に示すように、基板本体72Aの表
面上において、少なくとも画素領域20内には導電膜7
6が形成されている。また、シール材14の外側の領域
には配線や駆動回路等を配設するため、これらの配線等
をショートさせないために、導電膜76はシール材14
より内側の領域にのみ形成されていることが望ましい。
導電膜76の端部を76eとする。
【0156】本実施形態において、例として、導電膜7
6の端部76eが、画素領域20より外側でかつシール
材14の内端面より内側に位置している場合について示
している。また、基板本体71A、72Aの表面上にお
いて、凸部72aの側面72a2上には導電膜76は形
成されていない。
【0157】導電膜76において、凸部72aの表面上
に形成されたものを導電膜76Aとし、凹部72bの表
面上に形成されたものを導電膜76Bとする。本実施形
態において、導電膜76のうち、凸部72aの表面上に
形成された導電膜76Aのみが電極となっている。導電
膜76Aの一方の端部は図示は省略している引回し配線
に電気的に接続され、引回し配線を介して図示は省略し
ている駆動回路に電気的に接続されている。
【0158】このように、本発明は、TFD素子を用い
た上記の液晶装置6にも適用することができ、本実施形
態の対向基板72は、第1実施形態の基板11、対向基
板12と同様に製造することができ、あらかじめ表面に
所定のパターンの複数の凸部72aと複数の凹部72b
が形成された基板本体72Aを製造した後、基板本体7
2Aの表面上に電極材料を成膜することにより、基板本
体72Aの凸部72aの表面上と凹部72bの表面上と
に導電膜76を形成するので、エッチングすることなく
所定のパターンの導電膜76を形成することができ、凸
部72aの表面上に形成された導電膜76Aと、凹部7
2bの表面上に形成された導電膜76Bのうち一方の導
電膜を電極とすることにより所定のパターンの電極を形
成することができる。
【0159】なお、本実施形態において、凸部72aの
表面上に形成された導電膜76Aのみが電極となってい
る場合についてのみ説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、凹部72bの表面上に形成された導
電膜76Bのみを電極とすることもできる。
【0160】また、本実施形態においては、素子基板7
1が下側基板となっている液晶装置についてのみ説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、上側基
板が素子基板の場合にも適用することができる。
【0161】次に、前記の第1〜第7実施形態により製
造された液晶装置1、2、3、4、5、6、10のいず
れかを備えた電子機器の具体例について説明する。
【0162】図17(a)は携帯電話の一例を示した斜視
図である。図17(a)において、300は携帯電話本体
を示し、301は前記の液晶装置1、2、3、4、5、
6、10のいずれかを備えた液晶表示部を示している。
【0163】図17(b)はワープロ、パソコンなどの携
帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図17
(b)において、400は情報処理装置、401はキーボ
ードなどの入力部、403は情報処理本体、402は前
記の液晶装置1、2、3、4、5、6、10のいずれか
を備えた液晶表示部を示している。
【0164】図17(c)は腕時計型電子機器の一例を示
した斜視図である。図17(c)において、500は時計
本体を示し、501は前記の液晶装置1、2、3、4、
5、6、10のいずれかを備えた液晶表示部を示してい
る。
【0165】図18は、前記の液晶装置1、2、3、
4、5、6、10のいずれかを光変調装置として用いた
投射型表示装置の要部を示す概略構成図である。図18
において、610は光源、613、614はダイクロイ
ックミラー、615、616、617は反射ミラー、6
18は入射レンズ、619はリレーレンズ、620は出
射レンズ、622、623、624は液晶光変調装置、
625はクロスダイクロイックプリズム、626は投写
レンズを示す。光源610はメタルハライド等のランプ
611とランプの光を反射するリフレクタ612とから
なる。青色光、緑色光反射のダイクロイックミラー61
3は、光源610からの光束のうちの赤色光を透過させ
るとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤
色光は反射ミラー617で反射されて、赤色光用液晶光
変調装置622に入射される。一方、ダイクロイックミ
ラー613で反射された色光のうち緑色光は緑色光反射
のダイクロイックミラー614によって反射され、緑色
光用液晶光変調装置623に入射される。一方、青色光
は第2のダイクロイックミラー614も透過する。青色
光に対しては、長い光路による光損失を防ぐため、入射
レンズ618、リレーレンズ619、出射レンズ620
を含むリレーレンズ系からなる導光手段621が設けら
れ、これを介して青色光が青色光用液晶光変調装置62
4に入射される。各光変調装置により変調された3つの
色光はクロスダイクロイックプリズム625に入射す
る。このプリズムは4つの直角プリズムが貼り合わさ
れ、その内面に赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反
射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これ
らの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カ
ラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投写
光学系である投写レンズ626によってスクリーン62
7上に投写され、画像が拡大されて表示される。
【0166】図17(a)〜(c)、図18に示すそれぞれの
電子機器は、前記の液晶装置1、2、3、4、5、6、
10のいずれかを備えたものであるので、信頼性が高
く、表示品質の優れたものとなる。
【0167】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液晶装置
の製造方法によれば、従来のように、フォトレジストの
塗布、フォトレジストの露光、フォトレジストの現像、
導電膜のエッチング等の工程が不要となり、電極を形成
する工程は基板本体の表面上に電極材料を成膜する工程
だけになるので、生産工程を短縮化することができる。
【0168】また、本発明の液晶装置の製造方法によれ
ば、フォトレジストの現像、導電膜のエッチングの工程
が不要になるため、現像、エッチングの工程で生じる恐
れのある電極のショートや断線を防止することができ
る。
【0169】また、本発明の液晶装置の製造方法によ
り、電極のショートや断線を防止することができ、信頼
性が高く、表示品質の優れた液晶装置を提供することが
できる。
【0170】さらに、この液晶装置を備えることによ
り、信頼性が高く、表示品質の優れた電子機器を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る第1実施形態の単純マ
トリックス型の液晶装置の構造を示す部分概略断面図で
ある。
【図2】 図2は、本発明に係る第1実施形態の単純マ
トリックス型の液晶装置の構造を示す部分概略断面図で
ある。
【図3】 図3は、本発明に係る第1実施形態の単純マ
トリックス型の液晶装置の構造を示す概略斜視図であ
る。
【図4】 図4は、本発明に係る第1実施形態の単純マ
トリックス型の液晶装置の基板本体の概略断面構造を拡
大した図である。
【図5】 図5(a)〜(c)は、本発明に係る第1実施形態
の液晶装置の製造方法において基板の製造方法を示す工
程図である。
【図6】 図6(a)、(b)は、本発明に係る第2実施形態
の液晶装置の製造方法を示す工程図である。
【図7】 図7は、本発明に係る第2実施形態の液晶装
置の製造方法を示す工程図である。
【図8】 図8は、本発明に係る第2実施形態の液晶装
置の製造方法により製造された液晶装置の概略断面図で
ある。
【図9】 図9は、本発明に係る第3実施形態の単純マ
トリックス型の液晶装置の構造を示す部分概略断面図で
ある。
【図10】 図10は、本発明に係る第4実施形態の単
純マトリックス型の液晶装置の構造を示す部分概略断面
図である。
【図11】 図11は、本発明に係る第5実施形態の単
純マトリックス型の液晶装置の構造を示す部分概略断面
図である。
【図12】 図12は、本発明に係る第5実施形態の単
純マトリックス型の液晶装置の構造を示す部分概略断面
図である。
【図13】 図13は、本発明に係る第6実施形態の単
純マトリックス型の液晶装置の構造を示す部分概略断面
図である。
【図14】 図14は、本発明に係る第6実施形態の単
純マトリックス型の液晶装置の構造を示す部分概略断面
図である。
【図15】 図15は、本発明に係る第7実施形態のT
FD素子を用いた液晶装置の構造を示す部分概略断面図
である。
【図16】 図16は、本発明に係る第7実施形態のT
FD素子を用いた液晶装置の構造を示す部分概略斜視図
である。
【図17】 図17(a)は、上記実施形態の液晶装置を
備えた携帯電話の一例を示す図、図17(b)は、上記実
施形態の液晶装置を備えた携帯型情報処理装置の一例を
示す図、図17(c)は、上記実施形態の液晶装置を備え
た腕時計型電子機器の一例を示す図である。
【図18】 図18は、上記実施形態の液晶装置を光変
調装置として用いた投射型表示装置の要部を示す概略構
成図である。
【図19】 図19は、従来の単純マトリックス型の液
晶装置の構造を示す部分概略断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6、10 液晶(表示)装置 11、31、41、51、61 基板(下側基板) 12、32、42、52、62 対向基板(上側基
板) 111 基板(下側基板) 112 対向基板(上側基
板) 71 素子基板(下側基
板) 72 対向基板 11A、12A、51A、52A 基板本体 61A、62A、71A、72A 基板本体 111A、112A 基板本体 11a、12a 凸部 61a、62a、72a 凸部 11a1、12a1 凸部の平坦部 61a1、62a1、72a1 凸部の平坦部 11a2、12a2 凸部の側面 61a2、62a2、72a2 凸部の側面 11b、12b 凹部 61b、62b、72b 凹部 11c、12c、51c、52c 凹部 61c、62c、72c 凹部 51d、52d 凸部 13 液晶層 14 シール材 15、55、65 導電膜 16、56、66、76 導電膜 115、116 導電膜 15A、16A、65A、66A 凸部の表面上に形成
された導電膜(電極) 15B、16B、65B、66B 凹部の表面上に形成
された導電膜 55A、56A 凸部の表面上に形成
された導電膜(電極) 55B、56B 凹部の表面上に形成
された導電膜(電極) 76A 凸部の表面上に形成
された導電膜(電極) 76B 凹部の表面上に形成
された導電膜 15e、16e、55e、56e 導電膜の端部 65e、66e、76e 導電膜の端部 17、18、47、48 配向膜 117、118 配向膜 37、38、67、68 配向膜(平坦化膜) 75、77 配向膜(平坦化膜) 43、44 平坦化膜 19 スペーサー 20 電極が形成された領
域(画素領域) 21 プラスチックフィル
ム 21a プラスチックフィル
ムの凸部 21b プラスチックフィル
ムの凹部 22 ガスバリア層 23 保護層 73 画素電極 74 TFD素子 78 走査線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H090 HA03 HB02X HB07X HB08Y HD03 JA03 JA07 JB03 JC03 LA01 LA02 2H092 GA21 HA04 HA05 MA04 MA05 MA07 NA27 5C094 AA43 AA45 BA43 CA19 EA07 FB12 GB10 JA08 5G435 AA17 BB12 CC09 KK05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板本体に電極を形成する工程を含む液
    晶装置の製造方法であって、 前記基板本体に凸部及び凹部を形成する工程、 前記基板本体の前記凸部及び凹部に導電膜を成膜する工
    程、を具備してなり、前記凸部に成膜された前記導電膜
    と、前記凹部に成膜された前記導電膜とが互いに電気的
    に独立することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液晶装置の製造方法に
    おいて、 前記凸部と前記凹部との間に成膜された前記導電膜を除
    去する工程を更に含むことを特徴とする液晶装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の液晶装置
    の製造方法において、 前記導電膜上に有機膜或いは無機膜を形成することを特
    徴とする液晶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 対向して配置した一対の基板本体間に液
    晶が挟持されてなり、前記一対の基板本体のうち一方の
    基板本体の内面側には前記液晶を駆動する電極が形成さ
    れてなる液晶装置において、 前記一方の基板本体の内面には凸部及び凹部が形成され
    ており、その凸部及び凹部には導電膜が形成され、前記
    凸部に形成された前記導電膜と、前記凹部に形成された
    前記導電膜とが互いに電気的に独立してなり、 前記凸部に形成された導電膜、前記凹部に形成された導
    電膜、またはその両方が、前記液晶を駆動する電極であ
    ることを特徴とする液晶装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の液晶装置において、 各前記凸部の断面形状が略矩形状であることを特徴とす
    る液晶装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の液晶装置において、 前記凸部の側面と前記凹部とのなす角が鋭角であること
    を特徴とする液晶装置。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至請求項6のいずれかに記載
    の液晶装置において、 前記凸部がストライプ状に形成されてなることを特徴と
    する液晶装置。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至請求項7のうちいずれかに
    記載の液晶装置において、 前記導電膜上に有機膜或いは無機膜が形成されてなるこ
    とを特徴とする液晶装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の液晶装置において、 前記有機膜又は前記無機膜に配向処理が施されてなるこ
    とを特徴とする液晶装置。
  10. 【請求項10】 請求項4乃至請求項9のいずれかに記
    載の液晶装置において、 前記一方の基板本体が高分子基材を含むことを特徴とす
    る液晶装置。
  11. 【請求項11】 請求項4乃至請求項10のうちいずれ
    かに記載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子機
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101795654B1 (ko) * 2015-11-27 2017-11-08 엘지디스플레이 주식회사 광 제어 장치, 그를 포함한 투명표시장치, 및 그의 제조방법
WO2019187567A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 株式会社ジャパンディスプレイ 電気光学装置及びその製造方法

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