JP2001305505A - 液晶表示パネルの表示パターン検査方法 - Google Patents

液晶表示パネルの表示パターン検査方法

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JP2001305505A JP2000126136A JP2000126136A JP2001305505A JP 2001305505 A JP2001305505 A JP 2001305505A JP 2000126136 A JP2000126136 A JP 2000126136A JP 2000126136 A JP2000126136 A JP 2000126136A JP 2001305505 A JP2001305505 A JP 2001305505A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤判定率を低減し、検査精度を向上すること
のできる液晶表示パネルの表示パターン検査方法を提供
すること。 【解決手段】 2値画像からなる基準画像BPと2値画
像からなる検査画像IPとの排他的論理和XORにより
不一致部を抽出した後に、表示パターンの輪郭のずれを
吸収する吸収マスクの2値画像からなるマスク画像MP
と不一致部との論理積ANDにより欠陥部位を抽出する
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネルの
表示パターンの欠陥の有無を精度よく検出するのに好適
な液晶表示パネルの表示パターン検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、文字や図形などの各種の画像
を表示する表示装置の一種として、2枚の透明基板の間
に液晶が密封された液晶表示パネルを用いた液晶表示装
置が知られている。
【0003】このような液晶表示装置に用いられる液晶
表示パネルは、製造工程において各種の性能検査が行わ
れており、この性能検査の一つとして、液晶表示パネル
の表示画素である表示パターンの欠陥としてのパターン
欠けやパターン突出などの有無を検出する検査が行われ
ている。
【0004】従来の表示パターンの欠陥の検査は、パタ
ーンマッチング法により行われているのが一般的であ
る。このパターンマッチング法は、予め形成してメモリ
に記憶された白と黒との2値画像からなる基準画像の画
像データ(黒または白)と、CCDカメラあるいはビデ
オカメラなどの画像入力装置により読み取られる検査対
象の液晶表示パネルの表示パターンの白と黒との2値画
像からなる検査画像の画像データ(黒または白)との各
画素毎における排他的論理和XORを得ることによって
欠陥であるパターン不良を判断している。
【0005】例えば、図7に示すように、基準画像BP
の画像データ(黒:論理値「0」、白:論理値「1」)
と、検査画像IPの画像データ(黒:論理値「0」、
白:論理値「1」)との排他的論理和XORによる合成
画像CPは、各画素P毎に両者が一致している場合には
黒(論理値「0」)とされ、両者が不一致の場合には白
(論理値「1」)とされるので、欠陥部位の画素DPが
白(論理値「1」)となり、表示パターンの欠陥である
パターン不良を容易に抽出することができる(図7にお
ける合成画像CPは、便宜上白と黒とを反転させて表示
あるので図7において黒で示す)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パターンマッチング法による液晶表示パネルの表示パタ
ーン検査方法においては、表示パターンの欠陥であるパ
ターン欠けやパターン突出などからなる欠陥部位の画素
DPの有無を容易に判別することはできるものの、図8
に示すように、基準画像BPの画像データと、検査画像
IPの画像データとを各画素P毎に排他的論理和XOR
を得ることにより形成した合成画像CPには、欠陥部位
の画素DPに加えて、本来良品として許容可能な欠陥で
はない表示パターンの輪郭のずれ(辺ずれ)もその画素
Pが白(図8における合成画像CPは、便宜上白と黒と
を反転させて表示してあるので図8において黒で示す)
となり、欠陥部位の画素DPとして抽出してしまうとい
う問題点があった。
【0007】この輪郭のずれは、基準画像BPおよび検
査画像IPを取り込む際の取り込み誤差、液晶表示パネ
ルを製造する際の2枚の透明基板を貼り合わせた時の重
ね合わせずれなどによる表示パターンの太りあるいは細
り、および、検査対象の液晶表示パネルを検査装置にセ
ットする際の位置ずれなどに起因して生じている。
【0008】したがって、従来の液晶表示パネルの表示
パターン検査方法においては、本来のパターンの欠けあ
るいは突出などの欠陥と、良品として許容可能な輪郭の
ずれとを判別することができない。その結果、良品とし
て許容可能な輪郭のずれを有する製品を不良品として判
別してしまうという確率(以下、誤判定率と記す)が3
0%程度発生していた。この誤判定は、例え欠陥がない
場合であっても、輪郭のずれを有していれば生じる。
【0009】そこで、誤判定率を低減し、検査精度を向
上することのできる液晶表示パネルの表示パターン検査
方法が求められている。
【0010】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、誤判定率を低減し、検査精度を向上することの
できる液晶表示パネルの表示パターン検査方法を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明の液晶表示
パネルの表示パターン検査方法の特徴は、2値画像から
なる基準画像と2値画像からなる検査画像との排他的論
理和により不一致部を抽出した後に、表示パターンの輪
郭のずれを吸収する吸収マスクの2値画像からなるマス
ク画像と不一致部との論理積により欠陥部位を抽出する
点にある。そして、このような構成を採用したことによ
り、基準画像と検査画像との排他的論理和により抽出し
た不一致部と吸収マスクのマスク画像との論理積を得る
と、不一致部のうちの良品として許容可能な輪郭のずれ
を不一致部から除去することができるため、良品として
許容可能な輪郭のずれを欠陥部位として判別する誤判定
率を確実に低減し、検査精度を向上することができる。
【0012】また、請求項2に係る本発明の液晶表示パ
ネルの表示パターン検査方法の特徴は、請求項1におい
て、基準画像が、複数の液晶表示パネルの表示パターン
を濃淡画像で読み込んだ後に、各濃淡画像の画像データ
を平均化して平均画像とし、この平均画像を2値化する
ことにより形成されている点にある。そして、このよう
な構成を採用したことにより、2値画像からなる基準画
像の画像データである2値の画像データを直接形成する
際に生じる照明の明暗などによる表示パターンの幅の太
りあるいは細りの影響を低減できるので、表示パターン
の検査に最適な基準画像を形成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0014】まず、本発明に係る液晶表示パネルの表示
パターン検査方法に用いる基準画像の実施形態について
図1により説明する。
【0015】図1は本発明に係る液晶表示パネルの表示
パターン検査方法に用いる基準画像の形成過程を示す説
明図である。
【0016】図1に示すように、本実施形態における基
準画像BPは、従来と異なり、液晶表示パネルの検査に
先立って、CCDカメラ、ビデオカメラなどの適宜な画
像入力装置を用いて、複数、例えば30枚以上の液晶表
示パネルの表示パターンを濃淡画像SP、例えば、25
6階調の階調画像として読み込んだ後に、各濃淡画像S
Pの画像データを平均化、詳しくは各濃淡画像SPの画
像データを各画素毎に平均化して平均画像APとし、こ
の平均画像APを従来公知の方法によって2値化処理を
施して2値化することにより形成される。
【0017】このように、複数の濃淡画像SPの画像デ
ータの和を画像の数nで除算することにより、図1にお
いて誇張して示す表示パターンの横細画像、縦長画像、
横長画像、縦短画像などの多種多様の画像を平均化して
最も誤差の少ない検査に最適な基準画像BPを形成する
ことができる。
【0018】すなわち、液晶表示パネルの表示パターン
を用いて2値画像からなる基準画像BPの画像データで
ある2値の画像データを直接形成する際に生じる照明の
明暗などによる表示パターンの幅の太りあるいは細りな
どを低減できるので、基準画像BPそのものの精度を容
易かつ確実に向上することができる。したがって、検査
精度を確実に向上させることができる。
【0019】なお、検査装置としては、基準画像形成用
の画像処理手段を検査装置に配設し、この検査装置を用
いて基準画像BPを形成し、形成した基準画像BPの画
像データをメモリなどの記憶装置に記憶することが検査
効率を向上させるうえで好ましい。
【0020】つぎに、本発明に係る液晶表示パネルの表
示パターン検査方法の実施形態について図2および図3
により説明する。
【0021】図2は本発明に係る液晶表示パネルの表示
パターン検査方法の実施形態を示すフローチャート、図
3は本発明に係る液晶表示パネルの表示パターン検査方
法の実施形態における欠陥部位の抽出を示す説明図であ
る。
【0022】図2に示すように、本実施形態の液晶表示
パネルの表示パターン検査方法が開始されると、ステッ
プST01において、検査に供する液晶表示パネルの表示
パターンの読み込みを実行し、表示パターンの画像デー
タを得る。このステップST01における表示パターンの
読み込みは、例えば、検査に供する液晶表示パネルをロ
ボットなどにより自動的に位置決めして検査ステージに
載置した後、液晶表示パネルの表示パターンをCCDカ
メラ、ビデオカメラなどの画像入力装置により読み取る
ことにより行われる。そして、読み込んだ表示パターン
の画像データは、例えば、画像処理装置のメモリに記憶
する。
【0023】つぎに、ステップST02において、画像デ
ータの各画素に対して白と黒との2値の2値化処理を施
して検査に用いる2値画像からなる検査画像IPを形成
する。この2値画像は、白か黒かの状態を表すことので
きるデータであり、いずれか一方を論理値「0」、他方
を論理値「1」に対応させており、本実施形態において
は、図3右上に示すように、例えば、黒を論理値
「0」、白を論理値「1」としている。そして、2値画
像からなる検査画像IPの画像データは、例えば、画像
処理装置のメモリに記憶する。なお、画像データの2値
化処理は、従来公知であり、その詳しい説明は省略す
る。
【0024】つぎに、ステップST03において、図3左
上に示す前述した2値画像からなる基準画像BPと、図
3右上に示す2値画像からなる検査画像IPとの排他的
論理和XORを得ることにより、図3右中に示すよう
に、不一致部を抽出する。すなわち、白と黒との2値の
2値画像からなる基準画像BPの画像データと、白と黒
との2値の2値画像からなる検査画像IPの画像データ
との排他的論理和XORによる合成画像(2値画像)C
Pを得て不一致部を抽出する。この合成画像CPは、本
実施形態においては、各画素毎に基準画像BPと検査画
像IPとの両者が一致している場合には黒(論理値
「0」)とされ、基準画像BPと検査画像IPとの両者
が不一致の場合には白(論理値「1」)とされるので、
不一致部の画素が白(論理値「1」)となり、不一致部
を容易に抽出することができる。なお、不一致部を抽出
しない場合も論理的には考えられるが、現状において
は、何らかの理由により不一致部が必ず検出されてい
る。また、図3右中に示す合成画像CPの黒色により周
囲が覆われた白色部が抽出された不一致部の画素であ
る。
【0025】つぎに、ステップST04において、図3右
中に示す合成画像CPと、図3左中に示す、基本画像B
Pから形成した輪郭のずれを吸収する2値画像からなる
吸収マスクのマスク画像MPとの論理積ANDを得るこ
とにより、図3下に示すように、欠陥部位を抽出する。
すなわち、白と黒との2値の2値画像からなる合成画像
CPの画像データと、白と黒との2値の2値画像からな
る吸収マスクのマスク画像MPの画像データとの論理積
ANDによる判定画像(2値画像)JPを得て欠陥部位
を抽出する。この判定画像JPは、本実施形態において
は、各画素毎に合成画像CPとマスク画像MPとの両者
が一致している場合には黒(論理値「0」)とされ、合
成画像CPとマスク画像MPとの両者が不一致の場合に
は白(論理値「1」)とされるので、欠陥部位の画素が
白(論理値「1」)となり、欠陥部位を容易に抽出する
ことができる。なお、図3下に示す判定画像JPの黒色
により周囲が覆われた白色部が抽出された欠陥部位の画
素である。
【0026】つぎに、ステップST05において、欠陥部
位があるかを判断する。
【0027】前記ステップST05の判断がNO(欠陥部
位がない)の場合には、つぎのステップST06に進行
し、良品と判断して検査を終了する。
【0028】前記ステップST05の判断がYES(欠陥
部位がある)の場合には、つぎのステップST07に進
行し、判定画像JPの画像データを従来と同様に膨張・
収縮処理することにより、ノイズ(雑音:外乱要因)を
除去し、つぎのステップST08において、欠陥部位があ
るを再度判断する。
【0029】前記ステップST08の判断がNO(欠陥部
位がない)の場合には、前記ステップST06に進行し、
良品と判断して検査を終了する。
【0030】前記ステップST08の判断がYES(欠陥
部位がある)の場合には、つぎのステップST09に進行
し、不良と判断して検査を終了する。
【0031】なお、ステップST07およびステップST
08は、本当に不良かを見極めるために従来と同様に行わ
れる処理であり、従来の液晶表示パネルの表示パターン
検査方法の場合は、基準画像BPと検査画像IPとの排
他的論理和XORによる合成画像CPの画像データを膨
張・収縮処理することにより行われている。
【0032】また、液晶表示パネルの表示パターンを検
査する検査装置としては、液晶表示パネルを載置するた
めの検査ステージ、液晶表示パネルの表示パターンを読
み込むためのCCDカメラ、ビデオカメラなどの画像入
力装置、画像処理手段、各部の動作の制御を司る制御手
段、基準画像、検査画像、各種の制御プログラムおよび
必要なデータなどを記憶するための適宜な容量の記憶装
置などから構成するとよい。
【0033】つぎに、欠陥部位の抽出に用いる吸収マス
クのマスク画像MPの形成について図4により具体的に
説明する。
【0034】図4は本発明に係る液晶表示パネルの表示
パターン検査方法に用いる吸収マスクの形成過程を示す
説明図である。
【0035】本実施形態の欠陥部位の抽出に用いる吸収
マスクのマスク画像MPの形成は、前述した基準画像B
Pに基づいて形成されるようになっている。
【0036】本実施形態における吸収マスクのマスク画
像MPの形成は、図4左上に示す基準画像BPの画像デ
ータのうちの論理値「1」にて示される白の画素を3回
膨張させた後、白と黒とを反転させる第1処理を実行
し、図4右上に示す第1処理画像TP1を形成すること
により開始される。ここでいう膨張処理とは、8近傍処
理といわれるものであり、縦横斜めの8方向に拡大する
ことであり、1回膨張が1画素をその周囲に1画素ずつ
拡大して9画素(3×3画素)分の大きさにすることで
あり、3回膨張とは、1画素をその周囲に3画素ずつ拡
大して49画素(7×7画素)の大きさにすることであ
る。なお、膨張処理は、画素を上下左右の4方向に拡大
する4近傍処理であってもよい。
【0037】したがって、図4左上に示す基準画像BP
の画像データのうちの論理値「1」にて示される白の画
素を3回膨張させてから、白と黒とを反転させると、図
4右上に示すように、白と黒との境界部が、基準画像B
Pの表示パターンの輪郭部に位置する白と黒との基準境
界部より3画素分左側に形成される。この基準境界部よ
り3画素分左側に形成された白と黒との境界部を内側最
大境界部と呼ぶ。
【0038】なお、図4左上に示す基準画像BPの黒で
示す部位は、液晶表示パネルの表示パターンの形成部位
を示している。
【0039】つぎに、図4左上に示す基準画像BPの画
像データのうちの論理値「1」にて示される白の画素を
3回収縮させる第2処理を実行し、図4左中に示す第2
処理画像TP2を形成する。ここでいう収縮処理とは、
前記膨張処理とは逆に8方向に収縮することであり、1
回収縮は、縦横それぞれが3画素の9画素の大きさを、
中心に位置する1画素の大きさにすることである。な
お、収縮処理は、画素を上下左右の4方向に縮小する4
近傍処理であってもよい。
【0040】したがって、図4左上に示す基準画像BP
の画像データのうちの論理値「1」にて示される白の画
素を3回収縮させると、図4左中に示すように、白と黒
との境界部が、基準画像BPの表示パターンの輪郭部に
位置する白と黒との基準境界部より3画素分右側に形成
される。この基準境界部より3画素分右側に形成された
白と黒との境界部を外側最大境界部と呼ぶ。
【0041】なお、第1処理画像TP1と第2処理画像
TP2とを得る順序はどちらを先にしてもよい。
【0042】つぎに、図4右上に示す第1処理画像TP
1と図4左中に示す第2処理画像TP2との論理和OR
を得ることにより吸収マスクを形成する。この吸収マス
クのマスク画像MPを図4右中に示す。この吸収マスク
のマスク画像MPは、図4右中に示すように、基準画像
BPの基準境界部を基準としてその両側にそれぞれ3画
素分、総計6画素分の黒の領域をもつ画像となってお
り、合成画像CP(図3参照)とマスク画像MPとの論
理積ANDによる欠陥部位の抽出を行った際には、基準
画像BPの基準境界部を基準として内外方向にそれぞれ
3画素の領域内に位置するパターンの欠けおよび輪郭の
ずれをマスキングして隠して吸収することで抽出しない
ようにすることができる。すなわち、不一致部のうちの
良品として許容可能な輪郭のずれを不一致部から容易か
つ確実に除去することができる。
【0043】なお、本実施形態においては、パターンの
欠けおよび輪郭のずれを抽出させないための画素の数
を、基準境界部を基準としてその両側にそれぞれ3画素
分、つまり、表示パターンの輪郭の内外方向に3画素分
としたが、この画素の数は、液晶表示パネルの解像度
(分解能)、基準画像BPおよび検査画像を読み込むC
CDカメラ、ビデオカメラなどの画像入力装置の解像度
(分解能)および設計コンセプトなどの必要に応じて設
定すればよく、特に、本実施形態の画素の数に限定され
るものではない。
【0044】なお、基本的には、図4右中に示す吸収マ
スクのマスク画像MPを検査に用ればよいが、本実施形
態においては、表示パターンの輪郭部から離れた表示パ
ターンの形成されていない部位に生じる欠陥を吸収(除
去)するため、図4左中に示す第2処理画像TP2の画
像データのうちの白の画素を3回収縮させた後、白と黒
とを反転させる第3処理を実行し、図4左下に示す第3
処理画像TP3を得る。そして、図4右中に示すマスク
画像MPと、図4左下に示す第3処理画像TP3との論
理積ANDを得ることにより、図4右下に示す検査用パ
ターンマスクを形成し、この検査用パターンマスクのパ
ターンマスク画像JMPの画像データを欠陥部位の抽出
に供する。この検査用パターンマスクのパターンマスク
画像JMPは、図4右下に示すように、基準画像BPの
基準境界部を基準としてその両側にそれぞれ3画素分の
領域と、基準画像BPの基準境界部を基準としてその外
側の6画素以上離れた領域とをともに黒とする画像にな
っている。
【0045】したがって、この検査用パターンマスクの
パターンマスク画像JMPの画像データと合成画像CP
の画像データとの論理積ANDによる欠陥部位の抽出を
行った際には、基準画像BPの基準境界部を基準として
内外方向にそれぞれ3画素の領域内に加えて基準画像B
Pの基準境界部を基準としてその外側の6画素以上離れ
た領域に位置するパターンの欠けおよび輪郭のずれを抽
出しないようにすることができるようになっており、本
来不良ではない表示パターンの輪郭部から離れた表示パ
ターンの形成されていない部位に生じる欠陥の抽出によ
る液晶表示パネルを不良と判別する誤判定率をより低減
することができるようになっている。
【0046】つぎに、前記検査用パターンマスクを用い
た液晶表示パネルの表示パターンの検査について具体的
に説明する。
【0047】まず、輪郭のずれのない場合の検査過程に
ついて図5により具体的に説明する。
【0048】図5は本発明に係る液晶表示パネルの表示
パターン検査方法における輪郭のずれのない場合の検査
過程を示す説明図である。
【0049】図5左上に示すように、検査に供する液晶
表示パネルの表示パターンの2値画像からなる検査画像
IPの表示パターンの輪郭部に縦横それぞれ7画素分の
突出するパターン突出のパターン不良たる欠陥部位があ
るとする。この欠陥部位は、検査画像IPにおいて表示
パターンの形成部位と同様の黒にて示されることにな
る。
【0050】そして、図5右上に示す2値画像からなる
基準画像BPと、図5左上に示す2値画像からなる検査
画像IPとの排他的論理和XORにより不一致部を抽出
すると、図5左中に示すように、縦横それぞれ7画素の
領域が不一致部として白にて抽出された合成画像CPを
得ることができる。
【0051】つぎに、本来は必要はないが、本実施形態
においては、輪郭のギザギザ、波打ちなどのノイズを除
去するため、合成画像CPの白の画素を1回収縮する。
すると、図5右中に示すように、合成画像CPにおける
縦横それぞれ7画素の総計49画素からなる白の画素の
領域の不一致部は、中心を一致させた状態で縦横それぞ
れ5画素の総計25画素からなる白の画素の領域の不一
致部を有する補正合成画像CSPを得ることができる。
【0052】つぎに、図5右中に示す補正合成画像CS
Pと図5左下に示す前記検査用パターンマスクのパター
ンマスク画像JMPとの論理積ANDにより欠陥部位を
抽出すると、図5右下に示すように、縦が5画素、横が
3画素の領域が白にて欠陥部位の画素として抽出された
判定画像JPを得ることができる。
【0053】そして、図5右下に示す判定画像JPの画
像データにおいて、欠陥部位の画素としての白の画素が
抽出された場合のみ検査に供した液晶表示パネルを不良
と判断することができる。
【0054】つぎに、輪郭のずれのある場合の検査過程
について図6により具体的に説明する。
【0055】図6は本発明に係る液晶表示パネルの表示
パターン検査方法における輪郭のずれのある場合の検査
過程を示す説明図である。
【0056】図6左上に示すように、検査に供する液晶
表示パネルの表示パターンの2値画像からなる検査画像
IPの表示パターンの輪郭部に横方向に3画素分の領域
の輪郭のずれと、その右側(表示パターンの輪郭の外
側)に縦7画素、横4画素(輪郭のずれと合わせると横
7画素)の突出するパターン不良たる欠陥部位があると
する。この欠陥部位は、検査画像IPにおいて表示パタ
ーンの形成部位と同様の黒にて示されることになる。
【0057】そして、図6右上に示す2値画像からなる
基準画像BPと、図6左上に示す2値画像からなる検査
画像IPとの排他的論理和XORにより不一致部を抽出
すると、図6左中に示すように、輪郭のずれにより生じ
る基準境界部の右側(表示パターンの輪郭の外側)に位
置する3画素分の縦に連なる領域と、その右側(表示パ
ターンの輪郭の外側)に縦7画素、横4画素(輪郭のず
れと合わせると横7画素)の領域との両者が不一致部と
して白にて抽出された合成画像CPを得ることができ
る。
【0058】つぎに、本来は必要はないが、本実施形態
においては、輪郭のギザギザ、波打ちなどのノイズを除
去するため、合成画像CPの白の画素を1回収縮する。
すると、図6右中に示すように、合成画像CPにおける
白の画素の領域の不一致部は、基準境界部の右側の1画
素離れた位置に横1画素の縦に連なる領域と、その右側
(表示パターンの輪郭の外側)に縦5画素、横4画素
(輪郭のずれと合わせると横5画素)の領域との両者が
不一致部として白にて抽出された補正合成画像CSPを
得ることができる。
【0059】つぎに、図6右中に示す補正合成画像CS
Pと図6左下に示す前記検査用パターンマスクのパター
ンマスク画像JMPとの論理積ANDにより欠陥部位を
抽出すると、図6右下に示すように、縦に連なる横1画
素分の輪郭のずれによる不一致部をマスキングして隠し
て吸収することで抽出しないようにすることができるの
で、その結果、縦が5画素、横が3画素の領域のみが白
にて欠陥部位の画素として抽出された判定画像JPを得
ることができる。すなわち、不一致部のうちの良品とし
て許容可能な輪郭のずれを不一致部から容易かつ確実に
除去することができる。
【0060】そして、図6右下に示す判定画像JPの画
像データにおいて、欠陥部位の画素としての白の画素が
抽出された場合のみ検査に供した液晶表示パネルを不良
と判断することができる。
【0061】なお、図4、図5、図6における画像の枠
の1升は、縦横それぞれ2画素の総計4画素を示してい
る。
【0062】このように、本実施形態の液晶表示パネル
の表示パターン検査方法によれば、2値画像からなる基
準画像BPと2値画像からなる検査画像IPとの排他的
論理和により不一致部を抽出した後に、表示パターンの
輪郭のずれを吸収する吸収マスクの2値画像からなるマ
スク画像MPと不一致部との論理積により欠陥部位を抽
出するようにしているので、基準画像BPと検査画像I
Pとの排他的論理和により抽出した不一致部と吸収マス
クのマスク画像MPとの論理積を得ると、不一致部のう
ちの良品として許容可能な輪郭のずれを不一致部から除
去することができるため、良品として許容可能な輪郭の
ずれを欠陥部位として判別する誤判定率を確実に低減
し、検査精度を向上することができる。
【0063】さらに、本実施形態の液晶表示パネルの表
示パターン検査方法によれば、基準画像BPが、複数の
液晶表示パネルの表示パターンを濃淡画像で読み込んだ
後に、各濃淡画像の画像データを平均化して平均画像と
し、この平均画像を2値化することにより形成されてい
るので、2値画像からなる基準画像BPの画像データで
ある2値の画像データを直接形成する際に生じる照明の
明暗などによる表示パターンの幅の太りあるいは細りの
影響を低減でき、表示パターンの検査に最適な基準画像
BPを形成することができる。
【0064】また、本実施形態の液晶表示パネルの表示
パターン検査方法によれば、従来30%程度あった誤判
定率を、1%程度に低減できることが、実験により確認
できた。
【0065】また、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る本発
明の本実施形態の液晶表示パネルの表示パターン検査方
法によれば、基準画像BPと検査画像IPとの排他的論
理和により抽出した不一致部と吸収マスクのマスク画像
MPとの論理積を得ると、不一致部のうちの良品として
許容可能な輪郭のずれを不一致部から除去することがで
きるため、良品として許容可能な輪郭のずれを欠陥部位
として判別する誤判定率を確実に低減し、検査精度を向
上することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0067】また、請求項2に係る本発明の液晶表示パ
ネルの表示パターン検査方法によれば、2値画像からな
る基準画像BPの画像データである2値の画像データを
直接形成する際に生じる照明の明暗などによる表示パタ
ーンの幅の太りあるいは細りの影響を低減できるので、
表示パターンの検査に最適な基準画像BPを形成するこ
とができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液晶表示パネルの表示パターン
検査方法に用いる基準画像の形成過程を示す説明図
【図2】 本発明に係る液晶表示パネルの表示パターン
検査方法の実施形態を示すフローチャート
【図3】 本発明に係る液晶表示パネルの表示パターン
検査方法の実施形態における欠陥部位の抽出を示す説明
【図4】 本発明に係る液晶表示パネルの表示パターン
検査方法に用いる吸収マスクの形成過程を示す説明図
【図5】 本発明に係る液晶表示パネルの表示パターン
検査方法における輪郭のずれのない場合の検査過程を示
す説明図
【図6】 本発明に係る液晶表示パネルの表示パターン
検査方法における輪郭のずれのある場合の検査過程を示
す説明図
【図7】 従来の液晶表示パネルの表示パターン検査方
法における基準画像と検査画像との排他的論理和による
欠陥の抽出を示す説明図
【図8】 従来の液晶表示パネルの表示パターン検査方
法における輪郭のずれを欠陥として抽出することを示す
説明図
【符号の説明】
BP 基準画像 IP 検査画像 CP 合成画像 MP マスク画像 JP 判定画像 SP 濃淡画像 AP 平均画像 TP1 第1処理画像 TP2 第2処理画像 TP3 第3処理画像 CSP 補正合成画像 JMP パターンマスク画像 XOR 排他的論理和 AND 論理積 OR 論理和

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルの表示パターンの欠陥の
    有無を検査する液晶表示パネルの表示パターン検査方法
    において、 2値画像からなる基準画像と2値画像からなる検査画像
    との排他的論理和により不一致部を抽出した後に、表示
    パターンの輪郭のずれを吸収する吸収マスクの2値画像
    からなるマスク画像と前記不一致部との論理積により欠
    陥部位を抽出することを特徴とする液晶表示パネルの表
    示パターン検査方法。
  2. 【請求項2】 前記基準画像が、複数の液晶表示パネル
    の表示パターンを濃淡画像で読み込んだ後に、各濃淡画
    像の画像データを平均化して平均画像とし、この平均画
    像を2値化することにより形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の液晶表示パネルの表示パターン検
    査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0486956A (ja) * 1990-07-31 1992-03-19 Nippon Seiko Kk パターン検査装置

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