JP2001304996A - 集積型半導体圧力センサおよびその製造方法 - Google Patents

集積型半導体圧力センサおよびその製造方法

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JP2001304996A
JP2001304996A JP2000123479A JP2000123479A JP2001304996A JP 2001304996 A JP2001304996 A JP 2001304996A JP 2000123479 A JP2000123479 A JP 2000123479A JP 2000123479 A JP2000123479 A JP 2000123479A JP 2001304996 A JP2001304996 A JP 2001304996A
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forming
semiconductor substrate
hole
cavity
contact hole
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JP2000123479A
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English (en)
Inventor
Hisakazu Miyajima
久和 宮島
Kazushi Kataoka
万士 片岡
Takashi Saijo
隆司 西條
Hiroshi Saito
宏 齊藤
Sumio Akai
澄夫 赤井
Kazuo Eda
和夫 江田
Akira Aoki
亮 青木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感度を低下させることなく小型化が可能な集積
型半導体圧力センサおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】センサチップは、半導体基板1の内部に中
空状の空洞部6が形成されるとともに、半導体基板1の
裏面に凹所5が形成されており、空洞部6と凹所5との
間に薄肉のダイアフラム部4が形成されている。ダイア
フラム部4の主表面側に形成されたピエゾ抵抗R1〜R
4がダイアフラム部4の変形を検出する感圧素子を構成
している。4つのピエゾ抵抗R1〜R4からなるブリッ
ジ回路の出力を外部に取り出す信号処理回路が半導体基
板1の表面側の回路形成部2に形成されており、上記信
号処理回路を構成する素子の少なくとも一部が、半導体
基板1において空洞部6を介してダイアフラム部4に重
なる部分2aに配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイアフラム部の
変形を検出する感圧素子と感圧素子の出力を外部に取り
出す信号処理回路とが同一半導体基板に形成された集積
型半導体圧力センサおよびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の集積型半導体圧力セ
ンサとして、図12(a),(b)に示すように、単結
晶シリコン基板よりなる半導体基板1’の主表面側の中
央部1aに4つのピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4が
形成された薄肉のダイアフラム部4を有し、半導体基板
1’の周部1cの主表面側に信号処理回路(図示せず)
が形成されたものが提案されている。ここにおいて、4
つのピエゾ抵抗R1〜R4は、図示しない配線によりブ
リッジ接続されており、ピエゾ抵抗R1,R3がブリッ
ジの対角に位置し、ピエゾ抵抗R2,R4がブリッジの
対角に位置する。また、各ピエゾ抵抗R1〜R4がそれ
ぞれダイアフラム部4の変形を検出する感圧素子を構成
している。なお、上記信号処理回路は、上述の4つのピ
エゾ抵抗R1〜R4からなるブリッジ回路の出力信号を
増幅する増幅回路および該増幅回路の出力を調整する調
整抵抗などにより構成されており、ブリッジ回路の出力
信号に適宜処理を施して外部回路(図示せず)へ出力す
るために設けられている。
【0003】ダイアフラム部4は、異方性エッチング技
術などを利用して半導体基板1’の裏面側に凹所5を設
けることにより形成されている。ここにおいて、凹所5
は、半導体基板1’の裏面からダイアフラム部4の裏面
にわたって形成され、半導体基板1’の厚み方向におけ
る主表面側ほど(図12(b)における上側ほど)開口
面積が小さくなっている。要するに、凹所5は、断面台
形状に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
集積型半導体圧力センサは、感圧素子たるピエゾ抵抗R
1〜R4と信号処理回路とが半導体基板1’の主表面に
集積化されており、しかも信号処理回路がダイアフラム
部4の変形による歪みの影響を受けないように(つま
り、特性変動を避けるために)半導体基板1’の周部1
cに形成されているので、レイアウト上、チップサイズ
の小型化が難しいという不具合があった。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、感度を低下させることなく小型化が
可能な集積型半導体圧力センサおよびその製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、半導体基板と、上記半導体基板
の内部に中空状に形成された空洞部と上記半導体基板の
裏面に設けられた凹所との間に形成された薄肉のダイア
フラム部と、ダイアフラム部に配設されダイアフラム部
の変形を検出する感圧素子とを備え、上記感圧素子の出
力を外部に取り出す信号処理回路を構成する素子の少な
くとも一部が、上記半導体基板において上記空洞部を介
してダイアフラム部に重なる部分に配設されてなること
を特徴とするものであり、信号処理回路を構成する素子
の少なくとも一部が上記半導体基板において上記空洞部
を介してダイアフラム部に重なる部分に配設されること
により、従来のように信号処理回路と感圧素子とが同一
表面に集積化されている場合に対して感度を低下させる
ことなく小型化を図ることができる。
【0007】請求項2の発明は、半導体基板と、上記半
導体基板の内部に中空状に形成された空洞部と、上記半
導体基板の裏面側において上記空洞部に重なる部分に形
成された薄肉のダイアフラム部と、ダイアフラム部に配
設されダイアフラム部の変形を検出する感圧素子とを備
え、上記感圧素子の出力を外部に取り出す信号処理回路
を構成する素子の少なくとも一部が、上記半導体基板の
主表面側において上記空洞部を介してダイアフラム部に
重なる部分に配設されてなることを特徴とするものであ
り、信号処理回路を構成する素子の少なくとも一部が上
記半導体基板において上記空洞部を介してダイアフラム
部に重なる部分に配設されることにより、従来のように
信号処理回路と感圧素子とが同一表面に集積化されてい
る場合に対して感度を低下させることなく小型化を図る
ことができ、また、請求項1の発明のように空洞部と凹
所との間にダイアフラム部が形成されている場合に比べ
て薄型化を図ることができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1記載の集積型
半導体圧力センサの製造方法であって、互いの一表面上
にそれぞれ酸化膜が形成された2枚の基板の一方の基板
の一表面側に上記酸化膜を介して感圧素子を形成する工
程と、当該2枚の基板を互いの酸化膜からなる絶縁層が
介在する形で貼り合わせて上記一方の基板の他表面側を
裏面とし且つ他方の基板の他表面側を主表面側とする上
記半導体基板を形成する工程と、上記半導体基板の主表
面側に上記信号処理回路を形成する工程と、上記半導体
基板の裏面側に上記凹所を形成する工程と、上記半導体
基板の主表面から上記絶縁層に達する空洞部形成用の孔
およびコンタクトホール形成用の孔を形成する工程と、
空洞部形成用の孔を通して上記絶縁層の所定領域をエッ
チング除去することにより上記空洞部および上記ダイア
フラム部を形成する工程と、コンタクトホール形成用の
孔を通してコンタクトホールを形成する工程と、コンタ
クトホールおよびコンタクトホール形成用の孔に上記感
圧素子と上記信号処理回路とを電気的に接続する層間配
線を形成する工程とを備えることを特徴とし、空洞部形
成用の孔を通して上記絶縁層の所定領域を犠牲層として
選択的にエッチング除去することにより上記空洞部およ
び上記ダイアフラム部が形成されるから、感度を低下さ
せることなく小型化が可能な集積型半導体圧力センサを
高精度に実現することができる。
【0009】請求項4の発明は、請求項2記載の集積型
半導体圧力センサの製造方法であって、互いの一表面上
にそれぞれ酸化膜が形成された2枚の基板の一方の基板
の一表面側に上記酸化膜を介して感圧素子を形成する工
程と、当該2枚の基板を互いの酸化膜からなる絶縁層が
介在する形で貼り合わせて上記一方の基板の他表面側を
裏面とし且つ他方の基板の他表面側を主表面側とする上
記半導体基板を形成する工程と、上記半導体基板の主表
面側に上記信号処理回路を形成する工程と、上記半導体
基板において上記絶縁層よりも裏面側の厚さが上記ダイ
アフラム部の厚みに略等しくなるように上記半導体基板
の裏面側の全面をエッチングして上記半導体基板を薄型
化する工程と、上記半導体基板の主表面から上記絶縁層
に達する空洞部形成用の孔およびコンタクトホール形成
用の孔を形成する工程と、空洞部形成用の孔を通して上
記絶縁層の所定領域をエッチング除去することにより上
記空洞部および上記ダイアフラム部を形成する工程と、
コンタクトホール形成用の孔を通してコンタクトホール
を形成する工程と、コンタクトホールおよびコンタクト
ホール形成用の孔に上記感圧素子と上記信号処理回路と
を電気的に接続する層間配線を形成する工程とを備える
ことを特徴とし、空洞部形成用の孔を通して上記絶縁層
の所定領域を犠牲層として選択的にエッチング除去する
ことにより上記空洞部および上記ダイアフラム部が形成
されるから、感度を低下させることなく小型化が可能な
集積型半導体圧力センサを高精度に実現することができ
る。また、上記半導体基板において上記絶縁層よりも裏
面側の厚さが上記ダイアフラム部の厚みに略等しくなる
ように上記半導体基板の裏面側の全面をエッチングして
上記半導体基板を薄型化する工程と、上記半導体基板の
主表面から上記絶縁層に達する空洞部形成用の孔および
コンタクトホール形成用の孔を形成する工程とを同時に
行い且つ上記絶縁層をエッチングストッパとして機能さ
せれば、工程数を削減することができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項2記載の集積型
半導体圧力センサの製造方法であって、互いの一表面上
にそれぞれ酸化膜が形成された2枚の基板の一方の基板
の一表面側に上記酸化膜を介して感圧素子を形成する工
程と、当該2枚の基板を互いの酸化膜からなる絶縁層が
介在する形で貼り合わせて上記一方の基板の他表面側を
裏面とし且つ他方の基板の他表面側を主表面側とする上
記半導体基板を形成する工程と、上記半導体基板の主表
面側に上記信号処理回路を形成する工程と、上記半導体
基板の主表面から上記絶縁層に達する空洞部形成用の孔
およびコンタクトホール形成用の孔を形成する工程と、
空洞部形成用の孔を通して上記絶縁層の所定領域をエッ
チング除去することにより上記空洞部を形成する工程
と、コンタクトホール形成用の孔を通してコンタクトホ
ールを形成する工程と、コンタクトホールおよびコンタ
クトホール形成用の孔に上記感圧素子と上記信号処理回
路とを電気的に接続する層間配線を形成する工程と、上
記半導体基板において上記絶縁層よりも裏面側の厚さが
上記ダイアフラム部の厚みに略等しくなるように上記半
導体基板の裏面側の全面を研磨加工して上記半導体基板
を薄型化する工程とを備えることを特徴とし、空洞部形
成用の孔を通して上記絶縁層の所定領域を犠牲層として
選択的にエッチング除去することにより上記空洞部およ
び上記ダイアフラム部が形成されるから、感度を低下さ
せることなく小型化が可能な集積型半導体圧力センサを
高精度に実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施形態1)まず、本実施形態
の基本構成について図4を参照しながら説明し、その
後、本実施形態の具体構成について図1を参照しながら
説明する。
【0012】図4(a),(b)に示すように、センサ
チップは、半導体基板1の内部に中空状の空洞部6が形
成されるとともに、半導体基板1の裏面に凹所5が形成
されており、空洞部6と凹所5との間に薄肉のダイアフ
ラム部4が形成されている。ダイアフラム部4の主表面
(図4(b)における上面)側には、4つのピエゾ抵抗
R1,R2,R3,R4が形成されている。ここにおい
て、4つのピエゾ抵抗R1〜R4は、図示しない拡散配
線によりブリッジ接続されており、ピエゾ抵抗R1,R
3がブリッジの対角に位置し、ピエゾ抵抗R2,R4が
ブリッジの対角に位置する。なお、各ピエゾ抵抗R1〜
R4がそれぞれダイアフラム部4の変形を検出する感圧
素子を構成している。
【0013】また、センサチップは、上述の4つのピエ
ゾ抵抗R1〜R4からなるブリッジ回路の出力を外部に
取り出す信号処理回路(図示せず)が半導体基板1の表
面側の回路形成部2に形成されており、上記信号処理回
路を構成する素子の少なくとも一部が、半導体基板1に
おいて空洞部6を介してダイアフラム部4に重なる部分
(回路形成部2の中央部2a)に配設されている。ここ
において、上記信号処理回路は、上記ブリッジ回路の出
力信号を増幅する増幅回路および該増幅回路の出力を調
整する調整抵抗などにより構成される。
【0014】本実施形態の集積型半導体圧力センサのセ
ンサチップは、図1に示すように、半導体基板1として
内部にシリコン酸化膜よりなる絶縁層9を有するSOI
(Silicon On Insulator)基板を用いている。ここ
に、SOI基板よりなる半導体基板1は、シリコンより
なる支持基板7と、支持基板7上の絶縁層9と、絶縁層
9上のシリコン活性層8とで構成されている。なお、図
4に示した基本構成と同様の構成要素には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0015】本実施形態の集積型半導体圧力センサのセ
ンサチップは、半導体基板1のシリコン活性層8が図4
に示した基本構成の回路形成部2を構成しており、回路
形成部2の主表面側に、つまり、シリコン活性層8の主
表面側に、4つのピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4が
形成されている(なお、図1にはピエゾ抵抗R1は図示
されていない)。
【0016】4つのピエゾ抵抗R1〜R4により構成さ
れたブリッジ回路の出力は、回路形成部2の周部に貫設
されたコンタクトホール形成用の孔12および絶縁層9
に貫設されたコンタクトホール9cとを埋め込んで形成
された層間配線13によって上記信号処理回路と電気的
に接続されている。
【0017】なお、図1中の15aは絶縁膜を示し、半
導体基板1上に形成されたシリコン酸化膜と該シリコン
酸化膜上に形成されたシリコン窒化膜とにより構成され
ている。また、コンタクトホール形成用の孔12は、半
導体基板1の主表面側ほど開口幅が大きくなるように形
成されているので、層間配線13の埋込性が改善され、
層間配線13の断線を防止することができる。また、半
導体基板1の内部に中空状に形成されダイアフラム部2
を撓み可能とする空洞部6は、絶縁層9の一部を除去す
ることにより形成されている。図1中の11は、空洞部
6の形成時にエチング液を導入するためのエッチング液
導入孔(以下、空洞部形成用の孔と称す)であり、回路
形成部2および絶縁膜15aの厚み方向に貫設されてい
る。
【0018】しかして、本実施形態では、上記信号処理
回路を構成する素子の少なくとも一部が半導体基板1に
おいて空洞部6を介してダイアフラム部4に重なる部分
に配設されていることにより、ダイアフラム部4の厚さ
および面積を変えることなしに、従来のように信号処理
回路と感圧素子とが同一表面に集積化されている場合に
対して感度を低下させることなく小型化を図ることがで
きる。
【0019】以下、本実施形態の集積型半導体圧力セン
サの製造方法について図2および図3を参照しながら説
明する。
【0020】まず、図2(a)に示すように、2枚のシ
リコン基板7,8’それぞれの一表面にシリコン酸化膜
9a,9bを形成し、その後、図2(b)に示すよう
に、一方のシリコン基板7の一表面側にシリコン酸化膜
9aを介してピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4および
ピエゾ抵抗R1〜R4をブリッジ接続する上記拡散配線
(図示せず)を形成し、両シリコン基板7,8’をシリ
コン酸化膜9a,9b同士が密着する形で貼り合わせ、
その後、他方のシリコン基板8’を研磨加工して所望の
厚さまで薄型化して薄型化されたシリコン基板8’から
なるシリコン活性層8を形成することこにより、図2
(c)に示す構造のSOI基板からなる半導体基板1が
得られる。ここにおいて、図2(c)中の9は、両シリ
コン基板7,8’を貼り合わせた時に上記シリコン酸化
膜9a,9bから形成される絶縁層である。
【0021】上述のSOI基板からなる半導体基板1を
形成した後は、シリコン活性層8からなる回路形成部2
の主表面側に上記信号処理回路を構成する素子を形成
し、続いて、半導体基板1の主表面および裏面にそれぞ
れ絶縁膜15a,15bを形成することにより、図3
(a)に示す構造が得られる。ここに、各絶縁膜15
a,15bは、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との2
層構造を有しており、半導体基板1側にシリコン酸化膜
が形成されている。
【0022】次に、フォトリソグラフィ技術およびエッ
チング技術を利用して、半導体基板1の裏面側の絶縁膜
15bに半導体基板1へ凹所5を形成するための開口窓
15eを形成し、半導体基板1の主表面側の絶縁膜15
aに空洞部形成用の孔11およびコンタクトホール形成
用の孔12それぞれを形成するための開口窓15c,1
5dを形成した後、両絶縁膜15a,15bをマスクと
して異方性エッチングにより凹所5および空洞部形成用
の孔11およびコンタクトホール形成用の孔12を形成
することにより、図3(b)に示す構造が得られる。な
お、この異方性エッチングに際して、絶縁層9は、半導
体基板1の主表面側からのエッチング深さを制限するエ
ッチングストッパ層として機能する。
【0023】その後、空洞部形成用の孔11を通して半
導体基板1の絶縁層9の所定領域を犠牲層として所定の
エッチング液(HF溶液)によって選択的にエッチング
除去することで空洞部6およびダイアフラム部4を形成
することにより、図3(c)に示す構造が得られる。な
お、このときのエッチング時間は、所望のダイアフラム
部4の面積に応じて設定すればよい。
【0024】その後、半導体基板1の絶縁層9にコンタ
クトホール9cを形成し、コンタクトホール形成用の孔
12およびコンタクトホール9cを埋め込むように半導
体基板1の主表面側の全面にアルミニウム膜を形成し、
該アルミニウム膜を所定形状にパターニングして当該ア
ルミニウム膜よりなる層間配線13を形成することによ
り、図3(d)に示す構造が得られる。なお、層間配線
13は上記拡散配線を通してピエゾ抵抗R1〜R4に接
続される。
【0025】上述の製造方法によれば、空洞部形成用の
孔11を通して絶縁層9の所定領域を犠牲層として選択
的にエッチング除去することにより空洞部6およびダイ
アフラム部4が形成されるから、ダイアフラム部4の厚
さを高精度に制御でき、感度を低下させることなく小型
化が可能な集積型半導体圧力センサを高精度に実現する
ことができる。
【0026】(実施形態2)まず、本実施形態の基本構
成について図8を参照しながら説明し、その後、本実施
形態の具体構成について図5を参照しながら説明する。
【0027】図8(a),(b)に示すように、センサ
チップは、半導体基板1の内部に中空状の空洞部6が形
成されており、半導体基板1の裏面側において空洞部6
に重なる部分に薄肉のダイアフラム部4が形成されてい
る。ダイアフラム部4の主表面(図8(b)における上
面)側には、4つのピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4
が形成されている。ここにおいて、4つのピエゾ抵抗R
1〜R4は、図示しない拡散配線によりブリッジ接続さ
れており、ピエゾ抵抗R1,R3がブリッジの対角に位
置し、ピエゾ抵抗R2,R4がブリッジの対角に位置す
る。なお、各ピエゾ抵抗R1〜R4がそれぞれダイアフ
ラム部4の変形を検出する感圧素子を構成している。
【0028】また、センサチップは、上述の4つのピエ
ゾ抵抗R1〜R4からなるブリッジ回路の出力を外部に
取り出す信号処理回路(図示せず)が半導体基板1の表
面側の回路形成部2に形成されており、上記信号処理回
路を構成する素子の少なくとも一部が、半導体基板1に
おいて空洞部6を介してダイアフラム部4に重なる部分
(回路形成部2の中央部2a)に配設されている。ここ
において、上記信号処理回路は、上記ブリッジ回路の出
力信号を増幅する増幅回路および該増幅回路の出力を調
整する調整抵抗などにより構成される。
【0029】本実施形態の集積型半導体圧力センサのセ
ンサチップは、図5に示すように、半導体基板1として
内部にシリコン酸化膜よりなる絶縁層9を有する薄型の
SOI(Silicon On Insulator)基板を用いている。
なお、薄型のSOI基板よりなる半導体基板1は、シリ
コンよりなる支持基板7と、支持基板7上の絶縁層9
と、絶縁層9上のシリコン活性層8とで構成されてい
る。なお、図8に示した基本構成と同様の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】本実施形態の集積型半導体圧力センサのセ
ンサチップは、半導体基板1のシリコン活性層8が図8
に示した基本構成の回路形成部2を構成しており、回路
形成部2の主表面側に、つまり、シリコン活性層8の主
表面側に、4つのピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4が
形成されている(なお、図5にはピエゾ抵抗R1は図示
されていない)。
【0031】4つのピエゾ抵抗R1〜R4により構成さ
れたブリッジ回路の出力は、回路形成部2の周部に貫設
されたコンタクトホール形成用の孔12および絶縁層9
に貫設されたコンタクトホール9cとを埋め込んで形成
された層間配線13によって上記信号処理回路と電気的
に接続されている。
【0032】なお、図5中の15aは絶縁膜を示し、半
導体基板1上に形成されたシリコン酸化膜と該シリコン
酸化膜上に形成されたシリコン窒化膜とにより構成され
ている。また、コンタクトホール形成用の孔12は、半
導体基板1の主表面側ほど開口幅が大きくなるように形
成されているので、層間配線13の埋込性が改善され、
層間配線13の断線を防止することができる。また、半
導体基板1の内部に中空状に形成されダイアフラム部4
を撓み可能とする空洞部6は、絶縁層9の一部を除去す
ることにより形成されている。図5中の11は、空洞部
6の形成時にエッチング液を導入するためのエッチング
液導入孔(以下、空洞部形成用の孔と称す)であり、回
路形成部2および絶縁膜15aの厚み方向に貫設されて
いる。
【0033】しかして、本実施形態では、上記信号処理
回路を構成する素子の少なくとも一部が半導体基板1に
おいて空洞部6を介してダイアフラム部4に重なる部分
に配設されていることにより、ダイアフラム部4の厚さ
および面積を変えることなしに、従来のように信号処理
回路と感圧素子とが同一表面に集積化されている場合に
対して感度を低下させることなく小型化を図ることがで
きる。また、実施形態1のように空洞部6と凹所5との
間にダイアフラム部4が形成されている場合に比べてセ
ンサチップの薄型化を図ることができる。
【0034】以下、本実施形態の集積型半導体圧力セン
サの製造方法について図6および図7を参照しながら説
明する。
【0035】まず、図6(a)に示すように、2枚のシ
リコン基板7’,8’それぞれの一表面にシリコン酸化
膜9a,9bを形成し、その後、図6(b)に示すよう
に、一方のシリコン基板7’の一表面側にシリコン酸化
膜9aを介してピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4およ
びピエゾ抵抗R1〜R4をブリッジ接続する拡散配線
(図示せず)を形成し、両シリコン基板7’,8’をシ
リコン酸化膜9a,9b同士が密着する形で貼り合わ
せ、その後、他方のシリコン基板8’を所望の厚さまで
研磨加工して薄型化されたシリコン基板8’からなるシ
リコン活性層8を形成することこにより、図6(c)に
示す構造のSOI基板1’が得られる。ここにおいて、
図6(c)中の9は、両シリコン基板7’,8’を貼り
合わせた時に上記シリコン酸化膜9a,9bから形成さ
れる絶縁層である。
【0036】上述のSOI基板1’を形成した後は、シ
リコン活性層8からなる回路形成部2の主表面側に上記
信号処理回路を構成する素子を形成し、続いて、半導体
基板1の主表面および裏面にそれぞれ絶縁膜15a,1
5bを形成することにより図7(a)に示す構造が得ら
れる。ここに、各絶縁膜15a,15bは、シリコン酸
化膜とシリコン窒化膜との2層構造を有しており、半導
体基板1側にシリコン酸化膜が形成されている。
【0037】次に、フォトリソグラフィ技術およびエッ
チング技術を利用して、半導体基板1の主表面側の絶縁
膜15aに空洞部形成用の孔11およびコンタクトホー
ル形成用の孔12それぞれを形成するための開口窓15
c,15dを形成するとともに絶縁膜15bを除去した
後、絶縁膜15aをマスクとして異方性エッチングによ
り空洞部形成用の孔11およびコンタクトホール形成用
の孔12を形成することにより、図7(b)に示す構造
が得られる。なお、この異方性エッチングに際して、S
OI基板1’の裏面側が全面にわたってエッチングされ
て薄型化されることにより、薄型化されたシリコン基板
7’からなる支持基板7、薄型化されたSOI基板1’
からなる半導体基板1が得られる。絶縁層9は、半導体
基板1の主表面側からのエッチング深さを制限するエッ
チングストッパ層として機能する。
【0038】その後、空洞部形成用の孔11を通して半
導体基板1の絶縁層9の所定領域を犠牲層として所定の
エッチング液(HF溶液)によって選択的にエッチング
除去することで空洞部6およびダイアフラム部4を形成
することにより、図7(c)に示す構造が得られる。な
お、このときのエッチング時間は、所望のダイアフラム
部4の面積に応じて設定すればよい。
【0039】その後、半導体基板1の絶縁層9にコンタ
クトホール9cを形成し、コンタクトホール形成用の孔
12およびコンタクトホール9cを埋め込むように半導
体基板1の主表面側の全面にアルミニウム膜を形成し、
該アルミニウム膜を所定形状にパターニングして当該ア
ルミニウム膜よりなる層間配線13を形成することによ
り、図7(d)に示す構造が得られる。なお、層間配線
13は、上記拡散配線を介してピエゾ抵抗R1〜R4に
接続される。
【0040】上述の製造方法によれば、空洞部形成用の
孔11を通して絶縁層9の所定領域を犠牲層として選択
的にエッチング除去することにより空洞部6およびダイ
アフラム部4が形成されるから、感度を低下させること
なく小型化が可能な集積型半導体圧力センサを高精度に
実現することができる。
【0041】(実施形態3)本実施形態の集積型半導体
圧力センサのセンサチップは、実施形態2と同様、図9
に示すように、半導体基板1として内部にシリコン酸化
膜よりなる絶縁層9を有する薄型のSOI(Silicon O
n Insulator)基板を用いている。ここに、薄型のSO
I基板よりなる半導体基板1は、シリコンよりなる支持
基板7と、支持基板7上の絶縁層9と、絶縁層9上のシ
リコン活性層8とで構成されている。なお、図8に示し
た基本構成と同様の構成要素には同一の符号を付して説
明を省略する。
【0042】本実施形態の集積型半導体圧力センサのセ
ンサチップは、半導体基板1のシリコン活性層8が図8
に示した基本構成の回路形成部2を構成しており、回路
形成部2の主表面側に、つまり、シリコン活性層8の主
表面側に、4つのピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4が
形成されている(なお、図8にはピエゾ抵抗R1は図示
されていない)。
【0043】4つのピエゾ抵抗R1〜R4により構成さ
れたブリッジ回路の出力は、回路形成部2の周部に貫設
されたコンタクトホール形成用の孔12および絶縁層9
に貫設されたコンタクトホール9cとを埋め込んで形成
された層間配線13によって上記信号処理回路と電気的
に接続されている。
【0044】なお、図8中の15aは絶縁膜を示し、半
導体基板1上に形成されたシリコン酸化膜と該シリコン
酸化膜上に形成されたシリコン窒化膜とにより構成され
ている。また、コンタクトホール形成用の孔12は、半
導体基板1の主表面側ほど開口幅が大きくなるように形
成されているので、層間配線13の埋込性が改善され、
層間配線13の断線を防止することができる。また、半
導体基板1の内部に中空状に形成されダイアフラム部4
を撓み可能とする空洞部6は、絶縁層9の一部を除去す
ることにより形成されている。図8中の11は、空洞部
6の形成時にエッチング液を導入するためのエッチング
液導入孔(以下、空洞部形成用の孔と称す)であり、回
路形成部2および絶縁膜15aの厚み方向に貫設されて
いる。
【0045】しかして、本実施形態では、上記信号処理
回路を構成する素子の少なくとも一部が半導体基板1に
おいて空洞部6を介してダイアフラム部4に重なる部分
(回路形成部2の中央部2a)に配設されていることに
より、ダイアフラム部4の厚さおよび面積を変えること
なしに、従来のように信号処理回路と感圧素子とが同一
表面に集積化されている場合に対して感度を低下させる
ことなく小型化を図ることができる。また、実施形態1
のように空洞部6と凹所5との間にダイアフラム部4が
形成されている場合に比べてセンサチップの薄型化を図
ることができる。
【0046】以下、本実施形態の集積型半導体圧力セン
サの製造方法について図10および図11を参照しなが
ら説明する。
【0047】まず、図11(a)に示すように、2枚の
シリコン基板7’,8’それぞれの一表面にシリコン酸
化膜9a,9bを形成し、その後、図11(b)に示す
ように、一方のシリコン基板7’の一表面側にシリコン
酸化膜9aを介してピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4
およびピエゾ抵抗R1〜R4をブリッジ接続する上記拡
散配線(図示せず)を形成し、両シリコン基板7’,
8’をシリコン酸化膜9a,9b同士が密着する形で貼
り合わせ、その後、他方のシリコン基板8’を所望の厚
さまで研磨加工して薄型化して薄型化されたシリコン基
板8’からなるシリコン活性層8を形成することこによ
り、図10(c)に示す構造のSOI基板1’が得られ
る。ここにおいて、図10(c)中の9は、両シリコン
基板7’,8’を貼り合わせた時に上記シリコン酸化膜
9a,9bから形成される絶縁層である。
【0048】上述のSOI基板1’を形成した後は、シ
リコン活性層8からなる回路形成部2の主表面側に上記
信号処理回路を構成する素子を形成し、続いて、半導体
基板1の主表面および裏面にそれぞれ絶縁膜15a,1
5bを形成することにより図11(a)に示す構造が得
られる。ここに、各絶縁膜15a,15bは、シリコン
酸化膜とシリコン窒化膜との2層構造を有しており、半
導体基板1側にシリコン酸化膜が形成されている。
【0049】次に、フォトリソグラフィ技術およびエッ
チング技術を利用して、半導体基板1の主表面側の絶縁
膜15aに空洞部形成用の孔11およびコンタクトホー
ル形成用の孔12それぞれを形成するための開口窓15
c,15dを形成した後、絶縁膜15a,15bをマス
クとして異方性エッチングにより空洞部形成用の孔11
およびコンタクトホール形成用の孔12を形成し、続い
て絶縁膜15bを除去することにより、図11(b)に
示す構造が得られる。絶縁層9は、半導体基板1の主表
面側からのエッチング深さを制限するエッチングストッ
パ層として機能する。
【0050】その後、空洞部形成用の孔11を通してS
OI基板1’の絶縁層9の所定領域を犠牲層として所定
のエッチング液(HF溶液)によって選択的にエッチン
グ除去することで空洞部6およびダイアフラム部4を形
成することにより、図11(c)に示す構造が得られ
る。なお、このときのエッチング時間は、所望のダイア
フラム部4の面積に応じて設定すればよい。
【0051】その後、SOI基板1’の絶縁層9にコン
タクトホール9cを形成し、コンタクトホール形成用の
孔12およびコンタクトホール9cを埋め込むようにS
OI基板1’の主表面側の全面にアルミニウム膜を形成
し、該アルミニウム膜を所定形状にパターニングして当
該アルミニウム膜よりなる層間配線13を形成すること
により、図11(d)に示す構造が得られる。
【0052】次に、SOI基板1’の裏面側を研磨加工
してSOI基板1’を薄型化することにより、薄型化さ
れたシリコン基板7’からなる支持基板7、薄型化され
たSOI基板1’からなる半導体基板1、薄型化された
シリコン基板7’の一部からダイアフラム部4が形成さ
れ、図11(e)に示す構造が得られる。
【0053】上述の製造方法によれば、空洞部形成用の
孔11を通して絶縁層9の所定領域を犠牲層として選択
的にエッチング除去することにより空洞部6が形成され
るから、感度を低下させることなく小型化が可能な集積
型半導体圧力センサを高精度に実現することができる。
また、SOI基板1’を層間配線13形成後に薄型化し
ているので(つまり、最終工程で薄型化しているの
で)、途中工程においてSOI基板1’を薄型化した後
に以降の工程を通す場合に比べて、薄型化することによ
る破損を防ぐことができる。すなわち、本実施形態の製
造方法によれば、実施形態2の製造方法に比べて、製造
歩留まりが向上するのである。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、半導体基板と、上記
半導体基板の内部に中空状に形成された空洞部と上記半
導体基板の裏面に設けられた凹所との間に形成された薄
肉のダイアフラム部と、ダイアフラム部に配設されダイ
アフラム部の変形を検出する感圧素子とを備え、上記感
圧素子の出力を外部に取り出す信号処理回路を構成する
素子の少なくとも一部が、上記半導体基板において上記
空洞部を介してダイアフラム部に重なる部分に配設され
てなるものであり、信号処理回路を構成する素子の少な
くとも一部が上記半導体基板において上記空洞部を介し
てダイアフラム部に重なる部分に配設されることによ
り、従来のように信号処理回路と感圧素子とが同一表面
に集積化されている場合に対して感度を低下させること
なく小型化を図ることができるという効果がある。
【0055】請求項2の発明は、半導体基板と、上記半
導体基板の内部に中空状に形成された空洞部と、上記半
導体基板の裏面側において上記空洞部に重なる部分に形
成された薄肉のダイアフラム部と、ダイアフラム部に配
設されダイアフラム部の変形を検出する感圧素子とを備
え、上記感圧素子の出力を外部に取り出す信号処理回路
を構成する素子の少なくとも一部が、上記半導体基板の
主表面側において上記空洞部を介してダイアフラム部に
重なる部分に配設されてなることを特徴とするものであ
り、信号処理回路を構成する素子の少なくとも一部が上
記半導体基板において上記空洞部を介してダイアフラム
部に重なる部分に配設されることにより、従来のように
信号処理回路と感圧素子とが同一表面に集積化されてい
る場合に対して感度を低下させることなく小型化を図る
ことができるという効果があり、また、請求項1の発明
のように空洞部と凹所との間にダイアフラム部が形成さ
れている場合に比べて薄型化を図ることができるという
効果がある。
【0056】請求項3の発明は、請求項1記載の集積型
半導体圧力センサの製造方法であって、互いの一表面上
にそれぞれ酸化膜が形成された2枚の基板の一方の基板
の一表面側に上記酸化膜を介して感圧素子を形成する工
程と、当該2枚の基板を互いの酸化膜からなる絶縁層が
介在する形で貼り合わせて上記一方の基板の他表面側を
裏面とし且つ他方の基板の他表面側を主表面側とする上
記半導体基板を形成する工程と、上記半導体基板の主表
面側に上記信号処理回路を形成する工程と、上記半導体
基板の裏面側に上記凹所を形成する工程と、上記半導体
基板の主表面から上記絶縁層に達する空洞部形成用の孔
およびコンタクトホール形成用の孔を形成する工程と、
空洞部形成用の孔を通して上記絶縁層の所定領域をエッ
チング除去することにより上記空洞部および上記ダイア
フラム部を形成する工程と、コンタクトホール形成用の
孔を通してコンタクトホールを形成する工程と、コンタ
クトホールおよびコンタクトホール形成用の孔に上記感
圧素子と上記信号処理回路とを電気的に接続する層間配
線を形成する工程とを備えるので、空洞部形成用の孔を
通して上記絶縁層の所定領域を犠牲層として選択的にエ
ッチング除去することにより上記空洞部および上記ダイ
アフラム部が形成されるから、感度を低下させることな
く小型化が可能な集積型半導体圧力センサを高精度に実
現することができるという効果がある。
【0057】請求項4の発明は、請求項2記載の集積型
半導体圧力センサの製造方法であって、互いの一表面上
にそれぞれ酸化膜が形成された2枚の基板の一方の基板
の一表面側に上記酸化膜を介して感圧素子を形成する工
程と、当該2枚の基板を互いの酸化膜からなる絶縁層が
介在する形で貼り合わせて上記一方の基板の他表面側を
裏面とし且つ他方の基板の他表面側を主表面側とする上
記半導体基板を形成する工程と、上記半導体基板の主表
面側に上記信号処理回路を形成する工程と、上記半導体
基板において上記絶縁層よりも裏面側の厚さが上記ダイ
アフラム部の厚みに略等しくなるように上記半導体基板
の裏面側の全面をエッチングして上記半導体基板を薄型
化する工程と、上記半導体基板の主表面から上記絶縁層
に達する空洞部形成用の孔およびコンタクトホール形成
用の孔を形成する工程と、空洞部形成用の孔を通して上
記絶縁層の所定領域をエッチング除去することにより上
記空洞部および上記ダイアフラム部を形成する工程と、
コンタクトホール形成用の孔を通してコンタクトホール
を形成する工程と、コンタクトホールおよびコンタクト
ホール形成用の孔に上記感圧素子と上記信号処理回路と
を電気的に接続する層間配線を形成する工程とを備える
ので、空洞部形成用の孔を通して上記絶縁層の所定領域
を犠牲層として選択的にエッチング除去することにより
上記空洞部および上記ダイアフラム部が形成されるか
ら、感度を低下させることなく小型化が可能な集積型半
導体圧力センサを高精度に実現することができるという
効果がある。また、上記半導体基板において上記絶縁層
よりも裏面側の厚さが上記ダイアフラム部の厚みに略等
しくなるように上記半導体基板の裏面側の全面をエッチ
ングして上記半導体基板を薄型化する工程と、上記半導
体基板の主表面から上記絶縁層に達する空洞部形成用の
孔およびコンタクトホール形成用の孔を形成する工程と
を同時に行い且つ上記絶縁層をエッチングストッパとし
て機能させれば、工程数を削減することができる。
【0058】請求項5の発明は、請求項2記載の集積型
半導体圧力センサの製造方法であって、互いの一表面上
にそれぞれ酸化膜が形成された2枚の基板の一方の基板
の一表面側に上記酸化膜を介して感圧素子を形成する工
程と、当該2枚の基板を互いの酸化膜からなる絶縁層が
介在する形で貼り合わせて上記一方の基板の他表面側を
裏面とし且つ他方の基板の他表面側を主表面側とする上
記半導体基板を形成する工程と、上記半導体基板の主表
面側に上記信号処理回路を形成する工程と、上記半導体
基板の主表面から上記絶縁層に達する空洞部形成用の孔
およびコンタクトホール形成用の孔を形成する工程と、
空洞部形成用の孔を通して上記絶縁層の所定領域をエッ
チング除去することにより上記空洞部を形成する工程
と、コンタクトホール形成用の孔を通してコンタクトホ
ールを形成する工程と、コンタクトホールおよびコンタ
クトホール形成用の孔に上記感圧素子と上記信号処理回
路とを電気的に接続する層間配線を形成する工程と、上
記半導体基板において上記絶縁層よりも裏面側の厚さが
上記ダイアフラム部の厚みに略等しくなるように上記半
導体基板の裏面側の全面を研磨加工して上記半導体基板
を薄型化する工程とを備えるので、空洞部形成用の孔を
通して上記絶縁層の所定領域を犠牲層として選択的にエ
ッチング除去することにより上記空洞部および上記ダイ
アフラム部が形成されるから、感度を低下させることな
く小型化が可能な集積型半導体圧力センサを高精度に実
現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略断面図である。
【図2】同上の製造方法を説明するための主要工程断面
である。
【図3】同上の製造方法を説明するための主要工程断面
である。
【図4】実施形態1の基本構成を示し、(a)は概略平
面図、(b)は(a)のA−A’断面図である。
【図5】実施形態2を示す概略断面図である。
【図6】同上の製造方法を説明するための主要工程断面
図である。
【図7】同上の製造方法を説明するための主要工程断面
図である。
【図8】実施形態2の基本構成を示し、(a)は概略平
面図、(b)は(a)のB−B’断面図である。
【図9】実施形態3を示す概略断面図である。
【図10】同上の製造方法を説明するための主要工程断
面図である。
【図11】同上の製造方法を説明するための主要工程断
面図である。
【図12】従来例を示し、(a)は概略平面図、(b)
は(a)のC−C’断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 回路形成部 2a 中央部 4 ダイアフラム部 5 凹所 6 空洞部 R1〜R4 ピエゾ抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西條 隆司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 齊藤 宏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 赤井 澄夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 江田 和夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 青木 亮 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD05 EE13 FF43 GG01 GG12 4M112 AA01 BA01 CA12 CA13 CA16 CA30 DA04 DA05 DA18 EA02 EA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、上記半導体基板の内部に
    中空状に形成された空洞部と上記半導体基板の裏面に設
    けられた凹所との間に形成された薄肉のダイアフラム部
    と、ダイアフラム部に配設されダイアフラム部の変形を
    検出する感圧素子とを備え、上記感圧素子の出力を外部
    に取り出す信号処理回路を構成する素子の少なくとも一
    部が、上記半導体基板において上記空洞部を介してダイ
    アフラム部に重なる部分に配設されてなることを特徴と
    する集積型半導体圧力センサ。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、上記半導体基板の内部に
    中空状に形成された空洞部と、上記半導体基板の裏面側
    において上記空洞部に重なる部分に形成された薄肉のダ
    イアフラム部と、ダイアフラム部に配設されダイアフラ
    ム部の変形を検出する感圧素子とを備え、上記感圧素子
    の出力を外部に取り出す信号処理回路を構成する素子の
    少なくとも一部が、上記半導体基板の主表面側において
    上記空洞部を介してダイアフラム部に重なる部分に配設
    されてなることを特徴とする集積型半導体圧力センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の集積型半導体圧力センサ
    の製造方法であって、互いの一表面上にそれぞれ酸化膜
    が形成された2枚の基板の一方の基板の一表面側に上記
    酸化膜を介して感圧素子を形成する工程と、当該2枚の
    基板を互いの酸化膜からなる絶縁層が介在する形で貼り
    合わせて上記一方の基板の他表面側を裏面とし且つ他方
    の基板の他表面側を主表面側とする上記半導体基板を形
    成する工程と、上記半導体基板の主表面側に上記信号処
    理回路を形成する工程と、上記半導体基板の裏面側に上
    記凹所を形成する工程と、上記半導体基板の主表面から
    上記絶縁層に達する空洞部形成用の孔およびコンタクト
    ホール形成用の孔を形成する工程と、空洞部形成用の孔
    を通して上記絶縁層の所定領域をエッチング除去するこ
    とにより上記空洞部および上記ダイアフラム部を形成す
    る工程と、コンタクトホール形成用の孔を通してコンタ
    クトホールを形成する工程と、コンタクトホールおよび
    コンタクトホール形成用の孔に上記感圧素子と上記信号
    処理回路とを電気的に接続する層間配線を形成する工程
    とを備えることを特徴とする集積型半導体圧力センサの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の集積型半導体圧力センサ
    の製造方法であって、互いの一表面上にそれぞれ酸化膜
    が形成された2枚の基板の一方の基板の一表面側に上記
    酸化膜を介して感圧素子を形成する工程と、当該2枚の
    基板を互いの酸化膜からなる絶縁層が介在する形で貼り
    合わせて上記一方の基板の他表面側を裏面とし且つ他方
    の基板の他表面側を主表面側とする上記半導体基板を形
    成する工程と、上記半導体基板の主表面側に上記信号処
    理回路を形成する工程と、上記半導体基板において上記
    絶縁層よりも裏面側の厚さが上記ダイアフラム部の厚み
    に略等しくなるように上記半導体基板の裏面側の全面を
    エッチングして上記半導体基板を薄型化する工程と、上
    記半導体基板の主表面から上記絶縁層に達する空洞部形
    成用の孔およびコンタクトホール形成用の孔を形成する
    工程と、空洞部形成用の孔を通して上記絶縁層の所定領
    域をエッチング除去することにより上記空洞部および上
    記ダイアフラム部を形成する工程と、コンタクトホール
    形成用の孔を通してコンタクトホールを形成する工程
    と、コンタクトホールおよびコンタクトホール形成用の
    孔に上記感圧素子と上記信号処理回路とを電気的に接続
    する層間配線を形成する工程とを備えることを特徴とす
    る集積型半導体圧力センサの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の集積型半導体圧力センサ
    の製造方法であって、互いの一表面上にそれぞれ酸化膜
    が形成された2枚の基板の一方の基板の一表面側に上記
    酸化膜を介して感圧素子を形成する工程と、当該2枚の
    基板を互いの酸化膜からなる絶縁層が介在する形で貼り
    合わせて上記一方の基板の他表面側を裏面とし且つ他方
    の基板の他表面側を主表面側とする上記半導体基板を形
    成する工程と、上記半導体基板の主表面側に上記信号処
    理回路を形成する工程と、上記半導体基板の主表面から
    上記絶縁層に達する空洞部形成用の孔およびコンタクト
    ホール形成用の孔を形成する工程と、空洞部形成用の孔
    を通して上記絶縁層の所定領域をエッチング除去するこ
    とにより上記空洞部を形成する工程と、コンタクトホー
    ル形成用の孔を通してコンタクトホールを形成する工程
    と、コンタクトホールおよびコンタクトホール形成用の
    孔に上記感圧素子と上記信号処理回路とを電気的に接続
    する層間配線を形成する工程と、上記半導体基板におい
    て上記絶縁層よりも裏面側の厚さが上記ダイアフラム部
    の厚みに略等しくなるように上記半導体基板の裏面側の
    全面を研磨加工して上記半導体基板を薄型化する工程と
    を備えることを特徴とする集積型半導体圧力センサの製
    造方法。
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