JP2001304995A - 半導体圧力センサおよびその製造方法 - Google Patents

半導体圧力センサおよびその製造方法

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JP2001304995A
JP2001304995A JP2000123478A JP2000123478A JP2001304995A JP 2001304995 A JP2001304995 A JP 2001304995A JP 2000123478 A JP2000123478 A JP 2000123478A JP 2000123478 A JP2000123478 A JP 2000123478A JP 2001304995 A JP2001304995 A JP 2001304995A
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semiconductor
substrate
semiconductor substrate
layer
diaphragm
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JP2000123478A
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English (en)
Inventor
Hisakazu Miyajima
久和 宮島
Kazushi Kataoka
万士 片岡
Takashi Saijo
隆司 西條
Hiroshi Saito
宏 齊藤
Sumio Akai
澄夫 赤井
Kazuo Eda
和夫 江田
Akira Aoki
亮 青木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感度を低下させることなく小型化が可能な半導
体圧力センサおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】半導体基板1として内部に埋込酸化膜より
なる絶縁層6を有するSOI基板を用いている。センサ
チップは、半導体基板1の活性層7の一部がダイアフラ
ム部2を構成しており、ダイアフラム部2の主表面側に
4つのピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4が形成されて
いる。半導体基板1の内部に中空状に形成されダイアフ
ラム部2を撓み可能とする空洞部4は、SOI基板の支
持基板5と活性層7との間の絶縁層6の一部をエッチン
グ液導入孔9を通してエッチング除去することにより形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体圧力センサ
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体圧力センサとして、図
8(a),(b)に示すように、単結晶シリコン基板よ
りなる半導体基板1’の薄肉のダイアフラム部2の主表
面側に、4つのピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4が形
成された半導体圧力センサが提案されている。ここにお
いて、4つのピエゾ抵抗R1〜R4は、図示しない配線
によりブリッジ接続されており、ピエゾ抵抗R1,R3
がブリッジの対角に位置し、ピエゾ抵抗R2,R4がブ
リッジの対角に位置する。なお、各ピエゾ抵抗R1〜R
4がそれぞれダイアフラム部2の変形を検出する感圧素
子を構成している。
【0003】ダイアフラム部2は、異方性エッチング技
術などを利用して半導体基板1’の裏面側に凹所3を設
けることにより形成されている。ここにおいて、凹所3
は、半導体基板1’の裏面からダイアフラム部2の裏面
にわたって形成され、半導体基板1’の厚み方向におけ
る主表面側ほど(図8(b)における上側ほど)開口面
積が小さくなっている。要するに、凹所3は、断面台形
状に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
半導体圧力センサは、薄肉のダイアフラム部2を形成す
るために、半導体基板1’の裏面側に凹所3を設けてあ
るが、該凹所3が上述のように断面台形状に形成されて
おり、ダイアフラム部2の裏面の面積よりも半導体基板
1’の裏面における凹所3の開口面積の方が大きくなっ
ているので、センサチップの小型化が難しいという不具
合があった。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、感度を低下させることなく小型化が
可能な半導体圧力センサおよびその製造方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、主表面側の中央部に薄肉のダイ
アフラム部が設けられた半導体基板と、該半導体基板の
主表面側に配設されダイアフラム部の変形を検出する感
圧素子と、上記半導体基板の内部に中空状に形成され上
記ダイアフラム部を撓み可能とする空洞部とを備えてな
ることを特徴とするものであり、上記半導体基板の内部
に中空状に形成され上記ダイアフラム部を撓み可能とす
る空洞部を備えていることにより、従来のように半導体
基板の裏面からダイアフラム部の裏面にわたって凹所が
形成されたセンサチップに比べて、ダイアフラム部の厚
さおよび面積を変えることなしにセンサチップの小型化
を図ることができるので、感度を低下させることなしに
センサチップの小型化を図ることができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載の半導体
圧力センサの製造方法であって、上記半導体基板として
内部に絶縁層を有するSOI基板を用い、SOI基板の
主表面側に感圧素子を形成する工程と、SOI基板の裏
面側から上記絶縁層に達するエッチング液導入孔を形成
する工程と、上記エッチング液導入孔を通して上記絶縁
層の所定領域をエッチング除去することにより上記空洞
部および上記ダイアフラム部を形成する工程とを備える
ことを特徴とし、上記エッチング液導入孔を通して上記
絶縁層の所定領域を犠牲層として選択的にエッチング除
去することにより上記空洞部および上記ダイアフラム部
が形成されるから、ダイアフラム部を撓み可能とするた
めの空間が必要以上に大きくなることを防止することが
できるとともにダイアフラム部の厚さを高精度に制御で
き、感度を低下させることなく小型化が可能な半導体圧
力センサを高精度に実現することができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1記載の半導体
圧力センサの製造方法であって、上記半導体基板として
内部に高濃度不純物層よりなる埋込層が形成された半導
体埋込基板を用い、半導体埋込基板の主表面側に感圧素
子を形成する工程と、半導体埋込基板の裏面側から上記
埋込層に達するエッチング液導入孔を形成する工程と、
上記エッチング液導入孔を通して上記埋込層をエッチン
グ除去することにより上記空洞部および上記ダイアフラ
ム部を形成する工程とを備えることを特徴とし、上記エ
ッチング液導入孔を通して上記埋込層を犠牲層として選
択的にエッチング除去することにより上記空洞部および
上記ダイアフラム部が形成されるから、ダイアフラム部
を撓み可能とするための空間が必要以上に大きくなるこ
とを防止することができるとともにダイアフラム部の厚
さおよび面積を高精度に制御でき、感度を低下させるこ
となく小型化が可能な半導体圧力センサを高精度に実現
することができる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1記載の半導体
圧力センサの製造方法であって、上記半導体基板として
内部に多孔質層よりなる埋込層が形成された半導体埋込
基板を用い、半導体埋込基板の主表面側に感圧素子を形
成する工程と、半導体埋込基板の裏面側から上記埋込層
に達するエッチング液導入孔を形成する工程と、上記エ
ッチング液導入孔を通して上記埋込層をエッチング除去
することにより上記空洞部および上記ダイアフラム部を
形成する工程とを備えることを特徴とし、上記エッチン
グ液導入孔を通して上記埋込層を犠牲層として選択的に
エッチング除去することにより上記空洞部および上記ダ
イアフラム部が形成されるから、ダイアフラム部を撓み
可能とするための空間が必要以上に大きくなることを防
止することができるとともにダイアフラム部の厚さおよ
び面積を高精度に制御でき、感度を低下させることなく
小型化が可能な半導体圧力センサを高精度に実現するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明の基本構成について
図7を参照しながら説明し、その後、各実施形態につい
て説明する。
【0011】本発明の半導体圧力センサのセンサチップ
は、図7(a),(b)に示すように、半導体基板1の
ダイアフラム部2の主表面側に、4つのピエゾ抵抗R
1,R2,R3,R4が形成されている。ここにおい
て、4つのピエゾ抵抗R1〜R4は、図示しない配線に
よりブリッジ接続されており、ピエゾ抵抗R1,R3が
ブリッジの対角に位置し、ピエゾ抵抗R2,R4がブリ
ッジの対角に位置する。なお、各ピエゾ抵抗R1〜R4
がそれぞれダイアフラム部2の変形を検出する感圧素子
を構成している。半導体基板1は、ダイアフラム部2を
撓み可能とする空洞部4が内部に中空状に形成されてい
る。要するに、ダイアフラム部2の下面は、半導体基板
1内部に中空状に形成された空洞部4に望んでいる。
【0012】(実施形態1)本実施形態の半導体圧力セ
ンサのセンサチップは、図1に示すように、半導体基板
1として内部に埋込酸化膜(シリコン酸化膜)よりなる
絶縁層6を有するSOI(Silicon On Insulator)基
板を用いている。なお、SOI基板よりなる半導体基板
1は、シリコンよりなる支持基板5上に絶縁層6が形成
され、絶縁層6上にシリコン層よりなる活性層7が形成
されている。
【0013】本実施形態の半導体圧力センサのセンサチ
ップは、半導体基板1の活性層7の一部が図7に示した
基本構成のダイアフラム部2を構成しており、ダイアフ
ラム部2の主表面側に、つまり、活性層7の主表面側
に、4つのピエゾ抵抗R1,R2,R3,R4が形成さ
れている(なお、図1にはピエゾ抵抗R1は図示されて
いない)。要するに、本実施形態では、活性層7の厚さ
とダイアフラム部2の厚さとが同じになっている。
【0014】ここにおいて、4つのピエゾ抵抗R1〜R
4は、図示しない拡散配線によりブリッジ接続されてお
り、ピエゾ抵抗R1,R3がブリッジの対角に位置し、
ピエゾ抵抗R2,R4がブリッジの対角に位置する。な
お、各ピエゾ抵抗R1〜R4がそれぞれダイアフラム部
2の変形を検出する感圧素子を構成している。4つのピ
エゾ抵抗R1〜R4により構成されたブリッジ回路の出
力は、半導体基板1の主表面上に形成されたアルミニウ
ムよりなる配線10を通して外部へ取り出すことができ
るようになっている。また、図1中の8aは絶縁膜を示
し、半導体基板1上に形成されたシリコン酸化膜と該シ
リコン酸化膜上に形成されたシリコン窒化膜とにより構
成されている。
【0015】また、半導体基板1の内部に中空状に形成
されダイアフラム部2を撓み可能とする空洞部4は、支
持基板5と活性層7との間の絶縁層6の一部を除去する
ことにより形成されている。要するに、空洞部4は、活
性層7の一部よりなるダイアフラム部2と支持基板5と
絶縁層6とで囲まれている。図1中の9は、空洞部4の
形成時にエッチング液を導入するためのエッチング液導
入孔であり、支持基板5の厚み方向に貫設されている。
エッチング液導入孔9は、支持基板4の厚み方向におい
て裏面側よりも絶縁層6側の方が開口面積が小さくなる
四角錐状に形成されている。なお、図1の支持基板5の
上面(絶縁層6側の面)におけるエッチング液導入孔9
の開口面積は空洞部4の開口面積よりも十分に小さくな
っている。要するに、支持基板5の上面におけるエッチ
ング液導入孔9の開口幅(図1における左右方向の幅)
は、空洞部4の開口幅(図1における左右方向の幅)よ
りも十分に小さくなっている。
【0016】しかして、本実施形態では、半導体基板1
の内部に中空状に形成されダイアフラム部2を撓み可能
とする空洞部4を備えていることにより、図8に示した
従来例のように半導体基板1’の裏面からダイアフラム
部2の裏面にわたって凹所3が形成されたセンサチップ
に比べて、ダイアフラム部2の厚さおよび面積を変える
ことなしにセンサチップの小型化を図ることができるの
で、感度を低下させることなしにセンサチップの小型化
を図ることができる。
【0017】以下、本実施形態の半導体圧力センサの製
造方法について図2を参照しながら説明する。
【0018】まず、図2(a)に示すように、活性層7
の厚さが所望のダイアフラム部2の厚さに形成されたS
OI基板よりなる半導体基板1を用意する。
【0019】次に、半導体基板1の活性層7にピエゾ抵
抗R1〜R4および図示しない拡散配線を形成し、さら
に半導体基板1の主表面および裏面にそれぞれ絶縁膜8
a,8bを形成することにより、図2(b)に示す構造
が得られる。ここに、各絶縁膜8a,8bは、シリコン
酸化膜とシリコン窒化膜との2層構造を有しており、半
導体基板1側にシリコン酸化膜が形成されている。な
お、絶縁膜8a,8bを形成した後に、ピエゾ抵抗R1
〜R4および上記拡散配線を形成するようにしてもよ
い。
【0020】その後、エッチング液導入孔9を形成する
ためにフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を
利用して半導体基板1の裏面側の絶縁膜8bに開口窓8
cを形成し、該開口窓8cが形成された絶縁膜8bをマ
スクとして半導体基板1の裏面から異方性エッチングし
てエッチング液導入孔9を形成することにより、図2
(c)に示す構造が得られる。
【0021】次に、エッチング液導入孔9を通して半導
体基板1の絶縁層6の所定領域を所定のエッチング液
(例えば、HF溶液)によって選択的にエッチング除去
することで空洞部4およびダイアフラム部2を形成する
ことにより、図2(d)に示す構造が得られる。なお、
このときのエッチング時間は、所望のダイアフラム部2
の面積に応じて設定すればよい。
【0022】その後、ブリッジ回路の出力を外部へ取り
出す配線10を形成するためにフォトリソグラフィ技術
およびエッチング技術を利用して半導体基板1の主表面
側の絶縁膜8aにコンタクトホール8dを形成し、アル
ミニウムよりなる配線10を形成することにより、図2
(e)に示す構造が得られる。
【0023】上述の製造方法によれば、エッチング液導
入孔9を通してSOI基板よりなる半導体基板1の内部
に設けられた絶縁層6の所定領域を犠牲層として選択的
にエッチング除去することにより空洞部4およびダイア
フラム部2が形成されるから、ダイアフラム部2を撓み
可能とするための空間が必要以上に大きくなることを防
止することができるとともにダイアフラム部2の厚さを
高精度に制御でき、感度を低下させることなく小型化が
可能な半導体圧力センサを高精度に実現することができ
る。
【0024】(実施形態2)本実施形態の半導体圧力セ
ンサのセンサチップは、図3に示すように、半導体基板
1の内部に中空状に形成されダイアフラム部2を撓み可
能とする空洞部4を有している。
【0025】本実施形態の半導体圧力センサのセンサチ
ップは、ダイアフラム部2の主表面側に4つのピエゾ抵
抗R1,R2,R3,R4が形成されている(なお、図
3にはピエゾ抵抗R1は図示されていない)。
【0026】ここにおいて、4つのピエゾ抵抗R1〜R
4は、図示しない拡散配線によりブリッジ接続されてお
り、ピエゾ抵抗R1,R3がブリッジの対角に位置し、
ピエゾ抵抗R2,R4がブリッジの対角に位置する。な
お、各ピエゾ抵抗R1〜R4がそれぞれダイアフラム部
2の変形を検出する感圧素子を構成している。4つのピ
エゾ抵抗R1〜R4により構成されたブリッジ回路の出
力は、半導体基板1の主表面上に形成されたアルミニウ
ムよりなる配線10を通して外部へ取り出すことができ
るようになっている。また、図3中の8aは絶縁膜を示
し、半導体基板1上に形成されたシリコン酸化膜と該シ
リコン酸化膜上に形成されたシリコン窒化膜とにより構
成されている。
【0027】なお、図3中の9は、空洞部4の形成時に
エッチング液を導入するためのエッチング液導入孔を示
す。エッチング液導入孔9は、半導体基板1の厚み方向
において裏面側よりも空洞部4側の方が開口面積が小さ
くなる四角錐状に形成されている。なお、図3のエッチ
ング液導入孔9の空洞部4側の開口面積は空洞部4の開
口面積よりも十分に小さくなっている。要するに、エッ
チング液導入孔9の空洞部4側の開口幅(図3における
左右方向の幅)は、空洞部4の開口幅(図3における左
右方向の幅)よりも十分に小さくなっている。
【0028】しかして、本実施形態では、半導体基板1
の内部に中空状に形成されダイアフラム部2を撓み可能
とする空洞部4を備えていることにより、図8に示した
従来例のように半導体基板1’の裏面からダイアフラム
部2の裏面にわたって凹所3が形成されたセンサチップ
に比べて、ダイアフラム部2の厚さおよび面積を変える
ことなしにセンサチップの小型化を図ることができるの
で、感度を低下させることなしにセンサチップの小型化
を図ることができる。
【0029】以下、本実施形態の半導体圧力センサの製
造方法について図4を参照しながら説明する。
【0030】まず、図4(a)に示すように、高濃度不
純物層からなる埋込層11が所定領域に形成され、主表
面から埋込層11までの深さが所望のダイアフラム部2
の厚さに形成された半導体埋込基板よりなる半導体基板
1を用意する。ここにおいて、半導体基板1は、シリコ
ン基板の主表面側に埋込層11たる高濃度不純物層を形
成した後に、シリコンエピタキシャル層を成長すること
により形成されており、シリコンエピタキシャル層の膜
厚を制御することにより、半導体基板1の主表面から埋
込層11までの深さを制御することができる。
【0031】次に、半導体基板1の主表面側にピエゾ抵
抗R1〜R4および図示しない拡散配線を形成し、さら
に半導体基板1の主表面および裏面にそれぞれ絶縁膜8
a,8bを形成することにより、図4(b)に示す構造
が得られる。ここに、各絶縁膜8a,8bは、シリコン
酸化膜とシリコン窒化膜との2層構造を有しており、半
導体基板1側にシリコン酸化膜が形成されている。な
お、絶縁膜8a,8bを形成した後に、ピエゾ抵抗R1
〜R4および上記拡散配線を形成するようにしてもよ
い。
【0032】その後、エッチング液導入孔9を形成する
ためにフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を
利用して半導体基板1の裏面側の絶縁膜8bに開口窓8
cを形成し、該開口窓8cが形成された絶縁膜8bをマ
スクとして半導体基板1の裏面から異方性エッチングし
てエッチング液導入孔9を形成することにより、図4
(c)に示す構造が得られる。
【0033】次に、エッチング液導入孔9を通して半導
体基板1の埋込層11を所定のエッチング液(例えば、
HF溶液とHNO3溶液との混合液)によって選択的に
エッチング除去することで空洞部4およびダイアフラム
部2を形成することにより、図4(d)に示す構造が得
られる。要するに、埋込層11のパターン形状によって
ダイアフラム部2および空洞部4の形状が決まる。
【0034】その後、ブリッジ回路の出力を外部へ取り
出す配線10を形成するためにフォトリソグラフィ技術
およびエッチング技術を利用して半導体基板1の主表面
側の絶縁膜8aにコンタクトホール8dを形成し、アル
ミニウムよりなる配線10を形成することにより、図4
(e)に示す構造が得られる。
【0035】上述の製造方法によれば、エッチング液導
入孔9を通して埋込層11を犠牲層として選択的にエッ
チング除去することにより空洞部4およびダイアフラム
部2が形成されるから、ダイアフラム部2を撓み可能と
するための空間が必要以上に大きくなることを防止する
ことができるとともにダイアフラム部2の厚さおよび面
積および形状を高精度に制御でき、感度を低下させるこ
となく小型化が可能な半導体圧力センサを高精度に実現
することができる。
【0036】(実施形態3)本実施形態の半導体圧力セ
ンサのセンサチップは、図5に示すように、半導体基板
1の内部に中空状に形成されダイアフラム部2を撓み可
能とする空洞部4を有している。
【0037】本実施形態の半導体圧力センサのセンサチ
ップは、ダイアフラム部2の主表面側に4つのピエゾ抵
抗R1,R2,R3,R4が形成されている(なお、図
5にはピエゾ抵抗R1は図示されていない)。
【0038】ここにおいて、4つのピエゾ抵抗R1〜R
4は、図示しない拡散配線によりブリッジ接続されてお
り、ピエゾ抵抗R1,R3がブリッジの対角に位置し、
ピエゾ抵抗R2,R4がブリッジの対角に位置する。な
お、各ピエゾ抵抗R1〜R4がそれぞれダイアフラム部
2の変形を検出する感圧素子を構成している。4つのピ
エゾ抵抗R1〜R4により構成されたブリッジ回路の出
力は、半導体基板1の主表面上に形成されたアルミニウ
ムよりなる配線10を通して外部へ取り出すことができ
るようになっている。また、図5中の8aは絶縁膜を示
し、半導体基板1上に形成されたシリコン酸化膜と該シ
リコン酸化膜上に形成されたシリコン窒化膜とにより構
成されている。
【0039】なお、図5中の9は、空洞部4の形成時に
エッチング液を導入するためのエッチング液導入孔を示
す。エッチング液導入孔9は、半導体基板1の厚み方向
において裏面側よりも空洞部4側の方が開口面積が小さ
くなる四角錐状に形成されている。なお、図5のエッチ
ング液導入孔9の空洞部4側の開口面積は空洞部4の開
口面積よりも十分に小さくなっている。要するに、エッ
チング液導入孔9の空洞部4側の開口幅(図5における
左右方向の幅)は、空洞部4の開口幅(図5における左
右方向の幅)よりも十分に小さくなっている。
【0040】しかして、本実施形態では、半導体基板1
の内部に中空状に形成されダイアフラム部2を撓み可能
とする空洞部4を備えていることにより、図8に示した
従来例のように半導体基板1’の裏面からダイアフラム
部2の裏面にわたって凹所3が形成されたセンサチップ
に比べて、ダイアフラム部2の厚さおよび面積を変える
ことなしにセンサチップの小型化を図ることができるの
で、感度を低下させることなしにセンサチップの小型化
を図ることができる。
【0041】以下、本実施形態の半導体圧力センサの製
造方法について図6を参照しながら説明する。
【0042】まず、図6(a)に示すように、多孔質シ
リコン層からなる埋込層12が所定領域に形成され、主
表面から埋込層12までの深さが所望のダイアフラム部
2の厚さに形成された半導体埋込基板よりなる半導体基
板1を用意する。ここにおいて、半導体基板1は、シリ
コン基板の主表面側に埋込層12たる多孔質シリコン層
を陽極酸化処理にて形成した後に、シリコンエピタキシ
ャル層を成長することにより形成されており、シリコン
エピタキシャル層の膜厚を制御することにより、半導体
基板1の主表面から埋込層12までの深さを制御するこ
とができる。
【0043】次に、半導体基板1の主表面側にピエゾ抵
抗R1〜R4および図示しない拡散配線を形成し、さら
に半導体基板1の主表面および裏面にそれぞれ絶縁膜8
a,8bを形成することにより、図6(b)に示す構造
が得られる。ここに、各絶縁膜8a,8bは、シリコン
酸化膜とシリコン窒化膜との2層構造を有しており、半
導体基板1側にシリコン酸化膜が形成されている。な
お、絶縁膜8a,8bを形成した後に、ピエゾ抵抗R1
〜R4および上記拡散配線を形成するようにしてもよ
い。
【0044】その後、エッチング液導入孔9を形成する
ためにフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を
利用して半導体基板1の裏面側の絶縁膜8bに開口窓8
cを形成し、該開口窓8cが形成された絶縁膜8bをマ
スクとして半導体基板1の裏面から異方性エッチングし
てエッチング液導入孔9を形成することにより、図6
(c)に示す構造が得られる。
【0045】次に、エッチング液導入孔9を通して半導
体基板1の埋込層12を所定のエッチング液(例えば、
HF溶液とHNO3溶液との混合液)によって選択的に
エッチング除去することで空洞部4およびダイアフラム
部2を形成することにより、図6(d)に示す構造が得
られる。要するに、埋込層12のパターン形状によって
ダイアフラム部2および空洞部4の形状が決まる。
【0046】その後、ブリッジ回路の出力を外部へ取り
出す配線10を形成するためにフォトリソグラフィ技術
およびエッチング技術を利用して半導体基板1の主表面
側の絶縁膜8aにコンタクトホール8dを形成し、アル
ミニウムよりなる配線10を形成することにより、図6
(e)に示す構造が得られる。
【0047】上述の製造方法によれば、エッチング液導
入孔9を通して埋込層12を犠牲層として選択的にエッ
チング除去することにより空洞部4およびダイアフラム
部2が形成されるから、ダイアフラム部2を撓み可能と
するための空間が必要以上に大きくなることを防止する
ことができるとともにダイアフラム部2の厚さおよび面
積および形状を高精度に制御でき、感度を低下させるこ
となく小型化が可能な半導体圧力センサを高精度に実現
することができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明は、主表面側の中央部に
薄肉のダイアフラム部が設けられた半導体基板と、該半
導体基板の主表面側に配設されダイアフラム部の変形を
検出する感圧素子と、上記半導体基板の内部に中空状に
形成され上記ダイアフラム部を撓み可能とする空洞部と
を備えてなるものであり、上記半導体基板の内部に中空
状に形成され上記ダイアフラム部を撓み可能とする空洞
部を備えていることにより、従来のように半導体基板の
裏面からダイアフラム部の裏面にわたって凹所が形成さ
れたセンサチップに比べて、ダイアフラム部の厚さおよ
び面積を変えることなしにセンサチップの小型化を図る
ことができるので、感度を低下させることなしにセンサ
チップの小型化を図ることができるという効果がある。
【0049】請求項2の発明は、請求項1記載の半導体
圧力センサの製造方法であって、上記半導体基板として
内部に絶縁層を有するSOI基板を用い、SOI基板の
主表面側に感圧素子を形成する工程と、SOI基板の裏
面側から上記絶縁層に達するエッチング液導入孔を形成
する工程と、上記エッチング液導入孔を通して上記絶縁
層の所定領域をエッチング除去することにより上記空洞
部および上記ダイアフラム部を形成する工程とを備える
ので、上記エッチング液導入孔を通して上記絶縁層の所
定領域を犠牲層として選択的にエッチング除去すること
により上記空洞部および上記ダイアフラム部が形成され
るから、ダイアフラム部を撓み可能とするための空間が
必要以上に大きくなることを防止することができるとと
もにダイアフラム部の厚さを高精度に制御でき、感度を
低下させることなく小型化が可能な半導体圧力センサを
高精度に実現することができるという効果がある。
【0050】請求項3の発明は、請求項1記載の半導体
圧力センサの製造方法であって、上記半導体基板として
内部に高濃度不純物層よりなる埋込層が形成された半導
体埋込基板を用い、半導体埋込基板の主表面側に感圧素
子を形成する工程と、半導体埋込基板の裏面側から上記
埋込層に達するエッチング液導入孔を形成する工程と、
上記エッチング液導入孔を通して上記埋込層をエッチン
グ除去することにより上記空洞部および上記ダイアフラ
ム部を形成する工程とを備えるので、上記エッチング液
導入孔を通して上記埋込層を犠牲層として選択的にエッ
チング除去することにより上記空洞部および上記ダイア
フラム部が形成されるから、ダイアフラム部を撓み可能
とするための空間が必要以上に大きくなることを防止す
ることができるとともにダイアフラム部の厚さおよび面
積を高精度に制御でき、感度を低下させることなく小型
化が可能な半導体圧力センサを高精度に実現することが
できるという効果がある。
【0051】請求項4の発明は、請求項1記載の半導体
圧力センサの製造方法であって、上記半導体基板として
内部に多孔質層よりなる埋込層が形成された半導体埋込
基板を用い、半導体埋込基板の主表面側に感圧素子を形
成する工程と、半導体埋込基板の裏面側から上記埋込層
に達するエッチング液導入孔を形成する工程と、上記エ
ッチング液導入孔を通して上記埋込層をエッチング除去
することにより上記空洞部および上記ダイアフラム部を
形成する工程とを備えるので、上記エッチング液導入孔
を通して上記埋込層を犠牲層として選択的にエッチング
除去することにより上記空洞部および上記ダイアフラム
部が形成されるから、ダイアフラム部を撓み可能とする
ための空間が必要以上に大きくなることを防止すること
ができるとともにダイアフラム部の厚さおよび面積を高
精度に制御でき、感度を低下させることなく小型化が可
能な半導体圧力センサを高精度に実現することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略断面図である。
【図2】同上の製造方法を説明するための主要工程断面
図である。
【図3】実施形態2を示す概略断面図である。
【図4】同上の製造方法を説明するための主要工程断面
図である。
【図5】実施形態3を示す概略断面図である。
【図6】同上の製造方法を説明するための主要工程断面
図である。
【図7】本発明の基本構成を示し、(a)は概略平面
図、(b)は(a)のA−A’断面図である。
【図8】従来例を示し、(a)は概略平面図、(b)は
(a)のB−B’断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ダイアフラム部 4 空洞部 5 支持基板 6 絶縁層 7 活性層 9 エッチング液導入孔 11 埋込層 12 埋込層 R1〜R4 ピエゾ抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西條 隆司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 齊藤 宏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 赤井 澄夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 江田 和夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 青木 亮 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD05 EE14 FF11 FF49 GG01 GG15 4M112 AA01 BA01 CA13 DA04 DA07 DA12 EA02 EA06 EA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面側の中央部に薄肉のダイアフラム
    部が設けられた半導体基板と、該半導体基板の主表面側
    に配設されダイアフラム部の変形を検出する感圧素子
    と、上記半導体基板の内部に中空状に形成され上記ダイ
    アフラム部を撓み可能とする空洞部とを備えてなること
    を特徴とする半導体圧力センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体圧力センサの製造
    方法であって、上記半導体基板として内部に絶縁層を有
    するSOI基板を用い、SOI基板の主表面側に感圧素
    子を形成する工程と、SOI基板の裏面側から上記絶縁
    層に達するエッチング液導入孔を形成する工程と、上記
    エッチング液導入孔を通して上記絶縁層の所定領域をエ
    ッチング除去することにより上記空洞部および上記ダイ
    アフラム部を形成する工程とを備えることを特徴とする
    半導体圧力センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体圧力センサの製造
    方法であって、上記半導体基板として内部に高濃度不純
    物層よりなる埋込層が形成された半導体埋込基板を用
    い、半導体埋込基板の主表面側に感圧素子を形成する工
    程と、半導体埋込基板の裏面側から上記埋込層に達する
    エッチング液導入孔を形成する工程と、上記エッチング
    液導入孔を通して上記埋込層をエッチング除去すること
    により上記空洞部および上記ダイアフラム部を形成する
    工程とを備えることを特徴とする半導体圧力センサの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体圧力センサの製造
    方法であって、上記半導体基板として内部に多孔質層よ
    りなる埋込層が形成された半導体埋込基板を用い、半導
    体埋込基板の主表面側に感圧素子を形成する工程と、半
    導体埋込基板の裏面側から上記埋込層に達するエッチン
    グ液導入孔を形成する工程と、上記エッチング液導入孔
    を通して上記埋込層をエッチング除去することにより上
    記空洞部および上記ダイアフラム部を形成する工程とを
    備えることを特徴とする半導体圧力センサの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8569851B2 (en) 2010-06-18 2013-10-29 General Electric Company Sensor and method for fabricating the same
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