JP2001304978A - 測温プローブ装置 - Google Patents
測温プローブ装置Info
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Abstract
ーブ装置を提供する。 【解決手段】測温プローブ装置1は、耐熱材料で形成さ
れた耐熱管21と温度検出部22とをもつ測温用のプロ
ーブ2と、耐熱管21の先端部を露出させつつ測温用の
プローブ2を包囲する保護スリーブ4とで構成されてい
る。保護スリーブ4はプローブ挿通孔40をもつ。保護
スリーブ4およびプローブ2は互いに分離可能な別体と
されている。プローブ2を保護スリーブ4のプローブ挿
通孔40に離脱可能に挿通し、耐熱管21の先端部を露
出させつつプローブ2を保護スリーブ4の内壁面41で
包囲する構成とし、この状態で使用する。保護スリーブ
4の寿命がきたとき、プローブ2に対して保護スリーブ
4を離脱して新しい保護スリーブ4と交換できるように
した。
Description
関する。本発明は、例えば、金属溶湯(鋳鉄溶湯、鋳鋼
溶湯、銅溶湯、アルミ溶湯、亜鉛溶湯など)や雰囲気ガ
スの温度を測定する際に使用できる。
温度を測定する測温用のプローブ装置が提供されてい
る。このプローブ装置は、耐熱材料で形成された長尺な
耐熱管と耐熱管内の先端部に装備された温度検出部とを
もつ測温用の検出体であるプローブと、耐熱管の先端部
を露出させて耐熱管の外壁面を一体的に包囲する耐熱セ
ラミックス材料で形成された保護スリーブとを備えてい
る。
耐熱管を保護するためのものであり、前記したように、
耐熱管の外壁面を一体的に包囲している。従来の測温プ
ローブ装置によれば、保護スリーブとプローブとは分離
できないように一体的に強固に接合されている。このプ
ローブ装置を使用する際には、プローブの耐熱管の先端
部を金属溶湯等の測温対象物に接触させる。これにより
プローブの耐熱管の先端部に設けられている温度検出部
により、測温対象物の温度を測定する。
においては、一般的には、大容量の金属溶湯に直接接触
する保護スリーブは、寿命が短い。殊に、保護スリーブ
が金属溶湯の湯面や湯面に浮遊しているスラグラインに
直接触れる場合には、保護スリーブのうち湯面やスラグ
ラインに直接触れる部位が損耗し易い。
測温プローブ装置で測温を繰り返して実施することにな
り易く、保護スリーブによる保護性が低下する。よっ
て、測温用のプローブに与える熱損傷(溶湯やスラグと
の溶損、溶湯の流れによる摩耗、高温による劣化等が例
示される)が大きくなり、高価な測温用のプローブの寿
命が短くなり、測温コストの高騰化を誘発していた。
プローブを構成する耐熱管に溶湯、スラグ、あるいは高
温ガスが直接接触することになり、プローブを構成する
耐熱管に、反応による溶損、溶湯の流れによる摩耗、高
温ガスによる反応劣化が生じ、プローブを構成する耐熱
管が損傷する。
であり、保護スリーブの損傷が進行したとき、損傷した
保護スリーブを交換できるようにし、高価な測温用のプ
ローブの長寿命化に貢献できる測温プローブ装置を提供
することを課題とするにある。
ブ装置は、耐熱材料で形成された長尺な耐熱管と耐熱管
内の先端部に装備された温度検出部とをもつ測温用のプ
ローブと、耐熱管の先端部を露出させつつ測温用のプロ
ーブの外壁面を所定の隙間を介して包囲する内壁面と、
内壁面で区画されたプローブ挿通孔とをもち、耐熱セラ
ミックス材料で形成された保護スリーブとを備えた測温
装置であって、保護スリーブおよび測温用のプローブは
互いに分離可能な別体とされており、測温用のプローブ
を保護スリーブのプローブ挿通孔に離脱可能に挿通し、
耐熱管の先端部を露出させつつ測温用のプローブの外壁
面を保護スリーブの内壁面で離脱可能に隙間を介して包
囲する構成とし、この状態で使用し、保護スリーブの損
傷が進行したとき、測温用のプローブに対して保護スリ
ーブを離脱して新しい保護スリーブと交換できるように
したことを特徴とするものである。
リーブのプローブ挿通孔に挿通する。プローブを保護ス
リーブのプローブ挿通孔に挿通すれば、保護スリーブの
寿命まで、保護スリーブをプローブに装着しておくこと
が好ましい。保護スリーブの寿命がきたとき、損傷した
保護スリーブをプローブから離脱し、新しい保護スリー
ブと交換する。また、機械的衝撃等で保護スリーブにワ
レ、カケなどが生じたとしたも、保護スリーブのみを交
換することができる。
体を意味し、耐熱管と温度検出部とを備えている。プロ
ーブを構成する耐熱管はサーメットなどの耐熱材料で形
成されている。サーメットは、測温の際の熱伝達率の向
上に寄与できる金属相と、耐熱性の向上に寄与できる耐
火物相との混合材料で構成されている。サーメットとし
てはモリブデン−ジルコニア系を採用できる。
に装備されており、熱電対の測温接点を採用でき、場合
によっては光高温計等の他の測温手段を採用でき、要す
るに金属溶湯の温度を検出できる機能をもつものであれ
ばよい。熱電対としては測温できるものであれば良く、
使用条件によって選択でき、白金-白金ロジウム系であ
っても、アルメル-クロメル系であっても、クロメル-コ
ンスタンタン系であっても、鉄-コンスタンタン系であ
っても、銅-コンスタンタン系であっても良い。
ためのものであり、耐熱セラミックス材料で形成されて
いる。耐熱セラミックス材料としては、アルミナ系、ア
ルミナ−カーボン系、マグネシア系、マグネシア−カー
ボン系、シリカ系、ジルコニア系、ジルコニア−カーボ
ン系、炭化珪素系、炭化珪素−カーボン系などの少なく
とも1種を採用できる。保護スリーブとプローブの耐熱
管とは同軸的配置であっても良いし、多少非同軸的配置
であっても良い。後者の場合には、保護スリーブとプロ
ーブとの間にシール部材を配置することが好ましい。
形態(1)〜(6)の少なくとも一つを採用することが
できる。
ブをそれぞれ支持する共通支持体が設けられており、測
温用のプローブを共通支持体に支持する第1支持部と、
保護スリーブを共通支持体に支持する第2支持部とが設
けられている形態を採用できる。使用の際には、測温用
のプローブと保護スリーブとは互いに独立して共通支持
体に支持される。
プローブに取り付ける中間取付具が設けられており、保
護スリーブは中間取付具に係合する被係合部をもつ形態
を採用できる。使用の際には、保護スリーブは中間取付
具により測温用のプローブに離脱可能に吊持されてい
る。
間にガスを供給して金属溶湯の隙間への進入を抑制する
ガス供給手段が設けられている形態を採用できる。この
場合には、使用の際に、プローブと保護スリーブとの間
の隙間にガスを供給する。これにより測温プローブ装置
の先端部を金属溶湯に浸漬する場合であっても、金属溶
湯が隙間に進入することを抑制でき、プローブの保護性
を高めることができる。
外壁面と保護スリーブの内壁面との間の隙間の少なくと
も一部に、凝着を抑える機能をもつ耐凝着性が良いシー
ル材が介在している形態を採用できる。耐凝着性が良い
シール材としては、使用時の熱の影響で硬化しないまた
はあまり硬化しない耐熱材料で形成することができ、た
とえば、粉粒状、繊維状、薄肉筒状等のカーボン材料を
採用できる。また場合によっては、微小な粉粒状または
繊維状の耐火材と硬化剤(水ガラスなど)とを混ぜ、硬
化剤の量を少なくして配合して形成できる。
外壁面と保護スリーブの内壁面との間の隙間は、シール
材を用いることなく、測温用のプローブの外壁面と保護
スリーブの内壁面との間の隙間を空間のままとしておく
形態を採用できる。一般的には、隙間幅が小さいなら
ば、隙間に金属溶湯が侵入したとしても、侵入した金属
溶湯の量は少量で済む。なお、隙間幅は溶湯の条件等に
応じて適宜選択できる。
は、プローブの耐熱管の先端部を測温対象物に接触さ
せ、測温対象物の温度を測定する。測温対象物として
は、金属溶湯などの液体、雰囲気ガスなどの気体、金属
物や耐火物等の固体などを採用できる。金属溶湯等の液
体を本発明装置によって測温する場合には、取鍋などの
容器に保持されている金属溶湯等の液体の液面に上方か
ら、本発明装置のプローブの耐熱管の先端部を浸漬させ
ても良い。あるいは、金属溶湯などの液体を貯留してい
る取鍋などの容器の壁部(例えば底部や側壁部)から、
本発明装置のプローブの耐熱管の先端部を浸漬させても
良い。金属溶湯としては鋳鉄系、鋳鋼系、合金鋼系等の
鉄系溶湯、アルミニウム系、銅系等の非鉄系溶湯が例示
される。
リーブの内壁面とは、同軸的配置とすることができる。
施例を説明する。
1に示すように、外方向に延設されたフランジ状の第1
支持部20をもつプローブ2と、アルミナ焼成品で形成
された保護スリーブとして機能する厚肉保護スリーブ4
とを備えている。プローブ2は測温機能をもつ検出体で
あり、軸長方向に配置され熱伝導性および耐熱を有する
ようにサーメット材料(Mo相−ZrO2相)の混合材
料で形成された長尺な耐熱管21と、耐熱管21の先端
部内に設けられた温度検出部としての測温接点22と、
耐熱管21の基端部に設けられ信号線23を配線した配
線部を有すると共に信号線23を導出するターミナルヘ
ッド24とをもつ。
端は、閉鎖部21cにより閉鎖されている。耐熱管21
の軸長方向にのびる中央孔21kには、底部25cをも
つ保護管25が挿入されている。保護管25の中央孔2
5kに長尺な絶縁管26が挿入されている。絶縁管26
に形成された互いに独立して並走する一対の通孔27に
は白金系の熱電対28が挿入されている。熱電対28の
先端は互いに結合し、温度検出部としての測温接点22
を形成している。
り、プローブ2から容易に離脱できるようにプローブ2
と物理的に別体であり、軸長方向に延設されたプローブ
挿通孔40を区画する内壁面41と、外方に膨出する膨
出部42を有する外気に対面する外壁面43とをもつ。
厚肉保護スリーブ4の上端部の外面には、リング溝状の
被係合部44が形成されている。被係合部44に、耐熱
性をもつ金属で形成された中間取付具6が離脱可能に取
り付けられている。中間取付具6は2分割方式とされて
おり、横断面で実質的にC字形状をなす半割状の第1金
具61および第2金具62で構成されている。第1金具
61は、外方に延設されたフランジ状の第2支持部63
と、厚肉保護スリーブ4の被係合部44に離脱可能に係
合する係合部65をもつ。第2金具62も同様である。
上下方向に貫通する測温孔73をもつ。共通支持体7
は、金属溶湯の上方に位置が変わらないように固定的に
配置された固定式であっても良いし、測温時に金属溶湯
の上方に位置するように旋回する旋回アーム式であって
も良い。共通支持体7の上面7cには部分的に、係止片
状の第1取付部71および係止片状の第2取付部72が
測温孔73の近傍に設けられている。
してのカーボン材料で形成されたシール材49をプロー
ブ2の耐熱管21の外壁面(耐熱管21の外壁面のうち
少なくとも寸法L相当を除く)に巻き付ける。このプロ
ーブ2を厚肉保護スリーブ4のプローブ挿通孔40に矢
印Y1方向に離脱可能に挿通する。耐熱管21のうち測
温接点22を包囲する先端部21eは、厚肉保護スリー
ブ4の下部の端4xから所定長L突出する。従って耐熱
管21の先端部21eは厚肉保護スリーブ4で覆われて
おらず、露出している。その理由は測温接点22への熱
伝達を迅速化して測温を速やかに行うためである。
厚肉保護スリーブ4との間の隙間48をシールしてい
る。よって隙間48に金属溶湯が進入することが抑えら
れる。よって、隙間48に進入した金属溶湯の凝固に起
因するプローブ2の耐熱管21と厚肉保護スリーブ4と
の固着が抑えられる。また、進入した金属溶湯とプロー
ブ2の耐熱管21との反応、進入した金属溶湯と厚肉保
護スリーブ4との反応が抑えられる。
ーブ4のプローブ挿通孔40に挿通したら、第1金具6
1および第2金具62の係合部65を厚肉保護スリーブ
4の被係合部44にこれの半径方向内方つまり矢印X1
方向に嵌めて離脱可能に取り付ける。前記した共通支持
体7の測温孔73はこれの横側方が開口しているため、
測温プローブ装置1を横方に移動させることにより共通
支持体7の測温孔73に嵌めることができる。
の測温孔73に嵌めた状態を示す。この状態では、図1
に示すように共通支持体7よりも下方に測温プローブ装
置1の大部分が突き出る。この状態では、第1支持部2
0と第1取付部71との間に第1圧入部材71mを圧入
するとともに、第2支持部63と第2取付部72との間
に第2圧入部材72mを圧入する。これにより第1支持
部20が共通支持体7に支持されると共に、第2支持部
63が共通支持体7に支持される。即ち、プローブ2と
厚肉保護スリーブ4とは互いに独立して共通支持体7に
支持される。なお、圧入部材71m,72mは楔として
機能する。
が金属溶湯Mに液面M1から浸漬され、熱電対28の測
温接点22により金属溶湯が測温される。測温の際に
は、耐火材料を損耗させ易い金属溶湯の湯面が厚肉保護
スリーブ4に触れるため、厚肉保護スリーブ4が次第に
損耗し、使用回数が増加すると寿命がくる。厚肉保護ス
リーブ4の寿命がきた場合には、寿命がきた古い厚肉保
護スリーブ4のプローブ挿通孔40からプローブ2を離
脱させる。そして、新しい厚肉保護スリーブ4のプロー
ブ挿通孔40にプローブ2を挿通し、交換する。
スリーブ4が損耗したままで測温せずとも良く、高価な
プローブ2の長寿命化に貢献でき、測温コストの低減に
貢献できる。
ブ4をプローブ2から離脱させる際に、耐凝着性の良い
耐火材料としてのカーボン材料で形成されたシール材4
9が設けられているため、プローブ2と厚肉保護スリー
ブ4との凝着を抑制でき、プローブ2から厚肉保護スリ
ーブ4を容易に外すことができる。
持部20および厚肉保護スリーブ4の第2支持部63が
共通支持体7に互いに独立して共通支持体7に支持され
る。即ちプローブ2および厚肉保護スリーブ4が共通支
持体7に互いに独立して支持される。そのため厚肉保護
スリーブ4の重量が大きいときであっても、厚肉保護ス
リーブ4の重量がプローブ2に直接的に作用しないた
め、プローブ2の重量負荷が軽減される利点が得られ
る。
1実施例と基本的には同様の構成であり、同様の作用効
果を奏する。同一機能を奏する部位には同一の符号を付
する。以下、第1実施例と相違する部分を中心として説
明する。
ング溝状の被係合部44が形成されている。中間取付具
6は半割形状をなす第1金具61および第2金具62で
構成されており、厚肉保護スリーブ4を測温用のプロー
ブ2に離脱可能に取り付けるものである。第1金具61
および第2金具62は半径方向内方に突出する係合部6
5をもつ。係合部65は厚肉保護スリーブ4の被係合部
44に離脱可能に係合する。第1金具61および第2金
具62には側方に開口する径小の貫通孔67が形成され
ている。取付子としての取付ビス68を貫通孔67に挿
通し、取付ビス68の先端がプローブ2の保持部2kの
凹状の係止部2wに係止する。これにより中間取付具6
がプローブ2の上部に離脱可能に取り付けられ、以てプ
ローブ2の金属製の保持部2kに厚肉保護スリーブ4が
中間取付具6を介して吊持される。
の上端部のフランジ状の第1支持部20は共通支持体7
の上面7cに載せられる。
の寿命がきた場合には、寿命がきた厚肉保護スリーブ4
をプローブ2から離脱させ、新しい厚肉保護スリーブ4
と交換する。そのためプローブ2の損傷をほぼ先端部の
みにすることができる。プローブ2の先端部は、溶湯の
湯面位置、スラグライン位置に比較して、損傷速度がは
るかに小さい。従って高価なプローブ2を長期にわたり
使用し続けることができる。 寿命がきた厚肉保護スリ
ーブ4をプローブ2から離脱させる際に、前記した実実
施例と同様にシール材49はプローブ2から容易に外す
ことができるし、シール材49の凝着防止機能によりプ
ローブ2の耐熱管21と厚肉保護スリーブ4とが互いに
凝着することを抑え得る。そのため、新しい厚肉保護ス
リーブ4をプローブ2に取り付けることが容易となる。
の保持部2kに厚肉保護スリーブ4が中間取付具6を介
して吊持されるため、厚肉保護スリーブ4の重量がプロ
ーブ2のサーメット製の耐熱管21に作用せず、金属製
で強度をもつ保持部2kに作用するため、サーメット製
の耐熱管21の保護に有利となる。
1実施例と基本的には同様の構成であり、同様の作用効
果を奏する。同一機能を奏する部位には同一の符号を付
する。以下相違する部分を中心として説明する。厚肉保
護スリーブ4の上端部の外面には、リング溝状の被係合
部44が形成されている。中間取付具6は半割形状をな
す互いに分離可能な第1金具61および第2金具62で
構成されている。第1金具61および第2金具62に形
成されている係合部65は、厚肉保護スリーブ4の被係
合部44に離脱可能に係合する。第1金具61および第
2金具62には凹状の第2係合部65xがそれぞれ形成
されている。凹状の第2係合部65xは、プローブ2の
金属製の保持部2kの外面に突出した凸状の部分2xと
係合する。このように係合した状態でリング形状の締結
部材6pにより、第1金具61および第2金具62は互
いに離脱しないように保持される。これにより中間取付
具6がプローブ2の金属製で強度をもつ保持部2kに取
り付けられる。以てプローブ2の保持部2kに厚肉保護
スリーブ4が中間取付具6を介して吊持される。
支持体7Bの取付部7Dに支持されている。
の寿命がきた場合には、寿命がきた厚肉保護スリーブ4
をプローブ2から離脱させ、新しい厚肉保護スリーブ4
と交換する。そのため高価なプローブ2が保護され続
け、高耐用となる。寿命がきた厚肉保護スリーブ4をプ
ローブ2から離脱させる際に、シール材49はプローブ
2から容易に外すことができるし、シール材49の凝着
防止機能により厚肉保護スリーブ4がプローブ2の耐熱
管21に凝着することを抑え得るため、新しい厚肉保護
スリーブ4をプローブ2に取り付けることが容易とな
る。
の保持部2kに厚肉保護スリーブ4が中間取付具6を介
して吊持されるため、厚肉保護スリーブ4の重量がプロ
ーブ2のサーメット製の耐熱管21に作用せず、金属製
で強度をもつ保持部2kに作用するため、サーメット製
の耐熱管21の保護に有利となる。
1に示す第1実施例と基本的には同様の構成であり、同
様の作用効果を奏する。同一の機能を奏する部位には同
一の符号を付する。以下、第1実施例と相違する部分を
中心として説明する。
とプローブ2との間にはシール部材が設けられていな
い。その代わりに、ガス供給手段8が測温プローブ装置
1に設けられている。ガス供給手段8は、厚肉保護スリ
ーブ4の内壁面41とプローブ2の外壁面との間の隙間
48にガスを吹き込み、ガス層を形成するものである。
ガス供給手段8は、ガス源80と、ガス源80から延設
されたガス通路81と、ガス通路81および隙間48に
連通するガス吹出口82と、ガス通路81に設けられた
開閉弁84とをもつ。ガス吹出口82から吹き出された
ガスは、厚肉保護スリーブ4の内壁面41とプローブ2
の外壁面との間の隙間48に吹き出され、所定の圧力で
貯まる。隙間48のガスの圧力は、金属溶湯Mが隙間4
8内に進入することを抑え得る大きさとされている。ガ
スとしてはアルゴンガス、窒素ガスなどの不活性ガス、
空気などを採用できる。
を液面M1から金属溶湯Mに浸漬する直前にガスを隙間
48に吹き出す方式、測温プローブ装置1の先端部を金
属溶湯に浸漬する途中においてガスを隙間48に吹き出
す方式、測温プローブ装置1の先端部を金属溶湯に浸漬
した直後にガスを隙間48に吹き出す方式を適宜採用す
ることができる。
においても、シール材に代えて、あるいは、シール材と
ともに上記したガス供給方式を採用することもできる。
図1に示す第1実施例と基本的には同様の構成であり、
基本的には同様の作用効果を奏する。同一の機能を奏す
る部位には同一の符号を付する。以下、第1実施例と相
違する部分を中心として説明する。
ローブ2との間には、リング状をなす隙間48を埋める
シール部材が設けられていない。従って、厚肉保護スリ
ーブ4とプローブ2との間に形成されたリング状の隙間
48は、空間のままである。
ブ装置を金属溶湯Mに浸漬するため、隙間48に金属溶
湯Mが進入するおそれがある。しかし、浸漬時間が短時
間であること、進入する金属溶湯は大容量ではなく少量
であること、プローブ2は厚肉保護スリーブ4により覆
われており、大容量の金属溶湯からの熱の影響を直接に
は受けにくいこと等により、厚肉保護スリーブ4が設け
られていない形態に比較して、高価なプローブ2におけ
る過剰な熱損傷(溶湯やスラグとの反応や摩耗)を抑え
ることができる。
をかなり小さくすれば、隙間幅の小さな隙間48に金属
溶湯Mが進入することはその粘性等により抑えられるた
め、金属溶湯Mによるプローブ2の熱損傷(溶湯との損
傷)を抑えるのに有利となる。
図2に示す第2実施例と基本的には同様の構成であり、
基本的に同様の作用効果を奏する。同一の機能を奏する
部位には同一の符号を付する。以下、第2実施例と相違
する部分を中心として説明する。
ている厚肉保護スリーブ4とプローブ2との間には、リ
ング状の隙間48を埋めるシール部材が設けられていな
い。従って、厚肉保護スリーブ4とプローブ2との間に
形成された隙間48は、空間のままである。
プローブ装置を金属溶湯Mに浸漬するため、隙間48に
金属溶湯Mが進入するおそれがある。しかし、浸漬時間
が短時間であること、進入する金属溶湯は大容量ではな
く少量であること、プローブ2は厚肉保護スリーブ4に
より覆われており、大容量の金属溶湯からの熱の影響を
直接には受けにくいこと等により、厚肉保護スリーブ4
が設けられていない形態に比較して、プローブ2におけ
る過剰な熱損傷(溶湯やスラグとの溶損、溶湯の流れに
よる摩耗、高温による劣化等)を抑えることができる。
宜設定することができる。本実施例では、隙間48に配
置するシール材、隙間48に吹き込むガスを使用しない
ので、手間がかからず実施することができるメリットが
ある。勿論、プローブ2の耐用性を向上させ得る効果が
ある。
つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、
要旨を逸脱しない範囲内で必要に応じて適宜変更して実
施できるものである。
端部とプローブ2の下端部との間のみをシールする構成
としても良い。シール材49は上記したものに限らず、
アルミナ繊維等のセラミックス繊維で形成したセラミッ
クスシートなどをプローブ2に巻き付けることにして構
成しても良い。またカーボン粉末を隙間48に装填し、
これをシール材としても良い。
プローブ2との間の隙間48にシール部材49を詰める
方式と、厚肉保護スリーブ4とプローブ2との間の隙間
48にガスを送給して貯める方式とを併有させても良
い。
傷が進行したとき、損傷が進行した保護スリーブをプロ
ーブから離脱し、新しい保護スリーブと交換することが
できる。そのため、保護スリーブの損耗度が高いままで
測温せずともよく、高価なプローブの熱損傷(溶湯やス
ラグとの溶損、溶湯の流れによる摩耗、高温による劣化
等)を防止することができ、高価なプローブの長寿命化
に貢献でき、測温コストの低廉化に貢献できる。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
熱管、22は測温接点(温度検出部)、4は保護スリー
ブ、6は中間取付具、7は共通支持体、73は測温孔を
示す。
Claims (5)
- 【請求項1】耐熱材料で形成された長尺な耐熱管と前記
耐熱管内の先端部に装備された温度検出部とをもつ測温
用のプローブと、 前記耐熱管の先端部を露出させつつ前記測温用のプロー
ブの外壁面を所定の隙間を介して包囲する内壁面と、前
記内壁面で区画されたプローブ挿通孔とをもち、耐熱セ
ラミックス材料で形成された保護スリーブとを備えた測
温プローブ装置であって、 前記保護スリーブおよび測温用の前記プローブは互いに
分離可能な別体とされており、 測温用の前記プローブを前記保護スリーブの前記プロー
ブ挿通孔に離脱可能に挿通し、前記耐熱管の先端部を露
出させつつ測温用の前記プローブの外壁面を前記保護ス
リーブの内壁面で離脱可能に所定の前記隙間を介して包
囲する構成とし、この状態で使用し、 前記保護スリーブの損傷が進行したとき、測温用の前記
プローブに対して前記保護スリーブを離脱して新しい前
記保護スリーブと交換できるようにしたことを特徴とす
る測温プローブ装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記プローブと前記保
護スリーブとの間の前記隙間に、耐凝着性が良好なシー
ル材を介在させたことを特徴とする測温プローブ装置。 - 【請求項3】請求項1において、前記プローブと前記保
護スリーブとの間の前記隙間にガスを供給して金属溶湯
の前記隙間への進入を抑制するガス供給手段が設けられ
ていることを特徴とする測温プローブ装置。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、測温用
の前記プローブおよび前記保護スリーブをそれぞれ支持
する共通支持体が設けられており、測温用の前記プロー
ブを前記共通支持体に支持する第1支持部と、前記保護
スリーブを前記共通支持体に支持する第2支持部とが設
けられており、 使用の際に測温用の前記プローブと前記保護スリーブと
は互いに独立して前記共通支持体に支持されることを特
徴とする測温プローブ装置。 - 【請求項5】請求項1〜3のいずれかにおいて、前記保
護スリーブを離脱可能に測温用の前記プローブに取り付
ける中間取付具が設けられており、前記保護スリーブは
前記中間取付具に係合する被係合部をもち、使用の際
に、前記保護スリーブは前記中間取付具により測温用の
前記プローブに離脱可能に吊持されていることを特徴と
する測温プローブ装置。
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