JP2001304865A - レーザー鉛直器 - Google Patents

レーザー鉛直器

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JP2001304865A
JP2001304865A JP2000124863A JP2000124863A JP2001304865A JP 2001304865 A JP2001304865 A JP 2001304865A JP 2000124863 A JP2000124863 A JP 2000124863A JP 2000124863 A JP2000124863 A JP 2000124863A JP 2001304865 A JP2001304865 A JP 2001304865A
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laser
irradiation device
laser irradiation
shaft
vertical
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JP2000124863A
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Tatsunari Minami
達成 南
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Original Assignee
Matsumura Gumi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱部材等の長尺部材を鉛直方向に建てる建ち
入り作業において建て入れた長尺部材の建ち入り直し
を、従来よりも簡単、安価に、精度よく行うことがで
き、また、故障が少ないレーザー鉛直器を提供する。 【解決手段】 長尺部材を鉛直方向に建てる建ち入り作
業において建て入れた長尺部材を建ち入り直しするため
のレーザー鉛直器A1(又はA2又はA3)でありレー
ザービームLを照射するレーザー照射装置1と、レーザ
ー照射装置1が重力に従って鉛直下方にレーザービーム
Lを照射できる姿勢をとるように照射装置1を支持する
レーザー照射装置支持部2(又は2’又は2”)とレー
ザー照射装置支持部2(又は2’又は2”)を保持する
基体部3とを含んでいるレーザー鉛直器A1(又はA2
又はA3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物の建設現場
において鉄骨柱等の柱部材その他の長尺部材を水平面に
対し垂直に、すなわち鉛直方向に建てる建ち入り作業を
行うときに、建て入れた長尺部材を建ち入り直しするた
めのレーザー鉛直器に関する。
【0002】
【従来の技術】構造物の建設現場において鉄骨柱等の柱
部材を水平面に対し垂直に建てる建ち入り作業を行う場
合を例にとると、先ず該柱部材を、これを建て入れるべ
き所定位置に、水平面に対し概ね垂直姿勢をとるよう
に、換言すれば概ね鉛直姿勢をとるように建て入れる。
次いで該柱部材の建ち入り直し作業を行う。
【0003】この建ち入り直し作業は、従来、下げ振り
を用いて行う、地上に設置したトランシット等の測量機
器を用いて行う、レーザー光射出器を柱部材の脚部に設
置するとともに柱部材の上部にテレビカメラ内蔵のター
ゲットを設置して行うといった方法がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下げ振
りによる建ち入り直し方法では、下げ振りが静止するま
でに時間がかかりすぎるし、下げ振りが風の影響で動き
易く、そのため建ち入り直しに手間どる。トランシット
等の測量機器による場合は、2方向からの測定が必要で
あり、それだけ手間を要するうえ、建設現場の地上には
仮設障害物が多く、測量機器の設置場所に苦慮すること
が多い。レーザー光射出器とテレビカメラ内蔵ターゲッ
トによるときは、柱部材脚部に設置したレーザー光射出
器からレーザービームを鉛直方向に柱部材上部に設置し
たテレビカメラ内蔵ターゲットに照射し、該テレビカメ
ラでモニターしながら建ち入り直しを行うので、建ち入
り直し精度は高くなるが、テレビカメラ内蔵のターゲッ
トが高価であり、また、それの柱部材への取付けに手間
を要し、多くの費用がかかる。
【0005】このような問題は柱部材についてだけでな
く、長尺部材を所定位置に鉛直方向に建て入れる場合全
般について生じる。
【0006】そこで本発明は、柱部材等の長尺部材を鉛
直方向に建てる建ち入り作業において建て入れた長尺部
材の建ち入り直しを、従来よりも簡単、安価に、精度よ
く行うことができ、また、故障が少ないレーザー鉛直器
を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、次の3つのタイプのレーザー鉛直器を提供す
る。 (1)第1タイプのレーザー鉛直器 長尺部材を鉛直方向に建てる建ち入り作業において建て
入れた長尺部材を建ち入り直しするためのレーザー鉛直
器であり、レーザービームを照射するレーザー照射装置
と、前記レーザー照射装置が重力に従って鉛直下方にレ
ーザービームを照射できる姿勢をとるように該照射装置
を支持するレーザー照射装置支持部と、前記レーザー照
射装置支持部を保持する基体部とを含んでおり、前記レ
ーザー照射装置支持部は、球形状部材と、該球形状部材
を抱く截頭球形状の中空部を有する受け座とを含んでお
り、該球形状部材及び該受け座のうち一方が前記基体部
に保持され、他方に前記レーザー照射装置が支持されて
いることを特徴とするレーザー鉛直器。
【0008】前記球形状部材は、中空及び中実いずれで
あってもよい。 (2)第2タイプのレーザー鉛直器 長尺部材を鉛直方向に建てる建ち入り作業において建て
入れた長尺部材を建ち入り直しするためのレーザー鉛直
器であり、レーザービームを照射するレーザー照射装置
と、前記レーザー照射装置が重力に従って鉛直下方にレ
ーザービームを照射できる姿勢をとるように該照射装置
を支持するレーザー照射装置支持部と、前記レーザー照
射装置支持部を保持する基体部とを含んでおり、前記レ
ーザー照射装置支持部は、前記基体部に支持された第1
軸と、該第1軸に支持された第1部材と、該第1部材に
保持された第2部材と、該第2部材に支持され、前記第
1軸に直交する方向の第2軸とを有し、前記第1部材及
び第2部材は前記第1軸を中心に前記基体部に対し相対
回動可能であり、前記第2軸は前記第1及び第2部材に
対し相対回動可能であり、前記レーザー照射装置は前記
第2軸に直交する方向にレーザービームを照射する姿勢
で該第2軸に支持されていることを特徴とするレーザー
鉛直器。
【0009】このタイプのレーザー鉛直器におけるレー
ザー照射装置支持部として、例えば次のものを例示でき
る。
【0010】すなわち、前記レーザー照射装置支持部に
おいて、前記第1部材は相対的に回転可能の内外輪を有
する第1軸受の外輪であり、前記第2部材は相対的に回
転可能の内外輪を有する第2軸受の外輪であり、該第1
及び第2軸受の外輪はそれらの中心線が互いに直交する
ように相互に連結固定されており、前記第1軸は該第1
軸受の内輪に嵌合され、前記第2軸は該第2軸受の内輪
に嵌合されているレーザー鉛直器である。
【0011】前記軸受としては、転がり軸受等内外輪を
有するものを例示することができる。内外輪が相対的に
摺動するような軸受も例示できる。
【0012】前記軸受の外輪同士の連結固定の手法は任
意であるが、例えば、溶接、融接等を採用することがで
きる。
【0013】なお、このタイプのレーザー鉛直器におけ
る前記第1部材及び第2部材は両者が一体的に1つの部
材のように形成されていてもよい。 (3)第3タイプのレーザー鉛直器 長尺部材を鉛直方向に建てる建ち入り作業において建て
入れた長尺部材を建ち入り直しするためのレーザー鉛直
器であり、レーザービームを照射するレーザー照射装置
と、前記レーザー照射装置が重力に従って鉛直下方にレ
ーザービームを照射できる姿勢をとるように該照射装置
を支持するレーザー照射装置支持部と、前記レーザー照
射装置支持部を保持する基体部とを含んでおり、前記レ
ーザー照射装置支持部は、ユニバーサルジョイントから
なっており、該ユニバーサルジョイントは、第1軸と、
該第1軸に固定され該第1軸に直交する方向の第2軸
と、該第1軸に該軸を中心に回動可能に連結された第1
部材と、該第2軸に該軸を中心に回動可能に連結された
第2部材とを有しており、前記第1部材は前記基体部に
保持されており、前記レーザー照射装置は前記第2軸に
直交する方向にレーザービームを照射する姿勢で前記第
2部材に支持されていることを特徴とするレーザー鉛直
器。
【0014】以上説明したいずれのタイプのレーザー鉛
直器も、次のように長尺部材建ち入り直しに用いること
ができる。
【0015】すなわち、レーザー鉛直器の基体部を長尺
部材の上部に固定する。その固定位置については後述す
る。長尺部材の下部に連なる水平面上又はさらに該水平
面より下方の水平面上に地墨マークを設けておく。この
地墨マークは鉛直姿勢の長尺部材の長手方向中心軸線が
位置すべき前記水平面上の点Pから水平方向X’に予め
定めた距離離れるとともに、該方向X’に垂直な水平方
向Y’に予め定めた距離離れた位置に設けておく。
【0016】前記レーザー鉛直器の基体部は、長尺部材
長手方向中心軸線が前記位置Pに一致するように鉛直姿
勢に立設されたとき、レーザー照射装置から鉛直方向に
射出されるレーザービームが丁度該地墨マークに照射さ
れるように長尺部材上部の適切な位置に取付け固定して
おく。
【0017】かくして、長尺部材をその長手方向中心軸
線が前記点Pに一致するように建て入れ、その後、レー
ザー鉛直器のレーザー照射装置から射出されるレーザー
ビームが地墨マークに照射されるようになるまで長尺部
材の建ち入り直しをおこなう。
【0018】長尺部材を建て入れたとき、その上部に予
め固定されたレーザー鉛直器においては、レーザー照射
装置がそれに加わる重力と、その重力のもとにおける前
記レーザー照射装置支持部の各部の動作によって常時鉛
直下方へレーザービームを照射するように姿勢制御され
る。
【0019】かくして、レーザービームが地墨マークに
照射されるまで長尺部材の姿勢を調整することで、該長
尺部材を鉛直に建て入れることができる。
【0020】いずれのタイプのレーザー鉛直器において
も前記レーザー照射装置支持部は、相対的に回転可能の
部材間の少なくとも一つに適当な回転抵抗を与える部材
を有していてもよい。このような抵抗部材を採用するこ
とで、レーザー照射装置の過度の振れやすさを抑制し
て、より迅速に長尺部材建ち入り直しをおこなえるよう
にできる。
【0021】かかる回転抵抗を与える部材を例示すると
次のとおりである。 (1)第1タイプのレーザー鉛直器においては、前記球
形部材及び受け座のうちいずれか一方に固設され、両者
間に位置して両者の相対的回動の自由度(相対的回動の
しやすさ)に対し適度の摺動抵抗を与える部材、例えば
弾性部材。 (2)第2、第3タイプのレーザー鉛直器においては、
相対的に回転する部材間の少なくとも一つにおいて該両
部材の相対的回動の自由度(回りやすさ)に対し適度の
摺動抵抗を与えるように該両部材間に嵌められるブシ
ュ、例えば弾性ブシュ。
【0022】前記レーザー照射装置はレーザー照射部を
有するものであるが、前記支持部で支持された状態でで
きるだけ速やかに静止するものが望ましく、この観点か
ら、該レーザー照射装置は重り部分とレーザー照射部と
を組み合わせたものとしてもよい。例えば棒状のおもり
部の下端にレーザー照射部を設けたものを例示できる。
なお、レーザー照射部は市販のものを利用できる。
【0023】本発明に係るレーザー鉛直器はレーザー照
射装置を駆動するための電源を備えていてもよく、地上
等からリード線で給電するようにしてもよい。
【0024】また、前記レーザー照射装置はその一部又
は全部を容器で覆い、下端部にレーザービーム透過窓を
設け、該容器に該レーザー照射装置の一部又は全部が没
するように該容器内にレーザー照射装置振れ抑制液を収
容してもよい。このとき、前記レーザー照射装置振れ抑
制液は、長尺部材建ち入り直し作業のために、レーザー
照射装置が前記レーザー照射装置支持部から支持された
とき、該装置の振れを抑制して静止状態に保つためのも
のであり、各種液体を採用できるが、レーザー照射装置
の重量との兼ね合いで適度の粘性を有し、レーザー照射
装置等をできるだけ長期にわたり損傷せず、レーザービ
ーム透過性のよいものが望ましい。かかる液として、
水、各種油等を例示できる。
【0025】本発明に係るレーザー鉛直器を用いること
で長尺部材の建ち入り直しを簡単、容易に行える。ま
た、レーザー鉛直器は構造が簡単であり、安価に提供で
きる。またこのことから建ち入り直しを安価に実施でき
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0027】図1は本発明に係るレーザー鉛直器の1例
の、一部を断面で示す側面図である。
【0028】図1に示すレーザー鉛直器A1は、レーザ
ービームLを鉛直下方に照射するレーザー照射装置1
と、レーザー照射装置1を支持するレーザー照射装置支
持部2と、レーザー照射装置支持部2を保持する基体部
3と、レーザー照射装置1の揺動を妨げないように照射
装置1を覆っているカバー4とを有している。
【0029】レーザー照射装置1は図1に示すように、
ここでは棒状のおもり部11の下端部にレーザー照射部
12を内蔵した透明ケース13を連設したものである。
【0030】レーザー照射部12は、ここでは基体部3
に付設した電源PWから電力供給されてレーザービーム
を発するものであるが、地上等からリード線で給電する
ようにしてもよい。
【0031】レーザー照射装置1はレーザー照射装置支
持部2により前記の基体部3に連結される。
【0032】レーザー照射装置支持部2は、球形状部材
21と、球形状部材21を抱く截頭球形状の中空部を有
する受け座22とを有している。球形状部材21と受け
座22との間には、これらのうちいずれか一方に固設さ
れた弾性部材20が介在しており、この弾性部材20は
両部材21、22間の相対的回動に対し適度の抵抗を与
える。球形状部材21は接平面に垂直な突起状の第1連
結部211を備えている。また、受け座22は球形状部
材21を受ける中空部と反対の部分に突起状の第2連結
部221を備えている。連結部211は、レーザー照射
装置1を支持しており、連結部221は基体部3に保持
されている。
【0033】基体部3は、その中央部にレーザー照射装
置支持部2の第2連結部221を保持する保持突起31
を有している。
【0034】球形状部材21は、中空でも、中実でもよ
くここでは中実を採用している。
【0035】レーザー鉛直器A1を用いて鉄骨柱7の建
ち入り直しを行う作業を次に説明する。
【0036】図4に示すように、鉛直器A1の基体部3
が、鉄骨柱7に予め設けられたアーム部材8の一方の面
(ここでは下面)に図示を省略したボルトにて固定され
る。アーム部材8は鉄骨柱7の頂部71の側面711に
吸着力のオン、オフ可能な磁石装置81を用いて柱7に
取り付けられている。
【0037】アーム部材8を柱7に取り付ける工程、レ
ーザー鉛直器A1をアーム部材8に取り付ける工程は何
れを先に行ってもよい。また、これらの工程は、先に所
定位置に建て入れた鉄骨柱7に対して行ってもよく、作
業を簡単、容易にするため建て入れ前の地上に寝かした
状態の鉄骨柱7に対して行ってもよい。
【0038】地面F側においては図4に示すように、地
面Fに予め、地墨マーク9を設けておくとともに、鉄骨
柱脚板72四隅に対応する位置にアンカーボルト721
を立設しておき、各アンカーボルト721に受けナット
723を螺合させて、それらナット723を略同じ水平
面状に配置しておく。
【0039】なおこの地墨マーク9は鉛直姿勢の鉄骨柱
7の長手方向中心軸線が位置すべき地面上の点P或いは
脚板72上の点Pから水平方向X’に予め定めた距離離
れるとともに、該方向X’に垂直な水平方向Y’に予め
定めた距離離れた位置に設けておく。
【0040】レーザー鉛直器A1の基体部3は、鉄骨柱
7の長手方向中心軸線が前記位置Pに一致するように鉛
直姿勢に立設されたとき、レーザー照射装置1から鉛直
方向に射出されるレーザービームLが丁度地墨マーク9
に照射されるように鉄骨柱7上部の適切な位置に取付け
固定しておく。この状態で鉄骨柱脚板四隅のボルト孔を
該アンカーボルトに嵌め、鉄骨柱7の建て入れを行う。
その後、脚板72の上側から各ボルト721に緊締用ナ
ット722を緩めに螺合させる。
【0041】以上の作業が終わると、レーザー鉛直器A
1を利用して鉄骨柱7の建ち入り直し作業を実施する。
【0042】鉛直器A1が取り付けられた柱7が前記の
ように所定位置に略鉛直姿勢で建て入れられた状態で
は、鉛直器A1において、レーザー照射装置1は支持部
2で、従来の下げ振りと同様に球状部材21の中心回り
に球面に沿って回動可能になり、且つ、支持部2の球状
部材21と受け座22間の部材20による摩擦によって
振れが適度に抑制される。かくしてレーザー照射装置1
を点灯すると、レーザー照射部12から水平面に対し垂
直に下方へ、換言すれば鉛直方向下方へ、レーザービー
ムLが照射される。そこで該レーザービームLが地墨マ
ーク9に投射されるように鉄骨柱7の姿勢を調整して鉄
骨柱建ち入り直しを行う。この建ち入り直しは受けナッ
ト723をそれぞれの高さ位置を調整することで行え
る。建ち入り直し後は各緊締用ナット722を緊締す
る。
【0043】このように鉄骨柱7の建ち入り直しを簡
単、容易に行える。また、レーザー鉛直器A1は構造が
簡単であり、安価に提供できる。またこのことから建ち
入り直しを安価に行える。さらに、レーザー照射装置1
は球状部材21と受け座22間の部材20による摩擦に
よって、その振れが抑制された状態で、精度よく建ち入
り直しを行える。なお、部材21と22間に適度の摩擦
力が生じるのであれば部材20はなくてもよい。
【0044】以上、地面Fに柱7を建て入れる場合につ
いて説明したが、既に鉛直方向に建て入れが完了してい
る柱に、さらに次の柱を継ぎ足して鉛直方向に建て入れ
るときには、継ぎ足す柱の上部にアーム部材8を取付
け、アーム部材8にレーザー鉛直器A1を搭載する。地
墨マークは、該継ぎ足す柱の下部に連なる水平面上に設
けてもよいが、最初の柱の建て入れに使用した地墨マー
ク9を継ぎ足していく柱の建て入れのときにも利用でき
る。この柱建て入れ作業では、例えば、既に鉛直方向に
建て入れが完了している柱7の上端部と継ぎ足す柱の下
端部とを適当なジョイント装置で仮止めしておき、上下
の柱の隙間に楔を打ち込む等して、建ち入り直しを実施
できる。建ち入り直し後は、ジョイント装置を緊締し、
必要に応じて上下の柱間を溶接してもよい。
【0045】図2に本発明に係るレーザー鉛直器の他の
例の、一部を断面で示す側面図を示す。
【0046】図2に示すレーザー鉛直器A2は、レーザ
ー照射装置2’として、基体部3に固定される第1軸5
と、第1軸に回動可能に外嵌している第1軸受51と、
第1軸5に平面視直角に配置された第2軸6と、第2軸
6に回転可能に外嵌している第2軸受61を含んでい
る。ここで、レーザー鉛直器A1と実質上同じ部材には
同じ符号が付してある。
【0047】第1軸受51と第2軸受61はそれぞれ外
輪511、611、内輪512、612を有しており、
それぞれの外輪511と611は第1軸受51と第2軸
受61の中心軸線が互いに直交するように相対的に固定
されている。
【0048】第1軸5は、基体部3の支持突起31’と
係合するための支持係合部52を第1軸受51の両端部
に、軸受51の動作を妨げないように取り付けられてい
る。ここで、支持突起31’は基体部3の中心を挟んで
対称の位置に2個設けられている。そして第1軸5は第
1軸受51の内輪512に嵌着されている。
【0049】第2軸6は、レーザー照射装置1を支持す
る、支持用ステー62を備えており、支持用ステー62
は軸受61の両側から延びて軸6と係合している。軸6
は第2軸受61の内輪612に嵌着されている。
【0050】第1軸受51及び第2軸受61は、転がり
軸受等の軸受であれば何でもよいが、レーザー照射装置
1の振れ易さを適度に抑制するための回転抵抗を有して
いるものがよく、ここでは内外輪の相対的な回動が適度
の抵抗下になされる転がり軸受を採用している。
【0051】第1軸受の外輪511と第2軸受の外輪6
11の固定は、それとは限らないがここでは溶接で行っ
ている。
【0052】図3に本発明に係るレーザー鉛直器のさら
に他の例の、一部を断面で示す側面図を示す。
【0053】図3に示すレーザー鉛直器A3は、レーザ
ー照射装置支持部2”としてユニバーサルジョイント
(自在継手)10を用いている。ここでレーザー鉛直器
A1と実質上同じ部材には同じ符号が付してある。
【0054】ユニバーサルジョイント10は、第1軸
5’と、第1軸5’に直交する第2軸6’と、第1軸
5’に回転可能に接続されている第1部材51’と、第
2軸6’に回転可能に接続されている第2部材61’を
有している。
【0055】第1軸5’と第2軸6’は相対的に固定さ
れており、第1軸及び第2軸の両端部でそれぞれ第1部
材51’、第2部材61’と接続している。
【0056】第1部材51’及び第2部材61’の第1
軸5’及び第2軸6’との嵌合部には第1軸5’と第1
部材51’の、第2軸6’と第2部材61’の間に回転
抵抗を与え、レーザー照射装置1の振れを適度に抑制す
るブシュBhが嵌められている。
【0057】レーザー鉛直器A1、A2、A3いずれの
レーザー照射装置1も、レーザー照射装置1のレーザー
ビームLを鉛直下方に照射できるように重力作用のもと
に動ける。
【0058】レーザー鉛直器A1、A2、A3は、カバ
ー4及びレーザー照射装置の透明ケース13を液密に作
製しておき、レーザー照射装置1の一部又は全部が没す
るように液体を注入し振れを抑えるようにしてもよい。
この液体は、適度な粘性があり、レーザー照射の妨げに
ならないもの、例えば水や各種油等を挙げることができ
る。
【0059】なお、レーザー鉛直器A2、A3を用いて
長尺部材を建ち入り直しする場合も鉛直器A1を用いて
建ち入り直しをしたときと同様の工程で行うことができ
る。
【0060】レーザー鉛直器A1、A2、A3を用いる
ことで、柱部材等の長尺部材を鉛直方向に建てる建ち入
り作業において建て入れた長尺部材の建ち入り直しを、
従来よりも簡単、安価に、精度よく行うことができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、柱
部材等の長尺部材を鉛直方向に建てる建ち入り作業にお
いて建て入れた長尺部材の建ち入り直しを、従来よりも
簡単、安価に、精度よく行うことができ、また、故障が
少ないレーザー鉛直器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザー鉛直器の1例の、一部を
断面で示す側面図である。
【図2】本発明に係るレーザー鉛直器の他の例の、一部
を断面で示す側面図である。
【図3】本発明に係るレーザー鉛直器のさらに他の例
の、一部を断面で示す側面図である。
【図4】図1に示すレーザー鉛直器をもちいて鉄骨柱を
建て入れ直しを行っている概略図である。
【符号の説明】
A1、A2、A3 レーザー鉛直器 1 レーザー照射装置 11 おもり 12 レーザー照射部 13 透明ケース 2、2’、2” レーザー照射装置支持部 21 球状部材 211 第1連結部 22 受け座 221 第2連結部 3 基体部 4 カバー 5、5’ 第1軸 51 第1軸受 511 外輪 512 内輪 51’ 第1部材 6、6’ 第2軸 61 第2軸受 611 外輪 612 内輪 61’ 第2部材 62 支持用ステー 7 鉄骨柱 71 頂部 711 頂部側面部 72 鉄骨柱脚板 721 アンカーボルト 722 緊締用ナット 723 受けナット 8 アーム部材 81 磁石装置 9 地墨マーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺部材を鉛直方向に建てる建ち入り作業
    において建て入れた長尺部材を建ち入り直しするための
    レーザー鉛直器であり、 レーザービームを照射するレーザー照射装置と、 前記レーザー照射装置が重力に従って鉛直下方にレーザ
    ービームを照射できる姿勢をとるように該照射装置を支
    持するレーザー照射装置支持部と、 前記レーザー照射装置支持部を保持する基体部とを含ん
    でおり、 前記レーザー照射装置支持部は、球形状部材と、該球形
    状部材を抱く截頭球形状の中空部を有する受け座とを含
    んでおり、該球形状部材及び該受け座のうち一方が前記
    基体部に保持され、他方に前記レーザー照射装置が支持
    されていることを特徴とするレーザー鉛直器。
  2. 【請求項2】長尺部材を鉛直方向に建てる建ち入り作業
    において建て入れた長尺部材を建ち入り直しするための
    レーザー鉛直器であり、 レーザービームを照射するレーザー照射装置と、 前記レーザー照射装置が重力に従って鉛直下方にレーザ
    ービームを照射できる姿勢をとるように該照射装置を支
    持するレーザー照射装置支持部と、 前記レーザー照射装置支持部を保持する基体部とを含ん
    でおり、 前記レーザー照射装置支持部は、前記基体部に支持され
    た第1軸と、該第1軸に支持された第1部材と、該第1
    部材に保持された第2部材と、該第2部材に支持され、
    前記第1軸に直交する方向の第2軸とを有し、前記第1
    部材及び第2部材は前記第1軸を中心に前記基体部に対
    し相対回動可能であり、前記第2軸は前記第1及び第2
    部材に対し相対回動可能であり、 前記レーザー照射装置は前記第2軸に直交する方向にレ
    ーザービームを照射する姿勢で該第2軸に支持されてい
    ることを特徴とするレーザー鉛直器。
  3. 【請求項3】前記レーザー照射装置支持部において、前
    記第1部材は相対的に回転可能の内外輪を有する第1軸
    受の外輪であり、前記第2部材は相対的に回転可能の内
    外輪を有する第2軸受の外輪であり、該第1及び第2軸
    受の外輪はそれらの中心線が互いに直交するように相互
    に連結固定されており、前記第1軸は該第1軸受の内輪
    に嵌合され、前記第2軸は該第2軸受の内輪に嵌合され
    ている請求項2記載のレーザー鉛直器。
  4. 【請求項4】長尺部材を鉛直方向に建てる建ち入り作業
    において建て入れた長尺部材を建ち入り直しするための
    レーザー鉛直器であり、 レーザービームを照射するレーザー照射装置と、 前記レーザー照射装置が重力に従って鉛直下方にレーザ
    ービームを照射できる姿勢をとるように該照射装置を支
    持するレーザー照射装置支持部と、 前記レーザー照射装置支持部を保持する基体部とを含ん
    でおり、 前記レーザー照射装置支持部は、ユニバーサルジョイン
    トからなっており、該ユニバーサルジョイントは、第1
    軸と、該第1軸に固定され該第1軸に直交する方向の第
    2軸と、該第1軸に該軸を中心に回動可能に連結された
    第1部材と、該第2軸に該軸を中心に回動可能に連結さ
    れた第2部材とを有しており、 前記第1部材は前記基体部に保持されており、前記レー
    ザー照射装置は前記第2軸に直交する方向にレーザービ
    ームを照射する姿勢で前記第2部材に支持されているこ
    とを特徴とするレーザー鉛直器。
  5. 【請求項5】前記レーザー照射装置支持部は、相対的に
    回転可能の部材間の少なくとも一つに回転抵抗を与える
    部材を有している請求項1から5のいずれかに記載のレ
    ーザー鉛直器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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