JP2001304735A - 空気冷却設備 - Google Patents

空気冷却設備

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JP2001304735A
JP2001304735A JP2000125027A JP2000125027A JP2001304735A JP 2001304735 A JP2001304735 A JP 2001304735A JP 2000125027 A JP2000125027 A JP 2000125027A JP 2000125027 A JP2000125027 A JP 2000125027A JP 2001304735 A JP2001304735 A JP 2001304735A
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Japan
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air
side heat
heat exchanger
removing agent
liquefied natural
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JP2000125027A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Hisakado
喜徳 久角
Koichiro Ikeda
耕一郎 池田
Kiichi Nagaya
喜一 長屋
Masayoshi Ichiki
正義 市来
Masaharu Kodera
雅晴 古寺
Yoshinobu Takagi
義信 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液化天然ガスの気化熱の有効利用を図るととも
に、空気冷却時における伝熱面での霜・氷などの水分の
付着を防止し得る空気冷却設備を提供する。 【解決手段】液化天然ガスを順次導き冷媒との間で熱交
換を行いガス化させる低温部ガス側熱交換器11、中温
部ガス側熱交換器12および高温部ガス側熱交換器13
からなる液化天然ガス側熱交換装置1を設け、上記各ガ
ス側熱交換器とそれぞれ冷媒移送管31〜33を介して
互いに接続されて、空気を順次導き各ガス側熱交換器と
の間で循環される冷媒により所定温度まで冷却する高温
部空気側熱交換器21、中温部空気側熱交換器22およ
び低温部空気側熱交換器23からなる空気側熱交換装置
2を設け、上記中温部空気側熱交換器における伝熱管2
2aの空気流路内の上部に、水分除去剤を供給して伝熱
面に沿って落下させて伝熱面に付着する霜・氷などを除
去する水分除去装置3を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化天然ガスを気
化させる際の気化熱を利用して空気を冷却する空気冷却
設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、液化天然ガスの気化設備において
は、−160℃の液化天然ガスを、例えば−30℃のガ
スに気化させているが、この気化時には、海水が使用さ
れるとともに、この気化時に熱を放出して温度が低下し
た海水は、そのまま、海に放出されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の液化天然ガ
スの気化設備においては、液化天然ガスの気化時に低温
になった海水がそのまま放出されているため、冷却され
た海水、すなわち冷熱の有効利用が図られていないとい
う問題があった。
【0004】なお、冷熱の有効利用を図るために、空気
との熱交換を行い、冷却空気を得ることが考えられる
が、20℃程度の常温の空気と−160℃の極低温液体
との間で熱交換を行う場合、空気中に含まれる水分が熱
交換器の伝熱面に霜着して冷却効率が低下するという問
題が発生する。
【0005】そこで、本発明は、液化天然ガスを気化さ
せる際に、その気化熱でもって空気を冷却させて冷熱の
有効利用を図るとともに、空気冷却時の伝熱面における
霜・氷などの水分の付着を防止し得る空気冷却設備を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、液化天然ガスを導き冷媒
との間で熱交換を行いガス化させる液化天然ガス側熱交
換装置と、この液化天然ガス側熱交換装置にて液化天然
ガスの気化時に熱が奪われて冷却された冷媒を導き空気
を冷却する空気側熱交換装置と、この空気側熱交換装置
における伝熱部の空気流路の内面に、水分除去剤を供給
して水分を除去する水分除去装置とから構成した空気冷
却設備である。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、液化天然
ガスを順次導くとともに冷媒との間で熱交換を行いガス
化させる低温部ガス側熱交換器、中温部ガス側熱交換器
および高温部ガス側熱交換器からなる液化天然ガス側熱
交換装置を設け、上記各ガス側熱交換器とそれぞれ冷媒
移送管を介して互いに接続されて、空気を順次導くとと
もに上記ガス側熱交換器との間で循環される冷媒により
所定温度まで冷却する高温部空気側熱交換器、中温部空
気側熱交換器および低温部空気側熱交換器からなる空気
側熱交換装置を設け、上記中温部空気側熱交換器におけ
る伝熱部の空気流路内の上部に、水分除去剤を供給して
伝熱面に沿って落下させるとともに下部から取り出す水
分除去装置を設けた空気冷却設備である。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の空気冷却設備における水分除去装置として、水
分除去剤を貯溜する除去剤貯溜タンクと、この除去剤貯
溜タンクと中温部空気側熱交換器との間で水分除去剤を
循環させる除去剤循環配管と、この除去剤貯溜タンク内
の水分を含んだ水分除去剤を導き加熱することにより水
分除去剤を蒸発させる再生器と、この再生器で蒸発され
た水分除去剤を冷却させて凝縮させる凝縮器と、この凝
縮器により凝縮された水分除去剤を上記除去剤貯溜タン
ク内に戻す除去剤戻し管とから構成したものである。
【0009】上記請求項1ないし3のいずれかに係る発
明の構成によると、液化天然ガスをガス化させる際の気
化熱を利用して空気の冷却を行うようにしたので、気化
熱の有効利用を図ることができるとともに、非常に低温
の冷媒が流される空気側熱交換装置、すなわち空気側熱
交換器における伝熱部の空気流路内に水分除去剤を供給
して、内面に付着する水分を流し去るようにしているの
で、空気側熱交換装置における冷却効率の低下を防止し
得る。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の空気冷却設備の水分除去装置の凝縮器における
冷却流体として、液化天然ガスまたは液化天然ガス側熱
交換装置にて冷却された冷媒を使用するとともに、再生
器における加熱源として空気を使用したものである。
【0011】上記請求項4に係る発明の構成によると、
別途、冷熱源などを必要としないので経済的である。ま
た、請求項5に記載の発明は、液化天然ガスを導き冷媒
との間で熱交換を行い加熱しおよびガス化させる液化天
然ガス側熱交換装置と、この液化天然ガス側熱交換装置
にて液化天然ガスの気化時に熱が奪われて冷却された冷
媒を導き空気を冷却する空気側熱交換装置と、この空気
側熱交換装置における伝熱部の空気流路の内面に、水分
除去剤を供給して水分を除去する水分除去装置とから構
成し、かつ上記水分除去装置として、水分除去剤を貯溜
する除去剤貯溜タンクと、この除去剤貯溜タンクと中温
部空気側熱交換器との間で水分除去剤を循環させる除去
剤循環配管と、この除去剤貯溜タンク内に設けられて水
分を含んだ水分除去剤を冷却して水分を凝固させる冷却
手段を設け、さらに上記冷媒および水分除去剤としてア
ルコールを使用した空気冷却設備である。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、液化天然
ガスを順次導くとともに冷媒との間で熱交換を行い加熱
しおよびガス化させる低温部ガス側熱交換器、中温部ガ
ス側熱交換器および高温部ガス側熱交換器からなる液化
天然ガス側熱交換装置を設け、上記各ガス側熱交換器と
それぞれ冷媒移送管を介して互いに接続されて、空気を
順次導くとともに上記各ガス側熱交換器との間で循環さ
れる冷媒により所定温度まで冷却する高温部空気側熱交
換器、中温部空気側熱交換器および低温部空気側熱交換
器からなる空気側熱交換装置を設け、上記中温部空気側
熱交換器における伝熱部の空気流路内の上部に、水分除
去剤を供給して伝熱面に沿って落下させるとともに下部
から取り出す水分除去装置を設け、かつ上記水分除去装
置として、水分除去剤を貯溜する除去剤貯溜タンクと、
この除去剤貯溜タンクと中温部空気側熱交換器との間で
水分除去剤を循環させる除去剤循環配管と、この除去剤
貯溜タンク内に設けられて水分を含んだ水分除去剤を冷
却してその水分を凝固させる冷却手段を設け、さらに上
記冷媒および水分除去剤としてアルコールを使用した空
気冷却設備である。
【0013】上記請求項5または6に係る発明の構成に
よると、液化天然ガスをガス化させる際の気化熱を利用
して空気の冷却を行うようにしたので、気化熱の有効利
用を図ることができるとともに、非常に低温の冷媒が流
される空気側熱交換装置、すなわち空気側熱交換器にお
ける伝熱部の空気流路内に水分除去剤を供給して、内面
に付着する水分を流し去るようにしているので、空気側
熱交換装置における冷却効率の低下を防止することがで
き、また水分除去剤とともに冷媒についてもアルコール
を使用しているため、安全な冷却システムを構築するこ
とができる。
【0014】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
または6に記載の空気冷却設備における冷却手段とし
て、液化天然ガスが供給される冷却用伝熱管を使用した
ものであり、さらに請求項8に記載の発明は、請求項5
または6に記載の空気冷却設備における冷却手段とし
て、液化天然ガス側熱交換装置にて冷却された冷媒が供
給される冷却用伝熱管を使用したものである。
【0015】これら請求項7または8に係る発明の構成
によると、別途、冷熱源などを必要としないので経済的
である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
における空気冷却設備を、図1および図2に基づき説明
する。
【0017】本第1の実施の形態における空気冷却設備
は、−160℃程度の液化天然ガス(LNG)を、例え
ば−30℃のガスに気化させる際に生じる冷熱を利用し
て低温空気を得るものである。
【0018】この空気冷却設備は、図1に示すように、
大きく分けて、液化天然ガスを導き冷媒との間で熱交換
を行う液化天然ガス側熱交換装置1と、この液化天然ガ
ス側熱交換装置1における液化天然ガスの気化熱により
冷却された冷媒を導き空気を冷却する空気側熱交換装置
2と、この空気側熱交換装置2に供給されて空気流路側
の伝熱面に付着した氷および霜、並びに空気中に浮遊す
る水滴などの水分を除去する水分除去装置3とから構成
されている。
【0019】上記液化天然ガス側熱交換装置1は、液化
天然ガスを順次導くとともに冷媒との間で熱交換を行う
低温部ガス側熱交換器11、中温部ガス側熱交換器12
および高温部ガス側熱交換器13により構成されてい
る。これら各ガス側熱交換器11〜13には、液化天然
ガスを導く伝熱管11a,12a,13aが配置される
とともに、それぞれ直列に接続されている。すなわち、
−160℃の液化天然ガスが低温部ガス側熱交換器11
の伝熱管11aから中温部ガス側熱交換器12の伝熱管
12aおよび高温部ガス側熱交換器13の伝熱管13a
を通過する際に、冷媒により加熱されて、−30℃のガ
スとなって取り出される。なお、液化天然ガス側熱交換
装置1における各熱交換器11〜13の名称について
は、本来、液化天然ガス側熱交換器というべきところ
を、簡略化のために、ガス側熱交換器と呼ぶことにす
る。したがって、これらの熱交換器においては、ガスと
冷媒との熱交換だけではなく、液体と冷媒との間でも熱
交換が行われる。(第2の実施の形態においても同様で
ある)一方、上記空気側熱交換装置2は、上記高温部ガ
ス側熱交換器13からの冷媒を導き例えば30℃の空気
を例えば5℃に冷却する高温部空気側熱交換器21と、
上記中温部ガス側熱交換器12からの冷媒を導き上記高
温部空気側熱交換器21にて5℃に冷却された空気を例
えば−60℃に冷却する中温部空気側熱交換器22と、
上記低温部ガス側熱交換器11からの冷媒を導き上記中
温部空気側熱交換器22にて−60℃に冷却された空気
を例えば−120℃に冷却する低温部空気側熱交換器2
3とから構成されている。
【0020】なお、上記高温部空気側熱交換器21と高
温部ガス側熱交換器13とは、一対の第1冷媒移送管3
1により互いに接続され、上記中温部空気側熱交換器2
2と中温部ガス側熱交換器12とは、一対の第2冷媒移
送管32により互いに接続され、また上記低温部空気側
熱交換器23と低温部ガス側熱交換器11とは、一対の
第3冷媒移送管33により互いに接続されており、さら
に各冷媒移送管31〜33の冷媒供給側の移送管の途中
には、それぞれ冷媒用ポンプ34〜36が設けられてい
る。
【0021】上記各空気側熱交換器21〜23として
は、例えばシェルアンドチューブ式のものが使用されて
おり、その内部には、チューブである伝熱管(伝熱部)
21a〜23aが配置されるとともに、これら伝熱管2
1a〜23a内を空気が流れるようにされている。な
お、上記各空気側熱交換器21と22,22と23は、
それぞれ接続管24,25を介して、互いに接続されて
いる。
【0022】また、上記水分除去装置3は、水分除去剤
を貯溜する除去剤貯溜タンク41と、途中に除去剤用ポ
ンプ42を有してこの除去剤貯溜タンク41内の水分除
去剤を、図2に示すように、上記中温部空気側熱交換器
22の上部に挿入されたヘッダー部43aから供給する
ための除去剤供給管43と、中温部空気側熱交換器22
内の上側端板22bの上方位置のヘッダー部43aから
供給されて、空気流路を形成する伝熱管22aの内面を
落下する際に水分を取り込んだ水分除去剤Sを除去剤貯
溜タンク41内に回収するための除去剤回収管44と、
除去剤貯溜タンク41内の水分除去剤に含まれている水
分を取り除くための除去剤再生装置45とから構成され
ている。なお、除去剤供給管43と除去剤回収管44と
により、除去剤循環配管が構成される。
【0023】この除去剤再生装置45は、除去剤貯溜タ
ンク41内の水分除去剤を第1除去剤移送管51を介し
て導くとともに底部に加熱用空気を導入する空気導入管
52が配置された再生器53と、この再生器53の底部
に溜まった水分リッチな水分除去剤を、途中にポンプ5
4を有する第2除去剤移送管55を介して導き水分と水
分除去剤とに分離する膜分離部56と、この膜分離部5
6にて分離された水分除去剤を再生器53内に戻すため
の除去剤戻し管57と、蒸気移送管58を介して再生器
53の頂部から水分除去剤の蒸気を取り出すとともに冷
却流体供給管59を介して−160℃の液化天然ガスを
導き冷却して液化させる凝縮器60と、この凝縮器60
にて液化された水分除去剤を除去剤貯溜タンク41内に
移送する第3除去剤移送管61と、この第3除去剤移送
管61途中の液分を再生器53の上部に還流させる除去
剤還流管62とから構成されている。なお、このように
水分除去剤を還流させるようにしているため、再生器5
3は精留器としての機能を具備している。
【0024】ところで、上述したように、ガス側熱交換
装置1として、低温部ガス側熱交換器11、中温部ガス
側熱交換器12、高温部ガス側熱交換器13を配置する
とともに、−130℃、−80℃、−10℃の温度にて
冷却を行うようにしているので、各ガス側熱交換器と各
空気側熱交換器との間で熱交換を行うための冷媒として
はアルコールが使用されるとともに、それぞれの温度に
適したものが使用される。
【0025】すなわち、低温部の熱交換器11,21同
士間で循環されるアルコールとしては、メタノールとエ
タノールとの共晶組成混合物(共晶点が−142℃であ
る)が使用され、中温部の熱交換器12,22同士間お
よび高温部の熱交換器13,23同士間で循環されるア
ルコールとしては、メタノール(凝固点が−96℃であ
る)が使用されており、さらに水分除去剤としても、メ
タノールが使用される。
【0026】次に、空気の冷却動作について説明する。
−160℃の液化天然ガスが低温部ガス側熱交換器11
から中温部ガス側熱交換器12を経て高温部ガス側熱交
換器13に供給されるとともに、これら各ガス側熱交換
器11〜13とこれらに対応する各空気側熱交換器23
〜21との間で、それぞれ所定の冷媒が循環されている
状態において、例えば30℃の空気が高温部空気側熱交
換器21に供給されて、ここで−10℃の冷媒であるメ
タノールにより約5℃まで冷却される。
【0027】そして、この空気が接続管24を介して中
温部空気側熱交換器22に供給されて、−80℃の冷媒
であるメタノールにより約−60℃まで冷却される。次
に、この空気は、接続管25を介して、低温部空気側熱
交換器23に供給されて、−130℃の冷媒であるメタ
ノールとエタノールとの混合物により、−120℃まで
冷却され、そして所定の冷熱需要箇所に供給される。
【0028】ところで、中温部空気側熱交換器22内に
は、水分除去剤として、−80℃のメタノールが端板2
2bの上部に供給され、空気流路である伝熱管22aの
内面に沿って流下されている。すなわち、伝熱管22a
の内面には液膜が形成され、したがって伝熱管22aの
内面に付着した霜および氷、並びに空気中に含まれる水
分も一緒にこのメタノールに取り込まれ、除去剤回収管
44を介して除去剤貯溜タンク41内に回収される。
【0029】このように、本来なら、温度が非常に低い
−80℃のメタノールにより、伝熱管22aの内面に
は、空気中に含まれる水分が氷または霜となって付着す
ることになるが、メタノールの液膜により、少なくも内
面に付着した氷および霜並びに空気中に浮遊する水分も
取り除かれる。すなわち、水分量が数ppm程度まで減
少した乾燥空気が得られる。
【0030】したがって、中温部空気側熱交換器22で
の冷却効率(伝熱効率)が低下するのが防止されるとと
もに、特に、後に配置された低温部空気側熱交換器23
における極低温での空気の冷却が、非常に、効率良く行
われることになる。
【0031】そして、上記除去剤貯溜タンク41内に回
収された水分を含む希薄アルコールすなわち希薄メタノ
ールは、再生器53に移送されて約20℃の空気により
加熱され、アルコール分であるメタノールが蒸発され
る。なお、この再生器53内は減圧されており、メタノ
ールが蒸発し易いようにされている。
【0032】ここで蒸発したメタノールは凝縮器60に
移送されて、−160℃の液化天然ガスにより冷却・凝
縮された後、第3除去剤移送管61を介して、除去剤貯
溜タンク41内に移送されて再使用されるため、非常に
経済的である。
【0033】また、再生器53での加熱源として空気を
使用するとともに、凝縮器60での冷却源として液化天
然ガスを使用しているので、非常に経済的である。な
お、再生器53内に溜まった水分リッチなメタノール
は、膜分離部56に送られて水が透過され後、除去剤戻
し管57を介して再生器53に戻される。
【0034】上述したように、液化天然ガスをガス化さ
せる際の気化熱を利用して空気の冷却を行うようにした
ので、従来のように、単に、海水によりガス化させた
後、その海水をそのまま放出していた場合に比べて、気
化熱の有効利用を図ることができる。
【0035】そして、さらに非常に低温の冷媒であるア
ルコールが流されて空気を冷却する中温部空気側熱交換
器における空気流路である伝熱管の内面に、水分除去剤
としてアルコールを供給して、内面に付着する霜および
氷、並びに空気中に含まれる水分も一緒に流し去るよう
にしたので、中温部空気側熱交換器およびこれ以降の低
温部空気側熱交換器における冷却効率の低下を防止する
ことができる。
【0036】ところで、上記第1の実施の形態において
は、冷却流体として−160℃の液化天然ガスを冷却流
体供給管59を介して凝縮器60に供給するように説明
したが、例えば図1の仮想線(二点鎖線)にて示すよう
に、液化天然ガス側熱交換装置にて、具体的には、中温
部ガス側熱交換器12にて冷却された冷媒を、すなわち
出口側の第2冷媒移送管32内を流れる−80℃の冷媒
を、冷媒流体供給管59′を介して凝縮器60に供給す
ることもできる。
【0037】次に、本発明の第2の実施の形態における
空気冷却設備を、図3〜図5に基づき説明する。本第2
の実施の形態における空気冷却設備は、第1の実施の形
態と同様に、−160℃程度の液化天然ガス(LNG)
を、例えば−30℃のガスに気化させる際に生じる冷熱
を利用して低温空気を得るものである。
【0038】この空気冷却設備は、図3に示すように、
大きく分けて、液化天然ガスを導き冷媒との間で熱交換
を行う液化天然ガス側熱交換装置101と、この液化天
然ガス側熱交換装置101における液化天然ガスの気化
熱により冷却された冷媒を導き空気を冷却する空気側熱
交換装置102と、この空気側熱交換装置102に供給
されて空気流路側の伝熱面に付着した氷および霜、並び
に空気中に浮遊する水滴などの水分を除去する水分除去
装置103とから構成されている。
【0039】上記液化天然ガス側熱交換装置101は、
液化天然ガスを順次導くとともに冷媒との間で熱交換を
行う低温部ガス側熱交換器111、中温部ガス側熱交換
器112および高温部ガス側熱交換器113により構成
されている。これら各ガス側熱交換器111〜113に
は、液化天然ガスを導く伝熱管111a,112a,1
13aが配置されるとともに、それぞれ直列に接続され
ている。すなわち、−160℃の液化天然ガスが、低温
部ガス側熱交換器111の伝熱管111aから中温部ガ
ス側熱交換器112の伝熱管112aおよび高温部ガス
側熱交換器113の伝熱管113aを通過する際に、冷
媒により加熱されて、液体から−30℃のガスとなって
取り出される。
【0040】一方、上記空気側熱交換装置102は、上
記高温部ガス側熱交換器113からの冷媒を導き例えば
30℃の空気を例えば5℃に冷却する高温部空気側熱交
換器121と、上記中温部ガス側熱交換器112からの
冷媒を導き上記高温部空気側熱交換器121にて5℃に
冷却された空気を例えば−60℃に冷却する中温部空気
側熱交換器122と、上記低温部ガス側熱交換器111
からの冷媒を導き上記中温部空気側熱交換器122にて
−60℃に冷却された空気を例えば−120℃に冷却す
る低温部空気側熱交換器123とから構成されている。
【0041】なお、上記高温部空気側熱交換器121と
高温部ガス側熱交換器113とは、一対の第1冷媒移送
管131により互いに接続され、上記中温部空気側熱交
換器122と中温部ガス側熱交換器112とは、一対の
第2冷媒移送管132により互いに接続され、また上記
低温部空気側熱交換器123と低温部ガス側熱交換器1
11とは、一対の第3冷媒移送管133により互いに接
続されており、さらに各冷媒移送管131〜133の冷
媒供給側の移送管の途中には、それぞれ冷媒用ポンプ1
34〜136が設けられている。
【0042】上記各空気側熱交換器121〜123とし
ては、例えばシェルアンドチューブ式のものが使用され
ており、その内部には、チューブである伝熱管(伝熱
部)121a〜123aが配置されるとともに、これら
伝熱管121a〜123a内を空気が流れるようにされ
ている。なお、上記各空気側熱交換器121と122,
122と123は、それぞれ接続管124,125を介
して、互いに接続されている。
【0043】また、上記水分除去装置103は、水分除
去剤を貯溜する除去剤貯溜タンク141と、途中に除去
剤用移送ポンプ142を有してこの除去剤貯溜タンク1
41内の水分除去剤を、図4に示すように、上記中温部
空気側熱交換器122の上部に挿入されたヘッダー部1
43aから供給するための除去剤供給管143と、中温
部空気側熱交換器122内の上側端板122bの上方位
置のヘッダー部143aから供給されて、空気流路を形
成する伝熱管122aの内面を落下する際に水分を取り
込んだ水分除去剤Sを除去剤貯溜タンク141内に回収
するための除去剤回収管144と、除去剤貯溜タンク1
41内の下部に配置されるとともに冷却流体として−1
60℃の液化天然ガスが冷却流体供給管145を介して
供給される冷却用伝熱管(冷却手段の一例)146とか
ら構成されている。また、この冷却用伝熱管146から
排出される温度の低い天然ガスは、他の冷熱源として両
用される。なお、除去剤供給管143と除去剤回収管1
44とにより除去剤循環配管が構成される。
【0044】ところで、上述したように、液化天然ガス
側熱交換装置101として、低温部ガス側熱交換器11
1、中温部ガス側熱交換器112、高温部ガス側熱交換
器113を配置するとともに、−130℃、−80℃、
−10℃の温度にて冷却を行うようにしているので、上
述した第1の実施の形態と同様に、各ガス側熱交換器と
各空気側熱交換器との間で熱交換を行うための冷媒とし
てはアルコールが使用されるとともに、それぞれの温度
に適したものが使用される。
【0045】すなわち、低温部の熱交換器111,12
1同士間で循環されるアルコールとしては、メタノール
とエタノールとの共晶組成混合物(共晶点が−142℃
である)が使用され、中温部の熱交換器112,122
同士間および高温部の熱交換器113,123同士間で
循環されるアルコールとしては、メタノール(凝固点が
−96℃である)が使用されており、さらに水分除去剤
としても、メタノールが使用される。
【0046】次に、空気の冷却動作について説明する。
−160℃の液化天然ガスが低温部ガス側熱交換器11
1から中温部ガス側熱交換器112を経て高温部ガス側
熱交換器113に供給されるとともに、これら各ガス側
熱交換器111〜113とこれらに対応する各空気側熱
交換器123〜121との間で、それぞれ所定の冷媒が
循環されている状態において、例えば30℃の空気が高
温部空気側熱交換器121に供給されて、ここで−10
℃の冷媒であるメタノールにより約5℃まで冷却され
る。
【0047】そして、この空気が接続管124を介して
中温部空気側熱交換器122に供給されて、−80℃の
冷媒であるメタノールにより約−60℃まで冷却され
る。次に、この空気は、接続管125を介して、低温部
空気側熱交換器123に供給されて、−130℃の冷媒
であるメタノールとエタノールとの混合物により、−1
20℃まで冷却され、そして所定の冷熱需要箇所に供給
される。
【0048】ところで、中温部空気側熱交換器122内
には、水分除去剤として、−80℃のメタノールが端板
122bの上部に供給され、空気流路である伝熱管12
2aの内面に沿って流下されている。すなわち、伝熱管
122aの内面には液膜が形成され、したがって伝熱管
122aの内面に付着した霜および氷、並びに空気中に
含まれる水分も一緒にこのメタノールに取り込まれ、除
去剤回収管144を介して除去剤貯溜タンク141内に
回収される。
【0049】このように、本来なら、温度が非常に低い
−80℃のメタノールにより、伝熱管122aの内面に
は、空気中に含まれる水分が氷または霜となって付着す
ることになるが、メタノールの液膜により、少なくも内
面に付着した氷および霜並びに空気中に浮遊する水分も
取り除かれる。すなわち、水分量が数ppm程度まで減
少した乾燥空気が得られる。
【0050】したがって、中温部空気側熱交換器122
での冷却効率(伝熱効率)が低下するのが防止されると
ともに、特に、後に配置された低温部空気側熱交換器1
23における極低温での空気の冷却が、非常に、効率良
く行われることになる。
【0051】そして、上記除去剤貯溜タンク141内に
回収された水分を含む希薄アルコールすなわち希薄メタ
ノールは、除去剤貯溜タンク141に移送されて冷却用
伝熱管146内を流れる−160℃の液化天然ガスによ
り冷却されて、この希薄メタノールに含まれる水分が凝
固し、冷却用伝熱管141の表面に氷結する。
【0052】すなわち、水分の氷結により水分が除去さ
れてメタノールの再生が行われる。この再生されたメタ
ノールは、中央部空気側熱交換器122側に供給されて
循環使用される。
【0053】ところで、中央部空気側熱交換器122出
口での希薄メタノールの温度が−80℃であり、また図
5に示すメタノールと水との混合物の個液平衡状態曲線
から分かるように、メタノールと水との共晶点が−12
3℃(150K)であるため、水を先に凝固(析出)さ
せるためには、メタノールの濃度が50〜72質量%
[温度では、−80℃(193K)〜−123℃(15
0K)の範囲に相当する]の範囲内にする必要がある。
したがって、水分除去剤として供給した希薄メタノール
は、中央部空気側熱交換器23を出る際の濃度が50〜
72質量%の範囲となるように調整される。
【0054】上記除去剤貯溜タンク141内にて凝固し
た氷は適当な間隔でもって除去される。この除去方法
は、例えば貯溜タンク141の蓋を開放して除去作業を
行うか、または貯溜タンク141を2個設けておき、交
互に使用して、使用していない貯溜タンク141内のメ
タノールを抜き、冷却用伝熱管143の表面に付着して
いる氷の除去作業が行われる。
【0055】なお、この除去された氷を、他の冷却源と
して、例えば高温部空気側熱交換器121に供給される
空気の冷却源として用いることができる。このように、
液化天然ガスをガス化させる際の気化熱を利用して空気
の冷却を行うようにしたので、従来のように、単に、海
水によりガス化させた後、その海水をそのまま放出して
いた場合に比べて、気化熱の有効利用を図ることができ
る。
【0056】そして、非常に低温の冷媒であるアルコー
ルが流されて空気を冷却する中温部空気側熱交換器にお
ける空気流路である伝熱管の内面に、水分除去剤として
アルコールを供給して、内面に付着する霜および氷、並
びに空気中に含まれる水分も一緒に流し去るようにした
ので、中温部空気側熱交換器およびこれ以降の低温部空
気側熱交換器における冷却効率の低下を防止することが
できる。
【0057】また、水分除去剤とともに冷媒についても
アルコールを使用しているため、安全な冷却システムを
構築することができ、例えば液化天然ガス基地から離れ
た冷熱需要にもアルコールで対応することができる。
【0058】さらに、中温部空気側熱交換器にて水分を
取り込んだアルコールを除去剤貯溜タンク内に回収する
とともに、液化天然ガスにて冷却しその水分を凝固させ
て水分リッチなアルコールから除去してアルコールを再
生させ、循環使用するようにしたので、別途、冷熱源を
必要とせず、非常に、経済的である。
【0059】ところで、上記第2の実施の形態において
は、冷却手段である冷却用伝熱管に、冷却流体として−
160℃の液化天然ガスを冷却流体供給管を介して供給
するように説明したが、例えば図3の仮想線(二点鎖
線)にて示すように、液化天然ガス側熱交換装置にて、
具体的には、中温部ガス側熱交換器12にて冷却された
冷媒を、すなわち出口側の第2冷媒移送管132内を流
れる−80℃の冷媒を、冷媒流体供給管145′を介し
て供給することもできる。この場合も、別途、冷熱源を
必要としないので、非常に、経済的である。
【0060】さらに、上記第1および第2の実施の形態
においては、空気側熱交換器21〜23,121〜12
3を、シェルアンドチューブ式として説明したが、他の
形式、例えばプレート式のものを使用することもでき
る。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1ないし3
のいずれかに記載の空気冷却設備の構成によると、液化
天然ガスをガス化させる際の気化熱を利用して空気の冷
却を行うようにしたので、従来のように、単に、海水に
よりガス化させた後その低温の海水をそのまま放出して
いた場合に比べて、気化熱の有効利用を図ることができ
るとともに、低温の冷媒が流される空気側熱交換装置、
すなわち空気側熱交換器における伝熱部の空気流路内に
水分除去剤を供給して、内面に付着する霜、氷などの水
分を流し去るようにしているので、空気側熱交換装置に
おける冷却効率(伝熱効率)の低下を防止することがで
きる。
【0062】上記請求項4に係る発明の構成によると、
別途、冷熱源などを必要としないので経済的である。ま
た、請求項5または6に記載の空気冷却設備の構成によ
ると、液化天然ガスをガス化させる際の気化熱を利用し
て空気の冷却を行うようにしたので、従来のように、単
に、海水によりガス化させた後その低温の海水をそのま
ま放出していた場合に比べて、気化熱の有効利用を図る
ことができるとともに、低温の冷媒であるアルコールが
流される空気側熱交換装置、すなわち空気側熱交換器に
おける伝熱部の空気流路内に水分除去剤としてアルコー
ルを供給して、内面に付着する霜、氷などの水分を流し
去るようにしているので、空気側熱交換装置における冷
却効率(伝熱効率)の低下を防止することができる。
【0063】また、水分除去剤とともに冷媒についても
アルコールを使用しているため、安全な冷却システムを
構築することができ、例えば液化天然ガス基地から離れ
た冷熱需要にもアルコールで対応することができる。
【0064】さらに、請求項7または8に記載の空気冷
却設備の構成によると、液化天然ガスまたは液化天然ガ
ス側熱交換装置にて冷却された冷媒により、水分除去剤
であるアルコールの再生を行わせるようにしたので、別
途、冷熱源などを必要としないので経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における空気冷却設
備の概略構成を示す図である。
【図2】同第1の実施の形態の空気冷却設備における空
気側熱交換器の要部断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における空気冷却設
備の概略構成を示す図である。
【図4】同第2の実施の形態の空気冷却設備における空
気側熱交換器の要部断面図である。
【図5】メタノールと水との混合物の個液平衡状態図で
ある。
【符号の説明】
1 液化天然ガス側熱交換装置 2 空気側熱交換装置 3 水分除去装置 11 低温部ガス側熱交換器 12 中温部ガス側熱交換器 13 高温部ガス側熱交換器 21 高温部空気側熱交換器 22 中温部空気側熱交換器 23 低温部空気側熱交換器 31〜33 冷媒移送管 41 除去剤貯溜タンク 43 除去剤供給管 44 除去剤回収管 45 除去剤再生装置 53 再生器 57 除去剤戻し管 59,59′ 冷却流体供給管 60 凝縮器 101 液化天然ガス側熱交換装置 102 空気側熱交換装置 103 水分除去装置 111 低温部ガス側熱交換器 112 中温部ガス側熱交換器 113 高温部ガス側熱交換器 121 高温部空気側熱交換器 122 中温部空気側熱交換器 123 低温部空気側熱交換器 131〜133 冷媒移送管 141 除去剤貯溜タンク 143 除去剤供給管 144 除去剤回収管 145,145′冷却流体供給管 146 冷却用伝熱管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 耕一郎 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 長屋 喜一 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 市来 正義 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 古寺 雅晴 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 高木 義信 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 Fターム(参考) 3E073 DC13 DC15 DC31 3L044 AA03 AA04 BA09 CA02 DB03 DD03 EA04 FA02 FA04 FA09 KA01 KA04 KA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液化天然ガスを導き冷媒との間で熱交換を
    行いガス化させる液化天然ガス側熱交換装置と、この液
    化天然ガス側熱交換装置にて液化天然ガスの気化時に熱
    が奪われて冷却された冷媒を導き空気を冷却する空気側
    熱交換装置と、この空気側熱交換装置における伝熱部の
    空気流路の内面に、水分除去剤を供給して水分を除去す
    る水分除去装置とから構成したことを特徴とする空気冷
    却設備。
  2. 【請求項2】液化天然ガスを順次導くとともに冷媒との
    間で熱交換を行いガス化させる低温部ガス側熱交換器、
    中温部ガス側熱交換器および高温部ガス側熱交換器から
    なる液化天然ガス側熱交換装置を設け、 上記各ガス側熱交換器とそれぞれ冷媒移送管を介して互
    いに接続されて、空気を順次導くとともに上記ガス側熱
    交換器との間で循環される冷媒により所定温度まで冷却
    する高温部空気側熱交換器、中温部空気側熱交換器およ
    び低温部空気側熱交換器からなる空気側熱交換装置を設
    け、 上記中温部空気側熱交換器における伝熱部の空気流路内
    の上部に、水分除去剤を供給して伝熱面に沿って落下さ
    せるとともに下部から取り出す水分除去装置を設けたこ
    とを特徴とする空気冷却設備。
  3. 【請求項3】水分除去装置として、水分除去剤を貯溜す
    る除去剤貯溜タンクと、この除去剤貯溜タンクと中温部
    空気側熱交換器との間で水分除去剤を循環させる除去剤
    循環配管と、この除去剤貯溜タンク内の水分を含んだ水
    分除去剤を導き加熱することにより水分除去剤を蒸発さ
    せる再生器と、この再生器で蒸発された水分除去剤を冷
    却させて凝縮させる凝縮器と、この凝縮器により凝縮さ
    れた水分除去剤を上記除去剤貯溜タンク内に戻す除去剤
    戻し管とから構成したことを特徴とする請求項2に記載
    の空気冷却設備。
  4. 【請求項4】凝縮器における冷却流体として液化天然ガ
    スまたは液化天然ガス側熱交換装置にて冷却された冷媒
    を使用するとともに、再生器における加熱源として空気
    を使用したことを特徴とする請求項3に記載の空気冷却
    設備。
  5. 【請求項5】液化天然ガスを導き冷媒との間で熱交換を
    行いガス化させる液化天然ガス側熱交換装置と、この液
    化天然ガス側熱交換装置にて液化天然ガスの気化時に熱
    が奪われて冷却された冷媒を導き空気を冷却する空気側
    熱交換装置と、この空気側熱交換装置における伝熱部の
    空気流路の内面に、水分除去剤を供給して水分を除去す
    る水分除去装置とから構成し、 かつ上記水分除去装置として、水分除去剤を貯溜する除
    去剤貯溜タンクと、この除去剤貯溜タンクと中温部空気
    側熱交換器との間で水分除去剤を循環させる除去剤循環
    配管と、この除去剤貯溜タンク内に設けられて水分を含
    んだ水分除去剤を冷却して水分を凝固させる冷却手段を
    設け、 さらに上記冷媒および水分除去剤としてアルコールを使
    用したことを特徴とする空気冷却設備。
  6. 【請求項6】液化天然ガスを順次導くとともに冷媒との
    間で熱交換を行いガス化させる低温部ガス側熱交換器、
    中温部ガス側熱交換器および高温部ガス側熱交換器から
    なる液化天然ガス側熱交換装置を設け、 上記各ガス側熱交換器とそれぞれ冷媒移送管を介して互
    いに接続されて、空気を順次導くとともに上記各ガス側
    熱交換器との間で循環される冷媒により所定温度まで冷
    却する高温部空気側熱交換器、中温部空気側熱交換器お
    よび低温部空気側熱交換器からなる空気側熱交換装置を
    設け、 上記中温部空気側熱交換器における伝熱部の空気流路内
    の上部に、水分除去剤を供給して伝熱面に沿って落下さ
    せるとともに下部から取り出す水分除去装置を設け、 かつ上記水分除去装置として、水分除去剤を貯溜する除
    去剤貯溜タンクと、この除去剤貯溜タンクと中温部空気
    側熱交換器との間で水分除去剤を循環させる除去剤循環
    配管と、この除去剤貯溜タンク内に設けられて水分を含
    んだ水分除去剤を冷却してその水分を凝固させる冷却手
    段を設け、 さらに上記冷媒および水分除去剤としてアルコールを使
    用したことを特徴とする空気冷却設備。
  7. 【請求項7】冷却手段として、液化天然ガスが供給され
    る冷却用伝熱管を使用したことを特徴とする請求項5ま
    たは6に記載の空気冷却設備。
  8. 【請求項8】冷却手段として、液化天然ガス側熱交換装
    置にて冷却された冷媒が供給される冷却用伝熱管を使用
    したことを特徴とする請求項5または6に記載の空気冷
    却設備。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070214807A1 (en) * 2006-03-15 2007-09-20 Solomon Aladja Faka Combined direct and indirect regasification of lng using ambient air
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JP2020024917A (ja) * 2018-08-01 2020-02-13 日本碍子株式会社 発電システム
CN111306443A (zh) * 2020-02-19 2020-06-19 浙江杭嘉鑫清洁能源有限公司 天然气气化工艺中的冷热能综合利用和除雾流程

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