JP2001304678A - 風呂水浄化装置 - Google Patents

風呂水浄化装置

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JP2001304678A
JP2001304678A JP2000115331A JP2000115331A JP2001304678A JP 2001304678 A JP2001304678 A JP 2001304678A JP 2000115331 A JP2000115331 A JP 2000115331A JP 2000115331 A JP2000115331 A JP 2000115331A JP 2001304678 A JP2001304678 A JP 2001304678A
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bath water
electrolytic cell
pump
bath
water
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Kazuhiro Yamamoto
一浩 山本
Tamotsu Kawamura
保 川村
Tatsuya Hirota
達哉 廣田
Kiyokazu Fujikawa
清和 藤川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴槽の縁などに設置のための大きなスペース
を必要としない上、軽量で持ち運び等が容易な、新規で
かつ簡易な風呂水浄化装置Pを提供する。 【解決手段】 電極組13に通電して、風呂水W′を、
電気化学反応によって滅菌処理したのち浴槽内に還流す
る電解槽1と、浴槽に投入されて、上記電解槽1に風呂
水Wを供給するポンプ2とを別体または一体に形成する
とともに、共通の電源5を用いて、上記電極組13に通
電し、かつポンプ2を作動させる。 【効果】 ポンプ2を浴槽に投入し、電源5をオンする
だけで、風呂水を浄化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に家庭用の浴槽
などにおいて、風呂水を浄化するために使用される、新
規でかつ簡易な風呂水浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】一般家庭
用の浴槽においては、風呂水の水質を維持するために、
水道水中に含まれる塩素イオンの滅菌力のみに頼ってい
るのが現状である。上記浴槽は通常、ほぼ1〜2日ごと
に水を入れ替えるため水質の点で問題はないように思わ
れがちであるが、浴槽に接続されたボイラー内は頻繁に
清掃できないために雑菌やかびなどが繁殖しやすく、水
質の悪化が懸念される。
【0003】ナイロンストッキングのような細かな網目
を利用して、風呂水面に浮いた垢を除去することも行わ
れるが、根本的な水質悪化の防止策とはなりえない。ま
た、ボイラー内に直接に洗浄剤を注入して洗浄を行う商
品も市販されているが、かかる商品を用いて洗浄を行う
のは手間がかかる上、コストの点でも高くつき、しかも
洗浄後の風呂水は洗浄剤や湯垢などを多量に含んでいて
再使用できないため、頻繁に洗浄できないという問題が
ある。
【0004】そこで浴槽の縁などに設置し、塩化ナトリ
ウム、塩化カルシウム、塩酸等の水溶液を電解分解した
電解水を利用して、風呂水の除菌を行う装置が提案され
ているが、かかる従来の装置は大きくかつ重いために設
置や持ち運びが面倒であり、しかも十分に大きなスペー
スがない場合には設置できないという問題があった。本
発明の目的は、浴槽の縁などに設置のための大きなスペ
ースを必要としない上、軽量で持ち運び等が容易な、新
規でかつ簡易な風呂水浄化装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1記載の発明は、少なくとも1対の電極組を備え、上記
電極組に通電して、風呂水を、電気化学反応によって滅
菌処理したのち浴槽内に還流する電解槽と、上記電解槽
と別体または一体に形成され、浴槽に投入されて、上記
電解槽に風呂水を給水するポンプと、電極組に通電し、
かつポンプを作動させる共通の電源とを備えることを特
徴とする風呂水浄化装置である。
【0006】請求項2記載の発明は、ポンプと電解槽と
が別体に形成されているとともに、この両者が、風呂水
を、ポンプから電解槽に給水する給水配管によって接続
されていることを特徴とする請求項1記載の風呂水浄化
装置である。請求項3記載の発明は、電解槽が、当該電
解槽を風呂水に浮かせる浮体と、風呂水に浮かんだ電解
槽の姿勢を安定させる錘とを備え、風呂水に浮かべて使
用されることを特徴とする請求項2記載の風呂水浄化装
置である。
【0007】請求項4記載の発明は、電解槽が、浮体お
よび錘を備えるとともに給水配管が接続された、上部に
開口を有する槽本体と、上記開口を閉塞すべく槽本体に
着脱される、電極組を備えた大蓋体とを有することを特
徴とする請求項3記載の風呂水浄化装置である。請求項
5記載の発明は、槽本体の底部に水抜き孔が形成され、
電解槽が、この水抜き孔を閉塞すべく槽本体に着脱され
る小蓋体を有することを特徴とする請求項4記載の風呂
水浄化装置である。
【0008】請求項6記載の発明は、給水配管が、柔軟
な樹脂製のチューブによって形成されていることを特徴
とする請求項2記載の風呂水浄化装置である。請求項7
記載の発明は、滅菌処理された風呂水を、ポンプの水圧
を利用して、電解槽から浴槽の底部に還流する還流配管
を備えることを特徴とする請求項1記載の風呂水浄化装
置である。請求項8記載の発明は、還流配管が、柔軟な
樹脂製のチューブによって形成されていることを特徴と
する請求項7記載の風呂水浄化装置である。
【0009】前記請求項1の構成によれば、まずポンプ
と電解槽とが別体に形成された場合は少なくともポンプ
を、また両者が一体に形成された場合はその全体を、浴
槽の風呂水に投入し、次いで電源をオンにしてポンプを
作動させるとともに、少なくとも2枚の電極板からなる
電極組に通電する。そうすると、ポンプの作動によって
風呂水が電解槽に給水され、電解槽内で、下記の電気化
学反応によって発生した次亜塩素酸(HClO)、次亜
塩素酸イオン(ClO-)、塩素ガス(Cl2)などの含
塩素化合物や、あるいは反応過程でごく短時間、発生す
る活性酸素(O2 -)などによって滅菌処理されたのち、
浴槽に還流される。
【0010】(陽極側) 4H2O−4e-→4H++O2↑+2H2O 2Cl-→Cl2+2e-2O+Cl2⇔HClO+H++Cl- (陰極側) 4H2O+4e-→2H2↑+4OH- (陽極側+陰極側) H++OH-→H2O 上記の滅菌作業を、例えば1日の入浴が終了した時点
で、あるいは風呂水を排水するに先だって定期的に行う
ようにすると、浴槽内や、あるいは浴槽に接続されたボ
イラー内での雑菌やかびなどの繁殖を抑制して、水質の
悪化を防止することができる。
【0011】しかも請求項1の構成においては、前記の
ように別体に形成されたポンプと電解槽のうち少なくと
もポンプを、あるいはまた一体に形成されたポンプと電
解槽とを浴槽に投入して、電源をオンにするだけで上記
の滅菌作業を行うことができるため手間がかからない。
また請求項1の構成によれば、上記のようにポンプおよ
び電解槽は、それぞれの機能のみを実行すればよいの
で、小型、軽量に形成することができ、別体に形成した
場合はいうまでもなく、両者を一体に形成した場合で
も、持ち運び等が容易である上、浴槽の縁などに設置の
ための大きなスペースを設ける必要もない。
【0012】特に請求項2に記載したようにポンプと電
解槽とを別体に形成し、この両者を給水配管によって接
続した場合には、電解槽は浴槽の外に置き、ポンプのみ
浴槽に投入して処理を行ったり、あるいはポンプと電解
槽をともに浴槽に投入して処理を行ったりと言うよう
に、風呂場の状況に合わせて使用形態を種々、変えなが
ら風呂水を処理できるという利点がある。請求項3の構
成によれば、電解槽を、浮体と錘との働きによって、風
呂水に安定に浮かべて使用することができるため、電源
からの配線の、電極組への接続部を、風呂水に浮かべた
電解槽の、水面より上側に配置することで、当該接続部
の水密構造を簡略化したり、あるいは電解槽の密閉構造
を省略したりすることができ、装置のより一層の簡略化
が可能となる。
【0013】請求項4の構成によれば、電解槽を構成す
る槽本体から蓋体を取り外すことで、電極組を槽外に露
出させることができるとともに、槽本体内、および蓋体
内面をも露出させることができるため、これら部材の表
面に水垢やスケールが付着した際などのメンテナンスが
容易である。請求項5の構成によれば、小蓋体を取り外
し、水抜き孔を通して、使用後の電解槽内から風呂水を
抜き取ることができるので、上述した電極組、槽本体
内、および蓋体内面などに水垢が付着するのを抑制する
ことができる。
【0014】請求項6の構成によれば、給水配管を柔軟
な樹脂製のチューブによって形成することで、装置の持
ち運びや収納、あるいは前述した、風呂場内での使用形
態の変更などをより一層、容易にすることができる。請
求項7の構成によれば、電気化学反応によって滅菌処理
した風呂水を、還流配管を通して、空気と触れないよう
に水面下の、浴槽の底部に還流することができるため、
前述した次亜塩素酸やそのイオン、あるいは塩素ガスな
どの含塩素化合物による滅菌効果をある程度の時間、持
続させることができ、滅菌処理の効率を向上することが
可能となる。
【0015】さらに請求項8の構成によれば、上記還流
配管を柔軟な樹脂製のチューブによって形成すること
で、装置の持ち運びや収納、あるいは前述した、風呂場
内での使用形態の変更などをより一層、容易にすること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、この
発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、こ
の発明の一実施形態にかかる風呂水浄化装置Pのうち、
電解槽1およびポンプ2と、この両者間を繋ぎ、ポンプ
2で吸い上げた風呂水を電解槽1に給水する給水配管3
と、電解槽1内で滅菌処理後の風呂水を浴槽に還流する
還流配管4とを、浴槽の風呂水W中に投入した使用状態
を簡略化して示す図である。図において符号5は、風呂
水W外に配置した電源を示している。
【0017】同図並びに図2(a)に見るように電解槽1
は、当該電解槽1を風呂水に浮かせる浮体11と、風呂
水に浮かんだ電解槽1の姿勢を安定させる錘12とを備
えるとともに給水配管3、還流配管4が接続された、上
部に開口10aを有し、かつ底部に水抜き孔10bを有
する槽本体10と、上記開口10aを閉塞すべく槽本体
10に着脱される、電極組13を備えた大蓋体14と、
水抜き孔10bを閉塞すべく槽本体10に着脱される小
蓋体15とを備えている。
【0018】上記のうち槽本体10は、その全体が例え
ば合成樹脂の射出成形等によって、この例では略円筒状
に一体形成されたもので、その一方の端部が開口されて
上記開口10aとされている。また、他方の端部が底板
10cによって閉じられるとともに、その下面の中心位
置から下方に向けて、両端が開口された小径の円筒部1
0dが突設されて、この円筒部10dの、両端が開口さ
れた内部空洞が、前記水抜き孔10bとされている。
【0019】円筒部10dの外周面には、小蓋体15を
着脱自在に螺着するネジ部10eが形成されている。浮
体11は、例えば発泡スチロール、木、コルク等の、水
よりも比重の小さい材料によって輪状に形成されてい
る。そして、槽本体10に外挿されるとともに、当該槽
本体10の外周面から外方へ突設された小鍔部10fに
よって位置決めされることで、上記槽本体10の、上部
の開口10aより少し下の位置に装着、固定されてい
る。
【0020】錘12は、例えば鉄等の、水よりも比重の
大きい材料によって輪状に形成されており、槽本体10
の底板10cの周縁部に、当該底板10cと一体に形成
された、断面矩形状でかつ全体が輪状の収容部10g内
に収容、配置されている。錘12を、上記のように収容
部10g内に収容、配置するには、前記のように合成樹
脂の射出成形によって槽本体10を一体成形するため
の、当該槽本体10の形状に対応した金型内の所定の位
置に、上記錘12を装着して射出成形を行う、いわゆる
インサート成形法が好適に採用される。
【0021】給水配管3、および還流配管4はともに、
例えばポリエチレンチューブ等の、柔軟な樹脂製のチュ
ーブによって形成されており、槽本体10の外周面の2
箇所に固定された、例えば樹脂などで形成された小径筒
状の口金16、17に外挿されることで、槽本体10に
着脱自在に接続されている。なお上記両配管3、4の内
径を同一にするとともに、口金16、17の外径を同一
にすると、両配管3、4をいずれの口金16、17にで
も接続できるため、装置Pの分解、組み立てが簡単にな
ると言う利点がある。
【0022】大蓋体14は、これもその全体が、例えば
合成樹脂等によって一体に形成されたもので、槽本体1
0の、上部の開口10aを閉塞する天板14aと、この
天板14aの下面周縁部から下方に延設されて、上記開
口10aを形成する槽本体10の周縁端部10hをその
内周側および外周側から挟むことで、当該蓋体14を槽
本体10に着脱自在に装着するための1対の短い筒部1
4b、14cとを備えている。
【0023】また上記大蓋体14のうち天板14aの中
心位置には通孔14dが形成されているとともに、この
通孔14dを囲繞するように、その上面から上方へ向け
て、小径の筒部14eが突設されている。そしてこの筒
部14eに、樹脂等の絶縁材にて形成された円盤状の基
部13cを嵌合、固定することで、2枚の電極板13
a、13aからなる電極組13が、通孔14dを通し
て、大蓋体14から下方、すなわち槽本体10の内部へ
向けて突設されている。
【0024】なお図示していないが基部13c内には、
両電極板13a、13aの基部が上方へ貫通配置されて
おり、それが基部13cの上方に突設された接続部13
cで、被覆電線51内の、電源5からの配線と電気的に
接続された上、水しぶきがかかった際などに短絡しない
ように熱収縮チューブT等でシールされている。小蓋体
15は、前記槽本体10の水抜き孔10bを閉塞すべ
く、円筒部10dを覆うことが可能な有底円筒状に形成
されており、その内周面に、円筒部10dの外周面に形
成されたネジ部10eと螺合するネジ部15aが形成さ
れている。
【0025】ポンプ2は、図2(b)に示すようにその下
面に風呂水の吸い上げ孔20a…を有する、全体が樹脂
等で一体に形成された有底円筒状の第1本体20と、こ
れも全体が樹脂等で一体に形成され、上記第1本体20
の上部に、ネジ部20b、21aの螺合によって接続、
固定されているとともに、その上端部に、吸い上げた風
呂水を電解槽1に給水する給水配管3が接続される、小
径筒状の口金部21bが突設された、二重筒状の第2本
体21とを備えている。
【0026】このうち第1本体20内の、吸い上げ孔2
0a…の直上位置には、吸い上げた風呂水から有機物等
を除去するためのフィルター22が挿入、配置されてい
る。また両本体20、21間の、上記フィルター22の
直上位置には、その中心に1箇所のみ円形の通孔23a
を有する仕切り23が配置されており、さらにこの仕切
り23の、通孔23aの直上位置には、第2本体21の
うち内筒部21c内に収容されたモータ24の、軸24
aの先端に装着された羽根25が配置されている。
【0027】そしてモータ24によって羽根25を回転
させると、当該羽根25間の風呂水に加わる遠心力によ
って、吸い上げ孔20a…から、フィルター22、通孔
23a、および第2本体21の内筒部21cと外筒部2
1dとの隙間21eを通って前記口金部21bに至る風
呂水の水流が発生し、それによってポンプ2で吸い上げ
た風呂水が、給水配管3を通して電解槽1に供給され
る。なお上記口金部21bの外径を、先の口金16、1
7の外径と同一にすると、装置Pの分解、組み立てがさ
らに簡単になる。
【0028】モータ24が収容される、第2本体21の
内筒部21c内は、当該内筒部21cの下端部を塞ぐ底
板21fによって、上記水流の流路と仕切られていると
ともに、この底板21fの上面から上方へ突設した短い
筒部21gと、底板21fを貫通したモータ24の軸2
4aとの間に挿入したゴムワッシャ26によって、上記
流路との間の水密が維持されている。また内筒部21c
の上部端面は、当該内筒部21c内にモータ24を収容
するために開口されており、そこへネジ部21h、27
aの螺合によって後蓋体27を固定することで、外部と
の水密が維持されてる。
【0029】また上記後蓋体27を、ネジ部21h、2
7aの螺合によって内筒部21cに締め込んだ図の状態
では、当該後蓋体27とモータ24との間に介装された
スペーサ28の下端面と、前記底板21fの筒部21g
の上端面との間にモータ24が挟まれて位置決めされ、
固定される。また上記後蓋体27、およびスペーサ28
にはそれぞれ通孔27a、28aが形成されており、こ
の通孔27a、28aを通して、電源5からの配線52
a、52aを内蔵した被覆電線52が内筒部21c内に
挿通されて、上記配線52a、52aが、モータ24の
端子24b、24bと接続されている。
【0030】なお通孔27aは、被覆電線52の外径と
一致するか、もしくは少し小さい内径に形成されてお
り、それによってこの部分での水密が維持されている。
上記各部のうち電解槽1の、電極組13を構成する電極
板13aとしては、例えばチタニウム(Ti)製の基板
の表面全面に金(Au)、白金(Pt)、パラジウム
(Pd)、白金−イリジウム(Pt−Ir)などの貴金
属の薄膜を、めっき法や焼成処理によってコーティング
したものなどが使用される。
【0031】また槽本体10、大蓋体14、小蓋体1
5、および口金16、17はそれぞれ、これらの部材が
いずれも電極組13のごく近傍に位置するため、例えば
ポリプロピレンなどの、電気化学反応によって発生する
含塩素化合物や活性酸素等に対して十分な耐性を有する
樹脂によって形成される。ポンプ2のフィルター22と
しては、天然あるいは化学繊維製の不織布などが使用さ
れる。より具体的には、その耐久性などを考慮して、ポ
リプロピレン繊維などで形成された不織布、特にポンプ
2で吸い上げる風呂水の流量を低下させないために、平
均径が100μmを超えるような不織布が、上記フィル
ター22として好適に使用される。
【0032】図3は、図1、2の風呂水浄化装置Pの、
電気的な構成を示すブロック図である。図に見るように
風呂水浄化装置Pは、前記電解槽1の電極組13、およ
びポンプ2のモータ24を、それぞれ前述した被覆電線
51、52内の配線51a、51a、52a、52aを
介して、共通の電源5に、図の場合は並列に接続するこ
とで構成されている。
【0033】このうち電源5は、例えば家庭用等の交流
電源Acから、図示しないコンセントおよびプラグ等を
介して取り込んだ高圧(例えば100V)の交流電流を
変圧し、かつ整流して、12V程度の低圧の直流電流を
得るための電源回路53と、この電源回路53に供給さ
れる交流電流を断続するためのメインスイッチ54とを
備えている。そしてメインスイッチ54をオンにして、
電源回路53に交流電流を供給してやると、電源回路5
3で発生した低圧の直流電流が、配線51a、51a、
52a、52aを介して電解槽1の電極組13、および
ポンプ2のモータ24に供給されて、これらの部材が作
動し、それによって風呂水が滅菌処理される。
【0034】すなわち図1を参照して、ポンプ2で吸い
上げられ、給水配管3を通して電解槽1内に供給された
風呂水W′が、当該電解槽1内で、電極組13への通電
による前記電気化学反応によって滅菌処理されたのち、
ポンプ2の水圧によって、今度は還流配管4を通して、
空気と触れないように水面下の、浴槽の底部に還流され
ることで風呂水が浄化されて、その水質が維持される。
この発明は、以上で説明した実施形態に限定されるもの
ではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可
能である。
【0035】例えば電解槽は、風呂水に浮かせるのでな
く沈めて使用するものとすることもできる。その場合に
は、特に前記のように電源からの配線の、電極組への接
続部などをしっかりした水密構造にしておけばよい。ま
た上記電解槽は、風呂水に浮かせるタイプ、沈めるタイ
プのいずれであっても、浴槽の外に設置して使用するこ
とが可能である。また浴槽の外に設置する専用の電解槽
とすることもでき、その場合には例えば浴槽の縁や洗い
場などに設置するための脚を設けたり、風呂場の壁など
に貼り付けて使用するための吸盤、引っ掛けて使用する
ためのフックなどを設けてもよい。
【0036】さらに前記のように、ポンプと電解槽とを
一体に形成してもよい。ポンプおよび電解槽の内部構成
などは、前記図で説明した実施形態の一例と同様に構成
される。一体型の装置の例としては、やはり風呂水に浮
かせて使用するタイプと、沈めて使用するタイプとが考
えられ、このうち風呂水に浮かせて使用するタイプの場
合は、風呂水に浮かせた状態において、ポンプの、風呂
水の吸込み方向がほぼ水平方向となるように配置してや
ると、装置の全体を、ポンプの吸引力によって浴槽の風
呂水の上を自走させることができ、均一でかつ速やかな
水処理が可能である。またポンプの吸込み口にフィルタ
ーを設けると、水処理と同時に、風呂水に浮かぶゴミな
どの除去を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる風呂水浄化装置
のうち電解槽、ポンプ、給水配管および還流配管をいず
れも浴槽に投入した使用状態を簡略化して示す図であ
る。
【図2】同図(a)は、上記風呂水浄化装置のうち電解槽
の断面図、同図(b)は、ポンプの断面図である。
【図3】図1の風呂水浄化装置の電気的な構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
P 風呂水浄化装置 1 電解槽 13 電極組 2 ポンプ 3 給水配管 5 電源 W 風呂水
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 531 C02F 1/50 531M 540 540B 560 560F (72)発明者 廣田 達哉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 藤川 清和 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L024 CC02 DD34 HH46 4D061 DA07 DB01 DB10 EA02 EB04 EB19 EB30 ED12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1対の電極組を備え、上記電極
    組に通電して、風呂水を、電気化学反応によって滅菌処
    理したのち浴槽内に還流する電解槽と、 上記電解槽と別体または一体に形成され、浴槽に投入さ
    れて、上記電解槽に風呂水を給水するポンプと、 電極組に通電し、かつポンプを作動させる共通の電源と
    を備えることを特徴とする風呂水浄化装置。
  2. 【請求項2】ポンプと電解槽とが別体に形成されている
    とともに、この両者が、風呂水を、ポンプから電解槽に
    給水する給水配管によって接続されていることを特徴と
    する請求項1記載の風呂水浄化装置。
  3. 【請求項3】電解槽が、当該電解槽を風呂水に浮かせる
    浮体と、風呂水に浮かんだ電解槽の姿勢を安定させる錘
    とを備え、風呂水に浮かべて使用されることを特徴とす
    る請求項2記載の風呂水浄化装置。
  4. 【請求項4】電解槽が、浮体および錘を備えるとともに
    給水配管が接続された、上部に開口を有する槽本体と、
    上記開口を閉塞すべく槽本体に着脱される、電極組を備
    えた大蓋体とを有することを特徴とする請求項3記載の
    風呂水浄化装置。
  5. 【請求項5】槽本体の底部に水抜き孔が形成され、電解
    槽が、この水抜き孔を閉塞すべく槽本体に着脱される小
    蓋体を有することを特徴とする請求項4記載の風呂水浄
    化装置。
  6. 【請求項6】給水配管が、柔軟な樹脂製のチューブによ
    って形成されていることを特徴とする請求項2記載の風
    呂水浄化装置。
  7. 【請求項7】滅菌処理された風呂水を、ポンプの水圧を
    利用して、電解槽から浴槽の底部に還流する還流配管を
    備えることを特徴とする請求項1記載の風呂水浄化装
    置。
  8. 【請求項8】還流配管が、柔軟な樹脂製のチューブによ
    って形成されていることを特徴とする請求項7記載の風
    呂水浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003275764A (ja) * 2002-03-25 2003-09-30 Sanyo Electric Co Ltd 殺菌装置
JP2004132592A (ja) * 2002-10-09 2004-04-30 Denkai Giken:Kk 電気化学的水処理方法及び水処理システム
JP2011508661A (ja) * 2007-12-19 2011-03-17 カッファロ キミカ エス.アール.エル. イン リクイダシオン 水を殺菌する装置と方法
CN104000491A (zh) * 2014-05-23 2014-08-27 周晓惕 一种电解饮水机

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