JP2001304572A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JP2001304572A
JP2001304572A JP2000125476A JP2000125476A JP2001304572A JP 2001304572 A JP2001304572 A JP 2001304572A JP 2000125476 A JP2000125476 A JP 2000125476A JP 2000125476 A JP2000125476 A JP 2000125476A JP 2001304572 A JP2001304572 A JP 2001304572A
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Morito Yamada
盛人 山田
Kazuo Taino
和雄 田井野
Kiyoshi Hiejima
澄 稗島
Motoo Sakai
始夫 酒井
Hiroyuki Uehashi
浩之 上橋
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24CDOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
    • F24C7/00Stoves or ranges heated by electric energy
    • F24C7/08Arrangement or mounting of control or safety devices
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/6447Method of operation or details of the microwave heating apparatus related to the use of detectors or sensors
    • H05B6/645Method of operation or details of the microwave heating apparatus related to the use of detectors or sensors using temperature sensors
    • H05B6/6455Method of operation or details of the microwave heating apparatus related to the use of detectors or sensors using temperature sensors the sensors being infrared detectors

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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Electric Stoves And Ranges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱室内の食品を、より確実に、赤外線セン
サの視野に含めることのできる調理器を提供する。 【解決手段】 酒・牛乳あたため処理では、S5で、赤
外線センサの視野を、初回サーチとして、加熱室内で所
定のパターンで移動させる。初回サーチの後、視野が固
定されたとき、所定時間経過後の当該視野内の物体の温
度変化量が特定の値以下であれば(S12でYes判断
時)、種々の判断がなされた後、S16の処理がなされ
る。S16では、再サーチとして、再度、赤外線センサ
の視野が加熱室内を移動される。これにより、初回サー
チ後、視野が、何らかの理由により食品が載置されてい
ない位置に固定された場合でも、そのまま視野を固定せ
ず、再度、視野を移動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジ等の調
理器に関し、特に、加熱室内に視野を有する赤外線セン
サを備えた調理器に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の調理器には、加熱室内の食品の温度を検出できる赤外
線センサを搭載しているものがあった。このような調理
器において、赤外線センサの視野は、加熱開始と同時に
加熱室全体への移動を開始された後、食品があると判断
された位置に視野を固定されていた。そして、調理器で
は、視野が固定された後、該視野内の物体の温度が連続
的または断続的に検出され、検出された温度が、加熱を
終了させるべき温度に達すると、加熱が停止されてい
た。
【0003】なお、視野を固定する際、食品があると判
断される位置は、たとえば次のように決定されていた。
つまり、加熱室の中の複数の地点にそれぞれ視野を移動
させて温度を検出し、該複数の地点の中で、周りの地点
との温度差が所定の値以上の地点を、選出する。そし
て、該選出された地点が、食品が存在する位置であると
決定されていた。
【0004】しかしながら、従来の調理器では、たとえ
ば、前回の高温加熱後に、引き続き加熱調理を実行する
際、加熱室内の一部が高温となっている場合などによ
り、「食品が存在する位置」が誤って決定された場合で
も、視野が該誤って決定された位置に固定されたまま
で、つまり、赤外線センサの視野に食品が存在しない状
態のままで、加熱動作が続行されていた。したがって、
調理器側では食品の温度を確実に把握することができ
ず、食品の加熱の進行度を自動的に制御するのは困難で
あった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、加熱室内の食品を、より確実
に、赤外線センサの視野に含めることのできる調理器を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に従った調理器
は、被加熱物を加熱する加熱手段と、被加熱物を収容す
る加熱室と、前記加熱室内に視野を有し、前記視野内の
赤外線量を検出する赤外線センサと、前記赤外線センサ
の視野を前記加熱室内で移動させる視野移動手段と、前
記赤外線センサの検出出力に基づいて、前記視野内の物
体の温度を検出する温度検出手段とを含み、前記視野移
動手段は、前記加熱手段の加熱動作の開始と同時、また
は、加熱動作の開始後に、前記視野を前記加熱室内で所
定のパターンで移動させる第一の移動制御を実行し、前
記第一の移動制御における前記温度検出手段の検出温度
において、前記加熱室内において周辺に対する温度差が
所定の値以上であった位置、または、前記加熱室内にお
いて周辺に対する温度差の最も大きい位置である所定位
置に、前記視野を固定させ、さらに、前記所定位置に前
記視野を固定させた後、所定条件の成立に基づいて、再
度視野を前記加熱室内で移動させる第二の移動制御を実
行することを特徴とする。
【0007】本発明によると、赤外線センサの視野は、
一度、第一の移動制御の結果食品があると判断された位
置に移動されて固定されても、所定の条件が成立すれ
ば、再度、加熱室内で移動される。
【0008】したがって、一度、食品が存在すると誤っ
て判断された位置で赤外線センサの視野が固定されて
も、その後で、該赤外線センサの位置を変更することが
できる。つまり、赤外線センサの視野内に食品が入らな
い状態で加熱動作が続行される事態を、より確実に回避
することができる。
【0009】また、本発明に従った調理器は、前記視野
移動手段は、前記所定位置に前記視野を固定させた後、
所定時間が経過したときに前記温度検出手段の検出温度
が特定の値以上変化しなかった場合に、前記所定条件が
成立したと判断して前記第二の移動制御を実行すること
が好ましい。
【0010】これにより、赤外線センサの視野が一時的
に固定された所定位置に、食品が存在しない場合、より
確実に、赤外線センサの視野に対して第二の移動制御が
実行される。
【0011】また、本発明に従った調理器は、前記加熱
手段は、被加熱物に対して、複数の調理メニューの中の
いずれかに従って加熱調理を実行でき、前記特定の値
は、前記調理メニューによって異なることが好ましい。
【0012】これにより、赤外線センサの視野が一時的
に固定された所定位置に、食品が存在するか否かが、加
熱室内の食品やそのときの調理方法の特性に応じて判断
されるため、所定位置に食品が存在しない場合、さらに
確実に、赤外線センサの視野に対して第二の移動制御が
実行される。
【0013】また、本発明に従った調理器は、前記視野
移動手段は、前記所定位置に前記視野を固定させた後、
特定時間が経過したときに前記所定条件が成立したと判
断して前記第二の移動制御を実行することが好ましい。
【0014】これにより、赤外線センサの視野が一時的
に固定された所定位置に、食品が存在しなくても、再
度、加熱室内で食品の存在する場所を検出することがで
きる。
【0015】また、本発明に従った調理器は、前記加熱
手段は、被加熱物に対して、複数の調理メニューの中の
いずれかに従って加熱調理を実行でき、前記特定時間
は、前記調理メニューによって異なることが好ましい。
【0016】これにより、最初に、赤外線センサの視野
を所定位置に固定する期間の長さを、加熱室内の食品や
そのときの調理方法の特性に応じて変更できる。
【0017】また、本発明に従った調理器は、前記加熱
手段の加熱動作を制御する加熱制御手段をさらに含み、
前記温度検出手段の検出温度について、前記被加熱物に
対する加熱を終了させるべき状態に対応する温度である
設定温度が予め定められ、前記加熱制御手段は、前記視
野移動手段による前記第二の移動制御がなされている場
合に、前記温度検出手段によって前記設定温度以上の温
度が検出された時点で、前記加熱手段の加熱動作を停止
させることが好ましい。
【0018】これにより、赤外線センサの視野に対して
第二の移動制御が実行されている際に該視野内に食品が
入り、かつ、該食品が、加熱を終了すべき状態にまで加
熱されていれば、加熱動作を停止させることができる。
【0019】したがって、調理器において、赤外線セン
サの視野が一時的に固定された所定位置に、食品が存在
しなくても、該食品に対する加熱の進行度に応じて、加
熱動作を制御できる。
【0020】また、本発明に従った調理器は、前記加熱
手段に段階的に加熱動作を実行させるように、当該加熱
手段の加熱動作を制御する加熱制御手段をさらに含み、
前記温度検出手段の検出温度について、前記被加熱物に
対する加熱手段の加熱段階を変更させるべき状態に対応
する温度である段階変更温度が予め定められ、前記加熱
制御手段は、前記視野移動手段による前記第二の移動制
御がなされている場合に、前記温度検出手段によって前
記段階変更温度以上の温度が検出された時点で、前記加
熱手段の加熱動作の段階を変更させることが好ましい。
【0021】これにより、赤外線センサの視野に対して
第二の移動制御が実行されている際に該視野内に食品が
入り、かつ、該食品が、調理の段階を変更すべき状態に
まで加熱されていれば、加熱動作の段階を変更させるこ
とができる。
【0022】したがって、調理器において、赤外線セン
サの視野が一時的に固定された所定位置に、食品が存在
しなくても、該食品に対する加熱の進行度に応じて、加
熱動作の段階を制御できる。
【0023】また、本発明に従った調理器は、前記視野
移動手段は、前記所定位置に前記視野を固定させた後、
一定時間が経過する毎に、前記第二の移動制御を実行す
ることが好ましい。
【0024】これにより、赤外線センサの視野の大きさ
が、加熱室内の食品の大きさに対して小さい場合であっ
ても、該食品の全体の温度を検出することができる。
【0025】したがって、食品の形状に関わらず、該食
品が、一部でも過剰に加熱されることを回避できる。
【0026】また、本発明に従った調理器は、前記視野
移動手段は、前記第二の移動制御が実行される毎に、前
記所定位置に前記視野を移動させることが好ましい。
【0027】これにより、赤外線センサの視野が一時的
に固定された所定位置に、食品が存在した場合には、適
切に赤外線センサの検出出力を加熱動作の制御に利用す
ることができる。
【0028】したがって、赤外線センサの視野が一時的
に固定された所定位置に、食品が存在しない事態に対し
て、対策を備えながらも、第一の移動制御の結果を有効
に利用することができる。
【0029】また、本発明に従った調理器は、前記視野
移動手段は、前記第二の移動制御では、前記所定のパタ
ーンとは異なるパターンで、前記視野を移動させること
が好ましい。
【0030】これにより、第二の移動制御が行なわれる
場合、視野は、同じ加熱室に対して、異なるパターンで
移動されることになる。
【0031】したがって、より確実に、赤外線センサの
視野の中に、食品を捉えることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の調理器の一実施
の形態である電子レンジを、図面を参照しつつ説明す
る。
【0033】1.電子レンジの構造 図1は、本発明の一実施の形態の電子レンジの斜視図で
ある。
【0034】図1を参照して、電子レンジ1は、主に、
本体2と、ドア3とからなる。本体2は、その外郭を、
外装部4に覆われている。また、本体2の前面には、ユ
ーザが、電子レンジ1に各種の情報を入力するための操
作パネル6が備えられている。なお、本体2は、複数の
脚8に支持されている。
【0035】ドア3は、下端を軸として、開閉可能に構
成されている。ドア3の上部には、把手3aが備えられ
ている。図2に、ドア3が開状態とされたときの電子レ
ンジ1を左前方より見た、電子レンジ1の部分的な斜視
図を示す。
【0036】本体2の内部には、本体枠5が備えられて
いる。本体枠5の内部には、加熱室10が設けられてい
る。加熱室10の右側面上部には、孔10aが形成され
ている。孔10aには、加熱室10の外側から、検出経
路部材40が接続されている。加熱室10の底面には、
底板9が備えられている。
【0037】図3に、外装部4を外した状態にある電子
レンジ1を右上方から見た、電子レンジ1の斜視図を示
す。図4に、図1のIV−IV線に沿う矢視断面図を示
す。また、図5に、図1のV−V線に沿う矢視断面図を
示す。
【0038】図3〜図5を参照して、孔10aに接続さ
れた検出経路部材40は、開口を有し、当該開口を孔1
0aに接続された箱形状を有している。なお、検出経路
部材40の、当該箱形状の底面には、赤外線センサ7が
取付けられている。赤外線センサ7は、赤外線をキャッ
チするための検出孔21が設けられている。そして、検
出経路部材40を構成する箱形状の底面上であって、赤
外線センサ7の検出孔21に対向する部分には、検出窓
11が形成されている。
【0039】外装部4の内部には、加熱室10の右下に
隣接するように、マグネトロン12が備えられている。
また、加熱室10の下方には、マグネトロン12と本体
枠5の下部を接続させる導波管19が備えられている。
マグネトロン12は、導波管19を介して、加熱室10
に、マイクロ波を供給する。
【0040】また、本体枠5の底部と底板9の間には、
回転アンテナ15が備えられている。導波管19の下方
には、アンテナモータ16が備えられている。回転アン
テナ15とアンテナモータ16とは、軸15aで接続さ
れている。そして、アンテナモータ16が駆動すること
により、回転アンテナ15が回転する。
【0041】加熱室10内では、底板9上に、食品が載
置される。マグネトロン12の発したマイクロ波は、導
波管19を介し、回転アンテナ15によって攪拌されつ
つ、加熱室10内に供給される。これにより、底板9上
の食品が加熱される。
【0042】また、加熱室10の後方には、ヒータユニ
ット130が備えられている。ヒータユニット130に
は、後述するヒータ13、および、ヒータ13の発する
熱を加熱室10内に効率よく送るためのファンが収納さ
れている。なお、図示は省略しているが、加熱室10の
上方にも、ヒータ(後述するヒータ14)が備えられて
いる。
【0043】赤外線センサ7は、視野を有する。そし
て、電子レンジ1では、加熱室10の底面に対して、X
軸およびY軸が設定されている。赤外線センサ7の視野
は、このX軸方向およびY軸方向に、移動させることが
できる。
【0044】赤外線センサ7には、X方向回動部材22
とY方向回動部材24とが取付けられている。また、赤
外線センサ7には、X方向回動モータ23とY方向回動
モータ25とが取付けられている。X方向回動部材22
は、X方向回動モータ23が駆動することにより、赤外
線センサの視野を、X軸方向に移動させる。また、Y方
向回動部材24は、Y方向回動モータ25が駆動するこ
とにより、赤外線センサの視野を、Y軸方向に移動させ
る。
【0045】これにより、赤外線センサ7は、加熱室1
0の底面のほぼ全域を、視野70の中に含むことができ
る。図4および図5において、加熱室10内で視野が移
動する最大範囲を総視野700として示している。つま
り、特に図4を参照して、視野は、X軸方向に、検出窓
11を頂点とし、底板9を底辺とし、頂角の角度がθで
ある三角形を描くように移動する。また、特に図5を参
照して、視野は、Y軸方向に、検出窓11を頂点とし、
底板9を底辺とし、頂角の角度がαである三角形を描く
ように移動する。
【0046】ここで、図6を参照して、赤外線センサ7
の視野の移動態様を、より詳細に説明する。図6は、図
1のIV−IV線に沿う矢視断面を模式的に示す図であ
る。
【0047】X方向回動モータ23が駆動されると、X
方向回動部材22の移動に伴って、赤外線センサ7の視
野70が、図6の(a)〜(c)に示すように、加熱室
10の幅方向に移動する。なお、視野70は、加熱室1
0に形成された検出孔11を支点として移動する。
【0048】なお、視野70は、Y方向回動部材24の
移動に伴って、加熱室10の奥行き方向にも移動する。
この場合も、視野70は、検出孔11を支点として移動
する。このように、視野70は、X方向回動部材22お
よびY方向回動部材24のいずれか、または、いずれも
が移動した場合、検出孔11を支点として移動する。こ
のように視野70が移動することにより、検出孔11の
面積を最小にでき、加熱室10に供給されたマイクロ波
の外部への漏洩を抑えることができる。
【0049】図7に、電子レンジ1の電気的構成を模式
的に示す。電子レンジ1は、当該電子レンジ1の動作を
全体的に制御する制御回路90を備えている。制御回路
90は、マイクロコンピュータを含む。
【0050】制御回路90は、操作パネル6,赤外線セ
ンサ7から種々の情報を入力される。また、制御回路9
0は、該入力された情報等に基づいて、リレースイッチ
20,91〜94の開閉を制御することにより、マグネ
トロン12,ヒータ13,14,X方向駆動モータ2
3,Y方向駆動モータ25,庫内灯26,冷却ファンモ
ータ27の動作を制御する。なお、庫内灯26は、加熱
室10内を照らすライトである。そして、冷却ファンモ
ータ27は、マグネトロン12を冷却するファンを駆動
するモータである。また、高圧トランス33は、マグネ
トロン12に高電圧を供給するために備えられている。
【0051】また、電子レンジ1は、温度ヒューズ2
8,ヒューズ29を介して、当該電子レンジ1に電力を
供給する交流電源100に接続されている。さらに、電
子レンジ1は、ドアスイッチ30を備えている。ドアス
イッチ30は、ドア3が開状態にされると図7に示す回
路を開き、ドア3が閉状態にされると図7に示す回路を
閉じるように構成されている。ドアスイッチ30が回路
を開くと、交流電源100からマグネトロン12への給
電が不可能な状態となる。これにより、ドア3が開状態
にされた場合でマグネトロン12がマイクロ波を発信す
るという危険な状態を、確実に、回避できる。
【0052】2.赤外線センサの視野の移動パターン 電子レンジ1では、赤外線センサ7の視野の移動パター
ンとして、「5本サーチ」、「3本サーチ」、「中央付
近サーチ」、「縦5本+横1本サーチ」の4パターンが
定義されている。ここで、図8〜図11を参照して、こ
れらの4パターンのそれぞれについて、移動態様を説明
する。なお、図8〜図11において、赤外線センサ7の
視野の中心位置を、中心位置70aとして示している。
【0053】(1) 5本サーチ 図8は、「5本サーチ」の移動パターンを示している。
つまり、「5本サーチ」では、赤外線センサ7の視野
は、その中心が、底面9上を、図8に示す中心位置70
aの矢印に従って移動される。具体的には、まず、加熱
室10の右前隅から後方に移動し、加熱室10奥で左方
に移動した後、前方に移動し、加熱室10の手前側で左
方に移動した後、後方に移動し、再び加熱室10奥で左
方に移動する。その後、再び前方に移動し、再び加熱室
10の手前側で左方に移動した後、さらに後方に移動す
る。
【0054】なお、「5本サーチ」では、加熱室10の
奥行き方向に5本の走査がなされている。また、加熱室
10では、幅方向にX軸が定義され、奥行き方向にY軸
が定義されている。そして、底面9において各軸上に等
間隔に座標の値を配置した場合、当該5本の奥行き方向
の走査を示す矢印の中で、底面9において最も左にある
矢印をX=0の直線とし、最も右にある矢印をX=17
の直線とすることができる。そして、この場合、図8に
示した、5本の、加熱室10の奥行き方向の矢印は、左
から順に、X=0,6,11,14,17の直線とする
ことができる。つまり、上記の5本の矢印は、等間隔に
配置されているものではない。これは、赤外線センサ7
の視野が底面9上で投影された際の図形の大きさが、赤
外線センサ7と底面9との距離によって異なることに起
因している。
【0055】(2) 3本サーチ 図9は、「3本サーチ」の移動パターンを示している。
つまり、「3本サーチ」では、赤外線センサ7の視野
は、その中心が、底面9上を、図8に示す中心位置70
aの矢印に従って移動される。具体的には、まず、加熱
室10の右前隅から後方に移動し、加熱室10奥で左方
に移動した後、前方に移動し、加熱室10の手前側で左
方に移動した後、後方に移動する。
【0056】なお、「3本サーチ」では、加熱室10の
奥行き方向に3本の走査がなされている。そして、当該
3本の奥行き方向の走査を示す矢印の中で、底面9にお
いて最も左にある矢印をX=0の直線とし、最も右にあ
る矢印をX=17の直線とすることができる。そして、
この場合、図9に示した、3本の、加熱室10の奥行き
方向の矢印は、左から順に、X=0,11,17の直線
とすることができる。
【0057】(3) 中央付近サーチ 図10は、「中央付近サーチ」の移動パターンを示して
いる。「中央付近サーチ」では、赤外線センサ7の視野
は、その中心が、中心位置70aで示される9個の丸印
の位置に、所定の順に、移動される。つまり、このサー
チでは、赤外線センサ7による温度検出は、加熱室10
の中心付近の9箇所で行なわれる。
【0058】なお、「中央付近サーチ」における9箇所
の中心位置70aのXY座標は、以下のように表すこと
ができる。つまり、まず、X座標については、図8およ
び図9において、中心位置9aのX方向の移動範囲をX
=0〜17とする。また、Y座標については、図8およ
び図9において、中心位置9aのY方向の移動範囲をY
=0〜17とする。なお、加熱室10の奥の移動限界を
Y=0としている。このように定義されたXY座標系を
用いると、「中央付近サーチ」における9箇所の中心位
置70aのXY座標は、それぞれ、(9,9)、(9,
11)、(9,13)、(11,9)、(11,1
1)、(11,13)、(13,9)、(13,1
1)、(13,13)とすることができる。
【0059】(4) 縦5本+横1本サーチ 図11は、「縦5本+横1本サーチ」の移動パターンを
示している。つまり、「縦5本+横1本サーチ」では、
赤外線センサ7の視野は、上記した「5本サーチ」の
後、図10について定義したXY座標系で、Y=10で
表されるように左から右へと移動する。
【0060】(5) 調理メニューと視野の移動パター
ン 電子レンジ1では、複数種類の調理メニューに従って、
自動調理を行なうことができる。この調理メニューに
は、「酒のかん・牛乳あたため」、「あたため」、「ご
はん」、「葉・果菜」、「根菜」の5種類のメニューが
含まれる。なお、調理メニューは、ユーザによって、操
作パネル6において、入力される。
【0061】また、電子レンジ1では、赤外線センサ7
の視野は、マグネトロン12による加熱調理の開始同時
に移動を開始された後、食品が載置されていると判断さ
れた位置に、通常、食品の加熱が終了するまで固定され
る。以下、本明細書では加熱開始から上記のように固定
されるまでの視野の移動を、「初回サーチ」と呼ぶ。ま
た、初回サーチの後視野が固定されても、視野が固定さ
れた状態での赤外線センサ7の検出出力によっては、再
び、赤外線センサ7の視野が移動される場合がある。こ
の場合の赤外線センサ7の視野の移動を「再サーチ」と
呼ぶ。
【0062】表1に、各調理メニューの調理内容と、
「初回サーチ」および「再サーチ」における視野の移動
態様を示す。なお、表1に「5本」とあるのは、図8を
用いて説明した「5本サーチ」を意味する。同様に、表
1に「3本」、「縦5本+横1本」とあるのは、それぞ
れ、図9,図11を用いて説明した「3本サーチ」、
「縦5本+横1本サーチ」を意味する。
【0063】「根菜」以外のメニューでは、再サーチ
は、赤外線センサ7の検出出力に基づいて検出された温
度として、設定温度が検出されるまで、実行される。設
定温度とは、加熱を終了すべき温度である。設定温度
は、調理メニュー毎に独立して設定されるものである。
なお、赤外線センサ7の検出出力に基づいて検出された
温度として、設定温度が検出されると、視野の移動と共
に、マグネトロン12による加熱も終了する。
【0064】
【表1】
【0065】表1を参照して、たとえば、「酒のかん・
牛乳あたため」というメニューに従って調理が行なわれ
る場合、マグネトロン12による加熱の開始と同時に、
初回サーチとして5本サーチが実行された後、食品が載
置されていると判断された位置に視野が固定される。そ
の後、通常、視野が固定されたまま、赤外線センサ7の
検出出力に基づいて、視野内の温度が検出され、該検出
された温度が設定温度に到達すると、加熱が終了され
る。一方、初回サーチ後に視野が固定された状態で所定
の条件が成立すると、再サーチとして、5本サーチのパ
ターンで視野が継続して移動される。再サーチの期間中
も、継続して、赤外線センサ7の検出出力に基づいて視
野内の温度が検出され、該検出された温度が設定温度に
到達すると、視野の移動が終了され、加熱が終了され
る。
【0066】3.加熱室における食品の載置位置の決定
態様 ここで、初回サーチにおいて、どのように、加熱室10
における食品の載置位置を決定するのかについて、説明
する。
【0067】図12は、初回サーチの際の、視野の移動
距離(サーチ距離)に対する、赤外線センサ7の検出出
力に基づいた検出温度の一例を示す図である。図12に
おいて、検出温度に複数のピークが見られる。このピー
クは、赤外線センサ7の視野が、初回サーチの開始から
対応するサーチ距離だけ移動したとき、視野内の温度
が、別の位置に視野があるときの視野内の温度よりも高
いことを意味している。つまり、このようなピークがあ
るサーチ距離に対応する位置に、食品が載置されている
と判断する。
【0068】つまり、電子レンジ1では、加熱室10内
の、加熱室内において周辺に対する温度差の最も大きい
位置を、食品が載置されている位置としている。なお、
周辺に対する温度差が所定の値以上であった位置を、食
品が載置されている位置としてもよい。
【0069】特に、図12に示すように、複数のピーク
が見られた場合には、値の高いピーク(図12では矢印
で指示する方)があるサーチ距離に対応する位置に、食
品が載置されていると判断する。
【0070】なお、実際には、食品の温度は、赤外線セ
ンサ7が、検出した赤外線量に応じた電圧値の信号を出
力し、該信号の電圧値が、図12に示すような検出温度
に変換される。
【0071】また、図12に示す検出温度において、ピ
ーク位置以外の温度である、ベースとなる温度は、底面
9の、食品を載置されていない場所の平均的な温度と考
えることができる。以下に、このような温度を「棚温
度」と呼ぶ。
【0072】さらに、加熱室10に食品が載置されてい
る場合、該食品の温度は、必ずしも棚温度よりも高いと
は限らない。たとえば、冷蔵庫から出された直後の食品
が被加熱物として加熱室10に載置された場合、通常、
該食品の温度は棚温度よりも低いと考えられる。
【0073】食品の温度が棚温度よりも低い場合は、初
回サーチの際、図13に示すように、ピーク値は、棚温
度よりも低くなる。このような場合にも、ピークがある
サーチ距離に対応する位置に、食品が載置されていると
判断する。また、複数のピークが見られた場合には、値
の高いピーク(図13において矢印で指示する方)があ
るサーチ距離に対応する位置に、食品が載置されている
と判断する。
【0074】なお、初回サーチの際、棚温度よりも高い
温度を有するピークと低い温度を有するピークが現れた
場合には、それらのピークの中で、棚温度との差の絶対
値の大きいピークがあるサーチ距離に対応する位置に、
食品が載置されていると判断する。
【0075】なお、必ずしも、図12や図13に示すよ
うな検出温度のベースとなる温度のみが棚温度とされる
ことはない。たとえば、加熱室10内の、食品を載置さ
れることがほとんど考えられない位置の温度を、棚温度
とすることもできる。
【0076】4.視野を移動するための制御態様 次に、表1に示した各調理メニューにおける視野を移動
するための制御態様を、図14〜図18を参照して、よ
り詳細に説明する。
【0077】(1) 酒・牛乳あたため処理 図14は、制御回路90によって実行される、酒・牛乳
あたため処理のフローチャートである。酒・牛乳あたた
め処理とは、電子レンジ1において、「酒のかん・牛乳
あたため」の調理メニューが実行される際に行なわれる
処理である。なお、酒のかん・牛乳あたための調理メニ
ューとは、比較的底の深い食器に入った食品を加熱する
ための調理メニューである。
【0078】操作パネル6において、何らかの操作がな
されると、制御回路90は、S1で、酒のかん・牛乳あ
たための調理メニューの実行を要求する操作であったか
否かを判断する。そして、当該調理メニューの実行を要
求する操作であると判断すると、S2に進み、そのよう
な操作ではなかったと判断すると、図15に示すあたた
め処理に進む。
【0079】S2では、制御回路90は、実行を要求し
た調理メニューに従った加熱調理をスタートさせるため
のキー(スタートキーと略記)の入力があったか否かを
判断する。そして、入力があったと判断すると、S3に
進む。
【0080】S3では、制御回路90は、マグネトロン
12による加熱動作を開始させて、S4に進む。
【0081】S4では、制御回路90は、実行中の調理
メニューに従った設定温度T1 を設定して、S5に進
む。なお、設定温度とは、上記したように、赤外線セン
サ7の検出出力に基づいて決定された温度がこの温度に
達した場合に、マグネトロン12による加熱を終了させ
る温度である。また、温度は、赤外線センサ7の出力す
る電圧値に基づいて決定している。具体的には、赤外線
センサ7は、視野内の物体の温度と基準となる温度との
差を、電圧値として出力し、制御回路90は、当該電圧
値を温度差に変換し、温度の検出に用いている。より具
体的には、制御回路90は、たとえば、赤外線センサ7
の出力する電圧値が80mVであれば4℃の温度差に、
電圧値が100mVであれば5℃の温度差に、電圧値が
150mVであれば7℃の温度差に、電圧値が200m
Vであれば10℃の温度差に、電圧値が280mVであ
れば14℃の温度差に、変換している。
【0082】S5では、制御回路90は、赤外線センサ
7の視野を、初回サーチとして、5本サーチ(図8参
照)に従って移動させ、その後、該5本サーチの際の、
棚温度との温度差が最も大きかった位置に視野を固定さ
せて、S6に進む。なお、この場合、固定された視野内
には、食品が載置されていると考えられる。
【0083】S6では、制御回路90は、赤外線センサ
7の検出出力に基づいて、固定されている視野内の物体
の温度(T0 )を検出し、S7に進む。
【0084】S7では、制御回路90は、T0 がT1
到達しているか否かを判断する。到達していると判断す
ると、S8で加熱を終了させ、S9で加熱が終了したこ
とを報知して、待機状態に入る。一方、まだ到達してい
ないと判断した場合には、S10に進む。
【0085】S10では、制御回路90は、S5におい
て視野の位置を固定してから5秒が経過しているか否か
を判断する。まだ経過していないと判断するとS6に戻
り、経過していると判断するとS11に進む。
【0086】S11では、制御回路90は、当該S11
の処理に進んだ時点から10秒間の、視野内の物体の温
度の変化量ΔTa を検出して、S12に進む。
【0087】S12では、制御回路90は、S11で検
出したΔTa が4℃以下であるか否かを判断する。そし
て、ΔTa が、4℃以下であると判断するとS13に進
み、4℃を越えていると判断するとS14に進む。
【0088】S13では、制御回路90は、S5におけ
る初回サーチ時の棚温度が設定温度T1 よりも低いか否
かを判断する。そして、棚温度が、T1 よりも低いと判
断した場合にはS15に進み、T1 以上であると判断し
た場合には、S14に進む。
【0089】S14では、制御回路90は、再サーチを
行なわず、視野を初回サーチで固定させたままで食品温
度の検出を継続して、S6に戻る。
【0090】一方、S15では、制御回路90は、コー
スの識別を全て完了したか否かを判断する。コースの識
別とは、実行中の調理メニューにおいて、どのコースで
調理を実行するか識別することをいう。なお、電子レン
ジ1では、各調理メニューに対して、複数のコースが用
意されている。そして、コースの識別は、食品の量等に
応じて行なわれ、識別されたコースによって設定温度T
1 が補正される場合がある。そして、コース識別が全て
完了したと判断すると、S16に進む。
【0091】S16では、制御回路90は、再サーチと
して、赤外線センサ7の視野を5本サーチに従って移動
させる。この再サーチの際には、継続して、視野内の物
体の温度が検出される。そして、制御回路90は、S1
7で、検出温度として、T1以上の温度が検出されたと
判断すると、S8で加熱動作および視野の移動を終了さ
せ、S9で加熱動作の終了を報知して、待機状態に入
る。なお、S16における再サーチは、S17でT1
上の温度が検出されたと判断されるまで、継続される。
【0092】以上説明した、酒・牛乳あたため処理で
は、初回サーチ後、視野が固定されたとき、所定時間
(10秒間)経過後の、当該視野内の物体の温度変化量
が特定の値(4℃)以下であれば、再サーチが実行され
る。
【0093】これにより、初回サーチ後、視野が、何ら
かの理由により食品が載置されていない位置に固定され
た場合でも、そのまま視野を固定せず、再度、視野を移
動させることができる。
【0094】なお、酒・牛乳あたため処理では、視野内
で、所定時間内に、所定温度を越える温度上昇が見られ
ない場合、初回サーチにおいて固定された視野内に食品
が載置されていない可能性がある判断している。これに
より、電子レンジ1は、加熱室10の底面9の或る部分
が、調理開始以前に載置されていた物の影響等によりそ
の周囲に対して比較的大きな温度差を有している場合
に、特に効果を奏する、と言うことができる。つまり、
従来の電子レンジでは、当該或る部分に食品が載置され
ていると誤認され、調理期間中、当該或る部分の温度変
化を検出し続ける事態が生じたが、本実施の形態では、
このような事態を回避できるためである。
【0095】また、酒・牛乳あたため処理において、再
サーチでは、視野内の物体の温度として設定温度T1
上の温度が検出された時点で、加熱動作を終了させる。
【0096】なお、酒・牛乳あたため処理では、加熱を
終了すべき設定温度T1 が設定されていたが、電子レン
ジ1において加熱調理が多段階で実行される場合、該多
段階の中の次の段階に進む温度として段階変更温度Th
が設定されていてもよい。このような場合には、S7ま
たはS17で、段階変更温度Th が検出されたと判断す
ると、制御回路90は、加熱を終了させるのではなく、
次の加熱段階に、処理を移行する。多段階の調理の一例
としては、食品をある一定の温度まで、マグネトロン1
2により加熱した後、ヒータ13,14により当該食品
を加熱する調理を挙げることができる。
【0097】(2) あたため処理 図15は、制御回路90によって実行される、あたため
処理のフローチャートである。あたため処理とは、電子
レンジ1において、「あたため」の調理メニューが実行
される際に行なわれる処理である。なお、あたための調
理メニューとは、酒のかん・牛乳あたための調理メニュ
ーに対して比較的そこの浅い食器に入った食品を加熱す
る調理メニューである。
【0098】S1(図14参照)であたため処理に移行
する旨を決定した場合、制御回路90は、まず、S18
で、あたための調理メニューの実行を要求する操作であ
ったか否かを判断する。そして、当該調理メニューの実
行を要求する操作であると判断すると、S19に進み、
そのような操作ではなかったと判断すると、図16に示
すごはん処理に進む。
【0099】S19では、制御回路90は、スタートキ
ーの入力があったか否かを判断し、入力があったと判断
すると、S20に進む。
【0100】S20では、制御回路90は、マグネトロ
ン12による加熱動作を開始させて、S21に進む。
【0101】S21では、制御回路90は、実行中の調
理メニューに従った設定温度T2 を設定して、S22に
進む。
【0102】S22では、制御回路90は、赤外線セン
サ7の視野を、初回サーチとして、3本サーチ(図9参
照)に従って移動させ、その後、該3本サーチの際の、
棚温度との温度差が最も大きかった位置に視野を固定さ
せて、S23に進む。なお、この場合、固定された視野
内には、食品が載置されていると考えられる。
【0103】S23では、制御回路90は、赤外線セン
サ7の検出出力に基づいて、固定されている視野内の物
体の温度(T0 )を検出し、S24に進む。
【0104】S24では、制御回路90は、T0 がT2
に到達しているか否かを判断する。到達していると判断
すると、S25で加熱を終了させ、S26で加熱が終了
したことを報知して、待機状態に入る。一方、まだ到達
していないと判断した場合には、S27に進む。
【0105】S27では、制御回路90は、S22にお
いて視野の位置を固定してから5秒が経過しているか否
かを判断する。まだ経過していないと判断するとS23
に戻り、経過していると判断するとS28に進む。
【0106】S28では、制御回路90は、当該S28
に進んだ時点から10秒間の、視野内の物体の温度の変
化量ΔTb を検出して、S29に進む。
【0107】S29では、制御回路90は、S28で検
出したΔTb が5℃以下であるか否かを判断する。そし
て、ΔTb が、5℃以下であると判断するとS30に進
み、5℃を越えていると判断するとS31に進む。
【0108】S30では、制御回路90は、S22にお
ける初回サーチ時の棚温度が設定温度T2 よりも低いか
否かを判断する。そして、棚温度が、T2 よりも低いと
判断した場合にはS32に進み、T2 以上であると判断
した場合には、S31に進む。
【0109】S31では、制御回路90は、再サーチを
行なわず、視野を初回サーチで固定させたままで食品温
度の検出を継続して、S23に戻る。
【0110】一方、S32では、制御回路90は、あた
ためメニューについてコースの識別を全て完了したか否
かを判断する。コース識別が全て完了したと判断する
と、S33に進む。
【0111】S33では、制御回路90は、再サーチと
して、赤外線センサ7の視野を3本サーチに従って移動
させる。この再サーチの際には、継続して、視野内の物
体の温度が検出される。そして、制御回路90は、S3
4で、検出温度としてT2 以上の温度が検出されたと判
断すると、S25で加熱動作および視野の移動を終了さ
せ、S26で加熱動作の終了を報知して、待機状態に入
る。なお、S33における再サーチは、S34でT2
上の温度が検出されたと判断されるまで、継続される。
【0112】以上説明した、あたため処理では、初回サ
ーチ後、視野が固定されたとき、所定時間(10秒間)
経過後の、当該視野内の物体の温度変化量が特定の値
(5℃)以下であれば、再サーチが実行される。
【0113】なお、再サーチ実行の判断基準である特定
の値(5℃)は、図14を用いて説明した酒・牛乳あた
ため処理のS12における特定の値(4℃)とは異なっ
ている。つまり、再サーチ実行の判断基準である特定の
値は、調理メニュー毎に異なる値を設定することができ
る。さらに、再サーチ実行の判断基準である所定時間に
ついても、調理メニュー毎に異なる時間を設定すること
ができる。
【0114】あたため処理では、視野内で、所定時間内
に、所定温度を越える温度上昇が見られない場合、初回
サーチにおいて固定された視野内に食品されていないと
判断している。
【0115】また、あたため処理では、再サーチの期間
中、視野内の物体の温度として設定温度T2 以上の温度
が検出された時点で、加熱動作を終了させる。
【0116】(3) ごはん処理 図16は、制御回路90によって実行される、ごはん処
理のフローチャートである。ごはん処理とは、電子レン
ジ1において、「ごはん」の調理メニューが実行される
際に行なわれる処理である。なお、ごはんの調理メニュ
ーとは、被加熱物として茶碗に盛られたご飯が想定され
た調理メニューである。
【0117】S18(図15参照)でごはん処理に移行
する旨を決定した場合、制御回路90は、まず、S35
で、ごはんの調理メニューの実行を要求する操作であっ
たか否かを判断する。そして、当該調理メニューの実行
を要求する操作であると判断すると、S36に進み、そ
のような操作ではなかったと判断すると、図17に示す
葉・果菜処理に進む。
【0118】S36では、制御回路90は、スタートキ
ーの入力があったか否かを判断し、入力があったと判断
すると、S37に進む。
【0119】S37では、制御回路90は、マグネトロ
ン12による加熱動作を開始させて、S38に進む。
【0120】S38では、制御回路90は、実行中の調
理メニューに従った設定温度T3 を設定して、S39に
進む。
【0121】S39では、制御回路90は、赤外線セン
サ7の視野を、初回サーチとして、中央付近サーチ(図
10参照)に従って移動させ、その後、該中央付近サー
チの際の、棚温度との温度差が最も大きかった位置と当
該温度差ΔTe とを記憶し、S40に進む。
【0122】S40では、制御回路90は、S39で記
憶した棚温度と視野を固定させた位置で検出された温度
との差であるΔTc が14℃以上であるか否かを判断す
る。そして、14℃以上であると判断すると、S41に
進み、14℃未満であると判断すると、S42に進む。
【0123】S41では、制御回路90は、S39で記
憶した位置に視野を固定させ、S43に進む。一方、S
42では、制御回路90は、再度、赤外線センサ7の視
野を3本サーチで移動させた後、当該3本サーチの際に
最も棚温度との温度差が大きかった位置に視野を固定し
て、S43に進む。
【0124】S43では、制御回路90は、赤外線セン
サ7の検出出力に基づいて、固定されている視野内の物
体の温度(T0 )を検出し、S44に進む。
【0125】S44では、制御回路90は、T0 がT3
に到達しているか否かを判断する。到達していると判断
すると、S45で加熱を終了させ、S46で加熱が終了
したことを報知して、待機状態に入る。一方、まだ到達
していないと判断した場合には、S47に進む。
【0126】S47では、制御回路90は、S41また
はS42において視野の位置を固定してから5秒が経過
しているか否かを判断する。まだ経過していないと判断
するとS43に戻り、経過していると判断するとS48
に進む。
【0127】S48では、制御回路90は、当該S48
に進んだ時点から10秒間の、視野内の物体の温度の変
化量ΔTd を検出して、S49に進む。
【0128】S49では、制御回路90は、S48で検
出したΔTd が5℃以下であるか否かを判断する。そし
て、ΔTd が、5℃以下であると判断するとS50に進
み、5℃を越えていると判断するとS51に進む。
【0129】S50では、制御回路90は、S39にお
ける初回サーチ時の棚温度が設定温度T3 よりも低いか
否かを判断する。そして、棚温度が、T3 よりも低いと
判断した場合にはS52に進み、T3 以上である場合に
は、S51に進む。
【0130】S51では、制御回路90は、再サーチを
行なわず、視野を初回サーチで(S41またはS42
で)固定させたままで食品温度の検出を継続して、S4
3に戻る。
【0131】一方、S52では、制御回路90は、ごは
んメニューについてコースの識別を全て完了したか否か
を判断する。コース識別が全て完了したと判断すると、
S53に進む。
【0132】S53では、制御回路90は、再サーチと
して、赤外線センサ7の視野を3本サーチに従って移動
させる。この再サーチの際には、継続して、視野内の物
体の温度が検出される。そして、制御回路90は、S5
4で、検出温度として、T3以上の温度が検出されたと
判断すると、S45で加熱動作および視野の移動を終了
させ、S46で加熱動作の終了を報知して、待機状態に
入る。なお、S53における再サーチは、S54でT3
以上の温度が検出されたと判断されるまで、継続され
る。
【0133】以上説明したごはん処理では、まずS39
で中央付近サーチがなされ、S40で該中央付近サーチ
における棚温度との最大温度差Tc が14℃未満である
と判断すると、S42で3本サーチがなされる。なお、
S40においてTc が14℃未満であると判断されるこ
とは、中央付近サーチにおける検出位置には食品が載置
されていないことに相当する。つまり、S39〜S42
の処理では、まず中央付近サーチを行ない、当該中央付
近サーチにおいて視野を食品の載置位置に移動させるこ
とができなかった場合に、さらに3本サーチを行なって
いることになる。そして、ごはん処理では、S39〜S
42の処理が、初回サーチに相当している。
【0134】また、以上説明したごはん処理では、初回
サーチ後、視野が固定されたとき、所定時間(10秒
間)経過後の当該視野内の物体の温度変化量が特定の値
(5℃)以下であれば、再サーチが実行される。このと
き、再サーチとしては、3本サーチのみが行なわれる。
【0135】つまり、以上説明したごはん処理では、初
回サーチと再サーチとでは、視野の移動態様が異なるこ
とになる。
【0136】(4) 葉・果菜処理 図17は、制御回路90によって実行される、葉・果菜
処理のフローチャートである。葉・果菜処理とは、電子
レンジ1において、葉菜や果菜の下ごしらえ調理である
「葉・果菜」の調理メニューが実行される際に行なわれ
る処理である。
【0137】S35(図16参照)で葉・果菜処理に移
行する旨を決定した場合、制御回路90は、まず、S5
5で、葉・果菜の調理メニューの実行を要求する操作で
あったか否かを判断する。そして、当該調理メニューの
実行を要求する操作であると判断すると、S56に進
み、そのような操作ではなかったと判断すると、図18
に示す根菜処理に進む。
【0138】S56では、制御回路90は、スタートキ
ーの入力があったか否かを判断し、入力があったと判断
すると、S57に進む。
【0139】S57では、制御回路90は、マグネトロ
ン12による加熱動作を開始させて、S58に進む。
【0140】S58では、制御回路90は、実行中の調
理メニューに従った設定温度T4 を設定して、S59に
進む。
【0141】S59では、制御回路90は、赤外線セン
サ7の視野を、初回サーチとして、中央付近サーチ(図
10参照)に従って移動させ、その後、該中央付近サー
チの際の、棚温度との温度差が最も大きかった位置と当
該温度差ΔTe とを記憶し、S60に進む。
【0142】S60では、制御回路90は、S59で記
憶した棚温度と視野を固定させた位置で検出された温度
との差であるΔTe が7℃以上であるか否かを判断す
る。そして、7℃以上であると判断すると、S61に進
み、7℃未満であると判断すると、S64に進む。
【0143】S61では、制御回路90は、S59で記
憶した位置に視野を固定させ、S63に進む。
【0144】一方、S64では、制御回路90は、再度
S59で記憶した位置を記憶したまま、S65で、赤外
線センサ7の視野を縦5本+横1本サーチ(図11参
照)で移動させる。そして、S66で、S65での縦5
本+横1本サーチの最中に(T4 −5)℃以上の温度を検
出したか否か判断し、検出できたと判断するとS67に
進み、検出できなかったと判断するとS69に進む。S
69では、S59およびS64で記憶した、ΔTe の検
出された位置に視野を固定させてS62に戻る。
【0145】S62では、制御回路90は、赤外線セン
サ7の検出出力に基づいて、固定されている視野内の物
体の温度(T0 )を検出し、S63に進む。
【0146】S63では、制御回路90は、T0 がT4
に到達しているか否かを判断する。到達していると判断
すると、S67で加熱を終了させ、S68で加熱が終了
したことを報知して、待機状態に入る。一方、まだ到達
していないと判断した場合には、S70に進む。
【0147】S70では、制御回路90は、S61また
はS69において視野の位置を固定してから5秒が経過
しているか否かを判断する。まだ経過していないと判断
するとS62に戻り、経過していると判断するとS71
に進む。
【0148】S71では、制御回路90は、当該S71
に進んだ時点から10秒間の、視野内の物体の温度の変
化量ΔTf を検出して、S72に進む。
【0149】S72では、制御回路90は、S71で検
出したΔTf が4℃以下であるか否かを判断する。そし
て、ΔTf が、4℃以下であると判断するとS73に進
み、4℃を越えていると判断するとS74に進む。
【0150】S73では、制御回路90は、S59にお
けるサーチ時の棚温度が設定温度T 4 よりも低いか否か
を判断する。そして、棚温度が、T4 よりも低いと判断
した場合にはS75に進み、T4 以上である場合には、
S74に進む。
【0151】S74では、制御回路90は、再サーチを
行なわず、視野を初回サーチで(S61またはS69
で)固定させたままで食品温度の検出を継続して、S6
2に戻る。
【0152】一方、S75では、制御回路90は、葉・
果菜メニューについてコースの識別を全て完了したか否
かを判断する。コース識別が全て完了したと判断する
と、S76に進む。
【0153】S76では、制御回路90は、再サーチと
して、赤外線センサ7の視野を縦5本+横1本サーチに
従って移動させる。この再サーチの際には、継続して、
視野内の物体の温度が検出される。そして、制御回路9
0は、S77で、検出温度として、T4 以上の温度が検
出されたと判断すると、S67で加熱動作および視野の
移動を終了させ、S68で加熱動作の終了を報知して、
待機状態に入る。なお、S76における再サーチは、S
77でT4 以上の温度が検出されたと判断されるまで、
継続される。
【0154】以上説明した葉・果菜処理では、まずS5
9で中央付近サーチがなされ、S60で該中央付近サー
チにおける棚温度との最大温度差Te が7℃未満である
と判断すると、S65で縦5本+横1本サーチがなされ
る。なお、S60においてT e が7℃未満であると判断
されることは、中央付近サーチにおける検出位置には食
品が載置されていないことに相当する。つまり、S5
9,S60,S64,S65の処理では、まず中央付近
サーチを行ない、当該中央付近サーチにおいて視野を食
品の載置位置に移動させることができなかった場合に、
さらに縦5本+横1本サーチを行なっていることにな
る。そして、葉・果菜処理では、S59,S60,S6
4,S65の処理が、初回サーチに相当している。
【0155】(5) 根菜処理 図18は、制御回路90によって実行される、根菜処理
のフローチャートである。根菜処理とは、電子レンジ1
において、「根菜」の調理メニューが実行される際に行
なわれる処理である。なお、根菜の調理メニューとは、
根菜の下ごしらえをする調理メニューである。
【0156】S55(図17参照)で根菜処理に移行す
る旨を決定した場合、制御回路90は、まず、S78
で、根菜の調理メニューの実行を要求する操作であった
か否かを判断する。そして、当該調理メニューの実行を
要求する操作であると判断すると、S79に進み、その
ような操作ではなかったと判断すると、図16に示すご
はん処理に進む。
【0157】S79では、制御回路90は、スタートキ
ーの入力があったか否かを判断し、入力があったと判断
すると、S80に進む。
【0158】S80では、制御回路90は、マグネトロ
ン12による加熱動作を開始させて、S81に進む。
【0159】S81では、制御回路90は、実行中の調
理メニューに従った設定温度T5 を設定して、S82に
進む。
【0160】S82では、制御回路90は、赤外線セン
サ7の視野を、初回サーチとして、5本サーチに従って
移動させ、その後、該5本サーチの際の、棚温度との温
度差が最も大きかった位置に視野を固定させて、S83
に進む。なお、この場合、固定された視野内には、食品
が載置されていると考えられる。
【0161】S83では、制御回路90は、S82温度
差の最も大きかった位置を記憶し、S84に進む。
【0162】S84では、制御回路90は、赤外線セン
サ7の検出出力に基づいて、固定されている視野内の物
体の温度(T0 )を検出し、S85に進む。
【0163】S85では、制御回路90は、T0 がT5
に到達しているか否かを判断する。到達していると判断
すると、S86で加熱を終了させ、S87で加熱が終了
したことを報知して、待機状態に入る。一方、まだ到達
していないと判断した場合には、S88に進む。
【0164】S88では、制御回路90は、当該S88
に進んだ時点から40秒間の、視野内の物体の温度の変
化量ΔTg を検出して、S89に進む。
【0165】S89では、制御回路90は、S88で検
出したΔTg が10℃以下であるか否かを判断する。そ
して、ΔTg が、10℃以下であると判断するとS90
に進み、5℃を越えていると判断するとS91に進む。
【0166】S90では、制御回路90は、再サーチを
行なわず、視野を初回サーチで固定させたままで食品温
度の検出を継続して、S84に戻る。
【0167】S91では、制御回路90は、S80で加
熱動作を開始させてから2分以上経過しているか否かを
判断し、経過したと判断した時点で、S92に進む。
【0168】S92では、制御回路90は、再サーチと
して、赤外線センサ7の視野を5本サーチに従って移動
させる。この再サーチの際には、継続して、視野内の物
体の温度が検出される。
【0169】そして、制御回路90は、S93で、検出
温度としてT5 以上の温度が検出されたと判断すると、
S86で加熱動作および視野の移動を終了させ、S87
で加熱動作の終了を報知して、待機状態に入る。一方、
S93で、まだT5 以上の温度が検出されていないと判
断すると、S94に進む。
【0170】S94で、制御回路90は、S83で記憶
した初回サーチ時の最高温度検出位置に視野を戻し、当
該位置で視野を固定して、S95に進む。
【0171】S95では、直前に実行したS92におけ
るその回の再サーチの開始から1分が経過したか否かを
判断し、1分が経過したと判断すると、S92に戻り、
再度、5本サーチを行なう。
【0172】以上説明した、根菜処理では、初回サーチ
後、視野が固定されたとき、所定時間(40秒間)経過
後の、当該視野内の物体の温度変化量が特定の値(10
℃)以下であれば、その時点から2分経過すると再サー
チが実行される。つまり、根菜処理では、初回サーチで
視野が固定されてから特定時間(2分40秒)の経過後
に、再サーチが実行されることになる。なお、他の調理
メニューに対して同様の処理の流れが実現される際、初
回サーチで視野が固定されてから再サーチが実行される
までの時間や判断温度等は、調理メニュー毎に変更され
てもよい。
【0173】また、根菜処理では、再サーチの期間中、
5本サーチが終了する毎に、S83において記憶された
位置に視野が戻される。
【0174】さらに、根菜処理では、再サーチの期間中
は、1分毎に、S92で、1回の5本サーチが実行され
る。
【0175】なお、根菜処理では、再サーチは、視野内
の物体の温度として設定温度T5 以上の温度が検出され
るまで、実行される。
【0176】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である電子レンジの斜
視図である。
【図2】 図1の電子レンジのドアが開状態とされた状
態の斜視図である。
【図3】 図1の電子レンジの外装部を外した状態の斜
視図である。
【図4】 図1の電子レンジのIV−IV線に沿う矢視
断面図である。
【図5】 図1の電子レンジのV−V線に沿う矢視断面
図である。
【図6】 図1の電子レンジのIV−IV線に沿う模式
的な矢視断面図である。
【図7】 図1の電子レンジの電気的構成を模式的に示
す図である。
【図8】 図1の電子レンジの赤外線センサの視野が
「5本サーチ」で移動する場合の移動態様を示す図であ
る。
【図9】 図1の電子レンジの赤外線センサの視野が
「3本サーチ」で移動する場合の移動態様を示す図であ
る。
【図10】 図1の電子レンジの赤外線センサの視野が
「中央付近サーチ」で移動する場合の移動態様を示す図
である。
【図11】 図1の電子レンジの赤外線センサの視野が
「縦5本+横1本サーチ」で移動する場合の移動態様を
示す図である。
【図12】 図1の電子レンジにおいて、初回サーチの
際の、視野の移動距離(サーチ距離)に対する、赤外線
センサの検出出力に基づいた検出温度の一例を示す図で
ある。
【図13】 図1の電子レンジにおいて、初回サーチの
際の、視野の移動距離(サーチ距離)に対する、赤外線
センサの検出出力に基づいた検出温度の別の例を示す図
である。
【図14】 図1の電子レンジの制御回路によって実行
される、酒・牛乳あたため処理のフローチャートであ
る。
【図15】 図1の電子レンジの制御回路によって実行
される、あたため処理のフローチャートである。
【図16】 図1の電子レンジの制御回路によって実行
される、ごはん処理のフローチャートである。
【図17】 図1の電子レンジの制御回路によって実行
される、葉・果菜処理のフローチャートである。
【図18】 図1の電子レンジの制御回路によって実行
される、根菜処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子レンジ、6 操作パネル、7 赤外線センサ、
9 底板、10 加熱室、12 マグネトロン、15
回転アンテナ、22 X方向回動部材、23X方向回動
モータ、24 Y方向回動部材、25 Y方向回動モー
タ、40 検出経路部材、70 視野、90 制御回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 6/68 320 H05B 6/68 320V 320Q (72)発明者 稗島 澄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 酒井 始夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 上橋 浩之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3K086 AA01 CA04 CB04 CB06 CC20 CD11 3L086 AA01 CB10 CB16 CC10 CC12 DA18 3L087 AA01 BB12 BC09 BC11 DA17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を加熱する加熱手段と、 被加熱物を収容する加熱室と、 前記加熱室内に視野を有し、前記視野内の赤外線量を検
    出する赤外線センサと、 前記赤外線センサの視野を前記加熱室内で移動させる視
    野移動手段と、 前記赤外線センサの検出出力に基づいて、前記視野内の
    物体の温度を検出する温度検出手段とを含み、 前記視野移動手段は、 前記加熱手段の加熱動作の開始と同時、または、加熱動
    作の開始後に、前記視野を前記加熱室内で所定のパター
    ンで移動させる第一の移動制御を実行し、 前記第一の移動制御における前記温度検出手段の検出温
    度において、前記加熱室内において周辺に対する温度差
    が所定の値以上であった位置、または、前記加熱室内に
    おいて周辺に対する温度差の最も大きい位置である所定
    位置に、 前記視野を固定させ、 前記所定位置に前記視野を固定させた後、所定条件の成
    立に基づいて、再度視野を前記加熱室内で移動させる第
    二の移動制御を実行する、調理器。
  2. 【請求項2】 前記視野移動手段は、前記所定位置に前
    記視野を固定させた後、所定時間が経過したときに前記
    温度検出手段の検出温度が特定の値以上変化しなかった
    場合に、前記所定条件が成立したと判断して前記第二の
    移動制御を実行する、請求項1に記載の調理器。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段は、被加熱物に対して、複
    数の調理メニューの中のいずれかに従って加熱調理を実
    行でき、 前記特定の値は、前記調理メニューによって異なる、請
    求項2に記載の調理器。
  4. 【請求項4】 前記視野移動手段は、前記所定位置に前
    記視野を固定させた後、特定時間が経過したときに前記
    所定条件が成立したと判断して前記第二の移動制御を実
    行する、請求項1に記載の調理器。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は、被加熱物に対して、複
    数の調理メニューの中のいずれかに従って加熱調理を実
    行でき、 前記特定時間は、前記調理メニューによって異なる、請
    求項4に記載の調理器。
  6. 【請求項6】 前記加熱手段の加熱動作を制御する加熱
    制御手段をさらに含み、 前記温度検出手段の検出温度について、前記被加熱物に
    対する加熱を終了させるべき状態に対応する温度である
    設定温度が予め定められ、 前記加熱制御手段は、前記視野移動手段による前記第二
    の移動制御がなされている場合に、前記温度検出手段に
    よって前記設定温度以上の温度が検出された時点で、前
    記加熱手段の加熱動作を停止させる、請求項2〜請求項
    5のいずれか1項に記載の調理器。
  7. 【請求項7】 前記加熱手段に段階的に加熱動作を実行
    させるように、当該加熱手段の加熱動作を制御する加熱
    制御手段をさらに含み、 前記温度検出手段の検出温度について、前記被加熱物に
    対する加熱手段の加熱段階を変更させるべき状態に対応
    する温度である段階変更温度が予め定められ、 前記加熱制御手段は、前記視野移動手段による前記第二
    の移動制御がなされている場合に、前記温度検出手段に
    よって前記段階変更温度以上の温度が検出された時点
    で、前記加熱手段の加熱動作の段階を変更させる、請求
    項2〜請求項5のいずれか1項に記載の調理器。
  8. 【請求項8】 前記視野移動手段は、前記所定位置に前
    記視野を固定させた後、一定時間が経過する毎に、前記
    第二の移動制御を実行する、請求項1に記載の調理器。
  9. 【請求項9】 前記視野移動手段は、前記第二の移動制
    御が実行される毎に、前記所定位置に前記視野を移動さ
    せる、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の調理
    器。
  10. 【請求項10】 前記視野移動手段は、前記第二の移動
    制御では、前記所定のパターンとは異なるパターンで、
    前記視野を移動させる、請求項1〜請求項9のいずれか
    1項に記載の調理器。
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