JP2001304348A - 動力伝達装置、ギヤドモータ及び該ギヤドモータを用いた生ごみ処理機 - Google Patents

動力伝達装置、ギヤドモータ及び該ギヤドモータを用いた生ごみ処理機

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JP2001304348A JP2000126399A JP2000126399A JP2001304348A JP 2001304348 A JP2001304348 A JP 2001304348A JP 2000126399 A JP2000126399 A JP 2000126399A JP 2000126399 A JP2000126399 A JP 2000126399A JP 2001304348 A JP2001304348 A JP 2001304348A
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shaft
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
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  • Gear Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動力伝達装置において、コンパクト、静粛
性、高減速比等を合理的な構成で両立する。 【解決手段】 入力軸50に入力される回転動力を、少
なくとも入力軸50に設けられるハイポイドギヤセット
60を介して出力軸58に伝達する直交歯車減速機48
を備える動力伝達装置44において、直交歯車減速機4
8よりも前段側に、太陽ローラ64、太陽ローラ64に
転接する遊星ローラ66、太陽ローラ64と同軸に配置
されて遊星ローラ64が自身の内周に転接するリングロ
ーラ68、遊星ローラ66の公転運動を取り出して直交
歯車減速機48の入力軸50に伝達するキャリア70を
有する単純遊星摩擦伝達構造の摩擦減速機49を配設
し、更に、ハイポイドギヤセット60から軸方向反力を
受ける入力軸50と、キャリア70とを、この反力のキ
ャリア70への伝達を遮断可能な状態で連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力軸に入力され
る回転動力を、少なくとも該入力軸に設けられるハイポ
イドギヤセットを介して出力軸に伝達する直交歯車減速
機を備える動力伝達装置、該動力伝達装置を利用したギ
ヤドモータ、及び該ギヤドモータを用いた生ごみ処理機
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−291032号公報及び特開
平10−5729号公報には、一般家庭等から排出され
る生ごみを、発酵促進剤の働きを利用して発酵させるこ
とで分解処理する生ごみ処理機が共に開示されている。
【0003】これらの生ごみ処理機は、一般的に、生ご
みと発酵促進剤(有機物分解菌、水等)を受容可能な発
酵槽と、この発酵槽内に設けられ、外周面に半径方向外
側に向かって取付けた撹拌羽根によって前記生ごみ及び
発酵促進剤を撹拌可能な回転自在の撹拌シャフトと、こ
の撹拌シャフトを回転駆動するギヤドモータとを備え
る。
【0004】この生ごみ処理機は、発酵槽内に、生ご
み、発酵促進剤、水等を投入し、所定の加熱や換気等を
行いながら前記撹拌羽根によって生ごみ等を撹拌し、こ
の生ごみの発酵を促進させて最終的に堆肥化するもので
ある。
【0005】特開平7−291032号公報にて開示さ
れる生ごみ処理機の駆動機構は、発酵槽の外周面に固定
されたモータの回転力を、このモータのモータ軸に設け
られたピニオン、前記発酵槽の外周面に設けられた中間
ギヤ及び前記撹拌シャフトの軸端に固定されたギヤ等か
らなる減速ギヤ列によって伝達する。
【0006】又、特開平10−5729号公報にて示さ
れる生ごみ処理機の駆動機構は、発酵槽の外側に別途の
固定手段によってモータを設置し、このモータの回転動
力を、スプロケット及びチェーンを介して撹拌シャフト
に伝達する。
【0007】しかしながら、上記の駆動機構は、減速ギ
ヤ列やチェーン等のために広い取付スペースが必要とな
る結果、生ごみ処理機の小型化が困難であった。又、チ
ェーンや減速ギヤ列が直接露出する構造であったため安
全上好ましいものではなく、これを回避するには別途カ
バーを取り付ける必要があり部品点数も増加した。
【0008】これらの問題を解決するものとして、図7
に示される、特開平7−136620号公報に開示され
ている生ごみ処理機1が存在する。
【0009】この生ごみ処理機1は駆動装置としてギヤ
ドモータ8を用いたものであり、その本体(被駆動装
置:ギヤドモータから見れば相手機械)として、前述し
た処理機と同様に、生ごみと発酵促進剤(図示省略)を
受容可能な発酵槽2と、前記発酵槽2内に配置される回
動自在のシャフト部材であって、外周面に略放射状に設
けられる撹拌ばね4によって前記生ごみ及び発酵促進剤
を撹拌可能な撹拌シャフト6と、を備える。
【0010】この撹拌シャフト6に同軸的に連結される
ギヤドモータ8は、図8及び図9に示されるように、モ
ータ10と、該モータ10のモータ軸10Aに連結され
て該モータ軸10Aの回転を第1及び第2中間軸18、
20を介して出力軸16に伝達可能な動力伝達装置12
(一部図示省略)と、を一体的に組み合わせた構成とさ
れている。
【0011】前記動力伝達装置12の歯車箱14には、
このギヤドモータを相手機械に取り付けるためのボルト
孔34が、前記出力軸16と垂直な平面14Aにおける
仮想正方形14Bの頂点位置において該歯車箱14を貫
通して形成されている。又、前記モータ10のモータ軸
10Aと出力軸16とは平行になっており、その出力軸
16の軸心は、前記仮想正方形14Bの中心からずれた
状態で配置されている。
【0012】一方、前記発酵槽2には、前記ボルト孔3
4に対応するボルト孔2Bと、前記出力軸16と同位置
にて前記撹拌シャフト6が貫通可能な撹拌シャフト貫通
孔2Aとが形成されている。
【0013】前記動力伝達装置12は、図9に示される
ように、前記出力軸16と平行になるように前記第1中
間軸18及び第2中間軸20を備える3段減速構造であ
り、更に、前記モータ軸10Aに一体的に形成されるヘ
リカルピニオン22と、前記第1中間軸18に固定され
て前記ヘリカルピニオン22と噛合可能な第1ヘリカル
ギヤ24と、前記第1中間軸に固定された第1ピニオン
26と、前記第2中間軸20に固定され前記第1ピニオ
ン26と噛合可能な第2ギヤ28と、前記第2中間軸2
0に固定される第2ピニオン30と、前記出力軸16に
固定されて前記第2ピニオン30と噛合可能な出力軸ギ
ヤ32と、を備え、可能な限りコンパクトになるように
構成されている。なお、図9では3段変速構造を示した
が、一般的には、2段から6段減速構造のものが知られ
ている。
【0014】前記ギヤドモータ8は、上記のような構成
とされていることから以下のようなメリットがある。
【0015】1)歯車箱14における出力軸16が突出
する前記平面14A(取付面)において、このギヤドモ
ータ8を本体(相手機械)に直接且つ簡易に固定するこ
とが可能となる。
【0016】2)ギヤドモータ8において、動力伝達装
置12が前記歯車箱14によって覆われているので、前
記特開平7−291032号、特開平10−5729号
公報にて開示されたもの(露出構造であるもの)と比較
して、安全面に優れる。
【0017】以上ように、このギヤドモータ8は優れた
特徴を有していることから、現在では生ごみ処理機以外
の分野でも広く用いられるようになっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ギ
ヤドモータ8は出力軸16とモータ軸10Aが同方向に
配置されることから、図7に示したように、ギヤドモー
タ8を含めた撹拌シャフト6の軸方向寸法が大きくなる
という問題があった。従って、発酵槽2の大きさに比べ
生ごみ処理機1全体が大きくなってしまい、家庭用生ご
み処理機等における省スペース化の要請に反するもので
あった。
【0019】又、取付面(平面14A)から片持ち状態
でギヤドモータ全体が大きく突出するため、(使用者が
加重をかけたときなどに)取付部に過負荷が生じ易く、
その分取付部の剛性を高めたり、発酵槽2自体の剛性を
高めたりする必要があった。
【0020】このような状況は生ごみ処理機の分野だけ
にとどまらず、結果として多くの産業分野において、こ
のギヤドモータ8を含む回転機械が大型化してしまい、
製造コスト等の増大を招いていた。
【0021】ところで、上記のギヤドモータ8以外に
も、図10に示されるように、モーター軸と出力軸とを
直交させるようにしたギヤドモータ36が存在する。こ
のギヤドモータ36はモータ10と直交歯車減速機29
とを備えており、モータ軸10Aの回転を直交歯車減速
機29によって減速・方向変換して出力するものであ
る。
【0022】この直交歯車減速機28は、該モータ軸1
0Aと直角に配置される第1、第2中間軸18、20及
び出力軸16を備えており、具体的にモータ軸10A
は、モータ10のケーシング11の内部に配置される2
つの軸受13A、13Bによって回転自在に支持され、
その先端にはハイポイドピニオン15が形成されてい
る。第1中間軸18には、同軸状にハイポイドギヤ17
が設けられており、ハイポイドピニオン15と噛合して
いる。このハイポイドギヤ17及びハイポイドピニオン
15によってハイポイドギヤセット19が構成される。
【0023】第1中間軸18には、更に第1ピニオン2
1が配置され、第2中間軸20に配置される第1ギヤ2
3と噛合する。第2中間軸20には、更に第2ピニオン
25が配置され、出力軸16に配置される第2ギヤ27
と噛合する。なお、これらの歯車及びハイポイドギヤセ
ット19等は歯車箱14に収容される。
【0024】この種のギヤドモータ36を駆動装置とし
て採用すれば、装置全体の軸線方向寸法を大幅に短縮す
ることが出来ると考えられる。
【0025】しかしながら近年の生ごみ処理機等の分野
においては、装置全体を小型化することに加えて、生ご
みの処理容量等を更に増大したいという要請があり、こ
れに伴って、撹拌シャフト6によって大量の生ごみ等を
十分に撹拌するためにもギヤドモータ36に相当の駆動
トルクが要求されている。この要求に対して、上記のギ
ヤドモータ36は必ずしも満足できるものではない。
【0026】というのも、このままの構成で更なる減速
比の増大(つまり、トルクの増大)を図ろうとすると、
各歯車が大型化してギヤドモータ36が再び大型化して
しまい、モータ軸10Aと出力軸16を直交させて小型
化を図ろうとしたメリットがかなり失われてしまう。
又、第3、第4中間軸等を追加して歯車減速段数を増や
すことにより減速比を増大しようとすると、各歯車から
発生する騒音もそれに伴って増大し、家庭用の生ごみ処
理機等に用いることが事実上不可能となる。
【0027】更に、このハイポイドギヤセット19によ
って減速する構造は、そのモータ軸10A(直交歯車減
速機29にとっては入力軸)に軸線方向(スラスト方向
S)と径方向(ラジアル方向R)の双方の力が作用する
という特徴を有している。従って、高速回転するモータ
軸10Aを支持する各軸受13A、13Bの負担が大き
くなり、特に長時間の連続運転が必要となる生ごみ処理
機等の分野では、その軸受13A、13Bの寿命の低下
は大きな問題となる。
【0028】また、「回転機械」に作業員が必要となる
分野では、作業員がその回転部分に巻き込まれることを
防止するために、回転機械自体の安全性を考慮しなけれ
ばならない。勿論、各種センサによってその安全性を確
保するように講じられていることが多く、例えば生ごみ
処理機では、上蓋等の開閉状態をセンサで検出し、この
上蓋を作業者が開けた場合には、それと同時に自動的に
ギヤドモータの回転が停止するように制御されている。
【0029】しかし、このような電気的センサによって
状況を検知し、その信号に基づいて電気的にモータを停
止制御するような安全対策のみでは、そもそもセンサや
制御装置等が故障した場合に、使用者の安全が十分に確
保されない可能性もある。
【0030】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、装置全体の大型化を抑制しながらも高い減速
比、静粛性、長寿命化を達成することができ、更に使用
者の安全面にも考慮した動力伝達装置を得ることを目的
とする。又他の目的は、この動力伝達装置を用いてギヤ
ドモータを構成し、更には該ギヤドモータを生ごみ処理
装置に適用することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、入力軸に
入力される回転動力を少なくとも該入力軸に設けられる
ハイポイドギヤセットを介して出力軸に伝達する直交歯
車減速機を備える動力伝達装置において、直交歯車減速
機よりも前段側に、回転動力が入力される太陽ローラ、
該太陽ローラの周囲に配置されて該太陽ローラに転接す
る遊星ローラ、前記太陽ローラと同軸状に配置されて前
記遊星ローラが自身の内周に転接するリングローラ、前
記遊星ローラの公転運動を取り出して前記直交歯車減速
機の前記入力軸に伝達するキャリアを有する単純遊星摩
擦伝達構造の摩擦減速機を配設し、ハイポイドギヤセッ
トから軸方向反力を受ける前記入力軸と、前記キャリア
とを、該軸方向反力の該キャリアへの伝達を遮断可能な
状態で連結したことにより上記目的を達成するものであ
る。
【0032】本発明者は、動力伝達装置において減速比
の増大を図るため、単純遊星構造の摩擦減速機を直交歯
車減速機より前段側に配置する構成を採用した。
【0033】摩擦減速機(トラクション減速機の概念を
含む)は、動力発生源(例えばモータ)の動力を、同軸
性を維持した状態で高い減速比でもって直交歯車減速機
に出力することが出来る。従って、動力伝達装置のコン
パクトな状態を維持したまま高減速比を得ることができ
る。更に、ハイポイドギヤセットは極めて静かに動力を
伝達出来るという特徴を有しているが、上記の摩擦減速
機は「ハイポイドギヤセットよりも更に静粛な」動力伝
達が可能であるので、その特徴を損なうことなく高減速
比を得ることが出来る。つまり、ハイポイドギヤセット
と単純遊星構造の摩擦減速機の組み合わせによれば、静
粛性、コンパクト性及び高減速比を合理的に達成可能に
なる。
【0034】ところで、上記摩擦減速機は、太陽ローラ
やキャリア等に回転軸線方向の荷重がかかると、動力伝
達特性が変化したり、耐久性が悪化したりするという側
面を有している。しかし本発明によれば、入力軸が受け
る軸線方向の力を遮断しているので、そのような問題の
発生が抑制されている。特にこれは、ハイポイドギヤセ
ットを有する動力伝達装置がそもそも有していた課題で
ある「動力発生源(例えばモータ軸)側に、入力軸のス
ラスト力が伝達するのを防止したい」との要求を満足す
る為の構造を、あえて摩擦減速機と直交歯車減速機との
間に介在させて、両者の問題点をまとめて解決しようと
するものである。
【0035】従って、軸方向反力のキャリアへの伝達を
遮断するようにすれば、摩擦減速機の安定した動力伝達
特性と、動力発生源側へのスラスト力の伝達防止を両立
した上で、更に上記の高減速比等を達成できるようにな
る。
【0036】更に、各摩擦ローラ間の接触面に作用する
摩擦力(あるいはトラクションフォース)を利用して回
転動力を伝達する単純遊星摩擦伝達構造は、自身の許容
伝達能力を超えると「滑りが増大する」という特徴を有
している。従って、相手機械側の回転部分が何らかの原
因で突然固定(ロック)され、動力伝達装置側に突然大
きな反力モーメントが作用した場合でも、この滑りによ
って吸収することが出来る。その結果、動力発生源や直
交歯車減速機等の損傷を極力防ぐことが出来る。このこ
とは、相手機械側の回転部分に作業員等が巻き込まれた
場合でも、摩擦減速機が上記「滑り」によってトルクリ
ミッタ的な機能を果たすことになり、センサや制御装置
の有無に拘わらずある程度の安全性を確保することが出
来る。
【0037】又勿論、この動力伝達装置によれば、自身
の長手方向を相手機械側に沿うようにして連結できるの
で、相手機械を含めて装置全体を小型化することが可能
になる。
【0038】軸方向反力を確実に遮断する為には、例え
ば、上記第1発明において、キャリアと入力軸を、相対
的な軸方向の摺動を許容可能な連結構造によって連結す
るようにすればよい。
【0039】このようにすれば、軸方向反力を受けた結
果、入力軸が軸方向に移動したとしても、この入力軸と
キャリアとが相対的に摺動できるので、その力がキャリ
アに直接伝達されることが防止される。摩擦減速機は安
定した伝達特性を発揮できるとともに、動力発生源側に
該軸方向反力が伝達しないので、連結される動力発生源
の軸受等の負担が軽減されて長寿命化が達成される。
【0040】なお、相対的な軸方向の摺動を許容可能な
連結構造としては、例えば、キャリアと入力軸をスプラ
イン構造によって連結することが好ましい。
【0041】また、このスプライン構造は、一般的に、
キャリアと入力軸の半径方向のずれをも(一定の範囲内
であれば)許容できるという特性を有している。従っ
て、入力軸がハイポイドギヤセットから径方向の反力
(ラジアル力)を受けることで、径方向のずれ(撓み)
等が生じたとしても一定の範囲内であればそれがキャリ
アに伝達されないので、摩擦減速機の長寿命化が図られ
る。
【0042】ところで、このラジアル力に対する影響を
抑制するためには、上記第1発明等において、直交歯車
減速機と摩擦減速機の間に筒状の延長ケーシングを配設
して、該延長ケーシングを介して直交歯車減速機と摩擦
減速機とを連結すると共に、延長ケーシングの内周面に
配設される少なくとも2つの軸受によって、入力軸を回
転自在に保持するようにすればよい。
【0043】このようにすれば、入力軸が(少なくとも
2つの軸受で)いわゆる両持ち状態で支持されるので、
これらの軸受によってハイポイドギヤセットから受ける
ラジアル力に抗する(反力を付与する)ことが出来る。
従って、入力軸が円滑に回転できると共に、該ラジアル
力がキャリアに伝達されることを防止できる。
【0044】なお、軸受の負担を軽減するためには、延
長ケーシングを軸方向に(入力軸方向に)長くすると共
に入力軸もそれに合わせて長くし、更にこの入力軸を支
持する上記複数の軸受の間隔を広くすることが好まし
い。ハイポイドギヤセット側の軸受を支点にして、他の
(キャリア側の)軸受でその径方向の力を受けることに
なるので、軸受の配置間隔が広いと上記他の(キャリア
側の)軸受の加重負担が軽減するからである。
【0045】なお、延長ケーシングを採用する場合に
は、入力軸の外周面と延長ケーシングの内周面との隙間
で且つ前記少なくとも2つの軸受の間に、リング状のオ
イルシールを配設し、オイルシールによって直交減速機
内及び摩擦減速機内の各潤滑剤の混合を防止することが
好ましい。
【0046】一般的に、歯車伝達構造(ハイポイドギヤ
セット)に利用される潤滑剤は、その歯面の滑り抵抗を
低減させること、即ち摩擦抵抗を低減させることが目的
であり、又、摩擦伝達構造に利用される潤滑剤(トラク
ション油ともいう)は、各摩擦ローラの接触面の摩擦抵
抗を増大させて、高い伝達性能を確保することを目的と
している。従って、それぞれに異なる種類(性質)の潤
滑剤が採用されることが多く、このような場合にも、複
数の軸受の間のスペースを有効利用してオイルシールが
配置されるので、各潤滑剤が混ざり合うことが防止さ
れ、長時間に渡って潤滑剤を交換しないで済む。
【0047】又、上記延長ケーシングは、剛性の観点か
らは、直交歯車減速機又は摩擦減速機のケーシングに一
体的(分割不能)に形成されることが好ましいが、その
一方で、この延長ケーシングをこれらの減速機から取外
し可能、即ち独立して構成することも好ましい。
【0048】このように延長ケーシングを各歯車箱と独
立して介在させると、1つの直交歯車減速機に対して、
複数種類の摩擦減速機を連結することが出来る。これ
は、延長ケーシングだけを交換すれば、互いの連結面の
構造を考慮することなく、独立して摩擦減速機を他の大
きさのもの等に変更できるからである。全く同様に、1
つの摩擦減速機に対して複数種類の直交歯車減速機を連
結することも可能であり、その結果、多様なバリエーシ
ョンを有する動力伝達装置のシリーズを容易に構築する
ことが出来るようになる。
【0049】以上に示した動力伝達装置は、モータと組
み合わせてギヤドモータとして使用することができる。
その場合の直交歯車減速機の構成として具体的には、入
力軸に同軸に配置されるハイポイドピニオンと、入力軸
に対して垂直となる第1中間軸に同軸に配置されて前記
ハイポイドピニオンと噛合するハイポイドギヤと、第1
中間軸に同軸に配置される第1ピニオンと、第1中間軸
と自身の回転軸とが平行となるように配置されて前記第
1ピニオンと噛合する第1ギヤと、を備えて少なくとも
2段減速構造にすればよい(本第2発明)。
【0050】このようなギヤドモータは、既に示したよ
うに、高い減速比、静粛性、長寿命化が図られているこ
とから、例えば生ごみ処理機の駆動装置として用いるこ
とが好ましい。具体的には、生ごみ及び発酵促進剤を受
容可能な発酵槽と、発酵槽内に回転自在に配置され、自
身が有する撹拌羽を回転させて前記生ごみ及び発酵促進
剤を撹拌可能な撹拌シャフトと、撹拌シャフトに連結さ
れて該撹拌シャフトを駆動する上記のギヤドモータと、
を備えるようにすればよい(本第3発明)。
【0051】このようにすると、撹拌シャフトが回転し
ている最中に、例えば使用者が誤って手を挿入して該撹
拌シャフトと接触した場合でも、その過負荷に対して摩
擦減速機が滑るので、使用者の安全をその範囲内で確保
することが出来るようになる。
【0052】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0053】図1に、第1実施形態に係るギヤドモータ
40を示す。このギヤドモータ40は、モータ42と、
このモータ42の回転動力が入力される動力伝達装置4
4とが一体的に組み合わされて構成される。なお、モー
タ42のモータ軸42Aは、モータケーシング46内に
配置される2つの軸受46A、46Bによって回転自在
に支持されている。
【0054】動力伝達装置44は、直交歯車減速機48
と、この直交歯車減速機48よりも前段側に配置される
摩擦減速機49と、を備える。直交歯車減速機は48
は、入力軸50と、この入力軸50に連結されるハイポ
イドピニオン51と、入力軸50に対して垂直となる第
1中間軸52に同軸に配置されてハイポイドピニオン5
1と噛合するハイポイドギヤ53と、第1中間軸52に
同軸に配置される第1ピニオン54と、第1中間軸52
と平行となる第2中間軸55に同軸に配置されて第1ピ
ニオン54と噛合する第1ギヤ56と、第2中間軸55
に同軸に配置される第2ピニオン57と、第1中間軸5
2と平行となる出力軸58に同軸に配置されて第2ピニ
オン57と噛合する第2ギヤ59と、を備える。
【0055】つまり、ハイポイドピニオン51及びハイ
ポイドギヤ53によって(1段目の)ハイポイドギヤセ
ット60が構成され、第1ピニオン54及び第1ギヤ5
6によって(2段目の)第1ギヤセット61が構成さ
れ、第2ピニオン57及び第2ギヤ59によって(3段
目の)第2ギヤセット62が構成されるようになってい
る。なお、これらのハイポイドギヤセット60等は、歯
車箱63に収容されており、又、出力軸58は、自身の
両端から動力を取り出すことが可能なホロータイプにな
っている(勿論、中実タイプにする事も可能である)。
【0056】この直交歯車減速機48より前段側に配置
される上記摩擦減速機49は、図2及び3に拡大して示
されるように、モータ42のモータ軸42Aと同軸状に
連結され、この回転動力が入力される太陽ローラ64
と、太陽ローラ64の周囲に配置されて太陽ローラ64
に転接する3つの遊星ローラ66と、太陽ローラ64と
同軸に配置されて遊星ローラ66が自身の内周に転接す
るリングローラ68と、遊星ローラ66の公転運動を取
り出して直交歯車減速機48の入力軸50に伝達するキ
ャリア70と、を備える単純遊星摩擦伝達構造となって
いる。
【0057】リングローラ68には、複数の軸方向のボ
ルト孔68Aが周方向に所定間隔で形成されており、こ
のボルト孔68Aを貫通するボルトによって、ケーシン
グ72の内部に固定されている。又、各遊星ローラ66
の中心には、軸方向のピン孔66Aが形成されており、
そこに、キャリア70に設けられるキャリアピン70A
がピンローラ70Bを介して挿入されている。キャリア
70は、このキャリアピン70Aを介して遊星ローラ6
6の(太陽ローラ64周りの)公転成分を取り出すよう
になっている。
【0058】直交歯車減速機48と摩擦減速機44の間
には、自身の両端に入側及び出側フランジ74A、74
Bを有する円筒状の延長ケーシング74が介在・配置さ
れる。この入側フランジ74Aには、摩擦減速機49の
ケーシング72が連結され、出側フランジ74Bには、
歯車箱63が連結されている。即ち、この延長ケーシン
グ74によって直交歯車減速機48と摩擦減速機49と
が連結されるようになっている。具体的に図4に示され
るように、各フランジ74A、74Bには複数のボルト
孔が形成されており、これを貫通する複数のボルト73
によって相手側に連結されることになるが、入側フラン
ジ74Aと出側フランジ74Bとではそのボルト孔の配
置がずれており、連結する際にお互いのフランジが邪魔
にならないように配慮されている。
【0059】入力軸50の軸方向ほぼ中間位置には大径
部50Aが形成されており、更にこの大径部50Aの一
方の端縁には更に大径となるつば部50Bが形成され
る。つば部50B及び大径部50Aを軸方向に挟持する
ようにして、この入力軸50には2つの軸受91、92
が設けられている。これらの軸受91、92は上記延長
ケーシング74の内周面に設置されるので、結果とし
て、これらの軸受91、92によって、入力軸50が回
転自在に保持される。なお、この実施形態においては、
入力軸50が2つの軸受によって保持される場合を示し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、3以上
の軸受によって入力軸50を保持しても構わない。又、
上記つば部50Bは、後述するオイルシール94の軸方
向の移動を規制する役目も果たしている。
【0060】更に、入力軸50の(大径部50Aの)外
周面と延長ケーシング74の内周面との隙間であって2
つの軸受91、92の間には、リング状のオイルシール
94が配設されており、このオイルシール94によって
直交減速機48内及び摩擦減速機49内の各潤滑剤が混
合しないようになっている。直交歯車減速機48側に利
用される潤滑剤は、各歯車の歯面の摩擦抵抗を低減させ
る目的で用いられており、一方、摩擦減速機49に利用
される潤滑剤は、各摩擦ローラの接触面の摩擦抵抗を増
大させて、高い伝達性能を確保することを目的で用いら
れており、その結果、それぞれに異なる種類(性質)の
潤滑剤が採用されている(場合によっては同種の潤滑剤
を用いることも可能)。なお、本実施形態に限っては、
直交歯車減速機48側にはナフテン系の鉱油が用いら
れ、又、摩擦減速機49側にはパラフィン系の合成油が
用いられている。
【0061】上記の(摩擦減速機49側の)軸受92に
おける同摩擦減速機49側の端面は、延長ケーシング7
4に固定されているリングプレート94と係合してお
り、反対側の端面は入力軸50の大径部50Aと係合し
ている。従って、入力軸50がハイポイドギヤセット6
0から軸方向反力Sを受けた場合であっても、この力を
軸受92を介してリングプレート94が受ける(反力を
付与する)構造になっている。つまり、軸方向反力Sの
大部分がリングプレート94で遮断され、キャリア70
側に伝達しないようになっている。なお、このように軸
受92を介して入力軸50の軸方向反力Sを受ける場合
の他にも、ケーシング側に段部を形成して、これを直接
大径部50Aに係合させることも可能である。
【0062】入力軸50における摩擦減速機49側端部
には、外スプライン50Cが形成されており、キャリア
70に形成される内スプライン孔70Cと係合してい
る。つまり、構造上、キャリア70と入力軸50とが相
対的に軸方向の摺動する事が出来る。その結果、入力軸
50が上記軸方向反力Sを受けて(軸受92が許容する
分だけ)摩擦減速機49方向に移動したとしても、揺動
によって吸収し、その軸方向反力Sがキャリア70に直
接伝達しないようになっている。
【0063】以上の構造から、ハイポイドギヤセット6
0から受ける軸方向反力は主にリングプレート94によ
って受け止められ、更に、その受け止める際に、軸受9
2の構造から生じてしまう入力軸50の軸方向の微小移
動を、上記スプライン構造で吸収するようになってい
る。なお、入力軸50とキャリア70とはスプライン構
造によって連結する以外にも、軸方向の摺動が可能な専
用のカップリング等によって連結する事も可能であり、
又遊嵌状態のキー等を用いたキー結合でも構わない。
【0064】以上に示したギヤドモータ40における動
力伝達装置44では、直交歯車減速機48と摩擦減速機
49が組み合わされているので、減速比の増大が図られ
ている。その一方で、摩擦減速機49は自身を極めてコ
ンパクトに構成することが出切ると共に、モータ42の
動力を同軸性を維持した状態で直交歯車減速機に出力す
ることが出来る。その結果、動力伝達装置44全体を大
きくすることなく高減速比を得ることができる。
【0065】更に、ハイポイドギヤセット60は極めて
静かに動力を伝達出来るという特徴を有しているが、上
記の摩擦減速機59は各ローラの接触面の摩擦によって
動力を伝達するので、ハイポイドギヤセット60と比較
して「より静粛な」運転が可能である。従って、ハイポ
イドギヤセット60の特徴を損なうことなく高減速比を
得ることが出来る。つまり、直交歯車減速機48と摩擦
減速機49の組み合わせによれば、静粛性、コンパクト
性及び高減速比を合理的に達成可能になる。
【0066】又、この動力伝達装置44では、入力軸5
0が受ける軸線方向反力Sを遮断して、キャリア70側
に伝達しないようにしているので、単純遊星摩擦伝達構
造の動力伝達特性が変化したり、耐久性が悪化したりす
ることが防止されている。又それと同時に、軸方向反力
Sがモータ42側に伝達されることが防止されるので、
モータ軸46を支持する軸受46Bの負担が軽減されて
寿命が延びる。
【0067】特に入力軸50とキャリア70とがスプラ
イン構造によって連結されているので、仮に入力軸50
が軸方向に移動したとしても、それが直接キャリア70
に伝達されることはない。従って、単純遊星摩擦伝達構
造の動力伝達特性を一定に維持することが出来る。又、
このスプライン構造は、一般的に、キャリア70と入力
軸50の径方向のずれを(一定の範囲内であれば)許容
できるので、入力軸50がハイポイドギヤセット60か
ら径方向の反力R(ラジアル力)を受けることで、径方
向のずれ(撓み)等が生じたとしても、一定の範囲内で
あればそれがキャリア70に伝達されないので、摩擦減
速機50の長寿命化が図られる。
【0068】更に、この入力軸50は2つの軸受91、
92によって支持されているので、上記ラジアル力Rが
ハイポイドギヤセット60側の軸受91を支点にして、
他の(キャリア側の)軸受92によって受け止められ
る。従って、キャリア70側にラジアル力がほとんど伝
達されない。なお、この構造からも軸受92の負担を軽
減させるには、2つの軸受91、92の配置間隔が広く
することが好ましい。
【0069】又更に、延長ケーシング74が介在・配置
されているので、動力伝達装置44側における1つの直
交歯車減速機48に対して、複数種類の摩擦減速機49
を連結することが出来る。というのも、延長ケーシング
74だけを交換すれば、互いの連結面の構造に制約され
ないで、独立して摩擦減速機49を他の大きさのもの等
に変更できるからである。全く同様に、1つの摩擦減速
機49に対して(延長ケーシング74を交換すれば)複
数種類の直交歯車減速機48を連結することも可能であ
り、その結果、例えば、伝達容量や減速比の面で多様な
バリエーションを有する動力伝達装置44(或いはギヤ
ドモータ40)のシリーズを容易に構築することが出来
るようになる。
【0070】各摩擦ローラ(太陽ローラ64、遊星ロー
ラ66及びリングローラ68)間の接触面に作用する摩
擦力を利用して回転動力を伝達する単純遊星摩擦伝達構
造は、自身の許容伝達能力を超えると「滑りが増大す
る」という特徴を有している。従って、このギヤドモー
タ40が連結される相手機械側の回転部分が何らかの原
因で突然固定(ロック)され、動力伝達装置44側に突
然大きな反力モーメントが作用した場合でも、この各ロ
ーラの接触面の滑りによって吸収することが出来る。そ
の結果、モータ56やハイポイドギヤセット60等の損
傷を極力防ぐことが出来る。なお、このことは、相手機
械側の回転部分に作業員等が巻き込まれた場合でも、摩
擦減速機49が上記「滑り」によってトルクリミッタ的
な機能を果たすことにもなり、センサや制御装置の有無
に拘わらず(或いは故障した場合でも)ある程度の安全
性を確保することが出来る。又勿論、この動力伝達装置
44によれば、モータ42を含めて自身を相手機械側に
沿うようにして連結できるので、相手機械を含めて装置
全体を小型化にすることも可能になる。
【0071】次に図5を参照して本発明の第2実施形態
に係る生ごみ処理機80について説明する。
【0072】この生ごみ処理機80は、生ごみ及び発酵
促進剤を受容可能な発酵槽82と、この発酵槽82内に
回転自在に配置され、自身が有する撹拌羽86によって
生ごみ及び発酵促進剤を撹拌可能な撹拌シャフト84
と、この撹拌シャフト84に連結されるギヤドモータ4
0と、を備える。なお、ギヤドモータ40は、上記第1
実施形態で示したものと全く同一であるので、詳細な説
明は省略する。
【0073】ギヤドモータ40は、歯車箱63によって
発酵漕82の外周壁に(一体的に設けられる肉厚部88
を介して)固定されている。又、特に図示はしないもの
の、出力軸58の内部に撹拌シャフト84が同軸的に挿
入され、平行キーを介して相互に回転方向に係合されて
いる。従って、出力軸58と撹拌シャフト84が一体と
なって回転する。
【0074】生ごみ処理機80によれば、減速比の大き
い、即ち出力トルクの大きいギヤドモータ40が駆動装
置として採用さているので、従来と同等以上の生ごみ処
理能力を発揮しながら、装置全体の撹拌シャフト84軸
方向寸法Lを小さく抑えることが可能となり、生ごみ処
理機80の小型化が達成される。
【0075】しかも、このギヤドモータ40は、ハイポ
イドギヤセット60と摩擦減速機49との組み合わせに
より極めて静かに動力を伝達できるので、生ごみ処理機
80を家屋内等に配置することも可能になる。
【0076】次に、図6に示す第3実施形態に係る生ご
み処理機91について説明する。
【0077】この生ごみ処理機90は、前記発酵漕82
を2つ並べて備えた大容量タイプであり、2つの発酵漕
82を同時に撹拌可能な1本の前記撹拌シャフト84
が、これらの発酵漕82間を架け渡すようにして配置さ
れている。撹拌シャフト84のの中心(2つの発酵漕8
2の間)には、第1実施形態に係るギヤドモータ40が
設置されている。即ち、撹拌シャフト84が、出力軸5
8の内部を貫通するようにして配置されている。このよ
うにホロータイプの出力軸58が採用できたのは、ギヤ
ドモータ40において直交歯車減速機48を採用したた
めである。
【0078】従って、1つのギヤドモータ40の回転動
力によって、2つの発酵漕82にそれぞれ収容される生
ごみ等を同時に撹拌することが可能となり、減速比が高
められて出力トルクの増大が図られた本ギヤドモータ4
0の回転動力を有効に活用することができるようにな
る。
【0079】又、軸方向に長い撹拌シャフト84が、そ
の中間部において回動自在に支持されている構造である
ため、軸端部が支持される場合と比較して、撹拌シャフ
ト84に作用するねじれを抑制することも可能となる。
【0080】なお、上記各実施形態においては、直交歯
車減速機と摩擦減速機からなる動力伝達装置が、モータ
と連結されてギヤドモータとして機能する場合に限って
示したが、本発明はそれに限定されず、その他にもあら
ゆる場合に利用することが出来る。また、ギヤドモータ
として機能する場合であっても、それが生ごみ処理機に
用いられる場合に限定されない。
【0081】
【発明の効果】本発明に係る動力伝達装置によれば、出
力軸方向の寸法は短縮しながらも高い減速比、静粛性、
長寿命化を達成することができ、更に使用者の安全面に
も配慮できる。又この動力伝達装置をギヤドモータに用
いても同様な効果を得ることが出来る。このギヤドモー
タを生ごみ処理機に適用すれば、装置全体をコンパクト
に維持しながら処理容量を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るギヤドモータを示
す断面図
【図2】同ギヤドモータの動力伝達装置を拡大して示す
断面図
【図3】図2における矢視III−III線に沿う展開断面図
【図4】同ギヤドモータの延長ケーシングを軸視した状
態を示す拡大図
【図5】本発明の第2実施形態に係る生ごみ処理機を模
式的に示す断面図
【図6】本発明の第3実施形態に係る生ごみ処理機を模
式的に示す断面図
【図7】従来の生ごみ処理機を模式的に示す断面図
【図8】同生ごみ処理機に用いられる従来のギヤドモー
タを示す斜視図
【図9】同ギヤドモータの変速機及び歯車箱を示す断面
【図10】従来のギヤドモータの他の例を示す断面図
【符号の説明】
40…ギヤドモータ 42…モータ 42A…モータ軸 44…動力伝達装置 48…直交歯車減速機 49…摩擦減速機 50…入力軸 51…ハイポイドピニオン 52…第1中間軸 53…ハイポイドギヤ 54…第1ピニオン 55…第2中間軸 56…第1ギヤ 57…第2ピニオン 58…出力軸 59…第2ギヤ 60…ハイポイドギヤセット 64…太陽ローラ 66…遊星ローラ 68…リングローラ 70…キャリア 74…延長ケーシング 80、90…生ごみ処理機 84…撹拌シャフト 86…撹拌羽根 88…肉厚部 91、92…軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J009 DA17 EA06 EA18 EA32 EB17 EC02 ED13 FA14 3J051 AA01 BA03 BB08 BC01 BD02 BE04 ED04 ED20 FA08 4D004 AA03 BA04 CA15 CA19 CB26 CB50 CC08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸に入力される回転動力を少なくとも
    該入力軸に設けられるハイポイドギヤセットを介して出
    力軸に伝達する直交歯車減速機を備える動力伝達装置に
    おいて、 前記直交歯車減速機よりも前段側に、 回転動力が入力される太陽ローラ、該太陽ローラの周囲
    に配置されて該太陽ローラに転接する遊星ローラ、前記
    太陽ローラと同軸状に配置されて前記遊星ローラが自身
    の内周に転接するリングローラ、前記遊星ローラの公転
    運動を取り出して前記直交歯車減速機の前記入力軸に伝
    達するキャリアを有する単純遊星摩擦伝達構造の摩擦減
    速機を配設し、 前記ハイポイドギヤセットから軸方向反力を受ける前記
    入力軸と、前記キャリアとを、該軸方向反力の該キャリ
    アへの伝達を遮断可能な状態で連結したことを特徴とす
    る動力伝達装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記キャリアと前記入力軸を、相対的な軸方向の摺動を
    許容可能な連結構造によって連結することで、前記軸方
    向反力の該キャリアへの伝達を遮断可能としたことを特
    徴とする動力伝達装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記キャリアと前記入力軸をスプライン構造によって連
    結することで、相対的な軸方向の摺動を許容可能とした
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3において、 前記直交歯車減速機と前記摩擦減速機の間に筒状の延長
    ケーシングを配設して、該延長ケーシングを介して該直
    交歯車減速機と該摩擦減速機とを連結すると共に、 該延長ケーシングの内周面に配設される少なくとも2つ
    の軸受によって、前記入力軸を回転自在に保持するよう
    にしたことを特徴とする動力伝達装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記入力軸の外周面と前記延長ケーシングの内周面との
    隙間で且つ前記少なくとも2つの軸受の間に、リング状
    のオイルシールを配設し、該オイルシールによって前記
    直交減速機内及び前記摩擦減速機内の各潤滑剤の混合を
    防止するようにしたことを特徴とする動力伝達装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は5において、 前記延長ケーシングが、前記直交歯車減速機及び前記摩
    擦減速機から取外し可能に構成されていることを特徴と
    する動力伝達装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の動力伝
    達装置に対して、更に、前記摩擦減速機の前記太陽ロー
    ラに回転動力を入力するモータを配設すると共に、 前記動力伝達装置における前記直交歯車減速機を、 前記入力軸に同軸に配置されるハイポイドピニオンと、
    該入力軸に対して垂直となる第1中間軸に同軸に配置さ
    れて前記ハイポイドピニオンと噛合するハイポイドギヤ
    と、前記第1中間軸に同軸に配置される第1ピニオン
    と、前記第1中間軸と自身の回転軸とが平行となるよう
    に配置されて前記第1ピニオンと噛合する第1ギヤと、
    を備えて少なくとも2段減速構造となるように構成した
    ことを特徴とするギヤドモータ。
  8. 【請求項8】生ごみ及び発酵促進剤を受容可能な発酵槽
    と、 前記発酵槽内に回転自在に配置され、自身が有する撹拌
    羽を回転させて前記生ごみ及び発酵促進剤を撹拌可能な
    撹拌シャフトと、 前記撹拌シャフトに連結されて該撹拌シャフトを駆動す
    る請求項7に記載のギヤドモータと、 を備えることを特徴とする生ごみ処理機。
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