JP2001303157A - 宝飾品及び宝飾品用金属材料 - Google Patents

宝飾品及び宝飾品用金属材料

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JP2001303157A
JP2001303157A JP2000120590A JP2000120590A JP2001303157A JP 2001303157 A JP2001303157 A JP 2001303157A JP 2000120590 A JP2000120590 A JP 2000120590A JP 2000120590 A JP2000120590 A JP 2000120590A JP 2001303157 A JP2001303157 A JP 2001303157A
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Takashi Ueno
崇 上野
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Furuya Metal Co Ltd
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Furuya Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比して耐蝕性に優れた金属材料からな
る宝飾品及び宝飾品用金属材料を提供する。 【解決手段】 本発明に係る宝飾品は、Ａｇを主成分と
し、Ｐｄを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、
Ａｌ、Ａｕ、Ｐｔ、Ｃｕ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｃｏ、Ｓ
ｉからなる群から選ばれた１又は複数の元素を合計で
０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有する金属材料か
らなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、宝飾品及び宝飾品
用金属材料に関し、例えば指輪、ブレスレット、ブロー
チ、ネックレス、イヤリング等に適用することができ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の宝飾品用金属材料としては、金合
金及びプラチナ合金などが使用されることが多い。その
うち、銀白色を呈するものには、主にＫ１４、Ｋ１８、
ホワイトゴールド、９０％若しくは９５％プラチナ（Ｐ
ｔ）とパラジウム（Ｐｄ）やコバルト（Ｃｏ）等を合金
にしたものがある。
【０００３】金やプラチナは材料単価が非常に高いもの
であり、プラチナを９０％以上含有し、他に白色系の色
を維持する貴金属を添加した材料も単価が非常に高いも
のとなる。そのため、これに代わる安価な白色系の宝飾
品用金属材料として、銀が使用されることが多い。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、銀から
なる宝飾品は、金やプラチナに比べて耐蝕性が悪く、使
用していく間に酸化して黒ずんだ銀色になってしまうの
で、その黒ずみを除去するといった手入れが必要とな
り、金やプラチナ系の材料と比べて不便である。
【０００５】また、耐蝕性の悪い点を補うために、銀か
らなる宝飾品にロジウム等のメッキを施すことも考えら
れるが、比較的にメッキが剥がれやすく、メッキが剥が
れてしまうと上述したように表面が酸化して黒ずんだ銀
色になってしまう。従って、メッキを施した場合でもプ
ラチナに類似した銀白色を維持することは困難である。
【０００６】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、従来に比して耐蝕性に優
れた金属材料からなる宝飾品及び宝飾品用金属材料を提
供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る宝飾品は、Ａｇを主成分とし、Ｐｄを
０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、Ａｌ、Ａ
ｕ、Ｐｔ、Ｃｕ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｃｏ、Ｓｉからな
る群から選ばれた１又は複数の元素を合計で０．１ｗｔ
％以上５．０ｗｔ％以下含有する金属材料からなること
を特徴とする。
【０００８】上記宝飾品によれば、Ａｇを主成分とし、
Ｐｄを含有し、且つ、Ａｌ、Ａｕ、Ｐｔ、Ｃｕ、Ｔａ、
Ｃｒ、Ｔｉ、Ｃｏ、Ｓｉからなる群から選ばれた１又は
複数の元素を所定量含有するため、従来の銀からなる宝
飾品に比べて耐蝕性を向上させることができる。
【０００９】また、本発明に係る宝飾品は、Ａｇを主成
分とし、Ｉｒを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有
し、Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又は複
数の元素を合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含
有する金属材料からなることを特徴とする。
【００１０】また、本発明に係る宝飾品は、Ａｇを主成
分とし、Ｐｔを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有
し、Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又は複
数の元素を合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含
有する金属材料からなることを特徴とする。
【００１１】また、本発明に係る宝飾品は、Ａｇを主成
分とし、Ｒｕを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有
し、Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又は複
数の元素を合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含
有する金属材料からなることを特徴とする。
【００１２】また、本発明に係る宝飾品は、Ａｇを主成
分とし、Ｒｈを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有
し、Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又は複
数の元素を合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含
有する金属材料からなることを特徴とする。
【００１３】本発明に係る宝飾品用金属材料は、Ａｇを
主成分とした宝飾品用金属材料であって、Ｐｄを０．１
ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、Ａｌ、Ａｕ、Ｐ
ｔ、Ｃｕ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｃｏ、Ｓｉからなる群か
ら選ばれた１又は複数の元素を合計で０．１ｗｔ％以上
５．０ｗｔ％以下含有することを特徴とする。
【００１４】また、本発明に係る宝飾品用金属材料は、
Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料であって、Ｉｒを
０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、Ｃｕ、Ａ
ｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又は複数の元素を合
計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有することを
特徴とする。
【００１５】また、本発明に係る宝飾品用金属材料は、
Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料であって、Ｐｔを
０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、Ｃｕ、Ａ
ｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又は複数の元素を合
計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有することを
特徴とする。
【００１６】また、本発明に係る宝飾品用金属材料は、
Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料であって、Ｒｕを
０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、Ｃｕ、Ａ
ｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又は複数の元素を合
計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有することを
特徴とする。
【００１７】また、本発明に係る宝飾品用金属材料は、
Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料であって、Ｒｈを
０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、Ｃｕ、Ａ
ｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又は複数の元素を合
計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有することを
特徴とする。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。第１の実施の形態による宝飾品は、Ａｇを
主成分とし、Ｐｄを０．１重量％（ｗｔ％）以上５．０
ｗｔ％以下含有し、Ａｌ、Ａｕ、Ｐｔ、Ｃｕ、Ｔａ、Ｃ
ｒ、Ｔｉ、Ｃｏ、Ｓｉからなる群から選ばれた１又は複
数の元素を合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含
有する金属材料から構成されている。
【００１９】ここで、本発明は、各種の宝飾品に適用す
ることが可能であり、具体的には、指輪、ブレスレッ
ト、ブローチ、ネックレス、イヤリング、カフスボタ
ン、ネクタイピン、時計バンド、キーホルダー等に適用
することが可能である。但し、これらの具体例は単なる
例示であり、本発明を他の宝飾品に適用することも可能
である。以下、宝飾品については同様である。
【００２０】上記第１の実施の形態によれば、Ｐｄを含
有し、且つ、Ａｌ、Ａｕ、Ｐｔ、Ｃｕ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｔ
ｉ、Ｃｏ、Ｓｉからなる群から選ばれた１又は複数の元
素を所定量含有するため、従来の銀からなる宝飾品に比
べて耐蝕性を向上させることができる。また、この金属
材料は銀白色を有すると共に宝飾品として使用可能な硬
度を有している。
【００２１】第２の実施の形態による宝飾品は、Ａｇを
主成分とし、Ｉｒを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下
含有し、Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又
は複数の元素を合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以
下含有する金属材料により構成されている。
【００２２】上記第２の実施の形態においても第１の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、
この金属材料は従来の銀からなる宝飾品に比べて耐蝕性
に優れ、また、銀白色を有すると共に宝飾品として使用
可能な硬度を有している。
【００２３】第３の実施の形態による宝飾品は、Ａｇを
主成分とし、Ｐｔを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下
含有し、Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又
は複数の元素を合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以
下含有する金属材料から構成されている。
【００２４】上記第３の実施の形態においても第１の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、
この金属材料は従来の銀からなる宝飾品に比べて耐蝕性
に優れ、また、銀白色を有すると共に宝飾品として使用
可能な硬度を有している。
【００２５】第４の実施の形態による宝飾品は、Ａｇを
主成分とし、Ｒｕを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下
含有し、Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又
は複数の元素を合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以
下含有する金属材料から構成されている。
【００２６】上記第４の実施の形態においても第１の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、
この金属材料は従来の銀からなる宝飾品に比べて耐蝕性
に優れ、また、銀白色を有すると共に宝飾品として使用
可能な硬度を有している。
【００２７】第５の実施の形態による宝飾品は、Ａｇを
主成分とし、Ｒｈを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下
含有し、Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１又
は複数の元素を合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以
下含有する金属材料から構成されている。
【００２８】上記第５の実施の形態においても第１の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、
この金属材料は従来の銀からなる宝飾品に比べて耐蝕性
に優れ、また、銀白色を有すると共に宝飾品として使用
可能な硬度を有している。
【００２９】尚、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、Ａ
ｇを主成分とし、Ｐｄを含有し、且つ、Ａｌ、Ａｕ、Ｐ
ｔ、Ｃｕ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｃｏ、Ｓｉからなる群か
ら選ばれた１又は複数の元素を所定量含有する。したが
って、従来に比して耐蝕性に優れた金属材料からなる宝
飾品及び宝飾品用金属材料を提供することができる。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 Ａｇを主成分とし、 Ｐｄを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ａｌ、Ａｕ、Ｐｔ、Ｃｕ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｃｏ、Ｓ
    ｉからなる群から選ばれた複数の元素を合計で０．１ｗ
    ｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有する金属材料からなるこ
    とを特徴とする宝飾品。
  2. 【請求項２】 Ａｇを主成分とし、 Ｐｄを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ａｌ、Ａｕ、Ｐｔ、Ｃｕ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｃｏ、Ｓ
    ｉからなる群から選ばれた１の元素を０．１ｗｔ％以上
    ５．０ｗｔ％以下含有する金属材料からなることを特徴
    とする宝飾品。
  3. 【請求項３】 Ａｇを主成分とし、 Ｉｒを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた複数の元素を
    合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有する金属
    材料からなることを特徴とする宝飾品。
  4. 【請求項４】 Ａｇを主成分とし、 Ｉｒを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１の元素を
    ０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有する金属材料か
    らなることを特徴とする宝飾品。
  5. 【請求項５】 Ａｇを主成分とし、 Ｐｔを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた複数の元素を
    合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有する金属
    材料からなることを特徴とする宝飾品。
  6. 【請求項６】 Ａｇを主成分とし、 Ｐｔを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１の元素を
    ０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有する金属材料か
    らなることを特徴とする宝飾品。
  7. 【請求項７】 Ａｇを主成分とし、 Ｒｕを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた複数の元素を
    合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有する金属
    材料からなることを特徴とする宝飾品。
  8. 【請求項８】 Ａｇを主成分とし、 Ｒｕを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１の元素を
    ０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有する金属材料か
    らなることを特徴とする宝飾品。
  9. 【請求項９】 Ａｇを主成分とし、 Ｒｈを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた複数の元素を
    合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有する金属
    材料からなることを特徴とする宝飾品。
  10. 【請求項１０】 Ａｇを主成分とし、 Ｒｈを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１の元素を
    ０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有する金属材料か
    らなることを特徴とする宝飾品。
  11. 【請求項１１】 Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料
    であって、 Ｐｄを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ａｌ、Ａｕ、Ｐｔ、Ｃｕ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｃｏ、Ｓ
    ｉからなる群から選ばれた複数の元素を合計で０．１ｗ
    ｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有することを特徴とする宝
    飾品用金属材料。
  12. 【請求項１２】 Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料
    であって、 Ｐｄを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ａｌ、Ａｕ、Ｐｔ、Ｃｕ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｃｏ、Ｓ
    ｉからなる群から選ばれた１の元素を０．１ｗｔ％以上
    ５．０ｗｔ％以下含有することを特徴とする宝飾品用金
    属材料。
  13. 【請求項１３】 Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料
    であって、 Ｉｒを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた複数の元素を
    合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有すること
    を特徴とする宝飾品用金属材料。
  14. 【請求項１４】 Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料
    であって、 Ｉｒを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１の元素を
    ０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有することを特徴
    とする宝飾品用金属材料。
  15. 【請求項１５】 Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料
    であって、 Ｐｔを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた複数の元素を
    合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有すること
    を特徴とする宝飾品用金属材料。
  16. 【請求項１６】 Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料
    であって、 Ｐｔを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１の元素を
    ０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有することを特徴
    とする宝飾品用金属材料。
  17. 【請求項１７】 Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料
    であって、 Ｒｕを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた複数の元素を
    合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有すること
    を特徴とする宝飾品用金属材料。
  18. 【請求項１８】 Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料
    であって、 Ｒｕを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１の元素を
    ０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有することを特徴
    とする宝飾品用金属材料。
  19. 【請求項１９】 Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料
    であって、 Ｒｈを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた複数の元素を
    合計で０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有すること
    を特徴とする宝飾品用金属材料。
  20. 【請求項２０】 Ａｇを主成分とした宝飾品用金属材料
    であって、 Ｒｈを０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有し、 Ｃｕ、Ａｌ、Ｔｉからなる群から選ばれた１の元素を
    ０．１ｗｔ％以上５．０ｗｔ％以下含有することを特徴
    とする宝飾品用金属材料。
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