JP2001303099A - 高嵩密度洗剤 - Google Patents
高嵩密度洗剤Info
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- JP2001303099A JP2001303099A JP2000119425A JP2000119425A JP2001303099A JP 2001303099 A JP2001303099 A JP 2001303099A JP 2000119425 A JP2000119425 A JP 2000119425A JP 2000119425 A JP2000119425 A JP 2000119425A JP 2001303099 A JP2001303099 A JP 2001303099A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 漂白洗浄力が高く、保存安定性の向上した高
嵩密度洗剤を提供する。 【解決手段】 (a)陰イオン界面活性剤、(b)水溶
液中で過酸化水素を放出する粒子、(c)無水トリポリ
リン酸ナトリウム及び(d)(c)成分以外のアルカリ
剤を、それぞれ特定比率で含有する高嵩密度洗剤。
嵩密度洗剤を提供する。 【解決手段】 (a)陰イオン界面活性剤、(b)水溶
液中で過酸化水素を放出する粒子、(c)無水トリポリ
リン酸ナトリウム及び(d)(c)成分以外のアルカリ
剤を、それぞれ特定比率で含有する高嵩密度洗剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高嵩密度洗剤に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】粒状洗剤組成物は、消費者の利便性や環
境への配慮より、高嵩密度化や低使用量化が強く指向さ
れている。また、『洗濯を簡単に済ませてしまいたい』
『衣類を大切に洗いたい』という消費者ニーズ、環境・
エネルギーや経済性への対応から、節水、低温洗濯、洗
濯時間の短縮への潮流がある。
境への配慮より、高嵩密度化や低使用量化が強く指向さ
れている。また、『洗濯を簡単に済ませてしまいたい』
『衣類を大切に洗いたい』という消費者ニーズ、環境・
エネルギーや経済性への対応から、節水、低温洗濯、洗
濯時間の短縮への潮流がある。
【0003】日常生活において衣類などに様々な汚れが
付着するが、この様な洗濯環境の変化の中、通常の洗剤
による洗濯だけでは血液汚れ、食べ物汚れ、植物の色素
汚れといったいわゆるシミ汚れに対する洗浄力が十分と
は言えない。また、通常の洗濯で落としきれない残留皮
脂は保存時の衣類の黄ばみの原因となる。
付着するが、この様な洗濯環境の変化の中、通常の洗剤
による洗濯だけでは血液汚れ、食べ物汚れ、植物の色素
汚れといったいわゆるシミ汚れに対する洗浄力が十分と
は言えない。また、通常の洗濯で落としきれない残留皮
脂は保存時の衣類の黄ばみの原因となる。
【0004】漂白剤はこれらの汚れなどに非常に有効で
あるため、洗剤に漂白成分を配合することが試みられて
いる。漂白成分は酸素系と塩素系に大別される。塩素系
のものとしては次亜塩素酸やジクロロシアヌル酸などが
挙げられる。これらは安定性、匂いなどに問題があり、
また洗剤配合に適さないうえ、その強い漂白力のために
衣類の色物や柄物に対しては神経質にならざるを得な
い。
あるため、洗剤に漂白成分を配合することが試みられて
いる。漂白成分は酸素系と塩素系に大別される。塩素系
のものとしては次亜塩素酸やジクロロシアヌル酸などが
挙げられる。これらは安定性、匂いなどに問題があり、
また洗剤配合に適さないうえ、その強い漂白力のために
衣類の色物や柄物に対しては神経質にならざるを得な
い。
【0005】酸素系漂白剤は塩素系漂白剤に比べ常温で
漂白力はやや落ちるものの、衣類の色物や柄物に適用し
ても色落ちが無いこと、生地を損なうことがないこと及
び黄変することがないこと等から粉末洗剤に広く用いら
れている。
漂白力はやや落ちるものの、衣類の色物や柄物に適用し
ても色落ちが無いこと、生地を損なうことがないこと及
び黄変することがないこと等から粉末洗剤に広く用いら
れている。
【0006】しかしながら、酸素系漂白は不安定であ
り、保存時に活性が低下するなどの問題がある。その
上、不純物として微量な金属類、例えば鉄や銅などが存
在する場合、これらが触媒として作用するために酸素系
漂白剤の活性の低下は更に加速される。また、洗剤ビル
ダーとして、合成ゼオライトが近年よく使用されている
が、ゼオライトもまた触媒として作用するため、ゼオラ
イトを配合した洗剤中においては、酸素系漂白剤は非常
に不安定になり、ゼオライトによる触媒的分解作用を受
けて急速に有効酸素を失ってしまう。
り、保存時に活性が低下するなどの問題がある。その
上、不純物として微量な金属類、例えば鉄や銅などが存
在する場合、これらが触媒として作用するために酸素系
漂白剤の活性の低下は更に加速される。また、洗剤ビル
ダーとして、合成ゼオライトが近年よく使用されている
が、ゼオライトもまた触媒として作用するため、ゼオラ
イトを配合した洗剤中においては、酸素系漂白剤は非常
に不安定になり、ゼオライトによる触媒的分解作用を受
けて急速に有効酸素を失ってしまう。
【0007】酸素系漂白剤を洗剤中に安定に配合するこ
とができれば、洗濯と同時に漂白も行うことができ好都
合であることから、酸素系漂白剤の貯蔵安定性を高める
技術の開発が強く望まれている。
とができれば、洗濯と同時に漂白も行うことができ好都
合であることから、酸素系漂白剤の貯蔵安定性を高める
技術の開発が強く望まれている。
【0008】漂白剤配合洗剤の安定性を改善するものと
して、特開平3−210396号公報には、リン酸塩、
ゼオライト及び酸化多糖類を配合した漂白剤が開示され
ている。しかし、トリポリリン酸ナトリウムを無水物の
まま最終製品中に存在させるといった工夫がないため、
十分な保存安定性改善効果が見られない。また、リン酸
塩及びゼオライトと、酸化多糖類を置換して配合するた
め、特に保存後の低温での洗浄性能が十分とはいえなか
った。
して、特開平3−210396号公報には、リン酸塩、
ゼオライト及び酸化多糖類を配合した漂白剤が開示され
ている。しかし、トリポリリン酸ナトリウムを無水物の
まま最終製品中に存在させるといった工夫がないため、
十分な保存安定性改善効果が見られない。また、リン酸
塩及びゼオライトと、酸化多糖類を置換して配合するた
め、特に保存後の低温での洗浄性能が十分とはいえなか
った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、漂白
洗浄力が高く、保存安定性の向上した高嵩密度洗剤を提
供することである。
洗浄力が高く、保存安定性の向上した高嵩密度洗剤を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)陰イオ
ン界面活性剤5〜50重量%、(b)水溶液中で過酸化
水素を放出する粒子0.1〜10重量%、(c)無水ト
リポリリン酸ナトリウム0.1〜50重量%及び(d)
(c)成分以外のアルカリ剤10〜50重量%を含有す
る高嵩密度洗剤に関する。
ン界面活性剤5〜50重量%、(b)水溶液中で過酸化
水素を放出する粒子0.1〜10重量%、(c)無水ト
リポリリン酸ナトリウム0.1〜50重量%及び(d)
(c)成分以外のアルカリ剤10〜50重量%を含有す
る高嵩密度洗剤に関する。
【0011】また、本発明は、該高嵩密度洗剤を、透湿
度が10g/m2・24時間(40℃、90%RH)以下
の材料からなる容器に充填した洗濯用物品に関する。
度が10g/m2・24時間(40℃、90%RH)以下
の材料からなる容器に充填した洗濯用物品に関する。
【0012】更に、本発明は、平均粒径60〜200μ
mの無水トリポリリン酸ナトリウム5〜50重量%(最
終洗剤中の比率)、無水トリポリリン酸ナトリウム以外
の平均粒径60〜200μmのアルカリ剤10〜50重
量%(最終洗剤中の比率)及び陰イオン界面活性剤の酸
前駆体5〜50重量%(最終洗剤中の比率)を混合し、
中和する工程と、該中和物と水溶液中で過酸化水素を放
出する粒子0.1〜10重量%(最終洗剤中の比率)を
混合する工程とを有する高嵩密度洗剤の製造方法に関す
る。
mの無水トリポリリン酸ナトリウム5〜50重量%(最
終洗剤中の比率)、無水トリポリリン酸ナトリウム以外
の平均粒径60〜200μmのアルカリ剤10〜50重
量%(最終洗剤中の比率)及び陰イオン界面活性剤の酸
前駆体5〜50重量%(最終洗剤中の比率)を混合し、
中和する工程と、該中和物と水溶液中で過酸化水素を放
出する粒子0.1〜10重量%(最終洗剤中の比率)を
混合する工程とを有する高嵩密度洗剤の製造方法に関す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】<(a)陰イオン界面活性剤>陰
イオン界面活性剤としては、高級アルコールの硫酸エス
テル塩、高級アルコールのエトキシル化物の硫酸エステ
ル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスル
ホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂
肪酸塩若しくはそのエステル塩、又は脂肪酸塩が挙げら
れる。特に、アルキル鎖の炭素数が10〜18(好まし
くは12〜14)の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
塩、炭素数が10〜20のα−スルホ脂肪酸アルキルエ
ステル塩が好ましい。また、対イオンとしては、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、アルカノール
アミン等が挙げられる。溶解速度調整の観点から、カリ
ウムイオンを併用することも好ましい。
イオン界面活性剤としては、高級アルコールの硫酸エス
テル塩、高級アルコールのエトキシル化物の硫酸エステ
ル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスル
ホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂
肪酸塩若しくはそのエステル塩、又は脂肪酸塩が挙げら
れる。特に、アルキル鎖の炭素数が10〜18(好まし
くは12〜14)の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
塩、炭素数が10〜20のα−スルホ脂肪酸アルキルエ
ステル塩が好ましい。また、対イオンとしては、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、アルカノール
アミン等が挙げられる。溶解速度調整の観点から、カリ
ウムイオンを併用することも好ましい。
【0014】陰イオン界面活性剤は、本発明の高嵩密度
洗剤中に5〜50重量%が好ましく、10〜40重量%
がより好ましく、15〜35重量%重量%が更に好まし
い。洗浄性能の点で5重量%以上が好ましく、溶解性の
点で50重量%以下が好ましい。
洗剤中に5〜50重量%が好ましく、10〜40重量%
がより好ましく、15〜35重量%重量%が更に好まし
い。洗浄性能の点で5重量%以上が好ましく、溶解性の
点で50重量%以下が好ましい。
【0015】<(b)水溶液中で過酸化水素を放出する
粒子>水溶液中で過酸化水素を放出する粒子は、炭酸塩
・過酸化水素付加物、硼酸塩・過酸化水素付加物、トリ
ポリリン酸塩・過酸化水素付加物、ピロリン酸塩・過酸
化水素付加物、尿素・過酸化水素付加物等を含有するも
のが挙げられる。これらの中でも、炭酸塩・過酸化水素
付加物、硼酸塩・過酸化水素付加物が好ましく、炭酸ナ
トリウム・過酸化水素付加物、硼酸ナトリウム・過酸化
水素付加物がより好ましい。
粒子>水溶液中で過酸化水素を放出する粒子は、炭酸塩
・過酸化水素付加物、硼酸塩・過酸化水素付加物、トリ
ポリリン酸塩・過酸化水素付加物、ピロリン酸塩・過酸
化水素付加物、尿素・過酸化水素付加物等を含有するも
のが挙げられる。これらの中でも、炭酸塩・過酸化水素
付加物、硼酸塩・過酸化水素付加物が好ましく、炭酸ナ
トリウム・過酸化水素付加物、硼酸ナトリウム・過酸化
水素付加物がより好ましい。
【0016】水溶液中で過酸化水素を放出する粒子は、
本発明の高嵩密度洗剤中に0.1〜10重量%が好まし
く、0.5〜8重量%がより好ましく、1〜5重量%が
更に好ましい。漂白効果の点で0.1重量%以上が好ま
しく、洗浄力の点で10重量%以下が好ましい。
本発明の高嵩密度洗剤中に0.1〜10重量%が好まし
く、0.5〜8重量%がより好ましく、1〜5重量%が
更に好ましい。漂白効果の点で0.1重量%以上が好ま
しく、洗浄力の点で10重量%以下が好ましい。
【0017】また、水溶液中で過酸化水素を放出する粒
子は、無機や有機化合物等で被覆されることが貯蔵安定
性の点で好ましい。無機化合物としては、炭酸ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、珪酸マグネシ
ウム、塩化マグネシウム、酸化マグネシウム、珪酸ナト
リウム等が挙げられ、有機化合物としては、ポリエチレ
ングリコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロ
ピルセルロース等が挙げられる。例えば特開昭59−1
96399号公報記載の方法により製造できる。
子は、無機や有機化合物等で被覆されることが貯蔵安定
性の点で好ましい。無機化合物としては、炭酸ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、珪酸マグネシ
ウム、塩化マグネシウム、酸化マグネシウム、珪酸ナト
リウム等が挙げられ、有機化合物としては、ポリエチレ
ングリコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロ
ピルセルロース等が挙げられる。例えば特開昭59−1
96399号公報記載の方法により製造できる。
【0018】<(c)無水トリポリリン酸ナトリウム>
保存安定性の点で、無水トリポリリン酸ナトリウムは本
発明の高嵩密度洗剤中に0.1〜50重量%配合され、
1〜40重量%がより好ましく、5〜35重量%が更に
好ましい。無水トリポリリン酸ナトリウムは、水との接
触により容易にトリポリリン酸ナトリウム6水塩になる
が、この6水塩は、保存安定性の向上には寄与しない。
従って、本発明の洗剤を製造する際には、スラリー等の
水溶液中に無水トリポリリン酸ナトリウムを添加しない
ことが重要である。
保存安定性の点で、無水トリポリリン酸ナトリウムは本
発明の高嵩密度洗剤中に0.1〜50重量%配合され、
1〜40重量%がより好ましく、5〜35重量%が更に
好ましい。無水トリポリリン酸ナトリウムは、水との接
触により容易にトリポリリン酸ナトリウム6水塩になる
が、この6水塩は、保存安定性の向上には寄与しない。
従って、本発明の洗剤を製造する際には、スラリー等の
水溶液中に無水トリポリリン酸ナトリウムを添加しない
ことが重要である。
【0019】<(d)(c)成分以外のアルカリ剤>
(c)成分以外のアルカリ剤としては、炭酸塩、珪酸
塩、ピロリン酸塩、硼酸塩、アルキルアミン、アルカノ
ールアミン等が挙げられる。この中でも、炭酸塩、珪酸
塩が好ましく、炭酸ナトリウム等の炭酸塩がより好まし
い。
(c)成分以外のアルカリ剤としては、炭酸塩、珪酸
塩、ピロリン酸塩、硼酸塩、アルキルアミン、アルカノ
ールアミン等が挙げられる。この中でも、炭酸塩、珪酸
塩が好ましく、炭酸ナトリウム等の炭酸塩がより好まし
い。
【0020】洗浄性能の点で、(c)成分以外のアルカ
リ剤は本発明の高嵩密度洗剤中に10〜50重量%が好
ましく、15〜45重量%がより好ましく、15〜40
重量%が更に好ましい。
リ剤は本発明の高嵩密度洗剤中に10〜50重量%が好
ましく、15〜45重量%がより好ましく、15〜40
重量%が更に好ましい。
【0021】<水分量>本発明の高嵩密度洗剤は、貯蔵
安定性の点で水分量は5重量%以下が好ましく、4重量
%以下がより好ましく、3重量%以下が更に好ましい。
尚、水分量は、JIS K 3362:1998加熱減量
法により規定された方法で測定する。
安定性の点で水分量は5重量%以下が好ましく、4重量
%以下がより好ましく、3重量%以下が更に好ましい。
尚、水分量は、JIS K 3362:1998加熱減量
法により規定された方法で測定する。
【0022】<その他の配合成分>本発明の高嵩密度洗
剤には、酸素系漂白剤含有洗剤に一般的に用いられる、
グルコースペンタアセテート、トリアセチン、N,N,
N+,N+−テトラアセチルエチレンジアミン、テトラア
セチルグリコリルウリル等の漂白活性化剤を使用するこ
とができるが、効果の点で、一般式(1)〜(4)で表
される化合物が特に好ましい。
剤には、酸素系漂白剤含有洗剤に一般的に用いられる、
グルコースペンタアセテート、トリアセチン、N,N,
N+,N+−テトラアセチルエチレンジアミン、テトラア
セチルグリコリルウリル等の漂白活性化剤を使用するこ
とができるが、効果の点で、一般式(1)〜(4)で表
される化合物が特に好ましい。
【0023】
【化1】
【0024】〔式中、R1は炭素数4〜13のアルキル
基が好ましく(10〜13が更に好ましい)、R2は炭
素数5〜13のアルキル基が好ましく(7〜11が更に
好ましい)、Mは水素原子又はアルカリ金属、アルカリ
土類金属、アンモニウム若しくはアルカノールアミンを
示す。〕
基が好ましく(10〜13が更に好ましい)、R2は炭
素数5〜13のアルキル基が好ましく(7〜11が更に
好ましい)、Mは水素原子又はアルカリ金属、アルカリ
土類金属、アンモニウム若しくはアルカノールアミンを
示す。〕
【0025】
【化2】
【0026】〔式中、R3、R4、R5、R6、R7、R9、
R10はメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基であ
り、R8は炭素数2〜10のアルキレン基であり、X-は
陰イオン(好ましくはハロゲンイオン、炭素数1〜3の
アルキル硫酸イオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、
リン酸イオン、硫酸イオン)を示す。〕。
R10はメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基であ
り、R8は炭素数2〜10のアルキレン基であり、X-は
陰イオン(好ましくはハロゲンイオン、炭素数1〜3の
アルキル硫酸イオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、
リン酸イオン、硫酸イオン)を示す。〕。
【0027】漂白効果の点で、漂白活性化剤は本発明の
高嵩密度洗剤中に0.05〜5重量%が好ましく、0.
1〜2重量%がより好ましく、0.5〜1.5重量%が
更に好ましい。
高嵩密度洗剤中に0.05〜5重量%が好ましく、0.
1〜2重量%がより好ましく、0.5〜1.5重量%が
更に好ましい。
【0028】また、漂白活性化剤は造粒物として配合す
ることが好ましい。溶解性を改善するために陰イオン界
面活性剤、特にアルキル硫酸塩又はポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩或いはこれらの混合物が好まし
く、造粒物中に5〜45重量%が好ましく、10〜40
重量%がより好ましい。造粒物はポリエチレングリコー
ル、脂肪酸又は塩から選ばれるバインダー物質を用いて
製剤化できる。バインダー物質は造粒物中に0.5〜3
0重量%が好ましく、1〜20重量%がより好ましい。
ることが好ましい。溶解性を改善するために陰イオン界
面活性剤、特にアルキル硫酸塩又はポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩或いはこれらの混合物が好まし
く、造粒物中に5〜45重量%が好ましく、10〜40
重量%がより好ましい。造粒物はポリエチレングリコー
ル、脂肪酸又は塩から選ばれるバインダー物質を用いて
製剤化できる。バインダー物質は造粒物中に0.5〜3
0重量%が好ましく、1〜20重量%がより好ましい。
【0029】(a)陰イオン界面活性剤以外の界面活性
剤として、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イ
オン界面活性剤等が使用できる。
剤として、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イ
オン界面活性剤等が使用できる。
【0030】非イオン界面活性剤としては、ポリオキシ
アルキレンアルキル(炭素数8〜20)エーテル、アル
キルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアルキル
(炭素数8〜20)フェニルエーテル、ポリオキシアル
キレンソルビタン脂肪酸(炭素数8〜22)エステル、
ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸(炭素数8〜2
2)エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンブロックポリマー等が好ましい。炭素数10〜18の
アルコールにエチレンオキシドやプロピレンオキシド等
のアルキレンオキシドを4〜20モル付加したポリオキ
シアルキレンアルキルエーテルが特に好ましい。これら
は、HLB値(グリフィン法で算出)が10.5〜1
5.0、特に11.0〜14.5が好ましい。洗浄力の
点から非イオン界面活性剤は本発明の高嵩密度洗剤中
に、0.5〜20重量%が好ましく、1〜10重量%が
より好ましい。
アルキレンアルキル(炭素数8〜20)エーテル、アル
キルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアルキル
(炭素数8〜20)フェニルエーテル、ポリオキシアル
キレンソルビタン脂肪酸(炭素数8〜22)エステル、
ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸(炭素数8〜2
2)エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンブロックポリマー等が好ましい。炭素数10〜18の
アルコールにエチレンオキシドやプロピレンオキシド等
のアルキレンオキシドを4〜20モル付加したポリオキ
シアルキレンアルキルエーテルが特に好ましい。これら
は、HLB値(グリフィン法で算出)が10.5〜1
5.0、特に11.0〜14.5が好ましい。洗浄力の
点から非イオン界面活性剤は本発明の高嵩密度洗剤中
に、0.5〜20重量%が好ましく、1〜10重量%が
より好ましい。
【0031】陽イオン界面活性剤として、アルキルトリ
メチルアンモニウム塩等が、両性界面活性剤として、カ
ルボベタイン型、スルホベタイン型活性剤等が挙げられ
る。
メチルアンモニウム塩等が、両性界面活性剤として、カ
ルボベタイン型、スルホベタイン型活性剤等が挙げられ
る。
【0032】衣料用洗剤の分野で公知のビルダー、再汚
染防止剤(カルボキシメチルセルロース等)、柔軟化
剤、蛍光増白剤、抑泡剤(シリコーン等)、酵素、香料
等を含有させることができる。ビルダーとしては、例え
ば、結晶性アルミノ珪酸塩、非晶質アルミノ珪酸塩等の
無機ビルダーやニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四
酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アクリル酸重合体又は
その共重合体並びにその塩等の有機ビルダー等が挙げら
れる。
染防止剤(カルボキシメチルセルロース等)、柔軟化
剤、蛍光増白剤、抑泡剤(シリコーン等)、酵素、香料
等を含有させることができる。ビルダーとしては、例え
ば、結晶性アルミノ珪酸塩、非晶質アルミノ珪酸塩等の
無機ビルダーやニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四
酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アクリル酸重合体又は
その共重合体並びにその塩等の有機ビルダー等が挙げら
れる。
【0033】また、洗剤粒子の流動性及び非ケーキング
性の観点から、表面改質を行っても良い。表面改質剤と
しては、例えば、アルミノケイ酸塩、ケイ酸カルシウ
ム、二酸化ケイ素、ベントナイト、タルク、クレイ、非
晶質シリカ誘導体、結晶性シリケート化合物等のシリケ
ート化合物、金属石鹸、粉末の界面活性剤等の微粉体、
カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコー
ル、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸とマレイン酸の
コポリマー又はその塩等のポリカルボン酸塩等の水溶性
ポリマー、脂肪酸が挙げられる。より好ましくはアルミ
ノ珪酸塩、結晶性シリケートであり、更に好ましくはア
ルミノ珪酸塩である。
性の観点から、表面改質を行っても良い。表面改質剤と
しては、例えば、アルミノケイ酸塩、ケイ酸カルシウ
ム、二酸化ケイ素、ベントナイト、タルク、クレイ、非
晶質シリカ誘導体、結晶性シリケート化合物等のシリケ
ート化合物、金属石鹸、粉末の界面活性剤等の微粉体、
カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコー
ル、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸とマレイン酸の
コポリマー又はその塩等のポリカルボン酸塩等の水溶性
ポリマー、脂肪酸が挙げられる。より好ましくはアルミ
ノ珪酸塩、結晶性シリケートであり、更に好ましくはア
ルミノ珪酸塩である。
【0034】表面改質剤の含量は保存安定性の点で、本
発明の高嵩密度洗剤中の20重量%以下が好ましく、1
5重量%以下がより好ましく、10重量%以下が更に好
ましい。また、表面改質の点で、本発明の高嵩密度洗剤
中の1重量%以上が好ましく、3重量%以上がより好ま
しく、5重量%以上が更に好ましい。
発明の高嵩密度洗剤中の20重量%以下が好ましく、1
5重量%以下がより好ましく、10重量%以下が更に好
ましい。また、表面改質の点で、本発明の高嵩密度洗剤
中の1重量%以上が好ましく、3重量%以上がより好ま
しく、5重量%以上が更に好ましい。
【0035】<洗剤物性>本発明の高嵩密度洗剤の嵩密
度は500〜1200g/L、更に600〜1000g
/L、特に700〜900g/Lが好ましい。経済性の
点で500g/L以上が好ましく、溶解性の点で120
0g/L以下が好ましい。また、平均粒径は150〜8
00μm、更に200〜700μm、特に250〜65
0μmが好ましい。溶解時のペースト化防止の点で15
0μm以上が好ましく、溶解速度の点で800μm以下
が好ましい。
度は500〜1200g/L、更に600〜1000g
/L、特に700〜900g/Lが好ましい。経済性の
点で500g/L以上が好ましく、溶解性の点で120
0g/L以下が好ましい。また、平均粒径は150〜8
00μm、更に200〜700μm、特に250〜65
0μmが好ましい。溶解時のペースト化防止の点で15
0μm以上が好ましく、溶解速度の点で800μm以下
が好ましい。
【0036】<製造方法>本発明の高嵩密度洗剤を得る
ための方法としては、特開昭61−69897号公報、
特開昭61−69899号公報、特開昭61−6990
0号公報、特開平5−209200号公報、DE195
29298号公報に記載の方法を使用することができ
る。また、より高嵩密度の洗剤を得る方法としては、W
O9526394号公報記載の発明を参考にすることが
できる。更に例示するならば、水不溶性無機物の一部を
除いた主成分を連続ニーダーを用いて捏和・混合し、得
られた捏和物と残部の水不溶性無機物とを粉砕機に投入
して粉砕することにより得ることができる。そして、得
られた洗剤粒子群を篩い分けすることによって所定の平
均粒径分布を有する洗剤粒子群を得ることができる。な
お、連続ニーダーとしては、例えば、栗本鉄工所製KR
C2型、粉砕機としてはホソカワミクロン製DKASO
6型等が好適例である。また、別の方法としては、例え
ば、水不溶性無機物等の一部を除いた主成分をスラリー
にし、これを噴霧乾燥し得られた粒子とバインダー物質
等とで造粒することにより得ることができる。得られた
洗剤粒子群を篩い分けすることによって、場合によって
は粉砕することによって、所定の平均粒径分布を有する
洗剤粒子群を得ることができる。
ための方法としては、特開昭61−69897号公報、
特開昭61−69899号公報、特開昭61−6990
0号公報、特開平5−209200号公報、DE195
29298号公報に記載の方法を使用することができ
る。また、より高嵩密度の洗剤を得る方法としては、W
O9526394号公報記載の発明を参考にすることが
できる。更に例示するならば、水不溶性無機物の一部を
除いた主成分を連続ニーダーを用いて捏和・混合し、得
られた捏和物と残部の水不溶性無機物とを粉砕機に投入
して粉砕することにより得ることができる。そして、得
られた洗剤粒子群を篩い分けすることによって所定の平
均粒径分布を有する洗剤粒子群を得ることができる。な
お、連続ニーダーとしては、例えば、栗本鉄工所製KR
C2型、粉砕機としてはホソカワミクロン製DKASO
6型等が好適例である。また、別の方法としては、例え
ば、水不溶性無機物等の一部を除いた主成分をスラリー
にし、これを噴霧乾燥し得られた粒子とバインダー物質
等とで造粒することにより得ることができる。得られた
洗剤粒子群を篩い分けすることによって、場合によって
は粉砕することによって、所定の平均粒径分布を有する
洗剤粒子群を得ることができる。
【0037】生産エネルギーコストの低減、生産設備の
簡素化、洗剤の溶解性の点で最も好ましい製造方法は、
平均粒径60〜200μmの無水リン酸ナトリウム及び
平均粒径60〜200μmの炭酸塩等のアルカリ剤等
と、陰イオン界面活性剤の酸前駆体とを混合し中和する
工程と、該工程により得られた中和物と水溶液中で過酸
化水素を放出する粒子を混合する工程とを有する製造方
法である。乾燥工程を省略する点においても中和時に添
加する水は最小にすることが好ましい。また、中和工程
時に空気を流入させると、中和物の水分を低減できて好
ましい。例えば特表平7−503750号公報、特開平
10−152700号公報記載の製造方法に準じて製造
できる。
簡素化、洗剤の溶解性の点で最も好ましい製造方法は、
平均粒径60〜200μmの無水リン酸ナトリウム及び
平均粒径60〜200μmの炭酸塩等のアルカリ剤等
と、陰イオン界面活性剤の酸前駆体とを混合し中和する
工程と、該工程により得られた中和物と水溶液中で過酸
化水素を放出する粒子を混合する工程とを有する製造方
法である。乾燥工程を省略する点においても中和時に添
加する水は最小にすることが好ましい。また、中和工程
時に空気を流入させると、中和物の水分を低減できて好
ましい。例えば特表平7−503750号公報、特開平
10−152700号公報記載の製造方法に準じて製造
できる。
【0038】<容器>本発明の高嵩密度洗剤は、適当な
容器に充填して洗濯用物品とすることができる。容器の
材料としては、漂白剤の保存安定性の点で透湿度が10
g/m2・24時間(40℃、90%RH)以下が好まし
く、8g/m2・24時間(40℃、90%RH)以下が
より好ましく、5g/m2・24時間(40℃、90%R
H)以下が更に好ましい。また、容器の保存安定性の点
で酸素ガス透過度が50cc/m2・24時間・atm
(20℃)以上が好ましく、80cc/m2・24時間
・atm(20℃)以上がより好ましく、100cc/
m2・24時間・atm(20℃)以上が更に好まし
い。更に、保存後の溶解性の点で炭酸ガス透過度が10
000cc/m2・24時間・atm(20℃)以下が
好ましく、5000cc/m2・24時間・atm(2
0℃)以下がより好ましく、1000cc/m2・24
時間・atm(20℃)以下が更に好ましく、500c
c/m2・24時間・atm(20℃)以下が特に好ま
しい。これらは一般的な包装材料の組み合わせや厚みの
変更により達成できる。
容器に充填して洗濯用物品とすることができる。容器の
材料としては、漂白剤の保存安定性の点で透湿度が10
g/m2・24時間(40℃、90%RH)以下が好まし
く、8g/m2・24時間(40℃、90%RH)以下が
より好ましく、5g/m2・24時間(40℃、90%R
H)以下が更に好ましい。また、容器の保存安定性の点
で酸素ガス透過度が50cc/m2・24時間・atm
(20℃)以上が好ましく、80cc/m2・24時間
・atm(20℃)以上がより好ましく、100cc/
m2・24時間・atm(20℃)以上が更に好まし
い。更に、保存後の溶解性の点で炭酸ガス透過度が10
000cc/m2・24時間・atm(20℃)以下が
好ましく、5000cc/m2・24時間・atm(2
0℃)以下がより好ましく、1000cc/m2・24
時間・atm(20℃)以下が更に好ましく、500c
c/m2・24時間・atm(20℃)以下が特に好ま
しい。これらは一般的な包装材料の組み合わせや厚みの
変更により達成できる。
【0039】ここで、透湿度は、JIS Z 0208:
1976に規定された方法で、また酸素ガス透過度は、
JIS K 7126:1987 B法に規定された方法
で、また炭酸ガス透過度は、JIS K 7126:19
87 A法に規定された方法で、それぞれ測定する。
1976に規定された方法で、また酸素ガス透過度は、
JIS K 7126:1987 B法に規定された方法
で、また炭酸ガス透過度は、JIS K 7126:19
87 A法に規定された方法で、それぞれ測定する。
【0040】
【実施例】実施例1 表1に示す組成1の成分の内、無水トリポリリン酸ナト
リウム、炭酸ナトリウムを、レディゲミキサーFKM−
130D((株)マツボー製)を用いて撹拌羽根を周速
3.4m/s、剪断機周速27m/sで1分間混合し、
平均粒径97μmの粉体混合物を得た。
リウム、炭酸ナトリウムを、レディゲミキサーFKM−
130D((株)マツボー製)を用いて撹拌羽根を周速
3.4m/s、剪断機周速27m/sで1分間混合し、
平均粒径97μmの粉体混合物を得た。
【0041】次に同条件でミキサーを作動させながら、
直鎖アルキル(炭素数12〜14)ベンゼンスルホン酸
と硫酸の混合物を4分間で加え、更に5分間作動させて
中和反応を行った。中和反応中、ミキサーのジャケット
に25℃水を通して冷却した。最後の5分間は、ミキサ
ー内部に空気を流入させた。
直鎖アルキル(炭素数12〜14)ベンゼンスルホン酸
と硫酸の混合物を4分間で加え、更に5分間作動させて
中和反応を行った。中和反応中、ミキサーのジャケット
に25℃水を通して冷却した。最後の5分間は、ミキサ
ー内部に空気を流入させた。
【0042】次に同条件でミキサーを作動させながら、
PEG、40重量%AA/MAコポリマー水溶液を1分
間で加え、更に2分間作動させて造粒を行った。続いて
ゼオライト5重量%分を加え、更に2分間作動させて表
面改質処理を行い、2000μmの篩いを通過させた。
PEG、40重量%AA/MAコポリマー水溶液を1分
間で加え、更に2分間作動させて造粒を行った。続いて
ゼオライト5重量%分を加え、更に2分間作動させて表
面改質処理を行い、2000μmの篩いを通過させた。
【0043】更に回転ドラムを用いて、残りのゼオライ
ト、硼酸ナトリウム・過酸化水素付加物、漂白活性化剤
及び香料を加え、混合して、表1の組成1に示す最終組
成の高嵩密度洗剤を得た。該洗剤の物性を以下のように
測定した。
ト、硼酸ナトリウム・過酸化水素付加物、漂白活性化剤
及び香料を加え、混合して、表1の組成1に示す最終組
成の高嵩密度洗剤を得た。該洗剤の物性を以下のように
測定した。
【0044】〔平均粒子径〕JIS Z 8801の標
準篩を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる
重量分率から求めた。 〔嵩密度〕 JIS K 3362:1998により規定された方法で
測定した。 〔透湿度〕 JIS Z 0208:1976により規定された方法で
測定した。 〔酸素ガス透過度〕 JIS K 7126:1987 B法により規定された
方法で測定した。 〔炭酸ガス透過度〕 JIS K 7126:1987 A法により規定された
方法で測定した。 〔水分量〕 JIS K 3362:1998加熱減量法により規定さ
れた方法で測定した。
準篩を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる
重量分率から求めた。 〔嵩密度〕 JIS K 3362:1998により規定された方法で
測定した。 〔透湿度〕 JIS Z 0208:1976により規定された方法で
測定した。 〔酸素ガス透過度〕 JIS K 7126:1987 B法により規定された
方法で測定した。 〔炭酸ガス透過度〕 JIS K 7126:1987 A法により規定された
方法で測定した。 〔水分量〕 JIS K 3362:1998加熱減量法により規定さ
れた方法で測定した。
【0045】得られた高嵩密度洗剤を、ポリエチレンテ
レフタレート(厚さ12μm)と無延伸ポリプロピレン
(厚さ80μm)とを前記が内面となるように積層した
フィルムからなる容器に充填して、40℃、80%RH
の恒温恒湿器中に90日間放置した。保存後、漂白洗浄
力を以下の方法で評価した。その結果を表2に示す。な
お、積層フィルムの透湿度は4g/m2・24時間(40
℃、90%RH)、酸素ガス透過度は110cc/m2
・24時間・atm(20℃)、炭酸ガス透過度は20
0cc/m2・24時間・atm(20℃)であった。
レフタレート(厚さ12μm)と無延伸ポリプロピレン
(厚さ80μm)とを前記が内面となるように積層した
フィルムからなる容器に充填して、40℃、80%RH
の恒温恒湿器中に90日間放置した。保存後、漂白洗浄
力を以下の方法で評価した。その結果を表2に示す。な
お、積層フィルムの透湿度は4g/m2・24時間(40
℃、90%RH)、酸素ガス透過度は110cc/m2
・24時間・atm(20℃)、炭酸ガス透過度は20
0cc/m2・24時間・atm(20℃)であった。
【0046】〔漂白洗浄力〕黄ばみ成分の素と考えられ
る、スクワレン及びリノール酸(重量比100/1)を
クロロホルムに溶解させ(10%濃度)、その溶液0.
4mlを、木綿布(金巾2003布、4cm×4cm)
に均一になるように塗布し、その布を50℃の恒温槽に
て1週間放置し、布のb値が7以上となったものを黄ば
みモデル汚染布として用いた。この汚染布を4枚1セッ
トとし、ターゴトメータにて下記条件にて洗浄し、洗浄
前と洗浄後のb値を比較し下記式により洗浄率を求め
た。この洗浄率が60%以上を「○」、60%未満を
「×」とした。なお、b値は一般的に黄色度を測定する
指標として知られているものである。 洗浄率(%)=〔(b2−b1)/(b0−b1)〕×10
0 b0:原布のb値 b1:洗浄前汚染布のb値 b2:洗浄後汚染布のb値 ・洗浄条件 洗浄水硬度:4°DH 洗浄水温度:20℃ 回転数:80rpm 洗浄時間:15分 洗浄剤濃度:0.1g/リットル 濯ぎ:3分(300cc、水道水)。
る、スクワレン及びリノール酸(重量比100/1)を
クロロホルムに溶解させ(10%濃度)、その溶液0.
4mlを、木綿布(金巾2003布、4cm×4cm)
に均一になるように塗布し、その布を50℃の恒温槽に
て1週間放置し、布のb値が7以上となったものを黄ば
みモデル汚染布として用いた。この汚染布を4枚1セッ
トとし、ターゴトメータにて下記条件にて洗浄し、洗浄
前と洗浄後のb値を比較し下記式により洗浄率を求め
た。この洗浄率が60%以上を「○」、60%未満を
「×」とした。なお、b値は一般的に黄色度を測定する
指標として知られているものである。 洗浄率(%)=〔(b2−b1)/(b0−b1)〕×10
0 b0:原布のb値 b1:洗浄前汚染布のb値 b2:洗浄後汚染布のb値 ・洗浄条件 洗浄水硬度:4°DH 洗浄水温度:20℃ 回転数:80rpm 洗浄時間:15分 洗浄剤濃度:0.1g/リットル 濯ぎ:3分(300cc、水道水)。
【0047】実施例2 表1に示す組成2の成分の内、無水トリポリリン酸ナト
リウム、炭酸ナトリウム、蛍光染料を、レディゲミキサ
ーFKM−130D((株)マツボー製)を用いて撹拌
羽根を周速3.4m/s、剪断機周速27m/sで1分
間混合し、平均粒径97μmの粉体混合物を得た。
リウム、炭酸ナトリウム、蛍光染料を、レディゲミキサ
ーFKM−130D((株)マツボー製)を用いて撹拌
羽根を周速3.4m/s、剪断機周速27m/sで1分
間混合し、平均粒径97μmの粉体混合物を得た。
【0048】次に同条件でミキサーを作動させながら、
直鎖アルキル(炭素数12〜14)ベンゼンスルホン酸
と硫酸の混合物を4分間で加え、更に5分間作動させて
中和反応を行った。中和反応中、ミキサーのジャケット
に25℃水を通して冷却した。最後の5分間は、ミキサ
ー内部に空気を流入させた。同条件でミキサーを作動さ
せながら、牛脂脂肪酸を1分間で加え、更に5分間作動
させて中和反応を行った。中和反応中、ミキサーのジャ
ケットに25℃水を通して冷却し、ミキサー内部に空気
を流入させた。
直鎖アルキル(炭素数12〜14)ベンゼンスルホン酸
と硫酸の混合物を4分間で加え、更に5分間作動させて
中和反応を行った。中和反応中、ミキサーのジャケット
に25℃水を通して冷却した。最後の5分間は、ミキサ
ー内部に空気を流入させた。同条件でミキサーを作動さ
せながら、牛脂脂肪酸を1分間で加え、更に5分間作動
させて中和反応を行った。中和反応中、ミキサーのジャ
ケットに25℃水を通して冷却し、ミキサー内部に空気
を流入させた。
【0049】次に同条件でミキサーを作動させながら、
非イオン界面活性剤、PEG、40重量%AA/MAコ
ポリマー水溶液を1分間で加え、更に2分間作動させて
造粒を行った。続いてゼオライト6重量%分を加え、更
に2分間作動させて表面改質処理を行い、2000μm
の篩いを通過させた。
非イオン界面活性剤、PEG、40重量%AA/MAコ
ポリマー水溶液を1分間で加え、更に2分間作動させて
造粒を行った。続いてゼオライト6重量%分を加え、更
に2分間作動させて表面改質処理を行い、2000μm
の篩いを通過させた。
【0050】更に回転ドラムを用いて、残りのゼオライ
ト、炭酸ナトリウム・過酸化水素付加物、漂白活性化
剤、酵素及び香料を加え、混合して、表1の組成2に示
す最終組成の高嵩密度洗剤を得た。得られた高嵩密度洗
剤を、実施例1と同様に試験した結果を表2に示す。
ト、炭酸ナトリウム・過酸化水素付加物、漂白活性化
剤、酵素及び香料を加え、混合して、表1の組成2に示
す最終組成の高嵩密度洗剤を得た。得られた高嵩密度洗
剤を、実施例1と同様に試験した結果を表2に示す。
【0051】比較例1 表1に示した組成2より、全洗剤組成物中の重量基準
で、非イオン界面活性剤、炭酸ナトリウム・過酸化水素
付加物、漂白活性化剤、酵素、及び香料を除いた成分か
ら、固形分50重量%スラリーを調製し、噴霧乾燥する
ことによって噴霧乾燥粒子を得た。ついで、これをハイ
スピードミキサー(深江工業(株)製)に投入し、非イ
オン界面活性剤をスプレーしながら粉砕し攪拌造粒を行
った。造粒後、全洗剤組成物中、ゼオライト6重量%を
添加し、攪拌して造粒粒子を表面被覆したのち、200
0μmの篩いを通過させた。次に、Vブレンダーに移
し、残りのゼオライト、炭酸ナトリウム・過酸化水素付
加物、漂白活性化剤、酵素、及び香料を混合して表1の
組成2から得た高嵩密度洗剤を得た。なお、この高嵩密
度洗剤は、表1の組成2の量の無水トリポリリン酸ナト
リウムが水和によりトリポリリン酸ナトリウム6水塩と
なっている。得られた高嵩密度洗剤を、実施例1と同様
に試験した結果を表2に示す。
で、非イオン界面活性剤、炭酸ナトリウム・過酸化水素
付加物、漂白活性化剤、酵素、及び香料を除いた成分か
ら、固形分50重量%スラリーを調製し、噴霧乾燥する
ことによって噴霧乾燥粒子を得た。ついで、これをハイ
スピードミキサー(深江工業(株)製)に投入し、非イ
オン界面活性剤をスプレーしながら粉砕し攪拌造粒を行
った。造粒後、全洗剤組成物中、ゼオライト6重量%を
添加し、攪拌して造粒粒子を表面被覆したのち、200
0μmの篩いを通過させた。次に、Vブレンダーに移
し、残りのゼオライト、炭酸ナトリウム・過酸化水素付
加物、漂白活性化剤、酵素、及び香料を混合して表1の
組成2から得た高嵩密度洗剤を得た。なお、この高嵩密
度洗剤は、表1の組成2の量の無水トリポリリン酸ナト
リウムが水和によりトリポリリン酸ナトリウム6水塩と
なっている。得られた高嵩密度洗剤を、実施例1と同様
に試験した結果を表2に示す。
【0052】
【表1】
【0053】ここで、LAS−Naは直鎖アルキル(炭
素数12〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム(含水
率0.5重量%)である。非イオン界面活性剤はアルキ
ル基の炭素数が12〜14でEO平均付加モル数が7で
あるポリオキシエチレンアルキルエーテルである。ゼオ
ライトは4A型ゼオライト、平均粒子径3μm(東ソー
(株)製)である。漂白活性化剤はアルカノイル(炭素
数12)オキシベンゼンスルホン酸ナトリウム70重量
%を含有する造粒物である。PEGはポリエチレングリ
コール(重量平均分子量13000)である。AA/M
Aコポリマーは、アクリル酸−マレイン酸コポリマーの
ナトリウム塩(70モル%中和)であり、モノマー比は
アクリル酸/マレイン酸=7/3(モル比)、平均分子
量70000である。蛍光染料はチノパールCBS−X
とチノパールAMS−GX(チバスペシャリティケミカ
ルス社製)の重量比1/1混合物である。酵素はセルラ
ーゼK(特開昭63−264699号公報記載のもの)
とリポラーゼ100T(ノボ社製)の重量比2/1混合
物である。
素数12〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム(含水
率0.5重量%)である。非イオン界面活性剤はアルキ
ル基の炭素数が12〜14でEO平均付加モル数が7で
あるポリオキシエチレンアルキルエーテルである。ゼオ
ライトは4A型ゼオライト、平均粒子径3μm(東ソー
(株)製)である。漂白活性化剤はアルカノイル(炭素
数12)オキシベンゼンスルホン酸ナトリウム70重量
%を含有する造粒物である。PEGはポリエチレングリ
コール(重量平均分子量13000)である。AA/M
Aコポリマーは、アクリル酸−マレイン酸コポリマーの
ナトリウム塩(70モル%中和)であり、モノマー比は
アクリル酸/マレイン酸=7/3(モル比)、平均分子
量70000である。蛍光染料はチノパールCBS−X
とチノパールAMS−GX(チバスペシャリティケミカ
ルス社製)の重量比1/1混合物である。酵素はセルラ
ーゼK(特開昭63−264699号公報記載のもの)
とリポラーゼ100T(ノボ社製)の重量比2/1混合
物である。
【0054】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 11/04 C11D 11/04 (72)発明者 西村 弘 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB19 AC08 BA10 CA15 CA16 DA01 EA09 EA12 EA16 EA20 EA28 EB22 EB32 EB36 EC01 EC03 ED02 EE05 FA41 FA43
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)陰イオン界面活性剤5〜50重量
%、(b)水溶液中で過酸化水素を放出する粒子0.1
〜10重量%、(c)無水トリポリリン酸ナトリウム
0.1〜50重量%及び(d)(c)成分以外のアルカ
リ剤10〜50重量%を含有する高嵩密度洗剤。 - 【請求項2】 更に漂白活性化剤を0.05〜5重量%
含有する請求項1記載の高嵩密度洗剤。 - 【請求項3】 (b)成分が、炭酸ナトリウム・過酸化
水素付加物及び/又は硼酸ナトリウム・過酸化水素付加
物を含有する請求項1又は2記載の高嵩密度洗剤。 - 【請求項4】 請求項1〜3何れか記載の高嵩密度洗剤
を、透湿度が10g/m2・24時間(40℃、90%R
H)以下の材料からなる容器に充填した洗濯用物品。 - 【請求項5】 平均粒径60〜200μmの無水トリポ
リリン酸ナトリウム5〜50重量%(最終洗剤中の比
率)、無水トリポリリン酸ナトリウム以外の平均粒径6
0〜200μmのアルカリ剤10〜50重量%(最終洗
剤中の比率)及び陰イオン界面活性剤の酸前駆体5〜5
0重量%(最終洗剤中の比率)を混合し中和する工程
と、該中和物と水溶液中で過酸化水素を放出する粒子
0.1〜10重量%(最終洗剤中の比率)を混合する工
程とを有する高嵩密度洗剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000119425A JP2001303099A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 高嵩密度洗剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000119425A JP2001303099A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 高嵩密度洗剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001303099A true JP2001303099A (ja) | 2001-10-31 |
Family
ID=18630400
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000119425A Pending JP2001303099A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 高嵩密度洗剤 |
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JP (1) | JP2001303099A (ja) |
-
2000
- 2000-04-20 JP JP2000119425A patent/JP2001303099A/ja active Pending
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