JP2001302829A - 多孔性フィルム - Google Patents

多孔性フィルム

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Akihiko Sakai
昭彦 坂井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透湿度、接着性に優れた多孔性フィルムを提
供する。 【解決手段】 ポリオレフィン樹脂とヒドロキシカルボ
ン酸類で表面処理された無機充填剤との樹脂組成物から
なるフィルムを、少なくとも一軸方向に延伸処理してな
ることを特徴とする多孔性フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛生材料、医療用
材料、建築用材料等の用途に使用される多孔性フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】多孔性フィルムの製造方法としては、従
来、ポリオレフィン樹脂と充填剤を含有する原料組成物
を溶融成形しフィルムとなしボイドを発生させる方法が
一般的であるが、この多孔性フィルムを使い捨ておむ
つ、生理用品の資材として用いた場合、人尿、血液等は
洩らさず、湿気のみを通す性能が特に要求される。ま
た、ポリオレフィン樹脂と充填剤だけの原料組成物から
ではしなやかな風合を有するものが得られにくい。そこ
で、多孔性フィルムの性能改良すべく、原料組成物中に
ポリオレフィン樹脂と、特定の化合物で表面処理しれた
充填剤を配合する方法が提案されている。特開昭63−
210144、特開平1−4338(飽和脂肪酸で充填
剤を表面処理)、特開平1−81831(飽和脂肪酸の
金属塩で充填剤を表面処理)、特開平11−11671
4(硫酸バリウムを脂肪酸亜鉛で処理)などが知られて
いる。ヒドロキシル基のないカルボン酸は、無機充填剤
の分散性向上剤として従来好適に使用されているが、多
孔性フィルムとしたときに接着強度の低下、遮蔽性の低
下を生じるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多孔性フィルムについ
ての課題は他にも存在し、例えば、使用上、止着テープ
等の接着テープのフィルムへの接着性が良好であること
が必要である。接着性の悪い多孔性フィルムを使い捨て
紙オムツのバックシートとして使用した場合、使い捨て
紙オムツを人体に装着する際に止着テープ等で固定する
ことが困難であり、人尿等が漏洩する原因となる。更
に、その際、接着テープに含まれる成分が多孔性フィル
ムに移行し、遮蔽性が損なわれ、不透明感のある部分が
透明化して中が透けて見えるという問題がある。しかし
ながら、前記した公知の方法では、十分な通気性を維持
しつつ、上記の接着性と遮蔽性の問題を同時解決できう
るものが見当たらなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
に鑑み、透気度が従来品と同レベル以上に維持しつつ、
優れた接着性と遮蔽性を有し、且つ、柔軟性に富んで風
合いの良い多孔性フィルムを提供すべく鋭意検討した結
果、特定の第三成分を含有原料組成物を使用することで
所望の多孔性フィルムが得られることを見出し、本発明
に到った。即ち、本発明は、ポリオレフィン樹脂とヒド
ロキシカルボン酸類で表面処理された無機充填剤との樹
脂組成物からなるフィルムを、少なくとも一軸方向に延
伸処理してなることを特徴とする多孔性フィルムに存す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に使用されるポリオレフィン樹脂としては
エチレン、プロピレン、ブテン等のモノオレフィン重合
体及び共重合体を主成分とするものをいい、例えば高密
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレンランダ
ムもしくはブロック共重合体、ポリブテン、エチレン酢
酸ビニル共重合体及びこれらの混合物が挙げられる。な
かでも線状低密度ポリエチレンがしなやかで強靱である
ことから好ましい。
【0006】本発明に用いるポリオレフィン樹脂とし
て、特に好ましくは、線状密度ポリエチレンと分岐状低
密度ポリエチレンの混合物である。線状低密度ポリエチ
レンは、炭素数が3〜8の分子骨格であるα−オレフィ
ンとエチレンとの共重合体である。線状低密度ポリエチ
レンとしては、密度が0.910〜0.940g/cm
3、メルトインデックスが0.5〜5g/10分のもの
が好ましい。密度が0.910g/cm3未満になると
均一延伸性が低下し、0.940g/cm3を超えると
延伸フィルムのソフト感が損なわれる。また、メルトイ
ンデックスが0.5g/10分未満になるとフィルムを
押し出すときに異常流動により厚みが均一なフィルムを
得ることが難しくなり、5g/10分を超えると均一延
伸性が悪化する。
【0007】また、分岐状低密度ポリエチレンは、エチ
レンを公知の高圧法で重合させることによって得られる
もので、メルトインデックスが0.1〜2g/10分、
密度が0.915〜0.925g/cm3のものが好ま
しい。メルトインデックスが0.1g/10分未満にな
ると前者の線状低密度ポリエチレンと混ざり合いが悪く
なり、2g/10分を超えると均一厚みのフィルムが得
られなくなる。また、密度が0.925を超えると均一
厚みのフィルムが得られにくくなる。
【0008】以上におけるポリエチレン系樹脂の混合比
率としては、線状低密度ポリエチレンが通常75〜98
重量%、好ましくは85〜96重量%と、分岐状低密度
ポリエチレンが通常25〜2重量%、好ましくは15〜
4重量%である。分岐状低密度ポリエチレンが25重量
%を超えると溶融状態でのフィルムの伸びが低下し、フ
ィルムに加工することが難しくなる。一方、2重量%未
満では均一厚みのフィルムを得ることが難しくなる。
【0009】次に、充填剤としては、例えば、炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、シリカ、タルク等
が挙げられる。これらのうち、炭酸カルシウム及び硫酸
バリウムが特に好ましい。かかる無機充填剤の平均粒径
が通常20μm以下、好ましくは10μm以下、特に好
ましくは0.5〜5μmである。また、無機充填剤は、
樹脂中での分散性向上のため、表面処理剤で無機充填剤
の表面を処理しておくのが望ましい。
【0010】かかる表面処理剤としては、ヒドロキシカ
ルボン酸類が好ましい。具体的には、リシノール酸(1
2ーヒドロキシオクタデセン酸)、サビニン酸(12ー
ヒドロキシドデカン酸)、イプロール酸(3、11ージ
ヒドロキシテトラデカン酸)、ヤラピノール酸(11ー
ヒドロキシヘキサデカン酸)、ユニペリン酸(16ーヒ
ドロキシヘキサデカン酸)、アリューリット酸(9、1
0、16ートリヒドロキシオクタデカン酸)、12ーヒ
ドロキシステアリン酸(12ーヒドロキシオクタデカン
酸)、10ーヒドロキシステアリン酸、9,10ージヒ
ドロキシステアリン酸、フェロン酸(22ーヒドロキシ
ドコサン酸)、セレブロン酸(2ーヒドロキシテトラコ
サン酸)等が挙げられる。また、ヒドロキシカルボン酸
の重合物、例えばポリ(ヒドロキシステアリン酸)、こ
れらの水素添加物、これらの金属塩等でもよい。上記ヒ
ドロキシカルボン酸は飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸等何れ
でもよいが、好ましくは飽和脂肪酸である。特に好まし
くは12ーヒドロキシステアリン酸である。
【0011】表面処理剤の処理量としては、無機充填剤
100重量部に対し0.5〜5重量部が好ましく、更に
好ましくは0.5〜3重量部である。少なすぎても多す
ぎても樹脂中での無機充填剤の分散性がわるくなり押出
が安定しにくくなる。処理方法としては、ヘンシェルミ
キサー、リボンブレンダー等の通常の攪拌機を用い、室
温ないし加熱された状態で処理する一般的な方法や噴霧
しながら処理する方法等がある。
【0012】前記ポリオレフィン樹脂と無機充填剤との
組成としては、ポリオレフィン樹脂が25〜50重量
部、好ましくは35〜45重量部に対し、無機充填剤が
75〜50重量部、好ましくは65〜55重量部の範囲
である。無機充填剤が50重量部未満になると、ポリオ
レフィン樹脂と無機充填剤との界面が剥離してできる隣
接したボイドどうしが連通しなくなり、通気性が得られ
にくくなる。また、75重量部を超えると、フィルムの
延伸時の伸びがなくなり、延伸が困難になる。
【0013】本発明では、ポリオレフィン樹脂とヒドロ
キシカルボン酸類で表面処理された無機充填剤との樹脂
組成物に、更に第三成分を添加してもよい。第三成分と
しては、エステル化合物、アミド化合物、側鎖を有する
炭化水素重合体、シリコーンオイル、鉱油、ワックス類
を無機充填剤とオレフィン系樹脂100重量部に対し、
0.5〜5重量部を添加することにより、延伸性が向上
し均一なフィルムを得ることが出来る。
【0014】具体的には、エステル化合物としては、ア
ルコールとカルボン酸からなる構造のモノエステルまた
はポリエステルであればいかなるものでもよい。ヒドロ
キシル基及びカルボニル基末端を分子内に残したもので
もよいが、好ましくはエステル基の形で封鎖された化合
物が好ましい。具体的には、ステアリルステアレート、
ソルビタントリステアレート、エポキシ大豆油、精製ひ
まし油、硬化ひまし油、脱水ひまし油、エポキシ大豆
油、極度硬化油、トリメリット酸トリオクチル、エチレ
ングリコールジオクタノエート、ペンタエリスリトール
テトラオクタノエート等が上げられる。
【0015】アミド化合物としては、アミンとカルボン
酸からなる構造のモノアミドもしくはポリアミド化合物
であればいかなるものでもよい。アミノ基及びカルボニ
ル基末端を分子内に残した物でもよいが、好ましくはア
ミド基の形で封鎖された化合物が好ましい。具体的には
ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミド、ヘキサメチレ
ンビスステアリン酸アミド、トリメチレンビスオクチル
酸アミド、ヘキサメチレンビスヒドロキシステアリン酸
アミド、トリオクタトリメリット酸アミド、ジステアリ
ル尿素、ブチレンビスステアリン酸アミド、キシリレン
ビスステアリン酸アミド、ジステアリルアジピン酸アミ
ド、ジステアリルフタル酸アミド、ジステアリルオクタ
デカ二酸アミド、イプシロンカプロラクタム等及びそれ
らの誘導体が上げられる。
【0016】側鎖を有する炭化水素重合体としては、ポ
リα−オレフィン類で、炭素数4以上の側鎖を有するオ
リゴマー領域のものが好ましいが、エチレン−プロピレ
ンの共重合体、例えば三井石油化学工業(株)製の商品
名ルーカントやそのマレイン酸誘導体、イソブチレンの
重合体、例えば出光石油化学工業(株)製の商品名ポリ
ブテンHV-100、又はブタジエン、イソプレンのオリゴマ
ー及びその水添物、1ーヘキセンの重合物、ポリスチレ
ンの重合物及びこれらから誘導される誘導体,ヒドロキ
シポリブタジエンやその水添物、例えば、末端ヒドロキ
シポリブタジエン水添物(三菱化学製 商品名ポリテー
ルHA)等が挙げられる。
【0017】シリコーン油としては、特に制限はない
が、例えばポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニ
ルシロキサン等が挙げられる。
【0018】鉱油としては、流動パラフィン、パラフィ
ンワックス等が挙げられる。
【0019】第三成分の添加量は、フィルムの厚みの均
一性、延伸性、フィルムの風合い、フィルムの成形性、
フィルムの接着性などに影響を及ぼす。添加量が多すぎ
ると、これらがフィルムからブリードアウトし、接着性
が悪くなる。一方、添加量が少なすぎると、フィルムが
硬くなり、風合いや厚み均一性も悪くなる。かかる点を
考慮すると、上記ポリオレフィン樹脂と無機充填剤の合
計量100重量部に対し、0.5〜5重量部が好まし
い。
【0020】なお、樹脂組成物中には、上記の必須成分
の他に一般に樹脂組成物用として用いられている添加
物、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線
吸収剤、中和剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、帯電
防止剤、スリップ剤、着色剤等を、多孔性フィルムの特
性を損なわない程度の範囲で配合してもよい。
【0021】本発明の多孔性フィルムは、以上の樹脂組
成物をヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、タンブ
ラー型ミキサー等を用いて混合した後、一軸あるいは二
軸押出機、ニーダー等で加熱混練し、ペレット化する。
次いで、そのペレットをポリオレフィン樹脂の融点以
上、好ましくは融点+20℃以上、分解温度未満の温度
において、Tダイ等が装着された押出成形機、円形ダイ
が装着されたインフレーション成形機等の成形機を用い
て、溶融、製膜する。場合によっては、ペレット化せず
直接成形機で製膜することもできる。
【0022】製膜されたフィルムは、ロール法、テンタ
ー法等の方法により、室温〜樹脂の軟化点(JIS K
6760による測定値)において、少なくとも一軸方向
に延伸を行い、ポリオレフィン樹脂と無機充填剤との界
面剥離を起こさせることにより多孔性フィルムを得る。
延伸は、一段でも多段でもよい。また、延伸倍率は、延
伸時のフィルムの破れ、得られるフィルムの通気性、フ
ィルムのソフト感等に関係するので、倍率が高すぎても
低すぎても好ましくない。かかる観点から、本発明にお
ける延伸倍率は通常1.2〜5倍、好ましくは1.5〜
3倍である。二軸延伸する場合は、最初に機械方向、ま
たはそれと直角をなす方向に一軸延伸し、次いで、該方
向と直角をなす方向に二軸目の延伸を行う方法、及び、
機械方向、およびそれと直角をなす方向に同時に二軸延
伸する方法がある。また、延伸した後、必要に応じて、
得られた開孔の形態を安定させるために熱固定処理を行
ってもよい。
【0023】本発明の多孔性フィルムの厚みには特に制
限はないが、厚みは通常10〜100μm程度である。
10μm未満ではフィルムが破れ易くなり、100μm
を超えるとフィルムが硬くなり、布様のソフト感、良好
な風合いを有する多孔性フィルムとなり難いので好まし
くないからである。
【0024】
【実施例】以下、本発明についてさらに具体的に説明す
るため、以下に実施例を示す。尚、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。実施例に示した、経時
後の接着強度、下記の方法により測定した値である。 (1) 透気度 JIS−P8117に準拠し測定した(単位はsec/5
0cc)。 (2)フィルムのゲル数 成形した多孔性フィルムの1m2当たりの0.5mm以
上のゲル数を測定した ◎:1m2あたり20個以下 ○:1m2あたり20個以上40個未満 △:1m2あたり40個以上100個未満 ×:1m2あたり100個以上 (3)接着強度 多孔性フィルムの片表面に幅25mm両面粘着テープ
(商品名 コクヨ T−225)の片面を貼付して試料
とし、この試料を40℃75%の恒温高湿中に1週間放
置した後、室温に戻し、残りの剥離紙をはがしガーゼを
張り合わせ、テンシロン引張試験機を用いて、粘着剤と
ガーゼをはがす際の剥離応力をJIS−Z0237に規
定される180度引き剥がし法により測定した値をM1
とする。同様にこの試料を40℃75%の恒温高湿中に
4週間放置した後の剥離応力をJIS−Z0237に規
定される180度引き剥がし法により測定した値をM2
とし、M1−M2の差を接着強度の変化とした。
【0025】 ◎:接着強度の変化が50g未満/25mm ○:接着強度の変化が50g以上100g未満/25m
m ×:接着強度の変化が100g以上/25mm 実施例1、3〜6、比較例1、3、4 炭酸カルシウム(平均粒径1.2μm)100重量部に
対して、表面処理剤を表−1のように配合し、ヘンシェ
ルミキサーで100℃で10分処理して表面処理充填材
を得た。
【0026】ポリエチレン系樹脂37重量部中、線状低
密度ポリエチレン〔日本ポリケム(株)製、商品名:F
W20G、密度:0.921g/cm3、MI:1g/
10分〕32重量部(ポリエチレン系樹脂中95重量
%)に対し、分岐状低密度ポリエチレン〔日本ポリケム
(株)製、商品名:LF441、密度:0.919g/
cm3、MI:2g/10分〕を5重量部、及び上記処
理した充填材63重量部、表−1に示す第三成分をタン
ブラーミキサーにて混合した後、タンデム型混練押出機
を用いて220℃で均一に混練し、ペレット状に加工し
た。このペレットを円形ダイが装着された押出成形機を
用いて、200℃において溶融製膜したあと、60℃に
加熱した予熱ロール延伸ロールとの間で2.0倍の延伸
倍率でライン速度20m/分で機械方向に一軸延伸し、
厚さ25μmの通気性フィルムを得た。得られた多孔性
フィルムの諸特性を測定した結果を表−1に示す。
【0027】実施例2、比較例2 前記実施例1等と同様の方法で得たペレットをTダイが
装着された押出成形機を用いて、200℃において溶融
製膜した後、60℃に加熱した予熱ロール延伸ロールと
の間で2.1倍の延伸倍率でライン速度20m/分で機
械方向に一軸延伸し、厚さ25μmの多孔性フィルムを
得た。得られた多孔性フィルムの諸特性を測定した結果
を表−1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表−1の各成分は以下の通りである。 HS :和光純薬工業(株)製 12ーヒドロキシステ
アリン酸 HTD:和光純薬工業(株)製 3ーヒドロキシテトラ
デカン酸 HHD:和光純薬工業(株)製 16ーヒドロキシヘキ
サデカン酸 S :和光純薬工業(株)製 ステアリン酸 CaCO3:白石工業(株)製 ソフトン2600 BaSO4:堺化学工業(株)製 Bー54 BD :日本曹達(株)製 ポリブタジエンB-3000 DPEHO:三菱化学(株)製 ジペンタエリスリトー
ルヘキサオクタノエートD-600
【0030】
【発明の効果】本発明の多孔性フィルムは、均一延伸
性、接着性、遮蔽性が良好であり、低倍率の高速延伸加
工を行った場合でも上記特性を有する多孔性フィルムを
製造することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 AA20 AA21 AA22 AA24 AA25 AA26 AA90 AA98 AB00 AC26 AD11 AD13 AF03 AG20 CA02 CA03 CC02Y DA59 4J002 AE052 BB031 BB041 BB051 BB061 BB121 BB151 BB152 BB171 BB172 BC042 BL012 BP021 CF002 CP032 CP162 DE076 DE106 DE136 DE146 DE236 DG046 DG056 DJ016 DJ046 EH037 EH047 EH147 EP017 EP027 EU017 FB086 FD016 GB01 GC00 GL00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂とヒドロキシカルボ
    ン酸類で表面処理された無機充填剤との樹脂組成物から
    なるフィルムを、少なくとも一軸方向に延伸処理してな
    ることを特徴とする多孔性フィルム。
  2. 【請求項2】 無機充填剤が12-ヒドロキシステアリン
    酸で表面処理された無機充填剤である請求項1記載の多
    孔性フィルム。
  3. 【請求項3】 無機充填剤が炭酸カルシウムである請求
    項1または2記載の多孔性フィルム。
  4. 【請求項4】 無機充填剤へのヒドロキシカルボン酸類
    の表面処理量が無機充填剤100重量部に対し0.5〜
    5重量部である請求項1から3いずれかに記載の多孔性
    フィルム。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン樹脂(A)25〜50重
    量部とヒドロキシカルボン酸類で表面処理された無機充
    填剤(B)75〜50重量部を含むことを特徴とする請
    求項1〜4いずれかに記載の多孔性フィルム。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィン樹脂が、密度0.910
    〜0.940g/cm 3、メルトインデックス0.5〜
    5g/10分の線状密度ポリエチレン75〜98重量%
    と、メルトインデックス0.1〜2g/10分、密度
    0.915〜0.925g/cm3の分岐状低密度ポリ
    エチレン25〜2重量%からなる混合物である請求項1
    〜5のいずれかの多孔性フィルム。
  7. 【請求項7】 ポリオレフィン樹脂、ヒドロキシカルボ
    ン酸類で表面処理された無機充填剤、更に第三成分とし
    てエステル化合物、アミド化合物、側鎖を有する炭化水
    素重合体、シリコーンオイル、鉱油、ワックス類から選
    ばれた少なくとも1種の化合物を添加したことを特徴と
    する請求項1〜6いずれかに記載の多孔性フィルム。
  8. 【請求項8】ポリオレフィン樹脂とヒドロキシカルボン
    酸類で表面処理された無機充填剤100重量部に対し、
    第三成分を0.5〜5重量部添加したことを特徴とする
    請求項1〜7いずれかに記載の多孔性フィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006193592A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Nippon Polyethylene Kk 多孔フィルムとその製造方法
KR100718674B1 (ko) 2007-02-16 2007-05-15 주식회사 폴리사이언텍 통기성 필름

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