JP2001302315A - 裏込め注入材料 - Google Patents

裏込め注入材料

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JP2001302315A JP2000122449A JP2000122449A JP2001302315A JP 2001302315 A JP2001302315 A JP 2001302315A JP 2000122449 A JP2000122449 A JP 2000122449A JP 2000122449 A JP2000122449 A JP 2000122449A JP 2001302315 A JP2001302315 A JP 2001302315A
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伸郎 上原
Yuji Tamada
裕二 玉田
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一 横尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】裏込め注入材料のA液において、セメントと分
離低減材とをプレミックスした場合にもブリーディング
が生じ難く、長期間に亘って良好な流動性を維持でき、
しかもA液を調整後長時間経過した場合にも、B液と混
合した際のゲル化時間の遅延現象が少ない裏込め注入材
料を提供する。 【解決手段】(1)セメント 100重量部 (2)粘土1.5〜10重量%及び鉱滓0.5〜5重量
%を含み残部が無機微粉末である平均粒径50μm以下
の微粉末からなる分離低減材150〜900重量部、 (3)デンプン分解生成物を主成分とし、該デンプン分
解生成物の40重量%以上がマルトースである凝結遅延
剤0.9〜6重量部、並びに (4)水200〜800重量部を含むA液と、水ガラス
又は水ガラスを水で希釈した溶液からなるB液とを、A
液:B液(容量比)=98:2〜80:20の割合で混
合してなる裏込め注入材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル工事など
において、空隙充填材として利用される裏込め注入材
料、及び裏込め注入工法に関する。
【0002】
【従来の技術】シールドトンネルの施工では、多くの場
合、セメント、水、粘土鉱物、安定剤などを含む混合液
(以下、「A液」という)と、水ガラス等の急結剤或い
はこれを希釈した溶液(以下、「B液」という)とを別
々にポンプ圧送し、切羽手前で混合し空隙に充填する方
法が採用されている。
【0003】この様な方法において、通常用いられるA
液は、水とセメントとの重量比が300%以上のセメン
トミルクであるため、そのままではセメント粒子が沈降
し易く、一般的には、セメント粒子の沈降(ブリーディ
ング)を防止する目的で、粘土鉱物がA液に配合されて
いる。A液に配合する粘土鉱物としては、殆どの場合、
ベントナイトが使用されており、ベントナイトの主成分
であるモンモリロナイトは、層状構造をしていることか
ら、この層間に水を取り込むことによって膨潤し、液の
粘性を上げてA液中のブリーディングを防止している。
【0004】しかしながら、モンモリロナイトは、カル
シウムイオンが存在すると交換反応により膨潤しなくな
るため、セメントとベントナイトを同時に混合した場合
にはブリーディングを十分に防止することができない。
このため、予めベントナイト泥水を作液し、モンモリロ
ナイトが十分に膨潤した後、セメントを投入するという
2段階の混練が必要になり、施工現場には、2本のサイ
ロを用意する必要があり作業が煩雑になる。
【0005】また、圧送距離が長距離化しつつある昨今
では、圧送中のA液量は非常に多量であるため、毎回、
停止毎に排出、洗浄することは合理的ではなく、不経済
である。従って、この様な場合には、A液が、流動性を
長期間維持でき、使用可能時間が長いことが求められ
る。例えば、特願平10−85293号公報に記載され
ているように、マルトースを特定の比率で含有するデン
プン分解生成物を使用することで、使用可能時間を大き
く延長することが可能であることが知られている。
【0006】しかしながら、このデンプン分解生成物を
使用する場合には、A液を調製した後、時間が経過する
と、B液と混合した場合に生じるゲル化反応が遅延する
傾向を示すという問題点がある。
【0007】一般に、シールドトンネル工法における裏
込め注入材は、注入時に適度なゲル状態であること必要
であり、施工現場や施工方法によって異なるものの、通
常、15〜20秒程度の範囲のゲル化時間であって、そ
の変化が少ないことが望まれている。ゲル化時間が不適
切であれば、配管での閉塞、セグメント背面への充填不
良などを引き起こしやすく、特に、ゲル化時間が長すぎ
ると、セグメント背面空間部の漏水と裏込め注入材との
混合により硬化不良を起こしたり、流動性が高いことに
よる微細空隙部への浸透現象を起こすという問題があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
裏込め注入材料のA液において、セメントと分離低減材
とをプレミックスした場合にもブリーディングが生じ難
く、長期間に亘って良好な流動性を維持でき、しかもA
液を調整後長時間経過した場合にも、B液と混合した際
のゲル化時間の遅延現象が少ない裏込め注入材料を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した如
き問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、裏込め注入材
料のA液に、粘土、鉱滓等を含む微粉末を分離低減材と
して配合し、更に、凝結遅延剤として特定のデンプン分
解物を配合することによって、該分離低減材をセメント
とプレミックスとして使用する場合にも、セメントの沈
降を防止でき、長期間に亘って良好な流動性を維持で
き、更に、A液とB液とを混合した際のゲル化時間の遅
延現象を抑制することも可能となることを見出し、ここ
に本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、下記の裏込め注入材料及
び裏込め注入工法を提供するものである。 1. (1)セメント 100重量部 (2)粘土1.5〜10重量%及び鉱滓0.5〜5重量
%を含み残部が無機微粉末である平均粒径50μm以下
の微粉末からなる分離低減材150〜900重量部、 (3)デンプン分解生成物を主成分とし、該デンプン分
解生成物の40重量%以上がマルトースである凝結遅延
剤0.9〜6重量部、並びに (4)水200〜800重量部 を含むA液と、水ガラス又は水ガラスを水で希釈した溶
液からなるB液とを、A液:B液(容量比)=98:2
〜80:20の割合で混合してなる裏込め注入材料。 2.粘土1.5〜10重量%及び鉱滓0.5〜5重量%
を含み残部が無機微粉末である平均粒径50μm以下の
微粉末からなる裏込め注入材料用分離低減材。 3. (1)セメント 100重量部 (2)粘土1.5〜10重量%及び鉱滓0.5〜5重量
%を含み残部が無機微粉末である平均粒径50μm以下
の微粉末からなる分離低減材150〜900重量部、 (3)デンプン分解生成物を主成分とし、該デンプン分
解生成物の40重量%以上がマルトースである凝結遅延
剤0.9〜6重量部、並びに (4)水200〜800重量部 を含むA液と、水ガラス又は水ガラスを水で希釈した溶
液からなるB液を圧送し、A液:B液(容量比)=9
8:2〜80:20の割合でA液とBとを混合して施工
部分に注入し、硬化させることを特徴とする裏込め注入
工法。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の裏込め注入材料は、 (1)セメント 100重量部 (2)粘土1.5〜10重量%及び鉱滓0.5〜5重量
%を含み残部が無機微粉末である平均粒径50μm以下
の微粉末からなる分離低減材150〜900重量部、 (3)デンプン分解生成物を主成分とし、該デンプン分
解生成物の40重量%以上がマルトースである凝結遅延
剤0.9〜6重量部、及び (4)水200〜800重量部 を含むA液と、水ガラス又は水ガラスを水で希釈した溶
液からなるB液とからなるものである。
【0012】A液に含まれるセメントとしては、通常用
いられている各種セメントから適宜選択して用いればよ
い。例えば、ポルトランドセメント、高炉セメント、シ
リカセメント、フライアッシュセメント、各種混合セメ
ント等を用いることができる。
【0013】A液に含まれる分離低減材は、粘土1.5
〜10重量%程度と鉱滓0.5〜5重量%程度を必須の
成分として含み、残部が無機微粉末からなるものであ
る。
【0014】これらの成分の内で、粘土は、A液におけ
るセメント粒子の分離に対する抵抗性を向上させる働き
をする成分である。粘土の種類については特に限定的で
はないが、例えば、頁岩、粘板岩、凝灰岩等を用いるこ
とができる。
【0015】これらの粘土は、従来用いられているベン
トナイトと比べると分離を抑制する効果は少ないが、無
機微粉末を比較的多量に使用することによる相乗効果に
よって、セメントの分離を充分に抑制することができ
る。また、本発明で用いる粘土は、ベントナイトの様に
セメントの水和の際に生じたCa2+が粒子表面に吸着さ
れて生じる電気化学的作用によるゲル化反応を引き起こ
さないため、A液に配合しても粘度上昇が少なく、高い
流動性を示すA液とすることができる。
【0016】鉱滓としては、金属精錬時に副産されるカ
ラミなどを用いることができる。鉱滓を配合することに
よって、アルミニウム源、鉄源等を補給することがで
き、マルトースを含有するデンプン分解生成物を凝結遅
延剤として使用する場合に問題となるA液とB液を混合
した場合のゲルタイムの遅延現象を抑制することができ
る。更に、鉱滓は、水硬性も有するために、裏込め材料
の耐久性を向上させる働きもする。
【0017】分離低減材の残部としては、無機微粉末を
用いる。無機微粉末の材質については、特に限定はな
く、例えば、石灰石、珪石、フライアッシュ、高炉スラ
グなどを用いることができる。無機微粉末は、裏込め材
料の骨材の役割も果たすものであり、本発明の裏込め注
入材料は、無機微粉末を多量に含むために、硬化後の体
積減少が少なく、耐久性も良好である。また、これらの
成分は、非常に安価な成分であり、低コストである点で
も有利である。
【0018】該分離低減材は、粘土1.5〜10重量%
及び鉱滓0.5〜5重量%を含み残部が無機微粉末から
なる材料を、ボールミル、縦型ミル等で粉砕して、平均
粒径50μm以下として用いる。A液における分離低減
材の使用量は、セメント100重量部に対して150〜
900重量部程度とし、好ましくは200〜500重量
部程度とする。尚、本明細書において、平均粒径は、レ
ーザー回折式粒度分布計(マイクロトラック、日揮装
製)によって求めた値である。
【0019】凝結遅延剤としては、マルトースが40重
量%以上を占めるデンプン分解生成物を主成分として用
いる。この様な凝結遅延剤を用いることによって、A液
の経時変化、特に、流動性や粘性の変化を少なくするこ
とができ、更に、ブリーディングに対する抵抗性を向上
させることもできる。該凝結遅延剤では、マルトースの
添加による効果を損なわない程度に、上記デンプン分解
生成物以外の凝結遅延剤成分を含有することもできる。
この場合、他の凝結遅延剤成分は、凝結遅延剤全体の5
重量%程度以下とすることが好ましい。
【0020】デンプン分解生成物におけるマルトースの
割合は、40重量%以上とすることが必要であり、60
重量%以上とすることが好ましく、80重量%以上とす
ることが一層好ましい。デンプン分解生成物の100重
量%をマルトースが占めていてもよい。ただし、デンプ
ン分解生成物中におけるショ糖またはフラクトースの割
合が多いと、凝結遅延剤の添加量を増大させたときに、
異常凝結を起こしやすくなる。このため、デンプン分解
生成物におけるショ糖およびフラクトースの割合は5重
量%以下が好ましく、実質的に含有していないことが最
も好ましい。
【0021】マルトースおよびショ糖以外の糖類の割合
は、マルトースおよびショ糖の残部である。この他の糖
類としては、マルトトリオース等の三糖類、テトラオー
ス等の四糖類等が好ましい。
【0022】A液における凝結遅延剤の使用量は、セメ
ント100重量部に対して0.9〜6重量部程度とし、
好ましくは1.0〜3.0重量部程度とする。
【0023】本発明の裏込め材料で用いるB液として
は、水ガラス又は水ガラスを水で希釈した溶液を用いる
ことができる。
【0024】水ガラスとしては、SiO2/Na2Oの重
量比が2.5以上のものを用いることが好ましく、例え
ば、水ガラス2号の一部、水ガラス3号、4号等を好適
に使用することができる。水ガラスを水で希釈する場合
には、50重量%程度以上の水ガラスの濃度とすること
が好ましい。水ガラスを希釈するとゲル化時間が短くな
り、強度も低下する傾向があるが、50重量%程度まで
の水ガラスの濃度であれば、ゲル化時間、強度等につい
て、要求される特性を満足することができる。
【0025】本発明の裏込め注入材料には、更に、必要
に応じて、流動性を高めるために、減水剤、高性能減水
剤等の各種混和剤を併用することもできる。
【0026】これらの混和剤の配合量については、本発
明の裏込め注入材料の効果を阻害し無い範囲において、
適宜決定すればよい。
【0027】本発明の裏込め材料は、A液とB液を別個
に調製し、それぞれを圧送して、使用前に混合し、施工
対象の空隙部に充填し硬化させることによって施工する
ことができる。
【0028】この際のA液とB液の混合割合は、A液:
B液(容量比)=98:2〜80:20程度とすればよ
い。
【0029】
【発明の効果】本発明の裏込め注入材料によれば、以下
の様な優れた効果が奏される。 (1)分離低減剤とセメントとをプレミックスとして使
用する場合にも、セメントの沈降を防止でき、長期間に
亘って良好な流動性を維持できる。 (2)A液を調製した後、長時間経過後に再使用する場
合にも、B液と混合した際のゲル化時間の増加がほとん
どなく、裏込め注入材の硬化遅れによる支障が生じな
い。 (3)分離低減材として安価な無機微粉末を多量に含む
ため、耐久性が良好で、硬化後の体積減少が少なく、し
かも低コストである。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
【0031】実施例1〜11及び比較例1〜4 下記表1に示す組成のA液とB液を調製した。表1に
は、使用した分離低減材の組成も示す。A液の配合量
は、A液910リットル当たりの各成分の重量(kg)
として示す。尚、分離低減材の平均粒径は41μmであ
った。使用した各成分は以下の通りである。 *セメント:普通ポルトランドセメント(住友大阪セメ
ント社製) *凝結遅延剤:マルトース80重量%とその他の糖分
(マルトース及びグルコース)20重量%からなるデン
プン分解生成物を、固形分濃度65重量%に希釈した水
溶液。
【0032】尚、表1における凝結遅延剤の配合量は、
上記水溶液の重量として示す。 *練混ぜ水:上水道水 *粘土:粘板岩 *鉱滓:カラミ *微粉末:石灰石87重量%、珪石6重量%及び石炭灰
7重量%からなる混合微粉末 *ベントナイトwestern gel(商標名、ワイオミング州
産) *水ガラス 3号水ガラス(東洋珪酸曹達(株)製)
【0033】
【表1】
【0034】上記した各裏込め注入材料について、A液
の各成分を予め混合した後、A液の練り上がり直後にB
液と混合した場合と、A液の練り上がり後1日経過時に
B液と混合した場合のゲルタイムをカップ倒立法によっ
て測定した。B液は、A液910リットルに対して、9
0リットル用いた。
【0035】また、A液のフロー値とブリーディングに
ついて、「シールドトンネル可塑状裏込め注入工法技術
マニュアル」に準拠した方法で求めた。ただし、フロー
値は、円筒フローコーンによる測定方法を採用した。
【0036】尚、比較例1については、ベントナイト泥
水を先に混練し、その後セメントを添加する2段階練り
混ぜを行った。結果を下記表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2から明らかなように、本発明の裏込め
材料は、流動性が良好でブリーディングが少なく、しか
も、A液の練り上がり後1日経過時にB液と混合した場
合にも、ゲル化時間の遅延現象が非常に少ないものであ
った。
【0039】これに対して、分離低減材としてベントナ
イトを用いた比較例1の材料では、A液の練り上がり後
1日経過時にB液と混合した場合には、ゲル化時間が大
きく遅延した。また、分離低減材の配合量の多い比較例
2の材料と、分離低減材における粘土量の多い比較例4
の材料は、何れも、流動性が劣るものであった。また、
分離低減材における粘土量の少ない比較例3の材料は、
ブリーディングが生じ易いものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C04B 28/02 (C04B 28/02 22:08 22:08 A 24:38 24:38 Z 18:14 18:14 Z 14:22) 14:22) 111:00 111:00 C09K 103:00 C09K 103:00 (72)発明者 横尾 一 大阪府大阪市大正区南恩加島7丁目1番55 号 住友大阪セメント株式会社セメント・ コンクリート研究所内 Fターム(参考) 2D055 BA01 JA00 KA00 KB01 4G012 PA06 PA09 PA29 PB39 PE01 4H026 CA01 CA02 CA03 CA05 CA06 CB08 CC03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)セメント 100重量部 (2)粘土1.5〜10重量%及び鉱滓0.5〜5重量
    %を含み残部が無機微粉末である平均粒径50μm以下
    の微粉末からなる分離低減材150〜900重量部、 (3)デンプン分解生成物を主成分とし、該デンプン分
    解生成物の40重量%以上がマルトースである凝結遅延
    剤0.9〜6重量部、並びに (4)水200〜800重量部 を含むA液と、水ガラス又は水ガラスを水で希釈した溶
    液からなるB液とを、A液:B液(容量比)=98:2
    〜80:20の割合で混合してなる裏込め注入材料。
  2. 【請求項2】粘土1.5〜10重量%及び鉱滓0.5〜
    5重量%を含み残部が無機微粉末である平均粒径50μ
    m以下の微粉末からなる裏込め注入材料用分離低減材。
  3. 【請求項3】(1)セメント 100重量部 (2)粘土1.5〜10重量%及び鉱滓0.5〜5重量
    %を含み残部が無機微粉末である平均粒径50μm以下
    の微粉末からなる分離低減材150〜900重量部、 (3)デンプン分解生成物を主成分とし、該デンプン分
    解生成物の40重量%以上がマルトースである凝結遅延
    剤0.9〜6重量部、並びに (4)水200〜800重量部 を含むA液と、水ガラス又は水ガラスを水で希釈した溶
    液からなるB液を圧送し、A液:B液(容量比)=9
    8:2〜80:20の割合でA液とBとを混合して施工
    部分に注入し、硬化させることを特徴とする裏込め注入
    工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100766626B1 (ko) 2005-12-22 2007-10-12 유겐가이샤 시모다기쥬쯔겐뀨죠 그라우트재
CN101891445A (zh) * 2010-07-19 2010-11-24 北京市市政工程研究院 复合式衬砌隧道壁后注浆粘土浆液及其注浆方法
JP2021130819A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 株式会社エステック 注入材の施工方法
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