JP2001302154A - ホームエレベータ - Google Patents

ホームエレベータ

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JP2001302154A
JP2001302154A JP2000124899A JP2000124899A JP2001302154A JP 2001302154 A JP2001302154 A JP 2001302154A JP 2000124899 A JP2000124899 A JP 2000124899A JP 2000124899 A JP2000124899 A JP 2000124899A JP 2001302154 A JP2001302154 A JP 2001302154A
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JP
Japan
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door
floor
driven
cage
drive
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Application number
JP2000124899A
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English (en)
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Yoshiharu Kobayashi
美春 小林
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Takano Co Ltd
Original Assignee
Takano Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉の駆動機構、ケージ駆動機構を簡素化す
る。 【解決手段】 駆動扉4aと従動扉4bとに分けられた
扉部4を有し、駆動扉4aと従動扉4bを閉扉方向には
係合させて連動させ、開扉方向には駆動扉4aの移動に
伴って従動扉4bをばね力で戻し、駆動扉4aはスター
ト位置までモータ駆動によって移動するようにする。こ
の場合、駆動扉4aを閉じる途中で従動扉4bが係合す
るので両扉4a,4bが閉じるし、従動扉4bが常に開
扉方向に付勢されているので、扉を開ける場合も同様に
駆動扉4aのみを駆動すればよい。また、ケージ2側と
フロア側の各駆動扉をケージ側2に設けた係合フック6
で連結して同時に動くようにし、かつフロア側扉の背面
に形成されるフロア扉ロック機構を係合フック6で駆動
して、フロア側扉とフロア扉枠との間のロックを機械的
に解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホームエレベータに
関する。さらに詳述すると、本発明は特にホームエレベ
ータの駆動機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、老人や障害者等への配慮からホー
ムエレベータの需要が増え、関連する技術も種々提案さ
れている。
【0003】このうち、扉の開閉構造としては、例えば
特開平4−350091号で、かご1の戸3を主戸3a
および副戸3bとに分け、主戸3aと副戸3bとを連動
用ワイヤ30で連結して開閉方向に連動させる構造とす
る一方、モータ6を使って開くと共にばね材9を使って
閉じるようにしたホームエレベータが開示されている。
また、各階のフロア側には主扉40aと副扉40bとが
設けられ、かご側と同様の連動構造並びにモータ駆動と
ばね駆動とを併用した構造とされている。そして、主戸
3aには上下方向に開口したはめ込み部42が設けら
れ、各階にかごが停止したときにフロア側の主扉40a
のころ43がはめ込み部42に嵌り込んで主戸3aと主
扉40aとが同時に移動する構造とされている。
【0004】また、ホームエレベータにおけるフロア側
扉のロック機構に関しては、以下のとおりである。すな
わち、かごが所定の階のフロアに着くと同時にフロア側
扉のロックを機械的に解除するエレベータは実開昭56
−3180号(登録第1583982号)で開示され、
また、かご11に設けられたカム12a,12bでフッ
ク5を回転させて乗場ドア1のロック片2との係合を解
除してドアロックを解除する機構も特開昭64−299
0号に記載されている(同様の機構が特開平1−303
285号にも開示されている)。さらに、カムの動きを
水平のレバーの動きに変換してロック機構を作動させる
ものとして、特開平8−208161号がある。
【0005】さらに、ホームエレベータにおけるケージ
(かご部)の停止位置補正機構に関しては、例えば特公
昭51−38136号の従来技術として第1図に基準位
置より上にケージが浮上したことを検出する浮上検出用
リミットスイッチ16と下に沈下したことを検出する沈
下検出用リミットスイッチ15とを備え、これらスイッ
チの作動により油圧シリンダを駆動してケージの位置を
基準位置に戻す技術が開示されている。加えて、実開昭
59−133568号や実公平2−35742号、特開
平4−41375号(特許第2892775号)などで
も、アキュムレータを備える油圧回路を付加したり、特
殊な定量送出休止型ポンプを備えたりあるいはケージの
浮沈変位を検出する位置センサの信号と加速度か荷重、
圧力のいずれかの変化の検出信号とを組み合わせて制御
するなどしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような扉の開閉構造では、閉じる際にモータと逆転防
止機構を兼ねるウォーム減速機構とを切り離すためのク
ラッチを必要とすることに加え、モータに一瞬逆回転さ
せるような複雑な制御も必要となることから、機構が複
雑になりやすいという点で問題がある。これはフロア側
扉のロック機構に関しても同様で、機構を簡素化するこ
とが部品点数を減らし、軽量化することにもつながる。
【0007】また、ケージの停止位置補正機構に関して
も、アキュムレータを備える油圧回路を付加したり、特
殊な定量送出休止型ポンプを備えたりあるいはケージの
浮沈変位を検出する位置センサの信号と加速度か荷重、
圧力のいずれかの変化の検出信号とを組み合わせて制御
するなどした場合に、機構が複雑になりやすい。
【0008】そこで、本発明は、扉の駆動機構、ケージ
駆動機構を簡素化したホームエレベータを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ケージおよびフロアに駆動
扉と従動扉とに分けられた扉部を有し、駆動扉と従動扉
を閉扉方向には係合させて連動させ、開扉方向には駆動
扉の移動に伴って従動扉をばね力で戻し、駆動扉はスタ
ート位置までモータ駆動によって移動するようにしたも
のである。
【0010】このようなホームエレベータでは、扉を閉
じる場合、駆動扉を閉じる途中でこの駆動扉に従動扉が
係合するので、駆動扉を閉じる動作に連動して両扉が閉
じる。このため、駆動対象は駆動扉のみで足りるし、従
動扉を駆動扉に係合させるための手段も簡単な構成のも
ので足りるため、扉を駆動する機構として複雑なものが
不要となる。
【0011】また、このホームエレベータでは従動扉が
常に開扉方向に付勢されているので、扉を開ける場合も
上記と同様に駆動扉のみを駆動すればよく、駆動扉に連
動して従動扉も動作する。そして、付勢手段はコイルス
プリングやウェイトなど、構造として簡単なものを採用
できるし大きなスペースも必要としない。このため、扉
を駆動する機構として複雑なものが不要である。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のホ
ームエレベータにおいて、ケージとフロアの各駆動扉を
ケージ側に設けた係合フックで連結して同時に動くよう
にし、かつフロア側扉の背面に形成されるフロア扉ロッ
ク機構を係合フックで駆動して、フロア側扉とフロア扉
枠との間のロックを機械的に解除するようにしたもので
ある。
【0013】このホームエレベータでは、各フロアの扉
背面にフロア側ロック機構が設けてあり、ケージが昇降
することで係合フックがそれぞれのフロア側ロック機構
のロック・解除を行う。そして、ケージが位置するフロ
アのロックのみが解除され、その他のフロアのフロア側
扉は自動的にロックされるので、ケージが位置していな
いフロアの扉が確実にロックされることとなる。
【0014】しかも、ケージ側とフロア側の各駆動扉が
係合フックで連結状態となるため、ケージ側扉の開閉に
伴いフロア側駆動扉を連動させることができる。この場
合、結局はケージ側駆動扉を駆動する手段によって全て
の扉を開閉させることが可能となるから、駆動に必要な
構成を簡素化することが容易となる。また、この係合フ
ックはケージ側とフロア側の両扉を連結すると同時にロ
ック機構を解除するから、部品の共通化が可能となり構
成を簡素化できる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のホームエレベータにおいて、ケージの位置が環境
温度の変化などにより変動した場合に定位置より上か下
であることを位置センサで検出し、昇降用の油圧シリン
ダを正逆回転油圧モータの作動によって駆動して定位置
に位置補正するようにしたものである。この場合、油圧
駆動によってケージを昇降させるホームエレベータにお
いて、新たに位置センサを設けることによって容易かつ
高精度な位置補正が可能となる。しかも、従来の構成に
新たに位置センサを付け加えることによって構成するこ
とができるので、必要な部品点数が多くなることがなく
構成が簡単である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1〜図8に、本発明の一実施形態を示
す。ホームエレベータ1は一般家庭において使用するこ
とを目的とする複数階の間の昇降機であって、鉛直方向
のスペース内を昇降するケージ(かご)2を所望のフロ
ア3(本明細書でいうフロアは、各階における乗降路を
意味する)に停止させ、住人さらには家具等の運搬が可
能なものである。以下では、このホームエレベータ1が
有する3つの特徴的な機構、すなわち、第1の機構とし
て扉の開閉構造、第2の機構としてフロア3側の扉のロ
ック機構、そして第3の機構としてケージ2の停止位置
の補正機構の3つを主にして説明する。
【0018】まず、第1として扉の開閉構造について説
明する。ホームエレベータ1はケージ2側およびフロア
3側に対称配置した各2枚重ねの引き扉部4,5を有
し、各フロア3においてそれらが同時に開閉して乗降可
能となる。2枚の扉は、図1に示すようにホームエレベ
ータ1をほぼ3分割した細長形状で、閉扉時は図示する
ようにホームエレベータ1の乗降口を閉じる一方、開扉
時はホームエレベータ1の側部寄りの前面壁9と重な
り、ホームエレベータ1の前面3分の2程度を開口す
る。
【0019】ここで、ケージ2側の扉部4の構造は、2
枚重ねの扉は駆動扉4aと従動扉4bの2枚で構成し、
閉扉方向には駆動扉4aと従動扉4bを係合させて連動
させる一方で、開扉方向には駆動扉4aの移動に伴って
従動扉4bをばね力で戻し、駆動扉4aはスタート位置
までモータ駆動によって移動させるようにしたものであ
る。そして、駆動扉4aのみを開閉駆動し、一方の従動
扉4bは開扉方向に付勢するだけとしている。
【0020】この扉構造について説明すると、まず上部
レール10を水平移動可能な駆動側スライドプレート1
1aおよび従動側スライドプレート11bを設け、駆動
扉4aと従動扉4bをそれぞれのスライドプレート11
a,11bに吊り下げて設置することで、各スライドプ
レート11a,11bとともに水平移動可能としてい
る。また、各扉4a,4bの下縁は、図2に示すように
下部レール12によってガイドし、所定範囲内でスライ
ドさせるようにしている。
【0021】スライドプレート11a,11bは、ケー
ジ2の乗降口上縁に設けた上部レール10上をスライド
可能なプレートで、上部レール10と摺接させるように
してもよいし、図2に示すように上部レール10の上下
を挟むローラを転がり移動させてもよい。スライドプレ
ート11a,11bの下部は、扉を吊り下げやすい形状
たとえばフランジ型やS字形とする。本実施形態では、
フランジ部分に通した吊り下げボルト及びナットを組合
せて構成した吊り手段14によって駆動扉4aおよび従
動扉4bを吊り下げるようにしている。
【0022】また、これら駆動扉4aおよび従動扉4b
の上部には、駆動扉4aを駆動するための駆動手段15
を設けている。駆動手段15は、駆動扉4aを左右にス
ライドさせ得るものであれば特に限定されるものではな
いが、例えば本実施形態では2つのプーリ13,13に
駆動ベルト17を掛け、一方のプーリ13をアクチュエ
ータ(モータ)によって駆動させるようにしている。そ
して、駆動扉4aを吊り下げ支持する駆動側スライドプ
レート11aをこの駆動ベルト17に連結部材18を介
して連結し、駆動ベルト17にしたがって左右にスライ
ドするようにしている。この駆動ベルト17は、内面に
噛み合い溝を設けたタイミングベルトとしてもよい。な
お、本実施形態では、スライド可能な2枚の扉4a,4
bのうち、閉扉時から開扉時までより多くスライドする
扉を駆動扉4aとし(図6、7参照)、この扉の上部を
駆動手段15に連結して駆動するようにしている。
【0023】また、この従動扉4bは、付勢手段20に
よって常に開扉方向に付勢されている。付勢手段20は
例えばばねを利用して構成したものである。本実施形態
では、図1に示すようにケージ2の側部に配置した鉛直
方向に付勢するコイルスプリングなどのばね部材を配置
し、ローラ16に引っ掛けたロープ25で引っ張り方向
を変化させ従動扉4bを開扉方向に付勢している。ただ
し、これは付勢する手段20の一例に過ぎず、例えばコ
イルスプリングの代わりに設けたウェイトによって従動
扉4bに引っ張り荷重をかけることもできる。
【0024】そして本実施形態では、互いの動きと無関
係に独立してスライド可能な駆動扉4aと従動扉4bと
に、閉扉方向には互いを係合させて連動させる係合手段
21を設けている。この係合手段21はスライド可能幅
のうち所定範囲内において両扉4a,4bを係合させる
もので、例えば本実施形態では図1や図4に示すように
両扉4a,4bが離れる方向にスライドするときのみ引
っ掛かる両フック21a,21bである。このため、開
扉時には両フック21a,21bは引っ掛からず両扉4
a,4bが前面壁9と重なり合うのを許容するが、図7
に示すように駆動扉4aが中央位置までスライドしては
じめて両フック21a,21bが引っ掛かり、駆動扉4
aとともに従動扉4bをも閉扉方向にスライドさせる。
【0025】したがって、本実施形態のホームエレベー
タ1では、駆動扉4aおよび従動扉4bは以下のように
開閉する。すなわち、まず扉を閉めるときについて示す
と、開扉時は駆動扉4a、従動扉4bとも前面壁9の裏
側に位置していて、この状態で駆動手段15を駆動する
とまず駆動ベルト17に連結された駆動扉4aのみがス
ライドするが、図7に示したように中央位置までスライ
ドしたところで係合手段21が係合するため、これ以降
は両扉4a,4bが一体的に閉扉方向にスライドして閉
扉状態となる(図6)。ここで、従動扉4bは常に付勢
手段20によって付勢されたままだが、駆動扉4aと係
合している限りは閉扉方向に駆動されて一体的に移動す
る。
【0026】一方、閉まっている扉を開くときはこの逆
で、まず駆動扉4aと従動扉4bは一体的に開扉方向に
スライドするが、駆動扉4aが中央に位置し、従動扉4
bが前面壁9の裏に隠れたところで係合手段21の係合
が解除するので、これ以降は駆動扉4aのみが単独で前
面壁9の裏に隠れるまでスライドする(図7)。なお、
駆動扉4aは、スライド幅の両端にあるとき、つまり図
6では右端、図7では想像線で示す左端がスタート位置
に該当する。
【0027】また、本実施形態では、ケージ2またはフ
ロア3に開扉状態あるいは閉扉状態を検出するセンサ2
2,23を設けるとともに、駆動扉4aおよび従動扉4
bの一方または両方にはこれらセンサ22,23の検出
状態を切り換える被検出部材24を設けている。センサ
22,23は例えば図4に示すようにケージ2の上部の
両端に配置した一対のスイッチである。また、被検出部
材24はセンサ22,23の一部に接触して状態を切り
換えるようスライドプレート11a,11bに設けた弾
性を有する薄板状突起24a,21aである。被検出部
材24は、開扉時および閉扉時のみセンサ22,23に
当接し、扉部4の扉4a,4bが完全に開き、あるいは
閉じたことを認識させる。なお、センサ22,23とし
ては例えば光センサなどの使用も可能である。また、被
検出部材24と係合手段21を兼用することもできる。
図4に示すように、本実施形態では、上述の係合手段2
1のうち駆動扉4a側に設けたフック21aを開扉状態
検出センサ23を切り換える被検出部材24bとして併
用している。
【0028】以上のように、本実施形態のホームエレベ
ータ1ではケージ2側の駆動扉4aのみを駆動し、従動
扉4bは係合手段21によって係合させて連動させるだ
けであるから構造を単純化することができる。また、こ
の従動扉4bは付勢手段20によって常に開扉方向に付
勢されているので、駆動扉4aをスライドさせるのみで
従動扉4bも自動的に開扉させることができる。
【0029】続いて、第2として、フロア扉のロック機
構7を説明する。本実施形態のホームエレベータ1で
は、ケージ2側の駆動扉4aとフロア3側の駆動扉5a
をケージ2側に設けた係合フック6で連結して同時に動
くようにし、尚かつフロア3側の扉部5の背面に形成さ
れるフロア扉ロック機構7を係合フック6で駆動して、
フロア3側の扉5a,5bとフロア扉枠8との間のロッ
クを機械的に解除するようにしている。
【0030】まず係合フック6について説明する。ここ
まではホームエレベータ1の扉開閉構造のうちケージ2
側について説明したが、以上の構造は原則としてフロア
3側の扉開閉構造でも同様で、図3に示すように対称的
な構造となるだけである。したがって、フロア3側の従
動扉5bを付勢するための手段や、駆動扉5aと従動扉
5bを係合させるための係合手段などは、ケージ2側に
おいて付勢手段20や係合手段21を設けていたのと同
様に構成できる。
【0031】ただし、このホームエレベータ1全体にお
ける扉駆動形態については、駆動手段15はケージ2側
の駆動扉4aを駆動するのみで、フロア3側の扉5a,
5bは一切直接的には駆動せず、ただケージ2側の駆動
扉4aと連動させるだけとする。例えば本実施形態で
は、図1、図4に示すように、ケージ2側における駆動
側スライドプレート11aの前面(フロア3を向く側)
に、フロア3側における駆動側スライドプレート26a
と係合させるための係合フック6を設けるようにしてい
る。この係合フック6は、図4に示すように縦長形状か
つ係合を容易にする傾斜部6aを有する部材である。
【0032】一方、フロア3の駆動側スライドプレート
26aには、係合フック6を両側から挟むように複数た
とえば4つの係合ローラ27を図5に示すように係合フ
ック6と対応する位置に設けている。これら係合ローラ
27は、ケージ2が昇降したとき係合フック6が上下方
向に抜けることは許容するが、図4に示すように係合ロ
ーラ27の間に位置する係合フック6が水平方向に抜け
ることは許容しない。したがって、ケージ2側の駆動扉
4aが水平にスライドするのに応じて係合フック6が水
平方向に移動すると、この係合フック6によって係合ロ
ーラ27が水平方向に押され、フロア3の駆動側スライ
ドプレート26aが連動してスライドする。
【0033】以上のように構成したため、本実施形態の
ホームエレベータ1においては、扉部4,5を開閉させ
るための駆動手段15を各フロア3の扉ごとに設ける必
要がなく、ただケージ2に設けた1の駆動手段15のみ
によってすべての扉を開閉することができる。これによ
れば、駆動手段15が最小限で済むことから、扉開閉の
ための構造もより簡単なものとなる。
【0034】続いてフロア扉ロック機構7について説明
する。ロック機構7は、閉扉時のみフロア3側の扉5
a,5bをロックすることで、ケージ2が位置していな
いフロア3の扉5a,5bが不意に開くのを確実に防止
し、ケージ2が位置しているときのみ開くようにしたも
のである。本実施形態では、図5に示すように、閉扉時
のみロック用突起29に引っ掛かるよう構成したロック
プレート28をロック機構7として各フロア3に設けて
いる。ロック用突起29は、フロア扉枠8の端部等に設
けた固定的な突起である。
【0035】ロックプレート28は、各フロア3の駆動
側スライドプレート26a上に閉扉方向(図5中でロッ
ク用突起29のある方向)へ突出するよう設けた支点3
0を中心に揺動可能な鉤状のプレートであり、支点30
の下部に接続されたリンク31によって押し引きされ、
ロック用突起29に係合するとき及びこの係合を外すと
きに揺動してロック用突起29から退避する。ロックプ
レート28の端部は、ロック用突起29に係合可能なよ
うフック状に形成した鉤部28aである。
【0036】また、ロックプレート28は、図示するよ
うに所定幅を水平方向にストローク可能なスライド部材
32に接続されているため、このスライド部材32の動
きに応じて揺動する。ここで、スライド部材32は、例
えば2箇所に設けた長孔33,33を通るピンによって
長孔の長さ分だけストローク可能であり、かつスプリン
グ34によって開扉方向に付勢されている。スライド部
材32の開扉方向端部には、係合フック6と接触可能な
当接ローラ35が設けられている。
【0037】以上のようなロックプレート28は、スラ
イド部材32が一方向に付勢されていることから、通常
時は鉤部28aが下側に揺動してロック用突起29と係
合し得る状態となる。このため、ケージ2が位置してい
ないフロア3の扉5a,5bは常にロック状態となり、
不意に開扉するようなことから確実に防止できる。
【0038】一方、扉5a,5bがロックされているフ
ロア3にケージ2が到着すると、ケージ2の係合フック
6が係合ローラ27の間に滑り込み、図5に示すように
スライド部材32の先端の当接ローラ35を水平方向に
に押し出す。これにより、スライド部材32がロックプ
レート28側にスライドし、リンク31を介してロック
プレート28を揺動させる。よって、ロックプレート2
8上の鉤部28aは上側に移動し、ロック用突起29か
ら退避した状態へと変わる。
【0039】なお、ロックプレート28とともに、この
ロックプレート28がロック用突起29から退避した状
態およびロック用突起29と係合可能な状態にあること
を検出するためのセンサを設けることが好ましい。本実
施形態では、図5に示すように鉤部28aの上縁が接触
する位置および下部に設けた突出部28bが接触する位
置にそれぞれセンサ36,37を設け、それぞれの状態
を検出できるようにしている。この場合、各センサ3
6,37はロックプレート28の一部が当接することに
よって所定の状態を検出するが、上述した場合と同様、
これらの代わりに光センサ等を使用するようにしてもよ
い。
【0040】次に、第3として、ケージ2の停止位置補
正機構について説明する。例えば本実施形態のように油
圧駆動によってケージ2を昇降させるホームエレベータ
1では、温度変化による油の膨張・収縮や使用時におけ
る駆動油の漏れ等に起因するケージ2の停止位置高さの
変化が生じ得るが、ケージ2の位置が定位置より上か下
であることを位置センサで検出し、昇降用の油圧シリン
ダ38を正逆回転させて位置補正する補正機構を備える
ようにしている。
【0041】まず、本実施形態のホームエレベータ1
は、ケージ2を昇降させるシリンダ38とシリンダ38
の油量を増減させる油圧駆動回路39とを備える。油圧
駆動回路39は、図8に示すように、シリンダ38側に
送り込む油量を調整できる正逆回転可能な油圧駆動モー
タ40、油圧駆動ポンプ41、油を一方向にのみ通行さ
せるバルブ42、送り込んだ油を戻すときに開放する電
磁バルブ43、停電時においてバッテリー電源で油を戻
すときに開放する電磁バルブ44、油圧が高くなり過ぎ
るのを防ぐリリーフバルブ45などを備えている。シリ
ンダ38は図中P点に接続され、油圧駆動回路39によ
って駆動油が適宜送り込まれてケージ2を昇降させる。
【0042】そして、ケージ2の停止位置補正機構とし
て、ケージ2の高さを検出するセンサ(図示省略)を設
ける。センサは、例えばケージ2に設けたスリット付突
起の位置を認識できるよう鉛直方向に並べた3つの光セ
ンサである。したがって、上側または下側の光センサで
突起のスリットを検出したときはケージ2の位置が正規
の停止位置からずれていることが認識できる。ずれ量を
認識した場合は、ずれ量に応じて油圧駆動モータ40を
駆動し、高さ調整して正規の停止位置を改めて設定し直
すことでケージ2を所定の停止位置へ復帰させることが
可能となる。このような点検・補正作業を行う頻度は適
宜設定すればよく、例えばケージ2高さの自動点検を1
日に複数回行うようにしてもよい。
【0043】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では扉部4(5)が駆動扉4
a(5a)と従動扉4b(5b)の2枚からなる場合に
ついて説明したが、本発明は扉枚数がこれより多い場合
であっても適用可能である。また、両開き型のホームエ
レベータ1とした場合にも適用可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の発明によると、駆動扉と従動扉を閉扉方向には
係合させて連動させ、開扉方向には駆動扉の移動に伴っ
て従動扉をばね力で戻し、駆動扉はスタート位置までモ
ータ駆動によって移動するようにしているため、駆動扉
を閉じる途中で従動扉が係合するので駆動扉を閉じる動
作に連動して両扉が閉じる。このため、駆動対象は駆動
扉のみで足りるし、従動扉を駆動扉に係合させるための
手段も簡単な構成のもので足りるため、扉を駆動する機
構として複雑なものが不要となる。
【0045】しかも、このホームエレベータでは従動扉
が常に開扉方向に付勢されているので、扉を開ける場合
も上記と同様に駆動扉のみを駆動すればよく、駆動扉に
連動して従動扉も動作する。そして、付勢手段はコイル
スプリングやウェイトなど、構造として簡単なものを採
用できるし大きなスペースも必要としない。このため、
扉を駆動する機構として複雑なものが不要である。
【0046】また請求項2記載のホームエレベータで
は、ケージ側とフロア側の各駆動扉をケージ側に設けた
係合フックで連結して同時に動くようにし、かつフロア
側扉の背面に形成されるフロア扉ロック機構を係合フッ
クで駆動して、フロア側扉とフロア扉枠との間のロック
を機械的に解除するようにしている。このため、ケージ
の係合フックが、各フロア扉背面のフロア側ロック機構
のロック・解除を行う。そして、ケージが位置するフロ
アのロックのみが解除され、その他のフロアのフロア側
扉は自動的にロックされるので、ケージが位置していな
いフロアの扉を確実にロックできる。
【0047】しかも、ケージ側とフロア側の各駆動扉が
係合フックで連結状態となるため、ケージ側扉の開閉に
伴いフロア側駆動扉を連動させることができる。この場
合、結局はケージ側駆動扉を駆動する手段によって全て
の扉を開閉させることが可能となるから、駆動に必要な
構成を簡素化することが容易となる。また、この係合フ
ックはケージ側とフロア側の両扉を連結すると同時にロ
ック機構を解除するから、部品の共通化が可能となり構
成を簡素化できる。
【0048】さらに、請求項3記載のホームエレベータ
では、ケージの位置が環境温度の変化などにより変動し
た場合に定位置より上か下であることを位置センサで検
出し、昇降用の油圧シリンダを正逆回転油圧モータの作
動によって駆動して定位置に位置補正するので、油圧駆
動によってケージを昇降させるホームエレベータにおい
て、新たに位置センサを設けることによって容易かつ高
精度な位置補正ができるようになる。しかも、従来の構
成に新たに位置センサを付け加えることによって構成す
ることができるので、必要な部品点数が多くなることが
なく構成が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホームエレベータの一実施形態を示す
正面図である。
【図2】扉部周囲の構成を示す図1のホームエレベータ
の左側面図である。
【図3】扉部周囲の構成を示す図1のホームエレベータ
の平面図である。
【図4】ケージ上部の構成を示す部分図である。
【図5】係合フックやフロア扉ロック機構の構成を示す
部分図である。
【図6】駆動扉および従動扉の動きを示す概略図であ
る。
【図7】駆動扉および従動扉の動きを示す概略図であ
る。
【図8】油圧駆動回路の一構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 ホームエレベータ 2 ケージ 3 フロア 4 ケージ側扉部 5 フロア側扉部 6 係合フック 7 フロア扉ロック機構 8 フロア扉枠 9 前面壁 15 駆動手段 20 付勢手段 21 係合手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B66B 13/20 B66B 13/20 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケージおよびフロアに駆動扉と従動扉と
    に分けられた扉部を有し、前記駆動扉と従動扉を閉扉方
    向には係合させて連動させ、開扉方向には駆動扉の移動
    に伴って前記従動扉をばね力で戻し、前記駆動扉はスタ
    ート位置までモータ駆動によって移動することを特徴と
    するホームエレベータ。
  2. 【請求項2】 前記ケージと前記フロアの各駆動扉をケ
    ージ側に設けた係合フックで連結して同時に動くように
    し、かつ前記フロア側扉の背面に形成されるフロア扉ロ
    ック機構を前記係合フックで駆動して、前記フロア側扉
    と前記フロア扉枠との間のロックを機械的に解除するこ
    とを特徴とする請求項1記載のホームエレベータ。
  3. 【請求項3】 前記ケージの位置が環境温度の変化など
    により変動した場合に定位置より上か下であることを位
    置センサで検出し、昇降用の油圧シリンダを正逆回転油
    圧モータの作動によって駆動して定位置に位置補正する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のホームエレベ
    ータ。
JP2000124899A 2000-04-25 2000-04-25 ホームエレベータ Pending JP2001302154A (ja)

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