JP2001301629A - 電動式パワーステアリング装置と車両との組み合わせ、及びその組み合わせ方法 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置と車両との組み合わせ、及びその組み合わせ方法

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JP2001301629A JP2000121947A JP2000121947A JP2001301629A JP 2001301629 A JP2001301629 A JP 2001301629A JP 2000121947 A JP2000121947 A JP 2000121947A JP 2000121947 A JP2000121947 A JP 2000121947A JP 2001301629 A JP2001301629 A JP 2001301629A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステアリングホイールの位置に関わらず、干渉
の問題を極力回避しつつ、低コストで電動式パワーステ
アリング装置を車両に搭載できる電動式パワーステアリ
ング装置と車両との組み合わせ、及びその組み合わせ方
法を提供する。 【解決手段】シングルピニオンアシスト式の電動式パワ
ーステアリング装置の電動モータ23と、デファレンシ
ャルギヤのギヤケースDCとの間で干渉が生ずる恐れが
あるような場合、これに代えてデュアルピニオンアシス
ト式の電動式パワーステアリング装置を組み合わせれ
ば、電動モータ23の位置が変わり、それによりデファ
レンシャルギヤのギヤケースDCとの干渉が回避される
こととなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動式パワーステ
アリング装置と車両との組み合わせ、及びその組み合わ
せ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の操舵系においては、動力源か
らの動力に基づき操舵アシストを行わせる、いわゆるパ
ワーステアリング装置が広く採用されている。近年は、
燃費軽減等の理由により、特に小排気量の自動車におい
て、電動モータを動力源とする電動パワーステアリング
装置が注目されるようになってきている。
【0003】ここで、世界各国の交通法規が様々である
ため、右側通行の国と左側通行の国とが混在する。一般
的には、右側通行の国では、車両の左側にステアリング
ホイールがある(いわゆる左ハンドルである)と好まし
く、左側通行の国では、車両の右側にステアリングホイ
ールがある(いわゆる右ハンドルである)と好ましい。
従って、同一のプラットフォームを用いた車両でも、仕
向地に応じてステアリングホイールの位置を変更するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、旧来から用
いられている油圧式パワーステアリング装置は、動力源
である油圧ポンプがエンジン側に搭載されているため、
かかる油圧ポンプが発生する油圧により駆動されるステ
アリング系には、一般的には嵩張らないアクチュエータ
を設ければ足り、比較的設計の自由度が高いという利点
がある。従って、仕向地に応じてステアリングホイール
の位置を変更するような場合でも、油圧配管の取り回し
などは変える必要あるものの、部品同士の干渉を防止す
ることは比較的容易である。
【0005】これに対し、電動式パワーステアリング装
置は、動力源としてのモータと、トルクを増大させるた
めの減速器とをステアリング系に設ける必要がある。特
に、車両に通常搭載されている12Vのバッテリからの
電力でモータを駆動する場合には、供給する電流には上
限があることから、15〜25という大きな減速比の減
速器が必要となり、それによりステアリング系が大型化
するという問題がある。
【0006】更に、フロントエンジン・フロント駆動の
車両においては、エンジンルーム内に、エンジンと共
に、駆動系を構成するトランスミッションや、デファレ
ンシャルギヤを含むギヤケースが配置されるため、かか
るギヤケースなどが配置される側に、ステアリングホイ
ールを設けなければならない場合、ギヤケースなどに干
渉しないように、適切に電動式パワーステアリング装置
を設ける必要がある。
【0007】一方、エンジンと、駆動系を構成するトラ
ンスミッションや、デファレンシャルギヤを含むギヤケ
ースとは、車両から見て左右非対称であることから、エ
ンジンルームにはスペース的に左右格差が生じている。
従って、例えば右ハンドルの仕向地の仕様としては、電
動式パワーステアリング装置とエンジン及び駆動系とを
適切に組み合わせることによって、相互の干渉を防止す
ることは可能である。
【0008】ところが、これを左ハンドルの仕向地に適
用しようとした場合、電動式パワーステアリング装置の
レイアウトを左右逆にするだけでは、エンジンや駆動系
との干渉が生ずる恐れがあるが、エンジンや駆動系のレ
イアウトまでを一体的に変更して、相互の干渉を防止し
ようとすると莫大なコストがかかってしまうという問題
が生ずる。
【0009】これに対し、エンジンや駆動系のレイアウ
トを変更することなく、電動式パワーステアリング装置
のレイアウトを左右逆にするためには、より小型で高出
力のモータ及び高トルク対応型減速器などを用いること
が考えられるが、それにしてもコストが大幅に増大して
しまう。
【0010】本発明は、かかる問題点に鑑みなされたも
ので、ステアリングホイールの位置に関わらず、干渉の
問題を極力回避しつつ、低コストで電動式パワーステア
リング装置を車両に搭載できる電動式パワーステアリン
グ装置と車両との組み合わせ、及びその組み合わせ方法
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明の電動式パワーステアリング装置と車両との組み
合わせは、実質的に同一なフロントエンジン・フロント
駆動用のプラットフォームに、実質的に同一なレイアウ
トでエンジン及び駆動系を設けた車両が、車両の左側に
ステアリングホイールを有している場合には、シングル
ピニオンアシスト式の電動式パワーステアリング装置を
組み合わせ、車両の右側にステアリングホイールを有し
ている場合には、デュアルピニオンアシスト式の電動式
パワーステアリング装置を組み合わせるものである。
【0012】本発明の電動式パワーステアリング装置と
車両との組み合わせは、実質的に同一なフロントエンジ
ン・フロント駆動用のプラットフォームに、実質的に同
一なレイアウトでエンジン及び駆動系を設けた車両が、
車両の右側にステアリングホイールを有している場合に
は、シングルピニオンアシスト式の電動式パワーステア
リング装置を組み合わせ、車両の左側にステアリングホ
イールを有している場合には、デュアルピニオンアシス
ト式の電動式パワーステアリング装置を組み合わせるも
のである。
【0013】本発明の電動式パワーステアリング装置と
車両との組み合わせ方法は、実質的に同一なフロントエ
ンジン・フロント駆動用のプラットフォームに、実質的
に同一なレイアウトでエンジン及び駆動系を設けた車両
に対して、ステアリングホイールの位置に応じて、シン
グルピニオンアシスト式の電動式パワーステアリング装
置、もしくはデュアルピニオンアシスト式の電動式パワ
ーステアリング装置を組み合わせるものである。
【0014】
【作用】本発明の電動式パワーステアリング装置と車両
との組み合わせによれば、実質的に同一なフロントエン
ジン・フロント駆動用のプラットフォームに、実質的に
同一なレイアウトでエンジン及び駆動系を設けた車両
が、車両の左側にステアリングホイールを有している場
合には、シングルピニオンアシスト式の電動式パワース
テアリング装置を組み合わせ、車両の右側にステアリン
グホイールを有している場合には、デュアルピニオンア
シスト式の電動式パワーステアリング装置を組み合わせ
るので、例えばシングルピニオンアシスト式の電動式パ
ワーステアリング装置の電動モータと、デファレンシャ
ルギヤのギヤケースとの間で干渉が生ずる恐れがあるよ
うな場合、これに代えてデュアルピニオンアシスト式の
電動式パワーステアリング装置を組み合わせれば、電動
モータの位置が変わり、それにより例えば小型で高出力
のモータ及び高トルク対応型減速器などを採用すること
なく駆動系の一例であるデファレンシャルギヤのギヤケ
ースなどとの干渉が回避され、より低コストな構成が提
供されることとなる。
【0015】本発明の電動式パワーステアリング装置と
車両との組み合わせによれば、実質的に同一なフロント
エンジン・フロント駆動用のプラットフォームに、実質
的に同一なレイアウトでエンジン及び駆動系を設けた車
両が、車両の右側にステアリングホイールを有している
場合には、シングルピニオンアシスト式の電動式パワー
ステアリング装置を組み合わせ、車両の左側にステアリ
ングホイールを有している場合には、デュアルピニオン
アシスト式の電動式パワーステアリング装置を組み合わ
せるので、例えばシングルピニオンアシスト式の電動式
パワーステアリング装置の電動モータと、デファレンシ
ャルギヤのギヤケースとの間で干渉が生ずる恐れがある
ような場合、これに代えてデュアルピニオンアシスト式
の電動式パワーステアリング装置を組み合わせれば、電
動モータの位置が変わり、それにより例えば小型で高出
力のモータ及び高トルク対応型減速器などを採用するこ
となく駆動系の一例であるデファレンシャルギヤのギヤ
ケースなどとの干渉が回避され、より低コストな構成が
提供されることとなる。
【0016】すなわち、前記デュアルピニオンアシスト
式の電動式パワーステアリング装置は、前記ステアリン
グホイールとデファレンシャルギヤとが同じ側に配置さ
れている車両と組み合わせると好ましい。
【0017】本発明の電動式パワーステアリング装置と
車両との組み合わせ方法によれば、実質的に同一なフロ
ントエンジン・フロント駆動用のプラットフォームに、
実質的に同一なレイアウトでエンジン及び駆動系を設け
た車両に対して、ステアリングホイールの位置に応じ
て、シングルピニオンアシスト式の電動式パワーステア
リング装置、もしくはデュアルピニオンアシスト式の電
動式パワーステアリング装置を組み合わせるので、例え
ばシングルピニオンアシスト式の電動式パワーステアリ
ング装置の電動モータと、デファレンシャルギヤのギヤ
ケースとの間で干渉が生ずる恐れがあるような場合、こ
れに代えてデュアルピニオンアシスト式の電動式パワー
ステアリング装置を組み合わせれば、電動モータの位置
が変わり、それにより例えば小型で高出力のモータ及び
高トルク対応型減速器などを採用することなく駆動系の
一例であるデファレンシャルギヤのギヤケースなどとの
干渉が回避され、より低コストな構成が提供されること
となる。ここで、「ステアリングホイールの位置」と
は、いわゆる左ハンドルと称される位置又は右ハンドル
と称される位置のいずれかをいうものとする。
【0018】尚、本明細書中、シングルピニオンアシス
ト式の電動式パワーステアリング装置とは、ステアリン
グホイールからの操舵力と、電動モータの補助操舵力と
が、同一のピニオンを介して操舵機構のラック軸に伝達
されるものをいい、デュアルピニオンアシスト式の電動
式パワーステアリング装置とは、ステアリングホイール
からの操舵力と、電動モータの補助操舵力とが、異なる
ピニオンを介して操舵機構のラック軸に伝達されるもの
をいうものとする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、シングルピニオンアシスト
式の電動式パワーステアリング装置を示す概略構成図で
ある。図2は、シングルピニオンアシスト式の電動式パ
ワーステアリング装置周辺の軸線方向部分断面図であ
る。図1において、ステアリングホイール1は、ステア
リングシャフト2の上部を構成する入力軸2aに連結さ
れている。入力軸2aの下端は、ユニバ―サルジョイン
ト4を介してロアシャフト2bの上端に連結され、さら
に、ロアシャフト2bの下端は、ユニバーサルジョイン
ト5を介してピニオンシャフト7の上端に連結されてい
る。
【0020】ピニオンシャフト7は、上方シャフト7a
と下方シャフト7bとから構成され、上方シャフト7a
と下方シャフト7bとは、トルクセンサ3を介して連結
されている。
【0021】トルクセンサ3は、ピニオンシャフト7に
伝達された操舵トルクを検出するものであり、例えば、
繰舵トルクを上方シャフト7a及び下方シャフト7b間
に介挿したトーションバー(不図示)のネジレ角変位に
変換し、このネジレ角変位を、磁気的又は機械的に検出
するように構成され、操作者がステアリングホイール1
を操舵操作することによって、ピニオンシャフト7に生
じるネジレの大きさと方向とに応じたアナログ電圧から
なるトルク検出信号Tvを、コントローラ13に出力す
るようになっている。
【0022】かかるトルクセンサ3は、例えば、ステア
リングホイール1が中立状態にある場合には、所定の中
立電圧をトルク検出信号Tvとして出力し、これよりス
テアリングホイール1を右旋した場合には、そのときの
操舵トルクに応じて中立電圧より増加する電圧を、左旋
した場合には、そのときの操舵トルクに応じて中立電圧
より減少する電圧を出力するようになされている。
【0023】ピニオンシャフト7の下端には、不図示の
ピニオンが連結されており、かかるピニオンは、ラック
軸22(図2)のラック歯に噛合している。ピニオンシ
ャフト7は、例えばウォームギヤ機構を介してモータ2
3の回転軸に連結されている。
【0024】モータ23を駆動制御し、操舵系への操舵
補助力の制御を行うため、コントローラ13が設けられ
ている。コントローラ13は、車載のバッテリ16から
電源供給されることによって作動するようになされてい
る。バッテリ16の負極は接地され、その正極はエンジ
ン始動を行うイグニッションスイッチ14及びヒューズ
15aを介してコントロ―ラ13に接続されると共に、
ヒューズ15bを介してコントローラ13に直接接続さ
れており、このヒューズ15bを介して供給される電源
は例えば、メモリバックアップ用に使用される。コント
ローラ13は、トルクセンサ3からのトルク検出信号T
vと、例えば、図示しない変速機の出力軸に配設された
車速センサ17からの車速検出信号Vpとに基づき電動
モータ23を駆動制御することができる。
【0025】図3は、デュアルピニオンアシスト式の電
動式パワーステアリング装置周辺の軸線方向部分断面図
である。ラックハウジング8’内にはラック軸(不図
示)が挿通され、ラック軸はその両端において、タイロ
ッド9,10に連結されている。タイロッド9,10
は、図示しない操向機構に連結されている。
【0026】ラック軸は、その右側において、ステアリ
ングホイール1に連結された第1ピニオンシャフト7に
噛合しており、又その左側において、電動モータ23の
回転軸から操舵補助力を受ける第2ピニオンシャフト
7’に噛合している。
【0027】次に、図面を参照して本実施の形態の動作
を説明する。図1において、車両が直進状態にあり、ス
テアリングホイール1からラック軸22へ操舵力が入力
されていない場合、トルクセンサ3から出力されるトル
ク検出信号Tvは、所定の中立電圧もしくはその近傍値
であるため、コントローラ13は電動モータ23を回転
駆動しない。従って、この電動式パワーステアリング装
置は補助操舵力を出力しない状態にある。
【0028】一方、車両がカーブを曲がろうとする場合
には、ステアリングホイール1が操舵されて操舵力がラ
ック軸22へ伝達されるため、トルクセンサ3からは、
操舵トルクに応じたトルク検出信号Tvが出力され、速
度センサ17からの検出信号Vpを考慮して、コントロ
ーラ13は、適切なトルクで電動モータ23の回転軸
(不図示)を回転させる。回転軸が回転するとボールス
クリューナット29も回転し、図2に示すシングルピニ
オンアシスト式の電動式パワーステアリング装置の場合
には、ピニオンシャフト7を介して、或いは図3に示す
デュアルピニオンアシスト式の電動式パワーステアリン
グ装置の場合には、第2ピニオンシャフト7’を介し
て、ラック軸22に補助操舵力を伝達し、ラック軸22
を左もしくは右方向に移動させるようになっている。
【0029】図4は、右ハンドルでありかつフロントエ
ンジン・フロント駆動の車両のエンジンルーム内に、シ
ングルピニオンアシスト式の電動式パワーステアリング
装置を配置した状態を示す図である。図4において、エ
ンジンルームの前方(図4の下方側)に、エンジンEが
配置され、エンジンEの車両から見て左側(図4で右)
には、トランスミッションTが配置され、更にトランス
ミッションTからの動力を左右の車輪に分配するデファ
レンシャルギヤのギヤケースDCが、トランスミッショ
ンTの後方に配置されている。
【0030】図4に示す如く、シングルピニオンアシス
ト式の電動式パワーステアリング装置は、エンジンEと
車室との間に挟まれるようにして配置されている。フロ
ントエンジン・フロント駆動の車両のエンジンルーム内
は、このように多くの装置が配置されているため、スペ
ース上余裕が少ないが、図4から明らかなように、ギヤ
ケースDCと反対側においては、比較的空いたスペース
が存在するため、嵩張る電動モータ23をここに配置す
ることによって、周囲部品との干渉を回避できる。
【0031】ところが、シングルピニオンアシスト式の
電動式パワーステアリング装置を、左ハンドルでありか
つフロントエンジン・フロント駆動の車両のエンジンル
ーム内に配置しようとすると、ギヤケースDCの周囲に
スペース上の余裕がないため、干渉を回避しつつ電動モ
ータ23を配置することが困難となる。そこで、かかる
車両に対しては、デュアルピニオンアシスト式の電動式
パワーステアリング装置を組み合わせるものである。
【0032】図5は、左ハンドルでありかつ図4に示す
ものに対し実質的に同一なプラットフォームを有し、実
質的に同一なレイアウトでエンジン及び駆動系(トラン
スミッションデファレンシャルギヤ)が配置された、フ
ロントエンジン・フロント駆動の車両のエンジンルーム
内に、デュアルピニオンアシスト式の電動式パワーステ
アリング装置を配置した状態を示す図である。図5に示
す如く、ステアリングシャフト7は、ギヤケースDCの
近傍に配置されるものの、第1のピニオンシャフト7自
体は、そのケースを含めて嵩張るものではないため、ギ
ヤケースDCとの干渉を回避しつつ、かかる位置に配置
することが出来る。
【0033】一方、電動モータ23は、デュアルピニオ
ンアシスト式の電動式パワーステアリング装置であるこ
とから、第1のピニオンシャフトシャフト7と異なる位
置、すなわち車両から見て右側に配置されることとな
る。従って、比較的空いたスペースに、嵩張る電動モー
タ23をここに配置することによって、周囲部品との干
渉を回避できる。
【0034】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば、本実施の形態においては、右
ハンドルである車両のエンジンルーム内に、シングルピ
ニオンアシスト式の電動式パワーステアリング装置を配
置したが、これはエンジンや駆動系のレイアウトによっ
て変わりうるものであるため、左ハンドルである車両の
エンジンルーム内に、シングルピニオンアシスト式の電
動式パワーステアリング装置を配置しても良いことは勿
論である。又、ギヤケースと異なる位置に電動モータが
配置されるように、電動式パワーステアリング装置と車
両との組み合わせを決定しているが、例えば過給器と異
なる位置に電動モータが配置されるように、電動式パワ
ーステアリング装置と車両との組み合わせを決定しても
よい。
【0035】
【発明の効果】本発明の電動式パワーステアリング装置
と車両との組み合わせによれば、実質的に同一なフロン
トエンジン・フロント駆動用のプラットフォームに、実
質的に同一なレイアウトでエンジン及び駆動系を設けた
車両が、車両の左側にステアリングホイールを有してい
る場合には、シングルピニオンアシスト式の電動式パワ
ーステアリング装置を組み合わせ、車両の右側にステア
リングホイールを有している場合には、デュアルピニオ
ンアシスト式の電動式パワーステアリング装置を組み合
わせるので、例えばシングルピニオンアシスト式の電動
式パワーステアリング装置の電動モータと、デファレン
シャルギヤのギヤケースとの間で干渉が生ずる恐れがあ
るような場合、これに代えてデュアルピニオンアシスト
式の電動式パワーステアリング装置を組み合わせれば、
電動モータの位置が変わり、それにより例えば小型で高
出力のモータ及び高トルク対応型減速器などを採用する
ことなく駆動系の一例であるデファレンシャルギヤのギ
ヤケースなどとの干渉が回避され、より低コストな構成
が提供されることとなる。
【0036】本発明の電動式パワーステアリング装置と
車両との組み合わせによれば、実質的に同一なフロント
エンジン・フロント駆動用のプラットフォームに、実質
的に同一なレイアウトでエンジン及び駆動系を設けた車
両が、車両の右側にステアリングホイールを有している
場合には、シングルピニオンアシスト式の電動式パワー
ステアリング装置を組み合わせ、車両の左側にステアリ
ングホイールを有している場合には、デュアルピニオン
アシスト式の電動式パワーステアリング装置を組み合わ
せるので、例えばシングルピニオンアシスト式の電動式
パワーステアリング装置の電動モータと、デファレンシ
ャルギヤのギヤケースとの間で干渉が生ずる恐れがある
ような場合、これに代えてデュアルピニオンアシスト式
の電動式パワーステアリング装置を組み合わせれば、電
動モータの位置が変わり、それにより例えば小型で高出
力のモータ及び高トルク対応型減速器などを採用するこ
となく駆動系の一例であるデファレンシャルギヤのギヤ
ケースなどとの干渉が回避され、より低コストな構成が
提供されることとなる。
【0037】本発明の電動式パワーステアリング装置と
車両との組み合わせ方法によれば、実質的に同一なフロ
ントエンジン・フロント駆動用のプラットフォームに、
実質的に同一なレイアウトでエンジン及び駆動系を設け
た車両に対して、ステアリングホイールの位置に応じ
て、シングルピニオンアシスト式の電動式パワーステア
リング装置、もしくはデュアルピニオンアシスト式の電
動式パワーステアリング装置を組み合わせるので、例え
ばシングルピニオンアシスト式の電動式パワーステアリ
ング装置の電動モータと、デファレンシャルギヤのギヤ
ケースとの間で干渉が生ずる恐れがあるような場合、こ
れに代えてデュアルピニオンアシスト式の電動式パワー
ステアリング装置を組み合わせれば、電動モータの位置
が変わり、それにより例えば小型で高出力のモータ及び
高トルク対応型減速器などを採用することなく駆動系の
一例であるデファレンシャルギヤのギヤケースなどとの
干渉が回避され、より低コストな構成が提供されること
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シングルピニオンアシスト式の電動式パワース
テアリング装置を示す概略構成図である。
【図2】シングルピニオンアシスト式の電動式パワース
テアリング装置周辺の軸線方向部分断面図である。
【図3】デュアルピニオンアシスト式の電動式パワース
テアリング装置を示す概略構成図である。
【図4】右ハンドルでありかつフロントエンジン・フロ
ント駆動の車両のエンジンルーム内に、シングルピニオ
ンアシスト式の電動式パワーステアリング装置を配置し
た状態を示す図である。
【図5】左ハンドルでありかつフロントエンジン・フロ
ント駆動の車両のエンジンルーム内に、デュアルピニオ
ンアシスト式の電動式パワーステアリング装置を配置し
た状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 7 (第1の)ピニオンシャフト 7’ 第2のピニオンシャフト 23 電動モータ E エンジン T トランスミッション DC デファレンシャルギヤのギヤケース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に同一なフロントエンジン・フロ
    ント駆動用のプラットフォームに、実質的に同一なレイ
    アウトでエンジン及び駆動系を設けた車両が、車両の左
    側にステアリングホイールを有している場合には、シン
    グルピニオンアシスト式の電動式パワーステアリング装
    置を組み合わせ、車両の右側にステアリングホイールを
    有している場合には、デュアルピニオンアシスト式の電
    動式パワーステアリング装置を組み合わせる電動式パワ
    ーステアリング装置と車両との組み合わせ。
  2. 【請求項2】 実質的に同一なフロントエンジン・フロ
    ント駆動用のプラットフォームに、実質的に同一なレイ
    アウトでエンジン及び駆動系を設けた車両が、車両の右
    側にステアリングホイールを有している場合には、シン
    グルピニオンアシスト式の電動式パワーステアリング装
    置を組み合わせ、車両の左側にステアリングホイールを
    有している場合には、デュアルピニオンアシスト式の電
    動式パワーステアリング装置を組み合わせる電動式パワ
    ーステアリング装置と車両との組み合わせ。
  3. 【請求項3】 前記デュアルピニオンアシスト式の電動
    式パワーステアリング装置は、前記ステアリングホイー
    ルと前記駆動系のデファレンシャルギヤとが同じ側に配
    置されている車両と組み合わせる請求項1又は2に記載
    の電動式パワーステアリング装置と車両との組み合わ
    せ。
  4. 【請求項4】 実質的に同一なフロントエンジン・フロ
    ント駆動用のプラットフォームに、実質的に同一なレイ
    アウトでエンジン及び駆動系を設けた車両に対して、ス
    テアリングホイールの位置に応じて、シングルピニオン
    アシスト式の電動式パワーステアリング装置、もしくは
    デュアルピニオンアシスト式の電動式パワーステアリン
    グ装置を組み合わせる電動式パワーステアリング装置と
    車両との組み合わせ方法。
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