JP2001301464A - サンルーフのシェード連動装置 - Google Patents

サンルーフのシェード連動装置

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JP2001301464A
JP2001301464A JP2000124016A JP2000124016A JP2001301464A JP 2001301464 A JP2001301464 A JP 2001301464A JP 2000124016 A JP2000124016 A JP 2000124016A JP 2000124016 A JP2000124016 A JP 2000124016A JP 2001301464 A JP2001301464 A JP 2001301464A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リッドの開閉の初期段階からシェードが連動
し、構造が簡単で、リッドが閉鎖位置にあるときは、そ
のチルト状態とは無関係にシェードを手動で開閉でき、
汎用性に富むサンルーフのシェード連動装置を提供する
こと。 【解決手段】 開口部を開閉するリッドと、リッドの開
閉時に摺動するドレインプレート4と、開閉自在のシェ
ード5を備え、シェード5の上面に、ドレインプレート
5の側部後縁に当接可能なシェードピン16を突設し、
ドレインプレート5の両側部に、シェードピン16の後
方に張り出す内外方に移動可能なレバー19を設け、レ
バー19を、前方からの押圧力では移動せず、後方から
の押圧力により外方に移動可能とし、リッドが閉鎖位置
にある時、レバー19をシェードピン16の軌道の外側
に退避させる退避手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リッドの内側に配
設されたシェードを、リッドの開閉に連動して開閉させ
るサンルーフのシェード連動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ルーフパネルに形成されたルーフ
開口を塞ぐ全閉状態からチルトダウンした後、左右一対
のガイドレール部材に沿って後方へ移動し、収納スペー
ス内に収納されるスライド可能なリッドと、リッドの下
方に配置され、リッドスライド開口時に連動しガイドレ
ール部材に沿ってスライド可能なシェードとを備え、シ
ェード側にシェード係合体を設ける一方、リッド側に、
リッドの全閉位置の時には、付勢ばねにより下向きに付
勢され、シェード係合体の当接面と離れた係合解除状態
にあると共に、シェードが閉まった状態で、リッドのチ
ルトダウンの時には、シェード係合体の当接面と係合し
合う係合位置と、シェードが開いた時でリッドのチルト
ダウンの時には、シェード係合体の上面と接触し、付勢
ばねに抗して上方へ回動する退避位置とに回動可能なリ
ッド係合体を設けたサンルーフのシェード連動装置が、
実用新案登録第2558949号公報に開示されてい
る。
【0003】上記従来の装置によれば、リッドをスライ
ド開閉する際にシェードも連動して開閉し、リッドが全
閉状態にあるときは、シェードのみ独立した開閉操作が
可能となる。しかし、このものは、リッドをスライド開
口させる際に、雨樋でシェードの後端を押してシェード
をスライド開口させるのに対し、リッドを閉鎖する際に
は、リッド係合体とシェード係合体とを係合させてシェ
ードをスライドさせるようになっており、シェードの開
放側の押圧機構と閉鎖側の押圧機構とをそれぞれ別々に
設けなければならないので、構造が複雑である。
【0004】また、リッドを閉鎖する場合に、リッド係
合体がシェード係合体と係合する位置に摺動するまで
は、シェードがスライドを開始しないので、リッドの閉
鎖の初期段階ではシェードが連動して閉鎖しない。さら
に、リッドが開口部と合致する閉鎖位置にあっても、チ
ルトダウンしている状態では、シェードのみを独立して
開閉することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、リッドの
開閉の初期段階からシェードを連動させて開閉させるこ
とができ、構造が簡単であり、リッドが閉鎖位置にあれ
ばそのチルト状態とは無関係にシェードを独立して開閉
させることが可能で、様々なタイプのサンルーフに応用
可能であって汎用性に富むサンルーフのシェード連動装
置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のサンルーフのシ
ェード連動装置は、サンルーフに穿設された開口部の両
側にそれぞれ配設されたガイドレールと、開口部に合致
する閉鎖位置からガイドレールに沿って後方に摺動する
ことにより、開口部を開放する開閉自在のリッドと、該
リッドの後縁下方に配設されると共に、リッドの開閉に
伴いガイドレールに沿って摺動するドレインプレート
と、リッド及びドレインプレートの下方に配設された開
閉自在のシェードとを備え、該シェードの上面に、ドレ
インプレートの側部後縁に当接可能なシェードピンを突
設し、ドレインプレートの両側部に、シェードピンの後
方に張り出してこれに当接可能であり、且つ、内外方向
に移動可能なレバーを設け、このレバーを、前方からの
押圧力では移動せず、後方からの押圧力により外方に移
動可能とし、リッドが閉鎖位置にある時、レバーをシェ
ードピンの軌道の外側に退避させる退避手段を設ける。
【0007】リッドを後方にスライドさせると、ドレイ
ンプレートが連動して後方に摺動し、ドレインプレート
の側部後縁がシェードピンに当接してこれを後方に押す
ので、シェードはリッドと共に後方に摺動して開口部が
開放される。リッドを前方に移動させると、ドレインプ
レートも前方に摺動し、ドレインプレートに設けたレバ
ーがシェードピンに当接して前方に押し出し、この結
果、シェードはリッドに連動して閉鎖される。
【0008】なお、この時、レバーの前縁はシェードピ
ンによって相対的に後方に押されることになるが、この
ような押圧力が加わってもレバーが移動することはな
い。リッドが閉鎖位置まで移動すると、レバーがシェー
ドピンの軌道の外側に退避して、シェードはリッドから
フリーとなり、手動により単独で開閉することができ
る。
【0009】また、シェードを手動で開放してリッドが
閉鎖位置にない時に、レバーがシェードピンの前方に張
り出しても、シェードを前方に摺動させて、シェードピ
ンが後方からレバーに押し付けられると、レバーは外方
に移動して、シェードピンがレバーとドレインプレート
の後縁との間の連動可能位置に移動するのを許容する。
【0010】ドレインプレートの両側に前記ガイドレー
ルに沿って摺動するドレインシューをそれぞれ固着し、
ドレインシューにリンク部材を内外方向に揺動自在に装
着し、リンク部材の先端部に前記レバーを内外方向に揺
動自在に取り付け、リンク部材を外方に付勢すると共
に、該リンク部材にその付勢力によって前記ガイドレー
ルの内側縁に圧接される揺動ピンを設け、ガイドレール
の内側縁において、前記リッドが閉鎖位置にある時に揺
動ピンが臨む位置に、揺動ピンに係合してレバーを前記
シェードピンの軌道の外側に退避させる切欠を形成し、
リンク部材、揺動ピン及び切欠によって前記退避手段を
構成しても良い。
【0011】リッドが閉鎖位置に達すると、リンク部材
に加わる付勢力によって揺動ピンがガイドレールの切欠
に係合すると共に、リンク部材は外方に揺動し、リンク
部材の先端に取り付けられたレバーも外方に移動して、
シェードピンの軌道の外側に退避する。
【0012】シェードピンが通過した後、リンク部材に
加わる付勢力によってリンク部材及びレバーは元の位置
に復帰する。レバーの後部を前記リンク部材に軸支し、
前記レバーをその前端部が内側のシェードピン軌道上に
張り出すよう付勢し、前記レバーの後縁を後端寄り外向
きに傾斜させると共に、前縁を常態において前記ガイド
レールに直交させることもできる。
【0013】ドレインプレートが前方に摺動して、レバ
ーの前縁がシェードピンによって相対的に後方に押され
ると、この押圧力はレバーの前縁に対してほぼ直角に加
わるので、レバーが外方に揺動することはない。また、
シェードを手動で開放してリッドが閉鎖位置にない時
に、シェードを前方に摺動させて、シェードピンが後方
からレバーの内側縁を押圧すると、シェードピンが前方
にスライドするに伴い、レバーは外方に押圧されて外方
に揺動し、シェードピンが通過できる。シェードピンが
通過した後は、付勢力によってレバーが元の位置に復帰
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1及び図2に示すように、
本発明に係るサンルーフは、サンルーフに穿設された開
口部1の両側にそれぞれ配設されたガイドレール2と、
開口部1と合致する閉鎖位置からガイドレール2に沿っ
て後方に摺動することにより、開口部1を開放する開閉
自在のリッド3(図2及び図3)と、リッド3の後縁下
方に配設されると共に、リッド3の開閉に伴いガイドレ
ール2に沿って摺動するドレインプレート4と、リッド
3及びドレインプレート4の下方に配設され、リッド3
に連動して開閉するシェード5とを備える。
【0015】サンルーフの中央部には、図2に示すよう
に、矩形のフレーム6が配置されると共に、フレーム6
の前後方向中間部に、中間部フレーム7が幅方向に沿っ
て架設されている。そして、フレーム6の内側において
中間部フレーム7の前方が開口部1となっており、この
開口部1を除く部分の表面には、図示しないルーフパネ
ルが装着されている。また、中間部フレーム7の後方
は、開放状態のリッド3及びシェード5を収納する収納
部となっている。
【0016】ガイドレール2は、フレーム6の前後方向
に沿う両側辺の内側にそれぞれ装着され、図1に示すよ
うに、その上面内側寄りに長手方向に沿って起立壁8が
立設され、起立壁8の上端に左右両側に張り出す上部水
平片9が設けられると共に、上部水平片9の両側下方に
下部水平片10がそれぞれ張り出されている。そして、
起立壁8の内側において上部水平片9と下部水平片10
との間が、シェード5の側縁を案内するシェードガイド
溝11となっている。
【0017】また、ガイドレール2の上面において、起
立片8からやや間隔を開けて外側に、ケーブルガイド突
条12が長手方向に沿って突設され、ケーブルガイド突
条12と起立壁8との間がリッドガイド溝13となって
いる。リッド3は、透明又は半透明の素材より成り、そ
の側縁前後部の下面に装着されたスライドシュー(図示
せず)をリッドガイド溝13に摺動自在に係合すること
により、ガイドレール2に沿って移動できるようになっ
ている。
【0018】また、リッド3を支持するスライドシュー
には、従来公知のチルト機構が組み込まれており、後方
のスライドシューには、ガイドレール2のケーブルガイ
ド突条12を通り、正逆運転可能なモータ14によって
牽引・押圧されるケーブルが連結されている。
【0019】そして、リッド3がサンルーフの開口部1
と合致する閉鎖位置において、ルーフパネルと同じ高さ
の全閉状態から、ケーブルを前方に押し出すことによ
り、リッド3はその後部を高く押し上げて傾斜させたチ
ルトアップ状態となり、全閉状態からケーブルを後方に
引くことにより、リッド3がルーフパネルよりも低くな
るチルトダウン状態となる。
【0020】また、この状態からさらにケーブルを後方
に引くと、リッド3はガイドレール2に沿って後方に摺
動し、中間部フレーム7の後方に形成された収納部に収
納される。このようなリッド3の動きは従来周知なの
で、詳細な説明は省略する。ドレインプレート4は、リ
ッド3の後端から落下する雨水を受ける部材であって、
その両側部下面には、ガイドレール2のリッドガイド溝
13に摺動自在に係合するドレインシュー15がそれぞ
れ固着されている。
【0021】これらのドレインシュー15は、リッド3
の後部のスライドシューの後方に設けられ、リッド3が
閉鎖位置においてチルトダウン状態にある時に、後部の
スライドシューに係合し、後部のスライドシューがこれ
よりも前方に移動すると、係合が外れるようになってい
る。
【0022】従って、リッド3がチルトダウンしてスラ
イド開閉するのに伴い、後部のスライドシューと共にド
レインシュー15が摺動し、この結果、ドレインプレー
ト4がリッド3に連動してガイドレール2に沿って摺動
する。また、ドレインプレート4は、リッド3が開口部
1と合致する閉鎖位置においてチルトダウンした時の位
置から前方には移動せず、リッド3が全閉状態の時もリ
ッド3の後縁下方に位置する。
【0023】シェード5は、アルミニウム等の遮光性の
素材より成り、その後部がリッド3及びドレインプレー
ト5よりも後方に延出している。また、シェード5の側
部後部寄りの上面には、ドレインプレート5の側部後縁
に当接可能なシェードピン16が台座16’を介して立
設されている。
【0024】そして、リッド3が後方に移動して開くの
に伴って、ドレインプレート5が後方に摺動すると、図
3に示すように、ドレインプレート5の後縁に押されて
シェードピン16が後方に移動し、この結果、シェード
5がリッド3と共に開くようになっている。
【0025】図1に示すように、ドレインプレート5に
装着されたドレインシュー15の後部上面には、ベース
部材17、リンク部材18及びレバー19から成る閉鎖
側押圧機構が装着される。ベース部材17は、ドレイン
シュー15に固定される固定片20と、ガイドレール2
の上部水平片9の内側に突出する張り出し片21とから
成る。
【0026】張り出し片21は段部を介して固定片20
よりも一段高く一体に形成され、その中間部に、内外方
向に長く、後方に凸に湾曲する弧状の第1の長孔22が
穿設されている。第1の長孔22は、内側半部が上部水
平片9の内側に張り出し、外側半部が上部水平片9にか
かるように形成されている。また、固定片20の外側縁
には、第1のバネ係止片23が立設されている。
【0027】リンク部材18は、ベース部材17の張り
出し片21に取り付けられる取り付け片24と、取り付
け片24の後方に一段高く一体に設けられる先端片25
とから成る。取り付け片24の前部はベース部材17の
張り出し片21の前部に支持ピン26によって軸支さ
れ、これによって、リンク部材18がベース部材17に
対して内外方向に揺動自在に取り付けられる。
【0028】また、取り付け片24の後部には透孔27
が穿設されると共に、この透孔27に挿通された揺動ピ
ン28の先端が、ベース部材17の第1の長孔22に摺
動自在に挿入されている。さらに、先端片25の前部に
は、内外方向に長く、前方に凸に湾曲する弧状の第2の
長孔29が穿設されている。また、リンク部材18の外
側縁の中間部及び後部には、それぞれ第2のバネ係止片
30及び第3のバネ係止片31が立設されている。
【0029】また、リンク部材18の第2のバネ係止片
30と、ベース部材17の第1のバネ係止片23とに第
1のバネ32が架設されて、リンク部材18が外側に付
勢され、この付勢力によって、揺動ピン28がガイドレ
ール2の上部水平片9の内側縁に圧接されている。この
時、揺動ピン28は、第1の長孔22の内側端部に挿入
される。
【0030】なお、ガイドレール2の上部水平片9の内
側縁において、ドレインプレート4がその可動範囲の最
前位置にある時に、即ち、リッド3が閉鎖位置にある時
に、揺動ピン28が臨む位置に、揺動ピン28と係合す
る切欠38が形成される。切欠38は略三角形状をな
し、その前辺が上部水平片9の内側縁に約90度の角度
で交差すると共に、後辺が上部水平片9の内側縁に対し
て鋭角で交差しており、揺動ピン28が切欠38に係合
すると、前方には移動できないが、後方には移動して切
欠38から脱出できるようになっている。
【0031】そして、この切欠38と、リンク部材18
及び揺動ピン28によって、後述するように、レバー1
9をシェードピン16の軌道の外側に退避させる退避手
段を構成している。レバー19は、前後端縁が互いに平
行で、内側縁が後端寄り外向きに傾斜した略台形状に形
成されている。また、レバー19は、その後端寄りを取
付ピン36を介してリンク部材18の後端寄りに軸支す
ることにより、内外方向に揺動自在に取り付けられてい
る。
【0032】さらに、レバー19の外側縁後端には第4
のバネ係止片33が立設され、この第4のバネ係止片3
3と、リンク部材18の第3のバネ係止片31とに第2
のバネ34が架設されて、レバー19は、その前端内側
部がシェードピン16の後方に張り出すように内方に向
けて付勢されている。
【0033】また、レバー19の中間部には貫通孔35
が形成され、この貫通孔35に挿通されたガイドピン3
7の先端が、リンク部材8の第2の長孔29に摺動自在
に係合されている。なお、常態において、ガイドピン3
7は第2の長孔29の内端部に係合している。
【0034】レバー19は、上記したような形状である
ため、その前縁に後方へ押圧する力が加わっても、この
力は前縁をほぼ直角に押圧するので、レバー19が外方
に揺動することはない。
【0035】しかし、レバー19の内側縁に前方へ押圧
する力が加わると、この力はレバー19を外方に押す力
として働くため、レバー19は第2のバネ34の付勢力
に抗して、前端部が外方に移動するように揺動すると共
に、ガイドピン37が第2の長孔29の外端寄りに摺動
し、押圧力がなくなると、第2のバネ34の付勢力によ
って元の位置に復帰する。
【0036】このサンルーフにおいて、開口部1を開放
する場合は、上記したように、モータ14を駆動させて
ケーブルを後方に牽引し、全閉状態にあるリッド3をチ
ルトダウンさせた後、さらにケーブルを後方に牽引して
リッド3を収納部に引き込む。すると、ドレインプレー
ト4がリッド3に連動して後方に摺動し、図3に示すよ
うに、ドレインプレート4の側部後縁がシェードピン1
6に当接してこれを後方に押すので、シェード5はリッ
ド3と共に後方に摺動して、サンルーフの収納部に収納
される。
【0037】開口部1を閉じる場合は、モータ14を逆
転させてケーブルを前方に押しだし、これにより、リッ
ド3を前方に移動させる。同時に、ドレインプレート4
のドレインシュー15が前方に摺動して、図4に示すよ
うに、レバー19がシェードピン16に当接し、ドレイ
ンプレート4の前方への移動に伴ってシェードピン16
を前方に押し出す。この結果、シェード5はリッド3に
連動して前方に摺動する。なお、この時、レバー19の
前縁はシェードピン16によって相対的に後方に押され
ることになるが、上述したように、このような押圧力が
加わってもレバー19が揺動することはない。
【0038】リッド3が閉鎖位置まで移動して、ドレイ
ンプレート4が可動範囲の前端部に位置すると、図5に
示すように、第1のバネ32に引かれて、ドレインシュ
ー15のリンク部材18に挿通された揺動ピン28が、
第1の長孔22に沿って外方に摺動してガイドレール2
の切欠38に係合し、リンク部材18は支持ピン26を
中心としてその後端が外方に移動するよう揺動する。す
ると、リンク部材18の後部寄りに取り付けられたレバ
ー19も外方に移動して、シェードピン16の軌道の外
側に退避する。
【0039】従って、シェード5はリッド3からフリー
となって、手動により単独で開閉することができる。ま
た、シェード5を手動で開放した場合であって、リッド
3が閉鎖位置にないときは、図6に示すように、ドレイ
ンシュー15のレバー19がシェードピン16の前方に
おいて、その軌道を塞ぐ位置に張り出している。
【0040】しかし、この状態からシェード5を前方に
摺動させ、シェードピン16がレバー16の内側縁に押
し付けられると、シェードピン16が摺動するに伴っ
て、レバー19が第2のバネ34の付勢力に抗して取付
ピン36を中心に外方に揺動し、シェードピン16はレ
バー19とドレインプレート4の後縁との間の連動可能
位置に移動する。シェードピン16が通過した後は、レ
バー19は第2のバネ34に引っ張られて元の位置に復
帰する。
【0041】なお、シェードの両側部に、シェードガイ
ド溝の内面を厚み方向に押圧する板バネを装着して、シ
ェードの摺動を安定させると共に、シェードの摺動抵抗
を適宜調節することができる。また、レバーをリンク部
材に軸支せずに、内外方向に摺動可能に取り付け、レバ
ーの内側縁をシェードピンによって後方から押圧した時
に、レバーが外方に摺動してシェードピンを通過させる
ようにしても良い。
【0042】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、リッドの
開放時のみならず、閉鎖時にもその初期段階からシェー
ドを連動させて開閉することができる。また、リッドが
閉鎖位置にあるときは、シェードのみを独立して手動で
開閉することが可能であり、手動で開放したシェード
を、閉鎖位置にないリッドに対して連動可能な位置に簡
単に復帰させることもできる。しかも、リッドが閉鎖位
置にあれば、チルトアップしているか、全閉状態である
か、或いはチルトダウンしているかに関係なく、シェー
ドを独立して開閉できる。
【0043】さらに、シェードにシェードピンを設け、
これを前後方向に押すことにより開放側及び閉鎖側のい
ずれにも連動させることができるので、開放側押圧機構
と閉鎖側押圧機構とを別々に設けるものに比べて構造が
簡単で済む。また、リッドのチルト機構に関係なく設け
ることができるため、様々なタイプのサンルーフに搭載
することが可能で、汎用性に富む。
【0044】請求項2に係る発明によれば、元来設けら
れているドレインシューを利用して、シェードの閉鎖側
押圧機構及び退避手段を簡単に取り付けることができる
ので、構造の複雑化及びコストの上昇が抑えられる。請
求項3に係る発明によれば、レバーの形状と付勢手段と
を組み合わせた簡単な構成で、手動で開放したシェード
を、リッドとの連動可能な位置に復帰させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るサンルーフのシェード
連動装置の要部斜視図
【図2】サンルーフの要部平面図
【図3】シェード連動装置のリッド開放途中の要部平面
【図4】シェード連動装置のリッド閉鎖途中の要部平面
【図5】シェード連動装置のリッド全閉状態の要部平面
【図6】シェード連動装置の、シェードを手動開放し、
リッドが閉鎖位置にない場合の要部平面図
【符号の説明】
1 開口部 2 ガイドレール 3 リッド 4 ドレインプレート 5 シェード 6 フレーム 7 中間部フレーム 8 起立壁 9 上部水平片 10 下部水平片 11 シェードガイド溝 12 ケーブルガイド突条 13 リッドガイド溝 14 モータ 15 ドレインシュー 16 シェードピン 16’ 台座 17 ベース部材 18 リンク部材 19 レバー 20 固定片 21 張り出し片 22 第1の長孔 23 第1のバネ係止片 24 取り付け片 25 先端片 26 支持ピン 27 透孔 28 揺動ピン 29 第2の長孔 30 第2のバネ係止片 31 第3のバネ係止片 32 第1のバネ 33 第4のバネ係止片 34 第2のバネ 35 貫通孔 36 取付ピン 37 ガイドピン 38 切欠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンルーフに穿設された開口部の両側に
    それぞれ配設されたガイドレールと、前記開口部と合致
    する閉鎖位置から前記ガイドレールに沿って後方に摺動
    することにより、前記開口部を開放する開閉自在のリッ
    ドと、該リッドの後縁下方に配設されると共に、前記リ
    ッドの開閉に伴い前記ガイドレールに沿って摺動するド
    レインプレートと、前記リッド及びドレインプレートの
    下方に配設された開閉自在のシェードとを備え、該シェ
    ードの上面に、前記ドレインプレートの側部後縁に当接
    可能なシェードピンを突設し、前記ドレインプレートの
    両側部に、前記シェードピンの後方に張り出してこれに
    当接可能であり、且つ、内外方向に移動可能なレバーを
    設け、前記レバーを、前方からの押圧力では移動せず、
    後方からの押圧力により外方に移動可能とし、前記リッ
    ドが閉鎖位置にある時、前記レバーを前記シェードピン
    の軌道の外側に退避させる退避手段を設けたことを特徴
    とするサンルーフのシェード連動装置。
  2. 【請求項2】 前記ドレインプレートの両側に前記ガイ
    ドレールに沿って摺動するドレインシューをそれぞれ固
    着し、前記ドレインシューにリンク部材を内外方向に揺
    動自在に装着し、前記リンク部材の先端部に前記レバー
    を内外方向に揺動自在に取り付け、前記リンク部材を外
    方に付勢すると共に、該リンク部材にその付勢力によっ
    て前記ガイドレールの内側縁に圧接される揺動ピンを設
    け、前記ガイドレールの内側縁において、前記リッドが
    閉鎖位置にある時に前記揺動ピンが臨む位置に、前記揺
    動ピンに係合して前記レバーを前記シェードピンの軌道
    の外側に退避させる切欠を形成し、前記リンク部材、揺
    動ピン及び切欠によって前記退避手段を構成した請求項
    1に記載のサンルーフのシェード連動装置。
  3. 【請求項3】 前記レバーの後部を前記リンク部材に軸
    支し、前記レバーをその前端部が内側のシェードピン軌
    道上に張り出すよう付勢し、前記レバーの内側縁を後端
    寄り外向きに傾斜させると共に、前縁を常態において前
    記ガイドレールに直交させた請求項2に記載のサンルー
    フのシェード連動装置。
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