JP2001300963A - カレンダーロール及び積層シートの製造方法 - Google Patents
カレンダーロール及び積層シートの製造方法Info
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Abstract
平滑性の優れた積層シート、特に感圧粘着シートの製造
が可能なカレンダーロール及び積層シートの製造方法を
提供する。 【解決手段】少なくとも3本のロールから構成され、可
塑性材料を圧延して可塑性材料シートMとし、可塑性材
料シートMと基材シート31とをニップ部Pにて積層し
て積層シート33とするカレンダーロールCであって、
積層前の前記圧延された可塑性材料シートMを保持する
保持ロール3を含めて前記ニップ部Pを構成する1対の
ニップロールを有し、前記ニップ部の後方位置に、前記
保持ロールと同方向に回転し、積層後の前記可塑性材料
シートを前記保持ロールから剥離する剥離ロール41を
前記保持ロールに近接して配設したカレンダーロールと
する。
Description
れた積層シート、特に感圧性粘着シートの製造に適した
カレンダーロール、並びに該カレンダーロールを使用し
た積層シートの製造方法に関する。
カレンダーロールを使用した可塑性材料シートと基材シ
ートとの積層シートの製造方法を、逆L4本カレンダー
ロ−ルを使用した例にて図2に示した。サイドロール1
とトップロール2との間に投入された塗液である可塑性
材料は、第1バンク11を形成し、サイドロール1とト
ップロール2にて圧延され、トトップロール2側へ取ら
れる。さらにトップロ−ル2とセンターロール3との間
で圧延されるが、このときこれらのロールの間で第2バ
ンク12を形成する。さらにトップロ−ル2とセンター
ロール3にて圧延され、センターロール3側へ付着した
可塑性材料シートは、センターロール3とボトムロール
4との間で第3バンク13を形成する。
1から繰り出され、センターロール3とボトムロール4
との間を通る。このとき第3バンク、およびセンターロ
ール3とボトムロール4のニップ部において、基材シー
ト31に可塑性材料が塗工、積層され、積層シート33
が形成される。積層シート33は、ロール22によって
引き取られて保持ロール3から剥離した後、可塑性材料
シートの非積層面が基材シート31の裏面に接するよう
にして、ロール23に巻き取られる。
ては、基材シート31がセンターロール3とボトムロ−
ル4との間のニップを通過して積層シートが形成された
後、該積層シート33が引き取りロール22によって引
き取られることによりセンターロール3から剥離され
る。可塑性材料層は基材シート31と強く接着・積層さ
れているが、センターロール3にも粘着している。その
ため、可塑性材料表面はセンターロール3と積層シート
33との間で引き剥がされ、結果的に積層シート33の
可塑性材料層表面が荒れ、凹凸が大きくなる。ロール2
3によって巻き取られた後に、徐々に接触する基材シー
ト面の表面粗さに近づくが、完全にシート表面粗さと同
一になることはなく、凹凸が残存する。
題を生じる。 1)製品自体の外観不良。 2)透明な基材シートを使用した場合には製品の透明性
の低下。 3)使用時の接着面積の低下による接着不良の発生。
て表面粗さが小さく、平滑性の優れた積層シート、特に
感圧粘着シートの製造に適したカレンダーロール、並び
に該カレンダーロールを使用した積層シートの製造方法
を提供することにある。
本のロールから構成され、可塑性材料を圧延して可塑性
材料シートとし、前記可塑性材料シートと基材シートと
をニップ部にて積層して積層シートとするカレンダーロ
ールであって、前記ニップ部は前記圧延された可塑性材
料シートを保持する保持ロールを含む1対のニップロー
ルにて形成され、前記ニップ部の後方位置に、前記保持
ロールと同方向に回転し、積層後の前記可塑性材料シー
トを前記保持ロールから剥離する剥離ロールを前記保持
ロールに近接して配設したことを特徴とする。
ートは、可塑性材料シートと保持ロールとの粘着力によ
り引き続き保持ロールに保持されるが、剥離ロールの回
転による剥離作用により表面に凹凸を発生することなく
カレンダーロールから剥離され、表面平滑性の高い積層
シートが得られる。
さく形成し、保持ロールに近接して配設して保持ロール
と同方向に回転させると、保持ロールと剥離ロールの相
対する面は互いに逆方向に移動する。その結果、可塑性
材料シートが、保持ロール表面から掻き取られるように
して剥離される。
径の2〜20%であることが好ましい。大き過ぎると掻
き取り効果が効果的に発揮されず、剥離の際の積層シー
トにおける可塑性材料シート面の表面粗さが大きくな
り、小さ過ぎると剛性が低下して変形が起こる。
ロールが加熱可能に構成されていることが好ましい。加
熱する場合、剥離ロールの温度は、使用する可塑性材料
の種類により適宜設定されるが、40〜250℃程度で
あることが好ましく、100〜200℃であることがよ
り好ましい。
た積層シートにおける可塑性材料シート面の表面平滑性
がより高くなるという効果が得られる。
積層シートの厚さ等を考慮して適宜設定されるが、接触
しない範囲で間隔が狭い方が好ましい。広過ぎると可塑
性材料シートの掻き取り効果が十分に発揮されない。
て基材シートに可塑性材料シートを積層する積層シート
の製造方法であって、前記カレンダーロールは少なくと
も3本のロールから構成され、圧延した可塑性材料シー
トを保持する保持ロールを含む1対のニップロールにて
ニップ部が形成されており、かつ前記ニップ部の後方位
置に、前記保持ロールと同方向に回転する剥離ロールが
配設されており、可塑性材料を圧延して前記可塑性材料
シートとし、前記可塑性材料シートと基材シートとを前
記ニップ部にて積層した後、前記積層シートの可塑性材
料シート層を前記剥離ロールにより前記保持ロールから
剥離することを特徴とする。
部にて積層した後、保持ロールの表面の移動方向と反対
方向に移動する剥離ロールの回転の剥離作用により、表
面の凹凸発生を抑制した状態でカレンダーロールから剥
離され、表面平滑性の高い積層シートが製造される。
ていることが好ましい。
による積層工程において粘着性を有する材料であり、積
層加工され、冷却された後も粘着性を有するかどうかは
問わないが、前記可塑性材料が粘着剤であり、前記積層
シートが感圧性粘着シートであることが好ましい。
剤は、カレンダー加工可能な粘着剤であれば限定なく使
用可能であるが、特にゴム系粘着剤であることが好まし
い。ゴム系粘着剤はカレンダー加工が最も有効である一
方で、粘着力が強いために従来の技術によればカレンダ
ーロールから引き剥がされる際に粘着性面の表面粗さが
粗くなりやすい。従って本発明により粘着面の平滑性に
優れた感圧粘着シートが得られる。
いて説明する。図1は本発明のカレンダーロールの好適
な態様を示したものである。この例においては、逆L4
本カレンダーロールの例が示されている。この逆L4本
カレンダーロールCは、サイドロール1、トップロール
2、センターロール3、及びボトムロール4から構成さ
れ、シート化された可塑性材料Mは、センターロール3
に保持される。従って、この例においては、センターロ
ール3が保持ロールである。またセンターロール3とボ
トムロール4によりニップ部Pを有する1対のニップロ
ールが構成される。
プ部Pの後方側にセンターロール3よりも小径の剥離ロ
ール41が設けられており、剥離ロール41はセンター
ロール3と同方向、この図の例においては共に時計回り
方向に回転し、それぞれのロールの相対する面は互いに
逆方向に移動する。
用して積層シートを製造する方法を説明する。サイドロ
ール1とトップロール2との間に投入された可塑性材料
は、第1バンク11を形成し、圧延され、トップロール
2側へ取られる。シート化された可塑性材料はさらにト
ップロール2とセンターロール3との間で圧延される
が、このとき第2バンク12を形成する。トップロール
2とセンターロール3との間で圧延され、センターロー
ル3側へ付着し、保持された可塑性材料シートMは、保
持ロールであるセンターロール3にシート状にて取ら
れ、保持され、ニップ部Pに送られる。
ず)から巻き戻されて繰り出しロール21から繰り出さ
れ、ニップ部Pに送られ、ここで可塑性材料シートMと
圧着、積層され、積層シート33を形成する。圧着後の
積層シート33は可塑性材料シート面とセンターロール
3との粘着によりセンターロール3に付着して移動し、
ニップ部Pの後方位置にセンターロール3に近接して設
けられている剥離ロール41により剥離され、送りロー
ル22を経て積層シート巻き取りロール23に巻き取ら
れる。
ルに剥離ロール41を設けた例を示したが、逆L3本カ
レンダーロール、Z型3ないし4本カレンダーロール、
6本カレンダーロールなど、公知のカレンダーロールに
も同様な手段を適用することができる。
じ金属材料で形成されていてもよく、また厚み調整等の
機能は必要なく単に積層シートを剥離するだけでよいた
め、ゴム等の弾性体にて形成してもよい。また剥離ロー
ル41の表面は低粘着性処理が施されていることも好ま
しい態様であり、具体的にはポリ四フッ化エチレンコー
ティング、ニッケル/ポリ四フッ化エチレンコーティン
グ共メッキ等が好ましい表面低粘着性処理として例示さ
れる。
剤として使用されるゴムは限定なく使用可能であり、具
体的には天然ゴム、ポリイソプレン、ポリブタジエン、
スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−プ
ロピレンゴム等の合成ゴムが例示されるが、天然ゴムの
使用が強い粘着力が得られ、好適である。
してゴム系粘着剤とされる。添加剤は、用途に応じて適
宜選択されるが、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化
マグネシウム、炭酸カルシウム等の無機材料、顔料等の
着色剤、酸化防止剤、老化防止剤、粘着付与剤等が例示
される。
限定なく使用可能であり、具体的にはクラフト紙等の紙
類、PETフィルム、OPPフィルム、ポリアミドフィ
ルム、ポリアラミドフィルム等の熱可塑性樹脂フィル
ム、不織布、織布等が例示される。
体的に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例にの
み限定されるものではない。
で素練りし、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)60の
素練りゴムを得た。このゴム1500gを120℃に加
熱した5リットル加圧ニーダー内に投入し、これに炭酸
カルシウム粉末750gと老化防止剤30gを同時に投
入して5分間混練した。さらに粘着付与剤1350gを
投入し、20分間混練した。その後ニーダーから取り出
して、粘着剤組成物を調製した。
本カレンダーに投入し、図1に示すようなパスライン
で、ライン速度5m/minで塗工、積層した。基材シ
ート31には厚さ50μmのOPPシートを使用した。
鍛鋼製、硬質クロームメッキをしたものを、表面温度1
80℃に加熱して使用した。
パスラインを使用した以外は、実施例1と同様にしてシ
ートにライン速度5m/minで塗工した。
のサンプルについて、塗膜表面粗さ測定を実施した。測
定には、表面形状測定装置P−11(テンコール社製)
を用い、平均粗さRa(μm)、および平均高さRMS
(μm)を測定した。これらの結果は、表1に示される
通りであった。
ールのニップ部後方位置に積層シートの可塑性材料シー
ト面を保持ロールから掻き取るようにして剥離する剥離
ロールを設けることにより、可塑性材料層の表面粗さを
小さくすることが可能になり、積層シートの外観、製品
特性を向上させることができる。
(保持ロール)のニップ部後方位置に剥離ロールを設け
たカレンダーロールを例示した図
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも3本のロールから構成され、
可塑性材料を圧延して可塑性材料シートとし、前記可塑
性材料シートと基材シートとをニップ部にて積層して積
層シートとするカレンダーロールであって、 前記ニップ部は前記圧延された可塑性材料シートを保持
する保持ロールを含む1対のニップロールにて形成さ
れ、前記ニップ部の後方位置に、前記保持ロールと同方
向に回転し、積層後の前記可塑性材料シートを前記保持
ロールから剥離する剥離ロールを前記保持ロールに近接
して配設したことを特徴とするカレンダーロール。 - 【請求項2】 カレンダーロールを使用して基材シート
に可塑性材料シートを積層する積層シートの製造方法で
あって、 前記カレンダーロールは少なくとも3本のロールから構
成され、圧延した可塑性材料シートを保持する保持ロー
ルを含む1対のニップロールにてニップ部が形成されて
おり、かつ前記ニップ部の後方位置に、前記保持ロール
と同方向に回転する剥離ロールが前記保持ロールに近接
して配設されており、 可塑性材料を圧延して前記可塑性材料シートとし、前記
可塑性材料シートと基材シートとを前記ニップ部にて積
層した後、前記積層シートの可塑性材料シート層を前記
剥離ロールにより前記保持ロールから剥離することを特
徴とする積層シートの製造方法。 - 【請求項3】 前記剥離ロールを40℃以上に加熱する
ことを特徴とする請求項2に記載の積層シートの製造方
法。 - 【請求項4】 前記可塑性材料が粘着剤であり、前記積
層シートが感圧性粘着シートである請求項2又は3に記
載の積層シートの製造方法。 - 【請求項5】 前記粘着剤がゴム系粘着剤である請求項
4に記載の積層シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000120317A JP2001300963A (ja) | 2000-04-21 | 2000-04-21 | カレンダーロール及び積層シートの製造方法 |
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JP2000120317A Pending JP2001300963A (ja) | 2000-04-21 | 2000-04-21 | カレンダーロール及び積層シートの製造方法 |
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JP (1) | JP2001300963A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006175700A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Process Lab Micron:Kk | 孔版印刷用のマスク及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-04-21 JP JP2000120317A patent/JP2001300963A/ja active Pending
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